JP2002200482A - 浄水器 - Google Patents

浄水器

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JP2002200482A
JP2002200482A JP2000402229A JP2000402229A JP2002200482A JP 2002200482 A JP2002200482 A JP 2002200482A JP 2000402229 A JP2000402229 A JP 2000402229A JP 2000402229 A JP2000402229 A JP 2000402229A JP 2002200482 A JP2002200482 A JP 2002200482A
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filter
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water purifier
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JP2000402229A
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Kuniharu Miyake
邦治 三宅
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造上の不具合がなく、またセラミックフィ
ルタを再利用できる。 【解決手段】 浄水器1は、一端部が開口した内部空間
を有するブロックフィルタ10と、このブロックフィル
タ10を内包する筐体20と、ブロックフィルタ10の
外面と筐体20とによって囲まれた給水用スペースS1
と、ブロックフィルタ10の内部空間である吐水用スペ
ースS2と、給水用スペースS1から吐水用スペースS
2へはブロックフィルタ10を介してのみ通水可能に構
成するシール構造体30とを備えている。この浄水器1
では、添設部材11を、保持板31とフィルタカバー3
5とで挟みこんでシールしているため、従来のように、
接着剤を均一的に塗布したり、接着剤を乾燥させる工程
を省くことができ、また、接着剤の乾燥場所や乾燥装置
を設置する必要がなくなる。また、ブロックフィルタ1
0に接着剤が付着していないので容易に再利用すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給された水をセ
ラミックフィルタで浄化して外部へ吐出する浄水器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、供給された水をセラミックフィル
タで浄化して外部へ吐出する浄水器としては、例えば特
開平11−104623号公報に記載されているものが
知られている。その具体的構成の概略を図5に示す。こ
の浄水器は、外筒セラミックフィルタ110と、筐体1
20と、給水用スペースS10と、吐水用スペースS2
0と、シール構造体130とを備えたものである。外筒
セラミックフィルタ110は、活性炭に粘土を加えて加
圧成形したあと焼成して得たものであり、中心軸に沿っ
て貫通する貫通孔を有している。筐体120は、給水管
121と吐水管122が取り付けられ、外筒セラミック
フィルタ110を内包している。給水用スペースS10
は、外筒セラミックフィルタ110の外面と筐体120
とによって囲まれた空間であり、給水管121と連通し
ている。吐水用スペースS20は、外筒セラミックフィ
ルタ110の内部空間であり、吐水管122と連通して
いる。シール構造体130は、貫通孔が開口している外
筒セラミックフィルタ110の両端面と筐体120との
間に配置されると共にこれら110,120に接着剤で
接着され、給水用スペースS10と吐水用スペースS2
0とを水密にシールしている。なお、吐水用スペースS
20には、繊維状活性炭を巻き固めた内筒フィルタ12
5と、その内筒フィルタ125の中心軸に沿って設けら
れた流出パイプ126とが設けられている。この浄水器
では、給水管121から供給された水は給水用スペース
S10から外筒セラミックフィルタ110を通過して吐
水用スペースS20に入ったあと、内筒フィルタ125
及び流出パイプ126を経て吐水管122から外部へ吐
出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
浄水器の外筒セラミックフィルタ110では、シール構
造体127を外筒セラミックフィルタ110等に接着剤
で接着してシールしているので、接着工程において接着
