JP2002195400A - 車両用自動変速機の変速制御装置およびその方法 - Google Patents
車両用自動変速機の変速制御装置およびその方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 変速衝撃を緩和させ得る車両用自動変速機の
変速制御装置およびその方法を提供する。 【解決手段】 車両の動作状態を検出する車両動作状態
検出手段と、該車両動作状態検出手段から検出された信
号を入力された変速レバーが、後進Ｒレンジから中立Ｎ
レンジに切換えられると、変速レバーの中立Ｎレンジに
留まる時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから前
進Ｄレンジに切換えられたときには、中立Ｎレンジに留
まる時間および前記車両動作検出手段によって検出され
たオイル温度に応じて変速油圧が異なるように制御する
ための変速制御デューティー信号を出力する変速制御手
段と、前記変速制御手段から出力される変速制御デュー
ティー制御信号によってデューティー制御されてオイル
ポンプから吐出されて供給される油圧を該当摩擦要素に
供給して変速を行う駆動手段とからなることを特徴とす
る。
変速制御装置およびその方法を提供する。 【解決手段】 車両の動作状態を検出する車両動作状態
検出手段と、該車両動作状態検出手段から検出された信
号を入力された変速レバーが、後進Ｒレンジから中立Ｎ
レンジに切換えられると、変速レバーの中立Ｎレンジに
留まる時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから前
進Ｄレンジに切換えられたときには、中立Ｎレンジに留
まる時間および前記車両動作検出手段によって検出され
たオイル温度に応じて変速油圧が異なるように制御する
ための変速制御デューティー信号を出力する変速制御手
段と、前記変速制御手段から出力される変速制御デュー
ティー制御信号によってデューティー制御されてオイル
ポンプから吐出されて供給される油圧を該当摩擦要素に
供給して変速を行う駆動手段とからなることを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用自動変速
機の変速制御装置およびその方法に係り、より詳しく
は、車両が停止された状態で自動変速機の変速レバーを
ＲレンジからＤレンジに切換えることによって発生され
る変速衝撃を緩和するための車両用自動変速機の変速制
御装置およびその方法に関するものである。
機の変速制御装置およびその方法に係り、より詳しく
は、車両が停止された状態で自動変速機の変速レバーを
ＲレンジからＤレンジに切換えることによって発生され
る変速衝撃を緩和するための車両用自動変速機の変速制
御装置およびその方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、車両用自動変速機は、変速制御
装置が自動車の走行速度と絞り弁の開度率などを含む諸
般の検出条件に応じて目標変速端を決定してから、油圧
を制御して目標変速端で変速を行う。かかる自動変速機
は、目標変速端で変速時に作動状態から作動解除状態に
変換される摩擦要素と作動解除状態から作動状態に変換
される摩擦要素を保有するようになるが、これらの摩擦
要素の作動状態に応じて変速衝撃が発生するようにな
る。
装置が自動車の走行速度と絞り弁の開度率などを含む諸
般の検出条件に応じて目標変速端を決定してから、油圧
を制御して目標変速端で変速を行う。かかる自動変速機
は、目標変速端で変速時に作動状態から作動解除状態に
変換される摩擦要素と作動解除状態から作動状態に変換
される摩擦要素を保有するようになるが、これらの摩擦
要素の作動状態に応じて変速衝撃が発生するようにな
る。
【０００３】したがって、上記のごとき変速衝撃を緩和
させるための多様な技術が開発されて用いられている
が、その一例として、変速レバーを中立Ｎレンジから後
進Ｒレンジに切換える際に、発生する変速の初期および
末期の変速衝撃を緩和させるため、自動変速機の油圧回
路の作動要素であるローリバースブレーキにアキュムレ
ーターを装着してローリバースブレーキに供給される油
圧を緩衝させている。
させるための多様な技術が開発されて用いられている
が、その一例として、変速レバーを中立Ｎレンジから後
