JP2007147133A - 空気調和装置 - Google Patents

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Toshio Hayashi
利雄 林
Yoshito Shibata
義人 柴田
Masao Masuda
正夫 増田
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Abstract

【課題】空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器と,水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器とを有する空気調和装置において,エネルギー効率を向上させる。
【解決手段】空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器34と,水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器35が,室外機30に設置されている。室外機30と室内機10との間で冷媒が循環する冷媒の循環回路において,空気対冷媒熱交換器34と水対冷媒熱交換器35とが直列に配置され,室内機10側からの冷媒が,これらの2つの熱交換器において,連続して熱交換される。
【選択図】図1

Description

本発明は,ヒートポンプを利用して室内機に冷媒を供給する方式の空気調和装置に関するものである。
従来この種の空気調和装置においては,空気熱源方式又は水熱源方式が知られている。空気熱源方式は,空気対冷媒熱交換器により外気空気と顕熱交換している。冷房期においては空気対冷媒熱交換器を凝縮器として機能させ,暖房期には空気対冷媒熱交換器を蒸発器として機能させる。そのため,冷媒回路の簡単な操作により,年間を通して冷暖房を可能になっている。
しかしながら,夏季の外気空気温度の高温時には,冷媒回路の凝縮温度(圧力)が高温化(高圧化)し,エネルギー効率は低くなる。さらに,最近の夏季の外気空気温度の著しい高温化のため,性能低下を引き起こしている。そのため,空気対冷媒熱交換器の高性能化や空気対冷媒熱交換器に水を噴霧して潜熱を利用する補助対策がとられている例もあるが,補助的なものに留まっている。
一方,水熱源方式は,水対冷媒熱交換器により熱源水と熱交換するものである。一般的には,冷房運転時には,熱源水は蒸発式冷却塔によって冷却されるが,冷房時に冷却水を使用するために,ランニングコストも空気熱源方式よりかさんでしまうという問題がある。
かかる点に鑑みて,特許文献1には,水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器と,空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器とを並列に配置する技術が開示されている。これによれば,外気温度の変動に対応して,凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器又は空気対冷媒熱交換器のいずれか一方,あるいはその双方を使用することで,冷却水の消費量を低減しつつ,安定した性能を発揮させるようになっていた。
特開平11−351685号公報
しかしながら,特許文献1に記載の技術では,水冷式凝縮器と空冷式凝縮器とを単純に並列配置しているだけであり,相互の関係では全く独立している関係上,例えばエネルギー効率をさらに高めようとしても限界があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり,水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器と,空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器とを関係付けて配置することにより,従来よりもエネルギー効率をさらに高めることを目的としている。
前記目的を達成するため,本発明によれば,空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器と,水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器とを有する空気調和装置において,室内機と室外機との間に設定された冷媒の循環回路に,空気対冷媒熱交換器と水対冷媒熱交換器とが直列に配置され,室内機側(圧縮機を経由する場合には,直接的には圧縮機)からの冷媒が,これらの2つの熱交換器において,連続して熱交換することが可能なように構成されたことを特徴とする,空気調和装置が提供される。
