JP2002165114A - 映像送出装置、映像送出方法および記録媒体、並びに、映像送出プログラム - Google Patents

映像送出装置、映像送出方法および記録媒体、並びに、映像送出プログラム

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JP2002165114A
JP2002165114A JP2001238032A JP2001238032A JP2002165114A JP 2002165114 A JP2002165114 A JP 2002165114A JP 2001238032 A JP2001238032 A JP 2001238032A JP 2001238032 A JP2001238032 A JP 2001238032A JP 2002165114 A JP2002165114 A JP 2002165114A
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video
time
transmission
conversion
unit
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JP2001238032A
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English (en)
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Susumu Okada
晋 岡田
Shinji Nojima
晋二 野島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/60Network structure or processes for video distribution between server and client or between remote clients; Control signalling between clients, server and network components; Transmission of management data between server and client, e.g. sending from server to client commands for recording incoming content stream; Communication details between server and client 
    • H04N21/65Transmission of management data between client and server
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    • HELECTRICITY
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    • H04N21/6377Control signals issued by the client directed to the server or network components directed to server

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  • Studio Devices (AREA)
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク帯域の状況に応じて、最新の映
像データをリアルタイムに送出することのできる映像送
出装置、映像送出方法および記録媒体、並びに、映像送
出プログラムを提供すること。 【解決手段】 ビデオカメラ101に蓄積されている映
像を取り込む映像取込部111と、映像取込部111で
取り込んだ映像を映像受信装置120に送出する形式に
変換する映像変換部112と、変換映像をネットワーク
102を介して映像受信装置120に送出する映像送出
部113と、映像送出処理に要した時間を測定し、該測
定結果を保存する伝送時間測定部114と、伝送時間測
定部114に保存されている所定数の測定結果を利用し
て、映像送出処理に必要な時間を予測する伝送時間予測
部115と、映像送出処理に必要な時間と映像変換処理
に必要な時間とから、映像変換部112における映像変
換処理の開始タイミングを決定する動作タイミング制御
部116とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像源から取り出
した映像を送出するための映像送出装置、映像送出方
法、コンピュータを前記映像送出装置として機能させる
ための映像送出プログラムおよび該プログラムを記録し
た記録媒体に係り、特に、ネットワーク帯域の状況に応
じて最新の映像データをリアルタイムに送出する映像送
出装置、映像送出方法および記録媒体、並びに、映像送
出プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるネットワーク技術の発展に
より、ネットワークを介して映像を送出し、受信側にお
いて受信した映像を再生するネットワーク映像送出シス
テムが実用的となってきた。一般的に映像のデータ量は
膨大であるため、ネットワークを介して映像を送出する
ためには、映像を伝送するためのネットワーク帯域が広
く確保されていなければならなかったが、最近では帯域
が保証されないネットワークでも映像再生時の遅延を削
減する技術もある。
【0003】映像再生側の再生能力やネットワーク帯域
が十分に確保されていないことが原因で発生する再生時
間の遅延を減らし、リアルタイム性を維持する技術とし
て、特開平9−214936号公報に開示されている技
術がある。この技術によれば、映像を受信するクライア
ント側でパケットの受信や復号化に時間がかかる場合、
クライアントは復号化が終了していないパケットを捨て
てサーバから最新のパケットを受信することによって、
リアルタイム性を保つことができる。
【0004】以下、図31から図37を参照して、当該
公報に記載のネットワーク動画配信システム(以下、従
来の映像送出装置という)について説明する。図31に
示すように、従来の映像送出装置は、映像を送信するサ
ーバ3101と、データを受信して映像を表示するクラ
イアント3102と、サーバ3101とクライアント3
102との間でデータの送受信を行うネットワーク31
03とを備えて構成されている。
【0005】サーバ3101は、ハードディスクなどの
記録媒体から映像データを取り出す動画像データ蓄積処
理部3111と、映像データをパケットに分割してネッ
トワーク3103を介してクライアント3102に送出
するサーバ側パケット送出処理部3112と、映像デー
タの復号化可能な最初の部分を検出するリフレッシュ処
理データ検出部3113とを有している。
【0006】また、クライアント3102は、受信した
映像を表示する動画像表示処理部3121と、受信した
映像データを復号化してディスプレイなどの表示機器で
表示可能な形式に変換する復号処理部3122と、サー
バ3101に映像データを要求し、ネットワークを介し
てサーバ3101から送られてくるデータを受信するパ
ケット要求/受信処理部3123と、パケットが有する
時間情報に基づいてサーバ3101から送られたパケッ
トの復号遅延時間を算出する復号処理遅延検出部312
4と、パケットが有する時間情報に基づいてサーバ31
01から送られたパケットの伝送遅延時間を算出する伝
送処理遅延検出部3125とを有している。
【0007】以下、図32〜図34を参照して、サーバ
3101がネットワーク3103を介してクライアント
3102に送出するデータの構造について説明する。な
お、図32は、フレーム間符号化したデータ列とリフレ
ッシュ処理データとから成る符号化データのビット列を
示す説明図である。また、図33は、複数のパケットに
分割された図32に示す符号化データのビット列を示す
説明図である。さらに、図34は、パケット毎にヘッダ
を付加した符号化データのデータ構造を示す説明図であ
る。
【0008】サーバ3101がネットワーク3103を
介して映像データをクライアント3102に送出する
際、サーバ3101は、フレーム間差分を用いた符号化
方式であるH.261やMPEGといった符号化方式を
用いて映像データを符号化する。クライアント3102
に送出する映像データには、図32に示すように、フレ
ーム間符号化したデータ列3201の中に周期的にフレ
ーム内符号化した映像フレーム(以下、リフレッシュ処
理データという)3202を周期的に挿入しておく。
H.261やMPEGなどによる符号化データはビット
列として表され、ネットワーク3103上の転送処理を
容易にするため、図33に示すように、図32に示す符
号化データは適当な大きさのパケット3301に分割さ
れる。
【0009】次に、図34に示すように、パケット毎に
分割された符号化データのパケット3301にヘッダ3
402を付加してパケットデータ3401を作成する。
作成されたパケットデータ3401の集合体は、単一の
映像データとしてサーバ3101に保持される。個々の
パケットデータ3401のヘッダ3402には、直前ま
でのビットストリームの復号が遅延等の影響を受けずに
正常に行われた状況における、そのパケットデータ34
01の伝送時間および復号終了時間を示す時間インデッ
クス3411と、パケット内にフレーム内符号化データ
が含まれているかどうかを判断する識別子3412とが
含まれている。
【0010】次に、図31に示す映像送出装置が伝送遅
延または復号遅延を抑えて映像を送出する仕組みについ
て、図35および図36を参照して説明する。なお、図
35は、一パケットの伝送時間または復号終了時間が時
間インデックス3411が示す伝送時間または復号終了
時間よりも短い場合の伝送処理の概念図である。また、
図36は、一パケットの伝送時間または復号終了時間が
時間インデックス3411が示す伝送時間または復号終
了時間よりも長い場合の伝送処理の概念図である。
【0011】パケット要求/受信処理部3123がネッ
トワーク3103を介してサーバ側パケット送出処理部
3113に接続し、所望する映像のコンテンツ名を指定
する。パケット要求/受信処理部3123は、サーバ側
パケット送出処理部3113に対してパケット単位での
データの転送を要求する。パケット要求/受信処理部3
123にて受信されたパケットは、パケット要求/受信
処理部3123内の受信バッファ(図示せず)に蓄積さ
れ、復号処理部3122がパケットを順次読み出して復
号化を行う。また、クライアント3102側において
は、サーバ側パケット送信処理部3112から送られた
最初のパケットの受信と同時に、復号処理遅延検出部3
124および伝送処理遅延検出部3125において伝送
処理および復号処理の各経過時間の計測を始める。
【0012】伝送処理遅延検出部3125は、新しいパ
ケットを受け取った時点で、最初のパケットが到着した
時間からの経過時間を計測する。また、復号処理遅延検
出部3124は、パケット要求/受信処理部3123か
ら受け取ったパケットに含まれる映像データの復号処理
が終了した時点で、パケット要求/受信処理部3123
内の受信バッファから最初のパケットを読み出した時間
からの経過時間を計測する。伝送処理遅延検出部312
5や復号処理遅延検出部3124において計測された各
経過時間は、各パケットのヘッダ3402に記録されて
いる時間インデックス3411と比較される。
【0013】図35に示すように、復号処理遅延検出部
3124や伝送処理遅延検出部3125で測定された経
過時間3502が、時間インデックス3411が示す復
号終了時間または伝送時間3501より短いとき、時間
インデックス3411が示す時間になるまで復号処理部
3122およびパケット要求/受信処理部3123の処
理を中断する。
【0014】また、図36に示すように、復号処理遅延
検出部3124や伝送処理遅延検出部3125で測定さ
れた復号終了時間または伝送時間3603,3604
が、時間インデックス3411が示す時間3601,3
602よりも長いとき、時間3601,3602と測定
した時間3603,3604との差分3611,361
2が許容値より小さい場合(3611)は、そのまま復
号処理部3122およびパケット要求/受信処理部31
23の処理を継続する。一方、差分3611,3612
が許容値よりも長い場合(3612)には、復号処理部
3122の処理を中断して次に説明する遅延削減処理を
行う。
【0015】以下、図37を参照して、差分3612の
ように許容値より大きい場合に遅延を削減する遅延削減
処理方法について説明する。差分3612のように許容
値より大きい場合、クライアント3102は、復号処理
部3122の処理を中断し、パケット要求/受信処理部
3123に既に到着しているパケット3711,371
2,3713,3714をクリアした後、サーバ側パケ
ット送出処理部3112に次の送信待ちパケットの後に
出現するリフレッシュ処理データ3202を要求する。
なお、リフレッシュ処理データ要求時、クライアント3
102は差分3702の値も併せてサーバ3101に通
知する。
【0016】サーバ3101では、クライアント310
2からのリフレッシュ処理データ要求に応えて、リフレ
ッシュ処理データ検出部3113が、次の送信予定パケ
ット3721の時間インデックスから、クライアント3
102に送られてきた差分3702より後の時刻に出現
するリフレッシュ処理データを含んだパケット3722
を検出し、そのパケット3722とそれに続くパケット
をクライアント3102に送出する。クライアント31
02側は、要求に応じたリフレッシュ処理データ320
2を受け取ると、パケット要求/受信処理部3123は
引き続きそのパケットに連続するパケットを要求し、復
号処理部3122はそのパケットに記録されている開始
時間まで復号処理を中断することによって遅延を解消
し、開始時間になったら復号処理を再開する。
【0017】このように、上記従来の映像送出装置で
は、クライアント3102からサーバ3101に映像の
送出が要求されると、サーバ3101はその要求に応じ
て所望されているパケットを取り出してクライアント3
102に送出している。上記従来例の他に、サーバがパ
ケット送出処理を行っているときに、パケットをハード
ディスクなどの記録媒体から読み出す処理を並行して行
うことで次に送出するパケットを予め準備しておき、ク
ライアントからパケット要求が来たとき即座にパケット
を送出する例もある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の映像送出装置は、サーバ3101が映像データを取
り込んだ後にその映像データの符号化処理を行ってクラ
イアント3102に送出するものであって、符号化処理
に時間を要する場合または映像データの取り込みに時間
を要する場合は、符号化処理を開始してから終了するま
での間は符号化データをクライアント3102に送出す
ることができないため、与えられたネットワーク帯域を
使用しない時間ができてしまう分、クライアント310
2で受信する映像のフレームレート(1秒間に送ること
のできるフレーム数)が上がらないという問題点があっ
た。
【0019】また、符号化データ送出処理と映像データ
符号化処理をそれぞれ並行に行った場合でも、ネットワ
ークの帯域幅が変動してしまうと映像データ符号化処理
終了後、符号化データ送出処理の開始までに待ち時間が
発生してしまい、この待ち時間がクライアント3102
での映像再生時における遅延の原因となってしまうとい
う問題点があった。
【0020】また、ネットワークにおいて突発的なジッ
タ(変動)が発生すると、送出に要した時間を測定した
結果、クライアント3102がサーバ3101に非常に
多くのフレームを間引くことを要求してしまうために、
与えられたネットワーク帯域に対して送出できるフレー
ムをサーバ3101内で捨ててしまう可能性があるとい
う問題点があった。
【0021】また、ネットワークの帯域幅が変動すると
き、この変動に追従できず、与えられたネットワークに
対して送出できるフレームをサーバ3101内で捨てて
しまったり、大きな遅延をもったパケットを送出してし
まう可能性があるという問題点があった。
【0022】また、サーバ3101が映像データを取り
出してから符号化処理を行う場合、中央演算処理装置
(CPU)の負荷状況等によっては映像データ符号化処
理に時間がかかってしまうために、CPUが映像データ
符号化処理を行っている間は符号化データ送出処理を行
うことができない。したがって、与えられたネットワー
ク帯域を使わない時間ができてしまい、この分だけクラ
イアント3102で受信する映像のフレームレートが上
