JP2002159178A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP2002159178A
JP2002159178A JP2000352539A JP2000352539A JP2002159178A JP 2002159178 A JP2002159178 A JP 2002159178A JP 2000352539 A JP2000352539 A JP 2000352539A JP 2000352539 A JP2000352539 A JP 2000352539A JP 2002159178 A JP2002159178 A JP 2002159178A
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winding
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JP2000352539A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換効率の向上、直流出力低電圧のクロ
スレギュレーションによる定電圧化のための電力損失の
低減。 【解決手段】 一次側においては電圧共振形コンバータ
を形成するための一次側共振回路を備え、二次側には二
次巻線及び二次側並列共振コンデンサとにより形成され
る二次側共振回路とが備えられた、いわゆる複合共振形
スイッチングコンバータの構成とする。そして二次側に
は、二次巻線の中間タップから取り出される直流出力低
電圧についての定電圧化を図るためにアクティブクラン
プ手段を備え、直流出力低電圧のレベルに応じて、補助
メインスイッチング素子の導通角を制御する。これによ
り直流出力低電圧のクロスレギュレーションによる電力
損失の低減、電力変換効率の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に電
源として備えられるスイッチング電源回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源回路として、一次側が
一石構成の電圧共振形コンバータ、二次側が半波整流方
式電圧共振回路を組み合わせた複合共振形コンバータに
おいて、二次側にアクティブクランプ回路を設け、この
アクティブクランプ回路のスイッチング素子の導通角を
制御することで、直流出力電圧を安定化する技術を、本
出願人は先に提案している。
【0003】図10の回路図は、先に本出願人が提案し
た発明に基づいて構成することのできる、先行技術とし
てのスイッチング電源回路の一例を示している。この図
に示す電源回路においては、先ず、商用交流電源(交流
入力電圧VAC)を入力して直流入力電圧を得るための整
流平滑回路として、ブリッジ整流回路Di及び平滑コン
デンサCiからなる全波整流回路が備えられ、交流入力
電圧VACの1倍のレベルに対応する整流平滑電圧Eiを
生成するようにされる。
【0004】この電源回路の一次側には、1石のスイッ
チング素子Q1によりシングルエンド動作を行う電圧共
振形コンバータ回路として、自励式の構成が示される。
この場合、スイッチング素子Q1には、高耐圧のバイポ
ーラトランジスタ(BJT;接合型トランジスタ)が採
用されている。スイッチング素子Q1のベースは、起動
抵抗RSを介して平滑コンデンサCi(整流平滑電圧E
i)の正極側に接続されて、起動時のベース電流を整流
平滑ラインから得るようにしている。
【0005】また、スイッチング素子Q1のベースと一
次側アース間には、絶縁コンバータトランスPITの一
次側に巻数1T(ターン)で施されたドライブ巻線NB
と、インダクタLB−共振コンデンサCB−ベース電流制
限抵抗RBの直列回路よりなる自励発振駆動用の直列共
振回路が接続される。この自励発振回路によってスイッ
チング素子Q1をオン/オフするスイッチング周波数f
sが生成される。例えば直列共振回路によりスイッチン
グ周波数fs=66KHzとされる。
【0006】また、スイッチング素子Q1のベースと平
滑コンデンサCiの負極(1次側アース)間に挿入され
るクランプダイオードDD1により、スイッチング素子Q
1のオフ時に流れるクランプ電流の経路を形成するよう
にされており、また、スイッチング素子Q1のコレクタ
は、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1の一
端と接続され、エミッタは接地される。
【0007】また、上記スイッチング素子Q1のコレク
タ−エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが
並列に接続されている。そしてこの場合にも、並列共振
コンデンサCr自身のキャパシタンスと、絶縁コンバー
タトランスPITの一次巻線N1側のリーケージインダ
クタンスL1とにより電圧共振形コンバータの一次側並
列共振回路を形成する。
【0008】絶縁コンバータトランスPITは、スイッ
チング素子Q1のスイッチング出力を二次側に伝送す
る。絶縁コンバータトランスPITは、例えばフェライ
ト材によるE型コアを互いの磁脚が対向するように組み
合わせたEE型コアが備えられ、このEE型コアの中央
磁脚に対して、分割ボビンを利用して一次巻線N1と、
二次巻線N2をそれぞれ分割した状態で巻装している。
そして、中央磁脚に対してはギャップを形成するように
し、これによって、所要の結合係数による疎結合が得ら
れるようにしている。
【0009】絶縁コンバータトランスPITの一次巻線
N1の一端はスイッチング素子Q1のコレクタと接続さ
れ、他端は平滑コンデンサCiの正極(整流平滑電圧E
i)と接続されている。従って、一次巻線N1に対して
は、スイッチング素子Q1のスイッチング出力が供給さ
れることで、スイッチング周波数に対応する周期の交番
電圧が発生する。
【0010】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対して、二次
側並列共振コンデンサC2が並列に接続されることで、
二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次側
並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって並
列共振回路が形成される。この並列共振回路により、二
次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧となり、従
って、二次側においては電圧共振動作が得られることと
なる。即ち、この電源回路は、一次側にはスイッチング
