JP2002156474A - 電子機器及び電子機器の制御方法 - Google Patents

電子機器及び電子機器の制御方法

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JP2002156474A
JP2002156474A JP2000353358A JP2000353358A JP2002156474A JP 2002156474 A JP2002156474 A JP 2002156474A JP 2000353358 A JP2000353358 A JP 2000353358A JP 2000353358 A JP2000353358 A JP 2000353358A JP 2002156474 A JP2002156474 A JP 2002156474A
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electronic device
power generation
unit
electric energy
power
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JP2000353358A
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Teruhiko Fujisawa
照彦 藤沢
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 節電モードにおける電気エネルギ量の低下を
防止し、再起動時の作動開始を迅速に行う。 【解決手段】 電子時計1が節電モードにあるときに、
所定の時間が経過したら、制御回路23への電源電圧V
ssの電圧供給を停止し、大容量コンデンサ48に蓄えら
れた電気エネルギが無駄に消費されるのを抑える。これ
により、発電装置40が発電を開始したときに迅速に電
子時計1を再起動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器及び電子
機器の制御方法に係り、特に電子機器の動作モードを駆
動モードと節電モードとに切換えられる電子機器及び電
子機器の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の一例として電子式の腕
時計があり、この腕時計には電源手段が内蔵され、この
電源手段は、回転錘を有する発電装置と、該発電装置か
ら発生する電気エネルギを貯める蓄電手段(大容量コン
デンサ)とによって大略構成されている。そして、この
種の電子時計は、コンデンサから放電される電気エネル
ギを用いて時刻表示ユニットで時刻表示を行うことによ
り、電池交換を行うことなく、長時間に亘って時計の動
作を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように発電装置を
有する電源手段を内蔵した電子時計は、安定した電気エ
ネルギを長時間に亘って供給するため、発電装置が所定
時間以上非発電状態、または非携帯状態にある場合に
は、これらの状態を検出して、当該電子時計の動作モー
ドを、時刻表示を行う駆動モード(表示モード)から時
刻表示を行わない節電モードに切換えるようにしてい
た。
【0004】ここで、電子時計における節電モードにお
いては、時刻表示は行わずに、現時刻をカウントするた
めの制御回路にのみ電気エネルギを供給している。一
方、通常の時刻表示を行う表示モード(駆動モード)で
は、制御回路に電気エネルギを供給すると共に、例えば
アナログ時計の場合には、指針を駆動する駆動回路にも
電気エネルギを供給している。
【0005】また、節電モードにある電子時計を、ユー
ザが腕に付けて再び発電を開始すると、節電モードから
表示モードに切換り、時刻表示ユニットでは、カウンタ
に記憶されたデータを元にその表示を現時刻に復帰させ
るようにしている。例えば、指針を用いたアナログ時計
にあっては、この指針を早送りして現時刻に素早く復帰
させていた。
【0006】ところが、電子時計が節電モード(非発電
時間)を長時間に渡って続行した場合には、大容量コン
デンサに蓄電された電気エネルギが漸次消費され、大容
量コンデンサに電気エネルギが殆ど残っていない場合に
は、現時刻への復帰が不可能となるばかりでなく、時刻
表示ユニット自体が再起動するために必要な電気エネル
ギを蓄えるのに時間がかかってしまい、電子時計1の起
動性が悪くなる虞れがあった。
【0007】本発明の目的は、上述した事情に鑑みて、
節電モード時で、ユーザーが長期に渡って携帯せず使用
状態にならない場合は、電気エネルギの消費を低減して
電源手段の電気エネルギを保持し、被駆動手段を迅速に
再起動させることのできる電子機器及び電子機器の制御
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1に記載の発明は、電気エネルギを供給す
る充電可能な電源手段と、該電源手段から供給される電
気エネルギによって作動し、駆動信号を出力する駆動制
御手段と、該駆動信号を受けて駆動される被駆動手段
と、予め設定された第1の条件に基づいて該被駆動手段
の動作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モ
ードとに切換えるモード切換手段と、該モード切換手段
によって節電モードにあるときに、所定の時間が経過し
たか否かを判定する第2の条件に基づいて前記駆動制御
手段の動作を停止させる動作停止手段とを具備すること
を特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子機器において、前記動作停止手段は、前記電源手段か
ら前記駆動制御手段に向けて供給される電気エネルギを
停止することを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の電
子機器において、前記駆動制御手段は、前記電源手段か
ら供給される電気エネルギによって作動し制御信号を出
力する制御回路と、前記電源手段から供給される電気エ
ネルギによって作動し制御信号を受けて駆動信号を前記
被駆動手段に向けて出力する駆動回路とによって構成
し、前記モード切換手段は、前記駆動モードにおいては
前記制御回路と駆動回路とに電気エネルギを供給し、節
電モードにおいては前記制御回路にのみ電気エネルギを
供給することを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の電
子機器において、前記電源手段は、外部エネルギを電気
エネルギに変換する発電手段と、該発電手段から供給さ
れる電気エネルギを蓄えて、電気エネルギを前記駆動制
御手段に向けて供給する蓄電手段とを具備することを特
徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の電
子機器において、前記蓄電手段は、二次電源またはコン
デンサによって構成したことを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4記載の電
子機器において、前記発電手段が発電状態にあるか否か
を検出する発電状態検出手段を設け、前記第1の条件
は、該発電状態検出手段によって前記発電手段が発電状
態にあるか否かであることを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の電
子機器において、前記発電状態検出手段は、前記発電手
段から出力される電気エネルギの量が判定エネルギ量を
越えたか否かを判定するエネルギ量判定手段と、該エネ
ルギ量判定手段によって電気エネルギ量が判定エネルギ
量を越えている継続時間が判定時間値を越えているか否
かを判定する発電時間判定手段とを備えることを特徴と
している。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1記載の電
子機器において、当該電子機器が携帯状態にあるか否か
を検出する携帯状態検出手段を設け、前記第1の条件
は、前記被駆動手段の動作モードを前記駆動モードから
前記節電モードに切換える際には、該携帯状態検出手段
によって当該電子機器が非携帯状態にあることを検出
し、電子機器が非携帯状態にある時間が所定時間を継続
したか否かであり、前記被駆動手段の動作モードを前記
節電モードから前記駆動モードに切換える際には、前記
携帯状態検出手段によって電子機器が非携帯状態から携
帯状態に切換ったか否かであることを特徴としている。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項4記載の電
子機器において、前記発電手段が発電状態にあるか否か
を検出する発電状態検出手段を設け、さらに前記動作停
止手段によって前記駆動制御手段の動作が停止状態にあ
るときに、予め設定された第3の条件に基づいて前記駆
動制御手段の動作を開始する動作開始手段を設け、前記
第3の条件は、前記発電状態検出手段によって前記発電
手段が発電を開始したか否かであることを特徴としてい
る。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
電子機器において、前記第3の条件による発電の開始
は、前記発電手段から出力される電気エネルギの量が再
起動可能なエネルギ量を越え、この状態を所定時間継続
したか否かであることを特徴としている。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
