JP2002203763A - 光学特性計測方法及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

光学特性計測方法及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイス製造方法

Info

Publication number
JP2002203763A
JP2002203763A JP2000398902A JP2000398902A JP2002203763A JP 2002203763 A JP2002203763 A JP 2002203763A JP 2000398902 A JP2000398902 A JP 2000398902A JP 2000398902 A JP2000398902 A JP 2000398902A JP 2002203763 A JP2002203763 A JP 2002203763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
photoelectric conversion
measurement
pattern
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000398902A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
Shunichi Tohata
俊一 東畑
Naohito Kondo
尚人 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000398902A priority Critical patent/JP2002203763A/ja
Publication of JP2002203763A publication Critical patent/JP2002203763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 計測マークの種類によらず、投影光学系のベ
ストフォーカス位置を高精度に計測する。 【解決手段】 照明光によって所定の計測マークを照明
し、該計測マークの空間像を投影光学系を介して像面上
に形成し、該空間像に対して計測用パターンを相対的に
走査するとともに、計測用パターンを介した照明光の強
度に応じた光電変換信号を計測用パターンの光軸方向の
複数の位置毎に得る。そして、計測用パターンの光軸方
向の位置毎に得られた光電変換信号、例えば信号P1
2の波形と計測用パターンの走査軸とが囲む領域を、
投影光学系のベストフォーカス位置に近いことを示す第
1の領域A(面積A)と、ベストフォーカス位置に遠い
ことを示す第2の領域B(面積B)とに分け、第1の領
域と第2の領域との面積比A/Bを評価量としてベスト
フォーカス位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学特性計測方法
及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイ
ス製造方法に係り、更に詳しくは、像面に所定パターン
の空間像を形成する投影光学系の光学特性計測方法及び
該光学特性計測方法を実行するための光学特性計測装
置、前記光学特性計測方法で空間像の計測に用いられる
信号処理系の信号感度設定方法、前記光学特性計測装置
を備える露光装置、並びに該露光装置を用いるデバイス
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子又は液晶表示素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、フォトマ
スク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)の
パターンを、投影光学系を介して表面にフォトレジスト
等の感光剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の
基板上に転写する投影露光装置、例えばステップ・アン
ド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッ
パ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影
露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)等が用い
られている。
【0003】ところで、半導体素子等を製造する場合に
は、異なる回路パターンを基板上に幾層にも積み重ねて
形成する必要があるため、回路パターンが描画されたレ
チクルと、基板上の各ショット領域に既に形成されたパ
ターンとを正確に重ね合わせることが重要である。かか
る重ね合せを精度良く行うためには、投影光学系の光学
特性(結像特性を含む)が所望の状態に調整されること
が必要不可欠である。
【0004】この投影光学系の光学特性の調整の前提と
して、光学特性を正確に計測する必要がある。この光学
特性の計測方法の一つとして、実際に露光を行うことな
く、計測マークが形成された計測用マスクを照明光によ
り照明し投影光学系によって形成された計測マークの空
間像(投影像)に対して矩形状又はスリット状の開口パ
ターンを走査して、その開口パターンを透過した光を光
電変換して空間像を計測し、この計測結果に基づいて光
学特性を算出する方法(以下、「空間像計測法」と呼
ぶ)も行われている。
【0005】空間像計測法では、投影光学系のディスト
ーション(倍率を含む)、コマ収差等の横の収差は勿
論、ベストフォーカス位置、像面湾曲、球面収差等の縦
の収差も計測することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の空間像計測方法
では、投影光学系のベストフォーカス位置の計測に際
し、空間像に対応する光強度信号をフーリエ変換し、例
えばその1次周波数成分の振幅と0次周波数成分の振幅
との比であるコントラストなどの基本波成分の振幅に基
づく評価量を用いていた。このため、ベストフォーカス
位置計測用のマークとしては、基本波成分の検出に好適
な比較的ピッチの狭いくり返しマーク、例えばライン部
の幅とスペース部の幅の比であるデューティ比が1:1
のラインアンドスペースマークなどが用いられていた。
かかるラインアンドスペースマークを用いたベストフォ
ーカス位置の計測は、DRAM等のメモリを製造する場
合には好適に使用することができる。
【0007】しかしながら、半導体露光装置はメモリの
他、CPU、システムLSI等の製造に際しても用いら
れており、例えばCPUメーカーからは、孤立線や比較
的くり返しピッチの広いくり返しマークに照準を合わせ
て投影光学系のベストフォーカス位置の計測が可能な新
技術の出現が期待されている。
【0008】これは、投影光学系のベストフォーカス位
置は、計測マークとして、比較的ピッチの狭いくり返し
マークを用いた場合と、孤立線や比較的くり返しピッチ
の広いくり返しマーク(擬似孤立線)を用いた場合とで
は、ベストフォーカス位置が異なるが、前述した基本波
成分の振幅に基づく評価量を用いる手法では後者の場合
に計測が困難となるためである。
【0009】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、計測マークの種類によらず、投
影光学系のベストフォーカス位置を高精度に計測するこ
とができる光学特性計測方法及び装置を提供することに
ある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、信号処理系
の分解能を最大限有効に利用して精度良く光強度分布を
計測することを可能にする信号感度設定方法を提供する
ことにある。
【0011】本発明の第3の目的は、デフォーカスに起
因する露光不良の発生を抑制して高精度な露光を実現す
る露光装置を提供することにある。
【0012】本発明の第4の目的は、デバイスの生産性
を向上させることができるデバイス製造方法を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光学特
性計測方法は、投影光学系(PL)の光学特性を計測す
る光学特性計測方法であって、照明光(IL)によって
所定の計測マーク(PM)を照明し、該計測マークの空
間像(PM’)を前記投影光学系を介して像面上に形成
する工程と;前記投影光学系の像面側に配置された計測
用パターン(22)を前記空間像に対して相対的に走査
するとともに、前記計測用パターンを介した前記照明光
の強度に応じた光電変換信号を前記計測用パターンの前
記光軸方向の複数の位置毎に得る工程と;前記計測用パ
ターンの光軸方向の位置毎に得られた前記光電変換信号
の波形と前記計測用パターンの前記走査軸とが囲む領域
を、前記投影光学系のベストフォーカス位置に近いこと
を示す第1の領域と、前記ベストフォーカス位置に遠い
ことを示す第2の領域とに分け、前記第1の領域と前記
第2の領域との面積比を評価量として前記ベストフォー
カス位置を検出する工程と;を含む光学特性計測方法で
ある。
【0014】これによれば、照明光によって所定の計測
マークを照明し、該計測マークの空間像を投影光学系を
介して像面上に形成し、該空間像に対して計測用パター
ンを相対的に走査するとともに、計測用パターンを介し
た照明光の強度に応じた光電変換信号を計測用パターン
の光軸方向の複数の位置毎に得る。そして、計測用パタ
ーンの光軸方向の位置毎に得られた光電変換信号の波形
と計測用パターンの走査軸とが囲む領域を、投影光学系
のベストフォーカス位置に近いことを示す第1の領域
と、ベストフォーカス位置に遠いことを示す第2の領域
とに分け、第1の領域と第2の領域との面積比を評価量
としてベストフォーカス位置を検出する。このため、空
間像の強度信号(光電変換信号)をフーリエ変換等を行
うことなく、得られた各光電変換信号の波形と計測用パ
ターンの走査軸とが囲む領域を所定の基準で2つに分け
るだけで、それら2つの領域の面積比により、計測マー
クの種類によらず、投影光学系のベストフォーカス位置
を高精度に計測することが可能となる。
【0015】この場合において、第1の領域、第2の領
域の設定方法は種々考えられる。例えば、請求項2に記
載の光学特性計測方法の如く、前記光電変換信号は前記
計測用パターンの各位置に対応する空間像の強度を表す
像強度信号である場合に、前記第1の領域は、前記像強
度信号に対応する領域を前記位置方向に沿って分割した
際の設計上のベストフォーカス位置を含む所定幅の領域
であり、前記第2の領域は、前記分割された残りの領域
であることとすることができる。あるいは、請求項3に
記載の光学特性計測方法の如く、前記光電変換信号は前
記計測用パターンの各位置に対応する空間像の強度を表
す像強度信号である場合に、前記第1の領域は、前記像
強度信号に対応する領域を所定の像強度の閾値を境に強
度方向に沿って分割した最大像強度に近い側の領域であ
り、前記第2の領域は、前記分割された残りの領域であ
ることとすることができる。
【0016】上記1〜3に記載の各光学特性計測方法に
おいて、請求項4に記載の光学特性計測方法の如く、前
記ベストフォーカス位置の検出を、前記投影光学系の光
軸からの距離が異なる複数点に関して繰り返し行うこと
により、前記投影光学系の像面形状を検出する工程を更
に含むこととすることができる。
【0017】上記請求項1〜4に記載の各光学特性計測
方法において、前記計測マークは、繰り返し周期の短い
ラインアンドスペースマーク等であることとすることも
勿論できるが、請求項5に記載の光学特性計測方法の如
く、前記計測マークは、前記走査方向に直交する方向に
伸びる少なくとも1本のラインパターンから成る孤立線
状のパターンであることとすることもできる。ここで、
「孤立線状のパターン」とは、孤立ラインパターンの
他、ライン部の幅とスペース部の幅との比であるデュー
ティ比が1:(9以上)となるラインアンドスペースマ
ークであるいわゆる擬似孤立線パターンなども含む。本
明細書では、他の部分においてもこのような意味で「孤
立線状のパターン」なる用語を用いている。
【0018】上記請求項1〜5に記載の各光学特性計測
