JP2002192751A - インクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄作業に要する時間を短縮させることがで
きると共に、より少ない洗浄液により効率的に洗浄操作
をなし得るインク供給路内の洗浄制御方法を提供するこ
と。 【解決手段】 インク供給路内の洗浄操作にあたって
は、インク供給路10およびサブタンク7に貯留された
インクを、カートリッジホルダに装着されたインクカー
トリッジ9、もしくはインクカートリッジに代わる廃液
カートリッジに向かって排出させるインク排出シーケン
スが実行される。続いてカートリッジホルダには洗浄液
が封入された洗浄液カートリッジが装着され、カートリ
ッジホルダ側から記録ヘッド6に至るインク供給路に洗
浄液が導入され、また、洗浄液をキャッピング手段11
側に負圧により排出させる操作が繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジホル
ダに装着されたインクカートリッジからインク供給路を
介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補
給し、サブタンクより記録ヘッドに対してインクが供給
されるように構成したインクジェット式記録装置に適用
され、特にインクカートリッジから記録ヘッドに至るイ
ンク供給路内における洗浄操作を能率的になし得る洗浄
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、オフィス向けまたは業務用に提
供されるインクジェット式記録装置においては、比較的
大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカート
リッジを配備する必要が生じ、このためにインクカート
リッジを、記録装置の本体側に配置されたカートリッジ
ホルダに装着させる形式の記録装置が提供されている。
【0003】そして、記録ヘッドが搭載されたキャリッ
ジ上にはサブタンクが配置され、前記各インクカートリ
ッジから各サブタンクに対してインク供給路を構成する
補給チューブを介してそれぞれインクを補給し、さらに
各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを
供給するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今におい
ては大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な、キャ
リッジの走査距離の長い大型の記録装置の需要が増大し
ており、このような記録装置においては、スループット
を向上させるために、記録ヘッドにおいては益々多ノズ
ル化が図られている。さらに、スループットを向上させ
るために、印刷を実行しながらインクカートリッジから
キャリッジに搭載された各サブタンクに対して逐次イン
クを補給し、各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対
してインクを安定して供給するような記録装置が求めら
れている。
【0005】このような記録装置においては、インクカ
ートリッジからキャリッジ上のサブタンクに接続される
インク補給チューブの引き回し距離が益々に増大する。
しかも前記したとおり、記録ヘッドにおいては多ノズル
化が図られているために、インクの消費量が多く、イン
クカートリッジからサブタンクに接続された各インク補
給チューブ内においてインクの動圧が高まり、サブタン
クに対するインクの補給量が不足するという技術的課題
が発生する。
【0006】本件出願人は、このような課題を解決する
ために、インクカートリッジ側に空気圧を印加し、イン
クカートリッジからサブタンクに対して空気圧によって
強制的なインク流を発生させることで、サブタンクに対
して必要十分なインクを補給する構成を備えたインクジ
ェット式記録装置をすでに提案している。
【0007】この記録装置によると、インクカートリッ
ジ側に加圧空気を印加するための空気加圧ポンプと、イ
ンクカートリッジに対して与えられる空気圧を検出する
圧力検出器が具備され、この圧力検出器の検知圧に基づ
いて、空気加圧ポンプを駆動および停止させることで、
サブタンクに対して常に必要十分なインクが補給され
る。
【0008】一方、この種の記録装置においては、製品
出荷時において印字テスト等が実行される。この印字テ
スト等を実行するに際しては、記録装置の実際の稼働状
態と同様に、カートリッジホルダにインクカートリッジ
が装着され、当該インクカートリッジから記録ヘッドに
至るインク供給路にインクが充填される。そして、イン
ク供給路にインクを充填した状態のままで製品を出荷し
た場合においては、保存環境の如何によっては、例えば
記録ヘッドにインクの目詰まりを発生させるなどの問題
が発生し得る。
【0009】そこで、印字テスト等が終了した時点で、
インクカートリッジが装着されるカートリッジホルダ部
分からサブタンクおよび記録ヘッドに至るインク供給路
を洗浄する操作が行われ、洗浄後に製品として出荷され
る。一般にインク供給路内を洗浄する場合においては、
洗浄液が封入された洗浄液カートリッジをカートリッジ
ホルダに装着し、記録ヘッドを封止したキャッピング手
段に負圧を印加するようになされる。この操作により、
インク供給路内に充填されているインクは、洗浄液カー
トリッジから導出される洗浄液により順次押し出され、
キャッピング手段を介して廃液タンク側に排出される。
【0010】ところで、前記した構成の記録装置による
と、カートリッジホルダ部分から記録ヘッドに至るイン
ク供給路が、従来の記録装置に比較して長大になること
は免れない。したがって、カートリッジホルダ側から記
録ヘッドに向かうインク供給路に、順次洗浄液を流すよ
うな洗浄方法を用いた場合には、インク供給路内の洗浄
に多くの時間を費やすことになる。また、充填されたイ
ンクと洗浄液とがサブタンクを含むインク供給路内で混
合されるために、インクの濃度はすぐには低下せず、し
たがって多くの洗浄液が必要となり、洗浄効率を向上さ
せることは困難となる。
【0011】本発明は、前記したような課題を解決する
ためになされたものであり、例えば製品の出荷時におい
てインク供給路を洗浄するにあたり、その洗浄作業に要
する時間を短縮することができると共に、より少ない洗
浄液により効率的に洗浄操作がなし得るインクジェット
式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方法を提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインク供給路内の洗浄制
御方法は、カートリッジホルダに装着されたインクカー
トリッジからインク供給路を介してキャリッジに搭載さ
れたサブタンクにインクを補給し、サブタンクより記録
ヘッドに対してインクが供給されるように構成したイン
クジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制
御方法であって、前記インク供給路およびサブタンクに
貯留されたインクを、カートリッジホルダに装着された
インクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わ
る廃液カートリッジに向かって排出させるインク排出シ
ーケンスと、前記インク排出シーケンスに続いて、カー
トリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に
洗浄液を導入することで、当該インク供給路内を洗浄す
る洗浄シーケンスとを実行するようになされる。
【0013】この場合、前記インク排出シーケンスに
は、好ましくはカートリッジホルダからサブタンクに至
るインク供給路に配置されたインク補給バルブを開弁さ
せる補給バルブ開弁ステップを含み、前記インク補給バ
ルブの開弁動作により、重力方向の高所に配置された前
記サブタンクから、重力方向の低所に配置された前記イ
ンクカートリッジもしくはインクカートリッジに代わる
廃液カートリッジに向かってインクを排出するようにな
される。
【0014】そして、前記インクカートリッジには、空
気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加されるこ