がらないという問題点があった。
【0023】また、符号化データ送出処理と映像データ
符号化処理とを並行して行うときでも、映像データを取
り出す処理が終了してから符号化データ送出処理を開始
するまでに待ち時間が発生してしまうため、この待ち時
間がクライアント3102の映像再生時における遅延の
原因になってしまうという問題点があった。
【0024】また、サーバ3101が映像データを取り
込んだ後にその映像データに対して符号化処理を行う場
合、クライアント3102からリフレッシュ処理データ
要求があったとき、サーバ3101がすぐに符号化デー
タをクライアント3102に送出するためには、符号化
処理を短時間で済まさなければならない。しかしなが
ら、このようなとき、サーバ3101は高品質な符号化
処理ができない、すなわち、高品質な圧縮データが得ら
れないという問題点があった。
【0025】また、映像データを取り出す場所が例えば
ハードディスクからビデオテープに切り替わったとき、
サーバ3101は、クライアント3102から要求され
たパケットをビデオテープから取り出すまでに時間がか
かってしまい、これが映像再生時における遅延の原因と
なってしまうという問題点があった。
【0026】さらに、サーバ3101が同じネットワー
クを使用して映像データを他のサーバから受信してクラ
イアント3102に送出するとき、サーバ3101の映
像受信に要する時間とサーバ3101の映像送出に要す
る時間が異なるためにサーバ3101側が受信した映像
をクライアント3102側に送出できず、送出できない
映像がサーバ3101において捨てられてしまう可能性
があるという問題点があった。
【0027】特に、ネットワークを用いて遠隔監視する
監視システム等においては最新の状況を示す映像が監視
側にとって重要となる。しかしながら、映像データの伝
送に用いられるネットワークにはその伝送速度にゆらぎ
が生じることがある。また、監視側から遠隔操作してカ
メラを所望の方向に向けたりズームを行ったりすると、
カメラが動作する時間中、監視側の映像再生装置には所
望する映像がその間表示されない。この問題に加えて上
述したネットワークのゆらぎによって特に伝送速度が低
下すると、監視側の映像再生装置で表示される映像はリ
アルタイム性に欠いたものとなってしまうという問題点
があった。監視システムにおいては1,2秒の遅れも致
命的となってしまうため、ネットワークの状況等に依ら
ずに最新のしかも高精度の映像を提供可能な映像送出装
置が望まれていた。
【0028】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、ネットワークを介して映像を送出す
るとき、ネットワーク帯域の状況に応じて、映像再生時
における遅延を最小限に抑えることのできる、すなわ
ち、最新の映像データをリアルタイムに送出することの
できる映像送出装置、映像送出方法および記録媒体、並
びに、映像送出プログラムを提供することを目的として
いる。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る映像送出装置は、複数のフレームから
成る映像を他の装置に送出するための形式に変換して、
フレーム毎の変換映像を生成する映像変換手段と、前記
映像変換手段で生成された変換映像を、ネットワークを
介して接続された所定の映像受信装置に向けてフレーム
毎に送出する映像送出手段と、前記映像送出手段から送
出される変換映像の伝送時間をフレーム毎に測定する伝
送時間測定手段と、前記伝送時間測定手段によって測定
された過去のフレームの伝送時間に基づいて、前記映像
送出手段が対象とする送出対象フレームの変換映像を送
出するために必要な伝送時間を予測して、予測伝送時間
を生成する伝送時間予測手段と、前記伝送時間予測手段
が生成した前記送出対象フレームの予測伝送時間に基づ
いて、前記映像変換手段が対象とする変換対象フレーム
の変換を開始するタイミングを制御する動作タイミング
制御手段とを備えたものである。
【0030】したがって、映像変換処理が終了してから
映像送出処理を開始するまでの待ち時間がなくなるた
め、映像変換処理の開始から映像送出処理の終了までに
必要な時間が最短となる。結果として、クライアントと
しての映像受信装置から映像の送信要求を受けて映像送
出処理が完了するまでの時間を最短とすることができ
る。このようにして、映像受信装置での映像再生におけ
る遅延を最小限に抑えることができる。すなわち、最新
の変換映像をリアルタイムに送出することができるた
め、映像受信装置も最新の映像を再生することができ
る。また、ネットワークの利用時間を短くして効率的な
利用を可能にすると共に、映像受信装置で受信する映像
のフレームレート(1秒間に送ることのできるフレーム
数)を上げることができる。
【0031】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
伝送時間測定手段が測定した各伝送時間の長さに基づい
て、前記過去のフレームの送出中における前記ネットワ
ークのジッタの発生を判断するジッタ判断手段を備え、
前記伝送時間予測手段は、前記ジッタ判断手段によって
ジッタ発生と判断された伝送時間以外の伝送時間に基づ
いて、前記予測伝送時間を予測するものである。
【0032】このように、伝送時間予測手段はジッタが
発生した伝送時間を考慮せずに予測伝送時間を算出する
ため、映像送出処理に必要な時間をより正確に予測する
ことができる。したがって、ジッタの発生が生じても映
像変換処理の開始タイミングを最適に設定することがで
き、映像変換処理の開始から映像送出処理の終了までに
必要な時間が最短となる。
【0033】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
伝送時間測定手段が測定した伝送時間の長さに基づい
て、前記過去のフレームの送出中における前記ネットワ
ークの帯域幅の変動を判断する帯域変動判断手段を備
え、前記伝送時間予測手段は、前記帯域変動判断手段に
よってネットワーク帯域幅が変動したと判断された後の
伝送時間に基づいて、前記予測伝送時間を予測するもの
である。
【0034】したがって、ネットワーク帯域幅が変動し
ても映像変換処理の開始タイミングを最適に設定するこ
とができるため、映像変換処理の開始から映像送出処理
の終了までに必要な時間が最短となる。
【0035】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
映像変換手段で変換される映像の変換時間をフレーム毎
に測定する変換時間測定手段と、前記変換時間測定手段
によって測定された過去のフレームの変換時間に基づい
て、前記映像変換手段が対象とする変換対象フレームの
映像を変換するために必要な変換時間を予測して、予測
変換時間を生成する変換時間予測手段と、を備え、前記
動作タイミング制御手段は、前記伝送時間予測手段が生
成した前記送出対象フレームの予測伝送時間および前記
変換時間予測手段が生成した前記変換対象フレームの予
測変換時間に基づいて、前記映像変換手段が前記変換対
象フレームの変換を開始するタイミングを制御するもの
である。
【0036】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
変換時間測定手段によって測定された過去のフレームの
変換時間に基づいて、各フレームの映像を変換した際の
中央演算処理装置(CPU)の負荷状況を測定するCP
U負荷測定手段を備え、前記変換時間予測手段は、前記
変換時間測定手段によって測定された過去のフレームの
変換時間と、前記CPU負荷測定手段が測定した負荷状
況とに基づいて、前記変換対象フレームの予測変換時間
を予測するものである。
【0037】このように、映像送出処理に要する時間だ
けでなく映像変換処理に要する時間の変動も考慮して映
像変換処理の開始タイミングを制御しているため、CP
Uにおける負荷状況の変化によって映像変換処理に要す
る時間が変動しても、映像変換処理が終了したと同時に
映像送出処理を開始させることによって、映像変換処理
の開始から映像送出処理の終了までに必要な時間を最短
とすることができる。
【0038】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
伝送時間予測手段が生成した前記送出対象フレームの予
測伝送時間と、前記変換時間予測手段が生成した前記変
換対象フレームの予測変換時間とを比較した結果に基づ
いて、前記変換対象フレームの変換に要する計算量を変
更するよう前記映像変換手段に指示する変換計算量変更
手段を備え、前記変換計算量変更手段は、前記送出対象
フレームの予測伝送時間と前記変換対象フレームの予測
変換時間との差が小さくなるよう前記映像変換手段に指
示するものである。
【0039】この指示によって、映像変換手段は、映像
送出処理と同時に映像変換処理を開始して、映像送出処
理が終了するのと同時に映像変換処理が終了するように
映像変換処理に要する演算量を制御することができるた
め、特に、映像変換処理の演算量を多くした場合は、映
像変換処理に長い時間をかけることができる分、高画質
の圧縮映像を生成することができる。結果として、フレ
ームレートを保ったまま、映像送出処理時間に適した画
質の圧縮映像を映像受信装置に送ることができる。
【0040】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
伝送時間予測手段が生成した前記送出対象フレームの予
測伝送時間と、前記変換時間予測手段が生成した前記変
換対象フレームの予測変換時間とを比較した結果に基づ
いて、前記変換対象フレームの変換方式を変更するよう
前記映像変換手段に指示する変換方式変更手段と、前記
変換方式変更手段が指示した変換方式を前記所定の映像
受信装置に通知する変換方式通知手段と、を備え、前記
変換方式変更手段は、前記送出対象フレームの予測伝送
時間と前記変換対象フレームの予測変換時間との差が小
さくなる変換方式に変更するよう前記映像変換手段に指
示するものである。
【0041】したがって、変換対象フレームの予測変換
時間が送出対象フレームの予測伝送時間を超えない限
り、高画質の圧縮映像を生成する変換方式によって変換
対象フレームを変換することができるため、フレームレ
ートを保ったまま、映像送出処理時間に適した画質の圧
縮映像を映像受信装置に送ることができる。
【0042】また、本発明に係る映像送出装置は、ネッ
トワークを介して接続された映像受信装置に送出可能な
形式に変換された変換映像を記憶する変換映像記憶装置
からフレーム毎に変換映像を読み出す映像読出手段と、
前記映像読出手段によって読み出された変換映像を、前
記ネットワークを介して接続された所定の映像受信装置
に向けてフレーム毎に送出する映像送出手段と、前記映
像送出手段から送出される変換映像の伝送時間をフレー
ム毎に測定する伝送時間測定手段と、前記伝送時間測定
手段によって測定された過去のフレームの伝送時間に基
づいて、前記映像送出手段が対象とする送出対象フレー
ムの変換映像を送出するために必要な伝送時間を予測し
て、予測伝送時間を生成する伝送時間予測手段と、前記
映像読出手段が読み出した変換映像が記憶されていた場
所を調査する映像読出場所調査手段と、前記変換映像記
憶装置から読み出された変換映像の読出時間を読出時間
フレーム毎に測定する読出時間測定手段と、前記読出時
間測定手段によって測定された過去のフレームの読出時
間と、前記映像読出場所調査手段による調査結果とに基
づいて、前記映像読出手段が対象とする読出対象フレー
ムの変換映像を読み出すために必要な読出時間を予測し
て、予測読出時間を生成する読出時間予測手段と、前記
伝送時間予測手段が生成した前記送出対象フレームの予
測伝送時間と、前記読出時間予測手段が生成した前記読
出対象フレームの予測読出時間とに基づいて、前記映像
読出手段が前記読出対象フレームの読み出しを開始する
タイミングを制御する動作タイミング制御手段とを備え
たものである。
【0043】したがって、映像読出手段に変換映像を供
給する読出場所(変換映像記憶装置)が変わって映像読
出処理に要する時間が変化するときでも、映像読出処理
が終了するのと同時に映像送出処理が開始するよう映像
読出処理の開始タイミングを制御ことによって、ネット
ワークの利用時間を短くして効率的な利用を可能とし、
フレームレートを上げることができる。結果として、ク
ライアントとしての映像受信装置から映像の送信要求を
受けて映像送出処理が完了するまでの時間を最短とする
ことができる。このようにして、映像受信装置での映像
再生における遅延を最小限に抑えることができる。すな
わち、最新の変換映像をリアルタイムに送出することが
できるため、映像受信装置も最新の映像を再生すること
ができる。
【0044】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
ネットワークを介して当該映像送出装置と接続された、
前記映像を記憶する映像送出装置から、前記ネットワー
クを介して前記映像を受信する映像取込手段と、前記映
像取込手段が受信した映像の受信時間をフレーム毎に測
定する受信時間測定手段と、前記受信時間測定手段によ
って測定された過去のフレームの受信時間に基づいて、
前記映像取込手段が対象とする受信対象フレームの映像
を受信するために必要な受信時間を予測して、予測受信
時間を生成する受信時間予測手段と、前記伝送時間予測
手段が生成した前記送出対象フレームの予測伝送時間
と、前記受信時間予測手段が生成した前記受信対象フレ
ームの予測受信時間とに基づいて、前記映像取込手段が
前記受信対象フレームの受信を開始するタイミング、前
記映像変換手段が前記変換対象フレームの変換を開始す
るタイミングおよび前記映像送出手段が前記送出対象フ
レームの送出を開始するタイミングを制御する処理動作
制御手段とを備えたものである。
【0045】したがって、映像送出手段および映像取込
手段の利用するネットワークが同一であっても、映像受
信処理と映像送出処理に要する時間を予測して、映像変
換処理および映像受信処理または映像送出処理および映
像変換処理の各開始タイミングを制御しているため、ネ
ットワークの利用時間を短くして効率的な利用を可能と
し、フレームレートを上げることができる。
【0046】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
伝送時間予測手段は、前記過去のフレームの伝送時間の
標準偏差を算出することにより標本数を調整した上で前
記予測伝送時間を生成するものである。
【0047】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
伝送時間予測手段は、前記算出した標準偏差が所定値よ
り下回るまで、標本を古い順に除いていくものである。
【0048】したがって、標準偏差が小さい、すなわち
ばらつきの小さい標本群を用いて伝送時間を予測するこ
とができるため、伝送速度が徐々に上がっていく場合や
徐々に下がっていく場合であっても現実に近い伝送時間
を予測することができる。
【0049】また、本発明に係る映像送出装置は、前記
伝送時間予測手段は、前記算出した標準偏差が所定より
下回るまで、平均値との差が最も大きな標本から除いて
いくものである。
【0050】したがって、ジッタ発生時の標本を除くこ
とができることから、標準偏差が小さい、すなわちばら
つきの小さい標本群を用いて伝送時間を予測できるた
め、ジッタが発生しても現実に近い伝送時間を予測する
ことができる。
【0051】また、本発明に係る映像送出方法は、複数
のフレームから成る映像を他の装置に送出するための形
式に変換して、フレーム毎の変換映像を生成する映像変
換ステップと、前記映像変換ステップで生成された変換
映像を、ネットワークを介して接続された所定の映像受
信装置に向けてフレーム毎に送出する映像送出ステップ
と、前記映像送出ステップで送出される変換映像の伝送
時間をフレーム毎に測定する伝送時間測定ステップと、
前記伝送時間測定ステップで測定された過去のフレーム
の伝送時間に基づいて、前記映像送出ステップで対象と
される送出対象フレームの変換映像を送出するために必
要な伝送時間を予測して、予測伝送時間を生成する伝送
時間予測ステップと、前記伝送時間予測ステップで生成
された前記送出対象フレームの予測伝送時間に基づい
て、前記映像変換ステップで対象とされる変換対象フレ
ームの変換を開始するタイミングを制御する動作タイミ
ング制御ステップとを有するものである。
【0052】また、本発明にコンピュータにより読み取
り可能な記録媒体は、コンピュータを請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9,10、11または12に
記載の映像送出装置として機能させるための映像送出プ