方法において、計測用パターンは矩形の開口パターンな
どとすることもできるが、例えば請求項6に記載の光学
特性計測方法の如く、前記計測用パターンは、前記光軸
に垂直な2次元平面内で前記走査方向に直交する方向に
伸びる所定幅のスリット状の開口パターンであることと
することができる。
【0019】上記請求項1〜6に記載の各光学特性計測
方法において、請求項7に記載の光学特性計測方法の如
く、前記光電変換信号の取得に際して、受光した信号光
の強度に応じた光電変換信号を出力する光電変換素子と
該光電変換素子から前記光電変換信号が入力される処理
回路とを含む信号処理系を用いるとともに、前記光電変
換信号の1山分の積分値を、前記計測マークの線幅と前
記計測用パターンの幅のうちの大きい方の寸法で除した
値に基づいて、前記信号処理系のダイナミックレンジを
最大限有効に活用できるように前記信号処理系の信号感
度を設定していることとすることができる。
【0020】請求項8に記載の信号感度設定方法は、受
光した信号光の強度に応じた光電変換信号を出力する光
電変換素子(24)と、該光電変換素子からの前記光電
変換信号が入力される信号処理回路(42)とを含む信
号処理系(50)の信号感度を設定する信号感度設定方
法であって、第1面上で第1方向に伸びる所定線幅の線
状パターンを介して照明光を第2面上に照射する工程
と;前記第2面上で、前記第1方向に伸びる所定幅の計
測用パターンを、前記第1方向に直交する第2方向に沿
って前記照明光に対して走査するとともに、前記計測用
パターンを介した前記照明光を前記光電変換素子で受光
し該受光した光の強度に応じた光電変換信号に変換する
工程と;前記光電変換信号の積分値に基づいて、前記信
号処理系のダイナミックレンジを最大限有効に活用でき
るように前記信号処理系の信号感度を設定する工程と;
を含む信号感度設定方法である。
【0021】これによれば、第1面上で第1方向に伸び
る所定線幅の線状パターンを介して照明光を第2面上に
照射し、第2面上で第1方向に伸びる所定幅の計測用パ
ターンを、第1方向に直交する第2方向に沿って照明光
に対して走査するとともに、前記計測用パターンを介し
た前記照明光を前記光電変換素子で受光し該受光した光
の強度に応じた光電変換信号に変換する。そして、光電
変換信号の積分値に基づいて、信号処理系のダイナミッ
クレンジを最大限有効に活用できるように信号処理系の
信号感度を設定する。このように、信号処理系のダイナ
ミックレンジが最大限有効に活用できるように信号感度
が設定される結果、高い分解能での照明光の強度分布の
計測が可能となる。ここで、線状パターンから射出され
た照明光を第2面上に投射する投影光学系を備える場合
には、計測用パターンを第2方向に沿って照明光に対し
て走査することにより、光電変換素子により線状パター
ンの空間像の強度に応じた光電変換信号が出力されるの
で、空間像を高い分解能で精度良く計測することが可能
になる。
【0022】この場合において、請求項9に記載の信号
感度設定方法の如く、前記設定する工程では、前記光電
変換信号波形の1山分の積分値を、前記線状パターンの
線幅と前記計測用パターンの幅のうちの大きい方の寸法
で除した値に基づいて前記信号感度を設定することとす
ることができる。ここで、光電変換信号波形の1山分
は、例えば1本の線状パターンから得られる信号に対応
する。
【0023】上記請求項8及び9に記載の各信号感度設
定方法において、請求項10に記載の信号感度設定方法
の如く、前記光電変換素子は、光電子増倍管であり、前
記光電子増倍管に印加する印加電圧の設定により、前記
信号感度の設定を行うこととすることができる。
【0024】請求項11に記載の光学特性計測装置は、
投影光学系(PL)の光学特性を計測する光学特性計測
装置であって、所定の計測マーク(PM)の空間像(P
M’)を前記投影光学系を介して像面上に形成するた
め、前記計測マークを照明する照明装置(10)と;前
記投影光学系の像面側に配置され、計測用パターン(2
2)が形成されたパターン形成部材(90)と;前記計
測用パターンを介した前記照明光の強度に応じた光電変
換信号を出力する光電変換素子(24)と;前記照明装
置により前記計測マークが照明され、前記像面上に前記
空間像が形成された状態で、前記空間像に対して前記計
測用パターンが相対的に走査されるよう前記パターン形
成部材を走査するとともに、前記光電変換素子からの光
電変換信号に基づいて前記空間像に対応する光強度分布
を前記パターン形成部材の前記光軸方向の複数の位置毎
に計測する計測処理装置(20)と;前記計測処理装置
の計測結果として前記パターン形成部材の光軸方向の位
置毎に得られた前記光電変換信号の波形と前記パターン
形成部材の走査軸とで囲まれる領域を、前記投影光学系
のベストフォーカス位置に近いことを示す第1の領域
と、前記ベストフォーカス位置に遠いことを示す第2の
領域とに分け、前記第1の領域と前記第2の領域との面
積比を評価量として前記ベストフォーカス位置を算出す
る算出装置(20)と;を備える光学特性計測装置であ
る。
【0025】これによれば、照明装置により計測マーク
が照明され、投影光学系を介してその像面上に計測マー
クの空間像が形成される。この状態で、計測処理装置
は、前記空間像に対して計測用パターンが相対的に走査
されるようパターン形成部材を走査するとともに、光電
変換素子からの光電変換信号に基づいて前記空間像に対
応する光強度分布をパターン形成部材の光軸方向の複数
の位置毎に計測する。そして、算出装置では、計測処理
装置の計測結果としてパターン形成部材の光軸方向の位
置毎に得られた前記光電変換信号の波形とパターン形成
部材の走査軸とで囲まれる領域を、投影光学系のベスト
フォーカス位置に近いことを示す第1の領域と、前記ベ
ストフォーカス位置に遠いことを示す第2の領域とに分
け、第1の領域と第2の領域との面積比を評価量として
ベストフォーカス位置を算出する。このため、空間像の
強度信号(光電変換信号)をフーリエ変換等を行うこと
なく、得られた各光電変換信号の波形とパターン形成部
材(計測用パターン)の走査軸とが囲む領域を所定の基
準で2つに分けるだけで、それら2つの領域の面積比に
より、計測マークの種類によらず、投影光学系のベスト
フォーカス位置を高精度に計測することが可能となる。
【0026】この場合おいて、請求項12に記載の光学
特性計測装置の如く、前記計測マークは、前記走査方向
に直交する方向に伸びる少なくとも1本のラインパター
ンから成る孤立線状のパターンであることとすることが
できる。
【0027】請求項11及び12に記載の各光学特性計
測装置において、請求項13に記載の光学特性計測装置
の如く、前記計測用パターンは、前記光軸に垂直な2次
元平面内で前記走査方向に直交する方向に伸びる所定幅
のスリット状の開口パターンであることとすることがで
きる。
【0028】上記請求項11〜13に記載の各光学特性
計測装置において、請求項14に記載の光学特性計測装
置の如く、前記光電変換素子とともに所定のダイナミッ
クレンジを有する信号処理系(50)を構成する前記光
電変換信号が入力される信号処理回路(42)を更に備
え、前記計測処理装置は、前記信号処理系の信号感度を
設定する信号感度設定装置(20)を含み、該信号感度
設定装置は、光電変換信号に基づいて前記空間像に対応
する光強度分布を計測する際に、前記光電変換信号の積
分値に基づいて、前記信号処理系のダイナミックレンジ
を最大限有効に活用できるように前記信号処理系の信号
感度を設定することとすることができる。
【0029】この場合において、請求項15に記載の光
学特性計測装置の如く、前記信号感度設定装置は、前記
光電変換信号の1山分の積分値を前記計測マークの線幅
と前記計測用パターンの幅のうちの大きい方の寸法で除
した値に基づいて前記信号感度を設定することとするこ
とができる。
【0030】上記請求項14及び15に記載の光学特性
計測装置において、請求項16に記載の発明の如く、前
記光電変換素子は、光電子増倍管である場合、前記信号
感度設定装置は、前記光電子増倍管に印加する印加電圧
の設定により、前記信号感度の設定を行うこととするこ
とができる。
【0031】請求項17に記載の露光装置は、マスク
(R)に形成された回路パターンを投影光学系(PL)
を介して基板(W)に転写する露光装置であって、前記
基板を保持して移動する基板ステージ(WST)と;前
記パターン形成部材(90)が前記基板ステージに一体
的に設けられた請求項11〜16のいずれか一項に記載
の光学特性計測装置と;備える露光装置である。
【0032】これによれば、パターン形成部材が基板ス
テージに一体的に設けられた請求項11〜16に記載の
各光学特性計測装置を備えているので、該光学特性計測
装置により投影光学系のベストフォーカス位置を高精度
に計測することができる。このベストフォーカス位置の
計測結果に基づいてマスクと基板との光学的な位置関係
を所望の位置関係に調整することができるので、デフォ
ーカスに起因する露光不良の発生を抑制して高精度な露
光を実現することが可能となる。
【0033】請求項18に記載のデバイス製造方法は、
リソグラフィ工程を含むデバイス製造方法であって、前
記リソグラフィ工程で、請求項17に記載の露光装置を
用いて露光を行うことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図11に基づいて説明する。図1には、一実施形態に
係る露光装置100の概略的な構成が示されている。こ
の露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式
の走査型投影露光装置、すなわちいわゆるスキャニング
・ステッパである。
【0035】この露光装置100は、光源及び照明光学
系を含む照明装置としての照明系10、マスクとしての
レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光
学系PL、基板としてのウエハWを保持してXY平面内
を自在に移動可能な基板ステージとしてのウエハステー
ジWST、及びこれらを制御する制御系等を備えてい
る。
【0036】前記照明系10は、光源、照度均一化光学
系(コリメータレンズ、フライアイレンズ等から成
る)、リレーレンズ系、照明視野絞りとしてのレチクル
ブラインド及びコンデンサレンズ系等(いずれも図1で
は図示省略)を含んで構成されている。
【0037】前記光源としては、ここでは、一例とし
て、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)又はA
rFエキシマレーザ光(波長193nm)を出力するエ
キシマレーザ光源が用いられるものとする。
【0038】前記レチクルブラインドは、開口形状が固
定の不図示の固定レチクルブラインドと開口形状が可変
の可動レチクルブラインド12(図1では図示省略、図
2参照)とから構成されている。固定レチクルブライン
ドは、レチクルRのパターン面の近傍又はその共役面か
ら僅かにデフォーカスした面に配置され、レチクルR上
の長方形スリット状の照明領域(図1における紙面直交
方向であるX軸方向に細長く伸び図1における紙面内左
右方向であるY軸方向の幅が所定幅の長方形スリット状
の照明領域)IARを規定する長方形開口が形成されて
いる。また、可動レチクルブラインド12は、レチクル
Rのパターン面に対する共役面に配置され、走査露光時
の走査方向(ここでは、Y軸方向とする)及び非走査方
向(X軸方向とする)にそれぞれ対応する方向の位置及
び幅が可変の開口部を有する。但し、図2では説明を簡
単にするために、可動レチクルブラインド12がレチク
ルRに対して照明系側近傍に配置されているように示さ
れている。
【0039】照明系10によると、光源で発生した露光
光としての照明光(以下、「照明光IL」と呼ぶ)は不
図示のシャッターを通過した後、照度均一化光学系によ
り照度分布がほぼ均一な光束に変換される。照度均一化
光学系から射出された照明光ILは、リレーレンズ系を
介して前記レチクルブラインドに達する。このレチクル
ブラインドを通過した光束は、リレーレンズ系、コンデ
ンサレンズ系を通過して回路パターン等が描かれたレチ
クルRの照明領域IARを均一な照度で照明する。
