JP2002191431A - 棒状化粧材繰出容器 - Google Patents

棒状化粧材繰出容器

Info

Publication number
JP2002191431A
JP2002191431A JP2001343428A JP2001343428A JP2002191431A JP 2002191431 A JP2002191431 A JP 2002191431A JP 2001343428 A JP2001343428 A JP 2001343428A JP 2001343428 A JP2001343428 A JP 2001343428A JP 2002191431 A JP2002191431 A JP 2002191431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped
decorative material
stick
cosmetic material
push rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001343428A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Oba
淳 大庭
Tomoya Minamino
朋哉 南野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuno Kasei Co Ltd
Original Assignee
Suzuno Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuno Kasei Co Ltd filed Critical Suzuno Kasei Co Ltd
Priority to JP2001343428A priority Critical patent/JP2002191431A/ja
Publication of JP2002191431A publication Critical patent/JP2002191431A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本件発明は、棒状化粧材の化粧材支持部に関
し、容器に振動がかかっても、棒状化粧材を弾力を持っ
て保持することが可能な化粧材支持部を提供することを
目的とする。 【構成】 棒状化粧材支持部をコイルスプリング状とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状化粧材(口紅やア
イライン等)の繰出容器に関する。特には、棒状化粧材
を支持する支持部の改良された棒状化粧材繰出容器に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来技
術1を示す図9は、従来の、最も部品点数の少ない3部
品式の棒状化粧材繰出容器を示す断面図である。図9の
棒状化粧材繰出容器201は、先筒203と、押棒20
4と、尾筒205の3部品より形成されている。各部品
は、一般的に、プラスチック(POMやABS等)の射
出成形品である。
【0003】先筒203は、上下に抜けている内孔13
を有し、中空円筒状をしている。内孔13内には、押棒
204が軸方向(図の上下方向)摺動自在に収められて
いる。
【0004】ここで、押棒204の外面の同期係合縦リ
ブ215は、先筒内孔13内面の同期係合縦溝15内に
はまり込んで上下に摺動するので、先筒203と押棒2
04は同期回転する(回動不能である)。
【0005】押棒204の先端部は、腔部を有する棒状
化粧材支持部73となっており、棒状化粧材202の尾
部をこの腔部に差し込んで、棒状化粧材202を押棒2
04にくわえさせることができるようになっている。
【0006】参考の従来技術2を示す。図10は、本発
明と同一出願人に係る特開平6−209822号の図5
に開示された棒状化粧材繰出容器と基本的に同じ繰出し
機構を有する棒状化粧材繰出容器を示す断面図である。
【0007】本発明は、棒状化粧材を弾力を持って保持
でき、化粧材の抜け強度が高く、一般的な繰出機構を有
する繰出容器に応用可能な、棒状化粧材の支持部(化粧
材支持部)を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明では、棒状化粧材を繰出し・引込みする
棒状化粧材繰出容器であって、上記棒状化粧材を支持す
る化粧材支持部を備え、上記化粧材支持部がコイルスプ
リング状に形成されている。
【0009】第2の発明では、棒状化粧材の進退する内
孔を有する先筒と、この先筒に対して軸方向に連結され
回動自在の尾筒と、上記棒状化粧材を支持する化粧材支
持部を備えた押棒と、を有する棒状化粧材繰出容器であ
って、上記押棒の外面に設けられたオネジと、上記尾筒
