JP2002170653A - ヒータ - Google Patents

ヒータ

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JP2002170653A
JP2002170653A JP2000365422A JP2000365422A JP2002170653A JP 2002170653 A JP2002170653 A JP 2002170653A JP 2000365422 A JP2000365422 A JP 2000365422A JP 2000365422 A JP2000365422 A JP 2000365422A JP 2002170653 A JP2002170653 A JP 2002170653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電部と発熱体の電気的接触をより
確実に出来て通電時における発熱体の断線を生じる事が
なく且つ発熱体が給電部から脱落するというような事も
ない炭素繊維体からなる発熱体を使用したヒータの開発
にある。 【解決手段】(a) 内部に非酸化性雰囲気の発熱体収納
空間(3)を有し、端部に気密シール部(2)が形成されてい
る外囲器(1)と、(b) 前記発熱体収納空間(3)内に収納
され、その両端部分(5)が前記気密シール部(2)内に埋設
されている炭素繊維体からなる発熱体(4)と、(c) その
一端が気密シール部(2)に埋設され且つ前記発熱体(4)の
埋設端(5)に接続され、他端が気密シール部(2)から外部
に導出されている給電部(6)とで構成されている事を特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炭素繊維体からなる
発熱体を用いたヒータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の炭素繊維体からなる発熱体を用い
たヒータ(B)は、図15に示すように両端部の気密シール
部(22)から外囲器(21)の発熱体収納空間(23)内に給電部
(26)の内部リード棒(27)を突出させ、発熱体収納空間(2
3)内に収納されている炭素繊維体からなる発熱体(24)の
端部(33)に前記内部リード棒(27)の突出端(32)を差し込
み、給電部(26)の内部リード棒(27)と発熱体(24)との電
気的導通を取っていた。
【0003】この状態で通電すると、細い炭素繊維の低
密度集合体である発熱体(24)の端部(33)に内部リード棒
(27)の突出端(32)を単に差し込んで導通を確保している
だけであるから、両者の接触が不十分で差し込み部分(3
3)の接触抵抗が大きく且つ通電時に内部リード棒(27)の
差し込み部分(33)の先端から発熱体(24)に集中的に電流
が流れ、前記先端から1〜2mm離れた箇所(31)に他の
部分より一際明るい高温スポット(30)が表れ、その部分
(30)が次第に蒸発し、円形のスポット的空洞が形成され
る。
【0004】通電時間の経過と共に前記円形スポット的
空洞は次第にその体積を増加させ、ついには発熱体(24)
の断線を引き起こす。また、前述のように内部リード棒
(27)と発熱体(24)との電気的導通は、細い炭素繊維の低
密度集合体である発熱体(24)の端部(33)に内部リード棒
(27)の突出端(32)を単に差し込んで確保しているだけで
あるから、外部からの振動で発熱体(24)が移動したり変
形すると抜け易いというような問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る従来例に
鑑みてなされたもので、給電部と発熱体の電気的接触を
より確実に出来て通電時における発熱体の断線を生じる
事がなく且つ発熱体が給電部から脱落するというような
事もない炭素繊維体からなる発熱体を使用したヒータの
開発にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のヒータ
(A1-1〜A1-4;図1〜7)は、(a) 内部に非酸化性雰囲
気の発熱体収納空間(3)を有し、端部に気密シール部(2)
が形成されている外囲器(1)と、(b) 前記発熱体収納空
間(3)内に収納され、その両端部分(5)が前記気密シール
部(2)内に埋設されている炭素繊維体からなる発熱体(4)
と、(c) その一部が気密シール部(2)に埋設され且つ前
記埋設部分(7a)において発熱体(4)の埋設端(5)に接続さ
れ、他端が気密シール部(2)から外部に導出されている