動作を電圧共振形とするための並列共振回路を備え、二
次側には電圧共振動作を得るための並列共振回路を備え
た「複合共振形スイッチングコンバータ」の構成を採
る。
【0011】上記のようにして形成される電源回路の二
次側に対しては、二次巻線N2に接続される二次側整流
ダイオードDO1と平滑コンデンサCO1とからなる半波整
流回路が備えられ、これにより、二次巻線N2に誘起さ
れる交番電圧のほぼ等倍レベルに対応する主たる二次側
直流出力電圧EO1を得るようにしている。またこの場
合、二次巻線N2に対しては中間タップが設けられ、二
次巻線N2のタップ出力ラインと二次側アース間の巻線
に対して、図示するようにして、整流ダイオードDO2及
び平滑コンデンサCO2から成る半波整流回路が接続され
ることで、低電圧の二次側直流出力電圧EO2を生成して
出力する。
【0012】また、この電源回路においては、二次側に
アクティブクランプ回路が備えられる。即ち二次側アク
ティブクランプ回路として、MOS−FETの補助スイ
ッチング素子Q2,クランプコンデンサC3,クランプ
ダイオードDD2を備える。また、補助スイッチング素子
Q2を駆動するための駆動回路系として、ドライブ巻線
Ng1,コンデンサCg1,抵抗Rg1を備えて成る。
【0013】補助スイッチング素子Q2のドレイン−ソ
ース間に対してはクランプダイオードDD2が並列に接続
される。その接続形態としては、クランプダイオードD
D2のアノードがソースに対して接続され、カソードがド
レインに対して接続されるようになっている。また、補
助スイッチング素子Q2のドレインはクランプコンデン
サC3を介して、二次巻線N2のタップ出力ラインと整
流ダイオードDO2のアノードとの接続点に対して接続さ
れる。また、補助スイッチング素子Q2のソースは二次
側アースに対して接続される。従って、二次側アクティ
ブクランプ回路としては、上記補助スイッチング素子Q
2、クランプダイオードDD2の並列接続回路に対して、
クランプコンデンサC3を直列に接続して成るものとさ
れる。そして、このようにして形成される回路を、二次
巻線N2に対して、更に並列に接続して構成されるもの
である。
【0014】また、補助スイッチング素子Q2の駆動回
路系としては、図示するように、補助スイッチング素子
Q2のゲートに対して、コンデンサCg1−抵抗Rg1−
ドライブ巻線Ng1の直列接続回路が接続される。この
直列接続回路は補助スイッチング素子Q2のための自励
式駆動回路を形成する。即ちこの自励式駆動回路からの
信号電圧VGSがスイッチング素子Q2のゲートに印加さ
れスイッチング動作が行われる。この場合のドライブ巻
線Ng1は、二次巻線N2の巻始め端部側に形成されてお
り、この場合の巻数としては例えば1T(ターン)とし
ている。これにより、ドライブ巻線Ng1には、一次巻
線N1に得られる交番電圧により励起された電圧が発生
する。また、この場合には、その巻方向の関係から、二
次巻線N2とドライブ巻線Ng1とは逆極性の電圧が得ら
れる。
【0015】また本例においては、二次側に備えられる
制御回路1によって、補助スイッチング素子Q2のスイ
ッチング動作がPWM制御されるようになっている。即
ち二次側直流出力電圧EO1、E02は、誤差増幅器の制御
回路1に供給され、制御回路1がそれに応じた直流制御
電圧を補助スイッチング素子Q2のゲートに印加するこ
とで、補助スイッチング素子Q2の導通角が制御され
る。これによって交流入力電圧VACや負荷電力Poの変
動に対する直流出力電圧の定電圧化が行われる。例えば
主たる直流出力電圧E01=135Vに定電圧化する。
【0016】このような回路構成において、絶縁コンバ
ータトランスPITは、EE−40、ギャップ=1mm
とされ、一次巻線N1=50T、二次巻線N2=55
T、ドライブ巻線NB=Ng1=1Tとされる。また、
起動抵抗Rs=330KΩ、抵抗RB=1Ω、コンデン
サCB=0.33μF、インダクタLB=10μH、共振
コンデンサCr=0.012μF、抵抗Rg1=10
Ω、共振コンデンサC2=0.012μF、クランプコ
ンデンサC3=0.47μFとし、スイッチング周波数
fsは66KHzである。
【0017】図11は交流入力電圧VAC=100V、負
荷電力Po=200W時の各部の動作波形を示してい
る。また図12は、交流入力電圧VAC=100Vで無負
荷時の各部の動作波形を示している。これらの図から負
荷電力Poの変動に応じて補助スイッチング素子Q2の
導通角(TON期間)が制御されることがわかる。
【0018】また図13は負荷電力Poの変動に対する
導通角(TON)及びAC/DC電力変換効率ηAC/DCの
特性を示しており、図14は交流入力電圧VACの変動に
対する導通角(TON)及びAC/DC電力変換効率ηAC
/DCの特性を示している。各図からわかるように、負荷
電力Po及び交流入力電圧VACの変動に対して補助スイ
ッチング素子Q2の導通角(TON)が、4.6μs〜1
3μsまで制御されている。またAC/DC電力変換効
率(ηAC/DC)は、負荷電力Poの低下や交流入力電圧
VACの上昇に伴って導通角(TON)が長くなると、補助
スイッチング素子Q2の導通損が増加することによって
低下することとなる。
【0019】またメインスイッチング素子Q1の両端に
発生する一次側電圧共振パルス電圧V1は、交流入力電
圧VAC=90V〜144Vの範囲で、530V〜850
Vとなるため、メインスイッチング素子Q1は900V
耐圧が必要である。また二次側のクランプ電圧V2は1
60V〜350Vであり、補助スイッチング素子Q2と
しては400V耐圧品が必要である。また、無負荷時に
はスイッチング素子Q1、Q2には、図7に電流IQ
1、IC3として示すように、鋸歯状波形の電流が流れ
ており、これらの大電流が絶縁コンバータトランスPI
Tの一次巻線N1、二次巻線N2、及び各スイッチング
素子Q1、Q2に流れるため、無効電力が大きく、この
ときの入力電力は13.5Wとなる。
【0020】また、交流入力電圧VACや負荷電流の変動
に対して主電圧(直流出力主電圧)E01=135Vにつ
いて、2次側アクティブクランプ回路の補助スイッチン
グ素子Q2の導通角制御により定電圧化をはかると、例
えば15Vとされる補助的な直流出力電圧(直流出力低
電圧)E02は、15V±1.5Vのクロスレギュレーシ
ョンとなる。直流出力低電圧E02の負荷電流が0.5A
〜1.5A変動すると、さらにクロスレギュレーション
は拡大し、15V±2.5Vとなる。そこで、低飽和電
圧の3端子レギュレータによって12Vの定電圧出力電
圧を得るためには最大で(17.5−12.0)×1.
