JP2002143144A - コリメータ制御方法および装置並びにx線ct装置 - Google Patents

コリメータ制御方法および装置並びにx線ct装置

Info

Publication number
JP2002143144A
JP2002143144A JP2000341412A JP2000341412A JP2002143144A JP 2002143144 A JP2002143144 A JP 2002143144A JP 2000341412 A JP2000341412 A JP 2000341412A JP 2000341412 A JP2000341412 A JP 2000341412A JP 2002143144 A JP2002143144 A JP 2002143144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
fan
ray
shaped beam
collimator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000341412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3964615B2 (ja
Inventor
Takashi Fujishige
高志 藤重
Masayasu Nukui
正健 貫井
Makoto Gono
誠 郷野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2000341412A priority Critical patent/JP3964615B2/ja
Priority to US09/950,997 priority patent/US6507642B2/en
Priority to EP01309384A priority patent/EP1205941A3/en
Priority to KR10-2001-0069368A priority patent/KR100461285B1/ko
Priority to CNB01138428XA priority patent/CN1202781C/zh
Publication of JP2002143144A publication Critical patent/JP2002143144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3964615B2 publication Critical patent/JP3964615B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/06Diaphragms
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/02Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diaphragms, collimators
    • G21K1/04Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diaphragms, collimators using variable diaphragms, shutters, choppers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/40Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4021Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis involving movement of the focal spot

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線検出器上のX線照射位置が一定になるよ
うにコリメータを制御する。 【解決手段】 検出素子アレイ(24)における複数の
検出素子列の並設方向での扇状のビーム(400)の照
射位置誤差を検出し(101)、それに基づいて扇状の
ビームの照射位置が定位置となるようにコリメータを制
御する(103)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コリメータ(co
llimator)制御方法および装置並びにX線CT
(X−ray Computed Tomograph
y)装置に関し、特に、X線検出器におけるX線ビーム
の照射位置を決めるコリメータを制御する方法および装
置、並びに、そのようなコリメータ制御装置を備えたX
線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置では、X線照射・検出装置
によって撮影の対象について複数ビュー(view)の
透過X線信号を獲得し、この透過X線信号に基づき画像
生成装置によって対象の断層像を生成する。
【0003】X線照射装置は、X線管の焦点から放射さ
れるコーン(cone)状のX線ビームを、コリメータ
で扇状のX線ビームに整形して撮影空間に照射する。X
線検出装置は、撮影空間を透過してきたX線を、X線ビ
ームの扇状の広がりに沿って多数のX線検出素子をアレ
イ(array)状に配置してなる多チャンネル(ch
annel)のX線検出器で検出する。このようなX線
照射・検出装置を対象の周りで回転(スキャン:sca
n)させて複数ビューの透過X線信号を獲得する。
【0004】多チャンネルのX線検出器の一種として、
検出素子アレイを扇状のX線ビームの厚みの方向に複数
個並設し、複数列の検出素子アレイでX線ビームを同時
受光するようにしたものがある。このようなX線検出器
では、1回のスキャンで複数スライス分のX線検出信号
を一挙に得られるので、マルチスライススキャン(mu
lti−slice scan)を能率良く行うための
X線検出器として用いられる。
【0005】X線検出器の中には、X線検出素子のアレ
イを2列とし、2スライス(slice)分の投影デー
タを一挙に得るようにしたものがある。そこでは、2列
のアレイを隣接して平行に配置し、X線ビームを厚み方
向に均等に振り分けて照射するようにしている。2列の
アレイにそれぞれ照射したX線ビームの、対象のアイソ
センタ(isocenter)における厚みが断層像の
スライス厚をそれぞれ決定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】X線管では、使用中の
温度上昇による熱膨張等によりX線焦点の移動が生じ、
これが、コリメータのアパーチャ(aperture)
を通してX線ビームの厚み方向での変位となって現れ
る。X線ビームが厚み方向に変位すると、2列アレイに
おけるX線ビームの厚みの振り分けが均等でなくなり、
2つの断層像のスライス厚の均等性が失われる。
【0007】そこで、本発明の課題は、X線検出器上の
X線照射位置を一定にするコリメータを制御方法および
装置、並びに、そのようなコリメータ制御装置を備えた
X線CT装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための第1の観点での本発明は、X線管の焦点から
発散するX線をコリメータで扇状のビームに整形して、
複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
方向に複数個配設してなる検出素子アレイに照射し、前
記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向で
の前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位
置との誤差を検出し、前記検出した誤差に基づいて前記
扇状のビームの照射位置が前記予め設定された照射位置
に一致するように前記コリメータを制御する、ことを特
徴とするコリメータ制御方法である。
【0009】(2)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向での
前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位置