進Ｒレンジに切換える際に、発生する変速の初期および
末期の変速衝撃を緩和させるため、自動変速機の油圧回
路の作動要素であるローリバースブレーキにアキュムレ
ーターを装着してローリバースブレーキに供給される油
圧を緩衝させている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アキュムレ
ーターはローリバースブレーキに供給される油圧を緩衝
させる作用をすることで、反対に油圧の解除時にも油圧
が徐に解除されて変速応答性が遅延されるため、自動変
速機の変速レバーを後進Ｒレンジから前進Ｄレンジへ直
に切換えると、ローリバースブレーキの油圧が完全に解
除されていない状態で早急にサーボアプライ（Ｓ／Ａ）
の油圧が供給されて、変速衝撃が発生するようになると
いう問題点があった。そこで、この発明は上記種々の問
題点を解決するためになされたものであって、この発明
の目的は、変速レバーを後進Ｒレンジから前進Ｄレンジ
に切換える際に変速レバーの中立Ｎレンジに留まる時間
と変速機のオイル温度を検出し該検出された値に応じて
変速油圧を異なるように制御することによって、変速衝
撃を緩和せしめ得る車両用自動変速機の変速制御装置お
よびその方法を提供することにある。
ーターはローリバースブレーキに供給される油圧を緩衝
させる作用をすることで、反対に油圧の解除時にも油圧
が徐に解除されて変速応答性が遅延されるため、自動変
速機の変速レバーを後進Ｒレンジから前進Ｄレンジへ直
に切換えると、ローリバースブレーキの油圧が完全に解
除されていない状態で早急にサーボアプライ（Ｓ／Ａ）
の油圧が供給されて、変速衝撃が発生するようになると
いう問題点があった。そこで、この発明は上記種々の問
題点を解決するためになされたものであって、この発明
の目的は、変速レバーを後進Ｒレンジから前進Ｄレンジ
に切換える際に変速レバーの中立Ｎレンジに留まる時間
と変速機のオイル温度を検出し該検出された値に応じて
変速油圧を異なるように制御することによって、変速衝
撃を緩和せしめ得る車両用自動変速機の変速制御装置お
よびその方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するためになされたこの発明に従う車両用自動変速機の
変速制御装置は、車両の動作状態を検出する車両動作状
態検出手段と、該車両動作状態検出手段から検出された
信号を入力されて、変速レバーが後進Ｒレンジから中立
Ｎレンジに切換えられると、変速レバーの中立Ｎレンジ
に留まる時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから
前進Ｄレンジに切換えられると、前記留まる時間および
前記車両動作検出手段によって検出されたオイル温度に
応じて変速油圧を異なるように制御するように、変速制
御デューティー信号を出力する変速制御手段と、前記変
速制御手段から出力される変速制御デューティー制御信
号によってデューティー制御されてオイルポンプから吐
出されて供給される油圧を該当摩擦要素に供給して変速
を行う駆動手段とからなることを特徴とする。
するためになされたこの発明に従う車両用自動変速機の
変速制御装置は、車両の動作状態を検出する車両動作状
態検出手段と、該車両動作状態検出手段から検出された
信号を入力されて、変速レバーが後進Ｒレンジから中立
Ｎレンジに切換えられると、変速レバーの中立Ｎレンジ
に留まる時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから
前進Ｄレンジに切換えられると、前記留まる時間および
前記車両動作検出手段によって検出されたオイル温度に
応じて変速油圧を異なるように制御するように、変速制
御デューティー信号を出力する変速制御手段と、前記変
速制御手段から出力される変速制御デューティー制御信
号によってデューティー制御されてオイルポンプから吐
出されて供給される油圧を該当摩擦要素に供給して変速
を行う駆動手段とからなることを特徴とする。
【０００６】上記のごとき目的を達成するための、この
発明に従う車両用自動変速機の変速制御方法は、自動変
速機を装着された車両で変速レバーが後進Ｒレンジから
中立Ｎレンジに切換えられたかを判断する段階と、該段
階で変速レバーが後進Ｒレンジから中立Ｎレンジに切換