ログラムを記録したものである。
【0053】さらに、本発明に係る映像送出プログラム
は、コンピュータを請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9,10、11または12に記載の映像送出装
置として機能させるためのものである。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明に係る映像送出装置は、ク
ライアントとしての映像受信装置から映像の送信が要求
されたとき、ビデオカメラ、ハードディスクやビデオテ
ープ等の記録媒体、またはネットワークで接続されたサ
ーバ等の映像記録部に蓄積された所望の映像を取り込
み、取り込んだ映像を映像受信装置に送出する形式に変
換した後、ネットワークを介して変換後の映像を映像受
信装置に送出するものである。なお、以下、映像記録
部、映像送出装置、ネットワークおよび映像受信装置か
ら成るシステムをネットワーク映像送出システムと称
す。
【0055】以下、本発明係る映像送出装置の実施の形
態について、〔第1の実施形態〕、〔第2の実施形
態〕、〔第3の実施形態〕、〔第4の実施形態〕、〔第
5の実施形態〕、〔第6の実施形態〕、〔第7の実施形
態〕、〔第8の実施形態〕、〔第9の実施形態〕、〔第
10の実施形態〕、〔第11の実施形態〕の順に図1〜
図30および図38を参照して詳細に説明する。なお、
各実施形態の説明では、本発明に係る映像送出装置およ
び映像送出方法について詳述するが、本発明に係る記録
媒体については、映像送出方法を実行させるためのプロ
グラムを記録した記録媒体であることから、その説明は
以下の映像送出方法の説明に含まれるものである。
【0056】〔第1の実施形態〕以下に説明する第1の
実施形態の映像送出装置は、過去の映像送出処理に要し
た時間から現在の映像送出処理に要する時間を予測し
て、映像送出処理の前に行われる映像変換処理を開始す
るタイミングを制御するものである。本実施形態の映像
送出装置を含むネットワーク映像送出システムを示すブ
ロック構成図を図1に示す。
【0057】同図において、本実施形態に係るネットワ
ーク映像送出システムは、ビデオカメラ101と、本実
施形態の映像送出装置110と、ネットワーク102
と、映像受信装置120とを備えて構成されている。
【0058】まず、ビデオカメラ101は、映像を記録
および蓄積するものである。また、映像送出装置110
は、ビデオカメラから101からの映像を変換して送出
するものであり、特許請求の範囲の映像取込手段に該当
する映像取込部111と、映像変換手段に該当する映像
変換部112と、映像送出手段に該当する映像送出部1
13と、伝送時間測定手段に該当する伝送時間測定部1
14と、伝送時間予測手段に該当する伝送時間予測部1
15と、動作タイミング制御手段に該当する動作タイミ
ング制御部116とを有している。
【0059】映像取込部111は、ビデオカメラ101
に蓄積されている映像を取り込むものである。また、映
像変換部112は、映像取込部111で取り込んだ映像
を、ネットワーク102を介して映像受信装置120に
送出する形式に変換するものであり、具体的には、MP
EGやH.261等の映像圧縮方式を用いた圧縮処理や
解像度変換処理といった映像変換処理を行うものであ
る。また、映像送出部113は、映像変換部112が変
換処理した映像を、ネットワーク102を介して映像受
信装置120に送出する処理(以下、映像送出処理とい
う)を行うものである。
【0060】また、伝送時間測定部114は、映像送出
処理に要した時間を測定して、この測定結果を保存する
ものである。また、伝送時間予測部115は、伝送時間
測定部114に保存されている測定結果中の所定数の測
定結果を利用して、映像送出処理に必要な時間を予測す
るものである。さらに、動作タイミング制御部116
は、映像送出処理に必要な時間と映像変換処理に必要な
時間とから、映像変換部112における映像変換処理の
開始タイミングを決定するものである。なお、動作タイ
ミング制御部116が行う映像変換処理の開始タイミン
グを決定する方法については、後に詳細に述べる。
【0061】また、ネットワーク102は、映像送出装
置110で変換処理された映像を映像受信装置120に
向けて伝送するものである。さらに、映像受信装置12
0は、映像送出装置110から送出された映像を、ネッ
トワーク102を介して受信するものであり、受信した
映像を表示したり内部に有するハードディスク(図示せ
ず)に蓄えたりする。
【0062】以下、本実施形態に係る映像送出装置11
0が行う映像送出方法について、図2〜図4を参照して
説明する。まず、映像取込部111がビデオカメラ10
1からフレーム毎に映像を取り込む。次に、映像変換部
112は、後に説明する動作タイミング制御部116が
決定したタイミングで映像変換処理を行い、映像送出部
113に送る。映像送出部113では変換された映像を
所定の映像受信装置120に向けてネットワーク102
に送出する。伝送時間測定部114は、映像送出部11
3が映像送出処理に要した時間を測定して、測定結果を
保存する。
【0063】動作タイミング制御部116が映像変換部
112における映像変換処理の開始タイミングを制御す
るためには、まず、伝送時間予測部115で伝送時間を
予測しなければならない。このため、伝送時間予測部1
15は、後述する方法に従って映像送出処理に必要な予
測時間(予測伝送時間)を算出し、この後、動作タイミ
ング制御部116は、後述する方法に従って新たに映像
変換処理を行う映像に対して映像変換処理の開始タイミ
ングを決定している。
【0064】図2において、符号301は映像送出処理
の動作時間(伝送時間)であり、符号302は映像変換
処理の動作時間(変換時間)であり、符号303は映像
変換処理の開始時刻であり、符号304は映像変換処理
の終了時刻であり、符号305は映像送出処理の開始時
刻であり、符号306は映像送出処理の終了時刻であ
り、符号307は映像変換処理の開始から映像送出処理
の終了までに必要な時間である。
【0065】図2に示したように、映像を遅延なく最新
の映像を映像受信装置120に送出するためには、映像
変換処理の終了後すぐに映像送出処理を開始しなければ
ならず、動作タイミング制御部116は、遅延なく最新
の映像を送出するために映像変換部112における映像
変換処理の開始タイミングを制御している。この制御の
ためには、映像送出処理に必要な時間301および映像
変換処理に必要な時間302を予め把握しておく必要が
ある。
【0066】映像変換処理に必要な時間302について
は、映像取込部111から同じデータ量の映像が送られ
てくる限り変動しないため、以前求められたデータを利
用すれば良い。しかしながら、映像送出処理に必要な時
間301は、ネットワーク102が映像の送出のみなら
ず他のデータの送受信にも使用されていると映像を送出
するために利用可能なネットワークの帯域幅が変動して
しまうため、一定とはならない。仮にネットワーク10
2が映像送出のための専用線であって映像送出装置11
0が同じデータ量の映像を送出するとしても、映像送出
処理の開始から終了までに必要な時間は、専用線を伝送
する他の映像の送出状況などにより一定になるとは限ら
ない。このため、映像送出処理に必要な時間301は予
測する必要がある。この映像送出処理に必要な時間30
1の予測は伝送時間予測部115で行われる。
【0067】以下、伝送時間予測部115が行う伝送時
間の予測方法について、図3に示すフローチャートを参
照して詳細に説明する。まず、ステップS401では、
伝送時間測定部114で測定された伝送時間を標本値と
して受け取る。次に、ステップS402では、伝送時間
の予測に必要な伝送時間を全て受け取ったかを調べ、ま
だ受け取っていないのであればステップS401に戻
り、全て受け取っているのであればステップS403に
進む。
【0068】ステップS403では、伝送時間から映像
送出処理に必要な予測時間(予測伝送時間)を算出す
る。例えば、下記の式(1)に示すように、過去に送出
したNフレームの伝送時間T1〜TNの平均をとって、こ
れを1フレームの送出処理に必要とされる予測伝送時間
estとする。次に、ステップS404では、算出され
た予測伝送時間Testを動作タイミング制御部116に
送って伝送時間の予測に係る処理を終了する。なお、式
(1)に示す予測伝送時間の算出方法は一例であり、他
の算出方法によって求めても良い。
【0069】
【数1】
【0070】次に、動作タイミング制御部116は、伝
送時間予測部115で算出された予測伝送時間T
estと、映像変換処理に必要な時間Ttransとに基づい
て、映像変換部112において映像変換処理を開始する
タイミングを決定する。ここで、映像送出処理開始後、
映像変換処理を開始するまでの待ち時間をTwaitとする
と、待ち時間Twaitは下記の式(2)によって求められ
る。 Twait=Test−Ttrans ・・・(2)
【0071】動作タイミング制御部116は、このよう
にして求められた待ち時間Twaitから、映像送出処理開
始から待ち時間Twait経過後に映像変換処理が開始する
よう、映像変換部112における映像変換処理の開始タ
イミングを制御する。このため、映像変換部112は、
映像送出処理が開始してから待ち時間Twait後に映像変
換処理を開始する。
【0072】以下に一例を示す。伝送時間予測部115
が、過去10フレームの伝送時間から予測伝送時間を算
出するものであり、過去10フレームの各伝送時間T1
〜T1 0が、図4に示すように、T1=90[m秒]、T2
=100[m秒]、T3=90[m秒]、T4=100
[m秒]、T5=110[m秒]、T6=100[m
秒]、T7=120[m秒]、T8=110[m秒]、T
9=100[m秒]、T10=110[m秒]とする。こ
のとき、伝送時間予測部115が算出する予測伝送時間
estは、下記の式(3)によって求められる。 Test=(90+100+90+100+110+100+120+110+ 100+110)/10=103[m秒] ・・・(3)
【0073】ここで、映像変換処理に要する時間T
transをTtrans=50[m秒]とすると、映像変換処理
を開始するまでの待ち時間Twaitは下記の式(4)によ
って求められる。 Twait=103−50=53[m秒] ・・・(4) したがって、映像変換部112は、前のフレームの映像
送出処理が終了してから53[m秒]後に、対象となっ
ているフレームの映像変換処理を開始する。
【0074】以上説明したように、本実施形態の映像送
出装置110および映像送出方法では、ネットワーク1
02に映像送出してから完了するまでに要する時間を測
定した結果に基づいて映像の送出に必要な時間を予測
し、映像変換処理と映像送出処理を別々に動作させ、映
像変換処理が終了したと同時に映像送出処理を開始でき
るよう映像変換処理の開始タイミングを制御している。
【0075】したがって、映像変換処理が終了してから
映像送出処理を開始するまでの待ち時間がなくなるた
め、映像変換処理の開始から映像送出処理の終了までに
必要な時間が最短となる。結果として、クライアントと
しての映像受信装置120から映像の送信要求を受けて
映像送出処理が完了するまでの時間を最短とすることが
できる。このようにして、映像受信装置120での映像
再生における遅延を最小限に抑えることができる。すな
わち、映像送出装置110からは最新の映像がリアルタ
イムに送出されるため、映像受信装置120は最新の映
像を再生することができる。
【0076】また、ネットワーク102の利用時間を短
くして効率的な利用を可能にすると共に、映像受信装置
120で受信する映像のフレームレート(1秒間に送る
ことのできるフレーム数)を上げることができる。
【0077】なお、図5に示すように、本実施形態の映
像送出装置110を、映像変換処理された映像データを
蓄積するハードディスクやビデオテープ等の記録媒体2
01と、記録媒体201から映像データを読み出す蓄積
映像読出部211と、映像送出部113と、伝送時間測
定部114と、伝送時間予測部115と、動作タイミン
グ制御部116とを有する映像送出装置110′とし、
動作タイミング制御部116が蓄積映像読出部211か
ら映像データを読み出すタイミングを制御するようにし
ても良い。
【0078】〔第2の実施形態〕第1の実施形態の映像
送出装置110では、伝送時間測定部114の測定結果
から映像送出処理に要する時間を予測して映像変換処理
の開始タイミングを制御しているが、第2の実施形態の
映像送出装置では、ネットワークにおける突発的なジッ
タ(変動)が発生しても、伝送時間予測部115がジッ
タの影響を避けて映像送出処理に必要な時間をより正確
に予測している。本実施形態の映像送出装置を含むネッ
トワーク映像送出システムを示すブロック構成図を図6
に示す。なお、同図において、図1(第1の実施形態)
と重複する部分には同一の符号を附して説明を省略す
る。
【0079】図6において、本実施形態に係るネットワ
ーク映像送出システムは、ビデオカメラ101と、本発
明に係る本実施形態の映像送出装置610と、ネットワ
ーク102と、映像受信装置120とを備えて構成され
ている。本実施形態の映像送出装置610は、第1の実
施形態の映像送出装置110が有する構成要素に加え
て、ネットワークにおける突発的なジッタの発生を判断
する、特許請求の範囲のジッタ判断手段に該当するジッ
タ判断部611をさらに備えて構成されている。また、
本実施形態の伝送時間測定部114は、映像送出処理に
要した時間の測定結果をジッタ判断部611に送る。
【0080】ジッタ判断部611は、伝送時間測定部1
14から送られた映像送出処理に要した時間(伝送時
間)としきい値とを比較して、伝送時間がジッタ発生時
の映像送出に要した時間に相当するかを判定するもので
ある。ジッタ判断部611は、伝送時間測定部114か
ら送られた伝送時間がしきい値よりも短く、ジッタの発
生していない通常の時間であると判断したとき、その伝
送時間を伝送時間予測部115に送り、伝送時間がしき
い値よりも長く、ジッタ発生時の映像送出に要した時間
である判断したとき、その伝送時間を伝送時間測定部1
14に送らない。
【0081】第1の実施形態では、伝送時間予測部11
5において伝送時間の予測のためにNフレームの伝送時
間を必要とするのであれば、伝送時間予測部115は、
伝送時間測定部114から過去Nフレーム分の伝送時間
を標本値として読み出す。しかしながら、本実施形態の
伝送時間予測部115は、ジッタ判断部611において
ジッタが発生したと判断されたフレームの伝送時間につ
いてはジッタ判断部611から送られてこないため、ジ
ッタの発生が認められなかった残りのフレームの伝送時
間から映像送出処理に必要な時間を予測している。
【0082】以下、ジッタ判断部611の動作を中心と
した本実施形態の映像送出方法について、図7に示すフ
ローチャートを参照して説明する。まず、ステップS7
01では、ジッタ判断部611が伝送時間測定部114
で測定された伝送時間を標本値として受け取る。次に、
ステップS702では、各伝送時間をしきい値と比較し
て、伝送時間がしきい値よりも短い場合はステップS7
03に進み、伝送時間がしきい値よりも長い場合はステ
ップS704に進む。なお、ステップS702で用いら
れるしきい値は、ユーザによって予め決定されていて
も、「ジッタが発生していないときに伝送時間測定部1
14で測定された伝送時間の2倍」といったように、映
像送出装置110が予め定めたものであっても良い。
【0083】ステップS703では、その伝送時間が伝
送時間予測部115において予測伝送時間の算出に使用
されるものとして、ジッタ判断部611は伝送時間予測
部115に伝送時間を送って処理を終了する。一方、ス
テップS704では、その伝送時間が伝送時に突発的な
ジッタの影響を受けたときのデータであるとして、ジッ
タ判断部611は伝送時間予測部115に伝送時間を送
らず処理を終了する。
【0084】本実施形態の伝送時間予測部115は、ジ
ッタ判断部611から受け取った伝送時間のみから映像
送出処理に必要な時間を予測する。例えば、下記の式
(5)に示すように、ジッタ判断部611から受け取っ
た伝送時間Tnの合計を伝送時間の数Nで割って、これ
を1フレームの送出処理に必要とされる予測伝送時間T
estとする。なお、式(5)に示す予測伝送時間の算出
方法は一例であり、他の算出方法によって求めても良
い。
【0085】
【数2】
【0086】次に、動作タイミング制御部116は、第
1の実施形態と同様に、式(2)を利用して伝送時間予
測部115で算出された予測伝送時間Testと、映像変
換処理に必要な時間Ttranとから、映像変換処理を開始
するまでの待ち時間Twaitを求める。待ち時間Twait
求めた動作タイミング制御部116は、映像送出処理開
