JP2002204356A - データ処理装置、プロセッサ、及びその制御方法 - Google Patents

データ処理装置、プロセッサ、及びその制御方法

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JP2002204356A JP2001297445A JP2001297445A JP2002204356A JP 2002204356 A JP2002204356 A JP 2002204356A JP 2001297445 A JP2001297445 A JP 2001297445A JP 2001297445 A JP2001297445 A JP 2001297445A JP 2002204356 A JP2002204356 A JP 2002204356A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビットデータ、特に多値データのビットプレ
ーンの転送の高速化、効率化を行うこと。 【解決手段】 メモリ50には、8ビットの多値データ
が1ワードにつき4個ずつ格納されており、4×4=1
6個の多値データでビットプレーン符号化のひとつの処
理単位(処理ブロック)をなしているとする。メモリ領
域51では、各多値データ(図5では、データ0乃至デ
ータ15)の最上位ビット(ビット7)が各多値データ
順に集められて、斜線部で示されるように1箇所にまと
めて格納される。ビット6についても、同様に格納され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のメモリ間で
データ転送を行うデータ処理装置、所定のメモリから所
定のレジスタにデータをロードするプロセッサ、及びそ
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平08−149308号公報や特開
平09−027752号公報に示されるように、画像符
号化の方式としてWavelet変換後の係数値を、ビ
ットプレーン符号化(ビットプレーン単位でのエントロ
ピー符号化)する方式が提案されており、このような方
式は、ISOにて標準化の進められているJPEG20
00符号化方式において、採用が予定されている。
【0003】この画像符号化方式の処理の流れを一般化
して示すと図2のようになる。図2おいて入力画素値2
0は、ひとつひとつの画素の値が複数のビットで表され
る多値データあり、これをWavelet変換(あるい
はDCTなどの他の変換符号化方式)にて変換符号化
(21)処理すると、その出力は係数値(22)とな
る。係数値22もやはり多値データである。同図では省
略してあるが、必要に応じてこの係数値22の量子化を
行ってもよい。次にこの係数値22(もしくは、この係
数値を量子化した結果の量子化値)をビットプレーン単
位でエントロピー符号化(23)し、符号化データ(2
4)を得る。
【0004】ビットプレーン符号化においては、入力と
なる多値データを、ビットプレーンを単位として処理し
なければならないため、入力多値データ配列を個々のビ
ットプレーンに分解する処理が論理的には必要となる。
図3は、4×4の4ビット係数値の配列30を4つのビ
ットプレーン31,32,33,34に分解する処理の
例を示している。
【0005】ここで、メモリ上に格納された多値データ
を、符号化プロセッサによって読み込んで(レジスタに
ロードして)ビットプレーン符号化を行う実装を考え
る。
【0006】メモリのデータバス幅をwビット、多値デ
ータのビット幅(深さ)をdビットとし、メモリ上には
dビットの多値データが隙間なく順に詰まっているとす
る。
【0007】符号化プロセッサがこのメモリに対して直
接ロードを行ったとき、1回のロードで読み込めるデー
タwビットの中には、w/d個分の多値データが含まれ
ているが、ひとつのビットプレーンだけに着目すると、
そのビットプレーンに含まれるビットは、w/dビット
だけであり、このビットプレーンを以下の処理に用いる
対象とする場合、残りの(w−w/d)ビットは無駄な
ビットとなる。従って、1枚のビットプレーンに対する
ビットプレーン符号化処理を行うためには、何度もビッ
トプレーンのロードを繰り返し、不要なビットをマスク
して必要なビットを取り出す必要がある。
【0008】図4に、前述の符号化処理において、符号
化プロセッサのレジスタ幅(1ワード)=32ビット、
メモリデータバス幅W=32ビット、多値データのビッ
ト幅d=8ビットとした場合の例を示す。メモリ40に
は、8ビットの多値データが1ワードにつき4個ずつ格
納されており、4×4=16個の多値データでビットプ
レーン符号化のひとつの処理単位(処理ブロック)をな
しているとする。多値データの最上位ビット(図4の斜
線部)により構成されるビットプレーンをビットプレー
ン符号化処理の対象とする場合を考えると、まず、デー
タ0乃至3の最上位ビット31、23,15,7の4ビ
ットをレジスタ41にロードするために、メモリ40の
アドレス0から1ワード分のロード処理を行う。
【0009】ここで、ロードしたデータ0乃至3のう
ち、ビットプレーン符号化に必要なビットは、上記4ビ
ットのみであり、それ以外のビットデータは不要とな
る。よってこの際、必要となるビットを特定するために
は、レジスタ41に対してビットマスク処理を行い、必
要なビットを取り出さなくてはいけない。次に、処理ブ
ロック中の次のデータ4乃至7の最上位ビットをロード
するために、メモリ40のアドレス4からロード処理を
行い、さらに、処理ブロック中の残りのビットをロード
するために、メモリ40のアドレス8からのロード処理
