JP2002156408A - ソケット接続端子クリーニングキット、ソケット接続端子クリーニング方法および電子部品試験装置 - Google Patents

ソケット接続端子クリーニングキット、ソケット接続端子クリーニング方法および電子部品試験装置

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JP2002156408A
JP2002156408A JP2000353431A JP2000353431A JP2002156408A JP 2002156408 A JP2002156408 A JP 2002156408A JP 2000353431 A JP2000353431 A JP 2000353431A JP 2000353431 A JP2000353431 A JP 2000353431A JP 2002156408 A JP2002156408 A JP 2002156408A
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socket
connection terminal
electronic component
pusher
rubbing member
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JP2000353431A
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English (en)
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Keiji Tsuchida
恵司 土田
Hisao Hayama
久夫 葉山
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Advantest Corp
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    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B1/00Cleaning by methods involving the use of tools
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of measuring instruments, e.g. of probe tips

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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソケットの接続端子にダメージを与えること
なく、ソケットの接続端子を簡易にクリーニングするこ
とのできるソケット接続端子クリーニングキット、ソケ
ット接続端子クリーニング方法および電子部品試験装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 プッシャ30の押圧面とソケット40の
接続端子43とに挟まれる部分の厚みが、プッシャ30
の押圧面とソケット40の接続端子43とに挟まれるI
Cチップ2のリード2aの厚みと略同一に設定されてお
り、少なくともソケット40の接続端子43に接触する
面が粗状になっているラビング部材110を、ICチッ
プ2の代わりにインサート16に収納し、ラビング部材
110を収納したインサート16を、ソケット40に脱
着可能に装着し、電子部品試験装置10に設置されたプ
ッシャ駆動装置を使用して、または手動により、プッシ
ャ30を規定のストロークで1回または複数回、ソケッ
ト40の接続端子43側に押圧し、ラビング部材110
をソケット40の接続端子43に摺動接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップなどの
電子部品を試験する装置におけるソケットの接続端子に
付着した酸化皮膜等の不純物を除去する(接続端子をク
リーニングする)ことのできるキットおよび方法、なら
びにソケットの接続端子をクリーニングすることのでき
る電子部品試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICチップ等の電子部品を試験するため
の試験装置の一種として、ICチップをテストヘッド上
に搬送し、プッシャ駆動装置によって駆動されるプッシ
ャによりICチップをテストヘッドのソケットに押し付
けて、ICチップの接続端子をソケットの接続端子に電
気的に接続させ、テストヘッドからの電気信号によりI
Cチップの試験を行い、その試験結果に応じて、少なく
とも良品チップと不良品チップとに分別する電子部品試
験装置が知られている。
【0003】上記ICチップの種類としては、例えば、
表面実装型ペリフェラルタイプのもの(SOP(Small
Outline Package)タイプ,QFP(Quad Flat Packag
e)タイプ)や、表面実装型エリアアレイタイプのもの
(BGA(Ball Grid Array)タイプ,LGA(Land Gr
id Array)タイプ)があり、いずれのICチップの接続
端子も、通常半田メッキが施されているか、半田ボール
で形成されている。
【0004】ソケットおよびソケットの接続端子の形態
は、それらICチップの種類に応じて特定される。例え
ば、表面実装型ペリフェラルタイプのICチップ用のソ
ケットにおける接続端子は、ICチップの接続端子(リ
ード)と摺動接触するのに適した形状および材質とされ
ており、一例として、バネ性を持たせるべく中央部が湾
曲状になるようにベリリウム銅の薄板材をプレスで打ち
抜き、表面処理としてニッケル下地に金メッキを施した
ものが用いられる。
【0005】また、例えば、表面実装型エリアアレイタ
イプのICチップ用のソケットにおける接続端子として
は、通常、プローブピンまたはスプリングプローブピン
といわれる探針状の接続端子が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にICチップの接続端子をソケットの接続端子に電気的
に接続させる試験を繰り返して行うと、ICチップの接
続端子の半田がソケットの接続端子に移行し、その半田
による酸化皮膜がソケットの接続端子に形成されること
がある。ICチップの初期不良を除去するためにICチ
ップを高温にして高電圧を印加する、いわゆるバーンイ
ンを行った場合も、このような状態になり易い。
【0007】上記のようにソケットの接続端子に酸化皮
膜が形成された状態でICチップの試験を行った場合、
あるICチップが不良と判断されたとしても、その原因
がICチップの接続端子とソケットの接続端子との接触
不良にあるかもしれず、正確な試験を行うことができな
い。
【0008】かかる問題は、表面実装型ペリフェラルタ
イプのICチップ用のソケットにおいても、表面実装型
エリアアレイタイプのICチップ用のソケットにおいて
も発生していた。
【0009】上記のようなICチップの接続端子とソケ
ットの接続端子との接触不良を防止するために、半田に
よる酸化皮膜が形成されたソケットの接続端子をクリー
ニングする必要があり、従来は、ナイロンブラシや金属
ワイヤブラシを使用した手作業によりクリーニングを行
っていた。かかる手作業によるクリーニングは極めて効
率が悪く、特にソケットが多数設けられている試験装置
では大変な作業であった。また、手作業によるクリーニ
ングの場合、ソケットの接続端子を破損してしまう、あ
るいは研磨しすぎて金メッキを剥がしてしまう、などの
問題もあった。
【0010】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであり、ソケットの接続端子にダメージを与える
ことなく、ソケットの接続端子を簡易にクリーニングす
ることのできるソケット接続端子クリーニングキット、
ソケット接続端子クリーニング方法および電子部品試験
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1のソケット接続端子クリーニング
キットは、電子部品の接続端子と摺動接触し得る接続端
子を備えたソケットおよび/または前記ソケットのガイ
ドに脱着可能に装着され、試験すべき電子部品の接続端
子が露出するように当該電子部品を収納するインサート
と、規定のストロークで電子部品の接続端子を前記ソケ
ットの接続端子に押し付けるプッシャと、電子部品の代
わりに前記インサートに収納され、その状態で前記ソケ
ットの接続端子に接触し得るラビング部材であって、少
なくとも前記ソケットの接続端子に接触する面は粗状に