給電部(6)とで構成されている事を特徴とする。
【0007】これによればまず第1に、気密シール部
(2)に埋設されている発熱体(4)の埋設端(5)と給電部(6)
の埋設部分(7a)が互いに気密シール部(2)内で接続され
ているので、シール時の収縮或いはピンチングにより炭
素繊維体からなる発熱体(4)の埋設部分(5)が圧縮されて
密度を増し、発熱体(4)の埋設端(5)と給電部(6)の埋設
部分(7a)の接続部分(C)が互いにより良く密着すること
で接触抵抗を低くして導通性を高め、加えて発熱体(4)
の埋設端(5)に接続されている給電部(6)の接続部分(C)
が発熱体収納空間(3)内に突出していないので、発熱体
(4)の接続部分(C)の外側近傍部分の熱が気密シール部
(2)によって奪われ、従来例のような高温スポット(30)
の発生が解消され、発熱体(4)の断線を生じることがな
い。
【0008】また、これと同時に発熱体(4)の埋設端(5)
が気密シール部(2)に拘束されて抜けにくくなり、外部
振動を受けても発熱体(4)の埋設端(5)が給電部(6)の一
部から脱落するというような事がなくなる。なお、全実
施例を通じて発生しないのであるが、高温スポット(30)
が発生すべき部分を図面に白丸で表した。また、全実施
例を通じて言える事であるが、外囲器(1)の両端に気密
シール部(2)が形成されている両口タイプ及び図7に示
すような外囲器(1)の一端に気密シール部(2)が形成され
ている片口タイプの両方が含まれる。本明細書に於いて
は、両口タイプを代表例として説明する。また、給電部
(6)は、図の実施例では金属箔(8)を使用するタイプが示
されているが、外囲器(1)をハードガラスとし、給電部
(6)を単なるモリブデン棒とする事も出来る。
【0009】請求項2に記載のヒータ(A1-2;図3、4)
は、請求項1の改良に関し、「発熱体(4)と給電部(6)と
の接続部分(C)が気密シール部(2)の圧着部分(P)に配設
されている」事を特徴とするもので、圧着部分(P)によ
り炭素繊維体である発熱体(4)の埋設部分(5)が圧縮され
て請求項1に比べてより密度を増し、接触抵抗を下げる
と同時に抜けにくくなり、耐振性がより向上する。
【0010】「請求項3」に記載のヒータ(A2-1,A2-2;
図8〜11)は、(a) 内部に非酸化性雰囲気の発熱体収納
空間(3)を有し、端部に気密シール部(2)が形成されてい
る外囲器(1)と、(b) 前記発熱体収納空間(3)内に収納
され、その両端部分(5)が前記外囲器(1)に形成された突
部(11)間に挟持されている炭素繊維体からなる発熱体
(4)と、(c) その一部が発熱体収納空間(3)内に突出
し、前記突部(11)間に挟持されている発熱体(4)の被挟
持部分(11a)に接続され、他端が気密シール部(2)から外
部に導出されている給電部(6)とで構成されている事を
特徴とする。
【0011】この場合は、給電部(6)と発熱体(4)との接
続が気密シール部(2)内でなく、発熱体収納空間(3)内
で、発熱体収納空間(3)内に対向して突き出された突部
(11)間で行われている場合である。この場合、(i)突部
(11)が高温スポット(30)が発生すべき部分をカバーする
場合(図8、9)と、(ii)発熱体(4)と給電部(6)との接続
部分(C)を含むが高温スポット(30)を含まない場合(図1
0、11)とがある。(i)の場合、請求項1と同様の作用が
得られる。(ii)の場合、高温スポット(30)部分を直接突
部(11)で挟持しないが、発熱体(4)と給電部(6)の電気的
接触性が向上する事と、突部(11)によってある程度熱が
奪われるため、高温スポット(30)の発生もある程度抑制
される。
【0012】「請求項4」に記載のヒータ(A3;図12,1
3)は、(a) 内部に非酸化性雰囲気の発熱体収納空間(3)
を有し、端部に気密シール部(2)が形成されている外囲
器(1)と、(b) 前記発熱体収納空間(3)内に収納され、
その両端部分(5)が前記外囲器(1)に形成された突部(11)
間に挟持されている炭素繊維体からなる発熱体(4)と、
(c) その一部が発熱体収納空間(3)内に突出し、前記突
部(11)間に挟持されている発熱体(4)の被挟持部分(11a)
の外側近傍部分において接続され、他端が気密シール部
(2)から外部に導出されている給電部(6)とで構成されて
いる事を特徴とするもので、これにより「外側近傍部
分」、即ち、高温スポット(30)の発生領域を突部(11)で
直接挟持する事でこの部分の熱を突部(11)で吸収し、高
温スポット(30)の発生を抑制する。