とアドレス12からのロード処理を行って、処理ブロッ
ク全体として、4回のロード処理が必要になる。
【0010】また、最上位ビットのビットプレーンの処
理が終わり、次のビットプレーンの処理に進む場合も、
最上位ビットのビットプレーンの処理と全く同じように
4回のロード処理を行い、レジスタ41に対してビット
マスク処理を行うことで必要なビットを取り出す。この
処理が全てのビットプレーン(図3では8枚)に対し
て、繰り返される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明による従来
の符号化処理は、符号化プロセッサに多くのロード命令
とビットマスク処理を要求し、ビットプレーン符号化処
理の効率化・高速化を図る際の障害となる。又、以上の
説明による処理をソフトウェアにより実装しても又、そ
の結果は同じである。
【0012】一方、前述の特開平08−149308号
公報や特開平09−027752号公報では、ビットプ
レーン符号化の論理的なアルゴリズムについては述べて
いるが、その具体的な実装方法については述べていな
い。
【0013】本発明は以上の問題点に対して鑑みてなさ
れたものであり、ビットデータ、特に多値データのビッ
トプレーンの転送の高速化、効率化を行うことを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、例えば本発明のデータ処理装置は以下の構成を
備える。すなわち、所定のメモリ間でデータ転送を行う
データ処理装置であって、複数のビットにより構成され
る多値データが第1のメモリに複数存在し、当該複数の
多値データから同一ビットプレーンに属するビットから
なるビットプレーンデータ群を、当該ビットプレーンデ
ータ群単位で第2のメモリにデータ転送する。
【0015】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明のデータ処理装置は以下の構成を備える。すなわ
ち、所定のメモリ間でデータ転送を行うデータ処理装置
であって、複数のビットプレーンデータ群が存在し、各
ビットプレーンデータ群において同一多値データに属す
るビットデータを所定の順番で選択することで、多値デ
ータを生成する。
【0016】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明のプロセッサは以下の構成を備える。すなわち、所
定のメモリから所定のレジスタにデータをロードするプ
ロセッサであって、複数のビットにより構成される多値
データが前記所定のメモリに複数存在し、当該複数の多
値データから同一ビットプレーンに属するビットからな
るビットプレーンデータ群を当該ビットプレーンデータ
群単位で前記所定のレジスタにロードする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明を
好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0018】[第1の実施形態]本実施形態では、多値
データ−ビットプレーンデータ変換機能を備えるDMA
回路を用いて、ビットプレーン符号化を行うプロセッサ
である符号化プロセッサが入力データ(ビットプレーン
符号化の対象データとなる多値データ)にアクセスする
前に、当該入力データを格納するメモリ上で、多値デー
タからビットプレーンデータの変換を行っておく。
【0019】図5に、本実施形態におけるDMA回路が
行う処理について示す。メモリ50上の多値データの並
びは、図4に示した多値データの並びと全く同一であ
る。本実施形態におけるDMA回路は、メモリ50上の
他の領域51(必ずしもメモリ50と同一の物理メモリ
である必要はなく、他のメモリであってもよい)に転送
し、その転送の際に、多値データ形式からビットプレー
ンデータへの変換を行う。
【0020】メモリ領域51では、各多値データ(図5
では、データ0乃至データ15)の最上位ビット(ビッ
ト7)が各多値データ順(例えばデータ0,データ1,
データ2、、、の順)に集められて、斜線部で示される
ように1箇所にまとめて格納される。ビット6について
も、同様に格納される。このように、メモリに各ビット
を格納することで、符号化プロセッサは1回のロード処
理で、要求するビットプレーンの全データ(ここでは2
ビットプレーン分(ビット7,6)の全データ)が獲得
できる。このため、図4において問題となった、符号化
プロセッサの処理のオーバヘッドを減らすことができ
る。また、レジスタ52に示すように、要求するビット
プレーンのデータがひと固まりの形で得られるため、同
一ビットプレーンにおける近傍画素の係数値を一度に得
られ、JPEG2000などで用いられる近傍画素の係
数値を用いたエントロピー符号化を効率的に実装でき
る。
【0021】また、以上のDMA回路を導入して、符号
化プロセッサの負荷が減っても、DMA転送のオーバヘ
ッドが追加されるが、符号化プロセッサが他に行ってい
る処理とDMA転送をうまくオーバーラップさせること
によって、システム(例えば、ビットプレーン符号化を
用いた画像符号化システム)全体としての処理を効率化
・高速化できる。その際、このDMA回路は、同システ
ムにおいて、メモリ領域間のDMA転送を行うハードウ
ェアとして実施される。
【0022】図1に、本実施形態におけるDMA回路の
概略構成と共に、同回路を含む符号化システムの概略構
成を示す。
【0023】図1において、メインメモリ17上にビッ
トプレーン符号化の際、入力データとなる多値データ
が、図4、図5で示した例と同じ形式で格納されてお
