JP2002195912A - 光学特性計測方法及び装置、露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

光学特性計測方法及び装置、露光装置、並びにデバイス製造方法

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JP2002195912A
JP2002195912A JP2000397069A JP2000397069A JP2002195912A JP 2002195912 A JP2002195912 A JP 2002195912A JP 2000397069 A JP2000397069 A JP 2000397069A JP 2000397069 A JP2000397069 A JP 2000397069A JP 2002195912 A JP2002195912 A JP 2002195912A
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optical system
measurement
projection optical
pattern
illumination
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Naohito Kondo
尚人 近藤
Sachiko Mishima
幸子 三嶋
Koji Saito
浩司 齋藤
Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明条件の如何にかかわらず、投影光学系の
ベストフォーカス位置を精度良く算出する。 【解決手段】 照明光ILにより投影光学系PLの像面
近傍に形成されたパターンPMの空間像に対して、スリ
ット22を相対走査するとともに、スリットを介した照
明光の強度に応じた信号をスリット板90の光軸方向の
複数位置毎に得る。そして、これらの信号のコントラス
ト値に基づく第1のコントラストカーブから算出される
仮のベストフォーカス位置を中心とし、かつ照明条件に
応じた重みパラメータを含む重み付け関数を用いてコン
トラスト値を重み付けして第2のコントラストカーブを
得、これに基づき真のベストフォーカス位置を算出す
る。従って、それぞれの照明条件下において計測精度が
低下しないような重みパラメータが予め定められるの
で、照明条件によらずベストフォーカス位置を精度良く
算出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学特性計測方法
及び装置、露光装置、並びにデバイス製造方法に係り、
更に詳しくは、投影光学系の光学特性を計測する光学特
性計測方法及び装置、マスクに形成された回路パターン
を投影光学系を介して基板に転写する露光装置、並びに
該露光装置を用いて露光を行うデバイス製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子又は液晶表示素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、フォトマ
スク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)の
パターンを、投影光学系を介して表面にフォトレジスト
等の感光剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の
基板上に転写する投影露光装置、例えばステップ・アン
ド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッ
パ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影
露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)等が用い
られている。
【0003】しかるに、投影露光装置を用いて半導体素
子等を製造する際には、デフォーカスに起因する露光不
良の発生を極力抑制するために、基板上の露光領域(照
明光が照射される領域)を投影光学系の最良結像面の焦
点深度の範囲内に一致させる必要がある。このために
は、投影光学系の最良結像面ないしはベストフォーカス
位置を精度良く計測するとともに、その計測結果に基づ
いて焦点位置検出系(フォーカス検出系)をキャリブレ
ーションすることが重要である。
【0004】投影光学系のベストフォーカス位置の計測
方法の一つとして、レチクル上に形成された計測マー
ク、例えばラインアンドスペースマークを照明光により
照明し投影光学系によって形成された計測マークの空間
像(投影像)を空間像計測装置を用いて計測し、この計
測結果に基づいてベストフォーカス位置を算出する方法
がある。
【0005】従来の空間像計測によるベストフォーカス
位置の算出は、概ね次のようにして行われていた。すな
わち、投影光学系の像面近傍に形成された計測マークの
空間像に対して投影光学系の像面側に配置された矩形開
口パターン又はスリット状の開口パターン(以下、「計
測用パターン」と総称する)を相対的に走査し、計測用
パターンを介した照明光を光電変換素子によって受光し
て光電変換することにより、計測マークの空間像を計測
する。このような計測マークの空間像計測を、投影光学
系の光軸方向に関する計測用パターンの位置を、ベスト
フォーカス位置と推定される位置(例えば前回計測時の
ベストフォーカス位置)を中心として、所定ステップピ
ッチ、例えば0.15μm間隔で、15ステップ程度変
化させながら繰り返し行う。そして、計測用パターンの
光軸方向に関する位置毎に得られた各光電変換信号の例
えば基本周波数成分についてのコントラスト値をそれぞ
れ求め、これらのコントラスト値を所定の高次関数(例
えば6次関数)でフィッティングし、その得られたコン
トラストカーブのピーク点に対応する計測用パターンの
光軸方向位置をベストフォーカス位置として算出してい
た。
【0006】また、ノイズ等による影響を除去して更に
高精度にベストフォーカス位置を算出する方法として、
最近では、上述の如くして得られたベストフォーカス位
置(仮のベストフォーカス位置)を中心とする適当な重
み付け関数(例えば、ガウス関数など)を用いてコント
ラスト値に重み付けを行って再度高次関数(例えば4次
関数)でフィッティングし、その得られたコントラスト
カーブのピーク点に対応する計測用パターンの光軸方向
位置をベストフォーカス位置として算出することも行わ
れている。
【0007】ところで、装置が初期化されて投影光学系
のベストフォーカス位置を喪失した場合、又は外的な要
因により装置の状態が大きく変動してベストフォーカス
位置が大きく変動した場合には、前述したように前回計
測時のベストフォーカス位置を中心として、上述したベ
ストフォーカス位置の計測を行ってもベストフォーカス
位置を検出できないことがある。このような場合には、
通常の計測時のステップピッチの2倍(例えば0.3μ
m)程度の比較的大きな間隔で、投影光学系の光軸方向
に計測用パターンをステップしながら前述と同様の15
ステップの空間像計測を行い、大きな計測レンジ(通常
の2倍の計測レンジ)をカバーすることで、ベストフォ
ーカス位置を大まかに探索する計測(「ラフ計測」とも
呼ばれる)を行った後に、得られたそのベストフォーカ
ス位置を中心に、前述した通常の計測(以下、適宜「フ
ァイン計測」と呼ぶ)を行うことで、ベストフォーカス
位置を精度良く検出することがなされていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のステ
ッパ等の投影露光装置では、パターンの微細化に対応し
て解像力を向上することが要請されており、そのための
種々の高解像技術が採用されている。その1つとして、
対象パターンに対応した照明条件の変更がある。露光装
置における照明条件は、照明光学系の開口数(N.
A.)と投影光学系の開口数との比であるコヒーレンス
ファクタ(σ値)を変更することによって変更される。
これは、照明光学系内の照明系開口絞りを変更すること
により、瞳面における照明光の分布が変更されるからで
ある。現状の露光装置では、通常照明(大σ照明)、小
σ照明、輪帯照明、変形照明(例えば、四重極照明な
ど)の照明条件が、対象パターンに応じて選択的に設定
されるようになっている。
【0009】ところで、発明者等が、いろいろな実験
(シミュレーションを含む)を行った結果、前述したベ
ストフォーカス位置の計測に際してその精度向上を目的
として行われる重み付け関数による重み付けが、照明条
件によっては、却ってその計測精度を低下させる場合の
あることが判明した。
【0010】具体的に説明すると、例えば、通常照明
や、輪帯照明、変形照明の場合には、ベストフォーカス
位置から離れるにつれて空間像計測により得られる光電
変換信号の基本周波数のコントラスト値が減少するので
あるが、小σ照明の場合には、ベストフォーカス位置を
中心とするある一定の範囲では、ベストフォーカス位置
から離れるにつれてコントラスト値が徐々に減少する
が、その一定の範囲外ではコントラストが再び増加す
る。このため、コントラスト値を関数フィッティングし
て得られるコントラストカーブに中央のピークの他、両
端部にサブピークが表れる。この場合において、投影光
学系に収差が存在しないのであれば、両端部のサブピー
クがベストフォーカス位置に関して対称となるので大き
な問題はない。しかし、現実の投影光学系には少なから
ず収差が存在(残存)するため、その収差の影響によ
り、図14中に、点線で示されるように、左右のサブピ
ークがベストフォーカス位置に関して非対称となる。こ
のため、コントラスト値を重み付けし、最小自乗法を用
いて関数フィッティングすると、図14中に実線で示さ
れる近似曲線Puが導き出され、実際のベストフォーカ
ス位置BFからずれた位置BF’をベストフォーカス位
置として算出することとなる。
【0011】また、前述した従来のラフ計測を行う場合
には、ファイン計測の際の中心位置を見つけ出すためだ
けの目的で、ファイン計測に加えて、ファイン計測と同
等あるいはそれ以上の余計な計測時間が掛かってしま
う。しかるに、空間像計測によるベストフォーカス位置
