JP2002166793A - モール装置及びモール接合構造 - Google Patents

モール装置及びモール接合構造

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JP2002166793A
JP2002166793A JP2000368396A JP2000368396A JP2002166793A JP 2002166793 A JP2002166793 A JP 2002166793A JP 2000368396 A JP2000368396 A JP 2000368396A JP 2000368396 A JP2000368396 A JP 2000368396A JP 2002166793 A JP2002166793 A JP 2002166793A
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Japan
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molding
longitudinal direction
roof
window
connecting portion
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JP2000368396A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Uchimura
史章 内村
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1モールと、この第1モールに対して長手
方向に連続して接合される第2モールとを含むモール装
置において、二つのモールを長手方向に連続して接合す
る際の接合作業を容易に行い得るモール接合技術を提供
する。 【解決手段】 第1モール10の長手方向一端部には連
結部30が設けられており、第2モール20の長手方向
一端部には連結部30が係合する係合部が設けられてい
る。そして、連結部30が、第2モール20の長手方向
と略直交する方向から係合部に対し嵌め込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、車両、船舶等の
内外装品として装着される長尺状部材(モール)に関
し、特に、二つのモールを長手方向に連続して接合する
場合のモールの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 車両等には、構成部材間の隙間を塞い
だりあるいは装飾目的のため、金属光沢や黒や有彩色を
もつ細長く成形された長尺状部材(以下「モール」とい
う。)が種々装着されている。例えば、自動車ボディに
おけるルーフ部(ルーフパネル)の両端に形成された側
溝にはいわゆるルーフモールが装着され、また、フロン
トウインドウの縁部には当該フロントウインドウと車両
ボディとの間の隙間を塞ぐためのウインドモールが装着
されている。これらのモールの中には、車両等への装着
の容易性や、製作の容易性等の理由から、分割して製作
された複数のモールを長手方向に接合して一つのモール
装置として車両へ装着する場合がある。例えば、ルーフ
モールとウインドモールを接合して一つのモール装置と
して自動車ボディに装着する場合や、ウインドガラス
(バックウインド)の周縁に装着されるウインドモール
を適宜分割して製作し、これらを接合して自動車ボディ
に装着する場合等である。
【0003】従来、このように二つのモールを長手方向
に連続して接合する場合の接合構造としては、図19乃
至図23に示す接合構造が採られていた。ここで、図1
9は従来のモール接合構造を模式的に示す斜視図であ
り、図20は二つのモールが接合された状態をモール上
方から見た図であり、図21は図20におけるXVII−XV
II線断面図であり、図22は図20におけるXVIII−XVI
II線断面図であり、図23は図20におけるXIX‐XIX線
断面図である。この従来の接合構造は、図19に示すよ
うに第1モール80の端部に連結部材90を取付け、こ
の連結部材90の突起部93,94を第2モール70に
嵌め込むことで、第1モール80と第2モール70を接
合している。すなわち、図22に示すように連結部材9
0は第1モール80側に突出する突起部91,92を有
し、この突起部91,92が第1モール80の二つの溝