り、この多値データを、DMA回路10がデータ変換を
行いながらメインメモリ17から符号化プロセッサ19
にとってのローカルメモリ18に、ビットプレーンデー
タとしてDMA転送する。DMAデータ転送は、バス1
6を介して行われるが、同図では単純化して表現されて
おり、これは必ずしも単一のバスであるとは限らない。
(メインメモリと、ローカルメモリ・符号化プロセッサ
が別のバスにあるような場合も想定できる。また、逆に
メインメモリしか存在せず、17と18が、ともにメイ
ンメモリ上にある場合も想定できる。) メインメモリ17からローカルメモリ18へのデータ変
換のなされ方は、図5に示した例と同じであり、符号化
プロセッサ19は、ローカルメモリ18に格納されたビ
ットプレーン単位のデータ(ビットプレーンデータ)を
ロードし、ビットプレーン符号化を行うことができる。
【0024】DMA回路10の内部構成は同図に示すよ
うに、転送元アドレス制御回路11、ビット選択書き込
み回路12、ワードバッファ13、転送先アドレス制御
回路14、バスインタフェース回路15の5つの部分回
路からなる。
【0025】転送元アドレス制御回路11は、DMA転
送の転送元アドレスを制御する回路であり、転送先への
1回分のデータをワードバッファ13に満たすため、通
常、複数回のロードをメインメモリ17に対して発行す
る。図1の例において、ローカルメモリ18のアドレス
(y+0)に格納するデータをワードバッファ13に満
たすためには、メインメモリ17のアドレス(x+
0),(x+4),(x+8),(x+12)の4ワー
ド分のデータが必要であるため、メインメモリ17に対
し、4回のロードを発行する。
【0026】ビット選択書き込み回路12は、転送元ア
ドレス制御回路11により得られた転送元データ幅分の
データから、必要なビットプレーンに相当するビットを
選択して取り出し、選択されたビットの値をワードバッ
ファ13に書き込む回路である。
【0027】具体的に、ビット選択書き込み回路12が
行う処理について、ローカルメモリ18のアドレス(y
+0)に格納するデータをワードバッファ13に満たす
場合を例に説明する。まず、メインメモリ17のアドレ
ス(x+0)のデータ(データ0乃至3)が読み込ま
れ、そのうち、ローカルメモリ18のアドレス(y+
0)に格納されるビットプレーン、すなわち、各多値デ
ータ(データ0乃至3)のビット7とビット6がビット
選択書き込み回路12により取り出され、ワードバッフ
ァ13に各多値データのビット7、及びビット6の夫々
を集めて格納する。次に、メインメモリ17のアドレス
(x+4)のデータが読み込まれ、ビット選択書き込み
回路12により各多値データのビット7とビット6が取
り出され、ワードバッファ13に各多値データのビット
7,及びビット6の夫々を集めて、先に格納されたアド
レス(x+0)からロードされたビット群に隣接して格
納する。メインメモリのアドレス(x+8)、(x+1
2)に対しても同じように処理が繰り返され、メインメ
モリ17のアドレス(x+12)に対する処理が終わっ
た時点で、ワードバッファ13には、ローカルメモリ1
8のアドレス(y+0)に書き込む値が格納されてい
る。
【0028】ワードバッファ13は、転送先(ローカル
メモリ18)のデータバス幅を持ったデータバッファ
で、転送元(メインメモリ17)からロードを行うこと
によって集めたビットを格納し、転送元からの複数回の
ロードが完了した時点で、転送先(ローカルメモリ1
8)へ格納するデータを保持している。
【0029】転送先アドレス制御回路14は、ワードバ
ッファ13が格納するデータの転送先のアドレスを制御
する回路である。転送元アドレス制御回路11が、アド
レス(x+0)、(x+4)、(x+8)、(x+1
2)へ4回のロードを発行し、ワードバッファ13に転
送先(ローカルメモリ18)へ格納するデータの保持が
完了した後に、転送先アドレス制御回路14は、アドレ
ス(y+0)への書き込みを発行する。
【0030】バスインタフェース回路15は、DMA回
路10のバス16へのアクセスタイミングを制御する回
路であり、転送元アドレス制御回路11、転送先アドレ
ス制御回路14からの要求に従って、実際のデータ転送
をバス上で実行する。
【0031】図1では、図3、図4において仮定したパ
ラメータ(メモリバス幅32ビット、多値データのビッ
ト幅8ビットなど)と同じパラメータを用いた際の例を
示してあるが、転送元アドレス制御回路11の制御方法
や、ビット選択書き込み回路12のビット選択の仕方、
ローカルメモリ18へのビットの書き込み方などを可変
パラメータとして設定可能することによって、様々なメ
モリバス幅や多値データのデータ形式、多値データの処
理単位(処理ブロックの大きさ)に対応できるように、
DMA回路10を構成することも可能である。
【0032】本実施形態におけるDMA回路及びその方
法は、以上の説明の通り、メインメモリに格納されてい
る各多値データに対して、当該多値データを構成する各
ビット毎にビット群データを生成し、このビット群デー
タ毎にローカルメモリに格納することで、1回のロード
処理で、要求するビットプレーンの全データを獲得する
ことができ、ビットプレーン符号化処理を簡略化するこ
とができると共に、同処理に要する処理時間の短縮化が
可能となる。
【0033】[第2の実施形態]第1の実施形態で用い
たDMA回路は、ビットプレーン符号化処理の際に用い
たが、逆方向のビットプレーン復号化処理の際にも、当
該DMA回路を用いることができる。本実施形態では、
このDMA回路を用いた復号システムにおける復号処理
について説明する。
【0034】一般にビットプレーン復号化処理は、図2
