JP4885031B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、電源部の起動後に基準電圧の電圧レベルが上昇するスタート部を備えた電源装置に関する。
一般にこの種の電源装置は、制御部からのパルス駆動信号により電源部のスイッチング素子をスイッチングして、所定の直流出力電圧を得るようにしているが、電源投入時に例えば出力コンデンサの充電電流によりスイッチング素子が破損したり、出力電圧の立ち上がり波形がオーバーシュートしたりする不具合を防止するために、電源部の起動時に制御部からの駆動信号のパルス導通幅を徐々に広げるように、制御部を制御するソフトスタート部が組み込まれている。制御部に外付けのソフトスタート部を設けたものは、本願出願人が先に特許文献1で提案している。
図5は、こうしたソフトスタート部を備えた電源装置の一例を示す回路構成図である。同図において、1は電源装置の入力端子2A,2B間に直流入力電圧Viを供給する直流電源、3はこの入力電圧Viを出力電圧Voに変換して、出力端子4A,4B間から負荷5に供給する電源部である。なお、ここでの負荷5は、一定の出力電流Ioを発生する電流源として等価的に示されている。
ここでの電源部3は、入力電圧Viよりも低い出力電圧Voを負荷5に供給する非絶縁の降圧型コンバータとして、整流および転流用の各スイッチング素子11,12と、これらの各スイッチング素子11,12のスイッチングにより生じる電流を平均化する平滑回路としてのチョークコイル13および平滑コンデンサ14と、を備えている。そして、各スイッチング素子11,12には後述するPWM信号発生器24からのパルス駆動信号が交互に与えられ、整流用スイッチング素子11がオン,転流用スイッチング素子12がオフしている時には、入力電圧Viと出力電圧Voとの差電圧がチョークコイル13に印加され、直流電源1から整流用スイッチング素子11を通してチョークコイル13や負荷5に電力が供給されると共に、整流用スイッチング素子11がオフ,転流用スイッチング素子12がオンしている時には、チョークコイル13の両端間電圧が出力電圧Voと等しくなり、それまでチョークコイル13に蓄えられていたエネルギーが、平滑コンデンサ14および負荷5に送り出されるようになっている。
21は、電源部3の動作を制御する制御部としてのディジタルシグナルプロセッサ(DSP)である。このDSP21は、A/D変換器22と、PWM(パルス幅変調)制御器23と、PWM信号発生器24と、キャリア波生成手段25と、ソフトスタート部26とを内蔵している。A/D変換器22は、アナログ信号である入力端子4A,4B間に発生する出力電圧Voを、DSP21の内部で処理可能なディジタル信号に変換するものである。PWM制御器23は、出力電圧Voに応じたA/D変換器22からのディジタル検出信号と調整後の基準電圧Vrefaとを入力として、電源部3が所望の出力電圧Voを生成するための操作量uを算出するものである。PWM信号発生器24は、前記PWM制御器23からの操作量uと、キャリア波生成手段25で生成される固定周期の鋸波との比較により、操作量uに応じたパルス導通幅の駆動信号をそれぞれ生成して、これをスイッチング素子11,12のゲートに供給するものである。
ソフトスタート部26は、電源装置の起動時に、電源部3や負荷5に悪影響を及ぼさないような駆動信号がPWM信号発生器24からスイッチング素子11,12に供給されるように、前記PWM制御器23に与えられる基準電圧Vrefを調整して、これをPWM制御器23に調整後の基準電圧Vrefaとして出力するものである。これにより、DSP21へのコントロール信号がオンになり、電源装置としての起動が開始すると、所定のソフトスタート時間が経過するまで、PWM信号発生器24からスイッチング素子11,12に供給される駆動信号のパルス導通幅が徐々に広がるように、調整後の基準電圧Vrefaが時間と共にほぼ直線的に傾斜上昇する。なお、このソフトスタート時間は、ソフトスタート部26の能力に依存するものである。そして、所定のソフトスタート時間が経過すると、本来の基準電圧VrefがPWM制御器23に与えられて、定常の出力電圧Voの安定化が図られるようになっている。
特開平8−317637号公報
しかし、図5に示す従来の電源装置は、次のような問題点がある。
