JP2002173278A - 油圧式エレベータの油圧パワーユニット - Google Patents

油圧式エレベータの油圧パワーユニット

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JP2002173278A
JP2002173278A JP2000374522A JP2000374522A JP2002173278A JP 2002173278 A JP2002173278 A JP 2002173278A JP 2000374522 A JP2000374522 A JP 2000374522A JP 2000374522 A JP2000374522 A JP 2000374522A JP 2002173278 A JP2002173278 A JP 2002173278A
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hydraulic
car
electric motor
power transmission
detection device
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English (en)
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Hideki Umemura
秀樹 梅村
Akihiko Hirata
昭彦 平田
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Toshiba Corp
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機プーリの動力が適正にポンププーリに
伝達できなくなったときには救出運転を行い乗客の安全
を図った油圧式エレベータの油圧パワーユニットを提供
することである。 【解決手段】 制御装置12は、動力伝達異常検出装置
である位置検知装置25がポンププーリ19の回転周期
に基づいて、電動機17から油圧ポンプ16への動力伝
達の異常を検出したときは、かごの救出運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油タンク内の油を
配管を通して油圧ジャッキに供給してかごを昇降させる
油圧式エレベータの油圧パワーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧式エレベータには、かごの
真下から直接油圧ジャッキで昇降させる直接式のもの
と、油圧ジャッキ、綱車およびロープを用いてかごを昇
降させる間接式のものとがある。これら両方式は、いず
れも油圧ジャッキを駆動する油圧パワーユニットを備え
ている。
【0003】図17は、間接式油圧エレベータの概略構
成図である。建屋内に油圧ジャッキ1が立設され、この
油圧ジャッキ1のロープヒッチ2とかご下のロープヒッ
チ3とをプランジャ4の上に取付けられたプランジャシ
ーブ5を介してロープ6を接続する。これにより、プラ
ンジャ4の上下運動によってかご7が昇降路8内をガイ
ドレール9に沿って昇降されるようになっている。
【0004】その油圧ジャッキ1の駆動源である油圧パ
ワーユニット10は、一般には昇降路8に隣接した機械
室11に設置され、制御装置12で制御される。油圧パ
ワーユニット10からの油は配管13を通って油圧ジャ
ッキ4に供給される。
【0005】図18は油圧パワーユニット10の斜視図
である。図18に示すように、架台14上には油タンク
15が設置され、この油タンク15内の油は油圧ポンプ
16で吸引・吐出される。油圧ポンプ16は電動機17
で駆動される。
【0006】すなわち、電動機17には電動機プーリ1
8が設けられ、また油圧ポンプ16にはポンププーリ1
9が設けられており、これら電動機プーリ18およびポ
ンププーリ19にベルト20が掛けられ電動機17の駆
動力がベルト20を介して油圧ポンプ16に伝達され
る。油圧ポンプ16の吐出側には流量制御弁(以下、バ
ルブという)21が設けられており、このバルブ21と
油圧ジャッキ1との間は配管13で接続され、油が油圧
ジョッキ1に供給されるようになっている。
【0007】図19は、油圧パワーユニット10の油圧
ポンプ16とポンププーリ19との連結部分を示す詳細
図である。図19に示すように、ポンププーリ19と連
結する油圧ポンプ16の回転軸22には油圧ポンプ16
の油が漏れがないようにメカニカルシール23により漏
れ防止が図られている。
【0008】かご7を上昇させる時には、制御装置12
による油圧ポンプ16の駆動で、油タンク15内の油を
吸引し、これを吐出側のバルブ21を介し流量コントロ
ールしながら配管13より昇降路8内の油圧ジャッキ1
内に圧送する。これにより、油圧ジャッキ1のプランジ
ャ4が上昇し、その上のかご7が押上げられて目的階ま
で上昇する。一方、かごを下降させる際には、制御装置
12によりバルブ21を切り替え、かご7の自重により
油圧ジャッキ内1の油を配管13からバルブ21を通し
て流量コントロールしながら油タンク15内に戻す。こ
れにより、油圧ジャッキ1のプランジャ4と共にかご7
が目的階まで下降する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電動機プー
リ18が摩耗すると、ベルト20を介して電動機プーリ
18の動力が適正にポンププーリ19に伝達できなくな
る。その場合には、かご7の運転に支障を来すことにあ
る。
【0010】また、ベルト20の伸びやベルト20の調
整不足による張力不足、ベルト20の摩耗等によって
も、電動機プーリ18の動力が適正にポンププーリ19
に伝達できなくなる。その場合にも、かごの運転に支障
を来すことがあるので、最寄階にかご7を停止させ、乗
