JP2002147348A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

容量可変型斜板式圧縮機

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JP2002147348A
JP2002147348A JP2000340329A JP2000340329A JP2002147348A JP 2002147348 A JP2002147348 A JP 2002147348A JP 2000340329 A JP2000340329 A JP 2000340329A JP 2000340329 A JP2000340329 A JP 2000340329A JP 2002147348 A JP2002147348 A JP 2002147348A
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swash plate
piston
variable displacement
main shaft
pin
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JP2000340329A
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English (en)
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Jiro Iizuka
二郎 飯塚
Yujiro Morita
雄二郎 森田
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Sanden Corp
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ピストンの斜板を挟んで対峙する一対のシュ
ー保持部と斜板との間に配設された一対のシューを介し
て斜板とピストンとが係合している容量可変型斜板式圧
縮機であって、斜板の傾角変動に伴うピストントップク
リアランスの変動を零にすることができ、ひいては、ピ
ストントップクリアランスを実質的に零にすることがで
き、体積効率が向上し、斜板の傾角変動の制御性が向上
した容量可変型斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 ピン10の中心軸線は斜板9の上死点と
主軸4の中心軸線とにより形成される面に直交する前記
ピッチ円の接線であり、且つ斜板9の上死点側の接線で
あり、ピン10の主軸4延在方向の配設位置はピストン
トップクリアランスを零にする位置であり、斜板9はピ
ン10の中心軸線回りに回動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主軸と、主軸を中心
とするピッチ円上に配設された複数のシリンダボアと、
シリンダボアに摺動可能に挿入されたピストンと、主軸
と同期して回転するローターと、ピンを介して傾角変動
可能にローターに連結された斜板とを備え、ピストンの
斜板を挟んで対峙する一対のシュー保持部と斜板との間
に配設された一対のシューを介して斜板とピストンとが
係合している容量可変型斜板式圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】主軸を中心とするピッチ円上に配設され
た複数のシリンダボアと、シリンダボアに摺動可能に挿
入されたピストンと、主軸と同期して回転するローター
と、ピンを介して傾角変動可能にローターに連結された
斜板とを備え、ピストンの斜板を挟んで対峙する一対の
シュー保持部と斜板との間に配設された一対のシューを
介して斜板とピストンとが係合している容量可変型斜板
式圧縮機が、特開平7−91366号に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−91366
号の容量可変型斜板式圧縮機においては、斜板から延び
るピンの端部に形成した球部と、ロータに形成したガイ
ド穴との係合位置を変化させ、斜板を主軸延在方向へ移
動させて、斜板の傾角変動に伴うピストントップクリア
ランスの変動を抑制している。斜板の傾角変動に伴うピ
ストントップクリアランスの変動を零にすることはでき
ないので、最大傾角時及び最小傾角時にピストントップ
クリアランスを零にする構成となっている。容量可変型
斜板式圧縮機にあっては容量制御域での性能が重要であ
るが、特開平7−91366号の構成では容量制御域に
おいてピストントップクリアランスを零にすることがで
きず、容量制御域での体積効率の悪化、ひいては圧縮機
の性能低下を招いていた。特開平7−91366号の容
量可変型斜板式圧縮機においては、斜板の傾角変動は斜
板中心において主軸に直交する軸線回りに行われるが、
当該軸線から離隔したピンの球部とガイド穴との摺接部
に発生する摩擦力により、斜板の傾角変動を妨げるモー
メントが発生し、傾角変動の制御性悪化を招いていた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、主軸を
