JP2002144620A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2002144620A
JP2002144620A JP2000350117A JP2000350117A JP2002144620A JP 2002144620 A JP2002144620 A JP 2002144620A JP 2000350117 A JP2000350117 A JP 2000350117A JP 2000350117 A JP2000350117 A JP 2000350117A JP 2002144620 A JP2002144620 A JP 2002144620A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バッテリの消耗度に依存した大きな電圧降下
にも対応すべくサーマルヘッドでの印画濃度を一定とな
るように補正制御することで、十分安定した画質でのプ
リントを行い、プリント性能の向上化及び低コストでの
小型化を実現する。 【解決手段】 CPU81はインクリボンの各色のイン
クをそれぞれ記録紙にプリントする直前のタイミングに
おいてバッテリ8からの電力が負荷としてのサーマルヘ
ッド20に供給された直後の所定のタイミング(5〜1
0msec)でこの電圧値を検出し、検出結果を電圧補
正用の取得電圧値としてCPU81内に取り込む。この
とき、電圧補正処理においては電圧補正用の取得電圧値
に対応してサーマルヘッド20におけるインクの印刷濃
度をバッテリ8からの供給電圧の高低に関わらず一定と
なすべく補正を行うように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント動作用電
源として着脱自在なバッテリを備えた昇華型のサーマル
プリンタ等のプリンタ装置に関し、特に印刷濃度を安定
させるべくサーマルヘッドの通電の補正を行うことで安
定した画質でのプリントを可能にし、プリント性能の向
上化及び低コストでの小型化を実現できるプリンタ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、カメラ
一体型ビデオテープレコーダ及び電子スチルカメラ等か
らの映像をハードコピーする装置として、フルカラー化
によって高精細な画像表示を可能にした感熱転写型のプ
リンタ装置が普及している。
【0003】感熱転写型の従来のプリンタ装置において
は、記録紙をプラテンローラとサーマルヘッドとの間に
インクシートと共に圧接挟持する。インクシートはベー
スフィルムに複数色の熱昇華性染料を塗布したものであ
り、熱昇華性染料が記録紙と圧着されるように配置され
る。サーマルヘッドの一面には複数の発熱体が設けられ
ており、サーマルヘッドに通電することにより、これら
の発熱体は印刷データに応じて適宜発熱し、ベースフィ
ルムを介して熱昇華性染料を加熱する。これにより、熱
昇華性染料は昇華して記録紙に転写記録される。
【0004】この種のプリンタ装置においては、従来よ
り印字,印画品質の向上化及びコスト低減化を目的とし
た提案も数多くなされており、例えば特開平5−238
046号公報に記載のバッテリ駆動方式プリンタや、特
開平7−195729号公報に記載の感熱転写記録装置
などの提案がある。
【0005】前記特開平5−238046号公報の記載
の提案は、印画用電源としてリチャージャブルバッテリ
を備えたバッテリ駆動方式プリンタに関するものであっ
て、非印画時にリチャージャブルバッテリにAC整流
部、スイッチング部、電圧コントロール部、二次側整流
部からなる整流直流電圧源で充電しておいて印画時に放
電し、印画電力を供給する。このときの放電による電圧
降下を検出し、上記整流直流電圧源の出力がその電圧降
下分になるよう電圧コントロール部で制御して、充電/
重畳切替部、重畳部を介してバッテリに重畳し、補正す
る。これにより、印画電圧を安定にして印画品質を向上
させるようにしている。
【0006】また、特開平7−195729号公報に記
載の提案は、サーマルヘッドを用いて熱的な記録を行う
感熱転写記録装置に関するものであって、備えられた印
画電圧センシング部によってサーマルヘッドに印加され
た電圧を検出し、印画電圧センシング部の出力電圧のピ
ーク値を検出するピーク値検出部の検出出力電圧と印画
電圧設定部により設定された電圧とを加算する電圧加算
回路の出力電圧に基づいてサーマルヘッドに印加する電
圧を生成している。つまり、サーマルヘッドに印加され
た電圧を検出し、サーマルヘッドの出力電圧が一定にな
るように印加電圧を制御して印字濃度を安定するように
している。
【0007】ところで、このようなプリンタ装置では、
安価でしかも品位の良いプリント画の可能なプリンタ装
置が望まれる他に、モバイルプリンタ装置としていつで
も何処でもプリントできるように、小型軽量で携帯可能
なプリンタ装置の要求も強い。
【0008】このような要求に伴い、携帯用のプリンタ
装置を実現するためには、AC電源のない場所でも動作
可能としてその有用性を向上させるためバッテリのみで
駆動可能であることが重要な要件となる。また、画像印
刷についてみれば、その画質の高さから上述した昇華型
のような熱転写式のプリンタ装置が望まれる。
【0009】しかしながら、かかる熱転写式のプリンタ
装置はその熱転写印刷の際に大量の電力が必要である一
方、バッテリ電源の容量には限りがあることから、その
使用途中において電圧の降下は避けられない。AC電源
を使用するものであれば、供給電圧は常に一定であり、
印刷画質のバラツキも小さいものとなるが、バッテリの
みで熱転写式の印刷ではバッテリの消耗度に依存した大
きな電圧降下にも対応して十分安定した画質での印刷を
如何に実現させるかが大きな課題である。
【0010】このような要求を考慮すると、上述した従
来技術としての前記特開平5−238046号公報の提
案によるバッテリ駆動方式プリンタでは、常に所定の印
画電圧を維持することができるが、ACからの入力が常
に不可欠の構成であり、バッテリのみでの駆動は行えな
いといった問題点があった。
【0011】また、他の従来技術としての前記特開平7
−195729号公報の提案による感熱転写記録装置で
は、サーマルヘッドに印加された電圧を検出し、サーマ
ルヘッドの出力電圧が一定になるように印加電圧を制御
して印字濃度を安定する構成の他に、サーマルヘッド印
加電圧を正確に測定するために電圧のピーク値を検出す
るピーク値検出部を用いた構成が開示されているが、バ
ッテリのみでの駆動を指向した構成ではなく、バッテリ
電源の出力電圧の変動に対応する補正処理等の技術につ
いては何ら述べられていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、前記従来
の特開平5−238046号公報の提案によるバッテリ
駆動方式プリンタでは、常に所定の印画電圧を維持する
ことができるが、ACからの入力が常に不可欠の構成で
あり、バッテリのみでの駆動は行えないといった問題点
があった。また、他の従来技術としての前記特開平7−
195729号公報の提案による感熱転写記録装置で
は、サーマルヘッドに印加された電圧を検出し、サーマ
ルヘッドの出力電圧が一定になるように印加電圧を制御
して印字濃度を安定する構成の他に、サーマルヘッド印
加電圧を正確に測定するために電圧のピーク値を検出す
るピーク値検出部を用いた構成が開示されているが、バ
ッテリのみでの駆動を指向した構成ではなく、バッテリ
電源の出力電圧の変動に対応する補正処理等の技術につ
いては何ら述べられていない。以上の理由から、従来の
