JP2002177956A - 浄水方法および浄水装置 - Google Patents

浄水方法および浄水装置

Info

Publication number
JP2002177956A
JP2002177956A JP2000376729A JP2000376729A JP2002177956A JP 2002177956 A JP2002177956 A JP 2002177956A JP 2000376729 A JP2000376729 A JP 2000376729A JP 2000376729 A JP2000376729 A JP 2000376729A JP 2002177956 A JP2002177956 A JP 2002177956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air
raw water
pressurized
water purification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000376729A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Kondo
泰正 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000376729A priority Critical patent/JP2002177956A/ja
Publication of JP2002177956A publication Critical patent/JP2002177956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 病原性微生物の処理水中への漏洩を防止す
る。 【解決手段】 浄水槽20の上部を浮上分離領域20
A、下部を膜ろ過領域20Mに区画する。浮上分離領域
20Aの上部に原水ノズル21を設け、下部に加圧水ノ
ズル22を設ける。膜ろ過領域20Mには、浸漬型透過
膜モジュール23を設ける。空気混合溶解加圧水を加圧
水ノズル22から導入して気泡ゾーンZを形成し、凝集
処理された原水を原水ノズル21から導入し、下向流で
気泡ゾーンZを通過させ、次いで浸漬型透過膜モジュー
ル23を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水方法および浄
水装置に関し、さらに詳しくは、水中に含まれる濁質成
分を浮上分離および膜ろ過により除去する浄水方法およ
び浄水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特表平7−503177号公報には、河
川水,湖沼水等に含まれる濁質成分を浮上分離および砂
ろ過により除去する浄水方法が開示されている。すなわ
ち、凝集剤を注入した原水中で微細気泡を発生させて、
フロックに微細気泡を付着させ、その浮力により浮上さ
せ、濁質成分の大部分を浮上スカムとして分離・除去す
る。次いで、砂ろ過により残存する濁質成分を除去し、
処理水を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の浄水方法で
は、浮上分離後に残存していた濁質成分が砂ろ過層に捕
捉されるため、砂ろ過層のろ過抵抗が次第に増加してく
る。このため、定期的に砂ろ過層を逆洗している。しか
し、病原性微生物であるクリプトスポリジウム等は、運
動性を有するので、砂ろ過のろ材粒子間を移動し、処理
水中へ漏洩する問題点がある。また、処理水の一部を使
って逆洗を行い、汚れた処理水を捨てているため、造水
効率の低下を招く問題点がある。そこで、本発明の第1
の目的は、病原性微生物であるクリプトスポリジウム等
の処理水中への漏洩を防止できるようにした浄水方法お
よび浄水装置を提供することにある。また、本発明の第
2の目的は、逆洗時の排水をなくし、造水効率の低下を
防止できるようにした浄水方法および浄水装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、浄水槽の上部を浮上分離領域、下部を膜ろ過領域に
区画し、前記浮上分離領域の上部に原水導入部を設け、
前記浮上分離領域の下部に空気混合溶解加圧水導入部を
設け、前記膜ろ過領域には浸漬型透過膜を設置し、前記
空気混合溶解加圧水導入部から浄水槽内に空気混合溶解
加圧水を導入して前記空気混合溶解加圧水導入部より上
方に気泡ゾーンを形成し、凝集処理された原水を前記原
水導入部に導入し、下向流で前記気泡ゾーンを通過さ
せ、次いで前記浸漬型透過膜を通過させることを特徴と
する浄水方法を提供する。上記第1の観点による浄水方
法では、凝集処理された原水が下向流で気泡ゾーンを通
過するので、そのときフロックの表面に気泡が付着し、
