JP2002178804A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2002178804A JP2000376551A JP2000376551A JP2002178804A JP 2002178804 A JP2002178804 A JP 2002178804A JP 2000376551 A JP2000376551 A JP 2000376551A JP 2000376551 A JP2000376551 A JP 2000376551A JP 2002178804 A JP2002178804 A JP 2002178804A
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良隆 日野
Yoshiyuki Miura
芳幸 三浦
Kenji Horiguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド部材の長さ寸法を増加させずに乗降位
置における座席本体の地上高を従来よりも低くする。 【解決手段】 本発明に係る車両用シートは、座席本体
12がガイド部材13に沿って車室内から車外に下降し
ながら移動可能な車両用シートであって、ガイド部材1
3の傾きを調整する傾斜調整手段70,72を備えるこ
とを特徴とする。このため、座席本体12を車室内から
乗降位置まで移動させる際に、その座席本体12の下降
率を車室内で小さく、乗降位置近傍において大きく設定
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席本体がガイド
部材に沿って車室内から車外に下降しながら移動可能な
構造の車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シート1は、図1
0に示すように、座席本体ユニット2を車両の幅方向
(図10において左右方向)にスライド支持するガイド
部材4を備えている。ガイド部材4は一定の傾きを有す
る一対の直線状レールから構成されており、そのガイド
部材4に座席本体ユニット2の前後方向支持台2aがス
ライド可能に載置されている。また、前後方向支持台2
aの上には回転支持台2bを介して座席本体2cが載置
されている。乗降時には、回転支持台2bによって座席
本体2cをドア開口部D側に約90度回転させた状態
で、座席本体ユニット2をガイド部材4に沿ってスライ
ドさせ、ドア開口部Dから車外に移動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、車両
用シート1のガイド部材4は一定の傾きを有する一対の
直線状レールから構成されているため、座席本体2cを
車室内から車外方向にスライドさせる際のその座席本体
2cの下降率は一定である。このため、スライド終了位
置(以下、乗降位置という)における座席本体2cの地
上高をさらに低くしようとすれば、ガイド部材4の長さ
寸法を大きく設定するか、あるいは長さ寸法はそのまま
でガイド部材4の傾きを大きく設定する必要がある。し
かし、車室内のスペースを考慮するとガイド部材4の長
さ寸法を大きくするのには限界がある。また、ガイド部
材4の傾きを大きく設定すると車室内でその座席本体2
cの位置が他の座席よりも高くなる(縦方向に嵩張る)
という問題が生じる。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、車室内で嵩張らない構造で、乗降位置における
座席本体の地上高を従来よりも低くできる車両用シート
の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、座席
本体がガイド部材に沿って車室内から車外に下降しなが
ら移動可能な構造の車両用シートであって、前記ガイド
部材の傾きを調整する傾斜調整手段を備えることを特徴
とする。
【0006】本発明によると、ガイド部材の傾きを調整
する傾斜調整手段が設けられているため、座席本体を車
室内から乗降位置まで下降移動させる際に、その座席本
体の下降率を車室内で小さく、乗降位置近傍において大
きく設定できる。このため、ガイド部材の長さ寸法を増
加させないで乗降位置における座席本体の地上高を従来
より低くできる。また、車室内ではガイド部材の傾きを
緩やかにできるため、車室内における座席本体の位置が
