JP2002198922A - デジタル放送方法、デジタル放送システム、送出装置、および、受信装置 - Google Patents

デジタル放送方法、デジタル放送システム、送出装置、および、受信装置

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JP2002198922A
JP2002198922A JP2000396070A JP2000396070A JP2002198922A JP 2002198922 A JP2002198922 A JP 2002198922A JP 2000396070 A JP2000396070 A JP 2000396070A JP 2000396070 A JP2000396070 A JP 2000396070A JP 2002198922 A JP2002198922 A JP 2002198922A
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JP2000396070A
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English (en)
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Katsumi Oishi
克巳 大石
Keizo Nagaishi
敬三 長石
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル放送を行う場合に、放送番組を形成
する番組情報を効率的に放送することができるようにす
る。 【解決手段】 本来、複数の伝送チャンネルのそれぞれ
において伝送される付加情報である電子番組案内情報
(EPGデータ)、有料課金情報(EMMデータ)、ダ
ウンロードデータ(DLデータ)などを特定チャンネル
(特定CH)1本に集約して伝送する。通常チャンネル
(通常CH)においては、コンテンツ情報の他、必要最
小限の情報として主に選局情報(PSI)を伝送するよ
うにし、通常チャンネルにおいては、そのほとんどを用
いて、コンテンツ情報を伝送するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送を
例えばケーブルテレビ放送で行う場合のデジタル放送方
法、デジタル放送システム、送出装置および受信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】地上波テレビ放送やケーブルテレビ放送
などのアナログ放送のほか、最近ではデジタル衛星放送
などのデジタル放送も行われるようになってきている。
デジタル放送の場合には、多数の放送番組のビデオ信号
やオーディオ信号がデジタル化され、これらがデータ圧
縮されるとともに時分割多重化されて放送される。
【0003】したがって、映画、ドラマ、スポーツ、ニ
ュース、音楽などの種々の放送番組が多重化されて、1
つの伝送チャンネル(伝送路)を通じて種々の放送番組
が放送される。この他、ゲームプログラムやいわゆるデ
ータ放送用の各種のデジタルデータも多重化されて1つ
の伝送チャンネルを通じて提供するようにすることも行
われている。
【0004】このため、各伝送チャンネルにおいて伝送
されるデジタル放送信号のそれぞれには、図47に示す
ように、視聴者が目的とする放送番組の選択を容易に行
うことができるようにするための電子番組案内情報(E
PGデータ)などの付加情報や選局情報(Progra
m Specific Information:PS
I)が付加されている。
【0005】デジタル放送信号を受信する受信機におい
ては、デジタル放送信号に付加されているEPGデータ
やPSIを用いて、視聴者に電子番組案内を提供するよ
うにしたり、受信選局したデジタル放送信号から指示さ
れた放送番組のデータを抽出し、これを再生して視聴者
に放送番組を提供することができるようにされている。
【0006】この他、各伝送チャンネルにおいて伝送さ
れるデジタル放送信号のそれぞれには、図47に示すよ
うに、有料放送番組のスクランブル解読キーなどからな
る有料課金情報(EMMデータ)、受信装置の不具合を
解消するためのいわゆる補完情報として用いられるダウ
ンロードデータ(DLデータ)などの付加情報が付加さ
れており、放送番組の有料提供や受信機の不具合の修正
や機能向上を自動的に行うようにするなどの種々のサー
ビスの提供が行われるようにされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル放
送をケーブルテレビ放送によっても行うようにすること
が考えられている。ケーブルテレビ放送の場合には、光
ファイバなどの広帯域有線を通じて主にアナログ放送を
行っているが、アナログ放送だけでは、広帯域有線の帯
域全部を使いきっておらず、空きチャンネルが存在して
いる。
【0008】このため、ケーブルテレビ放送において、
アナログ放送で利用されていない帯域に、複数のデジタ
ル放送用の伝送チャンネルを設け、ケーブルテレビ放送
で用いられているケーブルテレビ伝送路の空きチャンネ
ルを有効に活用することが考えられている。
【0009】また、ケーブルテレビ放送により、アナロ
グ放送とデジタル放送との両方を行うようにすれば、ケ
ーブルテレビ放送の視聴者にとっても、より多くの放送
番組の提供を受けることができるようになり、便利であ
る。また、ケーブルテレビ用の受信機を通じて、アナロ
グ放送も、デジタル放送も視聴できるようにしておけ
ば、ケーブルテレビ放送用の受信機とデジタル放送用の
受信機とを2台別々に設けることもないので、受信機の
設置位置の確保などで困ることもない。
【0010】しかしながら、ケーブルテレビ放送の伝送
路がいくら広帯域であるといっても、その帯域幅は最大
でも約750MHz位であって上限がある。このため、
ケーブルテレビ放送の広帯域有線をできるだけ有効に用
い、効率よくデジタル放送を行うようにしなければなら
ない。
【0011】ところが、前述もしたように、異なる複数
の伝送チャンネルを通じて伝送されるデジタル放送信号
のそれぞれには、番組情報の他、各種の付加情報も付加
されている。このため、デジタル放送信号での冗長度が
高く、番組情報などのコンテンツ情報の効率的な伝送を
阻んでいる。
【0012】特に、帯域幅の決まっているケーブルテレ
ビ放送でデジタル放送を行う場合であって、ケーブルテ
レビ放送の広帯域有線の空き帯域にデジタル放送用の伝
送チャンネルを複数設けるようにする場合には、より効
率的にデータの伝送を行えるようにすることが望まれて
いる。
【0013】この発明は、以上の点にかんがみ、デジタ
ル放送を行う場合に、放送番組を形成する番組情報を効
率的に放送することができるデジタル放送方法、この方
法が適用されたデジタル放送システム、このシステムに
おいて用いられる送出装置および受信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明のデジタル放送方法は、複数
のデジタル番組情報を時分割多重化させて形成した複数
のデジタル放送信号のそれぞれを、異なる伝送チャンネ
ルを通じて送信するデジタル放送方法であって、前記伝
送チャンネルのそれぞれを通じて送信すべき付加情報を
予め定められる1つの特定伝送チャンネルに集約して送
信し、前記特定伝送チャンネル以外の伝送チャンネルに
おいては、番組を提供するためのデジタル番組情報を主
に送信することを特徴とする。
【0015】この請求項1に記載のデジタル放送方法に
よれば、本来、複数の伝送チャンネルのそれぞれにおい
て伝送するようにされる付加情報が、特定伝送チャンネ
ルに集約されて送出するようにされ、デジタル放送番組
情報は、特定伝送チャンネル以外の伝送チャンネルを通
じて送出される。
【0016】これにより、同じ付加情報を各伝送チャン
ネルごとに送信する必要がなくなり、デジタル放送信号
間の冗長度を低くし、効率よくデジタル放送番組情報を
送出して、効率のよいデジタル放送を実現することがで
きる。
【0017】また、請求項2に記載の発明のデジタル放
送方法は、請求項1に記載のデジタル放送方法であっ
て、前記特定伝送チャンネルを通じて伝送される付加情
報は、電子番組案内のための情報と、有料放送を行うた
めの情報と、補完情報とのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする。
【0018】この請求項2に記載の発明のデジタル放送
方法によれば、デジタル放送においては、通常、電子番
組案内のための情報、有料番組の試聴許可信号、補完情
報などの情報は、各伝送チャンネルごとに同じものが送
信されているが、これらのうちの少なくとも1は特定伝
送チャンネルを通じて伝送し、特定チャンネル以外では
伝送しないようにする。
【0019】これにより、異なる伝送チャンネルを通じ
ての同じ付加情報の重複配信が防止あるいは低減され、
デジタル放送信号間の冗長度を低くし、効率よくデジタ
ル放送番組情報を送出して、効率のよいデジタル放送を
実現することができる。
【0020】また、請求項3に記載の発明のデジタル放
送方法は、請求項1または請求項2に記載のデジタル放
送方法であって、前記特定伝送チャンネル以外の前記伝
送チャンネルのそれぞれを通じては、デジタル番組情報
のほか、自チャンネルで放送される番組についての付加
情報を伝送することを特徴とする。
【0021】この請求項3に記載の発明のデジタル放送
方法によれば、自チャンネルを通じて放送するようにさ
れる放送番組についての付加情報は、各伝送チャンネル
ごとに送信される。
【0022】これにより、特定伝送チャンネルを通じて
提供される付加情報に頼ることなく、自チャンネルにお
いて送信される放送番組についての情報を迅速に得て、
これを使用者に提供することができるようにされ、視聴
者にとって便利なデジタル放送を実現することができ
る。
【0023】また、請求項4に記載の発明のデジタル放
送方法は、請求項1、請求項2または請求項3に記載の
デジタル放送方法であって、前記特定伝送チャンネルと
前記特定チャンネル以外の伝送チャンネルのそれぞれと
は、広帯域有線上に設けられることを特徴とする。
【0024】この請求項4に記載の発明のデジタル放送
方法によれば、広帯域有線を通じて放送を行ういわゆる
ケーブルテレビ放送にこの発明が適用される。これによ
り、ケーブルテレビ放送によっても、効率よく、デジタ
ル放送を行うことができるようにされる。
【0025】また、請求項5に記載の発明のデジタル放
送システムは、複数のデジタル番組情報を時分割多重化
させて形成した複数のデジタル放送信号のそれぞれを、
異なる伝送チャンネルを通じて送信する送出装置と、前
記送出装置からの前記デジタル放送信号を受信する受信
装置とからなるデジタル放送システムであって、前記送
出装置は、異なる前記伝送チャンネルのそれぞれを通じ
て送信すべき付加情報を集約することにより、予め定め
られる1つの特定伝送チャンネルを通じて送信する付加
情報信号を生成する付加情報信号生成手段と、複数のデ
ジタル番組情報を時分割多重化させて、前記特定伝送チ
ャンネル以外の前記伝送チャンネルを通じて送信する少
なくとも1つ以上の番組放送信号を生成する番組放送信
号生成手段と、前記付加情報信号生成手段からの前記付
加情報信号と、前記番組放送信号生成手段からの少なく
とも1つ以上の前記番組放送信号とを混合して送信する
ようにする混合手段とを備え、前記受信装置は、前記特
定伝送チャンネルを通じて送信されてくる前記付加情報
信号を受信する第1の受信手段と、前記特定チャンネル
以外の伝送チャンネルを通じて送信されてくる前記番組
放送信号を受信する第2の受信手段と、前記第1の受信
手段の選局動作を制御する第1の制御手段と、使用者か
らの放送番組の選択指示入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段を通じて受け付けた前記選択指示入力に応
じて、前記第2の受信手段の選局動作を制御する第2の
制御手段とを備えることを特徴とする。
【0026】この請求項5に記載の発明のデジタル放送
システムによれば、送出装置からは、本来、各伝送チャ
ンネルを通じて伝送されるべき付加情報が、特定伝送チ
ャンネルに集約されて送出され、デジタル番組情報が多
重化されたデジタル放送信号が、特定伝送チャンネル以
外の伝送チャンネルを通じて送出される。
【0027】受信装置においては、第1の受信手段によ
り、特定伝送チャンネルを通じて伝送されてくる付加情
報が受信されて用いられ、第2の受信手段により、特定
伝送チャンネル以外の伝送チャンネルを通じて伝送され
てくる複数のデジタル番組情報が多重化されたデジタル
放送信号が受信され、この受信されたデジタル放送信号
から目的とする放送番組が抽出され再生するようにされ
る。
【0028】これにより、デジタル放送番組を効率よく
放送することが可能なデジタル放送を実現することがで
きるとともに、受信機側においては、特定伝送チャンネ
ルの付加情報の受信専用の受信手段により、確実に付加
情報を受信してこれを利用することができるようにさ
れ、視聴者にとってもデジタル放送の便利な利用環境が
と整えられる。
【0029】また、請求項6に記載の発明のデジタル放
送システムは、複数のデジタル番組情報を時分割多重化
させて形成した複数のデジタル放送信号のそれぞれを、
異なる伝送チャンネルを通じて送信する送出装置と、前
記送出装置からの前記デジタル放送信号を受信する受信
装置とからなるデジタル放送システムであって、前記送
出装置は、異なる前記伝送チャンネルのそれぞれを通じ
て送信すべき付加情報を集約することにより、予め定め
られる1つの特定伝送チャンネルを通じて送信する付加
情報信号を生成する付加情報信号生成手段と、複数のデ
ジタル番組情報を時分割多重化させて、前記特定伝送チ
ャンネル以外の前記伝送チャンネルを通じて送信する少
なくとも1つ以上の番組放送信号を生成する番組放送信
号生成手段と、前記付加情報信号生成手段からの前記付
加情報信号と、前記番組放送信号生成手段からの少なく
とも1つ以上の前記番組放送信号とを混合して送信する
ようにする混合手段とを備え、前記受信装置は、前記送
出装置からのデジタル放送信号を受信する受信手段と、
使用者からの放送番組の選択指示入力を受け付ける受付
手段と、前記受付手段を通じて受け付けた前記選択指示
入力に応じて、前記受信手段を前記特定伝送チャンネル
以外の目的とする前記伝送チャンネルを選局するように
制御する通常チャンネル選局制御手段と、前記受信手段
が、前記特定チャンネル以外の前記伝送チャンネルを選
局しなくてもよい状態になった場合に、前記受信手段を
前記特定伝送チャンネルを選局するように制御する特定
チャンネル選局制御手段と、前記受信手段を通じて受信
された前記特定伝送チャンネルを通じて送信されてきた
付加情報を記憶保持する記憶手段とを備えることを特徴
とする。
【0030】この請求項6に記載の発明のデジタル放送
システムによれば、送出装置からは、本来、各伝送チャ
ンネルを通じて伝送されるべき付加情報が、特定伝送チ
ャンネルに集約されて送出され、デジタル番組情報多重
化されたデジタル放送信号が、特定伝送チャンネル以外
の伝送チャンネルを通じて送出される。
【0031】受信装置においては、当該受信装置に電源
が投入され、視聴者により利用するようにされていると
きには、制御手段の制御により、受信手段によって、特
定伝送チャンネル以外の伝送チャンネルを通じて伝送さ
れてくる複数のデジタル番組情報が多重化されたデジタ
ル放送信号が受信され、この受信されたデジタル放送信
号から目的とする放送番組が抽出され再生するようにさ
れる。
【0032】また、当該受信装置の電源が落とされ、視
聴者による使用が終了した場合には、当該受信装置は、
いわゆる待機受信モードとなり、制御手段の制御によ
り、受信手段によって、特定伝送チャンネルを通じて伝
送されてくる付加情報が受信され、これが記憶手段に記
憶保持されていつでも利用することができるようにされ
る。
【0033】このように、使用者によって受信装置が利
用されていない場合に、付加情報を取得して、記憶保持
しておくなどすることによって、付加情報を確実に取得
して利用することができるようにされる。
【0034】また、請求項7に記載のデジタル放送シス
テムは、請求項5または請求項6に記載のデジタル放送
システムであって、前記送出装置は、複数のデジタル番
組情報が時分割多重化されて形成された放送方式の異な
るデジタル放送信号を受信する受信手段と、前記受信手
段により受信された前記デジタル放送信号中に含まれる
選局情報であって、当該デジタル放送信号中に付加して
おくべき選局情報を自機の放送方式に合うように変換す
る選局情報変換手段と、前記受信手段により受信された
前記デジタル放送信号中に含まれる付加情報であって、
不必要な付加情報を無効化する付加情報無効化手段と、
前記受信手段により受信された前記デジタル放送信号の
選局情報と付加情報とを、前記選局情報変換手段からの
前記選局情報と、前記無効化手段からの無効化された前
記付加情報とに置き換える置換手段とを備え、前記付加
情報生成手段は、前記受信手段により受信される他の放
送方式の前記デジタル放送信号についての前記特定伝送
チャンネルを通じて伝送すべき付加情報をも集約し、前
記混合手段は、前記置換手段からの前記デジタル放送信
号をも混合して送信することを特徴とする。
【0035】この請求項7に記載のデジタル放送システ
ムによれば、受信手段により放送方式の異なるデジタル
放送信号が受信され、受信された放送方式の異なるデジ
タル放送信号に付加されている選局情報であって、その
まま付加しておくべき選局情報が選局情報変換手段によ
り当該送出装置の放送方式に合うように変換される。
【0036】また、受信手段により受信された放送方式
の異なるデジタル放送信号に付加されている付加情報で
あって、不必要な付加情報は無効化手段により無効化さ
れる。そして、受信されたデジタル放送信号において、
方式変換された選局情報と、無効化された付加情報とが
置換手段により置き換えられ、混合手段により、他のデ
ジタル放送信号(他の伝送チャンネルのデジタル放送信
号)と混合するようにされて送出装置から送出される。
【0037】この場合、受信手段により受信された放送
方式の異なるデジタル放送信号についての付加情報であ
って、特定伝送チャンネルを通じて送信すべき付加情報
も、付加情報生成手段により生成され、特定伝送チャン
ネルを通じて伝送するようにされる。
【0038】これにより、例えば、デジタル衛星放送な
どの他の放送方式により放送されているデジタル放送信
号であってもこれをを容易に取り込んで、そのデジタル
放送信号を当該送出装置と受信装置とにより構成される
デジタル放送システムのデジタル放送信号としてほぼそ
のまま用いるようにすることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
によるデジタル放送方法、デジタル放送システム、送出
装置、および、受信装置の一実施の形態について説明す
る。以下に説明する実施の形態においては、この発明に
よるデジタル放送方法、デジタル放送システム、送出装
置、および、受信装置をケーブルテレビ放送システムに
適用した場合を例にして説明する。なお、以下において
は、ケーブルテレビをCATVと略称する。
【0040】[第1の実施の形態]図1は、この発明に
よるデジタル放送方法、デジタル放送システムの一実施
の形態が適用された第1の実施の形態のCATV放送シ
ステムを説明するためのブロック図である。
【0041】図1に示すように、この第1の実施の形態
のCATV放送システムは、CATV局1のデジタル放
送送出装置(以下、単に送出装置という。)2と、多数
の加入者側の端末装置4(1)〜4(N)とが、CAT
V伝送路3を通じて接続されて形成されたものである。
【0042】なお、CATV伝送路3は、同軸ケーブ
ル、光ファイバケーブル、同軸ケーブルと光ファイバケ
ーブルとからなるハイブリッドケーブル(幹線は光ファ
イバケーブル、支線は同軸ケーブル)などからなるもの
である。一般的に、伝送帯域幅が450MHz程度のC
ATV伝送路は、同軸ケーブルが用いられ、伝送帯域幅
が750MHzのCATV伝送路の場合には、ハイブリ
ッドケーブルが用いられる。
【0043】端末装置4(1)〜4(N)の括弧内の数
字および文字N(Nは、2以上の整数。)は、加入者毎
に端末装置4が設けられていることを示している。ここ
で、加入者端末装置4(1)〜4(N)のそれぞれは、
図1に示すように、CATV放送用の受信機であるST
B(Set−Top Box)5と、モニタ受像機6と
を備えたものである。
【0044】そして、この実施の形態のCATV放送シ
ステムで用いられるCATV伝送路3は、いわゆる広帯
域有線であり、例えば、750MHzの帯域幅を持ち、
帯域幅が6MHzの伝送チャンネル(伝送路:物理チャ
ンネル)を120チャンネル程度設けることができるも
のである。
【0045】また、CATV局1の送出装置2は、この
発明による送出装置の一実施の形態が適用されたもので
あり、複数の伝送チャンネルを用いてデジタル放送(デ
ジタルテレビ放送)を行うものである。なお、CATV
局1は、アナログテレビ放送をも広帯域有線3を通じて
放送するものであるが、説明を簡単にするため、アナロ
グテレビ放送の送出系についての説明は省略する。
【0046】また、各加入者側のSTB4は、この発明
による受信装置の一実施の形態が適用されたものであ
り、CATV局1の送出装置2により、複数の伝送チャ
ンネルを用いて行われるデジタル放送を受信して、視聴
者に提供するようにするものである。
【0047】そして、この第1の実施の形態の送出装置
2は、デジタル放送規格であるいわゆるMPEGシステ
ムが適用されたデジタル衛星放送のように、デジタル放
送サービスを実現するために必要となる種々の付加情報
