JP2002171509A - Ｃｍ放送集計システムおよびこのシステムに用いるサーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の放送エリア内の各放送局において、ど
のようなＣＭがどれだけ放送されたのかを知る。 【解決手段】 ネットワーク１に接続可能な、端末装置
１０と、サーバ２０とを備え、端末装置は、複数の放送
エリア３１，３２，３３，・・・内において各放送局毎
に設けられ、各放送エリア内における各放送局からの放
送を常時受信するとともに、その放送に付されているＣ
Ｍコードを取り出して、少なくともそのＣＭコードと放
送エリアデータと放送局データとを含む集計用データＤ
１を、ネットワークを介してサーバに向けて送信し、サ
ーバは、端末装置からの集計用データを受信してその集
計用データを蓄積する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＣＭ（コマーシャ
ル）放送集計システムおよびこのシステムに用いるサー
バに関するものである。より詳しくは、ＣＭの放送状況
等を把握することのできるＣＭ放送集計システムおよび
このシステムに用いるサーバに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＣＭ放送が実際になされたか否か
を確認する必要が生じることがしばしばあった。例え
ば、放送局や広告代理店などは、広告主から広告の放送
を依頼された場合に、その後、その広告が実際に放送さ
れたことの確認（証明）を広告主から要求されることが
あり、その証明は、放送局などが自己申告で行ってい
た。このため、そのＣＭ放送が実際にはなされていない
にもかかわらず、実際に放送した旨の申告がなされるこ
とがあり得、これがしばしばトラブルの原因となってい
た。そこで、このようなトラブルを解消すべく、現在、
テレビコマーシャルについては次のような確認システム
が採用されるようになった。この確認システムでは、テ
レビコマーシャル（以下単にＣＭという）にＣＭコード
が割り当てられる。ＣＭコードは、正確には「１０桁Ｃ
Ｍコード」といい、（社）日本民間放送連盟と（社）日
本広告業協会とによって定められた、テレビコマーシャ
ル１本毎に付される英数大文字半角１０桁で構成される
文字列で、全ての異なるＣＭ素材（ＣＭの内容自体）に
付される。上４桁が広告主に割り当てられる「広告主コ
ード」で、下６桁がＣＭ素材毎に割り当てられる「ＣＭ
素材共通コード」となっている。例えば、ＣＭコードが
８ＡＢＣ６ＦＧＨＧ７であるとすると、８ＡＢＣが広告
主コードであり、６ＦＧＨＧ７がＣＭ素材共通コードで
ある。このようなＣＭコードが、それぞれのＣＭ素材１
つ１つに埋め込まれる。このＣＭコードは、データ放送
と同じように、電波の隙間（ＶＢＩ＝ＶＲ方式）もしく
は電子透かしの形（ＷＴＭ方式）で各映像素材の中に埋
め込まれる。したがって、この確認システムによれば、
例えば、一般家庭のテレビ等と同等な状態に配置された
受信装置によって放送を受信し、その放送中の上記ＣＭ
コードを検知することによって、そのＣＭ素材が実際に
放送されたことを確認することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した確認システム
では、そのＣＭが実際に放送されたか否かを確認するこ
とができるに過ぎない。例えば、ある広告主Ａが、
「Ｂ」という放送局（あるいは「Ｃ」という広告代理
店）に対して「Ｘ」というＣＭを「Ｂ」チャンネルで放
送することを依頼した場合、上記広告主Ａ（あるいは放
送局Ｂもしくは広告代理店Ｃ）は、そのＣＭ「Ｘ」が実
際に「Ｂ」チャンネルで放送されたか否かを確認するこ
とができるに過ぎない。したがって、 ＜課題１＞上記確認システムでは、複数の放送エリア内
（例えば、東京、大阪、名古屋）において、どのような
ＣＭがどれだけ放送されたのかを知ることはできない。 ＜課題２＞また、上記確認システムでは、複数の放送局
（例えば、東京の場合でいえば、４チャンネル（以下ｃ
ｈと略す）、６ｃｈ、８ｃｈ、１０ｃｈ、１２ｃｈ）に
おいて、どのようなＣＭがどれだけ放送されたのかを知
ることはできない。