客を安全にかご7から降ろすことが望ましい。
【0011】本発明の目的は、電動機プーリの動力が適
正にポンププーリに伝達できなくなったときには救出運
転を行い乗客の安全を図った油圧式エレベータの油圧パ
ワーユニットを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
油圧式エレベータの油圧パワーユニットは、油タンク内
の油を配管を通して油圧ジャッキに供給してかごを昇降
させる油圧式エレベータの油圧パワーユニットにおい
て、前記油タンク内の油を吐出する油圧ポンプと、前記
油圧ポンプを駆動させる電動機と、前記油圧ポンプを駆
動させる電動機の回転軸に設けられた電動機プーリと、
前記油圧ポンプの回転軸に設けられたポンププーリと、
前記電動機プーリ及び前記ポンププーリを連動させるた
めのベルトと、前記電動機から前記油圧ポンプへの動力
伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置と、前記動
力伝達異常検出装置が前記動力伝達の異常を検出したと
きはかごの救出運転を行う制御装置とを備えたことを特
徴とする。
【0013】請求項1の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、制御装置は、動力伝
達異常検出装置が電動機から油圧ポンプへの動力伝達の
異常を検出したときは、かごの救出運転を行う。
【0014】請求項2の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、位置検知装置による検出物の検
出周期が所定周期より大きくなったとき、電動機から油
圧ポンプへの動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転
を行う。
【0015】請求項3の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットは、請求項1の発明において、前
記動力伝達異常検出装置は、前記ポンププーリ、前記油
圧ポンプの回転軸、または前記ベルトの速度を検出する
速度検知装置からなり、前記制御装置は、前記速度検知
装置での検出速度が所定速度より小さくなったとき前記
かごの救出運転を行うことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、速度検知装置での検出速度が所
定速度より小さくなったとき、電動機から油圧ポンプへ
の動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転を行う。
【0017】請求項4の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットは、請求項1の発明において、前
記動力伝達異常検出装置は、前記電動機の負荷電流を検
出する電流検知装置からなり、前記制御装置は、前記電
流検知装置での検出電流が所定電流より小さくなったと
き前記かごの救出運転を行うことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、電流検知装置での検出電流が所
定電流より小さくなったとき、電動機から油圧ポンプへ
の動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転を行う。
【0019】請求項5の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットは、請求項1の発明において、前
記動力伝達異常検出装置は、前記ベルトの張力を検出す
る張力検知装置からなり、前記制御装置は、前記張力検
知装置での検出張力が所定張力より小さくなったとき前
記かごの救出運転を行うことを特徴とする。
【0020】請求項5の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、張力検知装置での検出張力が所
定張力より小さくなったとき、電動機から油圧ポンプへ
の動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転を行う。
【0021】請求項6の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットは、請求項1の発明において、前
記動力伝達異常検出装置は、前記電動機プーリまたは前
記ベルトの温度を検出する温度検知装置からなり、前記
制御装置は、前記温度検知装置での検出温度が所定温度
より大きくなったとき前記かごの救出運転を行うことを
特徴とする。
【0022】請求項6の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、温度検知装置での検出温度が所
定温度より大きくなったとき、電動機から油圧ポンプへ
の動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転を行う。
【0023】請求項7の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットは、請求項1の発明において、前
記動力伝達異常検出装置は、前記電動機プーリと前記ベ
ルトとの摩擦音を検知する集音装置からなり、前記制御
装置は、前記集音装置での検出摩擦音が所定摩擦音より
大きくなったとき前記かごの救出運転を行うことを特徴
とする。
【0024】請求項7の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、集音装置での検出摩擦音が所定
摩擦音より大きくなったとき、電動機から油圧ポンプへ
の動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転を行う。