なっており、前記プッシャの押圧面と前記ソケットの接
続端子とに挟まれる部分の厚みは、前記プッシャの押圧
面と前記ソケットの接続端子とに挟まれる電子部品の接
続端子の厚みと略同一に設定されている前記ラビング部
材とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0012】また、本発明に係る第1のソケット接続端
子クリーニング方法は、プッシャの押圧面とソケットの
接続端子とに挟まれる部分の厚みが、前記プッシャの押
圧面と前記ソケットの接続端子とに挟まれる電子部品の
接続端子の厚みと略同一に設定されており、少なくとも
前記ソケットの接続端子に接触する面が粗状になってい
るラビング部材を、電子部品の代わりにインサートに収
納し、前記ラビング部材を収納したインサートを、前記
ソケットおよび/または前記ソケットのガイドに脱着可
能に装着し、電子部品試験装置に設置されたプッシャ駆
動装置を使用して、または手動により、前記プッシャを
規定のストロークで1回または複数回、前記ソケットの
接続端子側に押圧し、前記ラビング部材を前記ソケット
の接続端子に摺動接触させることを特徴とする(請求項
5)。
【0013】さらに、本発明に係る第1の電子部品試験
装置は、電子部品の接続端子と摺動接触し得る接続端子
を備えたソケットと、前記ソケットおよび/または前記
ソケットのガイドに脱着可能に装着され、試験すべき電
子部品の接続端子が露出するように当該電子部品を収納
するインサートと、規定のストロークで電子部品の接続
端子を前記ソケットの接続端子に押し付けるプッシャ
と、前記プッシャを駆動するプッシャ駆動装置と、電子
部品の代わりに前記インサートに収納され、その状態で
前記ソケットの接続端子に接触し得るラビング部材であ
って、前記ソケットの接続端子に接触する面は粗状にな
っており、前記プッシャの押圧面と前記ソケットの接続
端子とに挟まれる部分の厚みは、前記プッシャの押圧面
と前記ソケットの接続端子とに挟まれる電子部品の接続
端子の厚みと略同一に設定されている前記ラビング部材
とを備えたことを特徴とする(請求項7)。
【0014】上記電子部品としては、ソケットの接続端
子と摺動接触する接続端子を備えたタイプの電子部品で
あれば特に限定されないが、最も一般的には、表面実装
型ペリフェラルタイプのICチップを例示することがで
きる。このようなICチップとしては、例えば、SOP
タイプのICチップ、QFPタイプのICチップなどが
ある。
【0015】本発明における「規定のストローク」と
は、例えば、プッシャの過移動によってソケットの接続
端子や電子部品の接続端子が破壊されないように、プッ
シャの移動が制限されることを意味し、一例として、プ
ッシャがインサートやソケットガイド等に設けられたス
トッパに当接することによって、「規定のストローク」
となる。
【0016】上記発明(請求項1,5,7)において
は、ラビング部材を電子部品の代わりにインサートに収
納し、そのようにラビング部材を収納したインサート
を、ソケットおよび/またはソケットのガイドに脱着可
能に装着し、電子部品試験装置に設置されたプッシャ駆
動装置を使用して、または手動により、プッシャを1回
または複数回、ソケットの接続端子側に押圧し、ラビン
グ部材をソケットの接続端子に押し付けて、ラビング部
材とソケットの接続端子とを摺動接触させることによ
り、ソケットの接続端子がラビング部材の粗状の面によ
って研磨され、したがって、ソケットの接続端子に半田
による酸化皮膜等の不純物が形成されている場合には、
その不純物が除去される。
【0017】このとき、プッシャは、規定のストローク
でラビング部材をソケットの接続端子に押し付けるが、
このようなプッシャのストロークは、通常、電子部品の
接続端子に合わせて設定されている。ここで、上記ラビ
ング部材においては、プッシャの押圧面とソケットの接
続端子とに挟まれる部分の厚みが、プッシャの押圧面と
ソケットの接続端子とに挟まれる電子部品の接続端子の
厚みと略同一に設定されている。したがって、このよう
なラビング部材を電子部品の代わりにインサートに収納
した場合、プッシャは、電子部品をインサートに収納し
た場合と同様に、ソケットの接続端子を破壊しない適切
な圧力をもって、ラビング部材をソケットの接続端子に
押し付けることができる。
【0018】上記発明(請求項1,5,7)におけるラ
ビング部材は、前記プッシャの押圧面と前記ソケットの
接続端子とに挟まれる電子部品の接続端子の厚みと略同
一の厚みを有し、少なくとも一方の面が粗状になってい
る板状体とされており、前記ラビング部材の幅および長
さは、電子部品の幅および長さと略同一に設定されてい
ることが好ましい(請求項2)。
【0019】このような形状のラビング部材は、簡単に
製造することができ、したがって製造コストを低く抑え
ることができる。なお、ラビング部材の幅および長さ
を、電子部品の幅および長さと略同一に設定すると、ラ
ビング部材を、電子部品と同様の方法で確実にインサー
トに収納し、ソケットに押し付けることができる。
【0020】上記のようなラビング部材は、例えば、サ
ンドペーパーと、サンドペーパーを支持する板状の基体
とから構成することができる。サンドペーパーの目の荒
さは、荒すぎるとソケットの接続端子を傷付けてしまう
おそれがあり、細かすぎると半田による酸化皮膜が形成
されたソケットの接続端子を十分にクリーニングするこ
とができないため、3000番前後であるのが好まし
い。
【0021】上記ラビング部材は、また、サンドブラス
ト等によって表面が粗にされた金属板、ガラス板、セラ
ミックス板等からなるものであってもよいし、金属板に
粒子を溶射または蒸着してなるものであってもよい。
【0022】本発明に係る第2のソケット接続端子クリ
ーニングキットは、探針状の接続端子を備えたソケット
および/または前記ソケットのガイドに脱着可能に装着
され、試験すべき電子部品の接続端子が露出するように
当該電子部品を収納するインサートと、規定のストロー
クで電子部品を前記ソケットに押し付けるプッシャと、
電子部品の代わりに前記インサートに収納され、その状
態で前記ソケットの接続端子が突き刺し得るラビング部
材であって、少なくとも前記ソケットの接続端子に突き
刺される部分は研磨繊維集合体になっており、電子部品
の厚みと略同一の厚みを有する前記ラビング部材とを備
えたことを特徴とする(請求項3)。
【0023】また、本発明に係る第2のソケット接続端
子クリーニング方法は、電子部品の厚みと略同一の厚み
を有し、少なくともソケットの探針状の接続端子が突き
刺す部分が研磨繊維集合体になっているラビング部材
を、電子部品の代わりにインサートに収納し、前記ラビ
ング部材を収納したインサートを、前記ソケットおよび
/または前記ソケットのガイドに脱着可能に装着し、電
子部品試験装置に設置されたプッシャ駆動装置を使用し
て、または手動により、前記プッシャを規定のストロー
クで1回または複数回、前記ソケットの接続端子側に押
圧し、前記ラビング部材に前記ソケットの接続端子を突
き刺すことを特徴とする(請求項6)。
【0024】さらに、本発明に係る第2の電子部品試験
装置は、探針状の接続端子を備えたソケットと、前記ソ
ケットおよび/または前記ソケットのガイドに脱着可能
に装着され、試験すべき電子部品の接続端子が露出する
ように当該電子部品を収納するインサートと、規定のス
トロークで電子部品を前記ソケットに押し付けるプッシ
ャと、前記プッシャを駆動するプッシャ駆動装置と、電
子部品の代わりに前記インサートに収納され、その状態
で前記ソケットの接続端子が突き刺し得るラビング部材
であって、少なくとも前記ソケットの接続端子に突き刺
される部分は研磨繊維集合体になっており、電子部品の
厚みと略同一の厚みを有する前記ラビング部材とを備え
たことを特徴とする(請求項8)。
【0025】上記電子部品としては、ソケットの探針状
接続端子が接触する接続端子を備えたタイプの電子部品
であれば特に限定されないが、最も一般的には、表面実
装型エリアアレイタイプのICチップを例示することが
できる。このようなICチップとしては、例えば、BG
AタイプのICチップ、LGAタイプのICチップなど
がある。なお、上記「電子部品の厚み」は、電子部品の
接続端子の高さを含めた当該電子部品の厚みをいうもの
とする。
【0026】上記研磨繊維集合体とは、金属繊維、ガラ
ス繊維等の研磨能力を有する繊維の集合体であり、集合
体の形態としては、例えば、ウール状の繊維が絡み合っ
たものや、不織布状のもの、あるいは編物体、織物体な
どが挙げられる。好ましい研磨繊維集合体としては、メ
タルウールの成形物を例示することができる。
【0027】上記発明(請求項3,6,8)において
は、ラビング部材を電子部品の代わりにインサートに収
