JP2002204650A - マグロの保存処理方法 - Google Patents

マグロの保存処理方法

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JP2002204650A JP2001001644A JP2001001644A JP2002204650A JP 2002204650 A JP2002204650 A JP 2002204650A JP 2001001644 A JP2001001644 A JP 2001001644A JP 2001001644 A JP2001001644 A JP 2001001644A JP 2002204650 A JP2002204650 A JP 2002204650A
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tuna meat
tuna
meat
gas
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岡 金 光 山
Hitoshi Imai
井 均 今
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的に生食用の状態を保持させながら、防
腐、殺菌効果を付与し、−18℃の冷凍温度においても
十分にマグロ肉中の各成分の劣化や変性を抑え、流通の
ための冷凍輸送中の品質保持を可能にすると共に、解凍
後は無処理マグロ肉と同様に色が変化するマグロの保存
処理方法を提供する。 【解決手段】 燻材を燻すことにより発生したCOガス
を含むスモークを、処理対象の新鮮なマグロ肉Mに接触
させてスモーク処理を行う。その処理は、並列配置した
多数のスモーク注入針32をマグロ肉Mに刺入して、該
注入針から上記スモークの少量の気泡状噴出を間欠的に
繰り返しながら、スモーク注入針32を挿入または抜き
出すことにより、マグロ肉内に離散的にスモークの気泡
51を打ち込む。それにより、マグロ肉M中の残留CO
濃度を、1500〜2400μg/kgとし、このよう
に処理されたマグロ肉Mを−18℃近辺で冷凍保存す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺身や寿司ネタと
して使用する生食用マグロの適正な保存処理を行う方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】魚類肉の赤色色素は、ミオグロビン(M
b)、ヘモグロビン(Hb)などのヘム鉄を含んだ色素
が主である。マグロは代表的な赤身肉魚であり、マグロ
普通肉中では、ヘム鉄色素中の90%以上、血合肉中で
は80%以上がMbと言われている。新鮮なマグロ肉の
内部は赤紫色を呈しており、このときのMbは2価の鉄
イオンを含んだ還元型Mbになっている。これを空気中
にさらすと、空気中の酸素(O)と結合して鮮紅色の
オキシミオグロビン(OMb)に変化する。しかし、
さらに長い間空気中に放置すると、Mbに結合した鉄が
2価から3価に酸化され、褐色のメトミオグロビン(M
etMb)が生成する(これをメト化あるいは褐変とい
う)。但しメト化は空気にさらさなくても進行する。又
温度が高い程メト化の進行は早い。メト化を抑止するに
は、現在の時点では−60℃以下の超低温冷凍保存か、
CO処理加工又はpH調整法以外にはない。鮮紅色のO
Mbの状態のマグロは新鮮な感じがして好ましく、商
品価値が高いが、褐色のメトミオグロビン(MetM
b)の生成したマグロは見た目も汚く、商品価値が無く
なってしまう。
【0003】褐変を防止し、肉色を保持するために、現
在、刺身用マグロの冷凍には−60℃という超低温が採
用されている。マグロ肉中の各成分の劣化や変性は、−
18℃(家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度)の冷凍で充分に
抑えられるにもかかわらず、−60℃以下の超低温冷凍
が採用されているのは、−18℃では冷凍中にメト化
(褐変)が抑えられず、刺身としての商品価値がなくな
るからである。但し、鮮度の低下とメト化とは必ずしも
一致しない。なお、−60℃超低温冷凍設備は日本のみ
で使用されており、諸外国には−60℃という冷凍設備
そのものが一般的でないので、本質的に−60℃の冷凍
マグロの使用や取り扱いはできない。
【0004】−60℃以下の超低温冷凍以外のメト化防
止方法としては、COガス(化学的に合成されたCO1
00%ガス)処理がある。しかし、このCO処理は、マ
グロ肉の色を自然の色調でなく、過度に鮮やかなピンク
系の色調(不自然に鮮やかな色)に変え、それによりマ
グロ肉の分解によって引き起こされる色の変化を覆い隠
し、低級品の品質の悪いマグロを高級品に見せかけ、消
費者に鮮度に関して誤った印象を与える詐欺的加工を可
能にするものである。このような詐欺的加工は、化学的
に合成されたCO100%のガスによる処理で確実に達
成されるものである。しかも、−18℃冷凍中は1〜2
年間は変色せず、数週間〜半年位は鮮やかな色を保つと
いう特徴を有し、家庭用の冷蔵庫に保管すれば数ヶ月も
変色せず、消費者が鮮度を見誤るという問題があった。