電子機器において、当該電子機器が携帯状態にあるか否
かを検出する携帯状態検出手段を設け、さらに前記動作
停止手段によって前記駆動制御手段の動作が停止状態に
あるときに、予め設定された第3の条件に基づいて前記
駆動制御手段の動作を開始する動作開始手段を設け、前
記第3の条件は、前記携帯状態検出手段によって当該電
子機器が非携帯状から携帯状態に切換ったか否かである
ことを特徴としている。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の電子機器において、前記第3の条件による非携帯状態
から携帯状態への切換わりは、非携帯状態から携帯状態
に切換った後に携帯状態にある時間が所定時間継続した
か否かであることを特徴としている。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項1記載の
電子機器において、ユーザが外部から操作する外部操作
入力手段を設け、該外部操作入力手段の操作状況に基づ
いて、前記モード切換手段による前記駆動モードと前記
節電モードとの切換えを行うことを特徴としている。
【0021】請求項14記載の発明は、請求項1記載の
電子機器において、ユーザが外部から操作する外部操作
入力手段を設けると共に、前記動作停止手段によって前
記駆動制御手段の動作が停止状態にあるときに、該外部
操作入力手段の操作状況に基づいて、前記駆動制御手段
の動作を開始する動作開始手段を設けることを特徴とし
ている。
【0022】請求項15記載の発明は、請求項1乃至請
求項14の何れかに記載の電子機器において、前記被駆
動手段は、時刻表示を行う時刻表示手段を有することを
特徴としている。
【0023】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の電子機器において、前記駆動制御手段にはモード切換
手段によって被駆動手段の動作モードを前記節電モード
から前記駆動モードに切換わるとき、時刻表示を現時刻
に復帰するための復帰動作を行う現時刻復帰手段を備え
ることを特徴としている。
【0024】請求項17記載の発明は、請求項15記載
の電子機器において、前記時刻表示手段は、時刻表示用
の指針と、該指針を運針するモータとを有し、前記現時
刻復帰手段は、前記モータによって指針の運針を通常運
針速度よりも高速となる高速運針速度で復帰させること
を特徴としている。
【0025】請求項18記載の発明は、請求項1記載の
電子機器において、前記駆動制御手段は、前記電源手段
から供給される電気エネルギによって作動し制御信号を
出力する制御回路と、前記電源手段から供給される電気
エネルギによって作動し制御信号を受けて駆動信号を前
記被駆動手段に向けて出力する駆動回路とによって構成
し、前記制御回路は、基本パルスを発生する発振回路を
備え、前記動作停止手段は、該発振回路の動作を停止す
ることを特徴としている。
【0026】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の電子機器において、前記動作停止手段は、前記発振回
路への電気エネルギの供給を停止することを特徴として
いる。
【0027】請求項20記載の発明は、請求項1記載の
電子機器において、前記駆動制御手段は、前記電源手段
から供給される電気エネルギによって作動し制御信号を
出力する制御回路と、前記電源手段から供給される電気
エネルギによって作動し制御信号を受けて駆動信号を前
記被駆動手段に向けて出力する駆動回路とによって構成
し、前記制御回路は、基本パルスを発生する発振回路
と、該発振回路から出力される基本パルスを分周する分
周回路と、発振回路と分周回路とのうち少なくとも一方
の回路を駆動させるため、電源電圧よりも低い定電圧を
発生する定電圧発生回路とを具備し、前記動作停止手段
は、前記発振回路または分周回路の動作を停止すること
を特徴としている。
【0028】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の電子機器において、前記動作停止手段は、前記定電圧
発生回路への電気エネルギの供給を停止することを特徴
としている。
【0029】請求項22記載の発明は、電気エネルギを
供給する充電可能な電源ユニットと、該電源ユニットか
ら供給される電気エネルギによって作動され、駆動信号
を出力する駆動制御ユニットと、該駆動制御ユニットか
ら出力される駆動信号を受けて駆動される被駆動ユニッ
トとを有する電子機器の制御方法であって、予め設定さ
れた第1の条件に基づいて該被駆動ユニットの動作モー
ドを、駆動モードと節電モードとに切換えるモード切換
工程と、該モード切換工程によって節電モードにあると
きに、所定の時間を経過したか否かを判定する第2の条
件に基づいて前記駆動制御ユニットの動作を停止する動
作停止工程とを具備することを特徴としている。
【0030】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の電子機器の制御方法において、前記電源ユニットは、
外部エネルギを電気エネルギに変換する発電装置と、該
発電装置から供給される電気エネルギを蓄えて、該電気
エネルギを前記駆動制御ユニットに供給する蓄電装置と
を備え、前記発電装置が発電状態にあるか否かを判定す
る発電状態検出工程を有し、前記第1の条件は、該発電
状態検出工程によって前記発電装置が発電状態にあるか
否かであることを特徴としている。
【0031】請求項24記載の発明は、請求項23記載
の電子機器の制御方法において、前記発電状態検出工程
は、前記発電装置から出力される電気エネルギの量が判
定エネルギ量を越えたか否かを判定するエネルギ量判定
工程と、該エネルギ量判定工程によって電気エネルギ量
が判定エネルギ量を越えている継続時間が判定時間値を
越えているか否かを判定する発電時間判定工程とを具備
することを特徴としている。
【0032】請求項25記載の発明は、請求項22記載
の電子機器の制御方法において、当該電子機器が携帯状
態にあるか否かを検出する携帯状態検出工程を有し、前
記第1の条件は、前記被駆動ユニットの動作モードを前
記駆動モードから前記節電モードに切換える際には、該
携帯状態検出工程によって当該電子機器が非携帯状態に
あることを検出し、当該電子機器が非携帯状態にある時
間が所定時間を継続したか否かであり、前記駆動ユニッ
トの動作モードを前記節電モードから前記駆動モードに
切換える際には、前記携帯状態検出工程によって非携帯
状態から携帯状態に切換ったか否かであることを特徴と
している。
【0033】請求項26記載の発明は、請求項22記載
の電子機器の制御方法において、前記電源ユニットは、
外部エネルギを電気エネルギに変換する発電装置と、該
発電装置から供給される電気エネルギを蓄えて、該電気
エネルギを前記駆動制御ユニットに供給する蓄電装置と
を備え、前記発電装置が発電状態にあるか否かを検出す
る発電状態検出工程を有し、さらに前記動作停止工程に
よって前記駆動制御ユニットの動作が停止状態にあると
きに、予め設定された第3の条件に基づいて駆動制御ユ
ニットの動作を開始する動作開始工程を設け、前記第3
の条件は、前記発電状態検出工程によって前記発電装置
が発電を開始したことを検出したか否かであることを特
徴としている。
【0034】請求項27記載の発明は、請求項22記載
の電子機器の制御方法において、前記電源ユニットは、
外部エネルギを電気エネルギに変換する発電装置と、該
発電装置から供給される電気エネルギを蓄えて、該電気
エネルギを前記駆動制御ユニットに供給する蓄電装置と
を備え、当該電子機器が携帯状態にあるか否かを検出す
る携帯状態検出工程を有し、さらに前記動作停止工程に
よって前記駆動制御ユニットの動作が停止状態にあると
きに、予め設定された第3の条件に基づいて駆動制御ユ
ニットの動作を開始する動作開始工程を設け、前記第3
の条件は、前記携帯状態検出工程によって当該電子機器
が非携帯状態から携帯状態に切換ったか否かであること
を特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態について説明する。 [1] 概要構成 図1に、本発明の一実施形態に係る電子時計1の概略構
成を示す。
【0036】電子時計1は腕時計であって、ユーザは装
置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用する
ようになっている。
【0037】本実施形態による電子時計1は、交流電力
を発電する発電部Aと、発電部Aから出力される交流電
圧を整流すると共に昇圧した電圧を蓄電し、各構成部分
へ電気エネルギを供給する電源部Bと、発電部Aの発電
状態を検出する発電状態検出部91(図2参照)と、該
発電状態検出部91から出力される検出結果に基づいて
装置全体を制御する制御回路23と、秒針55をステッ
ピングモータ10を用いて駆動する秒針運針機構CS
と、分針および時針をステッピングモータを用いて駆動
する時分針運針機構CHMと、前記制御回路23から出力
される制御信号を受けて秒針運針機構CSを駆動する秒
針駆動部30Sと、制御回路23から出力される制御信
号を受けて時分針運針機構CHMを駆動する時分針駆動部
30HMと、電子時計1の動作モードを時刻表示モードか
らカレンダ修正モード、時刻修正モード或いは強制的に
後述する節電モードに移行させるための指示操作を行う
外部入力装置100(図2参照)とを具備して大略構成
されている。
