JP2002154918A - 油性化粧料 - Google Patents

油性化粧料

Info

Publication number
JP2002154918A
JP2002154918A JP2000356415A JP2000356415A JP2002154918A JP 2002154918 A JP2002154918 A JP 2002154918A JP 2000356415 A JP2000356415 A JP 2000356415A JP 2000356415 A JP2000356415 A JP 2000356415A JP 2002154918 A JP2002154918 A JP 2002154918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
oily
cosmetic
feeling
oily cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000356415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4647084B2 (ja
Inventor
Hirohisa Hibi
博久 日比
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shikizai Inc
Original Assignee
Nippon Shikizai Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shikizai Inc filed Critical Nippon Shikizai Inc
Priority to JP2000356415A priority Critical patent/JP4647084B2/ja
Publication of JP2002154918A publication Critical patent/JP2002154918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4647084B2 publication Critical patent/JP4647084B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 唇等の皮膚に塗布したときにべたつきや油っ
ぽさのないさっぱりとした良好な使用感が得られ、塗布
した唇等の皮膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快
感がなく、保存安定性に優れる化粧料を提供すること、
さらに、皮膜のつっぱり感、つやがない等の欠点のな
い、化粧もちに、特に転写防止効果に優れた油性化粧料
を提供すること。 【解決手段】 少なくともシリコーン油を含む油性成分
と、架橋型オルガノポリシロキサンと、不定形無水珪酸
とを含有することを特徴とする油性化粧料。さらに、平
均粒子径0.1〜30μmの球状粉体の一種または二種
以上を含有することを特徴とする前記油性化粧料。さら
に、有機シリコーン樹脂の一種または二種以上を含有す
ることを特徴とする前記油性化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性化粧料に関
し、具体的には、口紅、アイシャドウ、アイライナー、
頬紅、ファンデーション等の油性化粧料に関する。特に
本発明は、唇、目元、頬等の皮膚に塗布したときにさっ
ぱりとした良好な使用感が得られ、なおかつ、塗布後の
唇や皮膚の乾燥、つっぱり感、粉っぽい感触といった不
快感がなく、さらに、化粧効果の持続性、特に転写防止
効果に優れ、保存安定性に優れる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油性化粧料は付着力、耐水性、被覆力に
優れることから口紅、アイシャドウ、アイライナー、頬
紅、ファンデーション等に広く使用されている。一般に
油性化粧料は、液状、半固形、固形油からなる油性基
剤、または、液状油をゲル化剤によって固化させた油性
基剤に顔料が分散されてなる。
【0003】しかし、従来の油性基剤主体の油性化粧料
は、ヘ゛たつき感や油っぽさを感じる等の欠点があった。
そこで、良好な使用感を得るために、三次元架橋構造を
有する架橋型オルガノポリシロキサンと低粘度シリコー
ンのゲル(特許2105655号公報、特許25618
57号公報、特許2561858号公報、特許2582
275号公報等)が提案されているが、ヘ゛たつき感や油
っぽさはなくなったものの、顔料を分散した製品から油
分が分離する等、保存安定性が悪いという欠点を有して
いた。これらを改善するために、架橋型オルガノポリシ
ロキサンを多く添加すると、皮膚が乾燥し、粉っぽい使
用感となるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、架橋型オルガノポリシロキサンを配合した従来の油
性化粧料が有する欠点を改良することを第一の目的と
し、さらに従来にない優れた油性化粧料を提供すること
を第二の目的とする。したがって、本発明の目的は、唇
等の皮膚に塗布したときにべたつきや油っぽさのないさ
っぱりとした良好な使用感が得られ、塗布した唇等の皮
膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快感がなく、保
存安定性に優れる化粧料を提供すること、さらに、皮膜
のつっぱり感、つやがない等の欠点のない、化粧もち
に、特に転写防止効果に優れた油性化粧料を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、特定の油性成分
とともに、架橋型オルガノポリシロキサンと不定形無水
珪酸とを配合することにより上記課題が解決されること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、少なくともシリコー
ン油を含む油性成分と、架橋型オルガノポリシロキサン
と、不定形無水珪酸とを含有することを特徴とする油性
化粧料である。
【0007】この構成をとることにより、油性化粧料を
唇等の皮膚に塗布したときにべたつきや油っぽさのない
さっぱりとした良好な使用感が得られ、塗布した唇等の
皮膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快感がなく、
保存安定性に優れる化粧料が得られる。
【0008】なお、本発明においては、前記不定形無水
珪酸の粒子径は、平均粒子径で0.001〜0.1μm
である微粒子が好ましい。また、前記不定形無水珪酸の
含有量は、油性化粧料全量中0.01〜10重量%であ
ることが好ましい。また、前記シリコーン油は揮発性の
シリコーン油であることが好ましい。また、前記架橋型
オルガノポリシロキサンは、架橋型アルキルアリールポ
リシロキサン及び架橋型アルキルポリシロキサンからな
る群から選ばれた一種または二種以上を含有してなるこ
とが好ましい。
【0009】本発明は、さらに、平均粒子径0.1〜3
0μmの球状粉体の一種または二種以上を含有すること
を特徴とする油性化粧料であることができる。
【0010】この構成をとることにより、前記本発明の
効果の一つであるさっぱり感がさらに向上する。
【0011】本発明は、さらに、有機シリコーン樹脂の
一種または二種以上を含有することを特徴とする油性化
粧料であることができる。
【0012】この構成をとることにより、前記本発明の
効果に加え、さらに、皮膜のつっぱり感、つやがない等
の欠点のない、化粧もちに、特に転写防止効果に優れた
油性化粧料が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。