図6は、電源装置の起動時における各部の動作波形を示している。同図において、DSP21へのコントロール信号がオンし、DSP21としての動作が開始すると、一定の遅れ時間Tdを経て、ソフトスタート部26から調整後の基準電圧Vrefaが発生する。PWM制御部23は、この調整後の基準電圧Vrefaと、出力電圧Voに応じたA/D変換器22からのディジタル検出信号との偏差に基づき、スイッチング素子11,12への駆動信号のパルス導通幅を決定する操作量uを算出する。しかし、一定の遅れ時間Tdを経た時点で、出力端子4A,4B間に所定の出力電圧Voが発生していると、調整後の基準電圧Vrefaがソフトスタート部26から発生した直後に、当該出力電圧Voが調整後の基準電圧Vrefaに応じた電圧レベルに一旦低下し、そこから調整後の基準電圧Vrefaに沿って直線的に傾斜上昇するようになる。このように、電源装置の起動時に出力電圧Voが単調増加しない場合は、システム(負荷5)に対して悪影響を及ぼす。
また、図7は、図5に示す電源装置を並列運転する際の結線図を示している。同図において、符号31,32は、図5に示す電源装置である。こうした電源システムにおける並列運転時には、各電源装置31,32の出力端子4A,4B間に共通する負荷5を接続する。また、ソフトスタート後の定常時において、各電源装置31,32から負荷5に出力電流io1,io2を均等に分担できるように、お互いの出力電流io1,io2の検出情報を共有するカレントシェアリング端子PCが、各電源装置31,32のDSP21に設けられており、並列運転時には各電源装置31,32のカレントシェアリング端子PCどうしが接続される。
図8は、こうした2台の電源装置31,32を並列運転させる際に、各電源装置31,32の起動時における各部の動作波形を示している。ここで、Vrefa1は一方の電源装置31における調整後の基準電圧であり、Vrefa2は他方の電源装置32における調整後の基準電圧である。各電源装置31,32の定常時における基準電圧Vrefは、何れも同じ値に設定されている。
ここで、電源装置31のソフトスタート部26における遅れ時間Td1と、電源装置32のソフトスタート部26における遅れ時間Td2に差があるとすると(説明の都合上、Td1<Td2とする)、先に調整後の基準電圧Vrefa1が発生する電源装置31から、負荷5に電流io1が供給されると共に、調整後の基準電圧Vrefa1に沿って、電源装置31の出力端子4A,4B間に出力電圧Vo1が発生し、最終的には定常時の基準電圧Vrefに見合う電圧レベルにまで出力電圧Vo1が上昇する。やがて、他方の電源装置32のソフトスタート部26が所定の遅れ時間Td2を経て、調整後の基準電圧Vrefa2をPWM制御器23に供給するようになると、先に一方の電源装置31から基準電圧Vrefに見合う出力電圧Vo1が負荷5に与えられている関係で、電源装置31,32間に出力電圧Vo1,Vo2のアンバランスが生じ、一方の電源装置31からの電流io1はさらに増加すると共に、他方の電源装置32は一時的に吸い込み方向の電流io1が発生し、図8の斜線で示す部分で、電源装置31,32間で無駄な電流が発生することとなる。
本発明は上記の各問題点に着目してなされたもので、スタート部の動作開始時に出力電圧が単調増加するようにし、また並列運転時に電源装置間で流れる無駄な電流を低減することができる電源装置を提供することを、その目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、スイッチング素子のスイッチングにより、負荷に出力電圧を供給する電源部と、前記出力電圧が基準電圧にするように前記スイッチング素子に供給する駆動信号をPWM制御する制御部と、を備え、前記制御部は、電源装置の起動動作において前記基準電圧を初期値から定常時の値に達するまで上昇させていく基準電圧調整を行うスタート部を備え前記スタート部は、前記基準電圧調整を開始する際に前記出力電圧を検出し、その出力電圧の電圧値とほぼ等しい前記基準電圧を初期値として、前記基準電圧調整を開始するものであることを特徴とする。
この場合、前記制御部は、前記出力電圧が前記基準電圧に追従するような操作量を算出する演算処理部と、前記演算処理部で算出された操作量に基づいたパルス幅の駆動信号を、前記スイッチング素子に供給する信号発生部と、を備え、前記演算処理部は、前記スタート部が行う前記基準電圧調整により調整された前記基準電圧に、前記出力電圧が追従するような操作量を算出するものであることが好ましい。
