JP2002182798A - 端末装置 - Google Patents

端末装置

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JP2002182798A
JP2002182798A JP2000380096A JP2000380096A JP2002182798A JP 2002182798 A JP2002182798 A JP 2002182798A JP 2000380096 A JP2000380096 A JP 2000380096A JP 2000380096 A JP2000380096 A JP 2000380096A JP 2002182798 A JP2002182798 A JP 2002182798A
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JP2000380096A
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Hiroyuki Tanaka
宏之 田中
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞬間停電やCPUリセットが生じたことを早
期に上位装置に対して通知することにより、上位装置と
の同期を得ることのできる端末装置を提供する。 【解決手段】 PC20からのコマンド受信時、リーダ
ライタ30ではコマンド電文の正当性を判断する(ST
7)。コマンド電文が正当である場合、次に初回レスポ
ンスフラグをRAM33から読み出し、“1”であるか
確認する(ST9、10)。初回レスポンスフラグが1
の場合、リーダライタ30が起動された後、最初のコマ
ンドを受信した状態であることを示すリーダ初回レスポ
ンスをPC20へ送信する(ST11)。そして、初回
レスポンスフラグ値を“O”に変更する(ST12)。
このリーダ初回レスポンスから、PC20側ではリーダ
ライタ30が起動後にPCからの最初のコマンドを受信
した状態であることを識別することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上位装置に接続さ
れ上位装置からのコマンドに応じた処理を行う端末装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上位装置からのコマンドに応じた処理を
行う端末装置としては種々の装置があり、例えば無線タ
グ/無線カードのリーダライタがある。
【0003】無線タグ(無線カード)はICカードの機
能にデータの無線通信機能を追加したものであり、無線
タグ自体にメモリを内蔵しているため無線タグ内に情報
を個別に持たせることが出来、流通、運送業における物
品に取り付けた無線タグによる物品管理のみならず、セ
キュリティの面でもリーダライタと無線タグとの間で認
証機能、暗号化などの技術を用いることによって入退室
などのセキュリティ装置、遊技場におけるプリペイドカ
ード装置などにも用いられ始めている。
【0004】また、無線通信を用いているため、リーダ
ライタを介して無線タグのデータ内容の変更、更新など
も非接触状態で随時行うことが出来、かつ、同じ読みと
り範囲内にある無線タグを、タイムスロットを用いたT
DMA(時分割多重)方式でマルチリード方式を用いる
ことにより、一度にまとめて読みとる通称マルチリード
方法に対応した無線タグも存在する。
【0005】無線タグシステムでは、上位装置(例えば
パーソナルコンピュータ、以下PCという)、上位装置
からの各コマンド命令によって、送信キャリアのON/
OFF制御、読みとりエリア内に存在する無線タグに対
して、起動、指定エリアへのリード/ライトコマンド命
令を実行する無線タグリーダライタ、そして無線タグ
(無線タグと無線カードの総称)とで構成される。
【0006】リーダライタと無線タグ間の通信方式の多
くは電磁誘導方式を用いた半二重通信方式であり、上述
した無線タグシステムにおけるリーダライタは特開20
00−187711号公報に示されている。
【0007】無線タグシステムにおいては、上位装置で
あるPCと端末装置であるリーダライタの設置場所など
が異なる場合があり、このような場合には電源が別々に
設置され、リーダライタ側の電源のみが一時的又は瞬間
的に停電となる状況が発生する場合がある。
【0008】また、同様の状況としてノイズなどの影響
でリーダライタ側のCPUが暴走してウォッチドックタ
イマ動作によりCPUがリセットされる場合もある。
【0009】このようにリーダライタにかかる電源が瞬
間停電などによって瞬間的に落ちた場合や、CPUがリ
セットされた場合、無線カードに給電されるべき送信ア
ンテナからの送信キャリアも落ちてしまうため、無線カ
ードは非活性化されてしまう。
【0010】また、瞬間停電やCPUリセットなどから
の復帰後、リーダライタは再起動するが、上位装置であ
るPCは端末装置であるリーダライタ並びに無線タグの
状態を把握することができないため、リーダライタの復
帰後直ちに処理を再開することが困難であった。
【0011】電源の瞬間停電による処理の停止を防ぐた
めには、リーダライタにバックアップ用の電池を搭載す
る方法が考えられるが、コストの増大、並びに、電池寿
命後の交換処理といった新たなメンテナンス処理が必要
になってしまうという欠点がある。
【0012】また、リーダライタがPCからのコマンド
による処理履歴を随時記憶しておき、瞬間停電やCPU
リセットからの復帰後に、リーダライタの状態を処理中
断前の状態まで戻すという方法も考えられる。
【0013】しかしながら、この場合、処理履歴を随時
保管する処理、並び、復帰後に処理中断前の状態まで戻
すエラー処理のためリーダライタ側でにおける処理が複
雑化し、又、このための処理速時間が増大化してしまう
という問題がある。
【0014】さらに、復帰後のリーダライタの状態を処
理中断前の状態まで戻す処理を行っている間、リーダラ
イタの処理が上位装置であるPC側の状態に対して独立