えられたのが判断されると、変速レバーは中立Ｎレンジ
に留まる時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから
前進Ｄレンジに切換えられたかを判断する段階と、該段
階で変速レバーが中立Ｎレンジから前進Ｄレンジに切換
えられたのが判断されると、前記変速レバーが中立Ｎレ
ンジに留まる時間に応じて変速油圧を異なるようにして
変速を行う変速段階とからなることを特徴とする。
発明に従う車両用自動変速機の変速制御方法は、自動変
速機を装着された車両で変速レバーが後進Ｒレンジから
中立Ｎレンジに切換えられたかを判断する段階と、該段
階で変速レバーが後進Ｒレンジから中立Ｎレンジに切換
えられたのが判断されると、変速レバーは中立Ｎレンジ
に留まる時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから
前進Ｄレンジに切換えられたかを判断する段階と、該段
階で変速レバーが中立Ｎレンジから前進Ｄレンジに切換
えられたのが判断されると、前記変速レバーが中立Ｎレ
ンジに留まる時間に応じて変速油圧を異なるようにして
変速を行う変速段階とからなることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、この発明における一実施例
について図面に沿つて詳述する。図１は、この発明に適
用される車両用自動変速機の変速制御装置の構成ブロッ
ク図であって、車両動作状態検出装置（１００）は車両
の動作状態に応じて可変出力される車両の動作状態を検
出し、変速制御装置（２００）は前記車両動作状態検出
装置（１００）から検出されて出力される車両の絞り弁
の開度量、出力軸の回転数、エンジンの回転数、オイル
温度および変速レバー位置などのデータを入力されて変
速レバーが後進Ｒレンジから中立Ｎレンジに切換えられ
たのが判断されると，変速レバーの中立Ｎレンジに留ま
る時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから前進Ｄ
レンジに切換えられたのが判断されると、前記計算され
た変速レバーが中立Ｎレンジに留まる時間および前記車
両動作状態検出装置（１００）から検出されたオイル温
度に応じて変速油圧を異なるようにして変速を行うよ
う、所定の変速制御デューティー信号を出力し、駆動装
置（３００）は前記変速制御装置（２００）から出力さ
れる所定の変速制御デューティー信号によってデューテ
ィー制御されてオイルポンプから吐出されて供給される
油圧を該当摩擦要素に供給して変速を行う。
について図面に沿つて詳述する。図１は、この発明に適
用される車両用自動変速機の変速制御装置の構成ブロッ
ク図であって、車両動作状態検出装置（１００）は車両
の動作状態に応じて可変出力される車両の動作状態を検
出し、変速制御装置（２００）は前記車両動作状態検出
装置（１００）から検出されて出力される車両の絞り弁
の開度量、出力軸の回転数、エンジンの回転数、オイル
温度および変速レバー位置などのデータを入力されて変
速レバーが後進Ｒレンジから中立Ｎレンジに切換えられ
たのが判断されると，変速レバーの中立Ｎレンジに留ま
る時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから前進Ｄ
レンジに切換えられたのが判断されると、前記計算され
た変速レバーが中立Ｎレンジに留まる時間および前記車
両動作状態検出装置（１００）から検出されたオイル温
度に応じて変速油圧を異なるようにして変速を行うよ
う、所定の変速制御デューティー信号を出力し、駆動装
置（３００）は前記変速制御装置（２００）から出力さ
れる所定の変速制御デューティー信号によってデューテ
ィー制御されてオイルポンプから吐出されて供給される
油圧を該当摩擦要素に供給して変速を行う。
【０００８】上記において、車両動作状態検出装置（１
００）は、運転者の加速ペダルの操作状態に応じて連動
する絞り弁の開度量を検出する絞り弁開度量検出部（１
１０）と、車両の速度に相応する自動変速機の出力軸の
回転数を検出する出力軸回転数検出部（１２０）と、エ
ンジンの回転数を検出して出力するエンジン回転数検出
部（１３０）と、自動変速機のオイル温度を検出して出
力するオイル温度検出部（１４０）と、運転者の変速レ
バー操作に従って変速レバーが後進Ｒ、中立Ｎおよび前