の計測は、通常の露光の合間に行われるものであるか
ら、その計測に要する時間はスループット低下の要因と
なる。従って、ベストフォーカス位置の計測に要する時
間を可能な限り削減することが要請されている。
【0012】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、投影光学系のベストフォーカス
位置の計測に際して、精度面及び時間的な面の少なくと
も一方の面で計測能力の向上に寄与する新たな光学特性
計測方法及び光学特性計測装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、高精度な露
光を実現することが可能な露光装置を提供することにあ
る。
【0014】また、本発明の第3の目的は、高集積度の
マイクロデバイスの生産性の向上に寄与するデバイス製
造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光学特
性計測方法は、投影光学系(PL)の光学特性を計測す
る光学特性計測方法であって、照明光(IL)により所
定のパターン(PM)を照明し、該パターンの空間像
(PM’)を前記投影光学系を介して像面近傍に形成す
る工程と;前記投影光学系の像面側に配置された計測用
パターン(22)を前記空間像に対して相対的に走査す
るとともに、前記計測用パターンを介した前記照明光の
強度に応じた光電変換信号を前記計測用パターンの前記
光軸方向の複数の位置毎に得る工程と;前記複数の位置
毎に得られた光電変換信号のコントラスト値をカーブフ
ィットして得られる第1のコントラストカーブに基づい
て前記投影光学系の仮のベストフォーカス位置を求める
工程と;前記投影光学系を照明する照明条件に応じて定
まる重みパラメータを含み、前記仮のベストフォーカス
位置を中心とする重み付け関数を用いて前記コントラス
ト値を重み付けして第2のコントラストカーブを算出
し、該第2のコントラストカーブに基づいて前記投影光
学系の真のベストフォーカス位置を算出する工程と;を
含む。
【0016】これによれば、照明光により所定のパター
ンを照明し、投影光学系を介して像面近傍に形成された
該パターンの空間像に対して、投影光学系の像面側に配
置された計測用パターンを相対的に走査するとともに、
計測用パターンを介した照明光の強度に応じた光電変換
信号を計測用パターンの光軸方向の複数の位置毎に得
る。そして、得られた複数の光電変換信号のコントラス
ト値をカーブフィットして得られる第1のコントラスト
カーブに基づいて投影光学系の仮のベストフォーカス位
置を求め、この仮のベストフォーカス位置を中心とし、
かつ投影光学系を照明する照明条件に応じて定まる重み
パラメータを含む重み付け関数を用いてコントラスト値
を重み付けして第2のコントラストカーブを算出し、こ
の第2のコントラストカーブに基づいて投影光学系の真
のベストフォーカス位置を算出する。このように、仮の
ベストフォーカス位置を中心とし、照明条件に応じて定
まる重みパラメータを含む重み付け関数を用いてコント
ラスト値を重み付けして、真のベストフォーカス位置を
算出するための第2のコントラストカーブを算出するの
で、照明条件毎に、それぞれの照明条件下での計測精度
が低下しないような重みパラメータを予め定めることが
でき、これにより照明条件の如何にかかわらず、投影光
学系のベストフォーカス位置を精度良く算出することが
可能となる。特に小σ照明条件下でのベストフォーカス
位置の計測精度の向上が可能である。
【0017】この場合において、重み付け関数としては
種々のものが考えられる。例えば請求項2に記載の光学
特性計測方法の如く、前記重み付け関数は、前記重みパ
ラメータとして標準偏差を含むガウス関数であることと
しても良いし、あるいは、例えば請求項3に記載の光学
特性計測方法の如く、前記重み付け関数は、重みの値
が、前記照明条件に応じて定まる所定幅の中央部では
1、その両側では0となるステップ関数であることとし
ても良い。
【0018】上記請求項1〜3に記載の各光学特性計測
方法において、請求項4に記載の光学特性計測方法の如
く、前記照明条件は、前記パターンを照明する照明光学
系(12)の開口数を前記投影光学系の開口数で除した
コヒーレンスファクタに対応する条件であることとする
ことができる。
【0019】請求項5に記載の光学特性計測方法は、投
影光学系(PL)の光学特性を計測する光学特性計測方
法であって、照明光(IL)により所定のパターン(P
M)を照明し、該パターンの空間像(PM’)を前記投
影光学系を介して像面近傍に形成する工程と;前記投影
光学系の像面側に配置された計測用パターン(22)を
前記空間像に対して相対的に走査するとともに、前記計
測用パターンを介した前記照明光の強度に応じた光電変
換信号を前記計測用パターンの前記光軸方向の少なくと
も2つの位置でそれぞれ得る工程と;前記得られた光電
変換信号にそれぞれ対応する少なくとも2点のコントラ
スト値を、予め用意した基準コントラストカーブと比較
して、前記少なくとも2点のコントラスト値をカーブフ
ィットして得られる第1のコントラストカーブ上のピー
ク点を算出し、そのピーク点に対応する前記計測用パタ
ーンの光軸方向の位置を前記投影光学系の第1のベスト
フォーカス位置として算出する工程と;を含む。
【0020】これによれば、照明光により所定のパター
ンを照明し、投影光学系を介して像面近傍に形成される
パターンの空間像に対して、投影光学系の像面側に配置
された計測用パターンを相対的に走査するとともに、計
測用パターンを介した前記照明光の強度に応じた光電変
換信号を前記計測用パターンの前記光軸方向の少なくと
も2つの位置でそれぞれ得る。そして、得られた光電変
換信号にそれぞれ対応する少なくとも2点のコントラス
ト値を、予め用意した基準コントラストカーブと比較し
て、少なくとも2点のコントラスト値をカーブフィット
して得られる第1のコントラストカーブ上のピーク点を
算出するとともに、そのピーク点に対応する前記計測用
パターンの光軸方向の位置を投影光学系の第1のベスト
フォーカス位置として算出する。
【0021】すなわち、計測用パターンの光軸方向の位
置を少なくとも2つの位置に順次設定して、それぞれの
位置でパターンの空間像計測を行い、計測用パターンの
光軸方向の少なくとも2つの位置で計測した空間像に対
応する光電変換信号をそれぞれ得、各光電変換信号のコ
ントラスト値(最少2点におけるコントラスト値)と基
準コントラストカーブとを比較することで、その最少2
点におけるコントラスト値を含む基準コントラストカー
ブと同一形状の第1のコントラストカーブをフィッティ
ングにより得て、その第1のコントラストカーブ上のピ
ーク点に基づいて投影光学系の第1のベストフォーカス
位置を算出する。従って、2回の空間像計測により第1
のベストフォーカス位置を従来のラフ計測に比べて極め
て短時間で算出することが可能である。特に、ベストフ
ォーカス位置が大きく変動した場合等のベストフォーカ
ス位置の計測時間の短縮に貢献する。
【0022】この場合において、請求項6に記載の光学
特性計測方法の如く、前記計測用パターンを前記空間像
に対して相対的に走査するとともに、前記計測用パター
ンを介した前記照明光の強度に応じた光電変換信号を前
記第1のベストフォーカス位置を含む所定幅の範囲内の
前記計測用パターンの前記光軸方向の複数位置毎に得る
工程と;前記得られた複数位置毎の光電変換信号のコン
トラスト値をカーブフィットして得られる第2のコント
ラストカーブのピーク点に対応する前記計測用パターン
の光軸方向の位置を前記投影光学系の第2のベストフォ
ーカス位置として算出する工程と;を更に含むこととす
ることができる。
【0023】請求項7に記載の光学特性計測装置は、投
影光学系(PL)の光学特性を計測する光学特性計測装
置であって、所定のパターン(PM)の空間像(P
M’)を前記投影光学系を介して像面上に形成するた
め、前記パターンを照明する照明装置(12,14)
と;前記投影光学系の像面側に配置され、計測用パター
ンが形成されたパターン形成部材(90)と;前記計測
用パターンを介した前記照明光を光電変換して、前記計
測用パターンを介した前記照明光の強度に応じた光電変
換信号を出力する光電変換素子(24)と;前記照明装
置により前記所定のパターンが照明され、前記像面上に
前記空間像が形成された状態で、前記パターン形成部材
を、前記空間像に対して相対的に走査するとともに、前
記空間像に対応する前記光電変換素子からの光電変換信
号を前記投影光学系の光軸方向に関する前記パターン形
成部材の複数の位置毎に計測する計測処理装置(50)
と;前記複数の位置毎に得られた光電変換信号のコント
ラスト値をカーブフィットして得られる第1のコントラ
ストカーブに基づいて前記投影光学系の仮のベストフォ
ーカス位置を算出し、前記照明装置の照明条件に応じて
定まる重みパラメータを含み、前記仮のベストフォーカ
ス位置を中心とする重み付け関数を用いて前記コントラ
スト値を重み付けして第2のコントラストカーブを算出
し、該第2のコントラストカーブに基づいて前記投影光
学系の真のベストフォーカス位置を算出する算出装置
(50)と;を備える。
【0024】これによれば、計測処理装置では、照明装
置により所定のパターンが照明され、投影光学系の像面
上に所定のパターンの空間像が形成された状態で、パタ
ーン形成部材(計測用パターン)を、空間像に対して相
対的に走査するとともに、空間像に対応する光電変換素
子からの光電変換信号を投影光学系の光軸方向に関する
パターン形成部材の複数の位置毎に計測する。そして、
算出装置では、前記複数の位置毎に得られた光電変換信
号のコントラスト値をカーブフィットして得られる第1
のコントラストカーブに基づいて投影光学系の仮のベス
トフォーカス位置を算出し、照明装置の照明条件に応じ
て定まる重みパラメータを含み、仮のベストフォーカス
位置を中心とする重み付け関数を用いてコントラスト値
を重み付けして第2のコントラストカーブを算出し、該
第2のコントラストカーブに基づいて投影光学系の真の
ベストフォーカス位置を算出する。このように、仮のベ
ストフォーカス位置を中心とし、照明条件に応じて定ま
る重みパラメータを含む重み付け関数を用いてコントラ