【0025】請求項8の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットは、請求項1の発明において、前
記動力伝達異常検出装置は、前記ベルトの臭気を検出す
る臭気検知装置からなり、前記制御装置は、前記臭気検
知装置での検出臭気が所定臭気より大きくなったとき前
記かごの救出運転を行うことを特徴とする。
【0026】請求項8の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、臭気検知装置での検出臭気が所
定臭気より大きくなったとき、電動機から油圧ポンプへ
の動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転を行う。
【0027】請求項9の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットは、請求項1の発明において、前
記動力伝達異常検出装置は、油タンクから前記油圧ジャ
ッキに油を供給する配管内の油速度を検出する油速度検
知装置からなり、前記制御装置は、前記油速度検知装置
での検出油速度が所定油速度より大きくなったとき前記
かごの救出運転を行うことを特徴とする。
【0028】請求項9の発明に係わる油圧式エレベータ
の油圧パワーユニットにおいては、請求項1の発明の作
用に加え、制御装置は、油速度検知装置での検出油速度
が所定油速度より大きくなったとき、電動機から油圧ポ
ンプへの動力伝達の異常と判断し、かごの救出運転を行
う。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる油圧
式エレベータの油圧パワーユニットの構成図であり、図
1(a)は概略正面図、図1(b)は側面図である。
【0030】ポンププーリ19には検出物24が取り付
けられており、検出物24の位置はポンププーリ19の
回転に伴って変化する。位置検知装置25はその検出物
24の位置を検知するものであり、ポンププーリ19が
1回転する毎に検出物24を検出する。これら検出物2
4および位置検知装置25で動力伝達異常検出装置を形
成している。
【0031】位置検知装置25の検出物24の検出信号
は制御装置12に入力される。制御装置12は、位置検
知装置25による検出物24の検出周期が所定周期より
大きくなったとき、電動機17から油圧ポンプ16への
動力伝達が異常となったと判断しかごの救出運転を行
う。
【0032】図2は、第1の実施の形態に係わる制御装
置12の処理動作を示すフローチャートである。かご7
が上昇運転か下降運転かを判断し(S1)、かご7が上
昇運転である場合には、制御装置12から電動機17に
電動機回転指令を出力する(S2)。これにより、電動
機プーリ18が回転しベルト20を介してポンププーリ
17が回転する。
【0033】そして、電動機17が定速度域に達するま
での一定時間t1を経過したか否かを判定し(S3)、
一定時間t1を経過し電動機17が一定速度で回転し始
めたときは、位置検知装置25の検出物24の検出周期
T1を検出する。すなわち、検出物24の位置を1回転
1パルスの時間を周期T1として検知する。
【0034】次に、定格時の周期の110%とした設定
周期Tと検出周期T1とを比較し(S4)、実際の検出
周期T1が設定周期Tより大きい場合(T<T1)に
は、例えばベルト20にすべりがあり電動機17から油
圧ポンプ16への動力伝達が異常となったと判断し、制
御装置12からの電動機17への電動機回転指令を中止
する(S5)。そして、油タンク15の吐出側のバルブ
21を制御し(S6)、かご7の自重により降下させ、
かご7を最寄階に着床させる(S7)。かご7が最寄階
に着床するとかご7の扉を開き(S8)、乗客を降ろし
(S9)、エレベータをその階で停止し(S10)、管
理会社等の外部にエレベータ停止信号を出力する(S1
1)。
【0035】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
周期T1が設定周期T以下である場合(T≧T1)に
は、正常であると判断し通常の運転を継続する。また、
ステップS1の判定で、かご7が下降する場合には、か
ご7の下降運転には電動機17を使用しないため、位置
検知装置25による検知は行なわない。
【0036】以上述べたように、第1の実施の形態によ
れば、動力が伝達される側のポンププーリ19に検出物
24を設け、ポンププーリ19の回転に伴って位置変化
する検出物24を位置検知装置25で検知して、ポンプ
プーリ19の回転周期が正常か否かを判定するようにし
たので、電動機17からの動力が適正に油ポンプ16に
伝達されているか否かを容易に判定できる。なお、検出
物24はポンププーリ19に取り付けたが、動力が伝達
される側である油圧ポンプの回転軸や動力を伝達するベ
ルト20に設けても良い。
【0037】次に、発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる油圧式
エレベータの油圧パワーユニットの構成図である。この
第2の実施の形態は、電動機17から油圧ポンプ16へ
の動力伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置とし
て、ベルト20の速度を検出する速度検知装置26を用
いたものである。
【0038】速度検知装置26で検出されたベルト20
の速度は制御装置12に入力される。制御装置12は、
速度検知装置26での検出速度が所定速度より小さくな
ったとき、電動機17から油圧ポンプ16への動力伝達
の異常と判断し、かご7の救出運転を行う。
【0039】図4は、第2の実施の形態に係わる制御装
置12の処理動作を示すフローチャートである。かご7
が上昇運転か下降運転かを判断し(S1)、かご7が上
