JP2002202510A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JP2002202510A JP2001336014A JP2001336014A JP2002202510A JP 2002202510 A JP2002202510 A JP 2002202510A JP 2001336014 A JP2001336014 A JP 2001336014A JP 2001336014 A JP2001336014 A JP 2001336014A JP 2002202510 A JP2002202510 A JP 2002202510A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶表示装置の製造方法に関して、歩留まりが
よく配向欠陥の少ない液晶表示装置を得る技術を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】液晶表示装置において、シール材112と
液晶114の間に主部108aと枝部108bからなる
配向規制材108を形成することにより、機械的な強度
が増すばかりでなく、一様に液晶分子を配列させること
ができ、電圧無印加時、良好な黒レベルを得ることがで
きる。よって、コントラストが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の生産
性向上のための技術に係り、特には、薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor;TFT)で構成された
回路を有する表示装置およびその製造方法に関する。例
えば、液晶表示装置および液晶表示装置を搭載した電子
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、絶縁表面を有する基板上に形成さ
れた半導体膜(厚さ数〜数百nm程度)を用いてTFT
を構成する技術が注目されている。TFTは集積回路
(IC;Integrated Circuit)や電気光学装置のよう
な電子デバイスに広く応用され、特に液晶表示装置など
のスイッチング素子として開発が急がれている。
【0003】液晶表示装置は軽量薄型で低消費電力が利
点の表示装置として、ビジネス面ではノート型パーソナ
ルコンピュータなどの携帯端末に、また家庭においても
パーソナルコンピュータのモニターや薄型テレビなどに
広く利用されている。これまで表示装置の主役として活
躍してきたCRTに対し、着実に置き換わりつつある昨
今である。
【0004】一般に表示装置は、電気信号に変換され移
送されてきた画像などの情報を目で認識できるようによ
うに、電気信号から光信号に逆変換し画像などに再構成
できるようにした手段である。このような表示装置はこ
れまでにも数多く考案されてきており、液晶表示装置も
その中の一つである。
【0005】液晶表示装置は液晶の有する電気的、光学
的な異方性を利用して、光源から発する光の透過、非透
過を電気的なシャッターやバルブとして制御可能な機構
としたことで、表示装置に印加した電気的な画像信号を
可視化できるようにしたものである。
【0006】液晶に印加される電気信号を可視化するた
め、液晶の持つ光学的異方性を有効に利用できるよう、
液晶表示パネル(液晶パネル)内において液晶分子を所
定の状態に配向させる。電気信号の印加方法と液晶分子
の配向は密接に関係しており、これまでに何種類かの方
法が提案されている。一般的にはこれら動作方式の総称
を動作モードと呼んでいる。提案されている動作モード
の代表的なところでは、ネマティック液晶を利用するも
のでツイステッド・ネマティック(TN;Twisted Ne
matic)モード、垂直配向(VA;Vertical Alignmen
t)モード、横電界駆動(IPS;In Plane Switchin
g)モード、また強誘電性液晶、反強誘電性液晶などの
スメクティック液晶を利用するものでは、表面安定化型
強誘電性液晶(SSFLC;Surface Stabilized-Ferro
electric Liquid Crystal)モード、三安定スイッチン
グ(TSS;Tri-State Switching)モードなどが知ら
れ広く利用されている。
【0007】これらの動作モードを用いる液晶表示装置
では、いずれも場合も画質の均一性を実現し維持するこ
とを目的に、印加電圧に対する液晶表示パネル(液晶パ
ネル)の透過特性の面内均一性を良好にし、また液晶表
示装置全体で印加電圧に対する液晶の応答特性均一性を
良好にするため、一対の基板の間隔が均一に保持できる
ように構成されている。また、無閾値反強誘電性液晶や
単安定化強誘電性液晶に代表されるスメクティック液晶
を表示装置に適用した場合においては、非常に狭いセル
ギャップ(1〜2μm)が必須となる。
【0008】液晶表示装置はこれを実現するため、偏光
板、バックライトなどを必要に応じて組み合わされ、こ
れらを一体化したものを表示部に組み込んで活用されて
いる。
【0009】図13に従来の液晶表示装置の上面図とこ
の上面図の点線部A−A'における断面図を示したが、
液晶1014を一対のいずれか一方が透明である基板1
000と基板2001とで約10μm以下の一定の間隔
に保持し、その間に液晶1014を挟持したような構成
になっている。さらに一対の基板には液晶1014に電
界を印加するため、基板1000表面に導電性の薄膜か
らなる画素電極1007が、基板2001表面に導電性
の薄膜からなる対向電極1006が、それぞれ形成され
ている。基板1000に表示画素部1003と周辺駆動
回路1004と外部引き出し配線部1005が設けられ
た基板をアクティブマトリクス基板1001という。表
示画素部は、単に画素部ともいう。周辺駆動回路100
4とは、ゲート配線側駆動回路1004aとソース配線
側駆動回路1004bの総称である。ゲート配線側駆動
回路1004aからX軸方向に複数のゲート配線(図示
はしない)が、表示画素部1003に形成されている。
一方、ソース配線側駆動回路1004bからY軸方向に
複数のソース配線(図示はしない)が、表示画素部10
03に形成されている。ゲート配線とソース配線間には
層間絶縁膜(図示はしない)が設けられている。さら
に、基板1000と基板2001上には、それぞれ、配
向膜1010と配向膜1011が形成されている。
【0010】さらに、アクティブマトリクス基板100
1と対向基板1002との基板間隔を均一化させるため
には、基板間隔を狭める方向の力に対抗するために均一
の大きさを有するスペーサ1009を基板上に多数存在
させる。また、基板同士が離れないように基板同士をシ
ール材1012で固定するのが一般的な方法である。シ
ール材は熱硬化型のエポキシ樹脂等の樹脂や、紫外線で
硬化するUV樹脂等が利用されている。ただし、シール
材は絶縁性の材料を利用している。
【0011】また、アクティブマトリクス基板1001
及び対向基板1002を接着するため、一対の基板が重
なりあう領域の周辺部(外周部)に沿うようにしてなお
かつ少なくとも表示画素部1003を囲むようにシール
材1012を形成する。シール材1012は接着剤から
なる。シール材1012のパターンの線幅は一定にする
のが一般的であり、線幅を1mm〜4mm程度となるよ
うにする。シール材1012は接着以外に液晶がパネル
の外に漏れないよう封止する機能を併せ持っている。
【0012】次いで、真空注入法などにより注入口10
