JP2002180868A - 内燃エンジンの燃料噴射制御方法および燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの燃料噴射制御方法および燃料噴射制御装置

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JP2002180868A
JP2002180868A JP2000379748A JP2000379748A JP2002180868A JP 2002180868 A JP2002180868 A JP 2002180868A JP 2000379748 A JP2000379748 A JP 2000379748A JP 2000379748 A JP2000379748 A JP 2000379748A JP 2002180868 A JP2002180868 A JP 2002180868A
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internal combustion
combustion engine
engine
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Masahiko Enoyoshi
政彦 榎吉
Shiro Asaeda
史郎 朝枝
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットルポジションセンサや負圧センサな
どを不用にして、これらセンサ類の取付けスペースや取
付け構造を車体側に設ける必要を無くし、小型車にも搭
載し易いものとする。 【解決手段】 燃料噴射式内燃エンジンにおいて、クラ
ンク軸の回転変動の度合いに基づいてエンジンの負荷を
検出し、この検出したエンジン負荷に基づいて燃料噴射
量を制御する。ここに回転変動の度合いから検出したエ
ンジン負荷は、エンジン回転速度によって変化するか
ら、特にエンジン回転速度の変化範囲が広い場合にはこ
のエンジン回転速度によってエンジン負荷を補正するの
がよい。すなわち回転変動の度合いとエンジン回転速度
とに基づいてエンジン負荷を求めるのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料噴射式内燃
エンジンの燃料噴射制御方法と、燃料噴射制御装置とに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射式内燃エンジンにおいては、エ
ンジン負荷によってシリンダ内に吸入される空気量が変
化するため、燃料噴射量をエンジン負荷によって変化さ
せ、燃料噴射量を適正に制御することにより燃費の向上
を図っている。すなわちスロットル弁を閉じた小負荷時
には吸入空気量が少なくなるから燃料噴射量を減らし、
スロットル弁を大きく開いた大負荷時には燃料噴射量を
増やす。
【0003】また回転速度の変化に対して燃料噴射タイ
ミングを変化させることもある。例えばシリンダ内へ燃
料を噴射する直接噴射方式の場合などでは、シリンダ内
の空気流によって燃料を運び混合気濃度を不均一にして
燃焼を改善するために、燃料噴射タイミングを回転速度
によって変化させる(層状燃焼)。
【0004】従来よりエンジン負荷を検出するために、
スロットル弁開度を検出するものが公知である。図10
はスロットル弁開度を検出する従来の自動二輪車の側面
図、図11はその燃料噴射制御装置を示すブロック図で
ある。
【0005】図10において符号10はダブルクレード
ル型のパイプ構造の車体フレーム、12は操向前輪、1
4は操向ハンドルバー、16は駆動後輪、18は燃料タ
ンク、20は跨座式の着座シートである。22は単気筒
4サイクル火花点火式内燃エンジンであり、車体中央付
近に搭載されている。
【0006】エンジン22のシリンダ22Aの後面には
スロットル弁を有する気化器24が取付けられている。
この気化器24はエアクリーナ(図示せず)から空気を
吸入し、シリンダ22Aに導く。気化器24のスロット
ル弁開度は、操向ハンドルバー14に設けたスロットル
グリップ14Aによって制御される。スロットル弁開度
