JP2002143881A - 担体流動生物濾過槽の循環装置 - Google Patents
担体流動生物濾過槽の循環装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】担体流動生物濾過槽から汲み上げられた担体混
合汚水を、担体と汚水に完全に分離して、担体を再び担
体流動生物濾過槽に戻して、担体の減少を防止し汚水浄
化機能の低下を防止できる担体流動生物濾過槽の循環装
置を提供する。 【解決手段】担体流動生物濾過槽１内から汲み上げられ
た担体混合汚水ｄを、嫌気濾床槽３に送水する循環装置
において、前記担体流動生物濾過槽１内から汲み上げら
れた担体混合汚水ｄを汚水と担体ｍとに分離させ、この
担体ｍを担体流動生物濾過槽１へ戻し、汚水を嫌気濾床
槽３に送水させる担体分離器１０が設けられている。
合汚水を、担体と汚水に完全に分離して、担体を再び担
体流動生物濾過槽に戻して、担体の減少を防止し汚水浄
化機能の低下を防止できる担体流動生物濾過槽の循環装
置を提供する。 【解決手段】担体流動生物濾過槽１内から汲み上げられ
た担体混合汚水ｄを、嫌気濾床槽３に送水する循環装置
において、前記担体流動生物濾過槽１内から汲み上げら
れた担体混合汚水ｄを汚水と担体ｍとに分離させ、この
担体ｍを担体流動生物濾過槽１へ戻し、汚水を嫌気濾床
槽３に送水させる担体分離器１０が設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、担体流動生物濾過
槽の循環装置に関する。
槽の循環装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来の担体流動生物濾過槽の循環
装置の構成図である。同図において、符号１は担体流動
生物濾過槽を示している。この担体流動生物濾過槽１
は、汚水を浄化させるための槽であり、槽内には汚水の
他に、ゲルビーズ、スポンジ担体、中空担体等の浄化作
用を有する担体ｍが投入されている。汚水に担体ｍが混
ざったものを担体混合汚水ｄという。図示しないが、担
体流動生物濾過槽１にはブロワーが設けられており、こ
のブロワーから送られた空気を散気装置から吐出して、
担体混合汚水ｄを旋回流動させている。旋回流動により
担体ｍの浄化効果を高めるためである。担体流動生物濾
過槽１内には、担体貯溜板５が設けられている。この担
体貯溜板５の下部には、担体ｍが自重で沈降して溜まり
濾過部ｍｍを形成する。この濾過部ｍｍによって、汚水
を濾過することができる。担体流動生物濾過槽１内の汚
水は、ポンプ２によって常時汲み上げられ、嫌気濾床槽
３に送られる。嫌気濾床槽３に送られた汚水を汚水中の
固形物を分離貯留し、嫌気性微生物により生物化学的酸
素要求量（BOD）の低減と窒素の除去を行うためであ
る。担体流動生物濾過槽１内の担体混合汚水ｄはブロワ
ーによって旋回流動しているので、汚水に担体ｍが混合
したまま嫌気濾床槽３に送られてしまう。担体ｍが嫌気
濾床槽３に送られると、担体流動生物濾過槽１内の担体
ｍの量が減少してしまい、担体ｍが不足して汚水浄化機
能が低下してしまう。そこで、従来より、担体流動生物
濾過槽１内の担体ｍの減少を防止するため、担体ｍをで
きるだけ吸上げないような位置に送汚水パイプ４の吸込
み口を配設して、担体ｍの吸込みを極力防止している。
装置の構成図である。同図において、符号１は担体流動
生物濾過槽を示している。この担体流動生物濾過槽１
は、汚水を浄化させるための槽であり、槽内には汚水の
他に、ゲルビーズ、スポンジ担体、中空担体等の浄化作
用を有する担体ｍが投入されている。汚水に担体ｍが混
ざったものを担体混合汚水ｄという。図示しないが、担
体流動生物濾過槽１にはブロワーが設けられており、こ
のブロワーから送られた空気を散気装置から吐出して、
担体混合汚水ｄを旋回流動させている。旋回流動により
担体ｍの浄化効果を高めるためである。担体流動生物濾
過槽１内には、担体貯溜板５が設けられている。この担
体貯溜板５の下部には、担体ｍが自重で沈降して溜まり
濾過部ｍｍを形成する。この濾過部ｍｍによって、汚水
を濾過することができる。担体流動生物濾過槽１内の汚
水は、ポンプ２によって常時汲み上げられ、嫌気濾床槽
３に送られる。嫌気濾床槽３に送られた汚水を汚水中の