中心とするピッチ円上に配設された複数のシリンダボア
と、シリンダボアに摺動可能に挿入されたピストンと、
主軸と同期して回転するローターと、ピンを介して傾角
変動可能にローターに連結された斜板とを備え、ピスト
ンの斜板を挟んで対峙する一対のシュー保持部と斜板と
の間に配設された一対のシューを介して斜板とピストン
とが係合している容量可変型斜板式圧縮機であって、斜
板の傾角変動に伴うピストントップクリアランスの変動
を零にすることができ、ひいては、ピストントップクリ
アランスを実質的に零にすることができ、全ての運転条
件で特開平7−91366号の容量可変型斜板式圧縮機
に比べて体積効率が向上した容量可変型斜板式圧縮機を
提供することを目的とする。また本発明は、特開平7−
91366号の容量可変型斜板式圧縮機に比べて斜板の
傾角変動の制御性が向上した容量可変型斜板式圧縮機を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、主軸と、主軸を中心とするピッ
チ円上に配設された複数のシリンダボアと、シリンダボ
アに摺動可能に挿入されたピストンと、主軸と同期して
回転するローターと、ピンを介して傾角変動可能にロー
ターに連結された斜板とを備え、ピストンの斜板を挟ん
で対峙する一対のシュー保持部と斜板との間に配設され
た一対のシューを介して斜板とピストンとが係合してい
る容量可変型斜板式圧縮機であって、ピンの中心軸線は
斜板の上死点と主軸の中心軸線とにより形成される面に
直交する前記ピッチ円の接線であり、且つ斜板の上死点
側の接線であり、ピンの主軸延在方向の配設位置はピス
トントップクリアランスを零にする位置であり、斜板は
ピンの中心軸線回りに回動可能であることを特徴とする
容量可変型斜板式圧縮機を提供する。斜板の上死点と主
軸の中心軸線とにより形成される面に直交する線であ
り、且つシリンダボアとピストンとが配設されるピッチ
円の接線であって斜板の上死点側の接線を中心軸線とす
るピンを介して、斜板がローターに傾角変動可能に連結
されており、ピンの主軸延在方向の配設位置がピストン
トップクリアランスを零にする位置であり、斜板がピン
の中心軸線回りに回動可能であれば、斜板がピンの中心
軸線回りに回動して斜板の傾角が変動しても、ピストン
トップクリアランスは常時零に維持される。この結果、
ピストントップクリアランスを常時零にすることができ
ない特開平7−91366号の容量可変型斜板式圧縮機
に比べて、全ての運転条件で体積効率が向上する。ピン
と斜板及び/又はローターとの摺接部は斜板の傾角変動
の中心軸線であるピンの中心軸線の直近に在るので、当
該摺接部で発生した摩擦力は斜板の傾角変動を妨げるモ
ーメントを惹起せず、斜板の傾角変動の制御性悪化を招
かない。この結果、特開平7−91366号の容量可変
型斜板式圧縮機に比べて、斜板の傾角変動の制御性が向
上する。
【0005】本発明の好ましい態様においては、ロータ
ーには、斜板の最小傾角を規制する斜板との当接部と、
斜板の最大傾角を規制する斜板との当接部とが形成され
ている。上記当接部を形成することにより、斜板の傾角
が適正範囲に規制される。
【0006】本発明の好ましい態様においては、ロータ
ーはカップ形状を有する。カップ形状を有するローター
の側壁にピン挿通穴を形成することにより、ローターの
斜板連結部の強度が向上する。
【0007】本発明の好ましい態様においては、斜板は
円環板形状を有し、ピストンの一対のシュー保持部を繋
ぐブリッジ部は斜板の中心穴に挿通されている。斜板を
円環板形状とし、ピストンの一対のシュー保持部を繋ぐ
ブリッジ部を斜板の中心穴に挿通すれば、斜板の外周と
ハウジングの周壁との間に介在物が無くなるので、斜板
の外径をハウジング周壁の近傍まで拡大する事ができ
る。この結果、斜板の主軸回りの慣性モーメントが増大
し、斜板の傾角変動制御の応答性が向上する。
【0008】本発明の好ましい態様においては、ピスト
ンのブリッジ部は隣接するピストンのブリッジ部に摺接
する。本発明の好ましい態様においては、ピストンのブ
リッジ部は主軸に摺接する。ピストンのブリッジ部を隣
接するピストンのブリッジ部に摺接させ、或いはピスト
ンのブリッジ部を主軸に摺接させることにより、ピスト
ンの自転を防止することができる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、斜板の
外周部にピストンへ接近する方向へ延びるリングが一体
形成されている。本発明の好ましい態様においては、斜
板の外周部にピストンへ接近する方向へ延びる別体のリ
ングが取り付けられている。斜板の外周部にピストンへ
接近する方向へ延びるリングを一体形成し、或いは斜板
の外周部にピストンへ接近する方向へ延びる別体のリン
グを取り付けることにより、斜板の傾角増加に伴う斜板
重心の主軸中心軸線からの離隔を抑制し、斜板の回転に
より発生する慣性力のバランスの悪化を抑制することが
できる。
【0010】本発明の好ましい態様においては、容量可