スト値を重み付けして、真のベストフォーカス位置を算
出するための第2のコントラストカーブを算出するの
で、照明条件毎に、それぞれの照明条件下での計測精度
が低下しないような重みパラメータを予め定めることに
より照明条件の如何にかかわらず、ベストフォーカス位
置を精度良く算出することが可能となる。特に小σ照明
条件下でのベストフォーカス位置の計測精度の向上が可
能である。
【0025】この場合において、算出装置による重み付
けは種々の重み付け関数を用いて行うことができるが、
例えば請求項8に記載の光学特性計測装置の如く、前記
算出装置は、前記重み付け関数として、前記重みパラメ
ータとして標準偏差を含むガウス関数を用いて前記重み
付けを行うこととしても良いし、あるいは、請求項9に
記載の光学特性計測装置の如く、前記算出装置は、前記
重み付け関数として、重みの値が、前記照明条件に応じ
て定まる所定幅の中央部では1、その両側では0となる
ステップ関数を用いて前記重み付けを行うこととしても
良い。
【0026】請求項10に記載の露光装置は、マスク
(R)に形成された回路パターンを投影光学系(PL)
を介して基板(W)に転写する露光装置であって、前記
基板を保持して移動する基板ステージ(WST)と;前
記パターン形成部材が前記基板ステージの一部に設けら
れた請求項7〜9のいずれか一項に記載の光学特性計測
装置と;を備える。
【0027】これによれば、パターン形成部材が基板ス
テージの一部に設けられた請求項7〜9に記載の各光学
特性計測装置を備えているので、特別な駆動装置を用い
ることなく、基板ステージを介して、所定のパターンの
空間像に対して計測用パターンを走査して、投影光学系
のベストフォーカス位置を、照明条件に影響されること
なく、精度良く計測することができる。そして、その計
測結果を考慮して露光の際、基板表面を投影光学系の最
良結像面に実質的に合致させることが可能である。従っ
て、デフォーカスに起因する露光不良の発生が極力抑制
された高精度な露光が可能となる。
【0028】請求項11に記載のデバイス製造方法は、
リソグラフィ工程を含むデバイス製造方法であって、前
記リソグラフィ工程では、請求項10に記載の露光装置
を用いて露光を行うことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図9に基づいて説明する。
【0030】図1には、一実施形態に係る露光装置10
の概略的な構成が示されている。この露光装置10は、
ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装
置、すなわちいわゆるスキャニング・ステッパである。
【0031】この露光装置10は、光源14及び照明光
学系12を含む照明装置としての照明系、マスクとして
のレチクルRを保持するレチクルステージRST、投影
光学系PL、基板としてのウエハWを保持してXY平面
内を自在に移動可能な基板ステージとしてのウエハステ
ージWST、及びこれらを制御する制御系等を備えてい
る。
【0032】前記光源14としては、ここでは、一例と
して、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)又
はArFエキシマレーザ(出力波長193nm)等のエ
キシマレーザ光源が用いられるものとする。この光源1
4は、主制御装置50によってそのレーザ発光のオン・
オフや、中心波長、スペクトル半値幅、繰り返し周波数
などが制御される。
【0033】前記照明光学系12は、ビーム整形光学系
18、オプティカルインテグレータ(ホモジナイザ)と
してのフライアイレンズ22、照明系開口絞り板24、
第1リレーレンズ28A、第2リレーレンズ28B、固
定レチクルブラインド30A、可動レチクルブラインド
30B、光路折り曲げ用のミラーM、及びコンデンサレ
ンズ32等を備えている。
【0034】前記ビーム整形光学系18内には、光源1
4でパルス発光されたレーザビームLBの断面形状を、
該レーザビームLBの光路後方に設けられたフライアイ
レンズ22に効率良く入射するように整形するための、
例えばシリンダレンズやビームエキスパンダ(いずれも
図示省略)等が含まれている。また、このビーム整形光
学系18内には、後述する照明系開口絞り板24による
照明開口絞りの設定に応じて、レーザビームの断面積を
連続的に変更可能なズーム光学系も含まれている。
【0035】前記フライアイレンズ22は、ビーム整形
光学系18から出たレーザビームLBの光路上に配置さ
れ、レチクルRを均一な照度分布で照明するためにその
射出側焦点面に多数の点光源(光源像)から成る面光
源、即ち2次光源を形成する。この2次光源から射出さ
れるレーザビームを本明細書においては、「照明光I
L」とも呼ぶものとする。
【0036】フライアイレンズ22の射出側焦点面の近
傍には、照明系開口絞り板24が配置されている。この
照明系開口絞り板24は、図2に示されるように、例え
ば通常の円形開口より成る通常照明用の大σ開口絞り2
3a、小さな円形開口より成りコヒーレンスファクタで
あるσ値を小さくするための小σ開口絞り23b、輪帯
照明用の輪帯状の開口絞り23c、及び変形光源法用に
複数の開口を偏心させて配置して成る変形開口絞り(四
重極絞り)23d等が、ほぼ等角度間隔で配置された円
板状部材によって構成される。この照明系開口絞り板2
4は、図1に示されるように、主制御装置50により制
御されるモータ等の駆動装置40により回転されるよう
になっており、これによりいずれかの開口絞りが照明光
ILの光路上に選択的に設定される。なお、図1では、
上記の4種類の開口絞りのうちの2種類の開口絞りのみ
が図示されている。
【0037】照明系開口絞り板24から出た照明光IL
の光路上に、反射率が小さく透過率の大きなビームスプ
リッタ26が配置され、更にこの後方の光路上に、固定
レチクルブラインド30A及び可動レチクルブラインド
30Bを介在させて第1リレーレンズ28A及び第2リ
レーレンズ28Bから成るリレー光学系が配置されてい
る。
【0038】固定レチクルブラインド30Aは、レチク
ルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカ
スした面に配置され、レチクルR上の照明領域IARを
規定する矩形開口が形成されている。また、この固定レ
チクルブラインド30Aの近傍に走査方向(ここではX
軸方向とする)及び非走査方向(Y軸方向)にそれぞれ
対応する方向の位置及び幅が可変の開口部を有する可動
レチクルブラインド30Bが配置され、走査露光の開始
時及び終了時にその可動レチクルブラインド30Bを介
して照明領域IARを更に制限することによって、不要
な部分の露光が防止されるようになっている。また、本
実施形態では、可動レチクルブラインド30Bは、後述
する空間像計測の際の照明領域の設定にも用いられる。
【0039】リレー光学系を構成する第2リレーレンズ
28B後方の照明光ILの光路上には、当該第2リレー
レンズ28Bを通過した照明光ILをレチクルRに向け
て反射する折り曲げミラーMが配置され、このミラーM
後方の照明光ILの光路上にコンデンサレンズ32が配
置されている。
【0040】一方、照明光学系12内のビームスプリッ
タ26で反射された照明光ILの光路上には、集光レン
ズ44、及び遠紫外域で感度が良く、且つ光源14のパ
ルス発光を検出するために高い応答周波数を有するPI
N型フォトダイオード等の受光素子から成るインテグレ
ータセンサ46が配置されている。
【0041】このようにして構成された照明系の作用を
簡単に説明すると、光源14からパルス発光されたレー
ザビームLBは、ビーム整形光学系18に入射して、こ
こで後方のフライアイレンズ22に効率よく入射するよ
うにその断面形状が整形された後、フライアイレンズ2
2に入射する。これにより、フライアイレンズ22の射
出側焦点面(照明光学系12の瞳面)に前述した2次光
源が形成される。この2次光源から射出された照明光I
Lは、照明系開口絞り板24上のいずれかの開口絞りを
通過した後、透過率が大きく反射率が小さなビームスプ
リッタ26に至る。このビームスプリッタ26を透過し
た照明光ILは、第1リレーレンズ28Aを経て固定レ
チクルブラインド30Aの矩形の開口部及び可動レチク
ルブラインド30Bを通過した後、第2リレーレンズ2
8Bを通過してミラーMによって光路が垂直下方に折り
曲げられた後、コンデンサレンズ32を経て、レチクル
ステージRST上に保持されたレチクルR上の照明領域
IARを均一な照度分布で照明する。
【0042】一方、ビームスプリッタ26で反射された
照明光ILは、集光レンズ44を介してインテグレータ
センサ46で受光され、インテグレータセンサ46の光
電変換信号が、不図示のピークホールド回路及びA/D
変換器を有する信号処理装置80を介して主制御装置5
0に供給される。
【0043】前記レチクルステージRST上には、レチ
クルRが、例えば真空吸着(又は静電吸着)により固定
されている。レチクルステージRSTは、ここでは、リ
ニアモータ等を含む不図示のレチクルステージ駆動系に
より、後述する投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY
平面内で2次元的に(X軸方向及びこれに直交するY軸
方向及びXY平面に直交するZ軸回りの回転方向(θz
方向)に)微少駆動可能であるとともに、不図示のレチ
クルベース上をX軸方向に指定された走査速度で移動可
能となっている。このレチクルステージRSTは、レチ
クルRの全面が少なくとも投影光学系PLの光軸AXを
横切ることができるだけのX軸方向の移動ストロークを
有している。
【0044】レチクルステージRST上には、レチクル
レーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)54
Rからのレーザビームを反射する移動鏡52Rが固定さ
れており、レチクルステージRSTのXY面内の位置は
レチクル干渉計54Rによって、例えば0.5〜1nm
程度の分解能で常時検出される。ここで、実際には、レ
チクルステージRST上には走査露光時の走査方向(X
軸方向)に直交する反射面を有する移動鏡と非走査方向
(Y軸方向)に直交する反射面を有する移動鏡とが設け