【0040】なお、可動レチクルブラインド12は、走
査露光の開始時及び終了時に主制御装置20によって制
御され、照明領域IARを更に制限することによって、
不要な部分の露光が防止されるようになっている。ま
た、本実施形態では、可動レチクルブラインド12が、
後述する空間像計測器による空間像の計測の際の照明領
域の設定にも用いられる。
【0041】前記レチクルステージRST上には、レチ
クルRが、例えば真空吸着(又は静電吸着)により固定
されている。レチクルステージRSTは、ここでは、リ
ニアモータ等を含む不図示のレチクルステージ駆動系に
より、後述する投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY
平面内で2次元的に(X軸方向、Y軸方向及びXY平面
に直交するZ軸回りの回転方向(θz方向)に)微少駆
動可能であるとともに、不図示のレチクルベース上をY
軸方向に指定された走査速度で移動可能となっている。
このレチクルステージRSTは、レチクルRの全面が少
なくとも投影光学系PLの光軸AXを横切ることができ
るだけのY軸方向の移動ストロークを有している。
【0042】レチクルステージRST上には、レチクル
レーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)13
からのレーザビームを反射する移動鏡15が固定されて
おり、レチクルステージRSTのXY面内の位置(Z軸
回りの回転方向であるθz方向の回転を含む)はレチク
ル干渉計13によって、例えば0.5〜1nm程度の分
解能で常時検出される。ここで、実際には、レチクルス
テージRST上には走査露光時の走査方向(Y軸方向)
に直交する反射面を有する移動鏡と非走査方向(X軸方
向)に直交する反射面を有する移動鏡とが設けられ、レ
チクル干渉計13はY軸方向に少なくとも2軸、X軸方
向に少なくとも1軸設けられているが、図1ではこれら
が代表的に移動鏡15、レチクル干渉計13として示さ
れている。
【0043】レチクル干渉計13からのレチクルステー
ジRSTの位置情報は、ワークステーション(又はマイ
クロコンピュータ)から成る主制御装置20に送られ、
主制御装置20ではレチクルステージRSTの位置情報
に基づいてレチクルステージ駆動系を介してレチクルス
テージRSTを駆動制御する。
【0044】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの
方向がZ軸方向とされ、ここでは両側テレセントリック
な縮小系であり、光軸AX方向に沿って所定間隔で配置
された複数枚のレンズエレメントから成る屈折光学系が
使用されている。この投影光学系PLの投影倍率は、こ
こでは、一例として1/5となっている。このため、照
明系10からの照明光ILによってレチクルR上のスリ
ット状照明領域IARが照明されると、このレチクルR
を通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介して
そのスリット状照明領域IAR内のレチクルRの回路パ
ターンの縮小像(部分倒立像)が表面にフォトレジスト
が塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な
露光領域IAに形成される。
【0045】前記ウエハステージWSTは、ステージベ
ース16上面に沿って例えば磁気浮上型2次元リニアア
クチュエータから成る不図示のウエハステージ駆動系に
より、XY2次元面内(θz回転を含む)で自在に駆動
されるようになっている。ここで、2次元リニアアクチ
ュエータは、X駆動コイル、Y駆動コイルの他、Z駆動
コイルをも有しているため、ウエハステージWSTは、
Z、θx(X軸回りの回転方向)、θy(Y軸回りの回
転方向)の3自由度方向にも微少駆動が可能な構成とな
っている。
【0046】ウエハステージWST上には、ウエハホル
ダ25が載置され、このウエハホルダ25によってウエ
ハWが真空吸着(又は静電吸着)によって保持されてい
る。
【0047】なお、ウエハステージWSTに代えて、リ
ニアモータあるいは平面モータ等の駆動系によってXY
2次元面内でのみ駆動される2次元移動ステージを用い
る場合には、ウエハホルダ25を、Z、θx、θyの3
自由度方向に例えばボイスコイルモータ等によって微少
駆動されるZ・レベリングテーブルを介してその2次元
移動ステージ上に搭載すれば良い。
【0048】前記ウエハステージWST上には、ウエハ
レーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」という)31か
らのレーザビームを反射する移動鏡27が固定され、外
部に配置されたウエハ干渉計31により、ウエハステー
ジWSTのZ方向の除く5自由度方向(X、Y、θz、
θx、及びθz方向)の位置が例えば0.5〜1nm程
度の分解能で常時検出されている。
【0049】ここで、実際には、ウエハステージWST
上には、走査露光時の走査方向であるY軸方向に直交す
る反射面を有する移動鏡と非走査方向であるX軸方向に
直交する反射面を有する移動鏡とが設けられ、ウエハ干
渉計31はY軸方向及びX軸方向にそれぞれ複数軸設け
られているが、図1ではこれらが代表的に移動鏡27、
ウエハ干渉計31として示されている。ウエハステージ
WSTの位置情報(又は速度情報)は主制御装置20に
送られ、主制御装置20では前記位置情報(又は速度情
報)に基づいて不図示のウエハステージ駆動系を介して
ウエハステージWSTのXY面内の位置を制御する。
【0050】また、ウエハステージWSTの内部には、
投影光学系PLの光学特性の計測に用いられる空間像計
測器59を構成する光学系の一部が配置されている。こ
こで、空間像計測器59の構成について詳述する。この
空間像計測器59は、図2に示されるように、ウエハス
テージWSTに設けられたステージ側構成部分、すなわ
ちパターン形成部材としてのスリット板90、レンズ8
4、86から成るリレー光学系、光路折り曲げ用のミラ
ー88、送光レンズ87と、ウエハステージWST外部
に設けられたステージ外構成部分、すなわちミラーM、
受光レンズ89、光電変換素子としての光センサ24、
及び該光センサ24からの光電変換信号の信号処理回路
42等とを備えている。
【0051】これを更に詳述すると、スリット板90
は、図2に示されるように、ウエハステージWSTの一
端部上面に設けられた上部が開口した突設部58aに対
し、その開口を塞ぐ状態で上方から嵌め込まれている。
このスリット板90は、平面視長方形の受光ガラス82
の上面に遮光膜を兼ねる反射膜83が形成され、その反
射膜83の一部に計測用パターンとしての所定幅(2
D)のスリット状の開口パターン(以下、「スリット」
と呼ぶ)22がパターンニングされて形成されている。
【0052】前記受光ガラス82の素材としては、ここ
では、KrFエキシマレーザ光、あるいはArFエキシ
マレーザ光の透過性の良い、合成石英、あるいはホタル
石などが用いられる。
【0053】スリット22下方のウエハステージWST
内部には、スリット22を介して鉛直下向きに入射した
照明光束(像光束)の光路を水平に折り曲げるミラー8
8を介在させてレンズ84,86から成るリレー光学系
(84、86)が配置され、このリレー光学系(84、
86)の光路後方のウエハステージWSTの+Y側の側
壁に、リレー光学系(84、86)によって所定光路長
分だけリレーされた照明光束をウエハステージWSTの
外部に送光する送光レンズ87が固定されている。
【0054】送光レンズ87によってウエハステージW
STの外部に送り出される照明光束の光路上には、X軸
方向に所定長さを有するミラーMが傾斜角45°で斜設
されている。このミラーMによって、ウエハステージW
STの外部に送り出された照明光束の光路が鉛直上方に
向けて90°折り曲げられるようになっている。この折
り曲げられた光路上に送光レンズ87に比べて大径の受
光レンズ89が配置されている。この受光レンズ89の
上方には、光センサ24が配置されている。これら受光
レンズ89及び光センサ24は、所定の位置関係を保っ
てケース92内に収納され、該ケース92は取付け部材
93を介してベース16の上面に植設された支柱94の
上端部近傍に固定されている。
【0055】前記光センサ24としては、微弱な光を精
度良く検出することが可能な光電変換素子(受光素
子)、例えばフォト・マルチプライヤ・チューブ(PM
T、光電子増倍管)などが用いられる。光センサ24の
出力信号の信号処理回路42は、増幅器、サンプルホル
ダ、A/Dコンバータ(通常16ビットの分解能のもの
が用いられる)などを含んで構成される(図8参照)。
本実施形態では、この光センサ24の陰極−陽極間の印
加電圧の設定により、その信号感度(検出感度)の設定
が行われるようになっている。なお、これについては後
述する。
【0056】なお、前述の如く、スリット22は反射膜
83に形成されているが、以下においては、便宜上スリ
ット板90にスリット22が形成されているものとして
説明を行う。
【0057】上述のようにして構成された空間像計測器
59によると、後述する、レチクルRに形成された計測
マークの投影光学系PLを介しての投影像(空間像)の
計測の際に、投影光学系PLを透過してきた照明光IL
によって空間像計測器59を構成するスリット板90が
照明されると、そのスリット板90上のスリット22を
透過した照明光ILがレンズ84、ミラー88及びレン
ズ86、送光レンズ87を介してウエハステージWST
の外部に導き出される。そして、そのウエハステージW
STの外部に導き出された光は、ミラーMによって光路
が鉛直上方に折り曲げられ、受光レンズ89を介して光
センサ24によって受光され、該光センサ24からその
受光量に応じた光電変換信号(光量信号)Pが信号処理
回路42を介して主制御装置20に出力される。
【0058】本実施形態の場合、計測マークの投影像
(空間像)の計測はスリットスキャン方式により行われ
るので、その際には、送光レンズ87が、受光レンズ8
9及び光センサ24に対して移動することになる。そこ
で、空間像計測器59では、所定の範囲内で移動する送
光レンズ87を介した光がすべて受光レンズ89に入射
するように、各レンズ、及びミラーMの大きさが設定さ
れている。
【0059】このように、空間像計測器59では、スリ
ット板90、レンズ84、86、ミラー88、及び送光
レンズ87により、スリット22を介した光をウエハス
テージWST外に導出する光導出部が構成され、受光レ
ンズ89及び光センサ24によって、ウエハステージW
ST外へ導出された光を受光する受光部が構成されてい
る。この場合、これら光導出部と受光部とは、機械的に
分離されている。そして、空間像計測に際してのみ、光
導出部と受光部とは、ミラーMを介して光学的に接続さ
れる。
【0060】すなわち、空間像計測器59では、光セン
サ24がウエハステージWSTの外部の所定位置に設け
られているため、光センサ24の発熱に起因してレーザ
干渉計31の計測精度等に悪影響を与えたりすることが
ない。また、ウエハステージWSTの外部と内部とをラ
イトガイド等により接続していないので、ウエハステー
ジWSTの外部と内部とがライトガイドにより接続され
た場合のようにウエハステージWSTの駆動精度が悪影
響を受けることもない。
【0061】勿論、熱の影響を排除できるような場合に
は、光センサ24をウエハステージWSTの内部に設け
ても良い。なお、空間像計測器59を構成するスリット
板90上のスリット22の形状、寸法等、及び空間像計
測器59を用いて行われる空間像計測方法、光学特性計
測方法などについては、後に詳述する。
【0062】図1に戻り、投影光学系PLの側面には、
ウエハW上のアライメントマーク(位置合わせマーク)
を検出するマーク検出系としてのオフアクシス・アライ
メント系ALGが設けられている。本実施形態では、こ
のアライメント系ALGとして、画像処理方式のアライ
メントセンサ、いわゆるFIA( Field Image Alignme
nt)系が用いられている。このアライメント系ALG
は、図2に示されるように、アライメント用光源32、
ハーフミラー34、第1対物レンズ36、第2対物レン
