JP2002156897A - 発音学習装置 - Google Patents

発音学習装置

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JP2002156897A
JP2002156897A JP2000350486A JP2000350486A JP2002156897A JP 2002156897 A JP2002156897 A JP 2002156897A JP 2000350486 A JP2000350486 A JP 2000350486A JP 2000350486 A JP2000350486 A JP 2000350486A JP 2002156897 A JP2002156897 A JP 2002156897A
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JP2000350486A
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English (en)
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Kunihiro Seno
訓啓 瀬野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 学習者による発音が適正に評価されない場合
があった。 【解決手段】 発音の学習対象となる文例を学習者が読
み上げたときの音声が入力されたときに、学習者による
発音を単語単位で評価する処理(S12)と、学習者に
よる発音を文例単位で評価する処理(S13)を行う。
そして、その文例を構成する単語に発音上の重要度が設
定されていた場合に、その重要度に応じて文例単位の発
音評価点を変更する処理(S15)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外国語の会話学習
などを行う際に用いて好適な発音学習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、英会話などの必要性の高まりに伴
い、英語をはじめとする外国語の会話学習が重要視され
ている。こうした会話学習の機会は、テレビ番組やラジ
オ番組でも与えられているものの、そうした場面では、
学習者の発音の良否を第三者に評価してもらうことはで
きない。
【0003】そこで従来においては、学習者の発音を評
価する、発音評価機能を持った発音学習装置が提供され
ている。この種の発音学習装置の中には、学習者が文例
を読み上げたときの音声を、単語単位と文例単位(文例
全体)で評価し、文例全体の評価点を学習者に通知する
ものがある。
【0004】図8は従来の発音学習装置の動作手順を示
すフローチャートである。先ず、学習者の音声が入力さ
れたかどうかを判断する(ステップS1)。その後、音
声が入力されると、単語単位の発音の評価点を算出した
のち(ステップS2)、文例単位の発音の評価点を算出
する(ステップS3)。次に、文例単位の発音の評価点
が所定値未満かどうかを判断する(ステップS4)。こ
のとき、文例単位の発音評価点が所定値以上であった場
合は、文例単位の発音評価点とともに「発音が良い」と
いう意味のメッセージを表示する(ステップS5)。ま
た、文例単位の評価点が所定値未満であった場合は、文
例単位の発音評価点とともに「発音をもう一度」という
意味のメッセージを表示したのち(ステップS6)、単
語単位の発音評価点が所定値未満の単語を反転して表示
する(ステップS7)。これにより、学習者は、自分の
発音の評価を確認できるとともに、うまく発音できなか
った単語を認識することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の発音
学習装置においては、単語単位の評価点を平均化(単純
平均)したり、文例を構成する各々の単語の評価点に対
して、それぞれ単語の文字数(発音長)で重み付けして
平均化(加重平均)したりして、文例単位(文例全体)
の発音評価を行うようにしている。そのため、発音上重
要な単語(例えば、正確に発音しないと相手に意味の伝
わらない単語)の評価が良くなかったとしても、それ以
外の単語の発音評価が良ければ、文例全体として「良い
発音」と評価されるなど、評価の適正に欠ける場合があ
った。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、学習者による文
例全体の発音状態をより適正に評価することができる発