との誤差を検出する誤差検出手段と、前記検出した誤差
に基づいて前記扇状のビームの照射位置が前記予め設定
された照射位置に一致するように前記コリメータを制御
する制御手段と、を具備することを特徴とするコリメー
タ制御装置である。
【0010】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向での
前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位置
との誤差を検出する誤差検出装置と、前記検出した誤差
に基づいて前記扇状のビームの照射位置が前記予め設定
された照射位置に一致するように前記コリメータを制御
する制御装置と、前記X線管、前記コリメータおよび前
記検出素子アレイを含むX線照射・検出系を前記扇状の
ビームの厚みの方向に平行な軸の周りを回転させて複数
ビューのX線検出信号を獲得する信号獲得装置と、前記
X線検出信号に基づき前記扇状のビームが通過したスラ
イスについての断層像を生成する断層像生成装置と、を
具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0011】(1)〜(3)に記載の各観点での発明で
は、検出素子アレイにおける検出素子列の配設方向での
X線ビームの照射位置誤差を検出し、それに基づいてX
線ビームの照射位置が予め設定された照射位置に一致す
るようにコリメータを制御するので、検出素子アレイ上
のX線照射位置を一定にすることができる。
【0012】これら各観点での発明では、検出素子列の
配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出したX
線検出信号の和に対する差の割合に基づいて誤差を検出
する子とが、X線検出信号の大きさによらない誤差測定
値を得る点で好ましい。
【0013】(4)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリ
メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設し
てなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイに
おける前記検出素子列の配設方向での前記扇状のビーム
の照射位置と予め設定された照射位置との誤差を検出
し、前記検出した誤差に基づいて前記扇状のビームの照
射位置が前記予め設定された照射位置に一致するように
前記コリメータを制御するにあたり、前記誤差が第1の
範囲以内にあるときは制御を行わず、前記誤差が前記第
1の範囲を越えかつ前記第1の範囲より大きい第2の範
囲以内にあるときは第1の比例ゲインで制御を行い、前
記誤差が前記第2の範囲を越えるときは前記第1の比例
ゲインより大きい第2の比例ゲインで制御を行う、こと
を特徴とするコリメータ制御方法である。
【0014】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向での
前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位置
との誤差を検出する誤差検出手段と、前記検出した誤差
に基づいて前記扇状のビームの照射位置が前記予め設定
された照射位置に一致するように前記コリメータを制御
する制御手段であって、前記誤差が第1の範囲以内にあ
るときは制御を行わず、前記誤差が前記第1の範囲を越
えかつ前記第1の範囲より大きい第2の範囲以内にある
ときは第1の比例ゲインで制御を行い、前記誤差が前記
第2の範囲を越えるときは前記第1の比例ゲインより大
きい第2の比例ゲインで制御を行う制御手段と、を具備
することを特徴とするコリメータ制御装置である。
【0015】(6)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向での
前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位置
との誤差を検出する誤差検出装置と、前記検出した誤差
に基づいて前記扇状のビームの照射位置が前記予め設定
された照射位置に一致するように前記コリメータを制御
する制御装置であって、前記誤差が第1の範囲以内にあ
るときは制御を行わず、前記誤差が前記第1の範囲を越
えかつ前記第1の範囲より大きい第2の範囲以内にある
ときは第1の比例ゲインで制御を行い、前記誤差が前記
第2の範囲を越えるときは前記第1の比例ゲインより大
きい第2の比例ゲインで制御を行う制御装置と、前記X
線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイを含む
X線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方向に平
行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出信号を
獲得する信号獲得装置と、前記X線検出信号に基づき前
記扇状のビームが通過したスライスについての断層像を
生成する断層像生成装置と、を具備することを特徴とす
るX線CT装置である。
【0016】(4)〜(6)に記載の各観点での発明で
は、検出素子アレイにおける検出素子列の配設方向での
X線ビームの照射位置誤差を検出し、それに基づいてX
線ビームの照射位置が予め設定された照射位置に一致す
るようにコリメータを制御するにあたり、誤差が第1の
範囲以内にあるときは制御を行わず、第1の範囲を越え
かつ第1の範囲より大きい第2の範囲以内にあるときは
第1の比例ゲインで制御を行い、第2の範囲を越えると
きは前記第1の比例ゲインより大きい第2の比例ゲイン
で制御を行うので、検出素子アレイ上のX線照射位置を
一定にするための制御を高速かつ安定に遂行することが
できる。
【0017】これら各観点での発明では、検出素子列の
配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出したX
線検出信号の和に対する差の割合に基づいて誤差を検出
する子とが、X線検出信号の大きさによらない誤差測定
値を得る点で好ましい。
【0018】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、X線管の焦点から発散するX線をコリ
メータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子
を前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出
素子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設し
てなる検出素子アレイに照射し、前記検出素子アレイに
おける前記検出素子列の配設方向での前記扇状のビーム
の照射位置と予め設定された照射位置との誤差を検出
し、前記検出した誤差の高周波成分を除去し、前記高周
波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビームの照
射位置が前記予め設定された照射位置に一致するように
前記コリメータを制御する、ことを特徴とするコリメー
タ制御方法である。
【0019】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向での
前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位置
との誤差を検出する誤差検出手段と、前記検出した誤差
の高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、前記高
周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビームの
照射位置が前記予め設定された照射位置に一致するよう
に前記コリメータを制御する制御手段と、を具備するこ
とを特徴とするコリメータ制御装置である。
【0020】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での本発明は、焦点から発散するX線を発生するX線
管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向での