5=8.25Wの電力損失が生じてしまい、電力変換効
率がますます低下する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上の図10の電源回
路のような構成、つまり複合共振形コンバータの二次側
のアクティブクランプ回路が、補助スイッチング素子Q
2のスイッチング周波数は一定とされ、導通角が制御さ
れることで直流出力電圧の安定化を行う構成における問
題点は、上記説明から理解されるように次のようにな
る。
【0022】・負荷電力Poの低下や交流入力電圧VAC
の上昇に伴って、2次側補助スイッチ素子Q2の導通時
間が長くなり、電力損失が増加して効率が低下する。 ・1次側スイッチング素子Q1に発生する電圧共振パル
ス電圧V1のピーク値は交流入力電圧VACに比例して上
昇するため、スイッチング素子Q1はAC100V系で
は900V耐圧、AC200系では1800V耐圧の素
子となり、高価なものが必要となる。 ・無負荷時には無効電力が多く、また重負荷時よりも電
圧共振パルス電圧V1は高くなり、補助スイッチング素
子Q2には放熱板が必要となる。 ・二次側から取り出される直流出力低電圧E02のクロス
レギュレーションが大きいために、この直流出力低電圧
E02を定電圧化するためには、3端子シリーズレギュレ
ータが必要であり、このためさらに電力損失が増加して
電力変換効率が低下する。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、スイッチング電源回路として次のよ
うに構成する。即ち、直流入力電圧をスイッチングして
出力するためのメインスイッチング素子を備えて形成さ
れるスイッチング手段と、上記スイッチング手段の動作
を電圧共振形とする一次側並列共振回路が形成されるよ
うにして備えられる一次側並列共振コンデンサと、一次
側と二次側とについて疎結合とされる所要の結合係数が
得られるようにされ、一次側に得られる上記スイッチン
グ手段の出力を二次側に伝送する絶縁コンバータトラン
スと、上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線
に対して並列に第1の二次側並列共振コンデンサを接続
することで形成される第1の二次側並列共振回路と、上
記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線に得られ
る交番電圧を入力して整流動作を行うことで直流出力主
電圧を得るように構成される第1の直流出力電圧生成手
段と、上記直流出力主電圧のレベルに応じて、上記メイ
ンスイッチング素子のスイッチング周波数及び導通角の
制御を実行することで、上記直流出力主電圧の定電圧制
御を行う第1の定電圧制御手段と、上記絶縁コンバータ
トランスに巻装した二次巻線の中間タップと二次側アー
スの間の巻線部分に対して並列に第2の二次側並列共振
コンデンサを接続することで形成される第2の二次側並
列共振回路と、上記絶縁コンバータトランスに巻装した
二次巻線の上記中間タップに得られる交番電圧を入力し
て整流動作を行うことで直流出力低電圧を得るように構
成される第2の直流出力電圧生成手段と、上記絶縁コン
バータトランスに巻装した二次巻線の中間タップと二次
側アースの間の巻線部分に対して並列に、クランプコン
デンサと補助スイッチング素子とによる直列接続回路を
備えて形成されるアクティブクランプ手段と、上記直流
出力低電圧のレベルに応じて、上記補助スイッチング素
子の導通角制御を実行することで、上記直流出力低電圧
についての定電圧制御を行うようにされる第2の定電圧
制御手段と、を備えたスイッチング電源回路を提供す
る。
【0024】上記構成によると、一次側においては電圧
共振形コンバータを形成するための一次側共振回路を備
え、二次側には、二次巻線及び二次側並列共振コンデン
サとにより形成される二次側共振回路とが備えられた、
いわゆる複合共振形スイッチングコンバータの構成が得
られる。この構成を基として、二次側には、二次巻線の
中間タップから取り出される直流出力低電圧についての
定電圧化を図るためにアクティブクランプ手段を備え、
直流出力低電圧のレベルに応じて、補助メインスイッチ
ング素子の導通角を制御する。これにより直流出力低電
圧のクロスレギュレーションによる電力損失の低減、電
力変換効率の向上を図る。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態とし
てのスイッチング電源回路の構成を示している。この図
に示す電源回路においては、先ず、商用交流電源(交流
入力電圧VAC)を入力して直流入力電圧を得るための整
流平滑回路として、ブリッジ整流回路Di及び平滑コン
デンサCiからなる全波整流回路が備えられ、交流入力
電圧VACの1倍のレベルに対応する整流平滑電圧Eiを
生成するようにされる。
【0026】上記整流平滑電圧Ei(直流入力電圧)を
入力して断続するスイッチングコンバータとしては、1
石のスイッチング素子Q1を備えて、いわゆるシングル
エンド方式によるスイッチング動作を行う電圧共振形コ
ンバータが備えられる。そしてこの場合は、1石のスイ
ッチング素子Q1によりシングルエンド動作を行う電圧
共振形コンバータ回路として、自励式の構成が採られ
る。この場合、スイッチング素子Q1には、高耐圧のバ
イポーラトランジスタ(BJT;接合型トランジスタ)
が採用されている。
【0027】スイッチング素子Q1のベースと一次側ア