納し、そのようにラビング部材を収納したインサート
を、ソケットおよび/またはソケットのガイドに脱着可
能に装着し、電子部品試験装置に設置されたプッシャ駆
動装置を使用して、または手動により、プッシャを1回
または複数回、ソケットの接続端子側に押圧し、ラビン
グ部材をソケットに押し付けて、ラビング部材にソケッ
トの接続端子を突き刺すことにより、ソケットの接続端
子がラビング部材の研磨繊維集合体によって研磨され、
したがって、ソケットの接続端子に半田による酸化皮膜
等の不純物が形成されている場合には、その不純物が除
去される。
【0028】このとき、プッシャは、規定のストローク
でラビング部材をソケットの接続端子に押し付けるが、
このようなプッシャのストロークは、通常、電子部品に
合わせて設定されている。ここで、上記ラビング部材に
おいては、プッシャの押圧面とソケットの接続端子とに
挟まれる部分の厚みが、プッシャの押圧面とソケットの
接続端子とに挟まれる電子部品の厚みと略同一に設定さ
れている。したがって、このようなラビング部材を電子
部品の代わりにインサートに収納した場合、プッシャ
は、電子部品をインサートに収納した場合と同様に、ソ
ケットの接続端子やラビング部材を破壊しない適切な圧
力をもって、ラビング部材をソケットの接続端子に押し
付けることができる。
【0029】上記発明(請求項3,6,8)におけるラ
ビング部材は、電子部品の厚みと略同一の厚みを有する
研磨繊維集合体とされており、前記ラビング部材の幅お
よび長さは、電子部品の幅および長さと略同一に設定さ
れていることが好ましい(請求項4)。
【0030】このような形状のラビング部材は、研磨繊
維集合体を成形等することにより簡単に製造することが
でき、したがって製造コストを低く抑えることができ
る。ただし、ソケット接続端子のクリーニングを電子部
品試験装置により全て自動的に行う場合には、ラビング
部材は吸着ヘッドによって吸着されてピックアンドプレ
イスされるため、吸着ヘッドによって吸着され得る程度
にラビング部材の通気性を低減すべく、ラビング部材を
構成する研磨繊維集合体の密度を高める必要がある。
【0031】なお、ラビング部材の幅および長さを、電
子部品の幅および長さと略同一に設定すると、ラビング
部材を、電子部品と同様に確実にインサートに収納し、
ソケットに押し付けることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図15は、本発明の第1の実
施形態に関する図であり、図16〜図23は、本発明の
第2の実施形態に関する図である。最初に、本発明の第
1の実施形態について説明する。
【0033】〔第1の実施形態〕図1は本発明の第1の
実施形態に係るIC試験装置で用いられるラビング部材
がインサートに組み込まれる様子を説明する分解斜視
図、図2は同IC試験装置の全体側面図、図3は図2に
示すハンドラの斜視図、図4は被試験ICの取り廻し方
法を示すトレイのフローチャート図、図5は同IC試験
装置のICストッカの構造を示す斜視図、図6は同IC
試験装置で用いられるカスタマトレイを示す斜視図、図
7は同IC試験装置の試験チャンバ内の要部断面図、図
8は同IC試験装置で用いられるテストトレイを示す一
部分解斜視図、図9は同IC試験装置のテストヘッドに
おけるソケット付近の構造を示す分解斜視図、図10は
図9に示すソケット付近の断面図、図11は図10にお
いてプッシャが下降した状態を示す断面図、図12は同
IC試験装置で用いられるラビング部材を示す平面図お
よび側面図、図13はラビング部材を組み込んだインサ
ートおよびソケット付近の断面図、図14は図13にお
いてプッシャが下降した状態を示す断面図、図15(a)
(b)はソケットの接続端子がクリーニングされる状態を
説明する側面図である。
【0034】まず、本発明の第1の実施形態に係る電子
部品試験装置としてのIC試験装置の全体構成について
説明する。図2に示すように、本実施形態に係るIC試
験装置10は、ハンドラ1と、テストヘッド5と、試験
用メイン装置6とを有する。ハンドラ1は、試験すべき
ICチップ(電子部品の一例)をテストヘッド5に設け
たソケットに順次搬送し、試験が終了したICチップを
テスト結果に従って分類して所定のトレイに格納する動
作を実行する。
【0035】テストヘッド5に設けたソケットは、ケー
ブル7を通じて試験用メイン装置6に電気的に接続して
あり、ソケットに脱着可能に装着されたICチップを、
ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に接続し、試験
用メイン装置6からの試験用電気信号によりICチップ
をテストする。
【0036】ハンドラ1の下部には、主としてハンドラ
1を制御する制御装置が内蔵してあるが、一部に空間部
分8が設けてある。この空間部分8に、テストヘッド5
が交換自在に配置してあり、ハンドラ1に形成した貫通
孔を通してICチップをテストヘッド5上のソケットに
装着することが可能になっている。
【0037】このIC試験装置10は、試験すべき電子
部品としてのICチップを、常温よりも高い温度状態
(高温)または低い温度状態(低温)で試験するための
装置であり、ハンドラ1は、図3および図4に示すよう
に、恒温槽101とテストチャンバ102と除熱槽10
3とで構成されるチャンバ100を有する。図2に示す
テストヘッド5の上部は、図7に示すようにテストチャ
ンバ102の内部に挿入され、そこでICチップ2の試
験が行われるようになっている。
【0038】なお、図4は本実施形態のIC試験装置に
おける試験用ICチップの取り廻し方法を理解するため
の図であって、実際には上下方向に並んで配置されてい
る部材を平面的に示した部分もある。したがって、その
機械的(三次元的)構造は、主として図3を参照して理
解することができる。
【0039】図3および図4に示すように、本実施形態
のIC試験装置10のハンドラ1は、これから試験を行
うICチップを格納し、また試験済のICチップを分類
して格納するIC格納部200と、IC格納部200か
ら送られる被試験ICチップをチャンバ部100に送り
込むローダ部300と、テストヘッドを含むチャンバ部
100と、チャンバ部100で試験が行われた試験済の
ICを分類して取り出すアンローダ部400とから構成
されている。ハンドラ1の内部では、ICチップは、テ
ストトレイに収納されて搬送される。
【0040】ハンドラ1に収納される前のICチップ
は、図6に示すカスタマトレイKST内に多数収納して
あり、その状態で、図3および図4に示すハンドラ1の
IC収納部200へ供給され、そこで、カスタマトレイ
KSTから、ハンドラ1内で搬送されるテストトレイT
ST(図8参照)にICチップ2が載せ替えられる。ハ
ンドラ1の内部では、図4に示すように、ICチップ
は、テストトレイTSTに載せられた状態で移動し、高
温または低温の温度ストレスが与えられ、適切に動作す
るかどうか試験(検査)され、当該試験結果に応じて分
類される。以下、ハンドラ1の内部について、個別に詳
細に説明する。
【0041】第1に、IC格納部200に関連する部分
について説明する。図3に示すように、IC格納部20
0には、試験前のICチップを格納する試験前ICスト
ッカ201と、試験の結果に応じて分類されたICチッ
プを格納する試験済ICストッカ202とが設けてあ
る。
【0042】これらの試験前ICストッカ201および
試験済ICストッカ202は、図5に示すように、枠状
のトレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下
部から侵入して上部に向って昇降可能とするエレベータ
204とを具備している。トレイ支持枠203には、カ
スタマトレイKSTが複数積み重ねられて支持され、こ
の積み重ねられたカスタマトレイKSTのみがエレベー
タ204によって上下に移動される。
【0043】図3に示す試験前ICストッカ201に
は、これから試験が行われるICチップが格納されたカ
スタマトレイKSTが積層されて保持してある。また、
試験済ICストッカ202には、試験を終えて分類され
たICチップが収納されたカスタマトレイKSTが積層
されて保持してある。
【0044】なお、これら試験前ICストッカ201と
試験済ICストッカ202とは、略同じ構造にしてある
ので、試験前ICストッカ201の部分を、試験済IC
ストッカ202として使用することや、その逆も可能で
ある。したがって、試験前ICストッカ201の数と試
験済ICストッカ202の数とは、必要に応じて容易に
変更することができる。
【0045】図3および図4に示すように、本実施形態
では、試験前ストッカ201として、2個のストッカS
