JP2002154918A - 油性化粧料 - Google Patents
油性化粧料Info
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- JP2002154918A JP2002154918A JP2000356415A JP2000356415A JP2002154918A JP 2002154918 A JP2002154918 A JP 2002154918A JP 2000356415 A JP2000356415 A JP 2000356415A JP 2000356415 A JP2000356415 A JP 2000356415A JP 2002154918 A JP2002154918 A JP 2002154918A
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Abstract
ぽさのないさっぱりとした良好な使用感が得られ、塗布
した唇等の皮膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快
感がなく、保存安定性に優れる化粧料を提供すること、
さらに、皮膜のつっぱり感、つやがない等の欠点のな
い、化粧もちに、特に転写防止効果に優れた油性化粧料
を提供すること。 【解決手段】 少なくともシリコーン油を含む油性成分
と、架橋型オルガノポリシロキサンと、不定形無水珪酸
とを含有することを特徴とする油性化粧料。さらに、平
均粒子径0.1〜30μmの球状粉体の一種または二種
以上を含有することを特徴とする前記油性化粧料。さら
に、有機シリコーン樹脂の一種または二種以上を含有す
ることを特徴とする前記油性化粧料。
Description
し、具体的には、口紅、アイシャドウ、アイライナー、
頬紅、ファンデーション等の油性化粧料に関する。特に
本発明は、唇、目元、頬等の皮膚に塗布したときにさっ
ぱりとした良好な使用感が得られ、なおかつ、塗布後の
唇や皮膚の乾燥、つっぱり感、粉っぽい感触といった不
快感がなく、さらに、化粧効果の持続性、特に転写防止
効果に優れ、保存安定性に優れる化粧料に関する。
優れることから口紅、アイシャドウ、アイライナー、頬
紅、ファンデーション等に広く使用されている。一般に
油性化粧料は、液状、半固形、固形油からなる油性基
剤、または、液状油をゲル化剤によって固化させた油性
基剤に顔料が分散されてなる。
は、ヘ゛たつき感や油っぽさを感じる等の欠点があった。
そこで、良好な使用感を得るために、三次元架橋構造を
有する架橋型オルガノポリシロキサンと低粘度シリコー
ンのゲル(特許2105655号公報、特許25618
57号公報、特許2561858号公報、特許2582
275号公報等)が提案されているが、ヘ゛たつき感や油
っぽさはなくなったものの、顔料を分散した製品から油
分が分離する等、保存安定性が悪いという欠点を有して
いた。これらを改善するために、架橋型オルガノポリシ
ロキサンを多く添加すると、皮膚が乾燥し、粉っぽい使
用感となるという問題があった。
み、架橋型オルガノポリシロキサンを配合した従来の油
性化粧料が有する欠点を改良することを第一の目的と
し、さらに従来にない優れた油性化粧料を提供すること
を第二の目的とする。したがって、本発明の目的は、唇
等の皮膚に塗布したときにべたつきや油っぽさのないさ
っぱりとした良好な使用感が得られ、塗布した唇等の皮
膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快感がなく、保
存安定性に優れる化粧料を提供すること、さらに、皮膜
のつっぱり感、つやがない等の欠点のない、化粧もち
に、特に転写防止効果に優れた油性化粧料を提供するこ
とにある。
解決するために鋭意研究を行った結果、特定の油性成分
とともに、架橋型オルガノポリシロキサンと不定形無水
珪酸とを配合することにより上記課題が解決されること
を見出し、本発明を完成するに至った。
ン油を含む油性成分と、架橋型オルガノポリシロキサン
と、不定形無水珪酸とを含有することを特徴とする油性
化粧料である。
唇等の皮膚に塗布したときにべたつきや油っぽさのない
さっぱりとした良好な使用感が得られ、塗布した唇等の
皮膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快感がなく、
保存安定性に優れる化粧料が得られる。
珪酸の粒子径は、平均粒子径で0.001〜0.1μm
である微粒子が好ましい。また、前記不定形無水珪酸の
含有量は、油性化粧料全量中0.01〜10重量%であ
ることが好ましい。また、前記シリコーン油は揮発性の
シリコーン油であることが好ましい。また、前記架橋型
オルガノポリシロキサンは、架橋型アルキルアリールポ
リシロキサン及び架橋型アルキルポリシロキサンからな