【０００４】この発明の第１の目的は、上記課題１を解
決し、複数の放送エリア内において、どのようなＣＭが
どれだけ放送されたのかを知ることのできるＣＭ放送集
計システムおよびこのシステムに用いるサーバを提供す
ることにある。また、第２の目的は、上記課題２を解決
し、複数の放送局において、どのようなＣＭがどれだけ
放送されたのかを知ることのできるＣＭ放送集計システ
ムおよびこのシステムに用いるサーバを提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために請求項１記載のＣＭ放送集計システムは、ネッ
トワークに接続可能な、端末装置と、サーバとを備えた
条件下で作動するシステムであって、前記端末装置は、
複数の放送エリア内にそれぞれ配置され、各放送エリア
内における放送を常時受信するとともに、その放送に付
されているＣＭコードを取り出して、少なくともそのＣ
Ｍコードと放送エリアデータとを含む集計用データを、
ネットワークを介してサーバに向けて送信する端末装置
であり、前記サーバは、上記端末装置からの前記集計用
データを受信してその集計用データを蓄積するサーバで
あることを特徴とする。上記第２の目的を達成するため
に請求項２記載のＣＭ放送集計システムは、ネットワー
クに接続可能な、端末装置と、サーバとを備えた条件下
で作動するシステムであって、前記端末装置は、複数の
放送局毎に設けられ、各放送局からの放送を常時受信す
るとともに、その放送に付されているＣＭコードを取り
出して、少なくともそのＣＭコードと放送局データとを
含む集計用データを、ネットワークを介してサーバに向
けて送信する端末装置であり、前記サーバは、上記端末
装置からの前記集計用データを受信してその集計用デー
タを蓄積するサーバであることを特徴とする。上記第
１、第２の目的を同時に達成するために請求項３記載の
ＣＭ放送集計システムは、ネットワークに接続可能な、
端末装置と、サーバとを備えた条件下で作動するシステ
ムであって、前記端末装置は、複数の放送エリア内にお
いて各放送局毎に設けられ、各放送エリア内における各
放送局からの放送を常時受信するとともに、その放送に
付されているＣＭコードを取り出して、少なくともその
ＣＭコードと放送エリアデータと放送局データとを含む
集計用データを、ネットワークを介してサーバに向けて
送信する端末装置であり、前記サーバは、上記端末装置
からの前記集計用データを受信してその集計用データを
蓄積するサーバであることを特徴とする。上記第１、お
よび／または第２の目的を達成するために、請求項４記
載のサーバは、上記請求項１，２，または３記載のＣＭ
放送集計システムに使用されるサーバであって、上記端
末装置からの集計用データを受信してその集計用データ
を蓄積することを特徴とする。また、請求項５記載のサ
ーバは、上記請求項１，２，または３記載のＣＭ放送集
計システムに使用されるサーバであって、上記端末装置
からの集計用データを受信し、その集計用データを蓄積
してＣＭ放送情報用データベースを構築し、このＣＭ放
送情報用データベースをネットワーク上に公開すること
を特徴とする。

