JP2002175450A - 電子商取引における商品発注方法及び商品発注装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 市場取引の経験則や客観的な判断基準をもと
に商品の発注を行うことが可能な商品発注取次方法及び
商品発注取次装置を提供する。 【解決手段】 発注依頼者が、発注を行う商品銘柄の指
定、売／買の指定、指値／成行の指定等の通常の商品取
引の条件に加え、発注執行条件として、その商品の価格
変動要素（例えば、日経平均株価）に対する条件や、テ
クニカルな事象（例えばゴールデンクロス）の発生を予
め登録しておき、その発注執行条件が満たされた場合に
上記通常の商品取引の発注執行条件による発注を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子商取引におけ
る発注方法及び発注システムに係り、特に、証券取引市
場あるいは先物取引市場における商品発注方法及び商品
発注装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の市場取引における商品売買の発注
は、発注依頼者が、取引市場の指定、商品銘柄の指定、
売／買の指定、指値／成行の指定、指値の場合の注文単
価、注文数量等の指定を行った上で証券会社等に発注を
依頼するのが一般的である。なお、一部の証券会社で
は、発注商品の同一市場での市場価格が、発注依頼者が
指定した一定価格になった場合に発注執行を行う発注環
境を提供しているまた、特開平１１−２８２９１２号公
報には、リミットマインダ機能として、登録商品に対す
る値動きにより時価が設定価格に達成した場合に達成し
たことを示す達成通知又は達成した価格を示す達成価格
通知を表示する方法が記載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】特開平１１−２８２９
１２号公報に記載された方法は、発注に関するものでは
ない。株価等の商品価格は、その商品と関連する他の商
品の価格変動や日経平均株価等の一般的な市場動向を表
す指標の動きに連動して変化したり、他市場の市場動向
や他市場での個別の商品の値動きに反応して変化した
り、大きな目で見れば一定の規則に従って変化する場合
があることが知られている。また、地震等の災害あるい
は地域紛争の勃発等の事件や政治不安等を契機として変
動したり、商品価格がボックス圏で推移している場合
に、価格がその中で低いレベルに達していれば次の段階
では価格上昇に転ずることも経験的に知られていること
である。商品の発注依頼者は、このような市場取引の経
験則や、客観的な判断を基に、商品の発注執行を行って
いるのであるが、常に市場動向を監視したり社会情勢の
変化に目を配っていることは実際上不可能である。

【０００４】そこで、本発明は、市場取引の経験則や客
観的な判断基準をもとに商品の発注を行うことが可能な
商品発注方法及び商品発注装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、市場の動きを一日中追い掛けな
くとも、商品の価格変動要素となりうる不意な事象が発
生した場合においても、瞬時に市場に対し発注を出すこ
とを可能にする商品発注方法及び商品発注装置を提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】商品発注依頼者が契約又
は会員登録を行っている商品発注取次会社又は取引市場
は、商品発注依頼者が、商品に対する発注の執行条件と
して、発注を行う商品銘柄の指定、売／買の指定、指値
／成行の指定、数量の指定等の通常の商品取引の条件に
加え、その商品の価格変動要素（例えば、日経平均株
価）に対する条件やテクニカルな事象（例えば、ゴール
デンクロスやデッドクロス）の発生等、例えば下記表１
に示すような一つ又は複数の要素に基づく発注執行条件
を発注者が予め指定しておくことができる環境を提供す
る。上記の価格変動要素と「＝」、「＞」、「＜」等の
数値条件記号を用いた条件式で数値を指定できる環境を
提供し、商品発注依頼者が商品の発注を依頼する際に上
記指定を行うことで、この条件が満たされたとき発注執
行を行う。

【０００６】

【表１】

【０００７】すなわち、本発明による商品発注方法は、
依頼者端末からの商品に対する注文を商品発注取次会社
又は商品取引市場にて取引を成立させる商品取引サーバ
に送信する電子商取引における商品発注方法において、
依頼者からの商品の注文内容及び発注執行条件を登録す
るステップと、発注執行条件が成立するか否かを判定す
るステップと、発注執行条件が成立したとき商品取引市
場の商品取引サーバに対して登録されている注文内容を
送信するステップとを含むことを特徴とする。