マグロ肉の褐変を防止し、肉色を保持するための今ひと
つの方法にpH調整がある。この方法もCOガス処理マ
グロと同じように、pH調整によりメト化防止処理がな
されたマグロの色調は長期間にわたって鮮やかな色調を
保持し続け、自然の無処理マグロのように解凍後(生の
状態で)1週間位で褐変することはないので、消費者が
鮮度を見誤る恐れがある。
【0005】一方、低温のスモーク処理を行うことによ
って、刺身や寿司ネタとして用いる生食用のマグロ肉の
品質を長時間にわたって維持可能にすることは、本発明
者らが先に特開平6−292503号として提案してい
る。上記既提案のスモーク処理は、従来のスモーク処理
(燻製)による食品の保存性の改善方法とは全く異なる
もので、生食用マグロの食感、旨味、臭等が従来の生食
用マグロと格別相違せず、刺身等の生食用に十分対応で
きる範囲内で、低温スモークによる品質維持処理を行
い、メト化の防止を行うものである。
【0006】この本発明者らの提案に係る上記生食用マ
グロ肉のスモーク方法は、燻燃によりスモークを発生さ
せ、これをフィルタに通して不要な臭いやタール分を濾
過した後、それを生のマグロ肉に接触させることによ
り、スモーク処理を行うものである。しかるに、この方
法では、マグロ肉の高能率的な処理のために厚い切り身
等を対象とする場合に、表層へのスモークの浸透は比較
的速いが、スモークが内部にまで十分に浸透するには長
時間を必要とし、その間にマグロ肉の鮮度が低下する。
【0007】本発明者は、マグロ肉中のCOガスの浸透
深さと時間の関係について、鮮度のよい肉質のマグロを
用いてマグロ肉外表面からスモークを接触により浸透さ
せた場合、1時間で5mm、6時間で9.5mm、30
時間で20mm、48時間で25mm浸透するという測
定結果を得ている。即ち、厚さ50mmのマグロ肉の外
表面(上下両面)にCOガスを接触させた場合、COガ
スが中心部まで完全に浸透するには48時間を要し、そ
の間における鮮度低下とドリップ流出による味覚、食感
の低下が避けられない。処理マグロ肉の温度は鮮度保持
上低い方が望ましい(例えば1℃〜3℃)が、低温程ス
モークの処理マグロ肉中への浸透速度は小さくなる。上
記の浸透深さと時間の関係は、温度1℃〜3℃で得られ
たものであるが、温度が更に高くなると浸透深さは更に
大きくなる。鮮度がやや劣るとか肉質が悪い場合には、
更に多くの時間を掛けないと中心部まで浸透しない。こ
れは、前述したところの、生マグロに対して化学的に合
成された100%COガスを接触させる場合についても
同様である。なお、この場合のマグロは、キハダマグロ
(yellowfin)である。
【0008】これを改善するために、本発明者らは特開
平8−168337号公報において、一定間隔で並列配
置した多数のスモーク注入針をマグロ肉に刺入して、マ
グロ肉内へのスモークの気泡状噴出を間欠的に繰り返し
ながらスモーク注入針を抜き出すことにより、マグロ肉
内に3次元的に均一に一定圧力、一定体積のスモーク気
泡を打ち込み、これによりマグロ肉に保存処理を施す生
食用マグロの高能率保存処理方法を既に提案している。
【0009】この方法による保存処理を施すと、生食用
マグロ肉の長期保存に−60℃といった超低温冷凍を用
いなくても、−18℃(家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度)
程度の温度での冷凍でメト化が抑えられるが、無処理マ
グロ肉中のCO濃度(バックグラウンド値)をも考慮し
て常に適量のスモーク処理を行う必要があった。そこ
で、本発明者は、バックグラウンド値をも考慮して上記
スモークの適切な量の注入を行い、それによりマグロ肉
における残留CO濃度を1500〜2400μg/kg
の範囲内に設定することにより、−18℃近辺での冷凍
中の褐変抑止期間を、流通のために必要な2.5〜3.
5ケ月程度とし、しかも、解凍後はCO100%ガスで
処理したマグロのように過度に鮮やかなピンク色になる
ことなく、解凍後におけるスモーク処理マグロ肉のメト
化を無処理マグロ肉のメト化とほぼ同様にして、無処理
マグロと同様な色調の変化を起こし、結果的に、消費者
が鮮度を見誤ることがないようにできることを確かめ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
知見に基づいてなされたもので、その発明の技術的課題
は、−18℃近辺の設備費及びエネルギー量が少なくて
済む冷凍温度においても十分にマグロ肉の各成分の劣化
や変性を抑えることができ、従って、その温度での必要
期間にわたる冷凍輸送中における品質保持を可能にする
と共に、当該冷凍中のマグロ肉のメト化を防止し、ま
た、解凍後は無処理マグロ肉の色の経時変化と同様にマ
グロ肉の色が変化し、過度の保存処理によって消費者が
鮮度等を見誤ることのないマグロの保存処理方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のマグロの保存処理方法は、燻材を燻すことに
より発生したCOガスを含むスモークを、処理対象の新
鮮なマグロ肉に接触させてスモーク処理を行うに際し、
並列配置した多数のスモーク注入針をマグロ肉に刺入し
て、該注入針から上記スモークの少量の気泡状噴出を間