13から液晶を注入して、表示装置の中に液晶を充填す
る。液晶表示装置の中に液晶がすべて充填された後、こ
の注入口を紫外線硬化型樹脂1015などで塞ぎ、液晶
が注入口1013から漏れてこないようにする。
【0013】以上のように、液晶表示装置を構成する液
晶は、主に配向膜とシール材とに接するといえる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】配向膜の配向規制力の
みで、液晶のバルクにまで、規制力を及ぼすには充分で
はなく、一様な配向が困難であった。そのために、電圧
無印加時に黒表示が得られず、コントラストの向上に歯
止めがかかっていた。また、特に、強誘電性液晶あるい
は反強誘電性液晶のようなスメクティック液晶の場合、
室温における液晶の粘度はネマティック液晶に比べてか
なり高く、従って液晶の流動性は非常に乏しいため、液
晶の配向が部分的に乱れてしまうとその部分の配向は乱
れたままとなる。配向が乱れた領域が表示画素部の領域
に広がると、その部分は著しくコントラストが低下して
しまう。
【0015】一方、シール材付近の液晶は、配向膜の規
制力よりもむしろ、シール材の規制力を受ける。場合に
よっては、表示画素部においてでさえ、配向膜の配向規
制力よりもむしろシール材の規制力の方が強いこともあ
る。
【0016】また、強誘電性液晶や反強誘電性液晶に代
表されるスメクティック液晶は、非常に狭いセルギャッ
プ(1〜2μm)が必須となる。セルギャップを1〜2
μm程度にして使うようになると、本来あるべきパター
ンの横からひげのように不要なシール材のしみ出しが広
がってしまう。ひどいときには、この不要なシール材が
表示画素部まで広がってしまう欠陥もみられた。
【0017】この問題については、樹脂材料に平均粒径
が約3μm〜4μmの概略球状の材料を混入させ(以下
この材料について充填材という)、みかけの粘度を増加
させることで、パネル加熱時の粘度低下を防止するとい
う方法が取られていたが、ギャップ(基板間隔)をより
薄くしなければならない場合は、かえって充填材が邪魔
になってギャップを薄くできないという矛盾が生じてい
た。平均粒径が小さな充填材入りのシール材を使えばい
いのだが、実際には平均粒径が3μm以下の充填材入り
のシール材はまだ完成していない。
【0018】本発明では、上記問題点を解決すべく、液
晶表示装置及びその製造方法に関して、歩留まりがよく
配向欠陥の少ない液晶表示装置を得る技術を提供するこ
とを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は配置したシール
材の内側に、主部と枝部からなる配向規制材を有する液
晶表示装置を提供することとする。配向規制材とは、シ
ール材の内側に沿って形成された主部と、配向させたい
液晶分子の長軸方向と概略一致する枝部からなる材料で
ある。ただし、配向させたい液晶分子の長軸方向と枝部
の長手方向とは、±5°以内であれば、ずれていてもよ
い。なお、配向させたい液晶分子の長軸方向は配向処理
の方向一致する場合もある。枝部は、その壁の配向規制
力によりその壁と平行に液晶分子を配列させ、配向させ
たい液晶分子の長軸方向と液晶分子の長軸方向を同一の
方向に配向させているのである。配向規制材において、
液晶と接する部分を壁という。本発明の配向規制材の枝
部は、前記範囲内のずれであれば、コントラスト向上に
予想以上の効果がある。さらに、配向規制材の枝部の長
手方向とスペーサの長手方向が一致するように、配向規
制材の内側にスペーサを設ければ、液晶分子の長軸方向
を配向させたい方向に助長することができる。一方、本
発明の配向規制材の主部については、シール材の劣化に
よるシール材の液晶への混入を防ぎ、機械的な強度が増
すばかりでなく、液晶の使用量を減少させる役割を有し
ている。
【0020】このような目的を実現するため、本発明に
おける液晶表示装置は、少なくとも一方が透明である一
対の基板と、前記一対の基板間にシール材が設けられた
液晶表示装置において、前記シール材の内側に沿って形
成された主部と、前記主部から突起した枝部とからなる
配向規制材を有し、前記配向規制材の内側に液晶が充填
されていることを特徴とする液晶表示装置である。
【0021】また、このような目的を実現するため、本
発明における液晶表示装置は、少なくとも一方が透明で
ある一対の基板と、前記一対の基板間にシール材とが設
けられた液晶表示装置において、前記シール材が形成さ
れた領域の内側に前記シール材と接するように配向規制
材が形成され、前記配向規制材の内側に液晶が充填され
ており、前記配向規制材は主部と枝部とからなることを
特徴とする液晶表示装置である。
【0022】また、上記各構成において、前記配向規制
材の主部と枝部のなす角θは、0.1°〜179.9°
好ましくは40°〜140°の範囲にあることを特徴と
する液晶表示装置である。
【0023】また、上記各構成において、前記枝部の幅
は、2〜20μmの範囲にあることを特徴とする液晶表
示装置である。
【0024】また、上記各構成において、前記枝部の端
面の四辺のうち前記主部に最も近い一辺と前記主部との
距離は、5〜15mmの範囲にあることを特徴とする液
晶表示装置である。
【0025】また、上記各構成において、前記一対の基
板の間隔を一定に保つスペーサが形成され、前記配向規
制材の枝部の長手方向は、前記スペーサの長手方向と同
一方向となることを特徴とする液晶表示装置である。
【0026】また、上記各構成において、前記配向規制
材の枝部の長手方向は、配向処理の方向と同一方向とな
ることを特徴とする液晶表示装置である。
【0027】また、上記構成において、前記スペーサの
長手方向は、配向処理の方向と同一方向となることを特
徴とする液晶表示装置である。
【0028】また、上記構成において、少なくとも一方
の基板には、凹部を有する電極が設けられ、前記凹部の
長手方向は、前記配向規制材の枝部の長手方向と同一方
向となることを特徴とする液晶表示装置である。
【0029】また、上記構成において、少なくとも一方
の基板には、凹部を有する電極が設けられ、前記凹部の
長手方向は、前記スペーサの枝部の長手方向と同一方向
となることを特徴とする液晶表示装置である。
【0030】また、上記各構成において、前記凹部は、
第二配線と同一方向に形成されることを特徴とする液晶
表示装置である。その結果、段差と凹部が交差すること
をさけることができる。
【0031】また、上記各構成において、前記液晶は、
反強誘電性液晶であることを特徴とする液晶表示装置で
ある。反強誘電性液晶を表示装置に適用した場合、ずれ
角を生じることもあるが、本発明の配向規制材を用いれ
ば、コントラストの向上に予想以上の効果がある。
【0032】また、上記各構成において、前記配向規制
材は、アクリル樹脂を主成分とすることを特徴とする液
晶表示装置である。
【0033】また、上記各構成において、前記配向規制
材は、エポキシ樹脂を主成分とすることを特徴とする液
晶表示装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体例について図
面を参照して説明する。
【0035】図1は、実施形態1における液晶表示装置
を示す図である。図2は、本発明の配向規制材の形状を
示す図である。図3は、本発明の画素電極の表面上の凹
部を示す図である。図4(a)は本発明の対向基板の断
面図であり、図4(b)(c)は対向基板上の対向電極
の表面の拡大図である。図5は、実施形態4における液
晶表示装置を示す図である。図6は、実施形態4におけ