【０００８】商品の注文内容には、取引市場の指定、商
品銘柄の指定、売／買の指定、指値／成行の指定、指値
の場合の注文単価、注文数量等が含まれる。発注執行条
件は、発注を行おうとしている商品の他市場での価格、
発注を行おうとしている商品以外の商品の同一市場又は
他市場での価格、発注を行おうとしている商品の同一市
場又は他市場での出来高、市場の動向を表す指数のうち
の少なくとも一つに関する指定値と、その指定値と実際
の数値との間の大小関係を示す記号とによって表される
条件式を含んで構成することができる。

【０００９】市場の動向を表す指数としては、例えば日
経平均株価、TOPIX、JASDAQ指数、シカゴ先物、ニュー
ヨークダウ、NASDAQ（米） 、FT100（英）、DAX
（独）、ハンセン（香港）、ドバイ原油価格、為替（円
／ドル）、為替（円／ユーロ）、為替（ドル／ユーロ）
などがある。条件記号としては、例えば「＝」、「＞」、
「＜」、「≧」、「≦」を用いることができる。

【００１０】発注執行条件には、発注を行おうとしてい
る商品の価格変動に関するテクニカルな事象の発生を含
ませることができる。テクニカルな事象の例としては、
ゴールデンクロスやデッドクロスがある。ここで、ゴー
ルデンクロスとは株式チャートにおいて短期移動平均線
が中期線を下から突き抜ける時点を指し、デッドクロス
とは株式チャートにおいて短期移動平均線が長期線を下
回った時点を指す。

【００１１】発注執行条件として複数の条件式が指定さ
れている場合、その一つでも成立した時に発注執行を行
うようにしてもよいし、二つ以上の複数条件が合致した
時に発注執行を行うようにしてもよい。あるいは、指定
した条件が全て成立した時にだけ発注執行を行うように
してもよい。

【００１２】また、本発明による商品発注装置は、依頼
者端末から受信した商品に対する注文を、商品市場にて
取引を成立させる商品取引サーバに送信する電子商取引
における商品発注装置において、依頼者端末から送信さ
れてきた商品の注文内容に関する情報及び発注執行条件
に関する情報を包含する商品発注フォーマットの内容を
登録する発注内容登録部と、発注執行条件の成立、不成
立の判定に必要なデータを収集し、当該データを用いて
発注執行条件が成立するか否かを判定する発注条件比較
部と、発注条件比較部により発注執行条件が成立すると
判定されたとき、商品市場の商品取引サーバに対して発
注内容登録部に登録されている商品の注文内容を送信す
る発注執行部とを備えることを特徴とする。

【００１３】商品発注装置に発注登録環境提供部を備
え、発注登録環境提供部は、商品の注文内容についての
入力部及び発注執行条件に関する入力部を含む商品発注
フォーマットを、依頼者端末からの要求に応じて依頼者
端末に送信あるいは提供するようにしてもよい。

【００１４】発注執行条件に関する入力部は、発注を行
おうとしている商品の他市場での価格、発注を行おうと
している商品以外の商品の同一市場又は他市場での価
格、発注を行おうとしている商品の同一市場又は他市場
での出来高、市場の動向を表す指数のうちの少なくとも
一つに関する指定値と、前記指定値と実際の数値との間
の大小関係を表す記号とを入力可能とすることができ
る。発注を行おうとしている商品以外の商品の価格、発
注を行おうとしている商品の出来高、市場の動向を表す
指数は、発注を行おうとしている市場のものであっても
よいし、他市場のものであってもよい。また、発注執行
条件に関する入力部は、発注を行おうとしている商品の
価格変動に関するテクニカルな事象の発生を選択可能な
条件として含ませることができる。