進Ｄレンジに位置することを検出する変速レバー位置検
出部（１５０）とを備えてなる。
００）は、運転者の加速ペダルの操作状態に応じて連動
する絞り弁の開度量を検出する絞り弁開度量検出部（１
１０）と、車両の速度に相応する自動変速機の出力軸の
回転数を検出する出力軸回転数検出部（１２０）と、エ
ンジンの回転数を検出して出力するエンジン回転数検出
部（１３０）と、自動変速機のオイル温度を検出して出
力するオイル温度検出部（１４０）と、運転者の変速レ
バー操作に従って変速レバーが後進Ｒ、中立Ｎおよび前
進Ｄレンジに位置することを検出する変速レバー位置検
出部（１５０）とを備えてなる。
【０００９】上記構成からなる車両用自動変速機の変速
制御動作を図面２に沿って詳述する。車両動作状態検出
装置（１００）は、車両の動作状態に応じて可変される
絞り弁の開度、出力軸の回転数、エンジンの回転数、オ
イル温度および変速レバーの位置などを検出する。
制御動作を図面２に沿って詳述する。車両動作状態検出
装置（１００）は、車両の動作状態に応じて可変される
絞り弁の開度、出力軸の回転数、エンジンの回転数、オ
イル温度および変速レバーの位置などを検出する。
【００１０】さらに、変速制御装置（２００）は、前記
車両動作状態検出装置（１００）から入力される絞り弁
の開度、出力軸の回転数、エンジンの回転数、オイル温
度および変速レバーの位置などを入力されて既設定され
たプログラムによって変速制御を行って車両を走行させ
る（Ｓ１００）。
車両動作状態検出装置（１００）から入力される絞り弁
の開度、出力軸の回転数、エンジンの回転数、オイル温
度および変速レバーの位置などを入力されて既設定され
たプログラムによって変速制御を行って車両を走行させ
る（Ｓ１００）。
【００１１】上記のごとく、車両の走行中に変速制御装
置（２００）は、変速レバーが後進Ｒレンジから中立Ｎ
レンジに切換えられたのかを判断する（Ｓ１１０）。
置（２００）は、変速レバーが後進Ｒレンジから中立Ｎ
レンジに切換えられたのかを判断する（Ｓ１１０）。
【００１２】前記段階（Ｓ１１０）で変速レバーが後進
Ｒレンジから中立Ｎレンジに切換えられたのが判断され
ると、変速制御装置（２００）は変速レバーが中立Ｎレ
ンジに留まる時間（ｔ）の計算を開始し（Ｓ１２０）、
以後運転者によって変速レバーが中立Ｎレンジから前進
Ｄレンジに切換えられたのかを判断する（Ｓ１３０）。
Ｒレンジから中立Ｎレンジに切換えられたのが判断され
ると、変速制御装置（２００）は変速レバーが中立Ｎレ
ンジに留まる時間（ｔ）の計算を開始し（Ｓ１２０）、
以後運転者によって変速レバーが中立Ｎレンジから前進
Ｄレンジに切換えられたのかを判断する（Ｓ１３０）。
【００１３】次いで、前記段階（Ｓ１３０）で運転者に
よって変速レバーが中立Ｎレンジから前進Ｄレンジに切
換えられたのが判断されると、変速制御装置（２００）
は前記段階（Ｓ１２０）で計算された変速レバーが中立
Ｎレンジに留まる時間（ｔ）が予め設定された第１の時
間の範囲内（０＜ｔ＜１００ｍｓ）に含まれるのかを判
断する（Ｓ１４０）。
よって変速レバーが中立Ｎレンジから前進Ｄレンジに切
換えられたのが判断されると、変速制御装置（２００）
は前記段階（Ｓ１２０）で計算された変速レバーが中立
Ｎレンジに留まる時間（ｔ）が予め設定された第１の時
間の範囲内（０＜ｔ＜１００ｍｓ）に含まれるのかを判
断する（Ｓ１４０）。
【００１４】前記段階（Ｓ１４０）で変速レバーが中立
Ｎレンジに留まる時間（ｔ）が第１の時間の範囲内（０
＜ｔ＜１００ｍｓ）に含まれると、変速制御装置（２０
０）は、車両動作状態検出装置（１００）から検出され
る自動変速機のオイル温度を入力されて、下記に示す表
１のごとく、メモリに既設定されたオイル温度マップテ
ーブルに応じてデューティー値を決定し、そのデューテ
ィー値で既設定された時間中、初期ＰＣＳＶ−Ａ（Ｏｉ
ｌ Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｓｏｌｅｎｏ
ｉｄ Ｖａｌｖｅ−Ａ：油圧制御ソレノイドバルブ−
Ａ）デューティー制御信号を駆動装置（３００）に出力
する（Ｓ１５０）。
Ｎレンジに留まる時間（ｔ）が第１の時間の範囲内（０
＜ｔ＜１００ｍｓ）に含まれると、変速制御装置（２０
０）は、車両動作状態検出装置（１００）から検出され