を全ての伝送チャンネルで伝送するものではない。
【0048】この第1の実施の形態の送出装置2は、デ
ジタル衛星放送であれば全ての伝送チャンネルを通じて
伝送される付加情報を1つの伝送チャンネルに集約して
伝送し、他の伝送チャンネルを通じては、主に選局情報
などの必要最小限の情報とコンテンツ情報(デジタル番
組情報)とを伝送するものである。
【0049】図2は、この第1の実施の形態の送出装置
2から送出されるデジタル放送信号(トランスポートス
トリーム)のフォーマットを説明するための図である。
図2に示すように、この第1の実施の形態の送出装置2
は、特定チャンネル(特定伝送チャンネル)と通常チャ
ンネル(通常伝送チャンネル)の2種類の伝送チャンネ
ルを設ける。
【0050】特定チャンネル(特定CH)は、前述もし
たように、デジタル衛星放送であれば全ての伝送チャン
ネルを通じて伝送される付加情報のみを伝送するもので
ある。また、通常チャンネル(通常CH)は、必要最小
限の付加情報とコンテンツ情報とを伝送するものであ
る。
【0051】そして、図2に示すように、送出装置2
は、付加情報伝送用の伝送チャンネルである特定チャン
ネルを1つ設けることができるとともに、図2において
通常CH(1)〜通常チャンネル(N)が示すように、
N個(Nは2以上の整数)の通常チャンネルを設けるこ
とができるものである。なお、通常チャンネルを幾つ設
けるかは、CATV伝送路3の空きチャンネル数や放送
しようとする番組数などに応じて、CATV局側で決め
られる。
【0052】そして、この第1の実施の形態の送出装置
2は、図2に示すように、特定チャンネルを通じては、
電子番組案内サービス(Electronic Pro
gramming Guid:EPG)を実現するため
の電子番組案内情報、有料課金放送を実現するための有
料課金情報、STBで実行されるプログラムの修正など
のためのダウンロードデータ(DLデータ:補完情報)
などの付加情報(付加情報サービス)を多重化して伝送
する。
【0053】なお、図2においては、電子番組案内情報
を「EPG」データと、有料課金情報を「EMM」デー
タと、また、ダウンロードデータを「DL」データと略
称して示している。また、電子番組案内情報、有料課金
情報、ダウンロードデータは、詳しくは後述するよう
に、種々のデータテーブルなどからなるものである。
【0054】また、送出装置2は、図2に示すように、
各通常チャンネルを通じては、コンテンツ11、コンテ
ンツ12、…、コンテンツ21、コンテンツ22、…と
いうように、コンテンツ情報である実際に視聴者に提供
するようにする映像、音声、データなどの主データ(主
サービス)を複数個多重化して伝送する。
【0055】また、送出装置2は、特定チャンネル、通
常チャンネルの双方において、図2に示すように、基本
的にデジタル放送規格(MPEGシステム)において規
定されている選局情報(Program Specif
ic Information:PSI)を多重化して
伝送する。この選局情報は、簡便な選局およびプログラ
ム(番組)選択を実現するためのものであり、幾つかの
データテーブルを備えるものである。
【0056】なお、この実施の形態においては、後述も
するようにSTB5の使い勝手をよくするために、各通
常チャンネルを通じては、そのそれぞれの通常チャンネ
ルについての電子番組案内情報(EPGact)を多重
化して伝送するようにしている。しかし、このEPGa
ctは、必須ではない。通常チャンネルを通じて伝送す
るコンテンツ情報以外の最低限の情報としては、選局情
報(PSI)のみが多重化されていれば、選局に支障を
生じさせることはない。
【0057】そして、この第1の実施の形態において、
送出装置2は、図2に示したように、通常チャンネル
(1)〜通常チャンネル(N)を通じては、選局情報
(PSI)と、自チャンネルについての電子番組案内情
報(EPGact)とは、伝送量としては、極めて僅か
である。このため、各通常チャンネルにおいては、その
伝送容量のほとんどをコンテンツ情報を伝送するために
用いるようにしている。
【0058】なお、後述もするように、特定チャンネ
ル、通常チャンネルを通じて伝送されるデジタル放送信
号は、デジタル放送規格であるいわゆるMPEGシステ
ムに準拠して形成され、パケット化されて送出するよう
にされるものである。
【0059】[送出装置の構成について]次に、送出装
置2について具体的に説明する。図3は、この第1の実
施の形態の送出装置2を説明するためのブロック図であ
る。図3に示すように、送出装置2は、特定チャンネル
生成部21、特定チャンネルの変調部22、通常チャン
ネル生成部23、通常チャンネルの変調部24、混合器
(ミキサ)25、コントローラ30、キーインターフェ
ース(以下、キーI/Fと略称する。)41、キー操作
部42、付加情報格納部43、コンテンツ格納部44を
備えたものである。
【0060】コントローラ30は、この第1の実施の形
態の送出装置2の各部を制御するものであり、図3に示
すように、CPU(Central Processi
ngUnit)、ROM(Read Only Mem
ory)、RAM(Random Access Me
mory)が、CPUバス34を通じて接続されて形成
されたマイクロコンピュータである。
【0061】このコントローラ30には、図3に示した
ように、キーI/F41を通じてキー操作部42が接続
されている。コントローラ30は、キー操作部42を通
じて、操作者からの指示入力や情報入力を受け付けて、
受け付けた指示に応じて、各部を制御したり、受け付け
た情報をRAM33、付加情報格納部43、コンテンツ
格納部44などの記憶部に記録したり、また、受け付け
た情報に基づいて、記憶部に記憶されているデータを書
き換えるなどのことができることができるようにされて
いる。
【0062】また、この第1の実施の形態においては、
付加情報格納部43には、特定チャンネルを通じて伝送
する付加情報である電子番組案内情報(EPGデー
タ)、有料課金情報(EMMデータ)、ダウンロードデ
ータ(DLデータ)、その他の必要な付加情報などが予
め作成するようにされて格納されている。
【0063】また、コントローラ30に接続されている
コンテンツ格納部44は、各通常チャンネルを通じて伝
送する種々のコンテンツ情報などが格納されたものであ
る。ここに格納されるコンテンツ情報は、例えば、CA
TV局1側において独自に作成したものや、専用線や無
線により、コンテンツ情報の供給業者側から提供された
ものや、各種の記録媒体を用いて提供されたものなどで
ある。つまり、種々の経路を通じて提供されたコンテン
ツ情報がコンテンツ格納部44に格納される。
【0064】そして、この第1の実施の形態の送出装置
2は、コントローラ30、付加情報格納部43、コンテ
ンツ格納部44により、いわゆる番組統合管理/番組編
成管理をも行うことができるようにされている。すなわ
ち、どの通常チャンネルにおいて、どのコンテンツ情報
を伝送するかなどを管理し、必要に応じて付加情報の変
更を行うなどして、デジタル放送を不都合なく行うこと
ができるようにしている。
【0065】そして、例えば、キー操作部42を通じ
て、デジタル放送を行うようにするための種々の情報が
入力されると、コントローラ30は、付加情報格納部4
3から多重化して伝送する種々の付加情報を読み出し、
これを特定チャンネル生成部21に供給するとともに、
コンテンツ格納部44から多重化して伝送する種々のコ
ンテンツ情報を読み出し、これを通常チャンネル生成部
23に供給する。
【0066】特定チャンネル生成部21は、図示しない
が、必要なデータの生成部などを備え、コントローラ3
0の制御に応じて付加情報格納部43から種々の付加情
報をデータ圧縮して多重化し、特定チャンネルを通じて
伝送する付加情報信号(トランスポートストリーム)を
生成する付加情報信号形成手段としての機能を有するも
のである。
【0067】換言すれば、特定チャンネル生成部21
は、デジタル衛星放送であれば、各伝送チャンネルのそ
れぞれを通じて送信される電子番組案内情報、有料課金
情報、ダウンロードデータなどの付加情報を集約した付
加情報信号を形成するものである。特定チャンネル生成
部21で生成された付加情報信号は、変調部22に供給
され、ここで64QAM変調(Quadrature
Amplitude Modulation:直交振幅
変調)された後、混合器25に供給される。
【0068】一方、通常チャンネル生成部23は、図示
しないが、データ圧縮処理部、マルチプレクサ、スクラ
ンブラなどを備え、コントローラ30の制御に応じてコ
ンテンツ格納部44から種々のコンテンツ情報、あるい
は、コンテンツの配信業者などから例えば専用線を通じ
て送信されてくるコンテンツ情報の供給を受けて、これ
をデータ圧縮して多重化し、通常チャンネルを通じて伝
送する番組放送信号(トランスポートストリーム)を生
成する番組放送信号生成手段としての機能を有するもの
である。
【0069】なお、通常チャンネル生成部23は、複数
の通常チャンネルを通じて伝送する複数の番組放送信号
を生成することができるものである。もちろん、1つの
通常チャンネルを通じて伝送する1つの番組放送信号を
生成する通常チャンネル生成部を、通常チャンネル数に
応じて、1〜N個と複数個設けるように構成することも
できる。そして、通常チャンネル生成部23で生成され
た複数の番組放送信号のそれぞれは、変調部24に供給
され、ここで64QAM変調された後、混合器25に供
給される。
【0070】混合器25は、特定チャンネル用変調器2
2からの特定チャンネルを通じて伝送すべき付加情報信
号、および、通常チャンネル用変調器24からの複数の
通常チャンネルのそれぞれを通じて伝送すべき番組放送
信号の供給を受け、これらを図2のフォーマットに示し
たように混合するとともに増幅させて、CATV伝送路
3に送出して加入者に送信する。
【0071】なお、CATV放送においては、伝送路が
有線であり安定している。このため、第1の実施の形態
の送出装置2は、特定チャンネルを通じて伝送する付加
情報信号、各通常チャンネルを通じて伝送する番組放送
信号のそれぞれに、誤り訂正符号として、リード・ソロ
モン符号のみを付加して送信するようにしている。ま
た、前述のように種々の情報が多重化される付加情報信
号、番組放送信号のそれぞれは、所定の大きさのパケッ
トにまとめられ、送信するようにされる。なお、各パケ
ットはパケットID(PID)によって識別することが
できるようにされる。
【0072】このようにして、送出装置2から送出さ
れ、CATV伝送路3を通じて伝送される特定チャンネ
ルと複数の通常チャンネルからなるデジタル放送信号
(トランスポートストリーム)が、各加入者端末4
(1)〜4(N)のSTB5において受信され利用する
ことができるようにされる。
【0073】[受信装置の構成について]次に、送出装
置2からのデジタル放送信号を受信するSTB5につい
て説明する。図4は、この第1の実施の形態のSTB5
について説明するためのブロック図である。
【0074】図4に示すように、この第1の実施の形態
のSTB5は、図4に示すように、受信回路部51、デ
・マルチプレクサ52、受信回路部53、デ・スクラン
ブル部54、デ・マルチプレクサ55、データ処理部5
6、ビデオ処理部57、オーディオ処理部58、OSD
(On Screen Display)処理部59、
合成回路60、コントローラ70を備えたものである。
【0075】このように、この第1の実施の形態のST
B5は、2系統の受信回路部51、53と、そのそれぞ
れに対応して、2つのデ・マルチプレクサ52、55が
設けられたものである。そして、この第1の実施の形態
のSTB5において、受信回路部51は、特定チャンネ
ルを通じて伝送されてくる付加情報信号の受信専用のも
のであり、受信回路部53は、通常チャンネルを通じて
伝送されてくる番組放送信号の受信専用のものである。
【0076】すなわち、この第1の実施の形態のSTB
5は、電源がオンにされているときには、受信回路部5
1により常に特定チャンネルを通じて伝送されてくる付
加情報信号を受信し、もう一方の受信回路部53によ
り、通常チャンネルを通じて伝送されてくる番組放送信
号を受信して、目的とする映像、音声、データを取得、
デコードし、モニタ受像機6に供給して、それらを利用
できるようにする形態をとるものである。
【0077】また、この第1の実施の形態のSTB5に
おいて、コントローラ70は、このSTB5の各部を制
御するものであり、図4に示すように、CPU71、R
OM72、RAM73、EEPROM(Electri
cally Erasable Programmab
le ROM)74、DRAM(Dynamic RA
M)75が、CPUバス76を通じて接続されて形成さ
れたマイクロコンピュータである。
【0078】コントローラ70には、図4に示すよう
に、ICカードインターフェース部(図4においては、
ICカードI/F部と記載。)81、キー操作部82、
表示部83、モデム84が接続されている。ICカード
I/F部81は、例えば、有料課金放送を利用するため
に用いられるICカード90の装填口を備え、これに装
填されたICカード90から必要なデータを読み出して
コントローラ70に供給したり、コントローラ70から
のデータをICカード90に書き込むことができるもの
である。
【0079】また、キー操作部82は、各種の操作キー
が設けられたものである。キー操作部82は、放送番組
の選択指示入力などの使用者からの指示入力を受け付け
て、これをコントローラ70に供給することができるも
のである。また、表示部83は、例えば、LCD(Li
quid Crystal Display)により構
成され、コントローラ70の制御により、状態表示情
報、警告メッセージ、エラーメッセージなどの各種の表
示情報を表示することができるものである。
【0080】モデム(変復調器)84は、STB5が電
話網を通じての通信を可能にするようにするためのもの
である。このモデム84によって、例えば、CATV局
などの放送局側との間に電話回線を接続し、課金処理を
行うなどのことができるようにされている。
【0081】そして、この第1の実施の形態のSTB5
は、詳しくは後述もするが、いわゆるラストチャンネル
メモリ機能を備え、STB5に電源が投入するようにさ
れると、前回電源を落とす直前まで視聴するようにして
いた番組を受信選局するようにする。
【0082】つまり、STB5は、前回電源を落とす直
前まで視聴するようにしていた番組を含む番組放送信号
を伝送する通常チャンネルの周波数やプログラムIDな
どの必要な情報をEEPROM74に記憶保持するよう
にしている。そして、STB5に電源が投入されると、
STB5のコントローラ70は、EEPROM74から
前回電源を落とす直前まで選局していた通常チャンネル
の周波数などの必要な情報を読み出し、これに基づいて
選局制御信号、および、選択制御信号を形成する。
【0083】選局制御信号は、受信回路部53のチュー
ナ部531に供給され、選択制御信号は、デ・マルチプ
レクサ55に供給される。チューナ部531は、コント
ローラ70からの選局制御信号に基づいて、指示された
周波数の通常チャンネルを受信選局し、選局した通常チ
ャンネルを通じて伝送されてくる番組放送信号を64Q
AM復調部532に供給する。
【0084】64QAM復調部532は、これに供給さ
れた64QAM信号波を復調し、復調したトランスポー
トストリーム信号をリード・ソロモン誤り訂正部533
に供給する。ここで、トランスポートストリーム信号に
ついての誤り訂正を行って、誤り訂正後のトランスポー
トストリーム信号をデ・スクランブル部54に供給す
る。
【0085】デ・スクランブル部54は、これに供給さ
れたトランスポートストリーム信号(番組放送信号)に
施されているスクランブルをコントローラ70からの情
報に基づいて解除し、解除後の番組放送信号をデ・マル
チプレクサ55に供給する。デ・マルチプレクサ55
は、コントローラ70からの選択制御信号に基づいて、
目的とする放送番組情報(コンテンツ情報)を伝送する
パケットを抽出する。この場合、ラストチャンネルメモ
リ機能により、前回電源を落とす直前まで視聴していた
番組を抽出したときと同じ条件で、コンテンツ情報を抽
出する。
【0086】そして、この第1の実施の形態において、
デ・マルチプレクサ55により抽出されたデータが、デ
ータ放送のためのデータであれば、それをデータ処理部
56に供給され、ビデオデータであれば、ビデオ処理部
57に供給され、オーディオデータであればオーディオ
処理部58に供給される。
【0087】データ処理部56は、これに供給されたデ
ータを処理して、データ放送番組として提供する画像を
表示するための映像信号を形成し、これを合成回路60
に供給する。また、ビデオ処理部57は、これに供給さ
れたビデオデータから画像を表示するための映像信号を
形成し、これを構成回路60に供給する。
【0088】合成回路60には、OSD回路59からの
映像信号も供給するようにされている。OSD処理部5
9は、例えば、電子番組案内表や各種のガイダンスメッ
セージなどの出力する映像信号に合成し、表示画像に拡
散ね合わせるようにする電子番組案内表や各種のガイダ
ンスメッセージなどの映像信号をコントローラ70の制
御に応じて生成し、これを合成回路60に供給する。
【0089】そして、合成回路60において、これに供
給された映像信号が合成するようにされて形成された映
像信号が、この第1の実施の形態のSTB5に接続され
たモニタ受像機6に供給される。また、オーディオ処理
部58は、これに供給されたオーディオデータから出力
ようの音声信号を形成し、これがこの第1の実施の形態
のSTB5に接続されたモニタ受像機6に供給される。
【0090】一方、コントローラ70は、その時点にお
いて受信選局している通常チャンネルを通じて伝送され
てくる信号に多重化されてる付加情報に基づいて、特定
チャンネルの周波数を特定する。そして、コントローラ
70は、特定した特定チャンネルの周波数を指示する選
局制御信号を受信回路51のチューナ部511に供給す
る。チューナ部511は、コントローラ70からの選局
制御信号に基づいて、特定チャンネルを通じて伝送され
てくる付加情報信号を受信、選局して、これを64QA
M復調部512に供給する。
【0091】64QAM復調部512は、これに供給さ
れた付加情報信号を復調し、復調した付加情報信号をリ
ード・ソロモン誤り訂正部513に供給する。ここで、
付加情報信号についての誤り訂正を行って、誤り訂正後
の付加情報信号をデ・マルチプレクサ52に供給する。
【0092】前述もしたように、この第1の実施の形態
の送出装置2は、特定チャンネルを通じて伝送する付加
情報信号や通常チャンネルを通じて伝送する番組放送信
号を所定の大きさのパケットに区分して伝送する。この
ため、デ・マルチプレクサ52は、これに供給された付
加情報信号のうちから、コントローラ70の制御に応じ
て、必要な付加情報を抽出し、これをコントローラ70
に供給する。
【0093】コントローラ70は、デ・マルチプレクサ
52からの付加情報をDRAM75に一時記憶し、所定
の構造のテーブルを復元するなどの処理を行って、一連
の付加情報を再構成する。この再構成した付加情報を用
いて、電子番組案内を使用者側の端末装置を通じて使用
者に提供したり、有料番組の提供を可能にしたりするな
どの付加情報サービスをSTB5の使用者に対して提供
することができる。
【0094】そして、付加情報サービスとして提供され
る電子番組案内に基づいて、STB5の使用者(デジタ
ル放送の視聴者)からの番組選択指示(プログラム選択
指示)がキー操作部82を通じてコントローラ70に供
給されると、コントローラ70は、既に受信選局してい
るチャンネルの送信信号に付加されている情報に基づい
て、選択されたコンテンツ情報を含む通常チャンネルを
特定する。
【0095】そして、コントローラ70は、その特定し
た通常チャンネルを選局するように、受信回路部53の
チューナ部531を制御するとともに、指示された放送
番組を形成するデータを抽出するようにデ・マルチプレ
クサ55を制御する。これにより視聴者からの指示に応
じた視聴番組の変更も簡単に行うことができるようにさ
れている。
【0096】[特定チャンネル、通常チャンネルを通じ
て伝送される情報の詳細]次に、伝送されてくる種々の
付加情報を用いてSTB5において行われる特定チャン
ネルの特定処理などの基本動作についての説明を容易に
するため、特定チャンネルを通じて伝送される付加情報
の詳細と、通常チャンネルを通じて伝送されるコンテン
ツ情報以外の必要最小限の情報との詳細とについて説明
する。
【0097】[特定チャンネルで伝送される付加情報に
ついて]まず、特定チャンネルを通じて伝送される付加
情報について説明する。図2を用いて前述したように、
特定チャンネルを通じては、電子番組案内情報(EPG
データ)、有料課金情報(EMMデータ)、ダウンロー
ドデータ(DLデータ)、その他の付加情報を伝送する
ものとして説明した。このうち、DLデータは、STB
5に搭載されたプログラムに不具合が生じたり、STB
5の機能をアップさせるようにする場合などに伝送され
るものであり、常に伝送されるものではない。
【0098】そして、特定チャンネルでは、デジタル放
送における付加情報サービスを実現するため、少なくと
も以下のような付加情報を多重化して伝送するようにす
る。すなわち、電子番組案内サービス(EPGサービ
ス)を実現する電子番組案内情報(EPGデータ)とし
て、サービス記述テーブル(Service Desc
ription Table:以下、SDTと略称す
る。)と、イベント情報テーブル(Event Inf
ormation Table:以下、EITと略称す
る。)とがある。
【0099】また、有料課金放送を実現するための有料