る液晶表示装置の液晶分子の向きを示す図である。図7
は、実施形態5における液晶表示装置の製造工程を示す
図である。図8は、実施形態5における液晶表示装置を
示す図である。図9〜図12は、本発明の電子機器の例
を示す図である。
【0036】[実施形態1]図1から図4を用いて、本発
明の液晶表示装置の製造方法について説明する。本発明
の液晶表示装置を製造するためにアクティブマトリクス
基板101と対向基板102を用いる。アクティブマト
リクス基板101は、ガラス、石英などの絶縁性で、か
つ、透明な基板100上に表示画素部103と、ゲート
配線側駆動回路104aとソース配線側駆動回路104
bからなる周辺駆動回路104と、外部引き出し配線部
105とが形成された基板である。また、表示画素部1
03には、画素TFT(ゲート電極とソース電極とドレ
イン電極とを少なくとも含む)と保持容量とゲート配線
とソース配線とドレイン配線と層間絶縁膜等が設けられ
ているが、簡略化のため図示はしない。周辺駆動回路1
04とは、ゲート配線側駆動回路104aとソース配線
側駆動回路104bの総称である。ゲート配線側駆動回
路104aからX軸方向に複数のゲート配線が、表示画
素部103に形成されている。一方、ソース配線側駆動
回路104bからY軸方向に複数のゲート配線が、表示
画素部103に形成されている。表示画素部103は、
ショート防止のためにゲート配線に層間絶縁膜が形成さ
れ、さらに該層間絶縁膜上にソース配線が形成された構
成となっている。本明細書では、基板に近い順に、ゲー
ト配線を第一配線、ソース配線を第二配線と呼ぶ。
【0037】対向基板102はアクティブマトリクス基
板101に対向して設けられる基板であって、図4
(a)に示すように、ガラス、石英などの絶縁性で、か
つ、透明な基板200上に対向電極106、遮光性膜4
02、赤色のパターンを有する着色層403aと緑色の
パターンを有する着色層403bと青色のパターンを有
する着色層403cからなる着色層403、平坦化膜4
04等が形成されたものを示している。
【0038】アクティブマトリクス基板101に透明導
電膜(膜厚110nm)を全面に形成し、フォトマスク
を用いたパターニングにより、表示画素部103に画素
電極107を形成する。透明導電膜の材料は、酸化イン
ジウム(In23)や酸化インジウム酸化スズ合金(I
23―SnO2;ITO膜)などを用い、スパッタ法
や真空蒸着法などにより、画素電極107を形成するこ
とができる。このような材料のエッチングは塩酸系の溶
液により行う。しかし、特にITO膜のエッチングは残
渣が発生しやすいので、エッチング加工性を改善するた
めに酸化インジウム酸化亜鉛合金(In23―ZnO)
を用いても良い。酸化インジウム酸化亜鉛合金は表面平
滑性に優れ、ITO膜に対して熱安定性にも優れている
ので、ドレイン配線の端面で、Al膜が画素電極と接触
して腐蝕反応をすることを防止できる。同様に、酸化亜
鉛(ZnO)も適した材料であり、さらに可視光の透過
率や導電率を高めるためにガリウム(Ga)を添加した
酸化亜鉛(ZnO:Ga)などを用いることができる。
【0039】次に、配向規制材108及びスペーサ10
9をそれぞれフォトリソグラフィ法により所定の形状に
パターニングする。
【0040】配向規制材108は主部108aと枝部1
08bからなる。図1のように、配向規制材の主部10
8aは後の工程で、基板間にシール材を形成する領域の
内側に、枝部108bは、その長手方向が後の工程で施
すラビング方向と同一方向になるようなフォトマスクを
用いて、形成すればよい。具体的には、配向規制材の主
部108aの幅は1mm〜4mm程度でよい。図1
(c)に示すように、配向規制材は配向規制材の主部1
08aからθの方向に分岐して形成された枝部108b
からなる。すなわち、θとは、主部108aと枝部10
8bのなす角である。θの値は、0.1°〜179.9
°好ましくは40°〜140°程度とする。また、配向
規制材の枝部108bの幅をd1とすると、d1の値は、
2〜20μm程度とする。配向規制材の枝部108bに
おいて、主部108aからもっとも離れている面を端面
という。端面の四辺のうち主部108aに最も近い一辺
と主部108aとの距離をdとすると、dの値は、
5〜15mm程度とする。また、アクティブマトリクス
基板101を法線方向(表示が見える方向)から見て、
配向規制材の主部の長手方向と同一方向になるような配
向規制材の枝部の端面を有する配向規制材を形成しても
よい。
【0041】スペーサ109についても、その長手方向
が後の工程で施すラビング方向と同一方向になるような
フォトマスクを用いて、形成すればよい。配向規制材の
主部の長手方向と同一方向になるような配向規制材の枝
部の端面を有する配向規制材を形成する場合には、配向
規制材の主部の長手方向とスペーサの短辺とが同一の方
向となるように、スペーサを設計することが望ましい。
この場合は、アクティブマトリクス基板101を法線方
向(表示が見える方向)から見ると、スペーサの形状
(基板100の表面と平行な断面)は、平行四辺形とな
る。
【0042】よって、配向規制材108はその枝部10
8bが伸びる方向と、後述のラビング処理の方向が一致
すれば良い。また、スペーサ109はその長手方向と、
後述のラビング処理の方向が一致すれば良い。よって、
図2(a)のように、本発明をプロジェクターに適用さ
せることを考慮して、配向規制材の枝部408bの長手
方向及びスペーサ409の長手方向が対角線上(ラビン
グ方向416)に伸びたものを用いることができる。図
2(b)のように、配向規制材の枝部508bの長手方
向及びスペーサ509の長手方向が注入口側から対向辺
に(東西方向に伸びたものとする:ラビング方向51
6)伸びたものを用いることができる。図2(c)のよ
うに、配向規制材の枝部608b及びスペーサ609が
南北方向(ラビング方向616)に伸びたものを用いる
ことができる。図2(b)と図2(c)では、第二配線
(ソース配線)と同一の方向に配向規制材の枝部を設け
ると段差の影響が小さくなるのでよい。ただし、配向規
制材がこれらの形状に限定されないのは勿論であるが、
配向規制材の四隅付近は、液晶の注入不良が起こりやす
いので、その付近には、あえて枝部を設けていない。図
2では、外部引き出し配線を省略している。
【0043】配向規制材108の材料としては、感光性
のアクリル樹脂を主成分とした材料であるNN700
(JSR製)を利用する。膜厚は、焼成後、3.4μm
〜3.6μm程度になるようにする。NN700を形
成、仮焼成した後、フォトマスクを用いてマスクアライ
ナーで露光する。すなわち、フォトマスクの開口部を通
してアクリル樹脂に露光する。次に、TMAH(テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド)を主成分とす
る現像液で現像し、乾燥させた基板に対し、250℃、
1時間の焼成を行う。その結果、図1に示したように壁
状で基板の周辺部(外周)に沿った配向規制材108
と、柱状のスペーサ109をそれぞれ形成する。配向規
制材108の高さは、焼成後、3.2μm〜3.4μm程
度になる。配向規制材の枝部108bの幅d1は2〜20
μm、他の枝部との間隔(ピッチ);0.5mm程度に
なるように設定する。
【0044】スペーサ109についても、配向規制材1
08と同様な方法で形成する。スペーサ109の高さに
ついては、配向規制材108から、層間絶縁膜(1.8
〜2μm)と配向膜(0.05μm)と画素電極(0.