前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位置
との誤差を検出する誤差検出装置と、前記検出した誤差
の高周波成分を除去する高周波成分除去装置と、前記高
周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビームの
照射位置が前記予め設定された照射位置に一致するよう
に前記コリメータを制御する制御装置と、前記X線管、
前記コリメータおよび前記検出素子アレイを含むX線照
射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方向に平行な軸
の周りを回転させて複数ビューのX線検出信号を獲得す
る信号獲得装置と、前記X線検出信号に基づき前記扇状
のビームが通過したスライスについての断層像を生成す
る断層像生成装置と、を具備することを特徴とするX線
CT装置である。
【0021】(7)〜(9)に記載の各観点での発明で
は、検出素子アレイにおける検出素子列の配設方向での
X線ビームの照射位置誤差を検出し、その高周波成分を
除去した信号に基づいて、X線ビームの照射位置が予め
設定された照射位置に一致するようにコリメータを制御
するので、誤差の高周波成分に影響されずに、検出素子
アレイ上のX線照射位置を一定にすることができる。
【0022】これら各観点での発明では、検出素子列の
配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出したX
線検出信号の和に対する差の割合に基づいて誤差を検出
する子とが、X線検出信号の大きさによらない誤差測定
値を得る点で好ましい。
【0023】また、高周波成分の除去は平均化処理また
はローパスフィルタリングのいずれで行っても良い。 (10)上記の課題を解決するための他の観点での本発
明は、X線管の焦点から発散するX線をコリメータで扇
状のビームに整形して、複数のX線検出素子を前記扇状
のビームの広がりの方向に配列してなる検出素子列を前
記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設してなる検出
素子アレイに照射し、前記検出素子アレイにおける前記
検出素子列の配設方向での前記扇状のビームの照射位置
と予め設定された照射位置との誤差を検出し、前記検出
した誤差の高周波成分を除去し、前記高周波成分を除去
した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位置が前記
予め設定された照射位置に一致するように前記コリメー
タを制御するにあたり、前記誤差が第1の範囲以内にあ
るときは制御を行わず、前記誤差が前記第1の範囲を越
えかつ前記第1の範囲より大きい第2の範囲以内にある
ときは第1の比例ゲインで制御を行い、前記誤差が前記
第2の範囲を越えるときは前記第1の比例ゲインより大
きい第2の比例ゲインで制御を行う、ことを特徴とする
コリメータ制御方法である。
【0024】(11)上記の課題を解決するための他の
観点での本発明は、焦点から発散するX線を発生するX
線管と、前記X線を扇状のビームに整形するコリメータ
と、複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの
方向に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚
みの方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記
検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向での
前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射位置
との誤差を検出する誤差検出手段と、前記検出した誤差
の高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、前記高
周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビームの
照射位置が前記予め設定された照射位置に一致するよう
に前記コリメータを制御する制御手段であって、前記誤
差が第1の範囲以内にあるときは制御を行わず、前記誤
差が前記第1の範囲を越えかつ前記第1の範囲より大き
い第2の範囲以内にあるときは第1の比例ゲインで制御
を行い、前記誤差が前記第2の範囲を越えるときは前記
第1の比例ゲインより大きい第2の比例ゲインで制御を
行う制御手段と、を具備することを特徴とするコリメー
タ制御装置である。
【0025】(12)上記の課題を解決するための他の
観点での本発明は、発散するX線を発生するX線管と、
前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、複数
のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向に配
列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの方向
に複数個配設してなる検出素子アレイと、前記検出素子
アレイにおける前記検出素子列の配設方向での前記扇状
のビームの照射位置と予め設定された照射位置との誤差
を検出する誤差検出装置と、前記検出した誤差の高周波
成分を除去する高周波成分除去装置と、前記高周波成分
を除去した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位置
が前記予め設定された照射位置に一致するように前記コ
リメータを制御する制御装置であって、前記誤差が第1
の範囲以内にあるときは制御を行わず、前記誤差が前記
第1の範囲を越えかつ前記第1の範囲より大きい第2の
範囲以内にあるときは第1の比例ゲインで制御を行い、
前記誤差が前記第2の範囲を越えるときは前記第1の比
例ゲインより大きい第2の比例ゲインで制御を行う制御
装置と、前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素
子アレイを含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの
厚みの方向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューの
X線検出信号を獲得する信号獲得装置と、前記X線検出
信号に基づき前記扇状のビームが通過したスライスにつ
いての断層像を生成する断層像生成装置と、を具備する
ことを特徴とするX線CT装置である。
【0026】(10)〜(12)に記載の各観点での発
明では、検出素子アレイにおける検出素子列の配設方向
でのX線ビームの照射位置誤差を検出し、その高周波成
分を除去した信号に基づいて、X線ビームの照射位置が
予め設定された照射位置に一致するようにコリメータを
制御するにあたり、誤差が第1の範囲以内にあるときは
制御を行わず、第1の範囲を越えかつ第1の範囲より大
きい第2の範囲以内にあるときは第1の比例ゲインで制
御を行い、第2の範囲を越えるときは前記第1の比例ゲ
インより大きい第2の比例ゲインで制御を行うので、検
出素子アレイ上のX線照射位置を一定にするための制御
を、誤差の高周波成分に影響されずに、高速かつ安定に
遂行することができる。
【0027】これら各観点での発明では、検出素子列の
配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出したX
線検出信号の和に対する差の割合に基づいて誤差を検出
する子とが、X線検出信号の大きさによらない誤差測定
値を得る点で好ましい。
【0028】また、高周波成分の除去は平均化処理また
はローパスフィルタリングのいずれで行っても良い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1にX線CT装置のブロ
ック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の
形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作
によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示
される。
【0030】図1に示すように、本装置は、走査ガント
リ(gantry)2、撮影テーブル(table)4
および操作コンソール(console)6を備えてい
る。走査ガントリ2は、本発明における信号獲得装置の
実施の形態の一例である。走査ガントリ2はX線管20
を有する。X線管20は、本発明におけるX線管の実施
の形態の一例である。X線管20から放射された図示し
ないX線は、コリメータ22により例えば扇状のX線ビ
ームすなわちファンビーム(fan beam)となる
ように成形され、検出器アレイ24に照射される。コリ
メータ22は、本発明におけるコリメータの実施の形態
の一例である。
【0031】検出器アレイ24は、扇状のX線ビームの
広がりの方向にアレイ(array)状に配列された複
数のX線検出素子を有する。検出器アレイ24は、本発
明における検出素子アレイの実施の形態の一例である。
検出器アレイ24の構成については後にあらためて説明
する。X線管20、コリメータ22および検出器アレイ
24は、X線照射・検出装置を構成する。X線照射・検
出装置については後にあらためて説明する。
【0032】検出器アレイ24にはデータ収集部26が
接続されている。データ収集部26は検出器アレイ24
の個々のX線検出素子の検出データを収集する。X線管
20からのX線の照射は、X線コントローラ(cont
roller)28によって制御される。なお、X線管
20とX線コントローラ28との接続関係については図
示を省略する。コリメータ22は、コリメータコントロ
ーラ30によって制御される。なお、コリメータ22と
コリメータコントローラ30との接続関係については図
示を省略する。
【0033】以上のX線管20からコリメータコントロ
ーラ30までのものが、走査ガントリ2の回転部34に
搭載されている。回転部34の回転は、回転コントロー
ラ36によって制御される。なお、回転部34と回転コ
ントローラ36との接続関係については図示を省略す
る。
【0034】撮影テーブル4は、図示しない撮影の対象
を走査ガントリ2のX線照射空間に搬入および搬出する
ようになっている。対象とX線照射空間との関係につい
ては後にあらためて説明する。
【0035】操作コンソール6はデータ処理装置60を
有する。データ処理装置60は、例えばコンピュータ
(computer)等によって構成される。データ処
理装置60には、制御インタフェース(interfa
ce)62が接続されている。制御インタフェース62
には、走査ガントリ2と撮影テーブル4が接続されてい
る。データ処理装置60は制御インタフェース62を通
じて走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御する。
【0036】走査ガントリ2内のデータ収集部26、X
線コントローラ28、コリメータコントローラ30およ
び回転コントローラ36が制御インタフェース62を通
じて制御される。なお、それら各部と制御インタフェー
ス62との個別の接続については図示を省略する。
【0037】データ処理装置60には、また、データ収
集バッファ64が接続されている。データ収集バッファ
64には、走査ガントリ2のデータ収集部26が接続さ
れている。データ収集部26で収集されたデータがデー
タ収集バッファ64を通じてデータ処理装置60に入力
される。
【0038】データ処理装置60は、データ収集バッフ
ァ64を通じて収集した複数ビューの透過X線信号を用
いて画像再構成を行う。画像再構成には、例えばフィル
タード・バックプロジェクション(filtered
back projection)法等が用いられる。
データ処理装置60は、本発明における断層像生成装置
の実施の形態の一例である。
【0039】データ処理装置60には、また、記憶装置
66が接続されている。記憶装置66は、各種のデータ
や再構成画像および本装置の機能を実現するためのプロ
グラム(program)等を記憶する。
【0040】データ処理装置60には、また、表示装置
68と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装
置68は、データ処理装置60から出力される再構成画
像やその他の情報を表示する。操作装置70は、使用者
によって操作され、各種の指示や情報等をデータ処理装
置60に入力する。使用者は表示装置68および操作装
置70を使用してインタラクティブ(interact
ive)に本装置を操作する。
【0041】図2に、検出器アレイ24の模式的構成を
示す。同図に示すように、検出器アレイ24は、複数の
X線検出素子24(ik)をアレイ状に配列した、多チ
ャンネルのX線検出器となっている。
【0042】複数のX線検出素子24(ik)は、全体
として、円筒凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。
iはチャンネル番号であり例えばi=1〜1000であ
る。kは列番号であり例えばk=1,2である。X線検
出素子24(ik)は、列番号kが同一なもの同士でそ
れぞれ検出素子列を構成する。なお、検出器アレイ24
は2列に限るものではなく、それ以上の多列のものを2
群に分けたのものであって良い。以下、検出器アレイ2
4が2列の例で説明するが、多列の場合も同様になる。
【0043】検出器アレイ24の両端部の所定数のチャ
ンネルは、各列においてそれぞれレファレンスチャンネ
ル(reference channel)25となっ
ている。レファレンスチャンネル25は、撮影時に対象
が投影される範囲の外にある。
【0044】X線検出素子24(ik)は、例えばシン
チレータ(scintillator)とフォトダイオ
ード(photo diode)の組み合わせによって
構成される。なお、これに限るものではなく、例えばカ
ドミウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体X線
検出素子またはXeガス(gas)を用いる電離箱型の
X線検出素子であって良い。
【0045】図3に、X線照射・検出装置におけるX線
管20とコリメータ22と検出器アレイ24の相互関係
を示す。なお、図3の(a)は走査ガントリ2の正面か
ら見た状態を示す図、(b)は側面から見た状態を示す
図である。同図に示すように、X線管20から放射され
たX線は、コリメータ22により扇状のX線ビーム40
0となるように成形され、検出器アレイ24に照射され
るようになっている。
【0046】図3の(a)では、扇状のX線ビーム40
0の広がりを示す。X線ビーム400の広がり方向は、
検出器アレイ24におけるチャンネルの配列方向に一致
する。(b)ではX線ビーム400の厚みを示す。X線
ビーム400の厚み方向は、検出器アレイ24における
列の並設方向(k方向)に一致する。
【0047】このようなX線ビーム400の扇面に体軸
を交差させて、例えば図4に示すように、撮影テーブル
4に載置された対象8がX線照射空間に搬入される。走
査ガントリ2は、内部にX線照射・検出装置を包含する
筒状の構造になっている。
【0048】X線照射空間は走査ガントリ2の筒状構造
の内側空間に形成される。X線ビーム400によってス
ライスされた対象8の像が検出器アレイ24に投影され
る。検出器アレイ24によって、対象8を透過したX線
が検出される。対象8に照射するX線ビーム400の厚
みthは、コリメータ22のアパーチャの開度により調
節される。
【0049】X線管20、コリメータ22および検出器
アレイ24からなるX線照射・検出装置は、それらの相
互関係を保ったまま対象8の体軸の周りを回転(スキャ
ン)する。スキャンの1回転あたり複数(例えば100
0程度)のビューの投影データが収集される。投影デー
タの収集は、検出器アレイ24−データ収集部26−デ
ータ収集バッファ64の系統によって行われる。
【0050】データ収集バッファ64に収集された2ス
ライス分の投影データに基づいて、データ処理装置60
により2スライス分の断層像の生成すなわち画像再構成
が行われる。画像再構成は、1回転のスキャンで得られ
た例えば1000ビューの投影データを、例えばフィル
タード・バックプロジェクション(filteredb
ack−projection)法によって処理するこ