ズ38、撮像素子(CCD)40等を含んで構成されて
いる。ここで、光源32としては、ブロードバンドの照
明光を出射するハロゲンランプ等が用いられる。このア
ライメント系ALGでは、図3に示されるように、光源
32からの照明光により、ハーフミラー34、第1対物
レンズ36を介してウエハW上のアライメントマークM
wを照明し、そのアライメントマーク部分からの反射光
を第1対物レンズ36、ハーフミラー34、第2対物レ
ンズ38を介して撮像素子40で受光する。これによ
り、撮像素子の受光面にアライメントマークMwの明視
野像が結像される。そして、この明視野像に対応する光
電変換信号、すなわちアライメン卜マークMwの反射像
に対応する光強度信号が撮像素子40から主制御装置2
0に供給される。主制御装置20では、この光強度信号
に基づき、アライメント顕微鏡ALGの検出中心を基準
とするアライメントマークMwの位置を算出するととも
に、その算出結果とそのときのウエハ干渉計31の出力
であるウエハステージWSTの位置情報とに基づいて、
ウエハ干渉計31の光軸で規定されるステージ座標系に
おけるアライメン卜マークMwの座標位置を算出するよ
うになっている。
【0063】更に、本実施形態の露光装置100では、
図1に示されるように、主制御装置20によってオンオ
フが制御される光源を有し、投影光学系PLの結像面に
向けて多数のピンホール又はスリットの像を形成するた
めの結像光束を、光軸AXに対して斜め方向より照射す
る照射系60aと、それらの結像光束のウエハW表面で
の反射光束を受光する受光系60bとから成る斜入射光
式の多点焦点位置検出系(フォーカスセンサ)が設けら
れている。主制御装置20では、投影光学系PLにフォ
ーカス変動が生じた場合には、受光系60b内の図示し
ない平行平板の反射光束の光軸に対する傾きを制御する
ことにより、投影光学系PLのフォーカス変動に応じて
多点焦点位置検出系(60a、60b)にオフセットを
与えてそのキャリブレーションを行うようになってい
る。なお、本実施形態の焦点位置検出系(60a、60
b)と同様の多点焦点位置検出系(フォーカスセンサ)
の詳細な構成は、例えば特開平6−283403号公報
等に開示されている。
【0064】主制御装置20では、後述する走査露光時
等に、受光系60bからの焦点ずれ信号(デフォーカス
信号)、例えばSカーブ信号に基づいて焦点ずれが零と
なるように、不図示のウエハステージ駆動系を介してウ
エハステージWSTのZ軸方向への移動、及び2次元点
に傾斜(すなわち、θx,θy方向の回転)を制御す
る、すなわち多点焦点位置検出系(60a、60b)を
用いてウエハステージWSTの移動を制御することによ
り、照明光ILの照射領域(照明領域IARと結像関
係)内で投影光学系PLの結像面とウエハWの表面とを
実質的に合致させるオートフォーカス(自動焦点合わ
せ)及びオートレベリングを実行する。
【0065】次に、本実施形態の露光装置100におけ
る露光工程の動作について簡単に説明する。
【0066】まず、不図示のレチクル搬送系によりレチ
クルRが搬送され、ローディングポジションにあるレチ
クルステージRSTに吸着保持される。次いで、主制御
装置20により、ウエハステージWST及びレチクルス
テージRSTの位置が制御され、レチクルR上に形成さ
れた不図示のレチクルアライメントマークの投影像(空
間像)が空間像計測器59を用いて後述するようにして
計測され(図2参照)、レチクルパターン像の投影位置
が求められる。すなわち、レチクルアライメントが行わ
れる。
【0067】次に、主制御装置20により、空間像計測
器59がアライメント系ALGの直下へ位置するよう
に、ウエハステージWSTが移動され、アライメント系
ALGによって空間像計測器59の位置基準となるスリ
ット22が検出される。主制御装置20では、このアラ
イメント系ALGの検出信号及びそのときのウエハ干渉
計31の計測値、並びに先に求めたレチクルパターン像
の投影位置に基づいて、レチクルRのパターン像の投影
位置とアライメント系ALGとの相対位置、すなわちア
ライメント系ALGのベースライン量を求める。
【0068】かかるベースライン計測が終了すると、主
制御装置20により、例えば特開昭61−44429号
公報などに詳細に開示されるEGA(エンハンスト・グ
ローバル・アライメント)等のウエハアライメントが行
われ、ウエハW上の全てのショット領域の位置が求めら
れる。なお、このウエハアライメントに際して、ウエハ
W上の複数のショット領域のうちの予め定められた所定
のサンプルショットのウエハアライメントマークMwが
アライメント系ALGを用いて、前述した如くして計測
される(図2参照)。
【0069】次いで、主制御装置20では、上で求めた
ウエハW上の各ショット領域の位置情報及びベースライ
ン量に基づいて、干渉計31、13からの位置情報をモ
ニタしつつ、ウエハステージWSTを第1ショット領域
の走査開始位置に位置決めするとともに、レチクルステ
ージRSTを走査開始位置に位置決めして、その第1シ
ョット領域の走査露光を行う。
【0070】すなわち、主制御装置20では、レチクル
ステージRSTとウエハステージWSTとのY軸方向逆
向きの相対走査を開始し、両ステージRST、WSTが
それぞれの目標走査速度に達すると、露光光ELによっ
てレチクルRのパターン領域が照明され始め、走査露光
が開始される。この走査露光の開始に先立って、光源の
発光は開始されているが、主制御装置20によってレチ
クルブラインドを構成する可動ブラインドの各ブレード
の移動がレチクルステージRSTの移動と同期制御され
ているため、レチクルR上のパターン領域外への露光光
ELの照射が遮光されることは、通常のスキャニング・
ステッパと同様である。
【0071】主制御装置20では、特に上記の走査露光
時にレチクルステージRSTのY軸方向の移動速度Vr
とウエハステージWSTのX軸方向の移動速度Vwとが
投影光学系PLの投影倍率に応じた速度比に維持される
ようにレチクルステージRST及びウエハステージWS
Tを同期制御する。
【0072】そして、レチクルRのパターン領域の異な
る領域が紫外パルス光で逐次照明され、パターン領域全
面に対する照明が完了することにより、ウエハW上の第
1ショット領域の走査露光が終了する。これにより、レ
チクルRの回路パターンが投影光学系PLを介して第1
ショット領域に縮小転写される。
【0073】こうして第1ショット領域の走査露光が終
了すると、ウエハステージWSTを第2ショット領域の
走査開始位置へ移動させるショット間のステッピング動
作を行う。そして、その第2ショット領域の走査露光を
上述と同様にして行う。以後、第3ショット領域以降も
同様の動作を行う。
【0074】このようにして、ショット間のステッピン
グ動作とショットの走査露光動作とが繰り返され、ステ
ップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の全てのショ
ット領域にレチクルRのパターンが転写される。
【0075】ここで、上記の走査露光中には、投影光学
系PLに一体的に取付けられたフォーカスセンサ(60
a、60b)を用いて、前述したオートフォーカス・オ
ートレベリングが行われる。
【0076】ところで、上記の走査露光中に、レチクル
RのパターンとウエハW上のショット領域に既に形成さ
れたパターンとが正確に重ね合わせられるためには、投
影光学系PLの光学特性やベースライン量が正確に計測
されていること、及び投影光学系PLの光学特性が所望
の状態に調整されていることなどが重要である。
【0077】本実施形態では、上記の結像特性の計測
に、空間像計測器59が用いられる。以下、この空間像
計測器59による空間像計測、及び投影光学系PLの光
学特性の計測等について詳述する。
【0078】図2には、空間像計測器59を用いて、レ
チクルRに形成された計測マークの空間像が計測されて
いる最中の状態が示されている。レチクルRとしては、
空間像計測専用のもの、あるいはデバイスの製造に用い
られるデバイスレチクルに専用の計測マークを形成した
ものなどが用いられる。これらのレチクルの代わりに、
レチクルステージRSTにレチクルと同材質のガラス素
材から成る固定のマーク板(レチクルフィデューシャル
マーク板とも呼ばれる)を設け、このマーク板に計測マ
ークを形成したものを用いても良い。
【0079】ここで、レチクルRには、図2に示される
ように、所定の箇所にY軸方向に周期性を有するライン
アンドスペースマークから成る計測マークPMが形成さ
れているものとする。また、空間像計測器59のスリッ
ト板90には、図4(A)に示されるように、X軸方向
に伸びる所定幅2Dのスリット22が形成されているも
のとする。所定幅2Dは、ここでは、解像限界のデュー
ティ比1:1のラインアンドスペースパターンのハーフ
ピッチ程度、例えば2D=0.2μmとされているもの
とする。なお、以下では、ラインアンドスペースを適宜
「L/S」と略述する。
【0080】空間像の計測に当たり、主制御装置20に
より、可動レチクルブラインド12が不図示のブライン
ド駆動装置を介して駆動され、レチクルRの照明光IL
の照明領域が計測マークPM部分のみに規定される(図
2参照)。この状態で、照明光ILがレチクルRに照射
されると、図2に示されるように、計測マークPMによ
って回折、散乱した光(照明光IL)は投影光学系PL
により屈折され、該投影光学系PLの像面に計測マーク
PMの空間像(投影像)PM’が形成される。このと
き、ウエハステージWSTは、空間像計測器59のスリ
ット板90上のスリット22の+Y側(又は−Y側)に
前記空間像PM’が形成される位置に設定されているも
のとする。このときの空間像計測器59の平面図が図4
(A)に示されている。
【0081】そして、主制御装置20により、ウエハス
テージ駆動系を介してウエハステージWSTが図4
(A)中に矢印Fで示されるように+Y方向に駆動され
ると、スリット22が空間像PM’に対してY軸方向に
沿って走査される。この走査中に、スリット22を通過
する光(照明光IL)がウエハステージWST内の光導
出部、及び受光レンズ89を介して光センサ24で受光
され、その光電変換信号が信号処理回路42を介して主
制御装置20に供給される。主制御装置20では、その
光電変換信号に基づいて空間像PM’に対応する光強度
分布を計測する。
【0082】図4(B)には、上記の空間像計測の際に
得られる光電変換信号(光強度信号)Pの一例が示され
ている。
【0083】この場合、空間像PM’はスリット22の
走査方向(Y軸方向)の幅(2D)の影響で像が平均化
する。
【0084】従って、スリットをp(y)、空間像の強
度分布をi(y)、観測される光強度信号をm(y)と
すると、空間像の強度分布i(y)と観測される強度信
号m(y)の関係は次の(1)式で表すことができる。
この(1)式において、強度分布i(y)、強度信号m
(y)の単位は単位長さ当たりの強度とする。
【0085】
【数1】
【0086】
【数2】
【0087】すなわち、観測される強度信号m(y)は
スリッ卜p(y)と空間像の強度分布i(y)のコンボ
リューションになる。
【0088】従って、計測精度の面からは、スリット幅
2Dは、小さいほど良く、本実施形態のようにPMTを
光センサ24として用いる場合には、スリット幅が非常
に小さくなっても走査速度を遅くして計測に時間を掛け
れば光量(光強度)の検出は可能である。しかしなが
ら、現実には、スループットの面から空間像計測時の走
査速度には、一定の制約があるため、スリット幅2Dが
あまりにも小さいと、スリット22を透過する光量が小
さくなり過ぎて、計測が困難となってしまう。
【0089】発明者がシミュレーション及び実験等によ
り得た知見によれば、スリット幅2Dの最適値は、露光
装置の解像限界ピッチ(デューティ比1:1のL/Sパ
ターンのピッチ)の半分程度となることが確認されたの
で、本実施形態では、そのように設定したものである。
【0090】上述した空間像計測器59及びそれを用い
た空間像計測方法は、a.ベストフォーカス位置の検
出、b.XY面内でのパターン像の結像位置の検出、
c.アライメント系ALGのベースライン計測等に用い
られる。
【0091】本実施形態の露光装置100におけるc.