【０００６】

【作用効果】請求項１記載のＣＭ放送集計システムは、
ネットワークに接続可能な、端末装置と、サーバとを備
えた条件下で作動するシステムであって、前記端末装置
は、複数の放送エリア内にそれぞれ配置され、各放送エ
リア内における放送を常時受信するとともに、その放送
に付されているＣＭコードを取り出して、少なくともそ
のＣＭコードと放送エリアデータとを含む集計用データ
を、ネットワークを介してサーバに向けて送信する端末
装置であり、前記サーバは、上記端末装置からの前記集
計用データを受信してその集計用データを蓄積するサー
バであるので、このＣＭ放送集計システムによれば、複
数の放送エリア内にそれぞれ配置された端末装置によっ
て、各放送エリア内における放送が常時受信され、その
放送に付されているＣＭコードが取り出されて、少なく
ともそのＣＭコードと放送エリアデータとを含む集計用
データが、ネットワークを介してサーバに向けて送信さ
れ、その集計用データが、サーバにより受信されて蓄積
されることとなる。したがって、このサーバによって、
複数の放送エリア内において、どのようなＣＭがどれだ
け放送されたのかを知ることができるようになる。請求
項２記載のＣＭ放送集計システムは、ネットワークに接
続可能な、端末装置と、サーバとを備えた条件下で作動
するシステムであって、前記端末装置は、複数の放送局
毎に設けられ、各放送局からの放送を常時受信するとと
もに、その放送に付されているＣＭコードを取り出し
て、少なくともそのＣＭコードと放送局データとを含む
集計用データを、ネットワークを介してサーバに向けて
送信する端末装置であり、前記サーバは、上記端末装置
からの前記集計用データを受信してその集計用データを
蓄積するサーバであるので、このＣＭ放送集計システム
によれば、複数の放送局毎に設けられた端末装置によっ
て、各放送局からの放送が常時受信され、その放送に付
されているＣＭコードが取り出されて、少なくともその
ＣＭコードと放送局データとを含む集計用データが、ネ
ットワークを介してサーバに向けて送信され、その集計
用データが、サーバにより受信されて蓄積されることと
なる。したがって、このサーバによって、複数の放送局
において、どのようなＣＭがどれだけ放送されたのかを
知ることができるようになる。請求項３記載のＣＭ放送
集計システムは、ネットワークに接続可能な、端末装置
と、サーバとを備えた条件下で作動するシステムであっ
て、前記端末装置は、複数の放送エリア内において各放
送局毎に設けられ、各放送エリア内における各放送局か
らの放送を常時受信するとともに、その放送に付されて
いるＣＭコードを取り出して、少なくともそのＣＭコー
ドと放送エリアデータと放送局データとを含む集計用デ
ータを、ネットワークを介してサーバに向けて送信する
端末装置であり、前記サーバは、上記端末装置からの前
記集計用データを受信してその集計用データを蓄積する
サーバであるので、このＣＭ放送集計システムによれ
ば、複数の放送エリア内において各放送局毎に設けられ
端末装置によって、各放送エリア内における各放送局か
らの放送が常時受信され、その放送に付されているＣＭ
コードが取り出されて、少なくともそのＣＭコードと放
送エリアデータと放送局データとを含む集計用データ
が、ネットワークを介してサーバに向けて送信され、そ
の集計用データが、サーバにより受信されて蓄積される
こととなる。したがって、このサーバによって、複数の
放送エリア内および複数の放送局において、どのような
ＣＭがどれだけ放送されたのかを知ることができるよう
になる。請求項４記載のサーバは、上記請求項１，２，
または３記載のＣＭ放送集計、システムに使用されるサ
ーバであって、上記端末装置からの集計用データを受信
してその集計用データを蓄積するサーバであるので、こ
のサーバによって、複数の放送エリア内および／または
複数の放送局において、どのようなＣＭがどれだけ放送
されたのかを知ることができるようになる。請求項５記
載のサーバは、上記請求項１，２，または３記載のＣＭ
放送集計システムに使用されるサーバであって、上記端
末装置からの集計用データを受信し、その集計用データ
を蓄積するサーバであるので、このサーバによって、複
数の放送エリア内および／または複数の放送局におい
て、どのようなＣＭがどれだけ放送されたのかを知るこ
とができるようになる。さらに、このサーバは、上記端
末装置からの集計用データを受信し、その集計用データ
を蓄積してＣＭ放送情報用データベースを構築し、この
ＣＭ放送情報用データベースをネットワーク上に公開す
るサーバであるので、このサーバにアクセス可能な者
は、ネットワークを通じてサーバにアクセスして、複数
の放送エリア内および／または複数の放送局において、
どのようなＣＭがどれだけ放送されたのかを知ることが
できるようになる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明に係るＣＭ放
送集計システムの一実施の形態を示すブロック図、図２
はその各放送エリアにおけるブロック図である。

【０００８】図１に示すように、このＣＭ放送集計シス
テムは、ネットワーク（この実施の形態ではインターネ
ット）１に接続可能な、端末装置１０と、サーバ２０と
を備えた条件下で作動するシステムである。

