JP2002147216A - マフラ構造 - Google Patents

マフラ構造

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JP2002147216A
JP2002147216A JP2000340248A JP2000340248A JP2002147216A JP 2002147216 A JP2002147216 A JP 2002147216A JP 2000340248 A JP2000340248 A JP 2000340248A JP 2000340248 A JP2000340248 A JP 2000340248A JP 2002147216 A JP2002147216 A JP 2002147216A
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chamber
outlet
pipe
muffler
exhaust gas
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JP2000340248A
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Kazuyuki Miyake
和幸 三宅
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、排気をスムーズに流れさ
せ得て、渦の発生による高周波騒音を低減し得て、背圧
を低減し得て、出力の低下を防止し得て、水抜き性を損
なうことを防止することにある。 【構成】 このため、この発明は、マフラ本体の両端を
夫々各側エンドプレートにより閉塞して設け、マフラ本
体内にセパレータにより複数の室を区画して設け、一つ
の室に排気を導入するインレットパイプを設け、他の室
から排気を導出するアウトレットパイプを設け、前記一
つの室と前記他の室とを連通する連通部を設けたマフラ
構造において、前記インレットパイプに前記一つの室に
排気を導入する導入口を設け、前記アウトレットパイプ
に前記他の室から排気を導出する導出口を設け、この導
出口の開口面を垂直方向に指向させて設け、前記インレ
ットパイプの導入口と前記アウトレットパイプの導出口
とを連通する前記連通部は前記他の室に開口する開口面
を前記アウトレットパイプの導出口に向けて配設したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマフラ構造に係
り、特に、排気をスムーズに流れさせ得て、渦の発生に
よる高周波騒音を低減し得て、背圧を低減し得て、出力
の低下を防止し得て、水抜き性を損なうことがないマフ
ラ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、搭載されたエンジンの排気を
消音するマフラを設けている。このようなマフラとして
は、図13に示すものがある。図13に示すマフラ10
2は、筒形状のマフラ本体104の両端を夫々各側エン
ドプレート106・108により閉塞して設け、各側エ
ンドプレート106・108間のマフラ本体104内に
第1・第2セパレータ110・112を配設し、複数の
第1〜第3室114〜118を区画して設けている。
【0003】マフラ102は、マフラ本体104外から
複数の室114〜118のいずれか一つの室、図13に
おいては第2室116に排気を導入するインレットパイ
プ120を設け、このインレットパイプ120により排
気が導入される前記第2室116に対して前記第1セパ
レータ110により区画された他の室、図13において
は第1室114からマフラ本体104外に排気を導出す
るアウトレットパイプ122を設けている。
【0004】前記インレットパイプ120は、一側エン
ドプレート106と第1セパレータ110と第2セパレ
ータ112とを貫通して設け、一端側にエンジン側排気
管124を連絡して設け、中間部位に排気を第2室11
6に導入する導入口126を設けている。
【0005】前記アウトレットパイプ122は、第1セ
パレータ110と第2セパレータ112と他側エンドプ
レート108とを貫通して設け、一端側に第1室114
に開口して排気を導出する導出口128を設け、他端側
に大気側排気管130を連絡して設けている。
【0006】マフラ102は、インレットパイプ120
により排気が導入される第2室116とアウトレットパ
イプ122により排気が導出される第1室114とを連
通する連通部132を設けている。連通部132は、第