した状態となってしまうため、上位装置であるPC側か
らはリーダライタ側の状態を把握できず、上位装置にお
いては処理が中断してしまうという問題もある。
【0015】従って、端末装置において生じた瞬間停電
やCPUリセットが生じた場合、上位装置に対して端末
装置の状態を早期に通知し、上位装置と端末装置との同
期を得ることが必要とされている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
に、瞬間停電やCPUリセットが生じたことを早期に上
位装置に対して通知することにより、上位装置との同期
を得ることのできる端末装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、上位装置に接続され上位装置からのコマン
ドに応じた処理を行う端末装置において、端末装置のリ
セット動作が働いたことを検出する手段と、リセット動
作後に最初上位装置からに受信したコマンドに対して端
末装置がリセットされたことを上位装置に認識させるた
めの特定のレスポンスを上位装置へ返す手段を備える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施例に係る無線
タグリーダライタシステムのシステム構成図であり、無
線タグリーダライタシステムは上位装置であるパーソナ
ルコンピュータ(以下PCという)20、無線タグ1
0、PC20と無線タグ10とのインターフェイス装置
として機能するリーダライタ30とにより構成されてい
る。
【0020】無線タグリーダライタ30は上位装置であ
るパーソナルコンピュータ(以下PCという)20とR
S−232Cケーブルなどの通信ライン31により接続
されており、この通信ラインを通じてPC20は各種コ
マンドを送信し、リーダライタ30は受信したコマンド
に基づいて無線タグ10に対する処理を行う。
【0021】無線タグリーダライタ30はCPU32に
より制御され、処理プログラムを記憶したROM33、
並びに、処理中のデータを一時的に保持するRAM34
を有する。
【0022】CPU32には、受信回路35と送信回路
36とが接続されており、送信回路36は送信アンテナ
37を介して無線タグ10に対する送信を行い、受信回
路35は受信アンテナ38を介して無線タグ10から送
信されるデータの受信を行うものである。
【0023】リーダライタ30には停電時においても上
記RAM33を一定微少時間(2〜3秒)バックアップ
するバックアップ電源39が設けられており、このバッ
クアップ電源39としてはコンデンサなどが用いられて
いる。
【0024】上記リーダライタ30はPC20とは独立
した装置であって、上位装置であるPC20とは別の独
立した電源(V)から電力の供給を受けるものであり、
電源コネクタ40により外部電源(V)に接続される。
【0025】また、上記リーダライタ30はタイムスロ
ットを用いたTDMA(時分割多重)方式で複数の無線
タグ10から一度にまとめてデータを読みとるマルチリ
ードタイプのものである。
【0026】無線タグ10はリーダライタ30の送信ア
ンテナ37から送信されてきた電波を受信するとともに
リーダライタ30の受信アンテナ38に対してデータを
送信するための送受信アンテナ11を有し、送受信アン
テナ11により送信される送信データの変調並びに送受
信アンテナ11で受信した電波の復調を行う変調/復調
回路12が送受信アンテナ11に接続されている。
【0027】変調/復調回路12には制御回路13が接
続されていて送受信アンテナ11より受信したコマンド
に基づく処理を行い、かつ、処理結果を変調/復調回路
12に受け渡して送受信アンテナ11から送信する。制
御回路13にはコマンド処理に必要なデータ並びにプロ
グラムを記憶したメモリ14が接続されている。
【0028】無線タグ10は電池を内蔵しておらず、送
受信アンテナ11で受信した電波(送信キャリア)に基
づいて動作電源としての電力を内部的に発生するもので
あり、変調/復調回路12に接続された電源発生装置1
5により動作電源が生成される。
【0029】次に、PC20、リーダライタ30、無線
タグ10の一連の動作の概略を説明する。
【0030】上位装置であるPC20はリーダライタ3
0に向けて各種コマンドを送信し、これに対して、リー
ダライタ30は送信アンテナ37を介して無線タグに対
して送信キャリアと共に、コマンドを送信する。
【0031】無線タグ10は送受信アンテナ11を介し
て受信した送信キャリアによって活性化され、かつ、送
受信アンテナ11を介して受信したコマンドに対する処
理を行い、処理結果をレスポンスとして応答(送信)す
る。
【0032】リーダライタ30はこのレスポンスを受信
アンテナ38で受信し、受信回路36による復調を行
い、CPU32は通信ライン31を介してPC20へレ
スポンスとして送信する。
【0033】図2は、図1に示したリーダライタ30の
起動時の動作を説明するものである。
【0034】リーダライタ30は電源オンによる起動
時、CPU32のリセット処理が開始される。
【0035】このリセット処理においては、CPU32
の入出力ポート等の初期設定が行われる(ST1)。
【0036】次に、自己診断としてROM34のチェッ
クサムの確認、RAM33のリードライト確認、RAM
33の初期化等の初期化処理が行われる(ST2)。
【0037】そして、リーダライタ30のCPU32は
リーダライタ30の初期設定として、PC20からの受
信許可を行う(ST3)。
【0038】この後、RAM33の所定領域に初回レス
ポンスフラグとして“1”を設定する(ST4)。
【0039】ここで、この初回レスポンスフラグとは、
リーダライタが、PCからのコマンドを受信した際に、
起動後最初のコマンド受信の状態であるか否かを判定す
るために用いるフラグである。
【0040】その後、リーダライタはPCからのコマン
ド待ち状態となる(ST5)。
【0041】図3は、図1に示したリーダライタ30の
コマンド処理時の動作を説明するものである。
【0042】PC20からのコマンドの受信待ち状態で