ース間には、駆動巻線NB、共振コンデンサCB、ベース
電流制限抵抗RBの直列接続回路よりなる自励発振駆動
用の直列共振回路が接続される。また、スイッチング素
子Q1のベースと平滑コンデンサCiの負極(1次側ア
ース)間に挿入されるクランプダイオードDDにより、
スイッチング素子Q1のオフ時に流れるクランプ電流の
経路を形成するようにされている。なお、起動抵抗RS
は、起動時のベース電流を整流平滑ラインから得るため
に挿入されるものである。
【0028】また、上記スイッチング素子Q1のコレク
タ−エミッタ間に対しては、並列共振コンデンサCrが
並列に接続されている。そして並列共振コンデンサCr
自身のキャパシタンスと、絶縁コンバータトランスPI
Tの一次巻線N1側のリーケージインダクタンスL1とに
より電圧共振形コンバータの一次側並列共振回路を形成
する。
【0029】この図に示す直交形制御トランスPRT
は、共振電流検出巻線ND、駆動巻線NB、及び制御巻線
NCが巻装された可飽和リアクトルである。この直交形
制御トランスPRTは、スイッチング素子Q1を駆動す
ると共に、定電圧制御のために設けられる。この直交形
制御トランスPRTには、図示するようにして、共振電
流検出巻線ND、駆動巻線NBが巻装され、また、これら
2つの巻線とは直交する方向に対して制御巻線NCが巻
装される。
【0030】直交形制御トランスPRTにおいては、共
振電流検出巻線NDに得られたスイッチング出力がトラ
ンス結合を介して駆動巻線NBに誘起される。これによ
り、自励発振駆動回路を形成する直列共振回路(NB,
CB)からベース電流制限抵抗RBを介してスイッチング
素子Q1のベースにドライブ電流が出力される。これに
より、スイッチング素子Q1は、直列共振回路の共振周
波数により決定されるスイッチング周波数でスイッチン
グ動作を行うことになる。そして、そのコレクタに得ら
れるとされるスイッチング出力を絶縁コンバータトラン
スPITの一次巻線N1に伝達するようにされている。
【0031】絶縁コンバータトランスPITは、一次側
に得られるスイッチングコンバータのスイッチング出力
を二次側に伝送するために設けられる。この絶縁コンバ
ータトランスPITは、図2に示すように、例えばフェ
ライト材によるE型コアCR1、CR2を互いの磁脚が
対向するように組み合わせたEE型コアが備えられ、こ
のEE型コアの中央磁脚に対して、分割ボビンBを利用
して一次巻線N1と、二次巻線N2をそれぞれ分割した状
態で巻装している。そして、中央磁脚に対しては図のよ
うにギャップGを形成するようにしている。これによっ
て、所要の結合係数による疎結合が得られるようにして
いる。ギャップGは、E型コアCR1,CR2の中央磁
脚を、2本の外磁脚よりも短くすることで形成すること
が出来る。また、結合係数kとしては、例えば0.7〜
0.8程度という疎結合の状態を得るようにしており、
その分、飽和状態が得られにくいようにしている。
【0032】絶縁コンバータトランスPITの一次巻線
N1の巻始め端部は、図1に示すようにスイッチング素
子Q1のコレクタと接続され、巻終わり端部は検出巻線
NDを介して平滑コンデンサCiの正極(整流平滑電圧
Ei)と接続されている。従って、一次巻線N1に対し
ては、スイッチング素子Q1のスイッチング出力が供給
されることで、スイッチング周波数に対応する周期の交
番電圧が発生する。
【0033】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
第1の並列共振回路が形成される。この並列共振回路に
より、二次巻線N2に誘起される交番電圧は共振電圧と
なり、従って、二次側においては電圧共振動作が得られ
ることとなる。即ち、この電源回路は、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路を
備え、二次側には電圧共振動作を得るための並列共振回
路を備えた「複合共振形スイッチングコンバータ」の構
成を採る。
【0034】上記のようにして形成される電源回路の二
次側においては、二次巻線N2及び二次側並列共振コン
デンサC2から成る二次側並列共振回路に対して、図示
する接続形態によって、整流ダイオードDO1及び平滑コ
ンデンサCO1を接続することで半波整流回路が形成され
る。そして、この半波整流回路(DO1,CO1)によって
メインとされる二次側直流出力主電圧EO1を生成する。
この二次側直流出力主電圧EO1は、例えば135V程度
とされる。
【0035】この二次側直流出力主電圧EO1は、制御回
路1Aに対して分岐して入力される。制御回路1Aにお
いては、直流出力主電圧EO1の定電圧化のための制御信
号を生成する。即ち制御回路1Aでは、直流出力主電圧
EO1のレベルの変化に応じて、制御巻線NCに流す制御
電流(直流電流)レベルを可変するようにされている。
これによって、駆動巻線NBのインダクタンスLBが可変
されて、自励発振駆動回路内の直列共振回路の共振周波
数、つまり、スイッチング素子Q1のスイッチング周波
数が可変制御され、これによって直流出力主電圧E01を
安定化する。ここで、スイッチング周波数を可変するの
にあたってはスイッチング素子Q1がオフとなる期間TO
FFは一定とされたうえで、オンとなる期間TONを可変制
御するように動作している。本明細書では、このような
複合的な制御を「複合制御方式」ということとしてい
る。
【0036】ところで、絶縁コンバータトランスPIT