気泡の浮力でフロックが浮上し、これにより濁質成分を
分離・除去できる。また、残存する濁質成分は、浸漬型
透過膜で除去できる。さらに、現在実用化されている膜
ろ過に用いられる透過膜の細孔径は0.01〜0.3μm
であるため、1μm以上の大きさの病原性微生物は透過
できず、処理水への漏洩を防止できる。
【0005】第2の観点では、本発明は、上記構成の浄
水方法において、前記膜ろ過領域の下部に膜洗浄用空気
混合溶解加圧水導入部を設け、原水の供給を止めて浄水
槽内の水位を下げ、前記膜洗浄用空気混合溶解加圧水導
入部から浄水槽内に空気混合溶解加圧水を導入して気泡
を発生させると共に前記浸漬型透過膜を逆洗することを
所定時間行うことを特徴とする浄水方法を提供する。上
記第2の観点による浄水方法では、逆洗により浸漬型透
過膜の原水流入側に捕捉された濁質成分が剥離するが、
この剥離した濁質成分に気泡が付着し、その浮力で浮上
してスカムとなり、浄水処理時のスカムと同様に除去さ
れる。よって、逆洗時の排水が不要となり、造水効率の
低下を防止できる。なお、原水の供給を止めて浄水槽内
の水位を下げる理由は、逆洗水の流入により原水が溢れ
るのを避けるためである。
【0006】第3の観点では、本発明は、上記構成の浄
水方法において、前記空気の代わりに、オゾン含有空気
を用いることを特徴とする浄水方法を提供する。上記第
3の観点による浄水方法では、原水が気泡ゾーンを通過
するとき、オゾンと接触するので、色度,臭い,有機物
を酸化分解でき、より高度に浄水された処理水を得るこ
とが出来る。
【0007】第4の観点では、本発明は、上部が浮上分
離領域、下部が膜ろ過領域に区画され、前記浮上分離領
域の上部に原水導入部が設けられ、前記浮上分離領域の
下部に空気混合溶解加圧水導入部が設けられ、前記膜ろ
過領域には浸漬型透過膜が設置された浄水槽と、空気混
合溶解加圧水を前記空気混合溶解加圧水導入部に導入す
るための空気混合溶解加圧水加圧導入手段と、凝集処理
された原水を前記原水導入部に導入するための原水導入
手段とを具備したことを特徴とする浄水装置を提供す
る。上記第4の観点による浄水装置では、上記第1の観
点による浄水方法を好適に実施できる。
【0008】第5の観点では、本発明は、上記構成の浄
水装置において、前記膜ろ過領域の下部に膜洗浄用空気
混合溶解加圧水導入部が設けられていることを特徴とす
る浄水装置を提供する。上記第5の観点による浄水装置
では、上記第2の観点による浄水方法を好適に実施でき
る。
【0009】第6の観点では、本発明は、上部が浮上分
離領域、下部が膜ろ過領域に区画され、前記浮上分離領
域の上部に原水導入部が設けられ、前記浮上分離領域の
下部にオゾン含有空気混合溶解加圧水導入部が設けら
れ、前記膜ろ過領域には浸漬型オゾン耐性透過膜が設置
された浄水槽と、オゾン含有空気混合溶解加圧水を前記
オゾン含有空気混合溶解加圧水導入部に導入するための
オゾン含有空気混合溶解加圧水加圧導入手段と、凝集処
理された原水を前記原水導入部に導入するための原水導
入手段と、前記浄水槽の後段に設けられた活性炭処理処
理槽とを具備したことを特徴とする浄水装置を提供す
る。上記第6の観点による浄水装置では、上記第3の観
点による浄水方法を好適に実施できる。なお、活性炭処
理処理槽は、残存オゾンおよびオゾンにより分解された
有機物を吸着・除去するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0011】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態に係る浄水装置100
を示す構成説明図である。この浄水装置100は、原水
を浄水処理する浄水槽20と、浄水処理した処理水を貯
留する処理水槽30と、その処理水槽30から処理水の
一部を吸入し加圧して前記浄水槽20に吐出する回転翼
型ポンプ40と、空気を前記回転翼型ポンプ40の吸込
側に注入する空気供給器41と、前記浄水槽20へ逆洗
水を供給するための逆洗ポンプ60とを具備している。
なお、前記原水は、凝集処理装置Aにおいて河川水,湖
沼水等に凝集剤を添加・撹拌することにより得ている。
【0012】前記浄水槽20は、上部2mが浮上分離領
域20A、下部2mが膜ろ過領域20Mに区画されてい
る。前記浮上分離領域20Aの上部には、河川水,湖沼
水等に凝集剤を添加した原水を導入するための原水ノズ
ル21が設けられている。また、前記浮上分離領域20
Aの下部には、空気混合溶解加圧水を導入するための加
圧水ノズル22が設けられている。前記膜ろ過領域20
Mには、浸漬型オゾン耐性透過膜モジュール23が設置
されている。さらに、浸漬型オゾン耐性透過膜モジュー
ル23の下方には、膜洗浄用ノズル24が設けられてい
る。
【0013】前記浄水槽20の原水ノズル21より上方
の壁面には、スカム流出堰25が設けられている。そし