昇華型の熱転写式プリンタ装置では、電源としてバッテ
リを採用した場合には、バッテリの消耗度に依存した大
きな電圧降下にも対応して十分安定した画質での印刷を
行うことが出来ないといった問題点があった。
【0013】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、バッテリの消耗度に依存した大きな電圧降
下にも対応すべくサーマルヘッドでの印画濃度を一定と
なるように補正制御することで、十分安定した画質での
プリントを行い、プリント性能の向上化及び低コストで
の小型化を実現できるプリンタ装置の提供を目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によるプ
リンタ装置は、用紙に画像データに基づくカラー画像を
印刷するために複数の色成分のインクを順次この用紙に
印刷せしめるためのサーマルヘッドと、バッテリ電源手
段と、前記バッテリ電源手段から供給される電圧値を検
出する電圧値検出手段と、前記各色成分のインクをそれ
ぞれ用紙に印刷する直前のタイミングにおいて前記バッ
テリ電源手段からの電力を負荷に供給しその直後の所定
のタイミングでこの電圧値を前記電圧値検出手段で検出
するとともに、この検出された検出結果に対応して前記
サーマルヘッドにおけるインクの印刷濃度を前記バッテ
リ電源手段からの供給電圧の高低に関わらず一定となす
べく補正を行わしめる制御手段と、を具備したことを特
徴とするものである。
【0015】請求項1の発明によれば、上記構成のプリ
ンタ装置において、制御手段によって前記各色成分のイ
ンクをそれぞれ用紙に印刷する直前のタイミングにおい
て前記バッテリ電源手段からの電力を負荷に供給しその
直後の所定のタイミングでこの電圧値を前記電圧値検出
手段で検出するとともに、この検出された検出結果に対
応して前記サーマルヘッドにおけるインクの印刷濃度を
前記バッテリ電源手段からの供給電圧の高低に関わらず
一定となすべく補正を行わしめるように制御される。こ
れにより、電源としてバッテリを用いて構成した場合で
も十分安定した画質でのプリントを行い、プリント性能
を向上させることができる。
【0016】請求項7の発明によるプリンタ装置は、用
紙に画像データに基づくカラー画像を印刷するために複
数の色成分のインクを順次この用紙に印刷せしめるため
のサーマルヘッドと、バッテリ電源手段と、第1の負荷
に通電を行うことによって前記バッテリ電源手段のバッ
テリ残量レベルを検出するバッテリ検出手段と、前記バ
ッテリ検出手段で検出されたバッテリ残量レベルが印刷
に必要なバッテリレベル以下と判断された場合に少なく
ともその旨の表示を行う表示手段と、前記バッテリ電源
手段から供給される電圧値を検出する電圧値検出手段
と、前記各色成分のインクをそれぞれ用紙に印刷する直
前のタイミングにおいて前記バッテリ電源手段からの電
力を前記第1の負荷より小さい第2の負荷に供給しその
直後の所定のタイミングでこの電圧値を前記電圧値検出
手段で検出するとともに、この検出された検出結果に対
応して前記サーマルヘッドにおけるインクの印刷濃度を
前記バッテリ電源手段からの供給電圧の高低に関わらず
一定となすべく補正を行わしめる制御手段と、を具備し
たことを特徴とするものである。
【0017】請求項7の発明によれば、上記構成のプリ
ンタ装置において、プリント実行に先だって、前記バッ
テリ検出手段により第1の負荷に通電を行うことによっ
て前記バッテリ電源手段のバッテリ残量レベルを検出
し、その後、前記バッテリ検出手段で検出されたバッテ
リ残量レベルが印刷に必要なバッテリレベル以下と判断
された場合には前記表示手段によって少なくともその旨
の表示が行われる。バッテリ残量レベルが印刷に必要な
レベル以上の場合は、その後、制御手段によって、前記
各色成分のインクをそれぞれ用紙に印刷する直前のタイ
ミングにおいて前記バッテリ電源手段からの電力を前記
第1の負荷より小さい第2の負荷に供給しその直後の所
定のタイミングでこの電圧値を前記電圧値検出手段で検
出するとともに、この検出された検出結果に対応して前
記サーマルヘッドにおけるインクの印刷濃度を前記バッ
テリ電源手段からの供給電圧の高低に関わらず一定とな
すべく補正を行わしめるように制御される。これによ
り、請求項1の発明と同様の効果が得られる他に、第1
の負荷であるサーマルヘッドに通電を行うことで、バッ
テリチェックと同時にプレヒートを行うことが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0019】(構成)図1及び図2は本発明が適用され
るプリンタ装置の概略構成を説明するためのもので、図
1は該装置の全体構成を示す斜視図、図2は該装置の主
要部分の構成を示す断面図である。
【0020】図1に示すように、本実施の形態のプリン
タ装置1は、プリント機能に必要な各種の機械的機構や
構成部品、基板等を収容する本体カバー2と、この本体
カバー2の下部に取り付けられる本体底部3とで筐体を
形成して装置1の主要外観部分を構成している。
【0021】前記装置1のフロント側(図中に示す左側
前方)の本体カバー2には、複数の記録紙6を収納する
ことが可能な給紙カセット5を装着するための給紙カセ
ット装着開口2aが形成され、この給紙カセット装着開
口2aを介して給紙カセット5が着脱自在に装着される
ようになっている。
【0022】また本体底部3の対応する部位には、前記
給紙カセット5を装置から取り外しした際に前記給紙カ
セット装着開口2aを閉じるための開閉蓋4aが開閉可
能に設けられている。この開閉蓋4aには、閉じた際に
その閉じた状態を保持するためのロック手段4cが設け
られており、このロック手段4cと本体カバー2の対応
する位置に設けられた係止手段(図示せず)とによっ
て、該開閉蓋4aがロックされるようになっている。
【0023】本体カバー2のフロント側からみて右側の
側面には、開口2fが形成され、この開口2fを介して
露出し且つ装置内部に配設されたメインフレーム12b
には、インクリボン7aが巻回されてなるインクカセッ
ト7を装着するためのインクカセット挿入口2bが形成
されている。なお、インクリボン7aは、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),透明なオーバ
ーコート用インク(OP)等の複数色の熱転写インクを
順次繰り返して塗布されたものである。
【0024】また、本体カバー2には、この開口2fを
閉じるための開閉蓋4bが開閉可能に設けられており、
前記開閉蓋4aと同様に閉じた際にその閉じた状態を保
持するためのロック手段4dが設けられ、このロック手
段4dと本体カバー2の対応する位置に設けられた係止
手段(図示せず)とによって、該開閉蓋4bがロックさ
れるようになっている。
【0025】本体カバー2の背面側(図中に示す右側後
方)の部位には、携帯用として必要な駆動電源供給手段
としてのバッテリー8を着脱自在に取り付けるためのバ
ッテリ取付用溝2cが形成されている。このバッテリ取
付用溝2cには、バッテリー8の取付面に形成された取
付部8aが嵌合してこれに取り付けられるようになって
おり、またこのバッテリ取付部8aの上部に設けられた
係止部8cとバッテリ取付用溝2cの対応する位置に設
けられた係止手段(図示せず)とが係合することによっ
て、バッテリー8の取付状態を保持することが可能であ
る。
【0026】また、バッテリー8の取付部8aの面上に
は、該バッテリー8に蓄積された電力を装置1内部へと
供給するための複数の電池切片8bが設けられており、