高くならない。このため、車室内で車両用シートが嵩張
らない。即ち、車両用シートが大型化することなく、乗
降位置における座席本体の地上高が従来よりも低くな
る。
【0007】ここで、請求項2のように、傾斜調整手段
によってガイド部材を支点回りに上下揺動させれば、従
来のように直線状のガイド部材を使用しても、その傾き
を変えることができる。また、請求項3のように、座席
本体が車室内から車外に移動する際の下降率が車外側で
大きくなるよようにガイド部材を下方に湾曲するように
形成すれば、そのガイド部材の傾きを調整しなくても、
乗降位置における座席本体の地上高を低くできる。ま
た、請求項4のように、座席本体をガイド部材に沿って
スライドする可動部材上に設置し、その可動部材と前記
座席本体との間にその座席本体を昇降させる機構を設け
ても、乗降位置における座席本体の地上高を低くでき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、図1から図
5に基づいて本発明の実施形態1に係る車両用シートの
説明を行う。図1は車両用シートの側面図、図2は車両
用シートの背面図、図3〜図5は車両用シートの部品図
を表している。ここで、車両の幅方向をX方向、車両の
前後方向をY方向、車両の高さ方向をZ方向として以下
の説明を行う。図1において、図中6は運転席、10は
助手席を示している。本実施形態では、この助手席10
を本発明の車両用シートとした場合の説明を行う。な
お、助手席10(以下、車両用シート10という)の左
側にはドア開口部Dが位置している。
【0009】車両用シート10は、座席本体12と、そ
の座席本体12を車外方向に向けた状態でその方向にス
ライドさせるスライド支持台13と、そのスライド支持
台13を回転支持する回転支持台14と、その回転支持
台14を車両前後方向にスライド支持する前後方向支持
台15とを備えている。座席本体12は、図1、図2に
示すようにシートクッション12aとシートバック12
bを有し、シートクッション12aの下面にはフットレ
スト16aを備えたシートホルダ16が取り付けられて
いる。このシートホルダ16を介して座席本体12はス
ライド支持台13に取り付けられている。
【0010】スライド支持台13は、図3(A)(B)
に示すように、左右一対の直線スライド機構20,20
を備えている。両直線スライド機構20,20は、それ
ぞれ固定ガイドレール20aと可動レール20b、及び
両レール20a,20bのV溝20d、20d間に挟み
込んだ多数の鋼球20c〜20cを有する構成となって
いる。図3(A)に示すように、両可動レール20b,
20bの前部と後部は連結ベース24,25により連結
されて、スライドする側の枠体(可動部材21)が構成
されている。又、両可動レール20b,20b間であっ
て可動部材21のスライド方向中央付近と、上記前部側
の連結ベース24にはブラケット26,27が取り付け
られており、この両ブラケット26,27を介して前述
の座席本体12が可動部材21に取り付けられている。
【0011】両固定ガイドレール20a,20aの後端
部間には略箱体形状の連結ベース29が取り付けられて
おり、この連結ベース29にはスライド支持台13の駆
動源としてのモータ30が取り付けられている(図3
(B)参照)。このモータ30には減速ギヤ30aを介
してねじ軸31の一端が連結されている。また、両固定
ガイドレール20a,20aの前端部間も連結ベース2
8により連結されており、この連結ベース28に取り付
けたブラケット28aに上記ねじ軸31の他端側が回転
可能に支持されている。このように両固定ガイドレール
20a,20aも連結ベース28,29により一体化さ
れて、スライド固定側の枠体22を構成している。以
下、スライド固定側の枠体22をガイド部材22と呼ぶ
ことにする。
【0012】上記ねじ軸31にはナット32が螺合され
ており、そのナット32がブラケット33を介して可動
部材21の連結ベース25に固定されている。これによ
って、モータ30が起動されると、ねじ軸31が回転し
てナット32がそのねじ軸31上を移動し、これにより
可動部材21ひいては座席本体12が車両幅方向(直線
スライド機構20のスライド方向)に移動する。
【0013】上記したスライド支持台13は、図3
(A)に示すように、一対の連結機構72及び一対の昇
降機構70を介して回転ベース41に取付けられてい
