JP2002059608A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2002059608A
JP2002059608A JP2000249906A JP2000249906A JP2002059608A JP 2002059608 A JP2002059608 A JP 2002059608A JP 2000249906 A JP2000249906 A JP 2000249906A JP 2000249906 A JP2000249906 A JP 2000249906A JP 2002059608 A JP2002059608 A JP 2002059608A
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JP
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battery
socket
power supply
circuit board
supply circuit
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JP2000249906A
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Kazumi Miyaji
一美 宮路
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バッテリーと電源回路の基板とを離隔して配設
しつつも、内部の実装密度を上げるに障害の少ないプリ
ンタ装置を提供すること。 【解決手段】バッテリー装着部19と電源回路基板91との
間にソケット取り付け用構造部材101を介挿させたの
で、発熱源であるバッテリー40と電源回路基板91とを離
隔して配置することができ、バッテリー40と電源回路基
板91からの発熱を分散できる。しかも、ソケット取り付
け用構造部材101をバッテリー装着部19と電源回路基板9
1との間に介挿する構成であるので、そのための内部ス
ペースを多く必要とせず、プリンタ装置内部の実装密度
を上げるのに障害が少ない構造となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトフラッ
シュ(商標)やスマートメディア(商標)等のカード状
の情報記録媒体乃至はその他の情報記録媒体を装着する
ことが可能になされ、バッテリーを主電源として動作し
得るように構成され、情報記録媒体に格納された例えば
画像データに対応する画像を印刷用紙に印刷することが
できるように構成されたプリンタ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンパクトフラッシュ(商標)やスマー
トメディア(商標)等の情報記録媒体を自己の媒体装着
部に装着し、この情報記録媒体に格納された画像データ
に対応する画像を印刷用紙に印刷することができるよう
に構成されたプリンタ装置は既に普及しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のプリンタ装置
には、バッテリーを主電源として動作し得るように構成
されたものもある。一般に、この種のプリンタ装置が印
刷動作中にある場合、比較的低電圧で動作するため、電
流値は大きくなり、バッテリー並びにこのバッテリーの
起電力を各所要の被給電部に適合する電圧に変換するた
めの電源回路から発熱が生じる。このため、バッテリー
と電源回路の基板とは離隔して配置することが望まし
い。しかしながら、バッテリーを主電源として動作し得
るこの種のプリンタ装置は小型であることを旨とすると
ころから、内部の実装密度を上げる必要があり、空間部
を多く設けることは許容され難い。
【0004】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、バッテリーと電源回路の基板とを離隔
して配設しつつも、内部の実装密度を上げるに障害の少
ないプリンタ装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
情報記録媒体を装着可能になされたプリンタ装置であっ
て、主電源として用いられるバッテリーを装着するため
のバッテリー装着部と、上記バッテリーの起電力を各所
要の被給電部に適合する電圧に変換するための回路を含
んでなり上記バッテリーとは離隔して配置された電源回
路基板と、情報記録媒体を装着するための媒体装着用の
ソケットが取り付けられるソケット取り付け用構造部材
と、を備えてなり、上記ソケット取り付け用構造部材
は、上記バッテリー装着部と電源回路基板との間に介挿
されるように配設されたことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、バッテリー装着
部と電源回路基板との間にソケット取り付け用構造部材
を介挿させたので、発熱源であるバッテリーと電源回路
基板とを離隔して配置することができ、バッテリーと電
源回路からの発熱を分散でき、プリンタ装置の発熱に対
する信頼性を向上させることができる。しかも、ソケッ
ト取り付け用構造部材をバッテリー装着部と電源回路基
板との間に介挿する構成であるので、そのための内部ス
ペースを多く必要とせず、プリンタ装置内部の実装密度
を上げるのに障害が少ない構造が可能となる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
リンタ装置において、上記ソケット取り付け用構造部材
は当該ソケットに装着された情報記録媒体に対する情報
の授受に関与する電子回路が配設された回路基板である
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明においては、上記ソケット
取り付け用構造部材には情報記録媒体ソケットとその情