請求項1の発明によれば、電源装置が起動すると、スタート部が出力電圧を検出して、その出力電圧の電圧値とほぼ等しい基準電圧の初期値から、基準電圧調整を開始する。こうすると、スタート部が動作開始した直後から、出力電圧を反映した基準電圧による電源部への制御が行なわれるので、スタート部の動作開始時に、電源部からの出力電圧が一旦落ち込むような不具合を回避でき、出力電圧を単調に増加させることが可能になる。また、電源装置を共通の負荷に複数並列に接続した並列運転時においても、後から起動した電源装置のスタート部は、先に起動した電源装置から負荷に供給される出力電圧に依存して、この出力電圧の電圧値とほぼ等しい基準電圧の初期値から、基準電圧調整を開始する。これにより、並列運転時に電源装置間で流れる無駄な電流を低減できる。
請求項2の発明によれば、スタート部が動作開始した直後に、このスタート部が行う前記基準電圧調整により調整された前記基準電圧に、前記出力電圧が追従するような操作量を算出する。これにより、スイッチング素子への駆動信号の可変制御を、実際の出力電圧に対しより高速に追従させることが可能になる。
以下、本発明における電源装置の好ましい一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、従来例で示した図5と共通する部分には共通する符号を付し、その共通する箇所の説明は重複を避けるため極力省略する。
図1は、本実施例で提案する電源装置の回路構成を示したものである。本実施例は、PWM制御器33およびソフトスタート部36の機能的な構成が、従来例におけるPWM制御器23およびソフトスタート部26と異なる。ここでのソフトスタート部36は、外部からのコントロール信号がオフからオンに転じて、DSP21としての動作が開始すると、PWM制御器33への基準電圧Vrefの電圧レベルが徐々に傾斜上昇するように、調整した基準電圧Vrefaを発生させる点では従来例と共通しているが、一定の遅れ時間Tdを経て、ソフトスタート部26から調整後の基準電圧Vrefaを発生させようとするときに、先ず出力電圧Voの値をA/D変換器22から読取り、その出力電圧Voに見合う基準電圧Vrefa0を初期値としてPWM制御器33に出力し、以後はこの基準電圧Vrefa0から定常時の基準電圧Vrefの電圧レベルになるまで、PWM制御器33に出力する基準電圧Vrefaを徐々に傾斜上昇させている点が異なる。
また、PWM制御器33も従来例と同じく、出力電圧Voに応じたA/D変換器22からのディジタル検出信号と、調整後の基準電圧Vrefaとを入力として、内部の演算に用いるデータを利用して、電源部3が所望の出力電圧Voを生成するための操作量uを算出するが、特にここでは、ソフトスタート部26から初期の基準電圧Vrefa0が出力された時に、この基準電圧Vrefa0ひいては一定の遅れ時間Tdを経た時点での出力電圧Voに見合う値の最初の操作量u0を、PWM信号発生器24に出力すると共に、この操作量u0を算出する際の演算に用いる最初のデータを、出力電圧Voに見合う値に変更する。それ以外の構成は、従来例で示した図5と共通している。
なお、電源部3の変形例として、ここでは非絶縁の降圧型コンバータの回路構成を示しているが、他の非絶縁または絶縁型のコンバータを採用してもよい。例えば絶縁型のコンバータとして、フォワード型,フライバック型,プッシュ・プル型,ハーフブリッジ型,フルブリッジ型など、各種回路構成の電源部3を代わりに用いることが可能である。
次に、上記構成における作用を説明する。先ず、定常時における電源部3の動作を説明すると、各スイッチング素子11,12には後述するPWM信号発生器24からのパルス駆動信号が交互に与えられ、整流用スイッチング素子11がオン,転流用スイッチング素子12がオフしている時には、入力電圧Viと出力電圧Voとの差電圧がチョークコイル13に印加され、直流電源1から整流用スイッチング素子11を通してチョークコイル13や負荷5に電力が供給されると共に、整流用スイッチング素子11がオフ,転流用スイッチング素子12がオンしている時には、チョークコイル13の両端間電圧が出力電圧Voと等しくなり、それまでチョークコイル13に蓄えられていたエネルギーが、平滑コンデンサ14および負荷5に送り出される。電源部3としての動作は、従来と同じである。
一方、電源装置の起動時における動作を、図2に基づき説明する。同図において、電源装置を起動させるために、DSP21へのコントロール信号がオフからオンに転じ、DSP21としての動作が開始すると、一定の遅れ時間Tdを経て、ソフトスタート部36としての動作が開始する。ここでソフトスタート部36は、従来例のように基準電圧Vrefaの電圧レベルを0から開始させるのではなく、先ず出力電圧Voの値をA/D変換器22から読取り、その出力電圧Voに見合う基準電圧Vrefa0を初期値としてPWM制御器33に出力する。そして、この初期の基準電圧Vrefa0の値から、最終的な目標値である定常時の基準電圧Vrefに達するまで、ソフトスタート部36はPWM制御器33に出力する基準電圧Vrefaを徐々に傾斜上昇させてゆく。