【0038】ここで、制御回路23は、発電部Aの発電
状態に応じて、制御回路23と運指機構CS,CHMの駆
動部30S ,30HM(駆動回路)に給電することによ
り、時刻表示を行う表示モード(動作モード)と、秒針
運針機構CSおよび時分針運針機構CHMへの給電を停止
して前記制御回路23に対してのみ給電を行う節電モー
ドとに切換えるようになっている。また、制御回路23
では、ユーザが電子時計1を手に持ってこれを振って発
電を行い、所定の発電電圧を越えたことが検出されるこ
とにより、節電モードから表示モードに切換えるように
なっている。 [2] 詳細構成 以下、電子時計1の各構成部分について説明する。な
お、制御回路23については機能ブロックを用いて後述
する。 [2.1] 発電部 まず、発電部Aについて説明する。
【0039】発電部Aは、発電装置40、回転錘45お
よび増速用ギア46を備えて構成されている。
【0040】発電装置40としては、発電用ロータ43
が発電用ステータ42の内部で回転し発電用ステータ4
2に接続された発電コイル44に誘起された電力を外部
に供給できる電磁誘導型の交流発電装置が採用されてい
る。
【0041】また、回転錘45は、発電用ロータ43に
運動エネルギを伝達する手段として機能する。そして、
この回転錘45の動きが増速用ギア46を介して発電用
ロータ43に伝達される。
【0042】この回転錘45は、腕時計型の電子時計1
では、ユーザの腕の動きなどを捉えて装置内で旋回でき
るようになっており、ユーザの生活に関連した外部のエ
ネルギを利用して発電を行い、その電力を用いて電子時
計1を駆動している。 [2.2] 電源部 次に、電源部Bについて説明する。
【0043】電源部Bは、過大電圧が後段の回路に印加
されるのを防止するためのリミッタ回路LMと、整流回
路として作用するダイオード47(例えば、ショットキ
ーダイオード、シリコンダイオード、IC内蔵のMOS
FETの寄生ダイオード等)と、大容量コンデンサ48
と、昇降圧回路49とを備えている。また、前記整流回
路はトランジスタ等のスイッチング素子を用いた能動素
子であってもよい。
【0044】昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49
a、49bおよび49cを用いて構成され、入力される
大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを受けて、多段階
の昇圧および降圧を行い低電位側電圧となる電源電圧V
ssを出力するようになっている。そして、昇降圧回路4
9は、制御回路23から出力される制御信号φ11によ
って、充電電圧Vcを電源電圧Vssに昇降圧し、この電
源電圧Vssを、制御回路23の集積回路部23A、パル
ス合成回路22および秒針駆動部30S,時分針駆動部
30HMに供給するものである。
【0045】ここで、電源部Bは、Vdd(高電位側電
圧)を基準電位(GND)に取り、Vss(低電位側電
圧)を電源電圧として生成している。 [2.3] 運針機構 次に運針機構CS、CHMについて説明する。 [2.3.1] 秒針運針機構 まず、秒針運針機構CSについて説明する。
【0046】ここで、秒針運針機構CSに用いられてい
るステッピングモータ10は、パルスモータ、階動モー
タ或いはデジタルモータなどとも称され、デジタル制御
装置のアクチュエータとして多用され、該ステッピング
モータ10は、パルス信号によって駆動されるものであ
る。また近年、携帯に適した小型の電子機器或いは情報
機器用のアクチュエータとして小型、軽量化されたこの
種のステッピングモータが多く採用されている。また、
このような電子機器としては、電子時計、時間スイッ
チ、クロノグラフといったものが代表として上げられ
る。
【0047】本実施形態のステッピングモータ10は、
秒針駆動部30Sから供給される駆動パルスによって磁
力を発生する駆動コイル11と、この駆動コイル11に
よって励磁されるステータ12と、ステータ12の内部
において励磁される磁界により回転するロータ13とを
備えている。
【0048】また、ロータ13は、ディスク状の2極の
永久磁石を有するPM型(永久磁石回転型)で構成さ
れ、ステータ12には、駆動コイル11で発生した磁力
による異なった磁極が、ロータ13回りのそれぞれの相
(極)15および16に発生する磁気飽和部17が設け
られている。
【0049】さらに、ロータ13の回転方向を規定する
ために、ステータ12内周の適当な位置には内ノッチ1
8が設けられており、コギングトルクを発生させてロー
タ13を適当な位置に停止させるようにしている。
【0050】そして、ステッピングモータ10によるロ
ータ13の回転は、ロータ13に噛合された秒中間車5
1および秒車(秒指示車)52からなる輪列50によっ
て秒針55に伝達され、該秒針55によって秒表示がな
されている。 [2.3.2] 時分運針機構 次に、時分針運針機構CHMについて説明する。時分運針
機構CHMに用いられているステッピングモータ60は、
ステッピングモータ10とほぼ同様の構成となってい
る。
【0051】本実施形態のステッピングモータ60は、
時分駆動部30HMから供給される駆動パルスによって磁
力を発生する駆動コイル61と、この駆動コイル61に
よって励磁されるステータ62と、さらにステータ62
の内部において励磁される磁界により回転するロータ6
3とを備えている。
【0052】また、ロータ63は、ディスク状の2極の
永久磁石を有するPM型(永久磁石回転型)で構成され
ている。さらに、ステータ62には、駆動コイル61で
発生した磁力による異なった磁極が、ロータ63回りの
それぞれの相(極)65および66に発生する磁気飽和
部67が設けられている。
【0053】さらに、ロータ63の回転方向を規定する
ために、ステータ62内周の適当な位置には内ノッチ6
8が設けられており、コギングトルクを発生させてロー
タ63を適当な位置で停止させるようにしている。
【0054】そして、ステッピングモータ60のロータ
63の回転は、ロータ63に噛合された四番車71、三
番車72、二番車(分指示車)73、日の裏車74およ
び筒車(時指示車)75からなる輪列70によって各針
に伝達される。二番車73には分針76が接続され、さ
らに筒車75には時針77が接続されている。ロータ6
3の回転に連動してこれらの各針によって時分が表示さ
れる。
【0055】なお、輪列70には、図示しない年月日
(カレンダ)などの表示を行うための伝達系(例えば、
日付表示を行う場合には、筒中間車、日回し中間車、日
回し車、日車等)を接続することも勿論可能である。こ
の場合、カレンダ修正系輪列(例えば、第1カレンダ修
正伝え車、第2カレンダ修正伝え車、カレンダ修正車、
日車等)を追加して設ければよい。 [2.4] 秒針駆動部及び時分針駆動部 次に、秒針駆動部30Sおよび時分針駆動部30HMにつ
いて説明する。ここでは、秒針駆動部30Sおよび時分
針駆動部30HMは同様の構成であるので、秒針駆動部3
0Sについてのみ、図1を参照しつつ説明する。
【0056】ここで、秒針駆動部30Sは、制御回路2
3の制御下でステッピングモータ10に様々な駆動パル
スを供給するものである。
【0057】また、秒針駆動部30Sは、直列に接続さ
れたPチャンネル型のトランジスタ33aとNチャンネ
ル型のトランジスタ32a、およびPチャンネル型のト
ランジスタ33bとNチャンネル型のトランジスタ32
bによって構成されたブリッジ回路を備えており、秒針
駆動部30Sは、トランジスタ33aおよび33bとそ
れぞれ並列に接続された回転検出用抵抗35aおよび3
5bと、これらの抵抗35aおよび35bにチョッパパ
ルスを供給するためのサンプリング用のPチャンネル型
のトランジスタ34a,34bとを備えている。
【0058】これにより、秒針駆動部30Sは、これら
のトランジスタ32a,32b,33a,33b,34
aおよび34bの各ゲート電極に制御回路23からそれ
ぞれのタイミングで極性およびパルス幅の異なる制御パ
ルスを印加することにより、駆動コイル11に極性の異
なる駆動パルスを供給したり、或いはロータ13の回転
検出用および磁界検出用の誘起電圧を励起する検出用の
パルスを供給している。 [2.5] 制御回路 次に、制御回路23の構成について図2を参照しつつ説
明するに、この図2の機能ブロック図は、制御回路23
とその周辺構成を示している。
【0059】ここで、制御回路23は、パルス合成回路
22、モード設定部90、時刻情報記憶部96、駆動制
御回路24等を具備している。また、前記モード設定部
90、時刻情報記憶部96、駆動制御回路24等は電源
電圧Vssで駆動されるVss駆動部23Aによってチップ
化され、該Vss駆動部23Aには昇降圧回路49の電源
電圧Vssが供給される。さらに、パルス合成回路22に
は、定電圧発生回路(図示せず)から出力される定電圧
が供給される。なお、定電圧発生回路は電源電圧Vssを
受けて安定した定電圧を発生するものである。
【0060】また、パルス合成回路22は、水晶振動子
などの基準発振源21を用いて安定した周波数の基準パ
ルスを発振する発振回路と、基準パルスを分周する分周
回路と、分周パルスと基準パルスとを合成してパルス幅
やタイミングの異なるパルス信号を発生する合成回路と
を備えて構成されている。ここで、該パルス合成回路2
2には定電圧が供給され、該定電圧は、電源部Bから出
力される電源電圧Vss(充電電圧Vc)を受けて定電圧
を出力する定電圧回路(図示せず)から発生される。一
