JP2002191322A - 稲若葉の採集方法、加工方法、加工品および食品 - Google Patents

稲若葉の採集方法、加工方法、加工品および食品

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JP2002191322A
JP2002191322A JP2000397464A JP2000397464A JP2002191322A JP 2002191322 A JP2002191322 A JP 2002191322A JP 2000397464 A JP2000397464 A JP 2000397464A JP 2000397464 A JP2000397464 A JP 2000397464A JP 2002191322 A JP2002191322 A JP 2002191322A
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rice
young
leaves
young leaves
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Terumi Takaoka
照海 高岡
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Enseki Aojiru Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】栄養素が豊富に含まれた稲の若葉を効率よく収
穫できるようにするとともに、稲若葉の持つ栄養を損な
うことがないように加工して、健康補助食品や食品とし
てその栄養素を効率よく摂取できるようにすること。 【解決手段】出穂前の稲1の上部の若葉2を複数回刈り
取って収穫する。刈り取った若葉2には、洗浄等の適宜
の前処理の後、遠赤外線を作用させて所定の水分含有量
になるまで乾燥する遠赤乾燥処理を行い、稲若葉2から
の有効成分の破壊等を抑制する。遠赤乾燥処理をして得
た一次加工品は、保存したり、粉砕したりして適宜処理
し、所望の加工品4や食品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、栄養素を豊富に
含んだ稲の若葉を、人体が栄養吸収できるように加工す
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】稲では、上述のような技術は存在しない
が、同じ科に属する麦ではその若葉を健康補助食品とし
て利用する技術がある。例えば特許第2544302号
である。
【0003】これは、採集して水洗いした麦若葉を塩と
重曹を加えた熱水を用いて加熱し、冷水で冷却してか
ら、65〜85℃で乾燥し、その後粉砕して殺菌処理を
行うというものである。
【0004】しかしこの方法では、乾燥に際して麦若葉
を高温にさらすので、栄養価を損ないやすいという難点
がある。
【0005】また、麦若葉の採集も、必要な部分は上部
の若葉部分であるにもかかわらず、若葉が伸びた時点で
植物体を根から全部刈り取った後、必要な若葉部分のみ
を選り分ける方法であって、収穫効率が悪い。
【0006】稲の若葉に上記技術を採用しても、同様の
難点が考えられる。
【0007】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、稲の若葉を効率よく得るとともに、稲の若葉がもつ
栄養を損なうことがないように加工でき、その栄養を上
手に摂取できるようにすることを主たる課題とする。
【0008】そのための手段は、出穂前の稲の上部にあ
る若葉部分を刈り取る際に、下部を残して行う第1次刈
り取り工程と、該第1次刈り取り工程の後、上記下部か
ら伸ばした若葉部分を刈り取る第(1+n)次刈り取り
工程を有する稲若葉の採集方法であることを特徴とす
る。ただし、上記nは自然数である。
【0009】すなわち穂が出る前の稲の若葉が伸びた状
態のときに、その若葉を刈り取る。刈り取りは、稲が例
えば60〜80cmくらいになった段階で、例えば下から
30cmくらいの位置で切断して行えばよい。
【0010】第1回目の刈り取り、すなわち第1次刈り
取り工程の後、稲は残された下部の部分からすぐに若葉
を出し始め、生長する。1〜2週間ほどすれば、切断面
部からの若葉は再度刈り取り可能な長さになる。このよ