られ、レチクル干渉計54RはX軸方向に少なくとも2
軸、Y軸方向に少なくとも1軸設けられているが、図1
ではこれらが代表的に移動鏡52R、レチクル干渉計5
4Rとして示されている。
【0045】レチクル干渉計54Rからのレチクルステ
ージRSTの位置情報は、ステージ制御装置70及びこ
れを介して、ワークステーション(又はマイクロコンピ
ュータ)から成る主制御装置50に送られ、主制御装置
50の指示の下、ステージ制御装置70は、不図示のレ
チクルステージ駆動系を介してレチクルステージRST
の移動を制御する。
【0046】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの
方向がZ軸方向とされ、ここでは両側テレセントリック
な縮小系であり、光軸AX方向に沿って所定間隔で配置
された複数枚のレンズエレメントから成る屈折光学系が
使用されている。この投影光学系PLの投影倍率は、こ
こでは、一例として1/4となっている。このため、照
明光学系12からの照明光ILによってレチクルR上の
スリット状照明領域IARが照明されると、このレチク
ルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介
してそのスリット状照明領域IAR内のレチクルRの回
路パターンの縮小像(部分倒立像)が表面にフォトレジ
ストが塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共
役な露光領域IAに形成される。
【0047】前記ウエハステージWSTは、ステージベ
ース16上面に沿って例えば磁気浮上型2次元リニアア
クチュエータから成る不図示のウエハステージ駆動系に
より、XY2次元面内(θz回転を含む)で自在に駆動
されるようになっている。ここで、2次元リニアアクチ
ュエータは、X駆動コイル、Y駆動コイルの他、Z駆動
コイルをも有しているため、ウエハステージWSTは、
Z、X軸回りの回転方向(θx)、Y軸回りの回転方向
(θy)の3自由度方向にも微少駆動が可能な構成とな
っている。
【0048】ウエハステージWST上には、ウエハホル
ダ25が載置され、このウエハホルダ25によってウエ
ハWが真空吸着(又は静電吸着)によって保持されてい
る。
【0049】なお、ウエハステージWSTに代えて、リ
ニアモータあるいは平面モータ等の駆動系によってXY
2次元面内でのみ駆動される2次元移動ステージを用い
る場合には、ウエハホルダ25を、Z、θx、θyの3
自由度方向にボイスコイルモータ等によって微少駆動さ
れるZ・レベリングテーブルを介してその2次元移動ス
テージ上に搭載すれば良い。
【0050】前記ウエハステージWST上には、ウエハ
レーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」という)54W
からのレーザビームを反射する移動鏡52Wが固定さ
れ、外部に配置されたウエハ干渉計54Wにより、ウエ
ハステージWSTのXY面内の位置が例えば0.5〜1
nm程度の分解能で常時検出されている。
【0051】ここで、実際には、ウエハステージWST
上には、走査露光時の走査方向であるX軸方向に直交す
る反射面を有する移動鏡と非走査方向であるY軸方向に
直交する反射面を有する移動鏡とが設けられ、ウエハ干
渉計54WはX軸方向及びY軸方向にそれぞれ複数軸設
けられ、ウエハステージWSTのZ軸方向を除く、残り
の5自由度方向(X,Y,θx,θy,θz)の位置を
計測できるようになっているが、図1ではこれらが代表
的に移動鏡52W、ウエハ干渉計54Wとして示されて
いる。ウエハステージWSTの位置情報(又は速度情
報)は、ステージ制御装置70、及びこれを介して主制
御装置50に送られ、主制御装置50の指示の下、ステ
ージ制御装置70は、不図示のウエハステージ駆動系を
介してウエハステージWSTのXY面内の位置を制御す
る。
【0052】また、ウエハステージWSTの内部には、
投影光学系PLの光学特性の計測に用いられる空間像計
測装置59を構成する光学系の一部が配置されている。
ここで、空間像計測装置59の構成について詳述する。
この空間像計測装置59は、図3に示されるように、ウ
エハステージWSTに設けられたステージ側構成部分、
すなわちパターン形成部材としてのスリット板90、レ
ンズ84、86から成るリレー光学系、光路折り曲げ用
のミラー88、送光レンズ87と、ウエハステージWS
T外部に設けられたステージ外構成部分、すなわちミラ
ー96、受光レンズ89、光電変換素子としての光セン
サ24等とを備えている。
【0053】これを更に詳述すると、スリット板90
は、図3に示されるように、ウエハステージWSTの一
端部上面に設けられた上部が開口した突設部58に対
し、その開口を塞ぐ状態で上方から嵌め込まれている。
このスリット板90は、平面視長方形の受光ガラス82
の上面に遮光膜を兼ねる反射膜83が形成され、その反
射膜83の一部に計測用パターンとしての所定幅2Dの
スリット状の開口パターン(以下、「スリット」と呼
ぶ)22がパターンニングされて形成されている。
【0054】前記受光ガラス82の素材としては、ここ
では、KrFエキシマレーザ光、あるいはArFエキシ
マレーザ光の透過性の良い、合成石英、あるいはホタル
石などが用いられる。
【0055】スリット22下方のウエハステージWST
内部には、スリット22を介して鉛直下向きに入射した
照明光束(像光束)の光路を水平に折り曲げるミラー8
8を介在させてレンズ84,86から成るリレー光学系
(84、86)が配置され、このリレー光学系(84、
86)の光路後方のウエハステージWSTの+X側の側
壁に、リレー光学系(84、86)によって所定光路長
分だけリレーされた照明光束をウエハステージWSTの
外部に送光する送光レンズ87が固定されている。
【0056】送光レンズ87によってウエハステージW
STの外部に送り出される照明光束の光路上には、Y軸
方向に所定長さを有するミラー96が傾斜角45°で斜
設されている。このミラー96によって、ウエハステー
ジWSTの外部に送り出された照明光束の光路が鉛直上
方に向けて90°折り曲げられるようになっている。こ
の折り曲げられた光路上に送光レンズ87に比べて大径
の受光レンズ89が配置されている。この受光レンズ8
9の上方には、光センサ24が配置されている。これら
受光レンズ89及び光センサ24は、所定の位置関係を
保ってケース92内に収納され、該ケース92は取付け
部材93を介してベース16の上面に植設された支柱9
7の上端部近傍に固定されている。
【0057】前記光センサ24としては、微弱な光を精
度良く検出することが可能な光電変換素子(受光素
子)、例えばフォト・マルチプライヤ・チューブ(PM
T、光電子増倍管)などが用いられる。光センサ24か
らの光電変換信号Pは、図1の信号処理装置80を介し
て主制御装置50に送られるようになっている。なお、
信号処理装置80は、例えば増幅器、サンプルホルダ、
A/Dコンバータ(通常16ビットの分解能のものが用
いられる)などを含んで構成することができる。
【0058】なお、前述の如く、スリット22は反射膜
83に形成されているが、以下においては、便宜上スリ
ット板90にスリット22が形成されているものとして
説明を行う。
【0059】上述のようにして構成された空間像計測装
置59によると、後述する、レチクルRに形成された計
測マークの投影光学系PLを介しての投影像(空間像)
の計測の際に、投影光学系PLを透過してきた照明光I
Lによって空間像計測装置59を構成するスリット板9
0が照明されると、そのスリット板90上のスリット2
2を透過した照明光ILがレンズ84、ミラー88及び
レンズ86、送光レンズ87を介してウエハステージW
STの外部に導き出される。そして、そのウエハステー
ジWSTの外部に導き出された光は、ミラー96によっ
て光路が鉛直上方に折り曲げられ、受光レンズ89を介
して光センサ24によって受光され、該光センサ24か
らその受光量に応じた光電変換信号(光量信号)Pが信
号処理装置80を介して主制御装置50に出力される。
【0060】本実施形態の場合、計測マークの投影像
(空間像)の計測はスリットスキャン方式により行われ
るので、その際には、送光レンズ87が、受光レンズ8
9及び光センサ24に対して移動することになる。そこ
で、空間像計測装置59では、所定の範囲内で移動する
送光レンズ87を介した光がすべて受光レンズ89に入
射するように、各レンズ、及びミラー96の大きさが設
定されている。
【0061】このように、空間像計測装置59では、ス
リット板90、レンズ84、86、ミラー88、及び送
光レンズ87により、スリット22を介した光をウエハ
ステージWST外に導出する光導出部が構成され、受光
レンズ89及び光センサ24によって、ウエハステージ
WST外へ導出された光を受光する受光部が構成されて
いる。この場合、これら光導出部と受光部とは、機械的
に分離されている。そして、空間像計測に際してのみ、
光導出部と受光部とは、ミラー96を介して光学的に接
続される。
【0062】すなわち、空間像計測装置59では、光セ
ンサ24がウエハステージWSTの外部の所定位置に設
けられているため、光センサ24の発熱に起因してレー
ザ干渉計54Wの計測精度等に悪影響を与えたりするこ
とがない。また、ウエハステージWSTの外部と内部と
をライトガイド等により接続していないので、ウエハス
テージWSTの外部と内部とがライトガイドにより接続
された場合のようにウエハステージWSTの駆動精度が
悪影響を受けることもない。
【0063】勿論、熱の影響を排除できるような場合に
は、光センサ24をウエハステージWSTの内部に設け
ても良い。なお、空間像計測装置59を用いて行われる
空間像計測方法及び光学特性計測方法などについては、
後に詳述する。
【0064】図1に戻り、投影光学系PLの側面には、
ウエハW上のアライメントマーク(位置合わせマーク)
を検出するマーク検出系としてのオフアクシス・アライ
メント系ALGが設けられている。本実施形態では、こ
のアライメント系ALGとして、画像処理方式のアライ
メントセンサ、いわゆるFIA( Field Image Alignme
nt)系が用いられている。このアライメント系ALGの