は、CPU32はコマンドを受信したかどうかを常時チ
ェックしている(ST6)。
【0043】そして、PC20よりコマンドを受信した
際には、リーダライタ30のCPU32はコマンド電文
の正当性を判断する(ST7)。
【0044】ここで、PC20より送信されるコマンド
並びにPC20に送信されるレスポンスは図4に示すよ
うにプロローグ部、インフォメーション部、エピローグ
部から構成される所定フォーマットの形式を有してお
り、コマンド電文の正当性とは、電文のパリテイチェッ
クの異状の有無やコマンド長の異状の有無等の伝送チェ
ック並びに、そのコマンドがリーダライタ30でサポー
トされたコマンドであるか否かのチェックである。
【0045】もし、PC20より受信したコマンドに正
当性がないと判断した際には、リーダライタのCPU3
2はエラー種類に応じたエラーレスポンスをPC20に
出力する(ST8)。
【0046】尚、この場合、RAM33中の初回レスポ
ンスフラグ値は変化しない。
【0047】一方、コマンド電文に正当性があると判断
した際には、CPU32は初回レスポンスフラグをRA
M33から読み出す(ST9)。
【0048】そして、CPU32は初回レスポンスフラ
グが“1”であるか否かを確認する(ST10)。
【0049】ここで、初回レスポンスフラグが1の場合
には、リーダライタ30が起動された後、最初のコマン
ドを受信した状態であり、CPU32は初回レスポンス
フラグが1の場合には、リーダ初回レスポンスを送信す
る(ST11)。
【0050】このリーダ初回レスポンスとしては図4に
示したコマンド/レスポンスフォーマット中のインフォ
メーション部に他のコマンドに対するレスポンスとは全
く異なる“AAAA”が用いられる。
【0051】PC20側ではレスポンス中のインフォメ
ーション部が“AAAA”の場合、リーダライタ30が
起動後にPCからの最初のコマンドを受信した状態であ
ることを識別することが可能となる。
【0052】上記初回レスポンスの送信(ST11)と
同時、又はその後に、CPU32はRAM33の初回レ
スポンスフラグ値を“O”(“1”以外)に変更し(S
T12)、再び、PCからのコマンド受信待ち状態(S
T5)に戻る。
【0053】また、上記確認ステップ(ST10)にお
いて、初回レスポンスフラグが“1”以外の場合には、
CPU32は受信したコマンドに応じた処理を行い(S
T13)、通常のレスポンス処理として当該コマンドの
処理結果をPC20へ送信する(ST14)。
【0054】図5は、図1乃至図3にて示したリーダラ
イタ30を使用した無線タグリーダライタシステムにお
ける上位装置20、リーダライタ30、無線タグ10の
間のコマンド/レスポンスの流れと時間の経過の一例を
示すシーケンス図である。
【0055】尚、図3にて示したフローチャートではリ
ーダライタ起動後PCからの最初のコマンド受信した際
に初回レスポンスを送信することとなっているが、図5
のシーケンス図では、リーダライタ30が起動後PCか
らの最初のコマンドを受信して、初回レスポンスを送信
した後のコマンド処理から説明する。
【0056】まず、上位装置20は、送信キャリア開始
コマンドをリーダライタ30に送信し、リーダライタ3
0は当該コマンドに基づき無線タグ10に対する送信キ
ャリア(搬送波)をオン状態とし、その後、正常受信の
レスポンスを上位装置20に送信する。送信キャリアが
ONとなることにより無線タグ10は起動可能状態とさ
れる(状態S1)。
【0057】次に、上位装置20はカード起動コマンド
をリーダライタ30に送信し、リーダライタ30は当該
コマンドに基づき、無線タグ10に対するリセット信号
を送信し、このリセット信号に対するカードからの応答
信号を受信することによりその場に無線タグ10が存在
するか否かを判断する。その後、リーダライタ30は起
動正常終了のレスポンスを上位装置20に送信する(状
態S2)。
【0058】続いて、上位装置20は、カードID読取
りコマンドをリーダライタ30に送信し、リーダライタ
30は当該コマンドに基づきアンチコリジョンコマンド
を無線タグ10に送信し、受信アンテナ38の読みとり
エリアに複数枚ある無線タグ10から少なくとも1枚以
上の無線タグ10のIDを取得する。その後、リーダラ
イタ30は取得した無線タグ10のIDをレスポンスデ
ータとして上位装置20に送信する(状態S3)。
【0059】その後、上位装置20は、取得したカード
のIDを用いて、リード若しくはライと処理を行う対象
となるカードを指定するカード指定コマンドをリーダラ
イタ30に送信し、リーダライタ30は当該コマンドを
無線タグ10に送信してリード/ライトアクセスの対象
となる無線タグ(カード)10のIDを指定する。その
後、リーダライタ30は無線タグ(カード)10からの
レスポンスをレスポンスデータとして上位装置20に送
信する。(状態S4)。
【0060】続いて、上位装置20は、カードKEY認
証コマンドをリーダライタ30に送信し、リーダライタ
30は当該コマンドを無線タグ10に送信し、状態S4
において指定された無線タグに対して、リードライトア
クセスの権限確認のためのKEY認証を行わせる。その
後、リーダライタ30は無線タグ(カード)10からの
レスポンスをレスポンスデータとして上位装置20に送
信する(状態S5)。
【0061】ここで、無線タグ10における認証が正常
に終了した場合には、その後の無線タグ10とのリード
ライトアクセス動作が可能になる。
【0062】そして、上位装置20は、カードデータリ
ードコマンドをリーダライタ30に送信し、リーダライ
タ30は当該コマンドを無線タグ10に送信し、認証済
みの無線タグ10にからリードデータを受信する。
【0063】しかし、上位装置20が、カードデータリ
ードコマンドをリーダライタ30に送信した後にリーダ
ライタ30に対する電源(V)の瞬間停止が生じた場
合、リーダライタ30は動作不能となる。従って、リー
ダライタ30は機能せず、無線タグ(カード)10に対
するコマンド送信処理及び、上位装置20に対するレス