【0013】請求項5に記載のヒータ(A)は、請求項1
〜4の改良に関し、「給電部(6)の発熱体(4)との接続部
分(C)に係合部(7a)が形成されている」事を特徴とする
もので、このように給電部(6)に係合部(7a)が形成され
ていると、発熱体(4)の接触部分に給電部(6)の係合部(7
a)が係合して給電部(6)と発熱体(4)との接続をより強固
にすることが出来、耐振性の向上に寄与する。係合部(7
a)の形状は特に限定されるものではなく、例えば凹凸状
のものが考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示実施例に従っ
て説明する。図1,2は本発明の第1実施例の基本形(A
1-1)であり、これを中心に説明した後、第1実施例の変
形例(A1-2〜A1-4)及び第2実施例(A2)以下を順次説明す
る。第1実施例の変形例(A1-2〜A1-4)以下の説明に際
し、煩雑を避ける意味で第1実施例の基本形(A1-1)と重
複する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明す
る。
【0015】外囲器(1)は石英ガラス管で形成されてお
り、その両端部に収縮或いはピンチングによる気密シー
ル部(2)が形成されており、気密シール部(2)間が発熱体
収納空間(3)となっており、内部に窒素ガスやアルゴン
ガスなどの不活性ガスが充填され、或いは略真空に保持
された非酸化性雰囲気となっている。不活性ガスを充填
する場合は、通電時、不活性ガスが膨張するため例えば
0.4〜0.6気圧程度の負圧に設定されている。本実施
例ではピンチングによる気密シール部(2)をその代表例
として説明する。
【0016】発熱体(4)は低密度の炭素繊維体、例えば
不織布、厚みのあるマット状のもの、炭素繊維の織布な
ど様々な形態のものがあるが、本実施例では不織布、厚
みのあるマット状のものを切断して断面矩形の紐状又は
帯状の発熱体(4)を使用する。
【0017】炭素繊維体は、細い炭素繊維の集合体でそ
の種類は特に制限されないが、炭素繊維の例を挙げれば
木綿のような天然繊維を原料とする天然繊維系炭素繊
維、ポリアクリル系炭素繊維、セルロース系炭素繊維、
フェノール系炭素繊維、フラン系炭素繊維、ポリカルボ
ジイミド系炭素繊維などのガラス状炭素繊維、異方性ピ
ッチ、等方性ピッチ、合成ピッチ等のピッチ系炭素繊
維、ポリビニルアルコール系炭素繊維、活性炭繊維、コ
イル状炭素繊維などが挙げられる。
【0018】また、前記炭素材料の分子構造も特に限定
されるものでなく、例えば黒鉛質系炭素、非晶質系炭素
或いはこれらの中間的結晶構造を有する炭素などが挙げ
られる。炭素繊維の繊維径は所望の効果を得られる限り
特に制限はないが、通常5〜20μm程度、好ましくは7
〜15μm程度、より好ましくは7〜11μm程度である。
【0019】発熱体(4)の密度も特に制限されないが、
通常1.5g/cm3程度或いはそれ以下、好ましくは0.01〜
0.6g/cm3、より好ましくは0.05〜0.25g/cm3が好まし
い。このように密度の低い炭素材料は見かけの体積が大
きいので、遠赤外線量が多くなり、より優れた発熱能を
有する。
【0020】給電部(6)は、一般的にはモリブデン箔
(8)、モリブデン製の内部リード棒(7)及びモリブデン製
の外部リード棒(9)とで構成されており、モリブデン箔
(8)の一端に内部リード棒(7)の一端がスポット溶接され
ており、モリブデン箔(8)の他端に外部リード棒(9)の一
端がスポット溶接されている。そして、気密シール部
(2)内にモリブデン箔(8)及び内部リード棒(7)の全体が
埋設されており、外部リード棒(9)の他端が気密シール
部(2)から外部に導出されている。
【0021】前述のように内部リード棒(7)の全体は気
密シール部(2)内に埋設されており、その埋設部分(7a)
が気密シール部(2)内に埋設された発熱体(4)の埋設端
(5)に挿入されて接続されている。その挿入代は(C)であ
り、内部リード棒(7)の挿入端と発熱体収納空間(3)の端
部との間にはある一定の幅(s)が設けられており、この
範囲に高温スポット(30)の発生すべき部分が含まれる事
になる。
【0022】次に、本発明に係るヒータ(A1-1)の製造方
法の一例に付いて簡単に説明する。まず、モリブデン箔
(8)に外部リード棒(9)及び内部リード棒(7)をスポット
溶接して給電部(6)を形成し、発熱体(4)の両端に内部リ
ード棒(7)の端部を挿入する。続いて、所定寸法に切断
された直管型の外囲器(1)を構成する石英ガラス内に前
