JP2002199742A - Pwm電流制御型誘導負荷ドライバおよびその負荷電流検出方法 - Google Patents

Pwm電流制御型誘導負荷ドライバおよびその負荷電流検出方法

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JP2002199742A
JP2002199742A JP2000389984A JP2000389984A JP2002199742A JP 2002199742 A JP2002199742 A JP 2002199742A JP 2000389984 A JP2000389984 A JP 2000389984A JP 2000389984 A JP2000389984 A JP 2000389984A JP 2002199742 A JP2002199742 A JP 2002199742A
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pwm
inductive load
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Koji Kawai
康治 河合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負荷電流の検出時間を短縮して高速応答の要求
に応じられるようにすること。 【解決手段】スイッチ素子1,4の接続部5と、スイッ
チ素子2,3の接続部6との間にモータ7を接続し、各
スイッチ素子をオンさせるパルス電圧の幅を所定のPW
Mキャリア周波数の1周期T内においてデューティ制御
してモータに流れる負荷電流Iの大きさを制御するもの
であって、負荷電流を検出する電流センサ8と、PWM
キャリア周波数より十分に高周波のサンプリング周波数
に基づいて電流センサの検出出力をA/D変換するA/
D変換器9と、A/D変換手段からの1回のA/D変換
値から測定負荷電流を得る処理を行うCPU10とを備
えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータやその他の
誘導負荷をドライブするPWM電流制御型誘導負荷ドラ
イバおよびそのモータやその他の誘導負荷に流れる負荷
電流を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5を参照して従来のPWM電流制御型
モータドライバについて説明する。
【0003】互いに直列接続された二つのスイッチ素子
1,2の直列接続部5と同じく互いに直列接続された二
つのスイッチ素子3,4の直列接続部6との間にモータ
7と電流センサ8とを接続し、これら各スイッチ素子の
うち、スイッチ素子1,4の組と、スイッチ素子2,3
の組のうち、同組どうしのスイッチ素子については同じ
タイミングでオンさせている一方、異なる組どうしのス
イッチ素子については同じタイミングでオフさせ、この
ようなオンオフを各組毎に交互に切り換えるスイッチン
グ動作をするようになっている。
【0004】そして、電流センサ8で検出した電流Iに
基づいて前記同時にオンさせるパルス電圧の幅を、所定
のPWMキャリア周波数の1周期内においてデューティ
制御してモータ7に流れる負荷電流Iの大きさを制御
(PWM電流制御)して該モータ7をフィードバック制
御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータ7
は、誘導負荷であるからそこに流れる電流の大きさはス
イッチング動作により電流にリップルが生じる。つま
り、スイッチ素子1,4をオンにし、スイッチ素子2,
3をオフにするとモータ7に流れる電流Iは増大し、次
いで前記スイッチ素子のオンオフを逆にすると減少する
結果、その電流Iにリップルが生じる。
【0006】そして、従来の場合、このようにリップル
成分をもつ電流Iをそのまま負荷電流とするのではな
く、PWMキャリア周波数の1周期の電流Iの平均値を
負荷電流として取り扱っている。
【0007】しかしながら、PWMキャリア周波数の1
周期の電流Iの平均値演算には時間がかかり、負荷電流
の検出からモータ7に対するフィードバック制御に至る
までのフィードバック処理に時間がかかり、高速応答が
要求される場合には改善の余地があった。
【0008】したがって、本発明は、PWM電流制御型