る群から選ばれた一種または二種以上を含有してなるこ
とが好ましい。
0μmの球状粉体の一種または二種以上を含有すること
を特徴とする油性化粧料であることができる。
効果の一つであるさっぱり感がさらに向上する。
一種または二種以上を含有することを特徴とする油性化
粧料であることができる。
効果に加え、さらに、皮膜のつっぱり感、つやがない等
の欠点のない、化粧もちに、特に転写防止効果に優れた
油性化粧料が得られる。
詳述する。
少なくともシリコーン油が含まれる。シリコーン油は、
本発明の油性化粧料の効果を発揮する一構成成分として
含有されるとともに、本発明の必須成分である架橋型オ
ルガノポリシロキサンを溶解させる及び他の配合成分と
相溶させる溶媒としても働くものである。
るシリコーン油であれば特に制限されない。シリコーン
油の例を挙げれば、例えば、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキ
サン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ド
デカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロ
キサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性
ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素
変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等が挙げら
れる。これらのシリコーン油は、一種または二種以上を
任意に選択して用いることができる。本発明に用いられ
るシリコーン油の含有量は、油性化粧料全量中10〜8
0重量%が好ましく、20〜70重量%の範囲が特に好
ましい。シリコーン油をこの範囲で含有することによ
り、本発明の目的をよく達成することができるが、特
に、さっぱりとした良好な使用感が得られる。
のうち一部または全部として、揮発性のシリコーン油を
用いることが好ましい。揮発性のシリコーン油の配合に
より、さっぱりとした良好な使用感が効果的に得られ、
また化粧もちに優れた油性化粧料が得られる。揮発性の
シリコーン油の例としては、例えば重合度2〜5の以下
に示す直鎖状ポリシロキサン、すなわちジアルキルポリ
シロキサン(アルキル基の炭素数は1〜5程度)、ジア
リールポリシロキサン(アリール基の炭素数は6〜10
程度)、アルキルアリールポリシロキサン(アルキル
基、アリール基の炭素数は前記と同じ)等が挙げられ
る。さらに、重合度4〜6の以下に示す環状ポリシロキ
サン、すなわち環状ジアルキルポリシロキサン(アルキ
ル基の炭素数は1〜5程度)、環状ジアリールポリシロ
キサン(アリール基の炭素数は6〜10程度)、環状ア
ルキルアリールポリシロキサン(アルキル基、アリール
基の炭素数は前記と同じ)等が挙げられる。
メチルポリシロキサン、メチルエチルポリシロキサン、
ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、エチルフェニルポリシ
ロキサン、ジフェニルポリシロキサン等である。また、
環状ポリシロキサンの具体例は、前記オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等である。
これらの揮発性のシリコーン油は、一種または二種以上
を任意に選択して用いることができる。
の含有量は、油性化粧料全量中10〜80重量%が好ま
しく、20〜70重量%の範囲が特に好ましい。揮発性
のシリコーン油をこの範囲で含有することにより、本発
明の目的をよく達成することができるが、特に、さっぱ
りとした良好な使用感と良好な化粧持続効果が得られ
る。
分としては、通常化粧料に用いられる油性成分であれば
特に制限されない。油性成分の例を挙げれば、例えば、
サフラワー油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、小麦胚
芽油、アボガド油、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミア
ナッツ油、メドフォーム油等の植物性油、ミンク油、タ
ートル油、液状ラノリン等の動物性油、流動パラフィ
ン、スクワラン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン
等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、イソステ
アリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等
の低級アルコールの脂肪酸エステル、イソノナン酸2−
エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレ
イン酸オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸セチ
ル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、イソステアリン
酸イソステアリル等の高級アルコールの脂肪酸エステ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル等の高級ア
ルコールのオキシ酸エステル、トリカプリル酸グリセリ
ル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソ
ステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン
酸)グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、
ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジ
イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘ
キサン酸ネオペンチルグリコール等の多価アルコールの
脂肪酸エステル、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、
イソステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイルアルコー
ル、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、
パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等の
フッ素油等が挙げられる。
カオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、
羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ
核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固
体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナ
ウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モン
タンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、酢酸ラノリン、ラ
ノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピ
ル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバロウ、
硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコール
エーテル、 POEラノリンアルコールアセテート、 POEコ
レステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレング
リコール、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等
のロウ類、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワッ
クス等の炭化水素油、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸等の高級脂肪酸、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアル
コール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコ
ール等の高級アルコール等が挙げられる。これらの油性
成分は、一種または二種以上を任意に選択して用いるこ
とができる。
油性成分の含有量は、油性化粧料全量中10〜90重量
%が好ましく、40〜70重量%の範囲が特に好まし
い。油性成分をこの範囲で含有することにより、本発明
の目的をよく達成することができるが、特に、前記シリ
コーン油の効果の他に唇、目元及び頬等の皮膚が乾燥す
ることがなく、塗膜につやがあり、良好な使用感が得ら
れる。
液状の油分を用いることが好ましく、固形油分の配合は
油性化粧料全量中20重量%以下におさえることが好ま
しい。固形油分がこの範囲を超えると、さっぱりした感
触が失われ、使用感が満足できなくなる傾向にある。
ポリシロキサンはオルガノポリシロキサンを架橋結合さ
せて得られる重合物であり、一部又は全体に三次元構造