固形物を分離貯留し、嫌気性微生物により生物化学的酸
素要求量（BOD）の低減と窒素の除去を行うためであ
る。担体流動生物濾過槽１内の担体混合汚水ｄはブロワ
ーによって旋回流動しているので、汚水に担体ｍが混合
したまま嫌気濾床槽３に送られてしまう。担体ｍが嫌気
濾床槽３に送られると、担体流動生物濾過槽１内の担体
ｍの量が減少してしまい、担体ｍが不足して汚水浄化機
能が低下してしまう。そこで、従来より、担体流動生物
濾過槽１内の担体ｍの減少を防止するため、担体ｍをで
きるだけ吸上げないような位置に送汚水パイプ４の吸込
み口を配設して、担体ｍの吸込みを極力防止している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、担体流動生
物濾過槽１内の余剰汚泥を引抜くために、できるだけ深
い底部に近い位置に送汚水パイプ４の吸込み口を配設す
る必要がある。このため、ポンプ２で汲み上げる汚水の
なかにどうしても担体ｍが混合してしまい、汚水と一緒
に嫌気濾床槽３へ流れてしまうことを避けることができ
ない。この結果、担体流動生物濾過槽１内の担体ｍが不
足して汚水浄化機能が低下する事態がしばしば生じると
いう問題がある。
物濾過槽１内の余剰汚泥を引抜くために、できるだけ深
い底部に近い位置に送汚水パイプ４の吸込み口を配設す
る必要がある。このため、ポンプ２で汲み上げる汚水の
なかにどうしても担体ｍが混合してしまい、汚水と一緒
に嫌気濾床槽３へ流れてしまうことを避けることができ
ない。この結果、担体流動生物濾過槽１内の担体ｍが不
足して汚水浄化機能が低下する事態がしばしば生じると
いう問題がある。
【０００４】本発明はかかる事情に鑑み、担体流動生物
濾過槽から汲み上げられた担体混合汚水を、担体と汚水
に完全に分離して、担体を再び担体流動生物濾過槽に戻
して、担体の減少を防止し汚水浄化機能の低下を防止で
きる担体流動生物濾過槽の循環装置を提供することを目
的とする。
濾過槽から汲み上げられた担体混合汚水を、担体と汚水
に完全に分離して、担体を再び担体流動生物濾過槽に戻
して、担体の減少を防止し汚水浄化機能の低下を防止で
きる担体流動生物濾過槽の循環装置を提供することを目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の担体流動生物
濾過槽の循環装置は、担体流動生物濾過槽内から汲み上
げられた担体混合汚水を、嫌気濾床槽に送水する循環装
置において、前記担体流動生物濾過槽内から汲み上げら
れた担体混合汚水を汚水と担体とに分離させ、該担体を
前記担体流動生物濾過槽へ戻し、前記汚水を前記嫌気濾
床槽に送水させる担体分離器が設けられたことを特徴と
する。請求項２の担体流動生物濾過槽の循環装置は、請
求項１記載の発明において、前記担体分離器が、前記担
体流動生物濾過槽の上方に配設された処理槽と、前記処
理槽の内部において、前記担体混合汚水の吐出先に、上
面を斜め前方に向けて配設され、汚水の粒子より大きく
担体よりも小さな多数の分離用孔が形成された分離スク
リーンとからなり、前記担体流動生物濾過槽内から汲み
上げられた担体混合汚水を前記処理槽に吐出させるため
の吐出ノズルが設けられ、前記処理槽の底部において前
記分離スクリーンの下端前方に、担体落下口が形成さ
れ、前記処理槽の内部において前記分離スクリーンより
下方に、前記嫌気濾床槽に汚水を送水するための循環水
吐出口が形成されたことを特徴とする。請求項３の担体
流動生物濾過槽の循環装置は、請求項１または２記載の
発明において、前記分離スクリーンの傾斜角度を所望の
角度に調整しうる傾斜角度調整手段が設けられたことを
特徴とする。請求項４の担体流動生物濾過槽の循環装置
は、請求項１、２または３記載の発明において、前記処
理槽の底面であって、前記循環水吐出口と担体落下口と
の間に、堰板が立てて設けられたことを特徴とする。
濾過槽の循環装置は、担体流動生物濾過槽内から汲み上
げられた担体混合汚水を、嫌気濾床槽に送水する循環装
置において、前記担体流動生物濾過槽内から汲み上げら
れた担体混合汚水を汚水と担体とに分離させ、該担体を
前記担体流動生物濾過槽へ戻し、前記汚水を前記嫌気濾
床槽に送水させる担体分離器が設けられたことを特徴と