1セパレータ110に貫通されるインナパイプ134を
設け、一端側に第2室116に開口する排気の入口孔1
36を設け、他端側に第1室114に開口する排気の出
口孔138を設けている。
【0007】このマフラ102は、エンジンの排気をイ
ンレットパイプ120により第2室116に導入し、第
2室116の排気をインナパイプ134により第1室1
14に流入させ、第1室114の排気をアウトレットパ
イプ122により大気に導出する。
【0008】これにより、マフラ102は、エンジンの
排気を膨張・収縮させて脈動(騒音)を低減しつつ、外
部に誘導して排出する。なお、このマフラ102は、ア
ウトレットパイプ122外周に消音材140を保持パイ
プ142により保持し、アウトレットパイプ122に多
数の透孔144を形成して設けている。また、このマフ
ラ102は、マフラ本体104内周に消音材146を保
持部材148により保持し、保持部材148に多数の透
孔150を形成して設けている。
【0009】また、マフラは、騒音の低減とともに排気
をできるだけスムーズに流れさせ、背圧を低下させて出
力の低下を防止する必要がある。騒音の低減と背圧の低
下とは、互いに相反するトレードオフの関係にあり、こ
れらを両立させるために可変バルブ付きのマフラ(特開
平9−195749号公報、特開平9−228819号
公報)等が提案されている。
【0010】また、二次騒音と背圧を低減させるマフラ
としては、実開昭58−8707号公報に開示されるも
のがある。この公報に開示されるものは、各排気ガス流
通管の器内に位置する排気ガス導入端及び排気ガス導出
端を傾斜端面とし、かつ、同室内に位置する各排気ガス
流通管の排気ガス導入端と排気ガス導出端は互いにその
傾斜面が向き合うように設置したものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図13に示
すマフラ102は、図14に示す如く、インナパイプ1
34の出口孔138の周囲に多数の渦152が発生する
ため、高周波騒音を発生する不都合があるとともに背圧
が高められる不都合がある。
【0012】また、マフラは、車両への搭載を考慮する
と容量に限界があることから、消音効果を上げるために
マフラ本体内のインレットパイプやアウトレットパイプ
等のパイプ類を細くせざる得ず、出力の低下を招く不都
合がある。一方、マフラは、マフラ本体内のパイプ類を
細くしすぎると、細くなった部分で排気の流れに乱れが
生じ、逆に高周波の騒音が発生する問題がある。
【0013】さらに、マフラには、マフラ本体内の排気
の流れをスムーズにするために、パイプ類の導出口等の
口元をファンネル形状に形成して拡径しているものがあ
る。しかし、排気の流れをスムーズにするために、パイ
プ類の両端にファンネル形状を形成した場合には、マフ
ラ本体内に配設されるセパレータにパイプ類を貫通して
組付けることができなくなるため、パイプ類の一端側だ
けしかファンネル形状に形成することができず、排気の
流れのスムーズさを十分に実現することができない問題
がある。
【0014】また、図13に示すマフラ102は、高周
波の騒音を消音するために、マフラ本体104内周に消
音材146を設けているが、コストアップを招く不都合
がある。さらに、前記実開昭58−8707号公報に開
示されるマフラは、同室内に位置する各排気ガス流通管
の排気ガス導入端と排気ガス導出端とを、互いにその傾
斜面が向き合うように設置したため、排気の流れをスム
ーズにすることができる一方で、マフラ本体内に溜まっ
た凝縮水が流れ出にくくなり、水抜き性が損なわれる不
都合がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、筒形状のマフラ本体の両
端を夫々各側エンドプレートにより閉塞して設け、各側
エンドプレート間のマフラ本体内にセパレータにより複
数の室を区画して設け、前記マフラ本体外から前記複数
の室のいずれか一つの室に排気を導入するインレットパ
イプを設け、このインレットパイプにより排気が導入さ
れる前記一つの室に対して前記セパレータにより区画さ
れた他の室から前記マフラ本体外に排気を導出するアウ
トレットパイプを設け、前記インレットパイプにより排
気が導入される一つの室と前記アウトレットパイプによ
り排気が導出される他の室とを連通する連通部を設けた
マフラ構造において、前記インレットパイプに前記一つ
の室に排気を導入する導入口を設け、前記アウトレット
パイプに前記他の室から前記マフラ本体外に排気を導出