と等により行われる。
【0051】検出器アレイ24に対するX線ビーム40
0の照射状態のさらに詳細な模式図を図5および図6に
示す。図5に示すように、コリメータ22におけるコリ
メータ片220,222をアパーチャを狭める方向に変
位させることにより、X線検出器242,244におけ
る投影像のスライス厚thを薄くする。
【0052】また、図6に示すようにコリメータ片22
0,222をアパーチャを広げる方向に動かすことによ
り、投影像のスライス厚thを厚くする。このようなス
ライス厚調節はデータ処理装置60による統括の下にコ
リメータコントローラ30によって行われる。
【0053】さらに、スライス厚thを設定したコリメ
ータ片220,222の相対的位置関係を維持しながら
両者をk方向に同時に動かすことにより、検出器アレイ
24上のk方向の照射位置を調節する。これによって、
X線の焦点の移動に伴う照射位置の変化が修正され、常
に定位置にX線ビーム400が照射されるように自動制
御される。
【0054】なお、k方向の照射位置の調節は、コリメ
ータ片220,222を動かす代わりに、検出器アレイ
24を、破線矢印で示すように、コリメータ22に関し
てk方向に相対的に変位させて行うようにしても良い。
このようにすれば、スライス厚の調節機構と厚み方向の
照射位置の制御機構を別々に2系統設けることができ、
多角的な制御が可能になる。
【0055】これに対して、上記のように全てコリメー
タ22で行えば、制御の系統が1系統に統一でき、構成
簡素化の要請に応じられる。なお、これら2つの手段を
組み合わせて照射位置調節を行うようにしても良いのは
もちろんである。以下、照射位置の自動制御機能をオー
トコリメータ(auto collimator)とも
いう。
【0056】図7に、オートコリメータに着目した観点
での本装置のブロック図を示す。同図に示す誤差検出部
101によって、X線ビーム400のk方向の照射位置
の誤差が検出される。誤差検出部101は、検出器アレ
イ24における2列のレファレンスチャンネル25の出
力に基づいて照射位置誤差を検出する。
【0057】誤差の検出は、X線ビーム400の2列の
レファレンスチャンネルのX線検出信号A,Bを用い、
【0058】
【数1】
【0059】を計算することによって行う。これによっ
て、X線検出信号の大きさによらない誤差測定値を得る
ことができる。誤差検出部101はデータ処理装置60
の機能によって実現される。誤差検出部101は、本発
明における誤差検出手段の実施の形態の一例である。ま
た、誤差検出装置の実施の形態の一例である。
【0060】誤差検出信号は制御部103に入力され
る。制御部103は誤差eが0となるようにコリメータ
22をフィードバック(feed back)制御す
る。制御部103の制御出力は、例えば図8に示すよう
に誤差eに比例するものである。この入出力特性曲線の
傾斜が制御の比例ゲイン(gain)Gを表す。以下比
例ゲインを単にゲインともいう。
【0061】誤差eが0となったとき、
【0062】
【数2】
【0063】となる。すなわち、X線ビーム400が2
列のレファレンスチャンネルに均等に照射されることに
なる。このとき、検出器アレイ24における2つの検出
素子列にX線ビーム400が均等に振り分けて照射され
る状態となる。
【0064】制御部103は、データ処理装置60およ
びコリメータコントローラ30の機能によって実現され
る。制御部103は、本発明における制御手段の実施の
形態の一例である。また、本発明における制御装置の実
施の形態の一例である。
【0065】検出器アレイ24における2つの検出素子
列のX線検出信号を信号獲得部107で収集し、それに
基づいて断層像生成部111で断層像を生成する。これ
によって、スライス厚が均等な2つの断層像を得ること
ができる。
【0066】信号獲得部107は、データ収集部26、
回転コントローラ36およびデータ収集バッファ64に
よって実現される。信号獲得部107は、本発明におけ
る信号獲得装置の実施の形態の一例である。断層像生成
部111はデータ処理装置60の機能によって実現され
る。断層像生成部111は、本発明における断層像生成
装置の実施の形態の一例である。
【0067】制御部103のゲインは誤差に応じて変化
させるようにしても良い。すなわち、例えば図9に示す
ように、
【0068】
【数3】
【0069】のときはゲインを0とし、
【0070】
【数4】
【0071】のときはゲインをG1(≠0)とし、
【0072】
【数5】
【0073】のときはゲインをG2(>G1)とする。
α1は誤差の許容値である。これはまた第1のゲイン切
換点でもある。α2は第2のゲイン切換点である。
【0074】このようにすることにより、誤差eが許容
値α1以下のときは制御を行わず、いわゆる不感帯を設
けることができる。これによって制御を安定化すること
ができる。誤差eが許容値α1を越えかつα2以下のと
きは、ゲインG1でフィードバック制御を行って誤差e
を許容値に引き戻す。誤差eがα2を越えたときはG1
より大きいゲインG2でフィードバックを行い誤差eを
G1による制御よりもやかに引き戻す。
【0075】このように、誤差に応じてゲインを変化さ
せることにより、安定性と高速性を兼ね備えたコリメー
タ制御を行うことができる。なお、ゲインの切換は図9
に示した3段階に限るものではなく、2段階あるいは4
段階以上であって良い。
【0076】誤差eには高周波成分が含まれる。高周波
成分は主としてX線管のアノード(anode)の回転
に伴う焦点位置の微小な揺らぎによって生じる。アノー
ドの回転は例えば8000〜12000rpm程度の高
速回転なので、焦点の揺らぎは高周波成分を含む。この
ような揺らぎは温度変化に伴うX線焦点の変位と無関係
なので、それに制御を追従させことは意味がなく、かえ
って制御の安定性を損なうおそれがある。そこで、誤差
eを制御部103に入力する前に高周波成分除去し制御
の安定性をさらに増加させるようにする。
【0077】図10に、そのような高周波成分除去を備
えた本装置のブロック図を示す。図10において、図7
に示したものと同様の部分は同一の符号を付して説明を
省略する。
【0078】同図に示すように、誤差検出部101と制
御部103の間に高周波除去部105が介在する。高周
波除去部105は、誤差検出部101から入力された誤
差eの高周波成分を除去し、高周波成分を含まない誤差
信号を制御部103に入力する。
【0079】高周波除去部105はデータ処理装置60
の機能によって実現される。高周波除去部105は、本
発明における高周波成分除去手段の実施の形態の一例で
ある。また、本発明における高周波成分除去装置の実施
の形態の一例である。
【0080】高周波除去部105における高周波成分除
去は、例えば時系列で得られるデータの平均値を求める
ことにより行われる。平均値としては例えば16個の時
系列データの移動平均値が利用される。なお、移動平均
のデータ数は16に限らず適宜で良い。誤差eのデータ
はビューデータと同じタイミング(timing)で逐
次得られる。したがって、誤差eは例えば16ビュー分
ずつ移動平均される。
【0081】移動平均は単純な移動平均に変えて適宜の
重みを付した移動平均であって良い。また、高周波成分
の除去は平均を求める代わりに時系列データのデータの
ローパスフィルタリング(low−pass filt
ering)によって行うようにしても良い。
【0082】このように高周波除去部105によって誤
差eに含まれる高周波成分を除去することにより、照射
位置制御を安定化することができる。照射位置が安定す
ることにより2つの断層像のスライス厚が均等かつ安定
なものとなり、これによって品質の良い画像を得ること
ができる。
【0083】以上、好ましい実施の形態の例に基づいて
本発明を説明したが、本発明が属する技術の分野におけ
る通常の知識を有する者は、上記の実施の形態の例につ
いて、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変
更や置換等をなし得る。したがって、本発明の技術的範
囲には、上記の実施の形態の例ばかりでなく、特許請求
の範囲に属する全ての実施の形態が含まれる。
【0084】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、X線検出器上のX線照射位置を一定にするコリメ