る。連結機構72は、連結ピン72cによって相対回動
可能に連結された上側ブラケット72aと下側ブラケッ
ト72bとから構成されており、両上側ブラケット72
aがスライド支持台13を構成する両固定ガイドレール
20a,20aの外側面前部に固定されている。また、
連結機構72の下側ブラケット72bが回転ベース41
の前端部両側に固定されている。
【0014】昇降機構70はスライド支持台13の後部
を昇降させてそのスライド支持台13を連結機構72の
連結ピン72cを中心に上下に揺動させるための機構で
あり、その一例を図5(A)に示す。昇降機構70は、
回転ベース41上に取付けられた駆動源としてモータ7
3を備えており、そのモータ73の回転力が回転ベース
41上のギヤボックス74を介して縦ねじ軸75に伝達
される。縦ねじ軸75にはL形昇降ブラケット76のナ
ット76nが螺合しており、その縦ねじ軸75が回転す
ることでL形昇降ブラケット76が昇降する。L形昇降
ブラケット76の縦板部76wは連結ピン77によって
上側ブラケット78と相対回動可能に連結されており、
その上側ブラケット78がスライド支持台13の両固定
ガイドレール20a,20aの外側面後部に固定されて
いる。
【0015】これによって、モータ73が正転方向ある
いは逆転方向に起動されると、縦ねじ軸75とナット7
6nとの螺合作用によりL形昇降ブラケット76が昇降
し、スライド支持台13は連結機構72の連結ピン72
cを支点にして上下に揺動する。即ち、昇降機構70の
働きでスライド支持台13の傾きが変化する。
【0016】図5(B)は、昇降機構70の変更例を表
している。図5(B)に示す昇降機構80は、スライド
支持台13と回転ベース41との間に設けられたリンク
機構82とそのリンク機構82を動作させるモータ81
とから構成されている。リンク機構82は第一レバー8
3と第二レバー84とを有しており、両レバー83,8
4の端部が中央連結ピン82pによって回動可能に連結
されている。第一レバー83の下端部は回転ベース41
に固定された下側ブラケット85と下部連結ピン85p
によって回動可能に連結されている。また、第二レバー
84の上端部はスライド支持台13の外側面後部に固定
された上側ブラケット86と上部連結ピン86pによっ
て回動可能に連結されている。
【0017】回転ベース41の幅方向両側に設けられた
リンク機構82は互いの中央連結ピン82pが横ブラケ
ット87によって連結されており、その横ブラケット8
7に設けられたナット部87nにねじ軸88が螺合して
いる。ここで、横ブラケット87は軸回りに回動可能で
あり、さらにねじ軸88はユニバーサルジョイント89
を介してモータ81の回転軸81rに連結されている。
これによって、モータ81が正転方向あるいは逆転方向
に起動されると、ねじ軸88とナット部87nとの螺合
作用により横ブラケット87とモータ81間の距離が変
化し、リンク機構82が延びたり、あるいは畳まれるこ
とで、スライド支持台13が昇降する。即ち、昇降機構
70及び昇降機構80等が本発明の傾斜調整手段に相当
する。
【0018】前述の昇降機構70等を支持する回転ベー
ス41は、図4に示すように、回転支持台14の内輪1
4a側に取付けられている。回転支持台14を構成する
内輪14aの外周面と外輪14bの内周面にはそれぞれ
V溝(図示されていない)が形成されている。そして、
両V溝間に多数の鋼球を挟み込ませた状態で、回転支持
台14が構成されている。これにより回転ベース41及
びこの回転ベース41に載置されているスライド支持台
13、座席本体12等をスムーズ且つガタツキなく回転
させることができるようになっている。
【0019】回転支持台14は前後方向支持台15のメ
インベース50に取り付けられている。このメインベー
ス50は、左右一対の直線スライド機構51,51を介
して車両フロアF上に前後方向移動可能に取り付けられ
ている。両直線スライド機構51,51には、上記した
直線スライド機構20と同様の構成のものが用いられて
いる。座席本体12等の車両前後方向のスライド動作と
回転動作とは連動機構60の働きで連動して行われる。
【0020】連動機構60は、回転ベース41の下面に
取り付けられた円弧形状のピニオンギヤ61と、メイン
ベース50に取り付けられた中間ギヤ62と、車両フロ
アF上に取り付けたラック63を有している。ピニオン
ギヤ61は中間ギヤ62に噛み合い、中間ギヤ62はラ