する導出口を設け、この導出口の開口面を垂直方向に指
向させて設け、前記インレットパイプの導入口と前記ア
ウトレットパイプの導出口とを連通する前記連通部は前
記他の室に開口する開口面を前記アウトレットパイプの
導出口に向けて配設したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明のマフラ構造は、インレ
ットパイプの導入口とアウトレットパイプの導出口とを
連通する連通部は他の室に開口する開口面をアウトレッ
トパイプの導出口に向けて配設したことにより、渦の発
生を低減することができ、アウトレットパイプの導出口
の開口面を垂直方向に指向させて設けたことにより、マ
フラ本体内に溜まった凝縮水を容易に流れ出させること
ができる。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図6は、この発明の第1実施例を示すも
のである。図5・図6において、2は車両、4は前輪、
6は後輪、8はエンジン、10は排気マニホルド、12
は排気管、14は触媒コンバータ、16はエンジン側排
気管、18はマフラ、20は大気側排気管である。車両
2に搭載されたエンジン8の排気は、排気マニホルド1
0により排気管12に流れ、触媒コンバータ14により
浄化されてエンジン側排気管16によりマフラ18に流
入し、消音されて大気側排気管20により大気に排出さ
れる。
【0018】マフラ18は、図1〜図3に示す如く、車
両2に対して略水平に配設された長円断面筒形状のマフ
ラ本体22の両端を夫々各側エンドプレート24・26
により閉塞して設け、各側エンドプレート24・26間
のマフラ本体22内に第1・第2セパレータ28・30
を配設し、複数の第1〜第3室32〜36を区画して設
けている。
【0019】マフラ18は、マフラ本体22外から複数
の室32〜36のいずれか一つの室、図1においては第
2室34に排気を導入するインレットパイプ38を設
け、このインレットパイプ38により排気が導入される
前記第2室34に対して前記第1セパレータ28により
区画された他の室、図1においては第1室32からマフ
ラ本体22外に排気を導出するアウトレットパイプ40
を設けている。
【0020】前記インレットパイプ38は、一側エンド
プレート24と第1セパレータ28と第2セパレータ3
0とを貫通して略水平に設け、内部にインレット通路4
2を設けている。インレット通路42は、一端側にマフ
ラ本体22外に開口する入口孔44を設け、他端側に第
3室36に開口する連絡孔46を設け、中間部位に排気
を第2室34に導入する導入口48を設けている。イン
レットパイプ38は、入口孔44に前記エンジン側排気
管16を連絡して設けている。
【0021】前記アウトレットパイプ40は、第1セパ
レータ28と第2セパレータ30と他側エンドプレート
26とを貫通して略水平に設け、内部にアウトレット通
路50を設けている。アウトレット通路50は、一端側
に第1室32に開口して排気を導出する導出口52を設
け、他端側にマフラ本体22外に開口する出口孔54を
設けている。アウトレットパイプ40は、出口孔54に
前記大気側排気管20を連絡して設けている。
【0022】また、アウトレットパイプ40の導出口5
2は、開口端により形成される開口面P1を略水平なア
ウトレットパイプ40の軸線C1に対して垂直方向に指
向させて形成して設け、開口端に向かって拡径してファ
ンネル形状に形成して設けている。
【0023】なお、このマフラ18は、アウトレットパ
イプ40外周に消音材56を保持パイプ58により保持
して設け、アウトレットパイプ40に多数の透孔60を
形成して設けている。マフラ18は、アウトレットパイ
プ40を流れる排気の騒音を消音材56により消音す
る。
【0024】このマフラ18は、インレットパイプ38
により排気が導入される第2室34とアウトレットパイ
プ40により排気が導出される第1室32とを連通する
連通部62を設け、この連通部62の第1室32に開口
する開口面P2をアウトレットパイプ40の導出口52
に向けて配設している。
【0025】第1実施例の連通部62は、第1セパレー
タ28にインナパイプ64を貫通して略水平に設け、内
部にインナ通路66を設けている。インナ通路66は、
一端側に第2室34に開口する排気の入口孔68を設
け、他端側に第1室32に開口する排気の出口孔70を
設けている。
【0026】これにより、このマフラ18は、図1に示
す如く、マフラ本体22内に、インレットパイプ38と
アウトレットパイプ40とインナパイプ64とを夫々水
