JP2002200983A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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JP2002200983A
JP2002200983A JP2000402499A JP2000402499A JP2002200983A JP 2002200983 A JP2002200983 A JP 2002200983A JP 2000402499 A JP2000402499 A JP 2000402499A JP 2000402499 A JP2000402499 A JP 2000402499A JP 2002200983 A JP2002200983 A JP 2002200983A
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Japan
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steering wheel
locking
piece
airbag device
locking piece
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JP2000402499A
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English (en)
Inventor
Takashi Tokita
孝志 時田
Osamu Tsuchiya
修 土屋
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置を容易かつ確実にステアリン
グホイール本体に取り付ける。 【解決手段】 ステアリングホイール本体2のホーンプ
レート16に、相対向する爪状の係止受片部19を設ける。
エアバッグ装置4に、1本のワイヤーを屈曲して形成し
た係止片28を取り付ける。この係止片28に一対の係止片
部29を設ける。各係止片部29には、基部35から屈曲した
アーム部38と、当接部37とを設ける。基部35とアーム部
38とのなす角は、90度より小さくする。エアバッグ装
置4を下側に押し込むと、係止片部29が係止受片部19に
係合し、エアバッグ装置4をステアリングホイール本体
2に取り付けできる。エアバッグ22が展開した際に、係
止片28を引っ張る力が加わると、当接部37は係止受片部
19の先端部19aから離れるように移動し、係合を確実に
保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、エアバッ
グ装置を備えたステアリングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車のステアリングホ
イールにおいて、ステアリングホイール本体に備えたエ
アバッグ装置をホーンスイッチの操作部として用いる構
成が知られている。そして、このような構成としては、
例えば、特開平11−268651号公報に示されるよ
うに、ステアリングホイール本体に、両側一対のホーン
プレートを備え、これらホーンプレートに設けたナット
部に、それぞれエアバッグ装置のベースプレートをトル
クスボルトにて固定した構成が知られている。さらに、
これらホーンプレートは、それぞれステアリングホイー
ル本体のボス部に複数のボルトで所定範囲で進退可能に
案内されるとともに、各ボルトに巻装されたスプリング
により、乗員側に付勢され、固定接点と可動接点とが離
間するように保持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成に対
し、部品点数及び組立作業の工数を削減し、製造コスト
を容易に削減できる構成が求められている。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、組立作業が容易になり、製造コストを低減できる
ステアリングホイールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のステアリ
ングホイールは、ステアリングホイール本体に所定方向
に沿ってパッド体を取り付けたステアリングホイールで
あって、前記ステアリングホイール本体に設けられ、前