に示したデータの流れを逆方向にたどって処理すること
になる。すなわち、符号化データを、まず、ビットプレ
ーン復号化によって、ビットプレーンデータを生成す
る。この復号化されたビットプレーンデータは、ビット
プレーン単位で生成されているため、多値データ配列に
戻す必要がある。多値データ配列に戻った後に(必要な
らば逆量子化と)逆変換符号化を行い、もとの画素値が
再現される。この一連の復号化の流れにおいて、生成さ
れたビットプレーンデータから多値データを生成する際
に、前記DMA回路を用いることができる。
【0035】図6に示すようにビットプレーン復号化直
後のデータはビットプレーン単位で、メモリ60内に同
図の通り格納されている。図6は、本実施形態における
DMA回路が、ビットプレーンデータから多値データ生
成の際に行う処理を示す図である。
【0036】メモリ60に格納されたビットプレーン毎
のビットプレーンデータに基づいて、各ビットプレーン
の特定の位置に相当するビットを、多値データのビット
深さ分集めてくることにより、メモリ61内に同図の通
り、多値データ配列に並べ替えることができる。
【0037】同図の例で、復号化時のDMA回路の変換
動作を説明する。メモリ60のアドレス(y+0)に
は、ビット(プレーン)7,6のデータが存在してお
り、DMA回路はこのビット7,6をロードする。転送
先であるメモリ61のアドレス(x+0)には、4個分
の多値データ(データ0乃至3)を集めて格納するた
め、アドレス(y+0)からロードした前述のデータの
うち、斜線部で示された多値データ0乃至3に相当する
部分(ビット7ではビット番号31〜28、ビット6で
はビット番号15〜12)をビット選択書き込み回路1
2で取り出して、各多値データ毎にビットを集めてワー
ドバッファ13に書き込む。この動作を、アドレス(y
+4)、(y+8)、(y+12)に対しても繰り返し
行う。その結果、バッファ13には各データ0,1,
2,3の上位ビットから読み込まれていき、最後には各
データ0,1,2,3がバッファ内で復元されることに
なる。
【0038】アドレス(y+12)に対する処理が終了
した時点で、メモリ領域61のアドレス(x+0)に格
納するデータがワードバッファ13内に格納されている
ので、ワードバッファ13に格納されたデータ(データ
0乃至3)のデータをアドレス(x+0)に格納する。
以下、メモリ領域61のアドレス(x+4)、(x+
8)、(x+12)に対しても同様の処理を繰り返し、
最終的に、4×4の多値データ配列を生成する。
【0039】本実施形態におけるDMA回路及びその方
法は、以上の説明により、ビットプレーンデータから多
値データを復元することができる。
【0040】[第3の実施形態]本実施形態では、複数
の多値データを格納したメモリから、各ビットプレーン
に含まれるビットをレジスタにロードする際の処理につ
いて説明する。
【0041】又、本実施形態では、第1の実施形態にお
いてビット選択書き込み回路12が行う、転送元アドレ
ス制御回路11により得られた転送元データ幅分のデー
タから、必要なビットプレーンに相当するビットを選択
して取り出す処理を、レジスタにロードする処理も含め
て、ビット選択ロード命令としてプロセッサ(例えばC
PUや、DSPなど)の機能に含め、当該プロセッサに
より、メモリからの多値データのロードと同時に、必要
なビットプレーンのデータを選択してレジスタにロード
する。もちろん、他にも上述のレジスタへのビットプレ
ーンデータのロード処理は、第1の実施形態におけるD
MA回路で行っても良いことは明白である。
【0042】図3,4において仮定したパラメータと同
じパラメータ(メモリバス幅32ビット、多値データの
ビット幅8ビットなど)を用いた場合の、前記ビット選
択ロード命令を用いた場合のデータ処理の様子を図7に
示す。メモリ70,71,72,73上の多値データの
並びは、第1,2の実施形態の場合と全く同じである。
図7でも、第1,2の実施形態と同じく、最上位のビッ
トプレーンに着目し、最上位のビットプレーンのビット
を斜線部で示す。
【0043】最上位のビットプレーンを指定して、1回
目のビット選択ロード命令を実行すると、メモリ70に
対して1ワード分のデータを読み出した後、最上位のビ
ットプレーンのビットだけを選択して集め、レジスタ7
4のビット番号31,30,29,28で特定されるビ
ット位置に書き込む。同様に、2回目のビット選択ロー
ド命令を、メモリ71とレジスタ74に対して実行す
る。ただし、今度はレジスタ74へのビットプレーンの
ビットの書き込み位置を1回目とずらしてビット番号2
7で特定されるビット位置からと指定することによっ
て、メモリ71から読み込まれたビットプレーンのビッ
トのうち、最上位のビットプレーンのビットが、レジス
タ74のビット番号27,26,25,24で特定され
るビット位置に書き込まれる。以下、同様に、3回目、
4回目のビット選択ロード命令を、メモリアドレスを変
えながら同一のレジスタに対して実行することによっ
て、最終的には、最上位のビットプレーンに対応する全
16ビットのデータが、ひとつのレジスタ上に固まって
配置されることになる。
【0044】結果として、通常のロード命令を使用した
場合と、上述のビット選択ロード命令を使用した場合
で、メモリ(70,71、72、73)からの読み込み
の回数は同じであるが、メモリ(70,71、72、7
3)から読み出されたデータは次のステップではビット
プレーン符号化が施されるので、ビットプレーン毎にレ
ジスタにロードすることができるビット選択ロード命令
を使用したほうが、プロセッサ上のレジスタ内のビット