は、この気化器24に取付けたスロットルポジションセ
ンサ(TPS)26によって検出される。シリンダ22
Aの前面には排気管28が接続されている。排気管28
はエンジン22の下方を通り排気消音器30に導かれ
る。
【0007】図11において、32はシリンダ22Aに
設けた点火栓、34は燃料噴射弁である。燃料噴射弁3
4はシリンダヘッドに取付けられ、燃料噴射制御装置3
6が出力する駆動パルス信号iに基づいて所定量の燃料
を所定タイミングで燃焼室内に直接噴射する。すなわち
燃料噴射弁34は電磁駆動式であり、筒内直接噴射式で
ある。なお燃料はシリンダヘッドに取付けた燃料加圧ポ
ンプ38で加圧されて燃料噴射弁34に導かれる。この
ポンプ38はシリンダヘッド内の吸・排気弁を開閉する
カム軸(図示せず)によって駆動される。燃料噴射制御
装置36はマイクロコンピュータなどで構成された電子
回路40と、CDI(コンデンサ放電式点火回路)で構
成される燃料噴射回路42と、電源回路44とを含む。
【0008】電源回路44にはメインスイッチ46を介
して電池48が接続されている。電源回路44は、燃料
噴射回路42に供給する電源電圧および電子回路40に
供給する電源電圧を出力する定電圧回路で構成される。
燃料噴射回路42は電子回路40が出力する噴射信号p
に基づいて噴射弁駆動パルスiを燃料噴射弁34へ送
る。燃料噴射弁34はこのパルスiによって開弁し、燃
料を燃焼室内へ噴射する。そして所定の点火タイミング
に点火栓32が火花を発生し、混合気が発火するもので
ある。
【0009】電子回路40は、回転速度検出回路50
と、スロットル位置検出回路52と、スロットル開度算
出回路54と、燃料噴射量・噴射タイミング決定回路5
6とを有する。回転速度検出回路50は、エンジン22
のクランク軸の回転に同期してパルスを出力するセンサ
58の出力に基づいてエンジン回転速度(クランク軸回
転速度)Nを検出する。
【0010】スロットル位置検出回路52は、スロット
ルポジションセンサ(TPS)26の出力に基づき、ス
ロットル位置を示す信号aを検出する。スロットル開度
算出回路54はこのスロットル位置を示す信号aに基づ
きスロットル開度θを算出する。燃料噴射量・噴射タイ
ミング決定回路56はこのスロットル開度θと、エンジ
ン回転速度Nとに基づいて噴射タイミングと開弁時間を
示す信号pを出力する。前記燃料噴射回路42はこの信
号pに基づいて駆動パルスiを出力するものである。こ
の駆動パルスiがオンとなる時間幅によって噴射量が制
御され、オン・オフのタイミングによって噴射タイミン
グが制御される。
【0011】ここに燃料噴射量・噴射タイミング決定回
路56は、電子回路40に予めメモリしたスロットル開
度θとエンジン回転速度Nと燃料噴射量mとの関係を示
す3次元マップを用いて噴射量mを求める。同様にスロ
ットル開度θと回転速度Nと噴射タイミングαとの関係
を示す3次元マップを用いて、噴射タイミングを求め
る。
【0012】以上説明したものはスロットル開度とエン
ジン回転速度とに基づいてエンジン負荷を求め、燃料噴
射量mおよび噴射タイミングαを制御するものである。
エンジン負荷をさらに正確に求めるために、吸気負圧を
検出して噴射量mやタイミングαを制御することも従来
より行われている(真空進角)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の装置
では、エンジン負荷を検出するためにスロットル開度θ
を用いたり、吸気負圧を用いていた。このためスロット
ルポジションセンサ26、スロットル位置検出回路52
などが必要になったり、吸気負圧を検出する負圧センサ
ーが必要になるという問題があった。
【0014】このため部品点数が増えるという問題があ
った。またこれらの部品をエンジンに取付けるためスペ
ースや構造を車体側に設けておく必要が生じる。しかし
特に小型車ではこのようなスペースや構造を確保するの
が困難なことが多いという問題があった。
【0015】この発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、スロットルポジションセンサや負圧センサ
などを不用にして、これらセンサ類の取付けスペースや