ポンスの送信が成されないこととなる。(状態S6)こ
の場合、リーダライタ30からレスポンスがないため、
上位装置20はコマンドを送信してから予め定義されて
いるタイムアウト時間T2を経過した後、再び、リーダ
ライタに向けてカードデータリードコマンドを送信する
(状態S7)。
【0064】一方、リーダライタ30では、リーダライ
タ30における瞬間停電時間Tの経過後、電源Vが復帰
すると再起動し、図2のフローチャートに示したCPU
リセット処理を実行した後、上位装置20からのコマン
ド待ちの状態となる。
【0065】ここで、電源の瞬間停止の時間をT、リー
ダが再起動に要する時間をT1とするとT2>(T+T
I)の関係が成立すれば、上位装置20のタイムアウト
時間T2を経過してコマンドを再送信した時点で、リー
ダライタ30はコマンド待ちの状態となっていることと
なる。
【0066】リーダライタ30が復帰後にコマンドを受
信した場合、リーダライタ30は図3に示したフローチ
ャートに示したコマンド処理を行う。即ち、コマンド電
文を解析し、その正当性、すなわち、パリティチェッ
ク、コマンド長チェックを実施して、当リーダライタで
サポートされたコマンドであることを判定する。
【0067】従って、送信時のノイズ等により正当性が
ないコマンドに対しては通常時と同じエラーレスポンス
コードを返すまた、この時、リーダライタは、本レスポ
ンスを起動後、最初のコマンドに対するレスポンスとカ
ウントしない。(状態S8)。
【0068】一方、カードデータリードコマンドを正常
に受信した場合、すなわち、コマンドの正当性を確認出
来た場合、リーダライタはRAM33の初回レスポンス
フラグを確認し、このレスポンスフラグが1であるた
め、リーダライタ起動後最初のコマンドに対するレスポ
ンスコード(AAAA)を上位装置20へ出力する(状
態S9)。
【0069】上位装置20は受信したレスポンスコード
がリーダライタ起動後最初のコマンドに対するレスポン
スコード(AAAA)であることにより、リーダライタ
が電源の瞬間停止などの発生等により、リセットしたこ
とを容易に認識し(状態9)、無線タグ(カード)10
を起動状態とするため、状態S1からの処理を再開する
(状態10)。
【0070】以上説明した第1の実施例では、リーダラ
イタ起動後最初のコマンドに対するレスポンスとして特
定のレスポンスコード(AAAA)を出力することによ
って、上位装置20ではリーダライタ30が電源の瞬間
停止などの発生によりリセットしたことを容易に認識可
能である。
【0071】従って、上位装置20側では、コマンドに
対するレスポンスとして特定のレスポンスコード(AA
AA)を追加するのみで良い。
【0072】又、リーダライタ30ではRAM33の初
回レスポンスフラグの記憶ステップ(ST4)並びに確
認ステップ(ST9,10,11)を追加するのみで良
いため、リーダライタ30側の処理を複雑にすること無
く、リーダライタ30が電源の瞬間停止などの発生によ
りリセットしたことを上位装置20に認識させることが
可能となる。
【0073】次に、本発明の第2の実施例を図6及び図
7に基づき説明する。
【0074】図6は、本発明の第2の実施例に係るリー
ダライタ30のリセット処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【0075】尚、第2の実施例では図1に示した第1の
実施例に係る無線タグリーダライタシステムのシステム
構成と全く同一の構成であり、リーダライタ30のリセ
ット処理が異なるのみであるため、第2の実施例におけ
るリーダライタ30のリセット処理について説明するこ
ととし、他の説明は省略する。
【0076】リーダライタ30は電源ONによる起動
時、又は、ウォッチドッグタイマによるリセットにより
CPU32中のCPUのリセット処理が開始される。
【0077】このリセット処理においては、まず、CP
U32の入出力ポート等の初期設定が行われる(ST2
1)。
【0078】CPU32の初期設定を行った後、RAM
33の指定アドレス値をリードする(ST22)。
【0079】このアドレス値のリード値が規定値(OX
AA55H)であるか否かによってリーダライタが通常
起動時か、電源の瞬間停電、又は、ウォッチドッグタイ
マによるリセットなどによる復帰なのかを判断する(S
T23)。
【0080】ここで、RAM33の指定アドレスの期待
値とは、リーダライタが起動された際に書き込まれた値
(OXAA55H)であり、RAM33の指定アドレス
の値が期待値ということはリーダライタが前回起動され
た際の値を保持していることを意味している。
【0081】RAM33はバックアップ電源39により
所定時間は記憶内容が消失しないように保持されている
ため、バックアップ電源39による保証時間範囲内の電
源の瞬間停止やウォッチドッグタイマーによるCPUリ
セット開始時にはRAM33には以前のデータが保持さ
れている。又、バックアップ電源39による保証時間範
囲を超えた時間の電源断の場合にはRAM33には以前
のデータは保持されていない。
【0082】従って、RAM33の指定アドレスの値が
期待値であるか否かにより、通常起動時か、又は、電源
の瞬間停電及びウォッチドッグタイマーによるリセット
なのかを判断することが可能となる。
【0083】従って、このRAM33の指定アドレス値
が規定値(OXAA55H)でない場合、通常起動と判
断し、自己診断としてROM34のチェックサムの確
認、RAM33のリードライト確認、RAM33の初期
化等の初期化処理が行われる(ST24)。
【0084】一方、上記RAM33の指定アドレス値が
規定値(OXAA55H)である場合、電源の瞬間停止
後の復帰、又は、ウオッチドッグタイマによるCPUリ
セットと判断して、RAM33の所定領域に初回レスポ
ンスフラグ、即ち、リーダライタ30が起動後にPCか
らの最初のコマンドを受信した状態か否かを判断するた
めのフラグとして“1”を設定し、自己診断を行うこと
なく、リーダ初期設定処理へ移行する(ST25)。