始から待ち時間Twait経過後に映像変換処理が開始する
よう、映像変換部112における映像変換処理の開始タ
イミングを制御する。このため、映像変換部112は、
映像送出処理が開始してから待ち時間Twait後に映像変
換処理を開始する。
【0087】以下に一例を示す。伝送時間予測部115
が、過去10フレームのジッタが発生していない通常時
の伝送時間から予測伝送時間を算出するものであり、過
去10フレームの各伝送時間T1〜T10が、図8に示す
ように、T1=90[m秒]、T2=100[m秒]、T
3=90[m秒]、T4=100[m秒]、T5=110
[m秒]、T6=100[m秒]、T7=750[m
秒]、T8=110[m秒]、T9=100[m秒]、T
10=110[m秒]とする。
【0088】ここで、ジッタ判断部611が突発的なジ
ッタと判断するためのしきい値を400[m秒]とする
と、ジッタ判断部611はT7を突発的なジッタが発生
したときに測定したデータと判断するため、T7(=7
50[m秒])を除いた9個の伝送時間を伝送時間予測
部115に送る。このとき、伝送時間予測部115が算
出する予測伝送時間Testは、下記の式(6)によって
求められる。 Test=(90+100+90+100+110+100+110+100+ 110)/9≒101[m秒] ・・・(6) 但し、上記式(6)の算出結果は、小数点第1位を四捨
五入したものである。
【0089】ここで、映像変換処理に要する時間T
transをTtrans=50[m秒]とすると、映像変換処理
を開始するまでの待ち時間はTwaitは下記の式(7)に
よって求められる。 Twait=101−50=51[m秒] ・・・(7) したがって、映像変換部112は、前のフレームの映像
送出処理が終了してから51[m秒]後に、対象となっ
ているフレームの映像変換処理を開始する。
【0090】以上説明したように、本実施形態の映像送
出装置610および映像送出方法では、ジッタ判断部6
11において、ネットワークに突発的なジッタが発生し
た際には送出された映像の伝送時間の長さからジッタが
発生したことを判断し、伝送時間予測部115は、この
伝送時間を考慮せずに予測伝送時間を算出するため、映
像送出処理に必要な時間をより正確に予測することがで
きる。
【0091】このため、ジッタの発生が生じても映像変
換処理の開始タイミングを最適に設定することができ、
映像変換処理の開始から映像送出処理の終了までに必要
な時間が最短となる。結果として、クライアントとして
の映像受信装置120から映像の送信要求を受けて映像
送出処理が完了するまでの時間を最短とすることができ
る。このようにして、映像受信装置120での映像再生
における遅延を最小限に抑えることができる。すなわ
ち、映像送出装置610からは最新の映像がリアルタイ
ムに送出されるため、映像受信装置120は最新の映像
を再生することができる。
【0092】また、ネットワーク102の利用時間を短
くして効率的な利用を可能にすると共に、映像受信装置
120で受信する映像のフレームレートを上げることが
できる。
【0093】なお、図9に示すように、本実施形態の映
像送出装置610を、映像変換処理された映像データを
蓄積するハードディスクやビデオテープ等の記録媒体2
01と、記録媒体201から映像データを読み出す蓄積
映像読出部211と、映像送出部113と、伝送時間測
定部114と、ジッタ判断部611と、伝送時間予測部
115と、動作タイミング制御部116とを有する映像
送出装置610′とし、動作タイミング制御部116が
蓄積映像読出部211から映像データを読み出すタイミ
ングを制御するようにしても良い。
【0094】〔第3の実施形態〕第1の実施形態の映像
送出装置110では、伝送時間測定部114の測定結果
から映像送出処理に要する時間を予測しているが、ネッ
トワークの利用可能な帯域幅が変動したとき、変動前の
測定結果から予測伝送時間を算出すると、予測した伝送
時間と実際の伝送時間との間に差異が生じる。第3の実
施形態の映像送出装置では、ネットワークの帯域幅が変
動してもこの変動に追従して、映像送出処理に必要な時
間をより正確に予測している。本実施形態の映像送出装
置を含むネットワーク映像送出システムを示すブロック
構成図を図10に示す。なお、同図において、図1(第
1の実施形態)と重複する部分には同一の符号を附して
説明を省略する。
【0095】図10において、本実施形態に係るネット
ワーク映像送出システムは、ビデオカメラ101と、本
発明に係る本実施形態の映像送出装置1010と、ネッ
トワーク102と、映像受信装置120とを備えて構成
されている。本実施形態の映像送出装置1010は、第
1の実施形態の映像送出装置110が有する構成要素に
加えて、伝送時間の測定結果からネットワークの帯域幅
の変動を判断する、特許請求の範囲の帯域変動判断手段
に該当する帯域変動判断部1011をさらに備えて構成
されている。また、本実施形態の伝送時間測定部114
は、映像送出処理に要した時間の測定結果を帯域変動判
断部1011に送る。
【0096】帯域変動判断部1011は、伝送時間測定
部114が測定した伝送時間の中からネットワークの帯
域幅が変動する前の伝送時間を参照して、ネットワーク
帯域幅の変動を判断するものである。帯域変動判断部1
011によってネットワーク帯域幅が変動していると判
断されたとき、この判断は伝送時間予測部115に通知
され、伝送時間予測部115はネットワーク帯域幅が変
動した後の伝送時間から予測伝送時間を算出する。
【0097】帯域変動判断部1011は、ネットワーク
帯域幅が変動したと判断するための判断基準を有し、判
断基準を所定回数連続で満たしたときネットワーク帯域
幅が変動した判断する。判断基準を満たした回数は判断
値Mとして表され、判断値Mが連続してしきい値以上と
なったとき、帯域変動判断部1011はネットワーク帯
域幅が変動したと判断する。なお、判断基準および判断
値Mのしきい値はユーザが決めても良いし、「前フレー
ムの伝送時間より2倍の時間がかかり(判断基準)、連
続で5回(しきい値)続いたとき」のように映像送出装
置110が決めても良い。ネットワーク帯域幅が変動し
たという判断を伝送時間予測部115に通知する。
【0098】以下、帯域変動判断部1011の動作を中
心とした本実施形態の映像送出方法について、図11に
示すフローチャートを参照して説明する。まず、ステッ
プS1101では、帯域変動判断部1011が伝送時間
測定部114に保存されている伝送時間を標本値として
受け取る。次に、ステップS1102では、帯域変動判
断部1011が受け取った伝送時間を過去の伝送時間と
比較し、比較の結果、判断基準を満たしていない場合は
ステップS1106に進み、判断基準を満たしている場
合はステップS1103に進む。ステップS1106で
は、ネットワーク帯域幅の変動がなかったとして判断値
Mを0として処理を終了する。
【0099】一方、ステップS1103では判断値Mに
1を足す。次に、ステップS1104では、判断値Mと
しきい値を比較して、判断値Mがしきい値より以下であ
るとき処理を終了し、判断値Mがしきい値よりも大きい
ときはステップS1105に進む。ステップS1105
では、ネットワークの帯域幅が変動したと判断して、伝
送時間予測部115が伝送時間の予測に利用する伝送時
間測定部114で測定された標本としての伝送時間の個
数を少なくする。ここで伝送時間予測部115に送られ
る伝送時間は、ネットワーク帯域幅が変動した後の伝送
時間である。このように、伝送時間予測部115は、帯
域変動判断部1011の判断結果に基づいて標本として
の伝送時間の個数を決定し、映像送出処理に必要な時間
の予測を行う。
【0100】本実施形態の伝送時間予測部115は、帯
域変動判断部1011から指定された伝送時間のみから
映像送出処理に必要な時間を予測する。例えば、下記の
式(8)に示すように、帯域変動判断部1011から指
定された伝送時間Tnの合計を伝送時間の数Nで割っ
て、これを1フレームの送出処理に必要とされる予測伝
送時間Testとする。なお、式(8)に示す予測伝送時
間の算出方法は一例であり、他の算出方法によって求め
ても良い。
【0101】
【数3】
【0102】次に、動作タイミング制御部116は、第
1の実施形態と同様に、式(2)を利用して伝送時間予
測部115で算出された予測伝送時間Testと、映像変
換処理に必要な時間Ttranとから、映像変換処理を開始
するまでの待ち時間Twaitを求める。待ち時間Twait
求めた動作タイミング制御部116は、映像送出処理開
始から待ち時間Twait経過後に映像変換処理が開始する
よう、映像変換部112における映像変換処理の開始タ
イミングを制御する。このため、映像変換部112は、
映像送出処理が開始してから待ち時間Twait後に映像変
換処理を開始する。
【0103】以下に一例を示す。過去10フレームの各
伝送時間T1〜T10が、図12に示すように、T1=90
[m秒]、T2=100[m秒]、T3=90[m秒]、
4=100[m秒]、T5=110[m秒]、T6=1
00[m秒]、T7=320[m秒]、T8=350[m
秒]、T9=360[m秒]、T10=340[m秒]と
する。また、本実施形態では、帯域変動判断部1011
が、「伝送時間が前フレームの伝送時間の2倍以上また
は2分の1以下になったとき、ネットワーク帯域幅が変
動したとする」という判断基準を有しているとする。
【0104】このとき、伝送時間T6とT7を比較する
と、伝送時間T7は伝送時間T6の2倍以上の時間なの
で、伝送時間T6をネットワーク帯域幅変動の判断基準
データとし、判断値Mに1を加える。これ以降、帯域変
動判断部1011は、伝送時間T 6を図11に示すステ
ップS1103の処理における伝送時間の比較対象と
し、判断値Mが3以上のときにネットワーク帯域幅が変
動したと判断するとき、対象となるフレームの伝送時間
estを行う際には判断値M>3となるので、帯域変動
判断部1011はネットワーク帯域幅が変動したと判断
する。
【0105】伝送時間予測部115は、対象となるフレ
ームの伝送時間Testを算出する際には、伝送時間T7
前の伝送時間T1〜T6を利用しない。したがって、伝送
時間予測部115が算出する予測伝送時間Testは、下記
の式(9)によって求められる。 Test=(320+350+360+340)/4≒343[m秒] ・・・ (9) 但し、式(9)の算出結果は、小数点第1位を四捨五入
したものである。
【0106】ここで、映像変換処理に要する時間T
transをTtrans=50[m秒]とすると、映像変換処理
を開始するまでの待ち時間はTwaitは下記の式(10)
によって求められる。 Twait=343−50=293[m秒] ・・・(10) したがって、映像変換部112は、前のフレームの映像
送出処理が終了してから293[m秒]後に、対象とな
っているフレームの映像変換処理を開始する。
【0107】以上説明したように、本実施形態の映像送
出装置1010および映像送出方法では、ネットワーク
の帯域幅が変動したとき、帯域変動判断部1011にお
いて、伝送時間測定部114で測定された伝送時間から
ネットワーク帯域幅が変動したことを判断している。ま
た、伝送時間予測部115は、映像をネットワーク10
2に送出開始してから終了するまでに要する時間を測定
した結果の内、ネットワーク帯域幅が変動した後の伝送
時間のみを参照して予測伝送時間を算出するため、ネッ
トワーク帯域幅が変動しても映像変換処理の開始タイミ
ングを最適に設定することができ、映像変換処理の開始
から映像送出処理の終了までに必要な時間が最短とな
る。結果として、クライアントとしての映像受信装置1
20から映像の送信要求を受けて映像送出処理が完了す
るまでの時間を最短とすることができる。このようにし
て、映像受信装置120での映像再生における遅延を最
小限に抑えることができる。すなわち、映像送出装置1
010からは最新の映像がリアルタイムに送出されるた
め、映像受信装置120は最新の映像を再生することが
できる。
【0108】また、ネットワーク102の利用時間を短
くして効率的な利用を可能にすると共に、映像受信装置
120で受信する映像のフレームレートを上げることが
できる。
【0109】なお、図13に示すように、本実施形態の
映像送出装置1010を、映像変換処理された映像デー
タを蓄積するハードディスクやビデオテープ等の記録媒
体201と、記録媒体201から映像データを読み出す
蓄積映像読出部211と、映像送出部113と、伝送時
間測定部114と、帯域変動判断部1011と、伝送時
間予測部115と、動作タイミング制御部116とを有
する映像送出装置1010′とし、動作タイミング制御
部116が蓄積映像読出部211から映像データを読み
出すタイミングを制御するようにしても良い。
【0110】〔第4の実施形態〕第1の実施形態の映像
送出装置110では、伝送時間測定部114の測定結果
から映像送出処理に要する時間を予測して映像変換処理
の開始タイミングを制御しているが、第4の実施形態の
映像送出装置では、映像送出処理に要する時間だけでな
く映像変換処理に要する時間の変動も考慮して、映像変
換処理の開始タイミングを制御している。本実施形態の
映像送出装置を含むネットワーク映像送出システムを示
すブロック構成図を図14に示す。なお、同図におい
て、図1(第1の実施形態)と重複する部分には同一の
符号を附して説明を省略する。
【0111】図14において、本実施形態に係るネット
ワーク映像送出システムは、ビデオカメラ101と、本
発明に係る本実施形態の映像送出装置1410と、ネッ
トワーク102と、映像受信装置120とを備えて構成
されている。本実施形態の映像送出装置1410は、第
1の実施形態の映像送出装置110が有する構成要素に
加えて、特許請求の範囲の変換時間測定手段に該当する
変換時間測定部1411と、CPU負荷測定手段に該当
するCPU負荷測定部1412と、変換時間予測手段に
該当する変換時間予測部1413とをさらに備えて構成
されている。
【0112】変換時間測定部1411は、映像変換部1
12が映像変換処理に要した時間を測定して、この測定
結果を保存するものである。また、CPU負荷測定部1
412は、変換時間測定部1411で測定された映像変
換処理に要した時間(変換時間)から映像送出装置14
10内の図示しない中央演算処理装置(CPU)の負荷
状況(以下、CPU使用率という)を測定するものであ
る。なお、CPUは、映像送出処理や映像変換処理に関
する処理または映像送出装置1410が有する各構成要
素に対する制御などを行うものである。また、変換時間
予測部1413は、変換時間測定部1411が測定した
映像変換処理に要した時間と、CPU負荷測定部141
2が測定したCPU使用率とから映像変換部112が映
像変換処理に要する時間を予測するものである。
【0113】第1の実施形態では、伝送時間予測部11
5において、伝送時間測定部114で測定された過去の
フレームの伝送時間から映像送出処理に要する時間を予
測しているが、本実施形態では、CPUにおける負荷状
況の変化等によって映像変換部112の映像変換処理に
要する時間が変動するとき、第1の実施形態のように映
像変換処理の開始から映像送出処理の終了までに必要な
時間が最短となるよう、映像変換処理の開始タイミング
を制御している。この制御のためには、映像送出処理に
必要な時間および映像変換処理に必要な時間を予め把握
しておく必要がある。
【0114】以下、本実施形態に係る映像送出装置14
10が行う映像送出方法について説明する。まず、映像
取込部111がビデオカメラ101からフレーム毎に映
像を取り込む。次に、映像変換部112は、後に説明す
る動作タイミング制御部116が決定したタイミングで
映像変換処理を行う。映像送出部113では、映像変換
処理された映像を所定の映像受信装置120に向けてネ
ットワーク102に送出する。伝送時間測定部114
は、映像送出部113が映像送出処理に要した時間を測
定して、測定結果を保存する。また、変換時間測定部1
411は、映像変換部112が映像変換処理に要した時
間を測定して、測定結果を保存する。
【0115】動作タイミング制御部116が映像変換部
112における映像変換処理の開始タイミングを制御す
るためには、まず、伝送時間予測部115で伝送時間を
予測し、変換時間予測部1413で変換時間を予測しな
ければならない。このため、伝送時間予測部115は、
第1の実施形態で説明した方法に従って映像送出処理に
必要な予測時間(予測伝送時間)を算出し、変換時間予
測部1413は、後述する方法に従って映像変換処理に
必要な予測時間(予測変換時間)を算出する。これらの
算出の後、動作タイミング制御部116は、予測伝送時
間と予測変換時間とを利用した後述する方法に従って、
新たに映像変換処理を行う映像に対して映像変換処理の