の内面に設けられた上記オネジと螺合するメネジと、上
記先筒と上記押棒とを軸方向摺動自在かつ回動不能に係
合させる同期係合部が設けられており、上記化粧材支持
部がコイルスプリング状である。
【0010】第3の発明では、棒状化粧材の進退する内
孔を有する先筒と、この先筒に対して軸方向に連結され
回動自在の尾筒と、上記棒状化粧材を支持する化粧材支
持部を備えた押棒と、を有する棒状化粧材繰出容器であ
って、上記押棒の外面に設けられたオネジと、上記先筒
の内面に設けられた上記オネジと螺合するメネジと、上
記尾筒の内面、及び、上記押棒の外面には、上記尾筒と
上記押棒とを軸方向摺動自在かつ回動不能に係合させる
同期係合部が設けられており、上記化粧材支持部がコイ
ルスプリング状である。
【0011】第4の発明では、軸方向に繰出し可能な押
棒を備えた容器本体と、この容器本体の先端に着脱自在
に取付けられ、棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵する
カートリッジと、からなり、容器筒とカートリッジ筒と
を相対的に回転させることにより押棒をカートリッジ筒
内で進退させる棒状化粧材繰出容器であって、上記カー
トリッジが、上記コイルスプリング状の化粧材支持部を
有するチャックを具備する。
【0012】第5の発明では、上記コイルスプリング状
の化粧材支持部の先端が平面状に形成され、且つ先端部
内面にテーパが形成されている。第6の発明では、上記
コイルスプリング状の化粧材支持部にリング状の化粧材
保持部が付設されている。第7の発明では、上記コイル
スプリング状の化粧材支持部の内面にリブが突き出すよ
うに設けられている。
【0013】
【作用】本発明の棒状化粧材の支持部は、コイルスプリ
ング状の棒状化粧材支持部を有することを特徴とする。
ここで、棒状化粧材の支持部は、押棒と一体に形成され
ていても、あるいは別体のチャックに形成されていても
良い。
【0014】コイルスプリング状の支持部は、棒状化粧
材を弾力を持って保持できるので、容器に振動がかかっ
ても、棒状化粧材に傷や折れが生じることがない。ま
た、化粧材を支持部にセットした状態で化粧材に引っ張
りがかかっても、スプリングが前方に延びることにより
吸収されるため、化粧材の抜け強度も高くなる。さら
に、容器を組立後に、容器の口から化粧材(温められて
柔らかくなっている)を充填する(直接充填)ような工
程を取る場合には、コイルスプリングのつるの間に化粧
材が侵入して、化粧材がガッチリと支持部に保持され
る。なお、このコイルスプリング状の支持部は、従来か
ら知られている一般的な繰出機構を有する繰出容器にも
応用できるものである。
【0015】参考の棒状化粧材繰出容器の繰出し・引込
みメカニズムにおいては、メネジ付き筒とメネジとは、
部品点数削減の点からは一体であることが好ましい。そ
して、オネジとメネジとは螺合している。ここで、同期
係合筒とメネジ付き筒とを相対的に回転させれば(一方
を固定して一方を回せば)、オネジがメネジ中を進んで
押棒が進退し、押棒の進退にともない、それに駆動され
る棒状化粧材が先筒の先端から繰出し・引込みされる。
【0016】メネジ付き筒のスリットの作用について説
明する。スリットは、例えば、メネジ付き筒のメネジ部
に、軸方向に伸びて一端がメネジ付き筒の端に開口する
ように切られている。そして、スリットを開く方向に力
がかかった時には、スリットが開いてメネジが外に開い
て、ネジの内径があたかも広がったようになる。
【0017】このようにメネジが拡径するのは、例え
ば、メネジ付き筒成形用のコアピンを軸方向にストレー
トに抜く(無理抜きする)時に、コアピン外側のオネジ
状部が、成形されたメネジ部を通過する時などである。
あるいは、押棒の尾端に径大部が形成されているような
場合で、かつ、この径大部をメネジ部を通して押棒と尾
筒を組み立てるような場合である。このような径大部
は、容器全体組立後は、メネジに当接して、押棒の繰出
し限を定めるストッパーとなる。
【0018】ところで、組立後で棒状化粧材繰出容器を
使用している時には、スリットが開いてメネジが拡径し
てはマズイ。メネジとオネジの螺合が外れるからであ
る。そのために、本発明では、メネジ付き筒のメネジ部
(連結部でもある)の外側には、同期係合筒が嵌合して
ハチ巻きのような形となり、メネジの拡径(スリットの
開き)を防止することとしている。
【0019】又、上記押棒の外面には、上記メネジと螺
合する仮想のスパイラル空間の一部を占めるように一群
の突起が配列されており、この一群の突起が該スパイラ
ル空間内に延びる舟形形状を有することを特徴とする。
【0020】舟形とは、長手方向の前と後ろが舟の舳先
のように細くなっているとの意味である。このようにな
っていると、突起がメネジとかみ合う時に、引っかかり
なくスムーズにかみ合う。特に、メネジがスリットによ