平に且つ互いに平行に配設し、また、図2に示す如く、
インレットパイプ38とインナパイプ64とに対してア
ウトレットパイプ40を低い位置に配設している。
【0027】このマフラ18の連通部62を構成するイ
ンナパイプ64の入口孔68は、開口端に向かって拡径
して、ファンネル形状に形成して設けている。また、イ
ンナパイプ64の出口孔70は、開口端をインナパイプ
64の軸線C2に対して傾斜させて、開口面P2をアウ
トレットパイプ40の導出口52に向けて配設してい
る。
【0028】次に、第1実施例の作用を説明する。
【0029】このマフラ18は、エンジン8の排気をイ
ンレットパイプ38の導入口48により第2室34に導
入し、第2室34の排気をインナパイプ64により第1
室32に流入させ、第1室32の排気を導出口52から
アウトレットパイプ40に流入させ、大気に導出する。
また、エンジン8の排気の一部は、インレットパイプ3
8の連絡孔46により第3室36に導入された後に、導
入口48により第2室34に導入される。
【0030】これにより、このマフラ18は、エンジン
8の排気をインレットパイプ38から第2室34、イン
ナパイプ64、第1室32、アウトレットパイプ40に
流すことにより、排気を膨張・収縮させて脈動(騒音)
を低減しつつ、また、排気の一部を第3室36に入出さ
せて共鳴により消音させ、外部に誘導して排出する。
【0031】このマフラ18の構造は、インレットパイ
プ38の導入口48とアウトレットパイプ40の導出口
52とを連通する連通部62としてインナパイプ64を
設け、このインナパイプ64の第1室32に開口する排
気の出口孔70の開口面P2をアウトレットパイプ40
の導出口52に向けて傾斜させて配設したことにより、
図4に示す如く、排気の流れをスムーズにして渦72の
発生を低減することができる。
【0032】このため、このマフラ18の構造は、排気
をスムーズに流れさせることができ、渦72の発生によ
る高周波騒音を低減することができるとともに、背圧を
低減することができ、エンジン8の出力の低下を防止す
ることができる。
【0033】また、このマフラ18の構造は、アウトレ
ットパイプ40の導出口52の開口面P1を垂直方向に
指向させて設け、また、インレットパイプ38とインナ
パイプ64とに対してアウトレットパイプ40を低い位
置に配設したことにより、マフラ本体22の第1室32
内に溜まった凝縮水を容易に流れ出させることができ
る。
【0034】このため、このマフラ18の構造は、水抜
き性を損なうことがなく、排水性を向上し得て、インレ
ットパイプ38側への逆流を防止することができる。
【0035】さらに、このマフラ18の構造は、インナ
パイプ64の入口孔68を開口端に向かって拡径してフ
ァンネル形状に形成したことにより、第2室34の排気
をインナパイプ64にスムーズに流すことができ、ま
た、アウトレットパイプ40の導出口52を開口端に向
かって拡径してファンネル形状に形成したことにより、
第1室32の排気をアウトレットパイプ40にスムーズ
に流すことができ、背圧の低減に寄与することができ
る。
【0036】図7・図8は、第2実施例を示すものであ
る。第2実施例のマフラ18の構造は、連通部62とし
て、インレットパイプ38により排気が導入される第2
室34とアウトレットパイプ40により排気が導出され
る第1室32とを区画する第1セパレータ28に、アウ
トレットパイプ40の導出口52に向けて傾斜する傾斜
面部74を形成して設けている。この傾斜面部74に
は、第2室34から第1室32に向かって貫通する多数
の貫通孔76を形成して設けものである。
【0037】第2実施例のマフラ18の構造は、第2室
34と第1室32とを区画する第1セパレータ28にア
ウトレットパイプ40の導出口52に向けて傾斜する傾
斜面部74を形成し、この傾斜面部74に多数の貫通孔
76を形成して設けたことにより、貫通孔76の開口面
P2がアウトレットパイプ40の導出口52に向けて傾
斜させて配設され、前述第1実施例と同様に、排気をス
ムーズに流れさせて渦の発生を低減して高周波騒音を低
減することができるとともに、背圧を低減して出力の低
下を防止することができる。
【0038】また、このマフラ18の構造は、第1セパ
レータ28の加工によって実施することができ、インナ
パイプ64を不要にすることができることにより、部品
点数、組付工数を削減し得て、コストの低減を果たすこ
とができる。
【0039】図9は、第3実施例を示すものである。第