取付け構造を車体側に設ける必要を無くし、小型車にも
搭載が可能な内燃エンジンの燃料噴射制御方法を提供す
ることを第1の目的とする。またこの方法の実施に直接
使用する燃料噴射制御装置を提供することを第2の目的
とする。
【0016】
【発明の構成】この発明者は、クランク軸の回転変動の
度合いがエンジン負荷によって変化することを知り、ク
ランク軸の回転変動の度合いによって逆にエンジン負荷
が検出できることを知った。この発明はこの現象を利用
して、クランク軸の回転変動の度合いに基づいてエンジ
ン負荷を求め、また燃料噴射量mを決定するものであ
る。
【0017】すなわちこの発明によれば第1の目的は、
燃料噴射式内燃エンジンにおいて、クランク軸の回転変
動の度合いに基づいてエンジンの負荷を検出し、この検
出したエンジン負荷に基づいて燃料噴射量を制御するこ
とを特徴とする内燃エンジンの燃料噴射制御方法により
達成される。
【0018】ここに回転変動の度合いから検出したエン
ジン負荷は、エンジン回転速度によって変化するから、
特にエンジン回転速度の変化範囲が広い場合にはこのエ
ンジン回転速度によってエンジン負荷を補正するのがよ
い。すなわち回転変動の度合いとエンジン回転速度とに
基づいてエンジン負荷を求めるのがよい。
【0019】このように回転速度の変動あるいはこれと
回転速度とによってエンジン負荷を検出する場合には、
エンジン回転速度の増減から負荷の減増を検出する場合
に比べて、負荷の変化を速やかに検出することが可能に
なる。すなわち負荷の増減により回転速度が変化するま
で待たずに、クランク軸の1ないし数回転の間での回転
速度の変動から直接負荷を検出するからである。
【0020】回転変動の度合いは、クランク軸と一体に
回転する回転体の予め決めた一定角度範囲の通過時間
(t)と、回転体の1周期(T)との比率(t/T)に
より求めることができる。例えばこの比率(t/T)の
クランク軸1回転ごとあるいは2回転ごとの差や比率を
回転変動の度合いとすることができる。回転体はクラン
ク軸に同期して回転するものであってもよい。
【0021】2サイクルエンジンではクランク軸は1燃
焼サイクルにつき1回転するから、比率(t/T)の変
動(1回転ごとの差あるいは比率)を回転変動の度合い
とすることができる。4サイクルエンジンではクランク
軸の連続する2回転分の変動、例えばクランク軸の1/
2の速度で回転するカム軸の比例(t/T)の変動を回
転変動の度合いとすることができる。また4サイクルエ
ンジンでは、圧縮行程の比率(t/T)と排気行程の比
率(t/T)の変動(差、比率)を回転変動の度合いと
してもよい。
【0022】エンジンは例えば発電機を駆動したり自動
車などの乗り物を駆動するものとすることができる。こ
の場合には前記したように検出したエンジン負荷に基づ
いて、スロットル弁開度や燃料噴射量を増減させる。こ
のようにすれば発電機負荷が変化した時にエンジン回転
速度の変動を速やかに抑制でき、走行車速を一定に保つ
オートクルーズ装置を有する乗り物では走行抵抗が変化
した時に車速の変化を速やかに抑制することができる。
この発明は、燃料を燃焼室内へ直接噴射して点火栓で着
火するガソリン直噴エンジン、吸気管内へ噴射して点火
栓で着火するガソリンエンジンばかりでなく、ディーゼ
ルエンジンにも適用可能である。
【0023】エンジン負荷は、マイクロコンピュータの
メモリに記憶したマップを用いて求めることができる。
このマップは回転変動の度合いと、クランク軸回転速度
と、エンジン負荷とを変数とする3次元変換マップとす
る。燃料噴射量は同様に、エンジン負荷とエンジン回転
速度と燃料噴射量とを変数とする3次元変換マップに基
づいて決定することができる。
【0024】また、エンジン負荷を回転変動の度合いに
置き換える事により、回転変動の度合いとクランク軸回
転速度と燃料噴射量とを変数とする3次元変換マップを
1回使用するだけで 燃料噴射量を決定することができ
る。これらの変換マップはエンジンについて予め測定し
てその結果から決めることができる。
【0025】この発明によれば、第2の目的は、燃料噴
射式内燃エンジンの燃料噴射制御装置において、前記エ