る自動変速機のオイル温度を入力されて、下記に示す表
１のごとく、メモリに既設定されたオイル温度マップテ
ーブルに応じてデューティー値を決定し、そのデューテ
ィー値で既設定された時間中、初期ＰＣＳＶ−Ａ（Ｏｉ
ｌ Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｓｏｌｅｎｏ
ｉｄ Ｖａｌｖｅ−Ａ：油圧制御ソレノイドバルブ−
Ａ）デューティー制御信号を駆動装置（３００）に出力
する（Ｓ１５０）。
【００１５】
【表１】
【００１６】ところで、変速レバーが前記段階（Ｓ１４
０）で判定された変速レバーの中立Ｎレンジに留まる時
間（ｔ）が、前記第１の時間の範囲内（０＜ｔ＜１００
ｍｓ）に含まれない場合、変速制御装置（２００）は前
記段階（Ｓ１２０）で計算された変速レバーが中立Ｎレ
ンジに留まる時間（ｔ）が予め設定された第２の時間の
範囲内（１００ｍｓ≦ｔ＜１０００ｍｓ）に含まれるの
かを判断する（Ｓ２００）。上記において，計算された
変速レバーが中立Ｎレンジに留まる時間（ｔ）が所定の
第２の時間の範囲内（１００ｍｓ≦ｔ＜１０００ｍｓ）
に含まれているのが判断されると、変速制御装置（２０
０）は既設定されている初期ＰＣＳＶ−Ａのデューティ
ー制御信号を所定時間中、駆動装置（３００）へ出力す
る（Ｓ２１０）。
０）で判定された変速レバーの中立Ｎレンジに留まる時
間（ｔ）が、前記第１の時間の範囲内（０＜ｔ＜１００
ｍｓ）に含まれない場合、変速制御装置（２００）は前
記段階（Ｓ１２０）で計算された変速レバーが中立Ｎレ
ンジに留まる時間（ｔ）が予め設定された第２の時間の
範囲内（１００ｍｓ≦ｔ＜１０００ｍｓ）に含まれるの
かを判断する（Ｓ２００）。上記において，計算された
変速レバーが中立Ｎレンジに留まる時間（ｔ）が所定の
第２の時間の範囲内（１００ｍｓ≦ｔ＜１０００ｍｓ）
に含まれているのが判断されると、変速制御装置（２０
０）は既設定されている初期ＰＣＳＶ−Ａのデューティ
ー制御信号を所定時間中、駆動装置（３００）へ出力す
る（Ｓ２１０）。
【００１７】駆動装置（３００）は、前記変速制御装置
（２００）から出力されるデューティー制御信号によっ
てデューティー制御されて現在の変速レンジで運転者が
頼る変速レンジに変速するための油圧制御を行って変速
を終了する。これによって、後進Ｒ走行中に運転者の変
速レバーの操作に応じる中立Ｎレンジおよび前進Ｄレン
ジに切換えられる際に走行車両のオイル温度および変速
レバーが中立Ｎレンジに留まる時間に応じて変速制御デ
ューティー信号を異なるように出力することで、駆動装
置の油圧を異なるように制御できることから、変速レバ
ーが切換えられる際にも変速衝撃なしに変速を行えるこ
とができる。
（２００）から出力されるデューティー制御信号によっ
てデューティー制御されて現在の変速レンジで運転者が
頼る変速レンジに変速するための油圧制御を行って変速
を終了する。これによって、後進Ｒ走行中に運転者の変
速レバーの操作に応じる中立Ｎレンジおよび前進Ｄレン
ジに切換えられる際に走行車両のオイル温度および変速
レバーが中立Ｎレンジに留まる時間に応じて変速制御デ
ューティー信号を異なるように出力することで、駆動装
置の油圧を異なるように制御できることから、変速レバ
ーが切換えられる際にも変速衝撃なしに変速を行えるこ
とができる。
【００１８】
【発明の効果】上述のように、この本発明の実施例に沿
う車両用自動変速機の変速制御装置およびその方法は、
走行中の車両の自動変速機のオイル温度と変速レバーが
中立Ｎ位置に留まる時間を検出して、該検出された値に
応じて変速油圧を異なるように制御して変速時に発生す
る変速衝撃を緩和させることで、自動変速機の変速性能
および利便性の向上が図られるという優れた効果があ
る。
う車両用自動変速機の変速制御装置およびその方法は、
走行中の車両の自動変速機のオイル温度と変速レバーが
中立Ｎ位置に留まる時間を検出して、該検出された値に
応じて変速油圧を異なるように制御して変速時に発生す
る変速衝撃を緩和させることで、自動変速機の変速性能
および利便性の向上が図られるという優れた効果があ
る。
【図１】本発明における車両用自動変速機の変速制御装
置の構成ブロック図である。
置の構成ブロック図である。
【図２】本発明における車両用自動変速機の変速制御方
法の動作順序図である。