を有する。
ポリシロキサンとしては、例えば、白金触媒存在下で、
(a)1分子当たり少なくとも2つの低級アルケニル基
を持つオルガノポリシロキサン、及び(b)1分子当た
り少なくとも2つのケイ素原子に結合した水素原子を持
つオルガノポリシロキサンの付加反応と架橋反応によっ
て得られた架橋型オルガノポリシロキサンを使用するこ
とができる。また、その他に以下の架橋型オルガノポリ
シロキサンを使用することもできる。(1)R2SiO単
位,RSiO1.5単位、R3SiO0.5単位及びSiO2単位のうち
少なくとも、R2SiO単位,RSiO1.5単位及びR3SiO0.5単
位を含んだ架橋型オルガノポリシロキサンであって、R
はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、エチル基、及び
プロピル基等のアルキル基、もしくはフェニル基、及び
トリメチル基等のアリール基、またはビニル基等の不飽
和脂肪族基等を表し、R2SiO単位のRSiO1.5単位に対す
る重量比が1〜30:1の範囲にある架橋型オルガノポ
リシロキサン。(2)(c)オルガノヒドロポリシロキ
サンと、(d)不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシ
ロキサンとの付加によって得られることができ、(c)
及び(d)の水素又は不飽和脂肪族基の量がそれぞれ、
オルガノポリシロキサンが非環状の場合は1〜20モル
%、オルガノポリシロキサンが環状の場合は1〜50モ
ル%の範囲にある架橋型オルガノヒドロポリシロキサ
ン。
シロキサンは、例えば架橋型アルキルアリールポリシロ
キサン及び架橋型アルキルポリシロキサンを挙げること
ができる。架橋型アルキルアリールポリシロキサンとし
て、例えば炭素数が1〜5のアルキル基及び炭素数が6
〜10のアリール基を有する架橋型オルガノポリシロキ
サンを挙げることができ、さらに具体的には、例えばメ
チルフェニルポリシロキサン、及びエチルフェニルポリ
シロキサン等を挙げることができる。架橋型アルキルポ
リシロキサンとしては、例えば炭素数が1〜5のアルキ
ル基を有する架橋型モノアルキルポリシロキサン及び架
橋型ジアルキルポリシロキサンを挙げることができ、さ
らに具体的には、例えば架橋型モノメチルポリシロキサ
ン、架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型モノエチル
ポリシロキサン、架橋型ジエチルポリシロキサン、及び
架橋型メチルエチルポリシロキサン等を挙げることがで
きる。また、本発明においては、例えば、デカメチルシ
クロペンタシロキサンと架橋型メチルポリシロキサンと
の混合物(5重量%濃度)であるペースト状のKSG1
5(信越化学工業株式会社製)、低粘度ジメチルポリシ
ロキサンと架橋型メチルポリシロキサンとの混合物(2
0〜30重量%濃度)であるペースト状のKSG16
(信越化学工業株式会社製)、メチルフェニルポリシロ
キサンと架橋型メチルフェニルポリシロキサンとの混合
物(10〜20重量%濃度)であるペースト状のKSG
18(信越化学工業株式会社製)等の市販品を架橋型オ
ルガノポリシロキサンとして使用することもできる。こ
れらの架橋型オルガノポリシロキサンは、一種または二
種以上を任意に選択して用いることができる。
サンの含有量は油性化粧料全量中0.01〜30重量%
が好ましく、0.1〜20重量%の範囲が特に好まし
い。前記含有量の場合、さっぱりとした使用感が得ら
れ、唇や皮膚を乾燥させることなく、つやのある塗膜が
得られる。
としては、例えば、通常の四塩化珪素を水素・酸素炎中
で加水分解して得られた、親水性の不定形無水珪酸、及
び前記親水性の不定形無水珪酸の表面を疎水化処理した
不定形無水珪酸を挙げることができる。前記不定形無水
珪酸は、親水性でも疎水化された不定形無水珪酸でもか
まわない。前記疎水化処理の方法としては、トリメチル
シリルクロライド、及びヘキサメチルジシラザン等によ
るトリメチルシロキシ化処理、ジメチルジクロロシラン
によるメチル化処理、メチルハイドロジェンポリシロキ
サンを用いたコーティング焼き付け処理、ジメチルポリ
シロキサン、金属石鹸等によるコーティング等が挙げら
れる。これらの不定形無水珪酸は、一種または二種以上
を任意に選択して用いることができる。
は、平均粒子径0.001〜0.05μmの範囲、好ま
しくは0.001〜0.02μmの範囲の不定形微粒子
無水珪酸であることが好ましい。粒子径が前記範囲内の
場合、きしみが生じることのない良好な使用感と、油分
が分離することない良好な安定性が得られる。この不定
形微粒子無水珪酸の粒子径は透過型電子顕微鏡によって
測定される。