て、そのスカム流出堰25の外側には、スカム排水溝2
6が設けられている。また、前記原水ノズル21と凝集
処理槽Aの間には、原水弁27が介設されている。ま
た、前記加圧水ノズル22と前記回転翼型ポンプ40の
吐出側の間には、浮上分離弁28が介設されている。ま
た、前記膜洗浄用ノズル24と前記回転翼型ポンプ40
の吐出側の間には、膜洗浄弁29が介設されている。ま
た、前記浸漬型オゾン耐性透過膜モジュール23の処理
水側と処理水槽30の間には、処理水弁31および処理
水ポンプ32が介設されている。さらに、前記浸漬型オ
ゾン耐性透過膜モジュール23の処理水側と前記逆洗ポ
ンプ60の間には、逆洗弁61が介設されている。
【0014】図2は、浄水処理時の状態を示す説明図で
ある。まず、原水弁27をオープンし、原水ノズル21
から原水を導入すると、原水は浄水槽20内を下向流で
流下する。
【0015】空気を空気供給器41より供給しながら回
転翼型ポンプ40を駆動すると、空気混合溶解加圧水が
加圧水ノズル22から原水中へ噴出するが、圧力が急に
下がるため、微細な気泡bが多数発生し、加圧水ノズル
22の上方に気泡ゾーンZが形成される。
【0016】凝集剤により濁質成分が凝集したフロック
fには、気泡ゾーンZで気泡bが付着する。このため、
気泡bの浮力でフロックfが浮上し、スカムsとなる。
スカムsは、表面流でスカム流出堰25からスカム排水
溝26へと流出し、排出される。なお、スカムスキマ
ー,スクレバー,噴射水等を用いてスカムsを集めて、
スカム流出堰25からスカム排水溝26へと排出しても
よい。
【0017】処理水弁31をオープンし、処理水ポンプ
32を駆動すると、原水は、浸漬型透過膜モジュール2
3を透過する。この時、浮上しなかった重いフロックf
は、浸漬型透過膜モジュール23の透過膜の原水流入側
に補足される。浸漬型透過膜モジュール23を透過して
得られた処理水は、処理水槽30に貯留される。
【0018】図3は、逆洗時の状態を示す説明図であ
る。浸漬型透過膜モジュール23のろ過抵抗が増大して
きたら、回転翼型ポンプ40を停止し、浮上分離弁28
をクローズする。また、原水弁27をクローズし、原水
の流入を止める。すると、処理水となって流出した量だ
け水位が下がる。逆洗水が流入する量に相当するレベル
まで水位が下がったら、処理水ポンプ32を止め、処理
水弁31をクローズする。次に、膜洗浄弁29をオープ
ンし、回転翼型ポンプ40を駆動し、膜洗浄用ノズル2
4から空気混合溶解加圧水を導入する。すると、圧力が
急に下がるため、微細な気泡bが多数発生する。そこ
で、逆洗弁61をオープンし、逆洗ポンプ60を駆動
し、処理水を浸漬型透過膜モジュール23の処理水側に
逆洗水として供給する。この逆洗により、浸漬型透過膜
モジュール23の透過膜の原水流入側に捕捉された濁質
成分が剥離し、フロックdとなるが、この剥離したフロ
ックdに気泡bが付着し、その浮力で浮上してスカムs
となる。これを所定時間継続すると、浸漬型透過膜の目
詰まりが解消され、処理能力を回復する。そこで、逆洗
ポンプ60を停止し、逆洗弁61をクローズする。ま
た、回転翼型ポンプ40を停止し、膜洗浄弁29をクロ
ーズする。そして、原水弁27をオープンし、原水を供
給する。水位がスカム流出堰25まで上がったら、スカ
ム排水溝26へスカムsは排出される。この後、前記浄
水処理に戻る。
【0019】以上の浄水装置100によれば、次の効果
が得られる。 (1)膜ろ過に用いられる透過膜の細孔径は0.01〜
0.3μmであるため、1μm以上の大きさのクリプト
スポリジウム等の病原性微生物は透過できず、処理水へ
の漏洩を防止できる。 (2)逆洗時の排水がないので、造水効率の低下を防止
できる。
【0020】−第2の実施形態− 図4は、本発明の第2の実施形態に係る浄水装置200
を示す構成説明図である。この浄水装置200は、原水
を浄水処理する浄水槽20と、浄水処理した処理水を貯
留する処理水槽30と、その処理水槽30から処理水の
一部を吸入し加圧して前記浄水槽20に吐出する回転翼
型ポンプ40と、オゾン含有空気を前記回転翼型ポンプ
40の吸込側に注入するオゾン含有空気供給器41’
と、外部へオゾンガスが漏れないように分解処理する排
オゾン処理装置50と、前記浄水槽20へ逆洗水を供給
するための逆洗ポンプ60とを具備している。なお、前
記原水は、凝集処理装置Aにおいて河川水等に凝集剤を
添加・撹拌することにより得ている。
【0021】前記浄水槽20は、上部2mが浮上分離領
域20A、下部2mが膜ろ過領域20Mに区画されてい
る。前記浮上分離領域20Aの上部には、河川水,湖沼
水等に凝集剤を添加した原水を導入するための原水ノズ
ル21が設けられている。また、前記浮上分離領域20
Aの下部には、オゾン含有空気混合溶解加圧水を導入す
るための加圧水ノズル22が設けられている。前記膜ろ