該バッテリー8をバッテリー取付用溝2cに取り付けた
際に、該装置1の背面側に設けられた電池切片(図示せ
ず)と接触して電気的に導通することにより、装置1内
部へと電力を供給することができるようになっている。
【0027】本体カバー2の上面には、操作パネル2
d,表示部2e,第1及び第2のメモリカード挿入口2
h,2i等が設けられている。操作パネル2dは、該装
置1に対して各種の制御動作実行命令を指示する指示手
段としての操作ボタン30a〜30iと、プリント動作
進行に係わる点灯表示を行うLED(発光ダイオード)
などで構成される表示ランプ31a〜31dとを備えて
構成している。
【0028】操作ボタン30a〜30iには、電源投入
及び電源オフを指示する電源ボタン30a、プリント動
作を指示するプリントボタン30b、プリントモード
(標準プリント,インデックスプリント,全コマプリン
ト、DPOFプリントなど)を選択するプリントモード
選択ボタン30c、画質(標準,ソフト,シャープ)を
選択するシャープネスボタン30d、分割プリントの分
割数(分割無し、2,4,9,16画面)を選択する分
割ボタン30e、日付プリント及び日付プリント表示形
態を指定する日付ボタン30f、メモリーカード9の切
換を行うカード切換ボタン30g、プリントコマ番指定
モードとプリント枚数(コピー枚数)指定モードを切り
換えるコマ番/プリント枚数切換ボタン30h、コマ番
又はプリント枚数の数を増減する(+)ボタン及び
(−)ボタン30iなどがある。
【0029】また、表示ランプ31a〜31dには、プ
リント中であることを点灯表示するプリント中ランプ3
1a、インクリボン終了,給紙カセット無し,及び記録
紙無しなどを点灯表示するリボン/ペーパーランプ31
b、リボンカセットの開閉蓋開き,通信エラーなどを点
灯表示するエラーランプ31c、メモリーカード9かの
データ読み込み(アクセス中)や充電電池(図示せず)
及びDCコネクタ10が接続した状態で電源ボタン30
aによる電源オフを行ったときに充電が開始実行されて
いることを点灯表示するアクセス/充電ランプ31dな
どがある。
【0030】また、この操作パネル2d中の切欠部分に
は前記表示部2eが配置されている。この表示部2e
は、例えばLCDであり、該装置1によるプリント動作
時の制御処理内容(プリントモード実施形態,画質モー
ド指定,分割モード指定,メモリカード切換指定,日付
プリント指定,日付プリント表示形態/切換指定,ファ
イル名,コマ板/プリント枚数指定,コマ番又はプリン
ト枚数表示又はDPOFの設定無しを意味する文字表
示,及びバッテリー残量表示など)を表示する。
【0031】前記第1及び第2のメモリカード挿入口2
h,2iは、本体内部にそれぞれ設けられたソケット
(図示せず)に対応して形成されたもので、第1,第2
のメモリカード挿入口2h,2iを介してプリントする
画像情報信号(プリント制御情報が含まれることもあ
る)を記録した異なる2種の第1及び第2のメモリーカ
ード9a,9bがそれぞれ挿入される。また、第1及び
第2のメモリカード2h,2iは、対応するソケットに
対して着脱自在に装着可能となっている。なお、第1の
メモリカード9aとしては、例えばスマートメディア
(SM)が用いられており、また、第2のメモリーカー
ド9bとしては、例えばコンパクトフラッシュ(CF)
が用いられている。本実施の形態では、メモリーカード
の種類やメモリーカード数についてはこれに限定される
ものではなく、勿論他のメモリーカード等を組み合わせ
て構成しても良い。
【0032】このように、第1,第2のメモリーカード
挿入孔2h,2iとともに設けられた各スロット(図示
せず)に、第1のメモリカード9aあるいは第2のメモ
リカード9bを装着することにより、いずれかのメモリ
カード9からプリントするのに必要な画像情報信号やプ
リント制御情報を取り込むことが可能となる。
【0033】また、本体カバー2の前記第1,第2のメ
モリーカード挿入口2h,2i近傍には、これらのメモ
リーカード挿入口2h,2iを塞ぐためのダストカバー
2jが開閉可能に設けられている。このダストカバー2
jは、本体カバー2の所定箇所に設けられた切欠2kに
よって、その端部を摘みやすくなっており、容易に開く
ことができる。このダストカバー2jを開くことによ
り、前記第1,第2のメモリーカード挿入口2h,2i
が露出され、また閉じるときには、開閉側端部に突設し
てなる係合爪2mが本体側に設けた係合孔2nに係入す
るようになっており、該ダストカバー2jを閉じること
でダスト等の侵入を防止している。
【0034】また、第2のメモリカード挿入口2i近傍
には、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)等の第
2のメモリカード9bをイジェクトするためのイジェク
トボタン2lが設けられている。第2のメモリカード9
bをイジェクトする場合には、このイジェクトボタン2
lを押下することにより、第2のメモリカード9bがイ
ジェクトされる。
【0035】一方、本体カバー2のインクカセット挿入
口2bが設けられている逆側の側面の後端部には、通常
のAC電源を直流(DC)に変換して該装置1内に供給
するためのDCコネクタ10が着脱自在に取り付けられ
るようになっている。このDCコネクタ10は、ACコ
ンセント10aにより一般のAC電源を取り込み、この
取り込んだAC電源をACコンセント10a内、あるい
はこのACコンセント10aとDCコネクタ10との間
に設けられたAC/DC変換器(図示せず)によって直
流電源(DC)に変換し、該装置1の駆動電力として装
置内に供給する。
【0036】また、本実施の形態のプリンタ装置1で
は、単に第1,第2のメモリカード9a,9bにより画
像情報信号を取り込むだけではなく、例えばパーソナル
コンピュータやビデオ記録再生機器等からの画像情報信
号を取り込むことも可能である。つまり、本体カバー2
の側面の手前側部分には、上述したパーソナルコンピュ
ータやビデオ記録再生機器等に接続されたPCコネクタ
11を着脱自在に装着可能なPC用コネクタ(図示せ
ず)が設けられている。したがって、本実施の形態のプ
リンタ装置1では、第1,第2のメモリカード9a,9
bの他にも各種画像機器等に接続されたPCコネクタ1
1によって様々な画像情報信号を取り込むことができる
ので、使用範囲を拡大することが可能である。
【0037】また、プリンタ装置1に使用する給紙カセ
ット5は、複数の記録紙6を収納可能であり、上面には
取り外し可能なカバ−5aが設けられている。このカバ
−5aは、給紙カセット5の挿入側先端部分が切り欠い
て形成されており、この切欠部分を介して収納された複
数の記録紙6の最上層が露出している。給紙カセット5
の挿入時、給紙カセット5の先端部分による位置決めに
よって装置1内部に配置された給紙ローラ(図示せず)
がこのカバ−5aの切欠部分より露出している1枚の記
録紙6上に当接し、回転駆動することにより、確実に1
枚の記録紙6を装置内部へと搬送することができるよう
になっている。
【0038】一方、基板22は、図2に示すように該プ
リンタ装置1の底面側に配設され、プリント動作するの
に必要な回路群、例えば記録紙送り制御用のIC回路
(図示せず)とインクリボン送り制御用のIC回路(図
示せず)との少なくとも一方を搭載した制御基板22a
と、プリンタ装置1の一側面側に配置されるように前記
制御基板22aに取り付けられ、バッテリー8の充電が
可能な充電回路等を備えたパワー基板22bと、該パワ
ー基板22bの背面側に並設され、前記第1,第2のメ
モリカード2h,2iを装着するスロット82a,82