誘導負荷ドライバにおいて、フィードバック処理時間を
短縮して制御の高速応答の要求に応じられるようにする
ことを共通の解決すべき課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、直列接
続された第一、第二のスイッチ素子の接続部と同じく直
列接続された第三、第四のスイッチ素子の接続部との間
に誘導負荷を接続し、これら各スイッチ素子をオンオフ
させるパルス電圧の幅をPWMキャリア周波数の1周期
内において制御して誘導負荷に流れる負荷電流の大きさ
を制御するPWM電流制御型誘導負荷ドライバであっ
て、前記PWMキャリア周波数より十分に高いサンプリ
ング周波数に基づいて前記誘導負荷に流れる電流の検出
値またはこの電流に対応ないしは関連する値をA/D変
換するとともに、その少なくとも1回のA/D変換値か
ら測定負荷電流を得る処理を行うことを特徴とするもの
である。
【0010】本発明によると、1回のA/D変換値を得
るための処理時間は、PWMキャリア周波数の1周期に
おける電流の平均値演算処理時間より十分に短いので、
モータ等の誘導負荷に流れる電流の検出時間が短縮さ
れ、モータの負荷電流の検出からフィードバック制御に
至るまでのフィードバック処理時間を大幅に短縮するこ
とができ、高速応答が要求されるモータに対するフィー
ドバック制御に適したものとなる。
【0011】本発明は、好ましくは、前記誘導負荷に流
れる電流の検出値またはこの電流に対応ないしは関連す
る値をA/D変換する機能と、その少なくとも1回のA
/D変換値から測定負荷電流を得る処理を行う機能とを
備えた処理手段を備える。
【0012】本発明は、好ましくは、前記処理手段が、
前記誘導負荷に流れる電流の検出値またはこの電流に対
応ないしは関連する値をA/D変換するA/D変換手段
と、前記A/D変換手段からの少なくとも1回のA/D
変換値から測定負荷電流を得る処理を行うマイクロコン
ピュータとを備える。
【0013】本発明は、好ましくは前記負荷電流を検出
する電流センサを備え、前記A/D変換手段は、前記電
流センサ出力を前記誘導負荷に流れる電流の検出値とし
てA/D変換する。
【0014】本発明は、好ましくは、前記処理手段が、
前記測定負荷電流を得るために前記A/D変換値を処理
する第一処理に加えて、前記キャリア周波数の少なくと
も1周期における負荷電流の平均値を測定負荷電流とし
て得る第二処理を行う。
【0015】このような実施態様とした場合、制御の応
答性がそれほど要求されないモータ等の誘導負荷に対し
ては、負荷電流の平均値を得る処理を行い、制御の高速
応答性が要求されるモータ等の誘導負荷に対しては、A
/D変換値を得る処理を行うことにより、対応すること
ができて好ましい。
【0016】本発明は、さらに好ましくは上記実施態様
の前記処理手段が、現在の負荷電流を第一処理に基づい
て測定する瞬時値測定モードと、第二処理に基づいて測
定する平均値測定モードとに切り換え処理可能としたも
のとしてもよい。
【0017】こうした場合、測定モードをモータ等の誘
導負荷に対応して切り換え可能となってより好ましい。
【0018】本発明の負荷電流の検出方法は、互いに直
列接続された第一および第二のスイッチ素子の直列接続
部と同じく互いに直列接続された第三および第四のスイ
ッチ素子の直列接続部との間にモータやその他の誘導負
荷を接続し、これら各スイッチ素子をオンさせるパルス
電圧に対しそのパルス幅を所定のキャリア周波数の1周
期内においてデューティ制御して誘導負荷に流れる負荷
電流の大きさを制御するPWM電流制御型誘導負荷ドラ
イバにおいて前記負荷電流の検出方法であって、前記負
荷電流を検出し、前記キャリア周波数より十分に高いサ
ンプリング周波数で前記電流の検出値をA/D変換し、
少なくとも1回のA/D変換値を測定負荷電流として処
理することを特徴とするものである。
【0019】この検出方法によると、1回のA/D変換
値を得るための処理時間をPWMキャリア周波数の1周
期における電流の平均値演算処理時間より十分に短くす
ることができるので、各A/D変換値によりモータのフ
ィードバック制御を高速に行うことができる。
【0020】なお、本発明における上記スイッチ素子、
電流センサ、誘導負荷、A/D変換器、処理手段の各構
成要素は、実施形態に限定されるものではなく、上記機
能を有するものであれば何でもよいという意義である。