【0014】本発明において用いられる油性成分とは、
少なくともシリコーン油が含まれる。シリコーン油は、
本発明の油性化粧料の効果を発揮する一構成成分として
含有されるとともに、本発明の必須成分である架橋型オ
ルガノポリシロキサンを溶解させる及び他の配合成分と
相溶させる溶媒としても働くものである。
【0015】シリコーン油としては、化粧料に配合でき
るシリコーン油であれば特に制限されない。シリコーン
油の例を挙げれば、例えば、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキ
サン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ド
デカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロ
キサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性
ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素
変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等が挙げら
れる。これらのシリコーン油は、一種または二種以上を
任意に選択して用いることができる。本発明に用いられ
るシリコーン油の含有量は、油性化粧料全量中10〜8
0重量%が好ましく、20〜70重量%の範囲が特に好
ましい。シリコーン油をこの範囲で含有することによ
り、本発明の目的をよく達成することができるが、特
に、さっぱりとした良好な使用感が得られる。
【0016】本発明においては、これらのシリコーン油
のうち一部または全部として、揮発性のシリコーン油を
用いることが好ましい。揮発性のシリコーン油の配合に
より、さっぱりとした良好な使用感が効果的に得られ、
また化粧もちに優れた油性化粧料が得られる。揮発性の
シリコーン油の例としては、例えば重合度2〜5の以下
に示す直鎖状ポリシロキサン、すなわちジアルキルポリ
シロキサン(アルキル基の炭素数は1〜5程度)、ジア
リールポリシロキサン(アリール基の炭素数は6〜10
程度)、アルキルアリールポリシロキサン(アルキル
基、アリール基の炭素数は前記と同じ)等が挙げられ
る。さらに、重合度4〜6の以下に示す環状ポリシロキ
サン、すなわち環状ジアルキルポリシロキサン(アルキ
ル基の炭素数は1〜5程度)、環状ジアリールポリシロ
キサン(アリール基の炭素数は6〜10程度)、環状ア
ルキルアリールポリシロキサン(アルキル基、アリール
基の炭素数は前記と同じ)等が挙げられる。
【0017】前記直鎖状ポリシロキサンの具体例は、ジ
メチルポリシロキサン、メチルエチルポリシロキサン、
ジエチルポリシロキサン、ジプロピルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン、エチルフェニルポリシ
ロキサン、ジフェニルポリシロキサン等である。また、
環状ポリシロキサンの具体例は、前記オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等である。
これらの揮発性のシリコーン油は、一種または二種以上
を任意に選択して用いることができる。
【0018】本発明に用いられる揮発性のシリコーン油
の含有量は、油性化粧料全量中10〜80重量%が好ま
しく、20〜70重量%の範囲が特に好ましい。揮発性
のシリコーン油をこの範囲で含有することにより、本発
明の目的をよく達成することができるが、特に、さっぱ
りとした良好な使用感と良好な化粧持続効果が得られ
る。
【0019】本発明におけるシリコーン油以外の油性成
分としては、通常化粧料に用いられる油性成分であれば
特に制限されない。油性成分の例を挙げれば、例えば、
サフラワー油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、小麦胚
芽油、アボガド油、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミア
ナッツ油、メドフォーム油等の植物性油、ミンク油、タ
ートル油、液状ラノリン等の動物性油、流動パラフィ
ン、スクワラン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン
等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、イソステ
アリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等
の低級アルコールの脂肪酸エステル、イソノナン酸2−
エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレ
イン酸オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸セチ
ル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、イソステアリン
酸イソステアリル等の高級アルコールの脂肪酸エステ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル等の高級ア
ルコールのオキシ酸エステル、トリカプリル酸グリセリ
ル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソ
ステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン
酸)グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、
ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジ
イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘ
キサン酸ネオペンチルグリコール等の多価アルコールの
脂肪酸エステル、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、
イソステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイルアルコー
ル、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、
パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等の
フッ素油等が挙げられる。
【0020】さらに常温で固形状の油性成分として、カ
カオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、
羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ
核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固
体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナ
ウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モン
タンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、酢酸ラノリン、ラ
ノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピ
ル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバロウ、
硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコール
エーテル、 POEラノリンアルコールアセテート、 POEコ
レステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレング
リコール、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等
のロウ類、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワッ
クス等の炭化水素油、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸等の高級脂肪酸、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアル
コール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコ
ール等の高級アルコール等が挙げられる。これらの油性
成分は、一種または二種以上を任意に選択して用いるこ
とができる。
【0021】本発明に用いられるシリコーン油を含めた
油性成分の含有量は、油性化粧料全量中10〜90重量
%が好ましく、40〜70重量%の範囲が特に好まし
い。油性成分をこの範囲で含有することにより、本発明
の目的をよく達成することができるが、特に、前記シリ
コーン油の効果の他に唇、目元及び頬等の皮膚が乾燥す
ることがなく、塗膜につやがあり、良好な使用感が得ら
れる。
【0022】本発明においては、油性成分として常温で
液状の油分を用いることが好ましく、固形油分の配合は
油性化粧料全量中20重量%以下におさえることが好ま
しい。固形油分がこの範囲を超えると、さっぱりした感
触が失われ、使用感が満足できなくなる傾向にある。
【0023】本発明において用いられる架橋型オルガノ
ポリシロキサンはオルガノポリシロキサンを架橋結合さ
せて得られる重合物であり、一部又は全体に三次元構造
を有する。
【0024】本発明において用いられる架橋型オルガノ
ポリシロキサンとしては、例えば、白金触媒存在下で、
(a)1分子当たり少なくとも2つの低級アルケニル基
を持つオルガノポリシロキサン、及び(b)1分子当た
り少なくとも2つのケイ素原子に結合した水素原子を持
つオルガノポリシロキサンの付加反応と架橋反応によっ
て得られた架橋型オルガノポリシロキサンを使用するこ
とができる。また、その他に以下の架橋型オルガノポリ
シロキサンを使用することもできる。(1)R2SiO単
位,RSiO1.5単位、R3SiO0.5単位及びSiO2単位のうち
少なくとも、R2SiO単位,RSiO1.5単位及びR3SiO0.5
位を含んだ架橋型オルガノポリシロキサンであって、R
はそれぞれ独立に水素原子、メチル基、エチル基、及び
プロピル基等のアルキル基、もしくはフェニル基、及び
トリメチル基等のアリール基、またはビニル基等の不飽
和脂肪族基等を表し、R2SiO単位のRSiO1.5単位に対す
る重量比が1〜30:1の範囲にある架橋型オルガノポ
リシロキサン。(2)(c)オルガノヒドロポリシロキ
サンと、(d)不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシ
ロキサンとの付加によって得られることができ、(c)
及び(d)の水素又は不飽和脂肪族基の量がそれぞれ、
オルガノポリシロキサンが非環状の場合は1〜20モル
%、オルガノポリシロキサンが環状の場合は1〜50モ
ル%の範囲にある架橋型オルガノヒドロポリシロキサ
ン。
【0025】本発明における好適な架橋型オルガノポリ
シロキサンは、例えば架橋型アルキルアリールポリシロ
キサン及び架橋型アルキルポリシロキサンを挙げること
ができる。架橋型アルキルアリールポリシロキサンとし
て、例えば炭素数が1〜5のアルキル基及び炭素数が6
〜10のアリール基を有する架橋型オルガノポリシロキ
サンを挙げることができ、さらに具体的には、例えばメ
チルフェニルポリシロキサン、及びエチルフェニルポリ
シロキサン等を挙げることができる。架橋型アルキルポ
リシロキサンとしては、例えば炭素数が1〜5のアルキ
ル基を有する架橋型モノアルキルポリシロキサン及び架
橋型ジアルキルポリシロキサンを挙げることができ、さ
らに具体的には、例えば架橋型モノメチルポリシロキサ
ン、架橋型ジメチルポリシロキサン、架橋型モノエチル
ポリシロキサン、架橋型ジエチルポリシロキサン、及び
架橋型メチルエチルポリシロキサン等を挙げることがで
きる。また、本発明においては、例えば、デカメチルシ
クロペンタシロキサンと架橋型メチルポリシロキサンと
の混合物(5重量%濃度)であるペースト状のKSG1
5(信越化学工業株式会社製)、低粘度ジメチルポリシ
ロキサンと架橋型メチルポリシロキサンとの混合物(2
0〜30重量%濃度)であるペースト状のKSG16
(信越化学工業株式会社製)、メチルフェニルポリシロ
キサンと架橋型メチルフェニルポリシロキサンとの混合
物(10〜20重量%濃度)であるペースト状のKSG
18(信越化学工業株式会社製)等の市販品を架橋型オ
ルガノポリシロキサンとして使用することもできる。こ
れらの架橋型オルガノポリシロキサンは、一種または二
種以上を任意に選択して用いることができる。
【0026】本発明における架橋型オルガノポリシロキ
サンの含有量は油性化粧料全量中0.01〜30重量%
が好ましく、0.1〜20重量%の範囲が特に好まし
い。前記含有量の場合、さっぱりとした使用感が得ら
れ、唇や皮膚を乾燥させることなく、つやのある塗膜が
得られる。
【0027】本発明において用いられる不定形無水珪酸
としては、例えば、通常の四塩化珪素を水素・酸素炎中
で加水分解して得られた、親水性の不定形無水珪酸、及
び前記親水性の不定形無水珪酸の表面を疎水化処理した
不定形無水珪酸を挙げることができる。前記不定形無水
珪酸は、親水性でも疎水化された不定形無水珪酸でもか
まわない。前記疎水化処理の方法としては、トリメチル
シリルクロライド、及びヘキサメチルジシラザン等によ
るトリメチルシロキシ化処理、ジメチルジクロロシラン
によるメチル化処理、メチルハイドロジェンポリシロキ
サンを用いたコーティング焼き付け処理、ジメチルポリ
シロキサン、金属石鹸等によるコーティング等が挙げら
れる。これらの不定形無水珪酸は、一種または二種以上
を任意に選択して用いることができる。
【0028】本発明において用いられる不定形無水珪酸
は、平均粒子径0.001〜0.05μmの範囲、好ま
しくは0.001〜0.02μmの範囲の不定形微粒子
無水珪酸であることが好ましい。粒子径が前記範囲内の
場合、きしみが生じることのない良好な使用感と、油分
が分離することない良好な安定性が得られる。この不定
形微粒子無水珪酸の粒子径は透過型電子顕微鏡によって
測定される。
【0029】前記好ましい不定形微粒子無水珪酸として
は、例えばアエロジル200(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジル300(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルR972(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルR974(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルR202(日本アエロジル株式会社
製)、アエロジルRY200(日本アエロジル株式会社
製)、タラノックス500(タルコ社製)等の市販品が
挙げられる。
【0030】前記不定形無水珪酸の含有量は、油性化粧
料全量中0.01〜10重量%の範囲が好ましく、0.