の使用効率が高く、ビットプレーンデータ格納のための
レジスタ消費が少なくて済む。また、通常のロード命令
では、ロード命令実行後のレジスタにおいて、着目する
ビットプレーンのビットが散在し、煩雑なビットマスク
処理が必要となるが、ビット選択ロード命令使用後のレ
ジスタは、図5のレジスタ52のように、着目するビッ
トプレーンのビットが固まって配置されているため、ビ
ットマスク処理も容易である。また、あるいは、ビット
マスク処理を使用せずに、シフト演算だけで必要なビッ
トをキャリービットとして取り出すこともできる。
【0045】図8に、本実施形態におけるビット選択ロ
ード命令を実行することで、メモリからレジスタに読み
込まれるビットの様子を示す。同図において、メモリ8
0上に、各dビットの多値データが連続して存在してお
り、プロセッサのワード幅をwビットとする。
【0046】ビット選択ロード命令は、まず、メモリ8
0の指定されたアドレス位置から1ワード分のデータw
ビットを読み込む。その後、このwビットの中に含まれ
る多値データの中から各n=1ビットを選択し、全部で
w/d×n=w/d×1=w/dビットを集めて、レジ
スタ81へ書き込みを行う。図8では、選択されたビッ
トを斜線部で示す。
【0047】レジスタ81で、選択されたビットの書き
込みが行われるレジスタ81の部分以外の値は、ビット
選択ロード命令の実行によって変化せず、以前の値を保
持している。
【0048】メモリ80上において、各dビットの多値
データの中から、どのビットプレーンを選択するかは、
ビット読み出し位置x(0≦x<d)によって指定す
る。また、レジスタ81において、選択されたビットを
どのビット位置に書き込むかは、ビット書き込み位置y
(0≦y<w)によって選択する。
【0049】xおよびyは、ビット選択ロード命令への
オペランドとして与えられ、例えば、ビット選択ロード
命令のニモニックをBLOADとすると、 BLOAD dr,[sr+offset],#x,#
y のような形式でアセンブラ上で記述できる。ここで、s
rは、メモリ80上のロードアドレスを指定するアドレ
スベースレジスタであり、srの内容とoffsetの
和がロードアドレスとなる。
【0050】drは、ロード先のレジスタを示してい
る。#xはメモリ上のビット読み出し位置を指定する即
値オペランド、#yはレジスタへのビット書き込み位置
を指定する即値オペランドである。x,yを即値オペラ
ンドで指定しているのは、あくまで一例であり、レジス
タオペランドなど他のアドレッシング方式を用いてもよ
い。
【0051】上記のアセンブラ記述方式を使って、図7
を用いて説明した処理例のアセンブラコードを記述する
と、次のようになる。ここでは、r1はメモリ80上の
ロードアドレスを格納しており、r0(レジスタ)にロ
ード結果が入る。
【0052】 BLOAD r0,[r1],#0,#0 BLOAD r0,[r1+4],#0,#4 BLOAD r0,[r1+8],#0,#8 BLOAD r0,[r1+12],#0,#12 ここでは、ワード幅wビット、多値データのビット幅d
ビットは決まったものとして与えたが、これらの値も可
変にできるよう命令を定義、実装することは可能であ
り、その場合、wやdは、ビット選択ロード命令のオペ
ランドとして与えるか、あるいは、異なったwやdの値
に対応した複数のビット選択ロード命令を定義して使用
することができる。
【0053】また、本実施形態では、一つのビットプレ
ーンの取り出しのために、dビットの多値データのう
ち、n=1ビットを選択する場合について示してある
が、各多値データ中から複数のビット(n>1)を選択
する場合にも、容易に拡張可能であることは明白であ
る。
【0054】また、図9のフローチャートを用いてBLOA
D命令の処理フローを説明する。図9は、前述の説明
で、 BLOAD dr,[sr+offset],#x,#
y という命令を実行した際の、処理フローの説明である
(n=1と仮定)。
【0055】まず、ステップS90では、sr+offsetの
計算を行った上で、メモリアドレスsr+offsetから1ワー
ド分のデータの読み出しを行う。
【0056】次に、ステップS91からステップS95
にかけては、1ワード分のデータ中から必要なビットを
取り出す処理を行う。ステップS91は、ビット取り出
し処理のループの開始ステップ、ステップS95はルー
プの終了ステップであり、ループは、1ワードのビット
幅(wビット)を多値データのビット幅(dビット)で割っ
た回数だけ繰り返す。
【0057】ループ中の最初のステップS92では、メ
モリから読み出した1ワードの中から、多値データ1個に
相当するdビットを取り出す。次に、ステップS93で
は、そのdビットの中からBLOAD命令のオペランド
として指定されたビット位置#xで指定されたビットをd
対1のビットセレクタを使用して選択する。ここでは、
仮に、ビット位置#xはdビットの上位から数えているた
め、ビット位置(d−1−x)の1ビットを取り出す。
次のステップS94では、ステップS93で取り出した
1ビットを、転送先のレジスタdrのビット位置(31
−#y)から順に、ループ毎に下位(ビット位置0が最
下位)にずらしながら書き込みを行う。すなわち、最初
のループでは、レジスタdrのビット位置(31−#
y)に書き込み、次のループでは、ビット位置(31−
#y−1)に書き込み、以下、ループごとに書き込むビ
ット位置を下位方向にずらして書き込みを行う。
【0058】ループの処理が既定回数終わった時点で、
レジスタdrへの選択ビットの書き込みは終了し、BLOA
D命令は終了する。
【0059】なお、このフローチャートでは、ステップ