開始タイミングを決定している。
【0116】以下、変換時間予測部1413が行う変換
時間の予測方法について、図15に示すフローチャート
を参照して詳細に説明する。まず、ステップS1501
では、変換時間予測部1413で測定された変換時間を
標本値として受け取る。次に、ステップS1502で
は、変換時間の予測に必要な所定数の変換時間を全て受
け取ったかを調べ、まだ受け取っていないのであればス
テップS1501に戻り、全て受け取っているのであれ
ばステップS1503に進む。
【0117】ステップS1503では、変換時間予測部
1413が各変換時間に対応するCPU使用率のデータ
をCPU負荷測定部1412から受け取る。次に、ステ
ップS1504では、変換時間および各変換時間に対応
するCPU使用率から予測変換時間を算出する。例え
ば、下記の式(11)に示すように、過去に変換したN
フレームの変換時間S1〜SNをそれぞれ対応するCPU
使用率Cnで割った値を合計して標本としての変換時間
の個数Nで割った値に予測時点でのCPU使用率Cest
を掛けて得られた値を、1フレームの変換処理に必要と
される予測変換時間Sestとする。但し、式(11)で
は、CPU使用率Cnと映像変換処理に要する時間Sn
比例するものとする。
【0118】
【数4】
【0119】次に、ステップS1505では、算出され
た予測変換時間Sestを動作タイミング制御部116に
送って変換時間の予測に係る処理を終了する。なお、式
(11)に示す予測変換時間の算出方法は一例であり、
他の算出方法によって求めても良い。
【0120】次に、動作タイミング制御部116は、変
換時間予測部1413で算出された予測変換時間Sest
と、伝送時間予測部115で算出された予測伝送時間T
estとに基づいて、映像変換部112において映像変換
処理を開始するタイミングを決定する。ここで、映像送
出処理開始後、映像変換処理を開始するまでの待ち時間
をTwaitとすると、待ち時間Twaitは下記の式(12)
によって求められる。 Twait=Test−Sest ・・・(12)
【0121】動作タイミング制御部116は、このよう
にして求められた待ち時間Twaitから、映像送出処理開
始から待ち時間Twait経過後に映像変換処理が開始する
よう、映像変換部112における映像変換処理の開始タ
イミングを制御する。ため、映像変換部112は、映像
送出処理が開始してから待ち時間Twait後に映像変換処
理を開始する。
【0122】以下に一例を示す。変換時間予測部141
3が、過去10フレームの変換時間から予測変換時間を
算出するものであり、過去10フレームの各変換時間S
1〜S10が、図16に示すように、S1=40[m秒]、
2=30[m秒]、S3=30[m秒]、S4=30
[m秒]、S5=60[m秒]、S6=70[m秒]、S
7=80[m秒]、S8=70[m秒]、S9=40[m
秒]、S10=40[m秒]とする。また、CPU使用率
1〜C10は、それぞれC1=10%、C2=10%、C3
=10%、C4=10%、C5=20%、C6=20%、
7=20%、C8=20%、C9=10%、C10=10
%であるとし、Cest=10%であるとする。このと
き、変換時間予測部1413が算出する予測変換時間S
estは、下記の式(13)によって求められる。 Sest=(40/10+30/10+30/10+30/10+60/20+ 70/20+80/20+70/20+40/10+40/10)/10×10 =35[m秒] ・・・(13)
【0123】ここで、映像送出処理に要する時間Test
を第1の実施形態と同じくTest=103[m秒]とす
ると、映像変換処理を開始するまでの待ち時間Twait
下記の式(14)によって求められる。 Twait=103−35=68[m秒] ・・・(14) したがって、映像変換部112は、前のフレームの映像
送出処理が終了してから68[m秒]後に、対象となっ
ているフレームの映像変換処理を開始する。
【0124】以上説明したように、本実施形態の映像送
出装置1410および映像送出方法では、映像送出処理
に要する時間だけでなく映像変換処理に要する時間の変
動も考慮して、映像変換処理が終了したと同時に映像送
出処理を開始できるよう映像変換処理の開始タイミング
を制御しているため、CPUにおける負荷状況の変化等
によって映像変換部112の映像変換処理に要する時間
が変動しても、映像変換処理の開始から映像送出処理の
終了までに必要な時間を最短とすることができる。結果
として、クライアントとしての映像受信装置120から
映像の送信要求を受けて映像送出処理が完了するまでの
時間を最短とすることができる。このようにして、映像
受信装置120での映像再生における遅延を最小限に抑
えることができる。すなわち、映像送出装置1410か
らは最新の映像がリアルタイムに送出されるため、映像
受信装置120は最新の映像を再生することができる。
【0125】また、ネットワーク102の利用時間を短
くして効率的な利用を可能にすると共に、映像受信装置
120で受信する映像のフレームレートを上げることが
できる。
【0126】なお、図17に示すように、本実施形態の
映像送出装置1410を、映像変換処理された映像デー
タを蓄積するハードディスクやビデオテープ等の記録媒
体201と、記録媒体201から映像データを読み出す
蓄積映像読出部211と、映像送出部113と、伝送時
間測定部114と、伝送時間予測部115と、動作タイ
ミング制御部116と、変換時間測定部1411と、C
PU負荷測定部1412と、変換時間予測部1413と
を有する映像送出装置1410′とし、動作タイミング
制御部116が蓄積映像読出部211から映像データを
読み出すタイミングを制御するようにしても良い。
【0127】〔第5の実施形態〕第4の実施形態の映像
送出装置1410では、伝送時間測定部114の測定結
果から映像伝送処理に要する時間を予測し、さらに変換
時間測定部1411の測定結果から映像変換処理に要す
る時間を予測して映像変換処理の開始タイミングを制御
しているが、第5の実施形態の映像送出装置では、映像
送出処理と同時に映像変換処理を開始して、映像送出処
理が終了するのと同時に映像変換処理が終了するように
映像変換処理の演算量を制御している。本実施形態の映
像送出装置を含むネットワーク映像送出システムを示す
ブロック構成図を図18に示す。なお、同図において、
図14(第4の実施形態)と重複する部分には同一の符
号を附して説明を省略する。
【0128】図18において、本実施形態に係るネット
ワーク映像送出システムは、ビデオカメラ101と、本
発明に係る本実施形態の映像送出装置1810と、ネッ
トワーク102と、映像受信装置120とを備えて構成
されている。本実施形態の映像送出装置1810は、第
4の実施形態の映像送出装置110が有するCPU負荷
測定部1412の代わりに、特許請求の範囲の変換計算
量変更手段に該当する変換計算量変更部1811を備え
て構成されている。なお、CPU負荷測定部1412を
備えていても構わない。
【0129】変換計算量変更部1811は、伝送時間予
測部115が算出した予測伝送時間と、変換時間予測部
1411が算出した予測変換時間とに基づいて、映像変
換処理の計算量を一定量だけ変更するよう映像変換部1
12に指示するものである。この変換計算量変更部18
11からの指示を少なくとも一回行うことによって、図
19に示すように、映像変換処理に必要な時間1901
と映像送出処理に必要な時間1902とが等しくなる。
【0130】この図19に示す映像変換処理(190
2)と図2に示す映像変換処理(302)を比較する
と、本実施形態に係る図19に示す映像変換処理(19
02)の方が処理時間としては長いが、映像変換処理に
長い時間をかけることができる分、より高画質な映像を
映像送出部113に送ることができる。例えば図18に
示す映像取込部111が取り込んだ映像を映像変換部1
12がMPEG符号化する場合、例えば動きベクトルの
量を多くすることによって計算量を多くして、より高画
質なPフレームを生成することができる。
【0131】以下、変換計算量変更部1811が行う映
像変換処理の計算量の変更方法について、図20に示す
フローチャートを参照して詳細に説明する。まず、ステ
ップS2001では、変換計算量変更部1811が伝送
時間予測部115で算出された予測送出時間を受け取
る。次に、ステップS2002では、変換計算量変更部
1811が変換時間予測部1413で算出された予測変
換時間を受け取る。
【0132】次に、ステップS2003では、変換計算
量変更部1811において、予測送出時間と予測変換時
間とを比較して、予測送出時間が予測変換時間より長い
場合はステップS2004に進み、予測送出時間が予測
変換時間より短い場合はステップS2005に進む。ス
テップS2004では、変換計算量変更部1811が映
像変換処理に要する計算量を増やすよう映像変換部11
2に指示して処理を終了する。一方、ステップS200
5では、変換計算量変更部1811が映像変換処理に要
する計算量を少なくするよう映像変換部112に指示し
て処理を終了する。
【0133】例えば、図21は、映像圧縮処理の計算量
を変更する前と後の各予測時間を示す説明図である。予
測送出時間2101が150[m秒]であり、映像圧縮
処理の計算量を変更する前の予測変換時間2102が1
00[m秒]であるとする。このとき、変換計算量変更
部1811は、映像変換部112に映像圧縮処理の計算
量を所定量だけ増やして高画質な圧縮映像を生成するよ
う指示する。この指示の結果、予測変換時間が予測送出
時間2101(150[m秒])と同じにならなかった
場合、変換計算量変更部1811は、次回の映像変換処
理および映像送出処理が行われるときに、再度、計算量
の変更を映像変換部112に指示する。この指示を何度
か繰り返すことによって、映像圧縮処理の計算量を変更
した後の予測変換時間2103は150[m秒]とな
る。
【0134】以上説明したように、本実施形態の映像送
出装置1810および映像送出方法では、映像送出処理
と同時に映像変換処理を開始して、映像送出処理が終了
するのと同時に映像変換処理が終了するように映像変換
処理の演算量を制御しているため、特に、映像変換処理
の演算量を多くした場合は、映像変換処理に長い時間を
かけることができる分、高画質の圧縮映像を生成するこ
とができる。結果として、フレームレートを保ったま
ま、映像送出処理時間に適した画質の圧縮映像を映像受
信装置120に送ることができる。
【0135】また、ネットワーク102の利用時間を短
くして効率的な利用を可能にすること共に、映像受信装
置120で受信する映像のフレームレートを上げること
ができる。
【0136】なお、本実施形態では、変換計算量変更部
1811による映像圧縮処理の計算量変更の指示は「一
定量変更する」とし、映像送出処理時間2101と計算
量変更後の映像圧縮処理時間2103が等しくなるまで
計算量変更の指示を繰り返しているが、変換計算量変更
部1811内に映像変換処理時間と映像変換処理に要す
る計算量とが対応したテーブルを設けて、変換計算量変
更部1811は、このテーブルを参照して、映像送出処
理に要する時間と映像変換処理に要する時間との差から
計算量の変更分を映像指示部120に指示しても良い。
【0137】また、伝送時間予測部115で算出された
予測伝送時間および変換時間予測部で算出された予測変
換時間に応じて、例えばMPEG1からMPEG4のよ
うに映像変換方式を変更するようにしても良い。このと
き、図22に示すように、変換計算量変更部1811の
代わりに、映像変換方式の変更を映像変換部112に指
示する、特許請求の範囲の変換方式変更手段に該当する
変換方式変更部2211と、映像変換方式を変更したこ
とを映像受信装置120に通知する、変換方式通知手段
に該当する変換方式通知部2212とを設けても良い。
このような形態の映像送出装置1810′によれば、本
実施形態の映像送出装置1810と同様に映像変換処理
に要する時間を変更することができる。
【0138】〔第6の実施形態〕第1の実施形態の映像
送出装置110では、伝送時間測定部114の測定結果
から映像送出処理に要する時間を予測して映像変換処理
の開始タイミングを制御しているが、第6の実施形態の
映像送出装置では、映像送出処理に要する時間だけでな
く、どこから映像を読み出しているかを調査し、映像読
出処理に要する時間を予測することによって、映像読出
処理の開始タイミングを制御している。本実施形態の映
像送出装置を含むネットワーク映像送出システムを示す
ブロック構成図を図23に示す。なお、同図において、
図1(第1の実施形態)と重複する部分には同一の符号
を附して説明を省略する。
【0139】同図において、本実施形態に係るネットワ
ーク映像送出システムは、映像変換処理された映像デー
タが記録されたビデオテープ2301と、本実施形態の
映像送出装置2310と、ネットワーク102と、映像
受信装置120とを備えて構成されている。本実施形態
の映像送出装置2310は、ハードディスクやビデオテ
ープ等の記録媒体201と、特許請求の範囲の映像読出
手段に該当する映像読出部2314と、映像送出部11
3と、伝送時間測定部114と、伝送時間予測部115
と、動作タイミング制御部116と、映像読出場所調査
手段に該当する映像読出場所調査部2311と、読出時
間測定手段に該当する読出時間測定部2312と、読出
時間予測手段に該当する読出時間予測部2313とを有
している。
【0140】まず、映像読出部2314は、ビデオテー
プ2301または記録媒体201から映像データを読み
出すものである。また、映像読出場所調査部2311
は、映像読出部2314で読み出された映像データが記
憶されていた場所(ビデオカメラ、ハードディスク、ビ
デオテープ等)を調査するものである。また、読出時間
測定部2312は、映像読出処理に要した時間を測定し
て、この測定結果を保存するものである。また、読出時
間予測部2313は、読出時間測定部2312に保存さ
れている測定結果中の所定数の測定結果を利用して、映
像読出処理に必要な時間を予測するものである。映像送
出装置2310が有するその他の構成要素は第1の実施
形態の映像送出装置110と同様である。
【0141】第1の実施形態では、伝送時間予測部11
5において、伝送時間測定部114で測定された過去の
フレームの伝送時間から映像送出処理に要する時間を予
測しているが、本実施形態では、映像読出部2314が
映像データを読み出す場所が、例えばビデオテープ23
01から記録媒体201へと変わるとき、映像読出処理
の開始から映像送出処理の終了までに必要な時間が最短
となるよう、映像読出処理の開始タイミングを制御して
いる。この制御のためには、映像送出処理に必要な時間
および映像読出処理に必要な時間を予め把握しておく必
要がある。
【0142】以下、本実施形態に係る映像送出装置23
10が行う映像送出方法について説明する。まず、映像
読出部2314がビデオテープ2301から映像変換処
理された映像データを読み出す。このとき、読出時間測
定部2312は、映像読出部2314における映像読出
処理に要した時間を測定して保存する。また、映像読出
場所調査部2311は、映像読出部2314が読み出す
映像データの場所が変わったとき、読出場所が変わった
ことを読出時間予測部2313に送る。読出時間予測部
2313は、後述する方法に従って映像読出処理に必要
な予測時間(予測読出時間)を算出する。
【0143】また、映像送出部113は、映像読出部2
314で読み出された映像データを所定の映像受信装置
120に向けてネットワーク102に送出する。このと
き、伝送時間測定部114は、映像送出部113が映像
送出処理に要した時間を測定して、測定結果を保存す
る。伝送時間予測部115は、第1の実施形態で説明し
た方法に従って映像送出処理に必要な予測時間(予測伝
送時間)を算出する。これらの算出の後、動作タイミン
グ制御部116は、予測読出時間と予測伝送時間とを利
用した後述する方法に従って、新たに読み出す映像デー
タに対して映像読出処理の開始タイミングを決定してい
る。
【0144】以下、読出時間予測部2313が行う読出
時間の予測方法について、図24に示すフローチャート
を参照して詳細に説明する。まず、ステップS2401
では、読出時間測定部2312で測定された読出時間を
標本値として受け取る。次に、ステップS2402で
は、読出時間の予測に必要な所定数の読出時間を全て受
け取ったかを調べ、まだ受け取っていないのであればス
テップS2401に戻り、全て受け取っているのであれ
ばステップS2403に進む。
【0145】ステップS2403では、映像読出場所調
査部2311が映像データが読み出されていいる読出場
所を調査する。次に、ステップS2404では、映像読
出部2314で読み出されている映像データの読出場所