って分断されているような場合は、この効果は大きい。
また、舟形突起の長さをスリットの巾よりも長くしてお
けば、常に螺合が外れることなく、ネジのかみ合いがス
ムーズで、カチカチ音がしたり回転が引っかかるような
ことがない。舟形突起(図3参照、符号37)と単なる
突起(図10参照、符号371)の違いの一つとして、
舟形突起は、その角度及び長さが、既定のある螺旋ピッ
チに対応しているのに対し、図10にみる突起311
は、その形状が断面円であったり三角であったりしても
よく、特定のピッチの螺旋に対応していない。そのた
め、舟形突起は、その角度に対応し特定のピッチの雌ネ
ジと螺合させて使用することに限定される。しかし、舟
形突起は、上述のようにスリットの入った雌ネジ筒と組
み合わせるのに非常に有効である。一方、単なる突起
は、螺旋ピッチを任意に選定することが可能である。す
なはち、突起を1つ飛ばし2つ飛ばしで使用することも
可能であり、特定のピッチには限定されないという特徴
をもつ。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明の一実施例に係る棒状化粧材繰出容器を示す図で
ある。(A)は、組み立て断面図、(B)は尾筒の断面
図である。図2は、図1(A)のII−II断面の断面
図である。図3は、図1(A)の押棒の側面図である。
【0022】図1(A)の棒状化粧材繰出容器1は、先
筒3、押棒4、尾筒5の3部品からなっている。先筒3
は、棒状化粧材2や押棒4の摺動する内孔13を有する
中空円筒である。下部1/4程度は、内径が大きくなっ
ており、尾筒5の上部の外周に嵌合されている。先筒3
の内孔13の中段部には同期係合縦溝15が軸方向に切
られている。この同期係合縦溝15には、図2にも示さ
れているように、押棒4外面の一群の突起37が入って
係合し、先筒3と押棒4が同期係合する。
【0023】押棒4の先端は、コイルスプリング状の化
粧材支持部31となっている。コイルスプリングの真中
の穴の部分に棒状化粧材の尾端が挿入されて、棒状化粧
材が押棒に固定される。これにより、棒状化粧材は、押
棒と連動する。
【0024】押棒4の下半部外面には、図3に示されて
いるように、舟形の突起37が180°振り分けで2列
設けられている。また、突起37が、押棒4の外面の2
条の仮想オネジの一部分を占めるように配置されてい
る。これらの突起37は、縦に伸びる同期係合リブの役
割と、オネジの役割を果たす。すなわち、同期係合リブ
として先筒の同期係合縦溝15と係合し、オネジとして
尾筒5のメネジ41と螺合する。
【0025】突起37は、細いだ円状のプロフィルを有
しており、前後が細くなっている。また、押棒の射出成
形パーティングラインである、図3の左右の縁の線を避
けて、同パーティングラインを90°振分けた線を中心
として設けられている。また、後述する尾筒5のスリッ
ト42の巾よりも、突起37の巾は広くなっている。こ
のため、突起37とメネジ41の螺合がスムーズであ
る。
【0026】押棒4の尾端は径大部39となっている。
径大部39の外形は、突起37の山の径とほぼ同じであ
る。径大部39の下端面が尾筒5のエンドフランジ51
上面に当接することにより、押棒4の引込み限が定ま
る。また、径大部39の上端面(段部)がメネジ41に
当接することにより、押棒4の繰出し限が定まる。な
お、径大部39を尾筒5内に入れる時は、尾筒5のスリ
ット42を開いて、メネジ41を拡径して径大部39を
押し込む。
【0027】尾筒5は底付きの中空円筒状をしている。
尾筒5の上半部の連結部43は、やや細くなっており、
かつ、スリット42が、上端面から尾端側に向かって切
り込まれている。スリット42は180°振り分けに2
列切り込まれている。尾筒5の連結部43の内孔上端部
には、メネジ41が形成されている。メネジ41は、約
半周ずつ、2条形成されている。
【0028】尾筒5の上半部の外形がやや細くなってい
る連結部43は、先筒3の下半部の内径がやや太くなっ
ている連結部19の嵌合穴21にはまり込んで、先筒3
と尾筒5とが連結される。なお、尾筒連結部43の根元
の環状凸部47が、先筒連結部19の尾端直上の環状凹
部23にはまり込んで抜け止めの役割を果たす。また、
Oリング6によって、尾筒5と先筒3との間に、適度な
回動摩擦が付与される。このOリング6の摩擦の効果
は、部品間のガタ付きをなくして高級感を出すこと等で
ある。もちろん、Oリングがなくても充分に作動するも
のである。
【0029】尾筒5のスリット42の作用は、メネジ4
1に外方向の力が加わった時に、メネジ41が外に広が
り(拡径し)易くすることである。図1の棒状化粧材繰
出容器では、尾筒5が底(エンドフランジ51)付きと
なっているため、押棒4を尾筒5の上部から中に入れる
必要がある。ところが、押棒4の尾端はストロークエン