S91からステップS95にかけて、1ループで1ビッ
トずつ取り出し、書き込む説明になっているが、これは
論理的な説明であり、ハードウェアによる実装上は、ス
テップS93のビットセレクタを複数個設けることによ
り、一度に複数ビットを取り出して、書き込むことが可
能である。もし、ビットセレクタをw/d個設け、並列に
動作させれば、ループ内の処理は、1度で済むことにな
る。
【0060】[第4の実施形態]すべての上述の実施形
態の動作説明を補足するため、次に、JPEG2000による符
号化処理について説明する。
【0061】図10は、JPEG2000による符号化処理の全体
のフローを示した図である。最初のステップS100は
DCレベルシフト処理であり、入力画像の画素値が符号無
しの値で表現される場合に、画素値から定数を引いて、
符号つきの値に変換する。入力画像の画素値が符号あり
の値で表現される場合は、このステップでは何も行わな
い。
【0062】次のステップS101はコンポーネント変
換処理であり、3色の色コンポーネントの値を3次元の
定数行列乗算処理により変換する。RGB形式の色表現
を、YUV形式の色表現に変換する処理と同等の処理であ
り、色コンポーネントの値の分布を変えることで効率的
な圧縮を可能とする。ステップS101は、オプション
であるため、符号化処理に際して行っても行わなくても
良い。
【0063】次に、ステップS102では、画素値に対
して二次元の離散ウェーブレット変換(DWT)を行
う。まず、一次元のDWTについて説明すると、JPEG2000
では、5-3 Reversible filterと、9-7 Ireversible fil
terの2種類のフィルタが定義されており、どちらかを使
用して変換を行う。ここでは、簡単のため、5-3 Revers
ible filterについて説明する。一次元DWTへの入力値を
X(n)(n=0,1,…,N−1)とし、出力値を、
Y(n)(n=0,1,…,N−1)とすると、5-3 Re
versible filterの処理は次の2段階の数式で表される。
【0064】 Y(2n+1)=X(2n+1)−(X(2n)+X
(2n+2))/2 Y(2n)=X(2n)−(Y(2n−1)+Y(2n
+1)+2)/4 ここで、[x]はxを超えない最大の整数を表すものと
し、入力値X(n)のnの範囲がもともとの範囲0〜
(N−1)を超える場合は、規格で定めた方法でX
(n)の定義される範囲を拡張してから使用する。Y
(2n)は低周波(L)成分の係数、Y(2n+1)は
高周波(H)成分の係数に相当する。
【0065】9-7 Ireversible filterの場合は、数式が
6段階に増え、数式中の定数係数の値も変わって複雑に
なるが、各段階における基本的な計算方法は同様であ
る。いずれのフィルタを使用しても、N個の入力値か
ら、N個の出力値が生成され、出力値のうち、偶数番目
のN/2個は低周波(L)成分、奇数番目のN/2個は
高周波(H)成分である。
【0066】次に、二次元DWTの処理について図11を
用いて説明する。図11において、二次元の入力画素
(群)110に対しては、まず、各列毎に、垂直方向の
一次元DWT処理を行い、一次元DWTの低周波(L)側の出
力と高周波(H)側の出力を集めることで、垂直DWT
後の係数値111となる。次に、係数値111の各行毎
に、水平方向の一次元DWT処理を行い、同様に、L側、H
側の出力係数を集めることで、二次元DWT後の出力係数
値112が得られる。112において、水平・垂直とも
L側の成分を集めた部分をLLサブバンド、垂直方向はL成
分、水平方向はH成分を集めた部分をHLサブバンド、垂
直方向はH成分、水平方向はL成分を集めた部分をLHサブ
バンド、水平・垂直ともH側の成分を集めた部分をHHサ
ブバンドと呼ぶ。LLサブバンドに関しては、通常、さら
に二次元DWTを繰り返し施すことで、より細かなサブバ
ンドに分割する。
【0067】ステップS103では、分割された各サブ
バンドの係数の量子化処理を行う。入力係数値をx、量
子化ステップをΔ、とすると量子化後の係数値qは、 q=sign(x)×[abs(x)/Δ] となる。ここで、sign(x)はxの符号で、x<0
のとき−1,x≧0のとき1を返し、abs(x)はx
の絶対値を返す。[x]はxを超えない最大の整数であ
る。量子化ステップΔは、各サブバンド毎に一定の値で
ある。
【0068】更にステップS103までは、画素値や係
数値は計算の都合上、2の補数形式で表されることが多
いが、ステップS103から次のステップS104にか
けては、係数の符号と絶対値を別々に分けて処理する必
要があるため、係数値の表現形式を、係数の符号を示す
1ビットと絶対値を示す残りのビットで表現する、符号
・絶対値形式に変換する。
【0069】次のステップS104では係数ビットモデ
リング処理を行うが、ステップS102,S103の処
理がサブバンドに対する処理であるのに対して、ステッ
プS104の処理はサブバンドをさらに分割してコード
ブロックという単位で処理を行う。
【0070】図12は二次元DWT後の画像係数データ1
20とサブバンド121、コードブロック122の関係
を示した図で、二次元DWT(ステップS102)後の係
数データのうち、一つのサブバンド121が取り出され
て量子化(ステップS103)され、そのサブバンド1
21がさらに点線のように分割されてそのひとつずつが
コードブロック122として、ステップS104で処理
される。
【0071】また図10において、ステップS103ま
では、画素値や係数値を多値のデータとして扱うのに対
して、ステップS104では、多値データをビットプレ