検出信号は、主制御装置50に供給されるようになって
いる。
【0065】更に、本実施形態の露光装置10では、図
1に示されるように、主制御装置50によってオンオフ
が制御される光源を有し、投影光学系PLの結像面に向
けて多数のピンホール又はスリットの像を形成するため
の結像光束を、光軸AXに対して斜め方向より照射する
照射系60aと、それらの結像光束のウエハW表面での
反射光束を受光する受光系60bとから成る斜入射光式
の多点焦点位置検出系が設けられている。なお、本実施
形態の焦点位置検出系(60a、60b)と同様の多点
焦点位置検出系の詳細な構成は、例えば特開平6−28
3403号公報等に開示されている。
【0066】主制御装置50では、後述する走査露光時
等に、受光系60bからの焦点ずれ信号(デフォーカス
信号)、例えばSカーブ信号に基づいて焦点ずれが零と
なるように、不図示のウエハステージ駆動系を介してウ
エハステージWSTのZ軸方向への移動、及び2次元的
に傾斜(すなわち、θx,θy方向の回転)を制御す
る、すなわち多点焦点位置検出系(60a、60b)を
用いてウエハステージWSTの移動を制御することによ
り、照明光ILの照射領域(照明領域IARと結像関
係)内で投影光学系PLの結像面とウエハWの表面とを
実質的に合致させるオートフォーカス(自動焦点合わ
せ)及びオートレベリングを実行する。
【0067】次に、本実施形態の露光装置10における
露光工程の動作について簡単に説明する。
【0068】まず、不図示のレチクル搬送系によりレチ
クルRが搬送され、ローディングポジションにあるレチ
クルステージRSTに吸着保持される。次いで、主制御
装置50の指示の下、ステージ制御装置70によりウエ
ハステージWST及びレチクルステージRSTの位置が
制御され、レチクルR上に形成された不図示のレチクル
アライメントマークの投影像(空間像)が空間像計測装
置59を用いて後述するようにして計測され、レチクル
パターン像の投影位置が求められる。すなわち、レチク
ルアライメントが行われる。
【0069】次に、主制御装置50の指示の下、ステー
ジ制御装置70により、スリット板90がアライメント
系ALGの直下へ位置するように、ウエハステージWS
Tが移動され、アライメント系ALGによって空間像計
測装置59の位置基準となるスリット22が検出され
る。主制御装置50では、このアライメント系ALGの
検出信号及びそのときのウエハ干渉計54Wの計測値、
並びに先に求めたレチクルパターン像の投影位置に基づ
いて、レチクルRのパターン像の投影位置とアライメン
ト系ALGとの相対位置、すなわちアライメント系AL
Gのベースライン量を求める。
【0070】かかるベースライン計測が終了すると、主
制御装置50により、例えば特開昭61−44429号
公報などに詳細に開示されるEGA(エンハンスト・グ
ローバル・アライメント)等のウエハアライメントが行
われ、ウエハW上の全てのショット領域の位置が求めら
れる。なお、このウエハアライメントに際して、ウエハ
W上の複数のショット領域のうちの予め定められた所定
のサンプルショットのウエハアライメントマークがアラ
イメント系ALGを用いて計測される。
【0071】次いで、主制御装置50では、上で求めた
ウエハW上の各ショット領域の位置情報及びベースライ
ン量に基づいて、ステージ制御装置70を介して干渉計
54W、54Rから送られる位置情報をモニタしつつ、
ステージ制御装置70を介してウエハステージWSTを
第1ショット領域の走査開始位置に位置決めするととも
に、レチクルステージRSTを走査開始位置に位置決め
して、その第1ショット領域の走査露光を行う。
【0072】すなわち、主制御装置50では、レチクル
ステージRSTとウエハステージWSTとのX軸方向逆
向きの相対走査を開始する。両ステージRST、WST
がそれぞれの目標走査速度に達すると、照明光ILによ
ってレチクルRのパターン領域が照明され始め、走査露
光が開始される。
【0073】主制御装置50では、特に上記の走査露光
時にレチクルステージRSTのX軸方向の移動速度Vr
とウエハステージWSTのX軸方向の移動速度Vwとが
投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比に維持される
ように、ステージ制御装置70に指示を出し、レチクル
ステージRST及びウエハステージWSTを同期制御す
る。
【0074】そして、レチクルRのパターン領域の異な
る領域が照明光ILで逐次照明され、パターン領域全面
に対する照明が完了することにより、ウエハW上の第1
ショット領域の走査露光が終了する。これにより、レチ
クルRの回路パターンが投影光学系PLを介して第1シ
ョット領域に縮小転写される。
【0075】こうして第1ショット領域の走査露光が終
了すると、ウエハステージWSTを第2ショット領域の
走査開始位置へ移動させるショット間のステッピング動
作を行う。そして、その第2ショット領域の走査露光を
上述と同様にして行う。以後、第3ショット領域以降も
同様の動作を行う。
【0076】このようにして、ショット間のステッピン
グ動作とショットの走査露光動作とが繰り返され、ステ
ップアンドスキャン方式でウエハW上の全てのショット
領域にレチクルRのパターンが転写される。
【0077】ここで、上記の走査露光中に、前述した多
点焦点位置検出系(60a、60b)の出力に基づくオ
ートフォーカス、オートレベリングが主制御装置50に
より実行される。
【0078】ところで、上記の走査露光中に、レチクル
RのパターンがウエハW上のショット領域に精度良く転
写されるためには、上記のオートフォーカス、オートレ
ベリングが精度良く行われ、ウエハWの露光領域が投影
光学系PLの結像面に実質的に一致した状態で露光が行
われる必要がある。そのためには、投影光学系PLのベ
ストフォーカス位置(最良結像面位置)が精度良く計測
されていること、及びその計測結果に基づいて多点焦点
位置検出系(60a、60b)のキャリブレーションが
行われていることが必要となる。本実施形態では、主制
御装置50が、ベストフォーカス位置(最良結像面位
置)の計測結果に基づいて、例えば多点焦点位置検出系
(60a、60b)の検出オフセットを設定するか、受
光系60b内の図示しない平行平板の反射光束の光軸に
対する傾きを制御して多点焦点位置検出系(60a、6
0b)の原点(検出基準点)の再設定を行うことによ
り、キャリブレーションを行うようになっている。これ
に限らず、検出信号に電気的オフセットを与えることに
より、キャリブレーションを行なうことも可能である。
【0079】本実施形態では、上記の投影光学系のベス
トフォーカス位置の計測に、空間像計測装置59が用い
られる。以下、このベストフォーカス位置の計測につい
て説明するが、それに先立って、空間像計測装置59を
用いた空間像計測について説明する。
【0080】図3には、空間像計測装置59を用いて、
レチクルRに形成された計測マークPMの空間像が計測
されている最中の状態が示されている。レチクルRとし
ては、空間像計測専用のもの、あるいはデバイスの製造
に用いられるデバイスレチクルに専用の計測用マークを
形成したものなどが用いられる。これらのレチクルの代
わりに、レチクルステージRSTにレチクルと同材質の
ガラス素材から成る固定のマーク板(レチクルフィデュ
ーシャルマーク板とも呼ばれる)を設け、このマーク板
に計測用マーク(計測マーク)を形成したものを用いて
も良い。
【0081】ここで、レチクルRには、所定の箇所にX
軸方向に周期性を有するライン部の幅とスペース部の幅
の比(デューティ比)が1:1のラインアンドスペース
(L/S)マークから成る計測マークPMが形成されて
いるものとする。また、空間像計測装置59を構成する
スリット板90には、図4(A)に示されるように、Y
軸方向に伸びる所定幅2Dのスリット22が形成されて
いるものとする。
【0082】空間像の計測にあたり、主制御装置50に
より、図1に示される可動レチクルブラインド30Bが
不図示のブラインド駆動装置を介して駆動され、照明光
ILの照明領域が計測マークPM部分を含む所定領域に
制限される(図3参照)。この状態で、主制御装置50
により光源14の発光が開始され、照明光ILが計測マ
ークPMに照射されると、計測マークPMによって回
折、散乱した光(照明光IL)は投影光学系PLにより
屈折され、該投影光学系PLの像面に計測マークPMの
空間像(投影像)が形成される。このとき、ウエハステ
ージWSTは、図4(A)に示されるように、スリット
板90上のスリット22の+X側(又は−X側)に計測
マークPMの空間像PM’が形成される位置に設定され
ているものとする。
【0083】そして、主制御装置50の指示の下、ステ
ージ制御装置70により、ウエハステージWSTが図4
(A)中に矢印Fで示されるように+X方向に駆動され
ると、スリット22が空間像PM’に対してX軸方向に
走査される。この走査中に、スリット22を通過する光
(照明光IL)がウエハステージWST内の受光光学
系、ウエハステージWST外部の反射ミラー96及び受
光レンズ89を介して光センサ24で受光され、その光
電変換信号Pが図1に示される信号処理装置80に供給
される。信号処理装置80では、その光電変換信号に所
定の処理を施して、空間像PM’に対応する光強度信号
を主制御装置50に供給する。なお、この際、信号処理
装置80では、光源14からの照明光ILの発光強度の
ばらつきを抑えるために、図1に示されるインテグレー
タセンサ46の信号により光センサ24からの信号を規
格化した信号を主制御装置50に供給するようになって
いる。
【0084】図4(B)には、上記の空間像計測の際に
得られる光電変換信号(光強度信号)Pの一例が示され
ている。
【0085】以下、本実施形態の露光装置10における
空間像計測装置59を用いたベストフォーカス位置の検
出について、図5のフローチャートに従って説明する。
この図5は、主制御装置50の制御の流れを簡略化して
示すものである。また、前提として、主制御装置50の
メモリ内には、図7(A)(又は図7(B))に示され
るσ値に応じた重み減衰率のテーブルデータが予め格納
されているものとする。また、レチクルRには計測パタ