82,81に嵌め込まれることで連結部材90が第1モ
ール80に取付けられる。また、図21に示すように連
結部材90は第2モール70側に突出する突起部93,
94を有し、この突起部93,94が第2モール70の
二つの溝71,72に嵌め込まれることで第1モール8
0と第2モール70が接合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
した従来のモール接合構造では、連結部材90に形成さ
れる突起部93,94の第2モール70への嵌め込み方
向が第2モール80の長手方向(図19の矢印の方向)
となるため、この嵌め込み作業が困難であるという問題
があった。すなわち、突起部93,94が第2モール7
0の長手方向に向かって突出し、かつ、第2モール70
に形成される溝71,72も第2モール70の長手方向
に向かって伸びている。このため、突起部93、94を
溝71,72に嵌め込むためには、第2モール70(又
は第1モール80)を第2モールの長手方向に動かさな
ければならない。したがって、長手方向に長い長尺状部
材を、その姿勢を維持しながら長手方向に移動させる必
要があり、その作業(嵌め込み作業)が困難となるため
である。
【0005】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、二つのモールを長手方向に連
続して接合する際の接合作業を容易に行い得るモール接
合技術を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】 上記課
題を解決するため請求項1に記載のモール装置は、第1
モールと、この第1モールに対して長手方向に連続して
接合される第2モールとを有するモール装置であって、
前記第1モールの長手方向一端部には連結部が設けられ
ており、前記第2モールの長手方向一端部には前記連結
部が係合する係合部が設けられている。そして、前記連
結部が、前記第2モールの長手方向と交差する方向から
前記係合部に対し嵌め込まれている。上記モール装置で
は、第1モールの端部に設けられた連結部が、第2モー
ルの長手方向と交差する方向から第2モールの係合部に
嵌め込まれている。このため、第1モールと第2モール
を接合するためには、第1モールに対して第2モール
を、その長手方向と交差する方向から移動させて接合す
ることができる。したがって、その移動方向が長手方向
とならないため、両者の接合を容易に行うことができ
る。
【0007】ここで、請求項1に記載のモール装置とし
ては、前記連結部は前記第2モールの長手方向に対して
交差する方向に突出する突出片を有しており、該突出片
が前記係合部に設けられた溝と係合していることが好ま
しい(請求項2)。このような構成によれば、第2モー
ルの長手方向に対して交差する方向に突出する突出片を
第2モールに設けられた溝に嵌め込むことで第1モール
と第2モールが接合される。したがって、簡易な構成で
請求項1に記載のモール装置を実現することができる。
【0008】さらに、請求項2に記載のモール装置とし
ては、前記突出片は前記第2モールの裏側から表側に向
かって突出しており、前記溝は前記第2モールの裏側に
設けられていることが好ましい(請求項3)。このよう
な構成によれば、突出片と係合する溝が第2モールの裏
側に設けられるため、第2モールの意匠面である表面側
に溝を設ける必要が無く、美観を損ねることが防止され
る。
【0009】また、請求項1に記載のモール装置として
は、前記第1モールと前記第2モールのどちらか一方の
モールが装着部位に装着された状態では、他方のモール
を装着部位に装着する際のモール移動方向と、前記連結
部を前記係合部に嵌め込むための前記他方のモールの移
動方向が同一方向となることが好ましい(請求項4)。
このような構成によれば、第1モールと第2モールの接
合と、他方のモール(第1モール又は第2モール)の装
着部位への装着を同時に行うことが可能となる。すなわ
ち、第1モール(又は第2モール)を装着部位に装着し
た状態とした後に、第2モール(又は第1モール)を装
着部位に装着することで、第1モールの連結部を第2モ
ールの係合部に嵌め込むことができる。したがって、モ
ール装置の車両等への装着作業を容易化することができ
る。
【0010】また、請求項1に記載のモール装置として
は、前記連結部は前記第1モールの長手方向一端部の端
面より前記第2モール側に突出して設けられるととも
に、前記係合部は前記第2モールの裏側に設けられてお