法の動作順序図である。
１００ 車両動作状態検出装置 １１０ 絞り弁開度量検出部 １２０ 出力軸回転数検出部 １３０ エンジン回転数検出部 １４０ オイル温度検出部 １５０ 変速レバー位置検出部 ２００ 変速制御装置 ３００ 駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ１６Ｈ 59:72 Ｆ１６Ｈ 59:72
Claims (7)
- 【請求項１】 車両の動作状態を検出する車両動作状態
検出手段と、該車両動作状態検出手段から検出された信
号を入力された変速レバーが、後進Ｒレンジから中立Ｎ
レンジに切換えられると、変速レバーの中立Ｎレンジに
留まる時間を計算し、変速レバーが中立Ｎレンジから前
進Ｄレンジに切換えられたときには、前記Ｎレンジに留
まる時間および前記車両動作検出手段によって検出され
たオイル温度に応じて変速油圧を変更するように制御す
るための変速制御デューティー信号を出力する変速制御
手段と、前記変速制御手段から出力される変速制御デュ
ーティー制御信号によってデューティー制御され、オイ
ルポンプから吐出される油圧を該当する摩擦要素に供給
して変速を行う駆動手段とからなることを特徴とする車
両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項２】 前記車両動作状態検出手段は、運転者の
加速ペダル操作状態に連動される絞り弁の開度量を検出
する絞り弁開度量検出部と、自動変速機の出力軸の回転
数を検出する出力軸回転数検出部と、エンジンの回転数
を検出するエンジン回転数検出部と、自動変速機のオイ
ル温度を検出するオイル温度検出部と、運転者の変速レ
バー操作に従って変速レバーが後進Ｒ、中立Ｎあるいは
前進Ｄレンジに位置されていることを検出する変速レバ
ー位置検出部を備えてなることを特徴とする請求項１に
記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項３】 自動変速機を装着された車両で変速レバ
ーが後進Ｒレンジから中立Ｎレンジに切換えられたこと
を判断する段階と、該段階で変速レバーが後進Ｒレンジ
から中立Ｎレンジに切換えられたと判断されると、変速
レバーが中立Ｎレンジに留まる時間を計算し、変速レバ
ーが中立Ｎレンジから前進Ｄレンジに切換えられたか否
かを判断する段階と、該段階で変速レバーが中立Ｎレン
ジから前進Ｄレンジに切換えられたことが判断される
と、前記変速レバーが中立Ｎレンジに留まる時間に応じ
て変速油圧を変更して変速を行う変速段階とからなるこ
とを特徴とする車両用自動変速機の変速制御方法。 - 【請求項４】 前記変速段階は、前記変速レバーが中立
Ｎレンジに留まる時間が予め設定された第１の時間の範
囲内に含まれるのかを判断する段階と、該段階で計算さ
れた変速レバーが中立Ｎレンジに留まる時間が前記第１
の時間の範囲内に含まれていることが判断されると、自
動変速機のオイル温度とメモリに予め設定されたオイル
温度マップテーブルを参照して、変速制御デューティー
値を設定し、所定の時間中、該当するデューティー制御
信号を出力する段階とからなることを特徴とする請求項
３に記載の車両用自動変速機の変速制御方法。 - 【請求項５】 前記第１の時間の範囲は、０ｍｓ＜変速
レバーが中立Ｎレンジに留まる時間＜１００ｍｓである
ことを特徴とする請求項４に記載の車両用自動変速機の
変速制御方法。 - 【請求項６】 前記計算された変速レバーは中立Ｎレン
ジに留まる時間が前記第１の時間の範囲内に含まれない
と判断されたとき、変速レバーが中立Ｎレンジに留まる
時間が、予め設定された第２の時間の範囲内に含まれる
か否かを判断する段階と、該段階で変速レバーが中立Ｎ
レンジに留まる時間が、前記第２の時間の範囲内に含ま
れているとが判断されたとき、メモリに予め設定された
変速制御デューティー値を所定の時間中、該当するデュ
ーティー制御信号として出力することを特徴とする請求
項３に記載の車両用自動変速機の変速制御方法。 - 【請求項７】 前記第２の時間の範囲は、１００ｍｓ＜
変速レバーが中立Ｎレンジに留まる時間＜１０００ｍｓ
であることを特徴とする請求項６に記載の車両用自動変
速機の変速制御方法。
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