ーンとして、例えば0.8μmL/Sパターンが形成さ
れ、スリット22の幅2Dは例えば0.3μmであるも
のとする。また、投影光学系PLの投影倍率が前述の如
く1/4であるのでレチクルR上の計測パターンはスリ
ット板90上で0.2μmL/Sパターン像となる。
【0086】まず、主制御装置50は、ステップ102
において、メモリ内に記憶してあるベストフォーカス位
置をファイン計測の計測中心として設定する。このファ
イン計測の計測中心として設定されるベストフォーカス
位置は、通常の場合は、前回の計測値が用いられる。但
し、前回の計測が行われていない場合、あるいはその計
測値が失われた場合には、露光装置10の調整段階にて
設定された設計値が用いられる。但し、前回の計測値が
失われていない場合であっても設計値を用いても構わな
い。
【0087】次のステップ104では、主制御装置50
は、ステップ102で設定されたファイン計測中心を中
心として、ファイン計測を行う。具体的には、主制御装
置50では、投影光学系PLの視野内でベストフォーカ
ス位置を計測すべき所定点、例えば光軸上にレチクルR
上の計測マークPMが位置決めされるように、レチクル
ステージRSTを移動する。次に、主制御装置50で
は、照明光ILが計測マークPM部分のみに照射される
ように可動レチクルブラインド30Bを駆動制御して照
明領域を規定する。この状態で、主制御装置50では、
照明光ILをレチクルRに照射して、ウエハステージW
STをX軸方向に走査しながら空間像計測装置59を用
いて、計測マークPMの空間像計測を前述と同様にスリ
ットスキャン方式により行う。この際、主制御装置50
では、スリット板90のZ軸方向の位置(すなわち、ウ
エハステージWSTのZ位置)をステップ102で設定
されたファイン計測中心を中心とする所定幅の範囲で例
えば0.15μmピッチで15ステップ程度変化させつ
つ、複数回繰り返し、各回の光強度信号(光電変換信
号)を内部のメモリに記憶する。
【0088】次のステップ106では、主制御装置50
は、投影光学系PLの仮のベストフォーカス位置(第1
のベストフォーカス位置)を次のようにして算出する。
【0089】まず、ステップ104の計測でスリット板
90のZ軸方向の各位置毎に得られた光電変換信号のコ
ントラスト値を、各信号波形をフーリエ変換し、その係
数からそれぞれ算出する。以下、これを更に詳述する。
【0090】計測により得られた光電変換信号をI
(x)とし、それを基本周波数成分と高次の周波数成分
として表すと、次式(1)のように表せる。
【0091】
【数1】
【0092】ここで、a0、an、bnは、それぞれ以下
の(2)〜(4)式のようになる。
【0093】
【数2】
【0094】また、Pは信号の周期であり、ω0=2π
/Pである。
【0095】また、コントラスト値(Cont)は、次
式(5)で表される。 Cont=(Max−Min)/(Max+Min) …(5)
【0096】ここで、波形がフーリエ級数展開の0次成
分と1次成分だけで形成されているとすると、波形の直
流成分の振幅c0と、基本周波数成分の振幅c1は、次式
(6),(7)にて表すことができる。 c0=a0 …(6)
【0097】
【数3】
【0098】この場合、 Max=c0+c1/2 …(8) Min=c0−c1/2 …(9) と表せるので、(5)式は、上式(8)、(9)より、
次式(5)’として表される。 Cont=c1/(2c0) …(5)’
【0099】ここでベストフォーカス位置を求めるに際
し、(1次/0次)の振幅比が含まれたコントラスト値
を用いるのは、コントラスト値はフォーカス位置(Z位
置)に応じて敏感に変化するため、これを利用して、コ
ントラスト値が最大となるフォーカス位置(Z位置)を
ベストフォーカス位置として容易にかつ確実に求めるこ
とができるからである。
【0100】図6(A)には、上記のようにして、スリ
ット板90の各Z位置について得られた光電変換それぞ
れのコントラスト値を求め、その求めたコントラスト値
を、横軸をZ位置、縦軸をコントラスト値とする直交座
標系上にプロットしたデータの一例(大σ照明絞りによ
る通常照明条件下での例)が示されている。
【0101】主制御装置50は、各プロット点に基づい
て最小自乗法により関数フィッティングを行い図6
(B)に示されるような6次近似曲線から成る第1のコ
ントラストカーブP1を求め、該第1のコントラストカ
ーブP1上でのコントラスト値を、計測レンジの間で例
えば0.05μm刻みで比較し、その最大値を仮の最大
値Maと設定する。次に、主制御装置50は、図6
(C)に示されるように、仮の最大値Maから所定量S
だけ下がったところに、Cont=aの直線(スライス
ライン)SLを設定するとともに、前述の6次近似曲線
P1との2つの交点座標Ja,Kaを求める。更に、主
制御装置50では、求められた2点Ja,Kaの直線S
L上の中点Oaを算出するとともに、この中点Oaに対
応するZ位置を投影光学系PLの仮のベストフォーカス
位置(Z’)として決定する。
【0102】図5に戻り、次のステップ108におい
て、主制御装置50は、ステップ106で仮のベストフ
ォーカス位置Z’が算出できたかどうかを判断する。こ
の判断が肯定されると、次のステップ110に移行し
て、主制御装置50では、設定されている照明条件を確
認する。この照明条件の確認は、照明光学系12内の照
明系開口絞り板24の絞りの設定状態、すなわち、図2
に示されるいずれの開口絞りが使用中であるか(照明光
の光路上に設定されているか)に基づいて行われる。
【0103】次いで、主制御装置50では、ステップ1
12において、ステップ110の確認結果に基づいて、
レチクルR上のパターンを照明する照明光学系12の開
口数を投影光学系の開口数で除した値である照明のコヒ
ーレンスファクタσ(=照明光学系の開口数/投影光学
系の開口数)を求めるとともに、このコヒーレンスファ
クタσと、メモリ内に記憶しているテーブルデータ(図
7(A)参照)とに基づいて、重み減衰率γを決定す
る。なお、本実施形態では、コヒーレンスファクタσ
は、開口絞り毎に予め計算され、開口絞りの情報と対応
付けてメモリ内に記憶されている。従って、ステップ1
12においてコヒーレンスファクタσを計算することは
ないが、計算することも可能である。例えば、大σ開口
絞りの場合は、コヒーレンスファクタσ=0.8、小σ
開口絞りの場合は、コヒーレンスファクタσ=0.3な
どとなっている。
【0104】ここで、重み減衰率γとは、次式(10)
で示される重み付け関数の重みパラメータを意味する。
【0105】 η=exp{−0.5{(Z−Z’)/γ}2} …(10)
【0106】この式(10)において、Zは計測が行わ
れたZ位置、Z’は重み付けの中心(前述した仮のベス
トフォーカス位置)、γが重み減衰率(Weight Dumping
Rate)である。この式(10)の重み付け関数ηは、
式(10)中のγを標準偏差sに置き換えると明らかな
ように、ガウス関数に他ならない。
【0107】ここで、例えば照明系開口絞り板24の大
σ開口絞り23aが使用中である場合には、投影光学系
PLの開口数にもよるが、通常σ値=0.8であるた
め、図7(A)のテーブルデータに基づいて、重み減衰
率γ=1.0に決定される。また、輪帯開口絞り23
c、変形開口絞り23d等が使用中である場合も、σ値
が0.6以上となるため、重み減衰率γ=1.0に決定
される。
【0108】一方、例えば照明系開口絞り板24の大σ
開口絞り23bが使用中である場合には、σ値=0.3
であるため、図7(A)のテーブルデータに基づいて、
重み減衰率γ=0.3に決定される。
【0109】なお、σ値に応じた重み減衰率のテーブル
データは、上述した2段階の分類が可能なものに限ら
ず、図7(B)に示されるような3段階の分類が可能な
テーブルデータを採用しても良く、あるいは、照明条件
毎に予め定めた重み減衰率の値がそれぞれ設定された多
段階の分類が可能なテーブルデータを採用しても良い。
要は、照明条件に応じて重み減衰率(重みパラメータ)
が設定されたテーブルデータを用いれば良い。
【0110】次のステップ114では、上式(10)の
γにステップ112で決定した値を代入した重み付け関
数ηを用いて、仮のベストフォーカス位置Z’を中心と
して各コントラスト値を重み付けし、その重み付け後の
各コントラスト値に対して最小自乗法によるフィッティ
ングを行い、例えば4次近似曲線から成る第2のコント
ラストカーブを算出する。
【0111】次のステップ116では、主制御装置50
は、上記ステップ114で求められた第2のコントラス
トカーブに基づいて、投影光学系PLの真のベストフォ
ーカス位置(第2のベストフォーカス位置)Zbestを算
出する。具体的には、第2のコントラストカーブ上のコ
ントラスト値を例えば0.05μm刻みで比較し、その
最大値(第2のコントラストカーブのピーク点)を求
め、この最大値に対応するZ位置を真のベストフォーカ
ス位置Zbestとして算出し、メモリ内に記憶する。これ
により、ベストフォーカス位置の検出が終了する。
【0112】ここで、一例として、大σ開口絞り23a
が使用中である場合について説明する。この場合、前述
の如く、上記ステップ112において、重み減衰率γが
1.0と決定されるので、重み付け関数ηとしては、次
式(11)で表されるものが用いられる。 η=exp{−0.5×(Z−Z’)2} …(11)
【0113】そして、上記ステップ114では、上式
(11)の重み付け関数を用いて、前述の如く、仮のベ
ストフォーカス位置Z’を中心として各コントラスト値
を重み付けし、その重み付け後の各コントラスト値に対
して最小自乗法によるフィッティングが行われ、図6
(D)に示されるような4次近似曲線から成る第2のコ
ントラストカーブP2が算出される。そして、ステップ
116で、図6(D)に示される真のベストフォーカス
位置(第2のベストフォーカス位置)Zbestが算出され
る。
【0114】また、例えば輪帯開口絞り23cあるいは
変形開口絞り23d等が使用中である場合には、ステッ
プ104のファイン計測の結果、図6(B)に示される
第1のコントラストカーブP1よりもピークが緩やかな
第1のコントラストカーブが得られるので、大σ開口絞