1〜5重量%の範囲が特に好ましい。前記含有量の場
合、きしみが生じることなく良好な使用感で、油分が分
離することなく良好な安定性が得られ、良好な化粧持続
効果が得られる。
【0031】本発明には、上記必須成分とともにさら
に、平均粒子径0.1〜30μmの球状粉体(以下、単
に球状粉体という。)を配合することが好適である。球
状粉体を併用すると、本発明の効果の一つであるさっぱ
り感がさらに向上する。
【0032】本発明において用いられる球状粉体として
は、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、無水珪酸等の
無機粉体、結晶セルロース、ポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル(メチル、エチルエステル)、ナイロンパウダ
ー、ポリビニルピロリドン等の有機粉体、シロキサン結
合が三次元的に伸びた網状構造をなし、ケイ素原子1個
にメチル基が結合した無機と有機の中間的構造を有する
ポリメチルシルセスキオキサン粉末がある。また、それ
らの球状粉体は、多孔質の粒子、及び無孔質の粒子のい
ずれも用いることができる。球状粉体の形状としては、
真球状、及び球に類似する形状を挙げることができる。
本発明の化粧料においては、表面が親水性であっても疎
水性であっても良い。疎水化処理の方法としては、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング
焼き付け処理、金属石鹸、脂肪酸デキストリン、トリメ
チルシロキシケイ酸、ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン等によるコーティング等が挙げ
られる。
【0033】本発明において用いられる球状粉体は、平
均粒子径で0.1〜30μmの範囲の粒子径を有し、特
に好ましくは1〜20μmの範囲の粒子径を有する。さ
らには、粒度分布が平均粒子径の±30%の範囲にある
ものが好ましい。球状粉体の粒子径が前記範囲の場合に
は、球状粉体による輪転効果が得られるため、きしみが
なく、のびが良好でさっぱりとした使用感が得られる。
これらの球状粉体は、一種又は二種以上を任意に選択し
て配合される。
【0034】前記球状粉体を配合する場合の含有量は、
油性化粧料全量中0.1〜30重量%の範囲が好まし
く、0.5〜15重量%の範囲が特に好ましい。前記含
有量の場合、きしみが生じることなく、のびが良好でさ
っぱりとした使用感が得られる。
【0035】本発明の油形化粧料には、上記必須成分と
ともにさらに有機シリコーン樹脂を配合することが好適
である。有機シリコーン樹脂を併用すると、前記本発明
の効果に加え、さらに、皮膜のつっぱり感、つやがない
等の欠点のない、化粧もちに、特に転写防止効果に優れ
た油性化粧料が得られる。
【0036】本発明に用いられる有機シリコーン樹脂
は、R1 3SiO1/2単位(R1は炭素数1〜6までの炭化水素
基またはフェニル基)とSiO2単位との比が0.5/1〜
1.5/1の範囲に存在する,R1 3SiO1/2単位及びSiO2
位からなる有機シリコーン樹脂で、対応する既知のシラ
ン類を加水分解することによって得られる。
【0037】本発明においては、有機シリコーン樹脂を
配合する場合には、同時に前記揮発性シリコーンを配合
することが好ましい。
【0038】有機シリコーン樹脂の市販品としては、例
えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとトリメチ
ルシロキシケイ酸との混合物(50重量%濃度)である
KF−7312F(信越化学工業株式会社製)、デカメ
チルシクロペンタシロキサンとトリメチルシロキシケイ
酸との混合物(50重量%濃度)であるKF−7312
J(信越化学工業株式会社製)、ジメチルポリシロキサ
ンとトリメチルシロキシケイ酸との混合物(50重量%
濃度)であるKF−7312K(信越化学工業株式会社
製)、DC593、BY11−018(東レ・ダウコー
ニングシリコーン株式会社製)等が挙げられる。これら
の有機シリコーン樹脂は、一種又は二種以上を任意に選
択して配合される。
【0039】有機シリコーン樹脂を配合する場合の含有
量は、油性化粧料全量中1〜30重量%が好ましく、5
〜25重量%の範囲が特に好ましい。前記含有量の場
合、良好な化粧持続効果、特に良好な転写防止効果が得
られる。
【0040】本発明の油性化粧料には、本発明の効果を
損なわない範囲で上記した成分の他に通常化粧品や医薬
品等に用いられる他の成分を配合することができる。例
えば、粉末成分、界面活性剤、保湿剤、本発明以外の各
種高分子樹脂類、皮膜剤、増粘剤、紫外線吸収剤、低級
アルコール、多価アルコール、色素、ビタミン類、防腐
剤、酸化防止剤、香料、水等が挙げられる。
【0041】前記任意配合成分のうち、粉末成分として
は、例えば、タルク、カオリン、雲母、合成雲母、シリ
カ、硫酸バリウム、窒化ホウ素、ナイロン粉末、ポリエ
チレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、オルガノポ
リシロキサンエラストマー、二酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化鉄(ベンガラ等)、群青、紺青、パール顔料(雲母
チタン等)、アルミニウムパウダー、赤色201号、赤
色226号、黄色4号、橙色204号、青色404号、
青色1号、緑色3号等が挙げられる。これらの粉末は、
一種または二種以上が任意に選択されて配合することが
できる。
【0042】これらの粉末成分を配合する場合の配合量
は、前記不定形無水珪酸、球状粉体を含めた全粉末成分
量として、油性化粧料全量中1〜60重量%が好まし
く、さらに20〜40重量%が好ましい。