する。請求項２の担体流動生物濾過槽の循環装置は、請
求項１記載の発明において、前記担体分離器が、前記担
体流動生物濾過槽の上方に配設された処理槽と、前記処
理槽の内部において、前記担体混合汚水の吐出先に、上
面を斜め前方に向けて配設され、汚水の粒子より大きく
担体よりも小さな多数の分離用孔が形成された分離スク
リーンとからなり、前記担体流動生物濾過槽内から汲み
上げられた担体混合汚水を前記処理槽に吐出させるため
の吐出ノズルが設けられ、前記処理槽の底部において前
記分離スクリーンの下端前方に、担体落下口が形成さ
れ、前記処理槽の内部において前記分離スクリーンより
下方に、前記嫌気濾床槽に汚水を送水するための循環水
吐出口が形成されたことを特徴とする。請求項３の担体
流動生物濾過槽の循環装置は、請求項１または２記載の
発明において、前記分離スクリーンの傾斜角度を所望の
角度に調整しうる傾斜角度調整手段が設けられたことを
特徴とする。請求項４の担体流動生物濾過槽の循環装置
は、請求項１、２または３記載の発明において、前記処
理槽の底面であって、前記循環水吐出口と担体落下口と
の間に、堰板が立てて設けられたことを特徴とする。
【０００６】本発明において、分離用孔とは、担体混合
汚水を担体と汚水とに分離させるための孔をいう。
汚水を担体と汚水とに分離させるための孔をいう。
【０００７】請求項１の発明によれば、担体分離器によ
って、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体混
合汚水は汚水と担体とに分離され、この担体を前記担体
流動生物濾過槽へ戻し、前記汚水を前記嫌気濾床槽に送
水させることができる。このため、担体の減少を防止し
汚水浄化機能の低下を防止できる。請求項２の発明によ
れば、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体混
合汚水は、吐出ノズルから分離スクリーンに向けて吐出
される。担体混合汚水のうち、汚水は分離スクリーンの
分離用孔を通り抜けるが、担体は前記分離用孔を通り抜
けないので、分離スクリーンによって、担体混合汚水
は、担体と汚水に分離される。しかも、分離スクリーン
は前面を斜め前方に向けて配設されているから、担体は
分離スクリーン上を滑り落ち、処理槽の担体落下口を通
って、自重落下し担体流動生物濾過槽へ戻され、他方、
前記汚水は循環水吐出口を通って嫌気濾床槽に送水する
ことができる。請求項３の発明によれば、傾斜角度調整
手段によって、分離スクリーンの傾斜角度を変えること
ができるので、分離スクリーンによってはじき返される
汚水の量を調整でき、担体流動生物濾過槽へ戻す汚水の
返送量を増減することができる。よって、担体流動生物
濾過槽の水量を調整することができる。請求項４の発明
によれば、循環水吐出口と担体落下口との間に堰板が設
けられているので、処理槽内における循環水吐出口側へ
の汚水の水位が堰板の高さ以上になると、余剰の汚水は
担体流動生物濾床槽へ戻る。このため、堰板によって、
嫌気濾床槽へ戻す汚水の水量を一定水量に抑えることが
できる。
って、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体混
合汚水は汚水と担体とに分離され、この担体を前記担体
流動生物濾過槽へ戻し、前記汚水を前記嫌気濾床槽に送
水させることができる。このため、担体の減少を防止し
汚水浄化機能の低下を防止できる。請求項２の発明によ
れば、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体混
合汚水は、吐出ノズルから分離スクリーンに向けて吐出
される。担体混合汚水のうち、汚水は分離スクリーンの
分離用孔を通り抜けるが、担体は前記分離用孔を通り抜
けないので、分離スクリーンによって、担体混合汚水
は、担体と汚水に分離される。しかも、分離スクリーン
は前面を斜め前方に向けて配設されているから、担体は
分離スクリーン上を滑り落ち、処理槽の担体落下口を通
って、自重落下し担体流動生物濾過槽へ戻され、他方、
前記汚水は循環水吐出口を通って嫌気濾床槽に送水する
ことができる。請求項３の発明によれば、傾斜角度調整
手段によって、分離スクリーンの傾斜角度を変えること