とで、前記加圧空気の作用によりインクカートリッジか
らキャリッジに搭載されたサブタンクに対してインクが
補給されるように構成され、前記補給バルブ開弁ステッ
プの実行と同時に、または補給バルブ開弁ステップの直
前に、前記加圧空気を開放させるレリーフバルブの開弁
ステップを実行するようになされる。
【0015】加えて、前記インク排出シーケンスにおい
ては、サブタンクから記録ヘッドに至るインク供給路に
存在するインクを、記録ヘッドのノズル形成面を封止し
た状態のキャッピング手段によって吸引排出させる負圧
吸引ステップが実行されるようになされる。
【0016】この場合、前記負圧吸引ステップにおいて
は、サブタンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制
御バルブが閉弁された状態で、前記記録ヘッドに負圧を
印加し、キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積され
た状態で、前記供給制御バルブを開弁させる吸引動作が
実行されることが望ましい。
【0017】一方、前記洗浄シーケンスにおいては、カ
ートリッジホルダに装着され、洗浄液が封入された洗浄
液カートリッジからの洗浄液を、インク供給路およびサ
ブタンクに対して導入する洗浄液導入ステップと、導入
された洗浄液を記録ヘッドのノズル形成面を封止した状
態のキャッピング手段側に吸引排出させる洗浄液排出ス
テップとが実行されるようになされる。
【0018】また、前記洗浄シーケンスにおいては、好
ましくは前記洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップ
とが、繰り返して複数回実行されるようになされる。こ
の場合、好ましくは前記洗浄液導入ステップと洗浄液排
出ステップとの間で、キャリッジを往復移動させること
で、サブタンク内の洗浄液を攪拌する攪拌ステップが実
行されるようになされる。
【0019】さらに、前記洗浄シーケンスにおいては、
好ましくは洗浄液導入ステップと洗浄液排出ステップと
が、繰り返して複数回実行される第1洗浄シーケンス
と、前記第1洗浄シーケンスに続いて、洗浄液導入ステ
ップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複数回実行
される第2洗浄シーケンスが実行され、前記第2洗浄シ
ーケンスにおける洗浄液排出ステップにおいては、サブ
タンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制御バルブ
が閉弁された状態で、前記記録ヘッドに負圧を印加し、
キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積された状態
で、前記供給制御バルブを開弁させる吸引動作が実行さ
れる。
【0020】前記したインク供給路内の洗浄制御方法に
よると、インク供給路内を洗浄液によって洗浄するに先
立って、インク供給路からインクを排出させるインク排
出シーケンスが実行される。この場合、インク供給路お
よびサブタンクに貯留されたインクを、カートリッジホ
ルダに装着されたインクカートリッジもしくはインクカ
ートリッジに代わる廃液カートリッジに向かって排出さ
せる操作がなされる。
【0021】この場合、インクカートリッジからサブタ
ンクに至るインク供給路に配置されたインク補給バルブ
が開弁される。また、インクカートリッジに対して加圧
空気を印加することにより、サブタンクに対してインク
が補給されるように構成される記録装置においては、前
記インク補給バルブを開弁されると同時に、または補給
バルブを開弁させる直前に、レリーフバルブを開弁させ
て加圧空気を開放させるようになされる。
【0022】これに伴って、重力方向の高所に配置され
た前記サブタンクから、重力方向の低所に配置された前
記インクカートリッジもしくはインクカートリッジに代
わる廃液カートリッジに向かってインクが逆流し、サブ
タンクを含むインク供給路からのインクが回収される。
一方、サブタンクから記録ヘッドに至るインク供給路に
存在するインクは、記録ヘッドのノズル形成面を封止し
た状態のキャッピング手段内に負圧を印加させることに
よって排出させることができる。
【0023】前記したインク排出シーケンスの実行によ
り、サブタンクを含むインク供給路に充填されたインク
の殆どは、カートリッジホルダ側および記録ヘッド側の
二経路に別けて排出される。このインク排出シーケンス
続いて、カートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るイ
ンク供給路に洗浄液を導入することで、当該インク供給
路内を洗浄する洗浄シーケンスが実行される。
【0024】この場合、カートリッジホルダに装着さ
れ、洗浄液が封入された洗浄液カートリッジからの洗浄
液が、インク供給路およびサブタンクに対して導入され
る。この時、インク供給路およびサブタンク内に残留す
るインクの量は僅かであり、したがって、洗浄液の導入
により残留インクの濃度は十分に薄められる。そして、
記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態のキャッピン
グ手段に負圧を印加させることで、洗浄液は記録ヘッド
からキャッピング手段側に排出される。
【0025】この場合、好ましくは洗浄液の導入および
排出動作が、複数回にわたって実行される。そして、洗
浄液を導入した状態で、キャリッジを往復移動させるこ
とで、サブタンク内の洗浄液を攪拌させることも効果的
である。この攪拌操作によりサブタンク内に残留するイ
ンクは、特定な部分に滞ることなく洗浄液に十分に混合
され排出される。
【0026】さらに、洗浄液を排出させる場合において
は、サブタンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制
御バルブを閉弁させた状態で、記録ヘッドに負圧を印加
し、キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積された状
態で、供給制御バルブを開弁させる吸引動作を実行する
のが効果的である。
【0027】この様な吸引動作の実行により、供給制御
バルブを開弁させた瞬間に、蓄圧された負圧の作用によ
りキャッピング手段に向かって洗浄液の早い流れを生成
することができる。したがって、例えば記録ヘッド内の
複雑なインク供給路の一部に滞留するインクを瞬時に押
し流し、排出させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる洗浄制御方
法について説明するが、その前に本発明にかかる洗浄制
御方法を適用し得るインクジェット式記録装置の構成に
ついて説明する。図1は、その基本構成を上面図によっ
て示したものである。図1において符号1はキャリッジ
であり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2によっ
て駆動されるタイミングベルト3を介し、走査ガイド部
材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記
録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるよう
に構成されている。そして、図1には示されていない
が、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、後
述するインクジェット式記録ヘッド6が搭載されてい
る。
【0029】また、キャリッジ1には前記記録ヘッドに
インクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載さ
れている。このサブタンク7a〜7dは、この形態にお
いては、その内部において各インクを一時的に貯留する
ために、それぞれのインクに対応して4個具備されてい
る。そして、このサブタンク7a〜7dに対して装置の
端部に配置されたカートリッジホルダ8に装着されたイ
ンクカートリッジとしてのメインタンク9a〜9dか
ら、インク供給路を構成する可撓性のインク補給チュー
ブ10,10,……をそれぞれ介して、ブラック、イエ
ロー、マゼンタおよびシアンの各インクが補給されるよ
うに構成されている。