【０００９】図１，図２に示すように、端末装置１０
は、複数の放送エリア３１，３２，３３，・・・内にお
いて各放送局４０（図２参照）毎に設けられている。例
えば、図１に示すように、放送エリア３１が東京エリア
であるとすると、この東京エリア３１内において、端末
装置１０は、各放送局（４ｃｈ、６ｃｈ、８ｃｈ、１０
ｃｈ、１２ｃｈ、および、衛星放送局、ケーブルテレビ
局）毎に設けられている。図１において、１０（ａ）は
４ｃｈ用の端末装置、１０（ｂ）は６ｃｈ用の端末装
置、１０（ｃ）は８ｃｈ用の端末装置、１０（ｄ）は１
０ｃｈ用の端末装置、１０（ｅ）は１２ｃｈ用の端末装
置、１０（ｆ）は衛星放送用の端末装置、１０（ｇ）は
ケーブルテレビ（ＣＡＴＶ）用の端末装置である。

【００１０】図２に示すように、各端末装置１０（ａ、
ｂ、ｃ、・・・）（以下特に必要がない限り符号は単に
１０を付す）は、受信装置１１と、これに接続されたパ
ソコン（パーソナルコンピュータ）１２とを備えてい
る。

【００１１】受信装置１１は、例えば一般家庭用のテレ
ビないしチューナーと同様の構成であり、放送局４０か
らの放送を常時受信することが可能である。なお、４１
は放送の送信設備（アナログ放送、デジタル放送を含
む）、４２は２次放送局（ケーブルテレビ局、インター
ネット等）である。

【００１２】パソコン１２には、上記受信装置１１によ
って受信された放送内容からＣＭコードを取り出すため
のボードが組み込まれている。また、パソコン１２は、
放送内容から取り出したＣＭコードと放送エリアデータ
と放送局データとを含む集計用データＤ１を、ネットワ
ーク１を介してサーバ２０に向けて送信することができ
るようになっている。

【００１３】図３は集計用データＤ１の一例を示す部分
的な概念図で、この例は、東京エリア３１に配置され
た、４ｃｈ用の端末装置１０（ａ）による集計用データ
Ｄ１（ａ）の例を示している。この図において「エリア
コード」が放送エリアデータであり、「局コード」が放
送局データである。また、この図から明らかなように、
この実施の形態では、そのＣＭコードの受信日時データ
も集計用データに含まれている。例えば、ＣＭコード
「８ＡＢＣ６ＦＧＨＧ７」の受信日時が２０００年１２
月１０時００分であればそのデータ「２０００１２１０
００」も集計用データに含まれている。このような集計
用データＤ１は随時ネットワーク１を介してサーバ２０
に向けて送信するようにしてもよいし、ある一定期間
（例えば１時間毎、あるいは１日毎等）分をまとめて送
信するようにしてもよい。この実施の形態では、ある一
定期間分をまとめて送信するようになっており、かつこ
の一定期間中におけるそれぞれのＣＭコード毎の放送回
数（受信回数）をカウントしてその回数データも集計用
データＤ１に含ませて送信するようにしてある。

【００１４】以上のように、各端末装置１０は、放送局
からの放送を受信装置１１で常時受信するとともに、そ
の放送に付されているＣＭコードをパソコン１２で取り
出して、少なくともそのＣＭコードと放送エリアデータ
と放送局データとを含む集計用データＤ１を、ネットワ
ーク１を介してサーバ２０に向けて送信することができ
るようになっている。

【００１５】サーバ２０は、データベースサーバで構成
されており、端末装置１０からの集計用データＤ１を受
信し、その集計用データＤ１を蓄積してＣＭ放送情報用
データベースを構築する。図４はＣＭ放送情報用データ
ベースＤＢの一例を示す部分的な概念図で、この例は、
東京エリア３１に配置された、各ｃｈ用の端末装置１０
（ａ〜ｅ）からの集計用データＤ１（ａ〜ｅ）に基づい
て構築された例を示している。この図においては上記放
送エリアデータ、局データ、受信日時データ等が省略さ
れているが、これらのデータもＣＭ放送情報用データベ
ースＤＢ内に含まれている。また、この図から明らかな
ように、この実施の形態ではサーバ２０によって、少な
くとも、ある放送エリア（この場合東京エリア）内の各
放送局において、どのようなＣＭがどれだけ放送された
のかを知ることができるようになっている。例えば、自
動車会社であるＡ社の、ＣＭコード「８ＡＢＣ６ＦＧＨ
Ｇ７」が付されているＣＭは、２００年１２月第１週の
期間において、４ｃｈ系列で５０回、６ｃｈ系列で４３
回、８ｃｈ系列で５５回、１０ｃｈ系列で３０回、１２
ｃｈ系列で１０回放送されたことが分かるようになって
おり、また、その合計回数（１８８回）も分かるように
なっており、さらに自動車会社であるＡ社のＣＭのｃｈ
毎の合計回数（４ｃｈの場合７０回）、および総合計回
数（３０３回）も分かるようになっている。また同様
に、図示はしないが、他の放送エリア内における放送回
数も分かるし、全国での放送回数も分かるようになって
いる。