TK−Bが設けてある。ストッカSTK−Bの隣には、
試験済ICストッカ202として、アンローダ部400
へ送られる空ストッカSTK−Eを2個設けてある。ま
た、その隣には、試験済ICストッカ202として、8
個のストッカSTK−1,STK−2,…,STK−8
を設けてあり、試験結果に応じて最大8つの分類に仕分
けして格納できるように構成してある。つまり、良品と
不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のも
の、中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも再
試験が必要なもの等に仕分けできるようになっている。
【0046】第2に、ローダ部300に関連する部分に
ついて説明する。図5に示す試験前ICストッカ201
のトレイ支持枠203に収納してあるカスタマトレイK
STは、図3に示すように、IC格納部200と装置基
板105との間に設けられたトレイ移送アーム205に
よってローダ部300の窓部306に装置基板105の
下側から運ばれる。そして、このローダ部300におい
て、カスタマトレイKSTに積み込まれた被試験ICチ
ップを、X−Y搬送装置304によって一旦プリサイサ
(preciser)305に移送し、ここで被試験ICチップ
の相互の位置を修正したのち、さらにこのプリサイサ3
05に移送された被試験ICチップを再びX−Y搬送装
置304を用いて、ローダ部300に停止しているテス
トトレイTSTに積み替える。
【0047】カスタマトレイKSTからテストトレイT
STへ被試験ICチップを積み替えるX−Y搬送装置3
04としては、図3に示すように、装置基板105の上
部に架設された2本のレール301と、この2本のレー
ル301によってテストトレイTSTとカスタマトレイ
KSTとの間を往復する(この方向をY方向とする)こ
とができる可動アーム302と、この可動アーム302
によって支持され、可動アーム302に沿ってX方向に
移動できる可動ヘッド303とを備えている。
【0048】このX−Y搬送装置304の可動ヘッド3
03には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸
着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタ
マトレイKSTから被試験ICチップを吸着し、その被
試験ICチップをテストトレイTSTに積み替える。こ
うした吸着ヘッドは、可動ヘッド303に対して例えば
8本程度装着されており、一度に8個の被試験ICチッ
プをテストトレイTSTに積み替えることができる。
【0049】第3に、チャンバ100に関連する部分に
ついて説明する。上述したテストトレイTSTは、ロー
ダ部300で被試験ICチップが積み込まれたのちチャ
ンバ100に送り込まれ、当該テストトレイTSTに搭
載された状態で各被試験ICチップがテストされる。
【0050】図3および図4に示すように、チャンバ1
00は、テストトレイTSTに積み込まれた被試験IC
チップに目的とする高温または低温の熱ストレスを与え
る恒温槽101と、この恒温槽101で熱ストレスが与
えられた状態にある被試験ICチップがテストヘッド上
のソケットに装着されるテストチャンバ102と、テス
トチャンバ102で試験された被試験ICチップから、
与えられた熱ストレスを除去する除熱槽103とで構成
されている。
【0051】除熱槽103では、恒温槽101で高温を
印加した場合は、被試験ICチップを送風により冷却し
て室温に戻し、また恒温槽101で低温を印加した場合
は、被試験ICチップを温風またはヒータ等で加熱して
結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、この除熱
された被試験ICチップをアンローダ部400に搬出す
る。
【0052】図3に示すように、チャンバ100の恒温
槽101および除熱槽103は、テストチャンバ102
より上方に突出するように配置されている。また、恒温
槽101には、図4に概念的に示すように、垂直搬送装
置が設けられており、テストチャンバ102が空くまで
の間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置
に支持されながら待機する。主として、この待機中にお
いて、被試験ICチップに高温または低温の熱ストレス
が印加される。
【0053】図7に示すように、テストチャンバ102
には、その中央下部にテストヘッド5が配置され、テス
トヘッド5の上にテストトレイTSTが運ばれる。そこ
では、図8に示すテストトレイTSTにより保持された
全てのICチップ2を順次テストヘッド5に電気的に接
触させ、テストトレイTST内の全てのICチップ2に
ついて試験を行う。一方、試験が終了したテストトレイ
TSTは、除熱槽103で除熱され、ICチップ2の温
度を室温に戻したのち、図3および図4に示すアンロー
ダ部400に排出される。
【0054】また、図3に示すように、恒温槽101と
除熱槽103の上部には、装置基板105からテストト
レイTSTを送り込むための入り口用開口部と、装置基
板105へテストトレイTSTを送り出すための出口用
開口部とがそれぞれ形成してある。装置基板105に
は、これら開口部からテストトレイTSTを出し入れす
るためのテストトレイ搬送装置108が装着してある。
これら搬送装置108は、たとえば回転ローラなどで構
成してある。この装置基板105上に設けられたテスト
トレイ搬送装置108によって、除熱槽103から排出
されたテストトレイTSTは、アンローダ部400およ
びローダ部300を介して恒温槽101へ返送される。
【0055】図8は本実施形態で用いられるテストトレ
イTSTの構造を示す分解斜視図である。このテストト
レイTSTは、矩形フレーム12を有し、そのフレーム
12に複数の桟(さん)13が平行かつ等間隔に設けて
ある。これら桟13の両側と、これら桟13と平行なフ
レーム12の辺12aの内側とには、それぞれ複数の取
付け片14が長手方向に等間隔に突出して形成してあ
る。これら桟13の間、および桟13と辺12aとの間
に設けられた複数の取付け片14の内の向かい合う2つ
の取付け片14によって、各インサート収納部15が構
成されている。
【0056】各インサート収納部15には、それぞれ1
個のインサート16が収納されるようになっており、こ
のインサート16はファスナ17を用いて2つの取付け
片14にフローティング状態で取り付けられている。こ
うしたインサート16は、たとえば1つのテストトレイ
TSTに16×4個程度取り付けられる。このインサー
ト16に被試験ICチップ2を収納することで、テスト
トレイTSTに被試験ICチップ2が積み込まれること
になる。なお、本実施形態で試験対象となっているIC
チップ2は、図9〜図11に示すように、矩形のパッケ
ージ本体2bの4つの辺からガルウィング状のリード2
aが複数差し出されている、いわゆるQFPタイプのI
Cチップである。
【0057】本実施形態のインサート16においては、
図9に示すように、被試験ICチップ2を収納する矩形
凹状のIC収納部19が中央部に形成されており、IC
収納部19を構成する底板191と4つの側壁部193
との境界部分には、ICチップ2のリード2aを露出さ
せるためのスリット192が4本設けられている。な
お、底板191と4つの側壁部193とは、IC収納部
19の四隅に形成された連結部194によって連結され
ている。
【0058】IC収納部19の両脇には、プッシャ30
の下降移動の下限を規定するためのストッパ22が上向
きに突出するように形成されており、インサート16の
両端中央部には、プッシャ30のガイドピン32および
ソケットガイド41が上下それぞれから挿入されるガイ
ド孔20が形成されており、インサート16の両端角部
には、テストトレイTSTの取付け片14への取付け用
孔21が形成されている。
【0059】図11に示すように、図中左側のガイド孔
20は、位置決めのための孔であり、右側のガイド孔2
0よりも小さい内径にしてある。そのため、左側のガイ
ド孔20には、その上半分にプッシャ30のガイドピン
32が挿入されて位置決めが行われ、その下半分には、
ソケット40のソケットガイド41が挿入されて位置決
めが行われる。ちなみに、図中右側のガイド孔20と、
プッシャ30のガイドピン32およびソケット40のソ
ケットガイド41とは、ゆるい嵌合状態とされている。
【0060】図9に示すように、テストヘッド5の上に
は、ソケットボード50が配置してある。ソケットボー
ド50は、図8に示すテストトレイTSTにおいて、た
とえば行方向に3つおきに合計4列の被試験ICチップ