変型斜板式圧縮機は斜板を最小傾角方向へ回動付勢する
弾性部材を備える。斜板を最小傾角方向へ回動付勢する
弾性部材を配設することにより、容量減少時の速やかな
斜板傾角減少を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る容量可変型
斜板式圧縮機を説明する。図1に示すように、容量可変
型斜板式圧縮機Aは、有底円筒状のフロントハウジング
1と、円柱状のシリンダブロック2と、シリンダヘッド
3とを備えている。フロントハウジング1とシリンダブ
ロック2とに、主軸4が挿通されている。主軸4は、フ
ロントハウジング1に装着された電磁クラッチ5を介し
て図示しない外部駆動源により回転駆動される。シリン
ダブロック2には、主軸4の中心軸線Xを中心とするピ
ッチ円α上に配設された複数のシリンダボア2aが形成
されている。シリンダヘッド3には、複数のシリンダボ
ア2aと図示しない吸入ポートとに連通する吸入室3a
と、複数のシリンダボア2aと吐出ポート6とに連通す
る吐出室3bとが形成されている。フロントハウジング
1とシリンダブロック2とが共働してクランク室7を形
成している。
【0012】主軸4のクランク室7内で延在する部位に
ローター8が固定されている。図2から分かるように、
ローター8は、側壁8aが斜めにカットされたカップ形
状を有している。側壁8aの背高部には軽目穴8bが形
成されている。側壁8aの一部が軸方向へ延びて2本の
短い腕部8cを形成している。各腕部8cに、ピン挿通
穴8dが形成されている。2つのピン挿通穴8dは同軸
に延在している。側壁8aの背最高部の端面は後述する
斜板の最小傾角を規制する斜板との当接部8eを形成
し、側壁8aの背最低部の端面は後述する斜板の最大傾
角を規制する斜板との当接部8fを形成している。クラ
ンク室7内に斜板9が配設されている。図2から分かる
ように、斜板9は円環板9aと、円環板9aの外周部か
らシリンダボア2aへ接近する方向、ひいては後述する
ピストンへ接近する方向へ延びるリング9bとを有して
いる。リング9bは円環板9aと一体形成されている。
円環板9aの一部がリング9bの一部と共に切り欠かれ
て、腕部9cが形成されている。腕部9cにピン挿通穴
9dが形成されている。ローター8の2本の腕部8cの
間に斜板9の腕部9cが挿入され、各腕部8cに形成さ
れたピン挿通穴8dと、腕部9cに形成されたピン挿通
穴9dとにピン10が摺動可能に挿通されている。斜板
9は、ピン10を介して、図1(a)で実線で示す最大
傾角と図1(a)で二点鎖線で示す最小傾角との間で傾
角変動可能に、ローター8に連結されている。最大傾角
時には斜板9はローター8の当接部8fに当接し、最小
傾角時には斜板9はローター8の当接部8eに当接す
る。
【0013】各シリンダボア2aに、ピストン11が摺
動可能に挿入されている。ピストン11は、一対のシュ
ー保持部11aと、一対のシュー保持部11aを繋ぐブ
リッジ部11bとを有している。シュー保持部11a、
ブリッジ部11bは、ピストン11と一体形成されてい
る。ブリッジ部11bは、斜板の円環板9aの中心穴に
挿通されている。斜板9の円環板9aを挟んで対峙する
一対のシュー保持部11aと斜板9の円環板9aとの間
に一対のシュー12が配設されている。シュー12は、
円環板9aとシュー保持部11aとに摺接している。ピ
ストン11は、一対のシュー12を介して斜板9に係合
している。
【0014】図1から分かるように、ピン10の中心軸
線Yは、斜板9の上死点Zと主軸4の中心軸線Xとによ
り形成される面に直交する線であり、且つピッチ円αの
接線であって斜板の上死点Z側の接線である。ピン10
の中心軸線Yの主軸4延在方向の配設位置はピストント
ップクリアランス、すなわちピストン11が上死点に在
る時のピストン頂部とシリンダボア端部との間の隙間、
を零にする位置である。斜板9はピン10の中心軸線Y
回りに回動可能である。
【0015】図1から分かるように、ピストン11のブ
リッジ部11bは、隣接するピストン11のブリッジ部
11bに摺接し、また、主軸4に摺接している。容量可
変型斜板式圧縮機Aは、斜板9を最小傾角方向へ回動付
勢する図示しない弾性部材を備えている。
【0016】容量可変型斜板式圧縮機Aは、クランク室
7の内圧を調節するための図示しない弁機構を備えてい
る。
【0017】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、電
磁クラッチ5を介して図示しない外部駆動源により主軸
4が回転駆動される。主軸4の回転に同期してローター
8が回転し、更に斜板9が回転する。シュー12を介し
て、回転する斜板9によりピストン11が往復駆動され
る。図示しない吸入ポートから吸入室3aへ流入した被
圧縮流体が、シリンダブロック2とシリンダヘッド3と
に挟持された弁板に形成された吸入口と吸入弁とを通っ
てシリンダボア2aへ吸入され、シリンダボア2a内で
圧縮され、弁板に形成された吐出口と吐出弁とを通って
吐出室3bへ吐出され、吐出ポート6を通って、外部回
路へ流出する。図示しない弁機構により、クランク室7