bが取り付けられた媒体ソケットユニット基板22cと
で構成されている。
【0039】前記制御回路基板22aと前記パワー基板
22bとは、図中に示すように前記制御回路基板22a
の一端部側に設けられた接続手段としてのコネクタ23
を介して前記パワー基板22bの一端部側が接続され
る。また前記制御回路基板22aと前記媒体ソケットユ
ニット基板22cとは、前記制御回路基板22aの一端
部側に設けられた接続手段としてのコネクタ63を介し
て前記媒体ソケットユニット基板22cの一端部側が接
続される。つまりこのように各基板が取り付けられるこ
とにより、基板22全体が略L字状に構成されることに
なり、装置の小型化に適した配置構成となる。
【0040】また、制御基板22a上には、プリント動
作するのに必要な回路群、例えば図示はしないが記録紙
送り制御用のIC回路やインクリボン送り制御用のIC
回路、また映像信号処理回路等の回路が搭載されてい
る。また、制御基板22a上の側端部には、PCコネク
タ11を着脱自在に装着するPC用コネクタが配設され
ている。さらに、制御基板22a上の前面側端部には、
該装置に搭載された各種の電子部品(図示せず)と電気
的に接続するための複数のコネクタ(図示せず)が配設
されている。なお、これらの回路やコネクタ間は、制御
基板上に必要な配線形態に基づき設けられた印刷パター
ン31によって、電気的に接続されるようになってい
る。
【0041】パワー基板22bは、コネクタ23によっ
て前記制御基板22aとでL字状に構成しているが、こ
のコネクタ23によって、前記制御基板側の各種電子部
品と電気的に接続されるようになっている。またパワー
基板22bの内側の面上には図示はしないがバッテリー
8を充電させるための充電回路やサーマルヘッド20及
びサーマルヘッド駆動機構等を制御するための制御用I
C回路等が配設されるようになっている。さらに、パワ
ー基板22bの側面側端部には、図示はしないがサーマ
ルヘッド駆動機構や大型コンデンサ等に対して電気的接
続を行うためのコネクタ(図示せず)が設けられてい
る。
【0042】一方、媒体ソケット基板22cは、図2に
示すように第1のメモリカード用ソケット(図示せず)
と第2のメモリーカード用ソケット82bが取付部材6
1によってそれぞれ内側面に取り付けられている。この
取付部材61は、前記パワー基板22bに取り付けら
れ、該取付部材61の基端部が媒体ソケット基板22c
に対してねじ64で螺合することにより、各ソケットを
固定している。
【0043】また、この媒体ソケットユニット基板22
cは、各種のメモリカードの装着に伴い発生する押下力
に対してある程度の強度を確保するために、その基端部
が本体底部3の面上に取り付けられたサポート部材60
にねじ64によって固定されている。つまり、このサポ
ート部材60に前記媒体ソケットユニット基板22cが
取り付けられることにより、各種のメモリーカード9
a,9bの装着に伴い生じる押下力から機器の破損を防
止することが可能である。
【0044】また図示はしないが、前記媒体ソケットユ
ニット基板22cの背面側には、前記パワー基板22b
の充電回路と電気的に接続された接続部材が配置されて
おり、この接続部材には、バッテリー8の電池切片8b
と接触して電気的に接続するための電池切片が突出する
ように設けられている。したがって、バッテリー8が本
体カバー2のバッテリー取付用溝2cに装着された場合
には、この接続部材の電池切片とバッテリー8の電池切
片8bとが接触して導通することにより、バッテリー8
の電力をプリンタ装置1本体内へと供給することが可能
である。
【0045】上記構成より、配線長さの短縮が図れ、プ
リンタ装置の小型化及び軽量化を図ることが可能とな
り、携帯用として最適なプリンタ装置を構成することが
可能である。また、基板の製造工程を考慮しても、基板
22が3つの基板22a,22b,22cにて構成され
ているので、それぞれ分担して基板の製造作業を行うこ
とができ、またその組立工程も容易に行うことができる
ことから、製造工程の簡略化を図ることも可能となり、
コスト低減にも大きく寄与する。
【0046】上記構成のプリンタ装置の基本的な動作を
図2を参照しながら説明する。図2に示すように、ま
ず、給紙カセット5に収容されている最上層の記録紙6
が給紙ローラ18によってプリンタ装置1内部へと移送
される。このとき、給紙カセット5のプリンタ装置側基
端部がR形状に構成されているので、記録紙6は円滑に
給紙ローラ18の回転によって移送することができる。
【0047】装置内部前方に配置されたピンチローラ1
5及びグリップローラ40の前段には、メインフレーム
に取り付けられた記録紙搬送経路43a,43bを形成
するガイド板41a,41b,41cが設けられてお
り、給紙ローラ18により移送された記録紙6は、この
ガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を押し
上げながら、形成された搬送経路43aを介してピンチ
ローラ15とグリップローラ40との間に搬送される。
このとき、図示はしないがガイド板41bの記録搬送経
路近傍に取り付けられた記録紙搬送位置検出部としての
センサーによって、記録紙6が正常に搬送されているか
否かが検出され、この検出結果に応じて、制御基板22
aに設けられた主要制御部(CPU81で図3参照)に
よってプリント動作開始の有無が決定される。正常に搬
送されていない場合には、CPU81は本体カバー2面
上の表示部2eにエラー表示等を行わせ、そうでない場
合には、プリント動作を開始するように駆動制御を行
う。
【0048】プリント動作を開始すると、ピンチローラ
15とグリップローラ40とによって記録紙6は挟持さ
れ、CPU81によって、記録紙送り/リボン送り機構
の駆動が制御されて、表面に滑り止め手段が施してある
グリップローラ40の回転駆動により、プリント時にお
ける記録紙6の搬送が調整される。つまり、記録紙6の
先端部分がガイド板13a,13bにより形成された記
録紙搬送経路44を介して搬送され、記録紙6の後端部
分がサーマルヘッド20とプラテンローラ14とにおけ
るプリント開始地点に到達するように記録紙6の搬送が
制御される。
【0049】プリント時、グリップローラ40及びピン
チローラ15による回転により、この記録紙6とインク
リボン7aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ1
4との間で押圧しながら移送して、パワー基板22b上
に設けられた制御回路によってサーマルヘッド20の発
熱体に電流を流すことにより、インクリボン7aの熱転
写インクを溶解又は昇華して、記録紙6に転写してプリ
ントを行う。同時に、プリント時、インクリボン送り制
御用の回路によって、プリント時に必要なインクリボン
7aの送りも制御される。
【0050】この場合、インクリボン7aの一色目のイ
エロー(Y)を記録紙6にプリントするときには、ピン
チローラ15とグリップローラ40とで記録紙6を図中
左側方向に移送し、且つこの記録紙6とインクリボン7
aとをサーマルヘッド20とプラテンローラ14との間
で押圧しながら移送して、サーマルヘッド20の発熱体
(図示せず)にイエロー(Y)に応じた画像情報信号を
供給している。
【0051】またこのときの記録紙6の先端部は、U字
形状のガイド板13aとその内側に配設された同形状の
ガイド板13bとで構成される記録紙搬送経路44内に
あり、一方記録紙6の後端部分は、搬送経路43aを介
してガイド板41cに取り付けられたテープ部材42を
押し下げながら記録紙搬送経路43bに移送しながら、