2に対応した数(4行×4列)で配置することができる
が、一つ一つのソケットボード50の大きさを小さくす
ることができれば、図8に示すテストトレイTSTに保
持してある全てのICチップ2を同時にテストできるよ
うに、テストヘッド5の上に、4行×16列のソケット
ボード50を配置しても良い。
【0061】図9〜図11に示すように、ソケットボー
ド50にはソケット40が固定してあり、ソケット40
の両端部には、プッシャ30のガイドピン32が挿入さ
れるソケットガイド41が設けられている。ソケット4
0の中央部には開口部42が形成されており、開口部4
2を囲む4辺に接続端子43が複数設けられている。こ
のソケット40の接続端子43は、ICチップ2のリー
ド2aに対応する数およびピッチで設けられており、上
方向にバネ付勢されている。また、接続端子43には、
表面処理としてニッケル下地に金メッキが施されてい
る。
【0062】図9に示すプッシャ30は、ソケット40
の数に対応して、テストヘッド5の上側に設けてある。
図7に示すように、各プッシャ30は、アダプタ62の
下端に固定してあり、各アダプタ62は、マッチプレー
ト60に弾性保持してある。マッチプレート60は、テ
ストヘッド5の上部に位置するように、かつプッシャ3
0とソケット40との間にテストトレイTSTが挿入可
能となるように装着してある。このマッチプレート60
に保持されたプッシャ30は、テストヘッド5またはZ
軸駆動装置70の駆動プレート(駆動体)72に対し
て、Z軸方向に移動自在である。なお、テストトレイT
STは、図7において紙面に垂直方向(X軸)から、プ
ッシャ30とソケット40との間に搬送されてくる。チ
ャンバ100内部でのテストトレイTSTの搬送手段と
しては、搬送用ローラなどが用いられる。テストトレイ
TSTの搬送移動に際しては、Z軸駆動装置70の駆動
プレートは、Z軸方向に沿って上昇しており、プッシャ
30とソケット40との間には、テストトレイTSTが
挿入される十分な隙間が形成してある。
【0063】図7に示すように、テストチャンバ102
の内部に配置された駆動プレート72の下面には、アダ
プタ62に対応する数の押圧部74が固定してあり、マ
ッチプレート60に保持してあるアダプタ62の上面を
押圧可能にしてある。駆動プレート72には駆動軸78
が固定してあり、駆動軸78にはモータ等の駆動源(図
示せず)が連結してあり、駆動軸78をZ軸方向に沿っ
て上下移動させ、アダプタ62を押圧可能となってい
る。
【0064】なお、マッチプレート60は、試験すべき
ICチップ2の形状や、テストヘッド5のソケット数
(同時に測定するICチップ2の数)などに合わせて、
アダプタ62およびプッシャ30と共に、交換自在な構
造になっている。このようにマッチプレート60を交換
自在にしておくことにより、Z軸駆動装置70を汎用の
ものとすることができる。本実施形態では、押圧部74
とアダプタ62とが1対1で対応しているが、例えば、
テストヘッド5のソケット数が半分に変更されたときに
は、マッチプレート60を交換することにより、押圧部
74とアダプタ62とを2対1で対応させることも可能
である。
【0065】各アダプタ62の下端に装着してあるプッ
シャ30には、図9〜図11に示すように、被試験IC
チップ2のリード2aをソケット40の接続端子43に
押し付けるための板状の押圧子31が下方に向かって設
けられている。具体的には、押圧子ホルダ33を介し
て、互いに平行な2枚の押圧子31が2組(計4枚)設
けられている。また、プッシャ30の両端部には、イン
サート16のガイド孔20およびソケットガイド41に
挿入されるガイドピン32が設けてある。
【0066】本実施形態におけるプッシャ30の押圧子
31は、試験すべきICチップ2、すなわちQFPタイ
プのICチップ2に合わせて4枚設けられているが、試
験すべきICチップがSOPタイプのICチップ、すな
わち矩形のパッケージ本体の互いに平行な2つの辺から
ガルウィング状のリードが複数差し出されているタイプ
のICチップであれば、プッシャ30には、互いに平行
な2枚の押圧子31が1組設けられることとなる。
【0067】被試験ICチップ2のリード2aをソケッ
ト40の接続端子43に接続させるには、図10に示す
ように、ICチップ2をインサート16のIC収納部1
9に収納し、スリット192からICチップ2のリード
2aを露出させ、そのようにしてICチップ2を収納し
たインサート16をソケット40に装着する。その状態
で、Z軸駆動装置70を駆動させ、図7に示す駆動軸7
8および駆動プレート72をZ軸方向に沿って下降移動
させると、図7に示すように、駆動プレート72の押圧
部74がマッチプレート60のアダプタ62の上面に当
接し、プッシャ30を押圧する。そして、図11に示す
ように、プッシャ30の押圧子31は、ICチップ2の
リード2aをソケット40の接続端子43に押し付け、
ICチップ2のリード2aがソケット40の接続端子4
3に接続される。このとき、ソケット40の接続端子4
3は、上方向にバネ付勢されつつ下方およびソケット4
0の開口部42内方に移動するため、ICチップ2のリ
ード2aはソケット40の接続端子43に摺動接触する
ことになる。
【0068】なお、プッシャ30の下降移動は、プッシ
ャ30がインサート16のストッパ22の上端に当接す
ることで制限され、したがって、ソケット40の接続端
子43を破壊しない適切な圧力をもって、プッシャ30
はICチップ2のリード2aをソケット40の接続端子
43に押し付けることができる。
【0069】本実施形態では、上述したように構成され
たチャンバ100において、図7に示すように、テスト
チャンバ102を構成する密閉されたケーシング80の
内部に、温調用送風装置90が装着してある。温調用送
風装置90は、ファン92と、熱交換部94とを有し、
ファン92によりケーシング内部の空気を吸い込み、熱
交換部94を通してケーシング80の内部に吐き出すこ
とで、ケーシング80の内部を、所定の温度条件(高温
または低温)にする。
【0070】温調用送風装置90の熱交換部94は、ケ
ーシング内部を高温にする場合には、加熱媒体が流通す
る放熱用熱交換器または電熱ヒータなどで構成してあ
り、ケーシング内部を、たとえば室温〜160℃程度の
高温に維持するために十分な熱量を提供可能になってい
る。また、ケーシング内部を低温にする場合には、熱交
換部94は、液体窒素などの冷媒が循環する吸熱用熱交
換器などで構成してあり、ケーシング内部を、たとえば
−60℃〜室温程度の低温に維持するために十分な熱量
を吸熱可能になっている。ケーシング80の内部温度
は、たとえば温度センサ82により検出され、ケーシン
グ80の内部が所定温度に維持されるように、ファン9
2の風量および熱交換部94の熱量などが制御される。
【0071】温調用送風装置90の熱交換部94を通し
て発生した温風または冷風は、ケーシング80の上部を
Y軸方向に沿って流れ、装置90と反対側のケーシング
側壁に沿って下降し、マッチプレート60とテストヘッ
ド5との間の隙間を通して、装置90へと戻り、ケーシ
ング内部を循環するようになっている。
【0072】第4に、アンローダ部400に関連する部
分について説明する。図3および図4に示すアンローダ
部400にも、ローダ部300に設けられたX−Y搬送
装置304と同一構造のX−Y搬送装置404,404
が設けられ、このX−Y搬送装置404,404によっ
て、アンローダ部400に運び出されたテストトレイT
STから試験済のICチップがカスタマトレイKSTに
積み替えられる。
【0073】図3に示すように、アンローダ部400の
装置基板105には、当該アンローダ部400へ運ばれ
たカスタマトレイKSTが装置基板105の上面に臨む
ように配置される一対の窓部406,406が二対開設
してある。
【0074】また、図示は省略するが、それぞれの窓部
406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させる
ための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験済
の被試験ICチップが積み替えられて満杯になったカス
タマトレイKSTを載せて下降し、この満杯トレイをト
レイ移送アーム205に受け渡す。
【0075】次に、本実施形態のIC試験装置で用いら
れるラビング部材について説明する。本実施形態のIC
試験装置で用いられるラビング部材110は、図1およ
び図12に示すように、剛性を有する板状の基体111
と、その基体111の下側に貼り付けられたサンドペー
パー112とから構成され、四隅に切欠部113を有す
る矩形状となっている。このような構造のラビング部材