ド設定のための径大部39となっているため、普通のま
までは径大部39がメネジ41に干渉して押棒4が尾筒
5に入っていかない。しかし、スリット42があるた
め、押棒4の径大部39をメネジ41に当てて押し込む
と、スリット42が開いてメネジ41が外に広がり、径
大部39をメネジ41に通過させることができる。ま
た、化粧材を細かいピッチッで繰り出したい場合、当然
螺旋ピッチは小さくなるが、通常の場合、メネジ部材の
射出成形時にコアピンを回転させながら抜かなければな
らないのにたいして、スリット42がある場合は、コア
ピンの無理抜きが可能となる。つまり、舟形突起とスリ
ット入メネジ部材の組み合わせにより、ストロークの細
かい繰出が、安価な容器で実行できる。
【0030】尾筒5の底は、上述のように、エンドフラ
ンジ51となっている。これは、別体の尾栓を不要とし
て部品点数を1つ減らすためである。そうなると、尾筒
5の射出成形用のコアピンを図の下方向には抜けなくな
り、上に抜くしかなくなる。その際、メネジ41下の空
洞部のコアピンは、抜く時に当然メネジ41と干渉す
る。空洞部の径はメネジ41の山の内径よりも大だから
である。ところが、この干渉も、スリット42の作用で
メネジ41が外に広がるため、問題なく処理される。し
たがって、コアピンを上方向に真っ直ぐ抜いても(いわ
ゆる無理抜きしても)、メネジ41が削り取られるよう
なことがない。
【0031】図1の棒状化粧材繰出容器の組立時におい
ては、尾筒5内に押棒4の尾部を入れて、尾筒5と押棒
4とを組立てた後、先筒3の下から押棒4と尾筒5を先
筒3内に押し込む。この組立終了後は、尾筒連結部43
は、先筒連結部19に外周部を取り囲まれて、あたかも
ハチ巻きを巻いたか、リングを外周にハメ込まれたよう
な形となる。そのため、スリット42があっても、メネ
ジ41が外に広がるようなことはなくなる。そのため、
メネジ41と押棒4のオネジ状の突起37との螺合が解
除されるようなことはない。図1の実施例においては、
先筒の側に押棒の突起37と係合する同期係合縦溝15
をストローク分とった上に、ストレート部33を先筒円
断面内孔13と同じストローク分の長さとっているた
め、繰出容器がやや長めにできているが、押棒のストレ
ート部33と先筒円断面内孔13とを短くすることで、
容器の長さは短くすることも充分可能である。その場
合、棒状化粧材2は同期係合縦溝15のある内孔を摺動
することとなるが問題はない。
【0032】組立て後の繰出し・引込み操作について
は、図9や10の従来の棒状化粧材繰出容器と同様であ
る。
【0033】図4は、本発明の参考に係る棒状化粧材繰
出容器を示す図である。(A)は組立状態を示す断面図
であり、(B)は先筒を示す断面図である。図5は、図
4の棒状化粧材繰出容器の押棒の側面図である。図6
は、図4の棒状化粧材繰出容器のIV−IV断面の断面
図である。この棒状化粧材繰出容器も、先筒63、押棒
64、尾筒65の3部品からなる。
【0034】図4の棒状化粧材繰出容器が図1の棒状化
粧材繰出容器と異なる点のひとつは、先筒63側にメネ
ジ41があって、尾筒65側に同期係合縦溝75がある
点である。また、それに合わせて、両筒の連結部の嵌合
関係も、先筒63がオス、尾筒65がメスとなってい
る。
【0035】異なる点の2つ目は、図5に示されている
ように、押棒64の外面に、舟形の突起37と、舟形で
ない突起71の2種類が設けられていることである。舟
形でない突起71は、ちょうどパーティングライン上に
並ぶように(舟形でない突起71中心からの振り分け
で)設けられている。
【0036】舟形でない突起71は、もっぱら、回り止
め(同期係合)のために用いられる。すなわち、図6に
示されているように、舟形突起37は、尾筒65内孔の
逃げ溝77中で、両サイドがスキマの開いた遊んだ状態
となっている。一方、舟形でない突起71は、同期係合
縦溝75の側面に当たっており、ピチッと回り止めとな
っている。
【0037】このように、舟形突起37はオネジの役割
を果たし、舟形でない突起71は同期係合リブの役割を
果たすように分担させた理由は、次のとうりである。す
なわち、押棒の突起が逃げ溝77内のものだけである
と、繰り出した時に、舟形突起37にあたる分だけ空回
転してしまう。特に直接充埴の化粧材においてこの空回
転が化粧材の折れの原因となるので、これを防ぐため
に、突起71を設けたのである。
【0038】図7は、参考の棒状化粧材容器の繰出機構
に係る4部品型の口紅容器を示す図である。(A)は組
立状態の断面図、(B)は尾筒の縦断面図、(C)は尾
筒の横断面図である。図7の口紅容器は、キャップ8
1、先筒83、皿付押棒84、尾筒85からなってい
る。
【0039】図7の口紅容器の基本的メカニズムは、図
1の棒状化粧材繰出容器と同じである。しかし、皿付押
棒84と先筒83の同期係合が、皿付押棒84の皿91