ベースライン計測については既に説明した。また、b.
XY面内でのパターン像の結像位置の検出では、比較的
ピッチの狭い繰り返しパターンと、孤立線や比較的ピッ
チの広い繰り返しパターンとで、特に計測方法を変更す
る必要がなく、また、本発明との関連が薄いため、以
下、上記a.ベストフォーカス位置の検出について、説
明する。
【0092】このベストフォーカス位置の検出は、例え
ば投影光学系PLのベストフォーカス位置の検出及び最
良結像面(像面)の検出などの目的に用いられる。
【0093】本実施形態では、一例として次のようにし
て投影光学系PLのベストフォーカス位置の検出を行
う。
【0094】このベストフォーカス位置の検出には、例
えば、ウエハ上でライン幅0.15μm(レチクル上で
0.75μm)、ピッチ1.5μm(デューティ比1:
9)のL/Sマークが、計測マークPMとして形成され
たレチクルRが用いられる。
【0095】まず、不図示のレチクルローダにより、レ
チクルステージRST上にレチクルRがロードされる。
次に、主制御装置20では、投影光学系PLの視野内で
ベストフォーカス位置を計測すべき所定点(ここでは投
影光学系PLの光軸上)にレチクルR上の計測マークP
Mが位置決めされるように、レチクルステージRSTを
移動する。
【0096】次に、主制御装置20では、照明光ILが
計測マークPM部分のみに照射されるように可動レチク
ルブラインド12を駆動制御して照明領域を規定する。
この状態で、主制御装置20では、照明光ILをレチク
ルRに照射して、前述と同様にして、ウエハステージW
STをY軸方向に走査しながら空間像計測器59を用い
て、計測マークPMの空間像計測を前述と同様にスリッ
トスキャン方式により行う。この際、主制御装置20で
は、スリット板90のZ軸方向の位置(すなわち、ウエ
ハステージWSTのZ位置)を例えば0.1μmピッチ
で15ステップ程度)変化させつつ、複数回繰り返し、
各回の光強度信号(光電変換信号)を内部メモリに記憶
する。ステップ範囲は、例えば設計上のベストフォーカ
ス位置をほぼ中心とする範囲で行われる。
【0097】ここで、上述した空間像計測に際して、最
初のZ位置でスリット板90が走査され、計測マークP
Mの空間像に対応する光強度信号を取り込んだ時点で、
光センサ24の後段の信号処理回路42のダイナミック
レンジを最大限有効に生かすような検出感度の設定(較
正)を行うが、この点については後述する。
【0098】この場合において、例えば、計測マークが
デューティー比1:1のL/Sマーク(L/Sパター
ン)の場合、上記の光強度信号をそれぞれフーリエ変換
し、それぞれの1次周波数成分と0次周波数成分の振幅
比であるコントラストを求める。このコントラストはフ
ォーカス位置によって敏感に変化するので強度信号から
ベストフォーカス位置を決定するのに便利である。しか
し、デューティー比1:9のL/Sパターン(疑似孤立
線)から成る計測マークPMの場合はパターンの繰り返
しピッチが大きいため1次周波数成分を用いるフォーカ
ス検出は精度が悪い。これは鈍いパターンのDOFが大
きいためである。しかしながら、高い次数の周波数成分
の振幅は十分に大きくはないので高い次数の単一周波数
成分の振幅のみでフォーカス検出を行ってもやはり精度
が悪い。
【0099】そこで、本実施形態では、主制御装置20
は、前記繰り返しにより得られた複数の光強度信号(光
電変換信号)に基づいて、以下の第1、第2の方法によ
りベストフォーカス位置を算出する。
【0100】a.第1の方法 この第1の方法は、孤立線(又は擬似孤立線の1本のラ
インパターン)の空間像に対応する光強度信号に対応す
る領域を、設計上のパターンのXY面内での結像位置
(中心位置)を中心とする設計線幅の中心部領域(第1
の領域)と、その両側の周辺部領域(第2の領域)に分
割し、両者の面積比を評価量として、ベストフォーカス
位置を求める方法である。以下、この第1の方法の検出
原理について、図5及び図6に基づいて説明する。
【0101】図5(A)には、上記の計測マークPMと
同一サイズの計測マーク及びスリット幅を設定したシミ
ュレーションの結果得られたベストフォーカス状態にお
けるスリット透過光強度が横軸をスリット22のY位置
(又はウエハステージWSTのY位置)として示され、
図5(B)には1μmデフォーカスした状態におけるス
リット透過光強度が横軸をスリット22のY位置(又は
ウエハステージWSTのY位置)として示されている。
【0102】図5(A)において、光強度信号P1と横
軸とで囲まれる計測マークPMの1本のラインパターン
の設計上のXY面内での結像位置(中心位置)を中心と
する設計線幅の領域の面積A=A1と、その両側の領域
の面積B=B1(=b1+b2)の面積比をα1とすると、
α1は、次式(3)で表わされる。 α1=A1/B1 ………(3)
【0103】一方、図5(B)において、光強度信号P
2と横軸とで囲まれる計測マークPMの1本のラインパ
ターンの設計上のXY面内での結像位置(中心位置)を
中心とする設計線幅の領域の面積A=A2と、その両側
の領域の面積B=B2(=b3+b4)の面積比をα2とす
ると、α2は、次式(4)で表わされる。 α2=A2/B2 ………(4)
【0104】図5(A)と図5(B)とを比較すると明
らかなように、α1>α2である。
【0105】従って、次式(5)で表わされる面積比α
を評価量として用いれば、ベストフォーカス位置を精度
良く検出することが可能となる。 面積比α=A/B ………(5)
【0106】上述した面積比αを評価量として、ベスト
フォーカス位置を求める方法は、種々考えられるが、一
例として、図6に示されるように、スリット板90の光
軸方向位置(Z位置)毎に得られた光強度信号に基づい
て算出された面積比αを、横軸をZ位置とする直交座標
系上にプロットする(図6における×印参照)。そし
て、この各プロット点を曲線近似(カーブフィット)す
る。例えば4次程度の近似曲線を最小二乗法よって求め
る。そして、その近似曲線を適当な閾値レベル(スライ
スレベル)SLでスライスし、そのスライスレベルSL
と近似曲線との交点J、Kを求め、それらの交点J,K
の中点(点J,Kのそれぞれから距離L/2の点)Oを
通る縦軸(評価量αの軸)と平行な軸との交点Gを近似
曲線のピーク点とし、該ピーク点Gに対応する横軸の座
標Z0をベストフォーカス位置とする。
【0107】前述の如く、ベストフォーカス位置の計測
に際しては、通常約0.1μmのピッチで15ステップ
程度、Z位置を変化させてスリットスキャン方式で空間
像計測が行われる。この場合、計測再現性を良好にする
ためには、なるべく多くの計測点(Z位置)における情
報からピーク位置を求めることが重要である。図6で
は、13点における面積比αからベストフォーカス位置
を求める場合が一例として図示されている。
【0108】b.第2の方法 この第2の方法は、孤立線(又は擬似孤立線の1本のラ
インパターン)の空間像に対応する光強度信号に対応す
る領域を、所定の閾値レベルを境として2分割し、閾値
レベルの上側の領域(第1の領域)と下側の領域(第2
の領域)の面積比を評価量として、ベストフォーカス位
置を求める方法である。以下、この第2の方法の検出原
理について、図7(A)、図7(B)に基づいて説明す
る。
【0109】図7(A)、図7(B)には、図5
(A)、図5(B)とそれぞれ全く同一のシミュレーシ
ョンの結果得られたスリット透過光強度が横軸をスリッ
ト22のY位置(又はウエハステージWSTのY位置)
として示されている。
【0110】図7(A)において、光強度信号P1と横
軸とで囲まれる領域のうち、所定のスライスレベル(閾
値レベル)SL’を境として2分割した上側の領域の面
積C=C1と、下側の領域の面積E=E1との面積比をγ
1とすると、γ1は、次式(6)で表わされる。 γ1=C1/E1 ………(6)
【0111】ここで、スライスレベルSL’は、例えば
ベストフォーカス状態におけるピーク点における光強度
を予め実験等で求め、例えばその50%程度のレベルに
設定される。
【0112】一方、図7(B)において、光強度信号P
4と横軸とで囲まれる領域のうち、所定のスライスレベ
ル(閾値レベル)SL’の上側の領域の面積C=0であ
るから、それとスライスレベル(閾値レベル)SL’の
下側の面積E=E2との面積比をγ2とすると、γ2は、
次式(7)で表わされる。 γ2=0/E2=0 ………(7) この場合、明らかに、γ1>γ2である。
【0113】従って、次式(8)で表わされる面積比γ
を評価量として用いれば、ベストフォーカス位置を精度
良く検出することが可能となる。 面積比γ=C/E ………(8)
【0114】この場合も、面積比γを評価量として、ベ
ストフォーカス位置を求める際には、前述したスリット
板90の光軸方向位置(Z位置)毎に得られた光強度信
号に基づいて算出された面積比γを、横軸をZ位置とす
る直交座標系上にプロットし、各プロット点を曲線近似
し、その近似曲線のピーク点を前述したスライス中点法
に基づいて求め、そのピーク点に対応する横軸の座標を
ベストフォーカス位置とする方法を、そのまま採用する
ことができる。
【0115】また、投影光学系PLの像面形状の検出
は、次のようにして行うことができる。
【0116】まず、不図示のレチクルローダにより、レ
チクルステージRST上にレチクルRがロードされる。
次に、主制御装置20では、投影光学系PLの視野内の
第1の検出点(ここでは、投影光学系PLの光軸上)に
計測マークPMが位置決めされるように、レチクルステ
ージRSTを移動する。次に、主制御装置20では、照
明光ILが計測マークPM部分のみに照射されるように
可動レチクルブラインド12を駆動制御して照明領域を
規定する。この状態で、主制御装置20では、照明光I
LをレチクルRに照射して、前述と同様にして、スリッ
トスキャン方式により空間像計測器59を用いて計測マ
ークPMの空間像計測及び投影光学系PLのベストフォ
ーカス位置Z1の検出を行い、その結果を内部メモリに
記憶する。
【0117】投影光学系PLの視野内の第1の検出点で
のベストフォーカス位置の検出が終了すると、主制御装
置20では、投影光学系PLの視野内の第2の検出点に
計測マークPMが位置決めされるように、レチクルステ
ージRSTを移動する。次に、主制御装置20では、照
明光ILが計測マークPM部分のみに照射されるように
可動レチクルブラインド12を駆動制御して照明領域を
規定する。この状態で、上記と同様に、スリットスキャ
ン方式で計測マークPMの空間像計測及び投影光学系P
Lのベストフォーカス位置Z2の検出を行い、その結果
を内部メモリに記憶する。
【0118】以後、主制御装置20では、上記と同様
に、投影光学系PLの視野内の検出点を変更しつつ、計
測マークPMについて空間像の計測及び投影光学系PL
のベストフォーカス位置の検出を繰り返し行う。
【0119】これにより得られた各ベストフォーカス位
置Z1、Z2、……、Znに基づいて、所定の統計的処理
を行うことにより、投影光学系PLの像面形状を算出す
る。このとき、像面形状とは別に像面湾曲をも算出して
も良い。なお、ここではレチクルRを移動してベストフ
ォーカス位置を計測すべき複数点にそれぞれ計測マーク
PMを配置するものとしたが、レチクルRに複数の計測
マークPMを形成しておき、可動レチクルブラインド1
2によって各計測マークPMに照明光ILを順次照射し
て上記各点でのベストフォーカス位置を検出するように
しても良い。
【0120】投影光学系PLの像面、すなわち、最良結
像面は、光軸からの距離が異なる無数の点(すなわち、
いわゆる像の高さが異なる無数の点)におけるベストフ
ォーカス点の集合から成る面であるから、このような手
法により、像面形状を容易にかつ正確に求めることがで
きる。
【0121】ところで、本実施形態のように、フォト・
マルチプライヤ・チューブ(PMT、光電子増倍管)を
光センサ24として用いる場合、空間像計測に際して
は、計測マークとして例えばデューティ比1:1のL/
Sパターンを用いるような場合であっても、光センサ2
4及びその信号処理回路を含む信号処理系の信号感度
(検出感度)をダイナミックレンジを有効に生かせるよ
うに設定することが望ましい。特に、本実施形態のよう
に、計測マークとしてデューティ比1:9の擬似孤立線
を用いる場合には、上記のデューティ比1:1のL/S
パターンの場合に比べて基本波の振幅が小さくなる傾向
があり、計測精度が劣るため、上記の信号感度の調整が
重要である。
【0122】次に、本実施形態の露光装置100で行わ
れる、信号光(スリット透過光)を処理する信号処理系
の信号感度の設定方法(較正方法)について説明する。
【0123】一般に、PMTの感度は印加電圧によって
設定される。すなわち、電子増倍部(ダイノード部)の
ダイノードの段数をn、陽極−陰極間の印加電圧をVと
すると、感度に対応する電流増倍率μは、印加電圧Vの
n乗にほぼ比例する。そして、PMTの感度設定は後段
の信号処理回路のダイナミックレンジを無駄無く使える
ような陽極感度となるように設定される。
【0124】しかしながら、本実施形態の場合、空間像
計測がベストフォーカス位置の検出を目的とするため、
計測時には、ベストフォーカス位置が不明でる。このた
め、その感度設定には工夫が必要になる。すなわち、強
度信号のピークレベルは、ベストフォーカス時に最大と
なるが、ベストフォーカス位置が不明のため、そのピー
クレベルを高めに見込んで印加電圧を設定すると、ダイ
ナミックレンジを最大限有効に利用してA/Dコンバー
タの分解能(通常は16ビット)最大限利用することが
困難である。一方、ピークレベルを低めに見込んで印加
電圧を設定すると、ダイナミックレンジを超えてしまう
可能性が高いからである。
【0125】そこで、本実施形態の露光装置100で
は、主制御装置20が、デフォーカス状態(あるいはベ
ストフォーカス位置が不明な状態)で得た光強度信号
(光電変換信号)に基づいてベストフォーカス時の最大
ピーク値が、信号処理回路42のダイナミックレンジ内
にほぼ収まるように印加電圧Vを設定することとしてい
る。以下、これについて具体的に説明する。