110は、極めて安価に製造することができる。
【0076】このラビング部材110の厚みTは、I
Cチップ2のリード2aにおいて、プッシャ30の押圧
子31とソケット40の接続端子43とに挟まれる部分
の厚みTと略同一に設定されており、また、ラビング
部材110の幅および長さは、ICチップ2の幅および
長さ(リード2aの分も含む)と略同一に設定されてい
る。
【0077】ラビング部材110の基体111は、サン
ドペーパー112の研磨機能を発揮させ得る程度にサン
ドペーパー112を支持できる剛性を有するものであれ
ば、いかなる材料から構成されてもよい。そのような材
料としては、例えば、アルミニウム、ステンレス等の金
属や、プラスチック、ガラス、セラミックスなどが挙げ
られる。
【0078】ラビング部材110のサンドペーパー11
2としては、通常の市販品を用いることができ、その粗
面における目の荒さは、3000番前後であるのが好ま
しい。目の荒さが荒すぎると、ソケットの接続端子を傷
付けてしまうおそれがあり、一方、目の荒さが細かすぎ
ると、半田による酸化皮膜が形成されたソケットの接続
端子を十分にクリーニングすることができない。
【0079】なお、ラビング部材110の四隅に形成さ
れている切欠部113は、ラビング部材110がインサ
ート16のIC収納部19に組み込まれたときに、IC
収納部19の底板191と側壁部193とを連結する連
結部194に嵌合し、ラビング部材110をインサート
16に対して固定させる役割を有する。
【0080】このようなラビング部材110を使用して
ソケット40の接続端子43のクリーニングを行うに
は、まず、図1および図13に示すように、ラビング部
材110をインサート16のIC収納部19に組み込
む。このとき、ラビング部材110は、IC収納部19
の底板191上に載置されるが、ラビング部材110の
周辺部は、IC収納部19のスリット192から露出
し、ラビング部材110の切欠部113は、IC収納部
19の連結部194に嵌合する。このようなラビング部
材110のインサート16への組み込みは、吸着ヘッド
を使用してICチップ2を自動的にインサート16に収
納するのと同様に行ってもよいし、手作業で行ってもよ
い。ラビング部材110のインサート16への組み込み
を自動的に行う場合、ラビング部材110は、ICチッ
プ2と同様にカスタマトレイKST内に収納すればよ
い。
【0081】上記のようにしてラビング部材110を組
み込んだインサート16をソケット40に装着し、その
状態でZ軸駆動装置70を駆動させ、図7に示す駆動軸
78および駆動プレート72をZ軸方向に沿って下降移
動させると、駆動プレート72の押圧部74がマッチプ
レート60のアダプタ62の上面に当接し、プッシャ3
0を押圧する。そうすると、図14に示すように、プッ
シャ30の押圧子31は、ラビング部材110をソケッ
ト40の接続端子43に押し付けるため、ラビング部材
110のサンドペーパー112の粗面がソケット40の
接続端子43に接触する。
【0082】このとき、ソケット40の接続端子43
は、図15に示すように、上方向にバネ付勢されつつ下
方およびソケット40の開口部42内方に移動するた
め、ラビング部材110のサンドペーパー112の粗面
はソケット40の接続端子43に摺動しながら接触する
ことになる。なお、図15(a)は、ラビング部材110
がソケット40の接続端子43に当接した状態を示し、
図15(b)は、ラビング部材110がソケット40の接
続端子43に押し付けられた状態を示す。
【0083】ここで、図14に示すように、プッシャ3
0の下降移動は、プッシャ30がインサート16のスト
ッパ22の上端に当接することで制限される。このプッ
シャ30のストロークは、ICチップ2のリード2aの
厚みTに合わせて設定されているが、ラビング部材1
10の厚みTはICチップ2のリード2aの厚みT
と略同一に設定されているため、ICチップ2の代わり
にラビング部材110をインサート16に組み込んだ場
合であっても、プッシャ30は、ソケット40の接続端
子43を破壊しない適切な圧力をもって、ラビング部材
110をソケット40の接続端子43に押し付けること
ができる。
【0084】Z軸駆動装置70を駆動させ、駆動軸78
および駆動プレート72を上昇移動させることにより、
プッシャ30の押圧を解放し、図13に示すように、ソ
ケット40の接続端子43を元の位置に戻すことができ
る。このようなプッシャ30の押圧・解放を適度の回数
繰り返し、ラビング部材110とソケット40の接続端
子43とを適度の回数摺動接触させることにより、ソケ
ット40の接続端子43に形成された半田による酸化皮
膜等の不純物を除去し、ソケット40の接続端子43を
クリーニングすることができる。
【0085】プッシャ30の押圧・解放の繰り返し回数
は、ラビング部材110のサンドペーパー112の目の
粗さや、ソケット40の接続端子43に形成された酸化
皮膜等の不純物の度合いによって適宜変更すればよい
が、例えば、ラビング部材110のサンドペーパー11
2として3000番程度のものを使用した場合には、プ
ッシャ30の押圧・解放を5回程度繰り返すのが好まし
い。
【0086】以上の説明では、プッシャ30の押圧は、
IC試験装置のZ軸駆動装置70を使用して行ったが、
手作業によってプッシャ30を押圧することにより、上
記のようにソケット40の接続端子43をクリーニング
することもできる。このような手作業によるクリーニン
グは、例えば、ソケット40における各接続端子43相
互の信号経路の長さのバラツキによる伝播遅延時間を補
正するキャリブレーションを行う場合などに併せて行う
ことができる。
【0087】〔第2の実施形態〕次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図16は第2の実施形態に
係るIC試験装置のテストヘッドにおけるソケット付近
の構造を示す分解斜視図、図17は図16に示すソケッ
ト付近の断面図、図18は図17においてプッシャが下
降した状態を示す断面図、図19は同IC試験装置で用
いられるラビング部材を示す平面図および側面図、図2
0はラビング部材がインサートに組み込まれる様子を説
明する分解斜視図、図21はラビング部材を組み込んだ
インサートおよびソケット付近の断面図、図22は図2
1においてプッシャが下降した状態を示す断面図、図2
3(a)(b)はソケットの接続端子がクリーニングされる
状態を説明する側面図である。
【0088】前述した第1の実施形態では、ICチップ
としてQFPタイプのICチップを試験に付したが、第
2の実施形態では、ICチップとしてBGAタイプのI
Cチップを試験に付すこととする。したがって、第2の
実施形態においては、全体的なIC試験装置としては第
1の実施形態で説明したものを使用することができる
が、IC試験装置のテストヘッドにおけるソケット付近
の構造や、プッシャ、インサート、ソケットガイド等の
構造が異なってくるため、これらを中心にして、以下、
第2の実施形態を説明する。なお、実施形態の異同にか
かわらず、図中、同一の名称で表現される部材等には、
同一の番号を付す場合がある。
【0089】本実施形態で試験対象となっているICチ
ップ2Aは、図17〜図19に示すように、矩形のパッ
ケージ本体2bの下面に半田ボールからなる外部端子2
cが複数設けられている、いわゆるBGAタイプのIC
チップである。
【0090】図16〜図18に示すように、上記ICチ
ップ2A用のインサート16の中央部には、被試験IC
チップ2Aを収納する矩形のIC収納部19が形成され
ている。IC収納部19の下端は、ICチップ2Aの外
部端子2cが露出するように開口しており、その開口周
縁部にはICチップ2Aを保持するIC保持部195が
設けられている。
【0091】一方、図16に示すように、テストヘッド
5の上には、ソケットボード50が配置してあり、その
上に接続端子であるプローブピン44を有するソケット
40が固定してある。プローブピン44は、ICチップ
2Aの外部端子2cに対応する数およびピッチで設けら
れており、図外のスプリングによって上方向にバネ付勢
されている。
【0092】図16〜図18に示すように、ソケットボ
ード50の上には、ソケット40に設けられているプロ
ーブピン44が露出するように、ソケットガイド41が
固定されている。ソケットガイド41の両側には、プッ
シャ30に形成してある2つのガイドピン32が挿入さ
れて、これら2つのガイドピン32との間で位置決めを
行うためのガイドブッシュ411が設けられている。
【0093】また、図16〜図18に示すように、プッ
シャ30の中央には、被試験ICチップ2Aのパッケー
ジ本体2bをソケット40に押し付けるための押圧子3