3実施例のマフラ18の構造は、インナパイプ64の出
口孔70の開口面P2を軸線C2に対して垂直方向に指
向させて形成して設け、このインナパイプ64の軸線C
2をアウトレットパイプ40に対して傾斜させて第1セ
パレータ28に貫通させて設け、インナパイプ64の出
口孔70の開口面P2をアウトレットパイプ40の導出
口52に向けて傾斜させて配設したものである。
【0040】第3実施例のマフラ18の構造は、インナ
パイプ64の出口孔70の開口面P2を傾斜させること
なく垂直方向に形成し、アウトレットパイプ40の導出
口52に向けて傾斜させて配設したことにより、前述各
実施例と同様の効果を奏し得るとともに、インナパイプ
64の出口孔70を傾斜させて加工する必要がないこと
により、加工を簡素化し得て、コストの低減を果たすこ
とができる。
【0041】図10は、第4実施例を示すものである。
第4実施例のマフラ18の構造は、第1室32内のイン
ナパイプ64にアウトレットパイプ40に向かい排気を
流出させる流出孔78を形成して設け、第1室32内の
アウトレットパイプ40にインナパイプ64側に存在す
る排気を流入させる流入孔80を形成して設けたもので
ある。
【0042】第4実施例のマフラ18の構造は、インナ
パイプ64の流出孔78から流出される排気の流れとア
ウトレットパイプ40の流入孔78に流入する排気の流
れとによって、図4に示すアウトレットパイプ40とイ
ンナパイプ64との間に発生する渦72を弱化させるこ
とができ、高周波騒音のさらなる低減と背圧のさらなる
低減とを図ることができる。
【0043】図11は、第5実施例を示すものである。
第5実施例のマフラ18の構造は、第1室32内のイン
ナパイプ64のアウトレットパイプ40に対向する側に
出口孔70から入口孔68に向かって延びる溝状の切欠
き部82を形成して設け、インナパイプ64の出口孔7
0と溝状の切欠き部82とによりアウトレットパイプ4
0の導出口52に向けて傾斜させた開口面P2を形成し
て設けたものである。
【0044】第5実施例のマフラ18の構造は、インナ
パイプ64の出口孔70と溝状の切欠き部82とによっ
てアウトレットパイプ40の導出口52に向けて傾斜さ
せた開口面P2を形成して設けたことにより、排気の流
れをスムーズにして渦の発生を低減することができ、渦
の発生による高周波騒音を低減することができるととも
に、背圧を低減することができ、出力の低下を防止する
ことができる。
【0045】また、第5実施例のマフラ18の構造は、
インナパイプ64に出口孔70に達する溝状の切欠き部
82を形成するだけで実施することができ、既存のマフ
ラ18のインナパイプ64にも容易に実施することがで
きる。なお、第5実施例においては、インナパイプ64
の一部を切除して切欠き部82を形成したが、切欠き部
82を形成するための切欠き用形成部分をアウトレット
パイプ40側に向かい湾曲させて案内部84として配設
するこにより、アウトレットパイプ40の導出口52に
向けて傾斜させた開口面P2と案内部84とによって、
アウトレットパイプ40とインナパイプ64との間に発
生する渦72をさらに弱化させることができ、高周波騒
音のさらなる低減と背圧のさらなる低減とを図ることが
できる。
【0046】図12は、第6実施例を示すものである。
第6実施例のマフラ18の構造は、インナパイプ64と
アウトレットパイプ40との間の第1セパレータ28
を、第1室32内に向かい膨出される膨出部86を形成
して設けたものである。
【0047】第6実施例のマフラ18の構造は、インナ
パイプ64とアウトレットパイプ40との間に膨出部8
6を形成したことにより、アウトレットパイプ40とイ
ンナパイプ64との間に渦72が発生する空間を無くす
ことができ、高周波騒音のさらなる低減と背圧のさらな
る低減とを図ることができる。
【0048】
【発明の効果】このように、この発明のマフラ構造は、
インレットパイプの導入口とアウトレットパイプの導出
口とを連通する連通部は他の室に開口する開口面をアウ
トレットパイプの導出口に向けて配設したことにより、
渦の発生を低減することができる。このため、このマフ
ラ構造は、排気をスムーズに流れさせ得て、渦の発生に
よる高周波騒音を低減することができ、背圧を低減し得
て、出力の低下を防止することができる。
【0049】また、このマフラ構造は、アウトレットパ
イプの導出口の開口面を垂直方向に指向させて設けたこ
とにより、マフラ本体内に溜まった凝縮水を容易に流れ
出させることができる。このため、このマフラ構造は、
