JP2002193930A - ピロール類の製造方法 - Google Patents

ピロール類の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 置換基を有してもよいフランとアンモニア
を、固体酸触媒の存在下、気相条件下で反応させてピロ
ール類を製造する方法において、より高いフラン転化率
及び反応収率が達成される工業的に有利な方法を提供す
る。 【解決手段】置 換基を有してもよいフランとアンモニ
アを、水蒸気及びゼオライト触媒の存在下、気相条件下
で反応させてピロール類を製造する方法において、周期
律表の14族の金属のイオン及び/又は当該金属を含む
化合物で修飾してなるペンタシル型ゼオライトをゼオラ
イト触媒として用いることを特徴とするピロール類の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピロール類を製造す
る方法に関する。より詳細には、置換基を有してもよい
フランとアンモニアを、水蒸気及び固体酸触媒の存在
下、気相条件下で反応させてピロール類を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ピロール類は医薬、農薬或いは各種有機
合成の中間体として非常に有用なものである。フランを
原料としてピロールを製造する方法としては、シリカ−
アルミナのアモルファスやゼオライトを触媒として用い
る方法が知られている。例えば、特開昭50−1123
61号公報、特開昭58−90548号公報には、シリ
カアルミナにアルカリ土類金属、カドミウム、錫及びホ
ウ素の酸化物のいずれかを担持させた触媒を用いるピロ
ールの製造方法が記載されている。
【0003】また、特開昭50−112362号公報に
記載の方法では、2価金属イオンでイオン交換されたゼ
オライトが触媒として使用されている。このとき用いら
れているゼオライトは、Y型ゼオライトである。特開平
1−301658号公報に記載の方法では、プロトン、
アルカリ土類金属、貴土類金属、貴金属類でイオン交換
したペンタシル型結晶性ゼオライトが触媒として使用さ
れている。これらのピロールの製造方法における、触
媒、原料のモル比や反応温度とフラン転化率、ピロール
の収率及び選択率を表1にまとめる。
【0004】
【表1】
【0005】これらのピロールの製造方法において原料
として用いられるフランは、蒸気圧が高く毒性が強い。
また、フランは過酸化物を生成する性質を有するため、
未反応のフランを回収し原料として再使用することは危
険を伴う。従って、原料として用いられるフランが高い
比率でピロールに転化し(高いフラン転化率)、且つピ
ロールが高収率で得られる方法が望ましい。これらの観
点から、上述したような従来のピロールの製造方法は満
足できるものではなく、より高いフラン転化率が達成さ
れ且つピロールが高収率で得られる製造方法が望まれて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、置換基を有
してもよいフランとアンモニアを、固体酸触媒の存在
下、気相条件下で反応させてピロール類を製造する方法
において、より高いフラン転化率及び反応収率が達成さ
れる工業的に有利な方法を提供することを課題とする。
本発明者は、この課題を達成するため鋭意検討を行った
結果、置換基を有してもよいフランとアンモニアを、水
蒸気及び特定の固体酸触媒の存在下、気相条件下で反応
させてピロール類を製造する方法において、当該固体酸
触媒として特定の金属を含むゼオライト触媒を用いるこ
とにより、高いフラン転化率及び反応収率が達成される
ことを見出し、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、置
換基を有してもよいフランとアンモニアを、水蒸気及び
ゼオライト触媒の存在下、気相条件下で反応させてピロ
ール類を製造する方法において、周期律表の14族の金
属のイオン及び/又は当該金属を含む化合物で修飾して
なるペンタシル型ゼオライトをゼオライト触媒として用
いることを特徴とするピロール類の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のピロール類の製造方法において、原料として使
用される置換基を有してもよいフラン(以下、フラン類
とする。)としては、無置換のフラン又は炭素数1から
3のアルキル基を有する置換フラン類が好ましい。
【0009】炭素数1から3のアルキル基を有する置換
フラン類の置換基の位置は、2から5位のいずれでもよ
く、置換基の数も限定されない。具体的には2−メチル
フラン、3−メチルフラン、2−エチルフラン、3−エ
チルフラン、2−プロピルフラン、3−プロピルフラ