【0021】また、本明細書の請求項において、前記各
構成要素の組み合わせを変更する補正、組み合わせの数
を減らす補正が可能であることを留保する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態に基づいて説明する。
【0023】なお、本実施形態では、誘導負荷としてモ
ータに適用して説明する。
【0024】図1ないし図4は、本発明の実施形態に係
り、図1は、本発明の実施形態に係るPWM電流制御型
モータドライバの回路図、図2は、図1のドライバの動
作説明に供するタイミングチャート、図3は、図2
(a)の要部拡大図、図4は、図1のドライバの動作説
明に供するフローチャートである。なお、図2におい
て、(a)はモータ7に流れる負荷電流Iの波形を示
し、(b)はスイッチ素子1,4のスイッチング動作波
形を示し、(c)はスイッチ素子2,3のスイッチング
動作波形を示している。これらの図において、図5と対
応する部分には同一の符号を付している。
【0025】図1を参照して、1,2は、第一、第二の
スイッチ素子、3,4は、第三、第四のスイッチ素子、
5,6は、直列接続部、7は、モータ、8は、電流セン
サである。これらは、図5と同様である。
【0026】9は、A/D変換器、10は、CPU、1
1は、メモリ、12は、入力部、13は、パルス電圧発
生回路である。
【0027】第一ないし第四の各スイッチ素子1〜4
は、好ましくはスイッチングトランジスタで構成され
る。
【0028】第一、第二のスイッチ素子1,2は、互い
に直列接続されている。
【0029】第三、第四のスイッチ素子3,4も、互い
に直列接続されている。
【0030】第一、第二のスイッチ素子1,2の直列接
続部5と第三、第四のスイッチ素子3,4の直列接続部
6との間にモータ7および電流センサ8が直列に接続さ
れている。
【0031】そして、第一、第四のスイッチ素子1,4
は、同じタイミングでスイッチング動作し、第二、第三
のスイッチ素子2,3は、第一、第四のスイッチ素子
1,4と異なるタイミングでスイッチング動作するよう
にパルス電圧でオンオフされるようになっている。
【0032】モータ7は、誘導負荷の一例として例え
ば、高速応答がそれほど要求されないモータや、電気時
定数が小さい直動モータのように高速要求が要求される
モータである。好ましくは、前者のモータの負荷電流に
対しては後述する負荷電流の平均値測定モードで測定さ
れ、また、後者のモータの負荷電流に対しては同じく後
述する負荷電流の瞬時値測定モードで測定される。
【0033】電流センサ8は、好ましくはCTで構成さ
れるが、これに限定されるものではなく、電流の測定形
態は何でも良い。
【0034】A/D変換器9は、好ましくは逐次比較型
のものであって、周知の構造を有しているのでその詳細
回路構成の図示およびその詳しい説明は省略する。
【0035】A/D変換器9は、PWMキャリア周波数
より十分例えば数倍ないし数十倍高いサンプリング周波
数を有するサンプリング(クロック)パルスをCPU1
0から入力し、このサンプリングパルスに基づいて電流
センサ8出力をA/D変換してCPU10に入力するよ
うになっている。
【0036】なお、この場合、A/D変換器9内部のサ
ンプリングパルスでも構わない。
【0037】CPU10は、処理手段の一例としてマイ
クロコンピュータで構成され、A/D変換器9に対して
サンプリングパルスを入力制御したり、負荷電流の平均
値や瞬時値を演算し、それに基づいたパルス電圧のデュ
ーティー比を演算したりするなど、後述するデータ入出
力、各種演算、制御、出力を行う。
【0038】なお、A/D変換器9の機能をCPU10
に内蔵させ、このA/D変換器9を省略しても構わな
い。
【0039】メモリ11は、CPU10の動作用のプロ
グラムや、その他、PWMキャリア周波数、サンプリン
グ周波数、など必要なデータがストアされており、例え
ばROMとRAMなどから構成されている。
【0040】入力部12は、操作者により外部操作され
た内容をCPU10に対してデジタル信号の形態で入力
するものであり、その操作の内容として例えば両直列接
続部5,6間に接続されるモータ7の種類やフィードバ
ック制御の内容、その他について入力操作するものであ
る。
【0041】パルス電圧発生回路13は、CPU10か
らの制御指令に応じて各スイッチ素子1〜4に対してパ