ータを制御方法および装置、並びに、そのようなコリメ
ータ制御装置を備えたX線CT装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における検出器アレイの模式
図である。
【図3】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図4】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図5】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図6】図1に示した装置におけるX線照射・検出装置
の模式図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図8】コリメータ制御の比例ゲインの一例を示すグラ
フである。
【図9】コリメータ制御の比例ゲインの一例を示すグラ
フである。
【図10】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック
図である。
【符号の説明】
2 走査ガントリ 4 撮影テーブル 6 操作コンソール 8 対象 20 X線管 22 コリメータ 24 検出器アレイ 26 データ収集部 28 X線コントローラ 30 コリメータコントローラ 34 回転部 36 回転コントローラ 60 データ処理装置 62 制御インタフェース 64 データ収集バッファ 66 記憶装置 68 表示装置 70 操作装置 101 誤差検出部 103 制御部 105 高周波除去部 107 信号獲得部 111 断層像生成部 400 X線ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤重 高志 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 貫井 正健 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 郷野 誠 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 CA05 CA13 EA02 EA14 EB18 FA16 FA43

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
    なる検出素子アレイに照射し、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出し、 前記検出した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位
    置が前記予め設定された照射位置に一致するように前記
    コリメータを制御する、ことを特徴とするコリメータ制
    御方法。
  2. 【請求項2】 前記検出素子列の配設方向に隣り合うX
    線検出素子でそれぞれ検出したX線検出信号の和に対す
    る差の割合に基づいて前記誤差を検出する、ことを特徴
    とする請求項1に記載のコリメータ制御方法。
  3. 【請求項3】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
    なる検出素子アレイに照射し、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出し、 前記検出した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位
    置が前記予め設定された照射位置に一致するように前記
    コリメータを制御するにあたり、前記誤差が第1の範囲
    以内にあるときは制御を行わず、前記誤差が前記第1の
    範囲を越えかつ前記第1の範囲より大きい第2の範囲以
    内にあるときは第1の比例ゲインで制御を行い、前記誤
    差が前記第2の範囲を越えるときは前記第1の比例ゲイ
    ンより大きい第2の比例ゲインで制御を行う、ことを特
    徴とするコリメータ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記検出素子列の配設方向に隣り合うX
    線検出素子でそれぞれ検出したX線検出信号の和に対す
    る差の割合に基づいて前記誤差を検出する、ことを特徴
    とする請求項3に記載のコリメータ制御方法。
  5. 【請求項5】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
    なる検出素子アレイに照射し、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出し、 前記検出した誤差の高周波成分を除去し、 前記高周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビ
    ームの照射位置が前記予め設定された照射位置に一致す
    るように前記コリメータを制御する、ことを特徴とする
    コリメータ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記検出素子列の配設方向に隣り合うX
    線検出素子でそれぞれ検出したX線検出信号の和に対す
    る差の割合に基づいて前記誤差を検出する、ことを特徴
    とする請求項5に記載のコリメータ制御方法。
  7. 【請求項7】 平均化処理によって前記高周波成分を除
    去する、ことを特徴とする請求項5に記載のコリメータ
    制御方法。
  8. 【請求項8】 ローパスフィルタリングによって前記高
    周波成分を除去する、ことを特徴とする請求項5に記載
    のコリメータ制御方法。
  9. 【請求項9】 X線管の焦点から発散するX線をコリメ
    ータで扇状のビームに整形して、複数のX線検出素子を
    前記扇状のビームの広がりの方向に配列してなる検出素
    子列を前記扇状のビームの厚みの方向に複数個配設して
    なる検出素子アレイに照射し、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出し、 前記検出した誤差の高周波成分を除去し、 前記高周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビ
    ームの照射位置が前記予め設定された照射位置に一致す
    るように前記コリメータを制御するにあたり、 前記誤差が第1の範囲以内にあるときは制御を行わず、
    前記誤差が前記第1の範囲を越えかつ前記第1の範囲よ
    り大きい第2の範囲以内にあるときは第1の比例ゲイン
    で制御を行い、前記誤差が前記第2の範囲を越えるとき
    は前記第1の比例ゲインより大きい第2の比例ゲインで
    制御を行う、ことを特徴とするコリメータ制御方法。
  10. 【請求項10】 前記検出素子列の配設方向に隣り合う
    X線検出素子でそれぞれ検出したX線検出信号の和に対
    する差の割合に基づいて前記誤差を検出する、ことを特
    徴とする請求項9に記載のコリメータ制御方法。
  11. 【請求項11】 平均化処理によって前記高周波成分を
    除去する、ことを特徴とする請求項9に記載のコリメー
    タ制御方法。
  12. 【請求項12】 ローパスフィルタリングによって前記
    高周波成分を除去する、ことを特徴とする請求項9に記
    載のコリメータ制御方法。
  13. 【請求項13】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出手段と、 前記検出した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位
    置が前記予め設定された照射位置に一致するように前記
    コリメータを制御する制御手段と、を具備することを特
    徴とするコリメータ制御装置。
  14. 【請求項14】 前記誤差検出手段は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項13に記載のコリ