り、前記連結部が前記係合部に嵌め込まれた状態では、
前記第1モールの長手方向一端部の表面と前記第2モー
ルの長手方向一端部の表面が連続する一つの面を形成す
ることが好ましい(請求項5)。このような構成によれ
ば、第1モールと第2モールが接合された状態では、二
つのモールの表面が連続する一つの面となるため、意匠
面である表面が段差の無い一つの面と成り美観を向上す
ることができる。この際、連結部が係合部に対してモー
ル長手方向と交差する方向から嵌め込まれて連結部と係
合部が係合しているため、第1モールに対して第2モー
ルがモール長手方向と交差する方向(モール表面に対し
て垂直な方向)に対してずれること(段差が生じるこ
と)が防止される。
【0011】請求項5に記載のモール装置としては、前
記第1モールの長手方向一端部には、さらに、前記第2
モールの組付け姿勢を保持する保持手段が設けられてい
ることが好ましい(請求項6)。このような構成によれ
ば、保持手段によって第1モールに対する第2モールの
組付け姿勢が保持されるため、第1モールと第2モール
との接合部分に段差が生じることを防止でき美観を向上
することができる。
【0012】なお、上記課題は請求項7に記載のモール
接合構造によっても解決することができる。すなわち、
請求項7に記載のモール接合構造は、二つのモールを長
手方向に連続して接合するモール接合構造であって、一
方のモールの長手方向一端部には連結部が設けられてお
り、他方のモールの長手方向一端部には前記連結部と係
合する係合部が設けられており、前記連結部の前記係合
部への嵌め込み方向が、前記他方のモールの長手方向と
交差する方向とされている。このようなモール接合構造
によっても、請求項1に記載の作用効果と同一の作用効
果を奏することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】 上述した請求項に記載の発明
は、以下に記載の形態で好適に実施することができる。 (形態1) 請求項2又は3に記載のモール装置におい
ては、前記突出片は前記第2モールの長手方向に対して
略垂直であることが好ましい。このような形態によれ
ば、第2モールを長手方向に移動させること無く第1モ
ールと接合することができるため、第1モールと第2モ
ールの接合を容易に行うことができる。 (形態2) 請求項3に記載のモール装置においては、
前記突出片は、その先端が前記第2モールの裏側に当接
することで、前記第2モールの組付け姿勢を保持するも
のであることが好ましい。このような形態によれば、突
出片によって第2モールの組付け姿勢が保持されるた
め、二つのモールの接合部における美観を向上すること
ができる。 (形態3) 請求項1〜6のいずれか一つに記載のモー
ル装置においては、前記連結部は前記第1モールの長尺
状部とは別体で製作され、前記長尺状部に固定されてい
ることが好ましい。このような形態によれば、第1モー
ルの長尺状部の断面形状が長手方向に渡って略同一とな
るため、長尺状部の製作が容易となる。 (形態4) 形態3に記載のモール装置においては、前
記連結部が前記長尺状部と比較して強度の高い材料で形
成されていることが好ましい。このような形態によれ
ば、モール接合時に力が作用する連結部が強度の高い材
料となるため、モール接合時のモールの破壊(割れ等)
を防止することができる。また、力が作用しない長尺状
部は強度の低い材料とすることができるため、モール全
体としてのコストの低減を図ることができる。 (形態5) 請求項1〜6、形態1〜4のいずれか一つ
に記載のモール装置においては、前記連結部は、その内
部に補強部材がインサートされていることが好ましい。
このような形態によれば、連結部の強度が向上し、モー
ル接合時の破損が防止される。 (形態6) 請求項1〜6、形態1〜5のいずれか一つ
に記載のモール装置においては、前記連結部及び前記係
合部には、前記第1モールと第2モールとが接合状態か
ら離反する方向に移動することを阻止する係合爪が形成
されていることが好ましい。このような形態によれば、
第1モールと第2モールの接合状態(組付け姿勢)を維
持し易くなる。
【0014】
【実施例】 以下、本発明を具現化した一実施例に係る
ルーフモール装置について図1乃至図14を参照して説
明する。ここで、図1はルーフモールとウインドモール
が接合された状態の接合部分を模式的に拡大して示す斜
視図であり、図2は図1におけるII−II線断面図であ