ンジンのクランク軸と一体に回転しその一定角度範囲を
識別するためのマークが付された回転体と、前記回転体
の前記マークを検出するマーク検出手段と、前記マーク
検出手段の出力からクランク軸の回転変動の度合いを検
出する回転変動度合い検出手段と、クランク軸の回転速
度検出手段と、前記回転変動の度合いと回転速度とに基
づいてエンジンの負荷量を算出する負荷量算出手段と、
前記負荷量と回転速度とに基づいて燃料噴射量を決定す
る燃料噴射量決定手段と、この燃料噴射量決定手段で決
定した噴射量の燃料を噴射させる燃料噴射回路と、を備
えることを特徴とする内燃エンジンの燃料噴射制御装
置、により達成される。
【0026】回転体に設けるマークは、回転体の外周
(または内周)に沿って形成した突起とし、マーク検出
手段はこの突起を検出するセンサとすることができる。
この突起は、回転体の外周または内周に沿って複数個設
けることができる。その場合、突起の間隔、幅は異なっ
てもよい。
【0027】回転体は鉄などの磁性材で形成し、センサ
は突起の回転軌跡に対向するコイル(パルサコイルなど
のピックアップコイル)で形成することができる。この
場合は、コイルの鉄芯を通る磁路の磁気抵抗の変化から
突起の両端を検出する。マークは回転体の所定角度離し
た位置に固着した永久磁石とし、センサはこの永久磁石
の通過を検出するホール素子などの磁気センサとしても
よい。さらにマークをスリットとして、このスリットを
発光ダイオードと受光素子とで光学的に検出するもので
あってもよい。
【0028】回転変動度合い検出手段、負荷量算出手
段、点火時期決定手段などはマイクロコンピュータで構
成することができる。この場合回転変動度合いと回転速
度と負荷量の関係を示す3次元変換マップはコンピュー
タのメモリに予め記憶しておく。同様に負荷量と回転速
度と燃料噴射量との関係を示す3次元変換マップもコン
ピュータのメモリに予め記憶しておけばよい。なお電子
回路の主要部分はマイクロコンピュータのソフトウェア
で構成できるので、部品点数が増大することはない。
【0029】
【実施態様】図1はこの発明の一実施態様のブロック
図、図2は回転体とマーク検出手段を示す図、図3はこ
の実施態様の動作流れ図、図4はマーク検出から負荷量
(L)算出までの動作概念図、図5は回転変動度合い
(回転変動度A)とエンジン回転速度(N)と負荷量
(L)との関係を示す3次元変換マップを示す図、図6
は負荷量(L)と回転速度(N)と燃料噴射量(m)と
の関係を示す3次元変換マップを示す図である。
【0030】なおこの実施態様は図10に示した4サイ
クル単気筒エンジンに適用したものであり、回転変動率
(A)は次のように求めたものである。
【0031】突起の角度範囲を上死点前(BTDC)6
0°とした時にこの突起がセンサを通過する時間(t)
と1回転に要する時間(1周期)(T)との比率(t/
T、単位は%)を圧縮行程と排気行程について求めた。
また回転速度Nの単位はr.p.m.、負荷Lの単位は
N・m(ニュートン・メートル)である。
【0032】図7は圧縮行程についてのこの比率(t/
T)の変化を示し、図8は排気行程についてこの比率
(t/T)の変化を示す。図9は回転変動度(回転変動
の度合い)の変化を示すものであり、図7のデータから
図8の同一条件のデータを減算したものである。なおこ
の図9のデータは10周期間の平均値を用いた。
【0033】図1において136は燃料噴射制御装置で
あり、マイクロコンピュータなどで構成される電子回路
138と、CDIなどで構成される燃料噴射回路42
と、電源回路44を有する。燃料噴射回路42と電源回
路44は前記図11に示した従来装置のものと同一であ
るからその説明は繰り返さない。
【0034】図2において、回転体100は鉄製のドラ
ム状であり、クランク軸(図示せず)の一端に固定され
ている。この回転体100の外周面には60°の角度範
囲内で連続する突起102が形成されている。この突起
102は本発明におけるマークとなるものである。なお
この図2上で回転体100は時計方向に回転し、突部1
02はクランク軸の上死点(TDC、Top Dead Cente
r)から反時計方向に60°の範囲に位置する。