記所定方向と交差する方向に向かう先端部を設けた対を
なす係止受片部と、前記係止受片部の反パッド体側に係
止される当接部、及び、この当接部と前記パッド体とを
連結し、かつ、前記所定方向に対して前記先端部側に向
かって傾斜したアーム部とを備えた係止片部とを具備し
たものである。
【0006】そして、この構成では、各係止片部の当接
部を係止受片部の反パッド体側に係止することにより、
パッド体がステアリングホイール本体に所定方向に沿っ
て抜け止め係止され、容易に取り付けられる。部品点数
や組立工数の削減が容易であり、製造コストが低減され
る。パッド体に所定方向に沿ってステアリングホイール
本体から離間する方向に力が加わると、アーム部は、所
定方向に沿った方向に平行になるように変形し、すなわ
ち、当接部が係止受片部の先端部から離間する方向に移
動し、パッド体がステアリングホイール本体に強固に保
持される。
【0007】請求項2記載のステアリングホイールは、
請求項1記載のステアリングホイールにおいて、パッド
体は、ベース体と、このベース体に取り付けられたエア
バッグとを設けたエアバッグ装置を備えたものである。
【0008】そして、この構成では、エアバッグ装置の
作動時には、エアバッグの展開時に発生する力により、
パッド体がステアリングホイール本体から離間する方向
に力が加わるが、この状態でも、エアバッグ装置が容易
に確実に保持される。
【0009】請求項3記載のステアリングホイールは、
請求項2記載のステアリングホイールにおいて、一対の
係止片部は、鋼線を屈曲して形成された係止片に一体に
形成され、ベース体に係止して取り付けられたものであ
る。
【0010】そして、この構成では、構成が簡略化さ
れ、部品点数が容易に削減され、製造コストが低減され
る。
【0011】請求項4記載のステアリングホイールは、
請求項1ないし3いずれか記載のステアリングホイール
において、ステアリングホイール本体側とパッド体側と
に相対向して設けられ、少なくとも一方は所定方向に弾
性的に進退可能に支持された対をなす接点と、これら接
点間を離間させる方向に付勢する付勢手段とを備えたス
イッチ機構を備え、係止片は、接離可能に係止受片部に
係止され、パッド体の移動範囲を規制するものである。
【0012】そして、この構成では、スイッチ機構が簡
略に構成され、製造コストが低減される。また、少なく
とも一方の接点は弾性的に支持されているため、係止片
を係止受片部に係止する際に接点に加わる力を吸収し、
所望の操作感が容易に確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステアリングホイ
ールの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】図1ないし図3において、1は自動車の操
向のためのステアリングホイールで、このステアリング
ホイール1は、ステアリング装置あるいはハンドルとも
呼びうるもので、被取付部としてのステアリングホイー
ル本体2と、このステアリングホイール本体2の乗員側
に装着された操作部としてのパッド体であるエアバッグ
装置(エアバッグモジュール)4となどから構成されて
いる。なお、ステアリングホイール1は、通常所定の角
度に傾斜した状態で用いられるものであるが、以下、エ
アバッグ装置4の正面側すなわち乗員側を上側とし、エ
アバッグ装置4の裏面側すなわち車体側を下側とし、車
両の前側上方すなわちフロントガラス側を前側とし、車
両の後側下方を後側とし、すなわち所定方向は上下方向
に沿った方向として説明する。
【0015】そして、ステアリングホイール本体2は、
円環状をなすリム部5と、このリム部5の内側に位置す
るボス部6と、これらリム部5とボス部6とを連結する
複数の、本実施の形態では3本のスポーク部7とから構
成されている。また、ボス部6の下部には、ステアリン
グシャフトに嵌着される略円筒状のボス8が設けられて
いるとともに、このボス8に、マグネシウム合金をダイ
カスト成形したハブコアである芯体を構成するボスプレ
ート9が一体に形成されている。そして、このボスプレ
ート9から、芯体を構成するスポーク部7の芯体7aが一
体に延設されあるいは溶接などして固着され、さらに、
このスポーク部7の芯体7aに、リム部5の芯体5aが一体
にあるいは溶接などして固着されている。また、これら