り、図3は図1におけるIII−III線断面図であり、図4
は図3におけるIV−IV線断面図であり、図5は図3にお
けるV−V線断面図であり、図6は図3におけるVI−VI線
断面図であり、図7は図3におけるVII−VII線断面図で
あり、図8は図3におけるVIII−VIII線断面図であり、
図9は図3におけるIX−IX線断面図であり、図10はル
ーフモールの一端部を拡大して示す斜視図であり、図1
1は図10に示すルーフモールをモール上方から見た図
であり、図12は図10に示すルーフモールをウインド
モール側から見た図であり、図13は図10に示すルー
フモールを第1突起部側の側方から見た図であり、図1
4はルーフモール装置が車両に取付けられた状態を示す
図である。
【0015】図14に示すように、本実施例に係るルー
フモール装置は、自動車のフロントウインド60の両側
縁に装着されるウインドモール20と、ウインドモール
20と長手方向に連続するように接合されるルーフモー
ル10により構成される。このウインドモール20は、
図1に良く示されるように、フロントウインド60とフ
ロントピラー62の間に装着され、一方、ルーフモール
10はルーフパネル50とサイドパネル52の間に装着
されている。ここで、左右の各ルーフモール装置は左右
対象に形成されるため、以下の説明では図14の左側に
示すルーフモール装置についてのみ説明する。
【0016】まず、フロントウインド60の側縁に沿っ
て伸びるウインドモール20について説明する。このウ
インドモール20は、図4及び図5に示すようにウイン
ドモール本体21を備え、このウインドモール本体21
の外表面は、コーティング層22によりコーティングさ
れている。ウインドモール本体21は、フロントピラー
62の壁と対向する装着面21aと、この装着面21a
の上端からフロントウインド60側に張出すように形成
された張出面21bとを備える。装着面21aは、その
先端21cが上方(フロントウインド60から離れる方
向)に向かって折り曲げられており、また、張出面21
bは、フロントピラー62側に一旦折り曲げられ、さら
にその先端21dが下方(フロントウインド60側)に
折り曲げられている。また、コーティング層22の装着
面21a側にはフロントピラー62とウインドモール本
体21との間を塞ぐリップ24が装着され、一方、コー
ティング層22の張出面21b側にはフロントウインド
60とウインドモール本体21間を塞ぐリップ23が装
着されている。上述のように構成されるウインドモール
20は、フロントピラー62とフロントウインド60の
間に形成される溝64に装着され固定される(図4参
照)。すなわち、溝64のフロントピラー62側の壁
(装着面21aと対抗する壁)には、その長手方向に沿
って複数箇所にウインドモール保持具66が配設され
る。また、ウインドモール本体21の装着面21aに
は、モール長手方向に沿って複数箇所(ウインドモール
保持具66に対応する位置)に固定クリップ25が取付
けられている。したがって、ウインドモール20に取付
けられた固定クリップ25をウインドモール保持具66
に嵌め込み係合させることで、ウインドモール本体21
がフロントピラー62に固定され、これによってウイン
ドモール20がフロントウインド60とフロントピラー
62の間の溝64に装着されることとなる。
【0017】次に、ルーフパネル50の側縁に沿って車
体前後方向に伸びるルーフモール10について説明す
る。このルーフモール10は、図10に示すように長手
方向に連続する長尺状のルーフモール本体10aと、こ
のルーフモール本体10aの一端部に固定される連結ク
リップ30を中心に構成される。ルーフモール本体10
aは、図6乃至図9の断面図に良く示されるように、そ
の断面略中心に芯材12を有し、この芯材12の周囲に
PP(ポリプロピレン)等を射出成形することにより断
面略T字状の長尺状部11が形成されている。この長尺
状部11は、車体への装着時においてルーフパネル50
とサイドパネル52の間の溝54上面を塞ぐ冠部11a
と、この冠部11aから溝54の底面側(下方)に突出
する幹部11bが設けられている。冠部11aの上面
は、車体に装着されたときに表面に露出して意匠面と成
り、ウインドモール20との接合部においてはウインド
モール20の上面の形状と一致する形状に形成されてい
る。また、この冠部11aのルーフパネル50側にはリ
ップ18が装着され、このリップ18によってルーフパ