【0085】ここで、この初回レスポンスフラグとは、
リーダライタが、PCからのコマンド受信時に、起動後
最初のコマンドを受信した状態であるか否かを判定する
ために用いるフラグである。
【0086】次に、リーダライタ30のCPUはリーダ
ライタ30の初期設定として、PC20からの受信許可
を行い(ST26)、そして、CPU32はRAM33
の指定アドレスに規定値(OXAA55H)を書き込む
(ST27)。
【0087】その後、リーダライタはPCからのコマン
ド待ち状態となる(ST28)。
【0088】尚、第2の実施例におけるリーダライタ3
0のコマンド処理時の動作は図3に示したフローチャー
トと同じであるため説明を省略する。
【0089】図7は、図6にて示した第2の実施例にお
けるリーダライタ30を使用した無線タグリーダライタ
システムにおける上位装置20、リーダライタ30、無
線タグ10の間のコマンド/レスポンスの流れと時間の
経過の一例を示すシーケンス図である。
【0090】まず、図5(第1の実施例)のシーケンス
図では、リーダライタ起動後PCからの最初のコマンド
受信ではなく初回レスポンスを送信した後のコマンド処
理から説明しているが、図7に示したシーケンス図は最
初のコマンド受信時からのシーケンスを示している。
【0091】即ち、図6にて説明したようにCPUのリ
セット処理ではRAM33の指定アドレス値が規定値
(OXAA55H)である場合にRAM33の所定領域
に初回レスポンスフラグを設定するようになっているの
で、通常起動時には初回レスポンスフラグは設定されな
い。
【0092】従って、図7に示しように、リーダライタ
30は通常起動時には上位装置20から受信した最初の
コマンド(送信キャリア開始コマンド)から処理が開始
される。
【0093】尚、図7において、状態S21から状態S
25までのシーケンスの内容は図5に示した状態S1か
ら状態S5までのシーケンスと同じであるため、説明を
省略する。
【0094】状態S25の後、上位装置20が、カード
データリードコマンドをリーダライタ30に送信し後に
リーダライタ30に対する電源(V)の瞬間停止が生じ
た場合、リーダライタ30は動作不能となる。従って、
リーダライタ30は機能せず、無線タグ(カード)10
に対するコマンド送信処理及び、上位装置20に対する
レスポンスの送信が成されないこととなる。(状態S2
6)この場合、リーダライタ30からレスポンスがない
ため、上位装置20はコマンド送信から予め定義されて
いるタイムアウト時間T2を経過した後、再び、リーダ
ライタに向けてカードデータリードコマンドを送信する
(状態S27)。
【0095】一方、リーダライタ30では、リーダライ
タ30における瞬間停電時間Tの経過後、電源復帰する
と再起動して、図6のフローチャートに示したCPUリ
セット処理を実行した後、上位装置20からのコマンド
待ちの状態となる。
【0096】ここで、電源の瞬間停止の時間をT、リー
ダが再起動に要する時間をT3とするとT2>(T+T
3)の関係が成立すれば、上位装置20のタイムアウト
時間T2を経過してコマンドを再送信した時点で、リー
ダライタ30がコマンド待ちの状態となる。
【0097】さらに、この第2の実施例では、電源の瞬
間停止時間をT、バックアップ電源39による保証時間
をTmaxとした場合、T<Tmaxの瞬間停電が発生
した場合には、電源の瞬間停止後リーダライタ30がP
C20からのコマンドを受信可能になるまでの時間の短
縮化が計れる。
【0098】即ち、リーダライタ30が起動した後、通
常起動時には自己診断(ST24)を行い、電源の瞬間
停電などによる復帰時には自己診断を行うことなくリー
ダライタ30の初期設定を行うので、電源の瞬間停止な
どによる復帰時には、自己診断が省略されて、通常起動
時に比べPC20からのコマンドを受信可能になるまで
の時間の短縮化が計れる。
【0099】リーダライタ30が復帰後にコマンドを受
信した場合、リーダライタ30は図3に示したフローチ
ャートに示したコマンド処理を行う。即ち、コマンド電
文を解析し、その正当性、すなわち、パリティチェッ
ク、コマンド長チェックを実施して、当リーダライタで
サポートされたコマンドであることを判定する。そして
正当性がないコマンドに対しては通常時と同じエラーレ
スポンスコードを返すまた、この時、リーダライタ30
は、本レスポンスを起動後、最初のコマンドに対するレ
スポンスとカウントしない。(状態S28)。
【0100】一方、カードデータリードコマンドを正常
に受信した場合、すなわち、コマンドの正当性を確認出
来た場合、リーダライタはRAM33の初回レスポンス
フラグを確認し、T<Tmaxの瞬間停電の場合にはレ
スポンスフラグは1となっているため、リーダライタ起
動後最初のコマンドに対するレスポンスコード(AAA
A)を上位装置20へ出力する(状態S29)。
【0101】上位装置20は受信したレスポンスコード
がリーダライタ起動後最初のコマンドに対するレスポン
スコード(AAAA)であることにより、上位装置20
はリーダライタが電源の瞬間停止などの発生により、リ
セットしたことを容易に認識し(状態9)、無線タグ
(カード)10を起動状態とするため、状態S1からの
処理を再開する(状態30)。
【0102】以上説明した第2の実施例では、リーダラ
イタ30が電源の瞬間停止などの発生によりリセットし
た後の最初のコマンドに対するレスポンスとして特定の
レスポンスコード(AAAA)を出力することによっ
て、上位装置20ではリーダライタ30が電源の瞬間停
止などの発生によりリセットしたことを容易に認識可能
である。
【0103】従って、上位装置20側では、コマンドに
対するレスポンスとして特定のレスポンスコード(AA
AA)を追加するのみで良い。
【0104】又、リーダライタ30ではRAM33の指
定アドレスの確認ステップ(ST22,23)、初回レ
スポンスフラグの記憶ステップ(ST26)並びに確認
ステップ(ST9,10,11)を追加するのみで良い
ため、リーダライタ30側の処理を複雑にすること無