【0043】本発明の化粧料の形態は、広く各種化粧品
基剤として利用できる。例えば、フェースカラー、口
紅、リップクリーム、ファンデーション、頬紅、アイカ
ラー、アイシャドウ、アイライナー等に特に適している
が、これに限定されるものではない。
【0044】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。配合量は重量%である。実施例の説明に先立ち本発
明で用いた効果試験方法及び評価基準について説明す
る。
【0045】[使用感官能試験]各試験品について、1
0名の女性パネルにべたつき感、油っぽさ、さっぱり
感、皮膚の乾燥、仕上がり感、つっぱり感、塗膜のつや
等の使用感を判定してもらい、以下の基準に従って評価
した。また、化粧効果の持続性は、10名の女性パネル
が各試験品を皮膚に塗布した5分後にティッシュオフ
し、ティッシュに付着するかどうかを目視により判定し
た。試験の結果は、以下の基準で評価した。
【0046】(評価基準) 皮膚に塗布したときのべたつき感:ある 0←1←2→
3→4 ない 皮膚に塗布したときの油っぽさ:ある 0←1←2→3
→4 ない 肌のさっぱり感:しない 0←1←2→3→4 する 皮膚の乾燥:する 0←1←2→3→4 しない 仕上がりの粉っぽさ:ある 0←1←2→3→4 ない 塗布後のつっぱり:ある 0←1←2→3→4 ない 塗膜のつや:ない 0←1←2→3→4 ある 転写防止効果:ない 0←1←2→3→4 ある 0:非常に 1:割合 2:どちらともいえない 3:
割合 4:非常に
【0047】(判断基準) ◎:10名の4段階評価の平均値が3以上4以下 ○:10名の4段階評価の平均値が2以上3未満 △:10名の4段階評価の平均値が1以上2未満 ×:10名の4段階評価の平均値が0以上1未満
【0048】[保存安定性]化粧料を25℃に保持され
た恒温槽、50℃に保持された恒温槽、40℃(湿度8
5%)に保持された恒温槽、−5℃で8時間保持した後
に、20℃(湿度85%)で4時間保持し、次いで40
℃(湿度85%)で8時間保持し、さらに20℃(湿度
85%)で4時間保持するというサイクルで内部の雰囲
気が変化する恒温槽のそれぞれに1ヶ月保存された化粧
料につき、油分の分離の有無を下記の基準に従って評価
した。
【0049】(評価基準) ◎:いずれの恒温槽に保存された化粧料も、変化がみら
れなかった。 ○:いずれかの恒温槽に保存された化粧料につき、一週
間後、油分の分離が見られた。 △:いずれかの恒温槽に保存された化粧料につき、1日
後、油分の分離が見られた。 ×:いずれかの恒温槽に保存された化粧料につき、2時
間後、油分の分離が見られた。
【0050】(実施例1〜3、比較例1〜4)粉体成分
以外の成分を均一に混合した後に、粉体成分をロールミ
ルで分散させ、容器に充填して化粧料(フェースカラ
ー)を得た。成分として用いられた原料の種類と含有量
を表1に示す。なお、架橋型オルガノポリシロキサンA
は「KSG15」、不定形微粒子無水珪酸Aは「アエロ
ジルR972」(疎水性不定形微粒子無水珪酸、平均粒
径0.007〜0.030μm)である。
【0051】
【表1】
【0052】上記実施例1〜3、比較例1〜4の評価結
果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2から、架橋型オルガノポリシロキサ
ン、油性成分、不定形微粒子無水珪酸を含有した実施例
1〜3のフェースカラーは、べたつき感、油っぽさがな
く、さっぱり感を有し、また皮膚の乾燥、仕上がりの粉
っぽさもなく、保存安定性のよい優れたものであること
が分かる。
【0055】これに対して、架橋型オルガノポリシロキ
サンの含有されていない固形油分、液状油分主体の比較
例1は、べたつき感、油っぽさが強く、さっぱり感がな
く、保存安定性が悪いものであった。そこで、比較例1
の固形油分の一部を架橋型オルガノポリシロキサンに置
き換えた比較例2は、油っぽさが強く、さっぱり感がな
い上に、保存安定性が悪いものであった。また、比較例
1の固形油分の全部を架橋型オルガノポリシロキサンに
置き換えた比較例3は、さっぱり感が充分でない上に、
皮膚は乾燥し、仕上がりも粉っぽくなり、保存安定性も
悪く、好ましくなかった。さらに、不定形微粒子無水珪
酸を配合しても架橋型オルガノポリシロキサンの含有さ
れていない比較例4は、べたつき感、油っぽさが強く、
さっぱり感のないものであった。
【0056】(実施例4〜10)表1と同様に、粉体成
分以外の成分を均一に混合した後に、粉体成分をロール
ミルで分散させ、容器に充填して化粧料(フェースカラ
ー)を得た。成分として用いられた原料の種類と含有量
を表3に示す。なお、架橋型オルガノポリシロキサンB
は「KSG16」、架橋型オルガノポリシロキサンCは
「KSG18」、不定形微粒子無水珪酸Bは「アエロジ
ル300」(不定形微粒子無水珪酸、平均粒径0.00
5〜0.015μm)、球状粉体Aは、疎水性球状無水
珪酸、平均粒径1〜16μm、商品名SI−SB−70
0(三好化成株式会社製)、球状粉体Bは、ポリメチル
シリルセスキオキサン粉末、平均粒径3〜6μm、商品
名トスパール145(東芝シリコーン株式会社製)であ
る。
【0057】
【表3】
【0058】上記実施例4〜の評価結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】表4から、架橋型オルガノポリシロキサ
ン、油性成分、不定形微粒子無水珪酸を含有した実施例
4〜6のフェースカラーは、べたつき感、油っぽさがな
く、さっぱり感を有し、また皮膚の乾燥、仕上がりの粉
っぽさもなく、保存安定性のよい優れたものであること
が分かる。さらに、球状粉体が配合された実施例7〜1
0のフェースカラーは、べたつき感、さっぱり感がさら
によくなり、保存安定性もよくなることが分かる。