うになったら、第2次刈り取り工程に移行し、同様に第
3次刈り取り工程と複数回の刈り取りを行う。このよう
に複数回の刈り取りを行った後は、通常通りに生育させ
れば、穂が出て米が実るので、出来た米は収穫できる。
若葉の刈り取りごとに稲は茎を丈夫にし、根をしっかり
と張るので、病気にも風にも強い稲となり、米も良質の
ものとなる。
【0011】なお、後の加工処理の効率をよくするに
は、前記刈り取りに際して、所定の収穫長さを、その上
部から複数回に分けて刈り取るとよい。洗浄や乾燥等の
後の加工処理を行いやすくするために適宜長さに切断す
るという作業を省略できるからである。
【0012】別の手段は、前記の方法により採集した稲
若葉を、所定の水分含有量になるまで遠赤外線で乾燥す
る遠赤乾燥処理を行う稲若葉の加工方法であることを特
徴とする。
【0013】遠赤乾燥処理により、稲若葉は活性させら
れるとともに、内部から乾燥させられ、余分な水分を喪
失できる。なお、採集された稲若葉はすぐに遠赤乾燥処
理するのではなく、効果的に処理できるように必要に応
じて適宜の前処理をするとよい。その前処理は、例え
ば、稲若葉に付着した汚れを落とすための洗浄処理、殺
菌作用をするとともに、繊維を柔らかくして、色もよく
するための加熱処理、遠赤乾燥しやすいように乾燥する
予備乾燥処理、遠赤乾燥処理での遠赤外線の作用を万遍
なく充分に作用させられるように稲若葉を適宜大の小片
状に荒粉砕する荒粉砕処理等である。
【0014】上記加熱処理は、好ましくは、蒸気、しか
も低温の蒸気で蒸すのがよく、これにより若葉の栄養分
の損失を最小限に抑えられる。
【0015】また、上記予備乾燥処理では、稲若葉がお
よそ25℃くらいに保たれるよう、例えば40〜45℃
くらいの中温で乾燥するとよい。稲若葉は25℃程度と
低温であるので、時間をかけて冷まさずともすぐに荒粉
砕工程に移行でき、作業は円滑に進むからである。
【0016】稲若葉に遠赤乾燥処理を施した一次加工品
は、すぐに粉状等の適宜の製品としたいものは粉砕し、
その他のものは、例えば品質を変えずに保存できる袋に
入れて冷暗所等で保管する。
【0017】さらに別の手段は、稲若葉に遠赤乾燥処理
を施して得た一次加工品を所定大に粉砕して粉状にした
稲若葉加工品であることを特徴とする。水に溶かして飲
んだり、他の食品にかけたり混ぜたりして、簡単便利に
摂ることができる。
【0018】また、粉状の稲若葉加工品は、顆粒状また
は錠状に成形するもよく、水で流し込むなど便利に食す
ことができる。
【0019】さらに別の手段は、前記粉状の稲若葉加工
品を、穀物等の適宜の材料に混入して製造した食品であ
ることを特徴とする。すなわち、単独で健康補助食品の
ように食するほかに、例えば青汁に用いられるケールの
粉、豆、胡麻、発芽玄米等に混ぜ、適宜加工して菓子や
飲料のように食しやすくしたり、小麦粉と混ぜて麺にし
たりと、様々な食品として食せるようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下図面
を用いて説明する。図1および図2は、稲若葉の採集方
法についての説明図であり、稲の生長過程に沿って示し
ている。つまり、図1の(a)から図2の(j)まで順
に、水田での稲1の状態を示している。
【0021】発芽から育てた稲1の苗1aを田圃に移植
すると(a)、根付いて生長を続け、分げつが始まる
(b)。移植(田植)時には深水状態にし、その後暫く
して間断灌漑、中干しと、水管理を行う。また、稲の生
長を妨げるような雑草の発生を防止するため、有機物か
らなる防草材として、例えば米糠や米糠混ぜて作った防
草材(図示せず)を田圃へ散布する。散布の仕方は、田
圃の水口から水に乗せて流し込んだり、散布器を用いて
散布したりすればよい。防草材は田圃の水面を多い、光
を遮り草の発生を抑制するとともに、水中のバクテリア
により分解されて肥料の役割も果たす。米糠のほか、麦
糠、大豆糟、菜種油糟等であるも、これらを適宜配合し
てペレット化したものであるもよい。肥料ともなる防草
材の散布はこの後も、追肥、穂肥、実肥として適宜行
う。
【0022】稲1は、分げつ期に入って茎を増やし葉を
増やして、さかんに分げつを続けると、最高分げつ期を
迎え、穂の形成に向かう方向に転換しようとする。出穂
前であるこの最高分げつ期の前頃に、稲1の上部にある