の二次側の動作としては、一次巻線N1、二次巻線N2の
極性(巻方向)と整流ダイオードDO1、DO2の接続関係
と、二次巻線N2に励起される交番電圧の極性変化によ
って、一次巻線N1のインダクタンスL1と二次巻線N2
のインダクタンスL2との相互インダクタンスMについ
て、+M(加極性)となる場合と−M(減極性)となる
場合とがある。例えば、図3(a)に示す回路と等価と
なる場合に相互インダクタンスは+Mとなり、図3
(b)に示す回路と等価となる場合に相互インダクタン
スは−Mとなる。これを、図1に示す二次側の動作に対
応させてみると、二次側の半波整流回路では、二次巻線
N2に得られる交番電圧が正極性のときに二次側整流ダ
イオード(DO1)に整流電流が流れることから、この動
作は+Mの動作モード(フォワード動作)と見ることが
できる。
【0037】なお絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1と二次巻線N2の極性は加極性結合とされても
減極性結合とされてもよい。また一次巻線N1と二次巻
線N2の捲き方向は同軸捲き或いは逆転捲きとされる。
いずれにしても、結合係数は上記のように0.7〜0.
8の疎結合とされる。
【0038】本例の電源回路では、絶縁コンバータトラ
ンスPITの二次側においては、二次巻線N2におい
て、図示するようにタップ出力が設けられる。なお、二
次巻線N2のタップ−二次側アース間の巻線部分を巻線
N3とする。そして、このタップ出力ラインと二次側ア
ース間の巻線N3に対して、二次側並列共振コンデンサ
C4が並列に接続されることで、巻線N3のリーケージ
インダクタンスL3と二次側並列共振コンデンサC4の
キャパシタンスとによって第2の並列共振回路が形成さ
れる。さらにこのような第2の二次側並列共振回路に対
して、図示する接続形態によって、整流ダイオードDO2
及び平滑コンデンサCO2を接続することで半波整流回路
が形成される。そして、この半波整流回路(DO2,CO
2)によって補助的な直流出力電圧、つまり二次側直流
出力低電圧EO2を生成する。この二次側直流出力低電圧
EO2は、例えば12V程度とされる。
【0039】また、この電源回路においては、二次側に
アクティブクランプ回路が備えられる。即ち二次側アク
ティブクランプ回路として、MOS−FETの補助スイ
ッチング素子Q2,クランプコンデンサC3,ボディダ
イオードのクランプダイオードDD2を備える。また、補
助スイッチング素子Q2を駆動するための駆動回路系と
して、ドライブ巻線Ng1,コンデンサCg1,抵抗Rg
1を備えて成る。
【0040】補助スイッチング素子Q2のドレイン−ソ
ース間に対してはクランプダイオードDD2が並列に接続
される。その接続形態としては、クランプダイオードD
D2のアノードがソースに対して接続され、カソードがド
レインに対して接続されるようになっている。また、補
助スイッチング素子Q2のドレインはクランプコンデン
サC3を介して、二次巻線N2のタップ出力ラインと整
流ダイオードDO2のアノードとの接続点に対して接続さ
れる。また、補助スイッチング素子Q2のソースは二次
側アースに対して接続される。従って、アクティブクラ
ンプ回路としては、上記補助スイッチング素子Q2、ク
ランプダイオードDD2の並列接続回路に対して、クラン
プコンデンサC3を直列に接続して成るものとされる。
そして、このようにして形成される回路を、二次巻線N
2の中間タップから二次側アースまでの巻線部分(巻線
N3)に対して、更に並列に接続して構成されるもので
ある。
【0041】また、補助スイッチング素子Q2の駆動回
路系としては、図示するように、補助スイッチング素子
Q2のゲートに対して、抵抗Rg1−コンデンサCg1−
ドライブ巻線Ng1の直列接続回路が接続される。この
直列接続回路は補助スイッチング素子Q2のための自励
式駆動回路を形成する。即ちこの自励式駆動回路からの
信号電圧スイッチング素子Q2のゲートに印加されスイ
ッチング動作が行われる。この場合のドライブ巻線Ng
1は、二次巻線N2の巻始め端部側に形成されており、こ
の場合の巻数としては例えば1T(ターン)としてい
る。これにより、ドライブ巻線Ng1には、一次巻線N1
に得られる交番電圧により励起された電圧が発生する。
また、この場合には、その巻方向の関係から、二次巻線
N2とドライブ巻線Ng1とは逆極性の電圧が得られる。
なお、ドライブ巻線Ng1としても、そのターン数は1
Tであればその動作は保証されるが、これに限定される
ものではない。
【0042】また本例においては、二次側に備えられる
制御回路1Bによって、補助スイッチング素子Q2のス
イッチング動作がPWM制御されるようになっている。
即ち二次側直流出力低電圧E02は、誤差増幅器の制御回
路1Bに供給され、制御回路1Bがそれに応じた直流制
御電圧を補助スイッチング素子Q2のゲートに印加する
ことで、補助スイッチング素子Q2の導通角が制御され
る。これによって交流入力電圧VACや負荷電力Poの変
動に対する直流出力低電圧E02の定電圧化が行われる。
【0043】このような構成の電源回路において、実験
では、共振コンデンサCr=8200pF、共振コンデ
ンサC2=8200pF、共振コンデンサC4=0.1
μF、クランプコンデンサC3=3.3μFとし、補助
スイッチング素子Q2は5A/50V耐圧の低オン抵抗
MOS−FETを採用した。
【0044】図4は交流入力電圧VAC=100V、直流