が変わったかを調べ、変わっていなければステップS2
409に進み、変わっていればステップS2405に進
む。ステップS2409では、読出時間から映像読出処
理に必要な予測時間(予測読出時間)を算出して、ステ
ップS2410に進む。予測読出時間の算出方法として
は、例えば、下記の式(15)に示すように、過去に読
み出したNフレームの読出時間U1〜UNの平均をとっ
て、これを1フレームの読出処理に必要とされる予測読
出時間Uestとする。なお、式(15)に示す予測読出
時間の算出方法は一例であり、他の算出方法によって求
めても良い。
【0146】
【数5】
【0147】また、ステップS2405では、読出場所
が変わったことを映像読出場所調査部2311が読出時
間予測部2313に通知する。次に、ステップS240
6では、読出時間測定部2312で測定された映像読出
処理に要した時間の測定結果(読出時間)を標本値とし
て受け取る。次に、ステップS2407では、読出時間
の予測に必要な所定数の標本値を全て受け取ったかを調
べ、まだ受け取っていないのであればステップS240
6に戻り、全て受け取っているのであればステップS2
408に進む。
【0148】ステップS2408では、ステップS24
09と同様に、標本値から映像読出処理に必要な予測時
間(予測読出時間)を算出する。次に、ステップS24
10では、算出された予測読出時間Uestを動作タイミ
ング制御部116に送って読出時間の予測に係る処理を
終了する。
【0149】次に、動作タイミング制御部116は、読
出時間予測部2313で算出された予測読出時間Uest
と、伝送時間予測部115で算出された予測伝送時間T
estとに基づいて、映像読出部2314において映像読
出処理を開始するタイミングを決定する。ここで、映像
送出処理開始後、映像読出処理を開始するまでの待ち時
間をTwaitとすると、待ち時間Twaitは下記の式(1
6)によって求められる。 Twait=Test−Uest ・・・(16)
【0150】動作タイミング制御部116は、このよう
にして求められた待ち時間Twaitから、映像送出処理開
始から待ち時間Twait経過後に映像読出処理が開始する
よう、映像読出部11における映像読出処理の開始タイ
ミングを制御する。このため、映像読出部2314は、
映像送出処理が開始してから待ち時間Twait後に映像読
出処理を開始する。
【0151】以下に一例を示す。読出時間予測部231
3が、過去10フレームの読出時間から予測読出時間を
算出するものであり、過去10フレームの各読出時間U
1〜U10が、図25に示すように、U1=30[m秒]、
2=20[m秒]、U3=30[m秒]、U4=30
[m秒]、U5=80[m秒]、U6=70[m秒]、U
7=80[m秒]、U8=70[m秒]、U9=90[m
秒]、U10=80[m秒]とする。また読出時間U5
ときに、映像読出部2314に映像データを送出してい
る読出場所がビデオカメラ2313から記録媒体201
に変わったとする。このとき、読出時間予測部2313
が算出する予測読出時間Uestは、下記の式(17)に
よって求められる。 Uest=(80+70+80+70+90+80)/6≒78[m秒] ・・ ・(17) 但し、上記式(17)の算出結果は、小数点第1位を四
捨五入したものである。
【0152】ここで、予測伝送時間TestをTest=10
3[m秒]とすると、映像読出処理を開始するまでの待
ち時間Twaitは下記の式(18)によって求められる。 Twait=103−78=25[m秒] ・・・(18) したがって、映像読出部2314は、映像送出処理が開
始してから25[m秒]後に、映像変換処理を開始す
る。
【0153】以上説明したように、本実施形態の映像送
出装置2310および映像送出方法では、映像読出部2
314に映像データを供給する読出場所が変わって映像
読出処理に要する時間が変化するときでも、映像読出処
理が終了するのと同時に映像送出処理が開始するよう映
像読出処理の開始タイミングを制御している。
【0154】このため、ネットワーク102の利用時間
を短くして効率的な利用を可能とし、フレームレート
(1秒間に送ることのできるフレーム数)を上げること
ができる。結果として、クライアントとしての映像受信
装置120から映像の送信要求を受けて映像送出処理が
完了するまでの時間を最短とすることができる。このよ
うにして、映像受信装置120での映像再生における遅
延を最小限に抑えることができる。すなわち、映像送出
装置2310からは最新の映像がリアルタイムに送出さ
れるため、映像受信装置120は最新の映像を再生する
ことができる。
【0155】〔第7の実施形態〕第1の実施形態の映像
送出装置110では、伝送時間測定部114の測定結果
から映像送出処理に要する時間を予測して映像変換処理
の開始タイミングを制御しているが、第7の実施形態の
映像送出装置では、映像取込部111がネットワークを
介して映像を受信し、かつ、映像送出部113が映像取
込部111の利用しているネットワークと同じネットワ
ークを使用しており、映像受信処理と映像変換処理と映
像送出処理が並列に動作するとき、映像受信処理と映像
送出処理に要する時間を予測することによって、映像変
換処理および映像受信処理または映像送出処理および映
像変換処理の開始タイミングを制御している。
【0156】本実施形態の映像送出装置を含むネットワ
ーク映像送出システムを示すブロック構成図を図26に
示す。なお、同図において、図1(第1の実施形態)と
重複する部分には同一の符号を附して説明を省略する。
図26において、本実施形態に係るネットワーク映像送
出システムは、ネットワーク102と、少なくとも1つ
の映像供給装置2601と、本実施形態の映像送出装置
2610と、映像受信装置120とを備えて構成されて
いる。映像供給装置2601は、ネットワーク102を
介して映像を映像送出装置に供給するものである。
【0157】また、本実施形態の映像送出装置2610
は、動作タイミング制御部116の代わりに特許請求の
範囲の処理動作制御手段に該当する処理動作制御部26
13を備え、加えて、受信時間測定手段に該当する受信
時間測定部2611と、受信時間予測手段に該当する受
信時間予測部2612とをさらに有している。受信時間
測定部2611は、映像取込部111がネットワーク1
02を介した映像受信処理に要した時間を測定して、こ
の測定結果を保存するものである。また、受信時間予測
部2612は、受信時間測定部2611に保存されてい
る測定結果中の所定数の測定結果を利用して、映像受信
処理に必要な時間を予測するものである。
【0158】また、処理動作制御部2613は、映像送
信処理と映像受信処理の内、いずれか一つを常に動作さ
せ、もう一つの処理および映像変換処理を常に動作して
いる処理に合わせて開始するタイミングを制御するもの
である。映像送出装置2610が有するその他の構成要
素は第1の実施形態の映像送出装置110と同様であ
る。
【0159】以下、本実施形態に係る映像送出装置26
10が行う映像送出方法について説明する。まず、映像
取込部111がネットワーク102を介して映像供給装
置2601から映像を受信する。このとき、受信時間測
定部2611は、映像取込部111が映像供給装置26
01から映像を受信するために要した時間を測定する。
受信時間予測部2612は、第1の実施形態と同様な方
法で映像受信処理に必要な予測時間(予測受信時間)を
算出する。
【0160】また、映像変換部112は、処理動作制御
部2613が決定したタイミングで映像変換処理を行
う。映像送出部113は、映像変換処理された映像を所
定の映像受信装置120に向けてネットワーク102に
送出する。このとき、伝送時間測定部114は、映像送
出部113が映像送出処理に要した時間を測定して、測
定結果を保存する。伝送時間予測部115は、第1の実
施形態で説明した方法に従って映像送出処理に必要な予
測時間(予測伝送時間)を算出する。
【0161】これらの算出の後、処理動作制御部116
は、予測受信時間と予測伝送時間とを利用した後述する
方法に従って、映像変換処理および映像受信処理または
映像送出処理および映像変換処理の開始タイミングを決
定している。
【0162】以下、本実施形態の映像送出装置2610
が行う映像送出方法について、処理動作制御部2613
の動作を中心に、図27に示すフローチャートを参照し
て詳細に説明する。まず、ステップS2701では、処
理動作制御部2613が受信時間予測部2612から予
測受信時間を受け取る。次に、ステップS2702で
は、処理動作制御部2613が伝送時間予測部115か
ら予測伝送時間を受け取る。次に、ステップS2703
では、予測受信時間と予測伝送時間とを比較して、予測
伝送時間が予測受信時間よりも長い場合はステップS2
704に進み、予測伝送時間が予測受信時間よりも短い
場合はステップS2706に進む。
【0163】なお、映像送出装置110が映像供給装置
2601から映像を受信して、映像変換部112で映像
変換処理した映像を送出する場合、映像取込部111が
受信する映像のデータ量の方が、映像送出部113が送
出する映像のデータ量より大きいため、一般に、受信時
間のほうが送出時間よりも長くなる。また、映像送出装
置110が複数の映像供給装置2601から映像を受信
して、映像変換部112において複数の映像を1枚のフ
レームに合成した映像を送出する場合、映像取込部11
1が受信する映像のデータ量よりも映像送出部113が
送出する映像のデータ量の方が大きくなるため、一般
に、送出時間のほうが受信時間よりも長くなる。
【0164】ステップS2704(予測伝送時間が予測
受信時間よりも長い場合)では、映像変換処理の開始タ
イミングを決定する。映像変換処理の開始タイミング
は、映像変換処理が終了した直後に映像送出処理が開始
されるよう、第1の実施形態の式(2)に示したよう
に、Twait=Test−Ttrans(但し、Ttransは映像変
換処理に要する時間、Testは予測伝送時間、Twait
映像送出処理開始後、映像変換処理を開始するまでの待
ち時間である。)に従って決定される。したがって、映
像送出処理開始から待ち時間Twait経過後に映像変換処
理が開始される。なお、Twaitだけ待っても映像受信処
理が終了しない場合は、映像受信処理が終了するまで待
機する。
【0165】次に、ステップS2705では、映像受信
処理の開始タイミングを決定する。映像受信処理の開始
タイミングは、予測受信時間Vestとすると下記の式
(19)に従って決定され、映像送出処理の開始から待
ち時間Vwait経過後に映像受信処理が開始できるよう、
処理動作制御部2613が待ち時間Vwaitの値を映像供
給装置2601に通知して処理を終了する。但し、待ち
時間Vwaitがマイナスの値になったときは、映像送出処
理と同時に映像受信処理を開始できるように、V wait
0とする。 Vwait=Test−Ttrans−Vest ・・・(19)
【0166】以上説明した、予測伝送時間が予測受信時
間よりも長い場合の、映像送信処理、映像変換処理およ
び映像受信処理の動作時間を示した説明図を図28に示
す。同図において、符号2801は映像送出処理の動作
時間(伝送時間)であり、符号2802は映像変換処理
の動作時間(変換時間)であり、符号2803は映像受
信処理の動作時間(受信時間)である。
【0167】一方、ステップS2706(予測伝送時間
が予測受信時間よりも短い場合)では、処理動作制御部
2613は、予測伝送時間Testと映像変換処理に要す
る時間Ttransの合計値を予測受信時間Vestと比較し、
estがTestとTtransの合計値よりも大きい場合はス
テップS2707に進み、VestがTestとTtransの合
計値以下である場合はステップS2710に進む。
【0168】ステップS2707(VestがTestとT
transの合計値よりも大きい場合)では、映像受信処理
を常に動作させるため、処理動作制御部2613は、映
像供給装置2601に対して常に映像を送信するよう指
示する。次に、ステップS2708では、処理動作制御
部2613は、映像変換部112に対して映像受信処理
が終了した直後に映像変換処理を開始するよう指示す
る。次に、ステップS2709では、処理動作制御部2
613は、映像送出部113に対して映像変換部112
における映像変換処理が終了した直後に映像送出処理を
開始するよう指示して処理を終了する。
【0169】以上説明した、予測伝送時間が予測受信時
間よりも短く、VestがTestとTtr ansの合計値よりも
大きい場合の、映像変換処理、映像受信処理および映像
送信処理の動作時間を示した説明図を図29に示す。同
図において、符号2910は映像送出処理の動作時間
(伝送時間)であり、符号2902は映像変換処理の動
作時間(変換時間)であり、符号2903は映像受信処
理の動作時間(受信時間)である。
【0170】一方、ステップS2710(VestがTest
とTtransの合計値以下である場合)では、映像受信処
理の開始タイミングを決定する。映像受信処理の開始タ
イミングは、下記の式(20)に従って決定され、映像
変換処理の開始から待ち時間Vwait経過後に映像受信処
理が開始できるよう、処理動作制御部2613が待ち時
間Vwaitの値を映像供給装置2601に通知する。V
wait=Test+Ttrans−Vest ・・・(20)
【0171】次に、ステップS2711では、処理動作
制御部2613は、映像変換部112に対して映像受信
処理が終了した直後に映像変換処理を開始するよう指示
する。次に、ステップS2712では、処理動作制御部
2613は、映像送出部113に対して映像変換部11
2における映像変換処理が終了した直後に映像送出処理
を開始するよう指示して処理を終了する。
【0172】以上説明した、予測伝送時間が予測受信時
間よりも短く、VestがTestとTtr ansの合計値以下で
ある場合の、映像変換処理、映像受信処理および映像送
信処理の動作時間を示した説明図を図30に示す。同図
において、符号3010は映像送出処理の動作時間(伝
送時間)であり、符号3002は映像変換処理の動作時
間(変換時間)であり、符号3003は映像受信処理の
動作時間(受信時間)である。
【0173】以下に、予測伝送時間TestをTest=12
0[m秒]とし、映像変換処理に要する時間Ttrans
trans=40[m秒]とし、予測受信時間VestをV
est=60[m秒]としたときの一例について説明す
る。まず、ステップS2703において、予測伝送時間
estと予測受信時間Vestを比較すると、予測受信時間
estの方が大きいため、図28に示すように、映像送
出処理は常に映像変換処理終了の直後に開始されるよ
う、映像変換処理は映像送出処理が開始して待ち時間T
wait経過後に開始される。このとき、待ち時間T
waitは、第1の実施形態に示した式(2)からTwait
120−40=80[m秒]となる。但し、Twaitだけ
待っても映像受信処理が終了しない場合は、映像受信処
理が終了するまで待機する。
【0174】次に、ステップS2705において、映像
送出処理の開始から待ち時間Vwait=120−40−6
0=20[m秒](式(19)参照)経過後に映像受信
処理を開始できるよう、処理動作制御部2613は映像
供給装置2601に対してこの値を映像送出タイミング
として通知する。
【0175】以上説明したように、本実施形態の映像送
出装置2610および映像送出方法では、映像取込部1
11がネットワーク102を介して映像を受信し、か
つ、映像送出部113が映像取込部111の利用する同
じネットワーク102を使用していても、映像受信処理
と映像変換処理と映像送出処理を並列に動作させて、映
像受信処理と映像送出処理に要する時間を予測して、映
像変換処理および映像受信処理または映像送出処理およ
び映像変換処理の各開始タイミングを制御している。
【0176】このため、ネットワーク102の利用時間
を短くして効率的な利用を可能とし、フレームレートを
上げることができる。結果として、クライアントとして
の映像受信装置120から映像の送信要求を受けて映像
送出処理が完了するまでの時間を最短とすることができ
る。このようにして、映像受信装置120での映像再生
における遅延を最小限に抑えることができる。すなわ
ち、映像送出装置2610からは最新の映像がリアルタ
イムに送出されるため、映像受信装置120は最新の映
像を再生することができる。
【0177】〔第8の実施形態〕第1の実施形態の映像
送出装置110では、伝送時間予測部115が過去に送
出したNフレームの伝送時間の平均をとることによって
予測伝送時間を算出しているが、第8の実施形態の映像
送出装置では、最近のデータの方が過去のデータよりも
信頼できることから重み付けをして伝送時間の予測を行
う。なお、本実施形態の映像送出装置の構成は図1に示