一色目のプリントが実施される。
【0052】なお、プリント時におけるサーマルヘッド
20の位置は、例えば3つのポジション(上部に移動し
た位置、図中に示すように下部に移動した位置、そし
て、それらの中間位置となる待機状態時のパーシャル位
置)となるようにサーマルヘッド駆動機構によって切換
動作が可能であり、プリント動作に応じて、CPU81
によりその位置が制御されるようになっている。
【0053】そして、記録紙6への一色目のイエロー
(Y)のプリントが終了すると、CPU81は、サーマ
ルヘッド駆動機構(図示せず)を駆動制御して、サーマ
ルヘッド20をプラテンローラ14側から離間させてパ
ーシャル位置に移動させる一方、ピンチローラ15及び
グリップローラ40とで記録紙6をプリンタ装置1の後
方(図中右側方向)に戻し、次に、以降上記の動作を繰
り返して二色目のマゼンタ(M),三色目のシアン
(C),透明のオーバーコート(OP)の順に記録紙6
上に各色を順次重ね合わせてカラープリントを行う。
【0054】なお、各色のプリントが開始されるまでの
間、記録紙6はグリップローラ40とピンチローラ15
によって該プリンタ装置1の後方側(図中右側方向)に
移送されることになるが、このとき、記録紙6の先端部
は、U字形状のガイド板13a,13bとの記録紙搬送
経路44内に案内されながら移送され、図示しないセン
サーによって該記録紙6の後端部分が検出されると、こ
の検出結果に基づきピンチローラ15及びグリップロー
ラ40による回転制御によって、記録紙6の後端部がサ
ーマルヘッド20とプラテンローラ14とのプリント開
始位置にセットされる。
【0055】また、サーマルヘッド20の発熱抵抗体が
記録紙6にインクリボン7aの各熱転写インクを転写す
る際に、サーマルヘッド20の発熱抵抗体に対するプラ
テンローラ14の接触位置が正規の位置ではなく、位置
ずれが生じてしまった場合には、この位置ずれに対応し
た一対のブッシュ50を選択して交換することにより、
プラテンローラ14の回転軸の中心位置を偏心させて、
正規の位置に調整することも可能である。
【0056】こうして、各色全てのプリントが終了する
と、プリントされた記録紙6は、図示しない排出のため
の紙送り機構によって、記録紙搬送経路43bを通って
装置外部に排出され、プリント動作を完了する。なお、
プリント完了後における記録紙6の排出は、記録紙搬送
位置検出部としての他のセンサーによって検出されるよ
うになっており、該検出結果がCPU81に供給される
ことによって1画面のプリントが完了したタイミングが
認識される。
【0057】ところで、このような構成の本実施の形態
のプリンタ装置では、上記の如く、携帯用のプリンタ装
置を実現するために、電源としてバッテリを用いている
が、バッテリの消耗度に依存した大きな電圧降下にも対
応して十分安定した画質でのプリントを行うための改良
がなされている。この改良により、電源としてバッテリ
を用いた場合でもプリント性能の向上化を図り、且つ携
帯用として好適な低コストでの小型化が可能である。こ
れを実現するための実施の形態を図3乃至図7に示す。
【0058】図3乃至図7は本発明に係るプリンタ装置
の一実施の形態を示し、図3は図1の装置に搭載された
主要部分の電気的な回路構成を示すブロック図、図4は
本実施の形態の特徴となるCPUにおける制御動作例を
示すフローチャート、図5は本実施の形態の特徴となる
電圧補正に伴う電圧値取得動作を説明するためのタイミ
ングチャート、図6は図5に示すプレヒート時の印加電
圧パルスの拡大図、図7は電圧補正処理時に使用される
テーブルデータを示す特性図をそれぞれ示している。図
3に示すプリンタ装置1は、電源としてバッテリを用い
た場合でもプリント性能を向上させるために、各色成分
のインクをそれぞれ記録紙6に印刷する直前のタイミン
グにおいてバッテリ8からの電力をサーマルヘッドに供
給しその直後の所定のタイミングでこの電圧値を検出す
るとともに、この検出された検出結果に対応してサーマ
ルヘッドにおけるインクの印刷濃度をバッテリ8からの
供給電圧の高低に関わらず一定となすべく補正を行わし
めるための主要構成を示している。
【0059】プリンタ装置1は、図3に示すようにパラ
レルポートインターフェース80,制御手段としてのC
PU81,プリント情報読み込み部82,メモリ83,
液晶コントローラ84,操作ボタン30及びキーインタ
ーフェース86,プリントコントローラ87,バッテリ
コントローラ88,記録紙搬送位置検出部89,サーマ
ルヘッド20,バッテリ8及び表示部2eを少なくとも
含んで構成されている。
【0060】パラレルポートインターフェース80は、
パソコン70と接続し、パソコン70との電子データの
授受を行うための通信手段であり、パソコン70から印
刷対象画像信号を取り込む場合には、このパラレルポー
トインターフェース80によって装置内に取り込まれ
る。
【0061】プリント情報読み込み部82は、第1及び
第2のメモリカード9a,9bのメモリカード9を着脱
自在に装着し、該メモリカード9から印刷対象画像信号
やプリント制御情報などを装置内に読み込み、あるいは
そのメモリカードに対して書き込み等を行うもので、第
1及び第2のソケット82a,82bと、第1及び第2
のメモリカード用インターフェース82c,82dとを
有して構成されている。
【0062】第1のソケット82aには第1のメモリカ
ード9a(SM)が着脱自在に装着され、該第1のソケ
ット82aに電気的に接続される第1のメモリカード用
インターフェース82cによって、第1のメモリカード
9aに記憶された印刷対象画像信号やプリント制御情報
がCPU81に取り込まれるようになっている。また、
第1のメモリカード用インターフェース82cによっ
て、第1のソケット82aを介し第1のメモリカード9
aに書き込み等を行うための画像情報信号の供給も可能
である。
【0063】また、第2のソケット82bには第2のメ
モリカード9b(CF)が着脱自在に装着され、該第2
のソケット82bに電気的に接続される第2のメモリカ
ード用インターフェース82dによって、第2のメモリ
カード9bに記憶された印刷対象画像信号やプリント制
御情報がCPU81に取り込まれるようになっている。
また、第2のメモリカード用インターフェース82dに
よって、第2のソケット82bを介し第2のメモリカー
ド9bに書き込み等を行うための画像情報信号の供給も
可能である。
【0064】メモリ83は、CPU81の制御の下で前
記第1又は第2のメモリカード9a,9bからの印刷対
象画像信号やパソコン70からのデータを読み込んで記
憶する記憶手段である。
【0065】液晶コントローラ84は、CPU81の制
御の下で表示手段としての表示部2e(液晶表示器で例
えばLCD)に液晶表示信号及び液晶制御信号を供給し
て該表示部2eにおける表示画像をコントロールするも
のである。
【0066】キーインターフェース86は、操作ボタン
30からの指示信号をCPU81に伝えるもので、例え
ばプリント実行ボタン30bの押下によりプリント実行
が指示されると、このプリント実行を示す指示信号がC
PU81に供給される。
【0067】プリントコントローラ87は、サーマルヘ
ッド20にプリント用信号及びプリント制御信号を供給
してプリント動作を制御するとともに、このプリント動
作に合わせて図示しない記録紙送り/リボン送り機構の
駆動を制御する。
【0068】バッテリーコントローラ88は、バッテリ
(電池)8からの電力を各ブロックに対応した所定値に
変換した後にこの電力をCPU81に供給するととも