出力主電圧E01ライン(135Vライン)ラインの負荷
電力は182W、直流出力低電圧E02ライン(12Vラ
イン)の負荷電力は18W(=12V×1.5A)で、
負荷電力Po=200W時の各部の動作波形を示してい
る。また図5は、直流出力主電圧E01ライン(135V
ライン)ラインの負荷電力は32W、直流出力低電圧E
02ライン(12Vライン)の負荷電力は18W(=12
V×1.5A)で、負荷電力Po=50W時の各部の動
作波形である。さらに図6には、負荷電力Poの変動に
対する、AC/DC電力変換効率ηAC/DC、補助スイッ
チング素子Q2の導通角(TON’)の特性を示し、また
図7には、負荷電力Poの変動に対する、スイッチング
素子Q1のスイッチング周波数fs、共振電圧V1の特
性を示している。
【0045】図4,図5から、メインスイッチング素子
Q1についてはスイッチング周波数fsと導通角TONが
複合制御されていることがわかる。また、補助スイッチ
ング素子Q2については導通角(TON’)が制御され
る。図6,図7と、先行技術について説明した図13と
を比較してわかるように、本例では負荷電力Po=20
0W〜50Wの範囲でAC/DC電力変換効率ηAC/DC
を90%以上とすることができる。また交流入力電圧V
AC=144Vで共振電圧V1=750Vであり、スイッ
チング素子Q1は800V耐圧品とすることができる。
AC200V系では、1500V耐圧品で可能となる。
【0046】また、補助スイッチング素子Q2の導通角
(TON’)制御については、直流出力低電圧E02=15
V±2.5Vのクロスレギュレーション電圧12.5V
〜17.5Vを、12Vに定電圧化するためには、4μ
s〜1μsの制御範囲ととればよく、制御範囲はわずか
である。このときの補助スイッチング素子Q2の電力損
失は、直流出力低電圧E02ラインの負荷電流1.5A時
に約2Wであり、先行技術における8.25Wから6.
25Wの低減が実現されている。
【0047】図8に本発明の第2の実施の形態のスイッ
チング電源回路を示す。図8は、一次側のスイッチング
素子Q1をMOS−FETとし、これに対してICによ
る他励発振回路を設けた例である。なお、図1と同一部
分は同一符号を付し、説明を省略する。
【0048】この場合も、整流平滑電圧Ei(直流入力
電圧)を入力して断続するスイッチングコンバータとし
ては、1石のスイッチング素子Q1を備えて、いわゆる
シングルエンド方式によるスイッチング動作を行う電圧
共振形コンバータが備えられる。ここでの電圧共振形コ
ンバータは他励式の構成を採っており、MOS−FET
によるスイッチング素子Q1のドレインは、絶縁コンバ
ータトランスPITの一次巻線N1を介して平滑コンデ
ンサCiの正極と接続され、ソースは一次側アースに接
続される。
【0049】また、スイッチング素子Q1のドレイン−
ソース間に対しては、並列共振コンデンサCrが並列に
接続される。この並列共振コンデンサCrのキャパシタ
ンスと、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1
に得られるリーケージインダクタンスとによって一次側
並列共振回路を形成する。そして、スイッチング素子Q
1のスイッチング動作に応じて、この並列共振回路によ
る共振動作が得られるようにされることで、スイッチン
グ素子Q1のスイッチング動作としては電圧共振形とな
る。
【0050】また、スイッチング素子Q1のドレイン−
ソース間に対しては、MOS−FETに備えられる、い
わゆるボディダイオードによるクランプダイオードDD1
が並列に接続されていることで、スイッチング素子がオ
フとなる期間に流れるクランプ電流の経路を形成する。
【0051】スイッチング素子Q1は、発振回路2及び
ドライブ回路3を統合的に備える、例えば1つの集積回
路(IC)によるスイッチング駆動部10によって、ス
イッチング駆動される。また、このスイッチング駆動部
10は、起動抵抗Rsを介して整流平滑電圧Eiのライ
ンと接続されており、例えば電源起動時において、上記
起動抵抗Rsを介して電源電圧が印加されることで起動
するようにされている。
【0052】スイッチング駆動部10内の発振回路2で
は、制御回路1Aからの制御信号に応じた周波数の発振
動作を行って、発振信号を出力する。そして、ドライブ
回路3においてはこの発振信号をドライブ電圧に変換し
てスイッチング素子Q1のゲートに対して出力する。こ
れにより、スイッチング素子Q1は、発振回路2にて生
成される発振信号に基づいたスイッチング動作を行うよ
うにされる。従って、スイッチング素子Q1のスイッチ
ング周波数、及び1スイッチング周期内のオン/オフ期
間のデューティは、発振回路2にて生成される発振信号
に依存して決定される。そして発振回路2の発振周波数
は、制御回路1Aが直流出力主電圧E01のレベルの変化
に応じて可変するものとなっている。つまり直流出力主
電圧E01のレベルに応じて、スイッチング素子Q1のス
イッチング周波数及び導通角が可変制御され、これによ
って直流出力主電圧E01を安定化するものとなる。
【0053】絶縁コンバータトランスPITの二次側に
おいては、直流出力主電圧E01以外に、2系統の直流出
力低電圧E02、E03が得られる構成とされる。即ち、二
次巻線N2において、図示するように2つのタップ出力
が設けられる。(二次巻線N2の第1タップ−二次側ア
ース間の巻線部分を巻線N3、二次巻線N2の第2タッ
プ−二次側アース間の巻線部分を巻線N4としてい