ック63に噛み合っている。なお、ピニオンギヤ61に
は図示手前側の一定角度αの範囲に噛み合い歯が形成さ
れていないため、この範囲で座席本体12の回転動作と
前後方向のスライド動作とは連動されない。このように
構成した連動機構60によれば、図4の矢印方向に座席
本体12等をスライドさせながらその座席本体12等を
左方向に約90°回転させることができるので、車両用
シート10の使い勝手が向上する。
【0021】次に、上記した車両用シート10の動作説
明を行う。車両用シート10は、車両走行時には図2に
示す状態となる。この状態では、座席本体12が回転方
向については車両正面向きに位置し、車両前後方向につ
いてはスライド後端側に位置している。また、スライド
支持台13はその長手方向(直線スライド機構20に沿
った方向)を車両前後方向に沿わせた向きに位置してい
る。さらに、昇降機構70のL形昇降ブラケット76は
下限位置に保持されており、スライド支持台13の傾き
は最小値に保持されている。
【0022】次に、車両用シート10の着座者が乗降す
る場合には、座席本体12をドア開口部D側に回転操作
する。こうして座席本体12を車両前方にスライドさせ
つつ、ドア開口部D側に回転操作し、ほぼ90度回転さ
せて車両前後方向の前端位置に至った段階で、回転操作
を止める。この段階の状態が図1において実線で示され
ている。図1において実線で示す状態では、座席本体1
2がドア開口部D側に向けられ、車両前後方向について
はスライド前端側に位置し、かつスライド支持台13は
その長手方向を車両幅方向に沿わせた状態で緩やかに傾
斜している。
【0023】この段階では、座席本体12は車両幅方向
の後端側(室内側、図2において右側)に位置してい
る。そこで、スライド支持台13の駆動モータ30を起
動させると、ねじ軸31が回転して可動部材21が移動
する。これにより座席本体12はガイド部材22に沿っ
て室外方向に下降しながら移動する(図2において二点
鎖線で示す状態)。そして、座席本体12が室外方向へ
の移動終了位置あるいはその近傍に到達した段階で、昇
降機構70のモータ73を起動させてスライド支持台1
3の後部を押し上げ、スライド支持台13を連結機構7
2の連結ピン72cを中心に上方に揺動させる。即ち、
スライド支持台13の傾きを大きくする。これによっ
て、連結機構72の連結ピン72cを中心にしてスライ
ド支持台13の後部が押し上げられる分だけそのスライ
ド支持台13の可動部材21の先端側が下がり、座席本
体12がさらに下降する。したがって、乗降位置におけ
る座席本体12の地上高を低くでき、着座者の乗降が容
易になる。
【0024】次に、座席本体12を室内側に戻すには、
昇降機構70のモータ73を逆転させてスライド支持台
13の傾きを元に戻した後、そのスライド支持台13の
駆動モータ30を逆転させる。これによって、座席本体
12は車室内側に戻される。次にこの状態から座席本体
12を車両正面側に回転させると、この回転操作に連動
してその座席本体12は車両後方側にスライドする。座
席本体12の回転操作によりスライド支持台13も一体
で回転し、最終的にその長手方向を車両前後方向に沿わ
せた位置に戻される。
【0025】このように、本実施形態に係る車両用シー
ト10によると、スライド支持台13の傾きを調整する
ことができるため、スライド支持台13を構成するガイ
ド部材22の水平方向の長さ寸法を増加させないで乗降
位置における座席本体12の地上高を従来より低くでき
る。また、車室内ではガイド部材22の傾きが緩やかで
あるため、車室内における座席本体12の位置が高くな
らない。このため、車室内で車両用シート10が嵩張る
ことがない。また、ガイド部材22(スライド支持台1
3)を上下方向に揺動可能に形成して乗降位置近傍にお
いて座席本体12を大きく下降させる構造のため、従来
のスライド支持台13をそのまま利用することもでき
る。
【0026】(実施形態2)以下、図6、図7に基づい
て、本発明の実施形態2に係る車両用シートの説明を行
う。本実施形態に係る車両用シートは、実施形態1で説
明したスライド支持台13を下方に湾曲するように形成
することで昇降機構70等を不要にしたものであり、そ
の他の構造は実施形態1に係る車両用シート10と同様
である。このため、実施形態1に係る車両用シート10
と同じ部材については同じ番号を付して説明を省略す