【0126】図8には、信号光(スリット透過光)を処
理する信号処理系50の構成がブロック図にて簡略化し
て示されている。
【0127】この信号処理系50は、光センサ(PM
T)24と、オペアンプ回路から成る増幅回路44、サ
ンプルホルダ46、A/Dコンバータ48等を含む信号
処理回路42とを備えている。光センサ24の陽極−陰
極間には、高電圧電源52から高電圧が印加されてい
る。そして、主制御装置20により、A/Dコンバータ
48の出力に基づいて以下の原理に従って高電圧電源5
2の印加電圧が設定され、これによってこの信号処理系
50の信号感度が設定されるようになっている。
【0128】図9(A)〜図9(C)には、擬似孤立線
パターンの空間像の強度信号が、フォーカス位置に応じ
て変化する様子が模式的に示されている。これらの図
は、スリット幅(2D)が十分に小さい(ほぼ無限小)
である場合の例を示す。図9(A)は、ベストフォーカ
ス状態であり、図9(B)、図9(C)の順にデフォー
カス量が増加している。デフォーカス量によらず、信号
光(スリット透過光)の総量(積算光量)は一定である
筈であるから、図9(A)〜図9(C)において、各山
の面積s並びに総面積Sは、いずれも同一値となる筈で
ある。ここでは、山が5つあるので、積算光量S=5×
sである。また、信号取り込み幅は、5ピッチ分なの
で、ピッチをpとして、5pである。図9(A)〜図9
(C)において、信号強度の平均値aveはいずれも等
しく一定値(5s/5p=s/p)となる(図9(D)
参照)。そこで、不明のフォーカス位置で得られる信号
の平均値が目標値になるまで印加電圧Vを調整する。
【0129】図9(A)より、設計上の線幅をwとし
て、 PEAK=s/w ……(9) 一方、 s=ave×p ……(10) である。
【0130】従って、次式が成立する。 PEAK=s/w=ave×p/w ……(11)
【0131】すなわち、目標とする平均値aveにより
擬似孤立線の場合のベストフォーカスにおけるピーク値
PEAKは上式(11)で換算される。従って、上式
(11)によって算出されるピーク値PEAKが、信号
処理回路42のダイナミックレンジ内にほぼ収まるよう
に印加電圧Vを決定することにより、ダイナミックレン
ジを最大限有効に活用した信号感度の設定が可能とな
る。
【0132】しかるに、スリットは現実には有限の幅を
有するので、現実には、上記のような設定は、特別の場
合(例えばスリット幅(0.2μm)とライン幅とが一
致したような場合)以外は、適用はできないものと考え
られる。スリットが有限の幅を有する場合、スリットの
幅で信号は鈍る。ダイナミックレンジを有功活用するに
は、鈍る前のピークに鈍った信号のピーク値を合わせる
必要がある。そこで、以下では、スリット幅が十分小の
ときの信号ピーク値に信号が鈍った時の信号ピークを一
致させるための方法について説明する。
【0133】まず、図10(A)に示されるように、対
象マークの空間像PM’の走査方向の幅MARKがスリ
ット22の幅2Dよりも大きい場合について説明する。
【0134】図10(B)には、スリット幅が十分小さ
い(無限小)の空間像PM’の強度信号が示され、図1
0(C)には、スリット幅が2Dが有限の場合の空間像
PM’の強度信号が示されている。これらの図におい
て、ピーク値をともにPEAKとすると、面積SA=面
積SBと近似することができる。従って、次式(12)
が成立する。 PEAK =SA/MARK=SB /MARK ……(12)
【0135】上式(12)により、有限の幅を有するス
リット22の走査により得られた光電変換信号の1山分
の積分値と計測マークの空間像PM’の走査方向の幅
(設計値)とに基づいて、スリット22の幅が十分小の
時(ベストフォーカス状態にほぼ近いとき)の信号ピー
ク値を算出することができる。この式(12)は、上記
式(11)のs、wをそれぞれSB,MARKに置き換
えたものとみることができ、実質的には等価である。す
なわち、光電変換信号の1山分の積分値(面積)をマー
ク幅で割ることにより、スリット幅が十分小の時のピー
ク値PEAKを算出することができる。従って、式(1
2)に基づいて算出したピーク値PEAKが信号処理回
路42のダイナミックレンジ内にほぼ収まるように印加
電圧Vを決定することにより、ダイナミックレンジを最
大限有効に活用した信号感度の設定が可能となる。
【0136】次に、図11(A)に示されるように、対
象マークの空間像PM’の走査方向の幅がスリットの幅
2Dよりも小さい場合について説明する。
【0137】図11(B)には、スリット幅が十分小さ
い(無限小)の空間像PM’の強度信号が示され、図1
1(C)には、スリット幅2Dが有限の場合の空間像P
M’の強度信号が示されている。これらの図において、
ピーク値をともにPEAKとすると、次式(13)が成
立する。 PEAK =SC/MARK=SD /2D ……(13)
【0138】上式(13)により、有限の幅を有するス
リット22の走査により得られた光電変換信号の1山分
の積分値とスリット幅2Dとに基づいて、スリット22
の幅が十分小の時(ベストフォーカス状態にほぼ近いと
き)の信号ピーク値を算出することができる。すなわ
ち、光電変換信号の1山分の積分値(面積)をスリット
幅2Dで割ることにより、スリット幅が十分小の時のピ
ーク値PEAKを算出することができる。従って、式
(13)に基づいて算出したPEAKが信号処理回路4
2のダイナミックレンジ内にほぼ収まるように印加電圧
Vを決定することにより、ダイナミックレンジを最大限
有効に活用した信号感度の設定が可能となる。
【0139】以上の関係から明らかなように、有限の幅
を有するスリット22の走査により得られた光電変換信
号の1山分の積分値を、計測マークの空間像PM’の線
幅(設計値:計測マークの線幅×投影倍率)とスリット
幅2Dのうちの大きい方の寸法で除した値に基づいて、
信号処理系50のダイナミックレンジを最大限有効に活
用できるように信号処理系50の信号感度を設定するこ
とが可能となる。
【0140】なお、上で説明した信号感度(検出感度)
の設定手法は、PMTを光センサとして用いる場合に限
らず、他の光電変換素子の検出感度の設定、例えばその
光電変換素子の出力増幅部を構成するアンプのゲインを
設定する場合にも適用することが可能である。
【0141】これまでの説明から明らかなように、本実
施形態では、主制御装置20によって、計測処理装置、
信号感度設定装置、及び算出装置が構成され、この主制
御装置20と空間像計測装置59とによって光学特性計
測装置が構成されている。
【0142】以上詳細に説明したように、本実施形態の
露光装置100によると、照明系10により計測マーク
PMが照明され、投影光学系PLを介してその像面上に
計測マークPMの空間像PM’が形成される。この状態
で、主制御装置20では、空間像計測器59を用いて、
スリット板90のZ位置を所定ピッチで変化させて、各
Z位置についてスリットスキャン方式の空間像計測を実
行する。すなわち、主制御装置20では、空間像PM’
に対してスリット22が相対的に走査されるようスリッ
ト板90を走査するとともに、光センサ24からの光電
変換信号に基づいて空間像PM’に対応する光強度分布
を計測する、そして、主制御装置20では、上記の計測
によりスリット板90のZ位置毎に得られた光電変換信
号の波形とスリット板90の走査軸とで囲まれる領域
を、投影光学系PLのベストフォーカス位置に近いこと
を示す第1の領域(A又はC)と、ベストフォーカス位
置に遠いことを示す第2の領域(B又はE)とに分け、
第1の領域と第2の領域との面積比(α又はγ)を評価
量としてベストフォーカス位置を算出する。
【0143】このため、空間像の強度信号(光電変換信
号)をフーリエ変換等を行うことなく、得られた各光電
変換信号の波形とスリット板90(スリット22)の走
査軸とが囲む領域を前述した基準で2つに分けるだけ
で、それら2つの領域の面積比により、計測マークの種
類によらず、すなわち比較的小さな繰り返し周期のL/
Sマークは勿論、孤立線や擬似孤立線から成る計測マー
クを用いても、投影光学系PLのベストフォーカス位置
を高精度に計測することが可能となる。
【0144】また、本実施形態の露光装置100で行わ
れる信号処理系50の信号感度設定方法によると、投影
光学系PLの物体面上で例えばX軸方向に伸びる所定線
幅の線状パターン(計測マーク)PMを介して照明光I
Lを投影光学系PLを介して像面上に照射し、像面上で
例えばX軸方向に伸びる所定幅のスリット22を、例え
ばY軸方向に沿って照明光ILに対して走査するととも
に、スリット22を介した照明光ILを光センサ24で
受光し該受光した光の強度に応じた光電変換信号に変換
する。そして、光電変換信号の積分値に基づいて、前述
したようにな方向により、信号処理系50のダイナミッ
クレンジを最大限有効に活用できるように信号処理系5
0の信号感度を設定する。このように、信号処理系のダ
イナミックレンジが最大限有効に活用できるように信号
感度が設定される結果、高い分解能での照明光ILの強
度分布、上記実施形態の場合は、計測マークPMの空間
像PM’に対応する光強度分布の計測が可能となる。
【0145】また、本実施形態の露光装置100による
と、スリット板90がウエハステージWSTに一体的に
設けられた空間像計測装置59を備えているので、主制
御装置20では、該空間像計測装置59を用いて投影光
学系PLのベストフォーカス位置を高精度に計測するこ
とができる。そして、このベストフォーカス位置の計測
結果に基づいて、例えば多点焦点位置検出系(60a,
60b)の出力の較正情報の設定(フォーカスオフセッ
トの設定や、いわゆるフォーカスキャリブレーション)
を行い、結果的に走査露光時のレチクルRとウエハWと
の光学的な位置関係を所望の位置関係に調整することが
できるので、デフォーカスに起因する露光不良の発生を
抑制して高精度な露光を実現することが可能となる。
【0146】なお、上記各実施形態では、本発明がステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置に適用され
た場合について説明したが、これに限らず、マスクと基
板とを静止した状態でマスクのパターンを基板に転写す
るとともに、基板を順次ステップ移動させるステップ・
アンド・リピート型の露光装置にも本発明は適用するこ
とができる。
【0147】また、上記各実施形態では、本発明が半導
体製造用の露光装置に適用された場合について説明した
が、これに限らず、例えば、角型のガラスプレートに液
晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、薄
膜磁気へッド、撮像素子、マイクロマシン、DNAチッ
プ、及びレチクルやマスクなどを製造するための露光装
置などにも本発明は広く適用できる。
【0148】また、上記各実施形態では、露光用照明光
としてKrFエキシマレーザ光(248nm)、ArF
エキシマレーザ光(193nm)などを用いる場合につ
いて説明したが、これに限らず、g線(436nm)、
i線(365nm)、F2レーザ光(157nm)、銅
蒸気レーザ、YAGレーザの高調波等を露光用照明光と
して用いることができる。
【0149】また、上記各実施形態では、投影光学系と
して縮小系かつ屈折系を用いる場合について説明した
が、これに限らず、投影光学系として等倍あるいは拡大
系を用いても良いし、屈折系、反射屈折系、あるいは反
射系のいずれを用いても良い。
【0150】なお、複数のレンズから構成される照明光
学系、投影光学系PLを露光装置本体に組み込み光学調
整をするとともに、多数の機械部品からなるレチクルス
テージRSTやウエハステージWSTを露光装置本体に
取り付けて配線や配管を接続し、更に総合調整(電気調
整、動作確認等)をすることにより本実施形態の露光装
置100を製造することができる。なお、露光装置の製
造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルーム
で行うことが望ましい。
【0151】《デバイス製造方法》次に上述した露光装
置100をリソグラフィ工程で使用したデバイスの製造
方法の実施形態について説明する。
【0152】図12には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図12に示されるように、まず、ステップ20
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ202(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)において、
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0153】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成
する。次いで、ステップ205(デバイス組立てステッ
プ)において、ステップ204で処理されたウエハを用
いてデバイス組立てを行う。このステップ205には、
ダイシング工程、ボンディング工程、及びパッケージン
グ工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれ
る。
【0154】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップ205で作成されたデバイスの動作
確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。こうした工程
を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0155】図13には、半導体デバイスにおける、上
記ステップ204の詳細なフロー例が示されている。図
13において、ステップ211(酸化ステップ)におい
てはウエハの表面を酸化させる。ステップ212(CV
Dステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形成す