欠的に繰り返しながら、スモーク注入針を挿入または抜
き出すことにより、マグロ肉内に離散的に上記スモーク
の気泡を打ち込み、それによって、マグロ肉中の残留C
O濃度を1500〜2400μg/kg(後述する熊沢
法による測定値)とし、このように処理されたマグロ肉
を−18℃近辺で冷凍保存することを特徴とし、それに
よって家庭用冷蔵庫で長期間に亘り冷凍保存可能にする
ものである。
【0012】上記マグロの保存処理方法においては、ス
モークをスモーク注入針を通してマグロ肉中に打ち込む
のが、鮮度が低下しない短時間のうちにスモーク処理す
るために極めて有効である。また、上記マグロ肉中にお
ける残留CO濃度の測定値は、一定量の沸騰した水中に
おいてピックアップガスを吹き込みながらマグロ肉を加
熱することにより、該マグロ肉中のミオグロビン(M
b)に配位したCOをはずし、ピックアップガス中に放
散させ、それらのガスをテドラーバックに収容し、該バ
ッグ中のガス濃度を検知管又はガスクロマトグラフィで
測定した値である。
【0013】上記マグロの保存処理方法によれば、−1
8℃近辺での冷凍中の褐変抑止期間を容易に流通のため
に必要な2.5〜3.5ケ月とし、且つ、解凍後のスモ
ーク処理マグロ肉のメト化を無処理マグロ肉のメト化と
ほぼ同様にするという、消費者が鮮度等を見誤ることの
ないマグロの保存処理を行うことができる。ここで注目
すべきは、−18℃における冷凍・保存等の流通に要す
る設備費及びエネルギー量は、明らかに、−60℃にお
ける超冷凍・貯蔵に要する設備費及びエネルギー量より
はるかに少ないということであり、そのため、上記方法
によれば流通のための経費を著しく低減することができ
る。しかも、このようなスモーク処理によって、解体し
たマグロ肉を−18℃で冷凍可能にすると、可食部分の
みの冷凍・貯蔵・輸送で済み、この可食部分は平均する
と35%程度であるため、−60℃の超低温冷凍及び鮮
魚の航空便輸送の場合に比して、約65%のゴミ(焼却
処分)の冷凍・貯蔵・輸送を排除することが可能とな
り、かかる点の経済性及び地球環境の保全(フロン及び
COの排出抑制)においても極めて有利になる。
【0014】このような本発明のマグロの保存処理方法
は、マグロ肉に対し、実質的に生の状態を保持させなが
らも、スモークの利用により防腐、殺菌効果を付与し、
冷凍温度においても十分にマグロ肉中の各成分の劣化や
変性を抑えることができ、流通のための冷凍輸送中の品
質保持を可能にするものである。さらに、本発明の方法
では、COを含むスモークの必要量を注入針でマグロ肉
に打ち込むことにより、気泡内のスモーク量とCO濃
度、並びに無処理マグロ肉中の残留CO濃度(バックグ
ラウンド値)との関係から得られる残留CO濃度を15
00〜2400μg/kgとするが、このようなスモー
ク注入針により残留CO濃度を調整するスモーク処理
は、マグロ肉の鮮度を損なうことなく短時間にマグロ肉
の内部深くまでスモーク処理するために極めて有効なも
のである。
【0015】しかも、マグロ肉の肉厚に拘わらず(フィ
レでもロインでも)、残留CO濃度を短時間で均一にす
ることができ、また残留CO濃度を調整することによ
り、解凍後のメト化が起こる期間を7日間とか9日間の
ように自由に調整でき、これらによって、均一な残留C
O濃度で品質の優れたマグロ肉の保存処理を行うことが
可能になる。スモークガスがマグロ肉中に浸透拡散する
時間と深さの関係は、前記段落番号0007において述
べた如く単純な曲線関係ではない。このマグロ肉中に1
500〜2400μg/kgというような濃度になるよ
うに、スモーク中に含まれるCOガスを正確に均等に肉
中に配位させることは、ニードルパンチャー以外に達成
するすることはできない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の方法によってマグロ肉の
スモーク処理を行うに際しては、まず、所期の成分のス
モークを発生させる必要があり、そのため、図1に例示
するようなスモーク発生機構を用いてスモークを発生さ
せる。該スモーク発生機構1は、予め大きさ、水分、種
類等を調整した、燻材となる木材チップが投入されるホ
ッパー5と、該ホッパー5から供給される上記木材チッ
プを移送する加熱手段7を備えたスクリュウ式移送手段
6と、該スクリュウ式移送手段6の後方に設けられた高
圧洗浄水が供給される出気筒8と、該出気筒から排出さ
れた気体が導かれる気液分離筒9と、該気液分離筒9で
分離されたスモークを移送するダイヤフラムポンプ10
と、該ダイヤフラムポンプ10に接続されたスモーク濾
過装置(脱臭塔)11と、これらの機器の動作を制御
し、木材チップの移送速度や加熱手段の加熱温度やスモ
ークの発生流量やスモーク中のCO濃度を制御可能な制
御手段(図示せず)からなる。
【0017】上記スクリュウ式移送手段6は、上記ホッ
パー5の出口に接続される円筒状のシリンダー15と、
該シリンダー15内に設けられその軸方向に沿って伸び
るスクリュウ軸17に取付けられた螺旋状のスクリュウ
16と、該シリンダー15の外に設けられシリンダー1
5を貫通して上記スクリュウ軸17に連結し上記スクリ
ュウ16を駆動するスクリュウモータ18とを有し、ス