若葉2を刈り取って収穫する(第1次刈り取り工程。
c)。稲の高さは60〜80cm位になるので、下から約
30cmくらいの位置で切断を行えば、若葉2が収穫でき
る。刈り取りは、手で行うも適宜の刈取機で行うもよ
い。刈り取った若葉2には、すぐに所望の加工を施す。
【0023】上記の収穫に際して、一度に所定の収穫長
さの若葉を刈り取るもよいが、一度の収穫時に、例えば
4〜7cmずつといった洗浄や乾燥等の作業をしやすい所
定長さづつ刈り取るとよい。
【0024】また、稲1の分げつ期には、間断灌漑や中
干しを行うが、刈り取り時には、水田の水を抜く。そし
て刈り取りを行った後(d)には、再び水を入れる。水
を抜くことにより水田土壌の還元化を防止し、根の健全
化を図ることができる。また、水を入れることにより、
新鮮な水を供給することになるので、稲1自体の生命力
により茎を丈夫にし、根をしっかりと張らせる。
【0025】若葉2を刈り取られた稲1は、残されたそ
の株側を栽培床3として、切断面部からすぐに若葉2を
出し始め、1〜2週間で先に刈り取りを行ったくらいに
生長する(e)。この出穂前の段階で、再び先と同じ位
置で、若葉2の切断を行い(第2次刈り取り工程)、新
たに伸びた若葉2を収穫する(f)。この場合も水の管
理は先と同じ様に行う。
【0026】再度若葉2を刈り取られた稲1は、上述と
同様に、その株側を栽培床3として、切断面部からすぐ
に若葉2を伸ばすので(g)、出穂前の段階で、再度若
葉2の切断を行い(第3次刈り取り工程)、新たに伸び
た若葉2を収穫する(h)。
【0027】このような若葉2の刈り取り作業は、3回
行ったが、2回であるも、または4,5回であるもよ
い。この刈り取りのたびに、茎は丈夫なり、根をしっか
りと張る。
【0028】そして最後、再び若葉2が伸びた後(i)
は、通常通りの生育をさせる。すなわち、穂を作りはじ
め、花粉ができ、穂が出始めるとともに開花、受粉をし
て、続いて登熟期に移行する(j)ので、若葉2を刈り
取らずに、この生育に合わせて、所定期間の深水のあと
間断灌漑を行い落水をする。この後はできた米の収穫を
行う。
【0029】このように、若葉2は稲1の一生の中で複
数回収穫できるとともに、最終的には米も収穫できる。
しかも、稲1の生育には、農薬や化学肥料を使用せず
に、米糠などの有機物を使用して防草や肥料の効果を発
揮させているので、収穫した若葉2や米はきわめて安全
なものとなり、若葉2ではきつい洗浄は不要ですぐに加
工が行え便利である。
【0030】さらに、若葉2を刈り取ることにより稲1
自体は自己保存能力を発揮して強くなり、病気に対する
耐性もでき、風によっても容易には倒伏されない丈夫な
稲1となる。このような稲1からできる米は、質のよい
米である。
【0031】すなわち、若葉2の大量の収穫と、米の収
穫、それに台風による被害を抑制する丈夫な稲1作り、
良質の米作りと、多くの効果が得られる。
【0032】次に上述のようにして採集した稲若葉の加
工方法について説明する。図3はその加工方法のフロー
チャートを示したので、この流れに従って説明する。
【0033】上述のような刈り取り(ステップn1)を
行った後、刈り取りを所定の収穫長さをその上部から複
数回に分けて行わなかった場合には、後段の洗浄等の作
業が行いやすいように適宜長さ、例えば4〜7cmほどに
切断をする(ステップn2)。所定の収穫長さを複数回
に別けて刈り取りを行った場合には、上記切断処理n2
を省略して次の洗浄工程n3にステップする。
【0034】洗浄工程(ステップn3)では、適宜長さ
になった若葉を、充分に水洗いして不良な葉や不純物を
取り除く。
【0035】そして水を切った後、若葉を蒸す(ステッ
プn4。加熱工程)。この蒸しは省略するもよいが、稲
や麦の若葉は堅いので、繊維を柔らかくするためにも行
うのが好ましい。蒸しに代えて熱水に浸して加熱をする
ことも可能であるが、蒸すほうが殺菌作用がある上に、
栄養成分を保持できるのでよい。すなわち、熱水に浸す
と、特に水溶性の成分は溶け出しやすいが、蒸す場合に
は溶け出さない。
【0036】蒸し温度は、栄養成分を壊してしまうこと
がなく、若葉の持つ栄養分の損失を抑制することができ
る100℃程の低温の蒸気で30〜40秒程度行うのが
好ましい。
【0037】装置には、一般的な蒸し器のほか、例えば
茶葉を蒸すときに使用するようなスクリューで搬送しな