ルス電圧を入力するものである。
【0042】そして、本実施形態では、各スイッチ素子
1〜4をオンさせるパルス電圧に対しそのパルス幅を所
定のPWMキャリア周波数の1周期内においてデューテ
ィ制御してモータ7に流れる負荷電流Iの大きさを制御
するにあたり、電流センサ8により負荷電流を検出し、
このPWMキャリア周波数より十分に高周波のサンプリ
ングパルスに基づいて電流センサ8の検出出力をA/D
変換器9でA/D変換し、CPU10においては、A/
D変換器9からの少なくとも1回のA/D変換値から測
定負荷電流の瞬時値を得る処理を行うようにしたもので
ある。
【0043】この場合、CPU10は、負荷電流Iの測
定値として前記A/D変換値を得る処理に加えて前記P
WMキャリア周波数の少なくとも1周期における負荷電
流の平均値を得る処理を行うことができるようになって
いる。
【0044】さらに、CPU10は、このような負荷電
流の瞬時値を測定する測定モードと、平均値を測定する
測定モードとに切り換え可能になっている。
【0045】なお、図2を参照して説明するように、P
WMキャリア周波数の1周期をT、スイッチ素子1,4
のオン時間をTon、オフ時間をToffとすると、こ
の1周期Tにおけるオンオフデューティーは、Ton/
(Ton+Toff)で与えられる。図2で示される電
流Iは、モータ7に流れる現在の負荷電流を示し、Ia
veは、その負荷電流Iの平均値を示している。
【0046】また、図3を参照して説明するように、A
/D変換器9のサンプリング周波数の1周期をtとする
と、このサンプリング周波数の1周期tは、PWMキャ
リア周波数の1周期Tに対して、t<<Tの関係にある
ことを示し、またI1,I2,I3は、サンプリング周
波数の1周期t毎における現在の負荷電流Iの瞬時値を
示している。
【0047】動作を図4を参照して説明する。
【0048】CPU10は、ステップn1で入力がある
と、ステップn2で入力部12からの負荷電流測定モー
ドが瞬時値測定モードか平均値測定モードかを判断す
る。瞬時値測定モードの場合、ステップn3で負荷電流
の瞬時値を測定する。
【0049】この場合、サンプリング周波数の1周期t
毎に電流センサ8から入力される現在負荷電流Iの各瞬
時値はI1,I2,I3で与えられるが、CPU10
は、瞬時値測定モードにおいて、現在負荷電流Iの各瞬
時値I1,I2,I3に対するA/D変換器9からのA
/D変換値を測定負荷電流として入力する。
【0050】そして、CPU10は、ステップn4で測
定負荷電流であるA/D変換値から、モータ7に対して
フィードバック制御をする制御指令をパルス電圧発生回
路13に出力する。
【0051】つまり、モータ7の所期動作態様からのず
れを前記A/D変換値から判断してモータ7が所期動作
となるようにパルス電圧発生回路13を制御する。
【0052】パルス電圧発生回路13からは、この制御
指令に対応したオンオフデューティーとなるようなパル
ス電圧がスイッチ素子1〜4を与えられ、これらがオン
オフされることによって、モータ7に流れる現在負荷電
流Iが制御され、モータ7は所期態様にフィードバック
制御されることになる。
【0053】なお、ステップn5で瞬時値測定モードに
よる制御が終了したか否かを判断し、終了した場合は、
ステップn1に戻り、終了していない場合はステップn
6に進み、測定モードの変更の有無を判断する。ステッ
プn6で測定モードの変更が無ければステップn3に戻
り、瞬時値測定モードによるフィードバック制御を継続
し、測定モードの変更があれば、ステップn2に戻っ
て、再度、次の測定モードの判断をする。
【0054】以上のようにして、測定モードが瞬時値測
定モードの場合、現在負荷電流Iがサンプリング周波数
の1周期t毎に制御されるから、直動モータのように高
速応答が要求される負荷のフィードバック制御に適した
ものとなる。
【0055】一方、CPU10は、ステップn2で入力
部12からの測定モードが平均値測定モードであると判
断した場合、ステップn7で負荷電流の平均値を演算
し、ステップn8ではその演算した測定結果に基づいて
モータ7に対するフィードバック制御を行う。この負荷
電流の平均値によるフィードバック制御の場合、測定精
度が要求されるモータ7に適している。なお、ステップ
n9およびステップn10は、それぞれ、ステップn5