リム部5の芯体5aの外周部と、スポーク部7の芯体7aの
リム部5側の部分の外周部とには、軟質の発泡ポリウレ
タンなどからなる表皮部10が形成されている。
【0016】また、ボス部6には、樹脂製の下部カバー
(裏カバー)11が取り付けられ、ボス部6の下側部が覆
われている。さらに、この下部カバー11の内側あるいは
下側部には、車体側とステアリングホイール1側とを電
気的に接続する電気的な接続装置であるクロックスプリ
ングあるいはケーブル式コネクタ装置などとも呼ばれる
環状のケーブル用リール装置が取り付けられている。
【0017】そして、ステアリングホイール本体2の芯
体には、ボスプレート9の外周部あるいはスポーク部7
の芯体7aの内側の基端部近傍に位置して、略環状に可動
体配置部12が設定され、この可動体配置部12の内周側に
は、フランジ部14が上側に向かって立ち上げられてい
る。
【0018】さらに、本実施の形態では、ステアリング
ホイール本体2及びスイッチ機構を構成する部材とし
て、可動体であるホーンプレート16が備えられている。
そして、このホーンプレート16は、金属製の枠状をなす
ホーンプレート本体17と、このホーンプレート本体17の
少なくとも一部を覆う絶縁性を有するインシュレータ18
とを備えている。そして、このホーンプレート16は、図
示しないが、芯体側に設けた接点としての固定接点に対
向する接点としての可動接点を備え、例えばボスプレー
ト9に螺合して固定されたボルトなどにより3カ所で上
下方向に進退可能に案内され、また、これらボルトに巻
装された付勢手段としての弾性体であるコイルスプリン
グにより、上側に向かい、すなわち固定接点と可動接点
とが離間するように付勢されている。さらに、このホー
ンプレート16には、両側部に位置して、インシュレータ
18に一体に、ボス8側すなわちステアリングホイール位
置の中心側に先端部19aを向けて相対向する一対の係止
受片部19が形成されている。そして、各係止受片部19
は、上側には、先端部19aに向けて下降する傾斜面部19b
が形成されているとともに、下側には、先端部19aに向
けて曲面状などに若干下降する受け面部19cが形成され
ている。
【0019】一方、エアバッグ装置4は、モジュールア
ッシーなどとも呼ばれるもので、図1ないし図4などに
示すように、ベース体としてのベースプレート21、袋状
のエアバッグ22、このエアバッグ22を覆う樹脂製のカバ
ー体(モジュールカバー)23、ガスを噴射するインフレ
ータ25、複数のロックナット26、及び係止片28などを組
み合わせて構成され、ステアリングホイール本体2のボ
ス部6に載置されたうえ、係止片28の両側一対の係止片
部29を係止受片部19に係止して、ステアリングホイール
本体2に取り付けられるようになっている。
【0020】そして、ベースプレート21は、図1ないし
図6などに示すように、鋼板を折曲などして一体に形成
され、略多角形板状をなす基板部21aと、この基板部21a
の略全周の周縁部から上方に折曲された周壁である周板
部21bとなどが設けられている。そして、基板部21aに
は、円孔状をなすインフレータ用通孔21cが形成されて
いるとともに、このインフレータ用通孔21c の外周に位
置して複数カ所にボルト用通孔21dが形成されている。
また、周板部21bには、複数カ所、例えば4カ所に、外
周側に向かい基板部21aと略面一に切り起こされたカバ
ー体当接部21eが形成されているとともに、複数カ所、
例えば9カ所に外周側下方に向かい傾斜して、上下方向
の中間位置から切り起こされたフック部21fが形成され
ている。
【0021】さらに、ベースプレート21の基板部21aに
は、係止片28を保持する係止片取付部31が一体に形成さ
れている。そして、この係止片取付部31は、インフレー
タ用通孔21cを囲んで基板部21aを所定形状に凹設した取
付片受部32と、この取付片受部32の両側に位置し、係止
片28の係止片部29が挿通可能な係止片挿通部33とを備え
ている。さらに、取付片受部32の所定位置、本実施の形
態では係止片挿通部33に隣接した部分に、係止片28が圧
入して保持される係止片固定部34が鍛造により内径2mm
のビード状に4カ所形成されている。
【0022】一方、係止片28は、図1ないし図7に示す
ように、1本の鋼線であるワイヤー、本実施の形態では
直径2.3mmのピアノ線を屈曲して形成され、基部35