課金情報として、限定受信テーブル(Conditio
nal Access Table:以下、CATと略
称する。)と、個別契約情報(Entitlement
Management Message:以下、EM
Mと略称する。)とがある。
【0100】この他、時刻と日付に関する情報を与える
時刻日付テーブル(Time and Date Ta
ble:以下、TDTと略称する。)、または、時刻日
付オフセットテーブル(Time Offset Ta
ble:以下、TOTと略称する。)のどちらか一方
と、選局情報(PSI)の1つとして、デジタル放送番
組を伝送している全伝送チャンネルの周波数情報および
番組情報を与えるネットワーク情報テーブル(Netw
ork Information Table:以下、
NITと略称する。)とがある。
【0101】ここで、EPGサービスを実現するために
伝送されるSDT(サービス記述テーブル)と、EIT
(イベント情報テーブル)とは、当該テーブルが送出さ
れている自チャンネルの情報であるSDTact、EI
Tact(actは、自チャンネルの情報であることを
示す。)と、デジタル放送を構成している他の全てのチ
ャンネル情報であるSDTother、EITothe
r(otherは、他の全てのチャンネルの情報である
ことを示す。)を含んでいる。また、EIT(イベント
情報テーブル)は、放送日当日分と翌日分に関する情報
と、長期間のスケジュール情報とを含むものである。こ
れらの各付加情報について以下において説明する。
【0102】[SDT(サービス記述テーブル)につい
て]まず、電子番組案内情報の1つであるSDTについ
て説明する。SDTは、デジタル放送で提供されるサー
ビス(いわゆるチャンネル)を説明するデータ、例えば
サービスの名前、サービスの提供者などを示すデータを
含むものである。MPEGパケットストリームにおける
パケットの識別子(パケット識別子、以下、PIDと略
称する。)は、電波産業界(Association
of Radio Industries and B
usinesses :ARIB)規定の標準規格で
は、PID=0×0011(「0×」は、以下に続く文
字が16進数であることを示すものである。以下、この
明細書において同じ。)と決められている。
【0103】また、テーブルは、ISO/IEC138
18−1で定義されているプライベートセクションシン
タックスに従っている。図5は、SDTのデータ構造を
説明するための図である。SDTのテーブル構造は、図
5に示す通りである。
【0104】すなわち、図5に示すように、SDTは、
( 1)table id(テーブルID)、( 2)sect
ion syntax indicator(セクショ
ン・シンタックス・インジケータ)、( 3)sectio
n length(セクション・レングス)、( 4)tr
ansport stream id(トランスポート
・ストリームID)、( 5)version numbe
r(バージョン番号)、( 6)current next
indicator(カレント・ネクスト・インジケ
ータ)、( 7)section number(セクショ
ン番号)、( 8)last section numbe
r(ラスト・セクション番号)、( 9)original
network id(オリジナル・ネットワークI
D)を構成要素として有している。
【0105】さらに、SDTは、所定回(N回:Nは1
以上の整数)のループ要素(繰り返し要素)として、(1
1)servic id(サービスID)、(12)EIT
schedule flag(EIT スケジュール・
フラグ)、(13)EIT present follwi
ng flg(EIT プレゼント フォロイング・フ
ラグ)、(14)running status(ランニン
グ・ステータス)、(15)free CA mode(フ
リー・CA・モード)、(16)descriptors
loop length(ディスクリプターズ・ループ
・レングス)を有し、さらに、このループの中におい
て、(17)descriptor(ディスクリプタ(記述
子))が、所定回(M回)繰り返すようにされている。
また、最後に誤り検出用の情報、この例の場合には、C
RC(Cyclic Redundancy Chec
k)用の情報が付加される構成とされている。
【0106】また、図5において、各構成要素の右側に
設けられた欄の数字は、その構成要素のビット(bi
t)数を示している。また、図5において、resrv
edfuture use、および、resrvedの
記載は、将来の使用に備えるなどのために確保されてい
る領域であることを示している。このresrvedf
uture use、および、resrvedの記載の
意味は、この明細書および図面において同じである。
【0107】そして、図5に示したSDTの各構成要素
(各フィールド)の意味内容は、図6に示す通りであ
る。なお、図6において、Table idの欄の[a
ctual]は、自伝送チャンネルについてのものであ
ることを示し、[other]は、他伝送チャンネルに
ついてのものであることを示すものである。したがっ
て、図6に示すように、Table idは、以下に続
く構成要素が、actualか、otherかによっ
て、それぞれ定められた値、すなわち、「0×42」、
「0×46」のいづれかの値をとることになる。
【0108】[EIT(イベント情報テーブル)につい
て]次に、電子番組案内情報の1つであるEITについ
て説明する。EITは、デジタル放送で提供されるイベ
ント(いわゆる番組)名、開始時刻、継続時間等、イベ
ントやプログラムに関する種々のデータを含むものであ
る。そして、前述のSDTの場合と同様にARIB規定
の標準規格では、EITを伝送するパケットのPID
は、PID=0×0012と規定されている。
【0109】図7は、EITのデータ構造を説明するた
めの図である。EITのテーブル構造は、図7に示す通
りである。すなわち、図7に示すように、EITは、(
1)table id(テーブルID)、( 2)secti
on syntax indicator(セクション
・シンタックス・インジケータ)、( 3)section
length(セクション・レングス)、( 4)ser
vice id(サービスID)、( 5)version
number(バージョン番号)、( 6)curren
t next indicator(カレント・ネクス
ト・インジケータ)、( 7)section numbe
r(セクション番号)、( 8)lastsection
number(ラスト・セクション番号)、( 9)tra
nsport stream id(トランスポート・
ストリームID)、(10)original netwo
rk id(オリジナル・ネットワークID)、(11)s
egment last section numbe
r(セグメント・ラスト・セクション番号)、(12)la
st table id(ラスト・テーブルID)を構
成要素として有している。
【0110】さらに、EITは、所定回(N回:Nは1
以上の整数)のループ要素(繰り返し要素)として、(1
3)event id(イベントID)、(14)start
time(スタート・タイム)、(15)duratio
n(デュアーション(継続時間))、(16)runnin
g status(ランニング・ステータス)、(17)f
ree CA mode(フリー・CA・モード)、(1
8)descriptors loop length
(ディスクリプターズ・ループ・レングス)を有し、さ
らに、このループの中において、(19)descript
or(ディスクリプタ(記述子))が、所定回(M回:
Mは1以上の整数)繰り返すようにされている。また、
最後に誤り検出用の情報、この例の場合には、CRC用
の情報が付加される構成とされている。
【0111】また、図7において、各構成要素の右側に
設けられた欄の数字は、その構成要素のビット(bi
t)数を示している。そして、図7に示したEITの各
構成要素(各フィールド)の意味内容は、図8、図9に
示す通りである。
【0112】なお、EITであって、伝送チャンネルに
おける放送当日/翌日の番組情報に関するものをEIT
act p/fと、他伝送チャンネルに関するものをE
ITother p/fとし、自伝送チャンネルにおけ
るスケジュール情報に関するものをEITact sc
hと、他伝送チャンネルに関するものをEITothe
r schとする。
【0113】そして、図8においては、Table i
dの欄の[p/f actual]は、自伝送チャンネ
ルについての当日/翌日の番組情報に関するものである
ことを示し、[p/f other]は、他伝送チャン
ネルについての当日/翌日の番組情報に関するものであ
ることを示すものである。
【0114】同様に、Table idの欄の[sch
edule actual]は、自伝送チャンネルにつ
いてのスケジュール情報に関するものであることを示
し、[schedule other]は、他伝送チャ
ンネルについてのスケジュール情報に関するものである
ことを示すものである。
【0115】したがって、Table idは、以下に
続く構成要素が、EITact p/fか、EITot
her p/fか、EITact schか、EITo
ther schかによって、それぞれ定められた値、
すなわち、「0×4E」、「0×4F」、「0×5
F」、「0×6F」のいづれかの値をとることになる。
【0116】[CAT(限定受信テーブル)について]
次に、有料課金情報に関わる情報の1つであるCATに
ついて説明する。CATは、提供されるデジタル放送で
使用されている限定受信方式に関連する情報を含むとと
もに、個別契約に関連した情報を提供する後述のEMM
(個別契約情報)を含むパケットのPIDの値を指定す
る。CATのPIDおよびテーブル構造は、ISO/I
EC13818−1で定義される。CATのPIDは、
PID=0×0001と固定的に割り振られている。
【0117】図10は、CATのデータ構造を説明する
ための図である。CATのテーブルの詳細は、図10に
示す通りである。すなわち、図10に示すように、CA
Tは、( 1)table id(テーブルID)、( 2)s
ection syntaxindicator(セク
ション・シンタックス・インジケータ)、( 3)sect
ion length(セクション・レングス)、( 4)
version number(バージョン番号)、(
5)current next indicator(カ
レント・ネクスト・インジケータ)、( 6)sectio
n number(セクション番号)、( 7)last
section number(ラスト・セクション番
号)を構成要素として有している。
【0118】さらに、CATは、所定回(N回:Nは1
以上の整数)のループ要素(繰り返し要素)として、(
8)descriptor(ディスクリプタ(記述子))
が設けられている。また、最後に誤り検出用の情報、こ
の例の場合には、CRC用の情報が付加される構成とさ
れている。
【0119】また、図10において、各構成要素の右側
に設けられた欄の数字は、その構成要素のビット(bi
t)数を示している。そして、図10に示したCATの
各構成要素(各フィールド)の意味内容は、図11に示
す通りである。
【0120】[EMM(個別契約情報)について]次
に、有料課金情報の1つであるEMMについて説明す
る。EMMは、加入者の個別契約に関する情報を含むも
のであり、個々のSTB(受信機)で許可されるレベル
(度合い)やサービスを規定する情報を含むものであ
る。このEMMは、個々の受信機や一定の条件下にある
受信機のグループに対して伝送されるものである。この
EMMのPIDは、前述したように、CATによって与
えられる。
【0121】図12は、EMMのデータ構造を説明する
ための図である。EMMのテーブル構造の詳細は、図1
2に示す通りである。すなわち、EMMは、EMMセク
ションヘッダ、複数のEMM本体N(Nは1以上の正
数)と、セクションCRCとからなっている。各EMM
本体は、図12に示すように、固定部と、可変部と、改
ざん検出部とからなっている。
【0122】固定部は、図12に示すように、( 1)カー
ドID、( 2)関連情報バイト長、(3)プロトコル番号、
( 4)有料事業体識別、( 5)更新番号、( 6)有効期限を示
す各情報を有するものである。また、可変部は、各種の
機能情報が配置可能とされている。また、図12におい
て、左側の欄の数字は、各構成要素のバイト(Byt
e)数を示している。
【0123】[TDT(時刻日付テーブル)について]
次に、TDTについて説明する。TDTは、現在時刻
(日本標準時:JST)と日付(修正ユリウス日:MJ
D)に関する情報を含むものである。TDTを含むパケ
ットのPIDは、PID=0×0014である。
【0124】図13は、TDTのデータ構造を説明する
ための図である。TDTは、単一セクションで構成さ
れ、図13に示すように、( 1)table id(テー
ブルID)、( 2)section syntax in
dicator(セクション・シンタックス・インジケ
ータ)、( 3)section length(セクショ
ン・レングス)、( 4)JST time(JST タイ
ム)を構成要素として有している。
【0125】また、図13において、各構成要素の右側
に設けられた欄の数字は、その構成要素のビット(bi
t)数を示している。そして、図13に示したTDTの
各構成要素(各フィールド)の意味内容は、図14に示
す通りである。
【0126】[TOT(時刻日付オフセットテーブル)
について]次に、TOTについて説明する。TOTは、
現在時刻と日付、および、サマータイム実施時のオフセ
ット時間情報を含むものである。TOTを含むパケット
のPIDは、前述のTDTの場合と同じであり、PID
=0×0014である。
【0127】図15は、TOTのデータ構造を説明する
ための図である。TOTもまた、単一セクションで構成
され、図15に示すように、( 1)table id(テ
ーブルID)、( 2)section syntax i
ndicator(セクション・シンタックス・インジ
ケータ)、( 3)section length(セクシ
ョン・レングス)、( 4)JST time(JST タ
イム)、( 5)descriptors loop le
ngth(ディスクリプターズ・ループ・レングス)を
構成要素として有し、( 6)descriptor(ディ
スクリプタ(記述子))が、所定回(N回)繰り返すよ
うにされている。また、最後に誤り検出用の情報、この
例の場合には、CRC用の情報が付加される構成とされ
ている。
【0128】また、図15において、各構成要素の右側
に設けられた欄の数字は、その構成要素のビット(bi
t)数を示している。そして、図15に示したTOTの
各構成要素(各フィールド)の意味内容は、図16に示
す通りである。なお、前述したように、TDTとTOT
とは、その両方が用いられるのではなく、運用によりど
ちらか一方が用いられるようにされるものである。
【0129】このように、特定チャンネルを通じては、
電子番組案内情報(EPGデータ)であるSDT、EI
Tと、有料課金情報(EMMデータ)であるCAT、E
MMと、TDTとTOTのいづれか一方は、必ず特定チ
ャンネルを通じて伝送される。なお、TDTとTOTと
は、通常チャンネルを通じて伝送される信号に挿入され
て伝送されてもよい情報である。
【0130】また、ダウンロードデータ(DLデータ)
も必要に応じて伝送されるとともに、PSI(選局情
報)の1つであるNITも伝送するようにされる。な
お、NITについては、後述の通常チャンネルにおいて
もPISの1つの情報として必ず伝送されるものであ
り、通常チャンネルについての説明において詳述する。
【0131】そして、前述のように、デジタル放送で必
要となる付加情報の殆どを特定チャンネルを通じて伝送
する。特に、SDTotherやEITother、E
ITschなどの情報量の多い付加情報を特定チャンネ
ルに集約することで、特定チャンネル以外の通常チャン
ネルでの負荷を軽減している。
【0132】[通常チャンネルで伝送される必要最小限
の情報について]次に、通常チャンネルで伝送される必
要最小限の情報について説明する。前述したように、通
常チャンネルを通じては、主にコンテンツ情報を伝送す
るが、コンテンツ情報の受信動作に必要となる必要最小
限の情報として、選局情報(PSI)を構成する情報、
及び、必要な付加情報を伝送する。
【0133】選局情報(PSI)を構成する情報として
は、プログラム・アソシエーション・テーブル(Pro
gram Association Table:以
下、PATと略称する。)、プログラム・マップ・テー
ブル(Program MapTable:以下、PM
Tと略称する。)、デジタル放送番組を伝送している全
チャンネルの周波数情報および番組情報を与えるネット
ワーク情報テーブル(Network Informa
tion Table:以下、NITと略称する。)が
ある。また、必要な付加情報としては、有料課金放送を
実現する情報のうち、スクランブル解除に必要な共通情
報(Entitlement Control Mes
sage:以下ECMと略称する。)がある。
【0134】また、前述もしたように、電子番組案内
(EPG)を行ための電子番組案内情報は、特定チャン
ネルを通じて伝送する。しかし、この第1の実施の形態
においては、図2にも示したように、自チャンネルに関
する情報であるSDTactおよびEITact p/
fは、その伝送容量が極僅かであり、当日の番組編成に
急な変更が生じた場合にもEPGなどに即座に反映させ
ることが可能となるなど、利便性をあげることができる
ため、通常チャンネルにおいても伝送するようにしてい
る。
【0135】そして、選局情報(PSI)としてのPA
T、PMT、NITのPID(パケット識別子)は、P
ID=0×0000であり、PATによる間接指定の場
合、PID=0×0010として与えられ、テーブル構
造の詳細については、ISO/IEC13818−1に
規定されている。
【0136】[PAT(プログラム・アソシエーション
・テーブル)について]まず、選局情報(PSI)の1
つであるPATについて説明する。PATは、デジタル
放送システムの中で多重化されたサービスに対応するP
MTを伝送するパケットのPIDおよびNITを伝送す
るパケットのPIDを指定する。
【0137】図17は、PATのデータ構造を説明する
ための図である。PATのテーブル構造は、図17に示
す通りである。すなわち、図17に示すように、PAT
は、( 1)table id(テーブルID)、( 2)se
ction syntaxindicator(セクシ
ョン・シンタックス・インジケータ)、( 3)secti
on length(セクション・レングス)、( 4)t
ransportstream id(トランスポート
・ストリームID)、( 5)versionnumber
(バージョン番号)、( 6)current next
indicator(カレント・ネクスト・インジケー
タ)、( 7)section number(セクション
番号)、( 8)last section number
(ラスト・セクション番号)を構成要素として有してい
る。
【0138】さらに、PATは、所定回(N回:Nは1
以上の整数)のループ要素(繰り返し要素)として、(
9)program number(プログラム番号)、
(10)network PID(ネットワーク PI
D)、(11)program map PID(プログラ
ム マップ PID)を有している。また、最後に誤り
検出用の情報、この例の場合には、CRC用の情報が付
加される構成とされている。
【0139】また、図17において、各構成要素の右側
に設けられた欄の数字は、その構成要素のビット(bi
t)数を示している。そして、図17に示したPATの
各構成要素(各フィールド)の意味内容は、図18に示
す通りである。
【0140】なお、PATにおいては、図17に示した
ように、( 9)program number(プログラ
ム ナンバ)が、0×0000であれば、(10)netw
ork PID(ネットワーク PID)によって、N
ITのPIDが指定され、(9)program num
ber(プログラム ナンバ)が、0×0000でなけ
れば、program map PID(プログラム
マップ PID)によって、PMTのPIDが指定する
ようにされている。
【0141】[PMT(プログラム・マップ・テーブ
ル)について]次に、選局情報(PSI)の1つである
PMTについて説明する。PMTは、多重化された各サ
ービスを構成する一連のデータ群(ストリーム)を伝送
するパケットの識別子(PID)、および、そのサービ
スのプログラム・クロック・リファレンス(PCR)を
含むパケットのPIDを指定する。
【0142】図19は、PMTのデータ構造を説明する
ための図である。PMTのテーブル構造は、図19に示
す通りである。すなわち、図19に示すように、PMT
は、( 1)table id(テーブルID)、( 2)se
ction syntaxindicator(セクシ
ョン・シンタックス・インジケータ)、( 3)secti
on length(セクション・レングス)、( 4)p
rogram number(プログラム番号)、( 5)
version number(バージョン番号)、(
6)current next indicator(カ
レント・ネクスト・インジケータ)、( 7)sectio
n number(セクション番号)、( 8)last
section number(ラスト・セクション番
号)、( 9)PCR PIDを構成要素として有してい
る。