ができるので、分離スクリーンによってはじき返される
汚水の量を調整でき、担体流動生物濾過槽へ戻す汚水の
返送量を増減することができる。よって、担体流動生物
濾過槽の水量を調整することができる。請求項４の発明
によれば、循環水吐出口と担体落下口との間に堰板が設
けられているので、処理槽内における循環水吐出口側へ
の汚水の水位が堰板の高さ以上になると、余剰の汚水は
担体流動生物濾床槽へ戻る。このため、堰板によって、
嫌気濾床槽へ戻す汚水の水量を一定水量に抑えることが
できる。
【０００８】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図１は本実施形態の担体流動生物濾
過槽の循環装置の構成図である。同図において、符号１
は担体流動生物濾過槽を示している。この担体流動生物
濾過槽１は、汚水を浄化させるための槽であり、槽内に
は汚水の他に、ゲルビーズ、スポンジ担体、中空担体等
の浄化作用を有する担体ｍが投入されている。汚水に担
体ｍが混ざったものを担体混合汚水ｄという。担体流動
生物濾過槽１内には、担体貯溜板５が設けられている。
この担体貯溜板５の下部には、担体ｍが自重で沈降して
溜まり濾過部ｍｍを形成する。この濾過部ｍｍによっ
て、汚水を濾過することができる。この担体流動生物濾
過槽１の内部には、送汚水パイプ４の吸込み口が配設さ
れており、ポンプ２によって担体流動生物濾過槽１内の
担体混合汚水ｄを汲み上げるようになっている。符号３
は嫌気濾床槽を示している。本実施形態の担体流動生物
濾過槽の循環装置は、担体流動生物濾過槽１から汲み上
げられた担体混合汚水ｄを嫌気濾床槽３に送水するまで
の間に、担体混合汚水ｄから担体ｍを分離する担体分離
器１０が設けられたことが特徴である。
に基づき説明する。図１は本実施形態の担体流動生物濾
過槽の循環装置の構成図である。同図において、符号１
は担体流動生物濾過槽を示している。この担体流動生物
濾過槽１は、汚水を浄化させるための槽であり、槽内に
は汚水の他に、ゲルビーズ、スポンジ担体、中空担体等
の浄化作用を有する担体ｍが投入されている。汚水に担
体ｍが混ざったものを担体混合汚水ｄという。担体流動
生物濾過槽１内には、担体貯溜板５が設けられている。
この担体貯溜板５の下部には、担体ｍが自重で沈降して
溜まり濾過部ｍｍを形成する。この濾過部ｍｍによっ
て、汚水を濾過することができる。この担体流動生物濾
過槽１の内部には、送汚水パイプ４の吸込み口が配設さ
れており、ポンプ２によって担体流動生物濾過槽１内の
担体混合汚水ｄを汲み上げるようになっている。符号３
は嫌気濾床槽を示している。本実施形態の担体流動生物
濾過槽の循環装置は、担体流動生物濾過槽１から汲み上
げられた担体混合汚水ｄを嫌気濾床槽３に送水するまで
の間に、担体混合汚水ｄから担体ｍを分離する担体分離
器１０が設けられたことが特徴である。
【０００９】そこで、担体分離器１０を説明する。図２
は担体分離器１０の側面断面図である。図３は担体分離
器１０の平面図である。図１〜３に示すように、担体流
動生物濾過槽１の上方に、担体分離器１０が配設されて
いる。この担体分離器１０は、処理槽１１、分離スクリ
ーン１３および堰板１６から構成されたものである。
は担体分離器１０の側面断面図である。図３は担体分離
器１０の平面図である。図１〜３に示すように、担体流
動生物濾過槽１の上方に、担体分離器１０が配設されて
いる。この担体分離器１０は、処理槽１１、分離スクリ
ーン１３および堰板１６から構成されたものである。
【００１０】前記処理槽１１は、底面部およびその周り
の側面部から構成された上面開口の槽である。この処理
槽１１には、循環水吐出口14h および担体落下口１５が
形成されているが、これらの詳細については後述する。
この処理槽１１の上面開口には、吐出ノズル２２の吐出
口が配設されている。この吐出ノズル２２は、前記担体
流動生物濾過槽１から汲み上げられた担体混合汚水ｄ
を、処理槽１１の内部へ吐出させるためのノズルであ
る。
の側面部から構成された上面開口の槽である。この処理
槽１１には、循環水吐出口14h および担体落下口１５が
形成されているが、これらの詳細については後述する。
この処理槽１１の上面開口には、吐出ノズル２２の吐出