昇運転である場合には、制御装置12から電動機17に
電動機回転指令を出力する(S2)。これにより、電動
機プーリ18が回転しベルト20を介してポンププーリ
17が回転する。
【0040】そして、電動機17が定速度域に達するま
での一定時間t1を経過したか否かを判定し(S3)、
一定時間t1を経過し電動機17が一定速度で回転し始
めたときは、速度検知装置26の出力である検出速度V
1を制御装置12に入力する。
【0041】次に、定格時の速度の90%とした設定速
度Vと検出速度V1とを比較し(S4)、実際の検出速
度V1が設定速度Vより小さい場合(V>V1)には、
例えばベルト20にすべりがあり電動機17から油圧ポ
ンプ16への動力伝達が異常となったと判断し、制御装
置12からの電動機17への電動機回転指令を中止する
(S5)。そして、油タンク15の吐出側のバルブ21
を制御し(S6)、かご7の自重により降下させ、かご
7を最寄階に着床させる(S7)。かご7が最寄階に着
床するとかご7の扉を開き(S8)、乗客を降ろし(S
9)、エレベータをその階で停止し(S10)、外部に
エレベータ停止信号を出力する(S11)。
【0042】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
速度V1が設定速度V以上である場合(V≦V1)に
は、正常であると判断し通常の運転を継続する。また、
ステップS1の判定で、かご7が下降する場合には、か
ご7の下降運転には電動機17を使用しないため、速度
検知装置26による検知は行なわない。
【0043】以上述べたように、第2の実施の形態によ
れば、動力を伝達するベルト20の速度を速度検知装置
26で検出し、ベルト20の速度が正常範囲か否かを判
定するようにしたので、電動機17からの動力が適正に
油ポンプ16に伝達されているか否かを容易に判定でき
る。なお、速度検知装置26はベルト20の速度を検知
するようにしたが、動力が伝達される側である油圧ポン
プ16の回転軸の速度やポンププーリ19の速度を検出
するようにしても良い。
【0044】次に、発明の第3の実施の形態を説明す
る。図5は、本発明の第3の実施の形態に係わる油圧式
エレベータの油圧パワーユニットの構成図である。この
第3の実施の形態は、電動機17から油圧ポンプ16へ
の動力伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置とし
て、電動機17の負荷電流I1を検出する電流検知装置
27を用いたものである。
【0045】電流検知装置27で検出された電動機17
の負荷電流I1は制御装置12に入力される。制御装置
12は、電流検知装置27からの検出電流I1が所定電
流Iより小さくなったとき、電動機17から油圧ポンプ
16への動力伝達の異常と判断し、かご7の救出運転を
行う。
【0046】図6は、第3の実施の形態に係わる制御装
置12の処理動作を示すフローチャートである。かご7
が上昇運転か下降運転かを判断し(S1)、かご7が上
昇運転である場合には、制御装置12から電動機17に
電動機回転指令を出力する(S2)。これにより、電動
機プーリ18が回転しベルト20を介してポンププーリ
17が回転する。
【0047】そして、電動機17が定速度域に達するま
での一定時間t1を経過したか否かを判定し(S3)、
一定時間t1を経過し電動機17が一定速度で回転し始
めたときは、電流検知装置27の出力である検出電流I
1を制御装置12に入力する。
【0048】次に、定格時の負荷電流の90%とした設
定電流Iと検出電流I1とを比較し(S4)、実際の検
出電流I1が設定電流Iより小さい場合(I>I1)に
は、例えばベルト20にすべりがあり電動機17から油
圧ポンプ16への動力伝達が異常となったと判断し、制
御装置12からの電動機17への電動機回転指令を中止
する(S5)。そして、油タンク15の吐出側のバルブ
21を制御し(S6)、かご7の自重により降下させ、
かご7を最寄階に着床させる(S7)。かご7が最寄階
に着床するとかご7の扉を開き(S8)、乗客を降ろし
(S9)、エレベータをその階で停止し(S10)、外
部にエレベータ停止信号を出力する(S11)。
【0049】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
電流I1が設定電流I以上である場合(I≦I1)に
は、正常であると判断し通常の運転を継続する。また、
ステップS1の判定で、かご7が下降する場合には、か
ご7の下降運転には電動機17を使用しないため、電流
検知装置27による検知は行なわない。
【0050】以上述べたように、第3の実施の形態によ
れば、電動機17の負荷電流I1を電流検知装置26で
検出し、その負荷電流I1が正常範囲か否かを判定する
ようにしたので、電動機17からの動力が適正に油ポン
プ16に伝達されているか否かを容易に判定できる。
【0051】次に、発明の第4の実施の形態を説明す
る。図7は、本発明の第4の実施の形態に係わる油圧式
エレベータの油圧パワーユニットの構成図である。この
第4の実施の形態は、電動機17から油圧ポンプ16へ
の動力伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置とし
て、ベルト20の張力を検出する張力検知装置28を用
いたものである。
【0052】張力検知装置28で検出されたベルトの張
力F1は制御装置12に入力される。制御装置12は、
張力検知装置28からの検出張力F1が所定張力Fより
小さくなったとき、電動機17から油圧ポンプ16への
動力伝達の異常と判断し、かご7の救出運転を行う。
【0053】図8は、第4の実施の形態に係わる制御装
置12の処理動作を示すフローチャートである。まず、
かご7の運転にあたり、定格時の張力の90%とした設
定張力Fと検出張力F1とを比較し(S1)、実際の検