このように,室内機と室外機との間に設定された冷媒の循環回路において,空気対冷媒熱交換器と水対冷媒熱交換器とが直列に配置され,室内機側からの冷媒が,これらの2つの熱交換器において,連続して熱交換することが可能なように構成されているので,例えば空気対冷媒熱交換器において,室内機側からの冷媒の排熱の10〜100%を除去し,残りの排熱を水対冷媒熱交換器において処理するということを行なうことにより,凝縮圧力を低下させて圧縮機の負担を軽減させることができる。また水対冷媒熱交換器の負荷が軽減するので,水対冷媒熱交換器に使用する水の消費量を低減させることが可能である。
かかる点に鑑みれば,空気対冷媒熱交換器は,室外機側の冷媒回路における水対冷媒熱交換器の上流側に配置されていることが好ましい。
前記水対冷媒熱交換器は,その水側熱交換部と気液接触熱交換器との間で冷却水が循環する熱交換器であり,前記空気対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器とは,交換熱源としての外気の流路において直列に配置されていてもよい。こうすることで,導入する外気によって,前記空気対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器とが連続して,熱交換が行なわれ,導入した外気を効率よく利用することができる。かかる場合,外気の流路においては,空気対冷媒熱交換器が気液接触熱交換器の下流側に配置した方が効率がよい。これは,気液接触熱交換器を上流側に配置することで,夏期の外気空気から例えば30℃の冷却水を生成でき,この冷却水を冷媒の冷却に使用することができるからである。逆に空気対冷媒熱交換器を気液接触熱交換器の上流側に設置すると,冷媒の冷却が35℃の外気空気によって冷却されることになり,冷媒の凝縮温度が高温側にシフトしてしまう。また外気空気は空気対冷媒熱交換器で加熱されることになるから,気液接触熱交換器で生成できる冷却水は,高温側にシフトしてしまう。したがって,外気の流路においては,空気対冷媒熱交換器が気液接触熱交換器の下流側,すなわち気液接触熱交換器は空気対冷媒熱交換器の上流側に配置するのがよい。
前記水対冷媒熱交換器は,室外機の外に配置されている気液接触熱交換器との間で冷却水が循環する熱交換器であってもよい。
また別な観点によれば,本発明は,空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器と水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器とを室外機に有する空気調和装置において,室内機と前記室外機との間に設定された冷媒の循環回路の前記室外機側で,水対冷媒熱交換器と空気対冷媒熱交換器とが並列に配置され,
前記水対冷媒熱交換器は,気液接触熱交換器との間で冷却水が循環する熱交換器であり,前記空気対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器とは,交換熱源としての外気の流路において直列に配置されていることを特徴とする。
かかるように水対冷媒熱交換器と空気対冷媒熱交換器とが並列に配置されている場合でも,前記水対冷媒熱交換器に,気液接触熱交換器との間で冷却水が循環する熱交換器タイプを使用し,さらに前記空気対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器とを,交換熱源としての外気の流路において直列に配置することにより,導入外気によって,空気対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器とが連続して熱交換されるので,導入外気を効率よく利用できる。
本発明によれば,水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器と,空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器とが冷媒の効率のよい熱交換に付され,あるいは空気対冷媒熱交換器と,気液接触型熱交換器とが,外気の保有冷熱を効率的に利用できるように配置されているので,従来よりもエネルギー効率がさらに向上する。