方、パルス合成回路22は、電源電圧(定電圧)の供給
が停止された場合には、パルス信号の発生を停止し、制
御回路23全体の動作を停止する。
【0061】次に、モード設定部90は、発電状態検出
部91と、発電状態の検出のために用いる設定値を切換
える設定値切換部95と、大容量コンデンサ48の充電
電圧Vcを検出する電圧検出回路92と、発電状態に応
じて時刻表示のモードを制御すると共に充電電圧Vcに
基づいて昇圧倍率を制御する中央制御回路93と、モー
ドを記憶するモード記憶部94とを備えて構成されてい
る。この発電状態検出部91は、発電装置40の起電圧
Vgenと設定電圧値V0とを比較することにより、発電状
態にあるか否かを判断する第1の検出回路97と、該第
1の検出回路97によって発電装置40が発電状態にあ
る時間を発電継続時間Tgenとして、この時間Tgenと設
定時間値T0とを比較することにより、安定した発電状
態を判断する第2の検出回路98とを備えている。
【0062】ここで、図9を参照しつつ発電状態検出部
91の具体的な回路構成について説明する。図10は、
全波整流を行う場合の発電検出回路の周辺の回路構成例
である。
【0063】図10においては、発電状態検出部91
と、発電状態検出部91の周辺回路として、交流発電を
行う発電装置40と、発電装置40から出力される交流
電流を整流して直流電流に変換する整流回路部47と、
整流回路部47から出力される直流電流により蓄電する
高容量二次電源48と、を図示している。
【0064】発電状態検出部91は、発電装置40の第
1出力端子AG1の電圧V1と高容量二次電源48の高
電位側端子電圧VDDとを比較して、第1比較結果データ
DC1を出力する第1コンパレータCOMP1Aと、発電装置4
0の第2出力端子AG2の電圧V2と高容量二次電源4
8の高電位側端子電圧VDDとを比較して、第2比較結果
データDC2を出力する第2コンパレータCOMP2Aと、第1
比較結果データDC1と第2比較結果データDC2の論理和
をとって、発電検出データDDETとして出力するOR回
路OR1と、を備えて構成されている。
【0065】発電状態検出部91は、発電装置40によ
り発電がなされると、発電装置40の発電状態およびL
Mの動作状態に基づいて高容量二次電源48を充電可能
な発電がなされているか否かを判別し、発電周期に応じ
た周波数を有する発電検出データDDETを中央制御回路
93に出力することとなる。
【0066】ここで、図3を参照しつつ発電状態検出部
91の具体的な回路構成について説明する。この発電状
態検出回路部91は、高電位側電圧Vddを有する信号線
と低電位側電圧Vssを有する信号線との間に、直列接続
されたトランジスタ91Aおよびコンデンサ91Bと、
該コンデンサ91Bの両端に接続されたプルダウン抵抗
91Cと、前記トランジスタ91Aとコンデンサ91B
との接続点91Dに接続された検出用インバータ91E
と、大容量コンデンサ48のプラス側とVddとの間に接
続された充電電流検出回路DETとから構成されている。
【0067】そして、整流回路47から大容量コンデン
サ48に向けて充電電流が流れることにより、充電電流
検出回路DETにも電流が流れ、例えば充電電流検出回路D
ETがダイオードによって構成されている場合には、順方
向電圧VFが発生する。この電圧VFがトランジスタ91
Aのしきい値電圧Vthよりも大きい場合には、該トラン
ジスタ91Aがオン状態となりコンデンサ91Bが充電
される。さらに、接続点91Dの電圧VAは、低電位側
電圧Vssから高電位側電圧Vddに近づき、プルダウン抵
抗91Cによって、ある程度この状態が継続することに
より、電圧VAの電位が検出用インバータ91Eのしき
い値を越えて、出力が“L”から“H”に切換わる。
【0068】このように発電状態検出部91を構成する
ことにより、トランジスタ91Aのしきい値電圧Vth、
プルダウン抵抗91Cさらに検出用インバータ91Eの
しきい値を適宜に選択することで、後述する設定電圧値
V0と設定時間値T0とを設定し、発電装置40の発電状
態を検出するようにしている。
【0069】そして、発電状態検出部91では、第1の
検出回路97と第2の検出回路98との両方の条件を満
足すると、発電部Aが発電状態であると判断するように
なっている。ここで、設定電圧値V0は、Vdd(=GN
D)を基準としたときの負電圧であり、Vddからの電位
差を示している。
【0070】ここで、第1の検出回路97に用いられる
設定電圧値V0は、設定値切換部95によって切換制御
されるもので、該設定値切換部95は、表示モードから
節電モードに切換わると、第1の検出回路97に用いる
設定電圧値V0の値を変更する。即ち本例においては、
表示モードにあるときには設定電圧値Va、節電モード
にあるときには設定電圧値Vbとし、この関係はVa<V
bに設定されている。従って、節電モードから表示モー
ドへ切換えるためには、大きな発電が必要とされる。な
お、設定値切換部95によって第2の検出回路98に用
いられる設定時間値T0を切換えるようにしてもよい。
【0071】また、中央制御回路93は、検出回路9
7,98で発電が検出されない非発電時間Tnを計測す
る非発電時間計測回路99を備えており、非発電時間T
nが所定の設定時間以上継続すると表示モードから節電
モードに移行するようになっている(第1の条件)。
【0072】一方、節電モードから表示モードへの復帰
は、発電状態検出部91によって、発電部Aが発電状態
にあることが検出され、かつ、大容量コンデンサ48の
充電電圧Vcが節電モードから表示モードに復帰するの
に必要な電気エネルギが十分残っているという条件(第
1の条件)が整うと実行される。
【0073】しかし、節電モードにある状態で、リミッ
タ回路が動作(オン)していると、通常充電経路とは異
なった短絡経路が作られて発電部Aは短絡状態となり、
発電状態検出部91は、発電部Aが発電状態にあっても
それを検出することができなくなってしまい、節電モー
ドから表示モードへ移行することができなくなってしま
うことになる。
【0074】そこで、本実施形態においては、節電モー
ドにある場合には、発電部Aの発電状態に拘わらず、リ
ミッタ回路をオフ(開)状態として、発電状態検出部9
1は、発電部Aの発電状態を確実に検出することができ
るようにしている。
【0075】また、本実施形態の電源部Bは昇降圧回路
49を備えているため、充電電圧Vcがある程度低い状
態でも昇降圧回路49を用いて電源電圧を昇圧させるこ
とにより、運針機構CS,CHMを駆動させることが可能
となる。
【0076】一方、逆に充電電圧Vcがある程度高く、
運針機構CS,CHMの駆動電圧よりも高い状態でも昇降
圧回路49を用いて電源電圧を降圧することにより、運
針機構CS,CHMを駆動することが可能である。このた
め、中央制御回路93は、充電電圧Vcに基づいて昇降
圧倍率を決定し、昇降圧回路49を制御している。
【0077】しかし、充電電圧Vcがあまりに低いと、
昇圧しても運針機構CS、CHMを動作させることができ
る電源電圧を得ることができない。そのような場合に、
節電モードから表示モードに移行すると、正確な時刻表
示を行うことができず、また無駄な電力を消費してしま
うことになる。
【0078】そこで、本実施形態においては、充電電圧
Vcを予め定められた設定電圧値Vbと比較することによ
り、充電電圧Vcが十分であるか否かを判断し、これを
節電モードから表示モードへ移行するための第1の条件
としている。
【0079】さらに、中央制御回路93は、例えばユー
ザにより外部入力装置100が操作された場合、または
発電検出部91により非発電状態が検出された場合、予
め定めた強制的な節電モードへの移行の指示動作が所定
時間内に行われたか否かを監視するための節電モードカ
ウンタ101を備えている。
【0080】このように設定されるモードは、モード記
憶部94に記憶され、その情報が駆動制御回路24、時
刻情報記憶部96および設定値切換部95に供給され
る。
【0081】ここで、駆動制御回路24では、表示モー
ドから節電モードに切換わると、秒針駆動部30Sおよ
び時分針駆動部30HMに対して制御信号を供給するのを
停止し、秒針駆動部30Sおよび時分針駆動部30HMの
動作を停止させる。これにより、モータ10,60は回
転しなくなり、時刻表示は停止する。
【0082】さらに、中央制御回路93には、後述する
ような処理によって、時刻情報記憶部96からの情報を
受けて、節電モードにおいて所定の時間が経過した場合
には、電源部Bから制御回路23および駆動部30S,
30HMに電圧を供給するのを停止する動作停止手段10
2の機能を備えている。
【0083】そして、この処理により、大容量コンデン
サ48に節電モードから表示モードに復帰させるだけの
電気エネルギが残っていない場合であっても、大容量コ
ンデンサ48からの放電を低減し、電荷の無駄な消費を
極力なくしている。
【0084】次に、時刻情報記憶部96は、より具体的
にはアップダウンカウンタで構成されており(図示せ
ず)、表示モードから節電モードに切換わると、パルス
合成回路22によって生成された基準信号を受けて時間
計測を開始してカウント値をアップし(アップカウン
ト)、節電モードの継続時間がカウント値として計測さ
れる。
【0085】また、節電モードから表示モードに切換わ
ると、前記アップダウンカウンタのカウント値をダウン
し(ダウンカウント)、ダウンカウント中は、駆動制御
回路24から秒針駆動部30Sおよび時分針駆動部30H
Mに供給される早送りパルスを出力する。