報記録媒体に関与する電子回路を配設しているので、情
報記録媒体に関与する電子回路を別つの回路基板に配設
する必要がなく、プリンタ装置内部の実装密度を上げ、
装置全体を小型化するのに有用である。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載のプ
リンタ装置において、上記バッテリー装着部と電源回路
基板とは略並行に対向するように配設されたことを特徴
とする。
【0010】請求項3の発明によれば、バッテリー装着
部と電源回路基板と、さらにその間に介挿されるソケッ
ト取り付け用構造部材とは、互いに略並行に対向配置さ
れることになるので、装置内部の実装密度を上げること
に繋がり、省スペース化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1乃至図10は本発明の一実施の
形態のプリンタ装置を示している。まず、図10を参照
して本発明の実施の形態のプリンタ装置の外観を説明す
る。
【0012】図10において、プリンタ装置は、プリン
タ装置本体10と、インクリボンカセット20と、給紙
カセット30と、バッテリー40とを有して構成されて
いる。インクリボンカセット20,給紙カセット30,
及びバッテリー40はそれぞれ、プリンタ装置本体10
に対して着脱可能となっている。さらに、プリンタ装置
本体10には、パソコン用のコネクタ51、デジタルカ
メラ等で撮影した画像などの情報を記憶したスマートメ
ディア(商標、以下SMと略記)やコンパクトフラッシ
ュ(商標、以下CFと略記)等の情報記録媒体である複
数のメモリカード52、及び商用交流(AC)電源に接
続して直流(DC)電圧を得るためのACアダプタ53
が差し込み可能となっている。 なお、図10ではメモ
リカード52としてSMとCFを挿抜する構造を示して
いるが、第3の記録媒体として例えばソニー(株)製の
メモリスティック(商品名、以下MSと略記)を挿抜可
能としてもよい。また、SM,CF,MSのいずれか2
つ或いは3つの記録媒体を挿抜できる構成とする代わり
に、SM,CF,MSの内のいずれか1種類の記録媒体
を2つ以上挿抜できる構成としてもよい。
【0013】プリンタ装置本体10の外装体は、上部カ
バー11と、該上部カバー11が配設される下部カバー
としての底板71とで構成されている。
【0014】インクリボンカセット20は、インクリボ
ン露呈用窓部が形成されたカセットケース(外装ケー
ス)21内に、インクリボン22が供給リール23及び
巻取りリール24(図9参照) 間に巻回された状態で
移送可能に収容されている。
【0015】インクリボンカセット20は、プリンタ装
置本体10の一側面に設けたカセット側面形状にほぼ嵌
合可能な開孔部12より本体10内に装填されるように
なっている。
【0016】プリンタ装置本体10には、その外装体内
部のフレーム201,202に、図示しないサーマルヘ
ッド203a及びその駆動機構203、記録紙送り/インク
リボン送り機構204,205などが組み込まれ、外装
体の底板71上に回路基板81,91,101が配設さ
れている(図5、図9参照)。
【0017】プリンタ装置本体10の上部カバー11の
一側面には、略長方形状に切り欠いた開口部11aが設
けられ、その開口部11aの内側に配設されている前記
内側フレーム201には、インクリボンカセット20を
挿入する側の側面形状に略勘合する形状で上記開孔部1
2が形成されている。そして、上部カバー11には、前
記開口部11a(及び前記開孔部12)を閉塞するため
の蓋13がヒンジ13aを用いて開閉可能に取り付けら
れている。
【0018】プリンタ装置本体10の前端部(図示手前
側)には、給紙カセット30を挿着したり記録紙の排紙
を行うための開口部14が形成されており、該開口部1
4を通して給紙カセット30がワンタッチで装着される
ようになっている。
【0019】また、プリンタ装置本体10の後端部15
には、バッテリー装着部19(図8参照)が設けられて
おり、携帯用プリンタ電源としてのバッテリー40がワ
ンタッチで装着できるようになっている。
【0020】上部カバー11の上面には、少なくともプ
リントに関する情報を表示することが可能な表示手段で
ある液晶表示器16と、プリントに関する各種の命令を
指示するための操作ボタン17a〜17iと、プリント
動作の進行に係わる点灯表示を行なうLED(発光ダイ
オード)などで構成される表示ランプ18a〜18dが
配設されている。
【0021】操作ボタン17a〜17iには、電源投入
及び電源オフを指示する電源ボタン17a、印刷動作を
指示するプリントボタン17b、印刷モード(標準プリ
ント,インデックスプリント,全コマプリント,DPO
F)を選択する印刷モードボタン17c、シャープネス
(標準,ソフト,シャープ)を選択するシャープネスボ
タン17d、分割印刷の分割数(分割無し、2,4,
9,16画面)を選択する分割ボタン17e、日付け印
刷及び日付け印刷表示形態を指定する日付けボタン17
f、メモリカード52の切換えを行なうカード切換ボタ
ン17g、印刷コマ番指定モードと印刷枚数(コピー枚
数)指定モードとを切り換えるコマ番/印刷枚数切換ボ
タン17h、コマ番又は印刷枚数の数を増減する(+)
ボタン及び(−)ボタン17i、などがある。
【0022】また、表示ランプ18a〜18dには、プ
リント中であることを点灯表示するプリント中ランプ1
8a、インクリボン終了,給紙カセット無し,及び記録
紙無しなどを点灯表示するリボン/ペーパーランプ18
b、リボンカセット蓋開き,通信エラーなどを点灯表示
するエラーランプ18c、メモリカード52からのデー
タ読み込み(アクセス)中や,充電電池(図示せず)及
びACアダプタ53が接続した状態で電源ボタン17a
による電源オフを行なったときに充電が開始実行されて
いることを点灯表示するアクセス/充電ランプ18d、
などがある。