以下,図に基づいて好ましい実施の形態について説明する。図1は,第1の実施の形態にかかる空気調和装置1の構成の概略を示しており,この空気調和装置1は,室内機10,コントローラ20,室外機30を有している。室内機10は,フロン系冷媒等,相変化する冷媒を使用する公知の室内機を使用することができる。コントローラ20は,室内機10が要求する運転モードに対応して,適宜冷媒を制御する機能を有している。なお1台の室外機に冷媒配管を介して接続される室内機10は,1台であってもよいが,ここでは複数台接続されるマルチパッケージ方式の例を説明する。
室外機30と室内機10との間には,コントローラ20を介して冷媒循環させるための冷媒配管A,B,Cが配管されている。室外機30は,冷媒配管A,B,Cを通じて室内機10との間で冷媒を循環させて,夏季には冷房運転,冬期には暖房運転が可能なヒートポンプである。また,冷媒配管A,B,Cの先には,分岐(合流)管を経て,複数系統の配管が敷設され,その先に各々室内機が設けられる。したがって冷媒配管A,B,Cは,室外機30と室内機10との間で冷媒の循環回路を構成している。なお図においては,単純化のため,冷媒回路に必要であるアキュムレータなどの付属品と,途中の配管類の記載を省略し,1台の室内機のみを図示している。また図1中の冷媒配管A,B,Cに沿って記した矢印は,冷房運転時の冷媒の流れを示しており,図1の装置構成の説明では,冷房を念頭において説明する。
室外機30は屋外に設置されており,導入口31から外気を取り入れ,室外機30の上部に設けられているファン32によって,室外機30内の雰囲気を屋外に排気する。室外機30は,冷媒配管A,Bの途中に接続された圧縮機33を有している。そして冷媒配管A,Bの室外機30側の端部には,空気対冷媒熱交換器34が配置され,この空気対冷媒熱交換器34には,さらに水対冷媒熱交換器35が直列に配置されている。
冷媒配管A,Bは,室外機30内において切替弁41,42を経て空気対冷媒熱交換器34の吸込管としての冷媒配管Dに連結されている。なお冷媒配管Aは高圧ガス管,冷媒配管Bは低圧ガス管である。空気対冷媒熱交換器34を出た冷媒配管Dは,分岐冷媒管D1,D2に分岐し,分岐冷媒管D1は,水対冷媒熱交換器35に接続され,さらに水対冷媒熱交換器35を経て受液タンク36と接続されている。分岐冷媒管D2は,水対冷媒熱交換器35を迂回してそのまま受液タンク36と接続されている。分岐冷媒管D1,D2には,各々逆止弁43,44が設けられており,さらに分岐冷媒管D2における逆止弁44と空気対冷媒熱交換器34との間には,膨張弁45が設けられている。
水対冷媒熱交換器35は,気液接触熱交換器51との間で冷却水が循環する熱交換器である。すなわちこの水対冷媒熱交換器35は,分岐冷媒管D1を流れる冷媒と,冷却水配管52に流れる水との間で熱交換が行われる構成を有しており,冷却水配管52は,途中に気液接触部53を介して循環する配管構成となっている。そして冷却水配管52は,頂上部にて散水部54を備え,ポンプ55によって,冷却水配管52を流れる冷却水は,水対冷媒熱交換器35において分岐冷媒管D1を流れる冷媒と熱交換され,それによって昇温した冷却水は,散水部54によって気液接触部53に散布されて,ここで気液接触によって導入外気中に熱が放出される。
気液接触部53の水は,下部に位置する受容パンに50受容され,ポンプ55によって再び水対冷媒熱交換器35へと送られる。なお蒸発によって不足した冷却水は,補給水管56によって補給される。また冷却水配管52を流れる冷却水をこの循環系から排出するための,排出弁57が冷却水配管52に設けられている。なおこの冷却水は,一般の水道水を使用することができる。
そして気液接触部53と空気対冷媒熱交換器34とは,外気の流路において直列に配置され,さらに気液接触部53は,外気の流路における空気対冷媒熱交換器34の上流側に配置されている。
本実施の形態にかかる空気調和装置1は,以上の主要な構成を有しており,次にその運転についていうと,この室外機30は,負荷及び外気の条件に応じて,自動または手動で熱源モード及び運転モードが切り替えられるようになっている。熱源モード,運転モードごとの切替弁41,42,ポンプ55の動作は,図2に示した表の通りである。
すなわち,例えば低負荷の冷房時等,熱源を空気のみによって室外機30の放熱運転(冷房運転)する場合には,切替弁41を開放し,切替弁42を閉鎖する。そうすると室内機10側からの低圧の冷媒は,冷媒配管Bから圧縮機33に入り,そこで圧縮された高圧となった後,冷媒配管Aから空気対冷媒熱交換器34に導入され,ここで外気と熱交換されて冷却される。こうして凝縮されて冷媒液となった冷媒は,分岐配管D1を通って受液タンク36を経由して,冷媒配管Cを経由して再び室内機10側へと送られ,室内機10のコイル(図示せず)を蒸発コイルとして作動させ,給気を冷却して室外機30の放熱運転を行う。この場合熱源は空気のみであるから,水対冷媒熱交換器35は作動させず,したがってポンプ55は停止している。なお図1中の冷媒配管A,B,Cの矢印は室外機30の放熱運転のときの冷媒の流れを示している。