【0086】そして、アップダウンカウンタのカウント
値が零、即ち節電モードの継続時間および早送り運針中
の経過時間に相当する早送り運針時間が経過すると、早
送りパルスの送出を停止するための制御信号を生成し、
この制御信号を秒針駆動部30Sおよび時分針駆動部3
0HMに供給している。この結果、時刻表示は現在時刻に
復帰される。このように時刻情報記憶部96は、再表示
された時刻表示を現在時刻に復帰させる現時刻復帰復帰
手段の一部の機能も備えている。
【0087】次に、駆動制御回路24は、パルス合成回
路22から出力される各種のパルスに基づいて、モード
に応じた駆動パルスを生成する。まず、節電モードにあ
っては、駆動パルスの供給を停止する。次に、節電モー
ドから表示モードへの切換が行われた直後には、再表示
された時刻表示を現時刻に復帰させるために、パルス間
隔が短い早送りパルスを駆動パルスとして秒針駆動部3
0Sおよび時分針駆動部30HMに供給する(現時刻復帰
手段)。
【0088】さらに、早送りパルスの供給が終了した後
には、通常のパルス間隔の駆動パルスを秒針駆動部30
Sおよび時分針駆動部30HMに供給する。
【0089】なお、120は角速度センサ、熱センサ等
からなる携帯状態検出回路で、該携帯状態検出回路12
0は電子時計1がユーザの手首に巻き付けられているか
否かを検出することによって、発電装置40が発電状態
にあるか否かを間接的に検出するものである。また、携
帯状態検出回路120は、中央制御回路93内に設けら
れた非携帯時間計測回路121に接続され、この非携帯
時間計測回路121は、前述した非発電時間計測回路9
9とほぼ同様に、非携帯時間を計測している。
【0090】ここで、この携帯状態検出回路120と非
携帯時間計測回路121は発電状態検出部91と非発電
時間計測回路99の代わりに適用されるものである。 [3] 実施形態の動作 図4に基づいて、本実施形態による電子時計1の動作処
理を示す。
【0091】まず、制御回路23は、節電モード中であ
るか否かを判別する(ステップS1)。このステップS
1の判別において、電子時計1が節電動作モード中であ
る場合には(ステップS1;YES)、後述するステッ
プS5の処理に移行する。
【0092】一方、ステップS1の判別において節電モ
ード中ではない、即ち表示モード中である場合には(ス
テップS1;NO)、中央制御回路93は、発電状態検
出装置91の検出信号に基づいて、電源電圧があるか否
か、即ち発電装置40が発電しているか否かを判別する
(ステップS2)。このステップS2の判別において発
電装置40が発電状態にあると判定した場合には、後述
するステップS10の時刻表示処理を行う。
【0093】ステップS2の判別において発電装置40
が非発電状態にあると判別した場合には(ステップS
2;NO)、中央制御回路93の非発電時間計測回路9
9によって、非発電時間Tnのカウントアップを行う
(ステップS3)。そして、中央制御回路93は、非発
電時間Tnが所定の設定時間を越えて継続しているか否
かを判別する(ステップS4)。
【0094】ステップS4の判別において、非発電時間
Tnが所定の設定時間を越えて継続していない場合には
(ステップS4;NO)、処理を再びステップS2に移
行し、ステップS2からステップS4の処理を繰り返
す。
【0095】また、ステップS4の判別において、非発
電時間Tnが所定の設定時間を越えて継続している場合
には(ステップS4;YES)、節電モードに切換える
(ステップS5)。
【0096】一方、節電モードにおいては、後述する時
刻復帰処理(ステップS9)を行うために、時刻情報記
憶部96では、節電モードの経過時間に対応する時刻情
報をカウントアップする(ステップS6)。
【0097】そして、所定の時間TOFFを経過したか否か
を判別する(ステップS7)。このステップS7の判別
において、カウント値TCOUNTが所定の時間TOFFより小さ
い場合(ステップ7;NO)、再び発電装置40が発電し
ているか否かを判別する(ステップS8)。このステッ
プS8で発電がないと判別した場合には(ステップS
8;NO)、ステップS6、S7の処理を繰り返す。
【0098】また、ステップS8で発電が開始されたと
判別した場合には(ステップS8;YES)、節電モー
ドから表示モードに復帰して、時刻を時刻情報記憶部9
6のカウント値に基づいて復帰する時刻復帰処理を行
い、針55,76,77も通常通りに駆動させる(ステ
ップS10)。なお、節電モードから表示モードへの時
刻復帰処理は、通常の駆動動作よりも素早く行う、現時
刻復帰処理を行っている。
【0099】一方、ステップS7の判別において、カウ
ント値TCOUNTが所定の時間TOFFより大きい(ステップ
7;YES)場合には、大容量コンデンサ48から昇降圧
回路49に供給される充電電圧Vcの供給を停止し、昇
降圧回路49から出力される電源電圧Vssが、制御回路
23のVss駆動部23A、パルス合成回路22および駆
動部30S,30HMに供給されるのを停止する(ステッ
プS11)。
【0100】このステップS11で、制御回路23のV
ss駆動部23A、パルス合成回路49および駆動部30
S,30HMに電源電圧Vssの供給を停止することによ
り、パルス合成回路22におけるパルス信号の発生を停
止すると共に、時刻情報記憶部96でのカウントアップ
を中止する。これにより、制御回路23では、電気エネ
ルギの消費を零にする。例えば、節電モードを実行して
いるときの電気エネルギの消費量は、表示モードを実行
しているときの消費電力に対して約80%カットできる
が、この状態では、さらに99.5%までカットするこ
とができる。また、Vss駆動部23Aのうち、発電状態
検出部91だけは、電源電圧Vssの供給を停止せず、電
源電圧Vssの供給を継続しておくと再起動の際の回路動
作を安定させることができる。
【0101】さらに、ステップS12では、発電装置4
0が発電を再開したか否かを発電状態検出部91によっ
て監視し(第3の条件)、該発電状態検出部91で発電
が開始されたことを検出するまで、このステップS12
で待機する。
【0102】ここで、発電状態検出部91で発電が再開
されたことを検出した場合(ステップS12;YE
S)、大容量コンデンサ48から供給される充電電圧V
cを昇降圧回路49に供給し、該昇降圧回路49から電
源電圧Vssを制御回路23のVss駆動部23A、パルス
合成回路22および駆動部30S,30HMに供給し、電
子時計1を再起動させる。
【0103】なお、このステップS12では、電圧検出
回路92から大容量コンデンサ48の充電電圧Vcを検
出して再起動するのに必要な最低限の電圧値を有してい
るか否かを判定し、この電圧値に達するまで充電電圧V
cの供給を停止させることにより、大容量コンデンサ4
8における充電を早めることができる。
【0104】またこの場合には、制御回路23も停止さ
せているため、時刻復帰処理を行うことはできないの
で、ユーザがマニュアルで時刻合わせを行う必要があ
る。
【0105】さらに、具体的な数値を用いて説明する
と、従来技術では、大容量コンデンサ48の充電電圧V
cが約0.45V程度まで低下した場合には、発電を開
始してから大容量コンデンサ48をフル充電状態にする
ために、電子時計1を約300回程度振る必要があっ
た。しかし、本実施形態では、長期の非携帯状態では充
電電圧Vcが低下しにくくしているから、電子時計1を
容易に再起動させることができる。 [4] 実施形態の効果 以上、説明した如く、本実施形態による電子時計1は、
該電子時計1が節電モード、即ち大容量コンデンサ48
から充電電圧Vcを昇降圧回路49に向けて出力し、該
昇降圧回路49から充電電圧Vcを昇降圧した電源電圧
Vssを制御回路23にのみ給電する節電モードにあると
き、所定の時間が経過した場合には、大容量コンデンサ
48から昇降圧回路47に向けて出力される充電電圧V
cの供給を停止し、電源部B(昇降圧回路47)から制
御回路23のVss駆動部23A、パルス合成回路22お
よび駆動部30S,30HMに向けて供給される電源電圧
Vssの供給を停止する。
【0106】これにより、大容量コンデンサ48におけ
る電気エネルギの無駄な消費をなくし、大容量コンデン
サ48の充電電圧Vcを保持することができる。この結
果、発電装置40が発電を開始したとき、大容量コンデ
ンサ48の充電電圧Vcを昇降圧回路49に向けて出力
することにより、該昇降圧回路49からは電源電圧Vss
を、制御回路23のVss駆動部23A、パルス合成回路
22および駆動部30S,30HMに供給し、電子時計1
を迅速に再起動させることができる。
【0107】また、大容量コンデンサ48の充電電圧V
cの無駄な消費を抑え、ユーザが電子時計1を携帯する
ことにより発電装置40で発電を開始すると、迅速に指
針55を作動させることができ、ユーザが電子時計1が
故障していると早合点してしまうのを防止することがで
きる。 [5]実施形態の変形例 [5.1] 第1変形例 前記実施形態では、図5に示すように、定電圧駆動回路
200(例えば、発振回路、分周回路等)に供給される
電圧を、定電圧発生回路201によって設定される定電
圧Vregとしたものである。
【0108】この場合、大容量コンデンサ48と中央制
御回路93との間には、ラッチ回路202と、該ラッチ
回路202の出力側と、高電位側Vddラインの途中との
間にに接続されたPチャンネル型トランジスタ203と
によって構成され、これらの素子によって中央制御回路
93とは別個に動作停止手段を構成している。なお、高