ネル50と冠部11aの間が塞がれるようになってい
る。一方、幹部11bのサイドパネル52側の面にはサ
イドパネル52側に突出するリップ14が形成され、こ
のリップ14によってサイドパネル52と幹部11bの
間が塞がれている。一方、図7に良く示されるように幹
部11bの装着面側には、その長手方向に沿って複数位
置(これらの一つの位置が、図3におけるVII−VII線を
引いた位置である)に固定クリップ16が取付けられて
おり、この固定クリップ16によりルーフモール10が
車体に装着されるようになっている。すなわち、溝54
の底面(本実施例ではサイドパネル52の上面)には、
溝54に沿って複数箇所(固定クリップ16に対応する
位置)にルーフモール保持具56が取付けられている
(図7参照)。このルーフモール保持具56と幹部11
b下端に取付けられた固定クリップ16とが係合するこ
とで、ルーフモール10が溝54に装着されるようにな
っている。
【0018】次に、上述のように構成されるルーフモー
ル本体10aの一端部に取付けられる連結クリップ30
について説明する。この連結クリップ30は、ルーフモ
ール本体10aとの結合強度を高めるための補強部材
(リテーナ)31(図3参照)と、ウインドモール20
を接合するための機能を有する接合部(基部32、第1
突起部34、第2突起部36、第3突起部38等)から
構成される。補強部材31は、その一端が基部32にイ
ンサートされるとともに、その他端がルーフモール本体
10aの底面に固定されている(図3及び図13参
照)。具体的には、補強部材31をルーフモール本体1
0aの幹部11bの底面に配置した状態で結合部13部
分を射出成形等することで、連結クリップ30とルーフ
モール本体10aとが連結され一体化される。また、上
記補強部材の一部がインサートされる基部32は、図1
0に良く示されるようにルーフモール本体10aの端面
から突出し、この基部32からは、上方に向かって突出
する第1突起部34、第2突起部36、第3突起部38
が形成されている。第1突起部34の上端は、図12に
良く示されるように、側方に張出されて方形状の平面が
形成されている。また、第2突起部36は、同じく図1
2に良く示されるように、基部32に対して略垂直に上
方に伸び、その先端部分には第1突起部34側に突出す
る係合爪37が形成されている。また、第3突起部38
は、同じく図12に良く示されるように、基部32に対
して所定角度傾斜して上方に突出し、その第2突起部3
6と反対側の面には係合爪39が形成されている。な
お、本実施例においては、上述のように構成される連結
クリップ30の接合部(基部32、第1突起部34、第
2突起部36、第3突起部38)はPOM(ポリアセタ
ール)を射出成形することによって一体成形されてい
る。
【0019】次に、上述のように構成されるルーフモー
ル10とウインドモール20の接合構造について、図2
を参照して説明する。図2に示すように、ルーフモール
10とウインドモール20は、ルーフモール10の端部
に設けた連結クリップ30をウインドモール本体21の
溝(先端21cと先端21dにより形成される溝)に嵌
め込むことにより接合される。すなわち、連結クリップ
30の第2突起部36及び第3突起部38がウインドモ
ール本体21の溝に嵌め込まれると、第3突起部38の
係合爪39がウインドモール本体21の先端21cと係
合し、第2突起部36の係合爪37がウインドモール本
体21の先端21dと係合する。したがって、連結クリ
ップ30の第2突起部36及び第3突起部38がウイン
ドモール本体21の溝に嵌め込まれた状態では、係合爪
39と先端21c及び係合爪37と先端21dが係合す
ることで、二つのモールが離反する方向に移動すること
が規制される。また、第2突起部36及び第3突起部3
8がウインドモール本体21の溝に嵌め込まれた状態で
は、第1突起部34の上端(方形状に形成されている
面)がウインドモール20の下面に当接し、また、第2
突起部36及び第3突起部38の上端がウインドモール
20の下面に当接する。このため、ルーフモール10に
対してウインドモール20が下方(近接する方向)に移
動することが規制される。したがって、ウインドモール
20は、ルーフモール10に対して離反する方向及び近
接する方向への移動が規制されるため、ウインドモール
20はルーフモール10に対して所望の位置・姿勢に位
置決めされることとなる。また、ルーフモール10に対