【0143】さらに、PMTは、(10)program
info length(プログラム・インフォ・レン
グス)によりループ長が指定されたN回繰り返される第
1ループ(1stループ)の構成要素として、desc
riptor(記述子)を備えている。
【0144】また、同じくN回繰り返される、第2ルー
プ(2ndループ)の構成要素として、stream
type(ストリーム・タイプ)、elementar
yPID(エレメンタリ PID)、ES info
length(ES インフォ・レングス)を有し、こ
の第2ループの中においても、さらにM回繰り返される
ループの構成要素として、descriptor(記述
子)を備えている。
【0145】また、最後に誤り検出用の情報、この例の
場合には、CRC用の情報が付加される構成とされてい
る。また、図19において、各構成要素の右側に設けら
れた欄の数字は、その構成要素のビット(bit)数を
示している。そして、図19に示したPMTの各構成要
素(各フィールド)の意味内容は、図20に示す通りで
ある。
【0146】[NIT(ネットワーク情報テーブル)に
ついて]次に、選局情報(PSI)の1つであるNIT
について説明する。NITは、前述もしたように、デジ
タル放送番組を伝送している全チャンネルの周波数情報
および番組情報を与えるものである。NITを含むパケ
ットのPIDは、前述もしたように、PATにおいて指
定される。
【0147】図21は、NITのデータ構造を説明する
ための図である。NITのテーブル構造は、図21に示
す通りである。すなわち、図21に示すように、NIT
は、( 1)table id(テーブルID)、( 2)se
ction syntaxindicator(セクシ
ョン・シンタックス・インジケータ)、( 3)secti
on length(セクション・レングス)、( 4)n
etwork id(ネットワークID)、( 5)ver
sion number(バージョン番号)、( 6)cu
rrent next indicator(カレント
・ネクスト・インジケータ)、( 7)section n
umber(セクション番号)、( 8)last sec
tion number(ラスト・セクション番号)を
構成要素として有している。
【0148】さらに、NITは、( 9)network
descriptor length(ネットワーク・
ディスクリプタ・レングス)によりループ長が指定され
た所定回(N回:Nは1以上の整数)繰り返される第1
ループ(1stループ)の構成要素として、(10)所定の
descriptor(記述子)を備える構成とされて
いる。
【0149】また、(11)transport stre
am loop length(トランスポート・スト
リーム・ループ・レングス)によりループ長が指定され
た所定開(N回:Nは以上の整数)繰り返される第2ル
ープ(2stループ)の構成要素として、(12)tran
sport stream id(トランスポートスト
リームID)、(13)original network
id(オリジナル・ネットワークID)を備え、この
第2ループに中において、(14)transport d
escriptors length(トランスポート
・ディスクリンプタズ・レングス)によりループ長が指
定された所定開(M回:Mは1以上の整数)繰り返され
るループの(15)所定のdescriptor(識別子)
を備えている。
【0150】また、最後に誤り検出用の情報、この例の
場合には、CRC用の情報が付加される構成とされてい
る。また、図21において、各構成要素の右側に設けら
れた欄の数字は、その構成要素のビット(bit)数を
示している。そして、図21に示したNITの各構成要
素(各フィールド)の意味内容は、図22に示す通りで
ある。
【0151】そして、(14)transport des
criptors length(トランスポート・デ
ィスクリンプタズ・レングス)にしたがって繰り返され
る1番目の記述子として、有線分配記述子(cable
delivery system descript
or)と、2番目の記述子として、サービスリスト記述
子が設けられている。
【0152】図23は、上述の1番目の記述子として用
いられる有線分配記述子のデータ構造を説明するための
図である。図23に示すように、有線分配記述子は、(
1)descriptor tag(デスクリプタ・タ
グ)、( 2)descriptor length(デス
クリプタ・レングス)、( 3)frequency(周波
数)、( 4)FEC outer(FEC アウター)、
( 5)modulation(変調方式)、( 6)symb
ol rate(伝送シンボルレート)、( 7)FEC
inner(FEC インナー)を構成要素として有し
ている。
【0153】図23に示した有線分配記述子の各構成要
素(各フィールド)の意味内容は、図24に示す通りで
ある。この有線分配記述子は、NITのtranspo
rtstream id(トランスポート・ストリーム
ID)と1対になるものである。この第1の実施の形態
においては、特定チャンネル、通常チャンネルのそれぞ
れを通じて伝送される信号であるトランスポート・スト
リームの1つに対して、1つの有線分配記述子が対応付
けられる。
【0154】図25は、上述の2番目の記述子として用
いられるサービスリスト記述子のデータ構造を説明する
ための図である。図25に示すように、サービスリスト
記述子は、( 1)descriptor tag(デスク
リプタ・タグ)、( 2)descriptor leng
th(デスクリプタ・レングス)、所定回(N回)繰り
返される( 3)service id(サービスID)、
( 4)servicetype(サービス・タイプ)を構
成要素として有している。
【0155】( 1)descriptor tag(デス
クリプタ・タグ)、( 2)descriptor len
gth(デスクリプタ・レングス)は、前述した有線分
配記述子と同様の意味内容を表すものである。また、(
3)service id(サービスID)は、サービス
を識別するものであり、通常、サービスは視聴者が選局
するチャンネルと一致する。また、( 4)service
type(サービス・タイプ)は、図26に示すよう
に、その伝送チャンネルにおいて行われるサービスの種
類を示すものである。
【0156】すなわち、図26は、( 4)service
type(サービス・タイプ)の例を示すものであ
り、( 4)service typeの取る値によって、
デジタルTV(テレビ)サービスか、デジタル音声サー
ビス、データサービスかなどを識別することができるよ
うにするものである。
【0157】このサービスリスト記述子もまた、NIT
の(12)transport stream id(トラ
ンスポート・ストリームID)と1対になるものであ
る。つまり、この第1の実施の形態においては、特定チ
ャンネル、通常チャンネルのそれぞれを通じて伝送され
る信号であるトランスポート・ストリームの1つに対し
て、1つのサービスリスト記述子が対応付けられる。
【0158】なお、有線分配記述子を説明するための図
23と、サービスリスト記述子を説明するための図25
において、右側の欄の数字は、各構成要素(各フィール
ド)のビット(bit)数を示している。
【0159】[ECM(スクランブル解除に必要な共通
情報)について]次に、通常チャンネルを通じて伝送す
る必要最小限の付加情報であるECMについて説明す
る。ECMは、前述もしたように、デジタル放送システ
ムの中で多重化された各サービスに付随する情報であ
り、番組情報(番組に関する情報とデ・スクランブルの
ための鍵データなど)および制御情報(受信機のデ・ス
クランブル機能の強制オン/オフの指令)からなる共通
情報である。ECMを伝送するパケットのPIDは、P
MTによって間接指定される。
【0160】図27は、ECMのデータ構造を説明する
ための図である。ECMのテーブル構造の詳細は、図2
7に示す通りである。すなわち、ECMは、ECMセク
ションヘッダ、ECM本体、セクションCRCとからな
っている。ECM本体は、図27に示すように、固定
部、可変部、改ざん検出部を有するものである。
【0161】そして、固定部は、図27に示すように、
( 1)プロトコル番号、( 2)有料事業体識別、( 3)ワーク
鍵識別、( 4)スクランブル鍵(Odd)、( 5)スクラン
ブル鍵(Even)、( 6)判定タイプ、( 7)年月日時分
(日付MJD+時分秒BCD)、( 8)録画制御を示す情
報を有するものである。また、可変部は、各種の機能情
報が配置可能とされている。また、図27において、左
側の欄の数字は、各構成要素のバイト(Byte)数を
示している。
【0162】このように、通常チャンネルを通じて伝送
される必要最小限の付加情報としては、PAT、PM
T、NIT、ECMある。また、この第1の実施の形態
においては、EPGact(EITact+SDTac
t)も通常チャンネルを通じて伝送する必要最小限の付
加情報としている。
【0163】これらの通常チャンネルを通じて伝送する
必要最小限の情報の総伝送容量は、数十kbps〜数百
kbps程度と小さい。このため、通常チャンネルの伝
送容量のほとんど全てをコンテンツ情報の伝送に用いる
ことができるようにされる。
【0164】このように、この第1の実施の形態におい
ては、EPGデータ(SDT、EIT)、有料課金情報
(EMM、ECM)、TOT、TDT、BITなどの付
加情報のうち、少なくとも、EPGデータであるSD
T、EIT、有料課金情報であるEMM、および、TO
T、TDT、さらに、選局情報の1つであるCATを特
定チャンネルを通じて送信する。
【0165】また、通常チャンネルを通じては、少なく
とも、選局情報(PSI)であるNIT、CAT、PA
T、PMTのうちのNIT、PAT、PMTと、付加情
報の1つであるスクランブル解除に必要な共通情報(E
CM)を伝送する。
【0166】このため、この明細書において、特定チャ
ンネルを通じて伝送する付加情報は、上述のように、主
に付加的なサービスを提供するための付加情報であるS
DT、EIT、EMM、TOTあるいはTDTおよびC
ATをいい、通常チャンネルを通じて伝送するコンテン
ツ情報以外の必要最小限の情報は、主に選局情報を構成
する情報であるNIT、PAT、PMTおよびECMを
いう。
【0167】なお、前述もしたように、デジタル放送の
場合には、送信される信号は、所定のパケットにまとめ
られて送信されるが、このデジタル放送の場合の送信信
号のパケット構造、および、前述したPAT、PMT、
NIT、NITの有線分配記述子(cable del
ivery system descriptor)、
サービスリスト記述子(service list d
escriptor)などの構造については、本願発明
者により先に出願された特許出願の特許公開公報(特開
平11−355224)にも説明されている。
【0168】[STB5の番組受信動作について]次
に、図2に示したように特定チャンネルと通常チャンネ
ルとの双方において伝送するようにされるPSI(選局
情報)に基づいて行われるSTB5においての番組受信
動作について、図28に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。ここでは、STB5に電源を投入した時
点からの受信動作について説明する。
【0169】なお、前述したPATおよびPMTにおい
てプログラム番号が、NITにおいてはサービスIDが
それぞれ視聴者(STB5の操作者)が、選択する放送
番組に該当するものである。また、前述のことからも分
かるように、NITがネットワーク全体、つまり、CA
TV局1から送出されるすべてのデジタル放送について
の伝送チャンネルを通じて伝送されるデジタル放送信号
(トランスポートストリーム)の情報を含み、同一のテ
ーブルがすべての伝送チャンネルで並行に伝送されるの
に対し、PATおよびPMTは、それぞれが伝送される
伝送チャンネル(物理チャンネル)内の番組の情報だけ
からなり、各伝送チャンネルごとに異なった内容になっ
ている。
【0170】この第1の実施の形態のSTB5は、前述
もしたようにラストチャネルメモリ機能を備えたもので
ある。すなわち、STB5は、電源をオフにする直前ま
で通常チャンネルを受信する受信回路部53によって受
信するようにされていた通常チャンネルの周波数、およ
び、選択して視聴するようにされていた放送番組を特定
するためのプログラム番号などの必要な情報が、EEP
ROM74に記憶するようにされている。
【0171】そして、STB5の電源の再投入時におい
ては、EEPROM74に記憶保持されている通常チャ
ンネルの周波数やプログラム番号に基づいて、電源がオ
フにされる直前まで選局されていた通常チャンネルを選
局し、視聴するようにされてた放送番組を選択するよう
にすることができるうようにされている。このように、
電源がオフにされる直前に選択していた放送番組を電源
の再投入後にも自動的に選択する機能をこの明細書にお
いて、ラストチャンネルメモリ機能という。
【0172】そして、STB5に電源が投入されると、
STB5のコントローラ70は、前述したように、電源
をオフにする直前まで受信回路部53によって受信する
ようにされていた通常チャンネルの周波数をEEPRO
M74から読み出し、これを選局制御信号として受信処
理回路53のチューナ部531に供給して、その選局制
御信号によって指示される通常チャンネルを選局するよ
うにする。
【0173】チューナ部531によって選局された通常
チャンネルの番組放送信号は、64QAM復調部532
で復調され、リードソロモン誤り訂正部533において
誤り訂正される。誤り訂正された番組放送信号は、デ・
スクランブル部54を通じて、デ・マルチプレクサ55
に供給される。
【0174】コントローラ70は、デ・マルチプレクサ
55を制御し、番組放送信号からNITを抽出し、例え
ば、DRAM75に格納する(ステップS101)。な
お、このDRAM75に記憶するようにされるNIT
は、そのバージョン番号が異なるNITを取得したとき
には、更新するようにされるものである。
【0175】そして、コントローラ70は、電源をオフ
にする直前までデ・マルチプレクサ54において、抽出
するようにされていた番組のプログラム番号(NITの
サービスIDと同じ。)をEEPROM74から読み出
し、取得したNITの番組リスト、すなわち、NITの
すべてのサービスIDをサーチする(ステップS10
2)。
【0176】そして、コントローラ70は、ステップS
102のサーチ結果から、プログラム番号によって指示
された放送番組は、現在選局されている通常チャンネル
(自チャンネル)内に存在するか否かを判断する(ステ
ップS103)。ステップS103の判断処理におい
て、指示された目的とする放送番組が、現在選局されて
いる通常チャンネル(自チャンネル)内に存在しないと
判断したときには、目的とするサービスIDを含むサー
ビスリスト記述子の前に組み合わされている有線分配記
述子の構成要素であるfrequency(周波数)が
示す情報により、目的とする放送番組を放送している通
常チャンネルの周波数を特定する。
【0177】そして、特定したその周波数の通常チャン
ネルを選局するように、受信処理回路53のチューナ部
531を制御して、目的とする通常チャンネルを選局す
るようにする(ステップS104)。ステップS104
の処理の後、または、ステップS103の判断処理にお
いて、指示された目的とする放送番組が、現在選局され
ている通常チャンネル(自チャンネル)内に存在すると
判断したときには、コントローラ70は、デ・マルチプ
レクサ55を制御して、その選局されている通常チャン
ネルの番組放送信号からPATを受信、抽出し(ステッ
プS105)、PMTを受信、抽出する(ステップS1
06)。
【0178】そして、コントローラ70は、EEPRO
M74から読み出した電源をオフにする直前までデ・マ
ルチプレクサ54において、抽出するようにされていた
番組のプログラム番号で示される放送番組が、選局する
ようにした通常チャンネルの番組放送信号によって放送
されているか否か(放送目的の信号か否か)をPAT、
PMTのプログラム番号に基づいて判断する(ステップ
S107)。
【0179】ステップS107の判断処理において、目
的とする放送番組が、現在選局している通常チャンネル
の番組放送信号によって放送されていると判断したとき
には、コントローラ70は、デ・マルチプレクサ55を
制御して、その通常チャンネルの放送番組信号からEC
Mを受信、抽出する(ステップS108)。
【0180】ECMは、前述もしたように、スクランブ
ル解除に必要な共通情報である。コントローラ70は、
デ・マルチプレクサ55からのECMをICカードI/
F部81を通じてこれに装着されているICカード90
に供給する。ICカード90は、CPUを備えたもので
あり、自己が保持する情報と、供給されたECMに基づ
いて、受信、選局した放送番組信号による放送番組の視
聴の可/不可を判断し、視聴可と判断した場合には、I
Cカード90は、スクランブルの鍵情報をコントローラ
70に供給する。
【0181】コントローラ70は、ICカードから鍵情
報が、送信されてきたか否かを判断することにより、受
信、選局した放送番組信号による放送番組の視聴の可/
不可を判断する(ステップS109)。ステップS10
9の判断処理において、視聴可と判断された場合には、
ICカード90からスクランブルの鍵情報がコントロー
ラ70に供給される。コントローラ70は、ICカード
からの鍵情報をデ・スクランブル部54に供給し、受信
選局した放送番組信号のスクランブルが解除するように
され、スクランブルが解除された番組放送信号が、デ・
マルチプレクサ55に供給される。
【0182】スクランブルが解除された番組放送信号
は、デ・マルチプレクサ55に供給されるので、コント
ローラ70は、デ・マルチプレクサ55を制御して、P
MTのエレメンタリIDと一致するPIDを持つパケッ
トを受信、選局している通常チャンネルの番組放送信号
から受信、抽出する(ステップS110)。
【0183】ステップS110で抽出されたパケットで
あって、データ放送のためのパケットは、データ処理部
56に、また、ビデオデータのパケットは、ビデオ処理
部57に、また、オーディオデータのパケットは、オー
ディオ処理部58に供給され、ここでデコードされる
(ステップS111)。これにより、目的とする放送番
組の映像信号、音声信号が得られ、STB5に接続され
たモニタ受像機6に供給されて目的とする放送番組の視
聴ができるようにされる。
【0184】また、ステップS109の判断処理におい
て、ICカードからの鍵情報は、供給されず、受信、選
局した放送番組信号による放送番組の視聴が不可である
と判断した場合には、コントローラ70は、視聴不可で
あることを通知するための表示メッセージをOSD回路
59、合成回路60を通じて出力する映像信号に重畳す
るようにし、STB5の使用者に対して、受信選局する
ようにした通常チャンネルを通じて放送される放送番組
の視聴が不能であることを通知するようにする(ステッ
プS112)。
【0185】また、ステップS107の判断処理におい
て、現在選局している通常チャンネルの放送信号が放送
目的の信号でないと判断したときには、コントローラ7
0は、目的賭する放送番組が行われていないことを通知
する表示メッセージを表示するようにするなどの所定の
例外処理を行う(ステップS113)。
【0186】そして、STB5の使用者によって、番組
選択がおこなれた場合には、ステップS102からの処
理が行うようにされる。また、受信したNITのバージ
ョン番号が、DRAM75に記憶格納されているNIT
と異なった場合には、DRAM75NI記憶格納されて
いるNITをステップS101の処理と同様の処理によ
り更新するようにする。
【0187】このように、この第1の実施の形態のST
B5は、必要最小限の付加情報しか持たない通常チャン
ネルを通じて伝送される番組放送信号を受信して、目的
とする放送番組を簡単な操作で選択して、視聴すること
ができるようにしている。
【0188】[STB5の特定チャンネルの受信動作に
ついて]次に、この第1の実施の形態のSTB5におい
て行われる特定チャンネルを通じて伝送される付加情報
信号の受信動作について説明する。前述もしたように、
この第1の実施の形態のデジタル放送方法、デジタル放
送システムにおいては、特定チャンネルを通じて、電子
番組案内を行うために必要な情報などの付加情報のほと
んどは、特定チャンネルを通じて伝送されるため、特定
チャンネルを通じて伝送される付加情報信号を必ず受信
する必要がある。
【0189】特定チャンネルの周波数が固定的に設定さ
れていれば、その周波数の放送信号を選局するようにコ
ントローラ70が、特定チャンネル受信用の受信回路部
51のチューナ部511を制御すればよい。しかし、各
地に開局されているCATV局において特定チャンネル
の周波数を固定的に定めることは難しい。CATV局ご
とに用いる光ファイバケーブルの伝送帯域が異なってい
たり、空きチャンネル数が異なっていたりするためであ
る。
【0190】そして、各CATV局ごとに特定チャンネ
ルの周波数が異なっていたのでは、各CATV局ごとに
専用のSTBを設けるようにしなければならなくなる。
また、特定チャンネルの周波数を固定的に定めてしまっ
たのでは、伝送チャンネル数の増減などのCATV局が
デジタル放送を行う場合の柔軟性を疎外し、視聴者に取
って利便性の高いデジタル放送を提供できなくなる可能
性もある。
【0191】そこで、特定チャンネルの周波数などは、
各CATV局で自由に設定し、必要に応じて変更できる
ようにして、柔軟にデジタル放送を行うことができるよ
うにしておく。そして、STB5においては、随時に送