【0035】104はピックアップコイルであり、上死
点TDCより反時計方向に60°進角した位置で回転体
100の外周に対向している。このピックアップコイル
104は、本発明におけるマーク検出手段となるもので
あり、例えばコイルの磁界が突起102が近接した時に
磁気抵抗が変化するのをコイルで検出するものである。
【0036】回転体100は例えば永久磁石式AC発電
機のロータを利用することができる。すなわちロータの
内周面に永久磁石を固着し、ロータの内側に発電用ステ
ータコイルを収容したAC発電機のロータを利用するも
のである。またピックアップコイル104は従来装置に
設けた点火時期検出用のコイルを利用することができ
る。
【0037】この回転体100は図2で時計方向に回転
すると、突起102の先端102Aがコイル104の前
を通過する時(BTDC60°の時)にコイル104に
正(または負)のパルスが発生する。また突起102の
後端102Bがコイル104の前を通過する時(BTD
C0°の時)にコイル104に負(または正)のパルス
が発生する。
【0038】図1において電子回路140は、回転速度
検出回路200、回転変動度合い検出回路202、負荷
量算出回路204、点火時期決定回路206などを有す
る。なおこれらは回路200〜206の少なくとも一部
はマイクロコンピュータのソフトウェアで構成される。
【0039】前記コイル104の出力信号、すなわち突
起102の先端102Aおよび後端102Bを検出して
出力される正負のパルスは、回転速度検出回路200に
入力され、ここで連続する2つの正パルスの時間間隔あ
るいは2つの負のパルスの時間間隔から回転速度N
(r.p.m.)を求める。またこのコイル104の出
力パルスは回転変動度合い検出回路202にも入力さ
れ、ここで回転変動度合いRを求める。この回転変動度
合いRは図4に示すようにして求めることができる。
【0040】回転変動度合い検出回路202は、突起1
02の先端102Aから後端102Bまでの時間間隔を
測定し、圧縮行程での時間間隔をtn−1とし、次の排
気行程での時間間隔をtとする。また連続する正(ま
たは負)のパルスの時間間隔を測定することにより、ク
ランク軸の1回転に要する時間すなわち1周期Tを求め
る。ここに圧縮行程の1周期をTn−1、排気行程の1
周期をTとする。
【0041】回転変動度合いRを求める第1の方法は、
突起の検出時間tと1周期Tとの比率t/Tを求め、こ
の比率(t/T)≡Rを変動度合いとする方法である。
回転変動度合いRを求める第2の方法は、前記の第1の
方法で求めた比率(t/T)を圧縮行程と排気行程につ
いて求め、両者の差を変動度合いとするものである。す
なわち圧縮行程の比率(tn−1/Tn−1)=R
n−1と、排気行程の比率(t/T)=Rとの差
(Rn−1−R)≡Dを圧縮または排気行程ごとに求
め、この差Dを変動度合いとするものである。
【0042】図7は圧縮行程における比率Rn−1
(tn−1/Tn−1)を%表示したものである。例え
ば回転変動が無ければ(60°/360°)=0.16
7であるから約16.7%となるが、圧縮行程では上死
点(TDC)付近でのクランク軸回転速度が下がるか
ら、この比率Rn−1は大きくなる。この比率Rn−1
は、図7に示すように回転速度Nが小さい程回転変動が
大きくなる。図8は同様に排気行程における比率R
(t/T)を%表示したものである。
【0043】図9はこれら図7と図8を用いて、前記第
2の方法により圧縮行程の比率R −1と排気行程の比
率Rとの差D=(Rn−1−R)を示す。ここでは
1サイクルごとの回転変動を10周期間で平均化するこ
とにデータの安定性を高めている。前記回転変動度合い
検出回路202は以上の計算をクランク軸回転に同期し
て繰り返す。
【0044】この図9に示した特性はエンジンによって
予め測定してマイクロコンピュータのメモリに予め記憶
しておく。例えば図5に示すような3次元変換マップと
して記憶しておく。負荷量算出回路204は、回転変動
度合い検出回路202で求めた回転変動度合いDと、回
転速度Nとを用いて、この図5の変換マップから負荷量
(後輪負荷、N・m)を求める。
【0045】マイクロコンピュータのメモリには、エン