がら蒸す機械を用いるもよい。
【0038】次に、殺菌処理を行う(ステップn5)。
この殺菌処理には、例えば次亜塩素酸ソーダを混入した
適宜濃度の殺菌水に浸して行うばよい。薬剤には、上記
のほか、クエン酸や、高度サラシ粉等からなる適宜の弱
酸性機能水生成用薬剤等を用い、殺菌水に所定時間浸し
た後、きれいに水洗いをする。
【0039】なお、前記洗浄工程で殺菌処理を同時に行
うもよく、水洗いをした後、殺菌水に浸して殺菌をして
水洗いをすれば、ステップn5の殺菌処理を省略するこ
とができる。また、上記蒸し処理と殺菌処理は順序を入
換えるも可能である。
【0040】そして水を切った後、予備乾燥を行う(ス
テップn6。予備乾燥工程)。この予備乾燥は、40〜
45℃程度の中温で行う。当然、量によっても違うが5
〜10時間程度、適宜時間行う。すると処理される若葉
の温度は25℃くらいに保たれ、高温にさらされること
なく乾燥される。
【0041】後段の荒粉砕にかけるのが可能となるある
程度、例えば水分含有量が10数%くらいになるまで乾
燥した後、若葉を適宜大の小片状に荒粉砕する(ステッ
プn7荒粉砕工程)。上記予備乾燥では、若葉は25℃
程度と低温であるので、時間をかけて冷まさずともすぐ
に荒粉砕工程に移行できる。このため作業は円滑に進
む。
【0042】この荒粉砕では、後段の遠赤乾燥がまんべ
んなく充分に行えるようにするため、若葉同士が絡み合
ったりしないで自由に動きやすい大きさ、例えば長さ1
〜5cm程の小片状にする。
【0043】次の遠赤乾燥(ステップn8。遠赤乾燥工
程)では、若葉2をまんべんなく充分に乾燥し、所定の
水分含有量になるまで遠赤外線を当てて乾燥する。乾燥
の仕方は、例えば図2に示したように段差をつけて並べ
た複数段のベルトコンベア10,11上を搬送しながら
行う。加工に流れをつけてライン化することができるか
らである。また前段のベルトコンベア10から後段のベ
ルトコンベア11に移るときに、若葉1…は自然に反転
させられ、均一に乾燥が行われる。図中12は遠赤外線
発生装置で、13はセラミック棒、14は通電されるニ
クロム線である。この他、例えば回転するドラム内で撹
拌しながら乾燥させるなど、適宜の方法を採用すること
もできる。
【0044】この遠赤乾燥は、例えば40〜45℃の中
温で行うのが好ましく、時間は例えば5〜7分程度でよ
い。
【0045】また、上記所定の水分含有量とは、一定の
値でもよいが、目的とする若葉加工品の形態が複数種類
ある場合には、その目的とする形態に応じて変えること
もできる。例えば図3に示したような粉状の稲若葉加工
品4にするものでは、水等に溶け易くするため10%程
に、図4に示したような顆粒状や図5に示したような錠
状の稲若葉加工品4にするものでは、3%程に設定する
とよい。
【0046】遠赤乾燥をした若葉(一次加工品)は、す
ぐにでも食せられるような製品とするものは、所定大に
粉砕し(ステップn9。粉砕工程)、そうでないものは
品質が変わらないよやに保存する(ステップn10)。
保存は、例えばアルミ蒸着フィルムからなる袋に真空包
装、または乾燥剤とともに包装をして、例えば15℃程
度に温度設定した保冷庫内等の冷暗所で保管る。
【0047】ステップn9で粉砕した若葉は、粉状のま
ま食するものではそのまま包装し、顆粒状や錠状にする
ものでは成形をする(ステップn11。成形工程)。目
的とする稲若葉加工品4の形態が複数種類ある場合に
は、上記粉砕も、その目的に合った大きさに適宜行う。
例えば粉状にする場合には、例えば200メッシュ以上
に細かくして抹茶のようにするとよく、例えば顆粒状や
錠状に成形する場合には、150メッシュほどに粉砕す
る。
【0048】以上のようにして製造した若葉加工品2
は、乾燥処理を、予備乾燥(ステップn6)と遠赤乾燥
(ステップn8)の二段階で行うので、高温で一気に乾
燥するのに比して、稲若葉の持つ栄養分の損失を抑える
ことができる。しかも遠赤乾燥では、遠赤外線を作用さ
せるので、空気の作用を受けずに効率が良く、高温にせ
ずとも充分に乾燥させることができるうえに活性作用も
果たす。このため、上述のように温度を中温に設定すれ
ば、さらに栄養分の損失を抑えることができ、これまで
不可能だった栄養分の摂取も可能となる。
【0049】上述のように加工して製造した稲若葉加工
品の場合、タンパク質、脂質、食物繊維、糖質、灰分が