音学習装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発音学習装
置においては、発音の学習対象となる文例を学習者が読
み上げたときの音声を入力する入力手段と、文例を構成
する単語に発音上の重要度を設定する設定手段と、入力
手段によって入力された音声データと文例に対応する基
本発音データとの比較結果に基づいて発音の評価点を算
出するとともに、設定手段によって設定された重要度に
応じて評価点を変更する発音評価手段とを備えた構成を
採用している。
【0008】上記構成からなる発音学習装置において
は、発音の学習対象となる文例に対して、その文例を構
成する単語に予め設定手段によって発音上の重要度を設
定しておくことにより、実際にその文例を学習者が読み
上げたときの発音状態を発音評価手段で評価するにあた
り、入力手段によって入力された音声データと文例に対
応する基本発音データとの比較結果で算出された発音の
評価点が、予め設定された重要度に応じて変更されるよ
うになる。これにより、例えば、高い重要度に設定され
た単語の発音が良くなかった場合、或いは低い重要度に
設定された単語の発音が良くなかった場合などに、それ
ぞれの単語に設定された重要度に応じて発音の評価点を
変更(加減)することにより、文例全体の発音状態を適
正に評価することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の実施形態に係る発音学習装
置の外観図である。図1において、装置本体1の前面部
には、ディスプレイ2が設けられている。このディスプ
レイ2は、例えばドットマトリクス型の液晶ディスプレ
イ(LCD)によって構成されるものである。ディスプ
レイ2は、発音の学習メニューとなる会話選択画面や学
習対象となる文例を含む会話画面、さらには発音の評価
結果や各種の選択画面など、様々な情報を表示する。
【0011】また、装置本体1の前面部には、上記ディ
スプレイ2とともに、学習者によって操作される各種の
ボタン(カーソルボタン3,決定ボタン4,戻るボタン
5,聞くボタン6,話すボタン7,電源ボタン8)が設
けられている。さらに装置本体1には、接続コード9を
介して頭部装着タイプのイヤホン10とマイク11が接
続されている。カーソルボタン3は、ディスプレイ2上
でカーソルマーク(矢印表示、バー表示、反転表示、点
滅表示など)の位置を変えたり、表示画面を上下・左右
にスクロールさせたりするものである。決定ボタン4
は、ディスプレイ2に表示された会話選択画面からカー
ソルが指し示す会話画面に切り換えるときなどに使用す
る。
【0012】戻るボタン5は、処理の中断や、会話画面
から会話選択画面に戻るときなどに使用する。聞くボタ
ン6は、カーソルで指定されている文例の基本(模範)
となる音声を聞くときに使用する。この聞くボタン6を
押すと、上記文例の基本となる音声がイヤホン10から
出力される。話すボタン7は、カーソルで指定されてい
る文例を発音するときに使用する。学習者はこの話すボ
タン7を押した後に、カーソルで指定されている文例を
マイク11に向かって文例を読み上げる。電源ボタン8
は、装置電源を入れたり切ったりするときに使用する。
装置電源が入っていないときに電源ボタン8を押すと装
置電源が入り、逆に、装置電源が入っているときに電源
ボタン8を押すと装置電源が切れる。
【0013】図2は本発明の実施形態に係る発音学習装
置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に
おいては、CPU(中央演算処理装置)12、各種のボ
タン13、アナログ/デジタル変換器(以下、A/D)
14、ROM(リード・オンリー・メモリ)15、ディ
スプレイドライバ16、デジタル/アナログ変換器(以
下、D/A)17が、それぞれ共通のデータバス18に
接続されている。
【0014】CPU12は、ROM15に格納された制
御プログラムに従って、データバス18に接続された各
部の動作を制御するものである。ROM15には上記制
御プログラムに加えて、発音の学習に用いられる文例の
テキストデータやフォントデータ、さらには文例の基本
音声を出力するための音声データや、学習者の発音を評
価するための基本発音データなどが格納されている。各
種ボタン13は、前述したカーソルボタン3,決定ボタ
ン4,戻るボタン5,聞くボタン6,話すボタン7,電
源ボタン8などで構成されるものである。
【0015】A/D14は、マイク11から入力された
学習者の音声信号(アナログ信号)を、CPU12で処
理可能なデジタル信号に変換するものである。ディスプ