11μm)等の膜厚を差し引いた高さであればよく、本
実施形態では、1.4μm〜1.6μm程度になる。スペ
ーサ109の長辺と短辺の長さは、それぞれ、4μmと
1μmとする。また、スペーサ109の形成箇所は、開
口部以外の画素TFTと保持容量等の遮光部に形成する
のが望ましい。本明細書では、スペーサ109の長辺と
平行な方向をスペーサ109の長手方向という。
【0045】次に、アクティブマトリクス基板101と
対向基板102に、それぞれ配向膜110と配向膜11
1とを塗布し、焼成を行う。配向膜110と配向膜11
1には、RN1286(日産化学製)を使用する。配向
膜110と配向膜111はフレキソ印刷法により、アク
ティブマトリクス基板101と対向基板102上に所定
の領域に塗布する。配向膜110と配向膜111の膜厚
は焼成後の厚さで50nm程度となるように設定する。
配向膜110と配向膜111は80℃のホットプレート
で90秒のプリベークを行った後、250℃のクリーン
オーブンで1時間焼成する。
【0046】配向膜の焼成が終わった後、アクティブマ
トリクス基板101上の配向膜110と対向基板102
上の配向膜111に対し、それぞれ、ラビング方向11
6にラビング処理を施して液晶分子がある一定のプレチ
ルト角をもって配向するようにする。アクティブマトリ
クス基板101と対向基板102を貼り合わせ後、図1
のような方向にラビング(ラビング方向116)される
ように配向処理を行っておく。本実施形態では、ラビン
グ方向は配向処理の方向と同じとする。ラビング処理に
よって発生したゴミやラビング布の抜け毛を超音波洗浄
によって除去する。
【0047】その後、配向規制材108の外側にディス
ペンス描写法を用いて、対向基板102に熱硬化性のシ
ール材112(XN−21S;三井化学)を設ける。シ
ール材には、エポキシ樹脂と流れ止めの充填材(フィラ
ー)と突出性をよくするための溶剤と硬化材と、エポキ
シ樹脂と硬化材との反応を促進させるための硬化促進材
等が含まれている。
【0048】シール材112の幅は、貼り合わせ、熱プ
レス後には、1.2〜1.5mmになるように形成す
る。シール材112のパターンには、その一部に注入口
113が設けられており、その注入口113より液晶を
注入する。シール材を形成後、シール材112を90
°、0.5時間程度で焼成する。焼成により、突出性を
よくするための溶剤が揮発する。
【0049】以上の工程を経たアクティブマトリクス基
板101と対向基板102との位置合わせを行い、配向
処理を施された面を対向させ精度よく貼り合わせる。ア
クティブマトリクス基板101のラビング方向113と
対向基板102のラビング方向113とが一致すること
になる。貼り合わせた一対の基板に対し、2.94〜
9.8N/cm2の圧力を基板平面に垂直な方向にかつ
基板全面に加え、同時にクリーンオーブンにて160
℃、2時間程度、熱プレスにより圧着し、シールの硬化
反応を進める。
【0050】そして、貼り合わせた一対の基板が冷却す
るのを待ってから、スクライバーとブレイクマシンによ
り、所望の大きさに分断する。スクライバーとは、貼り
合わせた基板を分断する装置である。また、ブレイクマ
シンとは貼り合わせた基板にスクライバーで切り筋を入
れた後、その切り筋を助長させるべく、切り筋と反対の
面から圧力をかけて分断する装置である。スクライブの
カッター圧はガラス基板では5.88〜7.84N/c
2、石英基板では10.78〜11.76N/cm2
押し込みは0.1mm程度に設定し分断を行う。
【0051】真空注入法で液晶を注入口から注入する。
液晶注入装置(真空チャンバー)の中に分断後のパネル
を準備し真空ポンプにより、液晶注入装置(真空チャン
バー)の内部を110℃、1.33×10-5Paから
1.33×10-7Pa程度の真空状態にし、液晶の脱泡
を行ない、液晶中(内部)に溶存している空気等を減圧
除去する。その後、真空チャンバー内部を80℃付近に
下げ、注入口113を液晶が盛られた液晶皿(図示はし
ない)に浸漬させる。本実施形態では、CS-2003
(チッソ石油化学製)を用いる。液晶注入装置(真空チ
ャンバー)の内部は80℃付近に設定されているので、
CS-2003は、カイラルネマティック液晶の状態で
注入されることになる。
【0052】次に、真空状態にある液晶注入装置(真空
チャンバー)を徐々に窒素でリークして大気圧に戻すと
パネル内の気圧と大気圧との圧力差と液晶の毛細管現象
の作用により、パネル(液晶パネル)の注入口113か
ら液晶が注入され、注入口113側から徐々に液晶が進
行し、配向規制材108の内側が液晶114で充填され
たことを確認したら、0.1〜1.0℃/minの冷却
速度でSmC*相(カイラルスメクティックC相)を示
す温度範囲に、例えば、50℃まで冷却し、その後、
5.0〜10℃/minの冷却速度でN*相(カイラルネ
マティック相)を示す温度範囲に、例えば、80℃まで
昇温し、最終的には、0.1〜1.0℃/minの冷却
速度でSmC*相(カイラルスメクティックC相)を示
す温度範囲に、例えば、25℃まで冷却する。
【0053】液晶114は、冷却が進むと、配向膜11
0の配向規制力と配向膜111の配向規制力と配向規制
材108の配向規制力により、その近傍に配向された液
晶分子を核にして、アクティブマトリクス基板101と
対向基板102間の中央部に向かって再配向が進む。ア
クティブマトリクス基板101と対向基板102間のほ
ぼ中央部で、アクティブマトリクス基板101の配向膜
110側から再配向が進んできたスメクティック層と、
対向基板102の配向膜111側から再配向が進んでき
たスメクティック層とが接合するが、配向規制材の枝部
108bの壁及びスペーサ109の壁と平行に配向規制
力が働き、液晶分子の長軸方向(ラビング方向116)
が配向規制材の枝部108bの長手方向及びスペーサ1
09の長手方向に揃って液晶が配列するので、液晶分子
の配列の連続性の維持をさらに促進することになる。配
向規制材又はスペーサにおいて、液晶と配向規制材又は
スペーサとが接する部分を壁という。したがって、液晶
のバルク(配向膜の近傍に存在しない液晶の塊)にま
で、配向規制力を及ぼすことが助長され、一様な液晶分
子の配列が実現し、その結果、配向欠陥の少ない液晶が
得られる。
【0054】液晶表示パネル(液晶パネル)の両面をそ
の面に対して垂直な方向に均一な力を加えて加圧し、1
5分後、注入口113からあふれた液晶をふきとり、加
圧した状態で注入口113に紫外線硬化型樹脂115を
塗布し、加圧を弱める。その際、紫外線硬化型樹脂11
5が侵入する。この状態で紫外線照射(4〜10mW/
cm2、120秒間)により、紫外線硬化型樹脂115
を硬化させ、注入口110の封止を行う。このようにし
て、図1のような液晶表示装置が得られる。図1は液晶
表示装置の上面図とこの上面図の点線部A1−A1'に
おける断面図を示している。
【0055】次に、基板表面及び端面に付着した液晶を
有機溶媒、例えば、アセトン及びエタノールで洗浄す
る。ただし、外部引き出し配線部105については、エ
タノールのみで洗浄する。
【0056】次に、外部引き出し配線部105にFPC
(図示はしない)を熱圧着(290℃、50〜70kP
a)により、異方性導電性接着剤(図示はしない)を介
して接続する。さらに、図1の液晶表示装置の両面に偏
光板が貼り付けられ、液晶表示装置が完成する。ただ
し、入射光が入射する側の基板のラビング方向と偏光板
の透過軸とが平行になるように設定し、該透過軸は透過
光が通過する側の偏光板の透過軸と直交するように、貼
り付ける。
【0057】液晶表示装置の測定については、絶対値が