信周波数が異なる可能性のある特定チャンネルを確実に
受信して、利用できるようにする。
【0192】このため、この第1の実施の形態のSTB
5においては、図2に示したように、特定チャンネルお
よび通常チャンネルで送信される選局情報(PSI)の
情報に基づいて、確実に特定チャンネルを特定し、これ
を選局できるようにする。すなわち、この第1の実施の
形態においては、選局情報に特定チャンネルを指定する
記述子を挿入したり、あるいは、選局情報(PSI)の
既存の情報の流用により特定チャンネルを特定できるよ
うに取り決めることによって、STB5において、特定
チャンネルを確実に受信選局し、これを利用できるよう
にしている。
【0193】具体的には、NITのサービスリスト記
述子を利用する方法、NITのCA EMM TS記
述子を利用する方法、ブロードキャスター情報テーブ
ル(Broadcaster infomation
Table:以下、BITと略称する。)に新規記述子
を追加挿入する方法が考えられる。以下、、、の
それぞれの方法について、具体的に説明する。
【0194】[NITのサービスリスト記述子を利用
する方法]まず、NITのサービスリスト記述子を利
用する方法について説明する。このNITのサービスリ
スト記述子を利用する方法は、図21に示したNITの
第2ループの記述子であって、トランスポート・ストリ
ームIDで特定される各伝送チャンネルに多重化される
サービスの識別子を記入している図25に示したサービ
スリスト記述子を利用する。
【0195】すなわち、特定チャンネルに対応する図2
5に示したサービスリスト記述子においては、serv
ice id(サービスID)=0×0000とし、s
ervice type(サービス・タイプ)=0×B
Fとする。ここで、0×0000、0×BFにおいて、
「0×」は、前述もしたように、以下に続く数字、文字
が、16進表現であることを示すものである。このよう
に、特定チャンネルを識別するための特定の値がセット
されたサービスリスト記述子をNITに含めて伝送す
る。なお、サービス・タイプの0×80から0×BFま
では、事業者定義領域とされている。
【0196】そして、STB5のコントローラ70にお
いては、デ・マルチプレクサ52、あるいは、デ・マル
チプレクサ55から供給されるNITの第2ループのサ
ービスリスト記述をサーチし、サービスID=0×00
00であって、かつ、サービス・タイプ=0×BFであ
るサービスリスト記述子を検出する。
【0197】次に、STB5のコントローラ70は、サ
ービスID=0×0000であって、かつ、サービス・
タイプ=0×BFであるサービスリスト記述子に対応す
る図23に示した有線分配記述子を特定する。前述もし
たように、有線分配記述子もまた、NITの記述子であ
る。そして、有線分配記述子は、その伝送チャンネルを
通じて伝送される放送信号(トランスポートストリー
ム)である付加情報信号の周波数を示すfrequen
cy(周波数)を構成要素として備えている。
【0198】したがって、サービスID=0×0000
であって、かつ、サービス・タイプ=0×BFであるサ
ービスリスト記述子を特定することで、特定チャンネル
を示すトランスポート・ストリームIDを特定すること
ができる。また、サービスID=0×0000であっ
て、かつ、サービス・タイプ=0×BFであるサービス
リスト記述子に対応する有線分配記述子の構成要素であ
るfrequency(周波数)によって、特定チャン
ネルの周波数が特定され、その周波数の放送信号を選局
するように、受信回路部51のチューナ部511を制御
することにより、確実に特定チャンネルを選局して、特
定チャンネルを通じて伝送されてくる付加情報をSTB
5において利用することができる。
【0199】図29は、このNITのサービスリスト
記述子を利用する場合のSTB5における特定チャンネ
ルの選局処理等について説明するためのフローチャート
である。この図29に示す処理は、STB5に電源を投
入した直後などの所定のタイミングで、STB5のコン
トローラ70において実行される処理である。
【0200】すなわち、STB5においては、電源がオ
ンにされ、使用が開始するようにされると、前述もした
ように、デ・マルチプレクサ52、あるいは、デ・マル
チプレクサ55からのNIT内のサービスリスト記述子
を参照し、サービスID=0×0000であって、か
つ、サービス・タイプ=0×BFであるサービスリスト
記述子を検出するとともに、そのサービスリスト記述子
に対応する有線分配記述子の構成要素であるfrequ
ency(周波数)によって、特定チャンネルの周波数
を特定する(ステップS201)。
【0201】そして、コントローラ70は、特定した周
波数の放送信号(特定チャンネルを通じて伝送される付
加情報信号)を選局するように、選局制御信号を形成
し、これを受信回路部51のチューナ部511に供給す
る特定チャンネルの受信選局動作を行い(ステップS2
02)、特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信
号を受信、選局するようにチャンネル移動を実行する
(ステップS203)。
【0202】これにより、特定チャンネルを通じて伝送
される付加情報信号が、受信回路部51のチューナ部5
11により選局され、この選局された放送信号が、64
QAM復調部512で復調されて、リードソロモン誤り
訂正部513に供給される。そして、復調された付加情
報信号は、リードソロモン誤り訂正部513において誤
り訂正が行われ、誤り訂正された付加情報信号が、デ・
マルチプレクサ52に供給される。
【0203】そして、デ・マルチプレクサ52は、コン
トローラ70の制御に応じて、SDT、EIT、CA
T、EMM、TDTあるいはTOTを分離、抽出し、コ
ントローラ70に供給してくる。コントローラ70は、
これらを受け付け、EMMをICカードI/F81を通
じてICカード90に記録するとともに(ステップS2
04)、SDTやEITなどのEPGデータなどを不揮
発性メモリであるEEPROM74に格納する(ステッ
プS205)。
【0204】そして、コントローラ70は、付加情報信
号中にダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付
加情報があるか否かを判断し(ステップS206)、ダ
ウンロードデータなどがあると判断した場合には、これ
を受信して、DRAM75に一時記憶し、このSTB5
において利用できるようにする(ステップS207)。
【0205】ステップS207の処理の後、および、ス
テップS206の判断処理において、付加情報信号中に
ダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付加情報
がないと判断したときには、この図29に示す処理を終
了する。
【0206】このように、NITのサービスリスト記
述子を利用することによって、STB5の受信回路部5
1により、確実に特定チャンネルを通じて伝送されてく
る付加情報信号を受信選局し、これを利用するようにす
ることができる。
【0207】[NITのCA EMM TS記述子を
利用する方法]次に、NITのCA EMM TS記
述子を利用する方法について説明する。このNITの
CA EMM TS記述子を利用する方法は、図21に
示したNITの第1ループの記述子であって、非常時の
EMM情報を伝送する放送信号(トランスポート・スト
ーリム)を受信し、受信機での電源オフ操作後の受信継
続時間を記入しているCA EMM TS記述子を利用
し、電源保持時間を適当に調整し、EMM情報の他、電
子番組案内情報もその期間中に受信できるようにする。
【0208】図30は、CA EMM TS記述子の構
成を示すための図である。図30に示すように、CA
EMM TS記述子は、( 1)descriptor t
ag(デスクリプタ・タグ)、( 2)descripto
r length(デスクリプタ・レングス)、( 3)C
A system id(CA・システムID)、(4)
transport stream id(トランスポ
ート・ストリームID)、( 5)original ne
twork id(オリジナル・ネットワークID)、
( 6)power supply period(電源供
給期間)を構成要素として有している。
【0209】図30に示したCA EMM TS記述子
の各構成要素(各フィールド)の意味内容は、図31に
示す通りである。このCA EMM TS記述子は、前
述もしたように、NITの第1ループの記述子である。
そして、この例の場合には、( 4)transport
stream id(トランスポート・ストリームI
D)に、特定チャンネルを通じて伝送する付加情報信号
のトランスポート・ストリームIDをセットして、伝送
するようにする。
【0210】そして、STB5のコントローラ70にお
いては、デ・マルチプレクサ52、あるいは、デ・マル
チプレクサ54から供給されるNITの第1ループのC
AEMM TS記述子のトランスポート・ストリームI
Dによって、特定チャンネルのトランスポート・ストリ
ームIDを認識し、この認識した特定チャンネルのトラ
ンスポート・ストリームIDを有するNITの第2ルー
プの記述子である有線分配記述子から、特定チャンネル
を通じて伝送される付加情報信号の周波数を特定する。
【0211】これにより、その特定した周波数の放送信
号を選局するように、受信回路部51のチューナ部51
1を制御することにより、確実に特定チャンネルを選局
して、特定チャンネルを通じて伝送されてくる付加情報
をSTB5において利用することができる。
【0212】図32は、このNITのCA EMM
TS記述子を利用する場合のSTB5における特定チャ
ンネルの選局処理等について説明するためのフローチャ
ートである。この図32に示す処理は、STB5の電源
が落とされた後に、CA EMM TS記述子のPow
er supply periodによって指定される
期間(時間)内において、例えば、所定のタイミング
で、STB5のコントローラ70において実行される処
理である。
【0213】すなわち、STB5においては、電源がオ
フにされると、デ・マルチプレクサ52、あるいは、デ
・マルチプレクサ55からのNIT内の第1ループのC
AEMM TS記述子を参照し、その記述子内のトラン
スポート・ストリームIDから、特定チャンネルを通じ
て伝送される付加情報信号のトランスポート・ストリー
ムIDを認識し、その認識したトランスポート・ストリ
ームIDを有するNITの第2ループの記述子である有
線分配記述子から、特定チャンネルを通じて伝送される
付加情報信号の周波数を特定する。(ステップS30
1)。
【0214】これ以降の処理は、図29に示したNI
Tのサービスリスト記述子を利用する場合と同じであ
る。すなわち、コントローラ70は、特定した周波数の
放送信号(特定チャンネルを通じて伝送される付加情報
信号)を選局するように、選局制御信号を形成し、これ
を受信回路部51のチューナ部511に供給する特定チ
ャンネルの受信選局動作を行い(ステップS302)、
特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信号を受
信、選局するようにチャンネル移動を実行する(ステッ
プS303)。
【0215】そして、デ・マルチプレクサ52は、コン
トローラ70の制御に応じて、SDT、EIT、CA
T、EMM、TDTあるいはTOTを分離、抽出し、コ
ントローラ70に供給してくる。コントローラ70は、
これらを受け付け、EMMをICカードI/F81を通
じてICカード90に記録するとともに(ステップS3
04)、SDTやEITなどのEPGデータなどを不揮
発性メモリであるEEPROM74に格納する(ステッ
プS305)。
【0216】そして、コントローラ70は、付加情報信
号中にダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付
加情報があるか否かを判断し(ステップS306)、ダ
ウンロードデータなどがあると判断した場合には、これ
を受信して、DRAM75に一時記憶し、このSTB5
において利用できるようにする(ステップS307)。
【0217】ステップS307の処理の後、および、ス
テップS306の判断処理において、付加情報信号中に
ダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付加情報
がないと判断したときには、この図32に示す処理を終
了する。
【0218】このように、NITのCA EMM T
S記述子を利用することによって、STB5の受信回路
部51により、確実に特定チャンネルを通じて伝送され
てくる付加情報信号を受信選局し、これを利用するよう
にすることができる。
【0219】[BIT(ブロードキャスター情報テー
ブル)を利用する方法]次に、BIT(ブロードキャ
スター情報テーブル)を利用する方法について説明す
る。送出系、すなわち、CATV局において、SI(サ
ービス情報)の一部としてBIT(ブロードキャスター
情報テーブル:Broadcasterinforma
tion table)を送出するようにする場合があ
る。
【0220】このBITは、放送局側の種々の情報を通
知するようにするための情報である。図33は、BIT
の構成を説明するための図である。図33に示すよう
に、BITは、( 1)table id(テーブルI
D)、( 2)section syntax indic
ator(セクション・シンタックス・インジケー
タ)、(3)section length(セクション
・レングス)、( 4)original network
id(オリジナル・ネットワークID)、( 5)ver
sion number(バージョン番号)、( 6)cu
rrent next indicator(カレント
・ネクスト・インジケータ)、( 7)sectionnu
mber(セクション番号)、( 8)last sect
ion number(ラスト・セクション番号)を構
成要素として有している。
【0221】さらに、BITは、所定回(N1回:N1
は1以上の整数)のループ(第1ループ)要素(繰り返
し要素)として、( 9)descriptor(ディスク
リプタ(記述子))が設けられている。また、BIT
は、所定回(N2回:N2は1以上の整数)のループ
(第2ループ)要素(繰り返し要素)として、(10)br
oadcaster id(ブロードキャスターI
D)、(11)broadcaster descript
ors length(ブロードキャスター記述子レン
グス)が設けられる。
【0222】また、第2ループの中において、さらに所
定回(N3回)のループ要素(繰り返し要素)として、
(12)descriptor(ディスクリプタ(記述
子))が設けられている。また、最後に誤り検出用の情
報、この例の場合には、CRC(Cyclic Red
undancy Check)用の情報が付加される構
成とされている。そして、図33に示したBITの各構
成要素(各フィールド)の意味内容は、図34に示す通
りである。
【0223】そして、BIT内に新たな記述子を追加す
る。この新規追加記述子をSI prime ts d
escriptor(SIプライムts記述子)と呼
ぶ。図35は、SIプライムts記述子の構成を説明す
るための図である。図35に示すように、( 1)desc
riptor tag(デスクリプタ・タグ)、( 2)d
escriptor length(デスクリプタ・レ
ングス)、( 3)parameter version
(パラメータ・バージョン)、( 4)updatetim
e(アップデート時間)、( 5)SI prime ts
networkid(SIプライムtsネットワーク
ID)、( 6)SI prime transport
stream id(SIプライムトランスポートスト
リームID)を構成要素として有している。
【0224】さらに、SI prime ts記述子
は、所定回(N回:Nは1以上の整数)のループ要素
(繰り返し要素)として、( 7)table id(テー
ブルID)、( 8)table description
length(テーブル記述子レングス)を有し、こ
のループに中において、さらに所定回(M回:Mは1以
上の整数)のループが設けられ、このループの構成要素
として、( 9)tabledescription by
te(テーブル記述子バイト)が設けられている。
【0225】図35に示したSI prime ts記
述子の各構成要素(各フィールド)の意味内容は、図3
6に示す通りである。そして、この例の場合には、BI
TのSI prime ts記述子において、( 6)SI
prime transport stream i
d(SIプライムトランスポートストリームID)に、
特定チャンネルを通じて伝送する付加情報信号のトラン
スポート・ストリームIDをセットして、伝送するよう
にする。
【0226】そして、STB5のコントローラ70にお
いては、デ・マルチプレクサ52、あるいは、デ・マル
チプレクサ54からBITが供給された場合に、BIT
のBITのSI prime ts記述子の( 6)SIプ
ライムトランスポートストリームIDに基づいて特定チ
ャンネルのトランスポートストリームIDを特定し、こ
れをSTB5のEEPROM74に記憶媒保持してお
く。
【0227】そして、特定チャンネルを通じて伝送され
る付加情報信号を受信選局する必要が生じた場合に、E
EPROM74から、これに記憶保持している( 6)SI
プライムトランスポートストリームIDを読み出し、こ
の読み出したSIプライムトランスポートストリームI
Dと同じトランスポートストリームIDを有する伝送チ
ャンネルの周波数をNITの第2ループの記述子である
有線分配記述子の周波数情報から特定する。
【0228】これにより、その特定した周波数の放送信
号を選局するように、受信回路部51のチューナ部51
1を制御することにより、確実に特定チャンネルを選局
して、特定チャンネルを通じて伝送されてくる付加情報
をSTB5において利用することができる。
【0229】図37、図38は、BIT(ブロードキ
ャスター情報テーブル)を利用する場合のSTB5にお
ける特定チャンネルの選局処理等について説明するため
のフローチャートである。このうち、図37は、特定チ
ャンネルを通じて伝送される付加情報信号のトランスポ
ートストリームIDを特定する処理を説明するためのフ
ローチャートであり、図38は、特定したトランスポー
トストリームIDに基づいて、特定チャンネルを受信選
局する処理を説明するためのフローチャートである。
【0230】まず、図37に示すように、STB5のコ
ントローラ70は、デ・マルチプレクサ52、あるい
は、デ・マルチプレクサ54からBITが供給されたと
きには、この供給されたBITのSIプライムts記述
子を参照し(ステップS4011)、( 6)SI pri
me transport stream id(SI
プライムトランスポートストリームID)を取得して
(ステップS402)、これをEEPROM74に格納
する(ステップS403)。
【0231】このようにして、特定チャンネルを通じて
伝送される付加情報信号のトランスポート・ストリーム
IDを予め特定しておく。そして、STB5に電源が投
入された直後など、電子番組案内情報等が必要になった
場合において、図38に示す処理を実行する。
【0232】STB5に電源が投入されるなどの所定の
タイミングにおいて、STB5のコントローラ70は、
EEPROM74に格納されているSI prime
transport stream id(SIプラ
イムトランスポートストリームID)を参照し、デ・マ
ルチプレクサ52、あるいは、デ・マルチプレクサ55
からのNIT内の有線分配記述子をサーチして、EEP
ROM74からのSIプライムトランスポートストリー
ムIDと同じトランスポート・ストリームIDを有する
特定チャンネルの周波数を特定する(ステップS50
1)。
【0233】これ以降の処理は、図29に示したNI
Tのサービスリスト記述子を利用する場合と同じであ
る。すなわち、コントローラ70は、特定した周波数の
放送信号(特定チャンネルを通じて伝送される付加情報
信号)を選局するように、選局制御信号を形成し、これ
を受信回路部51のチューナ部511に供給する特定チ
ャンネルの受信選局動作を行い(ステップS502)、
特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信号を受
信、選局するようにチャンネル移動を実行する(ステッ
プS503)。
【0234】そして、デ・マルチプレクサ52は、コン
トローラ70の制御に応じて、SDT、EIT、CA
T、EMM、TDTあるいはTOTを分離、抽出し、コ
ントローラ70に供給してくる。コントローラ70は、
これらを受け付け、EMMをICカードI/F81を通
じてICカード90に記録するとともに(ステップS5
04)、SDTやEITなどのEPGデータなどを不揮
発性メモリであるEEPROM74に格納する(ステッ
プS505)。
【0235】そして、コントローラ70は、付加情報信
号中にダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付
加情報があるか否かを判断し(ステップS506)、ダ
ウンロードデータなどがあると判断した場合には、これ
を受信して、DRAM75に一時記憶し、このSTB5
において利用できるようにする(ステップS507)。
【0236】ステップS307の処理の後、および、ス
テップS506の判断処理において、付加情報信号中に
ダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付加情報
がないと判断したときには、この図38に示す処理を終