記の組立体を挿入し、石英ガラスの中央部分に接続され
ているチップ管(図3で、チップ管の根本を封切した封
切痕(10)が示されている。)に窒素ガスやアルゴンガス
のような不活性ガス供給源(図示せず)に接続し、石英ガ
ラス内に不活性ガスを通流させながら石英ガラスの端部
を加熱しピンチャ(図示せず)でピンチングする。石英ガ
ラスの端部のピンチングは両端同時でもよいし、1つず
つでもよい。
【0023】ピンチャは加熱軟化した石英ガラスの端部
を圧着封止するもので、圧着封止された気密シール部
(2)は図のように全体が矩形板状に形成され、内部にモ
リブデン箔(8)と内部リード棒(7)の全体及び外部リード
棒(9)のスポット溶接近傍部分並びに発熱体(4)の端部
(5)が埋設される。
【0024】石英ガラスの端部の封止が終了すると、チ
ップ管を真空源に接続して内部を真空にし、続いて窒素
ガスやアルゴンガスのような不活性ガスを充填し、最後
にチップ管の根本を封切する。このようにして、図1、
2に示すヒータ(A1-1)が形成される事になる。
【0025】次に、ヒータ(A1)の通電状態に付いて説明
する。給電部(6)の外部リード棒(9)を電源に接続し通電
すると、内部リード棒(7)を通って発熱体(4)に電流が流
れる。内部リード棒(7)の発熱体(4)との接続端部(C)は
気密シール部(2)内に埋設されているので、前述のよう
に発熱体(4)の埋設部分(5)の十分な圧縮により十分な導
通が確保され且つ前記高温スポット(30)の発生位置が埋
設部分(5)内に位置する事による高温スポット(30)の発
生部分の冷却が行われ、発熱体(4)に従来例のような高
温スポット(30)の発生を生じる事なく通電が行われる。
従って、長時間の使用にあっても発熱体(4)の断線を生
じることがない。
【0026】又、ヒータ(A1-1)を加熱装置に組み込んで
使用したり、ヒータ(A1-1)を搬送したりする時に、ヒー
タ(A1-1)に外部振動が加わり、発熱体(4)に外力が加わ
って発熱体(4)が変形したり移動したりしようとする
が、発熱体(4)の両端部(5)が気密シール部(2)に埋設さ
れて拘束されているため、前記変形や移動が完全に阻止
され、耐振性が格段に向上する。
【0027】なお、全実施例を通じて言える事である
が、ヒータ(A1-1)では、給電部(6)は金属箔(8)を使用す
るタイプの実施例ではが示されているが、外囲器(1)を
ハードガラスとし、給電部(6)を単なるモリブデン棒と
する事も出来る。また、図示していないが、給電部(6)
の内部リード棒(7)が発熱体(4)の端部(5)を貫通して発
熱体収納空間(3)に至る場合も考えられる場合もある
が、このような場合でも内部リード棒(7)と発熱体(4)と
の接続は気密シール部(2)内で行われることになる。
【0028】図3,4は本発明の第1実施例の変形例(A
1-2)で、この場合は気密シール部(2)に圧着部分(P)を形
成する場合である。この場合、前記ピンチャの圧着面
は、気密シール部(2)の圧着部(P)に対応する部分が突出
しており、ピンチング時に圧着部(P)を形成する。この
場合、前記ピンチャの圧着面は、気密シール部(2)の圧
着部(P)に対応する部分が突出しており、ピンチング時
に圧着部(P)を形成する。
【0029】この圧着部分(P)は気密シール部(2)に形成
されており、図4のから分かるように気密シール部(2)
の他の部分より一段と圧縮されており、この部分(P)に
埋設されている発熱体(4)の埋設端(5)はより強く圧縮さ
れ高密度となっている。この部分の厚みを(T)で示す。
それ故、発熱体(4)と内部リード棒(7)との接続がより強
固に行われ、両者の導通がよう良好になると同時に抜け
にくくもなる。
【0030】図5,6は本発明の第1実施例の変形例(A
1-3)で、この場合は給電部(6)の内部リード棒(7)を省略
し、モリブデン箔(8)の一端を直接発熱体(4)の端部(5)
に挿入或いは接触させた例であり、前記端部(5)は圧縮
されてモリブデン箔(8)の一端との接触性の向上が図ら
れている。
【0031】図7は本発明の第1実施例の変形例(A1-4)
で片口タイプの例である。この場合は、略逆U字状に成
形された炭素繊維体からなる発熱体(4)が外囲器(1)内に
収納され、外囲器(1)の一端に設けられた気密シール部
(2)に一対の給電部(6)のモリブデン箔(8)とその溶接近
傍部分が埋設されており、発熱体(4)の両端部分(5)が前
記気密シール部(2)に埋設されており、発熱体(4)の埋設
部分(5)に給電部(6)の前記埋設部分(7a)が接続され、他