等しい正極性と負極性のパルスを印加するリセット駆動
を用いて行う。印加電圧が0Vの時、表示が最も暗くな
り、液晶のディレクターがラビング方向に対し、45°
の方向に位置する時に表示が最も明るくなる。三角波駆
動でも、同様な傾向がみられる。
【0058】本発明の液晶表示装置の製造方法では、柱
状のスペーサと配向規制材を別々の工程で形成するが、
柱状のスペーサと同時に配向規制材を形成してもよい。
ただし、柱状のスペーサを形成する箇所と配向規制材を
形成する箇所では、段差が生じてしまうので、配向規制
材上には、新たににスペーサを形成してもよい。
【0059】本実施形態では、表示画素部103におい
て、ショート防止のためにゲート配線上に層間絶縁膜が
形成され、さらに該層間絶縁膜上にソース配線が形成さ
れたアクティブマトリクス基板を用いたが、ソース配線
上に層間絶縁膜が形成され、さらに該層間絶縁膜上にゲ
ート配線が形成されたアクティブマトリクス基板を用い
てもよい。よって、該アクティブマトリクス基板は、ゲ
ート配線が第二配線となる。
【0060】本実施形態では、スメクティック液晶を用
いたアクティブマトリクス液晶表示装置について記述し
たが、これに限ることなく、PS-FLC(Polymer Sta
bilized-Ferroelectric Liquid Crystal)方式やOCB
(Optically Compensated Birefringence)方式やVA
(Vertical Alignment)方式等を採用した液晶表示装
置のように、ラビング方向と液晶分子の長軸方向と一致
させることが必須である液晶表示装置にも適用が可能で
ある。基板上に櫛歯電極を形成すれば、横電界により液
晶を駆動させるIPS(In Plane Switching)方式にも
適用が可能である。
【0061】本実施形態では、アクティブマトリクス基
板101上に配向規制材108とスペーサ109とをフ
ォトリソグラフィ工程により形成したが、対向基板10
2に配向規制材又はスペーサを形成してもよい。ただ
し、配向規制材を対向基板102上に形成する場合に
は、対向基板102上にシール材109を形成すること
が望ましい。
【0062】本実施形態では、配向規制材108を形成
した後にスペーサ109を形成したが、配向規制材10
8を形成する前に、スペーサ109を形成してもよい。
【0063】本実施形態では、スペーサとして柱状(壁
状)のスペーサを用いたが、球状スペーサを用いてもよ
い。
【0064】本実施形態では、注入口側から注入口の対
向辺側にラビング処理を行ったが、注入口の対向側から
注入口側にラビング処理を行ってもよいことは勿論であ
る。
【0065】本実施形態では、ラビング方向が平行にな
るように、アクティブマトリクス基板101と対向基板
102を組み合わせて貼り合わせを行ったが、反平行に
なるように貼り合わせてもよい。
【0066】配向処理として、二酸化珪素を用いた斜め
蒸着法や光配向法を用いてもよい。また、配向処理を行
わずに、リブや斜め電界を用いてもよい。
【0067】本実施形態では、シール材の形成時に、デ
ィスペンス描写法を用いたが、スクリーン印刷法を用い
てもよい。
【0068】本実施形態では、CS-2003(チッソ
石油化学製)を用いたが、これに限定されないことは勿
論である。CS-2003の相転移系列は、Iso(等
方相)−N*(カイラルネマティック相)−SmC*(カ
イラルスメクティックC相)−Cry(結晶相)を示
す。以下に、数値で液晶の相転移温度を( )内に示す。
Iso(90)N*(64)SmC*(−14)−Cr
y。
【0069】本実施形態では、上記の方法で液晶の再配
向を行ったが、種々の液晶に応じた再配向の方法を採用
すればよい。
【0070】本実施形態では、液晶注入法として浸漬法
を用いたが、注入口に液晶を滴下する滴下注入法を用い
てもよい。また、シール材として紫外線硬化型樹脂を用
い、二枚の基板間に液晶を塗布し、貼り合わせ、シール
材の処理を行ってもよい。ただし、紫外線のみでは、充
分な硬化が得られにくいので、紫外線で概略硬化し固定
させた後に加熱して硬化反応を完結させてもよい。この
注入法はラミネート法と呼ばれている。この場合、注入
口を有しない、すなわち一方の端部と他方の端部とが繋
がったパターンの配向規制材を用いることができる。
【0071】本実施形態では、配向規制材108の主部
と枝部を同時に形成したが、別々に形成してもよい。
【0072】[実施形態2]実施形態1では、配向処理と
してラビング処理をおこなったが、本実施形態では、電
極に凹部を形成し、配向処理を行う方法を述べる。
【0073】実施形態1では、配向処理を施した配向膜
と配向規制材とスペーサとで液晶の均一な配向を実現し
たが、本実施形態では画素電極の凹部と配向規制材とで
均一な液晶の配向を実現することができる。
【0074】なお、その他の製造工程については実施形
態1において既に述べているので、詳しい製造工程につ
いては実施形態1を参照し、ここでは説明を省略する。
【0075】アクティブマトリクス基板に透明導電膜
(膜厚110nm)を全面に形成し、フォトマスクを用
いたパターニングにより、表示画素部に画素電極を形成
する。透明導電膜の材料は、酸化インジウム(In
23)や酸化インジウム酸化スズ合金(In23―Sn
2;ITO膜)などを用い、スパッタ法や真空蒸着法
などにより、画素電極を形成する。このような材料のエ
ッチングは塩酸系の溶液により行う。しかし、特にIT
O膜のエッチングは残渣が発生しやすいので、エッチン
グ加工性を改善するために酸化インジウム酸化亜鉛合金
(In23―ZnO)を用いても良い。酸化インジウム
酸化亜鉛合金は表面の平滑性に優れ、ITO膜に対して
熱安定性にも優れているので、ドレイン配線の端面で、
Al膜が画素電極と接触して腐蝕反応をすることを防止
できる。同様に、酸化亜鉛(ZnO)も適した材料であ
り、さらに可視光の透過率や導電率を高めるためにガリ
ウム(Ga)を添加した酸化亜鉛(ZnO:Ga)など
を用いることができる。
【0076】次に、液晶を配向させるための凹部を形成
するために、新たにフォトマスクを用い、第2のパター
ニングにより、図3(a)に示すように表面に凹部を有
する画素電極907を得る。図3は、配向規制材の枝部
の長手方向と垂直に画素電極を分断した断面図である。
図3(a)に示すような凹部の幅は2〜4μm、他の凹
部との間隔(ピッチ)は2〜4μm、凹部の深さは、5
〜20nmになるように、エッチングを行う。本実施形
態ではドライエッチングを採用したが、ウェットエッチ
ングでもよく、ウェットエッチングを採用した場合は、
図3(b)のように表面がなだらかな凹部が得られる。
【0077】次に、実施形態1で用いた工程、配向規制
材及びスペーサを形成する工程、配向規制材の周辺部
(外周)に沿ってシール材を形成する工程、アクティブ
マトリクス基板と対向基板との貼り合わせ工程、分断工
程、液晶の注入工程を行う。ただし、配向規制材の枝部
の長手方向及びギャップ材の長手方向と凹部の長手方向
が一致するように、配向規制材及びスペーサを形成す
る。配向規制材の枝部とスペーサと画素電極の凹部が、
液晶分子が凹部の長手方向に配向するのを助長してい
る。次に、紫外線硬化型樹脂による封止工程、洗浄及び
再配向を有する工程、外部引き出し配線部にFPCを接
続する工程を経て、本発明の液晶表示装置が得られる。
【0078】本実施形態を用いた場合、実施形態1で用
いた配向膜が不要となり、ラビング処理時に生じるごみ
や静電気の問題から解消される。
【0079】本発明の配向規制材とスペーサと凹部の効
果により、液晶の一様な配向が得られる。