およびステップn6に対応するからその説明は省略す
る。
【0056】以上のように本実施形態によると、負荷電
流の瞬時値測定によるモータ7に対するフィードバック
制御を有するから、フィードバック処理時間が短縮さ
れ、その応答性が大きく向上して好ましい。
【0057】また、負荷電流の測定モードを瞬時値測定
モードと平均値測定モードとのいずれかに切り換え可能
であるから、モータ7の種類や処理内容に応じて、フィ
ードバック処理が可能となり、その汎用性が大きくなっ
て好ましい。
【0058】なお、上述の実施形態で具体的に平均値制
御の場合と瞬時値制御の場合とのフィードバック処理時
間について説明する。
【0059】ここで、フィードバック処理時間は、負荷
電流を検出するのに要する時間(平均値制御の場合はP
WMキャリア周波数の1周期T:瞬時値制御の場合はA
/D変換器9のサンプリング周波数の1周期t)と、こ
の検出により負荷電流を制御するためCPU10がソフ
トウエア上のプログラムに従い動作するのに要するソフ
トウエア処理時間とを合計した時間のことである。
【0060】(1)平均値制御の場合 PWMキャリア周波数20kHzの場合では前記1周期
Tは50μ秒となり、この場合のソフトウエア処理時間
を18μ秒とするとフィードバック処理時間は68μ秒
となる。
【0061】PWMキャリア周波数50kHzの場合で
は前記1周期Tは20μ秒となり、この場合のソフトウ
エア処理時間は11μ秒とするとフィードバック処理時
間は31μ秒となる。
【0062】PWMキャリア周波数100kHzの場合
では前記1周期Tは10μ秒となり、この場合のソフト
ウエア処理時間は9μ秒とするとフィードバック処理時
間は19μ秒となる。
【0063】(2)瞬時値制御の場合 A/D変換器9としてPWMキャリア周波数より十分に
高いサンプリング周波数を有する製品として1周期tが
3μ秒のものを使用するものとする。
【0064】PWMキャリア周波数20kHzの場合で
は前記1周期tは3μ秒となり、この場合のソフトウエ
ア処理時間は前記と同じ18μ秒であるからフィードバ
ック処理時間は21μ秒となる。
【0065】PWMキャリア周波数50kHzの場合で
は前記1周期tは3μ秒となり、この場合のソフトウエ
ア処理時間は前記と同じ11μ秒であるからフィードバ
ック処理時間は14μ秒となる。
【0066】PWMキャリア周波数100kHzの場合
では前記1周期tは3μ秒となり、この場合のソフトウ
エア処理時間は前記と同じ9μ秒であるからフィードバ
ック処理時間は12μ秒となる。
【0067】したがって、前記(1)(2)を比較する
と、PWMキャリア周波数がいずれであってもフィード
バック処理時間は、瞬時値制御の方が、大幅に短縮され
たものとなる。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、誘導負荷
であるモータ等の負荷電流を検出し、PWMキャリア周
波数より十分に高周波のサンプリング周波数で誘導負荷
に流れる電流値またはこの電流値に対応ないしは関連す
る値をA/D変換し、少なくとも1回のA/D変換値を
測定負荷電流として処理するから、1回のA/D変換値
を得るための処理時間をPWMキャリア周波数の1周期
における電流の平均値演算処理時間より十分に短くする
ことができる結果、モータのフィードバック制御の応答
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るPWM電流制御型モー
タドライバの回路図
【図2】図1のドライバの動作説明に供するタイミング
チャート
【図3】図2(a)の要部拡大図
【図4】図1のドライバの動作説明に供するフローチャ
ート
【図5】従来のPWM電流制御型モータドライバの回路
【符号の説明】
1〜4 スイッチ素子 5,6 直列接続部 7 モータ 8 電流センサ 9 A/D変換器 10 CPU 11 メモリ 12 入力部 13 パルス電圧発生回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA12 BB06 CB04 CB05 CC03 DA05 DB01 DB12 DC02 EA02 5H410 BB05 CC02 DD02 EA35 EB09 EB15 EB25 EB39 FF05 FF26 GG07 HH05 5H570 BB06 BB07 CC01 DD01 GG01 HB11 HB16 KK04 LL02 5H576 BB09 CC01 DD01 DD04 EE11 EE15 GG04 JJ02 JJ03 KK04 KK05 LL22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された第一、第二のスイッチ素