出張力F1が設定張力Fより小さい場合(F>F1)に
は異常である判断し、エレベータを停止し(S10)、
エレベータ停止信号を出力する(S11)。
【0054】実際の検出張力F1が設定張力Fより大き
い場合(F<F1)には、かご7が上昇運転か下降運転
かを判断し(S2)、かご7が上昇運転である場合に
は、制御装置12から電動機17に電動機回転指令を出
力する(S3)。これにより、電動機プーリ18が回転
しベルト20を介してポンププーリ17が回転する。
【0055】次に、設定張力Fと検出張力F1とを比較
し(S4)、実際の検出張力F1が設定張力Fより小さ
くなった場合(F>F1)には、例えばベルト20にす
べりがあり電動機17から油圧ポンプ16への動力伝達
が異常となったと判断し、制御装置12からの電動機1
7への電動機回転指令を中止する(S5)。そして、油
タンク15の吐出側のバルブ21を制御し(S6)、か
ご7の自重により降下させ、かご7を最寄階に着床させ
る(S7)。かご7が最寄階に着床するとかご7の扉を
開き(S8)、乗客を降ろし(S9)、エレベータをそ
の階で停止し(S10)、外部にエレベータ停止信号を
出力する(S11)。
【0056】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
張力F1が設定張力F以上である場合(F≦F1)に
は、正常であると判断し通常の運転を継続する。また、
ステップS2の判定で、かご7が下降する場合には、か
ご7の下降運転には電動機17を使用しないため、張力
検知装置28による検知は行なわない。
【0057】以上述べたように、第4の実施の形態によ
れば、ベルト20の張力F1を張力検知装置28で検出
し、その張力F1が正常範囲か否かを判定するようにし
たので、電動機17からの動力が適正に油ポンプ16に
伝達されているか否かを容易に判定できる。
【0058】次に、発明の第5の実施の形態を説明す
る。図9は、本発明の第5の実施の形態に係わる油圧式
エレベータの油圧パワーユニットの構成図である。この
第5の実施の形態は、電動機17から油圧ポンプ16へ
の動力伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置とし
て、電動機プーリ18温度検知装置29を用いたもので
ある。
【0059】温度検知装置29の検出温度Q1は制御装
置12に入力される。制御装置12は、温度検知装置2
9で検出された検出温度Q1が所定温度Qより大きくな
ったとき、電動機17から油圧ポンプ16への動力伝達
が異常となったと判断しかごの救出運転を行う。
【0060】図10は、第5の実施の形態に係わる制御
装置12の処理動作を示すフローチャートである。ま
ず、かご7の運転にあたり、定格時の電動機プーリ18
の温度の110%とした設定温度Qと温度検知装置29
からの検出温度Q1とを比較し(S1)、実際の検出温
度Q1が設定温度Qより大きい場合(Q<Q1)には異
常であると判断し、エレベータを停止し(S10)、エ
レベータ停止信号を出力する(S11)。
【0061】実際の検出温度Q1が設定温度Qより小さ
い場合(Q>Q1)には、かご7が上昇運転か下降運転
かを判断し(S2)、かご7が上昇運転である場合に
は、制御装置12から電動機17に電動機回転指令を出
力する(S3)。これにより、電動機プーリ18が回転
しベルト20を介してポンププーリ19が回転する。こ
の場合、ベルト20を介してポンププーリ19が回転す
る際に電動機プーリ18とベルト20とが空転すると電
動機プーリ18の温度が上昇する。
【0062】そして、電動機プーリ18の設定温度Qと
検出温度Q1とを比較し(S4)、実際の検出温度Q1
が設定温度Qより大きい場合(Q<Q1)には、例えば
ベルト20にすべりがあり電動機17から油圧ポンプ1
6への動力伝達が異常となったと判断し、制御装置12
からの電動機17への電動機回転指令を中止する(S
5)。そして、油タンク15の吐出側のバルブ21を制
御し(S6)、かご7の自重により降下させ、かご7を
最寄階に着床させる(S7)。かご7が最寄階に着床す
るとかご7の扉を開き(S8)、乗客を降ろし(S
9)、エレベータをその階で停止し(S10)、外部に
エレベータ停止信号を出力する(S11)。
【0063】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
温度Q1が設定温度Q以下である場合(Q≧Q1)に
は、正常であると判断し通常の運転を継続する。また、
ステップS2の判定で、かご7が下降する場合には、か
ご7の下降運転には電動機17を使用しないため、温度
検知装置29による検知は行なわない。
【0064】以上述べたように、第5の実施の形態によ
れば、動力を伝達する側の電動機プーリ18の温度を検
出する温度検知装置29を設け、この温度検知装置29
で検知した検出温度Q1が正常範囲にあるか否かを判定
するようにしたので、電動機17からの動力が適正に油
ポンプ16に伝達されているか否かを容易に判定でき
る。なお、温度検知装置29は電動機プーリ18の温度
を検出するようにしたが、ベルト20の温度を検出する
ようにしても良い。
【0065】次に、発明の第6の実施の形態を説明す
る。図11は、本発明の第6の実施の形態に係わる油圧
式エレベータの油圧パワーユニットの構成図である。こ
の第6の実施の形態は、電動機17から油圧ポンプ16
への動力伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置と
して、電動機プーリ18とベルト20との摩擦音を検知
する集音装置30を用いたものである。
【0066】集音装置30で検出された検出摩擦音S1
は制御装置12に入力される。制御装置12は、集音装
置30で検出された検出摩擦音S1が所定摩擦音Sより