る。ステップ213(電極形成ステップ)においてはウ
エハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ214
(イオン打ち込みステップ)においてはウエハにイオン
を打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214そ
れぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成して
おり、各段階において必要な処理に応じて選択されて実
行される。
【0156】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露
光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンを
ウエハに転写する。次に、ステップ218(エッチング
ステップ)において、レジストが残存している部分以外
の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そし
て、ステップ219(レジスト除去ステップ)におい
て、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除
く。
【0157】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0158】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において上
記実施形態の露光装置が用いられるので、デフォーカス
に起因する露光不良の発生を防止して、精度良くレチク
ルのパターンをウエハ上に転写することができる。この
結果、高集積度のデバイスの生産性(歩留まりを含む)
を向上させることが可能になる。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学特性
計測方法及び本発明の光学特性計測装置によれば、計測
マークの種類によらず、投影光学系のベストフォーカス
位置を高精度に計測することができるという効果があ
る。
【0160】また、本発明の信号感度設定方法によれ
ば、信号処理系の分解能を最大限有効に利用して精度良
く光強度分布を計測することを可能にするという効果が
ある。
【0161】また、本発明の露光装置によれば、デフォ
ーカスに起因する露光不良の発生を抑制して高精度な露
光を実現することができるという効果がある。
【0162】また、本発明のデバイス製造方法によれ
ば、デバイスの生産性を向上させることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る露光装置の構成を概
略的に示す図である。
【図2】図1の空間像計測器及びアライメント顕微鏡の
内部構成を示す図である。
【図3】アライメント顕微鏡によりウエハ上のアライメ
ントマークを検出している様子を示す図である。
【図4】図4(A)は、空間像の計測に際してスリット
板上に空間像PM’が形成された状態の空間像計測器を
示す平面図、図4(B)はその空間像計測の際に得られ
る光電変換信号(光強度信号)Pの一例を示す線図であ
る。
【図5】ベストフォーカス位置の検出のための第1の方
法を説明するための図であって、図5(A)は、シミュ
レーションの結果得られたベストフォーカス状態におけ
るスリット透過光強度を横軸をスリットのY位置として
示す図、図5(B)は1μmデフォーカスした状態にお
けるスリット透過光強度を横軸をスリットのY位置とし
て示す図である。
【図6】面積比を評価量として、ベストフォーカス位置
を求める方法を説明するための図である。
【図7】ベストフォーカス位置の検出のための第2の方
法を説明するための図であって、図7(A)は、シミュ
レーションの結果得られたベストフォーカス状態におけ
るスリット透過光強度を横軸をスリットのY位置として
示す図、図7(B)は1μmデフォーカスした状態にお
けるスリット透過光強度を横軸をスリットのY位置とし
て示す図である。
【図8】信号光(スリット透過光)を処理する信号処理
系の構成を簡略化して示すブロック図である。
【図9】図9(A)〜図9(D)は、スリット幅(2
D)が十分に小さい(ほぼ無限小)場合に信号感度を設
定する方法を説明するための図である。
【図10】図10(A)〜図10(C)は、スリット幅
(2D)が有限であり、マークの空間像の幅がスリット
幅より広い場合に、信号感度を設定する方法を説明する
ための図である。
【図11】図11(A)〜図11(C)は、スリット幅
(2D)が有限であり、マークの空間像の幅がスリット
幅より狭い場合に、信号感度を設定する方法を説明する
ための図である。
【図12】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図13】図12のステップ204の詳細を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10…照明系(照明装置)、20…主制御装置(計測処
理装置、算出装置、信号感度設定装置、光学特性計測装
置の一部)、22…スリット(計測用パターン)、24
…光センサ(光電変換素子)、42…信号処理回路、5
0…信号処理系、59…空間像計測器(光学特性計測装
置の一部)、90…スリット板(パターン形成部材)、
100…露光装置、PL…投影光学系、IL…照明光、
PM…計測マーク、PM’…空間像、W…ウエハ(基
板)、R…レチクル(マスク)、WST…ウエハステー
ジ(基板ステージ)。
フロントページの続き (72)発明者 近藤 尚人 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 5F046 BA04 BA05 DA14 DB05 EA03 EA12 EA13 EB03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影光学系の光学特性を計測する光学特
    性計測方法であって、 照明光によって所定の計測マークを照明し、該計測マー
    クの空間像を前記投影光学系を介して像面上に形成する
    工程と;前記投影光学系の像面側に配置された計測用パ
    ターンを前記空間像に対して相対的に走査するととも
    に、前記計測用パターンを介した前記照明光の強度に応
    じた光電変換信号を前記計測用パターンの前記光軸方向
    の複数の位置毎に得る工程と;前記計測用パターンの光
    軸方向の位置毎に得られた前記光電変換信号の波形と前
    記計測用パターンの前記走査軸とが囲む領域を、前記投
    影光学系のベストフォーカス位置に近いことを示す第1
    の領域と、前記ベストフォーカス位置に遠いことを示す
    第2の領域とに分け、前記第1の領域と前記第2の領域
    との面積比を評価量として前記ベストフォーカス位置を
    検出する工程と;を含む光学特性計測方法。
  2. 【請求項2】 前記光電変換信号は前記計測用パターン
    の各位置に対応する空間像の強度を表す像強度信号であ
    り、 前記第1の領域は、前記像強度信号に対応する領域を前
    記位置方向に沿って分割した際の設計上のベストフォー
    カス位置を含む所定幅の領域であり、 前記第2の領域は、前記分割された残りの領域であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学特性計測方法。
  3. 【請求項3】 前記光電変換信号は前記計測用パターン
    の各位置に対応する空間像の強度を表す像強度信号であ
    り、 前記第1の領域は、前記像強度信号に対応する領域を所
    定の像強度の閾値を境に強度方向に沿って分割した最大
    像強度に近い側の領域であり、 前記第2の領域は、前記分割された残りの領域であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学特性計測方法。
  4. 【請求項4】 前記ベストフォーカス位置の検出を、前
    記投影光学系の光軸からの距離が異なる複数点に関して
    繰り返し行うことにより、前記投影光学系の像面形状を
    検出する工程を更に含むことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか一項に記載の光学特性計測方法。
  5. 【請求項5】 前記計測マークは、前記走査方向に直交
    する方向に伸びる少なくとも1本のラインパターンから
    成る孤立線状のパターンであることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか一項に記載の光学特性計測方法。
  6. 【請求項6】 前記計測用パターンは、前記光軸に垂直
    な2次元平面内で前記走査方向に直交する方向に伸びる
    所定幅のスリット状の開口パターンであることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学特性計測
    方法。
  7. 【請求項7】 前記光電変換信号の取得に際して、受光
    した信号光の強度に応じた光電変換信号を出力する光電
    変換素子と該光電変換素子から前記光電変換信号が入力
    される処理回路とを含む信号処理系を用いるとともに、
    前記光電変換信号の1山分の積分値を、前記計測マーク
    の線幅と前記計測用パターンの幅のうちの大きい方の寸
    法で除した値に基づいて、前記信号処理系のダイナミッ
    クレンジを最大限有効に活用できるように前記信号処理
    系の信号感度を設定していることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか一項に記載の光学特性計測方法。
  8. 【請求項8】 受光した信号光の強度に応じた光電変換
    信号を出力する光電変換素子と、該光電変換素子からの
    前記光電変換信号が入力される信号処理回路とを含む信
    号処理系の信号感度を設定する信号感度設定方法であっ
    て、 第1面上で第1方向に伸びる所定線幅の線状パターンを
    介して照明光を第2面上に照射する工程と;前記第2面
    上で、前記第1方向に伸びる所定幅の計測用パターン
    を、前記第1方向に直交する第2方向に沿って前記照明
    光に対して走査するとともに、前記計測用パターンを介
    した前記照明光を前記光電変換素子で受光し該受光した
    光の強度に応じた光電変換信号に変換する工程と;前記
    光電変換信号の積分値に基づいて、前記信号処理系のダ
    イナミックレンジを最大限有効に活用できるように前記
    信号処理系の信号感度を設定する工程と;を含む信号感
    度設定方法。
  9. 【請求項9】 前記設定する工程では、前記光電変換信
    号波形の1山分の積分値を、前記線状パターンの線幅と
    前記計測用パターンの幅のうちの大きい方の寸法で除し
    た値に基づいて前記信号感度を設定することを特徴とす
    る請求項8に記載の信号感度設定方法。
  10. 【請求項10】 前記光電変換素子は、光電子増倍管で
    あり、 前記光電子増倍管に印加する印加電圧の設定により、前
    記信号感度の設定を行うことを特徴とする請求項8又は
    9に記載の信号感度設定方法。
  11. 【請求項11】 投影光学系の光学特性を計測する光学
    特性計測装置であって、 所定の計測マークの空間像を前記投影光学系を介して像
    面上に形成するため、前記計測マークを照明する照明装
    置と;前記投影光学系の像面側に配置され、計測用パタ
    ーンが形成されたパターン形成部材と;前記計測用パタ
    ーンを介した前記照明光の強度に応じた光電変換信号を
    出力する光電変換素子と;前記照明装置により前記計測
    マークが照明され、前記像面上に前記空間像が形成され
    た状態で、前記空間像に対して前記計測用パターンが相
    対的に走査されるよう前記パターン形成部材を走査する
    とともに、前記光電変換素子からの光電変換信号に基づ
    いて前記空間像に対応する光強度分布を前記パターン形
    成部材の前記光軸方向の複数の位置毎に計測する計測処
    理装置と;前記計測処理装置の計測結果として前記パタ
    ーン形成部材の光軸方向の位置毎に得られた前記光電変
    換信号の波形と前記パターン形成部材の走査軸とで囲ま
    れる領域を、前記投影光学系のベストフォーカス位置に
    近いことを示す第1の領域と、前記ベストフォーカス位
    置に遠いことを示す第2の領域とに分け、前記第1の領
    域と前記第2の領域との面積比を評価量として前記ベス
    トフォーカス位置を算出する算出装置と;を備える光学
    特性計測装置。
  12. 【請求項12】 前記計測マークは、前記走査方向に直
    交する方向に伸びる少なくとも1本のラインパターンか
    ら成る孤立線状のパターンであることを特徴とする請求
    項11に記載の光学特性計測装置。
  13. 【請求項13】 前記計測用パターンは、前記光軸に垂
    直な2次元平面内で前記走査方向に直交する方向に伸び
    る所定幅のスリット状の開口パターンであることを特徴
    とする請求項11又は12に記載の光学特性計測装置。
  14. 【請求項14】 前記光電変換素子とともに所定のダイ
    ナミックレンジを有する信号処理系を構成する前記光電
    変換信号が入力される信号処理回路を更に備え、 前記計測処理装置は、前記信号処理系の信号感度を設定
    する信号感度設定装置を含み、 該信号感度設定装置は、光電変換信号に基づいて前記空
    間像に対応する光強度分布を計測する際に、前記光電変
    換信号の積分値に基づいて、前記信号処理系のダイナミ
    ックレンジを最大限有効に活用できるように前記信号処
    理系の信号感度を設定することを特徴とする請求項11
    〜13のいずれか一項に記載の光学特性計測装置。