【0080】凹部の断面の形状については、矩形、三角
形、台形、正弦波形あるいはこれらに類似したものであ
ればよい。
【0081】アクティブマトリクス基板は、基板上に設
けられた第一配線上に、層間絶縁膜を介して、第二配線
が設けられているが、第二配線に沿うように凹部を設け
ればよい。これによって、段差と凹部が交差することを
さけることができる。第一配線としてゲート配線を採用
した場合は、第二配線はソース配線となる。逆に、第一
配線としてソース配線を採用した場合は、第二配線はゲ
ート配線となる。
【0082】また、一方の配向膜付き基板をラビング処
理しておいて、他方の基板の電極に凹部を形成してお
き、両基板を貼り合わせても良い。
【0083】アルミニウムや銀等の反射電極を有する反
射型の液晶表示装置についても、本実施形態の製造方法
が適用可能である。
【0084】[実施形態3]対向基板にシール材を形成す
る場合には、配向規制材は対向基板に設けることが望ま
しい。本実施形態では、対向基板に配向規制材を形成す
る例を示す。
【0085】公知の方法で、基板201上に、遮光性膜
202、赤色のパターンを有する着色層203aと緑色
のパターンを有する着色層203bと青色のパターンを
有する着色層203cとからなる着色層203、平坦化
膜204を形成する。
【0086】次に、実施形態1で用いた方法と同様に透
明導電膜を塗布し、対向電極106を形成する。図4
(a)のような対向基板を得る。
【0087】次に、該対向基板に、実施形態1で用いた
方法と同様に配向規制材(図示はしない)及びスペーサ
(図示はしない)をフォトリソグラフィ法により所定の
形状にパターニングする。
【0088】配向規制材及びスペーサを有する対向基板
に配向膜の塗布しラビング処理を行い、配向規制材の外
側にシール材(図示はしない)を形成する。実施形態1
とほぼ同様な方法で、アクティブマトリクス基板と貼り
合わせ、本発明の液晶表示装置を完成させる。
【0089】配向処理として、配向膜の塗布を用いる場
合は、対向電極を形成した後、平坦化膜を形成してもよ
い。
【0090】本実施形態では、配向処理として配向膜の
塗布及びラビング処理を行うために、図4(b)のよう
に対向電極の表面は平坦化している。また、配向処理と
して、実施形態2で用いた電極の凹部をもちいてもよ
い。この場合、液晶を配向させるための凹部を対向電極
に形成するために、新たにフォトマスクを用いし、第二
のパターニング処理により、図4(c)に示すような凹
部を有する対向電極を得る。
【0091】[実施形態4]実施形態1では、ずれ角を生
じない液晶を用いた液晶表示装置の製造方法について述
べたが、実施形態4では、ずれ角を生じる液晶を用いた
液晶表示装置の製造方法について述べる。
【0092】なお、その他の構成については実施形態1
において既に述べているので、詳しい構成については実
施形態1を参照し、ここでは説明を省略する。
【0093】本明細書では、ラビング方向に対して、あ
る角度φ傾斜した方向に液晶の光軸が配列することによ
って生ずる角度をずれ角φと定義する。例えば、三菱ガ
ス化学製のMX−Z19(反強誘電性液晶)は、6°の
ずれ角φを生じる。なお、この定義によれば、実施形態
1の液晶のずれ角φは0°となる。
【0094】表示画素部203と周辺駆動回路204と
外部引き出し配線部205と画素電極207等を有する
アクティブマトリクス基板201と、対向電極206等
を有する対向基板202を用意する。
【0095】実施形態1と同様な手法を用いてアクティ
ブマトリクス基板201上に、図5のように配向規制材
の主部208aと配向規制材の枝部208bからなる配
向規制材の208とスペーサ209とをそれぞれ形成す
る。
【0096】その後、アクティブマトリクス基板201
に配向膜210を塗布する。次に、配向規制材の枝部2
08bの長手方向に対し、6°ずれた方向にラビング処
理を行う。
【0097】同様に、対向基板202に配向膜211を
塗布する。次に、対向基板202とアクティブマトリク
ス基板201と貼り合わせた際、配向規制材の枝部20
8bの長手方向を対称軸とし、アクティブマトリクス基
板201のラビング方向とは反対側に、6°ずれた方向
にラビング処理を行う。
【0098】次に、対向基板202にシール材212を
形成し、アクティブマトリクス基板201と貼り合わせ
る。よって、アクティブマトリクス基板201のラビン
グ方向と対向基板202のラビング方向のなす角は2φ
=12°となる。
【0099】次に、真空加圧注入法を行い、アクティブ
マトリクス基板201と対向基板202と間に液晶21
4を充填する。液晶注入の終了後、液晶214の再配向
を行う。
【0100】液晶214は冷却が進むと、配向膜210
の配向規制力と配向膜211の配向規制力と配向規制材
208の配向規制力により、その近傍に配向された液晶
分子を核にして、アクティブマトリクス基板201と対
向基板202間の中央部に向かって再配向が進む。図6
に示すように、アクティブマトリクス基板201と対向
基板202間のほぼ中央部で、アクティブマトリクス基
板201上の配向膜210側から再配向が進んできたス
メクティック層と、対向基板202上の配向膜211側
から再配向が進んできたスメクティック層とが接合する
が、配向規制材の枝部208bの壁及びスペーサ209
の壁と平行に配向規制力が働き、液晶分子の長軸方向
(図7の点線部)が配向規制材の枝部208bの長手方
向及びスペーサ209の長手方向に揃って液晶が配列す
るので、液晶分子の配列の連続性の維持をさらに促進す
ることになる。液晶と配向規制材とが接する部分を壁と
いう。したがって、液晶のバルク(配向膜の近傍に存在
しない液晶の塊)にまで、配向規制力を及ぼすことが助
長されることになり、一様な液晶分子の配列が実現し、
その結果、液晶の一様な配向が実現する。
【0101】25℃(室温)にまで冷却したら、その
後、紫外線硬化型樹脂215による封止工程、洗浄工程
を行い、図5のような液晶表示装置が得られる。その
後、外部引き出し配線部205にFPC(図示はしな
い)を接続し、さらに、液晶表示装置の両面に偏光板が
貼り付けられ、液晶表示装置が完成する。
【0102】以上のように、本発明の配向規制材及びス
ペーサは、ずれ角を有する液晶を有する液晶表示装置に
も適用が可能である。
【0103】本実施形態では、MX−Z19に対し、ず
れ角φを6℃に設定したが、液晶の種類によって、ずれ
角φを設定すればよい。
【0104】[実施形態5]本実施形態では、実施形態1
とは異なる液晶表示装置の製造方法について図7〜図8
を用いて説明する。
【0105】実施形態1から実施形態4では配向規制材
として感光性アクリル樹脂を用いたが、本実施形態で
は、感光性エポキシ樹脂を配向規制材として用いた液晶
表示装置を製造方法する例を示す。
【0106】なお、その他の製造工程については実施形
態1において既に述べているので、詳しい製造工程につ
いては実施形態1を参照し、ここでは説明を省略する。
【0107】アクティブマトリクス基板301を用意す
る。アクティブマトリクス基板301には、表示画素部
303と、ゲート配線側駆動回路304aとソース配線
側駆動回路304bとからなる周辺駆動回路304と、
外部引き出し配線部305とが設けられた基板である。
表示画素部303上には、画素電極307が設けられて
いる。
【0108】一方、対向基板302には、対向電極30
6等を設ける。
【0109】次いで、配向規制材308をアクティブマ
トリクス基板301に形成する。配向規制材308の材
料としては、エポキシ樹脂を主成分とした材料であるN
OA60(Noland Product製)を利用する。膜厚は4.