大きくなったとき、電動機17から油圧ポンプ16への
動力伝達が異常となったと判断しかごの救出運転を行
う。
【0067】図12は、第6の実施の形態に係わる制御
装置12の処理動作を示すフローチャートである。かご
7が上昇運転か下降運転かを判断し(S1)、かご7が
上昇運転である場合には、制御装置12から電動機17
に電動機回転指令を出力する(S2)。これにより、電
動機プーリ18が回転しベルト20を介してポンププー
リ17が回転する。この場合、ベルト20を介してポン
ププーリ19が回転する際に電動機プーリ18とベルト
20とが空転すると摩擦音が増大する。
【0068】次に、電動機17が定速度域に達するまで
の一定時間t1を経過したか否かを判定し(S3)、一
定時間t1を経過し電動機17が一定速度で回転し始め
たときは、集音装置30からの検出摩擦音を検知し制御
装置12に入力する。
【0069】そして、定格時の電動機プーリ18とベル
ト20との摩擦音の110%を設定摩擦音Sとし、その
設定摩擦音Sと検出周期T1とを比較し(S4)、実際
の検出摩擦音S1が設定摩擦音Sより大きい場合(S<
S1)には、例えばベルト20にすべりがあり電動機1
7から油圧ポンプ16への動力伝達が異常となったと判
断し、制御装置12からの電動機17への電動機回転指
令を中止する(S5)。そして、油タンク15の吐出側
のバルブ21を制御し(S6)、かご7の自重により降
下させ、かご7を最寄階に着床させる(S7)。かご7
が最寄階に着床するとかご7の扉を開き(S8)、乗客
を降ろし(S9)、エレベータを停止し(S10)、エ
レベータ停止信号を出力する(S11)。
【0070】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
周期T1が設定周期T以下である場合(T≧T1)に
は、正常であると判断し通常の運転を継続する。また、
ステップS1の判定で、かご7が下降する場合には、か
ご7の下降運転には電動機17を使用しないため、集音
装置30による検知は行なわない。
【0071】以上述べたように、第6の実施の形態によ
れば、電動機プーリ10とベルト20との摩擦音を集音
装置30で検知して、動力の伝達が正常か否かを判定す
るようにしたので、電動機17からの動力が適正に油ポ
ンプ16に伝達されているか否かを容易に判定できる。
【0072】次に、発明の第7の実施の形態を説明す
る。図13は、本発明の第7の実施の形態に係わる油圧
式エレベータの油圧パワーユニットの構成図である。こ
の第7の実施の形態は、電動機17から油圧ポンプ16
への動力伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置と
して、ベルト20の臭気を検出する臭気検知装置31を
用いたものである。
【0073】臭気検知装置31の検出臭気N1は制御装
置12に入力される。制御装置12は、臭気検知装置3
1で検出された検出臭気N1が所定温度Nより大きくな
ったとき、電動機17から油圧ポンプ16への動力伝達
が異常となったと判断しかごの救出運転を行う。
【0074】図14は、第7の実施の形態に係わる制御
装置12の処理動作を示すフローチャートである。ま
ず、かご7の運転にあたり、定格時の電動機プーリ18
とベルト20との臭気の110%とした設定臭気Nと臭
気検知装置31で検出された検出臭気N1とを比較し
(S1)、実際の検出臭気N1が設定臭気Nより大きい
場合(N<N1)には異常であると判断し、エレベータ
を救出階で停止し(S10)、外部にエレベータ停止信
号を出力する(S11)。
【0075】実際の検出臭気N1が設定臭気Nより小さ
い場合(N>N1)には、かご7が上昇運転か下降運転
かを判断し(S2)、かご7が上昇運転である場合に
は、制御装置12から電動機17に電動機回転指令を出
力する(S3)。これにより、電動機プーリ18が回転
しベルト20を介してポンププーリ19が回転する。こ
の場合、ベルト20を介してポンププーリ19が回転す
る際に電動機プーリ18とベルト20とが空転するとベ
ルト20の焦げる臭気が発生する。
【0076】次に、電動機プーリ18の設定臭気Nと検
出臭気N1とを比較し(S4)、実際の検出臭気N1が
設定臭気Nより大きい場合(N<N1)には、例えばベ
ルト20にすべりがあり電動機17から油圧ポンプ16
への動力伝達が異常となったと判断し、制御装置12か
らの電動機17への電動機回転指令を中止する(S
5)。そして、油タンク15の吐出側のバルブ21を制
御し(S6)、かご7の自重により降下させ、かご7を
最寄階に着床させる(S7)。かご7が最寄階に着床す
るとかご7の扉を開き(S8)、乗客を降ろし(S
9)、エレベータをその階で停止し(S10)、外部に
エレベータ停止信号を出力する(S11)。
【0077】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
臭気N1が設定臭気N以下である場合(N≧N1)に
は、正常であると判断し通常の運転を継続する。また、
ステップS2の判定で、かご7が下降する場合には、か
ご7の下降運転には電動機17を使用しないため、臭気
検知装置31による検知は行なわない。
【0078】以上述べたように、第7の実施の形態によ
れば、動力を伝達するベルト20の臭気を検出する臭気
検知装置31を設け、この臭気検知装置31で検知した
検出臭気N1が正常範囲にあるか否かを判定するように
したので、電動機17からの動力が適正に油ポンプ16
に伝達されているか否かを容易に判定できる。
【0079】次に、発明の第8の実施の形態を説明す
る。図15は、本発明の第8の実施の形態に係わる油圧
式エレベータの油圧パワーユニットの構成図である。こ
の第8の実施の形態は、電動機17から油圧ポンプ16
への動力伝達の異常を検出する動力伝達異常検出装置と