に、サーマルヘッド20に対してはバッテリ8のそのま
まの電圧値(例えば7.6V)で電力を供給する。ま
た、バッテリコントローラ88は、プリントの開始前に
バッテリ8のバッテリ容量を検出し、検出したバッテリ
残量情報をCPU81に伝えるとともに、インクリボン
7aの各色のインクをそれぞれ記録紙6にプリントする
直前のタイミングにおいてバッテリ8からの電力がサー
マルヘッド20に供給された直後の所定のタイミングで
この電圧値を検出し、検出結果をCPU81に伝える。
【0069】記録紙搬送位置検出部89は、記録紙搬送
経路上の記録紙6の吸い込み位置及び排出位置近傍に配
設された複数のセンサーで構成されたもので、これら複
数のセンサーによって記録紙6の吸い込みタイミング及
び排出タイミングに基づく各タイミング信号を得て、C
PU81に供給する。
【0070】制御手段としてのCPU81は、内部に少
なくとも演算処理部81a,バッテリチェック部81b
及び電圧補正部81cを備えて構成されたもので、パソ
コン70からの通信データの解読や操作ボタン30から
の操作データの解読,第1又は第2のメモリカード9
a,9bからのプリント制御情報の解読,パソコン70
又は第1,第2のメモリカード9a,9bからの印刷対
象画像データの画像メモリ83への記憶,表示部2eへ
の表示,サーマルヘッド20の印画制御及び印加電圧補
正制御,図示しない記録紙送り/リボン送り機構の駆
動,バッテリ8の残量算出及びプリント一枚分のバッテ
リー容量の有無判定などを制御するものである。
【0071】また、CPU81は、プリントを実行する
際に、前記バッテリチェック部81bによって、前記バ
ッテリーコントローラ88から検出されたバッテリ容量
を元に少なくとも1枚分のプリントが可能であるか否か
の判定を行い、容量不足により1枚分のプリントが可能
でない(つまり、バッテリ8の残量がプリントに必要な
電圧以下であるとき)と判断された場合には、プリント
動作を中断するようにプリントコントローラ88を制御
する同時に、その旨を表示部2eに表示させるように液
晶コントローラ84を制御する。
【0072】さらに、CPU81は、サーマルヘッド2
0の印加電圧補正制御に関し、前記バッテリコントロー
ラ88を用いて、インクリボン7aの各色のインクをそ
れぞれ記録紙6にプリントする直前のタイミングにおい
てバッテリ8からの電力がサーマルヘッド20に供給さ
れた直後の所定のタイミングでこの電圧値を検出するよ
うに制御するとともに、演算処理部81a及び電圧補正
部81cを用いてこの検出された検出結果に対応してサ
ーマルヘッド20におけるインクの印刷濃度をバッテリ
8からの供給電圧の高低に関わらず一定となすべく補正
するように制御する。
【0073】演算処理部81aは、前記バッテリコント
ローラ88からのサーマルヘッド20の検出結果を元
に、印加電圧補正に必要な演算処理を行うもので、例え
ば、熱履歴補正、シャープネス補正、印画率補正及び温
度補正等の各種補正処理を実行するための演算処理をそ
れぞれ行い、各演算処理結果を得る。
【0074】また、電圧補正部81cは、インクリボン
7aの各色のインクのプリント毎の直前のタイミングに
おいてバッテリ8からの電力がサーマルヘッド20に供
給された直後の所定のタイミングで検出した電圧値に基
づき、内部に搭載した電圧補正マップデータを用いて、
バッテリ8の消耗度に依存した大きな電圧降下にも対応
して十分安定した画質での印刷ができる最適な、サーマ
ルヘッド20に対する通電時間を決定する。
【0075】すなわち、CPU81は、各種の補正処理
演算処理結果と前記電圧補正処理結果を元に最終的に決
定される補正結果に基づき、サーマルヘッド20に対す
る通電時間を調整するようにプリントコントローラ87
及びバッテリコントローラを制御する。これにより、サ
ーマルヘッド20におけるインクの印刷濃度をバッテリ
8からの供給電圧の高低に関わらず一定となり、バッテ
リ8の消耗度に依存した大きな電圧降下にも対応して十
分安定した画質での印刷が可能となる。
【0076】なお、本実施の形態では、一般に記録紙6
に対する印刷濃度がサーマルヘッド20に有する発熱体
の温度によって決定されることから、印刷開始直後のよ
うにサーマルヘッドが冷えた状態、あるいは過酷な周囲
環境でも印刷濃度を低くせず安定した印刷品位を確保す
るために、CPU81は、前記バッテリチェック部81
bによるバッテリチェック動作と同時に、バッテリ8か
らの電力をサーマルヘッド20に供給し、つまり、サー
マルヘッド20の発熱体に電流を流し通電させてプレヒ
ートを行うようにバッテリコントローラ88を制御する
ようにしている。
【0077】また、バッテリチェックの際に必要となる
負荷としてサーマルヘッド発熱体を流用しているため、
バッテリチェック専用の特別な負荷が必要なくなり、装
置の小型化に大きく寄与できる。
【0078】(作用)次に、図3に示すプリンタ装置の
特徴となる制御動作について図4乃至図7を参照しなが
ら詳細に説明する。いま、図1に示すプリンタ装置1に
おいて、ユーザによる電源ボタン30aの押下によって
該装置の電源が投入されたものとする。
【0079】すると、CPU81は、図2で説明したよ
うなプリントに関する一連の基本的な動作を実行するた
めのルーチンを実行させる。つまり、CPU81は、図
4に示す処理ルーチンを起動させ、まず、ステップS5
0の処理で、プリントに先だって、該プリンタ装置1全
般において、電気的、機械的に初期化を行い、処理を次
のステップS51に移行する。
【0080】ステップS51では、CPU81は、バッ
テリチェックを実行する。このバッテリチェックは、プ
レヒートを兼ねている。即ち、CPU81は、バッテリ
チェック部81bによって、バッテリーコントローラ8
8から検出されたバッテリ容量をチェックすると同時
に、バッテリ8からの電力をサーマルヘッド20に供給
し、つまり、サーマルヘッド20の発熱体に電流を所定
期間流し通電させてプレヒートを行うようにバッテリコ
ントローラ88を制御する。すなわち、バッテリチェッ
クを行うための負荷としてサーマルヘッド発熱体を利用
している。
【0081】例えば、この場合、CPU81は、図5に
示すようにバッテリ8の電圧が7.6Vだとすると、時
刻T1から時刻T2の所定期間、サーマルヘッド20の
発熱体に通電させてプレヒートを行うようにバッテリコ
ントローラ88を制御すると同時に、この期間内のバッ
テリ8の電圧(例えば6.6V)をバッテリチェック用
として取得する。
【0082】また、サーマルヘッド20に対する通電
は、例えば図6に示すように複数回のパルス状となるよ
うに行われるようになっており、プレヒート期間におい
ては、図6に示すように、例えば6msecの期間、所
定値の電流を通電し、2msecの期間休止した後に再
度同じような期間通電し、すなわち、このようなパルス
状の通電を8msecのサイクルで複数回実行されるこ
とになる。これにより、印刷開始直後のようにサーマル
ヘッドが冷えた状態、あるいは過酷な周囲環境でも印刷
濃度を低くせず安定した印刷品位を確保するためのプレ
ヒートを実行することが可能となり、このプレヒートに
よってサーマルヘッド20の発熱体は発熱することにな
る。
【0083】そして、CPU81は、処理を続くステッ
プS52に移行し、該判断処理で前記ステップS51の
バッテリチェックによって取得した電圧値(図6中の時
刻T1〜時刻T2の期間の電圧値)を元に、少なくとも
1枚分のプリントが可能であるか否かの判定を行い、容
量不足により1枚分のプリントが可能でない(つまり、
バッテリ8の残量がプリントに必要な電圧(例えば6.