く、リーダライタ30が電源の瞬間停止などの発生によ
りリセットしたことを上位装置20に認識させることが
可能となる。
【0105】上記第2の実施例では、T>Tmaxの停
電が発生した場合には、初回レスポンスフラグが設定さ
れていないので、停電後の復帰時に特定のレスポンスコ
ード(AAAA)が出力されず、上位装置20はリーダ
ライタ30が停電後によりリセットしたことは認識でき
ない。この場合、上位装置20から送られるコマンドと
リーダライタ30から得られるレスポンスとが一致しな
いため、コマンド/レスポンスを繰り返した後にリーダ
ライタのエラーとなる。
【0106】次に、本発明の第3の実施例を図8乃至図
9に基づいて説明する。
【0107】この第3の実施例では、第1実施例並びに
第2実施例において説明したレスポンスフラグに相当す
るフラグを2種類使用するとともに、一方のフラグを不
揮発性メモリに記憶するものである。
【0108】図8は、本発明の第3の実施例に係る無線
タグリーダライタシステムのシステム構成図であり、図
8のシステム構成図ではリーダライタ30に不揮発性メ
モリとしてEEPROM41が設けられている点で図1
の構成図と相違しており、他の部分は同じである(同一
符号を付与)ためその説明は省略する。
【0109】上記EEPROM41は後述するように、
リーダライタ30が上位装置20から受信したコマンド
の処理中であったかどうかを識別するための第2のフラ
グを所定のアドレスに記憶するものであり、不揮発性メ
モリであるためこの第2のフラグは電源断に係らず保持
されるものである。
【0110】次に、リーダライタ30の起動時又はウォ
ッチドッグタイマによるリセット時のCPU32のリセ
ット処理について図9により説明する。
【0111】リセット処理においては、CPU32の入
出力ポート等の初期設定が行われ、(ST31)、次
に、自己診断としてROM34のチェックサムの確認、
RAM33のリードライト確認、RAM33の初期化等
の初期化処理が行われる(ST32)。そして、リーダ
ライタ30のCPU32はリーダライタ30の初期設定
として、PC20からの受信許可を行う(ST33)。
【0112】この後、RAM33の所定領域に第1のフ
ラグ(FL1)として“1”を設定する(ST34)。
ここで、この第1のフラグとは、リーダライタが、起動
後の状態であるか否かを判定するために用いるフラグで
ある。
【0113】その後、リーダライタはPCからのコマン
ド待ち状態となる(ST35)。
【0114】図10は、第3の実施例におけるリーダラ
イタ30のコマンド処理時の動作を説明するものであ
る。
【0115】PC20からのコマンドの受信待ち状態で
は、CPU32はコマンドを受信したかどうかを常時チ
ェックしている(ST36)。そして、PC20よりコ
マンドを受信した際には、リーダライタ30のCPU3
2はコマンド電文の正当性を判断する(ST37)。
【0116】第1の実施例と同様のチェックを行いPC
20より受信したコマンドに正当性がないと判断した際
には、リーダライタのCPU32はエラー種類に応じた
エラーレスポンスをPC20に出力する(ST38)。
【0117】一方、コマンド電文に正当性があると判断
した際には、CPU32は第1のフラグ(FL1)をR
AM33から又、第2のフラグ(FL2)をEEPRO
M41から読み出す(ST39)。
【0118】そして、CPU32は第1のフラグ(FL
1)と第2のフラグ(FL2)の双方が1に設定されて
いるかを判定する(ST40)。
【0119】ここで、第1のフラグ(FL1)は上述し
たようにCPU32のリセット時に設定されるものであ
るから、起動直後の状態では1が設定されている。又、
第2のフラグ(FL2)はリーダライタにおける以前の
コマンド処理が完結していれば0、電源断等によりコマ
ンド処理の途中で中断していれば1が設定されている。
【0120】従って、第1のフラグ(FL1)と第2の
フラグ(FL2)の双方が1に設定されているというの
は電源断等によりコマンド処理の途中で中断した後に起
動された状態を意味しており、第1のフラグ(FL1)
と第2のフラグ(FL2)の双方が1の場合には、CP
U32は初回レスポンスを送信する(ST41)。
【0121】このリーダ初回レスポンスの内容は第1並
びに第2実施例と同様である。
【0122】そして初回レスポンスの送信の後に、CP
U32はRAM33の第1のフラグ(FL1)の値を
“O”(“1”以外)に変更し(ST42)、再び、P
Cからのコマンド受信待ち状態(ST35)に戻る。
【0123】PC20側ではレスポンス中のインフォメ
ーション部が“AAAA”の場合、リーダライタ30が
再起動後にPCからの最初のコマンドを受信した状態で
あることを識別することが可能となる。
【0124】また、上記確認ステップ(ST40)にお
いて、第1のフラグ(FL1)と第2のフラグ(FL
2)の双方が1で無い場合には、受信したコマンドが最
終処理コマンドであるか否かが確認される(ST4
3)。
【0125】ここで、第1のフラグ(FL1)と第2の
フラグ(FL2)の双方が1で無い場合とは、上述した
初回レスポンスの送信後、又は、正常起動時であること
を意味している。
【0126】又、最終処理コマンドとは上位装置20が
リーダライタ30に対して送る一連のコマンド中で一番
最後に送信するコマンド(例えば送信キャリアオフのコ
マンド)である。
【0127】そして、上記確認ステップ(ST43)に
おいて、受信したコマンドが最終処理コマンドで無いと
確認された場合は、CPU32は受信したコマンドに応
じた処理を行い(ST44)、通常のレスポンス処理と
して当該コマンドの処理結果をPC20へ送信する(S
T45)。
【0128】次に、EEPROMの所定アドレスに記憶
されている第2のフラグFL2を1に設定する。尚、第
2のフラグFL2が既に1に設定されていれば変更を要
さず、その値を維持する。
【0129】一方、上記確認ステップ(ST43)にお
いて、受信したコマンドが最終処理コマンドであると確