して、油タンク15から油圧ジャッキ1に油を供給する
配管13内の油速度を検出する油速度検知装置32を用
いたものである。
【0080】油速度検知装置32の検出油速度U1は制
御装置12に入力される。制御装置12は、油速度検知
装置32で検出された検出油速度U1が所定温度Uより
大きくなったとき、電動機17から油圧ポンプ16への
動力伝達が異常となったと判断しかごの救出運転を行
う。
【0081】図16は、第8の実施の形態に係わる制御
装置12の処理動作を示すフローチャートである。かご
7が上昇運転か下降運転かを判断し(S1)、かご7が
上昇運転である場合には、制御装置12から電動機17
に電動機回転指令を出力する(S2)。これにより、電
動機プーリ18が回転しベルト20を介してポンププー
リ17が回転する。
【0082】そして、電動機17が定速度域に達するま
での一定時間t1を経過したか否かを判定し(S3)、
一定時間t1を経過し電動機17が一定速度で回転し始
めたときは、油速度検知装置32の出力である検出油速
度U1を制御装置12に入力する。
【0083】次に、定格時の油速度の90%とした設定
油速度Uと検出油速度U1とを比較し(S4)、実際の
検出油速度U1が設定油速度Uより小さい場合(U>U
1)には、例えばベルト20にすべりがあり電動機17
から油圧ポンプ16への動力伝達が異常となったと判断
し、制御装置12からの電動機17への電動機回転指令
を中止する(S5)。そして、油タンク15の吐出側の
バルブ21を制御し(S6)、かご7の自重により降下
させ、かご7を最寄階に着床させる(S7)。かご7が
最寄階に着床するとかご7の扉を開き(S8)、乗客を
降ろし(S9)、エレベータをその階で停止し(S1
0)、外部にエレベータ停止信号を出力する(S1
1)。
【0084】一方、ステップS4の判定で、実際の検出
油速度U1が設定油速度U以上である場合(U≦U1)
には、正常であると判断し通常の運転を継続する。ま
た、ステップS1の判定で、かご7が下降する場合に
は、かご7の下降運転には電動機17を使用しないた
め、油速度検知装置32による検知は行なわない。
【0085】以上述べたように、第8の実施の形態によ
れば、油タンク15から油圧ジャッキ1に油を供給する
配管13内の油速度を油速度検知装置32で検出し、そ
の油速度U1が正常範囲か否かを判定するようにしたの
で、電動機17からの動力が適正に油ポンプ16に伝達
されているか否かを容易に判定できる。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電動
機プーリの動力がポンププーリにベルトを介して適正に
伝達されているか否かを判定でき、適正に伝達されてい
ない場合には、かごの救出運転を行うので、安全にエレ
ベータを運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる油圧式エレ
ベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる制御装置の
処理動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わる油圧式エレ
ベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる制御装置の
処理動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の本発明の第3の実施の形態に係わる油
圧式エレベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係わる制御装置の
処理動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係わる油圧式エレ
ベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係わる制御装置の
処理動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の本発明の第5の実施の形態に係わる油
圧式エレベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係わる制御装置
の処理動作を示すフローチャート。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係わる油圧式エ
レベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係わる制御装置
の処理動作を示すフローチャート。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係わる油圧式エ
レベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係わる制御装置
の処理動作を示すフローチャート。
【図15】本発明の第8の実施の形態に係わる油圧式エ
レベータの油圧パワーユニットの構成図。
【図16】本発明の第8の実施の形態に係わる制御装置
12の処理動作を示すフローチャート。
【図17】間接式油圧エレベータの概略構成図。
【図18】油圧パワーユニットの斜視図。
【図19】油圧パワーユニットの油圧ポンプとポンププ
ーリとの連結部分を示す詳細図。
【符号の説明】
1…油圧ジャッキ、2、3…ロープヒッチ、4…プラン
ジャ、5…プランジャシーブ、6…ロープ、7…かご、
8…昇降路、9…ガイドレール、10…油圧パワーユニ
ット、11…機械室、12…制御装置、13…配管、1
4…架台、15…油タンク、16…油圧ポンプ、17…
電動機、18…電動機プーリ、19…ポンププーリ、2
0…ベルト、21…バルブ、22…回転軸、23…メカ
ニカルシール、24…検出物、25…位置検知装置、2