【0023】用紙保持部としての給紙カセット30は、
上面部が開口していて、記録用紙を収容可能なカセット
ケース31と、該ケース31の上面部を前端部分(記録
紙取出し口)を残して閉塞可能な蓋体32とで構成され
ており、カセットケース31の挿入側前端部分の両側壁
にはプリンタ装置本体10内に配設されている給紙ロー
ラ210(図9参照、記録紙33の先端部分に接触して
その回転及び摩擦力にて記録紙33をプリンタ装置本体
10内に導き入れるためのローラ)の支軸の一部が嵌合
可能な嵌合部31a,31aが形成され、カセットケー
ス31の挿入側前端部31bは記録紙が前記給紙ローラ
にてカセットケース31内から取り出され易いように図
示上部がケース内部側よりアール(丸み)をもって形成
されている。
【0024】さらに、プリンタ装置の後方側には、前述
のSMやCFなど複数のメモリカード52を着脱可能に
収納する記録媒体収納部が設けられている。記録媒体収
納部は、プリンタ装置本体10の後端部15にあるバッ
テリー装着部と前述の操作ボタン部17a〜17i及び
液晶表示器16との間に位置し、SM及びCFを本体内
部の媒体装着用ソケット(図示せず)に上下方向に挿脱
し得る構造で設けられている。該記録媒体収納部の上面
には、媒体挿入用開口部である、スマートメディア(S
M)用挿入口61と、コンパクトフラッシュ(CF)用
挿入口62が設けられている。また、コンパクトフラッ
シュ(CF)用挿入口62の横には挿着されたコンパク
トフラッシュ(CF)を挿入口62から取り出すための
イジェクトボタン63が突没可能に設けてある。なお、
スマートメディア(SM)に関しては、挿入口61に挿
着されたスマートメディア(SM)を取り出すにはスマ
ートメディア(SM)の後端部(図示上端部)を指で摘
んで引き出せばよいのでイジェクト手段は特に必要とし
ない。また、挿入口61,62の周辺には各媒体SM,
CFの取り出しを容易にするために各挿入口61,62
周辺の両側から挿入口に向かって下降するように傾斜し
た斜面部68,69が形成されている。
【0025】さらに、これらの挿入口61,62に記録
媒体SM,CFを挿着しないときなどに挿入口61,6
2へのダスト侵入を防ぐために共通の防塵用蓋体である
ダストカバー64を開閉可能に配設している。このカバ
ー64は、プリンタ装置本体10の後方側の左右両端部
分に設けた2つの突部65,65の各内方側係合孔(図
示せず)に対して、カバー64の非開閉側の一端部側に
設けた2つの係合突起64a,64aを係合させること
によって回転可能に支持されており、挿入口61,62
を閉塞し得るようになっている。カバー64の開閉側一
端部には係合爪64bが突設され、該係合爪64bはカ
バー64を閉塞したときに本体10側に設けた係合孔6
6に係入するようになっている。また、カバー64を閉
じた状態から、カバー64を開くときにカバー開閉側一
端部に指を掛けて開き易くするために本体10側には凹
形状の切欠き部(指先の挿入部)67が設けてある。
【0026】図1は本発明の一実施の形態のプリンタ装
置におけるプリンタ装置本体の分解斜視図を示してい
る。図1に示すように、プリンタ装置本体10は、上部
カバー11と底板71との間に、底板71の面に略平行
に配置される制御基板としてのメカ基板81と、このメ
カ基板81の面に略垂直となるように立設される電源回
路基板91と、同様にメカ基板81の面に略垂直となる
ように立設されるソケット取り付け用構造部材(以下、
媒体ソケット基板という)101と、サーマルヘッド及
びその駆動機構並びに記録紙送り/インクリボン送り機
構を搭載したメカ機構200(図5参照)と、バッテリ
ー接続部材121と有して構成されている。なお、メカ
基板81,電源回路基板91及び媒体ソケット基板10
1には、複数のIC回路チップ及び電子部品が搭載され
ており、各基板には回路チップ及び部品間を電気的に接
続するために印刷配線パターンが多数形成されている
が、図1では省略してある。
【0027】上部カバー11は図10で説明したよう
に、各種の操作ボタン、発光ダイオード、液晶表示器、
記録媒体収納部を覆うダストカバーのほかに、カバー後
部(図示手前側)のバッテリー装着部19には、本体組
み立て時に前記バッテリー接続部材121が嵌入する切
欠き部19aが形成され、また本体組み立て時に上部カ
バー11と底板71とをネジ止めするための雌ネジ孔1
9b,19cが形成されている。カバー11の側面には
ACアダプタ53(図10参照)の接続部を差し込むた
めの孔11bが形成され、さらにカバー11の前端側の
下端には突出片及びその孔11cが形成されていて、本
体組み立て時に上部カバー11の突出片と底板71にお
ける起立片74のネジ止め用孔74aとをネジ止めする
ようになっている。
【0028】底板71の周辺部分における側面側及び前
面側(図示奥行側)に相当する部分には、折り曲げ加工
によって複数の起立片72,73,74が形成され、ま
た後面側(図示手前側)には、本体組み立て時に前記上
部カバー11の孔19b,19cに重なるようにネジ止
め用孔75a,76aを設けた起立片75,76が形成
されている。さらに、底板71の平板部分にはその上に
メカ基板81を底板71と相対位置を保って固定するた
めの4つの突部77a〜77d(77cは図示せず)が
形成されている。これらの突部77a〜77dは、底板
71の底面側(図示裏面側)を上面側に押圧加工するこ
とによって形成されており、かつこれらの突部77a〜
77dの先端にはそれぞれメカ基板81及びメカ機構2
00を底板71にネジ止めするためのネジ止め用孔が形
成されている。
【0029】また、底板71の後部(図示手前側)の所
定位置に、底板71とは別体で図2に示すような支持部
材110がネジ止め固定されている。
【0030】支持部材110は、亜鉛メッキ鋼板などの
金属板で形成された受け金具であって、後述する媒体ソ