【0030】一方、前記キャリッジ1の移動経路上にお
ける非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッドの
ノズル形成面を封止することができるキャッピング手段
11が配置されており、さらにこのキャッピング手段1
1の上面には、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し
得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材
11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホー
ムポジョンに移動したときに、前記キャップ部材11a
によって、記録ヘッドのノズル形成面が封止されるよう
に構成されている。
【0031】このキャップ部材11aは、記録装置の休
止期間中において記録ヘッドのノズル形成面を封止し、
ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。ま
た、このキャップ部材11aには、図には示されていな
いが、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブ
の一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッド
に作用させて、記録ヘッドからインクを吸引排出させる
クリーニング動作が実行されるように構成されている。
さらに、キャッピング手段11に隣接する印字領域側に
は、ゴムなどの弾性素材によるワイピング部材12が配
置されていて、必要に応じて記録ヘッドのノズル形成面
を払拭して清掃することができるように構成されてい
る。
【0032】次に図2は、図1に示した記録装置に搭載
されたインク供給システムの構成を模式的に示したもの
であり、このインク供給システムについて同一符号で示
した図1と共に説明する。図1および図2において、符
号21は空気加圧ポンプを示しており、この空気加圧ポ
ンプ21により加圧された空気は、レリーフバルブを兼
ねる圧力調整弁22に供給され、さらに圧力調整弁22
より圧力検出器(以下、圧力センサともいう)23を介
して前記した各メインタンク9a〜9d(図2において
は代表して符号9として示しており、以下において代表
して単に符号9として説明する場合もある。)にそれぞ
れ加圧空気が供給されるように構成されている。
【0033】前記圧力調整弁22は、空気加圧ポンプ2
1によって加圧された空気圧が過度の状態に達した時
に、圧力を開放して各メインタンク9a〜9dに加わる
空気圧を所定の範囲に維持させる機能を有している。こ
れは、後述する圧力検出器23から空気加圧ポンプ21
に至る制御系統に何らかの障害が発生して、加圧ポンプ
21が駆動状態を継続し、過剰な空気圧がメインタンク
9に印加されて後述するインクパック24を破損させる
などの問題を回避できるように作用する。
【0034】一方、圧力検出器23は空気加圧ポンプ2
1によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ
21の駆動を制御するように機能する。すなわち、後で
詳細に説明するように、圧力検出器23により得られる
圧力検出値が所定の圧力に達していない場合には、前記
空気加圧ポンプ21の図示せぬモータを駆動するように
制御すると共に、圧力検出器23による圧力検出値が所
定の圧力に達したことを検出した場合には、予め定めら
れた時間(所定時間A)経過後に空気加圧ポンプ21の
駆動を停止させるように制御する。
【0035】前記メインタンク9は、その概略構成が図
2に示されたように、その外郭が気密状態に形成されて
おり、その内部にはインクを封入した可撓性素材により
形成されたインクパック24が収納されている。そし
て、メインタンク9とインクパック24とで形成される
空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内
に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるよう
に構成されている。この構成により、各メインタンク9
a〜9dに収納された各インクパック24は、それぞれ
加圧空気による圧力を受け、各メインタンク9a〜9d
から各サブタンク7a〜7dに対してインク流が発生さ
れるように作用する。
【0036】前記各メインタンク9a〜9dにおいて加
圧されたインクは、各インク補給バルブ26,26……
および各インク補給チューブ10,10,……をそれぞ
れ介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7a
〜7d(図2においては代表して符号7として示してお
り、以下において代表して単に符号7として説明する場
合もある。)に供給されるように構成されている。
【0037】前記サブタンク7は、図2にその基本構成
が示されているように、内部にフロート部材31が配置
されており、そのフロート部材31の一部には永久磁石
32が取り付けられている。そして、ホール素子に代表
される磁電変換素子33a,33bが基板34に装着さ
れて、サブタンク7の側壁に添接されている。この構成
により、フロート部材31に配置された永久磁石32
と、フロート部材の浮上位置にしたがった前記永久磁石
32による磁力線量に応じて、前記ホール素子33a,
33bにより電気的出力が発生されるインク量検出手段
を構成している。
【0038】したがって、例えばサブタンク7内のイン
ク量が少なくなった場合には、サブタンク内に収納され
たフロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに
伴い前記永久磁石32の位置も重力方向に移動する。そ
れ故、永久磁石の移動によるホール素子33a,33b
の電気的出力は、サブタンク7内のインク量として感知
することができ、ホール素子33a,33bにより得ら
れた電気的出力と、個々のサブタンクにおけるインクの
消費量を計数するインク消費カウンタとのロジックに基
づいて、前記インク補給バルブ26が開弁される。これ
により、メインタンク9内で加圧されているインクは、
インク量が低下したそれぞれのサブタンク7内に個別に
送出される。
【0039】そして、当該サブタンク7内におけるイン
ク量が所定の容量に達した場合には、前記したホール素
子33a,33bの電気的出力に基づいて、前記インク
補給バルブ26が閉弁される。このような繰り返しによ
り、メインタンクからサブタンクに対して断続的にイン
クが補給されるように作用し、各サブタンクには常にほ
ぼ一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
【0040】このように、サブタンク内において空気圧
によって加圧された各インクが、サブタンク内に配置さ
れたそれぞれのフロート部材の位置に基づく電気的な出
力に基づいて、各サブタンクに対してインクが補給され
るように構成されているので、インクの補給レスポンス
を向上させることができ、サブタンク内のインクの貯留
量が適切に管理される。
【0041】そして、各サブタンク7からは供給制御バ
ルブ35およびこれに接続されたインク供給路を構成す
るチューブ36を介して記録ヘッド6に対してインクが
供給されるように構成されており、記録ヘッド6の図示
せぬアクチェータに供給される印刷データに基づいて、
記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6
aより、インク滴が吐出されるように作用する。
【0042】なお、図2において符号11は、前記した
キャッピング手段を示しており、このキャッピング手段
11に一端が接続されたチューブ37aは、吸引ポンプ
(チューブポンプ)37の一部を構成している。そし
て、チューブ37aの他端は廃液タンク38に接続され
ており、吸引ポンプ37により吸引したインク廃液は、
廃液タンク38に導出されるように構成されている。
【0043】図3および図4は、前記したサブタンクの
形態を示したものであり、図3はサブタンクの一部の構
成を割愛し、これを一面方向から視た斜視図で示し、図
4は同方向から視た透視図で示している。なお、図3お
よび図4において、既に説明した各部に相当する部分
は、同一符号で示されている。