過領域20Mには、浸漬型オゾン耐性透過膜モジュール
23’が設置されている。さらに、浸漬型オゾン耐性透
過膜モジュール23’の下方には、膜洗浄用ノズル24
が設けられている。
【0022】前記浄水槽20の原水ノズル21より上方
の壁面には、スカム流出堰25が設けられている。そし
て、そのスカム流出堰25の外側には、スカム排水管2
6’が設けられている。また、前記原水ノズル21と凝
集処理槽Aの間には、原水弁27が介設されている。ま
た、前記加圧水ノズル22と前記回転翼型ポンプ40の
吐出側の間には、浮上分離弁28が介設されている。ま
た、前記膜洗浄用ノズル24と前記回転翼型ポンプ40
の吐出側の間には、膜洗浄弁29が介設されている。ま
た、前記浸漬型オゾン耐性透過膜モジュール23’の処
理水側と処理水槽30の間には、処理水弁31および処
理水ポンプ32が介設されている。さらに、前記浸漬型
オゾン耐性透過膜モジュール23’の処理水側と前記逆
洗ポンプ60の間には、逆洗弁61が介設されている。
【0023】図5は、浄水処理時の状態を示す説明図で
ある。まず、原水弁27をオープンし、原水ノズル21
から原水を導入すると、原水は浄水槽20内を下向流で
流下する。
【0024】オゾン含有空気をオゾン含有空気供給器4
1’より供給しながら回転翼型ポンプ40を駆動する
と、オゾン含有空気混合溶解加圧水が加圧水ノズル22
から原水中へ噴出するが、圧力が急に下がるため、微細
な気泡bが多数発生し、加圧水ノズル22の上方に気泡
ゾーンZが形成される。
【0025】凝集剤により濁質成分が凝集したフロック
fには、気泡ゾーンZで気泡bが付着する。このため、
気泡bの浮力でフロックfが浮上し、スカムsとなる。
スカムsは、表面流でスカム流出堰25からスカム排水
管26’へと流出し、排出される。なお、スカムスキマ
ー,スクレバー等を用いてスカムsを集めて、スカム流
出堰25からスカム排水管26’へと排出してもよい。
【0026】また、原水中の色度,臭い,有機物は、気
泡ゾーンZで気泡bすなわちオゾン含有空気に接触する
ため、酸化により分解されたり、酸化により不溶解性に
なって気泡bと共に浮上しスカムsになって排出され
る。例えば、無機質の鉄、マンガン等は、オゾン含有空
気により酸化されて不溶解性となり、気泡bが付着して
浮上し、スカムsになって排出される。
【0027】原水の水面上に出てくるオゾン含有空気
は、排オゾン処理装置50で無害化されてから大気中に
放出される。
【0028】処理水弁31をオープンし、処理水ポンプ
32を駆動すると、原水は、浸漬型オゾン耐性透過膜モ
ジュール23’を透過する。この時、浮上しなかった重
いフロックfは、浸漬型オゾン耐性透過膜モジュール2
3’のオゾン耐性透過膜の原水流入側に補足される。浸
漬型オゾン耐性透過膜モジュール23’を透過して得ら
れた処理水は、処理水槽30に貯留される。
【0029】図6は、逆洗時の状態を示す説明図であ
る。浸漬型オゾン耐性透過膜モジュール23’のろ過抵
抗が増大してきたら、回転翼型ポンプ40を停止し、浮
上分離弁28をクローズする。また、原水弁27をクロ
ーズし、原水の流入を止める。すると、処理水となって
流出した量だけ水位が下がる。逆洗水が流入する量に相
当するレベルまで水位が下がったら、処理水ポンプ32
を止め、処理水弁31をクローズする。次に、膜洗浄弁
29をオープンし、回転翼型ポンプ40を駆動し、膜洗
浄用ノズル24からオゾン含有空気混合溶解加圧水を導
入する。すると、圧力が急に下がるため、微細な気泡b
が多数発生する。なお、オゾンの発生を止めて、空気混
合溶解加圧水を導入してもよい。次に、逆洗弁61をオ
ープンし、逆洗ポンプ60を駆動し、処理水を浸漬型オ
ゾン耐性透過膜モジュール23’の処理水側に逆洗水と
して供給する。この逆洗により、浸漬型オゾン耐性透過
膜モジュール23’の透過膜の原水流入側に捕捉された
濁質成分が剥離し、フロックdとなるが、この剥離した
フロックdに気泡bが付着し、その浮力で浮上してスカ
ムsとなる。これを所定時間継続すると、浸漬型オゾン
耐性透過膜の目詰まりが解消され、処理能力を回復す
る。そこで、逆洗ポンプ60を停止し、逆洗弁61をク
ローズする。また、回転翼型ポンプ40を停止し、膜洗
浄弁29をクローズする。そして、原水弁27をオープ
ンし、原水を供給する。水位がスカム流出堰25まで上
がったら、スカム排水溝26へスカムsは排出される。
この後、前記浄水処理に戻る。
【0030】以上の浄水装置200によれば、次の効果
が得られる。 (1)膜ろ過に用いられる透過膜の細孔径は0.01〜
0.3μmであるため、1μm以上の大きさのクリプト
スポリジウム等の病原性微生物は透過できず、処理水へ
の漏洩を防止できる。 (2)逆洗時の排水がないので、造水効率の低下を防止
できる。 (3)オゾンにより、色度,臭い,有機物を酸化分解で