ケット基板101を、電源回路基板91及びメカ機構2
00が取り付けられたメカ基板81上に両者のコネクタ
102,82を接続することによって連結したもの(図
6の状態)を、さらに底板71上に固定する際に、メカ
基板81或いは媒体ソケット基板101と底板71との
相対位置を所定の間隔を保って保持すると共に、媒体ソ
ケット基板101に取り付けられたSM装着用のSMソ
ケット102及びCF装着用のCFソケット103に各
媒体SM,CF(特にCF)を挿入する際にユーザーに
よって上から垂直方向に押す力が強く働いても媒体ソケ
ット基板101の下端部を受け止めてメカ基板81が変
形することのないようにしている。
【0031】支持部材110は、図2に示すように金属
板を折り曲げ加工して形成されており、底板71上に固
定するためのネジ止め用雌ネジ孔111a,111bが形成され
た平板部111と、この平板部111の両端部に折り曲
げて形成されて媒体ソケット基板101のネジ止め用孔
101c,101dに対峙して媒体ソケット基板101の下端部
をネジ止めすることが可能な雌ネジ孔112a,113aを有し
た起立片112,113と、前記平板部111の起立片
112,113と同じ側端部を折り曲げて形成され、図
6に示した状態のもの(符号81,91,200,10
1の連結したもの)を底板71に取り付ける場合にメカ
基板81の後部(図示手前側)の一部底面を受け止める
起立片114,115,116と、これらの起立片11
4,115,116に連接していて起立片114,11
5,116の上端部より少なくともメカ基板81の厚さ
分だけ上方に延出された後前記平板部111とは反対側
(プリンタ装置本体後部側、即ち図示手前側)に受け平
面が形成されるように折り曲げられた受け部117,1
18,119とで構成されている。受け部118の受け
平面の一部には、媒体ソケット基板101の下端部に一
体形成された係合用突起101eが係入可能な長方形状の係
合孔118aが形成されている。
【0032】媒体ソケット基板101は、底板71に固
定された独立した上記支持部材110を介して上記底板
71との相対位置が固定されることになる。つまり、媒
体ソケット基板101の下端部は、底板71に固定され
た支持部材110の受け部117,118,119の受
け平面上に載置される位置に固定されることになる。こ
のとき、媒体ソケット基板101は、自己の基板面(主
面)と上記底板71の平面(主面)とが略直交する関係
で上記相対位置が固定されることになる。
【0033】また、上記支持部材110は、複数の固定
部位(ネジ孔112a,113aと係合孔118a)が一体に設けら
れた部材であるので、媒体ソケット基板101の下端部
分を相互に離隔した複数の箇所で固定することが可能で
あり該回路基板101の姿勢を一定に維持することがで
きる。換言すれば、媒体ソケット基板101の下端部分
を相互に離隔した複数の箇所(図では3箇所)で固定す
ることによって、記録媒体SM,CFをそれぞれのソケ
ット103,105に対して装着する時に押圧力が加え
られても、該媒体ソケット基板101の姿勢を変形させ
ることなく一定に維持することができる。
【0034】底板71のさらに後部側(図示手前側)に
は、バッテリー接続部材121を固定するためのネジ止
め用孔78a,78bが形成されている。このネジ止め
用孔78a,78bは、バッテリー接続部材121の底
面部をメカ基板71の表面に置いたときにバッテリー接
続部材121の底面に設けられている図示しないネジ止
め用雌ネジ孔が対峙してバッテリー接続部材121をネ
ジ止めすることが可能になっている。
【0035】底板71の側面に相当する位置にある前記
起立片73と起立片74の間には、切欠き部79が設け
られている。この切欠き部79には、外装枠部材80が
嵌入するようになっている。外装枠部材80は、本体組
み立て時にメカ基板81に配設したパソコン用コネクタ
83(図10に示したパソコン用コネクタ51が挿着さ
れるコネクタ)の外周辺に組み付けられるものである。
【0036】上記メカ基板81と電源回路基板91と
は、図3に示すように各基板81,91それぞれに設け
られている電気コネクタ84,92同士を嵌合すること
によって互いに連結されるようになっている。結果とし
て、電源回路基板91はメカ基板81に対して略垂直に
立設される(図1のAに示す状態)。
【0037】メカ基板81には、図3に示すように各種
の信号処理用ICチップ85〜87、各種回路素子8
8、コネクタ類82〜84,89、などが配設されてお
り、メカ基板81の上に搭載されるメカ機構200(図
5参照)の各機構部(サーマルヘッド及びその駆動機構
203,記録紙送り機構及びその駆動機構204,イン
クリボン送り及び給紙ローラ用駆動機構205)に各種
の制御信号を供給したり画像信号処理などを行なう。
【0038】電源回路基板91は、バッテリー接続部材
121に電気的に接続されたバッテリー40(図8参
照)からの起電力を、所要の各被給電部に適合する電圧
に変換するための回路を含んで構成されている。なお、
バッテリー接続部材121は底板71の後端部の略中央
に配設されるようになっており、バッテリー接続部材1
21からのバッテリー電力は複数のリード線を用いて電
源回路基板91のコネクタ(図示せず)に供給されるよ
うになっている。
【0039】電源回路基板91には、図1に示すように
ネジ止め用孔91a,91bが形成されている。これら
のネジ止め用孔91a,91bは、組み立て時に、メカ
機構200の左右フレーム201,202に突設された
支持片206,207のネジ止め用雌ネジ孔201a,201
b(図5参照)に対峙することが可能であり、メカ機構
200の支持片206,207を電源回路基板91にネ
ジ止めできるようにしている。
【0040】電源回路基板91の後部側の基板面の左右
両端部には、図1に示すように後述する媒体ソケット基