【００１５】本発明によると、発注を行う商品の価格変
動要素となりうる他商品価格や日経平均株価等の指標等
の価格変動要素と条件記号と商品発注依頼者が指定した
数値で組み合わされる条件が合致した時や、その商品価
格に関してテクニカルな事象（例えば、ゴールデンクロ
ス）が発生した時に発注執行することができるようにな
る。したがって、株式における個別銘柄のゴールデンク
ロスや、指標とされる日経平均株価等が切りの良い数値
（例えば、16,000円のようなボックス圏）で推移してい
る場合に、発注を行おうとしている商品の価格変動だけ
にとらわれず、商品発注依頼者が希望した条件が整った
タイミングで発注執行が行えるようになり、市場を常時
監視せずとも、市場の流れに沿った最高のタイミング
で、且つ、冷静な判断をもとに発注執行することが可能
となる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１は、本発明による商品発注シ
ステムの一例を示す概略図である。この商品発注システ
ムは、商品発注依頼者の端末１０、東京証券取引所にて
売買注文を受けて取引を成立させる商品取引サーバ３
０、大阪証券取引所の商品取引サーバ４０、ＮＡＳＤＡ
Ｑ ＪＡＰＡＮの商品取引サーバ５０、その他の商品取
引サーバ、商品発注依頼者の端末１０から送信された注
文を商品取引市場の商品取引サーバ３０，４０，５０，
…に取り次ぐ商品発注取次機関のサーバ２０、及び時々
刻々変化する株価等、各市場における商品価格、為替水
準、原油価格等の経済情報、あるいは地震や災害等の発
生に関する情報を提供する情報提供機関６０，７０，…
を備え、各端末及びサーバは、インターネット等の回線
あるいは専用回線によって相互に接続されている。な
お、証券取引所のサーバ３０，４０，５０，…が情報提
供機関の機能を兼ね備える場合もある。

【００１７】商品発注取次機関のサーバ２０は、発注登
録環境提供部２１、発注内容登録部２２、発注条件比較
部２３、及び発注執行部２４を備える。発注登録環境提
供部２１は、商品発注依頼者の端末１０からの要求に応
じて商品の注文内容についての入力部及び発注執行条件
に関する入力部を含む商品発注フォーマット（図２参
照）を送信する。発注内容登録部２２は、商品発注依頼
者端末１０から送信されてきた商品発注フォーマットの
内容を格納し、登録する。発注条件比較部２３は、情報
提供機関６０，７０から提供される株価や市場動向デー
タを参照して発注内容登録部２２に登録した発注執行条
件が成立するか否かを判定する。発注執行部２４は、発
注条件比較部２３が前記発注執行条件が成立していると
判定したとき、商品市場の商品取引サーバに対して発注
内容登録部に登録されている内容にて商品を発注する。
ここでは、商品発注取次機関の機能２１〜２４が１つの
サーバ２０に集約されている例によって説明するが、こ
れらの機能２１〜２４が複数のサーバに分散配置されて
いてもよい。

【００１８】なお、図１には詳細を図示省略したが、端
末１０、商品発注取次機関のサーバ２０及び商品取引サ
ーバ３０，４０，５０は、それぞれＣＰＵ、メモリ、送
受信手段、入出力手段を備え、必要とされる機能を発揮
するためのプログラムがロードされている。

【００１９】図２は、商品発注取次機関のサーバ２０の
発注登録環境提供部２１から商品発注依頼者端末に送信
される商品発注フォーマットの例を示す図である。ここ
では株の売買を例に取って説明する。この商品発注フォ
ーマットは、大きく分けて発注する取引の内容を入力す
る部分と、注文の執行条件を入力する部分とからなって
いる。取引の内容を入力する部分は、商品コード（銘
柄）入力ボックス２０１、市場を指定するボタン２０
２、売りあるいは買いを指定するチェックボックス２０
３、注文数量入力ボックス２０４、注文単価指定欄２０
５、注文の有効期限を指定する入力ボックス２０７を備
える。注文単価指定欄２０５では、指値か成行かを指定
することができ、指値の場合には更に金額を指定するよ
うになっている。