認された場合は、CPU32は受信したコマンドに応じ
た処理を行い(ST44)、通常のレスポンス処理とし
て当該コマンドの処理結果をPC20へ送信する(ST
45)。
【0130】続いて、EEPROMの所定アドレスに記
憶されている第2のフラグFL2を0に設定する。尚、
第2のフラグFL2が既に0に設定されていれば変更を
要さず、その値を維持する。
【0131】以上のような動作においては、コマンド処
理の途中においてはEEPROM41の第2のフラグ
(FL2)は1に設定されており、電源断等によりコマ
ンド処理の途中で中断した場合でも第2のフラグは消失
していない。
【0132】従って、電源が復帰して再起動された際に
は、第1のフラグと第2のフラグの双方を確認すること
により、正常起動の状態であるのか、電源断等によりコ
マンド処理の途中で中断した後に起動された状態である
のかが、識別可能となり、後者の場合には最初に受信し
たコマンドに対してレスポンス中のインフォメーション
部が“AAAA”の初回レスポンスを送信することが可
能となる。
【0133】また、この第3の実施例では、不揮発性メ
モリを用いることにより瞬間停電のみならず、あらゆる
停電に対しても第2のフラグが保持されているので、コ
マンド処理の途中で中断した後に再起動された場合には
必ず初回レスポンスを送信することとなり、リーダライ
タ30と上位装置20との同期をスムーズに得ることが
出来る。
【0134】図11は、第1乃至第3の実施例における
無線タグリーダライタシステムにおいて上位装置20が
初回レスポンスを受領した後の、リーダライタ30との
間で行われるコマンド/レスポンスの流れと時間の経過
の一例を示すシーケンス図である。
【0135】上位装置20は上述したように、コマンド
に対するレスポンス中のインフォメーション部が“AA
AA”の初回レスポンスである場合、リーダライタ30
が停電後に再起動(リセット)した状態であることを認
識する(状態S10)。
【0136】リーダライタ30の再起動(リセット)を
認識すると、上位装置20は、送信キャリア開始コマン
ドをリーダライタ30に送信し、無線タグ10を起動可
能状態とする(状態S11)。
【0137】次に、上位装置20はカード起動コマンド
をリーダライタ30に送信し、リーダライタ30は当該
コマンドに基づき、無線タグ10に対するリセット信号
を送信し、このリセット信号に対するカードからの応答
信号を受信することによりその場に無線タグ10が存在
するか否かを判断する。その後、リーダライタ30は起
動正常終了のレスポンスを上位装置20に送信する(状
態S12)。
【0138】続いて、上位装置20は、カードID読取
りコマンドをリーダライタ30に送信し、リーダライタ
30は当該コマンドに基づきアンチコリジョンコマンド
を無線タグ10に送信し、受信アンテナ38の読みとり
エリアに複数枚ある無線タグ10から少なくとも1枚以
上の無線タグ10のIDを取得する。その後、リーダラ
イタ30は取得した無線タグ10のIDをレスポンスデ
ータとして上位装置20に送信する(状態S13)。
【0139】その後、上位装置20は、取得したカード
のIDと、過去に処理したデータとからアクセス未完了
の無線タグが存在しているか否かを判定する。
【0140】取得したカードのID中にアクセス未完了
の無線タグが含まれていた場合、リード若しくはライト
処理を行う対象となるカードを指定するカード指定コマ
ンドをリーダライタ30を介して無線タグ10に送信
し、リード/ライトアクセスの対象となる無線タグ(カ
ード)10のIDを指定する。その後、リーダライタ3
0を介して無線タグ(カード)10からのレスポンスを
レスポンスデータを受信する。(状態S14)。
【0141】続いて、上位装置20は、リーダライタ3
0を介して無線タグ10ににカードKEY認証コマンド
を送信し、指定済みの無線タグに対して、リードライト
アクセスの権限確認のためのKEY認証を行わせる。そ
の後、リーダライタ30を介して無線タグ(カード)1
0からのレスポンスを受信する(状態S15)。
【0142】ここで、無線タグ10における認証が正常
に終了した場合には、その後の無線タグ10とのリード
ライトアクセス動作が可能になる。
【0143】そして、上位装置20は、リーダライタ3
0を介してカードデータリードコマンドを無線タグ10
に送信し、認証済みの無線タグ10からリードデータを
受信する(状態S16)。
【0144】又、無線タグ10への書込みが必要な場合
には、上位装置20は、リーダライタ30を介してカー
ドデータライとコマンドを無線タグ10に送信し、認証
済みの無線タグ10にデータの書込みを行う(状態S1
7)。
【0145】無線タグ10からの読み出し並びに書込み
終了すると上位装置20は、リーダライタ30を介して
アクセス終了コマンドを無線タグ10に送信し、認証済
みの無線タグ10を非活性化させる(状態S18)。
【0146】その後、上位装置20は、先に取得したカ
ードのIDからアクセス未完了の無線タグが存在してい
るか否かを判定する。
【0147】アクセス未完了の無線タグ10が含まれて
いた場合、状態S16に戻り、アクセス未完了の無線タ
グ10に対するリード若しくはライト処理を行う。
【0148】一方、アクセス未完了の無線タグ10が無
い場合は、全ての処理が完了しているので、上位装置2
0はリーダライタ30に対して送信キャリア停止コマン
ドを送信し、リーダライタ30は送信キャリアを停止す
ることにより、無線タグ10は非活性化される(状態S
19)。
【0149】尚、送信キャリア停止コマンドは第3の実
施例における最終処理コマンドに相当する。
【0150】以上のように、上位装置20は端末装置で
あるリーダライタ30から初回レスポンスを受領した後
には、処理を再開し、未処理の無線タグに対するリード
又はライト処理を行うことが可能である。
【0151】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、設置環境
などの条件によって、リーダライタの電源が瞬間的に落