【0061】(実施例11〜17)表1と同様に、粉体
成分以外の成分を均一に混合した後に、粉体成分をロー
ルミルで分散させ、容器に充填して化粧料(フェースカ
ラー)を得た。成分として用いられた原料の種類と含有
量を表5に示す。なお、架橋型オルガノポリシロキサン
Aは表1と同様、架橋型オルガノポリシロキサンB及び
Cは表3と同様、不定形微粒子無水珪酸Aは表1と同
様、不定形微粒子無水珪酸Bは表3と同様、球状粉体C
は、ポリメタクリル酸メチル、平均粒径5〜10μm、
商品名マツモトマイクロスフェアM−100(松本油脂
株式会社製)、有機シリコーン樹脂Aは「KF−731
2J」、有機シリコーン樹脂Bは「KF−7312
F」、有機シリコーン樹脂Cは「KF−7312K」で
ある。
【0062】
【表5】
【0063】上記実施例11〜17の評価結果を表6に
示す。
【0064】
【表6】
【0065】表6から、架橋型オルガノポリシロキサ
ン、油性成分、不定形微粒子無水珪酸を含有し、さらに
有機シリコーン樹脂が配合された実施例11〜17のフ
ェースカラーは、べたつき感、油っぽさがなく、さっぱ
り感を有し、また皮膚の乾燥、仕上がりの粉っぽさもな
く、保存安定性のよい優れたものである上に、塗布後の
つっぱりもなく、塗膜のつや、転写防止効果に優れたも
のであることが分かる。さらに、球状粉体が配合された
実施例14〜17のフェースカラーは、べたつき感、さ
っぱり感がさらによくなり、保存安定性もよくなること
が分かる。
【0066】以下、種々の処方の本発明油性化粧料を実
施例として示す。なお、上記の使用感官能試験、保存安
定性をこれら油性化粧料において行ったところ、いずれ
の実施例の本発明油性化粧料においても優れたものであ
った。
【0067】 [実施例18](ゲル状口紅) 成分 配合量(重量%) (1)架橋型オルガノポリシロキサンA 5.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 30.5 (3)不定形微粒子無水珪酸A 0.5 (4)スクワラン 11.0 (5)ポリブテン 3.0 (6)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0 (7)赤色202号 5.0 (8)黄色4号アルミニウムレーキ 5.0 (9)酸化チタン 残余 (10)ベンガラ 5.0 (11)雲母チタン 5.0 (12)香料 適量 (13)酸化防止剤 適量 (製法)(1)(2)(4)(5)(6)(13)を均
一に混合した後に、粉体成分をロールミルで分散させ、
香料を添加後、容器に充填してゲル状の口紅を得た。
【0068】 [実施例19](ゲル状口紅) 成分 配合量(重量%) (1)架橋型オルガノポリシロキサンB 20.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 40.0 (3)不定形微粒子無水珪酸B 0.5 (4)スクワラン 9.5 (5)赤色202号 5.0 (6)黄色4号アルミニウムレーキ 5.0 (7)酸化チタン 残余 (8)ベンガラ 3.0 (9)雲母チタン 2.0 (10)香料 適量 (11)酸化防止剤 適量 (製法)(1)(2)(4)(11)を均一に混合した
後に、粉体成分をロールミルで分散させ、香料を添加
後、容器に充填してゲル状の口紅を得た。
【0069】 [実施例20](ゲル状口紅) 成分 配合量(重量%) (1)架橋型オルガノポリシロキサンC 40.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (3)不定形微粒子無水珪酸A 5.0 (4)スクワラン 5.0 (5)球状粉体A 5.0 (6)赤色202号 5.0 (7)黄色4号アルミニウムレーキ 5.0 (8)酸化チタン 残余 (9)ベンガラ 5.0 (10)雲母チタン 15.0 (11)香料 適量 (12)酸化防止剤 適量 (製法)(1)(2)(4)(12)を均一に混合した
後に、(5)以外の粉体成分をロールミルで分散させ、
その後、(5)(11)を混合し、容器に充填してゲル
状の口紅を得た。
【0070】 [実施例21](ゲル状アイカラー) 成分 配合量(重量%) (1)架橋型オルガノポリシロキサンA 40.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 (3)メチルフェニルポリシロキサン 10.0 (4)不定形微粒子無水珪酸B 3.0 (5)スクワラン 5.0 (6)球状粉体B 12.0 (7)青色404号 1.0 (8)黄色4号アルミニウムレーキ 2.0 (9)雲母チタン 10.0 (10)酸化チタン 残余 (11)ベンガラ 1.0 (12)香料 適量 (13)酸化防止剤 適量 (製法)(1)(2)(3)(5)(13)を均一に混
合した後に、(6)以外の粉体成分をロールミルで分散
させ、その後、(6)(12)を混合し、容器に充填し
てゲル状のアイカラーを得た。
【0071】 [実施例22](口紅) 成分 配合量(重量%) (1)架橋型オルガノポリシロキサンA 15.0 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 12.0 (3)不定形微粒子無水珪酸A 5.0 (4)ジメチルポリシロキサン 8.0 (5)流動パラフィン 5.0 (6)マイクロクリスタリンワックス 5.0 (7)有機シリコーン樹脂A 20.0 (8)球状粉体C 5.0 (9)赤色202号 1.0 (10)黄色4号アルミニウムレーキ 2.0 (11)マイカ 10.0 (12)酸化チタン 残余 (13)ベンガラ 2.0 (14)雲母チタン 2.0 (15)香料 適量 (16)酸化防止剤 適量 (製法)(1)(2)(4)(5)(6)(7)(1
6)を均一に混合した後に、(8)以外の粉体成分をロ