次に熱源を空気のみによって室外機30を吸熱運転(暖房運転)する場合には,空気対冷媒熱交換器34を蒸発コイルとして動作させるので,切替弁41を閉鎖し,切替弁42を開放する。これによって冷媒を,さきほどの室外機30の放熱運転のときとは逆の方向に流し,冷媒配管Cから流れる戻り冷媒を膨張弁45によって膨張させ,冷媒の冷熱を空気対冷媒熱交換器34によって外気中に放出させる。その後冷媒は切替弁42(切替弁41は閉止)→圧縮機33,冷媒配管(高圧ガス管)Bの順で流れ,室内機10に供給される。この場合も熱源は空気のみで水対冷媒熱交換器35は作動させないので,ポンプ55は停止する。なお厳冬期には凍結防止のため冷却水配管52中の冷却水は,排出弁57を開放して抜き取られる。
次に夏季において室外機30の放熱運転する場合で,例えば外気の温度が高くて空気対冷媒熱交換器34のみでは,高効率の運転ができないときには,水対冷媒熱交換器35をも作動させて,熱源を空気のみならず水にも求める水熱源+空気熱源運転が行われる。この場合には,切替弁の操作は,前記した空気対冷媒熱交換器34のみによる室外機30の放熱運転の時と同じであり,切替弁41を開放し,切替弁42は閉鎖する。
そして水熱源も併用することから,ポンプ55を作動させて冷却水配管52中に冷却水を循環させるとともに,気液接触熱交換器51を作動させる。これによって,水対冷媒熱交換器35が機能する。かかる場合,空気対冷媒熱交換器34と水対冷媒熱交換器35は直列に連通され,空気対冷媒熱交換器34において外気と熱交換された冷媒は,続いて水対冷媒熱交換器35において冷却水との熱交換に付される。
そして水熱源+空気熱源の統合運用時においては,水対冷媒熱交換器35で熱交換された冷却水は,気液接触熱交換器51において冷却されるものであるから,気液接触熱交換器51が蒸発式のため,外気湿球温度+3〜5℃程度の冷却水を生成することができる。そのため,真夏の外気の温湿度(DB.35℃,WB.27℃)がピークの時においても,水対冷媒熱交換器35においては,空気対冷媒熱交換器34において熱交換して冷媒温度を10℃下げることができ,冷媒温度が35℃程度の冷媒液を生成することができる。
このように第1の実施の形態にかかる空気調和装置1によれば,室外機30の放熱運転を実施する場合に負荷が小さいときや外気の温度が低いとき,また室外機30の吸熱運転を実施する場合には,空気対冷媒熱交換器34のみでこれを実現する事ができる。したがって,室外機30の放熱,吸熱の運転態様を問わず,すなわち冷房運転,暖房運転を問わず,メンテナンスフリーに近い状態で運用することができる。
そして負荷が大きいときや,外気の気温が夏季のピーク時のように高温,高湿の場合には,水対冷媒熱交換器35をも作動させて,熱源を水熱源と空気熱源とする統合運用が可能である。しかもかかる場合,空気対冷媒熱交換器34と水対冷媒熱交換器35とが直列に配置されているので,水熱源側の熱交換の負荷を軽減することができ,これによって,冷却水の蒸発量を最小限に抑えてエネルギーの効率のよい運用が図れ,しかも水質管理などの運用管理を簡素化することができる。因みに発明者らの試算によれば,従来の水対冷媒熱交換器のみを有するマルチ方式の室外機単体に使用される冷凍機の成績係数(COP)が3.5に対して,図1に示した空気調和装置1における室外機30に使用する冷凍機の成績係数は,5.0が見込まれ,大幅な性能の改善が期待できる。
なお空気熱源のみか,あるいは水熱源+空気熱源かの,熱源モードの切替を自動的に行う場合には,例えば圧縮機33に圧力センサを設置し,凝縮圧力を検知して切替えるようにすればよい。その際,凝縮圧力が設定値に到達した時点から切り替えたり,あるいは凝縮圧力が設定値に達した日の翌日から切り替えて運用するなど,要求されるシステムの特徴にあわせて,適宜設定を変更するようにしてもよい。その他,予め設定した外気の温度に基づいて,熱源モードの切替を行うようにしてもよい。
さらに図1に示した空気調和装置1においては,気液接触熱交換器51と空気対冷媒熱交換器34とが,外気の流路において直列に配置され,室外機30に導入された外気は,気液接触熱交換器51において熱交換されたのち,そのまま空気対冷媒熱交換器34において冷媒と熱交換されるので,熱源として導入した外気を有効に利用することができ,かかる点からも全体としてエネルギーの有効利用が図られている。