端が気密シール部(2)から外部に導出されている。ま
た、発熱体(4)の屈曲部分は外囲器(1)の頂部に形成され
た封切跡(10)に取り付けられたフック(15)に係止固定さ
れている。外囲器(1)の発熱体収納空間(3)は前述同様窒
素やアルゴンガス等が0.4〜0.6気圧程度の減圧状態
で封入され、非酸化性雰囲気となっている。
【0032】図8〜11は本発明の第2実施例の基本形(A
2-1)とその変形例(A2-2)で、この場合は外囲器(1)の気
密シール部(2)近傍の発熱体収納空間(3)に1対の突部(1
1)が発熱体収納空間(3)内に突設され、発熱体(4)の端部
(5)が前記突部(11)間に挟持され且つ給電部(6)の発熱体
収納空間(3)内に突出している端部(C)が、発熱体(4)の
端部(5)に挿入されて電気的に接続されている場合で、
前述のように、給電部(6)と発熱体(4)との接続が気密シ
ール部(2)内で行われていない場合である。
【0033】図8,9の基本形(A2-1)の場合は、突部(1
1)による挟持範囲が、発熱体(4)と給電部(6)との接続部
分(C)及び高温スポット(30)を含む場合で、給電部(6)の
接続端部(C)が突部(11)間に配設され、発熱体収納空間
(3)内に突出していない。この場合、突部(11)が高温ス
ポット(30)が発生すべき部分をカバーするので、前述の
通電性の向上と内部リード棒(7)の抜け難さ、高温スポ
ット(30)の発生抑制という作用が得られる。
【0034】図10,11の変形例(A2-2)の場合は、突部(1
1)による挟持範囲が、発熱体(4)と給電部(6)との接続部
分(C)を含むが高温スポット(30)の発生場所を含まない
場合である。この場合は、高温スポット(30)の発生場所
を含まないが、突部(11)がある程度高温スポット(30)の
発生場所から熱を奪うので、高温スポット(30)の発生抑
制という作用が得られる。勿論、前述の通電性の向上と
内部リード棒(7)の抜け難さなどの作用も得られる。
【0035】図12,13は本発明の第3実施例(A3)で、こ
の場合は発熱体(4)の端部(5)のみが突部(11)間に配設さ
れ、給電部(6)の接続端部(C)が突部(11)間から気密シー
ル部(2)側に突きだした部分のみに接続しており、突部
(11)間に挟持されていない場合である。「外側近傍部
分」は、高温スポット(30)の発生領域を指し、突部(11)
で挟持する事でこの部分の熱を突部(11)で吸収し、高温
スポット(30)の発生を抑制する。なお、発熱体(4)の端
部(5)は突部(11)間に挟持されているので、固定される
事になる。一方、給電部(6)の内部リード棒(7)はある程
度太い棒材であるから、発熱体(4)の端部(5)が固定され
ている以上、内部リード棒(7)が外部振動により端部(5)
から脱落する事もない。
【0036】図14は本発明の第4実施例(A4)で、この場
合は給電部(6)の内部リード棒(7)の挿入端(C)に係止部
(7a)を形成した例であり、係止部(7a)の存在により発熱
体(4)との密着性が向上し導通が良くなると同時に抜け
にくくなる。係止部(7a)は図のように挿入端(C)を屈曲
させて蛇行させたものに限られず、一部を切欠又は切り
起こして係止部(7a)としたものなど各種のものが考えら
れる。
【0037】なお、給電部(6)と発熱体(4)との接続は、
内部リード棒(7)を発熱体(4)の端部(5)に差し込む形式
のものを中心に説明したが、これだけに限られず、例え
ば、内部リード棒(7)の代わりに二つ折りの内部リード
プレート(図示せず)のようなものを用意し、発熱体(4)
の端部(5)を挟持するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るヒータは、発熱体の端部と
給電部の端部とが互いに気密シール部内或いは突部間で
接続され且つ給電部の接続端が発熱体収納空間内に突出
していないので、発熱体の埋設端と給電部の一端が互い
により良く密着して接触抵抗が低下し、従来例のような
高温スポットの発生が解消されるため長時間の使用にお
いても発熱体の断線を生じることがない。また、これと
同時に発熱体の埋設端が気密シール部に拘束されて抜け
にくくなり、耐振性が格段に向上する。
【0039】又、発熱体の端部と給電部の端部との接続
部に近接する部分を突部で挟持した場合でも、高温スポ
ット部分の熱が突部に吸収されることになるので、高温
スポットの発生が抑制される。
【0040】また、気密シール部により強く押圧して形
成される圧着部分を設けることで接触抵抗の更なる低下