り23aの場合と全く同様にして真のベストフォーカス
位置が算出される。
【0115】また、小σ開口絞り23bが使用中である
場合には、ステップ104のファイン計測の結果、例え
ば図8(A)に示されるような、メインピークの両側に
サブピークのある第1のコントラストカーブP3が得ら
れる。この図8(A)における、両側のサブピークの偏
り(非対称性)は、投影光学系PLの収差の影響による
ものである。
【0116】この場合、上記ステップ112において、
重み減衰率γが0.3と決定されるので、重み付け関数
ηとしては、次式(12)で表されるものが用いられ
る。 η=exp〔−0.5×{(Z−Z’)/0.3}2〕 …(12)
【0117】上式(12)で表される重み付け関数によ
ると、前述の式(11)で表される大σ開口絞りのとき
の重み付け関数と比べ、重み付け中心付近の重み(重み
付け関数の値)が大きく中心からある程度離れた位置の
重みが非常に小さくなる。従って、上記(12)式の重
み付け関数を用いることにより、真のベストフォーカス
位置算出の際のピークから離れた位置のコントラスト値
による影響を低減することができる。
【0118】この結果、ステップ116において算出さ
れる第2のコントラストカーブは、例えば図8(B)に
示されるようなコントラストカーブP4となり、結果的
に実際のベストフォーカス位置Z0とほぼ一致する位置
bestが真のベストフォーカス位置として算出されるこ
ととなる。この図8(B)と前述した図14とを比較す
ると明らかなように、本実施形態では、小σ照明条件下
における投影光学系PLの真のベストフォーカス位置の
計測精度が格段向上していることがわかる。
【0119】この一方、上記ステップ108において、
仮のベストフォーカス位置Z’が算出できなかったと判
断された場合には、主制御装置50は、ステップ118
の処理を行う。ここで、仮のベストフォーカス位置Z’
が算出できない場合とは、算出した15点のコントラス
トが図9(A)に示されるように、単調増加(あるいは
単調減少)を示す場合が挙げられる。このような現象が
生じるのは、1つは、前回計測時からのフォーカス変動
が異常に大きい場合、あるいは、装置が初期化され、調
整時にメモリ内に記憶していたベストフォーカス位置と
真のベストフォーカス位置とが大きく相違していた場合
などが考えられる。装置が初期化された場合であって
も、調整時にメモリ内に記憶していたベストフォーカス
位置と真のベストフォーカス位置との差が小さい場合に
は、ステップ104において、ファイン計測中心を調整
時にメモリ内に記憶していたベストフォーカス位置とす
ることにより、仮のベストフォーカス位置は、容易に算
出されるからである。
【0120】ステップ118では、主制御装置50は、
上記ステップ104で計測した15点の計測結果のうち
の、例えば2点、例えば図9(A)中のZ,Zを選
択し、その2点とメモリ内に記憶してあるコントラスト
カーブ(例えば前回のベストフォーカス位置を計測した
際のコントラストカーブや、調整時にメモリ内に記憶し
ていたコントラストカーブ、あるいは設計上のコントラ
ストカーブ)とを比較する。そして、主制御装置50で
は、この比較結果に基づいて、次のようにして、図9
(B)中に点線で示されるようなコントラストカーブP
(Z)のピーク位置を推測し、ファイン計測中心
(Z0’)を求める。
【0121】すなわち、メモリに記憶してあるコントラ
ストカーブの関数(P(Z)とする)は、最小自乗近似
の結果求められているものであるから、例えばフォーカ
ス方向の位置Zの関数P(Z)=f(Z−Z0’)とし
て表すことができるものとすると、主制御装置50で
は、上記の計測の結果得られたコントラストの計測値C
(Z1)、C(Z2)が、 C(Z1)=f(Z1−Z0’) …(13) C(Z2)=f(Z2−Z0’) …(14) をともに満たすような値Z0’(ファイン計測中心)を
最小自乗法によって決定する。これにより、メモリ内に
記憶してあるコントラストカーブをどれだけフォーカス
方向に変化させれば、f(Z−Z0)をf(Z−Z0’)
にできるか、すなわち、メモリ内に記憶してあるコント
ラストカーブが先に選択した2点(例えば図9(A)中
のZ,Z)を含むコントラストカーブと重なるかが
わかる。
【0122】なお、上記のほか、15点の内の2点の大
小を比較することで、単調増加、単調減少の判断を行う
とともに、いずれか1点に基づいて記憶してあるコント
ラストカーブがどれだけシフトしているかを判断するこ
とも可能である。
【0123】上述のようにしてファイン計測中心Z0
が推定されると、ステップ104に戻り、上記ステップ
118で計測されたファイン計測中心(Z0’)を中心
としてファイン計測を行い、以降、前述と同様にして仮
のベストフォーカス位置Z’、真のベストフォーカス位
置Zbestを求める。
【0124】なお、推定されたファイン計測中心Z0
を中心としてファイン計測を行う際に、前回の計測で計
測した15点(図9(A)、(B)に示される点)と同
じZ位置、又はその近傍のZ位置が計測予定位置である
場合、例えばファイン計測の計測予定Z位置と前回の計
測Z位置の差の絶対値が計測間隔の1/2未満となる場
合は、その最近傍のZ位置でのファイン計測を省略する
ことで、計測の回数を削減することができ、ひいては、
スループットを向上することが可能となる。
【0125】なお、上記の説明では、前回の計測点のう
ちの2点を選択し、記憶してあるコントラストカーブと
比較するものとしたが、これに限らず、3点以上を選択
することで、その計測精度を向上させることも可能であ
る。
【0126】なお、コントラストカーブがサブピークを
有する小σ開口絞りを用いる場合には、上記ステップ1
18では、計測点(15点)から選択する点数を多くす
ることが望ましい。
【0127】なお、露光装置が初期化され、記憶してい
る前回計測時のベストフォーカス位置(及びコントラス
トカーブ)が失われた場合には、前述の如く、上記ステ
ップ104において調整時に記憶しているベストフォー
カス位置を中心としてファイン計測を行うのに先立っ
て、図10(A)に示されるように、その調整段階での
ベストフォーカス位置Zfを中心として、例えば光軸方
向に0.6μm離れた2点(Zs,Zt)で空間像計測
(以下「ラフ計測」と呼ぶ)を行い、このラフ計測の計
測結果に基づいて該2点(Zs,Zt)のコントラスト値
を算出することとしても良い(図10(B)参照)。そ
して、このとき得られた2つのコントラスト値と、図1
0(B)中に2点鎖線で示される調整時にメモリに記憶
しているコントラストカーブPiとを比較し、コントラ
ストカーブPiがZ軸方向に平行移動した1点鎖線で示
されるコントラストカーブPi’のピーク位置をファイ
ン計測中心Z0として推定することとしても良い。
【0128】そして、その後ステップ104において、
そのZ0をファイン計測中心として、ファイン計測を行
うこととすれば良い。
【0129】このようにすると、装置が初期化された場
合において、例えば、詳細な計測(例えば0.15μm
間隔)の1/2の精度(0.30μm間隔)で計測を広
い範囲で行うような、通常のラフ計測を行わずに、ファ
イン計測中心を得ることが可能となっているので、スル
ープットの向上が期待される。
【0130】なお、この場合においても前述と同様に、
ファイン計測中心を求める際に計測した位置と同じ位
置、またはその近傍の位置、例えばファイン計測の計測
予定位置とファイン計測中心を求める際に計測した位置
との差の絶対値が計測間隔の1/2未満となる場合は、
その最近傍のフォーカス位置でのファイン計測を省略す
れば、ファイン計測の回数自体も削減することができ
る。
【0131】以上のようにして、本実施形態では、照明
条件の如何にかかわらず、また、装置が初期化された場
合、あるいはフォーカスの大きな変動があった場合な
ど、いずれの場合であっても、投影光学系PLのベスト
フォーカス位置を精度良く求めることができる。従っ
て、主制御装置では、このようにして求められた、ベス
トフォーカス位置に基づいて、多点焦点位置検出系(6
0a,60b)のキャリブレーションを行い、このキャ
リブレーション後の多点焦点位置検出系(60a,60
b)を用いて、走査露光中に前述したオートフォーカ
ス、オートレベリングを実行することにより、デフォー
カスの殆どない高精度な露光を実現することができる。
【0132】また、本実施形態では、特に装置が初期化
された場合など、少なくとも2点のZ位置で空間像計測
を行うラフ計測が採用されているので、ラフ計測に要す
る時間、ひいてはベストフォーカス位置の計測に要する
時間が短縮できるので、その分スループットの向上が可
能となっている。
【0133】これまでの説明から明らかなように、本実
施形態では主制御装置50により、計測処理装置及び算
出装置が構成されている。
【0134】なお、上記実施形態では、重み付け関数と
して、標準偏差を重みパラメータに置換したガウス関数
を用いる場合について説明したが、本発明が、これに限
定されるものではない。すなわち、重み付け関数として
は、例えば図11に示されるような、0と1の値を有す
るステップ関数を用い、仮のベストフォーカス位置(第
1のベストフォーカス位置)近傍の計測値については
1、仮のベストフォーカス位置から所定量離れた位置の
計測値については0とし、その照明条件に応じて1(重
みパラメータ)の範囲Rgを広げたり狭めたりすること
としても良い。これにより、小σ照明の場合に投影光学
系PLに収差が存在していても、そのサブピークの影響
を受けることなく、真のベストフォーカス位置を算出す
ることが可能となる。
【0135】なお、上記実施形態では、0次、1次の周
波数成分の振幅を用いるものとしたが、2次以上の高次
の次数の周波数成分の振幅は一般に小さく、電気的なノ
イズ、光学的なノイズに対する振幅が十分に取れない場
合もあるが、S/N(シグナル/ノイズ)比の点で問題
がない場合には高次の周波数成分の振幅比の変化を観測
してもベストフォーカス位置を求めることは可能であ
る。
【0136】また、上記実施形態では、照明系開口絞り
板の状態に基づいて、重み付けパラメータである重み減
衰率を決定することとしていたが、投影光学系PLの開
口数が変更可能とされた場合、あるいは更に高N.A.