多く含まれ、ビタミン類では、カロチン、ビタミンA、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE
が、ミネラル類では、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、鉄、等が含まれていた。
【0050】しかも材料となる稲の若葉や麦の若葉は、
栄養相段階において特に栄養分が豊富であるのに、これ
まで充分に利用されてはおらなかったが、上述のような
加工によって様々な健康補助食品や食品を製造できよう
になる。
【0051】例えば、若葉加工品を単独で形成するほ
か、青汁の原料となるケールの粉や豆、ゴマ、発芽玄米
などの添加材と混合するもよく、あるいは小麦粉等に混
ぜて麺とすることも、顆粒状のイネ若葉加工品をチョコ
レートの中に入れたり、発芽玄米等を用いた膨化菓子に
混ぜたりして新規な菓子とすることも、工夫次第で様々
な健康補助食品や食品を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、稲若葉
は、一つの苗から一回だけではなく複数回収穫すること
ができ、効率がよい。また、遠赤乾燥処理で、遠赤外線
を作用させるので、空気の作用を受けずに効率が良く、
高温にせずとも充分に乾燥させることができるうえに活
性作用も果たす。このため、温度を例えば中温に設定す
れば、さらに栄養分の損失を抑えることができ、これま
で不可能だった栄養分の摂取も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 稲若葉の採集方法を示す説明図。
【図2】 稲若葉の採集方法を示す説明図。
【図3】 稲若葉加工方法のフローチャート。
【図4】 遠赤乾燥の例を示す構成図。
【図5】 稲若葉加工品の一例を示す図。
【図6】 稲若葉加工品の一例を示す図。
【図7】 稲若葉加工品の一例を示す図。
【符号の説明】
1…稲 2…若葉 4…稲若葉加工品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AA02 AA03 AB06 AC10 AC36 BA03 DA04 DA24 4B016 LC07 LE02 LE03 LE05 LG16 LP01 LP03 LP08 LP13 4B018 LB01 LB02 LB08 LE01 LE03 LE05 MD61 ME02 MF06 MF07 MF08 MF14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出穂前の稲の上部にある若葉部分を刈り取
    る際に、下部を残して行う第1次刈り取り工程と、該第
    1次刈り取り工程の後、上記下部から伸ばした若葉部分
    を刈り取る第(1+n)次刈り取り工程を有する稲若葉
    の採集方法。ただし、上記nは自然数である。
  2. 【請求項2】前記刈り取りに際して、所定の収穫長さ
    を、その上部から複数回に分けて刈り取る請求項1に記
    載の稲若葉の採集方法。
  3. 【請求項3】前記請求項1または請求項2に記載の方法
    により採集した稲若葉を、所定の水分含有量になるまで
    遠赤外線で乾燥する遠赤乾燥処理を行う稲若葉の加工方
    法。
  4. 【請求項4】前記請求項3に記載の方法を用いて製造し
    た稲若葉の一次加工品を、所定大に粉砕して粉状にした
    稲若葉加工品。
  5. 【請求項5】前記請求項4に記載の稲若葉加工品を、顆
    粒状または錠状に形成した稲若葉加工品。
  6. 【請求項6】請求項4の稲若葉加工品を、穀物等の適宜
    の材料に混入して製造した食品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045755A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Kameda Seika Co Ltd 美白剤、抗アレルギー剤及び食料品
JP2010051266A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Ito En Ltd モロヘイヤの収穫方法

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