レイドライバ16は、ディスプレイ2の駆動を制御する
ものである。D/A17は、ROM15に格納された音
声データをCPU12が読み出してイヤホン10から出
力させる際に、CPU12によって送り出された音声デ
ータ(デジタル信号)をアナログの音声信号に変換する
ものである。これにより、音声信号はD/A17からイ
ヤホン10に送られ、音声として出力される。
【0016】続いて、本発明の実施形態に係る発音学習
装置の動作について説明する。先ず、基本的な動作例と
して、装置本体1の電源が入っていないときに電源ボタ
ン8を押すと、CPU12がROM15に格納されてい
る制御プログラムに従って処理を開始する。これによ
り、ディスプレイ2には、図3(A)に示すように学習
する会話を選択する会話選択画面が表示される。この会
話選択画面では、学習する会話のタイトルが並んで表示
される。画面中の矢印は、カーソルボタン3によって上
下に動かすことができる。そのため、学習者は、カーソ
ルボタン3を操作することで、会話タイトルを選択する
ことができる。
【0017】次いで、学習者は、学習したい会話タイト
ルに矢印を合わせて決定ボタン4を押す。そうすると、
ディスプレイ2の画面は、学習者によって選択された会
話タイトルに対応する会話画面に切り替わる。例えば、
図3(A)において「基本会話1」が選択されると、こ
れに対応して図3(B)に示すような会話画面に切り替
わる。ちなみに、図3(B)に示す会話画面が表示され
た状態で戻るボタン5を押すと、先の図3(A)に示す
会話選択画面に戻る。
【0018】図3(B)に示す会話画面においては、発
音の学習対象となる文例が並べて表示される。画面中の
矢印は、先ほどと同様にカーソルボタン3で上下に動か
すことができる。そのため、学習者は、カーソルボタン
3を操作することで、ディスプレイ2に表示された文例
を選択することができる。また、所望の文例に矢印を合
わせて聞くボタン6を押すと、矢印で指定された文例の
基本となる音声がイヤホン10から出力される。これに
より学習者は所望の文例を選択して発音のお手本を聞く
ことができる。
【0019】一方、図3(B)の会話画面が表示されて
いる状態で、話すボタン7を押すと、ディスプレイ2の
表示画面が図3(C)のように切り替わり、学習者のス
ピーチ待ちの状態となる。ここで学習者は矢印で指定さ
れた文例を読み上げる。こうして学習者が文例を読み上
げたときの音声はマイク11から入力される。入力され
た音声(アナログ信号)はA/D14でデジタル信号に
変換されたのち、ROM15に格納された制御プログラ
ムに基づくCPU12の処理動作によって発音の評価が
なされる。そして、学習者による文例の読み上げが終了
すると、自動的に今の学習者の発音に関する評価結果が
ディスプレイ2に表示される。
【0020】発音の評価は、例えば「100」を最高点
とした点数式で行われる。また、学習者の発音状態の合
否判定は、予め設定された所定値(閾値)を基準に行わ
れる。ここでは、合否判定用の所定値が「70」と設定
されているものとする。
【0021】上記CPU12の処理動作における発音の
評価点が所定値(70)以上であった場合は、ディスプ
レイ2の画面において、図3(D)に示すように「発音
が良い」という意味のメッセージ“Your speech is goo
d!”とともに評価点“86pt.”が表示される。これに
対して発音の評価点が所定値未満であった場合は、図3
(E)に示すように「もう一度発音してください」とい
う意味のメッセージ“Excuse me ?”とともに評価点
“67pt.”が表示され、さらに文例中の単語“Tanak
a”が反転して表示される。この反転表示された単語
は、単語単位の評価点が所定値よりも低く、学習者がう
まく発音できなかった単語を示す。
【0022】続いて、本発明の実施形態に係る発音学習
装置において、学習者の音声が入力されてから、その発
音評価が表示されるまでの処理手順について、図4のフ
ローチャートを用いて説明する。なお、以下の処理手順
は、ROM15に格納された制御プログラムに基づいて
CPU12により実行されるものである。
【0023】先ず、ステップS11においては、学習者
の音声が入力されたかどうかを判断する。その後、音声
が入力されると、単語単位の発音の評価点を算出したの
ち(ステップS12)、文例単位の発音の評価点を算出
する(ステップS13)。
【0024】ここで、単語単位の発音評価は、発音の学
習対象となる文例を構成する各々の単語毎に行われるも
ので、その評価点は、マイク11を介して入力された音
声データとROM15に格納された基本発音データとを