ールミルで分散させ、その後、(8)(15)を混合
し、容器に充填して口紅を得た。
【0072】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
唇等の皮膚に塗布したときにべたつきや油っぽさのない
さっぱりとした良好な使用感が得られ、塗布した唇等の
皮膚の乾燥、粉っぽい仕上がりといった不快感がなく、
保存安定性に優れる化粧料が得られる。さらに、皮膜の
つっぱり感、つやがない等の欠点のない、化粧もちに、
特に転写防止効果に優れた油性化粧料をも得ることがで
きる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシリコーン油を含む油性成分
    と、架橋型オルガノポリシロキサンと、不定形無水珪酸
    とを含有することを特徴とする油性化粧料。
  2. 【請求項2】 不定形無水珪酸の粒子径が平均粒子径で
    0.001〜0.1μmである請求項1記載の油性化粧
    料。
  3. 【請求項3】 不定形無水珪酸の含有量が、油性化粧料
    全量中0.01〜10重量%である請求項1または2記
    載の油性化粧料。
  4. 【請求項4】 シリコーン油が揮発性のシリコーン油で
    ある請求項1乃至3のいずれか一項に記載の油性化粧
    料。
  5. 【請求項5】 架橋型オルガノポリシロキサンが、架橋
    型アルキルアリールポリシロキサン及び架橋型アルキル
    ポリシロキサンからなる群から選ばれた一種または二種
    以上を含有してなることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか一項に記載の油性化粧料。
  6. 【請求項6】 さらに、平均粒子径0.1〜30μmの
    球状粉体の一種または二種以上を含有することを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の油性化粧
    料。
  7. 【請求項7】 さらに、有機シリコーン樹脂の一種また
    は二種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか一項に記載の油性化粧料。
JP2000356415A 2000-11-22 2000-11-22 油性化粧料 Expired - Lifetime JP4647084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356415A JP4647084B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 油性化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356415A JP4647084B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 油性化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002154918A true JP2002154918A (ja) 2002-05-28
JP4647084B2 JP4647084B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=18828668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000356415A Expired - Lifetime JP4647084B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 油性化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4647084B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180125480A (ko) * 2016-03-30 2018-11-23 가부시키가이샤 코세 메이크업 보호료
WO2020017650A1 (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社 資生堂 油性化粧料

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5741519B2 (ja) 2012-04-25 2015-07-01 信越化学工業株式会社 油性メイクアップ化粧料

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01250307A (ja) * 1987-12-26 1989-10-05 Kobayashi Kose Co Ltd 油性ゲル状メークアップ化粧料
JPH09175990A (ja) * 1995-12-28 1997-07-08 Kose Corp 油性化粧料
JPH10182354A (ja) * 1996-12-27 1998-07-07 Kose Corp 固型粉末化粧料
JPH11180847A (ja) * 1997-12-12 1999-07-06 Kose Corp 油中水型化粧料
JPH11236307A (ja) * 1997-12-13 1999-08-31 Kose Corp 化粧料
JPH11246354A (ja) * 1997-12-29 1999-09-14 Kose Corp 油中水型化粧料
JP2000281532A (ja) * 1999-03-29 2000-10-10 Kose Corp 油性固型化粧料
JP2000302623A (ja) * 1999-04-19 2000-10-31 Kose Corp 油性化粧料
