JP2002166429A - 成形方法及び成形金型 - Google Patents

成形方法及び成形金型

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JP2002166429A
JP2002166429A JP2000363988A JP2000363988A JP2002166429A JP 2002166429 A JP2002166429 A JP 2002166429A JP 2000363988 A JP2000363988 A JP 2000363988A JP 2000363988 A JP2000363988 A JP 2000363988A JP 2002166429 A JP2002166429 A JP 2002166429A
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molding
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cavity
thin
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JP2000363988A
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Shinya Yamamoto
晋也 山本
Fuminari Yoshizumi
文成 吉住
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割れや変形を発生させることなく薄肉成形品
を寸法精度よく得るための成形方法及び成形金型を提供
する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂材料を用いて薄肉成形品を
成形する金型において、突き出しピンをキャビティの外
側周囲に設置し、キャビティから突き出しピンに至る橋
渡し凹部を金型の型開き面に形成してなり、成形品を金
型から分離するときに、前記凹部に形成された樹脂部を
突き出しピンにより突き出すことを特徴とする成形方
法、及びこれに用いる成形金型。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂材料
の成形方法に関するもので、詳しくは製品に割れや変形
を発生させることなく薄肉成形品を得るための成形方法
及び成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金型を用いて樹脂製品を成形
する場合、金型より製品を取り出す方法として、一般的
に突き出しピンを用いた取り出し方法が数多く用いられ
ている。一般には、キャビティの可動側部に一個あるい
は複数個の突き出しピンを設けて製品を取り出す方法が
用いられている。しかしながらこの場合、成形品表面に
突き出しピン跡を残す形となり、外観が重要視される製
品に使用するのが困難である。また、成形時に突き出し
ピンの部分にバリが発生するため、バリの除去加工を必
要とする場合がある。更に薄肉成形品においては、突き
出しピンにより成形品に加わる荷重が原因で変形、ある
いは割れを生じる恐れがある。また薄肉成形品に微***
が形成される成形の場合、突き出しによる成形品の微小
穴付近の変形が生じ、微***を形成する金型のコアピン
の曲がりや破損を生じる可能性がある。このように薄肉
成形品の成形性の向上を追求していくと、これらの方法
では限界があり、特に図1に示すような多数の微***を
有する薄肉成形品では変形によるコアピンの破損があっ
た。図1において、21と22は微***である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の成形
におけるこのような問題点を解決するため種々の検討の
結果なされたものであり、その目的とするところは薄肉
成形品の割れや変形を低減させる成形方法を提供するも
のであり、特に寸法精度の優れた薄肉成形品を実現する
ための成形方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)熱硬化
性樹脂材料を用いて薄肉成形品を成形する金型におい
て、突き出しピンをキャビティの外側周囲に設置し、キ
ャビティから突き出しピンに至る橋渡し凹部を金型の型
開き面に形成してなり、成形品を金型から分離するとき
に、前記凹部に形成された樹脂部を突き出しピンにより
突き出すことを特徴とする成形方法、(2)薄肉成形品
が1以上の微***を有するものである第(1)項記載の
成形方法、(3)熱硬化性樹脂材料を用いて薄肉成形品
を成形する金型において、突き出しピンをキャビティの
外側周囲に設置し、キャビティから突き出しピンに至る
橋渡し凹部を金型の型開き面に形成してなる成形金型、
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における熱硬化性樹脂材料は特に限定されない
が、例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。これら
の中でも、耐熱性の要求される用途では、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂が好ましい。また、一般的には、シリ
カ、アルミナ、クレー等のフィラーが添加される。
【0006】本発明における薄肉成形品とは、例えば、
厚み1mm以下のものである。また、本発明の成形方法
及び成形金型は、厚み1mm以下、かつ厚み寸法精度が
0.02mm以下が要求される薄肉成形品に好ましく用
いられる。かかる厚みの成形品を従来の金型で成形する
場合、成形品離型時に製品が変形してしまう場合がある
からである。
【0007】本発明では、突き出しピンをキャビティー
の外側周囲に設置するとともに、金型の型開き面にキャ
ビティーから突き出しピンに至る橋渡し凹部を形成する
ことを特徴とする。突き出しピンをキャビティーの外側
周囲に設置することにより、成形品が直接突き出しピン
によって突き出されることがないので、成形品の外観を
損なうことなく、かつ突き出しによる薄肉成形品の変形
を防止することができる。また、成形品周囲に形成され
た不要な樹脂部分で成形品を突き出して金型から離型す