外面の同期係合突起93と、先筒83内面の同期係合縦
溝15の係合によってなされる点が異なる。なお、図1
の棒状化粧材繰出容器と異なり、Oリングがないのは、
一般に口紅容器は繰出しのネジピッチが細く、ネジのオ
ートロックが良く効くため、カップダウンのおそれがな
いからである。また、押棒の舟形突起は一列であり、図
7(C)に示されているように、パーティングラインに
直角方向の接線に対して接するように舟形突起が設けら
れている。もちろん、180°振り分けで、同様に同一
形状で2条2列の突起としてもよい。
【0040】皿付き押棒84の断面は、舟型突起37の
部分を考慮外とすれば、基本的に円断面である。もし、
この断面を小判型のような非円形断面とし、かつこの非
円形断面を押棒84の回り止めに用いるとすれば、尾筒
85(又は先筒)が射出成形時にアンダーカットとなっ
て成形できなくなる。
【0041】図8は、本発明の一態様の棒状化粧材繰出
容器における押棒のコイルスプリング状化粧材支持部の
一例を示す図である。(A)は側面図、(B)は平面図
である。
【0042】コイルスプリング状化粧材支持部101
は、押棒4´の先端に、押棒と一体に形成されている。
コイル103は、スパイラル状に、押棒4´の先端から
上方に伸びている。コイル103の内面には、リブ10
5が内方に突き出すように設けられている。このリブ1
05は、化粧材に食い込んで、化粧材をより確実に保持
するものである。押棒4´の先端の内側は、やや凹んだ
凹部107となっており、棒状化粧材の尾端の座りがよ
いようになっている。また、リブ105はつけなくて
も、化粧材外径寸法よりやや小径にスプリング内径をす
る事により弾力的に柔らかく化粧材を支持する事が可能
である。また、化粧材の引抜においても、スプリングが
縦方向への延びとなり化粧材に食いつくため、抜け強度
向上にも有効である。
【0043】このようなコイルスプリング型の化粧材支
持部は、棒状化粧材を弾力をもって保持できるので、容
器に振動がかかっても、棒状化粧材に傷や折れが生じる
ことがない。また、容器を組立後に、容器の口から化粧
材(温められて柔らかくなっている)を充填する(直接
充填)ような工程を取る場合には、コイルスプリングの
つるの間に化粧剤が侵入して、化粧材がガッチリと支持
部に保持される。
【0044】図11は、本発明の他の一実施例に係るチ
ャックの側面図である。この実施例が採用可能な棒状化
粧材繰出容器は、軸方向に繰出し可能な押棒を備えた容
器本体と、この容器本体の先端に着脱自在に取付けら
れ、棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵するカートリッ
ジと、からなり、容器筒とカートリッジ筒とを相対的に
回転させることにより押棒をカートリッジ筒内で進退さ
せる棒状化粧材繰出容器であって;上記カートリッジ
が、コイルスプリング状の棒状化粧材支持部を有するチ
ャックを具備することを特徴とする。
【0045】図11のチャック401は、コイルスプリ
ング状の化粧材支持部403を有し、この化粧材支持部
403内孔に棒状化粧材の尾部を差し込んで保持する。
化粧材支持部403の先端(左端)は平くなっており、
かつ内面にテーパー402が設けられている。そのた
め、化粧材を入れやすくなっている。チャック401の
中央外面にはバット405が外側に突出するように設け
られている。このバットは、このチャック401の装着
されるカートリッジ(図示されず)内孔の縦溝と係合す
る。
【0046】チャック401の尾端側(図の右側)の外
面はバネ係止部406となっている。バネ係止部406
には、チャック401のオートリターン用の引きバネ
(図示されず)が係止される。バネ係止部406に2ケ
設けられているバネ係止突起407は、引きバネのバネ
線を引っ掛けて止めるためのものである。2ケのバネ係
止突起407、407’の間のスリット409は、バネ
係止部406に窓のように貫通して開けられている。こ
のスリット409があるため、バネを装着する際に、両
バネ係止突起407、407’を指でつまんでやれば両
突起の間隔がせばまって、バネ線を通過させ易くなる。
チャック401尾端の押棒当接部411には棒状化粧材
繰出容器の本体側の押棒(図示されず)が当接して、チ
ャック401及び棒状化粧材を進退させる。
【0047】図12は、図11のチャックに棒状化粧材
を付けて、棒状化粧材に横方向の力を働かせた状態を示
す側面図である。図11に示されているように、コイル
スプリング状の化粧材支持部403が根元から曲がって
棒状化粧材2を支えている。もし、化粧材支持部403
にそのような弾力性がない場合は、棒状化粧材2に無理
がかかって折れてしまうが、本実施例の容器ではそのよ
うなことはない。なお、化粧材支持部403のコイルス
プリングの条数は2条以上でもよい。また、バット40
