JP2002201461A - シール材 - Google Patents

シール材

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JP2002201461A
JP2002201461A JP2001346444A JP2001346444A JP2002201461A JP 2002201461 A JP2002201461 A JP 2002201461A JP 2001346444 A JP2001346444 A JP 2001346444A JP 2001346444 A JP2001346444 A JP 2001346444A JP 2002201461 A JP2002201461 A JP 2002201461A
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fluff
pile yarn
pile
housing
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JP2001346444A
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Yasuyuki Ohara
康之 大原
Nobuyuki Matsumoto
信行 松本
Masaru Nakayama
勝 中山
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Tsuchiya TSCO Co Ltd
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Tsuchiya TSCO Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内において微細な粉粒体と接触す
る可動体の機能を損なうことなく、可動体に接触する摺
動部の繊維の保持性が良好で抜け落ちず、かつ、充分な
シール性を有し、微細トナー等微細粉粒体のもれ防止を
なし得るシール材を提供すること。 【解決手段】 微細粉粒体に接触する可動体と該可動体
のハウジングとの所定の隙間を、可動体あるいはハウジ
ング面に接着して可動体の可動を妨げることなく微細粉
粒体のもれをシールするシール材1である。パイル糸と
それを支える平織地組織から構成され、パイル糸が単糸
繊度6〜15デニールの低摩擦係数と耐摩耗性と耐熱性
を有する合成樹脂繊維であり、かつパイル糸の高さが
1.5〜4.0mmでパイル糸部分の立毛密度が4〜8
万本/In2であるパイル織物2で、裏面にパイル糸の
抜けを防ぐコーティング層5を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は微細粉粒体のもれ
防止用のシール材に関し、詳しくは、たとえば鮮明画像
を得るために微細トナーを用いる電子写真複写機のマグ
ネットローラとハウジングの隙間において該隙間から微
細トナーの飛散もれを防ぐためのシール材に係わるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機や事務機器用プリ
ンターの現像室(現像器ともいわれる。)は適宜にハウ
ジングにて被って形成されており、同現像室のトナーの
帯電付着したマグネットローラから感光体のローラにト
ナーが付与されてトナーの像を形成する。次いで像の形
成された感光体に用紙が重ねられ、感光体表面のトナー
が用紙に転写される。マグネットローラの軸受け側の両
端部に対応するハウジング部位にはシール材が取付けら
れ、マグネットローラの両端部とハウジングとの隙間が
シールされ、トナーの飛散もれが防止されている。
【0003】従来のシール材は、(イ)フッ素繊維のフ
ェルト層に羊毛・合成繊維フェルト又はスポンジを接着
した層体構造、(ロ)フッ素繊維のベルベット層体、
(ハ)フッ素繊維のベルベット層にスポンジ層を接着し
た層体構造、が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た(イ)の層体構造のシール材は摺動部分がフェルト層
のため、繊維のほつれ、抜け落ち、および復元性に乏し
く長期間使用するとシール性が低下し、トナー漏れが生
ずる問題があった。また、ハウジングの曲面に貼付けた
場合、摺動部材にシワが生じて隙間ができ、トナーが漏
れる問題があった。
【0005】前記(ロ)のベルベット層体のシール材は
ハウジングとロール間のシールをするためには毛羽の長
さが、5mm以上必要とし、テフロン(R)繊維を用いる
場合、コスト高となる問題がある。