6V)以下であるとき)と判断された場合には、ステッ
プS53の処理でプリント動作が不可であることを表示
部2eに表示させるように液晶コントローラ84を制御
した後に、続くステップS54の処理にて該プリント動
作の実行を中止すべく、電源を遮断するようにバッテリ
コントローラー88を制御する。すなわち、CPU81
は、この処理を実行することで、該プリンタ装置1にお
いて、バッテリの充電待ち状態、あるいはDCコネクタ
10によるAC電源の供給待ち状態にさせる。
【0084】一方、前記ステップS52の判断処理で、
バッテリチェックによって取得した電圧値(図6中の時
刻T1〜時刻T2の期間の電圧値)が、少なくとも1枚
分のプリントが可能である、プリントに必要な電圧(例
えば6.6V)以上であると判断された場合には、CP
U81は、ステップS55の処理にて、バッテリ8がプ
リント実行可能な電圧を有していることを示す表示を表
示部2eに表示させるように液晶コントローラ84を制
御する。
【0085】その後、CPU81は、処理を続くステッ
プS56に移行し、この判断処理でキーインターフェー
ス86を介して供給された指示信号を認識することによ
り、プリントボタン30bが押下されたか否かを判断
し、プリントボタン30bが押下されていない場合には
プリントボタン30bが押下されるまで該判断処理を行
う。一方、この判断処理で、ユーザによってプリントボ
タン30bが押下されたと判断した場合には、CPU8
1は、処理を続くステップS57に移行し、該処理にて
前記ステップS51と同様に再度バッテリチェック及び
プレヒートを行うように制御した後、続くステップS5
8の処理で前記ステップS55の処理と同様にバッテリ
8がプリント実行可能な電圧を有していることを示す表
示を再度表示部2eに表示させるように液晶コントロー
ラ84を制御し、処理をステップS59に移行する。
【0086】ステップS59の処理では、CPU81
は、プリント実行に伴い、記録紙搬送位置検出部89か
らの検出結果を利用して記録紙送り/リボン送り機構の
駆動を制御することにより、記録紙6の先端部分がガイ
ド板13a,13bにより形成された記録紙搬送経路4
4を介して搬送され、記録紙6の後端部分がサーマルヘ
ッド20とプラテンローラ14とにおけるプリント開始
地点に到達するように記録紙6の搬送が調整される(図
2参照)。
【0087】その後、CPU81は、本実施の形態の特
徴となる補正処理を実行するためのステップS60に移
行し、該処理にて無負荷の状態でのバッテリ電圧を検出
し取得する。すなわち、CPU81は、インクリボン7
aの各色のインクをそれぞれ記録紙6にプリントする直
前のタイミングにおいてバッテリ8からの電力がサーマ
ルヘッド20に供給された直後、つまり、図6に示す時
刻T2の経過直後の所定のタイミングでこの電圧値を検
出し、検出結果を電圧補正用の取得電圧値としてCPU
81内に取り込む。
【0088】なお、前記直前のタイミングとは、図5に
示すように、前記ステップS57の処理にてサーマルヘ
ッド20のプレヒート実行のためにバッテリ8からの電
力をサーマルヘッド20に時刻T1〜時刻T2までの期
間通電した後にこの通電を遮断し、遮断した直後から電
圧値が略一定の値を示す期間内(時刻T2〜時刻T4)
におけるタイミングであり、さらに詳しくは、例えば図
5に示すように遮断した直後を意味する時刻T2から5
〜10msecの期間内(時刻T2〜時刻T3までの期
間内)におけるタイミングである。このように、CPU
81は、このタイミングでサーマルヘッド20の印加電
圧を検出して、取り込むようにしている。また、この印
加電圧を取得する時刻T1〜時刻T2の期間におけるサ
ーマルヘッド20の通電は、前記プレヒート期間にてサ
ーマルヘッド20に通電される際のパルス数よりも少な
いパルス数で行われるものである。
【0089】その後、CPU81は、処理を続くステッ
プS61に移行し、該処理にて補正演算処理を行うよう
に制御する。例えば、この処理にて行われる補正演算処
理としては、熱履歴補正処理,シャープネス補正処理,
印画率補正処理,温度補正処理及び本実施の形態の特徴
となる電圧補正処理等がある。
【0090】例えば、熱履歴補正処理では、サーマルヘ
ッド20は通常画素に対応した複数の発熱体から構成さ
れているので、該サーマルヘッド20の隣接する発熱体
同士間で熱の影響を受けて確実にプリント濃度を再現で
きない虞れがあり、これを予め予測しサーマルヘッド2
0に対する印加電流の時間を調整することで補正するも
のである。シャープネス補正処理では、プリント画のエ
ッジを強調するためにサーマルヘッド20に対する印加
電流の時間を調整することで補正するものである。印画
率補正処理では、上記のようにサーマルヘッド20には
複数の発熱体を備えていることから、通常、何個抵抗と
しての発熱体がオンしているかを検出しそれに応じて電
圧調整をする必要があるが、バッテリ8の電圧値が決ま
っているため電圧調整を行うことができないので、1ラ
イン中に同時にオンしている発熱体を検出し、それらの
電流の印加時間を調整することにより、複数の発熱体の
オン/オフにより全抵抗値の変動が生じた場合でも印刷
輝度を確実に再現するための補正処理である。温度補正
処理では、サーマルヘッド20の温度や周囲温度に応じ
て、サーマルヘッド20の印画時間を調整するもので、
例えば温度が低い場合には長く、逆に高い場合には短く
するように補正するものである。
【0091】これらの補正処理は、CPU81の演算処
理部81aによって、適宜演算処理され、各種補正する
のに必要なサーマルヘッド20の印加電流調整時間が算
出される。
【0092】さらに、本実施の形態では、よりサーマル
ヘッド20による記録紙6に対する印刷濃度を安定させ
高品位なプリント画を得るために、電圧補正処理が実施
される。
【0093】つまり、CPU81は、前記ステップS6
0にて取得した電圧値を元に、電圧補正部81c内に設
けられた電圧補正用テーブル(図7参照)を用いて、サ
ーマルヘッド20に対する印加電流調整時間を得るため
の補正係数の演算処理を実行させる。
【0094】例えば、本実施の形態では、図7の電圧補
正用テーブルの特性図に示すように、バッテリ8の保証
されている最低可動電圧の印加率を100%とし、取得
した電圧値が上がる度にその%(印加率)を下げるよう
に電圧補正部81cによって、サーマルヘッド20の印
加電流調整時間を得るための補正係数の演算処理が実施
される。
【0095】なお、本実施の形態では、前記最低可動電
圧値については、図7に示すように例えば6.9Vと設
定されており、つまり、前記ステップS60にて取得し
た電圧値が前記最低可動電圧値6.9Vである場合には
最大濃度(100%)でプリント行うべく設定されたも
のである。また、本実施の形態では、前記最低可動電圧
値が6.9Vに設定された場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、印画濃度が100%に達
成可能な最低電圧値であれば良い。
【0096】また、本実施の形態では、CPU81は、
前記ステップS60による取得電圧が前記最低可動電圧
6.9Vを下回った場合であって且つサーマルヘッド2
0の温度が高い場合には、100%を越えない範囲で過
補正(図7中の図示しない特性ライン延長上を想定)を
行うように電圧補正部81cを制御して、前記補正係数
の演算処理を実行することも可能である。
【0097】このようにして、CPU81は、前記ステ
ップS61の補正演算処理で、演算処理部81a及び電
圧補正部81cを用いた各補正演算処理を行うことによ
り、プリントデータに応じて確実且つ安定した印画濃度
でプリントするためのサーマルヘッド20の印加電流調
整時間が求められ、続くステップS62の処理にて、こ
の補正された印加電流調整時間に基づきサーマルヘッド
20を駆動させて一色目(Y)の1ラインのプリントを
開始するようにプリントコントローラ87を制御する。
【0098】このような動作で発熱体によって記録紙幅
方向の所定ライン数のプリントが行われると、記録紙6
及びインクリボン7aが搬送され、次の所定ライン数の
プリントが実行される。以後、同様に、サーマルヘッド
20によるプリントと記録紙6及びインクリボン7aの
搬送とが繰り返されてプリントが行われる。
【0099】そして、CPU81は、続くステップS6
3の判断処理にて、全ラインのプリントが終了したか否
かを判定し、終了していないものと判定された場合には
処理を前記ステップS61に戻し、終了したものと判断
した場合には処理をステップS64に移行する。
【0100】前記ステップS64の判断処理では、CP
U81は、用紙を印刷初期位置に戻すとともに、透明の
オーバーコート(OP)が終了したか否か(Y,M,
C,OPの各色(4回)のプリントが終了したか否か)
を判定し、終了してないものと判断した場合には、CP
U81は、処理を前記ステップS60に戻す。すなわ
ち、前記ステップS60〜ステップS63のルーチン
は、一色目のイエロー(Y),二色目のマゼンタ
(M),三色目のシアン(C),透明のオーバーコート
(OP)の各色毎に実行されるようになっている。
【0101】一方、前記ステップS64の判断処理で、
終了したと判断した場合には、CPU81は、印刷済み
の用紙を排出するとともに、処理を前記ステップS56
に戻すことにより、該プリンタ装置1をプリント実行ボ
タン30bの入力待ち状態にさせる。
【0102】なお、本実施の形態において、図7に示す
電圧補正演算処理のためのテーブルデータ(補正係数と
もいう)は、3原色(Y,M,C)の色成分のインクの
プリントの際と、記録紙の表面保護のための透明のオー
バーコート(OP)のプリントの際とで全て同じ特性の