口が配設されている。この吐出ノズル２２は、前記担体
流動生物濾過槽１から汲み上げられた担体混合汚水ｄ
を、処理槽１１の内部へ吐出させるためのノズルであ
る。
【００１１】処理槽１１の内部には、分離スクリーン１
３が、その上部を斜め前方に向けた状態で配設されてい
る。この分離スクリーン１３には、汚水の粒子より大き
く、担体ｍよりも小さな径の分離用孔13h が、多数形成
されている。分離用孔13h は、楕円孔や丸孔、角孔等の
細孔であり、その径は例えば3mm 前後が好適である。こ
のため、分離スクリーン１３によって、担体混合汚水ｄ
を、担体ｍと汚水とに分離することができるのである。
なお、分離用孔13h は、細孔だけでなく、この細孔の径
と同幅のスリットであってもよい。分離用孔13h をスリ
ットにした場合、担体ｍと汚水との分離が容易なので好
適である。
３が、その上部を斜め前方に向けた状態で配設されてい
る。この分離スクリーン１３には、汚水の粒子より大き
く、担体ｍよりも小さな径の分離用孔13h が、多数形成
されている。分離用孔13h は、楕円孔や丸孔、角孔等の
細孔であり、その径は例えば3mm 前後が好適である。こ
のため、分離スクリーン１３によって、担体混合汚水ｄ
を、担体ｍと汚水とに分離することができるのである。
なお、分離用孔13h は、細孔だけでなく、この細孔の径
と同幅のスリットであってもよい。分離用孔13h をスリ
ットにした場合、担体ｍと汚水との分離が容易なので好
適である。
【００１２】この分離スクリーン１３には、この傾斜角
度を変更させるための傾斜角度調整手段３０が設けられ
ている。この傾斜角度調整手段３０の構成は以下のとお
りである。すなわち、前記処理槽１１の左右両側に湾曲
状の切欠部31h が形成されている。他方、分離スクリー
ン１３には水平な支持棒３２が取り付けられており、こ
の支持棒３２の両端は前記切欠部31h にそれぞれ嵌合さ
れ、例えば蝶ナット等で固定されている。この蝶ナット
を緩めて、支持棒３２を切欠部31h に沿って移動させれ
ば、分離スクリーン１３の傾斜角度を所望の角度に調整
することができる。したがって、この傾斜角度調整手段
３０によって、分離スクリーン１３の傾斜角度を変える
ことができるので、分離スクリーン１３によってはじき
返される汚水の量を調整でき、嫌気濾床槽３へ戻す汚水
の返送量を増減することができる。なお、前記傾斜角度
調整手段３０の構成は単なる例示であり、分離スクリー
ン１３の傾斜角度を変更させることができれば、種々の
構造を採択しうる。
度を変更させるための傾斜角度調整手段３０が設けられ
ている。この傾斜角度調整手段３０の構成は以下のとお
りである。すなわち、前記処理槽１１の左右両側に湾曲
状の切欠部31h が形成されている。他方、分離スクリー
ン１３には水平な支持棒３２が取り付けられており、こ
の支持棒３２の両端は前記切欠部31h にそれぞれ嵌合さ
れ、例えば蝶ナット等で固定されている。この蝶ナット
を緩めて、支持棒３２を切欠部31h に沿って移動させれ
ば、分離スクリーン１３の傾斜角度を所望の角度に調整
することができる。したがって、この傾斜角度調整手段
３０によって、分離スクリーン１３の傾斜角度を変える
ことができるので、分離スクリーン１３によってはじき
返される汚水の量を調整でき、嫌気濾床槽３へ戻す汚水
の返送量を増減することができる。なお、前記傾斜角度
調整手段３０の構成は単なる例示であり、分離スクリー
ン１３の傾斜角度を変更させることができれば、種々の
構造を採択しうる。
【００１３】前記処理槽１１の底部において、前記分離
スクリーン１３の下端前方には、担体落下口１５が形成
されている。また、処理槽１１の側壁面において、分離
スクリーン１３より下方に、循環水吐出口14h が形成さ
れている。この循環水吐出口14h には、図１に示すよう
に汚水を嫌気濾床槽３に送水するための吐出パイプ１４
が接続されている。
スクリーン１３の下端前方には、担体落下口１５が形成
されている。また、処理槽１１の側壁面において、分離
スクリーン１３より下方に、循環水吐出口14h が形成さ
れている。この循環水吐出口14h には、図１に示すよう
に汚水を嫌気濾床槽３に送水するための吐出パイプ１４