比較し、その比較結果を基に学習者の発音状態がどのく
らい基本発音に近似しているかどうかで算出される。例
えば、学習対象となる文例が“Nice to meet you,Mr.Ta
naka.”であるとすると、“Nice”,“to”,“meet”,
“you”,“Mr.”,“Tanaka”といった具体に、単語一つ
ひとつについて発音が評価され、その評価点が単語毎に
算出される。
【0025】一方、文例単位の発音評価は、文例全体
(Nice to meet you,Mr.Tanaka.)の発音の評価となる
もので、その評価点は、例えば、単語単位の評価点を平
均化(単純平均)したり、文例を構成する各々の単語の
評価点に対して、それぞれ単語の文字数(発音長)で重
み付けして平均化(加重平均)したりすることにより算
出される。なお、単語単位の発音評価は、文例単位の発
音評価が良くなかったときに(不合格のときに)、特に
発音が良くなかった単語を抽出する場合にも活用され
る。
【0026】その後、学習者が読み上げた文例に関し、
その文例を構成する単語に発音上の重要度が設定されて
いるかどうかを判断する(ステップS14)。発音上の
重要度に関する設定情報は、各々の文例のテキストデー
タに対応して予めROM15に格納されている。発音上
の重要度の設定手法としては様々な形態が考えられる。
例えば、発音上の重要度を「高い」、「低い」の2段階
で設定する場合や、それ以上の複数の段階(例えば、5
段階)で設定する場合などが考えられる。
【0027】また、ある文例中に含まれる単語に関し
て、発音上の重要度の高低を設定する場合の設定手法と
しても、種々の形態が考えられる。例えば、ある文例の
中で、高い重要度に設定される単語としては、その単語
を正確に発音しないと文例全体の意味が相手に正確に伝
わらない又は伝わりにくい単語や、正確に発音しないと
誤解を招きやすい単語などが考えられる。また、これ以
外にも、ある会話画面のセンテンスの中で、例えば
「R」と「L」の発音の違いを重点的に学習する場合
は、「R」や「L」の発音を含む単語が高い重要度に設
定される。
【0028】これと相反して、低い重要度に設定される
単語としては、その単語を正確に発音しなくても、文例
全体の意味が相手に問題なく伝わる又は伝わりやすい単
語や、正確に発音しなくても誤解を招きにくい単語など
が考えられる。また、これ以外にも、文例に含まれる固
有名詞などの単語や装置側で発音を評価(認識)しにく
い単語なども低い重要度に設定される。
【0029】具体的には、例えば、図3(B)の会話画
面に表示された文例のうち、“I'veheard a lot about
you.”という文例の場合は、“heard”という単語が高
い重要度に設定される。また、上述した“Nice to meet
you,Mr.Tanaka.”という文例の場合は、“Tanaka”と
いう単語(固有名詞)が低い重要度に設定される。
【0030】上記ステップS14において、発音上の重
要度が設定されていると判断した場合(発音上の重要度
が設定された単語が存在する場合)は、その設定された
重要度に応じて発音の評価点を変更する処理を行う(ス
テップS15)。ここで変更される発音の評価点は、先
のステップS13において学習者による発音を文例単位
で評価したときの評価点となる。一方、ステップS14
において、発音上の重要度が設定されていないと判断し
た場合(発音上の重要度が設定された単語が存在しない
場合)は、ステップS16に進む。
【0031】図5は発音の評価点を変更する際の処理手
順の一例を示すフローチャートである。先ず、発明者が
読み上げた文例のなかに、低い重要度に設定された単語
が存在するかどうかを判断する(ステップS151)。
【0032】ここで、低い重要度に設定された単語が存
在すると判断した場合は、その単語(低い重要度に設定
された単語)に関するステップS12での単語単位の発
音評価点が所定値(70)未満であるかどうかを判断す
る(ステップS152)。このとき、単語単位の発音評
価点が所定値未満であると判断すると、文例単位の発音
評価点を加点し(ステップS153)、単語単位の発音
評価点が所定値以上であると判断すると、ステップS1
53をパスしてステップS154に進む。その後、ステ
ップS154においては、同じ文例のなかに、高い重要
度に設定された単語が存在するかどうかを判断し、存在
する場合はステップS155に移行し、存在しない場合
はそのまま処理を抜ける。
【0033】一方、上記ステップS151において、発
明者が読み上げた文例のなかに、低い重要度に設定され
た単語が存在しないと判断した場合は、その文例中に高