1が下方に向かって設けられており、プッシャ30の両
端部には、インサート16のガイド孔20およびソケッ
トガイド41のガイドブッシュ411に挿入されるガイ
ドピン32が設けられている。押圧子31とガイドピン
32との間には、プッシャ30がZ軸駆動装置70にて
下降移動する際に、ソケットガイド41のストッパ面4
12に当接して下限を規定することのできるストッパピ
ン34が設けられている。
【0094】被試験ICチップ2Aの外部端子2cをソ
ケット40のプローブピン44に接続させるには、図1
7に示すように、ICチップ2Aをインサート16のI
C収納部19に収納し、IC保持部195でICチップ
2Aのパッケージ本体2bの周縁部を保持するととも
に、IC収納部19の下端開口部からICチップ2Aの
外部端子2cを露出させる。
【0095】そのようにしてICチップ2Aを収納した
インサート16をソケットガイド41に装着し、その状
態でZ軸駆動装置を駆動させ、プッシャ30を押圧す
る。そうすると、プッシャ30の押圧子31は、図18
に示すように、ICチップ2Aのパッケージ本体2bを
ソケット40に押し付け、その結果、ICチップ2Aの
外部端子2cがソケット40のプローブピン44に接続
される。このとき、ソケット40のプローブピン44
は、上方向にバネ付勢されつつソケット40の中に後退
するものの、プローブピン44の先端部は、わずかに外
部端子2cに突き刺さる。
【0096】なお、プッシャ30の下降移動は、プッシ
ャ30のストッパピン34がソケットガイド41のスト
ッパ面412に当接することで制限され、したがって、
ICチップ2Aのパッケージ本体2bを破壊しない適切
な圧力をもって、プッシャ30はICチップ2Aをソケ
ット40に押し付けることができる。
【0097】ここで、本実施形態のIC試験装置で用い
られるラビング部材について説明する。本実施形態のI
C試験装置で用いられるラビング部材120は、図19
に示すように、メタルウールを矩形の板状に成形したも
のからなり、周縁部にはインサート16のIC保持部1
95に保持され得るフランジ部121が形成されてい
る。このような構造のラビング部材120は、極めて安
価に製造することができる。
【0098】このラビング部材120の厚みTは、I
Cチップ2Aの厚みT(外部端子2cの分も含む)と
略同一に設定されており、また、ラビング部材120の
幅および長さは、ICチップ2Aの幅および長さと略同
一に設定されている。
【0099】ラビング部材120を構成するメタルウー
ルとしては、ソケット40のプローブピン44の先端部
が突き刺さることにより、プローブピン44の先端部に
形成された半田による酸化皮膜等の不純物を除去できる
ものを適宜選択すればよい。ただし、ソケット40のプ
ローブピン44のクリーニングを電子部品試験装置によ
り全て自動的に行う場合には、ラビング部材120は吸
着ヘッドによって吸着されてピックアンドプレイスされ
るため、吸着ヘッドによって吸着され得る程度にラビン
グ部材120の通気性を低減すべく、ラビング部材12
0を構成するメタルウールの密度を高める必要がある。
【0100】このようなラビング部材120を使用して
ソケット40のプローブピン44のクリーニングを行う
には、まず、図20および図21に示すように、ラビン
グ部材120をインサート16のIC収納部19に組み
込む。このとき、ラビング部材110は、そのフランジ
部121においてIC保持部195に保持され、ラビン
グ部材110の底面は、IC収納部19の下端開口部か
ら露出する。このようなラビング部材110のインサー
ト16への組み込みは、吸着ヘッドを使用してICチッ
プ2Aを自動的にインサート16に収納するのと同様に
行ってもよいし、手作業で行ってもよい。ラビング部材
120のインサート16への組み込みを自動的に行う場
合、ラビング部材120は、ICチップ2Aと同様にカ
スタマトレイKST内に収納すればよい。
【0101】上記のようにしてラビング部材120を組
み込んだインサート16をソケットガイド41に装着
し、その状態でZ軸駆動装置を駆動させ、プッシャ30
を押圧すると、プッシャ30の押圧子31は、図22に
示すように、ラビング部材120をソケット40のプロ
ーブピン44に押し付ける。それにより、ソケット40
のプローブピン44は、上方向にバネ付勢されつつソケ
ット40の中に後退するものの、プローブピン44の先
端部は、図23に示すように、わずかにラビング部材1
20に突き刺さる。プローブピン44は、ラビング部材
120に突き刺さることにより、ラビング部材120を
構成するメタルウールで研磨されることとなる。なお、
図23(a)は、ラビング部材120がソケット40のプ
ローブピン44に当接した状態を示し、図23(b)は、
ラビング部材120にソケット40のプローブピン44
が突き刺さった状態を示す。
【0102】ここで、プッシャ30の下降移動は、プッ
シャ30のストッパピン34がソケットガイド41のス
トッパ面412に当接することで制限される。このプッ
シャ30のストロークは、ICチップ2Aの厚みT
合わせて設定されているが、ラビング部材120の厚み
はICチップ2Aの厚みTと略同一に設定されて
いるため、ICチップ2Aの代わりにラビング部材12
0をインサート16に組み込んだ場合であっても、プッ
シャ30は、ラビング部材120を破壊しない適切な圧
力をもって、ラビング部材120をソケット40のプロ
ーブピン44に押し付けることができる。
【0103】Z軸駆動装置を駆動させることにより、プ
ッシャ30の押圧を解放し、図21に示すように、ソケ
ット40のプローブピン44を元の位置に戻すことがで
きる。このようなプッシャ30の押圧・解放を適度の回
数繰り返し、ソケット40のプローブピン44をラビン
グ部材120に適度の回数突き刺すことにより、ソケッ
ト40のプローブピン44に形成された半田による酸化
皮膜等の不純物を除去し、ソケット40のプローブピン
44をクリーニングすることができる。
【0104】プッシャ30の押圧・解放の繰り返し回数
は、ラビング部材120を構成するメタルウールの研磨
能力や、ソケット40のプローブピン44に形成された
酸化皮膜等の不純物の度合いによって適宜変更すればよ
い。
【0105】以上の説明では、プッシャ30の押圧は、
IC試験装置のZ軸駆動装置を使用して行ったが、手作
業によってプッシャ30を押圧することにより、上記の
ようにソケット40のプローブピン44をクリーニング
することもできる。この手作業は、特にラビング部材1
20が吸着ヘッドによって吸着され得ない場合に有効で
ある。
【0106】〔その他の実施形態〕以上説明した実施形
態は、本発明の理解を容易にするために記載されたもの
であって、本発明を限定するために記載されたものでは
ない。したがって、上記実施形態に開示された各要素
は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等
物をも含む趣旨である。
【0107】例えば、第1の実施形態におけるラビング
部材110は、サンドブラスト等によって表面が粗にさ
れた金属板、ガラス板、セラミックス板等からなるもの
であってもよいし、金属板に粒子を溶射または蒸着して
なるものであってもよい。また、第2の実施形態におけ
るラビング部材120は、編物状または織物状にした金
属細線を成形してなるものであってもよい。
【0108】さらに、IC試験装置は、上記実施形態で
説明したチャンバタイプのものに限定されることなく、
例えば、チャンバレスタイプ、ヒートプレートタイプの
ものであってもよい。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のソケット
接続端子クリーニングキット、ソケット接続端子クリー
ニング方法または電子部品試験装置によれば、ソケット
の接続端子にダメージを与えることなく、ソケットの接
続端子を簡易にクリーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るIC試験装置で
用いられるラビング部材がインサートに組み込まれる様
子を説明する分解斜視図である。
【図2】同IC試験装置の全体側面図である。
【図3】図2に示すハンドラの斜視図である。
【図4】被試験ICの取り廻し方法を示すトレイのフロ
ーチャート図である。
【図5】同IC試験装置のICストッカの構造を示す斜
視図である。
【図6】同IC試験装置で用いられるカスタマトレイを
示す斜視図である。
【図7】同IC試験装置の試験チャンバ内の要部断面図
である。
【図8】同IC試験装置で用いられるテストトレイを示
す一部分解斜視図である。
【図9】同IC試験装置のテストヘッドにおけるソケッ