クリュウ16を回転させることによりシリンダー15内
の木材チップを移送する。上記加熱手段7は、上記シリ
ンダー15を構成する円筒の一部を両端が閉じられ中央
に径方向隔壁20aを有する大径円筒20で覆い、該シ
リンダー15を構成する円筒の一部と大径円筒20との
間に形成された隔壁20aにより仕切られた2室21
a,21bのそれぞれに第1ヒータ22及び第2ヒータ
23を配置し、該第1ヒータ22及び第2ヒータ23で
上記シリンダー15を構成する円筒の一部を加熱するこ
とにより、シリンダー15内を移送される木材チップを
加熱し、スモークを発生させる。
【0018】上記加熱手段7は、第1ヒータ22及び第
2ヒータ23による二段に分かれており、前段の第1ヒ
ータ22による加熱は、低温加熱(予熱)用であり、木
材チップの熱分解直前温度まで加熱するためのものであ
る。後段の第2ヒータ23による加熱は、ごく少量の酸
素の存在下で熱分解を行い、スモークを発生させる。上
記加熱手段7は、二段に分かれて加熱するので、原材料
の含水率が異なってもスモーク成分が安定する。上記シ
リンダー15の上記加熱手段7より後方部分には、上記
出気筒8が設けられ、上記スクリュウ16は該出気筒8
内まで延出しており、該出気筒8には木材チップが上記
加熱手段7により加熱されて生じた気体、液体、固体の
混合物が移送されると共に、該出気筒8に貯水槽70か
らの水が、ポンプ71、配管72及び開閉弁73,74
を介して、高圧洗浄水としてスプレーされる。上記出気
筒8に移送される気体には、多量のカーボン粒やガス状
態のタール分が含まれるが、高圧洗浄水がスプレーされ
ることにより、該出気筒8の気体接触面は高圧洗浄水で
洗浄されるから、接触面へのカーボンやタールの付着は
防止される。
【0019】上記スクリュウ軸17は洗浄水によって冷
却される構造になっているが、適正な冷却が維持されな
いと該スクリュウ軸先端に設けているパッキン部よりガ
ス漏れが生じる恐れがある。上記出気筒8に移送された
気体、液体、固体の混合物は、該出気筒8内で気体、液
体、固体が分離され、気体は途中で開閉弁75を介して
高圧洗浄水がスプレーされる排気管81を通って気液分
離筒9へ導かれ、固体と液体は排炭受皿83に洗浄水と
共に連続的に落下し、該排炭受皿83でオーバーフロー
して金網84上に落ち、水は貯水槽70へ導かれ、固体
は排炭槽85へ導かれる。貯水槽70の水は高圧洗浄水
として循環使用されるが、貯水槽70には必要に応じ補
給水が補給される。排炭の状態で該スモーク発生機構1
の状態を間接的に把握でき、例えば、排炭の焼結粒が大
きいときはタール分の多い木材であり、ガス発生が不安
定になりやすい。このときには燻材に籾殻、活性炭等を
混ぜることもある。
【0020】上記ダイヤフラムポンプ10は、気液分離
筒9に取付けられた圧力検知手段を有する圧力維持手段
92に連結されており、気液分離筒9で分離したスモー
クを一定圧力のもとで移送している。スモーク中の空気
の混合割合は、圧力維持手段92における圧力設定で比
較的正確になされる。排気管81内の圧力を負圧に設定
するとホッパー5より空気を吸引し、スモークは希釈さ
れる。排気管81内の圧力を正圧に設定するとホッパー
5からの空気の混入は少なくなるが、高圧に設定しすぎ
ると発生したスモークがホッパー5に逆流する。
【0021】該スモーク発生機構1は外部加熱方式で、
その制御は完全に電気的に行われるが、スモーク発生量
は熱源の容量で決定される。該スモーク発生機構1は、
スモーク発生流量が4〜6L/minの範囲であり、一
気に大量のスモークを発生させることは困難であるが、
一気に大量のスモークを必要とする場合には、事前に生
成したスモークをバッグ等の貯留部に溜めた上でスモー
ク処理に使用する。上述のように、該スモーク発生機構
1は、スモークの発生流量を調節できるという特徴を有
するが、さらにスモーク中のCO濃度も調整可能である
という特徴を有する。具体的には、スモーク中のCO濃
度の調整は、ヒーター温度の制御とスクリュウの送り速
度の調整で達成される。したがって、好みのCO濃度の
スモークが定常的且つ安定的に確実に生成される。
【0022】上記スモーク発生機構1に用いる燻材とし
ては、一般に燻煙処理のために用いられている各種樹種
のものを用いることができ、例えば、かし、なら、ぶ
な、さくら、はんのき、しなのき、かしわ、くるみ、く
り、しらかば、ヒッコリー、ポプラ、プラタナス、その
他を用いることができる。
【0023】上記スモーク成分及びCO濃度が適量に調
整されたスモークは、スモーク濾過装置(脱臭塔)11
に導入し、発生させたスモークをフィルタに通して、主
としてスモーク中のタール分及び臭いを除去し、防腐、
殺菌、変色抑制効果の高い成分を含むスモークを通過さ
せる。臭いを除去するフィルタとしては活性炭等が適し
ている。
【0024】このようにして得られたスモークを処理対
象のマグロ肉に接触させてスモーク処理を行うが、その
処理に際しては、以下に説明するように、スモーク注入
針を用いてマグロ肉内にスモークの気泡を3次元的に均
一に分散させる。先ず、上記スモーク濾過装置11の出
口側には、パイプを介してバキュームポンプ等の吸引装
置を接続し、それによって引き出したスモークを次の燻