    メータ制御装置。
  15. 【請求項15】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出手段と、 前記検出した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位
    置が前記予め設定された照射位置に一致するように前記
    コリメータを制御する制御手段であって、前記誤差が第
    1の範囲以内にあるときは制御を行わず、前記誤差が前
    記第1の範囲を越えかつ前記第1の範囲より大きい第2
    の範囲以内にあるときは第1の比例ゲインで制御を行
    い、前記誤差が前記第2の範囲を越えるときは前記第1
    の比例ゲインより大きい第2の比例ゲインで制御を行う
    制御手段と、を具備することを特徴とするコリメータ制
    御装置。
  16. 【請求項16】 前記誤差検出手段は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項15に記載のコリ
    メータ制御装置。
  17. 【請求項17】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出手段と、 前記検出した誤差の高周波成分を除去する高周波成分除
    去手段と、 前記高周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビ
    ームの照射位置が前記予め設定された照射位置に一致す
    るように前記コリメータを制御する制御手段と、を具備
    することを特徴とするコリメータ制御装置。
  18. 【請求項18】 前記誤差検出手段は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項17に記載のコリ
    メータ制御装置。
  19. 【請求項19】 前記高周波成分除去手段は平均化処理
    によって高周波成分を除去する、ことを特徴とする請求
    項17に記載のコリメータ制御装置。
  20. 【請求項20】 前記高周波成分除去手段はローパスフ
    ィルタリングによって高周波成分を除去することを特徴
    とする請求項17に記載のコリメータ制御装置。
  21. 【請求項21】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出手段と、 前記検出した誤差の高周波成分を除去する高周波成分除
    去手段と、 前記高周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビ
    ームの照射位置が前記予め設定された照射位置に一致す
    るように前記コリメータを制御する制御手段であって、
    前記誤差が第1の範囲以内にあるときは制御を行わず、
    前記誤差が前記第1の範囲を越えかつ前記第1の範囲よ
    り大きい第2の範囲以内にあるときは第1の比例ゲイン
    で制御を行い、前記誤差が前記第2の範囲を越えるとき
    は前記第1の比例ゲインより大きい第2の比例ゲインで
    制御を行う制御手段と、を具備することを特徴とするコ
    リメータ制御装置。
  22. 【請求項22】 前記誤差検出手段は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項21に記載のコリ
    メータ制御装置。
  23. 【請求項23】 前記高周波成分除去手段は平均化処理
    によって高周波成分を除去する、ことを特徴とする請求
    項21に記載のコリメータ制御装置。
  24. 【請求項24】 前記高周波成分除去手段はローパスフ
    ィルタリングによって高周波成分を除去することを特徴
    とする請求項21に記載のコリメータ制御装置。
  25. 【請求項25】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出装置と、 前記検出した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位
    置が前記予め設定された照射位置に一致するように前記
    コリメータを制御する制御装置と、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線検出信号に基づき前記扇状のビームが通過した
    スライスについての断層像を生成する断層像生成装置
    と、を具備することを特徴とするX線CT装置。
  26. 【請求項26】 前記誤差検出装置は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項25に記載のX線
    CT装置。
  27. 【請求項27】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出装置と、 前記検出した誤差に基づいて前記扇状のビームの照射位
    置が前記予め設定された照射位置に一致するように前記
    コリメータを制御する制御装置であって、前記誤差が第
    1の範囲以内にあるときは制御を行わず、前記誤差が前
    記第1の範囲を越えかつ前記第1の範囲より大きい第2
    の範囲以内にあるときは第1の比例ゲインで制御を行
    い、前記誤差が前記第2の範囲を越えるときは前記第1
    の比例ゲインより大きい第2の比例ゲインで制御を行う
    制御装置と、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線検出信号に基づき前記扇状のビームが通過した
    スライスについての断層像を生成する断層像生成装置
    と、を具備することを特徴とするX線CT装置。
  28. 【請求項28】 前記誤差検出装置は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項29に記載のX線
    CT装置。
  29. 【請求項29】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出装置と、 前記検出した誤差の高周波成分を除去する高周波成分除
    去装置と、 前記高周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビ
    ームの照射位置が前記予め設定された照射位置に一致す
    るように前記コリメータを制御する制御装置と、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線検出信号に基づき前記扇状のビームが通過した
    スライスについての断層像を生成する断層像生成装置
    と、を具備することを特徴とするX線CT装置。
  30. 【請求項30】 前記誤差検出装置は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項29に記載のX線
    CT装置。
  31. 【請求項31】 前記高周波成分除去装置は平均化処理
    によって高周波成分を除去する、ことを特徴とする請求
    項29に記載のX線CT装置。
  32. 【請求項32】 前記高周波成分除去装置はローパスフ
    ィルタリングによって高周波成分を除去することを特徴
    とする請求項29に記載のX線CT装置。
  33. 【請求項33】 焦点から発散するX線を発生するX線
    管と、 前記X線を扇状のビームに整形するコリメータと、 複数のX線検出素子を前記扇状のビームの広がりの方向
    に配列してなる検出素子列を前記扇状のビームの厚みの
    方向に複数個配設してなる検出素子アレイと、 前記検出素子アレイにおける前記検出素子列の配設方向
    での前記扇状のビームの照射位置と予め設定された照射
    位置との誤差を検出する誤差検出装置と、 前記検出した誤差の高周波成分を除去する高周波成分除
    去装置と、 前記高周波成分を除去した誤差に基づいて前記扇状のビ
    ームの照射位置が前記予め設定された照射位置に一致す
    るように前記コリメータを制御する制御装置であって、
    前記誤差が第1の範囲以内にあるときは制御を行わず、