5やバネ係止突起407、スリット409、等は用途に
よって、あってもなくてもよい。
【0048】図13は本発明の他の一実施例に係る口紅
容器を示す側面断面図である。図13の口紅421は、
ラセン筒423、回転筒427、皿433の3部品から
なる。このうち、ラセン筒423及び回転筒427は、
従来からある口紅容器と同様のものである。すなわち、
ラセン筒423の内面にはラセン溝425が切られてお
り、回転筒427の上部には、上下に延びるスリット4
29が切られている。
【0049】回転筒427のスリット429には、皿4
33から側方に突出するバット435がはまり込んでい
る。このバット435の頭は、スリット429からさら
に側方に出てラセン筒423のラセン溝425に螺合し
ている。したがって、ラセン筒423と回転筒427と
を相対的に回転させると、皿433がラセン溝425に
沿って移動し、口紅(棒状化粧材)2が繰り出し・引き
込みされる。なお、このような機構そのものも従来の代
表的な容器と同様である。
【0050】図13の口紅容器の新規な特徴は、皿43
3の口紅支持部431(化粧材支持部)にある。図14
は、図13の口紅容器の棒状化粧材支持皿を示す側面図
である。皿433上には、コイルスプリング状の口紅支
持部431が形成されている。この口紅支持部431
は、スパイラル状のつる439と、このつる439の先
端部に設けられたリング437とからなる。リング43
7は、口紅をしっかり抜けないように保持する化粧材保
持部であり、つる439は弾力を付与する部分である。
このような口紅支持部の構成により、確実かつ弾力的に
口紅を支持することができる。また、リング437は図
14とは逆に、下側にあって化粧材を受けても良い。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の棒状化粧材繰出容器は以下の効果を発揮する。
【0052】、コイルスプリング状の化粧材支持部を
有する場合は、棒状化粧材を弾力を持って保持できるの
で、容器に振動がかかっても、棒状化粧材に傷や折れ又
は抜けが生じ難い。 、化粧材支持部の先端は平くなっており、かつ内面に
テーパー402が設けられていると、化粧材を入れやす
くなる。 、スパイラル状のつると、このつるの先端部に設けら
れたリングとからなる。リング437は、口紅をしっか
り抜けないように保持する化粧材保持部であり、つる4
39は弾力を付与する部分である。このような口紅支持
部の構成により、確実かつ弾力的に口紅を支持すること
ができる。 、コイル103の内面には、リブ105が内方に突き
出すように設けられている。このリブ105は、化粧材
に食い込んで、化粧材をより確実に保持することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る棒状化粧材繰出容器を
示す図である。(A)は、組み立て断面図、(B)は尾
筒の断面図である。
【図2】図1(A)のII−II断面の断面図である。
【図3】図1(A)の押棒の側面図である。
【図4】参考の他の1実施例に係る棒状化粧材繰出容器
を示す図である。(A)は組立状態を示す断面図であ
り、(B)は先筒を示す断面図である。
【図5】図4の棒状化粧材繰出容器の押棒の側面図であ
る。
【図6】図4の棒状化粧材繰出容器のIV−IV断面の
断面図である。
【図7】参考の他の一実施例に係る4部品型の口紅容器
を示す図である。(A)は組立状態の断面図、(B)は
尾筒の断面図、(C)は尾筒の横断面図である。
【図8】本発明の一態様の棒状化粧材繰出容器における
押棒のコイルスプリング状化粧材支持部の一例を示す図
である。(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図9】従来の、最も部品点数の少ない3部品式の棒状
化粧材繰出容器を示す断面図である。
【図10】本発明と同一出願人に係る特開平6−209
822号の図5に開示された棒状化粧材繰出容器と基本
的に同じ繰出し機構を有する棒状化粧材繰出容器を示す
断面図である。
【図11】本発明の他の一実施例に係る棒状化粧材繰出
容器に用いられるチャックの側面図である。
【図12】図11のチャックに棒状化粧材を付けて、棒
状化粧材に横方向の力を働かせた状態を示す側面図であ
る。
【図13】本発明の他の一実施例に係る口紅容器を示す
側面断面図である。
【図14】図13の口紅容器の棒状化粧材支持皿を示す
側面図である。
【符号の説明】