い重要度に設定された単語だけが存在することになるた
め、その単語(高い重要度に設定された単語)に関する
ステップS12での単語単位の発音評価点が所定値未満
であるかどうかを判断する(ステップS155)。この
とき、単語単位の発音評価点が所定値未満であると判断
すると、文例単位の発音評価点を減点し(ステップS1
56)、単語単位の発音評価点が所定値以上であると判
断すると、ステップS156をパスして処理を抜ける。
【0034】ここで、ステップS153での評価点の加
点方法と、ステップS156での評価点の減点方法につ
いて説明する。先ず、評価点を加点する方法としては、
ステップS13で算出された文例単位の発音評価点に対
して、低い重要度に設定された単語の発音評価点と所定
値との差分を文例の単語数で割った値を加える方法(第
1の加点法)、或いは予め決められた一定の点数を加え
る方法(第2の加点法)などが考えられる。一方、評価
点を減点する方法としては、ステップS13で算出され
た文例単位の発音評価点に対して、当該発音評価点が所
定値に満たないぎりぎりの値(69)となる条件で減点
する方法(第1の減点法)、或いは予め決められた一定
の点数を減点する方法(第2の減点法)などが考えられ
る。
【0035】その後、ステップS16においては、文例
単位の発音評価点が所定値未満かどうかを判断する。こ
のとき、文例単位の発音評価点が所定値以上であると、
文例単位の評価点とともに「発音が良い」という意味の
メッセージを表示する(ステップS17)。また、文例
単位の発音評価点が所定値未満であると、文例単位の発
音評価点とともに「発音をもう一度」という意味のメッ
セージを表示したのち(ステップS18)、単語単位の
発音評価点が所定値未満の単語を反転して表示する(ス
テップS19)。
【0036】以上述べたように、発音の学習対象となる
文例に対して、その文例を構成する単語に発音上の重要
度を設定しておき、その重要度に応じて発音の評価点
(文例単位の発音評価点)を変更(加減)することによ
り、学習者が文例を読み上げたときの発音状態を、文例
全体でより適切に評価することができる。
【0037】具体的な事例として、例えば“I've heard
a lot about you.”という文例を学習者が読み上げた
ときの発音評価を単語単位及び文例単位で行ったときの
評価点が図6のようになり、“heard”という単語が発
音上の重要単語(高い重要度)に設定されていたとす
る。そうした場合、従来においては、発音上の重要単語
の評価点(単語単位の評価点)が「50」と所定値に満
たなくても、それ以外の単語の評価点が高いため、文例
単位の評価点は「86」となり、その点数がそのまま評
価結果として表示されてしまう。これに対して、本実施
形態においては、発音上の重要単語の評価点が所定値に
満たない場合に、文例単位の評価点「86」を例えば前
述の第1の減点法に従って「69」に減点する。このた
め、発音の評価結果としては、「発音をもう一度」とい
う意味のメッセージとともに文例単位の評価点が「6
9」と表示される。また、発音評価点の低い“heard”
という単語が反転して表示される。
【0038】また、例えば“Nice to meet you,Mr.Tana
ka.”という文例を学習者が読み上げたときの発音評価
を単語単位及び文例単位で行ったときの評価点が図7の
ようになり、“Tanaka”という単語が発音上の非重要単
語(低い重要度)に設定されていたとする。そうした場
合、従来においては、発音上の非重要単語の評価点(単
語単位の評価点)が「40」と所定値よりも大幅に低く
なっていると、それ以外の単語の評価点が全て所定値以
上であっても、文例単位の評価点は「67」となり、そ
の点数がそのまま評価結果として表示されるとともに、
“Tanaka”という単語が反転して表示されてしまう。こ
れに対して、本実施形態においては、発音上の非重要単
語の評価点が所定値に満たない場合に、文例単位の評価
点「67」を例えば前述の第1の加点法に従って「7
2」に加点する。このため、発音の評価結果としては、
「発音が良い」という意味のメッセージとともに文例単
位の評価点が「72」と表示される。
【0039】なお、上記実施形態においては、文例を構
成する単語に対して、発音上の重要度を「高い」「低
い」の2段階に設定した場合の処理手順を例に挙げて説
明したが、例えば、発音上の重要度を「最高」、「中
高」、「中間」、「中低」、「最低」の5段階に設定し
た場合などでは、それぞれの重要度に応じて文例単位の
評価点を適宜変更(加減)すればよい。
【0040】また、上記実施形態においては、発音上の