こうすると、電源部3から発生する出力電圧Voは、ソフトスタート部36の動作が開始した時点で、この出力電圧Voに見合う初期の基準電圧Vrefa0が、ソフトスタート部36からPWM制御器23に出力されるので、従来のように一旦落ち込むことなく単調に増加する。
PWM制御器33は、ソフトスタート部36から初期の基準電圧Vrefa0が出力されると、この基準電圧Vrefa0ひいては一定の遅れ時間Tdを経た時点での出力電圧Voに見合う値の最初の操作量u0を、PWM信号発生器24に出力すると共に、この操作量u0を算出する際の演算に用いる最初のデータを、出力電圧Voに見合う値に変更する。以後、出力電圧Voに応じたA/D変換器22からのディジタル検出信号と、ソフトスタート部36を経て出力される基準電圧Vrefaとを入力として、内部の演算に用いるデータを利用して、それ以降の操作量uを逐次算出する。こうすると、ソフトスタート部36の動作開始直後から、実際の出力電圧Voに対応した操作量u0がPWM信号発生器24に供給され、より高速な追従制御が可能になる。
次に、並列運転時の動作について説明する。図3は、図1に示す2台の電源装置41,42を並列運転する際の結線図を示している。電源システムとしての構成は、従来例と何等変わりがなく、各電源装置41,42の出力端子4A,4B間に共通する負荷5を接続する。また、ソフトスタート後の定常時において、各電源装置41,42から負荷5に出力電流io1,io2を均等に分担できるように、お互いの出力電流io1,io2の検出情報を共有するカレントシェアリング端子PCが、各電源装置41,42のDSP21に設けられており、並列運転時には各電源装置41,42のカレントシェアリング端子PCどうしが接続される。
図4は、各電源装置41,42の起動時における各部の動作波形を示している。ここで、Vrefa1は一方の電源装置41における調整後の基準電圧であり、Vrefa2は他方の電源装置42における調整後の基準電圧である。各電源装置41,42の定常時における基準電圧Vrefは、何れも同じ値に設定されている。
ここで、電源装置41のソフトスタート部36における遅れ時間Td1と、電源装置42のソフトスタート部36における遅れ時間Td2に差があるとすると(Td1<Td2)、先に調整後の基準電圧Vrefa1が発生する電源装置41から、負荷5に電流io1が供給されると共に、調整後の基準電圧Vrefa1に沿って、電源装置41の出力端子4A,4B間に出力電圧Vo1が発生し、最終的には定常時の基準電圧Vrefに見合う電圧レベルにまで出力電圧Vo1が上昇する。
やがて、他方の電源装置42のソフトスタート部36が所定の遅れ時間Td2を経て動作開始すると、先に説明した通り、出力電圧Voに見合う初期の基準電圧Vrefa2が当該ソフトスタート部36で生成され、この出力電圧Voに応じた初期の操作量u0から、電源装置42の各スイッチング素子11,12に供給される駆動信号のパルス導通幅が決定されるので、電源装置42から負荷5に電流io2が直ちに供給され、各電源装置41,42からの電流io1,io2は、他方の電源装置42のソフトスタート部36が動作開始した直後に均等に分担される。そのため、従来のような他方の電源装置42の起動後における電流io1,io2のアンバランスは発生しなくなり、電源装置41,42間の無駄な電流の発生は殆ど皆無になる。
以上のように、本実施例では、スイッチング素子11,12のスイッチングにより、負荷に出力電圧を供給する電源部3と、出力電圧Voが基準電圧Vrefに従うようにスイッチング素子11,12に供給する駆動信号のパルス導通幅を可変制御する制御部としてのDSP21と、を備え、電源装置の起動後、前記基準電圧Vrefの電圧レベルが好ましくは徐々に上昇するように調整した基準電圧Vrefaを出力するスタート部としてのソフトスタート部36を、DSP21が備えている電源装置において、ソフトスタート部36は、一定の遅れ時間Tdを経て、ソフトスタート部36としての動作が開始すると、出力電圧Voの値を読取り、その出力電圧Voに見合う基準電圧Vrefa0を初期値として、当該初期値から基準電圧Vrefaの電圧レベルを徐々に上昇させるように構成している。