は、例えばアエロジル200(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジル300(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルR972(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルR974(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルR202(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルRY200(日本アエロジル株式会社
製)、タラノックス500(タルコ社製)等の市販品が
挙げられる。
料全量中0.01〜10重量%の範囲が好ましく、0.
1〜5重量%の範囲が特に好ましい。前記含有量の場
合、きしみが生じることなく良好な使用感で、油分が分
離することなく良好な安定性が得られ、良好な化粧持続
効果が得られる。
に、平均粒子径0.1〜30μmの球状粉体(以下、単
に球状粉体という。)を配合することが好適である。球
状粉体を併用すると、本発明の効果の一つであるさっぱ
り感がさらに向上する。
は、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、無水珪酸等の
無機粉体、結晶セルロース、ポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル(メチル、エチルエステル)、ナイロンパウダ
ー、ポリビニルピロリドン等の有機粉体、シロキサン結
合が三次元的に伸びた網状構造をなし、ケイ素原子1個
にメチル基が結合した無機と有機の中間的構造を有する
ポリメチルシルセスキオキサン粉末がある。また、それ
らの球状粉体は、多孔質の粒子、及び無孔質の粒子のい
ずれも用いることができる。球状粉体の形状としては、
真球状、及び球に類似する形状を挙げることができる。
本発明の化粧料においては、表面が親水性であっても疎
水性であっても良い。疎水化処理の方法としては、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング
焼き付け処理、金属石鹸、脂肪酸デキストリン、トリメ
チルシロキシケイ酸、ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン等によるコーティング等が挙げ
られる。
均粒子径で0.1〜30μmの範囲の粒子径を有し、特
に好ましくは1〜20μmの範囲の粒子径を有する。さ
らには、粒度分布が平均粒子径の±30%の範囲にある
ものが好ましい。球状粉体の粒子径が前記範囲の場合に
は、球状粉体による輪転効果が得られるため、きしみが
なく、のびが良好でさっぱりとした使用感が得られる。
これらの球状粉体は、一種又は二種以上を任意に選択し
て配合される。
油性化粧料全量中0.1〜30重量%の範囲が好まし
く、0.5〜15重量%の範囲が特に好ましい。前記含
有量の場合、きしみが生じることなく、のびが良好でさ
っぱりとした使用感が得られる。
ともにさらに有機シリコーン樹脂を配合することが好適
である。有機シリコーン樹脂を併用すると、前記本発明
の効果に加え、さらに、皮膜のつっぱり感、つやがない
等の欠点のない、化粧もちに、特に転写防止効果に優れ
た油性化粧料が得られる。
は、R1 3SiO1/2単位(R1は炭素数1〜6までの炭化水素
基またはフェニル基)とSiO2単位との比が0.5/1〜
1.5/1の範囲に存在する,R1 3SiO1/2単位及びSiO2単
位からなる有機シリコーン樹脂で、対応する既知のシラ
ン類を加水分解することによって得られる。
配合する場合には、同時に前記揮発性シリコーンを配合
することが好ましい。
えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとトリメチ
ルシロキシケイ酸との混合物(50重量%濃度)である
KF−7312F(信越化学工業株式会社製)、デカメ
チルシクロペンタシロキサンとトリメチルシロキシケイ
酸との混合物(50重量%濃度)であるKF−7312
J(信越化学工業株式会社製)、ジメチルポリシロキサ
ンとトリメチルシロキシケイ酸との混合物(50重量%
濃度)であるKF−7312K(信越化学工業株式会社
製)、DC593、BY11−018(東レ・ダウコー
ニングシリコーン株式会社製)等が挙げられる。これら
の有機シリコーン樹脂は、一種又は二種以上を任意に選
択して配合される。
量は、油性化粧料全量中1〜30重量%が好ましく、5
〜25重量%の範囲が特に好ましい。前記含有量の場
合、良好な化粧持続効果、特に良好な転写防止効果が得
られる。
損なわない範囲で上記した成分の他に通常化粧品や医薬
品等に用いられる他の成分を配合することができる。例
えば、粉末成分、界面活性剤、保湿剤、本発明以外の各