2μmとなるように設定する。NOA60をスクリ−ン
印刷法で形成、仮焼成し、図7(a)に示した配向規制
材708を得る。次に、図7(b)に示したフォトマス
ク701を用いて、Xe−Hgランプ(50nm)で露
光する。すなわち、フォトマスクの開口部を通してエポ
キシ樹脂に露光する。この後、現像液で現像し、乾燥さ
せた基板に対し、焼成工程を行う。その結果、図7
(c)の上面図に示したように壁状で基板の周辺部(外
周)にそった配向規制材308を形成する。配向規制材
308は、配向規制材の主部308aと、点線部B-B'
の断面図に示すような凹部を有する配向規制材の枝部3
08bからなる。この凹部に液晶分子が配列することに
なる。配向規制材の主部308aの高さは4μm程度に
なる。
【0110】実施形態1で用いた工程、つまり、スペー
サ309を形成する工程、配向膜310及び配向膜31
1塗布工程、ラビング工程、配向規制材308の外周に
沿ってシール材312を形成する工程、アクティブマト
リクス基板301と対向基板302との貼り合わせ工
程、分断工程、液晶314の注入工程を行う。液晶は、
実施形態1に記載したものを用いればよい。ラビング方
向316は、スペーサ309の長手方向及び配向規制材
の枝部308bの長手方向と同一の方向になるように処
理する。図8(b)と図8(c)に示すように、配向規
制材の枝部308bが、液晶分子の長軸方向がラビング
方向316に配向するのを助長している。また、スペー
サ309も、液晶分子の長軸方向がラビング方向316
に配向するのを助長している。紫外線硬化型樹脂315
による封止工程、洗浄及び再配向を有する工程、外部引
き出し配線部305にFPC(図示しない)を接続する
工程を経て、図8のような液晶表示装置が得られる。図
8(b)は本実施形態の液晶表示装置の上面図、図8
(a)は本実施形態の液晶表示装置の点線部A3−A
3'における断面図を示している。
【0111】本発明の液晶表示装置の製造方法では、柱
状のスペーサと配向規制材を別々の工程で形成するが、
柱状のスペーサと同時に配向規制材を形成してもよい。
ただし、柱状のスペーサを形成する箇所と配向規制材を
形成する箇所では、段差が生じてしまうので、配向規制
材上には、新たににスペーサを形成してもよい。
【0112】本実施形態では、配向規制材308を形成
した後、スペーサ309を形成したが、スペーサ309
を形成した後、配向規制材308を形成してもよい。
【0113】本実施形態では、配向膜を有するアクティ
ブマトリクス基板301と配向膜を有する対向基板30
2とを組み合わせて液晶表示装置を製造したが、実施形
態3で用いた方法と同様に凹部を有する画素電極を設け
たアクティブマトリクス基板、又は、凹部を有する対向
電極を設けた対向基板を組み合わせてもよい。また、凹
部を有する画素電極を設けたアクティブマトリクス基板
と、凹部を有する対向電極を設けた対向基板とを組み合
わせてもよい。
【0114】対向基板に配向規制材を製造する場合にお
いても、本実施形態の製造方法を用いて製造が可能であ
る。この場合は、対向基板にシール材を形成することが
望ましい。
【0115】本実施形態の配向規制材は、ずれ角を有す
る液晶の液晶表示装置にも適用が可能である。
【0116】スクリーン印刷を用いてシール材自身に枝
部を形成してもよいが、貼り合せ等でつぶれてしまうの
で、本実施形態と比較して枝部の幅を均一に制御するの
が困難である。
【0117】[実施形態6]本明細書の発明を実施して形
成された液晶表示装置は、それらの液晶表示装置を表示
部に組み込んだ電子機器全てに本明細書の発明を実施で
きる。
【0118】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコン
ピュータ、携帯電話、電子書籍又は電子手帳等)、ディ
スプレイ、車載用後方確認液晶モニター、テレビ電話、
電子遊戯機器などが挙げられる。それらの一例を図9、
図10、図11及び図12に示す。
【0119】図9(A)はパーソナルコンピュータであ
り、本体2001、画像入力部2002、表示部200
3、キーボード2004等を含む。本発明を表示部20
03に適用することができる。
【0120】図9(B)はビデオカメラであり、本体2
101、表示部2102、音声入力部2103、操作ス
イッチ2104、バッテリー2105、受像部2106
等を含む。本発明を表示部2102に適用することがで
きる。
【0121】図9(C)はモバイルコンピュータ(モー
ビルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部2
202、受像部2203、操作スイッチ2204、表示
部2205等を含む。本発明は表示部2205に適用で
きる。
【0122】図9(D)はゴーグル型ディスプレイであ
り、本体2301、表示部2302、アーム部2303
等を含む。本発明は表示部2302に適用することがで
きる。
【0123】図9(E)はプログラムを記録した記録媒
体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことができる。このプレーヤーは電子遊戯機器
と呼ぶことができる。本発明は表示部2402に適用す
ることができる。
【0124】図9(F)はデジタルカメラであり、本体
2501、表示部2502、接眼部2503、操作スイ
ッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。本発明
は表示部2502に適用することができる。
【0125】図10(A)はフロント型プロジェクター
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。本発明は投射装置2601の一部を構成する液晶表
示装置2808やその他の信号制御回路に適用すること
ができる。
【0126】図10(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。本発明は投射装置2
702の一部を構成する液晶表示装置2808やその他
の信号制御回路に適用することができる。
【0127】なお、図10(C)は、図10(A)及び
図10(B)中における投射装置2601、投射装置2
702の構造の一例を示す図である。投射装置260
1、投射装置2702は、光源光学系2801、ミラー
2802、ミラー2804〜2806、ダイクロイック
ミラー2803、プリズム2807、液晶表示装置28
08、位相差板2809、投射光学系2810で構成さ
れる。投射光学系2810は、投射レンズを含む光学系
で構成される。本実施形態は三板式の例を示したが、特
に限定されず、例えば単板式であってもよい。また、図
10(C)中において矢印で示した光路に実施者が適
宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相
差を調節するためのフィルム、IRフィルム等の光学系
を設けてもよい。
【0128】また、図10(D)は、図10(C)中に
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施形態では、光源光学系2801は、リフレク
ター2811、光源2812、レンズアレイ2813、
レンズアレイ2814、偏光変換素子2815、集光レ
ンズ2816で構成される。なお、図10(D)に示し
た光源光学系は一例であって特に限定されない。例え
ば、光源光学系に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するフィルム、I
Rフィルム等の光学系を設けてもよい。
【0129】ただし、図10に示したプロジェクターに
おいては、透過型の液晶表示装置を用いた場合を示して
おり、反射型の液晶表示装置での適用例は図示していな
い。
【0130】図11(A)は携帯電話であり、本体29
01、音声出力部2902、音声入力部2903、表示
部2904、操作スイッチ2905、アンテナ2906
等を含む。本発明を表示部2904に適用することがで
きる。
【0131】図11(B)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体3001、表示部3002、表示部3003、
記憶媒体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3
006等を含む。本発明は表示部3002に適用するこ
とができる。
【0132】図11(C)はディスプレイであり、本体
3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
本発明は表示部3103に適用することができる。本発
明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利
であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)の
ディスプレイには有利である。
【0133】図12(A)は車載用後方確認液晶モニタ
ーであり、本体3201、表示部3202、車との接続
部3203、中継ケーブル3204、カメラ3205、
鏡3206等を含む。本発明は表示部3202に適用す
ることができる。本実施形態では、鏡3206に表示部
3202が内臓されているものを示したが、鏡と表示部
が分離しているものでもよい。
【0134】図12(B)はテレビ電話であり、本体3