化した場合等についても、同様に、投影光学系PLの開
口数と照明光学系の開口数とに基づいて、コヒーレンス
ファクタσを算出し、これに応じて最適な重み減衰率を
設定できるようにすることも可能である。
【0137】なお、上記実施形態ではZ方向の15点で
計測するものとしたが、これに限らず、計測にかかる時
間と、計測精度とを考慮した上で、任意に決定すること
が可能である。
【0138】なお、投影光学系PLの像面、すなわち、
最良結像面は、光軸からの距離が異なる無数の点(すな
わち、いわゆる像の高さが異なる無数の点)におけるベ
ストフォーカス点の集合から成る面であるから、上述の
手法を用いることで、像面形状をも容易にかつ正確に求
めることができる。
【0139】なお、上記各実施形態では、本発明がステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置に適用され
た場合について説明したが、これに限らず、マスクと基
板とを静止した状態でマスクのパターンを基板に転写す
るとともに、基板を順次ステップ移動させるステップ・
アンド・リピート型の露光装置にも本発明は適用するこ
とができる。
【0140】また、上記各実施形態では、本発明が半導
体製造用の露光装置に適用された場合について説明した
が、これに限らず、例えば、角型のガラスプレートに液
晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、薄
膜磁気へッド、撮像素子、マイクロマシン、DNAチッ
プ、及びレチクルやマスクなどを製造するための露光装
置などにも本発明は広く適用できる。
【0141】また、上記各実施形態では、露光用照明光
としてKrFエキシマレーザ光(248nm)、ArF
エキシマレーザ光(193nm)などを用いる場合につ
いて説明したが、これに限らず、g線(436nm)、
i線(365nm)、F2レーザ光(157nm)、銅
蒸気レーザ、YAGレーザの高調波等を露光用照明光と
して用いることができる。
【0142】また、上記各実施形態では、投影光学系と
して縮小系かつ屈折系を用いる場合について説明した
が、これに限らず、投影光学系として等倍あるいは拡大
系を用いても良いし、屈折系、反射屈折系、あるいは反
射系のいずれを用いても良い。
【0143】複数のレンズから構成される照明光学系、
投影光学系を露光装置本体に組み込み光学調整をすると
ともに、多数の機械部品からなるレチクルステージやウ
エハステージを露光装置本体に取り付けて配線や配管を
接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認等)をする
ことにより本実施形態の露光装置を製造することができ
る。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が
管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0144】《デバイス製造方法》次に上述した露光装
置をリソグラフィ工程で使用したデバイスの製造方法の
実施形態について説明する。
【0145】図12には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図12に示されるように、まず、ステップ20
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ202(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)において、
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0146】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成
する。次いで、ステップ205(デバイス組立てステッ
プ)において、ステップ204で処理されたウエハを用
いてデバイス組立てを行う。このステップ205には、
ダイシング工程、ボンディング工程、及びパッケージン
グ工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれ
る。
【0147】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作成されたデバイスの動作
確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。こうした工程
を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0148】図13には、半導体デバイスにおける、上
記ステップ204の詳細なフロー例が示されている。図
13において、ステップ211(酸化ステップ)におい
てはウエハの表面を酸化させる。ステップ212(CV
Dステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形成す
る。ステップ213(電極形成ステップ)においてはウ
エハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ214
(イオン打ち込みステップ)においてはウエハにイオン
を打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214そ
れぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成して
おり、各段階において必要な処理に応じて選択されて実
行される。
【0149】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露
光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンを
ウエハに転写する。次に、ステップ218(エッチング
ステップ)において、レジストが残存している部分以外
の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そし
て、ステップ219(レジスト除去ステップ)におい
て、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除
く。
【0150】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0151】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において上
記実施形態の露光装置が用いられるので、精度良くレチ
クルのパターンをウエハ上に転写することができる。こ
の結果、高集積度のデバイスの生産性(歩留まりを含
む)を向上させることが可能になる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光学
特性計測方法及び装置によれば、投影光学系のベストフ
ォーカス位置の計測に際して、精度面及び時間的な面の
少なくとも一方の面で計測能力の向上に寄与するという
効果がある。
【0153】また、本発明に係る露光装置によれば、高
精度な露光を実現することができるという効果がある。
【0154】また、本発明に係るデバイス製造方法は、
高集積度のマイクロデバイスの生産性の向上に寄与する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る露光装置の概略的な構成を示
す図である。
【図2】照明光学系を構成する照明系開口絞り板の構成
を示す図である。
【図3】図1の空間像計測装置の内部構成を示す図であ
る。
【図4】図4(A)は、空間像の計測に際してスリット
板上に空間像PM’が形成された状態を示す平面図、図
4(B)はその空間像計測の際に得られる光電変換信号
(光強度信号)Pの一例を示す線図である。
【図5】空間像計測装置を用いた投影光学系のベストフ
ォーカス位置の検出方法を示すフローチャートである。
【図6】図6(A)〜図6(D)は、大σ開口絞りを用
いた場合の、投影光学系の真のベストフォーカスの算出
を説明するための図である。
【図7】図7(A)は、本実施形態に係る重み付け分類
表を示す図であり、図7(B)は、重み付け分類表の変
形例である。
【図8】図8(A)、図8(B)は、小σ開口絞りを用
いた場合の、投影光学系の真のベストフォーカス位置の
算出を説明するための図である。
【図9】図9(A),図9(B)は、図5のステップ1
18の処理を説明するための図である。
【図10】図10(A)、図10(B)は、装置が初期
化された場合のラフ計測を表す図である。
【図11】重み付け関数としてステップ関数を用いたベ
ストフォーカス位置計測を示す図である。
【図12】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図13】図12のステップ204の詳細を示すフロー
チャートである。
【図14】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
12…照明光学系(照明装置の一部)、14…光源(照
明装置の一部)、22…スリット(計測マーク)、24
…光センサ(光電変換素子)、50…主制御装置(計測
処理装置、算出装置)、59…空間像計測装置(光学特
性計測装置)、90…スリット板(パターン形成部
材)、100…露光装置、IL…照明光、PL…投影光
学系、PM…パターン、PM’…空間像、R…レチクル
(マスク)、W…ウエハ(基板)、WST…ウエハステ
ージ(基板ステージ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 浩司 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 萩原 恒幸 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2G086 HH01 5F046 AA25 BA04 BA05 CB17 CC01 CC03 CC05 DA14 DB01 DB05 DC10 DC12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影光学系の光学特性を計測する光学特
    性計測方法であって、 照明光により所定のパターンを照明し、該パターンの空
    間像を前記投影光学系を介して像面近傍に形成する工程
    と;前記投影光学系の像面側に配置された計測用パター
    ンを前記空間像に対して相対的に走査するとともに、前
    記計測用パターンを介した前記照明光の強度に応じた光
    電変換信号を前記計測用パターンの前記光軸方向の複数
    の位置毎に得る工程と;前記複数の位置毎に得られた光
    電変換信号のコントラスト値をカーブフィットして得ら
    れる第1のコントラストカーブに基づいて前記投影光学
    系の仮のベストフォーカス位置を求める工程と;前記投
    影光学系を照明する照明条件に応じて定まる重みパラメ
    ータを含み、前記仮のベストフォーカス位置を中心とす
    る重み付け関数を用いて前記コントラスト値を重み付け
    して第2のコントラストカーブを算出し、該第2のコン
    トラストカーブに基づいて前記投影光学系の真のベスト
    フォーカス位置を算出する工程と;を含む光学特性計測
    方法。
  2. 【請求項2】 前記重み付け関数は、前記重みパラメー
    タとして標準偏差を含むガウス関数であることを特徴と
    する請求項1に記載の光学特性計測方法。
  3. 【請求項3】 前記重み付け関数は、重みの値が、前記
    照明条件に応じて定まる所定幅の中央部では1、その両
    側では0となるステップ関数であることを特徴とする請
    求項1に記載の光学特性計測方法。
  4. 【請求項4】 前記照明条件は、前記パターンを照明す
    る照明光学系の開口数を前記投影光学系の開口数で除し
    たコヒーレンスファクタに対応する条件であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学特性
    計測方法。
  5. 【請求項5】 投影光学系の光学特性を計測する光学特
    性計測方法であって、 照明光により所定のパターンを照明し、該パターンの空
    間像を前記投影光学系を介して像面近傍に形成する工程
    と;前記投影光学系の像面側に配置された計測用パター
    ンを前記空間像に対して相対的に走査するとともに、前
    記計測用パターンを介した前記照明光の強度に応じた光
    電変換信号を前記計測用パターンの前記光軸方向の少な
    くとも2つの位置でそれぞれ得る工程と;前記得られた
    光電変換信号にそれぞれ対応する少なくとも2点のコン
    トラスト値を、予め用意した基準コントラストカーブと
    比較して、前記少なくとも2点のコントラスト値をカー
    ブフィットして得られる第1のコントラストカーブ上の
    ピーク点を算出し、そのピーク点に対応する前記計測用
    パターンの光軸方向の位置を前記投影光学系の第1のベ
    ストフォーカス位置として算出する工程と;を含む光学
    特性計測方法。
  6. 【請求項6】 前記計測用パターンを前記空間像に対し
    て相対的に走査するとともに、前記計測用パターンを介
    した前記照明光の強度に応じた光電変換信号を前記第1
    のベストフォーカス位置を含む所定幅の範囲内の前記計
    測用パターンの前記光軸方向の複数位置毎に得る工程
    と;前記得られた複数位置毎の光電変換信号のコントラ
    スト値をカーブフィットして得られる第2のコントラス
    トカーブのピーク点に対応する前記計測用パターンの光
    軸方向の位置を前記投影光学系の第2のベストフォーカ
    ス位置として算出する工程と;を更に含むことを特徴と
    する請求項5に記載の光学特性計測方法。
  7. 【請求項7】 投影光学系の光学特性を計測する光学特
    性計測装置であって、 所定のパターンの空間像を前記投影光学系を介して像面
    上に形成するため、前記パターンを照明する照明装置
    と;前記投影光学系の像面側に配置され、計測用パター
    ンが形成されたパターン形成部材と;前記計測用パター
    ンを介した前記照明光を光電変換して、前記計測用パタ
    ーンを介した前記照明光の強度に応じた光電変換信号を
    出力する光電変換素子と;前記照明装置により前記所定
    のパターンが照明され、前記像面上に前記空間像が形成
    された状態で、前記パターン形成部材を、前記空間像に
    対して相対的に走査するとともに、前記空間像に対応す
    る前記光電変換素子からの光電変換信号を前記投影光学
    系の光軸方向に関する前記パターン形成部材の複数の位
    置毎に計測する計測処理装置と;前記複数の位置毎に得
    られた光電変換信号のコントラスト値をカーブフィット
    して得られる第1のコントラストカーブに基づいて前記
    投影光学系の仮のベストフォーカス位置を算出し、前記
    照明装置の照明条件に応じて定まる重みパラメータを含
    み、前記仮のベストフォーカス位置を中心とする重み付
    け関数を用いて前記コントラスト値を重み付けして第2
    のコントラストカーブを算出し、該第2のコントラスト
    カーブに基づいて前記投影光学系の真のベストフォーカ
    ス位置を算出する算出装置と;を備える光学特性計測装
    置。
  8. 【請求項8】 前記算出装置は、前記重み付け関数とし
    て、前記重みパラメータとして標準偏差を含むガウス関
    数を用いて前記重み付けを行うことを特徴とする請求項
    7に記載の光学特性計測装置。
  9. 【請求項9】 前記算出装置は、前記重み付け関数とし
    て、重みの値が、前記照明条件に応じて定まる所定幅の
    中央部では1、その両側では0となるステップ関数を用
    いて前記重み付けを行うことを特徴とする請求項7に記
    載の光学特性計測装置。
  10. 【請求項10】 マスクに形成された回路パターンを投
    影光学系を介して基板に転写する露光装置であって、 前記基板を保持して移動する基板ステージと;前記パタ
    ーン形成部材が前記基板ステージの一部に設けられた請
    求項7〜9のいずれか一項に記載の光学特性計測装置
    と;を備える露光装置。
  11. 【請求項11】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程では、請求項10に記載の露光装
    置を用いて露光を行うことを特徴とするデバイス製造方
    法。
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