    子の接続部と同じく直列接続された第三、第四のスイッ
    チ素子の接続部との間に誘導負荷を接続し、これら各ス
    イッチ素子をオンオフさせるパルス電圧の幅をPWMキ
    ャリア周波数の1周期内において制御して誘導負荷に流
    れる負荷電流の大きさを制御するPWM電流制御型誘導
    負荷ドライバであって、 前記PWMキャリア周波数より十分に高いサンプリング
    周波数に基づいて前記誘導負荷に流れる電流の検出値ま
    たはこの電流に対応ないしは関連する値をA/D変換す
    るとともに、その少なくとも1回のA/D変換値から測
    定負荷電流を得る処理を行う、ことを特徴とするPWM
    電流制御型誘導負荷ドライバ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記誘導負荷に流れる電流の検出値またはこの電流に対
    応ないしは関連する値をA/D変換する機能と、その少
    なくとも1回のA/D変換値から測定負荷電流を得る処
    理を行う機能とを備えた処理手段、 を備えることを特徴とするPWM電流制御型誘導負荷ド
    ライバ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記誘導負荷に流れる電流の検出値またはこの電流に対
    応ないしは関連する値をA/D変換するA/D変換手段
    と、 前記A/D変換手段からの少なくとも1回のA/D変換
    値から測定負荷電流を得る処理を行うマイクロコンピュ
    ータと、 を備えることを特徴とするPWM電流制御型誘導負荷ド
    ライバ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記負荷電流を検出する電流センサを備え、 前記A/D変換手段は、前記電流センサ出力を前記誘導
    負荷に流れる電流の検出値としてA/D変換する、こと
    を特徴とするPWM電流制御型誘導負荷ドライバ。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記処理手段が、前記測定負荷電流を得るために前記A
    /D変換値を処理する第一処理に加えて、前記キャリア
    周波数の少なくとも1周期における負荷電流の平均値を
    測定負荷電流として得る第二処理を行うことができる、
    ことを特徴とするPWM電流制御型誘導負荷ドライバ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記処理手段が、現在の負荷電流を第一処理に基づいて
    測定する瞬時値測定モードと、第二処理に基づいて測定
    する平均値測定モードとに切り換え処理可能である、こ
    とを特徴とするPWM電流制御型誘導負荷ドライバ。
  7. 【請求項7】 互いに直列接続された第一および第二の
    スイッチ素子の直列接続部と同じく互いに直列接続され
    た第三および第四のスイッチ素子の直列接続部との間に
    誘導負荷を接続し、これら各スイッチ素子をオンさせる
    パルス電圧に対しそのパルス幅を所定のキャリア周波数
    の1周期内においてデューティ制御してモータやその他
    の誘導負荷に流れる負荷電流の大きさを制御するPWM
    電流制御型誘導負荷ドライバにおいて前記負荷電流の検
    出方法であって、 前記負荷電流を検出し、 前記キャリア周波数より十分に高いサンプリング周波数
    で前記電流の検出値をA/D変換し、 少なくとも1回のA/D変換値を測定負荷電流として処
    理する、 ことを特徴とする負荷電流検出方法。
JP2000389984A 2000-12-22 2000-12-22 Pwm電流制御型誘導負荷ドライバおよびその負荷電流検出方法 Pending JP2002199742A (ja)

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