【００１６】また図１に示すように、サーバ２０は、Ｃ
Ｍ放送情報用データベースをネットワーク１上に公開す
るようになっている。図１において、ＨＰ１は一般公開
用のホームページ、ＨＰ２は特定人（例えばこのシステ
ムの利用会員（例えば会員企業））用のホームページで
ある。サーバ２０は、これらホームページＨＰ１，ＨＰ
２を自動的に作成して、ネットワーク１上に公開するよ
うになっている。

【００１７】以上のようなＣＭ放送集計システムは、例
えば次のようにして使用することができ、それに応じた
作用効果が得られる。

【００１８】先ず、図５のフローチャートにおけるステ
ップＳＴ１で示すように、このシステムの使用者（例え
ば広告主、放送局、広告代理店等）は、ＣＭ放送を集計
しようとする地域（例えば全国の各放送エリア毎）に端
末装置１０を設置する。端末装置１０はその受信装置１
１を現在のテレビと同様に設置することができる。ま
た、その受信装置１１の受信チャンネルを所望のチャン
ネル（例えば４ｃｈ）にセットするとともに、集計用デ
ータを作成するために、パソコン１２によって、受信装
置１１を設置した放送エリア（例えば東京エリア）のエ
リアデータ（例えば「ｔｏｋｙｏ」）および放送局デー
タ（例えば「ｔｏｋｙｏ４ｃｈ」）を設定する。

【００１９】ステップＳＴ２で、受信装置１１が、セッ
トされたチャンネルの放送を常時受信する。

【００２０】ステップＳＴ３で、パソコン１２は、受信
装置１１で常時受信された放送内容からＣＭコードを取
り出すとともに、そのＣＭコードがすでに取り出されて
いるＣＭコードであるか否かを判断する。そのＣＭコー
ドがすでに取り出されているＣＭコードではない場合に
は、ステップＳＴ４で、そのＣＭコード用の集計表（図
示しないが、図３のレコード部分参照）を作成し、ステ
ップＳＴ５で、その集計表にその放送時間（受信日時デ
ータ）、放送チャンネル（局コード）、および放送回数
（受信回数）を記録する。すなわち、このシステムの作
動開始時以降、順次、各ＣＭコード用の集計表が作成さ
れて行くこととなる。一方、受信装置１１で常時受信さ
れる放送内容から取り出されたＣＭコードがすでに取り
出されているＣＭコードである場合には、パソコン１２
はステップＳＴ５で、その集計表にその放送時間（受信
日時データ）、放送チャンネル（局コード）、および放
送回数（受信回数）を記録する。すなわち、上述したよ
うに、この実施の形態では、ある一定期間分をまとめた
集計用データを送信するようになっており、かつこの一
定期間中におけるそれぞれのＣＭコード毎の放送回数
（受信回数）をカウントしてその回数データも集計用デ
ータＤ１に含ませて送信するようにしてあるので、上記
ステップＳＴ３からステップＳＴ５の動作がなされる。