ものが用いられるようになっている。また、この電圧補
正用のテーブルデータは、図7に示す特性のみに限定さ
れるものではなく、例えば特性の異なる複数のテーブル
データを設け、使用する環境温度に応じて適宜選択し、
選択したテーブルデータを用いて各色4回のプリントを
実行する前に電圧補正を行うように構成しても良い。こ
れにより、使用する環境温度が変わっても安定したプリ
ント性能を得ることが可能である。
【0103】また、本実施の形態において、バッテリ8
は充電完了後に安定した所定の電圧値を有するものであ
り、前記最低可動電圧値は充電完了後の所定の安定した
電圧値よりも低いものになっている。例えば、本実施の
形態では、バッテリ8の充電完了後の安定した電圧値と
して図5に示すように7.6Vとして説明したが、実際
には、充電完了直後に無負荷で測定すると8V、一枚の
プリントした後は7.4Vとなり、その後充分な容量が
ある間はずっとその電圧値7.4Vであり、そして容量
が大きく減ってくると、7.4Vから降下する特性とな
る。
【0104】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、上記のようにカラー印刷を行う各色インクの転写の
直前毎に、バッテリ8からの供給電力をサーマルヘッド
20である負荷に通電させ、この通電を遮断した直後に
ある期間だけ電圧が安定的に測定可能であるという特性
に着目し、このタイミングで電源を巧みに検出し、その
検出結果に基づき、印刷濃度を安定させるべくサーマル
ヘッド20への通電の補正を行わしめるように制御する
ことにより、十分安定した画質でのプリントを行い、プ
リント性能の向上化を図ることができる。また、バッテ
リチェック動作や、電圧検出の際に使用する負荷として
サーマルヘッド20を巧みに利用することにより、サー
マルヘッドのプレヒートを行うこともできて、必要な熱
エネルギー発生のためのトータルのバッテリ使用量を軽
減でき、ひいては、同じ容量のバッテリを使用してもよ
りプリント枚数の増加を図ることが可能となる。
【0105】これにより、従来技術にはない、使い勝手
の良い高性能な携帯用のバッテリ駆動方式の感熱転写型
のプリンタ装置を提供することが可能となる。
【0106】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、前記実施の形態を応用させた場
合でも本発明に含まれるものである。
【0107】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、バ
ッテリの消耗度に依存した大きな電圧降下にも対応すべ
くサーマルヘッドでの印画濃度を一定となるように補正
制御することで、十分安定した画質でのプリントを行
い、プリント性能の向上化及び低コストでの小型化を実
現できるプリンタ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるプリンタ装置の概略構成を
示す斜視図。
【図2】図1に示すプリンタ装置の主要部分の構成を示
す断面図。
【図3】本発明の一実施の形態のプリンタ装置に搭載さ
れた主要部分の電気的な回路構成を示すブロック図。
【図4】本実施の形態の特徴となるCPUにおける制御
動作例を示すフローチャート。
【図5】本実施の形態の特徴となる電圧補正に伴う電圧
値取得動作を説明するためのタイミングチャート。
【図6】図5に示すプレヒート時の電圧状態の拡大図。
【図7】電圧補正処理時に使用されるテーブルデータを
示す特性図。
【符号の説明】
1…プリンタ装置、 2…本体カバー、 2a…給紙カセット装着開口、 2b…インクカセット挿入口、 2c…バッテリ取付用溝、 2d…操作パネル、 2e…表示部、 2f…通気孔、 2g…開口 2h…第1のメモリーカード挿入口、 2i…第2のメモリーカード挿入口、 2j…ダストカバー、 2k…切欠 2l…イジェクトボタン、 3…本体底部、 4a,4b…開閉蓋、 4c,4d…ロック手段、 5…給紙カセット、 5a…カバ 6…記録紙、 7…インクカセット、 7a…インクリボン、 7b…インクリボン供給リール、 7c…インクリボン巻取りリール、 8…バッテリー、 8a…取付部、インクリボン 8b…電池切片、 8c…係止部、 9a…第1のメモリカード(スマートメディア)、 9b…第2のメモリーカード(コンパクトフラッシ
ュ)、 10…DCコネクタ、 10a…ACコンセント、 11…PCコネクタ、 20…サーマルヘッド、 22…基板、 22a…制御基板、 22b…パワー基板、 22c…媒体ソケットユニット基板、 30a〜30i…操作ボタン、 31a〜31d…表示ランプ、 70…パソコン、 80…パラレルポートインターフェース、 81…CPU、 81a…演算処理部、 81b…バッテリチェック部、 81c…電圧補正部、 82a…第1のソケット、 82b…第2のソケット、 82c…第1のメモリカード用インターフェース、 82d…第2のメモリカード用インターフェース、 83…メモリ、 84…液晶コントローラ、 84…バッテリコントローラ、 85…キーボード、 86…キーインターフェース、 87…プリントコントローラ、 88…バッテリコントローラ、 89…記録紙搬送位置検出部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙に画像データに基づくカラー画像を
    印刷するために複数の色成分のインクを順次この用紙に
    印刷せしめるためのサーマルヘッドと、 バッテリ電源手段と、 前記バッテリ電源手段から供給される電圧値を検出する
    電圧値検出手段と、 前記各色成分のインクをそれぞれ用紙に印刷する直前の
    タイミングにおいて前記バッテリ電源手段からの電力を
    負荷に供給しその直後の所定のタイミングでこの電圧値
    を前記電圧値検出手段で検出するとともに、この検出さ
    れた検出結果に対応して前記サーマルヘッドにおけるイ
    ンクの印刷濃度を前記バッテリ電源手段からの供給電圧
    の高低に関わらず一定となすべく補正を行わしめる制御
    手段と、 を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷は、前記サーマルヘッドである
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷は、前記サーマルヘッドであり
    この負荷に通電することにより前記サーマルヘッドのプ
    レヒートを行うことを特徴とする請求項2に記載のプリ
    ンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記所定のタイミングは、前記バッテリ
    電源手段からの電力を前記負荷に所定時間通電した後に
    この通電を遮断し、遮断した直後から電圧値が略一定の
    値を示す期間内におけるタイミングであることを特徴と
    する請求項1に記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】 前記所定のタイミングは、前記バッテリ
    電源手段からの電力を前記負荷に所定時間通電した後に
    この通電を遮断した直後から5乃至10msecの期間
    内におけるタイミングであることを特徴とする請求項4
    に記載のプリンタ装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記サーマルヘッドへ
    の通電時間を可変させて前記補正を行うように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  7. 【請求項7】 用紙に画像データに基づくカラー画像を
    印刷するために複数の色成分のインクを順次この用紙に
    印刷せしめるためのサーマルヘッドと、 バッテリ電源手段と、 第1の負荷に通電を行うことによって前記バッテリ電源
    手段のバッテリ残量レベルを検出するバッテリ検出手段
    と、 前記バッテリ検出手段で検出されたバッテリ残量レベル
    が印刷に必要なバッテリレベル以下と判断された場合に
    少なくともその旨の表示を行う表示手段と、 前記バッテリ電源手段から供給される電圧値を検出する
    電圧値検出手段と、 前記各色成分のインクをそれぞれ用紙に印刷する直前の
    タイミングにおいて前記バッテリ電源手段からの電力を
    前記第1の負荷より小さい第2の負荷に供給しその直後
    の所定のタイミングでこの電圧値を前記電圧値検出手段
    で検出するとともに、この検出された検出結果に対応し
    て前記サーマルヘッドにおけるインクの印刷濃度を前記
    バッテリ電源手段からの供給電圧の高低に関わらず一定
    となすべく補正を行わしめる制御手段と、 を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の負荷は、前記サーマルヘッド
    への通電であり、前記第2の負荷は、このサーマルヘッ
    ドに前記第1の負荷より短い時間の通電であることを特
    徴とする請求項7に記載のプリンタ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の負荷は、前記サーマルヘッド
    への複数回のパルス状の通電であり、前記第2の負荷
    は、このサーマルヘッドへの複数回のパルス状の通電で
    あるとともに前記第1の負荷の際に印加されるパルス数
    より少ないパルス数であることを特徴とする請求項7に
    記載のプリンタ装置。
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