ーンに分解して、ビットプレーンデータとして処理をす
るため、ステップS104のデータ入力の部分で、上述
の実施形態が適用される。
【0072】ステップS104のデータ入力の処理順序
に関して、図13を用いて説明する。図13左側の図
は、コードブロックの多値データ(符号・絶対値形式)
を示した図で、図における横方向・奥行き方向がコード
ブロックの空間上の広がりを示し、図における高さ方向
が多値データのビット深さを示している。130は、係
数の符号ビットだけからなるビットプレーンであり、1
31は、係数の絶対値を示すビットで、点線により、ビ
ット深さごとのビットプレーンに分割される。絶対値ビ
ットは、図中上から(MSBから)下に(LSBに)向かって
並んでいるものとすると、絶対値ビットプレーン131
はMSBからLSBに向かって順に処理される。符号ビットプ
レーン130は、絶対値ビットプレーン131の処理が
進む途中で処理のために参照され、条件によって、符号
ビットも処理される。
【0073】図13右側の図は、絶対値ビットプレーン
131から一つのビットプレーン132を取り出したと
きに、そのビットプレーン内でのビットの処理順序を示
している。ビットプレーン132は、縦4ビット毎に分
割され、右側の図の矢印の向きに従って処理される。縦
方向の小さな矢印が縦4ビットを示し、縦4ビットの処理
が一度終わるごとに、右隣の4ビットを上から下に処理
する。処理が右端に到達すると、次の行の縦4ビットを
処理し、以下、全コードブロックに対応するビットプレ
ーンデータが処理されるまで、このスキャンは、一つの
ビットプレーン内で3回行われる。3回のスキャンが行
われる理由は、3回の各スキャンで条件によって処理対
象となるビットとならないビットがあり、3回スキャン
することで、全ビットの処理が完了するためである。各
スキャンにおける対象ビットの選択条件については、規
格上規定されている。
【0074】ステップS104では、図13に示した順
序で係数ビットをスキャンしながら、次の算術符号化処
理(ステップS105)で使用するコンテキストおよび
符号化されるビット値の計算を行う。この計算には、図
14に示すように符号化対象となる係数ビット140、
およびその周囲8近傍の係数ビット141(斜線部)の
ビット値と、それに付随して計算される状態が使用され
る。図14において、中央の4行が現在処理中の縦4ビ
ットの並びとすると、142は一つ前の縦4ビットに属
し、143は一つ次の縦4ビットに属しているが、対象
画素の周囲8近傍が必要となることから、現在処理中の
縦4ビットの処理にも142、143の係数ビットの
値、状態情報が必要である。コンテキストおよび符号化
されるビット値はこれら多くのビット情報を参照した上
で、計算され、次の算術符号化ステップS105に渡さ
れる。
【0075】図10において、ステップS105の算術
符号化処理では、ステップS104で計算されたコンテ
キストと符号化されるビット値を入力として、コンテキ
ストベースの算術符号化を行い、係数データのデータ量
を圧縮する。
【0076】次のステップS106では、ステップS1
05で圧縮されたデータを、適切な単位でパケット化
し、必要なヘッダセグメントを付加して、出力ビットス
トリームの生成を行う。
【0077】以上の処理によって、JPEG2000の符号化処
理は終了する。なお復号化処理は、図10の手順を逆に
たどり、各ステップの逆変換を行うことで実現できる。
図10で示したJPEG2000の符号化処理の手順の中で、上
述の実施形態が適用されるのはステップS104の係数
ビットモデリング処理である。本ステップから処理対象
のデータが多値データからビットプレーンデータへ変わ
るため、上述の実施形態による変換処理を行うことで、
ステップS104の処理を効率的に実行できる。
【0078】図15に、ステップ104に上述の実施形
態を適用した場合の例を示す。図15において、ステッ
プS104における処理対象が4x4の多値係数データ
150であるとする。説明を簡単にするため、係数デー
タのサイズを4x4としたが、実際にはより大きなサイ
ズとなる。係数データ150は図13で説明したよう
に、図中の番号の順(0,1,2,…,15)で、上位
ビットプレーンから下位ビットプレーンに向かって処理
される。ここで、この係数データがメモリ(例えばメイ
ンメモリ17)上にある時点での状態を、151、15
2,153,154に示す。151,152,153,
154はそれぞれメモリ上で1ワードの記憶領域であ
り、それぞれに係数0〜3、係数4〜7、係数8〜1
1、係数12〜15と、4係数ずつのデータが含まれて
いる。各多値係数データの最上ビットが符号ビットであ
るとすると、図中、斜線部が符号ビットに相当し、各メ
モリワードの中に分散して存在していることがわかる。
これを、上述の第1の実施形態もしくは第3の実施形態
により、各ワードから符号ビットの位置にあるビットを
集めてくる処理を行えば、結果として、ローカルメモリ
あるいはレジスタ上において、符号ビットだけが集まっ
たデータ155を得ることができる。
【0079】一度、データ155の形で符号ビットを集
めることができれば、以後、係数0〜15のどの符号ビ
ットの値が必要な場合も、ビットマスクとデータ155
の論理積(AND)を計算するだけで容易に得ることが
でき、図14に示したように、符号化対象ビットの近傍
画素のデータの値を得る処理を効率化できる。図13左
の図で示したように、特に、符号ビットプレーン130
は、絶対値ビットプレーン131の処理中ずっと必要に
なるため、図15のデータ155のように格納しておく
ことで、データ155のうちの任意のビットを効率的に