JP2001213966A (ja) * 2000-02-01 2001-08-07 Shin Etsu Chem Co Ltd 新規なシリコーン化合物及びそれを用いた化粧料

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01250307A (ja) * 1987-12-26 1989-10-05 Kobayashi Kose Co Ltd 油性ゲル状メークアップ化粧料
JPH09175990A (ja) * 1995-12-28 1997-07-08 Kose Corp 油性化粧料
JPH10182354A (ja) * 1996-12-27 1998-07-07 Kose Corp 固型粉末化粧料
JPH11180847A (ja) * 1997-12-12 1999-07-06 Kose Corp 油中水型化粧料
JPH11236307A (ja) * 1997-12-13 1999-08-31 Kose Corp 化粧料
JPH11246354A (ja) * 1997-12-29 1999-09-14 Kose Corp 油中水型化粧料
JP2000281532A (ja) * 1999-03-29 2000-10-10 Kose Corp 油性固型化粧料
JP2000302623A (ja) * 1999-04-19 2000-10-31 Kose Corp 油性化粧料
JP2001213966A (ja) * 2000-02-01 2001-08-07 Shin Etsu Chem Co Ltd 新規なシリコーン化合物及びそれを用いた化粧料

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180125480A (ko) * 2016-03-30 2018-11-23 가부시키가이샤 코세 메이크업 보호료
US20190029947A1 (en) * 2016-03-30 2019-01-31 Kose Corporation Makeup-protecting material
KR102192891B1 (ko) 2016-03-30 2020-12-18 가부시키가이샤 코세 메이크업 보호료
US11013680B2 (en) * 2016-03-30 2021-05-25 Kose Corporation Makeup-protecting material
WO2020017650A1 (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 株式会社 資生堂 油性化粧料
CN112384196A (zh) * 2018-07-19 2021-02-19 株式会社资生堂 油性化妆品
JPWO2020017650A1 (ja) * 2018-07-19 2021-08-02 株式会社 資生堂 油性化粧料
US11638687B2 (en) 2018-07-19 2023-05-02 Shiseido Company, Ltd. Oil-based cosmetic preparation
JP7401434B2 (ja) 2018-07-19 2023-12-19 株式会社 資生堂 油性化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4647084B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06199630A (ja) 改善された耐うつり性化粧料組成物
JP2009280570A (ja) 化粧料
JP3677723B2 (ja) 油性固型化粧料
JP4860067B2 (ja) 固形状油中水系化粧料
JP5203622B2 (ja) 油性化粧料
JP2009235017A (ja) 非固形状油性化粧料
JP3727901B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP5080919B2 (ja) 液状油性***化粧料
JP2002128629A (ja) 油性化粧料
JPH11322540A (ja) 油中水型エマルション及びそれを含む組成物並びにその化粧品用、製薬用または衛生用の使用
JP3942540B2 (ja) 油性ゲル状化粧料
JP4907997B2 (ja) ***化粧料
JP2000119134A (ja) 油性固型化粧料
JP5770488B2 (ja) 油性スティック状***化粧料
JP4523695B2 (ja) 化粧料
JP2004217613A (ja) 油性固形化粧料
JP2006241003A (ja) 油性固形化粧料
US20160081908A1 (en) Composition containing an emulsion, the oily phase comprising a compound consisting of a silicone elastomer and a surfactant, a silicone elastomer powder and a polyalkyl (meth)acrylate
JP3634977B2 (ja) 油性化粧料
JP2002302421A (ja) スティック状クレンジング化粧料
JPH08319215A (ja) メーキャップ化粧料
JPH09175940A (ja) メーキャップ化粧料
JP4637425B2 (ja) 油性化粧料
JP2004224707A (ja) 油性固形化粧料
JP4647084B2 (ja) 油性化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4647084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term