してウインドモール20が所望の位置・姿勢で接合され
ているため、図1に示すように、ルーフモール10及び
ウインドモール20の接合部において両者の意匠面は連
続した一つの面となっている。
【0020】次に、上述したルーフモール装置を車体に
装着するための手順について説明する。上述のモール接
合構造の説明から明らかなように、上述したルーフモー
ル装置を車体の所定の部位に装着するためには、まず、
ルーフモール10をルーフパネル50とサイドパネル5
2の間の溝54に嵌め込み車体に装着する。すなわち、
ルーフモール10の固定クリップ16を、溝54底面に
取付けられたルーフモール保持具56に差し込むこと
で、ルーフモール10を溝54に装着する。次に、ウイ
ンドモール20を車体へ装着するとともに、ルーフモー
ル10との接合を行う。すなわち、ウインドモール20
を、図2に示すように溝64の上側から下側の方向〔図
2の矢印Aの方向(ウインドモール20の車体への装着
方向)〕に移動させる。これにより、ウインドモール本
体21の溝に、連結クリップ30の第2突起部36及び
第1突起部34が嵌まり込み、ルーフモール10とウイ
ンドモール20が接合される。また、これと同時に、図
2の矢印Aの方向にウインドモール20が移動すると、
ウインドモール20の固定クリップ25が、溝64の壁
面(フロントピラー62の壁面)に設けられたウインド
モール保持具66と係合する。このため、ウインドモー
ル20は、フロントウインド60とフロントピラー62
の間の溝64に装着されることとなる。
【0021】上述の説明から明らかなように本実施例に
係るルーフモール装置では、ルーフモール10の一端部
に連結クリップ30を一体成形し、この連結クリップ3
0の第2突起部36、第3突起部38をウインドモール
20の溝にモール長手方向と略垂直な方向から嵌め込む
ようにしている。このため、ウインドモール20をその
姿勢を維持しながら長手方向に動かす必要がなく、その
接合作業を容易に行うことができる。また、ルーフモー
ル10を車体に装着した状態では、ルーフモール10に
ウインドモール20を接合するためにウインドモール2
0を動かす方向と、ウインドモール20を車体に装着す
る方向とが同一の方向となる。したがって、ウインドモ
ール20のルーフモール10への接合と、ウインドモー
ル20の車体への装着を同一のアクションで行うことが
できる。このため、同一のアクションで二つのモールの
接合と車体への装着を行うことができるため、ルーフモ
ール装置の車体への装着作業をより容易に行うことがで
きる。さらに、ルーフモール10とウインドモール20
を接合した状態では、連結クリップ30に形成された第
1突起部34、第2突起部36、第3突起部38によっ
てルーフモール10に対するウインドモール20の組付
け姿勢が保持される。したがって、両モールの意匠面が
連続する一つの面となって段差が生じないため、その美
観を向上することができる。特に、図19に示す従来の
ルーフ接合構造において組付け姿勢を保持するために必
要とされた連結部材90の帯部(両モールの表面に渡っ
て設けられる帯状の部分)を無くすことができ、美観の
向上を図ることができる。
【0022】〔変形例〕 次に、上述した実施例を変形
した変形例について、図15乃至図18を参照して説明
する。ここで、図15は変形例に係るルーフモールの一
端部を拡大して示す斜視図であり、図16は図15に示
すルーフモールをモール上方から見た図であり、図17
は図15に示すルーフモールをウインドモール側から見
た図であり、図18は図15に示すルーフモールを第3
突起部側の側方から見た図である。なお、以下の説明で
は、上述した実施例と同一の部分については同一の符号
を付すことによってその説明を省略し、上述した実施例
とは異なる点を中心に説明する。図15乃至図18から
明らかなように、この変形例に係るルーフモール装置で
は、ルーフモール本体10aの端部に取付けられる連結
クリップ30に段差部33が形成されている点が異な
る。具体的に説明すると、変形例において、連結クリッ
プ30の第3突起部38側には、図16に良く示される
ように、基部32よりさらにルーフモール本体10aの
反対側(ウインドモール20側)に突出する段差部33
が形成されている。この段差部33は、図17に良く示
されるように、係合爪39よりもリップ18側に突出し
て形成されており、ウインドモール20とルーフモール
10の長手方向の位置決め機能及び両者が接合状態から