ン、2−イソプロピルフラン、3−イソプロピルフラ
ン、2−メチル−3−エチルフラン等がこの置換フラン
類として例示される。いずれのフランや置換フランを使
用するかは、目的のピロール類の種類、すなわち目的の
ピロール類の置換基の数や位置により決められる。例え
ば、無置換フランを原料に使用することで無置換のピロ
ールを得ることができる。2−メチルフランを原料に使
用することで2−メチルピロールを得ることができる。
2−イソプロピルフランを原料に使用することで2−イ
ソプロピルピロールを得ることができる。3−イソプロ
ピルフランを原料に使用することで3−イソプロピルピ
ロールを得ることができる。2−メチル−3−エチルフ
ランを原料に使用することで2−メチル−3−エチルピ
ロールを得ることができる。
【0010】本発明のピロール類の製造方法において、
原料として使用されるアンモニアとしては、高純度アン
モニア及びアンモニア水溶液のいずれも使用できる。高
純度アンモニアは、通常アンモニアガスである。アンモ
ニア水溶液の濃度は10重量%以上が好ましく、またア
ンモニア水溶液の入手の容易さを考慮すると35重量%
以下が好ましい。アンモニア/フラン類のモル比は、好
ましくは2〜20、より好ましくは4〜15である。ア
ンモニアのモル比を高くすることにより、ピロール収率
がより向上するので、上記の範囲の下限以上のモル比が
好ましいが、一方アンモニア使用量が多すぎると、不経
済になり又は回収操作が煩雑になるので、上記の範囲の
上限以下のモル比が好ましい。
【0011】本発明のピロール類の製造方法において、
フラン類とアンモニアの反応は、水蒸気の存在下で行わ
れる。水蒸気の使用量としては、H2O/フラン類のモ
ル比で2〜15が好ましく、より好ましくは4〜10で
ある。このようなH2Oのモル比を採用することによ
り、触媒活性の劣化より有効に防ぐことができ、転化率
をより向上させて生産性よくピロール類を製造すること
ができる。
【0012】フラン類、アンモニア及び水蒸気は、あら
かじめこれらの内の2種類を又は全部を混合した後に反
応器へ導入してもよいし、また、それぞれ別々に反応器
へ導入してもよい。これらの原料は気化した後に触媒と
接触され、本発明の反応が行われる。
【0013】本発明のピロール類の製造方法に用いられ
る触媒は、周期律表の14族の金属のイオン及び/又は
当該金属を含む化合物で修飾してなるペンタシル型ゼオ
ライトである。周期律表の14族の金属としては特に鉛
が挙げられる。すなわち、鉛のイオン及び/又は鉛の化
合物で修飾してなるペンタシル型ゼオライトが触媒とし
て好ましく用いられる。これらは、例えば、特開平2−
209867号公報に記載の方法等、公知の方法によっ
て調製することができる。周期律表の14族の金属を含
む化合物としては、この金属元素の酸化物、ハロゲン化
物、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、水酸化物、硫化物、ケ
イ酸塩、チタン酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩等が挙げられ、
これら及びこの金属のイオンの中から選ばれる1種或い
は2種以上を含有することができる。
【0014】周期律表の14族の金属のイオン及び/又
はその金属を含む化合物によりペンタシル型ゼオライト
を修飾せしめる方法としては、イオン交換法、混練法、
含浸法、浸漬法、沈着法又は蒸発乾固法等が挙げられる
が、これらの方法に限定されるものではない。具体的に
は、例えば、次のような方法が挙げられる。
【0015】(1)イオン交換法により修飾するとき
は、周期律表の14族の金属の可溶性塩(例えば、塩化
鉛、硝酸鉛或いは酢酸鉛等)を0.01〜2グラムイオ
ン/リットルの濃度で水に溶解し、当該水溶液にアルカ
リイオン型、アンモニウムイオン(NH4 +)型又はプロ
トン(H+)型のゼオライト、好ましくはNH4 +型ゼオ
ライトを浸し、所定温度で攪拌した後、濾過する工程を
繰り返し、最終的に得られた濾滓を水で洗浄する。こう
して得られた当該金属イオンを含有するゼオライトを、
乾燥し、必要に応じて焼成すればよい。
【0016】(2)混練法により周期律表の14族の金
属のイオン及び/又はその金属を含む化合物で修飾する
ときは、この金属元素の化合物、例えば炭酸鉛、酢酸
鉛、硝酸鉛、炭酸スズ、酢酸スズ、硝酸スズ等、H+
或いはNH4 +型のゼオライト及び必要に応じて水を共に
混練した後、乾燥し、必要ならば焼成すればよい。
【0017】(3)浸漬法により修飾するとき、この金
属元素の可溶性塩を水に溶解し、得られた溶液にNH4 +
型或いはH+型のゼオライト、好ましくはNH4 +型ゼオ