と、この基部35の両側に連続する一対の係止片部29とを
なしている。そして、基部35は、全体として、取付片受
部32に嵌合して保持される略多角形状をなし、後側部が
連結しているのに対し、前側部は連結されずに離間した
状態になっている。また、各係止片部29は、前後方向に
水平状に延びる当接部37と、この当接部37と基部35とを
連結するアーム部38とを有している。そして、このアー
ム部38は、全体としては、基部35の両側の先端部である
基端部38aから、基部35の中央側すなわちアーム部38が
互いに接近する方向に傾斜しつつ下側に屈曲され、すな
わち、図1に示すように、基部35とアーム部38とのなす
角θは、90度より小さく形成されている。なお、本実
施の形態では、より詳しくは、図7に示すように、アー
ム部38は、一旦基部35中央側に折り返されるように傾斜
して屈曲されるとともに、当接部37の近傍で、若干基部
35中央側から離間する方向に屈曲されている。
【0023】また、エアバッグ22は、例えば、6,6−
ナイロン製の織布である2枚の円形の基布を重ねて外周
を縫合などして袋状に形成され、底部中央には、インフ
レータ用通孔22aが形成されているとともに、このイン
フレータ用通孔22aの外周に位置して、4カ所にボルト
用通孔22bが形成されている。また、これらインフレー
タ用通孔22a及びボルト用通孔22bを形成した部分は、別
体の基布22cにより補強されている。
【0024】さらに、カバー体23は、例えばオレフィン
系エラストマーを射出成形して一体に形成され、ステア
リングホイール本体2のボス部6およびスポーク部7の
一部を覆う被覆部23aと、この被覆部23aの下面から下側
に突設された略多角形筒状をなす取付片部23bとが設け
られている。そして、これら被覆部23a及び取付片部23b
からなる無底箱状の部分と、このカバー体23の下側に取
り付けられるベースプレート21とで囲まれた部分が、折
り畳んだエアバッグ22を収納するエアバッグ収納部とな
り、このエアバッグ収納部に面して、被覆部23aの裏面
には、薄肉に形成した脆弱なテアラインが平面略H字状
などに形成されている。また、被覆部23aの上面には、
必要に応じて、ボス部6の中央に位置してエンブレムな
どの表示部が一体的に形成されあるいは別体として取り
付けられているとともに、前側のスポーク部7を覆う部
分など、被覆部23aの端部に位置して、ドット状の凹凸
やホーンを示す図柄の操作表示部23eが一体的に形成さ
れている。さらに、取付片部23bには、所定間隔で内周
側あるいは外周側に凹設あるいは開口された係合受部23
fが形成されている。
【0025】また、インフレータ25は、内部に推進薬な
どを充填した略円柱状のインフレータ本体(容器)25a
を備え、このインフレータ本体25aの上側部には、周方
向に向かい所定の間隔でガス噴射口25bが形成されてい
るとともに、インフレータ本体25aの高さ方向の略中央
部からは外周側にフランジ部25cが突設され、このフラ
ンジ部25cには、4カ所に下方に向かう取付ボルト25dが
固着されている。また、インフレータ本体25aの底部か
らは、先端部にコネクタ部を設けたリード線などが導出
され、起動用の電力が供給されるようになっている。さ
らに、必要に応じて、インフレータ本体25aの底部及び
リード線などを覆い、合成樹脂製のインフレータカバー
が取り付けられている。
【0026】さらに、必要に応じて、ベースプレート21
の基板部21aの下面などには、仕様や製造番号などを示
すバーコードラベル40が貼り付けられている。
【0027】そして、このエアバッグ装置4の組み立て
工程は、まず、ベースプレート21の係止片挿通部33に上
側から係止片28の係止片部29を挿入し、基部35を取付片
受部32に配置するとともに、基部35の端部近傍の4カ所
を、係止片固定部34に圧入して固定する。
【0028】また、インフレータ25をインフレータ用通
孔22a からエアバッグ22の内側に挿入し、各取付ボルト
25dをエアバッグ22およびベースプレート21のボルト用
通孔22b,21dに挿入して引き出し、下側から固着具であ
るロックナット26を螺合して、ベースプレート21にエア
バッグ22およびインフレータ25を固定する。この状態
で、インフレータ本体25aの下半部は、エアバッグ22の