剤を均一的に塗布したり、接着剤の乾燥場所、乾燥装置
及び、乾燥時間が必要になる等の製造上の不具合が生じ
る問題や、外筒セラミックフィルタ110に接着剤が付
いてしまっているので再利用が容易ではないという問題
があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決することを課題
とするものであり、製造上の不具合がなく、またセラミ
ックフィルタを再利用可能な浄水器を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決する本発明の請求項1の浄水器は、内部空間を有
するセラミックフィルタと、給水管と吐水管が取り付け
られ、前記セラミックフィルタを内包する筐体と、前記
給水管と連通し、前記セラミックフィルタの外面と前記
筐体とによって囲まれた給水用スペースと、前記吐水管
と連通し、前記セラミックフィルタの内部空間である吐
水用スペースと、前記給水用スペースから前記吐水用ス
ペースへは前記セラミックフィルタを介してのみ通水可
能に構成するシール構造体とを備えた浄水器において、
前記シール構造体は、前記セラミックフィルタの外周に
沿って設けられた添設部材と、前記筐体と一体化され、
前記内部空間の開口を閉鎖する第1保持部と、前記第1
保持部との間で前記添設部材を挟み込んで前記内部空間
の開口を水密に閉鎖する第2保持部とを備えたことを特
徴とする。
【0006】本発明の浄水器では、セラミックフィルタ
の外周に設けられた添設部材を、第1保持部と第2保持
部とで挟みこんでシールしている。つまり、この浄水器
によれば、接着剤を用いずシールしているため、従来の
ように、接着剤を均一的に塗布したり、接着剤を乾燥さ
せる工程を省くことができ、また、接着剤の乾燥場所や
乾燥装置を設置する必要がなくなる。また、本発明の浄
水器によれば、セラミックフィルタに接着剤が付着して
いないので、セラミックフィルタを容易に再利用するこ
とができる。
【0007】請求項2の浄水器において、前記セラミッ
クフィルタには、活性炭含有セラミックにより形成され
ていることを特徴とする。セラミックフィルタは基本的
に懸濁物質を除去するものであるが、この場合、このセ
ラミックフィルタは活性炭を含有しているため、活性炭
の作用によりカルキ分、トリハロメタン類などの有機塩
素化合物などが吸着除去される。つまり、この浄水器に
よれば、供給された水の中から懸濁物質、有機塩素化合
物を効率よく除去することができる。
【0008】ところで、活性炭含有セラミックは、活性
炭非含有セラミックに比べると強度的に弱い傾向にあ
る。そのため、セラミックフィルタと同じ活性炭含有セ
ラミックで添設部材を作成する場合、両保持部に挟持さ
れときの締め付けに強度的に耐えられるようにするた
め、厚くする必要がある。
【0009】そこで、請求項3の浄水器において、前記
セラミックフィルタのうち少なくとも前記添設部材は、
活性炭を含有しないセラミックで形成されていることを
特徴とする。この場合、添設部材が活性炭非含有セラミ
ックで形成されているので強度的に強く、活性炭含有セ
ラミックで形成された場合よりも添設部材の厚みを薄く
することができる。つまり、この浄水器を用いると、添
設部材が薄くなった分、浄水器を軽量化・小型化でき、
厚みが減った分、フィルタ面を広くとることができ、さ
らに、材料削減によりコストダウンを図ることができ
る。
【0010】請求項4の浄水器において、前記セラミッ
クフィルタは、活性炭を含有しない第1圧縮成形体と活
性炭を含有する以外は第1圧縮成形体と同じ組成の第2
圧縮成形体とを焼成結合したことを特徴とする。この場
合、両圧縮成形体は活性炭の有無が相違するのみなの
で、焼成したときに略一様に焼結しやすく、境界部分で
割れなどが生じるおそれがない。
【0011】請求項5の浄水器において、前記セラミッ
クフィルタは、一端部が開口した中空状に形成されてい
ることを特徴とする。この場合、セラミックフィルタの
うち内部空間が開口している端面は一つだけであるか
ら、この端面のみに給水用スペースと吐水用スペースを
水密に分離するシール構造体を設ければよい。つまり、
この浄水器によれば、一端側のシール構造を省略できる
ので、構成が簡略化され、その分、製造コストの低減が
図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下に、本発明
の好適な第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1
は、本実施形態の浄水器の断面図、図2は図1の部分拡
大図、図3はブロックフィルタの製造工程図である。本