る。ここで、図6は本実施形態に係る車両用シートの側
面図、図7はその車両用シートの部品図を表している。
【0027】本実施形態に係る車両用シート90のスラ
イド支持台93は、図6、図7に示すように、左右一対
のスライド機構を構成する固定ガイドレール95aと可
動レール94bとが下方に湾曲して形成されている。前
記スライド機構の構造は実施形態1における直線スライ
ド機構20の構造と同様である。なお、図7において、
固定ガイドレール95aは省略されている。可動レール
94b,94bの前部と後部は、図7に示すように、連
結ベース94e,94fにより連結されてスライドする
側の枠体(可動部材94)が構成されている。そして、
その可動部材94にブラケット94x,94y(図6参
照、図7には省略されている)を介して座席本体12が
取付けられる。
【0028】前記スライド機構を構成する両固定ガイド
レール95a,95aの後端部間には略箱体形状の連結
ベース95wが取付けられており、この連結ベース95
wにスライド支持台93の駆動源としてのモータ96m
が取付けられている。このモータ96mには減速ギヤを
介してねじ軸96jが連結されており、このねじ軸96
jの他端側が両固定ガイドレール95a,95aの前端
部間に設けられた連結ベース95zのブラケット95y
に回転可能に支持されている。そして、ねじ軸96jに
ナット97が螺合されている。
【0029】ナット97の外周面には、図7(C)に示
すように、直径方向に一対のピン97pが突出してお
り、それらのピン97pが可動部材94の連結ベース9
4eに固定されたコ字形ブラケット97kの縦長穴97
h(図7(B)参照)に挿通されている。このため、ナ
ット97とコ字形ブラケット97kとは縦長穴97hの
働きで上下方向には相対移動可能、かつねじ軸96jの
軸方向には相対移動不能に保持される。したがって、モ
ータ96mが起動されると、ねじ軸96jが回転してナ
ット97がそのねじ軸96j上を移動し、そのナット9
7の動きがコ字形ブラケット97kを介して可動部材9
4に伝達され、その可動部材94は両固定ガイドレール
95a,95a(以下、ガイド部材95aという)に沿
ってスライドする。なお、可動レール94の移動軌跡と
ナット97の移動軌跡とが異なることによる両者94,
97間の距離の変動はコ字形ブラケット97kの縦長穴
97hによって吸収される。
【0030】上記したスライド支持台93は回転ベース
41(図6参照)の幅方向両側に設けられたブラケット
41bによってその回転ベース41に固定される。な
お、その回転ベース41を支持する回転支持台14、そ
の回転支持台14を支持する前後方向支持台15等は実
施形態1に係る車両用シート10と同じ構造である。こ
のように、本実施形態に係る車両用シート90では、可
動部材94及び座席本体12は下方に湾曲して形成され
たガイド部材95aに沿って下降移動する構造のため、
その座席本体12を車室内では緩やかに、また乗降位置
近傍では大きく下降させることができる。このため、実
施形態1に係る車両用シート10で使用されたガイド部
材95aを昇降等させる機構が不要になる。
【0031】(実施形態3)以下、図8に基づいて、本
発明の実施形態3に係る車両用シートの説明を行う。本
実施形態に係る車両用シート100は、スライド支持台
103の可動部材104と座席本体12との間に一対の
連結機構72と一対の昇降機構70とを備えている。連
結機構72は実施形態1で説明した連結機構72と同じ
構造であり、座席本体12の後端部を上下回動可能な状
態で可動部材104に連結している。昇降機構70は実
施形態1で説明した昇降機構70と同じ構造であり、座
席本体12の前部と可動部材104との間に配置され
て、その座席本体12の前部を昇降させる。
【0032】昇降機構70は、車両走行時に座席本体1
2を通常位置(上限位置)に保持しており、乗降時に座
席本体12が乗降位置近傍に到達した段階で動作してそ
の座席本体12を通常位置から下限位置まで下降させ
る。これによって、座席本体12は連結機構72を中心
にして下方に回動し、その座席本体12が前方に傾いて
先端部分12fの地上高が低くなる。このため、乗降性
が向上する。また、車両走行時に座席本体12の傾きを
任意に調整可能となる。
【0033】図9は、昇降機構70の変更例を表してい
る。図9に示す昇降機構120は、可動部材104上に