板101を必要な所定の間隔だけ離して保持するするた
めの保持金具93,94がネジ止め固定されている。保
持金具93,94は、亜鉛メッキ鋼板などの金属板を折
り曲げ加工して形成されている。保持金具93,94の
折り曲げられた各支持片にはネジ止め用雌ネジ孔93
a,94aが形成され、これらの雌ネジ孔93a,94
aには組み立て時に媒体ソケット基板101のネジ止め
用孔101a,101bが対峙し、媒体ソケット基板101をネ
ジ止めすることが可能となっている。
【0041】また、電源回路基板91の後部側の基板面
には、図1に示すように各種の回路部品95やヒューズ
96が配設されている。
【0042】電源回路基板91のメカ機構側の基板面に
は、図3に示すように各種の回路部品97やコネクタ類
98のほかに、パワー保持用大容量コンデンサ99や、
ACアダプタ53(図10参照)の接続部が接続される
DC入力コネクタ100が配設されている。
【0043】媒体ソケット基板101は、情報記録媒体
を装着するための媒体装着用のソケット103,105
が取り付けられ、さらに当該ソケットに装着された情報
記録媒体に対する情報の授受に関与する電子回路が配設
されている。この媒体ソケット基板101は、プリンタ
装置本体の組み立て完了後は、バッテリー装着部19と
電源回路基板91との間に介挿されるように配設され、
しかも媒体ソケット基板101は、バッテリー装着部1
9と電源回路基板91と略並行に対向するように配設さ
れる(図9参照)。
【0044】媒体ソケット基板101には、図1に示す
ように当該基板を電源回路基板91の保持金具93,9
4及び支持部材110に対してネジにて固定するための
4つのネジ止め用の孔101a,101b,101c,101dが左右の
両側端部に形成され、さらに基板下端部の略中央位置に
は係合用突起101eが形成されている。
【0045】媒体ソケット基板101の後部側の基板面
には、図1に示すようにメカ基板81上のコネクタ82
と電気的に接続するためのコネクタ102のほか、反対
側の基板面のSMソケット103及びCFソケット10
5に装着されたメモリカードSM,CFに対する情報の
授受に関与する複数の電子回路チップ107やその他の
回路部品が配設されている。
【0046】媒体ソケット基板101のメカ機構側(即
ち電源回路基板側)の基板面には、図4に示すように情
報記録媒体を装着するための媒体装着用ソケットである
SMソケット103及びCFソケット105が取り付け
られている。SMソケット103及びCFソケット10
5は、プリンタ装置本体10が通常の使用状態の姿勢を
とるときにSMソケット103,CFソケット105の
各媒体挿入用開口部103a,105aが上方に向くように媒体
ソケット基板101に対して取り付けられている。つま
り、情報記録媒体であるSM,CFはそれぞれ上方より
挿入用開口部103a,105aに差し込まれ、各ソケット10
3,105内に装填されるようになっている。
【0047】SM,CFの各ソケット103,105が
取り付けられると共にSM,CFに対する情報の書き込
み・読み出しに関与する回路が搭載された媒体ソケット
基板101は、メカ基板81に対してはコネクタ10
2,82で接続し、電源回路基板91に対しては保持金
具93,94で固定され、また底板71とは支持部材1
10で固定されることになるが、当該プリンタ装置の他
の構造部材(メカ機構200,メカ基板81,電源回路
基板91,底板71及び上部カバー11)とは独立して
組付け乃至取外し可能に構成されている。
【0048】なお、CFソケット105には、そのCF
挿入用開口部103aの横に、CFソケット105内に装填
されたCFを取り出すためのイジェクトボタン106
(図10における符号63と同じである)が配設されて
いる。CFソケット105内部の下端部にはCF下端の
電極部が接続し画像新などの書き込み及び読み出しを行
う電極部(図示せず)が配設されている。また、SMソ
ケット103の一対の電極104はSMソケット103
にSMを装填したときにSM上のライトプロテクトシー
ルの有無即ち書き込み禁止か書き込み可能かを検出する
ための電極である。実際に画像信号などの書込み及び読
み出しを行なうための電極(図示せず)はSMソケット
103の内部に配設されている。
【0049】バッテリー接続部材121は図1に示すよ
うに略直方体形状を有しており、バネ性を有した複数
(図では3つ)の電極片122とこれらにそれぞれ接続
した複数のリード線123を有している。バッテリー接
続部材121の底面部には2つの雌ネジ孔(図示せず)
が形成されており、バッテリー接続部材121の底面部
における雌ネジ孔を、底板71に設けられた貫通孔78
a,78b上に対応させて配置し、底板71の下面側よ
りネジ止めするようになっている。
【0050】バッテリー接続部材121の電極片122
は、バッテリー40(図8参照)がバッテリー装着部1
9に装着されたときバッテリー40の複数の電極41に
それぞれ接触して電気的に接続されるようになってい
る。
【0051】メカ機構200の構成は、図5に概略的に
示すように、左右両側面を形成するフレーム201,2
02と、サーマルヘッド203a及びその駆動機構203
と、記録紙送り及びその駆動機構204と、インクリボ
ン送り及び給紙ローラ用駆動機構205を有して構成さ
れている。フレーム201,202の後部にはメカ機構
200を固定するための支持片206,207があり、
ネジ止め用の雌ねじ孔201a,202aが設けてある。なお、
フレーム201,202の上面には実際には記録紙搬送
用ガイドを兼ねた上カバーが配設されるが、内部を見易
くするために省略してある。また、機構203〜205
は実際にはもう少し複雑な構造となっているが簡略化し
たものを示している。
【0052】以上の構成において、図1〜図8を参照し
ながら、プリンタ装置の組み立てを説明する。
【0053】まず、図3のようにメカ基板81と電源回