実施態の浄水器1は、ブロックフィルタ10(本発明の
メインフィルタに相当する)、筐体20、給水用スペー
スS1、吐水用スペースS2、シール構造体30を備え
ている。
【0013】ブロックフィルタ10は、微細孔(コンマ
数μmの孔)を有するセラミックフィルタであり、一端
部が開口した内部空間を有している。このブロックフィ
ルタ10は、図3に示すように成形される。先ず、活性
炭を含有しない所定組成の材料を所定形状に形成する型
内に充填して、プレス圧力を加えることによって第1圧
縮成形体51を成形する(図3(a)参照)。その成形
により、型から取り出した第1圧縮成形体51は、その
片面に環状凸部51aが形成されると共に、その内側に
円形の中空孔が形成される。次に、ブロックフィルタ1
0を成形するための型内に第1圧縮成形体51をセット
した状態で、活性炭を含有する以外は第1圧縮成形体5
1と同じ組成の材料を型内に第1圧縮成形体51の環状
凸部51a側から充填して、同方向側から駆動ロッドに
より可動圧縮体を作動してプレス圧力を加えることによ
り、第1圧縮成形体51とその環状凸部51aを介して
一体化された中実筒状の第2圧縮成形体52を成形し
(図3(b)参照)、これを約1000〜1200℃で
焼成して両成形体51,52を略一様に焼成し(図3
(c)参照)、次に、第1圧縮成形体51の成形時の中
空孔を通じて、ドリルにより内部空間を穿設することに
よりコップ状としたものである(図3(d)参照)。具
体的には、第1圧縮成形体51は、円盤の片面に環状凸
部51aを備えると共に中央部に中空孔を備えた形状で
あり、第2圧縮成形体52は、この環状凸部51aを介
して結合された中実筒状であり、ブロックフィルタ10
は、第1圧縮成形体51がその環状凸部51aを介して
第2圧縮成形体52と結合された状態で焼成し、得られ
た円筒ブロックに内部空間を穿設してコップ状にしたも
のである。このとき、第1圧縮成形体51の外径の方が
第2圧縮成形体52の外径よりも大きいため、ブロック
フィルタ10は上面側にて外方向に突き出た環状の添設
部材11を有している。また、この添設部材11は、活
性炭を含有していないため、活性炭を含有している部分
に比べて高強度である。
【0014】ここで、第1及び第2圧縮成形体51,5
2について更に説明する。第1圧縮成形体51は、粘土
と水とを混練したあと造粒し、この造粒物を油圧プレス
して先に述べた形状に成形したものである。一方、第2
圧縮成形体52は、粉末の活性炭と粘土と水とを混練し
たあと造粒し、この造粒物を予め第1圧縮成形体51が
セットされた型内に充填され、油圧プレスして先に述べ
た形状に成形したものである。なお、両成形体51,5
2は活性炭の有無以外は同じ組成とすることにより、両
成形体51,52を焼成したときに略一様に焼結でき
る。また、ブロックフィルタ10の孔径の大きさは、例
えばプレス時の圧力や焼成温度等を変化させることで調
節できる。
【0015】焼成直後、焼結体表面は微細孔が塞がれて
しまっていたり孔径が小さくなりすぎていることが多い
ことから、その表面を切削加工して所定孔径の微細孔が
表面に露出するように加工する。但し、この加工工程を
次のようにして簡略化してもよい。即ち、金型の内周面
に細かい凹凸を設けておき、両成形体51,52をこの
金型に入れて焼成し、焼成後に一体になった焼結体とし
てのブロックフィルタ10を金型から引き抜くときに、
この凹凸によってブロックフィルタ10の外周面がすじ
状に削り取られるようにすれば、加工工程が簡略化され
る。なお、凹凸は金型の内周面全面に設けてもよいが、
内周面に環状に設けるだけでもよい。
【0016】ブロックフィルタ10の側面には、ブロッ
クフィルタ10よりも目の粗い不織布フィルタ15が2
周又は3周巻回されたあと熱溶着により固定されてい
る。このように1巻き以上巻回されているため、不織布
フィルタ15とブロックフィルタ10とは、隙間なく密
着されている。一方、ブロックフィルタ10の底面に
は、フェルト16を介してキャップ17が被せられてい
る。このため、本実施形態のブロックフィルタ10は、
側面がフィルタ面であり、底面つまり閉塞端面が非フィ
ルタ面として構成されている。
【0017】筐体20は、ブロックフィルタ10を内包
した状態で上部分割体21と下部分割体22とをパッキ
ン23を介してチャッキングして構成したものであり、
これにより水密に形成されている。上部分割体21には
ニップル24が溶接され、このニップル24にはOリン
グ25を介して吐水管26が水密に圧入されている。ま
た、下部分割体22には給水管27が溶接されている。
【0018】給水用スペースS1は、ブロックフィルタ