電位側電圧Vddを基準電位(GND)とした場合には、
低電位電圧Vssが電源電圧となり、この電位差が充電電
圧Vcとなる。
【0109】また、発振回路および分周回路は、定電圧
発生回路201から出力される定電圧Vregによって駆
動される。
【0110】ここで、中央制御回路93では、節電モー
ドにあるときに、電圧検出回路92によって電源電圧
(大容量コンデンサ47の充電電圧Vc)を監視し、所
定の電圧値より下回ったら“L”をラッチ回路202に
向けて出力する。そして、ラッチ回路202では、発電
状態検出部91から出力される信号と中央制御回路93
から出力される信号を受けて、トランジスタ203に
“H”となる信号を出力し、該トランジスタ203をオ
フ状態にする。そして、大容量コンデンサ48の充電電
圧Vcが中央制御回路93、電圧検出回路92、定電圧
発生回路201等に向けて供給されるのを停止する。こ
れにより、定電圧発生回路201では、充電電圧Vcを
受けて出力される定電圧Vregが停止され、定電圧駆動
回路200の動作を停止する。
【0111】さらに、節電モードでは、駆動部30S,
30HMは停止しており、回路の消費電流の殆どは基準パ
ルス信号発生のための発振回路、分周回路等の定電圧駆
動回路200および定電圧発生回路201で消費されて
いるから、定電圧駆動回路200への定電圧Vregの供
給を停止することで、定電圧駆動回路200での消費電
流を零にでき、さらに定電圧発生回路201への電源電
圧Vssの供給を停止させることにより、回路全体の消費
電流をほぼ零にすることができる。
【0112】また、発電状態検出部91で発電部Aで発
電が開始されたことを検出して“H”となる信号がラッ
チ回路202に入力された場合には、トランジスタ20
3がオン状態となり、充電電圧Vcが、中央制御回路9
3、電圧検出回路92、定電圧発生回路201等に向け
て供給される。大容量コンデンサ48には発振開始に余
裕をもった電圧が保持されているため、発振起動の立ち
上がりを早くすることができる。これにより、当該電子
時計1を容易に再起動させることができる。
【0113】なお、前記トランジスタ203をオフ状態
にして電源電圧Vssの供給を停止しているとき、ラッチ
回路202の出力が不安定となる。このため、トランジ
スタ203を確実にオフ状態とするために、トランジス
タ203のゲート端子側に高抵抗値を有するプルアップ
抵抗を接続することが望ましい。 [5.2] 第2変形例 次に、第1変形例ではトランジスタ203を高電位側電
圧Vddが供給されるラインの途中に接続して、供給され
る電流を遮断するようにしているため、該トランジスタ
203は容量の比較的大きなものを使用しなくてはなら
なかった。そこで、第2の変形例では、図6に示すよう
に動作停止手段を構成することによっても実現すること
ができる。
【0114】なお、発振回路301、分周回路302、
レベルシフタ303は定電圧Vregによって駆動される
定電圧駆動回路200を具体化したものである。また、
本変形例では、高電位側電圧Vddを有するラインを基準
ラインa、低電位側電圧Vssを有するラインを給電ライ
ンb,さらに定電位となる定電圧Vregを有するライン
を定電圧ラインcとする。
【0115】ここで、ラインa,c間にはPチャンネル
型のトランジスタ304を接続し、ラインaと定電圧回
路92との間にはPチャンネル型のトランジスタ305
を接続し、該トランジスタ305のゲートと中央制御回
路92の出力側との間にはインバータ306が接続され
ている。そして、トランジスタ304のゲートは中央制
御回路92の出力側に接続されている。なお、トランジ
スタ304,305およびインバータ306によって動
作停止手段を構成している。
【0116】このように構成される第2変形例による回
路構成では、電子時計1が節電モードにあるとき、発電
状態検出部91によって発電部Aの発電状態を監視し、
発電部Aが非発電状態になったときに、“L”となる信
号をトランジスタ304とインバータ306とに向けて
出力する。これにより、トランジスタ304はオン状態
となって基準ラインaと定電圧ラインcとの間を短絡す
ることにより、発振回路301、分周回路302、レベ
ルシフタ303に供給される定電圧regを停止する。こ
れとほぼ同時に、トランジスタ305には、インバータ
306から“H”となる信号が入力されるため、トラン
ジスタ305がオフ状態となり、大容量コンデンサ48
から定電圧発生回路92に供給される充電電圧Vcが停
止し、定電圧Vregの供給も停止する。
【0117】一方、発電を開始した場合には、中央制御
回路93から“L”となる信号が出力され、トランジス
タ304をオフ状態にすると共に、トランジスタ305
をオン状態にして、定電圧発生回路92を作動させて定
電圧Vregを供給する。これにより、発振回路301に
も定電圧Vregが供給され、該発振回路301から基準
パルスを発生する。
【0118】しかも、この回路構成では、トランジスタ
に比較的小さい耐圧のものを用いることができると共
に、充電電圧Vcの供給を停止することによって、定電
圧発生回路92における消費電流をほぼ零にすることが
できる。
【0119】なお、定電圧Vregの供給を停止するため
に、トランジスタ304をオン状態にするようにした
が、トランジスタを定電圧ラインcの途中に接続して該
トランジスタをオフ状態にして充電電圧の供給を停止す
るようにしてもよい。また、中央制御回路92に前記第
1変形例に示したラッチ回路202を内蔵してもよい。 [5.3] 第3変形例 次に、図7および図8を参照しつつ、第3変形例につい
て説明する。この変形例は、発振回路から発生する基準
パルスの発生を停止するものである。
【0120】まず、電源周辺の回路構成は、第2変形例
とほぼ同様に構成されているものの、トランジスタ30
4,305およびインバータ306からなる動作停止手
段は接続されず、中央制御回路93と発振回路401と
は、発振回路駆動信号が出力される信号ラインdによっ
て接続されている。
【0121】次に、図8に電子時計1に内蔵される発振
回路401の回路構成について説明する。
【0122】水晶発振子402の両端には、ドレイン容
量403とゲート容量404とを介して高電位側電圧V
ddとなる基準ラインaが接続され、さらにドレイン抵抗
405と帰還抵抗406とからなる直列回路が接続され
ている。また、基準ラインaと定電圧ラインcとの間に
は、基準ラインa側からPチャンネル型トランジスタ4
07,Nチャンネル型トランジスタ408,Pチャンネ
ル型トランジスタ409が順次接続されている。さら
に、トランジスタ407,408のゲートは、ゲート容
量404と帰還抵抗406との接続点に接続され、トラ
ンジスタ407のドレインとトランジスタ408のドレ
インとは、ドレイン抵抗405に接続され、さらにトラ
ンジスタ409のゲートは中央制御回路93の出力側に
接続されている。一方、ドレイン抵抗405と帰還抵抗
406との接続点は分周回路302に接続されている。
【0123】なお、この発振回路401では、水晶発信
子402以外はICによって集積化され、水晶発振子4
02、トランジスタ409および帰還抵抗406を除く
回路素子によって発振インバータを構成している。
【0124】このように構成される第3変形例による回
路構成では、電子時計1が表示モード、節電モードのと
きには、中央制御回路93からトランジスタ409のゲ
ートに向けて信号ラインdを介して出力される発振回路
駆動信号は“H”となり、発振インバータに定電圧Vre
gを供給し、水晶発振子402による固有振動を利用し
て基準パルスを分周回路302に向けて出力する。
【0125】また、電子時計1が節電モードにあるとき
に、発電状態検出部91によって発電部Aの発電状態を
監視し、発電部Aが非発電状態となったときに、“L”
となる発振回路駆動信号をトランジスタ409のゲート
に向けて出力し、トランジスタ409をオフ状態とす
る。そして、発振インバータへの定電圧Vregの供給を
停止し、当該発振回路401から発生する基準パルスを
停止する。これにより、各回路における消費電流を低減
させることができる。
【0126】一方、発電状態検出部91によって発電部
Aが発電を開始したことを検出した場合には、中央制御
回路93から“H”となる発振回路駆動信号が信号ライ
ンdを介してトランジスタ409のゲートに出力され、
発振インバータに定電圧Vregを供給し、発振回路40
1から基準パルスを分周回路302に向けて出力する。 [5.4] 第4変形例 上記実施形態においては、2つのモータで時分および秒
を表示する電子時計を例に説明しているが、時分および
秒を一つのモータを用いて時刻表示する電子時計につい
ても本発明の適用が可能である。
【0127】逆に3個以上のモータ(秒針、分針、時
針、カレンダ、クロノグラフなどを個別に制御するモー
タ)を有する電子時計についても本発明の適用が可能で
ある。 [5.5] 第5変形例 上記実施形態においては、表示モードから節電モードへ
は自動的に切換えるようにしたが、ユーザが外部入力装
置100を操作することにより、例えば、リュウズに対
し特定の操作を行ったことを検出して、強制的に表示モ
ードから節電モードへの切換え、節電モードから電圧供
給停止への切換えを行うようにしてもよい。さらに、電
源部Bからの電気エネルギの供給停止、開始を外部入力
装置100の操作状況によって行うようにしてもよい。 [5.6] 第6変形例 上記実施形態では、発電状態検出部91によって発電装