ライトを浸した後、乾燥し、必要ならば焼成すればよ
い。
【0018】(4)沈着法により修飾するときは、この
金属元素の可溶性塩の水溶液にNH 4 +型或いはH+型の
ゼオライトを分散させ、この混合物中にアンモニア水溶
液を加えることによりNH4 +型或いはH+型のゼオライ
トの表面にこの金属元素の水酸化物を沈着させ、濾過し
た後、水で洗浄して乾燥し、必要ならば焼成すればよ
い。
【0019】(5)蒸発乾固法により修飾させるとき
は、金属元素の化合物、例えば炭酸鉛、酢酸鉛、硝酸
鉛、炭酸スズ、酢酸スズ、硝酸スズ等、並びにNH4 +
或いはH +型のゼオライトを水中で攪拌、混合し、蒸発
乾固した後、必要ならば焼成すればよい。
【0020】いずれの方法においても、焼成を行うとき
には、通常空気、窒素及び/又は二酸化炭素等の雰囲気
下に、350〜800℃で数時間行われるが、触媒は、
本発明の気相反応を行う時に反応器内で加熱されるため
必ずしも触媒の焼成は必要でない。
【0021】本発明において使用されるゼオライト触媒
は、ペンタシル型ゼオライトであり、これは、ジャーナ
ル・オブ・フィジカルケミストリー(Journal
ofPhysical Chemistry, Vo
l. 85, P2238)に記載されているように、
通常、三次元網状構造物を形成しており、構造内の三面
体は、酸素原子の架橋により交叉結合されているような
ものである。ペンタシル型ゼオライトは、周知の方法で
製造することができる。例えば、特開平2−20986
7号公報に記載の方法により、ペンタシル型ゼオライト
の1種であるMFI型ゼオライトを製造できる。
【0022】本発明において使用されるゼオライト触媒
のアルミ/珪素比(シリカモル比)は、好ましくは約1
2〜1000、より好ましくは約15〜500である。
【0023】また、ゼオライト触媒中の周期律表の14
族の金属の含有量は、ゼオライト1g当たり好ましくは
0.005〜1.0mgである。
【0024】上記のようにして製造された、周期律表の
14族の金属のイオン及び/又は当該金属を含む化合物
で修飾してなるペンタシル型ゼオライトは、そのまま、
又はシリカ、硅藻土、カオリン、ベントナイト、アルミ
ナ及び/或いはシリカアルミナ等のバインダーや水、ポ
リビニルアルコール、酢酸ビニルを加えた後、打錠機又
は押し出し機で円柱状、円筒状等の所望の形状に成型し
て固定床触媒として使用することができる。
【0025】また上記のようにして製造されたゼオライ
トを、シリカ、硅藻土、カオリン、ベントナイト、アル
ミナ及び/又はシリカアルミナ等のバインダー並びに水
と混合してスラリーとし、これを噴霧乾燥して球状のマ
イクロビーズにし流動床触媒として使用することができ
る。いずれの方法においても、空気、窒素及び二酸化炭
素等の雰囲気下、350〜800℃で数時間焼成して、
成型品に強度を賦与し、バインダー等に含まれる揮発成
分を除去することができる。しかし、触媒は本発明の気
相反応時に反応器内で加熱されるため、この成型された
触媒についても必ずしも焼成は必要でない。
【0026】本発明に用いられるゼオライト触媒の形状
は、いかなる形状のものでも差し支え得ないが、通常、
錠剤状、ペレット状、球状等に成型され、その粒径は
0.5mm以上が好ましい。
【0027】本発明の方法においては、通常250〜5
00℃の反応温度が採用され、好ましくは350〜50
0℃である。反応温度が250℃以下では反応速度が低
くなる場合があり、効率よくピロール類を製造すること
が出来ない場合が多い。また、反応温度が500℃以上
では、加熱源の確保、反応器材質の高級化等設備費が高
くなる場合が多く、また副生物の生成量が急激に増加す
る場合がある。反応圧力は反応温度条件下で気相に保つ
ことができる圧力以下であれば加圧、常圧、減圧のどれ
でもよく、特に限定されないが、通常は大気圧下で反応
が行われる。
【0028】反応形式としては特に限定されないが、成
型粒状触媒が充填された充填層(触媒層)に原料を連続
的に供給するいわゆる固定床流通反応形式が一般に採用
される。フラン類、アンモニア及び水の混合ガスの供給
速度は、触媒層に対する空間速度(SV)で、好ましく
は50〜2000hr-1、より好ましくは100〜10
00hr-1である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0030】触媒調製例 MFI型ゼオライトを特開平2−209867号公報の
記載に基づき、次のとおりにして合成した。蒸留水43
3.4g、硫酸アルミニウム4.6g、テトラ−n−プ
ロピルアンモニウムブロミド55.8g及び硫酸40g
を混合し、A液とした。蒸留水320g及び3号ケイ酸
ソーダ453gを混合し、B液とした。蒸留水754g