インフレータ用通孔22a及びインフレータ用通孔21cを介
してベースプレート21の基板部21aの下方に突出する。
【0029】また、エアバッグ22は、例えば、水平に平
板状に延ばした状態から、インフレータ25に向かって周
縁部22cを中心部に集めるように折り畳み、このエアバ
ッグ22を覆うようにして上方からカバー体23を被せ、ベ
ースプレート21の周板部21bの外周側にカバー体23の取
付片部23bを嵌合する。この状態で、取付片部23bの下端
部がカバー体当接部21eに当接するとともに、フック部2
1fが係合受部23fに係合され、カバー体23がベースプレ
ート21に固定される。
【0030】さらに、このように形成されたエアバッグ
装置4をステアリングホイール1に組み込む工程は、エ
アバッグ装置4側の一対の係止片部29をそれぞれステア
リングホイール本体2側のホーンプレート16の係止受片
部19に位置合わせした状態で、所定方向すなわち上下方
向に沿って下側に押し込むことにより、機械的な接続作
業がいわばワンタッチで完了し、その後、必要に応じて
電気的な接続作業を行い、ステアリングホイール1が構
成される。すなわち、エアバッグ装置4を下側に押し込
むと、係止片部29の当接部37が係止受片部19の傾斜面部
19bに案内され、弾性的に内側に変形しつつ傾斜面部19b
上を摺接し、先端部19aを乗り越えた状態で、外側に復
帰変形し、当接部37が係止受片部19の下面に係止された
状態となる。さらに、係止受片部19の下面側の先端部19
aに向けて曲面状などに若干下降する受け面部19cによ
り、この係止はより確実になる。
【0031】そして、このステアリングホイール1で
は、エアバッグ装置4に操作力が加わっていない状態で
は、図1に示すように、ホーンプレート16を支持する付
勢手段の付勢力により、エアバッグ装置4がステアリン
グホイール本体2に対して所定の位置に保持され、可動
接点と固定接点とが所定の間隔を介して離間した状態で
保持される。
【0032】そして、操作者がエアバッグ装置4のカバ
ー体23を押動すると、エアバッグ装置4は、付勢手段の
付勢力に抗して押し下げられ、少なくとも1カ所の可動
接点と固定接点とが接触した状態で、回路が閉成され、
ホーンが吹鳴される。
【0033】また、このように構成されたステアリング
ホイール1のエアバッグ装置4は、自動車に衝突などの
衝撃が加わった際には、図2に示すように、インフレー
タ25からエアバッグ22の内部に窒素ガスなどの不活性ガ
スを急速に噴射し、折り畳まれたエアバッグ22を急速に
膨張させ、この膨張の圧力により、カバー体23が所定の
テアラインで破断して突出口が形成され、この突出口か
らエアバッグ22が突出して乗員の前方に広く膨張展開
し、乗員を保護する。
【0034】そして、このようにエアバッグ装置4が作
動した際には、一時的に、エアバッグ装置4をステアリ
ングホイール本体2に対して所定方向に沿って上側に引
っ張り上げるような力が加わり、この力は、特に、係止
片部29と係止受片部19との係合部分に集中的に加わる。
すると、傾斜して設けられた係止片部29のアーム部38
は、所定方向である上下方向に沿うように引き延ばされ
るが、この状態で、アーム部38の先端に設けた当接部37
は、外側、すなわち、係止受片部19の先端部19aから離
間してより深く係合する方向に移動するように力が加わ
るため、係止片部29の多少の変形に関わらず、係止片部
29と係止受片部19との係合は強固に保持される。
【0035】そして、図3に示すように、エアバッグ装
置4を引き上げる力が消失した状態で、アーム部38は弾
性的に復帰変形し、所定の形状で係止片部29と係止受片
部19との係合が保持される。
【0036】このように、本実施の形態によれば、ステ
アリングホイール本体2側に設けた爪状の係止受片部19
と、エアバッグ装置4側から下側に突設した組付ワイヤ
ーである係止片部29とを係合させることにより、いわば
ワンタッチでエアバッグ装置4をステアリングホイール
本体2に組み付けできる。また、部品点数の削減及び組
み立て工数の削減を実現して、製造コストを削減できる
とともに、パッド体を軽量化及び小型化でき、インスツ
ルメントパネルの視認性などを容易に向上できる。
【0037】そして、エアバッグ装置4側から下側に突
設した係止片部29は、互いに内側方向に傾斜しているた
め、すなわち、一対の係止片部を互いに接近するように