置40が発電状態にあるか非発電状態にあるかを監視す
るようにしたが、これに限らず、図2に示す携帯状態検
出回路120によって、非携帯状態にあるときには、発
電装置40が非発電状態にあるとして間接的に監視する
ようにしてもよい。 [5.7] 第7変形例 上記実施形態では、腕時計型の電子時計1を一例として
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
腕時計以外にも、電卓、携帯電話、携帯用パソコン、P
DA、液晶テレビ、携帯型VTR等、各種電子機器に適
用が可能である。 [5.8] 第8変形例 上記実施形態では、発電装置40として、回転錘45の
回転運動をロータ43に伝達し、該ロータ43の回転に
より出力用コイル44に起電力Vgenを発生させる電磁
発電装置を採用しているが、本発明はこれに限定される
ことなく、例えば、ゼンマイの復元力(外部のエネルギ
ーに相当)により回転運動を生じさせ、該回転運動で起
電力を発生させる発電装置や、外部或いは自励による振
動または変位(外部のエネルギーに相当)を圧電体に加
えることにより、圧電効果によって電力を発生させる発
電装置であってもよい。
【0128】また、太陽光等の光エネルギー(外部のエ
ネルギーに相当)を利用した光電変換により電力を発生
させる発電装置であっても良い。
【0129】さらに、ある部位と他の部位との温度差
(熱エネルギー;外部のエネルギーに相当)による熱発
電により電力を発生させる発電装置であっても良い。
【0130】また、放送、通信電波などの浮遊電磁波を
受信し、そのエネルギー(外部のエネルギーに相当)を
利用した電磁誘導型発電装置を用いるように構成するこ
とも可能である。 [5.9] 第9変形例 上記実施形態においては、基準電位(GND)をVdd
(高電位側電圧)に設定したが、基準電位(GND)を
Vss(低電位側電圧)に設定してもよいことは勿論であ
る。この場合には、設定電圧値V0およびVgen等は、V
ssを基準として、高電圧側に設定される検出レベルとの
電位差を示すものとなる。 [5.10] 第10変形例 上記実施形態においては、電源として、発電装置による
発電電力を蓄電する二次電池、コンデンサなどの充電可
能な蓄電装置を用いていたが、一次電池を用いるもので
もよく、さらには、充電可能な蓄電装置と一次電池を併
用したり、発電装置と一次電池を併用したりするもので
も構わない。
【0131】
【発明の効果】本発明によれば、節電モードにあるとき
に、動作停止手段によって、所定の時間が経過したか否
かを判定し、時間が経過したときには駆動制御手段の動
作を停止させる。これにより、無駄な電気エネルギの消
費をなくし、電源手段に備えられた発電手段によって発
電を開始すると、被駆動手段を迅速に再起動させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電子時計の概略構成
を示す図である。
【図2】 同実施形態に係る制御回路とその周辺構成を
示す機能ブロック図である。
【図3】 発電状態検出部を具体化した回路図である。
【図4】 実施形態の動作フローチャートである。
【図5】 第1の変形例による電源周辺部分の構成を示
すブロック図である。
【図6】 第2の変形例による電源周辺部分の構成を示
すブロック図である。
【図7】 第3の変形例による電源周辺部分の構成を示
すブロック図である。
【図8】 発振回路を具体化した回路図である。
【図9】 発電状態検出部を具体化した回路図である。
【符号の説明】
1…電子時計 23…制御回路 24…駆動制御回路 30S…秒針駆動部 30HM…時分針駆動部 40…発電装置 45…回転錘 48…高容量2次電源(大容量コンデンサ) 49…昇圧回路 90…モード設定部 91…発電状態検出部 93…中央制御回路 94…モード記憶部 95…設定値切換器 97…第1の検出回路(エネルギ量判定手段) 98…第2の検出回路(発電時間判定手段) 100…外部入力装置 101…節電モードカウンタ 102…動作停止回路 A…発電部 B…電源部

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気エネルギを供給する充電可能な電源
    手段と、 該電源手段から供給される電気エネルギによって作動
    し、駆動信号を出力する駆動制御手段と、 該駆動信号を受けて駆動される被駆動手段と、 予め設定された第1の条件に基づいて該被駆動手段の動
    作モードを、通常の駆動を行う駆動モードと節電モード
    とに切換えるモード切換手段と、 該モード切換手段によって節電モードにあるときに、所
    定の時間が経過したか否かを判定する第2の条件に基づ
    いて前記駆動制御部の動作を停止させる動作停止手段と
    を具備することを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子機器において、 前記動作停止部は、前記駆動制御部の動作を停止させる
    に際し、前記電源部から前記駆動制御部に向けて供給さ
    れる電気エネルギを停止することを特徴とする電子機
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子機器において、 前記駆動制御手段は、前記電源手段から供給される電気
    エネルギによって作動し制御信号を出力する制御回路
    と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって
    作動し制御信号を受けて駆動信号を前記被駆動手段に向
    けて出力する駆動回路とによって構成し、 前記モード切換手段は、前記駆動モードにおいては前記
    制御回路と駆動回路とに電気エネルギを供給し、節電モ
    ードにおいては前記制御回路にのみ電気エネルギを供給
    することを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子機器において、 前記電源手段は、外部エネルギを電気エネルギに変換す
    る発電手段と、該発電手段から供給される電気エネルギ
    を蓄えて、電気エネルギを前記駆動制御手段に向けて供
    給する蓄電手段とを具備することを特徴とする電子機
    器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子機器において、 前記蓄電手段は、二次電源またはコンデンサによって構
    成したことを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の電子機器において、 前記発電手段が発電状態にあるか否かを検出する発電状
    態検出手段を設け、 前記第1の条件は、該発電状態検出手段によって前記発
    電手段が発電状態にあるか否かであることを特徴とする
    電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電子機器において、 前記発電状態検出手段は、前記発電手段から出力される
    電気エネルギの量が判定エネルギ量を越えたか否かを判
    定するエネルギ量判定手段と、 該エネルギ量判定手段によって電気エネルギ量が判定エ
    ネルギ量を越えている継続時間が判定時間値を越えてい
    るか否かを判定する発電時間判定手段とを備えることを
    特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電子機器において、 当該電子機器が携帯状態にあるか否かを検出する携帯状
    態検出手段を設け、 前記第1の条件は、前記被駆動手段の動作モードを前記
    駆動モードから前記節電モードに切換える際には、該携
    帯状態検出手段によって当該電子機器が非携帯状態にあ
    ることを検出し、電子機器が非携帯状態にある時間が所
    定時間を継続したか否かであり、 前記被駆動手段の動作モードを前記節電モードから前記
    駆動モードに切換える際には、前記携帯状態検出手段に
    よって電子機器が非携帯状態から携帯状態に切換ったか
    否かであることを特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の電子機器において、 前記発電手段が発電状態にあるか否かを検出する発電状
    態検出手段を設け、 さらに前記動作停止手段によって前記駆動制御手段の動
    作が停止状態にあるときに、予め設定された第3の条件
    に基づいて前記駆動制御手段の動作を開始する動作開始
    手段を設け、 前記第3の条件は、前記発電状態検出手段によって前記
    発電手段が発電を開始したか否かであることを特徴とす
    る電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の電子機器において、 前記第3の条件による発電の開始は、前記発電手段から
    出力される電気エネルギの量が再起動可能なエネルギ量
    を越え、この状態を所定時間継続したか否かであること
    を特徴とする電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の電子機器において、 当該電子機器が携帯状態にあるか否かを検出する携帯状
    態検出手段を設け、 さらに前記動作停止手段によって前記駆動制御手段の動
    作が停止状態にあるときに、予め設定された第3の条件