【0006】そして、前記(ハ)の層体構造よりなるシ
ール材は現像室のトナーが10μm以下の微細トナーの
場合には、シール材にてシールしたにもかかわらず、微
細トナーが漏れる問題があった。また、最近は鮮明画像
を得るために電子写真複写機や事務機器用プリンターの
トナーは、たとえば粒径が10μm以下の微細トナーが
用いられる。
【0007】そこで、本発明の課題は、上記した従来の
シール材における各問題点を解決すべくなされたもので
あって、ハウジング内において微細トナー等の微細な粉
粒体と接触するマグネットローラ等の可動体の機能を損
なうことなく、可動体に接触する毛羽の繊維の保持性が
良好で抜け落ちず、かつ充分なシール性を有し、たとえ
ば粒径10μmより小さい微細粉粒体のもれ防止をなし
得るシール材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1に係る発明は、微細粉粒体に接触する
可動体と該可動体とのハウジングとの所定の隙間を、可
動体あるいはハウジング面に接着して該可動体を妨げる
ことなく前記粉粒体のもれをシールするシール材であっ
て、パイル糸と基布とを有するパイル織物と、該パイル
織物の裏面に備えられるコーティング層又はクッション
層とよりなり、前記パイル糸が毛羽となるとともに、同
毛羽とする繊維が超高分子量ポリエチレンであるシール
材とする。
【0009】この発明によれば、シール材はパイル糸と
基布とを有するパイル織物を備え、パイル糸が毛羽とな
るため、可動体の機能を損なうことがなく、微細粉粒体
を毛羽内に包み込むことができ、充分なシール性を有
し、隙間を良好にシールすることができる。また、パイ
ル織物の裏面にクッション層又はコーティング層を備え
るため、可動体に接触する毛羽の繊維の保持性が良好で
抜け落ちない。
【0010】この発明においては、前記毛羽とする繊維
が超高分子量ポリエチレンであり、毛羽を毛倒し処理に
よって配向処理することができる。また、毛羽となるパ
イル糸は100〜150℃に加熱したヒートローラーに
よって毛倒しされていることが好ましい。ヒートローラ
ーにて100〜150℃の加熱で毛倒ししたパイル糸
は、毛羽の不均一な倒れ及び自然なウェーブがなくなる
ため、開繊性が増してシール性が安定し、微細粉粒体の
漏れがなくなる。特に10μm以下の微細粉粒体のシー
ル性が良好となる。
【0011】
【発明の実施の形態】毛羽となるパイル糸の単糸繊度、
毛羽の高さ、毛羽の立毛密度は、微細トナーのもれない
範囲を試験した結果、次の適当範囲を得た。毛羽となる
パイル糸の単糸繊度は実用上、6〜15デニールが好ま
しい。現在の一番細い単糸が6デニール程度であり、1
5デニールを越えるコスト高となる。毛羽の高さは1.5
〜4.0mmが適当である。1.5mm より短いものは製造上困
難であり、4.0mm を越えた場合はシール性は差し支えな
いが、コスト高となる。毛羽の立毛密度は4〜8万本/
In 2 が適する。4万本/In2 より少ないと微細粉粒体の
もれが生じ、8万本/In2より多くするのはコスト高と
なる。上記の如く、本実施の形態における毛羽は経済性
の良い実用的範囲を選んでいる。
【0012】クッション層はポリウレタンの発泡体が用
いられる。このクッション層はハウジング面に対して良
好に接着させ得る適度な柔軟性を必要とする。試験によ
れば、3〜30倍に発泡させ、かつ25%圧縮荷重値が
0.1 〜0.6kg/cm2 の物性のものが適当であった。25%
圧縮荷重値が0.1kg/cm2 より小さいと、クッション層が
軟らかすぎ、また、0.6kg/cm2 より大きいと硬すぎて曲
がりにくく、曲面状のハウジング面になじみにくくシー
ル材のシール性を悪くする。なお、クッション層の材質
はポリウレタンに限らず、ゴム、エラストマーなどの材
質であってもよい。
【0013】毛羽3の毛倒しは100〜150℃に加熱
したヒートローラにて毛羽部分のパイル糸を一定方向に
倒すことにより行い得る。ヒートローラに100〜15
0℃の温度をかけることにより不均一な毛倒れ、糸のウ
ェーブがなくなる。
【0014】次に、本発明の第1の実施の形態を図1〜
図9に基づいて説明する。なお、本実施の形態のシール
材は解像度の高い画像を得るために、粒径10μm以下
の微細トナーを用いた電子写真複写機の現像室における
マグネットローラに適用する場合である。図1にシール
材1の斜視状態を示し、図2にシール材1の拡大した断
面構造を示す。
【0015】このシール材1は毛羽3を有する基布2
と、基布2裏面のコーティング層5と、柔軟でかつ弾力
性を有するクッション層6とが接合された構造よりな
り、クッション層6の下面には上記構造を適用部位に固