が接続されている。
【００１４】前記処理槽１１の底面であって、循環水吐
出口14h と担体落下口１５との間には、堰板１６が立て
て取り付けられている。このため、処理槽１１内におけ
る循環水吐出口14h 側への汚水の水位が堰板１６の高さ
以上になると、余剰の汚水は担体落下口１５から落下し
て担体流動生物濾過槽１へ戻る。このため、堰板１６に
よって、前記嫌気濾床槽３へ戻す汚水の水量を一定水量
に抑えることができる。
出口14h と担体落下口１５との間には、堰板１６が立て
て取り付けられている。このため、処理槽１１内におけ
る循環水吐出口14h 側への汚水の水位が堰板１６の高さ
以上になると、余剰の汚水は担体落下口１５から落下し
て担体流動生物濾過槽１へ戻る。このため、堰板１６に
よって、前記嫌気濾床槽３へ戻す汚水の水量を一定水量
に抑えることができる。
【００１５】つぎに、本実施形態の担体分離器１０の作
用・効果を説明する。ポンプ２によって処理槽１から汲
み上げられた担体混合汚水ｄは、吐出ノズル２２の吐出
口から分離スクリーン１３に向けて吐出される。分離ス
クリーン１３にぶつかった担体混合汚水ｄのうち、汚水
は分離用孔13hを通って分離スクリーン１３の裏側に落
ち、汚水循環口１４を通って嫌気濾床槽３に送水され
る。他方、担体ｍは分離スクリーン１３の表面を滑り落
ちて、担体落下口１５から自重落下して担体流動生物濾
過槽１に戻される。
用・効果を説明する。ポンプ２によって処理槽１から汲
み上げられた担体混合汚水ｄは、吐出ノズル２２の吐出
口から分離スクリーン１３に向けて吐出される。分離ス
クリーン１３にぶつかった担体混合汚水ｄのうち、汚水
は分離用孔13hを通って分離スクリーン１３の裏側に落
ち、汚水循環口１４を通って嫌気濾床槽３に送水され
る。他方、担体ｍは分離スクリーン１３の表面を滑り落
ちて、担体落下口１５から自重落下して担体流動生物濾
過槽１に戻される。
【００１６】上記のごとく、本実施形態の担体分離器１
０によって、担体流動生物濾過槽１内から汲み上げられ
た担体混合汚水ｄは汚水と担体ｍとに分離され、この担
体ｍを担体流動生物濾過槽１へ戻し、汚水を嫌気濾床槽
に送水させることができる。このため、担体流動生物濾
過槽１内の担体ｍの減少を防止し汚水浄化機能の低下を
防止できる。
０によって、担体流動生物濾過槽１内から汲み上げられ
た担体混合汚水ｄは汚水と担体ｍとに分離され、この担
体ｍを担体流動生物濾過槽１へ戻し、汚水を嫌気濾床槽
に送水させることができる。このため、担体流動生物濾
過槽１内の担体ｍの減少を防止し汚水浄化機能の低下を
防止できる。
【００１７】担体流動生物濾過槽１内から汲み上げられ
た担体混合汚水ｄは、処理槽１内に設けられた分離スク
リーン１３に向けて吐出され、担体ｍと汚水に分離され
る。分離スクリーン１３にぶつけられた担体混合汚水ｄ
は、担体ｍと汚水に分離する。分離スクリーン１３は、
前面を斜め前方に向けて配設されているから、担体ｍは
分離スクリーン１３上を滑り落ち、処理槽１の担体落下
口１５を通って、自重落下し担体流動生物濾過槽１へ戻
される。
た担体混合汚水ｄは、処理槽１内に設けられた分離スク
リーン１３に向けて吐出され、担体ｍと汚水に分離され
る。分離スクリーン１３にぶつけられた担体混合汚水ｄ
は、担体ｍと汚水に分離する。分離スクリーン１３は、
前面を斜め前方に向けて配設されているから、担体ｍは
分離スクリーン１３上を滑り落ち、処理槽１の担体落下
口１５を通って、自重落下し担体流動生物濾過槽１へ戻
される。
【００１８】また、傾斜角度調整手段３０によって、分
離スクリーン１３の傾斜角度を変えることができるの
で、分離スクリーンによってはじき返される汚水の量を
調整できるので、担体流動生物濾過槽へ戻す汚水の返送
量を増減することができる。よって、担体流動生物濾過
槽の水量を調整することができる。
離スクリーン１３の傾斜角度を変えることができるの
で、分離スクリーンによってはじき返される汚水の量を
調整できるので、担体流動生物濾過槽へ戻す汚水の返送
量を増減することができる。よって、担体流動生物濾過
槽の水量を調整することができる。
【００１９】上記のごとく、本実施形態の担体流動生物
濾過槽の循環装置によれば、担体流動生物濾過槽１内か