301、表示部3302、受像部3303、キーボード
3304、操作スイッチ3305、受話器3306、等
を含む。本発明は表示部3303に適用することができ
る。
【0135】図12(C)はカーナビゲーションであ
り、本体3401、表示部3402、操作スイッチ34
03等を含む。本発明は表示部3402に適用すること
ができる。表示部3402には、道等の絵図が示される
こととなる。
【0136】図12(D)は電子手帳であり、本体35
01、表示部3502、操作スイッチ3503、電子ペ
ン3504等を含む。本発明は表示部3503に適用す
ることができる。
【0137】本発明は、TFTをスイッチング素子とす
る液晶表示装置に限らず、MIM(Metal Insulator Me
tal)をスイッチング素子とする液晶表示装置にも適用
が可能である。このMIMは、TFD(薄膜ダイオー
ド;Thin Film Diode)とも呼ばれている。また、本発
明は、対向する基板において対向面に走査電極と該走査
電極に直交する信号電極を単純マトリクス(受動マトリ
クス)の液晶表示装置にも適用が可能である。
【0138】さらに、本発明の液晶表示装置の注入口と
反対側の対向辺に排出口を設けた装置において常圧下で
の液晶注入においても適用が可能である。
【0139】本発明の液晶表示装置の製造工程は、液晶
の注入に限らず、低粘度の機能材料を数μmのような狭
い間隙に注入するような技術分野においても適用が可能
である。
【0140】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置により、基板間隔
を均一に保つことができ、機械的な強度が増すばかりで
なく、液晶の使用量を減少させることができる。
【0141】また、本発明の液晶表示装置では、一様に
液晶分子を配列させることができ、電圧無印加時、良好
な黒レベルを得ることができる。よって、コントラスト
が向上する。
【0142】さらに、シール材の劣化によるシール材の
液晶への混入を防げるので、本発明は、歩留まりがよい
液晶表示装置を得る技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置(実施形態1)を示す
図。
【図2】配向規制材の形状を示す図。
【図3】本発明の画素電極の表面上の凹部を示す図。
【図4】本発明の対向基板の断面図。
【図5】本発明の液晶表示装置(実施形態4)を示す
図。
【図6】液晶分子の向きを示す図。
【図7】本発明の液晶表示装置(実施形態5)の製造工
程を示す図。
【図8】本発明の液晶表示装置(実施形態5)を示す
図。
【図9】電子機器の一例を示す図。
【図10】電子機器の一例を示す図。
【図11】電子機器の一例を示す図。
【図12】電子機器の一例を示す図。
【図13】従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置
を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/141 G02F 1/141 Fターム(参考) 2H088 FA10 GA04 HA03 HA08 HA18 HA28 JA17 JA20 MA18 2H089 LA08 LA24 LA41 MA07Z NA25 NA37 QA15 RA13 RA14 TA04 TA09 2H090 HB07Y HC10 HD14 KA14 KA15 LA01 LA02 LA03 LA04 MA06 MA10 MB01 2H092 GA13 GA17 HA04 JA24 JB01 JB22 JB31 MA13 MA17 NA01 PA02 PA03 PA04 QA13 QA14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が透明である一対の基板
    と、前記一対の基板間にシール材が設けられた液晶表示
    装置において、 前記シール材の内側に沿って形成された主部と、 前記主部から突起した枝部とからなる配向規制材を有
    し、 前記配向規制材の内側に液晶が充填されていることを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】少なくとも一方が透明である一対の基板
    と、前記一対の基板間にシール材が設けられた液晶表示
    装置において、 前記シール材が形成された領域の内側に前記シール材と
    接するように配向規制材が形成され、 前記配向規制材の内側に液晶が充填されており、 前記配向規制材は主部と枝部とからなることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の液晶表示装
    置において、 前記配向規制材の主部と枝部のなす角θは、0.1°〜
    179.9°好ましくは40°〜140°の範囲にある
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載のいずれか一項の液晶
    表示装置において、 前記枝部の幅は、2〜20μmの範囲にあることを特徴
    とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載のいずれか一項の液晶
    表示装置において、 前記枝部の端面の四辺のうち前記主部に最も近い一辺と
    前記主部との距離は、5〜15mmの範囲にあることを
    特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5記載のいずれか一項の液晶
    表示装置において、 前記一対の基板の間隔を一定に保つスペーサが形成さ
    れ、 前記枝部の長手方向は、前記スペーサの長手方向と同一
    方向となることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6記載のいずれか一項の液晶
    表示装置において、 前記枝部の長手方向は、配向処理の方向と同一方向とな
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7記載の液晶表示装
    置において、 前記スペーサの長手方向は、配向処理の方向と同一方向
    となることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至6記載のいずれか一項の液晶
    表示装置において、 少なくとも一方の基板には、凹部を有する電極が設けら
    れ、前記凹部の長手方向は、前記枝部の長手方向と同一
    方向となることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】請求項6乃至8記載のいずれか一項の液
    晶表示装置において、 少なくとも一方の基板には、凹部を有する電極が設けら
    れ、 前記凹部の長手方向は、前記スペーサの長手方向と同一
    方向となることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 【請求項11】請求項9又は請求項10記載の液晶表示
    装置において、 前記凹部は、第二配線と同一方向に形成されることを特
    徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれか一項におい
    て、 前記液晶は、反強誘電性液晶であることを特徴とする液
    晶表示装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12のいずれか一項におい
    て、 前記配向規制材は、アクリル樹脂を主成分とすることを
    特徴とする液晶表示装置。
  14. 【請求項14】請求項1乃至12のいずれか一項におい
    て、 前記配向規制材は、エポキシ樹脂を主成分とすることを
    特徴とする液晶表示装置。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14のいずれか一項におい
    て、 前記液晶表示装置がパーソナルコンピュータ、ビデオカ
    メラ、携帯型情報端末、デジタルカメラ、ディスプレ
    イ、車載用後方確認液晶モニター、テレビ電話、カーナ
    ビゲーションまたは電子遊技機器であることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  16. 【請求項16】感光性材料に露光することにより、配向
    規制材を形成する第一の工程と、 前記配向規制材の外側にシール材を形成する第二の工程
    とを有する液晶表示装置の製造方法。
  17. 【請求項17】アクリル樹脂に露光することにより、配
    向規制材を形成する第一の工程と、 前記配向規制材の外側にシール材を形成する第二の工程
    とを有する液晶表示装置の製造方法。
  18. 【請求項18】エポキシ樹脂に露光することにより、配
    向規制材を形成する第一の工程と、 前記配向規制材の外側にシール材を形成する第二の工程
    とを有する液晶表示装置の製造方法。
  19. 【請求項19】請求項16乃至18のいずれか一項にお
    いて、 前記第一の工程において、前期配向規制材とスペーサを
    同時に製造する液晶表示装置の製造方法。
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