の内圧が調節される。クランク室7の内圧変動に伴っ
て、斜板9がピン10の中心軸線Y回りに回動し、斜板
9の傾角が、図1(a)で実線で示す最大傾角と、図1
(a)で二点鎖線で示す最小傾角との間で変動する。斜
板の傾角変動に伴って、ピストン11のストロークが変
動し、圧縮機Aの吐出容量が変動する。
【0018】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、ピ
ン10の中心軸線Yは、斜板9の上死点Zと主軸4の中
心軸線Xとにより形成される面に直交する線であり、且
つピッチ円αの接線であって斜板の上死点Z側の接線で
あり、また、ピン10の中心軸線Yの主軸4延在方向の
配設位置はピストントップクリアランスを零にする位置
であり、斜板9はピン10の中心軸線Y回りに回動可能
なので、斜板9がピン10の中心軸線Y回りに回動して
斜板9の傾角が変動しても、ピストントップクリアラン
スは常時零に維持される。この結果、ピストントップク
リアランスを常時零にすることができない特開平7−9
1366号の容量可変型斜板式圧縮機に比べて、全ての
運転条件で体積効率が向上する。容量可変型斜板式圧縮
機Aにおいては、ピン10と斜板9及び/又はローター
8との摺接部は斜板9の傾角変動の中心軸線であるピン
10の中心軸線Yの直近に在るので、当該摺接部で発生
した摩擦力は斜板9の傾角変動を妨げるモーメントを惹
起せず、斜板9の傾角変動の制御性悪化を招かない。こ
の結果、斜板9の傾角変動の制御性が特開平7−913
66号の容量可変型斜板式圧縮機に比べて向上する。
【0019】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、ロ
ーター8に、斜板9の最小傾角を規制する斜板9との当
接部8eと、斜板9の最大傾角を規制する斜板9との当
接部8fとが形成されている。当接部8e、8fの位置
を適正に設定することにより、斜板9の傾角を適正範囲
に規制することができる。
【0020】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、カ
ップ形状を有するローター8の側壁8aから延びる短い
腕部8cにピン挿通穴8dが形成されているので、円板
状のローターから斜板連結用の長い腕を延ばす場合に比
べて、斜板連結部の強度が向上している。
【0021】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、斜
板9は円環板9aを有し、ピストン11の一対のシュー
保持部11aを繋ぐブリッジ部11bは円環板9aの中
心穴に挿通されているので、斜板9の外周とフロントハ
ウジング1の周壁との間に介在物が存在しない。従っ
て、斜板9の外径をフロントハウジング1の周壁の近傍
まで拡大する事ができる。この結果、斜板9の主軸4回
りの慣性モーメントが増大し、斜板9の傾角変動制御の
応答性が向上する。
【0022】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、ピ
ストン11のブリッジ部11bは、隣接するピストン1
1のブリッジ部11bに摺接し、また、主軸4に摺接し
ているので、ピストン11の自転が防止される。ピスト
ン11の自転防止により、ブリッジ部11bと斜板の円
環板9aとの干渉が防止される。
【0023】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、斜
板9の円環板9aの外周に、ピストン11へ接近する方
向へ延びるリング9bが一体形成されている。図3から
分かるように、最小傾角時に、斜板9の円環板9aの重
心G1と、リング9bの重心G2とが、共に主軸4の中
心軸線X上に在るとすると、最大傾角時には、斜板9の
円環板9aの重心G1は中心軸線Xよりも上方へ移動
し、リング9bの重心G2は中心軸線Xよりも下方へ移
動する。この結果、斜板9の傾角増加に伴う斜板9の重
心の、中心軸線Xからの離隔が抑制され、斜板9の回転
により発生する慣性力のバランスが、斜板9の傾角増加
に伴って悪化する事態の発生が抑制させる。
【0024】容量可変型斜板式圧縮機Aにおいては、斜
板9を最小傾角方向へ回動付勢する弾性部材が配設され
ているので、容量減少時の速やかな斜板傾角減少を実現
することができる。
【0025】上記実施例においては、斜板9のリング9
bを円環板9aと一体形成したが、円環板9aとは別体
のリングを、円環板9aに取り付けても良い。ピストン
11のブリッジ部11bと隣接するピストン11のブリ
ッジ部11bとの摺接、又はピストン11のブリッジ部
11bと主軸4との摺接の何れか一方によって、ピスト
ン11の自転を防止することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る容量
可変型斜板式圧縮機においては、斜板の上死点と主軸の
中心軸線とにより形成される面に直交する線であり、且
つシリンダボアとピストンとが配設されるピッチ円の接
線であって斜板の上死点側の接線を中心軸線とするピン