ら汲み上げられた担体混合汚水ｄを、担体ｍと汚水に完
全に分離して、担体ｍの減少を無くし汚水浄化機能の低
下を防ぐことができるという効果を奏する。
濾過槽の循環装置によれば、担体流動生物濾過槽１内か
ら汲み上げられた担体混合汚水ｄを、担体ｍと汚水に完
全に分離して、担体ｍの減少を無くし汚水浄化機能の低
下を防ぐことができるという効果を奏する。
【００２０】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、担体分離器に
よって、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体
混合汚水は汚水と担体とに分離され、この担体を前記担
体流動生物濾過槽へ戻し、前記汚水を前記嫌気濾床槽に
送水させることができる。このため、担体の減少を防止
し汚水浄化機能の低下を防止できる。請求項２の発明に
よれば、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体
混合汚水は、吐出ノズルから分離スクリーンに向けて吐
出される。担体混合汚水のうち、汚水は分離スクリーン
の分離用孔を通り抜けるが、担体は前記分離用孔を通り
抜けないので、分離スクリーンによって、担体混合汚水
は、担体と汚水に分離される。しかも、分離スクリーン
は前面を斜め前方に向けて配設されているから、担体は
分離スクリーン上を滑り落ち、処理槽の担体落下口を通
って、自重落下し担体流動生物濾過槽へ戻され、他方、
前記汚水は循環水吐出口を通って嫌気濾床槽に送水する
ことができる。請求項３の発明によれば、傾斜角度調整
手段によって、分離スクリーンの傾斜角度を変えること
ができるので、分離スクリーンによってはじき返される
汚水の量を調整でき、担体流動生物濾過槽へ戻す汚水の
返送量を増減することができる。よって、担体流動生物
濾過槽の水量を調整することができる。請求項４の発明
によれば、循環水吐出口と担体落下口との間に堰板が設
けられているので、処理層内における循環水吐出口側へ
の汚水の水位が堰板の高さ以上になると、余剰の汚水は
担体流動生物濾過槽へ戻る。このため、堰板によって、
嫌気濾床槽へ戻す汚水の水量を一定水量に抑えることが
できる。
よって、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体
混合汚水は汚水と担体とに分離され、この担体を前記担
体流動生物濾過槽へ戻し、前記汚水を前記嫌気濾床槽に
送水させることができる。このため、担体の減少を防止
し汚水浄化機能の低下を防止できる。請求項２の発明に
よれば、担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体
混合汚水は、吐出ノズルから分離スクリーンに向けて吐
出される。担体混合汚水のうち、汚水は分離スクリーン
の分離用孔を通り抜けるが、担体は前記分離用孔を通り
抜けないので、分離スクリーンによって、担体混合汚水
は、担体と汚水に分離される。しかも、分離スクリーン
は前面を斜め前方に向けて配設されているから、担体は
分離スクリーン上を滑り落ち、処理槽の担体落下口を通
って、自重落下し担体流動生物濾過槽へ戻され、他方、
前記汚水は循環水吐出口を通って嫌気濾床槽に送水する
ことができる。請求項３の発明によれば、傾斜角度調整
手段によって、分離スクリーンの傾斜角度を変えること
ができるので、分離スクリーンによってはじき返される
汚水の量を調整でき、担体流動生物濾過槽へ戻す汚水の
返送量を増減することができる。よって、担体流動生物
濾過槽の水量を調整することができる。請求項４の発明
によれば、循環水吐出口と担体落下口との間に堰板が設
けられているので、処理層内における循環水吐出口側へ
の汚水の水位が堰板の高さ以上になると、余剰の汚水は
担体流動生物濾過槽へ戻る。このため、堰板によって、
嫌気濾床槽へ戻す汚水の水量を一定水量に抑えることが
できる。
【図１】本実施形態の担体流動生物濾過槽の循環装置の
構成図である。
構成図である。
【図２】担体分離器１０の側面断面図である。
【図３】担体分離器１０の平面図である。
【図４】従来の担体流動生物濾過槽の循環装置の構成図
である。
である。