種高分子樹脂類、皮膜剤、増粘剤、紫外線吸収剤、低級
アルコール、多価アルコール、色素、ビタミン類、防腐
剤、酸化防止剤、香料、水等が挙げられる。
は、例えば、タルク、カオリン、雲母、合成雲母、シリ
カ、硫酸バリウム、窒化ホウ素、ナイロン粉末、ポリエ
チレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、オルガノポ
リシロキサンエラストマー、二酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化鉄(ベンガラ等)、群青、紺青、パール顔料(雲母
チタン等)、アルミニウムパウダー、赤色201号、赤
色226号、黄色4号、橙色204号、青色404号、
青色1号、緑色3号等が挙げられる。これらの粉末は、
一種または二種以上が任意に選択されて配合することが
できる。
は、前記不定形無水珪酸、球状粉体を含めた全粉末成分
量として、油性化粧料全量中1〜60重量%が好まし
く、さらに20〜40重量%が好ましい。
基剤として利用できる。例えば、フェースカラー、口
紅、リップクリーム、ファンデーション、頬紅、アイカ
ラー、アイシャドウ、アイライナー等に特に適している
が、これに限定されるものではない。
る。配合量は重量%である。実施例の説明に先立ち本発
明で用いた効果試験方法及び評価基準について説明す
る。
0名の女性パネルにべたつき感、油っぽさ、さっぱり
感、皮膚の乾燥、仕上がり感、つっぱり感、塗膜のつや
等の使用感を判定してもらい、以下の基準に従って評価
した。また、化粧効果の持続性は、10名の女性パネル
が各試験品を皮膚に塗布した5分後にティッシュオフ
し、ティッシュに付着するかどうかを目視により判定し
た。試験の結果は、以下の基準で評価した。
3→4 ない 皮膚に塗布したときの油っぽさ:ある 0←1←2→3
→4 ない 肌のさっぱり感:しない 0←1←2→3→4 する 皮膚の乾燥:する 0←1←2→3→4 しない 仕上がりの粉っぽさ:ある 0←1←2→3→4 ない 塗布後のつっぱり:ある 0←1←2→3→4 ない 塗膜のつや:ない 0←1←2→3→4 ある 転写防止効果:ない 0←1←2→3→4 ある 0:非常に 1:割合 2:どちらともいえない 3:
割合 4:非常に
た恒温槽、50℃に保持された恒温槽、40℃(湿度8
5%)に保持された恒温槽、−5℃で8時間保持した後
に、20℃(湿度85%)で4時間保持し、次いで40
℃(湿度85%)で8時間保持し、さらに20℃(湿度
85%)で4時間保持するというサイクルで内部の雰囲
気が変化する恒温槽のそれぞれに1ヶ月保存された化粧
料につき、油分の分離の有無を下記の基準に従って評価
した。
れなかった。 ○:いずれかの恒温槽に保存された化粧料につき、一週
間後、油分の分離が見られた。 △:いずれかの恒温槽に保存された化粧料につき、1日
後、油分の分離が見られた。 ×:いずれかの恒温槽に保存された化粧料につき、2時
間後、油分の分離が見られた。
以外の成分を均一に混合した後に、粉体成分をロールミ
ルで分散させ、容器に充填して化粧料(フェースカラ
ー)を得た。成分として用いられた原料の種類と含有量
を表1に示す。なお、架橋型オルガノポリシロキサンA
は「KSG15」、不定形微粒子無水珪酸Aは「アエロ
ジルR972」(疎水性不定形微粒子無水珪酸、平均粒
径0.007〜0.030μm)である。
果を表2に示す。
ン、油性成分、不定形微粒子無水珪酸を含有した実施例
1〜3のフェースカラーは、べたつき感、油っぽさがな
く、さっぱり感を有し、また皮膚の乾燥、仕上がりの粉
っぽさもなく、保存安定性のよい優れたものであること
が分かる。
サンの含有されていない固形油分、液状油分主体の比較
例1は、べたつき感、油っぽさが強く、さっぱり感がな
く、保存安定性が悪いものであった。そこで、比較例1
の固形油分の一部を架橋型オルガノポリシロキサンに置
き換えた比較例2は、油っぽさが強く、さっぱり感がな
い上に、保存安定性が悪いものであった。また、比較例
1の固形油分の全部を架橋型オルガノポリシロキサンに
置き換えた比較例3は、さっぱり感が充分でない上に、
皮膚は乾燥し、仕上がりも粉っぽくなり、保存安定性も
悪く、好ましくなかった。さらに、不定形微粒子無水珪
酸を配合しても架橋型オルガノポリシロキサンの含有さ
れていない比較例4は、べたつき感、油っぽさが強く、
さっぱり感のないものであった。
分以外の成分を均一に混合した後に、粉体成分をロール
ミルで分散させ、容器に充填して化粧料(フェースカラ
ー)を得た。成分として用いられた原料の種類と含有量
を表3に示す。なお、架橋型オルガノポリシロキサンB
は「KSG16」、架橋型オルガノポリシロキサンCは
「KSG18」、不定形微粒子無水珪酸Bは「アエロジ
ル300」(不定形微粒子無水珪酸、平均粒径0.00