傾斜させたワイヤーの形状により、すなわち、係止片28
の曲げ位置(屈曲部)である基端部38aは、ワイヤー組付
位置である当接部37の外側に位置するため、エアバッグ
22が展開する際に作用する荷重により、係止部である係
止片28のアーム部38の基端部38aが内側方向に移動する
などして、アーム部38が垂直な直線状になろうとする
が、もともと上記の基端部38aは当接部37の外側に位置
するため、例えば係止受片部19が上方に変形したとして
も、係合が解除されず確実に保持される。すなわち、係
止片28が延び、基端部38aと当接部37とが所定方向に沿
って一直線上に位置させるように作用する、展開時に発
生する力を利用して、係止片28すなわちエアバッグ装置
4をより外れにくく保持することができる。
【0038】すなわち、係止片は基端部を直角に屈曲し
て係止片部を形成すると、展開時にワイヤーが延びてモ
ジュールが外れないように強固なワイヤーを用いる必要
があり、製造コストの低減が必ずしも容易ではないが、
本実施の形態では、係止片28は、ワイヤーの強度を必要
以上に高める必要なく、エアバッグ22の展開力にも容易
に耐えることができ、製造コストを低減できる。
【0039】また、一対の係止片部29を備えた係止片28
は、鋼線である1本のワイヤーを折曲して形成し、さら
に、ベースプレート21に基部35を圧入して固定されてい
るため、構造を簡略化し、部品点数を削減でき、製造コ
ストを低減できる。
【0040】さらに、係止片28を圧入固定した部分は、
ベースプレート21にビード状に凹部を形成した部分であ
り、凹部の形状及びこの凹部に固定されるワイヤによ
り、ベースプレート21の剛性を向上できる。
【0041】なお、係止片28の係止片部29の形状は、上
記の構成に限られず、種々の形状を採ることができる。
例えば、係止片部29のアーム部38は、図8に示すよう
に、アーム部38の基端部38a側を曲線状とし、当接部37
側を垂直状にすることができる。また、アーム部38は、
例えば、図9に示すように、長手方向の略中間位置で屈
曲した形状とし、あるいは、図10に示すように、当接
部37近傍で屈曲した形状とすることもできる。
【0042】なお、図8ないし図10において、(a)
は、エアバッグ装置4をステアリングホイール本体2に
装着する作業において、係止片部29が係止受片部19に当
接した状態、(b)は、さらにエアバッグ装置4を押し
込んで、係止片部29が若干弾性的に変形した状態を示し
ている。
【0043】また、上記の実施の形態では、係止片28の
係止片部29が係合する係止受片部19はホーンプレート18
に設けたが、例えば、図11ないし図13に示すよう
に、ステアリングホイール本体2の芯体であるボスプレ
ート9などに係止受片部41を一体にあるいは別体に設け
ることもできる。
【0044】また、この図11ないし図13に示す構成
では、エアバッグ装置4のベースプレート21側に、環状
をなすホーンプレート43が取り付けられ、このホーンプ
レート43の接点としての可動接点44は、ホーンプレート
43に取り付けられた板ばね状の弾性体(弾性体プレート)
45により弾性的に上下動可能に支持されている。さら
に、このホーンプレート43には、絶縁性を有する環状の
第1のインシュレータ47が受け座として一体的に設けら
れているとともに、この第1のインシュレータ47に所定
範囲で上下動可能に嵌合して、絶縁性を有する筒状の第
2のインシュレータ48が取り付けられている。さらに、
これら第1及び第2のインシュレータ47,48の間には、
付勢手段としての弾性体であるコイルスプリング49が装
着されている。そして、このコイルスプリング49は、こ
れら第1及び第2のインシュレータ47,48により、他の
部材から絶縁した状態で支持されている。
【0045】一方、ステアリングホイール本体2の芯体
には、接点としての固定接点51と、第2のインシュレー
タ48に当接して支持する受部52とが設けられている。ま
た、係止受片部41は、図1などに示す実施の形態と同様
に、絶縁性を有する部材にて構成されている。
【0046】そこで、エアバッグ装置4側の係止片部29
をステアリングホイール本体2側の係止受片部41に係止
してエアバッグ装置4をステアリングホイール本体2に
取り付けた状態で、コイルスプリング49は、エアバッグ