き、より高度に浄水された処理水を得ることが出来る。
【0031】なお、空気混合溶解加圧水またはオゾン含
有空気混合溶解加圧水を、例えば特開2000−161
278号公報に開示の気液混合溶解装置を用いて生成し
てもよい。また、原水を引き抜いて空気またはオゾン含
有空気を溶解させ加圧して、空気混合溶解加圧水または
オゾン含有空気混合溶解加圧水を生成してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の浄水方法および浄水装置によれ
ば、病原性微生物であるクリプトスポリジウム等の処理
水中への漏洩を防止できる。また、逆洗時の排水をなく
し、造水効率の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる浄水装置の構成を示す
説明図である。
【図2】第1の実施形態にかかる浄水装置の浄水処理時
の状態を示す説明図である。
【図3】第1の実施形態にかかる浄水装置の逆洗時の状
態を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態にかかる浄水装置の構成を示す
説明図である。
【図5】第2の実施形態にかかる浄水装置の浄水処理時
の状態を示す説明図である。
【図6】第2の実施形態にかかる浄水装置の逆洗時の状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
100,200 浄水装置 20 浄水槽 20A 浮上分離領域 20M 膜ろ過領域 21 原水ノズル 22 加圧水ノズル 23 浸漬型透過膜モジュール 23’ 浸漬型オゾン耐性透過膜モジュー
ル 24 膜洗浄用ノズル 25 スカム流出堰 26 スカム排水溝 26’ スカム排水管 30 処理水槽 40 回転翼型ポンプ 41 空気供給器 41’ オゾン含有空気供給器 60 逆洗ポンプ A 凝集処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/24 C02F 1/24 B A 1/52 1/52 Z 1/78 1/78 9/00 502 9/00 502E 502P 502R 502Z 503 503C 503G 504 504B 504E Fターム(参考) 4D006 GA07 HA93 HA95 JA31A JA53A JA55A JA63A JA67A JA70A JA71 KA01 KA16 KA81 KB13 KB30 KC03 KC13 KC14 KC16 KD21 MA22 MB11 PA01 PB04 PC80 4D015 BA19 BA22 BA23 BA24 BA29 BB05 CA14 EA02 EA06 EA33 FA02 FA13 FA17 FA24 4D037 AA01 AB02 BA02 CA03 CA08 CA12 4D050 AA03 AB03 AB04 AB55 BB02 BD02 BD03 BD06 CA04 CA09 CA16 4D062 BA19 BA22 BA23 BA24 BA29 BB05 CA14 EA02 EA06 EA33 FA02 FA13 FA17 FA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄水槽の上部を浮上分離領域、下部を膜
    ろ過領域に区画し、前記浮上分離領域の上部に原水導入
    部を設け、前記浮上分離領域の下部に空気混合溶解加圧
    水導入部を設け、前記膜ろ過領域には浸漬型透過膜を設
    置し、前記空気混合溶解加圧水導入部から浄水槽内に空
    気混合溶解加圧水を導入して前記空気混合溶解加圧水導
    入部より上方に気泡ゾーンを形成し、凝集処理された原
    水を前記原水導入部に導入し、下向流で前記気泡ゾーン
    を通過させ、次いで前記浸漬型透過膜を通過させること
    を特徴とする浄水方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浄水方法において、前
    記膜ろ過領域の下部に膜洗浄用空気混合溶解加圧水導入
    部を設け、原水の供給を止めて浄水槽内の水位を下げ、
    前記膜洗浄用空気混合溶解加圧水導入部から浄水槽内に
    空気混合溶解加圧水を導入して気泡を発生させると共に
    前記浸漬型透過膜を逆洗することを所定時間行うことを
    特徴とする浄水方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の浄水方
    法において、前記空気の代わりに、オゾン含有空気を用
    いることを特徴とする浄水方法。
  4. 【請求項4】 上部が浮上分離領域、下部が膜ろ過領域
    に区画され、前記浮上分離領域の上部に原水導入部が設
    けられ、前記浮上分離領域の下部に空気混合溶解加圧水