る。)
【0054】巻線N3に対しては、上記図1と同様に、
並列共振コンデンサC4が並列に接続されて、巻線N3
のリーケージインダクタンスと二次側並列共振コンデン
サC4のキャパシタンスとによって並列共振回路が形成
され、さらに図示する接続形態によって、整流ダイオー
ドDO2及び平滑コンデンサCO2を接続することで半波整
流回路が形成される。そして、この半波整流回路(DO
2,CO2)によって直流出力低電圧EO2を生成する。こ
の二次側直流出力低電圧EO2は、例えば12V程度とさ
れる。
【0055】そして、巻線N4に対しては、巻線N3に
対する回路構成と同様に、並列共振コンデンサC5が並
列に接続されて、巻線N4のリーケージインダクタンス
と二次側並列共振コンデンサC5のキャパシタンスとに
よって並列共振回路が形成され、さらに図示する接続形
態によって、整流ダイオードDO3及び平滑コンデンサC
O3を接続することで半波整流回路が形成される。そし
て、この半波整流回路(DO3,CO3)によって直流出力
低電圧EO3を生成する。この二次側直流出力低電圧EO3
は、例えば5V程度とされる。
【0056】また、この電源回路においては、直流出力
低電圧E02ライン、EO3ラインの双方に対して、それぞ
れアクティブクランプ回路が備えられる。即ち直流出力
低電圧E02ラインについてのアクティブクランプ回路と
して、MOS−FETの補助スイッチング素子Q2,ク
ランプコンデンサC3,ボディダイオードのクランプダ
イオードDD2を備える。また、補助スイッチング素子Q
2を駆動するための駆動回路系として、ドライブ巻線N
g1,コンデンサCg1,抵抗Rg1を備えて成る。そし
てこのアクティブクランプ回路は、補助スイッチング素
子Q2とクランプコンデンサC3の直列接続回路が、巻
線N3に対して並列に接続して構成される。さらに、制
御回路1Bによって、補助スイッチング素子Q2のスイ
ッチング動作がPWM制御される。即ち二次側直流出力
低電圧E02は、誤差増幅器の制御回路1Bに供給され、
制御回路1Bがそれに応じた直流制御電圧を補助スイッ
チング素子Q2のゲートに印加することで、補助スイッ
チング素子Q2の導通角が制御される。これによって交
流入力電圧VACや負荷電力Poの変動に対する直流出力
低電圧E02の定電圧化が行われる。
【0057】また直流出力低電圧E03ラインについての
アクティブクランプ回路として、MOS−FETの補助
スイッチング素子Q3,クランプコンデンサC6,ボデ
ィダイオードのクランプダイオードDD3を備える。ま
た、補助スイッチング素子Q3を駆動するための駆動回
路系として、ドライブ巻線Ng1(上記補助スイッチン
グ素子Q2の駆動系と共用),コンデンサCg2,抵抗
Rg2を備えて成る。そしてこのアクティブクランプ回
路は、補助スイッチング素子Q3とクランプコンデンサ
C6の直列接続回路が、巻線N4に対して並列に接続し
て構成される。さらに、制御回路1Cによって、補助ス
イッチング素子Q3のスイッチング動作がPWM制御さ
れる。即ち二次側直流出力低電圧E03は、誤差増幅器の
制御回路1Cに供給され、制御回路1Cがそれに応じた
直流制御電圧を補助スイッチング素子Q3のゲートに印
加することで、補助スイッチング素子Q3の導通角が制
御される。これによって交流入力電圧VACや負荷電力P
oの変動に対する直流出力低電圧E03の定電圧化が行わ
れる。
【0058】図9は本発明の第3の実施の形態のスイッ
チング電源回路を示している。この場合、絶縁コンバー
タトランスPITの一次側の構成は図1と同様としてい
る。また二次側の構成は、各素子の接続形態は図8の例
と同様となるが、この場合は巻線N3,N4を二次巻線
N2とは切り離して設けたものである。なおドライブ巻
線Ng1は、例えば巻線N3の巻き始め端部に例えば1
Tで形成される。この例は、直流出力低電圧E02、E03
の出力電流が2A以上などの大電流の場合に好適な構成
例となる。
【0059】以上の図8,図9のような実施の形態は、
二次側において直流出力主電圧E01以外に2組以上の直
流出力低電圧(E02、E03・・・)を取り出す場合の例
であるが、これらに示すように、各直流出力低電圧ライ
ンに対して、アクティブクランプ回路を付加するように
するものである。なお、この第2、第3の実施の形態の
場合も、絶縁コンバータトランスPITのは、一次巻線
N1と二次巻線N2の極性が加極性或いは減極性、巻き
方向が同軸巻き或いは逆転捲きのいずれの組み合わせで
あっても実施可能である。
【0060】以上、実施の形態の電源回路について説明
してきたが、本発明としては上記回路構成に限定される
ものではない。例えばメインスイッチング素子Q1は、
バイポーラトランジスタに限らず、MOS−FET、B
JT、IGBT等を採用してもよい。また補助スイッチ
ング素子Q2についてもBJT、IGBT等を採用する
ことができる。さらには、例えばSIT(静電誘導サイ
リスタ)などの他の素子を採用することも考えられるも
のである。また、二次側共振回路を含んで形成される二
次側の整流回路としても、実施の形態として図示した構
成に限定されるものではなく、他の回路構成が採用され
て構わないものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明から理解されるように本発明
は、二次側にアクティブクランプ手段を備えた複合共振
形スイッチングコンバータにおいて、AC/DC電力変