装置4を上側に付勢し、図12に示すように、接点44,
51間を離間した状態とするとともに、係止片部29の当接
部37が係止受片部41の下面に当接して、エアバッグ装置
4の上昇限を規制する。
【0047】また、このような接点機構は、エアバッグ
装置4のホーンプレート43の前部両側の2カ所に設けら
れ、また、ホーンプレート43の後部中央は、インシュレ
ータ55により絶縁されたうえ、芯体に上下動可能に支持
されている。また、ホーンプレート43は、コネクタ57に
よりホーン機構に電気的に接続される。
【0048】そして、エアバッグ装置4をコイルスプリ
ング49の付勢力に抗して下方に押動すると、可動接点44
が固定接点51に当接して、回路が閉成され、ホーンが吹
鳴される。
【0049】そして、この実施の形態によれば、可動接
点44を弾性体45を介してエアバッグ装置4に支持したた
め、すなわち、接点の少なくとも一方を弾性的に支持し
たため、図13に示すように、係止片部29を係止受片部
41に係止してステアリングホイール本体2にエアバッグ
装置4を取り付ける際、接点44,51同士を圧接する方向
に力が加わっても、弾性体45が弾性変形して力を吸収し
て可動接点44を相対的に上側に退避させ、荷重により接
点44,51自体あるいは接点44,51近傍の部材の塑性変形
などを防止し、接点44,51間のストロークを適正に確保
して、スイッチの操作感を容易に確保できる。
【0050】また、上記の各実施の形態において、エア
バッグ装置4とステアリングホイール本体2との連結に
ついては、係止片28の係止片部29と係止受片部19との係
合に加え、ボルトなどを用いることもできる。
【0051】さらに、上記の各実施の形態において、カ
バー体23とベースプレート21との固定については、必要
に応じて、リベットや、カバー体23の取付片部23bの外
周側に嵌合する金属製のベルトなどを用いることもでき
る。
【0052】また、パッド体は、必ずしもエアバッグ装
置4を備えたものでなくともよい。
【0053】さらに、上記の各実施の形態において、ス
テアリングホイール本体及びエアバッグ装置も種々の構
成を採りうるもので、例えば、ステアリングホイール本
体は、スポーク部が3本のものに限られず、例えば、4
本のスポーク部を備えたステアリングホイールに適用す
ることもできる。また、エアバッグ装置は、取付ボルト
を備えたリテーナを用い、ベースプレートの下側から装
着されるインフレータとリテーナとの間にエアバッグ及
びベースプレートを挟持して構成することもできる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載のステアリングホイールに
よれば、各係止片部の当接部を係止受片部の反パッド体
側に係止することにより、パッド体がステアリングホイ
ール本体に所定方向に沿って抜け止め係止され、容易に
取り付けできる。部品点数や組立工数の削減が容易で、
製造コストを低減できる。パッド体に所定方向に沿って
ステアリングホイール本体から離間する方向に力が加わ
ると、アーム部は、所定方向に沿った方向に平行になる
ように変形し、すなわち、当接部が係止受片部の先端部
から離間する方向に移動し、パッド体をステアリングホ
イール本体に強固に保持できる。
【0055】請求項2記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1記載の効果に加え、エアバッグ装置の作
動時には、エアバッグの展開時に発生する力により、パ
ッド体がステアリングホイール本体から離間する方向に
力が加わるが、この状態でも、エアバッグ装置を容易に
確実に保持できる。
【0056】請求項3記載のステアリングホイールによ
れば、請求項2記載の効果に加え、一対の係止片部は、
鋼線を屈曲して形成された係止片に一体に形成され、ベ
ース体に係止して取り付けたため、構成を簡略化でき、
部品点数を容易に削減でき、製造コストを低減できる。
【0057】請求項4記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1ないし3いずれか記載の効果に加え、ス
イッチ機構を簡略に構成でき、製造コストを低減でき
る。また、少なくとも一方の接点は弾性的に支持されて
いるため、係止片部を係止受片部に係止する際に接点に