  15. 【請求項15】 前記信号感度設定装置は、前記光電変
    換信号の1山分の積分値を前記計測マークの線幅と前記
    計測用パターンの幅のうちの大きい方の寸法で除した値
    に基づいて前記信号感度を設定することを特徴とする請
    求項14に記載の光学特性計測装置。
  16. 【請求項16】 前記光電変換素子は、光電子増倍管で
    あり、 前記信号感度設定装置は、前記光電子増倍管に印加する
    印加電圧の設定により、前記信号感度の設定を行うこと
    を特徴とする請求項14又は15に記載の光学特性計測
    装置。
  17. 【請求項17】 マスクに形成された回路パターンを投
    影光学系を介して基板に転写する露光装置であって、 前記基板を保持して移動する基板ステージと;前記パタ
    ーン形成部材が前記基板ステージに一体的に設けられた
    請求項11〜16のいずれか一項に記載の光学特性計測
    装置と;備える露光装置。
  18. 【請求項18】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程で、請求項17に記載の露光装置
    を用いて露光を行うことを特徴とするデバイス製造方
    法。
JP2000398902A 2000-12-27 2000-12-27 光学特性計測方法及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイス製造方法 Pending JP2002203763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000398902A JP2002203763A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 光学特性計測方法及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイス製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000398902A JP2002203763A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 光学特性計測方法及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイス製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002203763A true JP2002203763A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18863772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000398902A Pending JP2002203763A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 光学特性計測方法及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイス製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002203763A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005096354A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Nikon Corporation 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法、並びに面形状検出装置
JP2007180101A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nikon Corp 光学特性計測方法及びパターン誤差計測方法
US20130271945A1 (en) 2004-02-06 2013-10-17 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US9341954B2 (en) 2007-10-24 2016-05-17 Nikon Corporation Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9423698B2 (en) 2003-10-28 2016-08-23 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US9678332B2 (en) 2007-11-06 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination apparatus, illumination method, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9678437B2 (en) 2003-04-09 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction
US9885872B2 (en) 2003-11-20 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical integrator and polarization member that changes polarization state of light
US9891539B2 (en) 2005-05-12 2018-02-13 Nikon Corporation Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method
US10101666B2 (en) 2007-10-12 2018-10-16 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9678437B2 (en) 2003-04-09 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction
US9885959B2 (en) 2003-04-09 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having deflecting member, lens, polarization member to set polarization in circumference direction, and optical integrator
US9423698B2 (en) 2003-10-28 2016-08-23 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US9760014B2 (en) 2003-10-28 2017-09-12 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US10281632B2 (en) 2003-11-20 2019-05-07 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical member with optical rotatory power to rotate linear polarization direction
US9885872B2 (en) 2003-11-20 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical integrator and polarization member that changes polarization state of light
US20130271945A1 (en) 2004-02-06 2013-10-17 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US10241417B2 (en) 2004-02-06 2019-03-26 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US10234770B2 (en) 2004-02-06 2019-03-19 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US10007194B2 (en) 2004-02-06 2018-06-26 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
WO2005096354A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Nikon Corporation 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法、並びに面形状検出装置
JPWO2005096354A1 (ja) * 2004-03-30 2008-02-21 株式会社ニコン 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法、並びに面形状検出装置
US9891539B2 (en) 2005-05-12 2018-02-13 Nikon Corporation Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method
JP2007180101A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nikon Corp 光学特性計測方法及びパターン誤差計測方法
US10101666B2 (en) 2007-10-12 2018-10-16 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9857599B2 (en) 2007-10-24 2018-01-02 Nikon Corporation Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9341954B2 (en) 2007-10-24 2016-05-17 Nikon Corporation Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9678332B2 (en) 2007-11-06 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination apparatus, illumination method, exposure apparatus, and device manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7791718B2 (en) Measurement method, exposure method, and device manufacturing method
JP5464155B2 (ja) 露光装置、及び露光方法
JP2002198303A (ja) 露光装置、光学特性計測方法、及びデバイス製造方法
JP2002014005A (ja) 空間像計測方法、結像特性計測方法、空間像計測装置及び露光装置
JP2002195912A (ja) 光学特性計測方法及び装置、露光装置、並びにデバイス製造方法
KR100819240B1 (ko) 노광장치의 조명광학계의 유효광원분포 측정장치 및 그것을 가지는 노광장치
JP2002203763A (ja) 光学特性計測方法及び装置、信号感度設定方法、露光装置、並びにデバイス製造方法
JP2001257157A (ja) アライメント装置、アライメント方法、露光装置、及び露光方法
JP2003142377A (ja) 投影露光装置及び収差の計測方法
US20080137981A1 (en) Focus monitoring method
JP2005337912A (ja) 位置計測装置、露光装置、及びデバイスの製造方法
JP2002170754A (ja) 露光装置、光学特性検出方法及び露光方法
JP2002231616A (ja) 位置計測装置及び方法、露光装置及び方法、並びにデバイス製造方法
US8345220B2 (en) Aberration measurement method, exposure apparatus, and device manufacturing method
JPH1097083A (ja) 投影露光方法及び投影露光装置
JP2006108305A (ja) ベストフォーカス位置検出方法とその装置、露光方法とその装置及びデバイス製造方法
JP3980469B2 (ja) リソグラフィック装置及びデバイス製造方法
JP3854734B2 (ja) 面位置検出装置及びそれを用いたデバイスの製造方法
JP2002198299A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP2010123793A (ja) 光学特性計測方法、露光方法、及びデバイス製造方法
JP2002203762A (ja) 露光量設定方法、露光装置、及びデバイス製造方法
US20050128455A1 (en) Exposure apparatus, alignment method and device manufacturing method
US20050270509A1 (en) Measuring apparatus, exposure apparatus having the same, and device manufacturing method
JP2004128149A (ja) 収差計測方法、露光方法及び露光装置
US20020021433A1 (en) scanning exposure apparatus