ジンによって決まる図6に示す特性、すなわち負荷量L
−回転速度N−燃料噴射量mの関係を示す特性を予め記
憶しておく。この図6では、燃料噴射量mは相対値で示
す。燃料噴射量・噴射タイミング決定回路206は、前
記負荷量算出回路204で求めた負荷量Lと回転速度N
とを用いて図6の変換特性から燃料噴射量mを求める。
そしてこの燃料噴射量mに対応する噴射信号pを燃料噴
射回路42に送出する。燃料噴射回路42はこの信号p
に基づいて燃料噴射弁34から燃料を噴射させるもので
ある。
【0046】次にこの実施態様の動作を図3に基づいて
まとめて説明する。まずエンジン始動後にアイドリング
運転を行う時には(ステップS300)、噴射量mは一
定値m1に固定して(ステップS302)、制御を行う
(ステップS304)。アイドリングか否かは、例えば
回転速度検出回路200で検出した回転速度Nから判別
することができる。
【0047】アイドリングでなければ(ステップS30
0)、回転変動度合い検出回路202は回転変動度合い
Dを検出する(ステップS306)。電子回路140の
マイクロコンピュータは、この変動度合いDが一定範囲
M〜Dm内に入っているか否か判定し(ステップS30
8)、この範囲を外れていれば燃料噴射量を固定値
2、m3に設定する。この範囲DM〜Dmの中に入ってい
れば、回転速度検出回路200で求めた回転速度Nを用
いて(ステップS314)、負荷量算出回路204は図
5の変換マップにより負荷量Lを求める(ステップS3
16)。
【0048】燃料噴射量・噴射タイミング決定回路20
6は、この負荷量Lと回転速度Nを用いて図6の変換マ
ップから噴射量mを求める。そしてこの噴射量mに対応
した信号pを燃料噴射回路42に送り、噴射弁34から
燃焼室内へ燃料を噴射させるものである。
【0049】燃料噴射タイミングについては、噴射量m
や回転速度などを考慮して予め適切な噴射タイミングを
変換マップとしてメモリしておく。そして燃料噴射量・
噴射タイミング決定回路206でこのタイミングを求
め、このタイミングで信号Pを出力すればよい。噴射タ
イミングは別の回路で決定し、燃料噴射回路42で噴射
量mを示す信号Pと組合せて駆動パルスiを出力しても
よい。
【0050】
【発明の効果】請求項1〜9の発明は以上のように、ク
ランク軸の回転変動の度合いに基づいて(請求項1)、
あるいは回転変動の度合いと回転速度とに基づいて(請
求項2)、エンジン負荷を検出し燃料噴射量を制御する
から、スロットルポジションセンサや負圧センサなどが
不用になり、装置の小型化に適する。このため部品点数
が減りこれらのセンサ類を取付けスペースや取付け構造
を車体側に設ける必要がなくなり、小型車に搭載するの
に特に都合が良い。また回転速度の増減により負荷の減
増を判定する場合のように負荷変動の結果回転速度が変
化するまで待つことなく、回転変動の度合いから直接負
荷が検出でき噴射量を制御できるので、制御の応答性が
向上する。
【0051】請求項10〜11の発明によれば、請求項
1〜9のいずれかの方法に実施に直接使用する点火時期
制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様であるブロック図
【図2】回転体とマーク検出手段を示す図
【図3】動作の流れ図
【図4】マーク検出から負荷量算出までの動作概念図
【図5】3次元変換マップを示す図
【図6】3次元変換マップを示す図
【図7】圧縮行程の比率(t/T)の変化を示す図
【図8】排気行程の比率(t/T)の変化を示す図
【図9】回転変動度合いを示す図
【図10】従来の自動二輪車の側面図
【図11】その燃料噴射制御装置のブロック図
【符号の説明】