した第1の実施形態の映像送出装置110と同じであ
り、本実施形態の映像送出方法も第1の実施形態の映像
送出方法と同じであるが、伝送時間予測部115がステ
ップS403で行う予測伝送時間の算出方法は異なる。
【0178】以下、本実施形態の伝送時間予測部115
が行う伝送時間の算出方法について説明する。本実施形
態の伝送時間予測部115は、下記の式(21)に示す
ように、伝送時間測定部114が受け取った所定数Nの
フレームの各伝送時間に対して、最近のm個(N>m)
の伝送時間には重みW2を付け、それ以外の伝送時間に
は重みW1を付けた上で1フレームの送出処理に必要と
される予測伝送時間Te stを算出する。
【0179】
【数6】
【0180】以下に一例を示す。伝送時間予測部115
が、過去10フレームの伝送時間から予測伝送時間を算
出するものであり、図12に示した過去10フレームの
各伝送時間T1〜T10が、T1〜T6=40[m秒]、T7
〜T10=100[m秒]であるとする。また、重み係数
1=1,W2=2とし、標本値を10個(N=1)と
し、最近5個(m=5)の測定結果に重みW2を付ける
とする。このとき、本実施形態における伝送時間予測部
115が算出する予測伝送時間Testは、下記の式(2
2)によって求められる。 Test={1×(40+40+40+40+40)+2×(40+100+10 0+100+100)}/(1×5+2×5)=72[m秒] …(22)
【0181】このようにして求められた予測伝送時間T
estは、第1の実施形態と同様に、動作タイミング制御
部116で用いられる。動作タイミング制御部116
は、式(2)を利用して、伝送時間予測部115で算出
されたTestと映像変換処理に必要な時間Ttranとから
映像変換処理を開始するまでの待ち時間Twaitを求め
る。待ち時間Twaitを求めた動作タイミング制御部11
6は、映像送出処理開始から待ち時間Twait経過後に映
像変換処理が開始するよう、映像変換部112における
映像変換処理の開始タイミングを制御する。このため、
映像変換部112は、映像送出処理が開始してから待ち
時間Twait後に映像変換処理を開始する。
【0182】なお、上記の例の場合、伝送時間予測部1
15が式(22)を用いず、第1の実施形態の式(1)
を用いた場合、予測伝送時間Testは(40×6+10
0×4)/10=64[m秒]となる。本実施形態の式
(22)で求めた予測伝送時間Testが72[m秒]で
あることを考えると、伝送速度が突然変化してそのまま
続くような場合、第1の実施形態と比較して本実施形態
の方がより現実に近い値を得ることができる。
【0183】〔第9の実施形態〕第1の実施形態の映像
送出装置110では、伝送時間予測部115が過去に送
出したNフレームの伝送時間の平均をとることによって
予測伝送時間を算出しているが、第9の実施形態の映像
送出装置では、標準偏差を用いて測定値のばらつき度合
いを調べ、標本数を調整した上で平均をとることにより
伝送時間の予測を行う。なお、本実施形態の映像送出装
置の構成は図1に示した第1の実施形態の映像送出装置
110と同じであり、本実施形態の映像送出方法も第1
の実施形態の映像送出方法と同じであるが、伝送時間予
測部115がステップS403で行う予測伝送時間の算
出方法は異なる。
【0184】以下、本実施形態の伝送時間予測部115
が行う伝送時間の算出方法について説明する。本実施形
態の伝送時間予測部115は、複数フレームの伝送時間
の平均をとることによって予測伝送時間を算出している
が、下記の式(23)に示す標準偏差(s)の公式を用
いて、予測伝送時間算出のために用いる標本数(n)を
調整している。
【0185】
【数7】
【0186】本実施形態の伝送時間予測部115は、上
記式(23)で求めた標準偏差sが一定値を下回るま
で、標本数nを減らしながら標準偏差の計算を繰り返
す。但し、標本値を減らしたことにより標準偏差が上が
ってしまった場合は、標本値を減らす前の値に設定しな
おす。なお、標本は古いほうから除いていく。また、前
記一定値は、所定数の標本値の平均値を10分の1、5
分の1等することによって予め求められている。
【0187】以下に一例を示す。過去10フレームの各
伝送時間T1〜T10は、T1=10[m秒]、T2=30
[m秒]、T3=50[m秒]、T4=70[m秒]、T
5=75[m秒]、T6=80[m秒]、T7=85[m
秒]、T8=90[m秒]、T9=95[m秒]、T10
100[m秒]であるとする。また、標準偏差のしきい
値(前記一定値)は以下の例においては「15」に設定
されているものとする。
【0188】伝送時間予測部115は、まず過去10フ
レーム(標本数n=10)の伝送時間から標準偏差を求
める。n=10のときの伝送時間の平均値Tavg10は、
以下の式(24)によって求められる。 Tavg10=(10+30+50+70+75+80+85+90+95+100 )/10=68.5[m秒] …(24)
【0189】n=10のときの標準偏差s10は、以下の
式(25)によって求められる。 s10=√{(58.5^2+38.5^2+18.5^2+1.5^2+6.5 ^2+11.5^2+16.5^2+21.5^2+26.5^2+31.5^ 2)/9}=29.54 …(25) n=10のときの標準偏差s10は標準偏差のしきい値
「15」よりも大きいため、この値は採用されない。
【0190】次に、古い標本を2つ削って標本値n=8
としたときの標準偏差を求める。n=8のときの平均値
avg8は、以下の式(26)によって求められる。 Tavg8=(50+70+75+80+85+90+95+100)/8=80. 625[m秒] …(26)
【0191】n=8のときの標準偏差s8は、以下の式
(27)によって求められる。 s8=√{(30.625^2+10.625^2+5.625^2+0.62 5^2+4.375^2+9.375^2+14.375^2+19.375^ 2)/7}=15.91 …(27) n=8のときの標準偏差s8も標準偏差のしきい値「1
5」より大きいため、この値は採用されない。
【0192】次に、さらに標本を1つ削って標本値n=
7としたときの標準偏差を求める。n=7のときの平均
値Tavg7は、以下の式(28)によって求められる。 Tavg7=(70+75+80+85+90+95+100)/7=85[m秒] …(28)
【0193】n=7のときの標準偏差s7は、以下の式
(29)によって求められる。 s7=√{(15^2+10^2+5^2+0^2+5^2+10^2+15^ 2)/6}=10.80 …(29) n=7のときの標準偏差s7は標準偏差のしきい値「1
5」よりも小さく、n=7の時点でしきい値を下回った
ため、本例では、標本値が「7」のときの上記平均値T
avg7(=85[m秒])が予測伝送時間Testとなる。
【0194】こうして求められた予測伝送時間T
estは、第1の実施形態と同様に、動作タイミング制御
部116で用いられる。動作タイミング制御部116
は、式(2)を利用して、伝送時間予測部115で算出
されたTestと映像変換処理に必要な時間Ttranとから
映像変換処理を開始するまでの待ち時間Twaitを求め
る。待ち時間Twaitを求めた動作タイミング制御部11
6は、映像送出処理開始から待ち時間Twait経過後に映
像変換処理が開始するよう、映像変換部112における
映像変換処理の開始タイミングを制御する。このため、
映像変換部112は、映像送出処理が開始してから待ち
時間Twait後に映像変換処理を開始する。
【0195】本実施形態によれば、標準偏差が小さい、
すなわちばらつきの小さい標本群(測定値)を用いて伝
送時間を予測しているため、伝送速度が徐々に上がって
いく場合や徐々に下がっていく場合、第1の実施形態と
比較して本実施形態の方がより現実に近い値を得ること
ができる。
【0196】〔第10の実施形態〕第2の実施形態の映
像送出装置610では、ネットワークにおける突発的な
ジッタが発生しても、ジッタ判断部611がジッタの発
生を判断して、伝送時間予測部115がジッタの影響を
避けて映像送出処理に必要な時間を予測している。第1
0の実施形態の映像送出装置では、第9の実施形態と同
様に、標準偏差を用いて測定値のばらつき度合いを調べ
て、標本数を調整した上で平均をとることにより伝送時
間の予測を行うが、第9の実施形態のように、単純に過
去の標本(測定値)を除いていくのではなく、平均値と
標本値の差が最も大きな標本から除いていく。
【0197】なお、本実施形態の映像送出装置の構成は
図1に示した第1の実施形態の映像送出装置110と同
じであり、本実施形態の映像送出方法も第1の実施形態
の映像送出方法と同じであるが、伝送時間予測部115
がステップS403で行う予測伝送時間の算出方法は異
なる。
【0198】以下、本実施形態の伝送時間予測部115
が行う伝送時間の算出方法について説明する。本実施形
態の伝送時間予測部115は、第9の実施形態と同様
に、複数クレームの伝送時間の平均をとることによって
予測伝送時間を算出しているが、式(23)に示した標
準偏差(s)の公式を用いて、予測伝送時間算出のため
に用いる標本値(n)を調整している。
【0199】本実施形態の伝送時間予測部115は、第
9の実施形態と同様に、上記式(23)で求めた標準偏
差sが一定値を下回るまで、標本数nを減らしながら標
準偏差の計算を繰り返す。但し、標本値を減らしたこと
により標準偏差が上がってしまった場合は、標本値を減
らす前の値に設定しなおす。なお、第9の実施形態とは
異なり、平均値と標本値の差が最も大きな標本から除い
ていく。また、前記一定値は、所定数の標本値の平均値
を10分の1、5分の1等することによって予め求めら
れている。
【0200】以下に一例を示す。過去10フレームの各
伝送時間T1〜T10は、T1=60[m秒]、T2=30
[m秒]、T3=50[m秒]、T4=60[m秒]、T
5=65[m秒]、T6=150[m秒]、T7=70
[m秒]、T8=60[m秒]、T9=40[m秒]、T
10=50[m秒]であるとする。また、標準偏差のしき
い値(前記一定値)は以下の例においては「10」に設
定されているものとする。
【0201】伝送時間予測部115は、まず過去10フ
レーム(標本数n=10)の伝送時間から標準偏差を求
める。n=10のときの伝送時間の平均値Tavg10は、
以下の式(30)によって求められる。 Tavg10=(60+30+50+60+65+150+70+60+40+50 )/10=63.5[m秒] …(30)
【0202】n=10のときの標準偏差s10は、以下の
式(31)によって求められる。 s10=√{(3.5^2+33.5^2+13.5^2+3.5^2+1.5^ 2+86.5^2+6.5^2+3.5^2+23.5^2+13.5^2)/ 9}≒32.7 …(31) n=10のときの標準偏差s10は標準偏差のしきい値
「10」よりも大きいため、この値は採用されない。
【0203】次に、上記式(30)で求められた平均値
avg10との差が最も大きな標本T6=150[m秒]を
除いて、標本値n=9としたときの標準偏差を求める。
n=9のときの平均値Tavg9は、以下の式(32)によ
って求められる。 Tavg9=(60+30+50+60+65+70+60+40+50)/9=5 3.89[m秒] …(32)
【0204】n=9のときの標準偏差s9は、以下の式
(33)によって求められる。 s9=√{(6.11^2+23.89^2+3.89^2+6.11^2+1 1.11^2+16.11^2+6.11^2+13.89^2+3.89^2 )/8}≒12.7 …(33) n=9のときの標準偏差s9も標準偏差のしきい値「1
0」より大きいため、この値は採用されない。
【0205】次に、上記式(32)で求められた平均値
avg9との差が最も大きな標本T2=30[m秒]を除
いて、標本値n=8としたときの標準偏差を求める。n
=8のときの平均値Tavg8は、以下の式(34)によっ
て求められる。 Tavg8=(60+50+60+65+70+60+40+50)/8=56.8 8[m秒] …(34)
【0206】n=8のときの標準偏差s8は、以下の式
(35)によって求められる。 s8=√{(3.12^2+6.88^2+3.12^2+8.12^2+13 .12^2+3.12^2+16.88^2+6.88^2)/7≒9.6 … (35) n=8のときの標準偏差s8は標準偏差のしきい値「1
0」よりも小さく、n=8の時点でしきい値を下回った
ため、本例では、標本値が「8」のときの上記平均値T
avg8(=56.88[m秒])が予測伝送時間Test
なる。
【0207】こうして求められた予測伝送時間T
estは、第1の実施形態と同様に、動作タイミング制御
部116で用いられる。動作タイミング制御部116
は、式(2)を利用して、伝送時間予測部115で算出
されたTestと映像変換処理に必要な時間Ttranとから
映像変換処理を開始するまでの待ち時間Twaitを求め
る。待ち時間Twaitを求めた動作タイミング制御部11
6は、映像送出処理開始から待ち時間Twait経過後に映
像変換処理が開始するよう、映像変換部112における
映像変換処理の開始タイミングを制御する。このため、
映像変換部112は、映像送出処理が開始してから待ち
時間Twait後に映像変換処理を開始する。
【0208】本実施形態では、ジッタ発生時の標本(測
定値)を除くことにより、標準偏差が小さい、すなわち
ばらつきの小さい標本群(測定値)を用いて伝送時間を
予測している。したがって、ジッタが発生しても、第1
の実施形態と比較して本実施形態の方が伝送時間を正確
に予測することができる。なお、本実施形態では、伝送
時間予測部115が上記方法で予測伝送時間を算出して
いるが、第2の実施形態の映像送出装置610のジッタ
判断部611が行っても良い。
【0209】〔第11の実施形態〕図38に示すよう
に、本実施形態の映像送出装置3810は、第1の実施
形態の映像送出装置110が有する構成要素に加えて、
算出方法切替制御部3801を備えている。算出方法切
替制御部3801は、伝送時間測定部114に保存され
ている伝送時間の測定結果から判断されるネットワーク
102の伝送速度の変化に応じて、予測伝送時間の算出
方法を切り替えるよう伝送時間予測部115に指示する
ものである。
【0210】例えば、伝送速度が突然変化してそのまま
続くような場合は、第8の実施形態で説明した算出方法
で伝送時間を予測するよう指示し、伝送速度が徐々に上
がっていく場合や徐々に下がっていく場合は、第9の実
施形態で説明した算出方法で伝送時間を予測するよう指
示し、ジッタが発生した場合は、第10の実施形態で説
明した算出方法で伝送時間を予測するよう指示する。
【0211】したがって、本実施形態の映像送出装置3
810は、ネットワーク102の状態に応じて最適な算
出方法で伝送時間を予測できるため、常に最新の映像を
再生することができる。
【0212】なお、算出方法切替制御部3801は、第
1の実施形態の映像送出装置110に限らず、図14に
示した第4の実施形態の映像送出装置1410や図17
の映像送出装置1410′、図18に示した第5の実施
形態の映像送出装置1810や図22の映像送出装置1
810′、図23に示した第6の実施形態の映像送出装
置2310、図27に示した第7の実施形態の映像送出
装置2610に設けても良い。
【0213】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の映像送出
装置、映像送出方法および記録媒体、並びに、映像送出
プログラムによれば、映像変換処理が終了してから映像
送出処理を開始するまでの待ち時間がなくなるため、映
像変換処理の開始から映像送出処理の終了までに必要な
時間が最短となる。結果として、クライアントとしての
映像受信装置から映像の送信要求を受けて映像送出処理
が完了するまでの時間を最短とすることができる。この
ようにして、映像受信装置での映像再生における遅延を
最小限に抑えることができる。すなわち、最新の変換映
像をリアルタイムに送出することができるため、映像受
信装置も最新の映像を再生することができる。また、ネ
ットワークの利用時間を短くして効率的な利用を可能に
すると共に、映像受信装置で受信する映像のフレームレ
ート(1秒間に送ることのできるフレーム数)を上げる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る映像送出装置を含むネッ
トワーク映像送出システムを示すブロック構成図であ
る。
【図2】第1の実施形態における映像送出処理および映
像変換処理の開始タイミングを示す説明図である。
【図3】第1の実施形態における、映像送出処理に要す
る時間(伝送時間)の予測方法について説明するフロー
チャートである。