【００２１】端末装置１０は、上のようにしてまとめら
れた集計用データＤ１を、ステップＳＴ６で、ネットワ
ーク１を介してサーバ２０に向けて送信する。

【００２２】ステップＳＴ７で、サーバ２０は、端末装
置１０からの集計用データを受信し、その集計用データ
を蓄積し、さらにステップＳＴ８で、ＣＭ放送情報用デ
ータベースＤＢを構築する。例えば、都道府県（放送エ
リア）別、年別、月別、週別、曜日別、時間帯別、業種
別、会社別、等、適宜の条件に応じてデータを検索でき
るようなデータベースを構築する。さらにステップＳＴ
９で、サーバ２０は、ＣＭ放送情報用データベースをネ
ットワーク１上に公開するようになっている。例えば、
利用者に応じたホームページ（例えば、一般公開用のホ
ームページＨＰ１、特定人（例えばこのシステムの利用
会員（例えば会員企業））用のホームページＨＰ２、
等）を自動的に作成して、ネットワーク１上に公開す
る。

【００２３】以上のようなＣＭ放送集計システムないし
そのサーバによれば、次のような作用効果が得られる。 （ａ）このＣＭ放送集計システムによれば、複数の放送
エリア３１，３２，３３，・・・内にそれぞれ配置され
た端末装置１０によって、各放送エリア内における放送
が常時受信され、その放送に付されているＣＭコードが
取り出されて、少なくともそのＣＭコードと放送エリア
データ（例えば「ｔｏｋｙｏ」）とを含む集計用データ
Ｄ１が、ネットワーク１を介してサーバ２０に向けて送
信され、その集計用データＤ１が、サーバ２０により受
信されて蓄積されることとなる。したがって、このサー
バ２０によって、複数の放送エリア内において、どのよ
うなＣＭがどれだけ放送されたのかを知ることができる
ようになる。 （ｂ）さらに、このＣＭ放送集計システムによれば、複
数の放送局（例えば４ｃｈ、６ｃｈ、・・・）毎に設け
られた端末装置１０（ａ、ｂ、・・・）によって、各放
送局からの放送が常時受信され、その放送に付されてい
るＣＭコードが取り出されて、少なくともそのＣＭコー
ドと放送局データ（例えば「ｔｏｋｙｏ４ｃｈ」とを含
む集計用データＤ１が、ネットワーク１を介してサーバ
２０に向けて送信され、その集計用データＤ１が、サー
バ２０により受信されて蓄積されることとなる。したが
って、このサーバ２０によって、複数の放送局におい
て、どのようなＣＭがどれだけ放送されたのかを知るこ
とができるようになる。 （ｃ）すなわち、このＣＭ放送集計システムによれば、
複数の放送エリア３１，３２，３３，・・・内において
各放送局（例えば４ｃｈ、６ｃｈ、・・・）毎に設けら
れ端末装置１０（ａ、ｂ、・・・）によって、各放送エ
リア内における各放送局からの放送が常時受信され、そ
の放送に付されているＣＭコードが取り出されて、少な
くともそのＣＭコードと放送エリアデータと放送局デー
タとを含む集計用データＤ１が、ネットワーク１を介し
てサーバ２０に向けて送信され、その集計用データが、
サーバ２０により受信されて蓄積されることとなる。し
たがって、このサーバ２０によって、複数の放送エリア
内および複数の放送局において、どのようなＣＭがどれ
だけ放送されたのかを知ることができるようになる。 （ｄ）さらにサーバ２０は、上記端末装置からの集計用
データを受信し、その集計用データを蓄積してＣＭ放送
情報用データベースを構築し、このＣＭ放送情報用デー
タベースをネットワーク１上に公開するサーバであるの
で、このサーバ２０にアクセス可能な者は、ネットワー
ク１を通じてサーバ２０にアクセスして、複数の放送エ
リア内および／または複数の放送局において、どのよう
なＣＭがどれだけ放送されたのかを知ることができるよ
うになる。