参照することができる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明により本発明によれば、ビッ
トデータ、特に多値データのビットプレーンの転送の高
速化、効率化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるDMA回路の
概略構成と共に、同回路を含む符号化システムの概略構
成を示す。
【図2】一般化された画像のビットプレーン符号化方式
の処理の流れを示す図である。
【図3】4×4の4ビット係数値の配列30の4つのビ
ットプレーン31,32,33,34に分解する処理の
例を示す図である。
【図4】従来の符号化処理において、符号化プロセッサ
のレジスタ幅(1ワード)=32ビット、メモリデータ
バス幅W=32ビット、多値データのビット幅d=8ビ
ットとした場合の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるDMA回路が
行う処理を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるDMA回路
が、ビットプレーンデータから多値データ生成の際に行
う処理を示す図である。
【図7】ビット選択ロード命令を用いた場合のデータ処
理の様子を示す図である。
【図8】ビット選択ロード命令を実行することで、メモ
リからレジスタに読み込まれるビットの様子を示す図で
ある。
【図9】BLOAD命令の処理フローチャートである。
【図10】JPEG2000における符号化処理のフロ
ーチャートである。
【図11】2次元DWTの処理を説明する図である。
【図12】2次元DWT後の画像係数データ210とサ
ブバンド121,コードブロック122の関係を示す図
である。
【図13】ステップS104のデータ入力の処理順序に
関して説明する図である。
【図14】符号化対象となる係数ビット140、および
その周囲8近傍の係数ビット141(斜線部)を示す図
である。
【図15】ステップS104に本発明の実施形態を適用
した場合の例を示す図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のメモリ間でデータ転送を行うデー
    タ処理装置であって、 複数のビットにより構成される多値データが第1のメモ
    リに複数存在し、当該複数の多値データから同一ビット
    プレーンに属するビットからなるビットプレーンデータ
    群を、当該ビットプレーンデータ群単位で第2のメモリ
    にデータ転送することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 所定のメモリ間でデータ転送を行うデー
    タ処理装置であって、 複数のビットプレーンデータ群が存在し、各ビットプレ
    ーンデータ群において同一の多値データに属するビット
    データを所定の順番で選択することで、多値データを生
    成することを特徴とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 ビットプレーン符号化処理を含む符号化
    処理を行う符号化装置において、請求項1に記載のデー
    タ処理装置が含まれていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化処理はJPEG2000であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記データ処理装置は、DMA回路であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 所定のメモリから所定のレジスタにデー
    タをロードするプロセッサであって、 複数のビットにより構成される多値データが前記所定の
    メモリに複数存在し、当該複数の多値データから同一ビ
    ットプレーンに属するビットからなるビットプレーンデ
    ータ群を当該ビットプレーンデータ群単位で前記所定の
    レジスタにロードすることを特徴とするプロセッサ。
  7. 【請求項7】 所定のメモリ間でデータ転送を行うデー
    タ処理装置の制御方法であって、 複数のビットにより構成される多値データが第1のメモ
    リに複数存在し、当該複数の多値データから同一ビット
    プレーンに属するビットからなるビットプレーンデータ
    群を、当該ビットプレーンデータ群単位で第2のメモリ
    にデータ転送することを特徴とするデータ処理装置の制
    御方法。
  8. 【請求項8】 所定のメモリ間でデータ転送を行うデー
    タ処理装置の制御方法であって、 複数のビットプレーンデータ群が存在し、各ビットプレ
    ーンデータ群において同一の多値データに属するビット
    データを所定の順番で選択することで、多値データを生
    成することを特徴とするデータ処理装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 所定のメモリから所定のレジスタにデー
    タをロードするプロセッサの制御方法であって、 複数のビットにより構成される多値データが前記所定の
    メモリに複数存在し、当該複数の多値データから同一ビ
    ットプレーンに属するビットからなるビットプレーンデ
    ータ群を当該ビットプレーンデータ群単位で前記所定の
    レジスタにロードすることを特徴とするプロセッサの制
    御方法。
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