【0044】サブタンク7は、ほぼ直方体状に形成さ
れ、且つ全体が偏平状になされている。このサブタンク
7の外郭は、一側壁41aとこれに連なる周側壁41b
とが一体に形成された箱状部材41により構成されてお
り、この箱状部材41の開口周縁には、例えば透明樹脂
により成形されたフィルム状部材42(図4参照)が例
えば熱溶着手段により密着状態で取り付けられ、箱状部
材41とフィルム状部材42とにより囲まれた内部に、
インク貯留空間43が形成されている。
【0045】そして、箱状部材41を構成する前記一側
壁41aからインク貯留空間43に向かって突出する支
持軸44が箱状部材41と一体に形成されており、フロ
ート部材31は、この支持軸44を回動中心として、イ
ンク貯留空間43内において重力方向に移動できるよう
に配置されている。なお、この実施の形態においては、
前記支持軸44はインク貯留空間43における水平方向
の端部近傍に配置されており、前記フロート部材31
は、前記支持軸44を回動中心として可動される支持腕
部材45の可動自由端側に一体に形成されている。
【0046】また、図4に示されたように前記支持腕部
材45の自由端側に、前記した永久磁石32が取り付け
られており、この永久磁石32は、支持腕部材45がほ
ぼ水平状態となされた時に、インク貯留空間43におけ
る水平方向の他端部近傍に位置するよう、すなわちサブ
タンク7の側壁に添接された基板34に装着されたホー
ル素子33a,33bに最も接近されるように構成され
ている。
【0047】さらに、前記ホール素子33a,33bは
サブタンク7の側壁に形成された位置決め凹部41cに
挿入されており、この位置決め凹部41cを形成するこ
とにより、サブタンク7の側壁はより薄肉状態とされ、
前記フロート部材31に取り付けられた永久磁石32の
移動軌跡と、各ホール素子33a,33bとの距離がよ
り接近できるように構成されている。
【0048】一方、前記サブタンク7には、その重力方
向の低部、すなわちこの実施の形態においては周側壁4
1bの底部付近にインク補給口46が形成されており、
このインク補給口46に接続された前記チューブ10を
介してメインタンク9よりインク貯留空間43内に、イ
ンクが補給されるように構成されている。サブタンク7
におけるインク補給口46が、前記したとおり重力方向
の低部に形成されることにより、メインタンクからのイ
ンクは、インク貯留空間43の底部から補給され、した
がって、インクの補給によってインク貯留空間43内に
おいてインクの泡立ちが発生しないように配慮されてい
る。
【0049】さらに、前記サブタンク7内には、フロー
ト部材31および支持腕部材45の移動領域を避けた部
分に、キャリッジの移動に伴いサブタンク内のインクの
波打ちの発生程度を低減させる複数条のリブ部材47が
配置されている。この実施の形態においては、リブ部材
47はサブタンク7を構成する箱状部材41の一側壁4
1aからインク貯留空間43に向かってそれぞれ突出す
るように、一側壁41aをベースとして一体に形成され
ている。このリブ部材47の存在により、前記したとお
りサブタンク内のインクの波打ちの発生程度を低減させ
ることができ、これによりホール素子によるサブタンク
7内のインクの貯留量の検出精度を向上させることがで
きる。
【0050】また、サブタンク7内の下底部には、その
上端部に向かって隅角部54を形成するフィルタ室55
が配置されている。この実施の形態においては、前記フ
イルタ室55は、サブタンク7を構成する箱状部材41
の一側壁41aから立ち上がるようにして形成されてお
り、このフイルタ室55は、ほぼ五角形のホームベース
形状に形成されている。そして、フイルタ室55を形成
する開口縁55aに、このフイルタ室55を覆うように
異物を排除するためのメッシュ状に形成されたフィルタ
部材49が、例えば熱溶着手段によって取り付けられて
いる。
【0051】そして、図4に示されたように前記フィル
タ部材49によって覆われたフイルタ室55の上端部に
おける隅角部54にインク導出口48が形成されてい
る。したがって、サブタンク7内に貯留されたインク
は、このフィルタ部材49を介してインク導出口48に
導かれるようになされる。しかも、インク導出口48は
インク補給口46に近接して形成されているので、サブ
タンク7内に導入される比較的新しいインクが、直ちに
この導出口48より導出されるように作用する。また、
インク導出口48はフイルタ室55の上端部に形成され
た隅角部54に開口されているので、フィルタ室55に
残留する気泡を、その浮上作用を利用してインク導出口
48に積極的に誘導させることができる。
【0052】一方、前記インク導出口48より導出され
るインクは、側壁41aの裏面に形成されたインク流路
を介してサブタンク7の下底部に配置された供給制御バ
ルブ35に至るように構成されている。そして、供給制
御バルブ35を介して、同様に側壁41aの裏面に形成
されたインク流路を介して記録ヘッド6に接続されるチ
ューブ36の接続口53に導かれるように構成されてい
る。
【0053】また、サブタンク7の上半部には、図3お
よび図4に示されたようにインク貯留空間43に連通す
る連通路61が傾斜状態に形成されており、この連通路
61の上端部、すなわちサブタンク7の重力方向の高所
には、サブタンク7の側壁41aの裏面に貫通する大気
連通口62が形成されている。この大気連通口62は、
サブタンク7の裏面に配置され、大気を通過させると共
にインクの通過を阻止する図示せぬ撥水膜によって閉塞
されている。
【0054】なお、前記したサブタンク7には貫通孔6
7が形成されており、この貫通孔67を貫通して各サブ
タンク7を支持する1本の支持軸(図示せず)によっ
て、各サブタンク7を並列状態に支持することで、サブ
タンクユニットが構成できるようになされている。
【0055】次に図5および図6は、前記したレリーフ
バルブを兼ねる圧力調整弁22の構成を示しており、そ
れぞれ主要部を破断した状態の一部断面図で示してい
る。なお、図5は圧力調整弁として機能している状態を
示し、また図6はレリーフ動作がなされ大気開放状態を
示している。
【0056】図5および図6における符号81は開閉弁
ユニットを示しており、この開閉弁ユニット81はそれ
ぞれ内部に空間部が形成された上ケース81aおよび下
ケース81bが具備され、これら上ケース81aおよび
下ケース81bによって、上下に分割できるように構成
されている。そして、上ケース81aおよび下ケース8
1bの接合部には、弁部材としてのダイヤフラム弁82
が配置されている。このダイヤフラム弁82は、ゴム素
材を円板状に成形して構成され、その周縁部が上ケース
81aと下ケース81bの接合部において挟持され、下
ケース81bの空間部において気密状態の空気室83を
形成している。
【0057】また、下ケース81bには空気室83に連
通する一対の接続管84a,84bが形成されており、
これらの接続管84a,84bはそれぞれ空気加圧ポン
プからインクカートリッジとしてのメインタンクに至る
空気路に接続されている。したがって、空気加圧ポンプ
からの加圧空気は、図6に示す矢印に沿って印加され、
さらに空気室83を介して圧力検出器23および各メイ
ンタンク9に対して加圧空気が印加されるようになされ
る。また、下ケース81bの中央部には大気連通孔84
cが形成されており、この連通孔84cの空気室83へ
の開口端において、前記ダイヤフラム弁82のほぼ中央
部が当接するように構成されている。
【0058】一方、上ケース81aには駆動軸85が上
下方向に摺動されるように配置されており、この駆動軸
85の下端部において前記ダイヤフラム弁82の上面部
が支持されている。そして、駆動軸85には円環状のば
ね受け座86が取り付けられており、このばね受け座8
6と上ケース81aの空間上部との間にはコイル状のば
ね部材(圧縮ばね)87が配置され、このばね部材87
によってダイヤフラム弁82の中央部が連通孔84cの
開口端に当接するように付勢されている。
【0059】前記駆動軸85の上端部には、係合頭部8
8が配備されており、この係合頭部88は、支軸89に
よって軸支された駆動レバー90の一端部と支軸89と
の中間部において、前記駆動レバー90に係合するよう
に構成されている。また、前記駆動レバー90の一端部
には、電磁プランジャー91の作動ロッド91aが結合
されており、電磁プランジャー91による作動力が作用