    に基づいて前記駆動制御手段の動作を開始する動作開始
    手段を設け、 前記第3の条件は、前記携帯状態検出手段によって当該
    電子機器が非携帯状態から携帯状態に切換ったか否かで
    あることを特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の電子機器において、 前記第3の条件による非携帯状態から携帯状態への切換
    わりは、非携帯状態から携帯状態に切換った後に携帯状
    態にある時間が所定時間継続したか否かであることを特
    徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の電子機器において、 ユーザが外部から操作する外部操作入力手段を設け、 該外部操作入力手段の操作状況に基づいて、前記モード
    切換手段による前記駆動モードと前記節電モードとの切
    換えを行うことを特徴とする電子機器。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の電子機器において、 ユーザが外部から操作する外部操作入力手段を設けると
    共に、 前記動作停止手段によって前記駆動制御手段の動作が停
    止状態にあるときに、該外部操作入力手段の操作状況に
    基づいて、前記駆動制御手段の動作を開始する動作開始
    手段を設けることを特徴とする電子機器。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14の何れかに記
    載の電子機器において、 前記被駆動手段は、時刻表示を行う時刻表示手段を有す
    ることを特徴とする電子機器。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の電子機器において、 前記駆動制御手段にはモード切換手段によって被駆動手
    段の動作モードを前記節電モードから前記駆動モードに
    切換わるとき、時刻表示を現時刻に復帰するための復帰
    動作を行う現時刻復帰手段を備えることを特徴とする電
    子機器。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の電子機器において、 前記時刻表示手段は、時刻表示用の指針と、該指針を運
    針するモータとを有し、 前記現時刻復帰手段は、前記モータによって指針の運針
    を通常運針速度よりも高速となる高速運針速度で復帰さ
    せることを特徴とする電子機器。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の電子機器において、 前記駆動制御手段は、前記電源手段から供給される電気
    エネルギによって作動し制御信号を出力する制御回路
    と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって
    作動し制御信号を受けて駆動信号を前記被駆動手段に向
    けて出力する駆動回路とによって構成し、 前記制御回路は、基本パルスを発生する発振回路を備
    え、 前記動作停止手段は、該発振回路の動作を停止すること
    を特徴とする電子機器。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の電子機器において、 前記動作停止手段は、前記発振回路への電気エネルギの
    供給を停止することを特徴とする電子機器。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の電子機器において、 前記駆動制御手段は、前記電源手段から供給される電気
    エネルギによって作動し制御信号を出力する制御回路
    と、前記電源手段から供給される電気エネルギによって
    作動し制御信号を受けて駆動信号を前記被駆動手段に向
    けて出力する駆動回路とによって構成し、 前記制御回路は、基本パルスを発生する発振回路と、該
    発振回路から出力される基本パルスを分周する分周回路
    と、発振回路と分周回路とのうち少なくとも一方の回路
    を駆動させるため、電源電圧よりも低い定電圧を発生す
    る定電圧発生回路とを具備し、 前記動作停止手段は、前記発振回路または分周回路の動
    作を停止することを特徴とする電子機器。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の電子機器において、 前記動作停止手段は、前記定電圧発生回路への電気エネ
    ルギの供給を停止することを特徴とする電子機器。
  22. 【請求項22】 電気エネルギを供給する充電可能な電
    源ユニットと、 該電源ユニットから供給される電気エネルギによって作
    動され、駆動信号を出力する駆動制御ユニットと、 該駆動制御ユニットから出力される駆動信号を受けて駆
    動される被駆動ユニットとを有する電子機器の制御方法
    であって、 予め設定された第1の条件に基づいて該被駆動ユニット
    の動作モードを、駆動モードと節電モードとに切換える
    モード切換工程と、 該モード切換工程によって節電モードにあるときに、所
    定の時間を経過したか否かを判定する第2の条件に基づ
    いて前記駆動制御ユニットの動作を停止する動作停止工
    程とを具備することを特徴とする電子機器の制御方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の電子機器の制御方法
    において、 前記電源ユニットは、外部エネルギを電気エネルギに変
    換する発電装置と、該発電装置から供給される電気エネ
    ルギを蓄えて、該電気エネルギを前記駆動制御ユニット
    に供給する蓄電装置とを備え、 前記発電装置が発電状態にあるか否かを判定する発電状
    態検出工程を有し、 前記第1の条件は、該発電状態検出工程によって前記発
    電装置が発電状態にあるか否かであることを特徴とする
    電子機器の制御方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の電子機器の制御方法
    において、 前記発電状態検出工程は、前記発電装置から出力される
    電気エネルギの量が判定エネルギ量を越えたか否かを判
    定するエネルギ量判定工程と、 該エネルギ量判定工程によって電気エネルギ量が判定エ
    ネルギ量を越えている継続時間が判定時間値を越えてい
    るか否かを判定する発電時間判定工程とを具備すること
    を特徴とする電子機器の制御方法。
  25. 【請求項25】 請求項22記載の電子機器の制御方法
    において、 当該電子機器が携帯状態にあるか否かを検出する携帯状
    態検出工程を有し、 前記第1の条件は、前記被駆動ユニットの動作モードを
    前記駆動モードから前記節電モードに切換える際には、
    該携帯状態検出工程によって当該電子機器が非携帯状態
    にあることを検出し、当該電子機器が非携帯状態にある
    時間が所定時間を継続したか否かであり、 前記駆動ユニットの動作モードを前記節電モードから前
    記駆動モードに切換える際には、前記携帯状態検出工程
    によって非携帯状態から携帯状態に切換ったか否かであ
    ることを特徴とする電子機器の制御方法。
  26. 【請求項26】 請求項22記載の電子機器の制御方法
    において、 前記電源ユニットは、外部エネルギを電気エネルギに変
    換する発電装置と、該発電装置から供給される電気エネ
    ルギを蓄えて、該電気エネルギを前記駆動制御ユニット
    に供給する蓄電装置とを備え、 前記発電装置が発電状態にあるか否かを検出する発電状
    態検出工程を有し、 さらに前記動作停止工程によって前記駆動制御ユニット
    の動作が停止状態にあるときに、予め設定された第3の
    条件に基づいて駆動制御ユニットの動作を開始する動作
    開始工程を設け、 前記第3の条件は、前記発電状態検出工程によって前記
    発電装置が発電を開始したことを検出したか否かである
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  27. 【請求項27】 請求項22記載の電子機器の制御方法
    において、 前記電源ユニットは、外部エネルギを電気エネルギに変
    換する発電装置と、該発電装置から供給される電気エネ
    ルギを蓄えて、該電気エネルギを前記駆動制御ユニット
    に供給する蓄電装置とを備え、 当該電子機器が携帯状態にあるか否かを検出する携帯状
    態検出工程を有し、 さらに前記動作停止工程によって前記駆動制御ユニット
    の動作が停止状態にあるときに、予め設定された第3の
    条件に基づいて駆動制御ユニットの動作を開始する動作
    開始工程を設け、 前記第3の条件は、前記携帯状態検出工程によって当該
    電子機器が非携帯状態から携帯状態に切換ったか否かで
    あることを特徴とする電子機器の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020098162A (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 シチズン時計株式会社 電子時計

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