5〜0.015μm)、球状粉体Aは、疎水性球状無水
珪酸、平均粒径1〜16μm、商品名SI−SB−70
0(三好化成株式会社製)、球状粉体Bは、ポリメチル
シリルセスキオキサン粉末、平均粒径3〜6μm、商品
名トスパール145(東芝シリコーン株式会社製)であ
る。
ン、油性成分、不定形微粒子無水珪酸を含有した実施例
4〜6のフェースカラーは、べたつき感、油っぽさがな
く、さっぱり感を有し、また皮膚の乾燥、仕上がりの粉
っぽさもなく、保存安定性のよい優れたものであること
が分かる。さらに、球状粉体が配合された実施例7〜1
0のフェースカラーは、べたつき感、さっぱり感がさら
によくなり、保存安定性もよくなることが分かる。
成分以外の成分を均一に混合した後に、粉体成分をロー
ルミルで分散させ、容器に充填して化粧料(フェースカ
ラー)を得た。成分として用いられた原料の種類と含有
量を表5に示す。なお、架橋型オルガノポリシロキサン
Aは表1と同様、架橋型オルガノポリシロキサンB及び
Cは表3と同様、不定形微粒子無水珪酸Aは表1と同
様、不定形微粒子無水珪酸Bは表3と同様、球状粉体C
は、ポリメタクリル酸メチル、平均粒径5〜10μm、
商品名マツモトマイクロスフェアM−100(松本油脂
株式会社製)、有機シリコーン樹脂Aは「KF−731
2J」、有機シリコーン樹脂Bは「KF−7312
F」、有機シリコーン樹脂Cは「KF−7312K」で
ある。
示す。
ン、油性成分、不定形微粒子無水珪酸を含有し、さらに
有機シリコーン樹脂が配合された実施例11〜17のフ
ェースカラーは、べたつき感、油っぽさがなく、さっぱ
り感を有し、また皮膚の乾燥、仕上がりの粉っぽさもな
く、保存安定性のよい優れたものである上に、塗布後の
つっぱりもなく、塗膜のつや、転写防止効果に優れたも
のであることが分かる。さらに、球状粉体が配合された
実施例14〜17のフェースカラーは、べたつき感、さ
っぱり感がさらによくなり、保存安定性もよくなること
が分かる。
施例として示す。なお、上記の使用感官能試験、保存安
定性をこれら油性化粧料において行ったところ、いずれ
の実施例の本発明油性化粧料においても優れたものであ
った。
一に混合した後に、粉体成分をロールミルで分散させ、
香料を添加後、容器に充填してゲル状の口紅を得た。
後に、粉体成分をロールミルで分散させ、香料を添加
後、容器に充填してゲル状の口紅を得た。
後に、(5)以外の粉体成分をロールミルで分散させ、
その後、(5)(11)を混合し、容器に充填してゲル
状の口紅を得た。
合した後に、(6)以外の粉体成分をロールミルで分散
させ、その後、(6)(12)を混合し、容器に充填し
てゲル状のアイカラーを得た。
6)を均一に混合した後に、(8)以外の粉体成分をロ
ールミルで分散させ、その後、(8)(15)を混合
し、容器に充填して口紅を得た。
唇等の皮膚に塗布したときにべたつきや油っぽさのない
さっぱりとした良好な使用感が得られ、塗布した唇等の
皮膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快感がなく、
保存安定性に優れる化粧料が得られる。さらに、皮膜の
つっぱり感、つやがない等の欠点のない、化粧もちに、
特に転写防止効果に優れた油性化粧料をも得ることがで
きる。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくともシリコーン油を含む油性成分
と、架橋型オルガノポリシロキサンと、不定形無水珪酸
とを含有することを特徴とする油性化粧料。 - 【請求項2】 不定形無水珪酸の粒子径が平均粒子径で
0.001〜0.1μmである請求項1記載の油性化粧
料。 - 【請求項3】 不定形無水珪酸の含有量が、油性化粧料
全量中0.01〜10重量%である請求項1または2記
載の油性化粧料。 - 【請求項4】 シリコーン油が揮発性のシリコーン油で
ある請求項1乃至3のいずれか一項に記載の油性化粧
料。 - 【請求項5】 架橋型オルガノポリシロキサンが、架橋
型アルキルアリールポリシロキサン及び架橋型アルキル
ポリシロキサンからなる群から選ばれた一種または二種
以上を含有してなることを特徴とする請求項1乃至4の
いずれか一項に記載の油性化粧料。 - 【請求項6】 さらに、平均粒子径0.1〜30μmの
球状粉体の一種または二種以上を含有することを特徴と
する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の油性化粧
料。 - 【請求項7】 さらに、有機シリコーン樹脂の一種また
は二種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至6
のいずれか一項に記載の油性化粧料。
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