なお図1に示した空気調和装置1においては,冷媒配管A,Bに各々切替弁41,42を設けて,これら切替弁41,42の切替え操作によって,室外機30の放熱運転と吸熱運転とを行うようにしていたが,図3に示した空気調和装置2,典型的には室内機と室外機が1:1のパッケージエアコンのように,室外機30と室内機10との間の冷媒循環用の冷媒配管を,冷媒配管A,冷媒配管Bの2本とし,冷媒配管Aの間に,四方弁61を介して圧縮機33を設ければ,四方弁61のみの切り替えで室外機30の放熱運転と吸熱運転を切り替えることができ,しかも冷媒配管の簡素化を図ることができる。
なお図1に示した空気調和装置1においては,水対冷媒熱交換器35の冷却水は,室外機30内に設置した気液接触熱交換器51によって外気と熱交換して冷却するようにしていたが,図4に示した空気調和装置3のように,室外機30とは別に設置されている通常の冷却塔70によって,外気と熱交換して冷却するようにしてもよい。すなわちこの冷却塔70は,塔本体71の上部にファン72を備え,さらに塔本体71の内部に散水装置73,充填層74,下部に受容パン75を備えており,水対冷媒熱交換器35との間に冷却水を循環させるための冷却水配管76が配管され,ポンプ77によって,冷却水配管76内に冷却水を流すようになっている。このように室外機30の外部において,水対冷媒熱交換器35の冷却水を外気と熱交換するように構成してもよく,かかる場合には,冷却水の温度をより下げる事ができる。また室外機30の大きさをコンパクトにするとができる。この態様は本発明が適用される建物に既設の冷却塔がある場合や,工場の生産装置その他の発熱源を水冷で冷却する必要がある場合等に有利である。すなわち室外機30には,市販の室外機の構成に水対冷媒熱交換器35を,図示の冷媒寒露の途中に設置する。そして水対冷媒熱交換器35への冷却水の受入口,送出口を設けておく。そして前記他用途の冷却塔の冷却水管から配管を分岐させて,前記受入口,送出口に接続すれば,室外機のコスト低減と規格化を図ることができる。
さらにまた図5に示した空気調和装置4のように,水対冷媒熱交換器35自体を室外機30とは別の場所に設置し,さらに前記の気液接触交熱換機51とを合わせて,1つの水対冷媒熱交換器ユニット80として構成してもよい。なおこの水対冷媒熱交換器ユニット80は,別途外気導入口81とファン82を有している。
また水対冷媒熱交換器35自体を室外機30とは別の場所に設置する場合,必ずしも前記のように一体化した水対冷媒熱交換器ユニット80を設けて,当該水対冷媒熱交換器ユニット80内に,水対冷媒熱交換器35と気液接触交熱換機51とを合わせて設置する必要は無く,例えば水対冷媒熱交換器35のみを室内機10側に設置し,水対冷媒熱交換器35において冷媒と熱交換される冷却水を外気と熱交換する例えば気液接触熱交換器のみを,室内機10,室外機30とは別な場所に設置してもよい。こうすることで,設計の自由度を図ることができる。
さらにまた例えば水対冷媒熱交換器35の冷却水を外気と熱交換する熱交換器を,室外機30とは別な場所に設置する場合,例えば図4に示したような冷却塔70を用いる場合には,冷却水の冷却能力に余裕を持たせる事が可能であるから,図6に示したように,複数の室外機30,30に設置されている水対冷媒熱交換器35,35と,冷却塔70との間に,各々冷却水配管91を配管し,要求のあった室外機30にのみ弁92を開放して冷却水を循環させることで,複数設置される室外機30の中で所望の室外機30のみを,水熱源+空気熱源の統合運転モードで運転させる事が可能になり,また全体としても効率の良い運用が可能になる。
前記各実施の形態にかかる空気調和装置は,いずれも空気対冷媒熱交換器34と水対冷媒熱交換器35とを冷媒の循環回路において直列に配置したものであったが,図7に示した空気調和装置5のように,空気対冷媒熱交換器34と水対冷媒熱交換器35とを冷媒の循環回路において並列に配置してもよい。
すなわち,図7に示した空気調和装置5においては,冷媒配管Aと受液タンク36との間に,冷媒配管Dと並行する冷媒配管Eを配管し,この冷媒配管Eに水対冷媒熱交換器35を接続した構成を有している。なお冷媒配管Eには切替弁46が設けられている。そして水対冷媒熱交換器35において熱交換される冷却水を外気と熱交換させる気液接触熱交換器51を,導入外気の流路において,空気対冷媒熱交換器34と直列に配置し,さらにこの気液接触熱交換器51の下流側に空気対冷媒熱交換器34を配置したものである。