1、61、81 繰出容器 2 棒状化粧材 3、63、83 先筒 4、64、84 押棒 5、65、85 尾筒 6、66 Oリング 11 先端開口 13 内孔 15 同期係合縦溝 19 連結部 21 嵌合穴 23 環状凹部 31 化粧材支持部 33 ストレート部 35 突起付設部 37 突起 39 径大部 41 メネジ 42 スリット 43 連結部 45 Oリング溝 47 環状凸部 49 基部 51 エンドフランジ 71 突起 73 棒状化粧材支持部 75 同期係合縦溝 77 逃げ溝 81 キャップ 91 皿 93 同期係合突起 97 キャップ抜け止め 101 コイルスプリング状化粧材支持部 103 コイル 105 リブ 107 凹部 211 メネジ 213 オネジ突起 215 同期係合縦リブ 311 突起 313 メネジ部 315 逃げ孔部 401 チャック 402 テーパ 403 化粧材支持部 405 バット 406 バネ係止部 407 バネ係止突起 409 スリット 411 押棒当接部 421 口紅容器 423 ラセン筒 425 ラセン溝 427 回転筒 429 スリット 431 口紅支持部 433 皿 435 バット 437 リング 439 つる

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状化粧材を繰出し・引込みする棒状化粧
    材繰出容器であって、 上記棒状化粧材を支持する化粧材支持部を備え、 上記化粧材支持部がコイルスプリング状に形成されてい
    ることを特徴とする棒状化粧材繰出容器。
  2. 【請求項2】棒状化粧材の進退する内孔を有する先筒
    と、 この先筒に対して軸方向に連結され回動自在の尾筒と、 上記棒状化粧材を支持する化粧材支持部を備えた押棒
    と、を有する棒状化粧材繰出容器であって、 上記押棒の外面に設けられたオネジと、 上記尾筒の内面に設けられた上記オネジと螺合するメネ
    ジと、 上記先筒と上記押棒とを軸方向摺動自在かつ回動不能に
    係合させる同期係合部が設けられており、 上記化粧材支持部がコイルスプリング状であることを特
    徴とする請求項1に記載の棒状化粧材繰出容器。
  3. 【請求項3】棒状化粧材の進退する内孔を有する先筒
    と、 この先筒に対して軸方向に連結され回動自在の尾筒と、 上記棒状化粧材を支持する化粧材支持部を備えた押棒
    と、を有する棒状化粧材繰出容器であって、 上記押棒の外面に設けられたオネジと、 上記先筒の内面に設けられた上記オネジと螺合するメネ
    ジと、 上記尾筒の内面、及び、上記押棒の外面には、上記尾筒
    と上記押棒とを軸方向摺動自在かつ回動不能に係合させ
    る同期係合部が設けられており、 上記化粧材支持部がコイルスプリング状であることを特
    徴とする請求項1に記載の棒状化粧材繰出容器。
  4. 【請求項4】軸方向に繰出し可能な押棒を備えた容器本
    体と、 この容器本体の先端に着脱自在に取付けられ、棒状化粧
    材を軸方向摺動自在に内蔵するカートリッジと、からな
    り、 容器筒とカートリッジ筒とを相対的に回転させることに
    より押棒をカートリッジ筒内で進退させる棒状化粧材繰
    出容器であって、 上記カートリッジが、上記コイルスプリング状の化粧材
    支持部を有するチャックを具備することを特徴とする棒
    状化粧材繰出容器。
  5. 【請求項5】上記コイルスプリング状の化粧材支持部の
    先端が平面状に形成され、且つ先端部内面にテーパが形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に
    記載の棒状化粧材繰出容器。
  6. 【請求項6】上記コイルスプリング状の化粧材支持部に
    リング状の化粧材保持部が付設されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5に記載の棒状化粧材繰出容
    器。
  7. 【請求項7】上記コイルスプリング状の化粧材支持部の
    内面にリブが突き出すように設けられていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6に記載の棒状化粧材繰出容
    器。
JP2001343428A 1995-02-02 2001-11-08 棒状化粧材繰出容器 Pending JP2002191431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001343428A JP2002191431A (ja) 1995-02-02 2001-11-08 棒状化粧材繰出容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-35849 1995-02-02
JP3584995 1995-02-02
JP2001343428A JP2002191431A (ja) 1995-02-02 2001-11-08 棒状化粧材繰出容器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7240535A Division JPH08266333A (ja) 1995-02-02 1995-08-28 棒状化粧材繰出容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002191431A true JP2002191431A (ja) 2002-07-09