と耐振性の向上を得る事が出来るし、給電部に係合部を
設けることで、より強い耐振性を付与する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒータの第1実施例の基本形の部
分中央断面図
【図2】図1の直角方向の中央断面図
【図3】本発明に係るヒータの第1実施例の変形例の中
央断面図
【図4】図3の直角方向の中央断面図
【図5】本発明に係るヒータの第1実施例の他の変形例
の部分中央断面図
【図6】図5の直角方向の中央断面図
【図7】本発明に係るヒータの第1実施例の更に他の変
形例である片口タイプの中央断面図
【図8】本発明に係るヒータの第2実施例の基本形の部
分中央断面図
【図9】図8の直角方向の中央断面図
【図10】本発明に係るヒータの第2実施例の変形例の
部分中央断面図
【図11】図10の直角方向の中央断面図
【図12】本発明に係るヒータの第3実施例の部分中央
断面図
【図13】図12の直角方向の中央断面図
【図14】本発明に係るヒータの第4実施例の部分中央
断面図
【図15】従来ヒータの部分中央断面図
【符号の説明】
(A)…ヒータ (1)…外囲器 (2)…気密シール部 (3)…発熱体収納空間 (4)…発熱体 (5)…埋設端 (6)…給電部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 正英 神奈川県綾瀬市大上5丁目12番1号 ソー ラム株式会社内 Fターム(参考) 3K092 QA01 QB16 QC02 QC37 QC38 QC42 QC51 QC59 RA02 RA03 RB14 RD11 TT24 VV28 VV40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 内部に非酸化性雰囲気の発熱体収納
    空間を有し、端部に気密シール部が形成されている外囲
    器と、(b) 前記発熱体収納空間内に収納され、その両
    端部分が前記気密シール部内に埋設されている炭素繊維
    体からなる発熱体と、(C) その一部が気密シール部に
    埋設され且つ前記埋設部分において発熱体の埋設部分に
    接続され、他端が気密シール部から外部に導出されてい
    る給電部とで構成されている事を特徴とするヒータ。
  2. 【請求項2】 発熱体と給電部との接続部分が気密シ
    ール部の圧着部分に配設されている事を特徴とする請求
    項1に記載のヒータ。
  3. 【請求項3】(a) 内部に非酸化性雰囲気の発熱体収納
    空間を有し、端部に気密シール部が形成されている外囲
    器と、(b) 前記発熱体収納空間内に収納され、その両
    端部分が前記外囲器に形成された突部間に挟持されてい
    る炭素繊維体からなる発熱体と、(c) その一部が発熱
    体収納空間内に突出し、前記突部間に挟持されている発
    熱体の被挟持部分において接続され、他端が気密シール
    部から外部に導出されている給電部とで構成されている
    事を特徴とするヒータ。
  4. 【請求項4】(a) 内部に非酸化性雰囲気の発熱体収納
    空間を有し、端部に気密シール部が形成されている外囲
    器と、(b) 前記発熱体収納空間内に収納され、その両
    端部分が前記外囲器に形成された突部間に挟持されてい
    る炭素繊維体からなる発熱体と、(c) その一部が発熱
    体収納空間内に突出し、前記突部間に挟持されている発
    熱体の被挟持部分の外側近傍部分において接続され、他
    端が気密シール部から外部に導出されている給電部とで
    構成されている事を特徴とするヒータ。
  5. 【請求項5】 給電部の発熱体との接続部分に係止部
    が形成されている事を特徴とする請求項1〜4に記載の
    ヒータ。
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JP2006127837A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Sooramu Kk ヒーター
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KR100673440B1 (ko) 2004-07-27 2007-01-24 엘지전자 주식회사 탄소 히터의 탄소 필라멘트 지지 구조

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