了する。
【0237】このように、BIT(ブロードキャスタ
ー情報テーブル)を利用することによって、STB5の
受信回路部51により、確実に特定チャンネルを通じて
伝送されてくる付加情報信号を受信選局し、これを利用
するようにすることができる。
【0238】このように、、、のいずれの方法を
用いても、特定チャンネル特定し、その特定チャンネル
を通じて伝送されてくる付加情報信号を確実に受信、選
局して、その付加情報信号によって提供される種々の付
加情報を取得し、利用することができる。
【0239】なお、いずれの方法を用いるかは、デジタ
ル放送を行うCATV局側において定めるようにすれば
よい。また、前述した、、の方法のうち、2つの
方法を併用するようにしたり、あるいは、前述した、
、の方法の全部を行うようにしてももちろんよい。
【0240】なお、前述した、、の方法以外に
も、特定チャンネル、通常チャンネルの双方に付加され
るPSIの情報を用いて、あるいは、PISの情報とし
て新たに設けられる情報を用いて、特定チャンネル特定
し、その特定チャンネルを通じて伝送されてくる付加情
報信号を確実に受信、選局するようにしてももちろんよ
い。
【0241】そして、前述もしたように、STB5にお
いて、特定チャンネルを特定し、その特定チャンネルを
通じて伝送されてくる付加情報信号によって提供される
種々の付加情報は、EEPROM74に格納されて必要
に応じて読み出され利用するようにされる。
【0242】[電子番組案内の提供について]そして、
この第1の実施の形態のSTB5においては、特定チャ
ンネルを通じて提供され、自己のEEPROM74に格
納された情報に基づいて電子番組案内を行う場合には、
以下のようになる。ここでは、受信チャンネルの番組表
は、その受信チャンネルのEITact、SDTact
からなるEPGactデータを用いて行い、他の通常チ
ャンネルをも含めた電子番組案内は、特定チャンネルを
通じて提供され、STB5のEEPROM74に格納さ
れた電子番組案内情報を用いる場合を例にして説明す
る。
【0243】図39は、この第1の実施の形態のSTB
5において行われる電子番組案内の提供処理を説明する
ためのフローチャートである。この図39の処理は、例
えば、図28を用いて前述したように、通常チャンネル
を通じて放送番組の視聴が行われるようにされた後にS
TB5のコントローラ70において行なわれる処理であ
る。
【0244】目的とする放送番組を放送している通常チ
ャンネルが選局され、目的とする放送番組が選択された
後において、STB5のコントローラ70は、図39の
処理を実行する。まず、コントローラ70は、デ・マル
チプレクサ55を制御して、現在、STB5が受信、選
局するようにしている通常チャンネルを通じて提供され
る番組放送信号から、現在番組データであるEPGac
tデータを抽出して取得し(ステップS601)、この
取得したデータを例えば、DRAM75に一時記憶する
(ステップS602)。
【0245】次に、STB5のコントローラ70は、キ
ー操作部82を通じて、あるいは、図示しないが、リモ
コン信号の受光部、および、リモートコマンダを通じ
て、視聴者による現在番組表の表示指示を受け付けたか
否かを判断する(ステップS603)。
【0246】ステップS603の判断処理において、現
在番組表の表示指示を受け付けたと判断したときには、
コントローラ70は、ステップS602においてDRA
M75に記憶したEPGactデータを呼び出し(読み
出し)(ステップS604)、当該通常チャンネルを通
じて提供される番組についての現在番組表を作成するよ
うにして、これをOSD回路59、合成回路60を通じ
て、モニタ受像機6の表示画面にこれを表示するように
する(ステップS605)。
【0247】ステップS605の処理の後、および、ス
テップS603の判断処理において、視聴者による現在
番組表の表示指示を受け付けていないと判断した場合に
は、STB5のコントローラ70は、キー操作部82を
通じて、あるいは、図示しないが、リモコン信号の受光
部、および、リモートコマンダを通じて、視聴者による
放送のスケジュール表の表示指示を受け付けたか否かを
判断する(ステップS606)。
【0248】ステップS606の判断処理において、ス
ケジュール表の表示指示を受け付けていないと判断した
場合には、STB5のコントローラ70は、ステップS
601からの処理を繰り返すようにする。ステップS6
06の判断処理において、スケジュール表の表示指示を
受け付けたと判断した場合には、コントローラ70は、
前述もしたように、特定チャンネルを通じて提供され、
STB5のEEPROM74に格納するようにされた電
子番組案内情報(EPGデータ)を呼び出し(読み出
し)(ステップS607)、全ての通常チャンネルを通
じて伝送される番組放送信号についてのスケジュール表
を作成するようにして、これをOSD回路59、合成回
路60を通じて、モニタ受像機6の表示画面にこれを表
示するようにする(ステップS608)。
【0249】この後、目的とする放送番組の選択入力な
どを受け付けて、選択された放送番組を放送している番
組放送信号の選局、その選局した番組放送信号からの目
的とする放送番組の選択を行うことになる。
【0250】したがって、通常チャンネルを通じて伝送
されるEPGactデータを用いて、自チャンネルにつ
いての電子番組案内を提供することができるとともに、
特定チャンネルを通じて伝送されてくる大容量の電子番
組案内情報(EPGデータ)を用いて、各通常チャンネ
ルを通じて伝送される各番組放送信号についての電子番
組案内をも行うことができるようにされる。
【0251】このように、特定チャンネルと通常チャン
ネルとを設け、特定チャンネルを通じて付加情報を、通
常チャンネルを通じて主にコンテンツ情報を伝送するよ
うにすることにより、各伝送チャンネルを通じての付加
情報の重複配信を行わないようにし、コンテンツ情報を
効率よく視聴者側に配信するようにすることができる。
【0252】そして、視聴者側のSTB5においては、
特定チャンネルと通常チャンネルとを分離して受信し、
そのそれぞれを確実に利用するようにすることができ
る。
【0253】[第2の実施の形態]前述した第1の実施
の形態のSTB5は、特定チャンネルを通じて伝送され
てくる付加情報信号と、通常チャンネルを通じて伝送さ
れてくる番組放送信号とを確実に受信できるようにする
ために、2系統の受信回路部51、53、2つのデ・マ
ルチプレクサ52、55とを備えたものである。前述も
したように、受信回路部51、デ・マルチプレクサ52
は、特定チャンネル用のものであり、受信回路部53、
デ・マルチプレクサ55は、通常チャンネル用のもので
ある。
【0254】しかし、受信回路部、デ・マルチプレクサ
を2系統分設けるのは、回路構成自体が複雑になるばか
りでなく、その制御も複雑になり、STBの設計コス
ト、製造コストを引き上げる原因になり好ましくない。
そこで、この他の実施の形態においては、受信回路部お
よびデ・マルチプレクサを2系統設けることなく、1系
統の受信回路部とデ・マルチプレクサを有するSTBで
あって、特定チャンネルと通常チャンネルの双方を確実
に受信、選局して利用できるようにするSTBを実現す
る。
【0255】この第2の実施の形態においては、STB
5以外のデジタル放送システムの各構成要素は、前述し
た第1の実施の形態の場合と同様に構成されたものであ
る。すなわち、CATV局1の送出装置2は、図1、図
3を用いて説明したものと同じであり、第1の実施の形
態で説明したように、特定チャンネルと複数の通常チャ
ンネルを設け、特定チャンネルを通じては、殆どの付加
情報を伝送し、通所チャンネルを通じてコンテンツ情報
と必要最小限の付加情報を伝送するようにしている。
【0256】図40は、この第2の実施の形態のSTB
5を説明するためのブロック図である。図40に示すよ
うに、この第2の実施の形態のSTB5は、図4に示し
た第1の実施の形態のSTB5の受信回路部51、デ・
マルチプレクサ52を取り除いたものである。その他の
各部は、図4に示した第1の実施の形態のSTB5と同
様に構成されている。
【0257】そして、この第2の実施の形態の図40に
示すSTB5においては、受信回路部、デ・マルチプレ
クサを1系統しか持たないが、電子番組案内などの必要
な付加情報サービスの取得、および、提供を行うことが
できるとともに、視聴者が希望するコンテンツ情報の受
信、出力を実現している。
【0258】なお、図40に示すSTB5の各部の説明
については、既に図4を用いて行っているので省略し、
前述した第1の実施の形態のSTBとは異なる受信回路
部53、デ・マルチプレクサ55のコントローラ70に
よる制御について説明する。すなわち、図40に示すこ
の第2の実施の形態のSTB5は、(1)視聴者によっ
て、電源がオフにするようにされた場合に、いわゆる待
機受信モードに移行するようにする。
【0259】(2)この待機受信モードにおいて、特定
チャンネルを通じて伝送される付加情報を自動的に受
信、選局し、電子番組案内情報(EPGデータ)、限定
受信情報(EMMデータ)などの付加情報を取得して、
メモリに記憶し、必要な付加情報の格納後において、S
TB5の電源を落とすようにする。
【0260】(3)視聴者によりSTB5の電源オンの
指示が出され、電子番組案内の表示が要求されたとき
に、メモリより電子番組案内情報を読み出して、電子番
組案内の表示を行う。また、通常チャンネルに現在受信
チャンネルの当日/翌日分の番組案内データが送出され
ている場合には、これとメモリに記憶されている他チャ
ンネルおよび長期間にわたる番組案内を組み合わせて表
示する。なお、この(3)の処理は、前述下第1の実施
の形態のSTB5においても同じように行われる処理で
ある。
【0261】また、特定チャンネルを特定する方法とし
ては、この第2の実施の形態のSTB5においても、第
1の実施の形態において説明したように、NITのサ
ービスリスト記述子を利用する方法、NITのCA
EMM TS記述子を利用する方法、BIT(ブロー
ドキャスター情報テーブル)に新規記述子を追加挿入す
る方法の内の1つ、あるいは、2つ、あるいは、その全
部が用いられるようにされる。
【0262】以下に、NITのサービスリスト記述子
を利用する方法、NITのCAEMM TS記述子を
利用する方法、BIT(ブロードキャスター情報テー
ブル)に新規記述子を追加挿入する方法を用いた場合の
図40に示すこの第2の実施の形態のSTB2において
の動作について説明する。
【0263】[NITのサービスリスト記述子を利用
する方法を用いた場合のSTB5の動作について]この
NITのサービスリスト記述子を利用する方法の場合に
は、前述もしたように、NITの特定チャンネルに対応
するサービスリスト記述子のサービスIDとサービス・
タイプとには、サービスID=0×0000、サービス
・タイプ=0×BFというように、予め決められた値が
セットするようにされており、この特定の値のサービス
IDとサービス・タイプとを有するサービスリスト記述
子を見つけ出すことによって、特定チャンネルを特定す
るようにするものである。
【0264】図41は、NITのサービスリスト記述
子を利用する方法を用いた場合のSTB5の動作を説明
するためのフローチャートである。この図41の処理
は、STB5の電源が投入された後において、STB5
のコントローラ70により、例えば、一定間隔おきなど
のように、所定のタイミングで実行するようにされる処
理である。
【0265】図41に示す処理が実行されると、コント
ローラ70は、まず、STB5の使用者(視聴者)から
のSTB5の電源をオフする操作を受け付けたか否かを
判断する(ステップS701)。ステップS701の判
断処理において、STB5の電源をオフにする操作を受
け付けていないと判断したときには、この図41に示す
処理を終了する。
【0266】ステップS701の判断処理において、S
TB5の電源をオフにする操作を受け付けたと判断した
ときには、コントローラ70は、各部を制御して、待機
受信モードに移行するようにする(ステップS70
2)。すなわち、受信、選局した番組放送信号により提
供される放送番組(コンテンツ情報)の利用を停止する
ように各部を制御する。
【0267】そして、コントローラ70は、デ・マルチ
プレクサ55から供給されたNIT内のサービスリスト
記述子を参照し、サービスID=0×0000であっ
て、かつ、サービス・タイプ=0×BFであるサービス
リスト記述子を検出するとともに、そのサービスリスト
記述子に対応する有線分配記述子の構成要素であるfr
equency(周波数)によって、特定チャンネルの
周波数を特定する(ステップS703)。
【0268】そして、コントローラ70は、特定した周
波数の放送信号(特定チャンネルを通じて伝送される付
加情報信号)を選局するように、選局制御信号を形成
し、これを受信回路部51のチューナ部511に供給す
る特定チャンネルの受信選局動作を行い(ステップS7
04)、特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信
号を受信、選局するようにチャンネル移動を実行する
(ステップS705)。
【0269】そして、デ・マルチプレクサ52は、コン
トローラ70の制御に応じて、SDT、EIT、CA
T、EMM、TDTあるいはTOTを分離、抽出し、コ
ントローラ70に供給してくる。コントローラ70は、
これらを受け付け、EMMをICカードI/F81を通
じてICカード90に記録するとともに(ステップS7
06)、SDTやEITなどのEPGデータなどを不揮
発性メモリであるEEPROM74に格納する(ステッ
プS707)。
【0270】そして、コントローラ70は、付加情報信
号中にダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付
加情報があるか否かを判断し(ステップS708)、ダ
ウンロードデータなどがあると判断した場合には、これ
を受信して、DRAM75に一時記憶し、このSTB5
において利用できるようにする(ステップS709)。
【0271】ステップS707の処理の後、および、ス
テップS706の判断処理において、付加情報信号中に
ダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付加情報
がないと判断したときには、STB5の各部に供給する
電源を停止させて、STB5を電源オフの状態にし(ス
テップS710)、この図41に示す処理を終了する。
【0272】[NITのCA EMM TS記述子を
利用する方法を用いた場合のSTB5の動作について]
このNITのCA EMM TS記述子を利用する方法
の場合には、前述もしたように、NITの特定チャンネ
ルに対応するCA EMM、TS記述子のトランスポー
ト・ストリームIDに特定チャンネルを示す情報を入れ
ておき、これを用いるようにするものである。
【0273】図42は、NITのCA EMM TS
記述子を利用する方法を用いた場合のSTB5の動作を
説明するためのフローチャートである。この図42の処
理は、STB5に電源が投入された後において、STB
5のコントローラ70により、一定の間隔おきなどのよ
うに、所定のタイミングで実行するようにされる処理で
ある。
【0274】図42に示す処理が実行されると、コント
ローラ70は、まず、STB5の使用者(視聴者)から
のSTB5の電源をオフする操作を受け付けたか否かを
判断する(ステップS801)。ステップS801の判
断処理において、STB5の電源をオフにする操作を受
け付けていないと判断したときには、この図42に示す
処理を終了する。
【0275】ステップS801の判断処理において、S
TB5の電源をオフにする操作を受け付けたと判断した
ときには、コントローラ70は、各部を制御して、待機
受信モードに移行するようにする(ステップS80
2)。すなわち、受信、選局した番組放送信号により提
供される放送番組(コンテンツ情報)の利用を停止する
ように各部を制御する。
【0276】そして、コントローラ70は、デ・マルチ
プレクサ55から供給されたNIT内のCA EMM
TS記述子を参照し、その記述子内のトランスポート・
ストリームIDから、特定チャンネルを通じて伝送され
る付加情報信号のトランスポート・ストリームIDを認
識し、その認識したトランスポート・ストリームIDを
有するNITの第2ループの記述子である有線分配記述
子から、特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信
号の周波数を特定する(ステップS803)。
【0277】そして、コントローラ70は、特定した周
波数の放送信号(特定チャンネルを通じて伝送される付
加情報信号)を選局するように、選局制御信号を形成
し、これを受信回路部51のチューナ部511に供給す
る特定チャンネルの受信選局動作を行い(ステップS8
04)、特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信
号を受信、選局するようにチャンネル移動を実行する
(ステップS805)。
【0278】これにより、特定チャンネルを通じて伝送
される付加情報信号が、受信回路部51のチューナ部5
11により選局され、この選局された放送信号が、64
QAM復調部512で復調されて、リードソロモン誤り
訂正部513に供給される。そして、復調された付加情
報信号は、リードソロモン誤り訂正部513において誤
り訂正が行われ、誤り訂正された付加情報信号が、デ・
マルチプレクサ52に供給される。
【0279】そして、デ・マルチプレクサ52は、コン
トローラ70の制御に応じて、SDT、EIT、CA
T、EMM、TDTあるいはTOTを分離、抽出し、コ
ントローラ70に供給してくる。コントローラ70は、
これらを受け付け、EMMをICカードI/F81を通
じてICカード90に記録するとともに(ステップS8
06)、SDTやEITなどのEPGデータなどを不揮
発性メモリであるEEPROM74に格納する(ステッ
プS807)。
【0280】そして、コントローラ70は、付加情報信
号中にダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付
加情報があるか否かを判断し(ステップS808)、ダ
ウンロードデータなどがあると判断した場合には、これ
を受信して、DRAM75に一時記憶し、このSTB5
において利用できるようにする(ステップS809)。
【0281】ステップS809の処理の後、および、ス
テップS807の判断処理において、付加情報信号中に
ダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付加情報
がないと判断したときには、STB5の各部に供給する
電源を停止させて、STB5を電源オフの状態にし(ス
テップS810)、この図42に示す処理を終了する。
【0282】なお、このCA EMM TS記述子を用
いる方法では、前述もしたように、このCA EMM
TS記述子中のPower supply perio
dにより、電源オフ後の待機受信モードの最大持続時間
は、255分までと規定されているので、これを越えた
場合には、この図42に示す処理は終了することにな
る。
【0283】[BIT(ブロードキャスター情報テー
ブル)に新規記述子を追加挿入する方法を用いた場合の
STB5の動作について]このBIT(ブロードキャ
スター情報テーブル)に新規記述子を追加挿入する方法
の場合には、前述もしたように、BIT内に新規にSI
プライムts記述子を設け、このSIプライムts記述
子内のSIプライムトランスポートストリームIDに、
特定チャンネルを通じて伝送する付加情報信号のトラン
スポート・ストリームIDをセットして、伝送するよう
にしている。
【0284】そして、この方法の場合には、図37のフ
ローチャートを用いて説明したように、BITが伝送す
るようにされたときには、このBITは、デ・マルチプ
レクサ55からコントローラ70に供給され、BITの
SIプライムts記述子のSIプライムトランスポート
ストリームIDが特定チャンネルのトランスポート・ス
トリームIDとして取得されて、STB5のEEPRO
M74に格納するようにされている。
【0285】図43は、BIT(ブロードキャスター
情報テーブル)に新規記述子を追加挿入する方法を用い
た場合のSTB5の動作を説明するためのフローチャー
トである。この図43の処理は、STB5に電源が投入
された後において、STB5のコントローラ70によ
り、一定の間隔おきなどのように、所定のタイミングで
実行するようにされる処理である。
【0286】図43に示す処理が実行されると、コント
ローラ70は、まず、STB5の使用者(視聴者)から
のSTB5の電源をオフする操作を受け付けたか否かを
判断する(ステップS901)。ステップS901の判
断処理において、STB5の電源をオフにする操作を受
け付けていないと判断したときには、この図43に示す
処理を終了する。
【0287】ステップS901の判断処理において、S
TB5の電源をオフにする操作を受け付けたと判断した
ときには、コントローラ70は、各部を制御して、待機
受信モードに移行するようにする(ステップS90
2)。すなわち、受信、選局した番組放送信号により提
供される放送番組(コンテンツ情報)の利用を停止する
ように各部を制御する。
【0288】そして、コントローラ70は、デ・マルチ
プレクサ55から供給されたNIT内のEEPROM7
4に格納されているBITのSIプライムts記述子の
SIプライムトランスポートストリームIDを参照し
て、特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信号の
トランスポート・ストリームIDを認識し、その認識し