路基板91とをコネクタ(84,92)にて接続する
と、図1に示すような2つの回路基板81,91を連結
した組み立て体Aができる。
【0054】この組み立て体Aにおけるメカ基板81の
基板面の上に、メカ機構200(図5参照)を載置し、
電源回路基板91のネジ止め用孔91a,91bとメカ
機構200の支持片206,207の雌ネジ孔201a,20
2aをネジ止めすると共に、メカ基板81に設けられた複
数のネジ止め用貫通孔(図示せず)とこれらの孔に対応
して設けたメカ機構200の底面のネジ止め用雌ネジ孔
(図示せず)とをネジ止めすることによって、組み立て
体Aにメカ機構200を組み付けた組み立て体B(図示
せず)ができる。
【0055】この組み立て体Bにおけるメカ基板81の
後端延出部のコネクタ82に対して、媒体ソケット基板
101のコネクタ102を嵌合して接続し、さらに電源
回路基板91に取り付けた保持金具93,94の支持片
の雌ネジ孔93a,94aに対して、媒体ソケット基板
101をそのネジ止め用孔101a,101bを合わせてネジ止
めする。 これにより、図6に示すような4つの部材
(81,91,200及び,101)の組み立て体Cが
できる。
【0056】次に、組み立て体Cを、図6に示すように
支持部材110を取り付けた底板71に固定する。組み
立て体Cを底板71の上に載置するときに、媒体ソケッ
ト基板101の下方にあるメカ基板81の延出部分(媒
体ソケット基板101の基板面よりも図示手前側に延出
している部分)が起立片114,115,116の上端
に載り、媒体ソケット基板101の下端部が受け部11
7,118,119に載り、媒体ソケット基板101の
下端部の係合用突起101eが支持部材110の受け部11
8の係合用孔118aに係入する形で、組み立て体Cの後部
(図示手前側)が支持部材110上に載置される。同時
に、底板71の平板部分に設けてある4つの貫通孔付き
のネジ止め用突部77a〜77dが、組み立て体Cのメ
カ基板81に設けられている切抜き部81a,81c及
び切欠き部81b,81d(81a〜81dについては
図3参照のこと)に係入される。この底板71の4つの
ネジ止め用突部77a〜77dは、メカ基板81の上記
部分81a〜81dを貫通して、メカ基板81上におけ
るメカ機構200の左右フレーム201,202の位置
に対応することになり左右フレーム201,202の下
面に形成されたネジ止め用雌ネジ孔(図示せず)に対峙
するので、底板71の下方よりネジを挿入して組み立て
体Cを底板71に対して固定することができる。組み立
て体Cを底板71に対して固定するときには同時に、メ
カ基板81上に配設したパソコン用コネクタ83と底板
71の切欠き部79に対して外装枠部材80が組み付け
られる。
【0057】その後は、図6に示すようにバッテリー接
続部材121を底板71の後端部分上にネジ止めにて固
定する。このようにして組み立てられたものが、図7の
組み立て体Dである。
【0058】図7に示す組み立て体Dに対して、図1に
示す上部カバー11を被せ、カバー11のネジ止め用孔
19b,19cと底板71のネジ止め用雌ねじ孔75
a,76aをネジ止めし、さらに底板71の起立片7
4,72に設けたネジ止め用孔74a,72a(72a
は図示せず)とカバー11の前端側のネジ止め用雌ネジ
孔11c,11d(11dは図示せず)とをネジ止めす
る。
【0059】このように図7の組み立て体Dに対して、
上部カバーである上部カバー11を被せ固定すると、図
10に示したプリンタ装置本体10となる。
【0060】図10のプリンタ装置本体10の後端部
は、図8に示すようになっており、主電源として用いる
バッテリー40を装着するためのバッテリー装着部19
が構成されている。このバッテリー装着部19の切欠き
部19aには、上記バッテリー接続部材121が嵌合し
ており、バッテリー接続部材121には複数のバネ性の
ある電極片122が突没可能に突出している。この複数
の電極片122からは複数のリード線123がそれぞれ
引き出され、該複数のリード線123の先端は電源回路
基板91のコネクタに接続してバッテリー40の電力を
電源回路基板91に供給できるようになっている。バッ
テリー装着部19の周辺には係合部19d〜19gが設
けられており、これらの係合部19d〜19gはバッテ
リー40の装着面に設けた係合部42〜45と係合する
ことによってバッテリー40を固定できるようなってい
る。
【0061】図9は図1を組み立てたプリンタ装着本体
の主要部分を示す断面図である。この図を用いて、本実
施の形態のプリンタ装置の構成及び動作を概略的に説明
する。上部カバー11と底板71で構成される外装体の
内部に、メカ基板81,電源回路基板91及び媒体ソケ
ット基板101から成る回路基板と、メカ基板81上に
配置されるメカ機構200とが配設されている。上部カ
バー11の後部(図示右側)にはバッテリー装着部19
があり、バッテリー40が装着される。また、上部カバ
ー11の前部(図示左側)には開口部14があり、給紙
カセット30が装着される。メカ基板81の後部(図示
右側)に、電源回路基板91と媒体ソケット基板101
が適宜の間隔をおいて略並行に対向するように配設さ
れ、さらにこれらの基板91,101に対してカバー1
1のバッテリー装着部19が略並行に対向するように配
設されている。バッテリー装着部19についても、媒体
ソケット基板101に対してバッテリー接続部材121
を配設するのに必要な間隔をおいて配置されている。
【0062】まず、給紙カセット30に収容されている
最上層の記録紙33が給紙ローラ210によってプリン
タ装置本体10内部へと移送される。このとき、給紙カ
セット30のプリンタ装置側基端部がアール形状に構成
されているので、記録紙33は円滑に給紙ローラ210
の回転によって移送することができる。
【0063】装置本体内部前方に配置されたピンチロー