軸受け(図示されていない)を介して回転可能に支持さ
れた回転軸122と、その回転軸122を所定角度内で
回転させるモータ124と、その回転軸122の回転力
で動作する左右一対のリンク機構126とから構成され
ている。なお、図には右側のリンク機構126のみ記載
されている。リンク機構126は第一レバー126aと
第二レバー126bとを有しており、その第一レバー1
26aが回転軸122に対して直角に配置された状態で
その回転軸122に例えば溶接等により固定されてい
る。また、第一レバー126aの先端には第二レバー1
26bの基端部が中央連結ピン126pによって回動可
能に連結されている。さらに、第二レバー126bの先
端には支持板126uが上部連結ピン126xを介して
回動可能に連結されており、この支持板126uが、図
9(B)に示すように、座席本体12のシートホルダ1
6に固定されている。
【0034】回転軸122には、回動レバー125がそ
の回転軸122に対して直角に配置された状態で固定さ
れており、その回動レバー125の先端に連結ピン12
7を介してモータ124の往復運動軸124pの先端が
連結されている。モータ124は内部に歯車機構(図示
されていない)を有しており、その歯車機構を構成する
ナットの雌ネジに往復運動軸124pの雄ネジ124n
が螺合している。このため、モータ124が駆動されて
前記歯車機構のナットが定位置で正転方向あるいは逆転
方向に回転するとネジの作用で往復運動軸124pが軸
方向に前進あるいは後退する。モータ124は可動部材
104上に固定された上下回動可能なモータ台128に
取付けられている。
【0035】この構造により、モータ124が往復運動
軸124pを前進させる方向(押出す方向)に駆動され
ると、往復運動軸124pが回動レバー125の先端を
押圧して回転軸122を図中右回転させる。これによっ
て、リンク機構126の第一レバー126aが右回転
(上方に回転)し、座席本体12はそのリンク機構12
6によって押上げられる。また、モータ124が往復運
動軸124pを後退させる方向(引き込む方向)に駆動
されると、往復運動軸124pが回動レバー125の先
端を引張って回転軸122を図中左回転させる。これに
よって、リンク機構126の第一レバー126aが左回
転(下方に回転)し、座席本体12はそのリンク機構1
26によって引下げられる。したがって、この昇降機構
120を使用することにより、前述のように座席本体1
2の前後方向の傾きを調整することができる。
【0036】なお、図8に示すスライド支持台103は
可動部材104を直線状にスライドさせる構造である
が、実施形態1のように上下揺動可能なスライド支持台
13を使用しても良いし、実施形態2のように下方に湾
曲するように形成されたスライド支持台93を使用して
も良い。
【0037】また、実施形態1〜実施形態3では、前後
方向支持台15の上に回転支持台14を載置し、回転方
向支持台14の上にスライド支持台13,93,103
を載置し、そのスライド支持台13,93,103上に
座席本体12を載置する例を示したが、従来のように、
スライド支持台13,93,103の上に前後方向支持
台15を載置し、前後方向支持台15の上に回転支持台
14を載置し、回転支持台14の上に座席本体12を載
置することも可能である。また、実施形態1〜実施形態
3では、助手席を本発明に係る車両用シートとした場合
の例を示したが、助手席以外のシートを本発明に係る車
両用シートとすることも可能である。また、昇降機構7
0,80,120において、モータ等の代わりにシリン
ダ等を使用することも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、ガイド部材の長さ寸法
を増加させないで乗降位置における座席本体の地上高を
従来より低くできるため、車両用シートを大型化するこ
となく、乗降位置における座席本体の地上高を従来より
も低くできる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す図であり、助手席と
しての車両用シート及び運転席を車両後方から見た図で
ある。本図では、車両用シートの座席本体がドア開口部
側に向けられて、車両幅方向にスライドする様子を示し
ている。
【図2】同じく車両後方から車両用シート及び運転席を
見た図である。助手席としての車両用シート及び運転席