22 エンジン 32 点火栓 34 燃料噴射弁 38 燃料加圧ポンプ 100 回転体(ロータ) 102 突起(マーク) 104 ピックアップコイル(マーク検出手段) 136 燃料噴射制御装置 200 回転速度検出回路(手段) 202 回転変動度合い検出回路(手段) 204 負荷量算出回路(手段) 206 燃料噴射量・噴射タイミング決定回路(手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 362 F02D 45/00 362K F02P 7/067 301 F02P 7/067 301A 302 302C Fターム(参考) 3G019 AB02 AB03 DC06 GA05 HA02 HA15 3G084 BA13 BA15 DA13 EA07 EB06 FA33 FA38 3G301 JA20 MA11 MA18 NA06 NA08 NC02 NE23 PE01Z PE02Z PE03Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射式内燃エンジンにおいて、クラ
    ンク軸の回転変動の度合いに基づいてエンジンの負荷を
    検出し、この検出したエンジン負荷に基づいて燃料噴射
    量を制御することを特徴とする内燃エンジンの燃料噴射
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、エンジンの負荷をク
    ランク軸の回転変動の度合いとクランク軸回転速度とに
    基づいて検出することを特徴とする内燃エンジンの燃料
    噴射制御方法。
  3. 【請求項3】 回転変動の度合いは、クランク軸と一体
    に回転する回転体の予め決めた一定角度範囲の通過時間
    (t)と前記回転体の1周期(T)との比率(t/T)
    によって求める請求項1または2の内燃エンジンの燃料
    噴射制御方法。
  4. 【請求項4】 回転変動の度合いは、一定回転ごとの比
    率(t/T)の差あるいは比率である請求項3の内燃エ
    ンジンの燃料噴射制御方法。
  5. 【請求項5】 内燃エンジンは4サイクルエンジンであ
    り、回転変動の度合いは、圧縮行程における比率(t/
    T)と排気行程の比率(t/T)との変動である請求項
    4の内燃エンジンの燃料噴射制御方法。
  6. 【請求項6】 回転変動の度合いは、クランク軸に同期
    して回転する回転体から検出する請求項1〜5のいずれ
    かの内燃エンジンの燃料噴射制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの方法で検出し
    たエンジンの負荷とクランク軸回転速度とに基づいて燃
    料噴射タイミングを決めることを特徴とする内燃エンジ
    ンの燃料噴射制御方法。
  8. 【請求項8】 回転変動の度合いとクランク軸回転速度
    とに基づいてエンジン負荷を求める変換マップと、エン
    ジン負荷とクランク軸回転速度とに基づいて燃料噴射量
    を求める変換マップとを用いて燃料噴射量を求める請求
    項7の内燃エンジンの燃料噴射制御方法。
  9. 【請求項9】 回転変動の度合いとクランク軸回転速度
    とに基づいて燃料噴射量を求める変換マップを用いて燃
    料噴射量を求める請求項7の内燃エンジンの燃料噴射制
    御方法。
  10. 【請求項10】 燃料噴射式内燃エンジンの燃料噴射制
    御装置において、 前記エンジンのクランク軸と一体に回転しその一定角度
    範囲を識別するためのマークが付された回転体と、 前記回転体の前記マークを検出するマーク検出手段と、 前記マーク検出手段の出力からクランク軸の回転変動の
    度合いを検出する回転変動度合い検出手段と、 クランク軸の回転速度検出手段と、 前記回転変動の度合いと回転速度とに基づいてエンジン
    の負荷量を算出する負荷量算出手段と、 前記負荷量と回転速度とに基づいて燃料噴射量を決定す
    る燃料噴射量決定手段と、 この燃料噴射量決定手段で決定した噴射量の燃料を噴射
    させる燃料噴射回路と、を備えることを特徴とする内燃
    エンジンの燃料噴射制御装置。
  11. 【請求項11】 回転体に付されるマークは回転体の周
    方向へ一定角度範囲突出する突起で形成され、マーク検
    出手段は回転体の前記突起の回転軌跡に対向して突起の
    位置を検出するセンサで形成される請求項10の内燃エ
    ンジンの燃料噴射制御装置。
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