換効率の向上を図ることができ、特に負荷電力が1/2
以下の軽負荷時の無効電力が大幅に低減できる。例えば
負荷電力200W時に約4W、無負荷時に11Wの入力
電力の低下が図られる。また直流出力低電圧のクロスレ
ギュレーション(電圧変動分)による定電圧化のための
電力損失を大幅に低減できる。また、メインスイッチン
グ素子の耐圧は、AC100V系の場合は900Vから
800Vへ低下でき、またAC200V系の場合は18
00Vから1500Vに低下できる。さらに補助スイッ
チング素子の耐圧は400Vから50Vに低下できる。
これらのことから、スイッチング特性の向上や電源回路
の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスイッチング電源
回路の構成を示す回路図である。
【図2】絶縁コンバータトランスの構成を示す断面図で
ある。
【図3】相互インダクタンスが+M/−Mの場合の各動
作を示す等価回路図である。
【図4】実施の形態の電源回路における要部の動作を示
す波形図である。
【図5】実施の形態の電源回路における要部の動作を示
す波形図である。
【図6】実施の形態の電源回路における負荷電力に対す
る特性の説明図である。
【図7】実施の形態の電源回路における負荷電力に対す
る特性の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源
回路の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態のスイッチング電源
回路の構成を示す回路図である。
【図10】先行技術のスイッチング電源回路の構成を示
す回路図である。
【図11】先行技術の電源回路の要部の動作を示す波形
図である。
【図12】先行技術の電源回路の要部の動作を示す波形
図である。
【図13】先行技術の電源回路についての負荷電力に対
する電力変換効率及び導通角制御の特性の説明図であ
る。
【図14】先行技術の電源回路についての交流入力電圧
に対する電力変換効率及び導通角制御の特性の説明図で
ある。
【符号の説明】
1A,1B,1C 制御回路、2 発振回路 3 ドラ
イブ回路、Q1 (メイン)スイッチング素子、Q2,
Q3 補助スイッチング素子、PIT 絶縁コンバータ
トランス、N1 一次巻線、N2 二次巻線、Cr 一
次側並列共振コンデンサ、C2,C4,C5 二次側並
列共振コンデンサ、C3,C6 クランプコンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流入力電圧をスイッチングして出力す
    るためのメインスイッチング素子を備えて形成されるス
    イッチング手段と、 上記スイッチング手段の動作を電圧共振形とする一次側
    並列共振回路が形成されるようにして備えられる一次側
    並列共振コンデンサと、 一次側と二次側とについて疎結合とされる所要の結合係
    数が得られるようにされ、一次側に得られる上記スイッ
    チング手段の出力を二次側に伝送する絶縁コンバータト
    ランスと、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線に対し
    て並列に第1の二次側並列共振コンデンサを接続するこ
    とで形成される第1の二次側並列共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線に得ら
    れる交番電圧を入力して整流動作を行うことで直流出力
    主電圧を得るように構成される第1の直流出力電圧生成
    手段と、 上記直流出力主電圧のレベルに応じて、上記メインスイ
    ッチング素子のスイッチング周波数及び導通角の制御を
    実行することで、上記直流出力主電圧の定電圧制御を行
    う第1の定電圧制御手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線の中間
    タップと二次側アースの間の巻線部分に対して並列に第
    2の二次側並列共振コンデンサを接続することで形成さ
    れる第2の二次側並列共振回路と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線の上記
    中間タップに得られる交番電圧を入力して整流動作を行
    うことで直流出力低電圧を得るように構成される第2の
    直流出力電圧生成手段と、 上記絶縁コンバータトランスに巻装した二次巻線の中間
    タップと二次側アースの間の巻線部分に対して並列に、
    クランプコンデンサと補助スイッチング素子とによる直
    列接続回路を備えて形成されるアクティブクランプ手段
    と、 上記直流出力低電圧のレベルに応じて、上記補助スイッ
    チング素子の導通角制御を実行することで、上記直流出
    力低電圧についての定電圧制御を行うようにされる第2
    の定電圧制御手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 上記第2の二次側並列共振回路と、上記
    第2の直流出力電圧生成手段と、上記アクティブクラン
    プ手段と、上記第2の定電圧制御手段とから成る構成部
    分を複数組備えたことを特徴とする請求項1に記載のス
    イッチング電源回路。
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