煙処理工程において生食用マグロ肉に接触させるために
用いる。燻煙処理工程では非常に短時間に処理を完了す
るので、特に冷却したスモークを用いる必要はない。
【0025】また、上記吸引装置で引き出したスモーク
をビニール袋等の気嚢、あるいは適宜容器に収容し、そ
れを必要があれば冷蔵装置に保管し冷却しておき、この
気嚢または容器を、燻煙処理工程においてスモーク打込
機のスモーク供給口に接続し、それに収容した冷却スモ
ークを生食用マグロ肉に接触させることもできる。
【0026】燻煙処理工程においては、過去の実験例か
ら、常圧、加圧等、何れの場合にもマグロ肉に対する初
期の1時間当りのスモーク浸透度が4mm以上あること
に着目し、図2及び図3に示すようなスモーク打込機3
により、上記浸透度を考慮したほぼ一定の間隔(例え
ば、数mm間隔)で並列配置した多数のスモーク注入針
32を該マグロ肉Mに刺入して、その先端から上記スモ
ークを一定圧力、一定体積で気泡状に噴出させ、スモー
ク注入針32を挿入しながら、あるいは抜き出しなが
ら、数mm置きにその噴出を間欠的に繰り返して、一定
間隔に一定量のスモークを打ち込むことにより、スモー
クの少量の気泡をマグロ肉内に離散的に打ち込み、それ
をマグロ肉Mに対して内部から万遍なく浸透、拡散させ
る。
【0027】気泡内のスモーク量は、スモーク中のCO
濃度及び無処理マグロ肉中のCO濃度のバックグラウン
ド値との関係から、最終的な残留CO量が1500〜2
400μg/kgの範囲内に収まるように設定される。
この範囲は、鮮度のよいマグロ肉について、−18℃近
辺での冷凍中の褐変抑止期間が2.5〜3.5ケ月とな
り、且つ、解凍後のスモーク処理マグロ肉のメト化が無
処理マグロ肉のメト化とほぼ同様になる範囲として、本
発明者が実験的及び経験的に確認したものである。スモ
ークとして打ち込むCOの量は、スモーク中のCO濃度
の調整、スモークの圧力、打ち込み量、打ち込み間隔等
の調節により、任意に設定することができる。
【0028】−18℃冷凍・貯蔵中のマグロ肉の褐変の
抑制は、主として、スモーク中の一酸化炭素(CO)に
よって行われるものである。すなわち、2価の鉄イオン
を含んだ還元型MbへのCOの結合(配位)によりO
の配位が著しく抑制され(還元型Mbに対するCOの親
和力はOの100倍以上)、それにより2価から3価
への鉄の酸化(褐変)が抑えられる。スモーク中の一酸
化炭素濃度が高く、それによってマグロ中の残留CO濃
度が高くなるほど褐変抑制効果は大きい。そのため、−
18℃で保持されるマグロ肉の褐変抑止期間はスモーク
ガス中のCO濃度及びスモーク処理時間の増加とともに
長くなる。但し、残留CO濃度が高すぎると、処理した
マグロが不自然な鮮紅色を呈するとともに、解凍後鮮や
かな赤い色が長時間保たれる(褐変は起こらない)とい
う不都合を生じるので、冷凍マグロの流通を考慮に入
れ、−18℃冷凍中の褐変抑止期間が2.5〜3.5ケ
月になるように残留CO濃度を設定する必要がある。
【0029】上記本スモーク処理に伴う、防腐、殺菌、
風味向上等の効果の付与は、スモーク中のCO以外の微
量成分によって初めて可能である。該スモークに含まれ
る有機化合物は約200種類に及ぶが、主な有機化合物
を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】上記スモーク打込機3は、図3に示すよう
に、一定の間隔で多数のスモーク注入針32を並設した
注入針支持体31の多数を、それぞれの注入針32が、
隣接する注入針支持体31における隣り合う注入針32
の間に位置するようにして、即ち、注入針32が互い違
いになるように列設し、これにより、上記多数の注入針
支持体31で構成される打込機本体30に、数十本ない
し数百本の上記スモーク注入針32を、一定間隔で多数
行多数列に規則正しく配列させたものとし、スモーク注
入針32の内部の通孔を通してそれを差込んだマグロ肉
M内に一定間隔にスモークを注入するものである。それ
ぞれの注入針支持体31には、前記スモーク濾過装置1
1若しくはスモークの冷却装置を通して送られてきたス
モーク、またはビニール袋等の気嚢に収容して保管され
たスモークを導入するための、スモーク供給管33を設
けている。
【0032】上記スモーク濾過装置11若しくはスモー
クの冷却装置からのスモークを導入する場合には、スモ
ークの配管をスモーク供給管33に接続すればよいが、
ビニール袋等の気嚢に収容して保管されたスモークを導
入する場合には、その気嚢をスモーク供給管33に着脱
可能として、スモークがなくなったときに逐次交換し、
スモークをスモーク注入針32に送給することができ
る。このスモークは、必要に応じて、スモーク供給管3
3に設けた加圧装置で2〜10kg/cm程度に加圧
して供給することができる。
【0033】上記各注入針支持体31には、図2に示す
ように、一つの気泡状のスモークを送出するに必要な容
量を持った気室35の多数を各スモーク注入針32に対
応させて列設してなる可動バルブ34を、図示を省略し
た駆動装置により矢印方向に往復動自在に設けている。
この可動バルブ34における各気室35には、該可動バ
ルブ34の移動によりスモーク供給管33に連通する分