されるように構成されている。さらに、駆動レバー90
の支軸89を介した他端部にはばね部材、すなわち引張
りばね93の一端が取り付けられており、この引張りば
ね93の作用により、駆動レバー90は支軸89を介し
て図中左回転されるように付勢されている。
【0060】この構成によると、図5に示すように電磁
プランジャー91に通電した場合において、引張りばね
93の付勢力に抗して駆動レバー90の前記一端部が引
き下げられた状態になされる。したがって、開閉弁ユニ
ット81の駆動軸85に取り付けられた係合頭部88が
駆動レバー90から浮いた状態になされる。これによ
り、前記ダイヤフラム弁82はばね部材87の付勢力
と、ダイヤフラム弁82が保持している弾性力とにより
大気連通孔84cを閉塞した閉弁状態とされる。
【0061】この閉弁状態において、前記空気加圧ポン
プが駆動され、空気室83内の圧力が所定値を超えた場
合、すなわち、ばね部材87の付勢力とダイヤフラム弁
82が保持している弾性力による閉弁圧を超えた場合に
は、ダイヤフラム弁82が空気圧によって上部に押し上
げられ、これにより連通孔84cに対するダイヤフラム
弁82の当接が解かれる。したがって、空気室83より
連通孔84cを介して加圧空気が導出され圧力が開放さ
れる。
【0062】このようにして、加圧空気の圧力が一定値
まで低下した場合には、前記したばね部材87の付勢力
とダイヤフラム弁82が保持している閉弁圧により再び
閉弁される動作がなされ、この結果、加圧ポンプからメ
インタンクに至る空気路の圧力が所定の範囲となるよう
に制御される。このように、前記電磁プランジャー91
が作動される図5に示す通電状態において、所定の空気
圧を超える状態が発生した場合に、前記ダイヤフラム弁
82が開閉弁を繰り返し、圧力調整弁として機能する。
この様な圧力調整弁の機能を持たせることにより、例え
ば加圧空気の制御に何らかの支障が発生した場合、異常
な空気圧によってメインタンク内のインクパックを破損
させるなどの問題が回避されるようになされる。
【0063】一方、図6に示すように電磁プランジャー
91への通電が断たれた場合には、前記引張りばね93
の作用により、駆動レバー90は図において左回転さ
れ、引張りばね93の牽引力によって開閉弁ユニット8
1の駆動軸85は、開閉弁ユニット81内のばね部材8
7の付勢力とダイヤフラム弁82が保持している弾性力
に抗して引き上げられる。したがって空気室83より大
気連通孔84cを介して加圧空気を強制的に放出する大
気開放状態になされる。
【0064】この図5および図6に示した構成による
と、電磁プランジャー91への通電が断たれた図6に示
す状態において大気開放状態とされるため、記録装置の
動作電源がオフされることによる電磁プランジャー91
への通電の遮断により、自動的に大気開放状態とされ
る。したがって、記録装置に動作電源が投入されていな
い休止状態においては、前記メインタンクに対する空気
圧を自動的に解除することができる。したがって、記録
装置の休止状態において、残留空気圧によって例えばメ
インタンクからインクの漏出を誘発させるなどの問題を
回避させることができる。
【0065】一方、図7は前記した圧力検出器23の構
成を断面図によって示したものである。この圧力検出器
23は、その外形が円筒状に形成された上ケース94
と、同じく外形が円筒状に形成された下ケース95が具
備されており、これら上ケース94と下ケース95との
間には、可撓性弾性素材により円盤状に形成されたダイ
ヤフラム96が、その周縁部が挟持された形で収納され
ている。
【0066】前記ダイヤフラム96は、図7に示された
ようにその中央部に厚肉部96aが形成されており、こ
の厚肉部96aと周縁部との間には、断面が半円状にな
された薄肉部96bが形成されている。なお、このダイ
ヤフラム96は好ましくはゴム素材により構成される。
【0067】一方、上ケース94の上部には、円筒体9
4aが一体に形成されており、この円筒体94aのさら
に内側の上部には内筒体94bが円筒体94aと一体と
なるように形成されている。なお、図7に示された断面
状態においては、前記内筒体94bは浮いた状態に描か
れているが、この内筒体94bは、図に示された状態に
対し、周方向に直交する位置で円筒体94aに結合され
ている。換言すれば、図に示されたように円筒体94a
と内筒体94bとの間には、対向するようにして一対の
開口部94cが形成されている。
【0068】前記円筒体94aの内部には、可動部材9
7が軸方向(図7において上下方向)に摺動できるよう
に収納されている。この可動部材97は、二股状に形成
され、且つそれぞれの先端部には爪状のストッパー部材
97aが形成されており、このストッパー部材97aが
前記開口部94cに入り込んで、円筒体94aの上端部
に係合するように構成されている。
【0069】そして、可動部材97には、その内底部か
ら一体に起立された起立部97bが形成されており、図
7に示す実施の形態においては、前記内筒体94bの下
端部と可動部材97の内底部との間には、起立部97b
を捲装するようにしてコイル状のばね部材98が配備さ
れている。この構成により前記可動部材97は、ばね部
材98によって図における下方向に付勢されるように構
成されており、これにより可動部材97の下底部は、前
記ダイヤフラム96の中央の厚肉部96aの上面に当接
するように構成されている。
【0070】一方、前記下ケース95には、その下底部
に空気加圧ポンプ21からの加圧空気を、下ケース95
とダイヤフラム96との間の空間部95aに導入するた
めの加圧空気導入用の接続管95bと、前記空間部95
aから各メインタンク9に対してそれぞれ加圧空気を分
配する複数の加圧空気分配用の接続管95cとが形成さ
れている。この実施の形態においては、前記したように
4つのメインタンク9が備えられており、この場合にお
いては加圧空気分配用の接続管95cは、その数に応じ
て4個備えられる。なお、図7はこれを断面図で示して
いる関係で、2つの加圧空気分配用の接続管95cが示
されている。
【0071】この構成によって、空気加圧ポンプ21か
らの加圧空気は、加圧空気導入用の接続管95bを介し
て圧力検出器23の空間部95aに導入され、また各加
圧空気分配用の接続管95cを介して各メインタンク9
における圧力室25に加圧空気が印加されるように作用
する。そして、空間部95aに導入された加圧空気の作
用を受けて、前記ダイヤフラム96は図中上方向に変位
され、可動部材97を上方に押し上げるように作用す
る。なお、前記ダイヤフラム96と上ケース94との間
に形成される空間部は、円筒体94aと可動部材97と
の隙間を介して大気に連通されている。
【0072】そして、この実施の形態においては、前記
したように可動部材97は、ばね部材98によって図に
おける下方向に付勢されるように構成されており、した
がって前記ダイヤフラム96が受ける空気圧とダイヤフ
ラムの弾性による復帰力、ならびに前記ばね部材98の
付勢力とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づい
て、前記可動部材97が上下に移動される。
【0073】なお、可動部材97には加圧空気を受けた
場合にダイヤフラム96が過度に変位されるのを阻止す
るための段差部97dが形成されている。すなわち、前
記ダイヤフラム96が、通常またはそれ以下の空気圧を
受けている状態から、所定以上の空気圧を受けた状態に
変化した場合には、可動部材97が図中上部方向に移動
し、可動部材97の内底部から一体に起立された起立部
97bに形成された段差部97dが、内筒体94bの下
端部を構成する当接部94dに当接して可動部材97の
さらなる上昇を阻止するように構成されている。これに
より、前記ダイヤフラム96が過度の変位を受けるのを
回避することができ、圧力検出器23としての正常な機
能が保証されるようになされている。
【0074】また、図7に示した実施の形態において
は、可動部材97は二股状に形成され、且つそれぞれの
先端部に爪状のストッパー部材97aが配置されている
ので、このストッパー部材97aが円筒体94aの上端
部に係合することで、前記ダイヤフラム96は、前記ば
ね部材98による過度の変位を受けないようになされて
いる。しかしながら、前記したような爪状のストッパー
部材97aが形成されない場合においては、下ケース9