を介して、斜板がローターに傾角変動可能に連結されて
おり、ピンの主軸延在方向の配設位置がピストントップ
クリアランスを零にする位置であり、斜板はピンの中心
軸線回りに回動可能なので、斜板がピン回りに回動して
斜板の傾角が変動しても、ピストントップクリアランス
は常時零に維持される。この結果、ピストントップクリ
アランスを常時零にすることができない特開平7−91
366号の容量可変型斜板式圧縮機に比べて、全ての運
転条件で体積効率が向上する。ピンと斜板及び/又はロ
ーターとの摺接部は斜板の傾角変動の中心軸線であるピ
ンの中心軸線の直近に在るので、当該摺接部で発生した
摩擦力は斜板の傾角変動を妨げるモーメントを惹起せ
ず、斜板の傾角変動の制御性悪化を招かない。この結
果、特開平7−91366号の容量可変型斜板式圧縮機
に比べて、斜板の傾角変動の制御性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る容量可変型斜板式圧縮機
の構造図である。(a)は側断面図であり、(b)は
(a)のb−b矢視図である。
【図2】本発明の実施例に係る容量可変型斜板式圧縮機
が備えるローターと、斜板と、両者を連結するピンの斜
視図である。
【図3】斜板の重心と、斜板傾角との関係を模式的に示
す図である。
【符号の説明】
A 容量可変型斜板式圧縮機 1 フロントハウジング 2 シリンダブロック 3 シリンダヘッド 4 主軸 5 電磁クラッチ 7 クランク室 8 ローター 9 斜板 10 ピン 11 ピストン 12 シュー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と、主軸を中心とするピッチ円上に
    配設された複数のシリンダボアと、シリンダボアに摺動
    可能に挿入されたピストンと、主軸と同期して回転する
    ローターと、ピンを介して傾角変動可能にローターに連
    結された斜板とを備え、ピストンの斜板を挟んで対峙す
    る一対のシュー保持部と斜板との間に配設された一対の
    シューを介して斜板とピストンとが係合している容量可
    変型斜板式圧縮機であって、ピンの中心軸線は斜板の上
    死点と主軸の中心軸線とにより形成される面に直交する
    前記ピッチ円の接線であり、且つ斜板の上死点側の接線
    であり、ピンの主軸延在方向の配設位置はピストントッ
    プクリアランスを零にする位置であり、斜板はピンの中
    心軸線回りに回動可能であることを特徴とする容量可変
    型斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 ローターには、斜板の最小傾角を規制す
    る斜板との当接部と、斜板の最大傾角を規制する斜板と
    の当接部とが形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 ローターはカップ形状を有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の容量可変型斜板式圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 斜板は円環板形状を有し、ピストンの一
    対のシュー保持部を繋ぐブリッジ部は斜板の中心穴に挿
    通されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    1項に記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  5. 【請求項5】 ピストンのブリッジ部は隣接するピスト
    ンのブリッジ部に摺接することを特徴とする請求項4に
    記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  6. 【請求項6】 ピストンのブリッジ部は、主軸に摺接す
    ることを特徴とする請求項4に記載の容量可変型斜板式
    圧縮機。
  7. 【請求項7】 斜板の外周部にピストンへ接近する方向
    へ延びるリングが一体形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の容量可変型斜板式
    圧縮機。
  8. 【請求項8】 斜板の外周部にピストンへ接近する方向
    へ延びる別体のリングが取り付けられていることを特徴
    とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の容量可変型
    斜板式圧縮機。
  9. 【請求項9】 斜板を最小傾角方向へ回動付勢する弾性
    部材を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか
    1項に記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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