加わる力を吸収し、所望の操作感を容易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施の形態
を示す断面図である。
【図2】同上ステアリングホイールのエアバッグ展開時
の状態を示す断面図である。
【図3】同上ステアリングホイールのエアバッグ展開後
の状態を示す断面図である。
【図4】同上ステアリングホイールのエアバッグ装置の
分解斜視図である。
【図5】同上エアバッグ装置のベースプレートと係止片
とを組み合わせた状態を示す斜視図である。
【図6】同上エアバッグ装置のベースプレートと係止片
とを示す図5のI−I相当位置の説明図である。 (a)は組合せ前の状態 (b)は組み合わせた状態
【図7】同上エアバッグ装置の係止片の一部を示す断面
図である。
【図8】本発明のステアリングホイールの他の実施の形
態を示す一部の説明図である。
【図9】本発明のステアリングホイールのさらに他の実
施の形態を示す一部の説明図である。
【図10】本発明のステアリングホイールのさらに他の
実施の形態を示す一部の説明図である。
【図11】本発明のステアリングホイールのさらに他の
実施の形態を示す正面から見た説明図である。
【図12】同上ステアリングホイールを示す図11のII
−O−O−II相当位置の断面図である。
【図13】同上ステアリングホイールの組立工程を示す
図11のII−O−O−II相当位置の断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングホイール本体 4 パッド体としてのエアバッグ装置 19 係止受片部 21 ベース体としてのベースプレート 22 エアバッグ 28 係止片 29 係止片部 44 接点としての可動接点 49 付勢手段としてのコイルスプリング 51 接点としての固定接点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール本体に所定方向に
    沿ってパッド体を取り付けたステアリングホイールであ
    って、 前記ステアリングホイール本体に設けられ、前記所定方
    向と交差する方向に向かう先端部を設けた対をなす係止
    受片部と、 前記係止受片部の反パッド体側に係止される当接部、及
    び、この当接部と前記パッド体とを連結し、かつ、前記
    所定方向に対して前記先端部側に向かって傾斜したアー
    ム部とを備えた一対の係止片部とを具備したことを特徴
    とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 パッド体は、ベース体と、このベース体
    に取り付けられたエアバッグとを設けたエアバッグ装置
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のステアリング
    ホイール。
  3. 【請求項3】 一対の係止片部は、鋼線を屈曲して形成
    された係止片に一体に形成され、ベース体に係止して取
    り付けられたことを特徴とする請求項2記載のステアリ
    ングホイール。
  4. 【請求項4】 ステアリングホイール本体側とパッド体
    側とに相対向して設けられ、少なくとも一方は所定方向
    に弾性的に進退可能に支持された対をなす接点と、 これら接点間を離間させる方向に付勢する付勢手段とを
    備えたスイッチ機構を備え、 係止片部は、接離可能に係止受片部に係止され、パッド
    体の移動範囲を規制することを特徴とする請求項1ない
    し3いずれか記載のステアリングホイール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004323010A (ja) * 2003-04-29 2004-11-18 Toyoda Gosei Co Ltd ドライバ側エアバッグをステアリングホイールに連結する方法と装置
JP2007125980A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Takata Corp エアバッグ装置
KR100739460B1 (ko) 2006-03-21 2007-07-13 에스앤티대우(주) 스프링력 체결을 이용한 운전석용 에어백 모듈

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