モール長手方向に離反することを規制する機能を有す
る。すなわち、ウインドモール本体21の装着面21a
側には、この段差部33と対応する位置(ルーフモール
10との接合面から係合爪39の長さだけ離れた位置)
に、段差部33が嵌合する切欠き部が形成される(図2
参照:ただし図2には切欠き部は図示されていない)。
そして、ルーフモール10とウインドモール20が接合
された状態では、ウインドモール本体21の切欠き部に
段差部33が嵌合するようになっている。したがって、
ルーフモール10とウインドモール20が接合された状
態では、係合爪39と係合するウインドモール本体21
の係合部位は、段差部33とルーフモール本体10aと
に挟まれることとなる(図2、図16及び図17参
照)。これによって、ルーフモール10に対してウイン
ドモール20がモール長手方向に位置決めされ、さら
に、両モール10、20がモール長手方向に離反するこ
とが規制される。したがって、この変形例によれば、ル
ーフモール10に対してウインドモール20が長手方向
の所望の位置に位置決めされ、その位置で保持されるた
め、ルーフモール10とウインドモール20の接合面に
隙間ができることが防止される。
【0023】以上、本発明の好適な一実施例について詳
細に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は当業者
の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施
することができる。例えば、上述した実施例において
は、ルーフモール10に連結クリップ30を設け、この
連結クリップ30をウインドモール20の裏側の溝に嵌
め込むようにしたが、これとは逆に、ウインドモール2
0に連結クリップ30を設け、この連結クリップ30を
ルーフモール10に別途形成した係合部に嵌め込むよう
な形態としても良い。また、上述した実施例において
は、ルーフモール本体10aと連結クリップ30とは別
体であったが、ルーフモール本体と連結クリップとを一
体に成形(射出成形等による)するようにしても良い。
また、上述した実施例では、連結クリップ30をインサ
ート成形することによりルーフモール本体10aに一体
化したが、このような固定方法に限られず、接着剤等に
よる固定、ビス止め又は嵌め止め等によって固定するよ
うにしても良い。また、ルーフモール10、ウインドモ
ール20、連結クリップ30の材質や成形加工法は、特
に上述した実施例に限定されない。例えば、従来から車
両用のモールを作製するのに使用されているビニル系
(PVC)樹脂、ABS樹脂、AES樹脂等の合成樹脂
材料を射出成形、押出成形等で所望する形状に成形加工
するようにしても良い。
【0024】なお、上述の実施例は自動車のルーフモー
ル装置に本発明を適用した例であったが、本発明のモー
ル接合構造が利用できるモール装置としては、このよう
な例に限られず、長尺状のモールを適宜分割して製作
し、個別に製作したモールを長手方向に連続するように
接合するモール装置に適用することができる。このよう
なモール装置としては、例えば、自動車のバックドアに
おけるウインドガラスの周縁部に装着されるウインドモ
ール装置等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るルーフモールとウイ
ンドモールが接合された状態の接合部分を拡大して示す
斜視図である。
【図2】 図1におけるII−II線断面図である。
【図3】 図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】 図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】 図3におけるV−V線断面図である。
【図6】 図3におけるVI−VI線断面図である。
【図7】 図3におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 図3におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】 図3におけるIX−IX線断面図である。
【図10】 ルーフモールの一端部を拡大して示す斜視
図である。
【図11】 図10に示すルーフモールを上方から見た
図である。
【図12】 図10に示すルーフモールをウインドモー
ル側から見た図である。
【図13】 図10に示すルーフモールを側方から見た