を車両後方から見た図である。本図では、車両用シート
の座席本体が車両正面に向けられている。
【図3】車両用シートを構成するスライド支持台の斜視
図(A図)及びA図のB−B矢視図(B図)である。
【図4】車両用シートを構成する前後方向支持台及び回
転支持台等の斜視図である。
【図5】車両用シートのスライド支持台を構成する昇降
機構の斜視図(A図)、及び昇降機構の変更例の斜視図
(B図)である。
【図6】本発明の実施形態2を示す図であり、助手席と
しての車両用シート及び運転席を車両後方から見た図で
ある。本図では、車両用シートの座席本体がドア開口部
側に向けられて、車両幅方向にスライドする様子を示し
ている。
【図7】車両用シートを構成するスライド支持台の要部
斜視図(A図)、A図の縦断面図(B図)及びナットの
斜視図(C図)である。
【図8】本発明の実施形態3を示す図であり、助手席と
しての車両用シート及び運転席を車両後方から見た図で
ある。本図では、車両用シートの座席本体がドア開口部
側に向けられて、車両幅方向にスライドする様子を示し
ている。
【図9】昇降機構の変更例を表す斜視図(A図)及び側
面図(B図)である。
【図10】従来の車両用シートを示す図であり、その車
両用シートと運転席を車両後方から見た図(A図)であ
る。また、車室内を平面的に見た図(B図)である。
【符号の説明】
D …ドア開口部 6 …運転席 10 …助手席(車両用シート) 12 …座席本体 13 …スライド支持台 14 …回転支持台 15 …前後方向支持台 21 …可動部材 22 …ガイド部材 70 …昇降機構(傾斜調整手段) 93 …スライド支持台 103…スライド支持台 120…昇降機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 良隆 鹿児島県国分市上之段395番地1 株式会 社トヨタ車体研究所内 (72)発明者 三浦 芳幸 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 堀口 賢治 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 Fターム(参考) 3B087 AA02 BA02 BA03 BB07 BB14 BB17 BB25 BC05 BC19 BC23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席本体がガイド部材に沿って車室内か
    ら車外に下降しながら移動可能な構造の車両用シートで
    あって、 前記ガイド部材の傾きを調整する傾斜調整手段を備える
    ことを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートであって、 傾斜調整手段は、ガイド部材を支点回りに上下揺動させ
    て傾きを調整することを特徴とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 座席本体がガイド部材に沿って車室内か
    ら車外に下降しながら移動可能な構造の車両用シートで
    あって、 前記座席本体が車室内から車外に移動する際の下降率が
    車外側で大きくなるように、前記ガイド部材が下方に湾
    曲して形成されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 【請求項4】 座席本体がガイド部材に沿って車室内か
    ら車外に下降しながら移動可能な構造の車両用シートで
    あって、 座席本体はガイド部材に沿ってスライドする可動部材上
    に設置されており、その可動部材と前記座席本体との間
    にその座席本体を昇降させる機構が設けられていること
    を特徴とする車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006281816A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Autech Japan Inc 昇降装置
JP2015144631A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 ダイハツ工業株式会社 車両のシート装置

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