定するために取付け用接着層7が設けられている。図2
に示すように、平織地組織の基布2は緯糸2Aと経糸2
Bに対し、フッ素樹脂繊維を基布2の片面にパイル糸の
毛羽3としてパイル繊して形成されている。なお、この
毛羽3は後述のマグネットローラ24に接触し摺動する
部材となる。
【0016】図1及び図2に示すように、毛羽3は基布
2に対し一定方向に斜めに毛倒しされている。毛倒しは
図3に示すように、パイル織した織物すなわち図4
(イ)に示す直立の毛羽3を有する基布2を、加熱した
一対のヒートローラ11を通すことにより容易になされ
る。すなわち、100〜150℃に加熱した溝深さ1〜
3mmの多数の溝12Aを有する溝ロ−ラ−12と、8
0〜120℃に加熱したフラットロ−ラ−13の間に、
毛羽3側を溝ロ−ラ−12側にして通すことにより図4
(ロ)に示す毛倒しされた毛羽3の状態の基布2に、加
工することができる。なお、毛倒しのヒートローラ11
はこの形式のものに限定するものではない。
【0017】基布2に使用する緯糸2A及び経糸2Bは
複写機内の温度、たとえば60℃に長時間保持しても耐
え得る耐熱性と、接着剤で接着可能な材質であることが
望ましい。この好ましい材質としては、綿、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、アクリル、ナイロン及びウレタン
等であり、本実施の態様の基布2は経糸2Bがポリプロ
ピレン、緯糸2Aがポリエステルとされている。
【0018】フッ素樹脂繊維は摩擦係数が低いので毛羽
3として好ましい材質である。このフッ素樹脂繊維はた
とえば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラ
フルオロエチレン共重合体(ETFE)等を用いること
ができる。
【0019】なお、毛羽3とする繊維は超高分子量ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、アラミドであ
ってもよい。毛羽は低摩擦係数と耐摩耗性と適度な耐熱
性を有する繊維を適用することができる。毛羽3とする
繊維は柔軟性を必要とするので、フッ素樹脂繊維の場
合、単糸繊度が6〜15デニール程度が望ましい。本実
施の形態の基布は、毛羽3にポリテトラフルオロエチレ
ン(商品名「テフロン(R)」デュポン社製)400デ
ニ−ル,60フィラメントを用い、基布2のタテ糸2A
に、ポリプロピレン340デニ−ル、40フィラメント
をヨコ糸2Bに、ポリエステルの紡績糸の番手20/2
を使用し、パイル織機で表1の条件にて織った織物から
なる。
【0020】
【表1】 毛倒し加工した毛羽3を有する基布2は裏面にコーティ
ング層5が形成される。コーティング層5は硬化した層
が柔軟性(可撓性)を有する、ゴム系溶剤型接着剤、ホ
ットメルト型接着剤、あるいは接着性樹脂等が使用され
る。これらの接着剤は基布2の繊維間に含浸して、毛羽
3を強固に保持させる。また基布2の裏面側にはスチレ
ンーブタジエンゴム(SBR)、エチレンー酢酸ビニル
(EVA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等の
ラテックスコーティングを施してもよい。コーティング
層5にラテックスコーティングを使用する場合は、図9
に示すシール材1Aのようにコーティング層5とクッシ
ョン層6が接着層5Aで接合される。接着層5Aは、一
般の接着剤、ゴム糸、接着剤、アクリル糸、接着剤、感
圧接着剤が用いられる。
【0021】コーティング層5の下面には、クッション
層6が接合される。このクッション層6はへたりに対す
る耐久性、長期のたとえば60℃の高温に耐える耐熱性
及び接着剤で接着可能な材質とされる。このためクッシ
ョン層6の材質はポリウレタン、スチロール、ポリプロ
ピレンなどの樹脂、EPDM(エチレンプロピレンゴ
ム)、クロロプレンなどの合成ゴム、あるいは天然ゴ
ム、またオレフィン系、スチレン系などの熱可塑性エラ
ストマー等であることが望ましく、かつ可動体に対して
十分密着し、かつ回転を阻害しないための柔軟性と弾力
性を得るため3〜30倍程度の発泡体であることが望ま
しい。なお、試験によればクッション層6の反発物性は
25%圧縮荷重が0.1〜0.6kg/cm2程度が好
ましい。
【0022】本実施形態のクッション層6は厚さ2mm
でかつ25%圧縮荷重が0.5kg/cm2のポリウレ
タンフォームを用いている。基布2裏面とクッション層
6の接合は基布2裏面のコーティング層5の形成の際
に、塗布した未硬化のコーティング層5に対してクッシ
ョン層6を重ねることにより接着させることができる。