10の外面と筐体20とによって囲まれた部分であり、
給水管27と連通している。また、吐水用スペースS2
は、ブロックフィルタ10の内部空間であり、吐水管2
6と連通している。シール構造体30は、ブロックフィ
ルタ10の内部空間の開口をシールすることにより、給
水用スペースS1から吐水用スペースS2へはブロック
フィルタ10を介してのみ通水可能としている。このシ
ール構造体30は、ブロックフィルタ10の添設部材1
1、保持板31、保持リング35から構成されている。
【0019】保持板31は、略ドーナツ状の部材であ
り、外周面にはネジ山31aが設けられ、その中央には
下方に向かってスリーブ32が立設されている。このス
リーブ32の内周面にはネジ溝32aが設けられてい
る。この保持板31は、その上面と筐体20との間にパ
ッキン61を挟み込んだ状態で、スリーブ32のネジ溝
32aをニップル24の下端外面に設けられたネジ山2
4a(図2参照)にねじ込むことにより筐体20と一体
化されている。このパッキン61は、給水用スペースS
1と吐水用スペースS2とがネジ部分(ニップル24の
ネジ山24aとスリーブ32のネジ溝32aが螺合して
いる部分)を介して通水するのを防止する役割を果たし
ている。スリーブ32の下端開口には、抗菌フィルタ3
3を支持しているキャップ状の支持体34が被せられて
いる。この抗菌フィルタ33は、抗菌活性を有する金属
(例えば銀、銅、亜鉛など)を含有する繊維活性炭製の
フィルタ、あるいは、抗菌活性を有する化合物(例えば
カテキン類など)を含有する繊維活性炭製のフィルタで
あり、吐水用スペースS2と吐水管26との間に配置さ
れている。保持板35は、本発明の第1保持部に相当す
る。
【0020】保持リング35は、円筒状に形成され、保
持板31の外周面に螺合されている。この保持リング3
5の開口の内側には、保持板31の外周面に設けられた
ネジ山31aと螺合するネジ溝35aが設けられ、ま
た、このネジ溝35aよりも下方には半径内方向に突出
した環状の内周突起36が設けられている。そして、保
持板31の下面にはめ込まれたドーナツ板状のパッキン
62にブロックフィルタ10の上面を接触させ、且つ、
ブロックフィルタ10の添設部材11を保持板31と内
周突起36との間隙に配置した状態で、保持リング35
を保持板31に螺合することにより、保持板31と内周
突起36との間で添設部材11を挟み込んでいる。その
結果、ブロックフィルタ10の内部空間の開口は水密に
閉鎖されている。保持リング35は、本発明の第2保持
部に相当する。
【0021】次に、本実施形態の浄水器1の使用例につ
いて説明する。まず、水道の蛇口を給水管27に接続す
ることにより、給水管27から水道水が浄水器1へ供給
されるようにする。給水管27から供給された水道水
は、給水用スペースS1からプレフィルタ40、不織布
フィルタ15、ブロックフィルタ10をこの順に通過し
ていき、吐水用スペースS2に入ったあと抗菌フィルタ
33を通過し、その後吐水管26から外部へ吐出され
る。
【0022】具体的には、水道水は、不織布フィルタ1
5を通過する際に、水中の懸濁物質のうち比較的大きな
ものが捕集される。なお、この不織布フィルタ15は、
しっかりと2,3周巻回することによりブロックフィル
タ10に隙間なく密着されているため、部分的にリーク
が生じることがない。
【0023】続いてブロックフィルタ10を通過する際
に、水中の懸濁物質のうち細かいものが捕集される。そ
れと同時に、活性炭の作用により、カルキ分、トリハロ
メタン類などの有機塩素化合物などが吸着除去される。
その後、抗菌フィルタ33を通過したあと、吐水管26
から外部へ吐出される。
【0024】以上詳述した本実施形態の浄水器1によれ
ば、以下の効果が得られる。 ブロックフィルタ10は、接着剤によってシールする
のではなく、添設部材11を挟み込んでシールする構成
のため、従来のように、接着剤を均一的に塗布したり、
接着剤を乾燥させる工程を省くことができ、また、接着
剤の乾燥場所や乾燥装置を設置する必要がなくなる。ま
た、ブロックフィルタ10は、接着剤が付着していない
ので、リサイクルし易い。
【0025】添設部材11が活性炭非含有セラミック
で形成されているので強度的に強く、活性炭含有セラミ
ックで形成された場合よりも添設部材の厚みを薄くする
ことができる。そのため、添設部材11が薄い分、浄水
器1を軽量化・小型化でき、またフィルタ面を広くとる
ことができ、さらに、材料削減によりコストダウンを図
ることができる。
【0026】両圧縮成形体51,52は活性炭の有無
が相違するのみなので、焼成したときに略一様に焼結し