    導入部が設けられ、前記膜ろ過領域には浸漬型透過膜が
    設置された浄水槽と、空気混合溶解加圧水を前記空気混
    合溶解加圧水導入部に導入するための空気混合溶解加圧
    水加圧導入手段と、凝集処理された原水を前記原水導入
    部に導入するための原水導入手段とを具備したことを特
    徴とする浄水装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の浄水装置において、前
    記膜ろ過領域の下部に膜洗浄用空気混合溶解加圧水導入
    部が設けられていることを特徴とする浄水装置。
  6. 【請求項6】 上部が浮上分離領域、下部が膜ろ過領域
    に区画され、前記浮上分離領域の上部に原水導入部が設
    けられ、前記浮上分離領域の下部にオゾン含有空気混合
    溶解加圧水導入部が設けられ、前記膜ろ過領域には浸漬
    型オゾン耐性透過膜が設置された浄水槽と、オゾン含有
    空気混合溶解加圧水を前記オゾン含有空気混合溶解加圧
    水導入部に導入するためのオゾン含有空気混合溶解加圧
    水加圧導入手段と、凝集処理された原水を前記原水導入
    部に導入するための原水導入手段と、前記浄水槽の後段
    に設けられた活性炭処理処理槽とを具備したことを特徴
    とする浄水装置。
JP2000376729A 2000-12-12 2000-12-12 浄水方法および浄水装置 Pending JP2002177956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000376729A JP2002177956A (ja) 2000-12-12 2000-12-12 浄水方法および浄水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000376729A JP2002177956A (ja) 2000-12-12 2000-12-12 浄水方法および浄水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002177956A true JP2002177956A (ja) 2002-06-25

Family

ID=18845551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000376729A Pending JP2002177956A (ja) 2000-12-12 2000-12-12 浄水方法および浄水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002177956A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152274A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Tsukishima Kikai Co Ltd 浸漬膜濾過装置における膜モジュールの洗浄方法及び浸漬膜濾過装置
JP2009509737A (ja) * 2005-09-30 2009-03-12 オテヴェ・ソシエテ・アノニム 高速沈降ステップと、続く精密濾過膜または限外濾過膜による直接の濾過ステップを含む水処理方法、および対応する装置
KR100949823B1 (ko) * 2009-07-01 2010-03-30 이정호 수처리장치
JP2010523323A (ja) * 2007-04-13 2010-07-15 オルジュ 液体排出物を浄化する方法及びデバイス
CN103787487A (zh) * 2014-01-24 2014-05-14 西安建筑科技大学 一种臭氧气浮-砂滤一体化装置
JP2015000370A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 三菱レイヨン株式会社 水処理方法および水処理装置
CN109647170A (zh) * 2019-02-12 2019-04-19 陈瑞德 一种工业烟尘综合处理装置
CN109734218A (zh) * 2019-03-18 2019-05-10 大连交通大学 洗浴水深度净化一体化设备
PL424148A1 (pl) * 2017-12-31 2019-07-01 Net Spółka Z Ograniczona Odpowiedzialnością Water Technologies Spółka Komandytowa Układ oczyszczania wody i sposób czyszczenia membran filtracyjnych
WO2020098878A1 (de) * 2018-11-14 2020-05-22 Dawid Marek Slomski Filtervorrichtung