この場合、電源装置が起動すると、ソフトスタート部36が出力電圧Voを読取って、その出力電圧Voに見合う初期の基準電圧Vrefa0の値から、当該基準電圧Vrefaの電圧レベルを徐々に上昇させる。こうすると、ソフトスタート部36が動作開始した直後から、出力電圧Voを反映した基準電圧Vrefaによる電源部3への制御が行なわれるので、ソフトスタート部の動作開始時に、電源部3からの出力電圧Voが一旦落ち込むような不具合を回避でき、出力電圧Voを単調に増加させることが可能になる。また、電源装置41,42を共通の負荷5に複数並列に接続した並列運転時においても、後から起動した電源装置42のソフトスタート部36は、先に起動した電源装置41から負荷5に供給される出力電圧Voに依存して、この出力電圧Voに見合う基準電圧Vrefa2の初期値から、当該基準電圧Vrefa2の電圧レベルを徐々に上昇させる。これにより、並列運転時に電源装置41,42間で流れる無駄な電流を低減できる。
また本実施例では、DSP21が、出力電圧Voと基準電圧Vrefに見合う対応した操作量uを算出する演算処理部としてのPWM制御器33と、PWM制御器33からの操作量に基づくパルス導通幅の駆動信号を、スイッチング素子11,12に供給する信号発生部としてのPWM信号発生部24と、を備え、PWM制御器33は、ソフトスタート部36からの初期値を受けて、PWM信号発生部24に出力する最初の操作量u0と、この操作量u0を算出する際の演算に用いる最初のデータとを、出力電圧Voに見合う値に変更するものである。
こうすると、ソフトスタート部36が動作開始した直後に、このソフトスタート部か36らの初期値の基準電圧Vrefa0の値を受けて、PWM信号発生部24に出力する最初の操作量u0と、この操作量u0を算出する際の演算に用いる最初のデータが、出力電圧Voに見合う値に変更される。これにより、スイッチング素子11,12への駆動信号の可変制御を、実際の出力電圧Voに対しより高速に追従させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。図1に示す電源装置の回路構成はあくまでも一例に過ぎず、同等の機能を実現する別な回路構成を採用してもよいことは勿論である。例えば、DSP21に代わって、アナログ信号をそのまま演算処理する制御部を用いてもよい。また、スイッチング素子11,12への駆動信号は、パルス導通幅ではなく周波数を可変させてもよい。
本発明の一実施形態における電源装置の回路構成図である。 図1の回路構成において、電源装置の起動時における出力電圧および基準電圧の変化を示した動作波形図である。 図1の電源装置を並列運転する際の回路構成図である。 図3の回路構成において、電源装置の起動時における出力電圧,基準電圧および出力電流の変化を示した動作波形図である。 従来例における電源装置の回路構成図である。 図5の回路構成において、電源装置の起動時における出力電圧および基準電圧の変化を示した動作波形図である。 図5の電源装置を並列運転する際の回路構成図である。 図7の回路構成において、電源装置の起動時における出力電圧,基準電圧および出力電流の変化を示した動作波形図である。
符号の説明
3 電源部
11,12 スイッチング素子
21 DSP(制御部)
24 PWM信号発生部(信号発生部)
33 PWM制御器(演算処理部)
36 ソフトスタート部(スタート部)

Claims (2)

  1. スイッチング素子のスイッチングにより、負荷に出力電圧を供給する電源部と、
    前記出力電圧が基準電圧にするように前記スイッチング素子に供給する駆動信号をPWM制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、電源装置の起動動作において前記基準電圧を初期値から定常時の値に達するまで上昇させていく基準電圧調整を行うスタート部を備え
    前記スタート部は、前記基準電圧調整を開始する際に前記出力電圧を検出し、その出力電圧の電圧値とほぼ等しい前記基準電圧を初期値として、前記基準電圧調整を開始することを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御部は、前記出力電圧が前記基準電圧に追従するような操作量を算出する演算処理部と、
    前記演算処理部で算出された操作量に基づいたパルス幅の駆動信号を、前記スイッチング素子に供給する信号発生部と、を備え、
    前記演算処理部は、前記スタート部が行う前記基準電圧調整により調整された前記基準電圧に、前記出力電圧が追従するような操作量を算出することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
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