配器36からの個別流路37と通断される供給通孔3
8、及び可動バルブ34の移動によりスモーク注入針3
2に連通した注入流路39と通断される注入通孔40を
設けている。上記個別流路37と供給通孔38とは、可
動バルブ34が一方の移動端(左端)にあるときに連通
し、他方の移動端にあるときに、図2に示しているよう
に、非連通となるものであり、また、スモーク注入針3
2に連通する注入流路39と注入通孔40とは、可動バ
ルブ34が一方の移動端にあって上記個別流路37と供
給通孔38とが連通するときに非連通となり、逆に、図
2に示しているように、個別流路37と供給通孔38と
が非連通となったときに連通するものである。
【0034】さらに、上記スモーク打込機3には、図示
しない駆動装置によってその打込機本体30を昇降させ
る駆動部材41を連結している。この駆動部材41は、
その下動によりスモーク注入針32を一旦マグロ肉Mに
深く刺入した後、間欠的に、すなわち、マグロ肉に刺入
したスモーク注入針32の先端からスモークの少量を気
泡状に噴出させるごとに、スモーク注入針32をマグロ
肉Mから引き抜く方向に一定の距離(例えば、5mm)
だけ駆動されるものであり、その結果、図4に示すよう
に、マグロ肉M内におけるスモーク注入針32の通過跡
50には、スモークの気泡51が注入針32の配列面
(水平面)内及びマグロ肉の厚さ方向にもほぼ均等に分
散した状態に打ち込まれる。なお、スモークの打ち込み
は、マグロ肉内にスモーク注入針32を刺入する段階で
行っても良い。
【0035】スモークの気泡51の打ち込みは、前記可
動バルブ34を駆動装置により矢印方向に往復駆動すれ
ばよく、即ち、図3において、可動バルブ34が左端に
あって個別流路37と供給通孔38とが連通し、各気室
35に加圧したスモークが充填されている状態から、該
可動バルブ34を同図に示す位置まで移動させ、注入流
路39を注入通孔40に連通させると、気室35に充填
されていたスモークがその圧力によりスモーク注入針3
2を通して送出される。このスモークの送出後に可動バ
ルブ34を左端に復帰させると、再び個別流路37と供
給通孔38とが連通し、各気室35に加圧したスモーク
が充填される。
【0036】また、上記スモーク注入針32をマグロ肉
内に刺入するときに、それが湾曲したり折れ曲がるのを
抑制するため、上記打込機本体30には、各スモーク注
入針32を挿通するガイド穴44を持った針ガイド43
を設けている。この針ガイド43は、昇降腕45により
打込機本体30に保持されて昇降駆動を制御され、駆動
部材41によりスモーク注入針32が下降を開始する際
には、図2に示すように注入針32の先端に近い位置に
あり、該針ガイド43が駆動部材41と共に下動してマ
グロ肉Mに接触したときからは、その位置に停止した状
態に保持され、スモーク注入針32がマグロ肉Mから引
き抜かれるときには、マグロ肉表面を押えてスモーク注
入針32と共にマグロ肉が持ち上げられるのを抑止し、
スモーク注入針32の先端に近い部分が針ガイド43の
ガイド穴44に達した後には、スモーク注入針32と共
に上動せしめられるものである。
【0037】マグロ肉に対するスモークの打ち込みを自
動化するためには、駆動部材41の昇降と同期するコン
ベヤによってマグロ肉Mを間欠的に移送しながら、該マ
グロ肉へのスモークの打ち込みを行うことになるが、上
記打込機本体30を固定状態に保ち、マグロ肉の載置台
を昇降させて、上記駆動部材41によるマグロ肉Mへの
スモーク注入針32の刺入と相対的に同様の動作を行わ
せることができる。
【0038】マグロ肉内に一定間隔で打ち込まれたスモ
ークの気泡は、マグロ肉内でその周囲に拡散するので、
スモーク注入針32の縦横の間隔及び駆動部材41によ
る気泡の打ち込み間隔の適切な設定により、20分〜2
時間、望ましくは30分〜1時間でそれをマグロ肉全体
に浸透させることができる。逆に、上記スモーク注入針
32の間隔及び駆動部材41の移動時における気泡の噴
出間隔によって決まる気泡間の間隔は、離散的に打ち込
んだスモークの気泡が、20分〜2時間、望ましくは3
0分〜1時間の間にマグロ肉全体に浸透するような間隔
に設定する必要がある。なお、本スモーク打込機におけ
るスモーク注入針の直径は殆ど1mm以内を使用するの
で、マグロ肉に注入針の痕跡は残らない。
【0039】冷凍マグロの流通を考慮に入れると、−1
8℃冷凍中の褐変抑止期間は少なくとも2.5ヶ月が必
要であり、これを満足させるためには、既述のようにマ
グロ肉中の残留CO濃度を1500μg/kg以上、更
に望ましくは1800以上にするのが良い。また、解凍
後は無処理マグロ肉の色の経時変化と同様にマグロ肉の
色が変化するのが望ましく、これを満足させるために
は、マグロ肉中の残留CO濃度を2400μg/kg以
下にするのが良い。さらに、−60℃冷凍無処理マグロ
肉の解凍後の褐変期間は12日以内(最高12日)であ
ることが知られている。上述した2400μg/kg以
内の残留CO濃度は、スモーク処理したマグロ肉がこの
無処理マグロ肉と同様の12日以内に褐変するという限
度でもあり、このことも現実的に確かめている。
【0040】以上をまとめると、次の通りである。 ,−18℃冷凍中の褐変抑止期間は、少なくとも2.