水抜き性を損なうことがなく、排水性を向上し得て、イ
ンレットパイプ側への逆流を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマフラ構造の第1実施例を示すマフ
ラの一部破断平面図である。
【図2】図1のII−II線による断面図である。
【図3】図1の矢印IIIによるマフラの正面図であ
る。
【図4】排気の流れを示す図である。
【図5】マフラの組立図である。
【図6】車両に搭載したエンジンの排気系を示す平面図
である。
【図7】第2実施例を示すマフラの要部拡大平面図であ
る。
【図8】連通部の要部拡大平面図である。
【図9】第3実施例を示すマフラの要部拡大平面図であ
る。
【図10】第4実施例を示すマフラの要部拡大平面図で
ある。
【図11】第5実施例を示すマフラの要部拡大平面図で
ある。
【図12】第6実施例を示すマフラの要部拡大平面図で
ある。
【図13】マフラ構造の従来例を示すマフラの一部破断
平面図である。
【図14】排気の流れを示す図である。
【符号の説明】
2 車両 4 エンジン 10 排気マニホルド 12 排気管 14 触媒コンバータ 16 エンジン側排気管 18 マフラ 20 大気側排気管 22 マフラ本体 24 一側エンドプレート 26 他側エンドプレート 28 第1セパレータ 30 第2セパレータ 32 第1室 34 第2室 36 第3室 38 インレットパイプ 40 アウトレットパイプ 48 導入口 52 導出口 62 連通部 64 インナパイプ 68 入口孔 70 出口孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形状のマフラ本体の両端を夫々各側エ
    ンドプレートにより閉塞して設け、各側エンドプレート
    間のマフラ本体内にセパレータにより複数の室を区画し
    て設け、前記マフラ本体外から前記複数の室のいずれか
    一つの室に排気を導入するインレットパイプを設け、こ
    のインレットパイプにより排気が導入される前記一つの
    室に対して前記セパレータにより区画された他の室から
    前記マフラ本体外に排気を導出するアウトレットパイプ
    を設け、前記インレットパイプにより排気が導入される
    一つの室と前記アウトレットパイプにより排気が導出さ
    れる他の室とを連通する連通部を設けたマフラ構造にお
    いて、前記インレットパイプに前記一つの室に排気を導
    入する導入口を設け、前記アウトレットパイプに前記他
    の室から前記マフラ本体外に排気を導出する導出口を設
    け、この導出口の開口面を垂直方向に指向させて設け、
    前記インレットパイプの導入口と前記アウトレットパイ
    プの導出口とを連通する前記連通部は前記他の室に開口
    する開口面を前記アウトレットパイプの導出口に向けて
    配設したことを特徴とするマフラ構造。
  2. 【請求項2】 前記連通部は、前記インレットパイプに
    より排気が導入される一つの室と前記アウトレットパイ
    プにより排気が導出される他の室とを区画するセパレー
    タにインナパイプを貫通させて設け、このインナパイプ
    に前記一つの室に開口する排気の入口孔を設けるととも
    に前記他の室に開口する排気の出口孔を設け、前記入口
    孔は開口端に向かって拡径してファンネル形状に形成し
    て設け、前記出口孔は開口端を傾斜させて開口面を前記
    アウトレットパイプの導出口に向けて配設したことを特
    徴とする請求項1に記載のマフラ構造。
  3. 【請求項3】 前記連通部は、前記インレットパイプに
    より排気が導入される一つの室と前記アウトレットパイ
    プにより排気が導出される他の室とを区画するセパレー
    タに前記アウトレットパイプの導出口に向けて傾斜する
    傾斜面部を形成して設け、この傾斜面部に前記一つの室
    から他の室に向かって貫通する多数の貫通孔を形成して
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のマフラ構造。
  4. 【請求項4】 前記アウトレットパイプは、導出口を開
    口端に向かって拡径してファンネル形状に形成して設け
    たことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のマフラ構造。
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