やすく、境界部分で割れなどが生じるおそれがない。 ブロックフィルタ10はコップ状であるため、内部空
間が開口している一方の端面のみに給水用スペースS1
と吐水用スペースS2を水密に分離するシール構造体3
0を設ければよい。これに対して、コップ状でなく貫通
孔を有するブロックフィルタの場合には、両端面にこの
ようなシール構造体を設ける必要がある。したがって、
本実施形態では構成が簡略化され、その分、製造コスト
の低減が図れる。
【0027】目の粗い不織布フィルタ15によって比
較的大きな懸濁物質が除去されるため、ブロックフィル
タ10が目詰まりしにくい。 特に給水停止時に吐水管26内に滞った水の中で繁殖
した菌や、吐水口から入ってきた菌が侵入してきたとし
ても、抗菌フィルタ33により吐水用スペースS2が菌
に侵されるおそれはない。また、抗菌フィルタ33は、
ブロックフィルタ10に含有されている活性炭の微粉末
が吐水管26へ入り込むことを防止する役割も果たす。 [第2実施形態]本第2実施形態については、第1実施
形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を
省略し、異なる点のみ説明する。ここで、図4は、本実
施形態の浄水器の断面図である。本実施形態の浄水器1
は、収納ケース70とトルマリン71とを備えている。
【0028】収納ケース70は、細長い有底筒状に形成
され、ブロックフィルタ10からシール構造体30を取
り外したとき、吐水用スペースS2の開口を通じて着脱
可能に収納されている。トルマリン71は、この収納ケ
ース70に充填保持されている。トルマリン71は、吐
水される水の水質を向上させるための水質向上化物質で
あり、定期的に交換される。
【0029】トルマリン71の交換は以下の手順で行
う。まず、下部分割体22を上部分割体21から外す。
次に、ブロックフィルタ10を回転させることにより、
スリーブ32とニップル24との螺合をとき、シール構
造体30をブロックフィルタ10ごと上部分割体21か
ら取り外す。次に、保持板31の上面に設けられた数個
の突起37に回転操作用の治具(図示せず)を宛って、
保持板31を保持リング35に対してネジが弛む方向に
回転して、その保持リング35から上方に分離し、その
後、パッキン62を取り外すと共に、抗菌フィルタ33
を支持したキャップ状の支持体34を取り外す。する
と、吐水用スペースS2の開口部分が露出するので、収
納ケース70を吐水用スペースS2から抜き出してトル
マリン71を交換する。
【0030】尚、トルマリン71は収納ケース70を吐
水用スペースS2に収納したまま交換してもよい。ま
た、トルマリン71に代えて、他の水質向上物質、例え
ば、ゼオライト、珊瑚、備長炭、麦飯石、レアアース鉱
石、磁石、イオン交換樹脂などを収納してもよい。この
うち、トルマリンは電気的作用により水質を向上し、ゼ
オライトは塩析作用により水質を向上し、珊瑚はミネラ
ル分を溶出することにより水質を向上する、と言われて
いる。イオン交換樹脂には二通りあり、鉄、鉛、銅、亜
鉛、マンガン等のプラスイオン分を吸着して水質を向上
させる場合は、これらを吸着するいわゆるカチオン交換
樹脂を用い、塩素、フッ素、硝酸等のマイナスイオン分
を吸着して水質を向上させる場合は、これらを吸着する
いわゆるアニオン交換樹脂を用いるとよい。
【0031】本実施形態の浄水器1によれば、第1実施
形態で得られる効果の他に、以下の効果が得られる。 収納ケース70ごと交換すれば吐水用スペースS2に
収納されたトルマリン71を簡単に交換することができ
る。
【0032】収納ケース70は吐水口側が開口してい
るが、吐水口に抗菌フィルタ33が設けられているの
で、収納ケース70内のトルマリン71が吐水用スペー
スS2から吐水管26へ入り込むことがない。尚、本発
明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるもの
ではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態
を採り得ることはいうまでもない。
【0033】例えば、ブロックフィルタ10を製造する
にあたり、第1圧縮成形体51を中央孔を有する形状に
成形し、第2圧縮成形体52を一端部が開口した内部空
間(非貫通穴)を有する形状に成形しておき、両成形体
51,52を焼成したときにコップ状のブロックフィル
タ10となるようにしてもよい。この場合、ドリルによ
り内部空間を設ける作業が不要になる。
【0034】また、不織布フィルタ15に活性化イオン
発生物質である活性アルミナを含有させてもよい。この