及び食塩189gを混合し、C液とした。ステンレス製
オートクレーブにC液を投入し、激しく攪拌しながら、
A、B両液を滴下混合した。混合物のpHが9.5〜1
1に保たれるように調節した。オートクレーブを密閉
し、160℃に昇温、攪拌を継続し、20時間水熱合成
を行った。この時ゲージ圧は、0.5〜0.6MPa
(5〜6kg/cm2)を示した。反応終了後、室温ま
で冷却し、オートクレーブ内容物を濾過して生成した結
晶を濾別した。得られた結晶を蒸留水中に投入し、攪拌
して洗浄後、濾過した。濾液中のCl-イオン濃度が1
ppm以下になるまで上記洗浄、濾過を繰り返し、11
0℃で16時間乾燥した後、空気気流中、530℃で4
時間焼成した。得られた焼成物は、分析の結果、MFI
型の結晶構造を有するNa+型ゼオライトであり、Si
/Al(原子比)=100であった。
【0031】得られたNa+型ゼオライトを、5%の塩
化アンモニウム水溶液1リットルに加えて、50〜60
℃で一時間攪拌した後、濾過することによりイオン交換
を行った。濾滓について、上記のイオン交換をさらに3
回繰り返した後、最終的に得られた濾滓を、濾液中のC
-イオン濃度が1ppm以下になるまで水洗した。そ
の後、110℃で16時間乾燥してNH4 +型ゼオライト
を得た。さらに得られたNH4 +型ゼオライトを、空気気
流中、550℃で6時間焼成し、H+型ゼオライトを得
た。次に、硝酸鉛2.545gを水40.9gに溶解し
た溶液に、このようにして得たH+型ゼオライト21.
0gを加えて混合した後、120℃で5時間乾燥し、次
いで空気気流中、550℃で5時間焼成して、金属に換
算して7重量%のPbを含有するゼオライト(7%Pb
−Al/Si)を得た。
【0032】実施例1 上記触媒調製例で得られた7%Pb−Al/Siを、圧
力39MPaにて押し固めた後、粉砕して粒径1.0〜
1.7mm(10〜16メッシュ)に揃えたものを触媒
として、ピロール類の製造を行った。上記触媒10ml
を内径20mmのガラス製反応管に充填した。反応管の
触媒充填部を430℃に加熱し、当該触媒充填部にアン
モニアガス2.0g/hr(2630ml/hr)及び
フラン1.0g/hr及び水蒸気2.6g/hrを供給
した。(フラン類、アンモニア及び水の混合ガスの空間
速度で、625hr-1)アンモニア/フラン/H2Oの
モル比は、1/8/10である。フラン供給開始から3
0分後、反応管から流出する反応ガスを30分間水中に
吹き込んで反応ガス中の可溶性成分を水に溶解した。得
られた溶液をガスクロマトグラフィーにより分析した。
その結果より計算されたフラン転化率は98.0%、ピ
ロール収率は92.6%、選択率は94.5%であっ
た。
【0033】実施例2 実施例1において供給するフランに代えて2−メチルフ
ランを用いた以外は実施例1と同様にしてピロール類の
製造を行い(アンモニア/2−メチルフラン/H2Oの
モル比は、1/8/10)得られた溶液をガスクロマト
グラフィーにより分析した。フラン転化率は93.0
%、2−メチルピロールの収率は51.2%、選択率は
55.1%であった。
【0034】比較例 触媒を、7%Pb−Al/Siから触媒調製例で得られ
たH+型ゼオライトに代えた以外は実施例1と同様にし
てピロール類の製造を行った。その結果、フラン転化率
は91.9%、ピロールの収率は71.1%、選択率は
77.3%であった。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
により、高いフラン転化率、すなわち安全で、効率よく
ピロール類が製造できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 置換基を有してもよいフランとアンモニ
    アを、水蒸気及びゼオライト触媒の存在下、気相条件下
    で反応させてピロール類を製造する方法において、周期
    律表の14族の金属のイオン及び/又は当該金属を含む
    化合物で修飾してなるペンタシル型ゼオライトを、ゼオ
    ライト触媒として用いることを特徴とするピロール類の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 置換基を有してもよいフランが、無置換
    フラン又は炭素数1から3のアルキル基を有する置換フ
    ランであることを特徴とする請求項1のピロール類の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 周期律表の14族の金属が鉛であること
    を特徴とする請求項1のピロール類の製造方法。
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