たトランスポート・ストリームIDを有するNITの第
2ループの記述子である有線分配記述子から、特定チャ
ンネルを通じて伝送される付加情報信号の周波数を特定
する。(ステップS903)。
【0289】そして、コントローラ70は、特定した周
波数の放送信号(特定チャンネルを通じて伝送される付
加情報信号)を選局するように、選局制御信号を形成
し、これを受信回路部51のチューナ部511に供給す
る特定チャンネルの受信選局動作を行い(ステップS9
04)、特定チャンネルを通じて伝送される付加情報信
号を受信、選局するようにチャンネル移動を実行する
(ステップS905)。
【0290】そして、デ・マルチプレクサ52は、コン
トローラ70の制御に応じて、SDT、EIT、CA
T、EMM、TDTあるいはTOTを分離、抽出し、コ
ントローラ70に供給してくる。コントローラ70は、
これらを受け付け、EMMをICカードI/F81を通
じてICカード90に記録するとともに(ステップS9
06)、SDTやEITなどのEPGデータなどを不揮
発性メモリであるEEPROM74に格納する(ステッ
プS907)。
【0291】そして、コントローラ70は、付加情報信
号中にダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付
加情報があるか否かを判断し(ステップS908)、ダ
ウンロードデータなどがあると判断した場合には、これ
を受信して、DRAM75に一時記憶し、このSTB5
において利用できるようにする(ステップS909)。
【0292】ステップS909の処理の後、および、ス
テップS907の判断処理において、付加情報信号中に
ダウンロードデータ(DLデータ)などの他の付加情報
がないと判断したときには、STB5の各部に供給する
電源を停止させて、STB5を電源オフの状態にし(ス
テップS910)、この図43に示す処理を終了する。
【0293】このように、〜のいずれの方法を用い
た場合であっても、視聴者によるSTB5の電源がオフ
にするようにされた直後の待機受信モード時において、
特定チャンネルを通じて伝送されてくる付加情報信号を
確実に受信、選局し、その付加情報信号により提供され
る各種の付加情報を抽出してメモリに格納し、これをい
つでも利用することができるようにされる。
【0294】なお、この第2の実施の形態のSTB5に
おいても、通常チャンネルを通じて伝送される番組放送
信号から目的とするコンテンツ情報を抽出して利用する
処理は、図28のフローチャートに示した処理と同じよ
うにして行うことができ、また、電子番組案内の表示処
理は、図39のフローチャートに示した処理と同じよう
にして行うことができるものである。
【0295】[第3の実施の形態]前述した第1、第2
の実施の形態において、CATV局は、CATV伝送路
3を通じて伝送する形式の付加情報やコンテンツ情報
が、送出装置2の付加情報格納部43、コンテンツ情報
格納部44に格納されているものとして説明した。ま
た、CATV伝送路3を通じて伝送する形式になってい
れば、外部からコンテンツ情報の供給を受けて放送する
ことも可能である。
【0296】しかし、放送方式の異なる他ネットワーク
からのデジタル放送信号、例えば、デジタル衛星放送を
そのままCATV放送網に送出することはできない。こ
れは、他ネットワークのデジタル放送では、付加情報サ
ービスを提供するためのサービス情報(SI)テーブル
の構成が異なるためである。
【0297】このため、デジタル衛星放送とCATVデ
ジタル放送の両方を視聴したい場合には、その両方の受
信機を購入しなければならない。デジタル衛星放送とC
ATVデジタル放送の共用受信機などのように、複数ネ
ットワークの共用受信機を構成することも考えられる。
【0298】しかし、例えば、デジタル衛星放送とCA
TVデジタル放送の共用受信機を考えると、この共用受
信機においては、デジタル衛星放送の放送信号を受信し
た場合に、これをデジタル衛星放送の場合の変調方式で
あるQPSK変調からCATV放送の場合の変調方式で
ある64QAM変調に変換する変調方式の変換処理が必
要になる。
【0299】さらに、前述もしたように、デジタル衛星
放送信号のサービス情報テーブルよ、CATV放送信号
のサービス情報テーブルとは、その構成が異なるため、
デジタル衛星放送信号のサービス情報テーブルをCAT
V放送信号のサービス情報テーブルに応じた形式に書き
換えなければならない。このため、受信機の構成が複雑
になるばかりでなく、受信機において実行するソフトウ
エア設計の負担が大きく、実現が困難である。
【0300】そこで、この第3の実施の形態において
は、例えば、デジタル衛星放送をCATV局の受信アン
テナで受信して、この発明のデジタル放送方法が適用さ
れたCATV放送方式に取り込み、これをCATV放送
網に再送信する。このようにすることによって、デジタ
ル衛星放送をCATV放送網、および、この発明による
受信装置が適用されたSTB5を通じて利用できるよう
にする。
【0301】この発明によるデジタル放送方法の場合に
は、第1、第2の実施の形態において説明したように、
電子番組案内などの付加情報サービスを提供するために
必要な付加情報(SI情報)は、特定チャンネルに集約
され、通常チャンネルでは、選局情報(PSI)とコン
テンツ情報のみの伝送を基本とする。
【0302】このため、(1)他ネットワークの信号中
に含まれる付加情報(SI情報)は、CATV局の再送
信装置で無効化し、(2)他ネットワークの付加情報
(SI情報)は、特定チャンネルに共通フォーマットで
送出することによって、他ネットワークのデジタル放送
を、CATV放送網に送出し、CATV放送用のSTB
を用いて視聴できるようにしている。
【0303】図44は、この発明によるデジタル放送方
法、デジタル放送システムの一実施の形態が適用された
第3の実施の形態のCATV放送システムを説明するた
めのブロック図である。
【0304】図44に示すように、この第3の実施の形
態のCATV放送システムは、CATV局1と、多数の
加入者側の端末装置4(1)〜4(N)とが、CATV
伝送路3を通じて、接続されて形成されたものである。
【0305】CATV伝送路3、および、端末装置4
(1)〜4(N)のぞれぞれは、図1に示した第1の実
施の形態、および、第2の実施の形態のCATV放送シ
ステムのCATV伝送路3、および、端末装置4(1)
〜4(N)のぞれぞれと同様に構成されたものである。
すなわち、STB5、モニタ受像機6は、前述した第
1、第2の実施の形態のものと同様に構成されたもので
ある。
【0306】そして、この第3の実施の形態のCATV
局1は、デジタル衛星放送の受信アンテナ7と、再送信
装置8と、デジタル放送送出装置(以下、送出装置とい
う。)9と、混合器10とを備えたものである。
【0307】送信装置9は、図3に示した第1の実施の
形態の送出装置2と同様に構成されたものである。しか
し、図3に示した第1の実施の形態の送出装置2が、混
合器25を備えていたのに対して、この第3の実施の形
態の送出装置9は、混合器25を内蔵していないもので
ある。このため、放送信号を混合する混合器10が、図
44に示すようにCATV局1に設けられている。
【0308】すなわち、CATV局1の送信装置9は、
図3に示したように、特定チャンネル生成部21、変調
部22、通常チャンネル生成部23、変調部24、コン
トローラ30、キーI/F41、キー操作部42、付加
情報格納部43、コンテンツ格納部44を備え、第1、
第2のCATV局1の送出装置2と同様に動作する。こ
のため、この第3の実施の形態においては、送出装置9
についての説明は省略する。
【0309】図45は、図44に示したCATV局1の
再送信装置8を説明するためのブロック図である。図4
5に示すように、この第3の実施の形態において、CA
TV局1が備える再送信装置8は、フロントエンド部
(図45においては、E/Fと記載。)801、パケッ
トフィルタ802、PID抽出制御部803、衛星用N
IT処理部804、NIT書換部805、CATV用N
IT処理部806、EMM処理部807、無効化部80
8、置換部809、変調部810、コントローラ820
を備えたものである。
【0310】コントローラ820は、この第3の実施の
形態の各部を制御するものであり、図45に示すよう
に、CPU821と、ROM822と、RAM823と
が、CPUバス824によって接続されて形成されたマ
イクロコンピュータである。
【0311】フロントエンド部801は、図示しない
が、チューナ部、復調部、誤り訂正部を備えたものであ
る。衛星放送用の受信アンテナ7により受信されたデジ
タル衛星放送信号は、再送信装置8のフロントエンド部
801に供給される。デジタル衛星放送信号は、前述も
したように、パケットされ、そのそれぞれがPID(パ
ケットID)によって識別することができるようにされ
ているものである。
【0312】そして、フロントエンド部801は、コン
トローラ820からの選局制御信号に応じて、指示され
たデジタル衛星放送信号を選局し、その選局したデジタ
ル衛星放送信号を復調するとともに、誤り訂正を行っ
て、これをパケットフィルタ802と、PID抽出制御
部803とに供給する。
【0313】なお、再送信装置8のコントローラ820
は、CATV局の操作者からの選局指示信号などの種々
の指示信号が供給するようにされており、この指示信号
に応じて、前述のように、各種の制御信号を形成し、関
連各部に供給することができるようにされている。
【0314】パケットフィルタ802は、PID抽出制
御部803からの制御に応じて、目的とするデータのパ
ケットを抽出し、後段の回路部に供給するものである。
すなわち、PID抽出制御部803は、コントローラ8
20からの制御により、抽出するパケットの指示を受
け、指示されたパケットを抽出するように、パケットフ
ィルタ802を制御する。この例の場合には、PID抽
出制御部803は、デジタル衛星放送信号から、NIT
のパケット、EMMのパケット、コンテンツ情報のパケ
ットを抽出するように制御する。
【0315】パケットフィルタ802は、PID抽出制
御部803からの制御に応じて、これに供給されたデジ
タル衛星放送信号から、NITのパケットを抽出し、こ
れを衛星用NIT処理部804に供給する。また、パケ
ットフィルタ802は、PID抽出制御部803からの
制御に応じて、これに供給されたデジタル衛星放送信号
から、EMMのパケットを抽出し、これをEMM処理部
807に供給する。また、パケットフィルタ802は、
PID抽出制御部803からの制御に応じて、これに供
給されたデジタル衛星放送信号から、コンテンツ情報の
パケットを抽出し、これを置換部809に供給する。
【0316】衛星用NIT処理部804は、コントロー
ラ820からの制御に応じて、これに供給された衛星放
送用NITを、例えば、データごとに分解するなど、書
き換えしやすい形式のデータに変換し、これを書換処理
部806に供給する。書換処理部805は、これに供給
された衛星放送用NITをCATV用のものに書き換
え、これをCATV用NIT処理部806に供給する。
CATV用NIT処理部806は、これに供給されたC
ATV用に書き換えられたNITを再構成して、送信す
る形式のCATV用NITを形成し、これを置換部80
9に供給する。
【0317】一方、EMM処理部807は、コントロー
ラ820からの制御に応じて、これに供給された衛星放
送用EMMについて無効化するデータを確定するなどの
処理を行って、これを無効化部808に供給する。無効
化部808は、これに供給されたEMMを受信機側にお
いて処理されないようにする。具体的には、無効化部8
08は、衛星放送用のEMMの所定の位置に無効を意味
するデータを挿入したり、あるいは、EMM自体を特定
の情報により無効化するなどの処理を行う。無効化部8
08において無効化されたEMMデータは、置換部80
9に供給される。
【0318】また、置換部809には、前述のように、
CATV用NIT処理部806からのCATV用に書き
換えられたNITのパケットと、無効化部808からの
無効化されたEMMのパケットと、パケットフィルタ8
02において抽出されたコンテンツ情報のパケットとが
供給される。
【0319】置換部809は、これら供された情報を置
き換え処理して、番組放送信号を形成し、これを変調部
810に供給する。変調部810は、これに供給された
番組放送信号を64QAM変調して出力する。この変調
された番組放送信号は、混合器10に供給される。
【0320】混合器10は、図44に示したように、再
送信装置8からの変調済みの番組放送信号、送出装置9
からの変調済み番組放送信号を混合し、これをCATV
伝送路3に送出して、各加入者のSTB5に伝送する。
なお、この場合、送出装置9の特定チャンネル生成部2
1は、再送信装置8によりデジタル衛星放送信号から形
成されるCATV放送用の番組放送信号についての種々
の付加情報を含む付加情報信号を形成し、これを特定チ
ャンネルを通じて伝送することができるものである。
【0321】このように、CATV局1にデジタル衛星
放送受信用のアンテナ7および再送信装置8を設けるこ
とにより、デジタル衛星放送信号を受信して、これをC
ATV放送網を通じて伝送することができる。この場
合、再送信装置8と、送出装置9と、混合器10とが、
CATV局1からのデジタルCATV放送を送出するの
送信装置を構成することになる。
【0322】そして、CATV放送の受信機であるST
B5により、CATV伝送路3を通じて伝送されるデジ
タル放送を受信することができるので、再送信装置8に
おいて形成するようにされた放送番組信号についても、
送出装置9からの放送番組信号と同じように受信、選局
して利用することとができる。
【0323】図46は、衛星放送サービスシステム10
0をも含め、この第3の実施の形態のデジタル放送シス
テムを説明するための図である。すなわち、衛星放送サ
ービスシステム100から通信衛星200を介して放送
されるデジタル衛星放送信号が放送され、前述もしたよ
うに、CATV局1の受信アンテナ7により受信されて
所定の処理が施され、CATV放送網に再送信号するよ
うにされる。ここで、通信衛星200は、例えば、軌道
位置が東経110度のものである。
【0324】そして、図46に示すように、衛星放送サ
ービスシステム100は、番組統合管理システム/番組
編成管理システム部(以下、PMS/BDPS部と略称
する。)101、放送ネットワーク管理データベース部
(以下、NMD部と略称する。)102、顧客管理シス
テム部(以下、SMS部と略称する。)103、データ
ベース105、顧客視聴許可鍵管理システム部(以下、
SAS部と略称する。)、関連情報送出装置107、エ
ンコーダ108、マルチプレクサ109、スクランブラ
110、伝送路符号化装置111、送信アンテナ112
を備えたものである。
【0325】デジタル放送として放送しようとする放送
番組などのコンテンツ情報、EPGデータなどは、PM
S/BDPS部101に供給され、ここで分離統合され
た後に、NMD部103を通じてエンコーダ108に供
給される。エンコーダ108は、これに供給されたデー
タを所定の方式でデータ圧縮するなどのエンコード処理
を行い、エンコード後のデータをマルチプレクサ109
に供給する。
【0326】このマルチプレクサ109には、SAS部
からのEMMデータと、関連情報送出装置107からの
ECMデータとも供給するようにされている。SMS部
103、データベース105、SAS部106は、デジ
タル衛星放送を視聴する顧客(加入者)についての管理
や各種の処理、あるいは、有料放送などのための情報を
形成する部分である。
【0327】マルチプレクサ109は、エンコーダ10
8からのコンテンツ情報などのデータと、SAS部10
6からのEMMデータと、関連情報送出装置107から
のECMデータとを多重化し、これをスクランブラ11
0に供給する。スクランブラ110は、関連情報送出装
置107からの情報に基づいて、種々のデータが多重化
されたデジタル放送信号にスクランブル処理を行う。
【0328】なお、関連情報送出装置107は、NMD
部102、SAS部106からの情報に基づいて、EC
Mデータやスクランブルのための鍵情報などの関連情報
を形成して送出するものである。そして、スクランブラ
110は、マルチプレクサ109からの種々のデータが
多重化されたデジタル放送信号にスクランブル処理を施
し、これを伝送路符号化部111に供給する。
【0329】伝送路符号化部111は、誤り訂正符号の
付加、インターリーブ処理、変調処理を行う部分であ
る。伝送路符号化処理されたデジタル放送信号は、送信
アンテナ112、通信衛星200を通じて放送するよう
にされる。このようにして、衛星放送サービスシステム
100から送出されたデジタル放送信号は、図47に示
したように、伝送チャンネルのそれぞれに、種々の付加
情報、選局情報、コンテンツ情報が多重化されたもので
ある。
【0330】しかし、種々の付加情報、選局情報、コン
テンツ情報が多重化されたデジタル衛星放送の放送信号
は、前述したように、この第3の実施の形態のCATV
局1の受信アンテナ7により受信され、CATV局1の
再送信装置8に供給され、必要な付加情報は、CATV
方式に書き換えられ、不要な付加情報は無効化されてC
ATV放送網に再送信号されることにより、STB5で
受信、選局して、デジタル衛星放送を通じて伝送される
放送信号による放送をも楽しむことができるようにされ
る。
【0331】なお、STB5とCATV局1の顧客デー
タベース管理部9とは、通信回線、この例の場合には電
話回線Lによって接続され、CATV局1から提供され
るデジタル放送番組を視聴した場合であって、その放送
番組が有料放送である場合などにおいては、視聴したこ
とが顧客データベース管理部9に通知される。顧客デー
タベース管理部9は、いわゆるビューログシステムをも
備えたものである。
【0332】したがって、デジタル衛星放送の再送信信
号(CATV局1の再送信装置8によって形成された信
号)を受信、選局して利用したときには、これが、電話
回線Lを通じてCATV局1の顧客データベース管理部
9のビューログ収集システムに通知されてまとめられ、
例えば、専用線SLを通じて、衛星放送サービスシステ
ムのSMS部(顧客管理システム部)103に通知され
て、必要に応じて課金処理を行うことができるようにさ
れている。
【0333】すなわち、ソースの信号が、衛星放送サー
ビスシステム100からのデジタル放送信号であり、こ
れがCATV放送網に再送信されても、衛星放送サービ
スシステム100側の利益を害することがないようにす
ることができるようにされる。もちろん、CATV局1
からの独自のデジタル放送番組についての課金は、CA
TV局1の顧客データベース管理部9のビューログシス
テムの情報に基づいて行うことができるようにされる。
【0334】このように、ソースの信号が、衛星放送サ
ービスシステム100からのデジタル放送信号であって
も、CATV放送網に再送信して、CATV放送システ
ムのSTB5を用いて利用することができる。したがっ
て、CATV放送の加入者は、CATV放送システム用
のSTBを用意するだけで、CATV放送網を通じて、
CATV放送本来のデジタル放送と、衛星放送サービス
システムからのデジタル放送との両方を利用することが
できる。したがって、衛星放送用の受信機を別途設ける
必要がない。
【0335】なお、この第3の実施の形態の場合、CA
TV局1の再送信装置8は、衛星放送サービスシステム
100からの放送信号中のEITactp/f(自伝送
チャンネルにおける放送当日/翌日の番組情報)は、C
ATV放送システムにおけるEITactp/fの伝送
フォーマットとの違いが小さい場合には、置き換え処理
などすることなく、そのままCATV放送網にも送出す
る。
【0336】そして、STB5側において、伝送フォー
マットの差を吸収するように処理することにより、電子
番組案内の受信当日分の変更に即座に対応できるシステ
ムとすることも可能である。
【0337】また、この第3の実施の形態においては、
デジタル衛星放送信号のうちの不要な付加情報は、再送
信装置8の無効化部808において無効化処理して送信
するようにしたが、これに限るものではない。デジタル
衛星放送信号のうちの不要な付加情報をもそのまま再送
信するようにして、不要な付加情報については、STB
5側で無視するようにしてもよい。
【0338】なお、CATV局と各加入者のSTB5と
を接続するCATV伝送路3は、種々の伝送帯域を有す
るものを用いることができる。また、設ける伝送チャン
ネル数もCATV局ごとに自由に定めることができる。
また、特定チャンネルをはじめ、通常チャンネルについ
ても伝送周波数を固定的に設定することもなく、CAT
V局側において自由に設定することができる。
【0339】すなわち、CATV局は、加入者側の受信
機などの制約を受けることなく、柔軟にデジタル放送を
行うことができる。また、CATV放送システムの加入
者(視聴者)側においても、STB5を用いて充分に利
用することができるようにされる。
【0340】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、デジタル放送で必要とされる付加情報サービスのた
めの付加情報(電子番組案内情報、有料番組の視聴許可
情報、その他、ダウンロードデータ)を特定の1つのチ
ャンネル(特定伝送チャンネル)に集約して伝送し、他
の伝送チャンネル(通常伝送チャンネル)では、必要最
小限の付加情報と、コンテンツ情報との伝送を行うよう
にすることによって、冗長の少ない効率的なデジタル放
送システムを実現することができる。
【0341】また、受信装置においては、いわゆる待機
受信時に特定チャンネルを通じて伝送されてくる付加情
報を受信して、受信装置内のメモリに記憶させておき、