１ 担体流動生物濾過槽 ２ ポンプ ３ 嫌気濾床槽 １０ 担体分離器 １１ 処理槽 １３ 分離スクリーン １３ｈ 分離用孔 １４ｈ 循環水吐出口 １５ 担体落下口 １６ 堰板 ２２ 吐出ノズル ３０ 傾斜角度調整手段
Claims (4)
- 【請求項１】担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた
担体混合汚水を、嫌気濾床槽に送水する循環装置におい
て、前記担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体
混合汚水を汚水と担体とに分離させ、該担体を前記担体
流動生物濾過槽へ戻し、前記汚水を前記嫌気濾床槽に送
水させる担体分離器が設けられたことを特徴とする担体
流動生物濾過槽の循環装置。 - 【請求項２】前記担体分離器が、前記担体流動生物濾過
槽の上方に配設された処理槽と、前記処理槽の内部にお
いて、前記担体混合汚水の吐出先に、上面を斜め前方に
向けて配設され、汚水の粒子より大きく担体よりも小さ
な多数の分離用孔が形成された分離スクリーンとからな
り、前記担体流動生物濾過槽内から汲み上げられた担体
混合汚水を前記処理槽に吐出させるための吐出ノズルが
設けられ、前記処理槽の底部において前記分離スクリー
ンの下端前方に、担体落下口が形成され、前記処理槽の
内部において前記分離スクリーンより下方に、前記嫌気
濾床槽に汚水を送水するための循環水吐出口が形成され
たことを特徴とする請求項１記載の担体流動生物濾過槽
の循環装置。 - 【請求項３】前記分離スクリーンの傾斜角度を所望の角
度に調整しうる傾斜角度調整手段が設けられたことを特
徴とする請求項１または２記載の担体流動生物濾過槽の
循環装置。 - 【請求項４】前記処理槽の底面であって、前記循環水吐
出口と担体落下口との間に、堰板が立てて設けられたこ
とを特徴とする請求項１、２または３記載の担体流動生
物濾過槽の循環装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000342860A JP2002143881A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 担体流動生物濾過槽の循環装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000342860A JP2002143881A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 担体流動生物濾過槽の循環装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002143881A true JP2002143881A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=18817332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000342860A Pending JP2002143881A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 担体流動生物濾過槽の循環装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002143881A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105110458A (zh) * | 2015-10-09 | 2015-12-02 | 大连宇都环境工程技术有限公司 | 疏导型污水处理填料循环*** |
-
2000
- 2000-11-10 JP JP2000342860A patent/JP2002143881A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105110458A (zh) * | 2015-10-09 | 2015-12-02 | 大连宇都环境工程技术有限公司 | 疏导型污水处理填料循环*** |
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