【００２０】また、発注執行条件を指定するか否かのチ
ェックボックス２０６があり、ここで「はい」にチェッ
クするとその下にある発注条件の欄２０８への入力が有
効になり、「いいえ」にチェックするとその下にある発
注条件の欄への入力が無効になる。注文の執行条件を入
力する部分２０８は、この例では、発注登録商品に関す
る条件２１０と、それ以外の条件２２０とに分かれてい
る。発注登録商品に関する条件２１０では、登録商品の
前日出来高２１１、ゴールデンクロス２１４、デッドク
ロス２１５、他市場の株価２１６を選択して条件設定す
ることができる。例えば、登録商品の前日出来高２１１
の「○」欄にチェックを入れ、入力ボックス２１２に条件
記号「＞」を指定し、入力ボックス２１３に数値（例えば
「３」）を入れることにより、発注を行おうとしている
登録商品の前日出来高に比較し、３倍を超えた時点で、
入力ボックス２０１〜２０５に入力した発注を執行する
ものである。他市場の株価２１６は、市場一覧２１９で
市場を選択し、入力ボックス２１８に株価を、入力ボッ
クス２１７に条件記号「＝」、「＞」、「＜」「≧」、
「≦」の一つを入力して条件を指定する。

【００２１】発注登録商品以外に関する条件２２０は、
この例では、日経平均株価２２１、他商品の株価２２
２、気象台発表の地震の震度２２３を指定できるように
なっている。入力ボックスが２つ並んでいる場合、右の
入力ボックスには数値を、左の入力ボックスには条件記
号「＝」、「＞」、「＜」「≧」、「≦」の一つを入力
する。必要な入力が終わって送信ボタン２２５を押す
と、商品発注フォーマットに入力した内容が商品発注取
次機関のサーバ２０の発注内容登録部２２に送信され
る。

【００２２】図３は、商品発注依頼者の端末１０におけ
る商品発注処理の流れを示すフローチャートである。商
品発注依頼者は端末１０から商品発注取次機関のホーム
ページ等にアクセスし、自分に割り当てられているＩＤ
及び暗証番号等を入力してサーバ２０に商品発注フォー
マットの送信を要求し、それを端末１０の画面に表示す
る（Ｓ１１）。次に、商品発注依頼者は、図２に示した
入力画面にて、入力ボックス２０１に商品コードを入力
して発注商品を指定する（Ｓ１２）。次に、市場指定欄
２０２で取引市場を指定し（Ｓ１３）、チェックボック
ス２０３に売りあるいは買いにチェックして売りあるい
は買いを指定し（Ｓ１４）する。次に、注文数量を入力
し（Ｓ１５）、成行あるいは指値を指定する（Ｓ１
６）。更に、注文の有効期限を入力する（Ｓ１７）。

【００２３】次に、発注執行条件を入力するか否かを決
める（Ｓ１８）。これは、チェックボックス２０６にチ
ェックを付けることによって行われる。発注執行条件を
入力する場合は、商品発注フォーマットの入力欄２０８
に発注を執行するための発注執行条件を入力する（Ｓ１
９）。必要な入力が全て終了したら、送信ボタン２２５
を押す（Ｓ２０）。すると、図２に示した商品発注フォ
ーマットに入力された情報は商品発注取次機関のサーバ
２０の発注内容登録部２２に送信される。発注執行条件
を入力しない場合は、チェックボックス２０６の「いい
え」にチェックして送信ボタン２２５を押す。すると、
図２に示した商品発注フォーマットに入力された情報が
商品発注取次機関のサーバ２０の発注内容登録部２２に
送信される。なお、ステップ１２からステップ１９の順
序、すなわち商品発注フォーマットを完成する順序は図
３と異なっていても構わない。

【００２４】図４は、商品発注取次機関のサーバ２０に
おける商品注文の受付から注文執行までの処理の流れを
示すフローチャートである。商品発注取次機関のサーバ
２０は、商品発注依頼者の端末１０から商品発注フォー
マット送信要求を受けると発注者ＩＤ及び暗証番号の入
力を促し、商品発注依頼者が登録された会員であること
を確認する（Ｓ２１）。会員であることが確認された
ら、図２に示す商品発注フォーマットを要求を受けた端
末１０に送信する（Ｓ２２）。次に、入力済みの商品発
注フォーマットを受信し、発注内容登録部２２に登録す
る（Ｓ２３）。その後、情報提供機関６０，７０あるい
は各取引市場のサーバ３０，４０，５０，…から供給さ
れる株価データ、出来高のデータ、市場動向を表すデー
タ等を取り込み（Ｓ２４）、発注条件比較部２３でその
データを用いて発注執行条件が成立するかどうか判定す
る（Ｓ２５）。条件が成立すれば、発注内容登録部２２
に登録してある発注内容にて指定された取引市場に注文
の発注を行う（Ｓ２６）。執行条件が不成立の場合に
は、商品発注フォーマットで指定されている注文の有効
期限を超過しているかどうか判定し（Ｓ２７）、有効期
限内であれば再び最新のデータを用いて発注執行条件が
成立しているかどうかの判定を繰り返す。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、市場で取引されている
商品の価格変動要素となりうる要素を予め定義し、その
要素に対して１つ又は複数の条件式を設定し、条件が満
たされたとき自動的に発注執行するものであるため、市
場取引の経験則や客観的な判断を基に商品の発注執行を
行うことが可能になり、また、市場の動きを一日中追い
掛けなくとも、商品の価格変動要素となりうる不意な事
象が発生した場合においても瞬時に市場に対し発注を出
すことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による商品発注システムの一例を示す概
略図。