5の下底部中央に想像線で示したように円柱状のストッ
パー部材95dを一体に成形し、これによりダイヤフラ
ムの過度の変位を阻止するように作用させることが望ま
しい。
【0075】一方、前記可動部材97に形成された起立
部97bにおける先端部の移動経路には、フォトセンサ
99が配置されている。このフォトセンサ99は光源9
9aと受光素子99bが対向するようにして構成されて
おり、したがって、前記空間部95aに導入される加圧
空気が所定の圧力に達しない場合には、光源99aから
の投射光が受光素子99bに到達し、受光素子99bに
は電気的な出力が発生する。また、加圧空気が所定の圧
力に達した場合には、ダイヤフラム96が変位して前記
可動部材97に形成された起立部97bの先端部が、フ
ォトセンサ99を構成する光源99aと受光素子99b
との間に入り込んで、光源99aから受光素子99bに
至る光軸を遮断するように作用する。
【0076】次に図8は、前記した構成の圧力検出器2
3を用いて、空気加圧ポンプ21を駆動制御する制御手
段の動作ルーチンを示したものである。すなわち、ステ
ップS11においては、圧力検出器23としての圧力セ
ンサによる前記した電気的な出力が検証される。このス
テップS11において、圧力センサによる圧力検出値が
所定の圧力に達していない(Low)と判定されると、
ステップS12に移行し、加圧ポンプ21を駆動する制
御がなされる。
【0077】そして、加圧ポンプ21の駆動状態におい
て、ステップS13に示すように圧力センサによる前記
した電気的な出力が検証され、圧力検出値が所定の圧力
に達した(High)と判定されると、ステップS14
に示されたように、その時点から所定時間(A)が経過
したか否かが判定され、所定時間(A)が経過したと判
定された時点において、ステップS15に移行して加圧
ポンプ21の駆動を停止させるように制御される。この
動作によって加圧ポンプ21から各メインタンク9に至
る空気路には、圧力センサによって検出される前記所定
の圧力を越えた空気圧が蓄積される。
【0078】そして、再びステップS11にリターンさ
れ、圧力センサによる前記した電気的な出力が検証され
る。この場合には加圧ポンプ21から各メインタンク9
に至る空気路には、圧力センサによって検出される前記
所定の圧力を越えた空気圧が蓄積されているのでHig
hと判定され、リターンされる。そして、ステップS1
1において常時圧力センサによる電気的な出力が検証さ
れ続け、例えば印刷動作によるインクの消費によって所
定の圧力よりも低下した(Low)と判定された場合に
は、前記したようにステップS12以降の動作が実行さ
れる。
【0079】なお、前記したステップS12において加
圧ポンプの駆動が開始され、ステップS13における圧
力センサS13による検証結果が、所定の圧力に達して
いない(Low)と判定されている場合には、ステップ
S16に示されたように加圧ポンプの連続駆動時間を検
証するようになされている。このステップS16におい
ては、加圧ポンプの連続駆動時間が所定時間(B)を経
過したか否かが検証される。
【0080】そして、ステップS13における圧力検出
の状態がLowのままで、所定時間(B)が経過したと
判定された場合(Yesの場合)には、加圧空気の供給
系に何らかの障害が発生しているものとみなすことがで
きる。この場合には、例えば記録装置に配置された図示
せぬディスプレイに供給不良を示すエラーメッセージ等
を表示するようになされる。
【0081】以上のような動作シーケンスを採用するこ
とで、加圧ポンプ21の一回の駆動動作により十分な空
気圧を蓄積することができる。したがって、インクの消
費等による空気圧の低下により、前記圧力センサがLo
w状態を検出し、再び加圧ポンプ21を駆動するまでに
は、相当の時間間隔がおかれることになり、加圧ポンプ
21の頻繁な駆動および停止の繰り返し作用を抑制させ
ることができる。
【0082】ところで、前記した記録装置においては、
製品出荷時において印字テスト等が実行される。この印
字テスト等を実行する場合においては、記録装置の実際
の稼働状態と同様に、カートリッジホルダにインクカー
トリッジが装着され、当該インクカートリッジから記録
ヘッドに至るインク供給路にインクが充填される。そし
て、印字テスト等が終了した時点で、メインタンクから
サブタンクおよび記録ヘッドに至るインク供給路を洗浄
する操作が行われ、洗浄後に製品として出荷される。
【0083】図9は前記した記録装置に適用し得る本発
明にかかるインク供給路内の洗浄制御方法を実施する場
合の基本シーケンスを示すものである。すなわち、イン
ク供給路内の洗浄を実行する場合には、ステップS21
に示すように、カートリッジホルダに廃液カートリッジ
が装着されているか否かが判定される。この廃液カート
リッジは、前記した印字テストによりインク補給チュー
ブ10からサブタンク7に至るインク供給路内に充填さ
れたインクを逆流させて回収するものであり、図2に模
式的に示すインクカートリッジ(メインタンク)9と同
様の構成である。また、格別に廃液カートリッジを用い
ずに、印字テストで用いたインクカートリッジをそのま
ま利用してインクを回収させるようにしてもよい。
【0084】ステップS21において、廃液カートリッ
ジまたはインクカートリッジが、カートリッジホルダに
装着されていると判定されると、ステップS22に示す
インク排出シーケンスが実行される。このインク排出シ
ーケンスを実行する場合の詳細な制御ステップについて
は後述する。そして、ステップS22に示すインク排出
シーケンスが実行されると、ステップS23に示すよう
に、カートリッジホルダに洗浄液カートリッジが装着さ
れたか否かが判定される。この洗浄液カートリッジも、
図2に模式的に示すインクカートリッジ(メインタン
ク)9と同様の構成であり、インクパック24内に洗浄
液が封入されている。
【0085】ステップS23において、洗浄液カートリ
ッジがカートリッジホルダに装着されていると判定され
ると、ステップS24に示す洗浄シーケンスが実行され
る。この洗浄操作においては、洗浄液カートリッジから
比較的経路の長いインク補給チューブ10を介して、サ
ブタンク7および記録ヘッド6に至るインク供給路に洗
浄液が導入される。この洗浄シーケンスを実行する場合
の詳細な制御ステップについては後述する。
【0086】図11は、前記したステップS22に示す
インク排出シーケンスの詳細な制御ステップを示すもの
である。インク排出シーケンスの実行にあたっては、イ
ンク排出命令にしたがって、ステップS41に示すよう
にレリーフバルブの開弁がなされる。このレリーフバル
ブ22は、図5および図6に基づいて説明したように、
プランジャー91への通電を遮断させることで開弁され
る。これにより、カートリッジホルダに装着された各廃
液カートリッジへの加圧空気の印加が禁止される。そし
て、ステップ42に示すように補給バルブ26が開弁さ
れる。この場合、各色に対応する全ての補給バルブ26
が同時に開弁される。
【0087】ここで、前記した記録装置においては、キ
ャリッジに搭載されたサブタンク7の位置に対して、カ
ートリッジホルダに装着されるインクカートリッジの位
置は、重力方向の低所に配置されている。したがって、
各補給バルブ26の開弁動作に伴って、重力方向の高所
に配置された前記各サブタンク7から、重力方向の低所
に配置された前記各廃液カートリッジに向かってインク
が排出される。この場合、前記したサブタンク7におけ
るフィルタ部材49を境として、サブタンク7内のイン
ク貯留空間43に貯留されたインクは、補給チューブ1
0を介してカートリッジホルダに装着された各廃液カー
トリッジに逆流する。
【0088】一方、ステップS43に示すように、ポン
プモータが駆動されインク排出のステップが実行され
る。すなわち、ポンプモータの駆動により吸引ポンプ
(チューブポンプ)37が吸引動作を開始し、記録ヘッ
ド6を封止した状態における前記キャッピング手段11
の内部空間に負圧が印加される。この場合、前記ポンプ
モータは、クリーニング動作時に比較して高速度で駆動
され、インクの排出効率を高めるようになされる。そし
て、ステップS44に示すように、強力吸引動作が実行
される。
【0089】この強力吸引動作を実行するにあたって
は、各サブタンク7に配置された供給制御バルブ35が
閉弁された状態になされる。これにより、供給制御バル