【００２４】したがってさらに、以上のようなＣＭ放送
集計システムないしそのサーバによれば、次のような作
用効果も得られる。すなわち、 （１）このシステムによれば、パソコンや携帯端末装置
等の画面上で、目的とする過去の期間におけるＣＭの放
送回数を略リアルタイムで確認、比較、検索することが
可能になる。これらは、企業の広告宣伝戦略を考える上
での重要な指標となり得る。したがって、例えば、この
システムの利用を希望する企業を会員組織化することに
より、情報提供を企業向けビジネスとして展開すること
も可能となる。 （２）また、例えば、業種別、企業別、製品別、タレン
ト別、等のＣＭ情報を得ることも可能となる。また、日
本にはコマーシャル好きの人も多数存在するため、例え
ばそれぞれの地域限定版ＣＭなどのレア情報等も一般向
けのサービスとして提供することも可能となる。このた
め、ＣＭ情報の検索・ポータルサイトとしての価値も期
待できる。 （３）また、パソコン１２でＣＭコードとともに（ＣＭ
コードに関連づけて）そのＣＭ素材（ＣＭ画像等）自体
も取り込んでサーバ２０に蓄積し、これを上記ホームペ
ージ上で公開することも可能である。 （４）ＣＭ１放送毎の単価を入力することによる全体コ
スト表示も可能である。 （５）視聴率データを入力することによる、実質ＧＲＰ
（視聴率×ＣＭの放送回数）を表示することも可能であ
る。

【００２５】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。例えば、上記の実施の形態ではテレビ放送に適
用した場合について説明したが、この発明のシステムな
いしサーバは、ラジオ放送、インターネット放送、携帯
電話へのＣＭ配信等についても適用することができる。

【００２６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るＣＭ放送集計システムの一実施の
形態を示すブロック図。

【図２】各放送エリアにおけるブロック図である。

【図３】集計用データの一例を示す部分的な概念図。

【図４】ＣＭ放送情報用データベースの一例を示す部分
的な概念図。

【図５】システムのフローチャート。

【符号の説明】

１ インターネット（ネットワーク） １０ 端末装置 １１ 受信装置 １２ パソコン ２０ データベースサーバ ３１，３２，・・・ 放送エリア Ｄ１ 集計用データ ４０ 放送局

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークに接続可能な、端末装置
   と、サーバとを備えた条件下で作動するシステムであっ
   て、 前記端末装置は、複数の放送エリア内にそれぞれ配置さ
   れ、各放送エリア内における放送を常時受信するととも
   に、その放送に付されているＣＭコードを取り出して、
   少なくともそのＣＭコードと放送エリアデータとを含む
   集計用データを、ネットワークを介してサーバに向けて
   送信する端末装置であり、 前記サーバは、上記端末装置からの前記集計用データを
   受信してその集計用データを蓄積するサーバであること
   を特徴とするＣＭ放送集計システム。
2. 【請求項２】 ネットワークに接続可能な、端末装置
   と、サーバとを備えた条件下で作動するシステムであっ
   て、 前記端末装置は、複数の放送局毎に設けられ、各放送局
   からの放送を常時受信するとともに、その放送に付され
   ているＣＭコードを取り出して、少なくともそのＣＭコ
   ードと放送局データとを含む集計用データを、ネットワ
   ークを介してサーバに向けて送信する端末装置であり、 前記サーバは、上記端末装置からの前記集計用データを
   受信してその集計用データを蓄積するサーバであること
   を特徴とするＣＭ放送集計システム。
3. 【請求項３】 ネットワークに接続可能な、端末装置
   と、サーバとを備えた条件下で作動するシステムであっ
   て、 前記端末装置は、複数の放送エリア内において各放送局
   毎に設けられ、各放送エリア内における各放送局からの
   放送を常時受信するとともに、その放送に付されている
   ＣＭコードを取り出して、少なくともそのＣＭコードと
   放送エリアデータと放送局データとを含む集計用データ
   を、ネットワークを介してサーバに向けて送信する端末
   装置であり、 前記サーバは、上記端末装置からの前記集計用データを
   受信してその集計用データを蓄積するサーバであること
   を特徴とするＣＭ放送集計システム。
4. 【請求項４】 上記請求項１，２，または３記載のＣＭ
   放送集計システムに使用されるサーバであって、上記端
   末装置からの集計用データを受信してその集計用データ
   を蓄積することを特徴とするサーバ。
5. 【請求項５】 上記請求項１，２，または３記載のＣＭ
   放送集計システムに使用されるサーバであって、上記端
   末装置からの集計用データを受信し、その集計用データ
   を蓄積してＣＭ放送情報用データベースを構築し、この
   ＣＭ放送情報用データベースをネットワーク上に公開す
   ることを特徴とするサーバ。