ようにすると、水道水は、不織布フィルタ15を通過す
る際に、活性アルミナの作用により、鉄イオン、銅イオ
ン、鉛イオンなどの重金属イオンが効率よく除去され
る。また、同じく活性アルミナの作用により、各種有機
化合物(スルフォン酸化合物、リン酸化合物、酢酸化合
物、フェノール化合物、芳香族化合物など)、各種水中
イオン(塩素イオン、臭素イオンなど)も除去される。
尚、活性化イオン発生物質とは、活性化したイオンを発
する物質であり、活性アルミナに限られるものではな
い。
【0035】更に、収納ケース70を用いず吐水用スペ
ースS2にトルマリン71を直接入れてもよい。更にま
た、ブロックフィルタ10の底面をフェルト16及びキ
ャップ17で覆わず、フィルタ面として使用してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本第1実施形態の浄水器の断面図である。
【図2】 図1の部分拡大図である。
【図3】 ブロックフィルタの製造工程図である。
【図4】 本第2実施形態の浄水器の断面図である。
【図5】 従来の浄水器の断面図である。
【符号の説明】
1・・・浄水器、10・・・ブロックフィルタ、11・
・・添設部材、15・・・不織布フィルタ、17・・・
キャップ、20・・・筐体、24・・・ニップル、25
・・・Oリング、26・・・吐水管、27・・・給水
管、30・・・シール構造体、31・・・保持板、31
a・・・ネジ山、32・・・スリーブ、32a・・・ネ
ジ溝、33・・・抗菌フィルタ、35・・・保持リン
グ、35a・・・ネジ溝、36・・・内周突起、37・
・・突起、40・・・プレフィルタ、51・・・第1圧
縮成形体、52・・・第2圧縮成形体、61,62・・
・パッキン、70・・・収納ケース、71・・・トルマ
リン、S1・・・給水用スペース、S2・・・吐水用ス
ペース。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間を有するセラミックフィルタ
    と、 給水管と吐水管が取り付けられ、前記セラミックフィル
    タを内包する筐体と、 前記給水管と連通し、前記セラミックフィルタの外面と
    前記筐体とによって囲まれた給水用スペースと、 前記吐水管と連通し、前記セラミックフィルタの内部空
    間である吐水用スペースと、 前記給水用スペースから前記吐水用スペースへは前記セ
    ラミックフィルタを介してのみ通水可能に構成するシー
    ル構造体とを備えた浄水器において、 前記シール構造体は、 前記セラミックフィルタの外周に沿って設けられた添設
    部材と、 前記筐体と一体化され、前記内部空間の開口を閉鎖する
    第1保持部と、 前記第1保持部との間で前記添設部材を挟み込んで前記
    内部空間の開口を水密に閉鎖する第2保持部とを備えた
    ことを特徴とする浄水器。
  2. 【請求項2】 前記セラミックフィルタは、活性炭含有
    セラミックにより形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の浄水器。
  3. 【請求項3】 前記セラミックフィルタのうち少なくと
    も前記添設部材は、活性炭を含有しないセラミックで形
    成されている請求項2記載の浄水器。
  4. 【請求項4】 前記セラミックフィルタは、活性炭を含
    有しない第1圧縮成形体と活性炭を含有する以外は第1
    圧縮成形体と同じ組成の第2圧縮成形体とを焼成結合し
    たものである請求項3記載の浄水器。
  5. 【請求項5】 前記セラミックフィルタは、一端部が開
    口した中空状に形成されたことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の浄水器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504953A (ja) * 2004-07-02 2008-02-21 ノルダーク ウオータ フィルタ システムズ アーベー 液体浄化装置、挿入部品および浄化方法
JP2013248540A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Giken Parts Kk 強磁性体フィルタ及びこれを備えた不純物除去器具並びに不純物除去方法
JP2014065505A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Kenji Mori ウォーターサーバー

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