ブ35からキャッピング手段11に至る経路には、吸引
ポンプ37の駆動による負圧が蓄積される。そして、十
分に負圧が蓄積された状態で前記供給制御バルブ35を
開弁させる操作がなされる。これにより、サブタンク7
から記録ヘッド6に至るインク供給路に、瞬間的にイン
クの早い流れを作ることができ、前記したサブタンク7
におけるフィルタ部材49を境として、キャッピング手
段11側に効率的にインクが排出される。そして、強力
吸引動作の実行後においては、キャリッジ1は印字領域
側に移動され、ワイピング部材12により記録ヘッドの
ノズル形成面6aを払拭するステップS45に示すワイ
ピング動作が実行される。
【0090】以上のように、インクの排出ルーチンにお
いては、サブタンク7におけるフィルタ部材49を境と
して、各廃液カートリッジおよびキャッピング手段の両
方向にインクを排出させる操作が行われる。これによ
り、インク供給路からのインクの排出時間を短縮させる
ことができる。
【0091】次に図12は、図9におけるステップS2
4として示す洗浄シーケンスのさらに詳細な制御ステッ
プを示すものである。この洗浄シーケンスの実行にあた
っては、洗浄実行命令にしたがって、ステップS51に
示されたように洗浄液カートリッジの加圧が実行され
る。これは、前記した空気加圧ポンプ21の駆動によっ
てなされる。この場合、通常の印刷状態においてカート
リッジのインクパックを加圧する空気圧であっては、イ
ンク供給路に流れる洗浄液の速度は小さく、したがっ
て、比較的長大なインク供給路を洗浄液によって洗浄す
るには、多くの時間を費やすことになる。
【0092】そこで、ステップS52に示す追い加圧が
実行される。この追い加圧は、断続的に駆動される前記
空気加圧ポンプ21の駆動時間をさらに延長させて、イ
ンクパックの加圧力を高め、インク供給路に充填する洗
浄液の流速を高めるためになされる。図10は、追い加
圧の実行ルーチンを示したものである。すなわち、ステ
ップS31に示すように空気加圧ポンプが駆動された場
合、ステップS32に示すように、加圧ポンプが駆動後
の経過時間が検証される。ここで、所定の時間(XXs
ec)が経過したと判断された場合、ステップS33に
示すように加圧ポンプの駆動を停止させるようになされ
る。
【0093】前記空気加圧ポンプ21は、前記したよう
に図7に示す圧力センサ23による電気的な出力によっ
て、駆動および停止動作が制御される。そして、空気加
圧ポンプ21の頻繁な駆動および停止の繰り返しを避け
るために、図8に示した制御ルーチンにおけるステップ
S14に示すように、圧力センサ23が所定の圧力に達
した(High)ことが検知された場合に、さらに所定
時間(A)の経過を待って空気加圧ポンプ21の駆動を
停止させるようになされる。
【0094】これに対して、前記した図10に示す追い
加圧の制御ルーチンにおいては、ステップS32に示す
ように、加圧ポンプが駆動後の所定時間(XXsec)
が経過するまで、加圧ポンプの駆動が継続される。すな
わち、この場合の所定時間(XXsec)は、記録装置
の印刷稼働状態において管理される前記した所定時間
(A)よりも長い時間に設定されており、これにより空
気加圧ポンプ21の駆動時間をさらに延長させて、イン
クパックの加圧力を高めるように制御される。
【0095】前記した追い加圧の実行による高い加圧力
により洗浄液カートリッジが加圧され、ステップS53
に示す洗浄液補給がなされる。この場合、前記したイン
ク排出シーケンスの実行により、サブタンクを含むイン
ク供給路におけるインクは、すでに排出されている。し
たがって、洗浄液の補給によって、インク供給路に僅か
に残るインクは即座に薄められる。ここで、洗浄液の補
給と同時にステップS54に示すように、補給停止フラ
グがセットされる。
【0096】これは、記録装置が通常の稼働状態におい
ては、前記したようにサブタンク7におけるホール素子
33a,33bの電気的出力とインク消費カウンタとの
ロジックに基づいて、インク補給バルブ26の開閉弁を
制御するようにしている。しかしながら、洗浄液の補給
および排出操作においては、前記した動作は洗浄液の十
分な補給および排出操作に支障を与えるため、補給停止
フラグをセットすることで、敢えてその機能を不能にさ
せている。
【0097】サブタンクを含むインク補給路に、洗浄液
を十分に充填させた状態において、ステップS55に示
すようにサブタンクの攪拌動作がなされる。これは、キ
ャリッジ1を往復動作させることで、サブタンク内の洗
浄液を攪拌させるものであり、これによりサブタンク内
の残留インクは洗浄液に対して十分に混合される。これ
に続くステップS56においては、ポンプモータが駆動
される。このステップS56は、前記したステップS4
3と同様の制御がなされ、これによりサブタンクを含む
インク補給路に充填された洗浄液は、キャッピング手段
11を介して排出される。
【0098】この洗浄液の排出にあたっては、前記した
補給バルブ26は閉弁状態とされる。したがって、サブ
タンク7内には洗浄液の排出に伴う負圧の作用により、
サブタンク7に形成された大気連通口62より大気が侵
入する。これにより、サブタンク7内の洗浄液をほぼ空
状態にすることができる。そして、ステップS57にお
いては、前記したステップS51からステップS56に
至る一連の動作が、指定回数繰り返されたか否かが判定
される。ステップS57において、前記一連の動作が指
定回数繰り返されたと判定された状態で、第1洗浄シー
ケンスが終了する。
【0099】前記第1洗浄シーケンスに続く第2洗浄シ
ーケンスは、前記した第1洗浄シーケンスとほぼ同様な
ステップにより制御される。すなわち、ステップS58
からステップS61は、前記ステップS51からステッ
プS54の制御態様と同等であり、またステップS62
は、前記ステップS56の制御態様と同等である。な
お、第2洗浄シーケンスにおいては、第1洗浄シーケン
スにおいて実施されるサブタンクの攪拌動作(ステップ
S55)は実行されないが、必要に応じて実行するよう
にしてもよい。
【0100】そして、第2洗浄シーケンスにおいては、
ステップS63に示されたように強力吸引動作が実行さ
れる。このステップは、前記した図11に示すステップ
S44の制御態様と同等である。すなわち、このステッ
プS63を実行することにより、キャッピング手段側に
洗浄液の早い流れを瞬間的に作り出すことができる。こ
れにより、例えば記録ヘッド内に形成された複雑なイン
ク流路に残留しようとするインクを、洗浄液と共に効果
的に流し出すことができる。
【0101】そして、ステップS64においては、前記
したステップS58からステップS63に至る一連の動
作が、指定回数繰り返されたか否かが判定される。ステ
ップS64において、前記一連の動作が指定回数繰り返
されたと判定された状態で、第2洗浄シーケンスが終了
し、全ての洗浄シーケンスが終了する。
【0102】なお、前記した洗浄制御方法を実行するに
あたっては、通常の印刷動作時のインク廃液の排出量に
比較すると、多量の洗浄液が吸引ポンプ37を介して廃
液タンク38側に排出されることになる。したがって、
製品出荷時に実施される前記した洗浄シーケンスの実行
にあたっては、廃液タンク38を利用せずに、吸引ポン
プ37の排出口を、洗浄時に利用される特別の排出タン
クに接続して、当該排出タンクに洗浄液を廃棄させるこ
とが望ましい。
【0103】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインク供給路内の洗浄制御方法によると、インク
供給路に貯留されたインクをインクカートリッジもしく
はインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに向か
って排出させるインク排出シーケンスが実行され、続い
てカートリッジホルダ側から記録ヘッドに至るインク供
給路に洗浄液を繰り返して導入する洗浄シーケンスが実
行される。したがって、インク排出シーケンスの実行に
よっても僅かに残るインクは、洗浄液の導入によって即
座に薄められ排出される。それ故、洗浄作業に要する時
間を短縮させることができると共に、より少ない洗浄液
により効率的に洗浄操作をなし得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用され得るインクジェット式記録装