ラ211及びグリップローラ212の前段には、メイン
フレーム201,202に取り付けられたガイド板24
1,242,243によって形成された記録紙搬送経路
230,231が設けられており、給紙ローラ210に
より移送された記録紙33は、ガイド板243に一端が
取り付けられた用紙ガイド部材244の他端(自由端)
を押し上げながら、搬送経路230を介してピンチロー
ラ211とグリップローラ212との間に搬送される。
このとき、図示はしないがガイド板242の記録搬送経
路近傍に取り付けられたセンサーによって、記録紙33
が正常に搬送されているか否かが検出され、この検出結
果に応じて、メカ基板81に設けられた主要制御部によ
ってプリント動作開始の有無が決定される。正常に搬送
されていない場合には、制御部は上部カバー11面上の
表示部16(図10参照)にエラー表示等を行わせ、そ
うでない場合には、プリント動作を開始するように駆動
制御を行う。
【0064】プリント動作を開始すると、ピンチローラ
211とグリップローラ212とによって記録紙33は
挟持され、制御部、つまり、メカ基板81上に設けられ
た記録紙送り制御用のIC回路によって、記録紙送り/
リボン送り機構204,205の駆動が制御されて、表
面に滑り止め手段が施してあるグリップローラ212の
回転駆動により、プリント時における記録紙33の搬送
が調整される。つまり、記録紙33の先端部分(記録紙
右側部分)がガイド板245,246により形成された
記録紙搬送経路232を介して搬送され、記録紙33の
後端部分(記録紙左側部分)がサーマルヘッド203aとプ
ラテンローラ213とにおけるプリント開始地点に到達
するように記録紙33の搬送が制御される。ガイド板2
45,246の先端部249には更にメカ機構200の
上カバーの役目も担うガイド部材247,248が連結
している。
【0065】プリント時、グリップローラ212及びピ
ンチローラ211による回転により、記録紙33とイン
クリボン22とをサーマルヘッド230aとプラテンローラ
213との間で押圧しながら移送して、電源回路基板9
1上に設けられた制御回路によってサーマルヘッド203a
の発熱体に電流を流すことにより、インクリボン22の
熱転写インクを溶解又は昇華して、記録紙33に転写し
てプリントを行う。同時に、プリント時、インクリボン
送り制御用の回路によって、プリント時に必要なインク
リボン22の送りも制御される。
【0066】この場合、インクリボン22の一色目のイ
エロー(Y)を記録紙33にプリントするときには、ピ
ンチローラ211とグリップローラ212とで記録紙3
3を図中左側方向に移送し、且つこの記録紙33とイン
クリボン22とをサーマルヘッド203aとプラテンローラ
213との間で押圧しながら移送して、サーマルヘッド
203aの発熱体(図示せず)にイエロー(Y)に応じた画
像情報信号を供給している。
【0067】また、このときの記録紙33の先端部は、
U字形状のガイド板245とその内側に配設された同形
状のガイド板246とで構成される記録紙搬送経路23
2内にあり、一方記録紙33の後端部分は、搬送経路2
30を介してガイド板243に一端が取り付けられた用
紙ガイド部材244の自由端を押し下げながら記録紙搬
送経路231に移送しながら、一色目のプリントが実施
される。
【0068】なお、プリント時におけるサーマルヘッド
203aの位置は、例えば3つのポジション(上部に移動し
た位置、図中に示すように下部に移動した位置、そし
て、それらの中間位置となる待機状態時のパーシャル位
置)となるようにサーマルヘッド駆動機構203によっ
て切換動作が可能であり、プリント動作に応じて電源回
路基板91上に設けられた制御用IC回路によりその位
置が制御されるようになっている。
【0069】そして、記録紙33への一色目のイエロー
(Y)のプリントが終了すると、制御用IC回路は、サ
ーマルヘッド駆動機構203を駆動制御して、サーマル
ヘッド203aをプラテンローラ213側から離間させてパ
ーシャル位置に移動させる一方、ピンチローラ211及
びグリップローラ212とで記録紙33をプリンタ装置
本体10の後方(図中右側方向)に戻し、次に、以降上
記の動作を繰り返して二色目のマゼンタ(M),三色目
のシアン(C),透明のオーバーコート(OP)の順に
記録紙33上に各色を順次重ね合わせてカラープリント
を行う。
【0070】なお、各色のプリントが開始されるまでの
間、記録紙33はグリップローラ212とピンチローラ
211によって該プリンタ装置本体10の後方側(図中
右側方向)に移送されることになるが、このとき、記録
紙33の先端部(記録紙右側端部)は、U字形状のガイ
ド板245,246との記録紙搬送経路232内に案内
されながら移送され、図示しないセンサーによって該記
録紙33の後端部分(記録紙左側端部)が検出される
と、この検出結果に基づきピンチローラ211及びグリ
ップローラ212による回転制御によって、記録紙33
の後端部がサーマルヘッド203aとプラテンローラ213
とのプリント開始位置にセットされる。
【0071】こうして、各色全てのプリントが終了する
と、プリントされた記録紙33は、排出のための紙送り
機構204によって、記録紙搬送経路231を通って装
置本体10の外部に排出され、プリント動作を完了す
る。
【0072】以上述べたプリンタ装置の構成では、プリ
ンタ装置を携帯用に小型(コンパクト)化するに際し、
i)少なくとも1つの記録媒体装着用ソケットを取り付
けた媒体ソケット基板が独立した構造であること、ii)
媒体ソケット基板(乃至は回路基板)はプリンタ装置本
体の外装体の底部である底板とは独立した支持部材を介
して固定されること、iii)媒体ソケット基板がバッテ
リー装着部と電源回路基板との間に配設されること、な
どに特徴がある。i),ii),iii)の特徴に伴う利便
性つき、順に説明する。
【0073】i)SM,CF,MSなどの規格で既に決