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509737A (ja) * 2005-09-30 2009-03-12 オテヴェ・ソシエテ・アノニム 高速沈降ステップと、続く精密濾過膜または限外濾過膜による直接の濾過ステップを含む水処理方法、および対応する装置
JP2007152274A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Tsukishima Kikai Co Ltd 浸漬膜濾過装置における膜モジュールの洗浄方法及び浸漬膜濾過装置
JP2010523323A (ja) * 2007-04-13 2010-07-15 オルジュ 液体排出物を浄化する方法及びデバイス
KR100949823B1 (ko) * 2009-07-01 2010-03-30 이정호 수처리장치
JP2015000370A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 三菱レイヨン株式会社 水処理方法および水処理装置
CN103787487A (zh) * 2014-01-24 2014-05-14 西安建筑科技大学 一种臭氧气浮-砂滤一体化装置
PL424148A1 (pl) * 2017-12-31 2019-07-01 Net Spółka Z Ograniczona Odpowiedzialnością Water Technologies Spółka Komandytowa Układ oczyszczania wody i sposób czyszczenia membran filtracyjnych
WO2019132742A1 (en) * 2017-12-31 2019-07-04 King Abdulaziz City For Science And Technology System and a method for water treatment by flotation and filtration membrane cleaning
WO2020098878A1 (de) * 2018-11-14 2020-05-22 Dawid Marek Slomski Filtervorrichtung
CN109647170A (zh) * 2019-02-12 2019-04-19 陈瑞德 一种工业烟尘综合处理装置
CN109647170B (zh) * 2019-02-12 2021-05-18 王永军 一种工业烟尘综合处理装置
CN109734218A (zh) * 2019-03-18 2019-05-10 大连交通大学 洗浴水深度净化一体化设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4920990B2 (ja) 分離膜の洗浄方法
KR101048623B1 (ko) 침지형 분리막과 용존공기부상법을 이용한 융합형 정수처리장치
KR101334995B1 (ko) 나노 및 마이크로 버블을 이용한 하폐수 재이용 중수도 장치
CN108793642A (zh) 一种印染废水深度处理***及处理方法
CA2963306C (en) Water treatment process employing dissolved air flotation to remove suspended solids
CN101269903B (zh) 炼油污水的进一步深度处理工艺及装置
JP2011088053A (ja) 淡水化処理設備及び方法
JPH07155758A (ja) 廃水処理装置
JP2007289847A (ja) 水道原水の浄水処理方法及びその装置
JP2002177956A (ja) 浄水方法および浄水装置
JPH10109095A (ja) 浄水処理装置
JP2002177990A (ja) 浄水方法および浄水装置
JP2013017920A (ja) 固液分離モジュールおよび、固液分離方法
JPH10109091A (ja) 水の処理方法
CN208762364U (zh) 印染废水深度处理***
JPH10323674A (ja) 有機物含有水の処理装置
KR101602129B1 (ko) 호소의 수질정화 시스템
JP2003290784A (ja) 除鉄・除マンガン装置及びその方法
JP3281161B2 (ja) 浄水処理装置
KR100294992B1 (ko) 외주형일체식가압부상에의한수처리장치
JP3931279B2 (ja) 浮遊物質含有海水の浄化装置
JP3859402B2 (ja) ろ過池洗浄排水の処理方法
JP2002346347A (ja) ろ過装置及び方法
JP3874635B2 (ja) 汚水の処理方法及び処理装置
JP4335193B2 (ja) 有機性廃水の処理方法及び装置