また、基布2の裏面にコーティング層5の形成後にクッ
ション層6を接合する場合は、コーティング層5を形成
する前記した各種の接着剤を介して接着させることがで
きる。
【0023】クッション層6を適用部位に取付け固定す
るための取付け用接着層7は前記したゴム系、アクリル
系等の感圧接着剤が用いられるが、通常の接着剤を使用
することもできる。本実施形態のコーティング層5及び
取付け用接着剤7はアクリル系の感圧接着剤を用いてい
る。
【0024】本実施形態のシール材1の摩擦係数(動摩
擦係数)は試験の結果、表2に示す通りであった。な
お、試験は滑り速度1000mm/minにて行なっ
た。表1中における対照(従来品)のシール材は、ポリ
テトラフルオロエチレンよりなる厚さ1.0mmのフェ
ルトを摺動部とし、これに厚さ1.5mmの羊毛フェル
トのクッション層をアクリル系接着剤にて接着した構成
(前記した従来(イ)の層体構造、図示せず)のもので
ある。
【0025】
【表2】 表2の結果より、本実施形態のシール材1は対照のシー
ル材すなわち、従来品より摩擦係数が小さくて良好なこ
とが認められた。なお、シール材1Aも同様に良好であ
った。このことによれば、フッ素樹脂繊維を用いた本実
施形態のパイル織物は従来のフェルトと異なり、各繊維
が回転方向へ配列されているため低い摩擦係数となり、
また荷重が高いほど、摩擦係数が低くなるため、シール
性をあげるためにマグネットローラ24への密着力を上
げることが可能となる。
【0026】現像室20の近傍は図7に示すように感光
体28のローラ及び用紙29が設置された構造よりな
り、本実施の形態のシール材1は図5及び図6に示すよ
うに、電子写真複写機の現像室20におけるマグネット
ローラ24のシールに用いられる。すなわち、現像室2
0のハウジング21内においてマグネットローラ24
は、水平状に設置され、両端の支軸25で現像室20の
ハウジング21の軸受け22に回転駆動可能に軸受けさ
れていて、複写時のローラ面には微細トナー27が帯電
付着されて回転され、図7に示すように微細トナー27
が感光体28に付与されるようになっている。なお、感
光体28の微細トナー27の像は用紙29に転写され
る。
【0027】図5及び図6に示すように、前記マグネッ
トローラ24の両端部(なお図5、図6は右端部側のみ
を示す)に対応するハウジング21部分は、マグネット
ローラ24より大径の円形凹部(凹曲面)23とされて
いて、シール材1はマグネットローラ24の端部外周と
該円形凹部23の周面との隙間26を塞ぐべく毛羽3を
微細トナー27の接触する方向(マグネットローラ24
の回転方向)に向けて円形凹部23内に取付けられる。
シール材1の取付けはその取付け用接着剤7を円形凹部
23の周面に接着することによりなされる。クッション
層6は柔軟かつ弾力性を有することにより円形凹部23
の曲面に対応させ易くてクッション層6の接着に都合が
よい。なお、取付け接着剤7にはアクリルフォーム、ポ
リエチレンフォーム、合成ゴム、天然ゴム、エラストマ
−を芯材とした両面テープ、または芯材なしの両面テー
プのいずれかを使用することにより、シール材1のシワ
を防ぐことができ、マグネットローラ24の回転をスム
ースになし得る。
【0028】しかして、現像室20のマグネットローラ
24は通常と同様に使用して電子写真複写が行なわれる
が、シール材1はそのクッション層6が円形凹部23の
周面に接着支持され、摺動部となる弾性を有する毛羽3
がマグネットローラ24の端部に接触状態とされている
ことによりマグネットローラ24の回転を妨げることな
く隙間26をシールし微細トナー27のハウジング21
外へのもれを防止する。
【0029】図6に示すように、ハウジング21とマグ
ネットローラ24の隙間26に取けたシール材1の毛羽
3はマグネットロ−ラ−24の回転方向に毛倒ししてあ
るため、マグネットロ−ラ−24の回転に関連してシ−
ル材1側へ送られる微細トナ−27は、毛羽3に包み込
まれ、微細トナ−27の隙間26からの漏れが防がれ
る。毛羽3に包み込まれた微細トナ−27と毛羽3で強
固なシ−ル層ができ、後からシ−ル材1側へ送られる微
細トナ−27を押しもどすことにより、微細トナ−27
のシール性が良い。
【0030】前記した第1の実施の形態のシール材1
は、図1,図2に示すように、基布2のコーティング層
5の下面にクッション層6及び取付け用接着層7を取付
けた構成としたが、第2の実施形態のシール材1は図1
0に示すシール材1Bのように、基布2の下面に軟質の
コーティング層5を設け、クッション層6及び取付け用
接着層7を設けない構成よりなる。適用場所によって