重要度に関する設定情報を予めROM15に格納するも
のとしたが、発音上の重要度やその重要度を設定する単
語については、装置本体1に設けられた各種ボタン13
を用いて学習者側で任意に設定できる構成としてもよ
い。かかる構成を採用することにより、例えば、学習者
自身が重点的に発音練習したい単語がある場合に、その
単語に対して発音上の重要度を高く設定することによ
り、その単語の発音が良くなるまで繰り返し発音練習を
行うことができる。その結果、例えば、学習者が苦手と
する単語の発音を、より短期間で正確に発音できるよう
になるなど、発音練習の能率を高めることが可能とな
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の発音学習装
置によれば、発音の学習対象となる文例に対して、その
文例を構成する単語に設定手段によって発音上の重要度
を設定し、その重要度に応じて発音評価手段により発音
の評価点を変更することにより、学習者による文例全体
の発音状態をより適正に評価することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る発音学習装置の外観
図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る発音学習装置のハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【図3】 発音学習に係る表示例を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る発音学習装置の処理
手順を示すフローチャートである。
【図5】 発音の評価点を変更する際の処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】 発音評価の具体的な事例を説明する図(その
1)である。
【図7】 発音評価の具体的な事例を説明する図(その
2)である。
【図8】 従来装置の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…装置本体、2…ディスプレイ、10…イヤホン、1
1…マイク、12…CPU、13…各種ボタン、15…
ROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音の学習対象となる文例を学習者が読
    み上げたときの音声を入力する入力手段と、 前記文例を構成する単語に発音上の重要度を設定する設
    定手段と、 前記入力手段によって入力された音声データと前記文例
    に対応する基本発音データとの比較結果に基づいて発音
    の評価点を算出するとともに、前記設定手段によって設
    定された重要度に応じて前記評価点を変更する発音評価
    手段とを備えることを特徴とする発音学習装置。
  2. 【請求項2】 前記発音評価手段は、前記学習者による
    発音を単語単位で評価する第1の評価手段と、前記学習
    者による発音を文例単位で評価する第2の評価手段とを
    備えることを特徴とする請求項1記載の発音学習装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記発音上の重要度を
    学習者によって任意に設定可能としてなることを特徴と
    する請求項1記載の発音学習装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記発音上の重要度を
    複数段階にわたって設定可能としてなることを特徴とす
    る請求項1記載の発音学習装置。
  5. 【請求項5】 前記発音評価手段は、前記設定手段によ
    って高い重要度に設定された単語の発音を前記第1の評
    価手段で評価したときの評価点が所定値よりも低かった
    場合に、前記第2の評価手段による発音の評価点を減点
    することを特徴とする請求項2記載の発音学習装置。
  6. 【請求項6】 前記発音評価手段は、前記設定手段によ
    って低い重要度に設定された単語の発音を前記第1の評
    価手段で評価したきの評価点が所定値よりも低かった場
    合に、前記第2の評価手段による発音の評価点を加点す
    ることを特徴とする請求項2記載の発音学習装置。
JP2000350486A 2000-11-17 2000-11-17 発音学習装置 Pending JP2002156897A (ja)

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