ちてしまったり、ノイズなどの影響によってCPUのリ
セット動作が発生した際に、PCはリーダライタへの各
コマンドに対するレスポンスによって、リーダライタに
発生した上記現象を容易に認識することが可能となる。
このことによって、上位装置はそのときの処理経過によ
って、次に行うべき処理を容易に決定することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る無線タグリーダ
ライタシステムのシステム構成図。
【図2】リーダライタ30の起動時の動作を説明する
図。
【図3】リーダライタ30のコマンド処理時の動作を説
明する図。
【図4】PC20より送信されるコマンド並びにPC2
0に送信されるレスポンスのフォーマットを説明する
図。
【図5】リーダライタ30を使用した無線タグリーダラ
イタシステムにおける上位装置20、リーダライタ3
0、無線タグ10の間のコマンド/レスポンスの流れと
時間の経過の一例を示すシーケンス図。
【図6】本発明の第2の実施例に係るリーダライタ30
のリセット処理を説明するためのフローチャート図。
【図7】第2の実施例におけるリーダライタ30を使用
した無線タグリーダライタシステムにおける上位装置2
0、リーダライタ30、無線タグ10の間のコマンド/
レスポンスの流れと時間の経過の一例を示すシーケンス
図。
【図8】本発明の第3の実施例に係る無線タグリーダラ
イタシステムのシステム構成図。
【図9】リーダライタ30の起動時又はウォッチドッグ
タイマによるリセット時のCPU32のリセット処理に
ついて説明する図。
【図10】第3の実施例におけるリーダライタ30のコ
マンド処理時の動作を説明する図。
【図11】第1乃至第3の実施例におれる無線タグリー
ダライタシステムにおいて上位装置20が初回レスポン
スを受領した後の、リーダライタ30との間で行われる
コマンド/レスポンスの流れと時間の経過の一例を示す
シーケンス図。
【符号の説明】
10 無線タグ 20 パーソナルコンピュータ(PC) 30 リーダライタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/07 G06K 19/00 N

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置に接続され上位装置からのコマ
    ンドに応じた処理を行う端末装置において、 端末装置のリセット動作が働いたことを検出する手段
    と、 リセット動作後に上位装置から最初に受信したコマンド
    に対するレスポンスとして端末装置がリセットされたこ
    とを上位装置に認識させるための特定のレスポンスを上
    位装置へ出力することを特徴とする端末装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1の端末装置において、 端末装置のリセット動作後上位装置からの最初のコマン
    ドを受信した際に受信したコマンド電文の正当性を判断
    する手段を有し、正当性が確認された最初のコマンドに
    対して上記特定のレスポンスコードを上位装置へ返すこ
    とを特徴とする端末装置。
  3. 【請求項3】 上位装置と接続され上位装置からのコマ
    ンドに応じた処理を行う端末装置において、 データを保持する揮発性メモリと、 端末装置の起動時に上記揮発性メモリに所定のデータを
    記憶させる第1の手段と、 上位装置からのコマンド受信時に上記揮発性メモリに所
    定のデータが保持されているか否かにより電源断が生じ
    たか否かを検出する第2の手段と、 上記検出手段により電源断が生じたことが検出された場
    合は上位装置から受信したコマンドに対するレスポンス
    として端末装置に電源断が生じたことを上位装置に認識
    させるための特定のレスポンスを上位装置へ出力する第
    3の手段と、 上記検出手段により電源断が生じたことが検出されなか
    った場合は上位装置から受信したコマンドに対するレス
    ポンスとして上位装置からのコマンドに対する処理結果
    を上位装置へ出力する第4の手段とを有することを特徴
    とする端末装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3の端末装置において、上記
    第3の手段により特定のレスポンスを上位装置へ返した
    後に上記揮発性メモリに保持されている所定のデータを
    他のデータに変更する手段を有することを特徴とする端
    末装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項3の端末装置において、 上記揮発性メモリに保持されたデータが電源断状態にお
    いても一定時間保持させるバックアップ電源と、 端末装置の起動時に上記メモリの特定アドレスの値を読
    み出しその値の正当性によって、電源の瞬間停止による
    復帰起動か、電源オフ状態からの起動かを判断する第1
    の手段と、 上記判断手段により電源オフ状態からの起動と判断され
    た場合には上記メモリの初期化を含む自己診断を行う第
    2の手段と、 上記判断手段により電源の瞬間停止からの復帰起動と判
    断された場合には上記揮発性メモリに所定のデータを記
    憶させる第3の手段と、 上位装置からのコマンド受信時に上記揮発性メモリに上
    記所定のデータが保持されている場合には電源断後の最
    初のコマンド受信であることを上位装置に認識させるた
    めの特定のレスポンスを上位装置へ出力する第4の手段
    と、 上位装置からのコマンド受信時に上記揮発性メモリに上
    記所定のデータが保持されていない場合には上位装置か
    らのコマンドに対する処理結果を上位装置へ出力する第
    5の手段とを有することを特徴とする端末装置。
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