6…速度検知装置、27…電流検知装置、28…張力検
知装置、29…温度検知装置、30…集音装置、31…
臭気検知装置、32…油速度検知装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 昭彦 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 3F304 CA13 EA18 EA20 EA29 EA31 EB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油タンク内の油を配管を通して油圧ジャ
    ッキに供給してかごを昇降させる油圧式エレベータの油
    圧パワーユニットにおいて、前記油タンク内の油を吐出
    する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動させる電動機
    と、前記油圧ポンプを駆動させる電動機の回転軸に設け
    られた電動機プーリと、前記油圧ポンプの回転軸に設け
    られたポンププーリと、前記電動機プーリ及び前記ポン
    ププーリを連動させるためのベルトと、前記電動機から
    前記油圧ポンプへの動力伝達の異常を検出する動力伝達
    異常検出装置と、前記動力伝達異常検出装置が前記動力
    伝達の異常を検出したときはかごの救出運転を行う制御
    装置とを備えたことを特徴とする油圧式エレベータの油
    圧パワーユニット。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達異常検出装置は、前記ポン
    ププーリ、前記油圧ポンプの回転軸、または前記ベルト
    に取り付けられた検出物と、前記検出物の位置を検知す
    る位置検知装置とからなり、前記制御装置は、前記位置
    検知装置による前記検出物の検出周期が所定周期より大
    きくなったとき前記かごの救出運転を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の油圧式エレベータの油圧パワーユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達異常検出装置は、前記ポン
    ププーリ、前記油圧ポンプの回転軸、または前記ベルト
    の速度を検出する速度検知装置からなり、前記制御装置
    は、前記速度検知装置での検出速度が所定速度より小さ
    くなったとき前記かごの救出運転を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の油圧式エレベータの油圧パワーユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達異常検出装置は、前記電動
    機の負荷電流を検出する電流検知装置からなり、前記制
    御装置は、前記電流検知装置での検出電流が所定電流よ
    り小さくなったとき前記かごの救出運転を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の油圧式エレベータの油圧パワ
    ーユニット。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達異常検出装置は、前記ベル
    トの張力を検出する張力検知装置からなり、前記制御装
    置は、前記張力検知装置での検出張力が所定張力より小
    さくなったとき前記かごの救出運転を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の油圧式エレベータの油圧パワーユ
    ニット。
  6. 【請求項6】 前記動力伝達異常検出装置は、前記電動
    機プーリまたは前記ベルトの温度を検出する温度検知装
    置からなり、前記制御装置は、前記温度検知装置での検
    出温度が所定温度より大きくなったとき前記かごの救出
    運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の油圧式エ
    レベータの油圧パワーユニット。
  7. 【請求項7】 前記動力伝達異常検出装置は、前記電動
    機プーリと前記ベルトとの摩擦音を検知する集音装置か
    らなり、前記制御装置は、前記集音装置での検出摩擦音
    が所定摩擦音より大きくなったとき前記かごの救出運転
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の油圧式エレベ
    ータの油圧パワーユニット。
  8. 【請求項8】 前記動力伝達異常検出装置は、前記ベル
    トの臭気を検出する臭気検知装置からなり、前記制御装
    置は、前記臭気検知装置での検出臭気が所定臭気より大
    きくなったとき前記かごの救出運転を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の油圧式エレベータの油圧パワーユ
    ニット。
  9. 【請求項9】 前記動力伝達異常検出装置は、油タンク
    から前記油圧ジャッキに油を供給する配管内の油速度を
    検出する油速度検知装置からなり、前記制御装置は、前
    記油速度検知装置での検出油速度が所定油速度より大き
    くなったとき前記かごの救出運転を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の油圧式エレベータの油圧パワーユニ
    ット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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