【図4】第1の実施形態において決定された映像変換処
理の開始タイミングを説明する説明図である。
【図5】第1の実施形態に係る映像送出装置を含むネッ
トワーク映像送出システムの他の形態を示すブロック構
成図である。
【図6】第2の実施形態に係る映像送出装置を含むネッ
トワーク映像送出システムを示すブロック構成図であ
る。
【図7】ジッタ判断を中心とした第2の実施形態の映像
送出方法を説明するフローチャートである。
【図8】第2の実施形態において決定された映像変換処
理の開始タイミングを説明する説明図である。
【図9】第2の実施形態に係る映像送出装置を含むネッ
トワーク映像送出システムの他の形態を示すブロック構
成図である。
【図10】第3の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムを示すブロック構成図であ
る。
【図11】帯域変動判断を中心とした第3の実施形態の
映像送出方法を説明するフローチャートである。
【図12】第3の実施形態において決定された映像変換
処理の開始タイミングを説明する説明図である。
【図13】第3の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムの他の形態を示すブロック
構成図である。
【図14】第4の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムを示すブロック構成図であ
る。
【図15】第4の実施形態における、映像変換処理に要
する時間(変換時間)の予測方法について説明するフロ
ーチャートである。
【図16】第4の実施形態において決定された映像変換
処理の開始タイミングを説明する説明図である。
【図17】第4の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムの他の形態を示すブロック
構成図である。
【図18】第5の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムを示すブロック構成図であ
る。
【図19】第5の実施形態の映像送出装置によって変更
された映像変換処理と映像送出処理の開始タイミングを
示す説明図である。
【図20】第5の実施形態における、映像変換処理の計
算量の変更方法について説明するフローチャートであ
る。
【図21】第5の実施形態における、映像圧縮処理の計
算量を変更する前と後の各予測時間を示す説明図であ
る。
【図22】第5の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムの他の形態を示すブロック
構成図である。
【図23】第6の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムを示すブロック構成図であ
る。
【図24】第6の実施形態における、映像取込処理に要
する時間(取込時間)の予測方法について説明するフロ
ーチャートである。
【図25】第6の実施形態において決定された映像取込
処理の開始タイミングを説明する説明図である。
【図26】第7の実施形態に係る映像送出装置を含むネ
ットワーク映像送出システムを示すブロック構成図であ
る。
【図27】処理動作制御を中心とした第7の実施形態の
映像送出方法を説明するフローチャートである。
【図28】第7の実施形態における、予測伝送時間が予
測受信時間よりも長い場合の、映像送信処理、映像変換
処理および映像受信処理の動作時間を示した説明図であ
る。
【図29】第7の実施形態における、予測伝送時間が予
測受信時間よりも短く、VestがTestとTtransの合計
値よりも大きい場合の、映像変換処理、映像受信処理お
よび映像送信処理の動作時間を示した説明図である。
【図30】第7の実施形態における、予測伝送時間が予
測受信時間よりも短く、VestがTestとTtransの合計
値以下である場合の、映像変換処理、映像受信処理およ
び映像送信処理の動作時間を示した説明図である。
【図31】従来の映像送出装置を示すブロック構成図で
ある。
【図32】フレーム間符号化したデータ列とリフレッシ
ュ処理データとから成る符号化データのビット列を示す
説明図である。
【図33】複数のパケットに分割された図32に示す符
号化データのビット列を示す説明図である。
【図34】パケット毎にヘッダを付加した符号化データ
のデータ構造を示す説明図である。
【図35】一パケットの伝送時間または復号終了時間が
時間インデックスが示す伝送時間または復号終了時間よ
りも短い場合の伝送処理の概念図である。
【図36】一パケットの伝送時間または復号終了時間が
時間インデックスが示す伝送時間または復号終了時間よ
りも長い場合の伝送処理の概念図である。
【図37】従来の映像送出装置の遅延解消処理の説明図
である。
【図38】第11の実施形態に係る映像送出装置を含む
ネットワーク映像送出システムを示すブロック構成図で
ある。
【符号の説明】
101 ビデオカメラ 102 ネットワーク 110、110′,610,610′,1010,10
10′,1410,1410′,1810,181
0′,2310,2310′,2610,2610′,
3810 映像送出装置 111 映像取込部 112 映像変換部 113 映像送出部 114 伝送時間測定部 115 伝送時間予測部 116 動作タイミング制御部 120 映像受信装置 201 記録媒体 211 蓄積映像読出部 611 ジッタ判断部 1011 帯域変動判断部 1411 変換時間測定部 1412 CPU負荷測定部 1413 変換時間予測部 1811 変換計算量変更部 2301 ビデオテープ 2311 映像読出場所調査部 2312 取込時間測定部 2313 取込時間予測部 2601 映像供給装置 2611 受信時間測定部 2612 受信時間予測部 2613 処理動作制御部 3801 算出方法切替制御部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフレームから成る映像を他の装置
    に送出するための形式に変換して、フレーム毎の変換映
    像を生成する映像変換手段と、 前記映像変換手段で生成された変換映像を、ネットワー
    クを介して接続された所定の映像受信装置に向けてフレ
    ーム毎に送出する映像送出手段と、 前記映像送出手段から送出される変換映像の伝送時間を
    フレーム毎に測定する伝送時間測定手段と、 前記伝送時間測定手段によって測定された過去のフレー
    ムの伝送時間に基づいて、前記映像送出手段が対象とす
    る送出対象フレームの変換映像を送出するために必要な
    伝送時間を予測して、予測伝送時間を生成する伝送時間
    予測手段と、 前記伝送時間予測手段が生成した前記送出対象フレーム
    の予測伝送時間に基づいて、前記映像変換手段が対象と
    する変換対象フレームの変換を開始するタイミングを制
    御する動作タイミング制御手段と、を備えたことを特徴
    とする映像送出装置。
  2. 【請求項2】 前記伝送時間測定手段が測定した各伝送
    時間の長さに基づいて、前記過去のフレームの送出中に
    おける前記ネットワークのジッタの発生を判断するジッ
    タ判断手段を備え、 前記伝送時間予測手段は、前記ジッタ判断手段によって
    ジッタ発生と判断された伝送時間以外の伝送時間に基づ
    いて、前記予測伝送時間を予測することを特徴とする請
    求項1記載の映像送出装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送時間測定手段が測定した伝送時
    間の長さに基づいて、前記過去のフレームの送出中にお
    ける前記ネットワークの帯域幅の変動を判断する帯域変
    動判断手段を備え、 前記伝送時間予測手段は、前記帯域変動判断手段によっ
    てネットワーク帯域幅が変動したと判断された後の伝送
    時間に基づいて、前記予測伝送時間を予測することを特
    徴とする請求項1記載の映像送出装置。
  4. 【請求項4】 前記映像変換手段で変換される映像の変
    換時間をフレーム毎に測定する変換時間測定手段と、 前記変換時間測定手段によって測定された過去のフレー
    ムの変換時間に基づいて、前記映像変換手段が対象とす
    る変換対象フレームの映像を変換するために必要な変換
    時間を予測して、予測変換時間を生成する変換時間予測
    手段と、を備え、 前記動作タイミング制御手段は、前記伝送時間予測手段
    が生成した前記送出対象フレームの予測伝送時間および
    前記変換時間予測手段が生成した前記変換対象フレーム
    の予測変換時間に基づいて、前記映像変換手段が前記変
    換対象フレームの変換を開始するタイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の映像送出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記変換時間測定手段によって測定され
    た過去のフレームの変換時間に基づいて、各フレームの
    映像を変換した際の中央演算処理装置(CPU)の負荷
    状況を測定するCPU負荷測定手段を備え、 前記変換時間予測手段は、前記変換時間測定手段によっ
    て測定された過去のフレームの変換時間と、前記CPU
    負荷測定手段が測定した負荷状況とに基づいて、前記変
    換対象フレームの予測変換時間を予測することを特徴と
    する請求項4記載の映像送出装置。
  6. 【請求項6】 前記伝送時間予測手段が生成した前記送
    出対象フレームの予測伝送時間と、前記変換時間予測手
    段が生成した前記変換対象フレームの予測変換時間とを
    比較した結果に基づいて、前記変換対象フレームの変換
    に要する計算量を変更するよう前記映像変換手段に指示
    する変換計算量変更手段を備え、 前記変換計算量変更手段は、前記送出対象フレームの予
    測伝送時間と前記変換対象フレームの予測変換時間との
    差が小さくなるよう前記映像変換手段に指示することを
    特徴とする請求項4または5記載の映像送出装置。
  7. 【請求項7】 前記伝送時間予測手段が生成した前記送
    出対象フレームの予測伝送時間と、前記変換時間予測手
    段が生成した前記変換対象フレームの予測変換時間とを
    比較した結果に基づいて、前記変換対象フレームの変換
    方式を変更するよう前記映像変換手段に指示する変換方
    式変更手段と、 前記変換方式変更手段が指示した変換方式を前記所定の
    映像受信装置に通知する変換方式通知手段と、を備え、 前記変換方式変更手段は、前記送出対象フレームの予測
    伝送時間と前記変換対象フレームの予測変換時間との差
    が小さくなる変換方式に変更するよう前記映像変換手段
    に指示することを特徴とする請求項4または5記載の映
    像送出装置。
  8. 【請求項8】 ネットワークを介して接続された映像受
    信装置に送出可能な形式に変換された変換映像を記憶す
    る変換映像記憶装置からフレーム毎に変換映像を読み出
    す映像読出手段と、 前記映像読出手段によって読み出された変換映像を、前
    記ネットワークを介して接続された所定の映像受信装置
    に向けてフレーム毎に送出する映像送出手段と、 前記映像送出手段から送出される変換映像の伝送時間を
    フレーム毎に測定する伝送時間測定手段と、 前記伝送時間測定手段によって測定された過去のフレー
    ムの伝送時間に基づいて、前記映像送出手段が対象とす
    る送出対象フレームの変換映像を送出するために必要な
    伝送時間を予測して、予測伝送時間を生成する伝送時間
    予測手段と、 前記映像読出手段が読み出した変換映像が記憶されてい
    た場所を調査する映像読出場所調査手段と、 前記変換映像記憶装置から読み出された変換映像の読出
    時間を読出時間フレーム毎に測定する読出時間測定手段
    と、 前記読出時間測定手段によって測定された過去のフレー
    ムの読出時間と、前記映像読出場所調査手段による調査
    結果とに基づいて、前記映像読出手段が対象とする読出
    対象フレームの変換映像を読み出すために必要な読出時
    間を予測して、予測読出時間を生成する読出時間予測手
    段と、 前記伝送時間予測手段が生成した前記送出対象フレーム
    の予測伝送時間と、前記読出時間予測手段が生成した前
    記読出対象フレームの予測読出時間とに基づいて、前記
    映像読出手段が前記読出対象フレームの読み出しを開始
    するタイミングを制御する動作タイミング制御手段と、
    を備えたことを特徴とする映像送出装置。
  9. 【請求項9】 前記ネットワークを介して当該映像送出
    装置と接続された、前記映像を記憶する映像送出装置か
    ら、前記ネットワークを介して前記映像を受信する映像
    取込手段と、 前記映像取込手段が受信した映像の受信時間をフレーム
    毎に測定する受信時間測定手段と、 前記受信時間測定手段によって測定された過去のフレー
    ムの受信時間に基づいて、前記映像取込手段が対象とす
    る受信対象フレームの映像を受信するために必要な受信
    時間を予測して、予測受信時間を生成する受信時間予測
    手段と、 前記伝送時間予測手段が生成した前記送出対象フレーム
    の予測伝送時間と、前記受信時間予測手段が生成した前
    記受信対象フレームの予測受信時間とに基づいて、前記
    映像取込手段が前記受信対象フレームの受信を開始する
    タイミング、前記映像変換手段が前記変換対象フレーム
    の変換を開始するタイミングおよび前記映像送出手段が
    前記送出対象フレームの送出を開始するタイミングを制
    御する処理動作制御手段と、を備えたことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6または7記載の映像送出
    装置。
  10. 【請求項10】 前記伝送時間予測手段は、 前記過去のフレームの伝送時間の標準偏差を算出するこ
    とにより標本数を調整した上で前記予測伝送時間を生成
    することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8または9記載の映像送出装置。
  11. 【請求項11】 前記伝送時間予測手段は、 前記算出した標準偏差が所定値より下回るまで、標本を
    古い順に除いていくことを特徴とする請求項10記載の
    映像送出装置。
  12. 【請求項12】 前記伝送時間予測手段は、 前記算出した標準偏差が所定より下回るまで、平均値と
    の差が最も大きな標本から除いていくことを特徴とする
    請求項10記載の映像送出装置。
  13. 【請求項13】 複数のフレームから成る映像を他の装
    置に送出するための形式に変換して、フレーム毎の変換
    映像を生成する映像変換ステップと、 前記映像変換ステップで生成された変換映像を、ネット
    ワークを介して接続された所定の映像受信装置に向けて
    フレーム毎に送出する映像送出ステップと、 前記映像送出ステップで送出される変換映像の伝送時間
    をフレーム毎に測定する伝送時間測定ステップと、 前記伝送時間測定ステップで測定された過去のフレーム
    の伝送時間に基づいて、前記映像送出ステップで対象と
    される送出対象フレームの変換映像を送出するために必
    要な伝送時間を予測して、予測伝送時間を生成する伝送
    時間予測ステップと、 前記伝送時間予測ステップで生成された前記送出対象フ
    レームの予測伝送時間に基づいて、前記映像変換ステッ
    プで対象とされる変換対象フレームの変換を開始するタ
    イミングを制御する動作タイミング制御ステップと、を
    有することを特徴とする映像送出方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータを請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9,10、11または12に記載
    の映像送出装置として機能させるための映像送出プログ
    ラムとして記録したコンピュータにより読み取り可能な
    記録媒体。
  15. 【請求項15】コンピュータを請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9,10、11または12に記載の映
    像送出装置として機能させるための映像送出プログラム
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