は、この構成のシール材1Bで微細トナー27のもれ防
止をすることができる。この図10の構成のシール材1
Bとした場合は構造を簡単になし得て製造し易い。
【0031】本各実施の形態のシール材は電子写真複写
機や事務器用プリンタ−のマグネットローラに適用して
マグネットローラとハウジングとの隙間からの微細トナ
ーの飛散を防止したが、本発明のシール材はこのマグネ
ットローラの場合に限るものではなく、たとえば電子写
真複写機や事務器用プリンタのクリーニング部や微細粉
粒体(粉末あるいは顆粒)の薬剤を包装する包装機等の
粉粒体送りローラに適用して、該送りローラとハウジン
グとの隙間からの薬剤の飛散を防止するなどの、微細粉
粒体のもれ防止用のシール材として広く使用することが
できる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
パイル織物のパイル糸が毛羽となるため、可動体の機能
を損なうことがなく、微細粉粒体を毛羽内に包み込むこ
とができ、充分なシール性を有し、隙間を良好にシール
することができる。また、パイル織物の裏面にクッショ
ン層又はコーティング層を備えるため、可動体に接触す
る毛羽の繊維の保持性が良好であり、抜け落ちを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施形態のシール材の斜視図であ
る。
【図2】本発明第1の実施態様のシール材の拡大断面図
である。
【図3】ヒートローラにより毛羽を毛倒しする工程図で
ある。
【図4】(イ)は毛倒し前の毛羽を有する基布を示す略
体図で、(ロ)は毛倒し後の毛羽を有する基布を示す略
体図である。
【図5】現像室におけるシール材の使用態様図である。
【図6】シール材適用部位の拡大図である。
【図7】現像室近傍の略体図である。
【図8】シール材の作用説明図である。
【図9】本発明第1の実施形態に係わるシール材の変更
例を示す拡大断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態のシール材の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B シール材 2 基布 3 毛羽 5 接着層 6 支持層 21 ハウジング 24 マグネットローラ 26 隙間 27 トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 505 G03G 15/08 505C (72)発明者 中山 勝 愛知県知立市牛田町裏新切43番地1 槌屋 ティスコ株式会社内 Fターム(参考) 2H071 BA03 BA27 BA35 DA08 2H077 AD02 AD06 CA12 FA22 3J043 AA16 CA14 CB07 DA10 4H017 AA04 AA15 AB07 AD06 AE05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細粉粒体に接触する可動体と該可動体
    のハウジングとの所定の隙間を、可動体あるいはハウジ
    ング面に接着して該可動体を妨げることなく前記粉粒体
    のもれをシールするシール材であって、 パイル糸と基布とを有するパイル織物と、該パイル織物
    の裏面に備えられるコーティング層又はクッション層と
    よりなり、前記パイル糸が毛羽となるとともに、同毛羽
    とする繊維が超高分子量ポリエチレンであるシール材。
  2. 【請求項2】 前記毛羽とする繊維は、低摩擦係数と耐
    摩耗性を有する超高分子量ポリエチレンであり、かつ毛
    羽の高さが1.5〜4.0mmである請求項1に記載の
    シール材。
  3. 【請求項3】 前記毛羽となるパイル糸の単糸繊度が6
    〜15デニール、毛羽の立毛密度が4〜8万本/In2
    である請求項1または請求項2に記載のシール材。
  4. 【請求項4】 前記パイル織物は、基布裏面にパイル糸
    の抜け防止用のコーティング層を有するとともに、3〜
    30倍発泡でかつ25%圧縮荷重値が0.1〜0.6k
    g/cm2のクッション層がコーティング層の下面に接
    着されてなることを特徴とした請求項1〜3のいずれか
    に記載のシール材。
  5. 【請求項5】 前記パイル糸が100〜150℃に加熱
    したヒートローラで一定方向に毛倒しされてなることを
    特徴とした請求項1〜4のいずれかに記載のシール材。
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