ることができる。すなわち、前記橋渡し凹部に形成され
た樹脂部を突き出し部分とし、この橋渡し凹部の樹脂は
成形後に切断分離される。従って、本発明では、寸法制
度等の要求品質を満たす薄肉成形品を割れや変形がなく
得ることが出来ることになる。
【0008】キャビティーの外側周囲に設けられる突き
出しピンの位置は、例えば、薄肉成形品厚さが0.5m
mの場合、成形品の幅方向に15〜30mm間隔で設置
するのが好ましい。橋渡し凹部は、例えば、薄肉成形品
厚さが0.5mmの場合、深さ0.20〜40mmが好
ましく、幅は3〜7mmが好ましい。
【0009】本発明は、薄肉成形品が1以上の微少穴を
有するものである場合に、特に好ましく用いられる。突
き出しピンによる製品自体の変形が発生しないため、微
***を形成するコアピンからの成形品の離型をスムーズ
に行うことができ、コアピンによる傷や変形がなく、金
型コアピンの曲がりや破損が低減されるからでる。ここ
で、微***とは、例えば、径2mm以下の穴をいう。
【0010】以下、本発明を図を用いて詳細に説明す
る。図2は、従来の成形金型を示したものであり、
(a)は平面図、(b)は側断面図である。(1)はキ
ャビティー、(2)はゲート、(3)は突き出し部、
(4)は突き出しピンである。図3は、本発明の成形金
型の一例を示したものであり、(a)は平面図、(b)
は側断面図である。(1)はキャビティー、(2)はゲ
ート、(5)は突き出しのための橋渡し凹部、(6)は
突き出しピンである。図2では、キャビティー(1)内
に突き出しピン(4)が設置されるが、図3ではキャビ
ティー(1)の外側周囲に突き出しピン(6)が設置さ
れていて、型開き面にキャビティーから突き出しピンに
至る橋渡し凹部(5)が形成されている。本発明では、
薄肉成形品に使用される熱硬化性樹脂材料や成形品形状
に応じて、突出しピン位置、大きさ、本数を決め、突出
しによる薄肉成形品の変形が起こらないようにキャビテ
ィー外部の位置に突出しピンを設置する。
【0011】また、図1のような微***を有する薄肉成
形品の成形に対しても、図4に一例を示すように、本発
明による金型構造は極めて効果的である。図4におい
て、11はキャビティー、12はゲート(サイドゲー
ト)である。13,14は成形品に設けられる微***で
あり、キャビティー部の金型に進退自在に設置されたコ
アピン(図示せず)により形成される。キャビティー
(11)の外側に成形品突き出しのための橋渡し凹部
(15,16)が形成されている。成形品の突き出し時
に、突き出しピン(図示せず)による成形品自体の変形
が発生しないため、成形品の微***(13,14)を形
成するコアピンからの製品の離型がスムーズに行われ、
従って、コアピンによる成形品の傷や変形がなく、金型
コアピンの曲がりや破損が低減される。
【0012】
【実施例】本発明による具体的実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。成形品の形状は、図1に示
すとおりであるが、平面外径寸法110×17mm、厚
み0.6mm、である。図4に示すような金型の構成で
成形した。この方法では製品外側へ設けた突き出しピン
は合計10本であり、この内、ゲート部側に4本、反ゲ
ート部側に6本の突き出しピンが存在する。ゲートは5
0mmの幅を持つサイドゲートを採用しており、製品長
手方向より熱硬化性樹脂を流し込む構造である。製品表
面には25個×2列の2種類の貫通穴が形成されてい
る。穴径は、穴(13)では、φ0.12±0.02m
m(表)、φ0.2~0.3mm(裏)であり、穴(1
4)では、φ0.5±0.02mmである。突き出しピ
ンをキャビティー内の設ける従来の方法と比較した場
合、部分的な反りや変形もなく極めて高精度な薄肉成形
品を成形することが出来た。またφ0.12mmの穴を
形成するコアピンも破損することなく成形することが出
来た。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法に従うと、従来の金型構造
において発生していた突出しピンによる成形品の割れや
変形が低減され、寸法精度に優れた薄肉成形品を効率的
に成形することが可能となる。且つ、微***を有する成
形品の場合、突出し時の成形品の変形低減により微***
を形成するコアピンの破損を防ぐことが可能となる。以
上の通り、本発明は、薄肉成形品の成形方法として最適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多数の微***を有する薄肉成形品の一例の平
面図である。
【図2】 従来の金型における突出しピンの位置を示す
ものであり、(a)は平面図、(b)は側断面図であ
る。
【図3】 本発明に使用する金型における突出しピンの
位置を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側断
面図である。
【図4】 本発明に使用する別の金型の例であり、図1
の成形品を成形するための金型(成形品とその周辺部)
の斜視図である。
【符号の説明】
1, 11 キャビティー 2,12 ゲート 3 突き出し部 4,6 突き出しピン 5,15,16 橋渡し凹部 13,14 微***

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂材料を用いて薄肉成形品を
    成形する金型において、突き出しピンをキャビティの外
    側周囲に設置し、キャビティから突き出しピンに至る橋
    渡し凹部を金型の型開き面に形成してなり、成形品を金
    型から分離するときに、前記凹部に形成された樹脂部を
    突き出しピンにより突き出すことを特徴とする成形方
    法。
  2. 【請求項2】 薄肉成形品が1以上の微***を有するも
    のである請求項1記載の成形方法。
  3. 【請求項3】 樹脂材料を用いて薄肉成形品を成形する
    金型において、突き出しピンをキャビティの外側周囲に
    設置し、キャビティから突き出しピンに至る橋渡し凹部
    を金型の型開き面に形成してなる成形金型。
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