図である。
【図14】 本発明の一実施例に係るルーフモール装置
が車両に取付けられた状態を示す図である。
【図15】 本発明の変形例に係るルーフモールの一端
部を拡大して示す斜視図である。
【図16】 図15に示すルーフモールを上方から見た
図である。
【図17】 図15に示すルーフモールをウインドモー
ルとの接合側から見た図である。
【図18】 図15に示すルーフモールを側方から見た
図である。
【図19】 従来のモールの接合構造を模式的に示す斜
視図である。
【図20】 図19に示す二つのモールが接合された状
態をモール上方から見た図である。
【図21】 図20におけるXVII−XVII線断面図であ
る。
【図22】 図20におけるXVIII−XVIII線断面図であ
る。
【図23】 図20におけるXIX‐XIX線断面図である。
【符号の説明】
10・・ルーフモール 11・・長尺状部 13・・結合部 20・・ウインドモール 21・・ウインドモール本体 21c・・先端 21d・・先端 30・・連結クリップ 31・・補強部材(リテーナ) 32・・基体 33・・段差部 34・・第1突起部 36・・第2突起部 37・・係合爪 38・・第3突起部 39・・係合爪 50・・ルーフパネル 52・・サイドパネル 60・・フロントウインド 62・・フロントピラー A ・・嵌め込み方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1モールと、この第1モールに対して
    長手方向に連続して接合される第2モールとを有するモ
    ール装置であって、 前記第1モールの長手方向一端部には連結部が設けられ
    ており、 前記第2モールの長手方向一端部には前記連結部が係合
    する係合部が設けられており、 前記連結部が、前記第2モールの長手方向と交差する方
    向から前記係合部に対し嵌め込まれているモール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモール装置において、
    前記連結部は前記第2モールの長手方向に対して交差す
    る方向に突出する突出片を有しており、該突出片が前記
    係合部に設けられた溝と係合しているモール装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のモール装置において、
    前記突出片は前記第2モールの裏側から表側に向かって
    突出しており、前記溝は前記第2モールの裏側に設けら
    れているモール装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のモール装置において、
    前記第1モールと前記第2モールのどちらか一方のモー
    ルが装着部位に装着された状態では、他方のモールを装
    着部位に装着する際のモール移動方向と、前記連結部を
    前記係合部に嵌め込む際の前記他方のモールの移動方向
    が同一方向となるモール装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のモール装置において、
    前記連結部は前記第1モールの長手方向一端部の端面よ
    り前記第2モール側に突出して設けられるとともに、前
    記係合部は前記第2モールの裏側に設けられており、 前記連結部が前記係合部に嵌め込まれた状態では、前記
    第1モールの長手方向一端部の表面と前記第2モールの
    長手方向一端部の表面が連続する一つの面を形成するモ
    ール装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のモール装置において、
    前記第1モールの長手方向一端部には、さらに、前記第
    2モールの組付け姿勢を保持する保持手段が設けられて
    いるモール装置。
  7. 【請求項7】 二つのモールを長手方向に連続して接合
    するモール接合構造であって、 一方のモールの長手方向一端部には連結部が設けられて
    おり、他方のモールの長手方向一端部には前記連結部と
    係合する係合部が設けられており、 前記連結部の前記係合部への嵌め込み方向が、前記他方
    のモールの長手方向と交差する方向とされているモール
    接合構造。
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