5ヶ月が必要である。この条件を満たすために、残留C
O濃度には1500μg/kgという下限値が存在す
る。 ,スモーク処理マグロ肉が過度に鮮やかでなく、自然
のマグロ肉の色と変わらないことが必要で、この条件を
満たすために、残留CO濃度には2400μg/kgと
いう上限値が存在する。 ,解凍後のスモーク処理マグロ肉の色の経時変化が、
無処理マグロ肉の色の経時変化と同様であり、そのため
12日以内にメト化して褐変する必要がある。上記に
おける2400μg/kgという残留CO濃度の上限値
は、この条件を満たすためにも必要なものである。
【0041】上記スモーク処理が終了した後のマグロ肉
は、−18℃近辺での通常の冷凍保存をしながら消費地
に輸送されるが、長期間にわたる流通のための冷凍輸送
中の品質保持と冷凍中の褐変抑止期間のマグロ肉のメト
化防止を、−60℃といった高価な超低温冷凍設備でな
く、−18℃程度の安価な冷凍設備で達成できるので、
省エネルギーになると共に経済的である。なお、−60
℃の超低温冷凍設備は、アメリカ、ヨーロッパ等日本以
外の国々には現在設置されていない。−60℃の超低温
冷凍輸送は日本独特のシステムであり、アメリカやヨー
ロッパ諸国やその他の国々では利用できない。本発明に
より−18℃の冷凍輸送が可能になれば、世界中で該冷
凍輸送システムが利用できる。
【0042】上記マグロの保存処理方法においては、必
要に応じてマグロ肉中の残留CO濃度を測定する必要が
ある。その測定法は、日本では厚生省のA法に限られて
いるが、以下においては、当該A法が必ずしも適切な測
定法でなく、図5によって説明する熊沢法によるべきで
あることについて説明する。また、この明細書における
残留CO濃度は、全て熊沢法によって測定される値を示
している。
【0043】上記A法では、まず、試料の300gに2
倍量の水を加え、ホモジナイザーを用いて氷冷下で1分
間ホモジナイズして試料液とし、この試料液200gを
遠心管にとり、10℃で遠心分離し、上清を試料溶液と
する。次に、この試料溶液50mlをヘッドベースボト
ルにとり、消泡剤としてオクチルアルコール5滴、水5
ml、20%硫酸20mlを加え、シリコンラバーセプ
タム付きの蓋をした後2分間強く振とうする。10分の
間静置後、再び1分間振とうし、直ちにボトル中の気体
相をガスタイトシリンジで採取し、ガスクロマトグラフ
に注入して別途作成した検量線より試料中のCO濃度を
求める。一方、B法として知られているCO濃度の測定
方法は、ガスタイトシリンジに清浄空気1.5mlをと
り、鮮魚包装用真空パック内に注入し、そのまま直ちに
1.0mlの気体を採取し、ガスクロマトグラフィーに
よるCOの定量を行うものである。
【0044】次に、上記A法とB法の測定原理を対比
し、A法が有する問題点について説明する。マグロ肉中
の還元型Mbに対するCOの親和力は、Oの親和力よ
りもはるかに大きく、Oの配位が著しく抑えられる。
そのため、COがOを配位するオキシミオグロビン
(OMb)の量を少なくし、それにより生成する褐色
のメトミオグロビン(MetMb)の量を少なくする。
即ち、COをMbにあらかじめ配位しておけば、見かけ
上の褐変を抑制することができる。COのマグロ肉中の
Mbへの配位反応は、 CO+Mb=COMb (a) で表わされ、この配位反応の平衡定数(安定度定数)
は、温度が高いほど小さい。また、OとMbの同様な
配位反応、 O+Mb=OMb (b) の平衡定数よりも100倍以上大きい。
【0045】そのため、マグロ肉中に一旦生成したCO
Mbは、マグロ肉がCOを殆ど含まない空気と接触する
と、上記反応(a)は左に進み、COを空気中に放散す
る。この事実が、後述する測定例において、A法による
残留CO濃度の測定値に14倍以上のばらつきがある主
因と考えられる。一方、B法の測定原理は、マグロ肉中
に一旦生成したCOMbは、COを殆ど含まない空気と
接触すると、上記反応(a)が左に進み、COを空気中
に放散する、という事実を利用したものであり、A法に
よる残留CO濃度の致命的測定誤差の主因を利用したも
のと言える。いわば、B法はA法の欠陥を暗に認めたも
のであり、両者は自己矛盾する方法である。
【0046】また、従来より、A法による残留CO濃度
の測定は、厚生省指定の検査機関ごとに測定値に偏りの
あること、測定値の誤差が大きく、再現性に問題がある
ことが指摘されている。そこで、同一試料(スモーク処
理しためばちマグロ)から12の均一検体を作成し、そ
の内の3検体(A,B,C)を、日時を変えて厚生省指
定の3検査機関(X,Y,Z)に送り、A法による残留
CO濃度の測定を依頼した。これらの9検体の残留CO
濃度は、測定法が妥当なものであれば近い値を示す筈で
ある。なお、残りの3検体は、次に述べる熊沢法により
残留CO濃度を測定した。
【0047】熊沢英博氏(富山大学工学部教授)によっ
て開発された残留CO濃度の測定法(熊沢法)の概要
は、一定量の沸騰した水中においてマグロ肉を加熱する
ことにより、該マグロ肉中に配位したCOを気相中に放
散させ、その沸騰水中にピックアップガスを吹き込ん
で、それらのガスをテドラーバッグ収容し、該バッグ中
のガスのCO濃度を検知管またはガスクロマトグラフィ
で測定するものである。
【0048】この熊沢法を図5によって更に具体的に説
明する。 (1)容積1リットルのフラスコ61中の水をヒーター
60で沸騰させる。蒸発する水蒸気はフラスコに接続し
た凝縮器62で凝縮させ、凝縮水はフラスコ61に戻
す。凝縮器62の内側には、必要に応じて電熱面積を広
くするためのガラス球63を充填する。 (2)所定量(例えば100g)のマグロ肉65を試料
投入口64からフラスコ61の沸騰水中に素早く投入す
る。この際、マグロ肉は配位したCOが放散しやすいよ
うに細かく切る。
【0049】(3)窒素ボンベからピックアップガスと
して窒素ガスを、ステンレス細管66を通して一定流量
(例えば1cm/s)で沸騰水中に吹き込む。それに
よりマグロ肉65からはずれたCOの気相中への放散と
ガス回収用のテドラーバッグ67への移動を容易にす
る。 (4)ピックアップガスの窒素で希釈された放散COの
全量を集めるために、マグロ肉が沸騰水中に投入された
瞬間から、フラスコ61からガス回収用のテドラーバッ
グ67までの空間は閉鎖系に保たれる。投入するマグロ
肉が100gのとき、ピックアップガスの流量が1cm