ト付近の構造を示す分解斜視図である。
【図10】図9に示すソケット付近の断面図である。
【図11】図10においてプッシャが下降した状態を示
す断面図である。
【図12】同IC試験装置で用いられるラビング部材を
示す平面図および側面図である。
【図13】ラビング部材を組み込んだインサートおよび
ソケット付近の断面図である。
【図14】図13においてプッシャが下降した状態を示
す断面図である。
【図15】ソケットの接続端子がクリーニングされる状
態を説明する側面図である。図15(a)はラビング部材
がソケットの接続端子に当接した状態を示し、図15
(b)はラビング部材がソケットの接続端子に押し付けら
れた状態を示す。
【図16】本発明の第2の実施形態に係るIC試験装置
のテストヘッドにおけるソケット付近の構造を示す分解
斜視図である。
【図17】図16に示すソケット付近の断面図である。
【図18】図17においてプッシャが下降した状態を示
す断面図である。
【図19】同IC試験装置で用いられるラビング部材を
示す平面図および側面図である。
【図20】ラビング部材がインサートに組み込まれる様
子を説明する分解斜視図である。
【図21】ラビング部材を組み込んだインサートおよび
ソケット付近の断面図である。
【図22】図21においてプッシャが下降した状態を示
す断面図である。
【図23】ソケットの接続端子がクリーニングされる状
態を説明する側面図である。図23(a)はラビング部材
がソケットのプローブピンに当接した状態を示し、図2
3(b)は、ラビング部材にソケットのプローブピンが突
き刺さった状態を示す。
【符号の説明】
2,2A…ICチップ(電子部品) 2a…リード(接続端子) 2c…外部端子(接続端子) 10…IC試験装置(電子部品試験装置) 16…インサート 30…プッシャ 40…ソケット 41…ソケットガイド 43…接続端子 44…プローブピン(接続端子) 110,120…ラビング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 33/76 H01R 43/00 Z 43/00 G01R 31/28 J Fターム(参考) 2G003 AA07 AG01 AG08 AG11 AH04 AH05 AH07 2G011 AA15 AC06 AC13 AC14 AE02 AF02 2G032 AE04 AF05 AL00 AL03 5E024 CA02 CA07 CA18 CB01 5E051 GB10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の接続端子と摺動接触し得る接
    続端子を備えたソケットおよび/または前記ソケットの
    ガイドに脱着可能に装着され、試験すべき電子部品の接
    続端子が露出するように当該電子部品を収納するインサ
    ートと、 規定のストロークで電子部品の接続端子を前記ソケット
    の接続端子に押し付けるプッシャと、 電子部品の代わりに前記インサートに収納され、その状
    態で前記ソケットの接続端子に接触し得るラビング部材
    であって、少なくとも前記ソケットの接続端子に接触す
    る面は粗状になっており、前記プッシャの押圧面と前記
    ソケットの接続端子とに挟まれる部分の厚みは、前記プ
    ッシャの押圧面と前記ソケットの接続端子とに挟まれる
    電子部品の接続端子の厚みと略同一に設定されている前
    記ラビング部材とを備えたことを特徴とするソケット接
    続端子クリーニングキット。
  2. 【請求項2】 前記ラビング部材は、前記プッシャの押
    圧面と前記ソケットの接続端子とに挟まれる電子部品の
    接続端子の厚みと略同一の厚みを有し、少なくとも一方
    の面が粗状になっている板状体とされており、前記ラビ
    ング部材の幅および長さは、電子部品の幅および長さと
    略同一に設定されていることを特徴とする請求項1に記
    載のソケット接続端子クリーニングキット。
  3. 【請求項3】 探針状の接続端子を備えたソケットおよ
    び/または前記ソケットのガイドに脱着可能に装着さ
    れ、試験すべき電子部品の接続端子が露出するように当
    該電子部品を収納するインサートと、 規定のストロークで電子部品を前記ソケットに押し付け
    るプッシャと、 電子部品の代わりに前記インサートに収納され、その状
    態で前記ソケットの接続端子が突き刺し得るラビング部
    材であって、少なくとも前記ソケットの接続端子に突き
    刺される部分は研磨繊維集合体になっており、電子部品
    の厚みと略同一の厚みを有する前記ラビング部材とを備
    えたことを特徴とするソケット接続端子クリーニングキ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記ラビング部材は、電子部品の厚みと
    略同一の厚みを有する研磨繊維集合体とされており、前
    記ラビング部材の幅および長さは、電子部品の幅および
    長さと略同一に設定されていることを特徴とする請求項
    3に記載のソケット接続端子クリーニングキット。
  5. 【請求項5】 プッシャの押圧面とソケットの接続端子
    とに挟まれる部分の厚みが、前記プッシャの押圧面と前
    記ソケットの接続端子とに挟まれる電子部品の接続端子
    の厚みと略同一に設定されており、少なくとも前記ソケ
    ットの接続端子に接触する面が粗状になっているラビン
    グ部材を、電子部品の代わりにインサートに収納し、 前記ラビング部材を収納したインサートを、前記ソケッ
    トおよび/または前記ソケットのガイドに脱着可能に装
    着し、 電子部品試験装置に設置されたプッシャ駆動装置を使用
    して、または手動により、前記プッシャを規定のストロ
    ークで1回または複数回、前記ソケットの接続端子側に
    押圧し、前記ラビング部材を前記ソケットの接続端子に
    摺動接触させることを特徴とするソケット接続端子クリ
    ーニング方法。
  6. 【請求項6】 電子部品の厚みと略同一の厚みを有し、
    少なくともソケットの探針状の接続端子が突き刺す部分
    が研磨繊維集合体になっているラビング部材を、電子部
    品の代わりにインサートに収納し、 前記ラビング部材を収納したインサートを、前記ソケッ
    トおよび/または前記ソケットのガイドに脱着可能に装
    着し、 電子部品試験装置に設置されたプッシャ駆動装置を使用
    して、または手動により、前記プッシャを規定のストロ
    ークで1回または複数回、前記ソケットの接続端子側に
    押圧し、前記ラビング部材に前記ソケットの接続端子を
    突き刺すことを特徴とするソケット接続端子クリーニン
    グ方法。
  7. 【請求項7】 電子部品の接続端子と摺動接触し得る接
    続端子を備えたソケットと、 前記ソケットおよび/または前記ソケットのガイドに脱
    着可能に装着され、試験すべき電子部品の接続端子が露
    出するように当該電子部品を収納するインサートと、 規定のストロークで電子部品の接続端子を前記ソケット
    の接続端子に押し付けるプッシャと、 前記プッシャを駆動するプッシャ駆動装置と、 電子部品の代わりに前記インサートに収納され、その状
    態で前記ソケットの接続端子に接触し得るラビング部材
    であって、前記ソケットの接続端子に接触する面は粗状
    になっており、前記プッシャの押圧面と前記ソケットの
    接続端子とに挟まれる部分の厚みは、前記プッシャの押
    圧面と前記ソケットの接続端子とに挟まれる電子部品の
    接続端子の厚みと略同一に設定されている前記ラビング
    部材とを備えたことを特徴とする電子部品試験装置。
  8. 【請求項8】 探針状の接続端子を備えたソケットと、 前記ソケットおよび/または前記ソケットのガイドに脱
    着可能に装着され、試験すべき電子部品の接続端子が露
    出するように当該電子部品を収納するインサートと、 規定のストロークで電子部品を前記ソケットに押し付け
    るプッシャと、 前記プッシャを駆動するプッシャ駆動装置と、 電子部品の代わりに前記インサートに収納され、その状
    態で前記ソケットの接続端子が突き刺し得るラビング部
    材であって、少なくとも前記ソケットの接続端子に突き
    刺される部分は研磨繊維集合体になっており、電子部品
    の厚みと略同一の厚みを有する前記ラビング部材とを備
    えたことを特徴とする電子部品試験装置。
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