視聴者からの要求に応じていつでも読み出して利用する
ようにすることができる。従来からの受信装置のハード
ウエア構成を大きく変更することなく、特定チャンネル
を通じて提供される付加情報に基づいて、種々の付加情
報サービスを提供することができる。
【0342】また、デジタル衛星放送などの他メディア
からのデジタル放送信号を容易に取り込んで、これをこ
の発明によるデジタル放送システムを通じて視聴者に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるデジタル放送方法、デジタル放
送システムの一実施の形態が適用されたCATV放送シ
ステムを説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示した送出装置2から送出されるデジタ
ル放送信号のフォーマットを説明するための図である。
【図3】図1に示した送出装置2を説明するためのブロ
ック図である。
【図4】図1に示したSTB5について説明するための
ブロック図である。
【図5】サービス記述テーブル(SDT)の構成を説明
するための図である。
【図6】サービス記述テーブル(SDT)の各構成要素
について説明するための図である。
【図7】イベント情報テーブル(EIT)の構成を説明
するための図である。
【図8】イベント情報テーブル(EIT)の各構成要素
について説明するための図である。
【図9】イベント情報テーブル(EIT)の各構成要素
について説明するための図8に続く図である。
【図10】限定受信テーブル(CAT)の構成を説明す
るための図である。
【図11】限定受信テーブル(CAT)の各構成要素に
ついて説明するための図である。
【図12】個別契約情報(EMM)の構成を説明するた
めの図である。
【図13】日時日付テーブル(TDT)の構成を説明す
るための図である。
【図14】日時日付テーブル(TDT)の各構成要素に
ついて説明するための図である。
【図15】日時日付オフセットテーブル(TOT)の構
成を説明するための図である。
【図16】日時日付オフセットテーブル(TOT)各構
成要素について説明するための図である。
【図17】プログラムアソシエーションテーブル(PA
T)の構成を説明するための図である。
【図18】プログラムアソシエーションテーブル(PA
T)の各構成要素について説明するための図である。
【図19】プログラムマップテーブル(PMT)の構成
を説明するための図である。
【図20】プログラムマップテーブル(PMT)の各構
成要素について説明するための図である。
【図21】ネットワーク情報テーブル(NIT)の構成
を説明するための図である。
【図22】ネットワーク情報テーブル(NIT)の各構
成要素について説明するための図である。
【図23】ネットワーク情報テーブル(NIT)の有線
分配記述子の構成を説明するための図である。
【図24】ネットワーク情報テーブル(NIT)の有線
分配記述子の各構成要素について説明するための図であ
る。
【図25】ネットワーク情報テーブル(NIT)のサー
ビスリスト記述子の構成を説明するための図である。
【図26】ネットワーク情報テーブル(NIT)のサー
ビスリスト記述子のサービスタイプを説明するための図
である。
【図27】共通情報の構成を説明するための図である。
【図28】STB5の受信動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図29】特定チャンネルの受信選局動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図30】特定チャンネルを特定する他の方法に用いる
CA EMM TS記述子の構成を説明するための図で
ある。
【図31】特定チャンネルを特定する他の方法に用いる
CA EMM TS記述子の構成を説明するための図で
ある。
【図32】特定チャンネルの受信選局動作の他の例を説
明するためのフローチャートである。
【図33】特定チャンネルを特定する他の方法に用いる
ブロードキャスタ情報テーブルの構成を説明するための
図である。
【図34】図33に示したブロードキャスタ情報テーブ
ルの各構成要素について説明するための図である。
【図35】ブロードキャスタ情報テーブルに新規に追加
する記述子の構成を説明するための図である。
【図36】図35に示した記述子の各構成要素について
説明するための図である。
【図37】図35に示した記述子からネットワークID
を取得するための処理を説明するためのフローチャート
である。
【図38】特定チャンネルの受信選局動作の他の例を説
明するためのフローチャートである。
【図39】電子番組案内の表示処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図40】受信装置(STB)の他の構成例を説明する
ためのブロック図である。
【図41】図40に示したSTBにおいて行われる特定
チャンネルの受信選局動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図42】図40に示したSTBにおいて行われる特定
チャンネルの受信選局動作の他の例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図43】図40に示したSTBにおいて行われる特定
チャンネルの受信選局動作の他の例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図44】CATV放送システムの他の構成例を説明す
るための図である。
【図45】図44に示したCATV局1の再送信装置8
を説明するためのブロック図である。
【図46】衛星放送サービスシステムと、CATV局
と、STBとの接続関係を説明するための図である。
【図47】従来のデジタル放送信号のフォーマットを説
明するための図である。
【符号の説明】
1…CATV局、2…デジタル放送送出装置、3…CA
TV伝送路(光ファイバケーブル)、4…端末装置、5
…STB(セットトップボックス)、6…モニタ受像
機、21…特定チャンネル生成部、22…変調器、23
…通常チャンネル生成部、24…変調部、25…混合
器、30…コントローラ、31…CPU、32…RO
M、33…RAM、41…I/F(インターフェー
ス)、42…キー操作部、43…付加情報格納部、44
…コンテンツ格納部、51…特定チャンネル用受信回路
部、52…特定チャンネル用デ・マルチプレクサ、53
…通常チャンネル用受信回路部、54…デ・スクランブ
ル部、55…通常チャンネル用デ・マルチプレクサ、5
6…データ処理部、57…ビデオ処理部、58…オーデ
ィオ処理部、59…OSD処理部、60…合成回路、7
0…コントローラ、81…ICカードI/F、82…キ
ー操作部、83…表示部、84…モデム、90…ICカ
ード、8…再送信装置、9…デジタル放送送出装置、1
0…混合器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/44 H04N 5/44 H 7/08 7/16 C 7/081 7/08 Z 7/16 Fターム(参考) 5C025 AA01 AA23 BA01 BA18 BA25 BA27 DA01 5C063 AB03 AB07 DA13 DB10 EA01 5C064 BA01 BA07 BB01 BC01 BC10 BC16 BC20 BD02 BD08 BD09 BD14 5K061 BB06 BB07 BB10 BB15 BB17 FF01 FF11 GG09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のデジタル番組情報を時分割多重化さ
    せて形成した複数のデジタル放送信号のそれぞれを、異
    なる伝送チャンネルを通じて送信するデジタル放送方法
    であって、 前記伝送チャンネルのそれぞれを通じて送信すべき付加
    情報を予め定められる1つの特定伝送チャンネルに集約
    して送信し、 前記特定伝送チャンネル以外の伝送チャンネルにおいて
    は、番組を提供するためのデジタル番組情報を主に送信
    することを特徴とするデジタル放送方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデジタル放送方法であっ
    て、 前記特定伝送チャンネルを通じて伝送される付加情報
    は、電子番組案内のための情報と、有料放送を行うため
    の情報と、補完情報とのうちの少なくとも1つを含むこ
    とを特徴とするデジタル放送方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のデジタル
    放送方法であって、 前記特定伝送チャンネル以外の前記伝送チャンネルのそ
    れぞれを通じては、デジタル番組情報のほか、自チャン
    ネルで放送される番組についての付加情報を伝送するこ
    とを特徴とするデジタル放送方法。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2または請求項3に記載
    のデジタル放送方法であって、 前記特定伝送チャンネルと前記特定チャンネル以外の伝
    送チャンネルのそれぞれとは、広帯域有線上に設けられ
    ることを特徴とするデジタル放送方法。
  5. 【請求項5】複数のデジタル番組情報を時分割多重化さ
    せて形成した複数のデジタル放送信号のそれぞれを、異
    なる伝送チャンネルを通じて送信する送出装置と、前記
    送出装置からの前記デジタル放送信号を受信する受信装
    置とからなるデジタル放送システムであって、 前記送出装置は、 異なる前記伝送チャンネルのそれぞれを通じて送信すべ
    き付加情報を集約することにより、予め定められる1つ
    の特定伝送チャンネルを通じて送信する付加情報信号を
    生成する付加情報信号生成手段と、 複数のデジタル番組情報を時分割多重化させて、前記特
    定伝送チャンネル以外の前記伝送チャンネルを通じて送
    信する少なくとも1つ以上の番組放送信号を生成する番
    組放送信号生成手段と、 前記付加情報信号生成手段からの前記付加情報信号と、
    前記番組放送信号生成手段からの少なくとも1つ以上の
    前記番組放送信号とを混合して送信するようにする混合
    手段とを備え、 前記受信装置は、 前記特定伝送チャンネルを通じて送信されてくる前記付
    加情報信号を受信する第1の受信手段と、 前記特定チャンネル以外の伝送チャンネルを通じて送信
    されてくる前記番組放送信号を受信する第2の受信手段
    と、 前記第1の受信手段の選局動作を制御する第1の制御手
    段と、 使用者からの放送番組の選択指示入力を受け付ける受付
    手段と、 前記受付手段を通じて受け付けた前記選択指示入力に応
    じて、前記第2の受信手段の選局動作を制御する第2の
    制御手段とを備えることを特徴とするデジタル放送シス
    テム。
  6. 【請求項6】複数のデジタル番組情報を時分割多重化さ
    せて形成した複数のデジタル放送信号のそれぞれを、異
    なる伝送チャンネルを通じて送信する送出装置と、前記
    送出装置からの前記デジタル放送信号を受信する受信装
    置とからなるデジタル放送システムであって、 前記送出装置は、 異なる前記伝送チャンネルのそれぞれを通じて送信すべ
    き付加情報を集約することにより、予め定められる1つ
    の特定伝送チャンネルを通じて送信する付加情報信号を
    生成する付加情報信号生成手段と、 複数のデジタル番組情報を時分割多重化させて、前記特
    定伝送チャンネル以外の前記伝送チャンネルを通じて送
    信する少なくとも1つ以上の番組放送信号を生成する番
    組放送信号生成手段と、 前記付加情報信号生成手段からの前記付加情報信号と、
    前記番組放送信号生成手段からの少なくとも1つ以上の
    前記番組放送信号とを混合して送信するようにする混合
    手段とを備え、 前記受信装置は、 前記送出装置からのデジタル放送信号を受信する受信手
    段と、 使用者からの放送番組の選択指示入力を受け付ける受付
    手段と、 前記受付手段を通じて受け付けた前記選択指示入力に応
    じて、前記受信手段を前記特定伝送チャンネル以外の目
    的とする前記伝送チャンネルを選局するように制御する
    通常チャンネル選局制御手段と、 前記受信手段が、前記特定チャンネル以外の前記伝送チ
    ャンネルを選局しなくてもよい状態になった場合に、前
    記受信手段を前記特定伝送チャンネルを選局するように
    制御する特定チャンネル選局制御手段と、 前記受信手段を通じて受信された前記特定伝送チャンネ
    ルを通じて送信されてきた付加情報を記憶保持する記憶
    手段とを備えることを特徴とするデジタル放送システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6に記載のデジタル
    放送システムであって、 前記送出装置は、 複数のデジタル番組情報が時分割多重化されて形成され
    た放送方式の異なるデジタル放送信号を受信する受信手
    段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル放送信号中
    に含まれる選局情報であって、当該デジタル放送信号中
    に付加しておくべき選局情報を自機の放送方式に合うよ
    うに変換する選局情報変換手段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル放送信号中
    に含まれる付加情報であって、不必要な付加情報を無効
    化する付加情報無効化手段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル放送信号の
    選局情報と付加情報とを、前記選局情報変換手段からの
    前記選局情報と、前記無効化手段からの無効化された前
    記付加情報とに置き換える置換手段とを備え、 前記付加情報生成手段は、前記受信手段により受信され
    る他の放送方式の前記デジタル放送信号についての前記
    特定伝送チャンネルを通じて伝送すべき付加情報をも集
    約し、 前記混合手段は、前記置換手段からの前記デジタル放送
    信号をも混合して送信することを特徴とするデジタル放
    送システム。
  8. 【請求項8】請求項5、請求項6または請求項7に記載
    のデジタル放送システムであって、 前記付加情報信号生成手段は、電子番組案内のための情
    報と、有料放送を行うための情報と、補完情報とのうち
    の少なくとも1つを含む付加情報信号を生成することを
    特徴とするデジタル放送システム。
  9. 【請求項9】請求項5、請求項6または請求項7に記載
    のデジタル放送システムであって、 前記番組放送信号生成手段は、デジタル番組情報のほ
    か、自チャンネルで放送する番組についての付加情報を
    付加した放送信号を生成することを特徴とするデジタル
    放送システム。
  10. 【請求項10】請求項5、請求項6、請求項7、請求項
    8または請求項9に記載のデジタル放送システムであっ
    て、 前記特定伝送チャンネルと前記特定チャンネル以外の伝
    送チャンネルのそれぞれとは、広帯域有線上に設けられ
    ることを特徴とするデジタル放送システム。
  11. 【請求項11】複数のデジタル番組情報を時分割多重化
    させて形成した複数の放送信号のそれぞれを、異なる伝
    送チャンネルを通じて送信する送出装置であって、 異なる前記伝送チャンネルのそれぞれを通じて送信すべ
    き付加情報を集約することにより、予め定められる1つ
    の特定伝送チャンネルを通じて送信する付加情報信号を
    生成する付加情報信号生成手段と、 複数のデジタル番組情報を時分割多重化させて、前記特
    定伝送チャンネル以外の前記伝送チャンネルを通じて送
    信する少なくとも1つ以上の番組放送信号を生成する番
    組放送信号生成手段と、 前記付加情報信号生成手段からの前記付加情報信号と、
    前記番組放送信号生成手段からの少なくとも1つ以上の
    前記番組放送信号とを混合して送信するようにする混合
    手段とを備えることを特徴とする送出装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の送出装置であって、 複数のデジタル番組情報が時分割多重化されて形成され
    た放送方式の異なるデジタル放送信号を受信する受信手
    段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル放送信号中
    に含まれる選局情報であって、当該デジタル放送信号中
    に付加しておくべき選局情報を自機の放送方式に合うよ
    うに変換する選局情報変換手段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル放送信号中
    に含まれる付加情報であって、不必要な付加情報を無効
    化する付加情報無効化手段と、 前記受信手段により受信された前記デジタル放送信号の
    選局情報と付加情報とを、前記選局情報変換手段からの
    前記選局情報と、前記無効化手段からの無効化された前
    記付加情報とに置き換える置換手段とを備え、 前記付加情報生成手段は、前記受信手段により受信され
    る他の放送方式の前記デジタル放送信号についての前記
    特定伝送チャンネルを通じて伝送すべき付加情報をも集
    約し、 前記混合手段は、前記置換手段からの前記デジタル放送
    信号をも混合して送信することを特徴とする送出装置。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12に記載の送
    出装置であって、 前記付加情報信号生成手段は、電子番組案内のための情
    報と、有料放送を実現するための情報と、補完情報との
    うちの少なくとも1つを含む付加情報信号を生成するこ
    とを特徴とする送出装置。
  14. 【請求項14】請求項11または請求項12に記載の送
    出装置であって、 前記番組放送信号生成手段は、デジタル番組情報のほ
    か、自チャンネルで放送される番組についての付加情報
    を付加した放送信号を生成することを特徴とする送出装
    置。
  15. 【請求項15】請求項11、請求項12、請求項13ま
    たは請求項14に記載の送出装置であって、 前記特定伝送チャンネルと前記特定チャンネル以外の伝
    送チャンネルのそれぞれとを、広帯域有線上に設けるこ
    とを特徴とする送出装置。
  16. 【請求項16】複数のデジタル番組情報を時分割多重化
    させて形成した複数の放送信号のそれぞれが、異なる伝
    送チャンネルを通じて送信されるデジタル放送の受信装
    置であって、 前記デジタル放送は、異なる前記伝送チャンネルのそれ
    ぞれを通じて送信すべき付加情報が、予め定められる1
    つの特定伝送チャンネルに集約されて送信されるととも
    に、番組を提供するためのデジタル番組情報が、前記特
    定伝送チャンネル以外の伝送チャンネルを通じて送信す
    るようにされたものであり、 前記特定伝送チャンネルを通じて送信されてくる前記付
    加情報を受信する第1の受信手段と、 前記特定チャンネル以外の伝送チャンネルを通じて送信
    されてくる前記番組情報を受信する第2の受信手段と、 前記第1の受信手段の選局動作を制御する第1の制御手
    段と、 使用者からの放送番組の選択指示入力を受け付ける受付
    手段と、 前記受付手段を通じて受け付けた前記選択指示入力に応
    じて、前記第2の受信手段の選局動作を制御する第2の
    制御手段とを備えることを特徴とする受信装置。
  17. 【請求項17】複数のデジタル番組情報を時分割多重化
    させて形成した複数の放送信号のそれぞれが、異なる伝
    送チャンネルを通じて送信されるデジタル放送の受信装
    置であって、 前記デジタル放送は、異なる前記伝送チャンネルのそれ
    ぞれを通じて送信すべき付加情報が、予め定められる1
    つの特定伝送チャンネルに集約されて送信されるととも
    に、番組を提供するためのデジタル番組情報が、前記特
    定伝送チャンネル以外の伝送チャンネルを通じて送信す
    るようにされたものであり、 デジタル放送信号を受信する受信手段と、 使用者からの放送番組の選択指示入力を受け付ける受付
    手段と、 前記受付手段を通じて受け付けた前記選択指示入力に応
    じて、前記受信手段を前記特定伝送チャンネル以外の目
    的とする前記伝送チャンネルを選局するように制御する
    通常チャンネル選局制御手段と、 前記受信手段が、前記特定チャンネル以外の前記伝送チ
    ャンネルを選局しなくてもよい状態になった場合に、前
    記受信手段を前記特定伝送チャンネルを選局するように
    制御する特定チャンネル選局制御手段と、 前記受信手段を通じて受信された前記特定伝送チャンネ
    ルを通じて送信されてきた付加情報を記憶保持する記憶
    手段とを備えることを特徴とする受信装置。
  18. 【請求項18】請求項16または請求項17に記載の受
    信装置であって、 広帯域有線上に設けられる前記特定伝送チャンネルと前
    記特定チャンネル以外の伝送チャンネルのそれぞれとを
    受信することを特徴とする受信装置。
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