まった大きさを有するカード状記録媒体をプリンタ装置
本体内に複数枚配置する場合には、プリンタ装置本体の
側面或いは後面から挿抜する方式にすると、プリンタ装
置本体の厚さ方向に積み重なる構成となり、プリンタ装
置本体の厚みが増すことになる。また、カード状記録媒
体の場合、一定の面的広がりを持っており、例えばSM
はW37.0mm×H45.0mm(厚さ0.76mm程度)と
若干縦長であり、CFはW42.8mm×H36.4mm(厚
さ3.3mm)と若干横長である。記録媒体SMは媒体自
体は縦長であるが、SMを装着するSMソケット103
は横幅が必要なことから横長になり、しかもCFソケッ
ト105にはその横にイジェクトボタンが付くのでその
分更に横長になる。従って、SM,CFなど2つ以上の
カード状記録媒体をプリンタ装置本体内に配置するに
は、2つ以上のカード状記録媒体を横並びにし、それら
の媒体差し込み口は側面や後面よりもプリンタ装置本体
の上面から下方向に挿抜する構成とした方が操作し易
い。このように構成すれば、2つ以上のカード状記録媒
体を横並びに配置した媒体ソケット基板101を構成で
き、この媒体ソケット基板101の配設ソケットを変更
することにより容易に記録媒体の種類や数を変えた仕様
変更に応じることができる。しかも、2つ以上のカード
状記録媒体の媒体差し込み口も横に並ぶので、これらの
媒体差し込み口に共通の防塵用蓋体(ダストカバー)を
配することが可能となり合理的である。なお、媒体ソケ
ット基板101には、2つ以上のカード状記録媒体に限
らず少なくとも1つのカード状記録媒体を配設してもよ
いし、同じ種類のカード状記録媒体を複数枚配設するよ
うにしてもよい。
【0074】更に、ii)上記の媒体ソケット基板101
を主要な強度部材である底板71に対して固定したい
が、底板自体に孔や折り曲げを行なうこと無しに直接取
り付けることは従来技術からして難しい。そこで、外装
体の一部である底板71とは別体の強度部材でもある支
持部材110(例えば亜鉛メッキ鋼板)を用いることに
より、底板71自体に孔や折り曲げが必要なくなり、し
かも媒体ソケット基板101の位置決めや強度確保を図
ることができる。強度確保の点については、記録媒体S
M,CF,MSなどの中でもCFは特に何キロという大
きな力で上から押して挿着しなければならず、このよう
な力に耐える(変形しない)強度部材として独立した支
持部材110が有用となる。
【0075】更に、iii)上記の媒体ソケット基板10
1の配置については、バッテリー40は充電時に発熱が
あり、電源回路基板91は動作中に発熱がある。これら
の発熱体同士は互いに近接させたくない。従って、両者
は空隙を設けて配置する必要がある。この空隙に媒体ソ
ケット基板101を配置することにより、バッテリー装
着部19と媒体ソケット基板101と電源回路基板91
とが平行配置されることになり、発熱上昇を抑えられる
と共に装置全体としての小型化が図れる。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、バッ
テリーと電源回路の基板とを離隔して配設しつつも、内
部の実装密度を上げるに障害の少ないプリンタ装置を実
現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプリンタ装置における
プリンタ装置本体の分解斜視図。
【図2】図1における支持部材を示す斜視図。
【図3】図1におけるメカ基板と電源回路基板の接続を
示す斜視図。
【図4】図1における媒体ソケット基板のソケット配置
を示す斜視図。
【図5】図1におけるメカ機構を示す斜視図。
【図6】図1におけるメカ基板,電源回路基板,メカ機
構及び媒体ソケット基板を組み立てた状態を示す斜視
図。
【図7】図1における組み立て体C,底板,バッテリー
接続部材及び外装枠部材を組み立てた状態を示す斜視
図。
【図8】図1を組み立てたプリンタ装着本体のバッテリ
ー装着部に対して、バッテリーを装着する状態を示す斜
視図。
【図9】図1を組み立てたプリンタ装着本体の主要部分
を示す断面図。
【図10】本発明の実施の形態のプリンタ装置の外観を
示す斜視図。
【符号の説明】
10…プリンタ装置本体 11…上部カバー 19…バッテリー装着部 71…底板 81…メカ基板 91…電源回路基板 101…媒体ソケット基板(ソケット取り付け用構造部
材) 103…SMソケット 105…CFソケット 110…支持部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体を装着可能になされたプリン
    タ装置であって、 主電源として用いられるバッテリーを装着するためのバ
    ッテリー装着部と、 上記バッテリーの起電力を各所要の被給電部に適合する
    電圧に変換するための回路を含んでなり上記バッテリー
    とは離隔して配置された電源回路基板と、 情報記録媒体を装着するための媒体装着用のソケットが
    取り付けられるソケット取り付け用構造部材と、 を備えてなり、上記ソケット取り付け用構造部材は、上
    記バッテリー装着部と電源回路基板との間に介挿される
    ように配設されたことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】上記ソケット取り付け用構造部材は当該ソ
    ケットに装着された情報記録媒体に対する情報の授受に
    関与する電子回路が配設された回路基板であることを特
    徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】上記バッテリー装着部と電源回路基板とは
    略並行に対向するように配設されたことを特徴とする請
    求項1記載のプリンタ装置。
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