かかる構成を有する空気調和装置5においても,前記した各空気調和装置1〜4と同様,冷房運転を実施する場合に負荷が小さいときや外気の温度が低いとき,また暖房運転を実施する場合には,空気対冷媒熱交換器34のみでこれを実現する事ができ,また負荷が大きいときや,夏季のピーク時などには,水対冷媒熱交換器35をも作動させて,熱源を水熱源と空気熱源とする統合運用が可能である。なお各熱源モードにおける切替弁41,42,46の開閉とポンプ55の作動状況は,図8の表に示したとおりである。
そしてこのように空気対冷媒熱交換器34と水対冷媒熱交換器35とを冷媒の循環回路において並列に配置した構成であっても,水対冷媒熱交換器35において熱交換される冷却水を外気と熱交換させる気液接触熱交換器51を,導入外気の流路において,空気対冷媒熱交換器34と直列に配置しているので,熱源として取り入れた外気を有効に利用することができ,エネルギー効率のよい空気調和装置となっている。
以上説明したように,本発明では,エネルギー効率が向上し,またCOPが大幅に改善されることから,既設設備に本発明を付加した場合には,冷房能力の増大と消費電力の低減が同時に達成される。したがって,内部熱負荷が増大し,冷房能力不足に陥った設備に有効である。また,受電容量を削減する場合に有効な対策となる。
第1の実施の形態にかかる空気調和装置の構成の概略を示す説明図である。 図1の空気調和装置における切替弁の開閉及びポンプの作動状況を示す表である。 第1の実施の形態にかかる空気調和装置において四方弁を設けた場合の構成の概略を示す説明図である。 冷却塔を有する他の実施の形態にかかる空気調和装置の構成の概略を示す説明図である。 水対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器を室外機とは別に設けた他の実施の形態にかかる空気調和装置の構成の概略を示す説明図である。 1台の冷却塔で複数の室外機の水対冷媒熱交換器に冷却水を循環させるシステムの説明図である。 水対冷媒熱交換器と空気対冷媒熱交換器とを並列に配置した他の実施の形態にかかる空気調和装置の構成の概略を示す説明図である。 図7の空気調和装置における切替弁の開閉及びポンプの作動状況を示す表である。
符号の説明
1〜5 空気調和装置
10 室内機
30 室外機
31 導入口
32 ファン
34 空気対冷媒熱交換器
35 水対冷媒熱交換器
51 気液接触熱交換器
52 冷却水配管
A〜E 冷媒配管

Claims (5)

  1. 空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器と,水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器とを有する空気調和装置において,
    室内機と室外機との間に設定された冷媒の循環回路において,空気対冷媒熱交換器と水対冷媒熱交換器とが直列に配置され,室内機側からの冷媒が,これらの2つの熱交換器において,連続して熱交換されることが可能なように構成されたことを特徴とする,空気調和装置。
  2. 前記水対冷媒熱交換器は,その水側熱交換部と気液接触熱交換器との間で冷却水が循環する熱交換器であり,前記空気対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器とは,交換熱源としての外気の流路において直列に配置されていることを特徴とする,請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記水対冷媒熱交換器は,室外機の外に配置されている気液接触熱交換器との間で冷却水が循環する熱交換器であることを特徴とする,請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 空冷式凝縮器として機能させる空気対冷媒熱交換器と水冷式凝縮器として機能させる水対冷媒熱交換器とを室外機に有する空気調和装置において,
    室内機と前記室外機との間に設定された冷媒の循環回路の前記室外機側で,空気対冷媒熱交換器と水対冷媒熱交換器とが並列に配置され,
    前記水対冷媒熱交換器は,気液接触熱交換器との間で冷却水が循環する熱交換器であり,前記空気対冷媒熱交換器と気液接触熱交換器とは,交換熱源としての外気の流路において直列に配置されていることを特徴とする,空気調和装置。
  5. 空気対冷媒熱交換器は,外気の流路において前記気液接触熱交換器の下流側に配置されていることを特徴とする,請求項2または4に記載の空気調和装置。
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