/sに保たれれば、通常、テドラーバッグの容量は2
リットルで十分である。なお、図示したようにコック6
8を介して複数のテドラーバッグ67を接続しておき、
フラスコ61をコック68により常に一つのテドラーバ
ッグ67に接続し、一つのバッグがピックアップガスで
満たされたときにはコック68の操作により他のテドラ
ーバッグ67に切り替え、これをCOが検出されなくな
るまで繰り返すのが望ましい。 (5)テドラーバッグ67中のCO濃度は検知管または
ガスクロマトグラフィーで測定する。
【0050】上述した3検査機関及び熊沢法による測定
の結果を、マグロ1kg当たりに含まれるCO重量とし
て、表2に示す。同表中の”/”の前の値は0日目、後
の値は2日目の濃度である。
【0051】
【表2】 数値の単位:〔μg/kg〕 検:検知管によるCO濃度測定 G:ガスクロマトグラフィーによるCO濃度測定
【0052】表2によれば、A法に基づいた3検査機関
の測定値は、最低75μg/kgから最高1100μg
/kgまで、14倍以上の大きなばらつきがある。この
測定値のばらつきは、分析法として認められる範囲を大
きく超え、A法に基づいた測定の再現性に明らかに問題
があることを示唆している。それに対し、熊沢法に基づ
く測定結果のばらつきは小さく、信頼性の高いことが明
らかである。また、熊沢法に比べてA法による測定値は
1/6から1/4と小さく、しかもばらつきが極めて大
きいが、これはA法の手順の中に問題のある箇所が多々
あるためと考えられ、特に、ガスクロマトグラフィーへ
の注入試料を作成するまでの段階でCOを確実に採取し
ていない(散逸を避けられない)という推定と符合する
ものである。
【0053】また、上記A法については、次のような誤
差発生要因を指摘することができる。まず、A法は、ホ
モジナイザーを用いて試料液を作成する段階において、
試料液中にCOの全てが閉じこめられることが前提であ
るが、このときマグロ肉中に配位したCOが気相中に放
散することは避けられない。COを配位したマグロ肉を
大気と接触させると、COは気相中に放散する。これは
B法の測定原理でもある。また、遠心分離の段階で、上
清を試料溶液とするが、このときCOは全て上清に移る
必要がある。しかし、COの水溶液に対する溶解度は極
めて小さいので、COの全てが上清に溶解しているか疑
わしい。溶解しきれなかったCOは気相中に逃げる。さ
らに、ガスクロマトグラフに注入する試料を作成する段
階においても、COの全てが気体相に移ることを前提と
しているが、少なくとも気相中のCOと平衡な濃度のC
Oが溶液相に残るという問題もある。
【0054】このような諸原因に起因して測定値に大き
なばらつきがあって、再現性のないA法に基づく測定に
よりマグロ肉の残留CO濃度を求めることは、CO濃度
を特定する本発明において適切であるとは言い難く、そ
のため、本発明におけるCO濃度は、前記熊沢法による
測定値を用いている。
【0055】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の方法に
よれば、実質的に生の状態を保持させながら、防腐、殺
菌効果を付与し、−18℃の冷凍温度においても十分に
マグロ肉中の各成分の劣化や変性を抑えることができ、
長期間にわたる流通のための冷凍輸送中の品質保持を可
能にすると共に、冷凍中の褐変抑止期間はマグロ肉のメ
ト化を防止し、解凍後は無処理マグロ肉の色の経時変化
と同様にマグロ肉の色が変化するところの、マグロの保
存処理方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法において所期の成分のスモークを
発生させるために用いるスモーク発生機構を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施に用いるスモーク打込機の構成を
示す断面図である。
【図3】同スモーク打込機におけるスモーク注入針の配
列状態を示す下面図である。
【図4】スモーク注入針によるマグロ肉内へのスモーク
の気泡の打ち込みの態様を示す説明図である。
【図5】マグロ肉中の残留CO濃度を熊沢法によって測
定する装置の概要を示す構成図である。
【符号の説明】
M マグロ肉 50 スモーク注入針32の通過跡 51 気泡

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燻材を燻すことにより発生したCOガスを
    含むスモークを、処理対象の新鮮なマグロ肉に接触させ
    てスモーク処理を行うに際し、 並列配置した多数のスモーク注入針をマグロ肉に刺入し
    て、該注入針から上記スモークの少量の気泡状噴出を間
    欠的に繰り返しながら、スモーク注入針を挿入または抜
    き出すことにより、マグロ肉内に離散的に上記スモーク
    の気泡を打ち込み、 それによって、マグロ肉中の残留CO濃度を、1500
    〜2400μg/kgとし、 このように処理されたマグロ肉を−18℃近辺で冷凍保
    存する、ことを特徴とするマグロの保存処理方法。
  2. 【請求項2】−18℃近辺での冷凍中の褐変抑止期間が
    2.5〜3.5ケ月であり、且つ、解凍後のスモーク処
    理マグロ肉のメト化が無処理マグロ肉のメト化とほぼ同
    様であることを特徴とする請求項1に記載のマグロの保
    存処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の方法において、
    スモークをスモーク注入針を通してマグロ肉中に打ち込
    むことを特徴とするマグロの保存処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のマグ
    ロの保存処理方法において、 マグロ肉中の残留CO濃度の測定値を、一定量の沸騰し
    た水中においてピックアップガスを吹き込みながらマグ
    ロ肉を加熱することにより、該マグロ肉中のミオグロビ
    ンに配位したCOをはずし、ピックアップガス中に放散
    させ、それらのガスをテドラーバックに収容し、該バッ
    グ中のガス濃度を検知管又はガスクロマトグラフィで測
    定した値とする、ことを特徴とするマグロの保存処理方
    法。
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