Family

ID=26374848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001343428A Pending JP2002191431A (ja) 1995-02-02 2001-11-08 棒状化粧材繰出容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002191431A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323675A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Suzuno Kasei Kk 化粧材容器のカートリッジ
JP2010063556A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Figla Co Ltd 棒状化粧料容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323675A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Suzuno Kasei Kk 化粧材容器のカートリッジ
JP4708730B2 (ja) * 2004-05-12 2011-06-22 鈴野化成株式会社 化粧材容器のカートリッジ
JP2010063556A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Figla Co Ltd 棒状化粧料容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5653338A (en) Cosmetic extrusion case
US5879093A (en) Mechanism for feeding stick type cosmetic materials, container employing the same and cartridge employed therein
JP3725205B2 (ja) 棒状材繰出容器
JP2989503B2 (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP2002191431A (ja) 棒状化粧材繰出容器
JPH08266333A (ja) 棒状化粧材繰出容器
WO1999033373A1 (fr) Recipient distributeur de materiau cosmetique en baton
JPH1118831A (ja) カートリッジ式棒状化粧材繰出容器
JP2000236944A (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP2001204544A (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP3366822B2 (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP2600292Y2 (ja) カートリッジ式棒状化粧品繰出容器
JP3441430B2 (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP2004097549A (ja) 化粧料繰出容器およびその組立方法
JP2024083085A (ja) 棒状化粧材保持部材及び棒状化粧材繰出容器
KR200165009Y1 (ko) 봉상물조출용기
JP3037542B2 (ja) 棒状化粧材繰出容器のカートリッジ
JP3029834B1 (ja) 棒状化粧材繰出容器
JPH08126526A (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP2001286337A (ja) 棒状化粧料繰り出し式容器
JP4584396B2 (ja) 化粧材容器及び化粧材容器のカートリッジ
JPH06209822A (ja) 棒状化粧材等の繰出機構及びそれを用いた容器
JPH08228836A (ja) 棒状化粧材等の繰出機構及びそれを用いた容器
JPH0938991A (ja) 射出成形筒体、その製造方法、それに用いる金型及びそ れを用いた棒状化粧材繰出容器
JPH0350814Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050201