【図２】商品発注フォーマットの例を示す図

【図３】商品発注依頼者の端末における商品発注処理の
流れを示すフローチャート。

【図４】商品発注取次機関のサーバにおける商品注文の
受付から注文執行までの処理の流れを示すフローチャー
ト。

【符号の説明】

１０…商品発注依頼者の端末、２０…商品発注取次機関
のサーバ、２１…発注登録環境提供部、２２…発注内容
登録部、２３…発注条件比較部、２４…発注執行部、３
０，４０，５０…商品取引市場の商品取引サーバ、６
０，７０…情報提供機関

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 依頼者端末からの商品に対する注文を商
   品発注取次会社又は商品取引市場にて取引を成立させる
   商品取引サーバに送信する電子商取引における商品発注
   方法において、 依頼者からの商品の注文内容及び発注執行条件を登録す
   るステップと、 前記発注執行条件が成立するか否かを判定するステップ
   と、 前記発注執行条件が成立したとき前記商品取引市場の商
   品取引サーバに対して前記登録されている注文内容を送
   信するステップとを含むことを特徴とする商品発注方
   法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の商品発注方法において、
   前記発注執行条件は、発注を行おうとしている商品の他
   市場での価格、発注を行おうとしている商品以外の商品
   の同一市場又は他市場での価格、発注を行おうとしてい
   る商品の同一市場又は他市場での出来高、市場の動向を
   表す指数のうちの少なくとも一つに関する指定値と、前
   記指定値と実際の数値との間の大小関係を示す記号とに
   よって表される条件式を含んでいることを特徴とする商
   品発注方法。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載の商品発注方法にお
   いて、前記発注執行条件は、発注を行おうとしている商
   品の価格変動に関するテクニカルな事象の発生を含むこ
   とを特徴とする商品発注方法。
4. 【請求項４】 依頼者端末から受信した商品に対する注
   文を、商品市場にて取引を成立させる商品取引サーバに
   送信する電子商取引における商品発注装置において、 依頼者端末から送信されてきた商品の注文内容に関する
   情報及び発注執行条件に関する情報を包含する商品発注
   フォーマットの内容を登録する発注内容登録部と、 前記発注執行条件の成立、不成立の判定に必要なデータ
   を収集し、当該データを用いて前記発注執行条件が成立
   するか否かを判定する発注条件比較部と、 前記発注条件比較部により前記発注執行条件が成立する
   と判定されたとき、前記商品市場の商品取引サーバに対
   して前記発注内容登録部に登録されている商品の注文内
   容を送信する発注執行部とを備えることを特徴とする商
   品発注装置。
5. 【請求項５】 請求項４記載の商品発注装置において、
   前記発注執行条件に関する入力部は、発注を行おうとし
   ている商品の他市場での価格、発注を行おうとしている
   商品以外の商品の同一市場又は他市場での価格、発注を
   行おうとしている商品の同一市場又は他市場での出来
   高、市場の動向を表す指数のうちの少なくとも一つに関
   する指定値と、前記指定値と実際の数値との間の大小関
   係を表す記号とを入力可能であることを特徴とする商品
   発注装置。
6. 【請求項６】 請求項４又５は記載の商品発注装置にお
   いて、前記発注執行条件に関する入力部は、発注を行お
   うとしている商品の価格変動に関するテクニカルな事象
   の発生を選択可能な条件として含むことを特徴とする商
   品発注装置。