置の基本構成を示した平面図である。
【図2】図1に示す記録装置におけるインクカートリッ
ジから記録ヘッドに至るインク供給システムを示した模
式図である。
【図3】キャリッジに搭載されたサブタンクを一面方向
から視た状態の斜視図である。
【図4】同じくサブタンクを一面方向から視た状態の一
部透視図である。
【図5】図2に示したインク供給システムにおいて用い
られるレリーフバルブを兼ねる圧力調整弁の例を示した
一部断面図である。
【図6】同じく圧力調整弁が大気開放された状態を示し
た一部断面図である。
【図7】図2に示したインク供給システムにおいて用い
られる圧力検出器の例を示した断面図である。
【図8】圧力検出器による出力を利用して空気加圧ポン
プを駆動制御する制御ルーチンを示したフローチャート
である。
【図9】本発明にかかる洗浄制御方法の基本シーケンス
を示したフローチャートである。
【図10】追い加圧の実行ルーチンを示したフローチャ
ートである。
【図11】インク排出シーケンスの詳細な制御ステップ
を示したフローチャートである。
【図12】洗浄シーケンスの詳細な制御ステップを示し
たフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録ヘッド 7(7a,7b,7c,7d) サブタンク 8 カートリッジホルダ 9(9a,9b,9c,9d) メインタンク(インク
カートリッジ) 10 インク補給チューブ 11 キャッピング手段 21 空気加圧ポンプ 22 圧力調整弁(レリーフ
バルブ) 23 圧力検出器 24 インクパック 25 圧力室 26 インク補給バルブ 31 フロート部材 32 永久磁石 33a,33b ホール素子 35 供給制御バルブ 37 吸引ポンプ 38 廃液タンク
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EA27 EB20 EB21 EB34 EB53 EC17 EC18 EC20 EC24 EC32 EC39 EC46 EC57 EC64 JA13 JC08 JC13 JC20 JC29 KA08 KB04 KB08 KB11 KB21 KB27 KB37 KC02 KC14 KC17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジホルダに装着されたインク
    カートリッジからインク供給路を介してキャリッジに搭
    載されたサブタンクにインクを補給し、サブタンクより
    記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成した
    インクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗
    浄制御方法であって、 前記インク供給路およびサブタンクに貯留されたインク
    を、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッ
    ジもしくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッ
    ジに向かって排出させるインク排出シーケンスと、 前記インク排出シーケンスに続いて、カートリッジホル
    ダ側から記録ヘッドに至るインク供給路に洗浄液を導入
    することで、当該インク供給路内を洗浄する洗浄シーケ
    ンスと、 を実行するようになされたインクジェット式記録装置に
    おけるインク供給路内の洗浄制御方法。
  2. 【請求項2】 前記インク排出シーケンスには、カート
    リッジホルダからサブタンクに至るインク供給路に配置
    されたインク補給バルブを開弁させる補給バルブ開弁ス
    テップを含み、前記インク補給バルブの開弁動作によ
    り、重力方向の高所に配置された前記サブタンクから、
    重力方向の低所に配置された前記インクカートリッジも
    しくはインクカートリッジに代わる廃液カートリッジに
    向かってインクを排出するようになされる請求項1に記
    載のインクジェット式記録装置におけるインク供給路内
    の洗浄制御方法。
  3. 【請求項3】 前記インクカートリッジには、空気加圧
    ポンプにより生成される加圧空気が印加されることで、
    前記加圧空気の作用によりインクカートリッジからキャ
    リッジに搭載されたサブタンクに対してインクが補給さ
    れるように構成され、前記補給バルブ開弁ステップの実
    行と同時に、または補給バルブ開弁ステップの直前に、
    前記加圧空気を開放させるレリーフバルブの開弁ステッ
    プを実行するようになされる請求項2に記載のインクジ
    ェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記インク排出シーケンスにおいて、サ
    ブタンクから記録ヘッドに至るインク供給路に存在する
    インクを、記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態の
    キャッピング手段によって吸引排出させる負圧吸引ステ
    ップが実行されるようになされる請求項1に記載のイン
    クジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制
    御方法。
  5. 【請求項5】 前記負圧吸引ステップにおいては、サブ
    タンクと記録ヘッドとの間に配置された供給制御バルブ
    が閉弁された状態で、前記記録ヘッドに負圧を印加し、
    キャッピング手段の内部空間に負圧が蓄積された状態
    で、前記供給制御バルブを開弁させる吸引動作が実行さ
    れる請求項4に記載のインクジェット式記録装置におけ
    るインク供給路内の洗浄制御方法。
  6. 【請求項6】 前記洗浄シーケンスにおいては、カート
    リッジホルダに装着され、洗浄液が封入された洗浄液カ
    ートリッジからの洗浄液を、インク供給路およびサブタ
    ンクに対して導入する洗浄液導入ステップと、導入され
    た洗浄液を記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態の
    キャッピング手段側に吸引排出させる洗浄液排出ステッ
    プとが実行されるようになされる請求項1に記載のイン
    クジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄制
    御方法。
  7. 【請求項7】 前記洗浄シーケンスにおいては、前記洗
    浄液導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返し
    て複数回実行されるようになされる請求項6に記載のイ
    ンクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄
    制御方法。
  8. 【請求項8】 前記洗浄液導入ステップと洗浄液排出ス
    テップとの間で、キャリッジを往復移動させることで、
    サブタンク内の洗浄液を攪拌する攪拌ステップが実行さ
    れるようになされる請求項6または請求項7に記載のイ
    ンクジェット式記録装置におけるインク供給路内の洗浄
    制御方法。
  9. 【請求項9】 前記洗浄シーケンスにおいては、洗浄液
    導入ステップと洗浄液排出ステップとが、繰り返して複
    数回実行される第1洗浄シーケンスと、前記第1洗浄シ
    ーケンスに続いて、洗浄液導入ステップと洗浄液排出ス
    テップとが、繰り返して複数回実行される第2洗浄シー
    ケンスが実行され、前記第2洗浄シーケンスにおける洗
    浄液排出ステップにおいては、サブタンクと記録ヘッド
    との間に配置された供給制御バルブが閉弁された状態
    で、前記記録ヘッドに負圧を印加し、キャッピング手段
    の内部空間に負圧が蓄積された状態で、前記供給制御バ
    ルブを開弁させる吸引動作が実行される請求項6に記載
    のインクジェット式記録装置におけるインク供給路内の
    洗浄制御方法。
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