    前記誤差が前記第1の範囲を越えかつ前記第1の範囲よ
    り大きい第2の範囲以内にあるときは第1の比例ゲイン
    で制御を行い、前記誤差が前記第2の範囲を越えるとき
    は前記第1の比例ゲインより大きい第2の比例ゲインで
    制御を行う制御装置と、 前記X線管、前記コリメータおよび前記検出素子アレイ
    を含むX線照射・検出系を前記扇状のビームの厚みの方
    向に平行な軸の周りを回転させて複数ビューのX線検出
    信号を獲得する信号獲得装置と、 前記X線検出信号に基づき前記扇状のビームが通過した
    スライスについての断層像を生成する断層像生成装置
    と、を具備することを特徴とするX線CT装置。
  34. 【請求項34】 前記誤差検出装置は、前記検出素子列
    の配設方向に隣り合うX線検出素子でそれぞれ検出した
    X線検出信号の和に対する差の割合に基づいて前記誤差
    を検出する、ことを特徴とする請求項33に記載のX線
    CT装置。
  35. 【請求項35】 前記高周波成分除去装置は平均化処理
    によって高周波成分を除去する、ことを特徴とする請求
    項33に記載のX線CT装置。
  36. 【請求項36】 前記高周波成分除去装置はローパスフ
    ィルタリングによって高周波成分を除去することを特徴
    とする請求項33に記載のX線CT装置。
JP2000341412A 2000-11-09 2000-11-09 コリメータ制御方法および装置並びにx線ct装置 Expired - Fee Related JP3964615B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000341412A JP3964615B2 (ja) 2000-11-09 2000-11-09 コリメータ制御方法および装置並びにx線ct装置
US09/950,997 US6507642B2 (en) 2000-11-09 2001-09-12 Collimator control method and apparatus, and X-ray CT apparatus
EP01309384A EP1205941A3 (en) 2000-11-09 2001-11-06 Collimator control method and apparatus, and X-ray CT apparatus
KR10-2001-0069368A KR100461285B1 (ko) 2000-11-09 2001-11-08 시준기 제어 방법과 그 장치 및 x선 ct 장치
CNB01138428XA CN1202781C (zh) 2000-11-09 2001-11-09 准直器控制方法和设备,以及x线ct设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000341412A JP3964615B2 (ja) 2000-11-09 2000-11-09 コリメータ制御方法および装置並びにx線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002143144A true JP2002143144A (ja) 2002-05-21
JP3964615B2 JP3964615B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=18816157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000341412A Expired - Fee Related JP3964615B2 (ja) 2000-11-09 2000-11-09 コリメータ制御方法および装置並びにx線ct装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6507642B2 (ja)
EP (1) EP1205941A3 (ja)
JP (1) JP3964615B2 (ja)
KR (1) KR100461285B1 (ja)
CN (1) CN1202781C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1315437C (zh) * 2002-05-21 2007-05-16 西门子公司 计算机断层造影的光阑调节方法及计算机断层造影设备

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016022B2 (en) * 2000-08-02 2006-03-21 Honeywell International Inc. Dual use detectors for flow cytometry
JP3947372B2 (ja) * 2001-07-25 2007-07-18 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ctシステムにおけるアパーチャの位置調整機構およびガントリ装置ならびにその制御方法
US6647092B2 (en) * 2002-01-18 2003-11-11 General Electric Company Radiation imaging system and method of collimation
JP2004313657A (ja) * 2003-04-21 2004-11-11 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 放射線計算断層画像装置
US6994245B2 (en) * 2003-10-17 2006-02-07 James M. Pinchot Micro-reactor fabrication
US8066955B2 (en) * 2003-10-17 2011-11-29 James M. Pinchot Processing apparatus fabrication
US20050084072A1 (en) * 2003-10-17 2005-04-21 Jmp Industries, Inc., An Ohio Corporation Collimator fabrication
US7453987B1 (en) * 2004-03-04 2008-11-18 Science Applications International Corporation Method and system for high energy, low radiation power X-ray imaging of the contents of a target
JP2006102299A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線線量補正方法およびx線ct装置
US7242749B2 (en) * 2005-11-15 2007-07-10 General Electric Company Methods and systems for dynamic pitch helical scanning
JP2008006032A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置およびx線ct撮影方法
CN101919700B (zh) * 2009-06-10 2012-07-18 上海西门子医疗器械有限公司 一种准直器调节方法和装置
US8314394B1 (en) 2009-11-04 2012-11-20 Science Applications International Corporation System and method for three-dimensional imaging using scattering from annihilation coincidence photons
GB2494964B (en) * 2010-03-14 2016-06-15 Rapiscan Systems Inc Beam forming apparatus
EP2822469A2 (en) * 2012-03-03 2015-01-14 ControlRad Systems, Inc. X-ray reduction system
CN103674979B (zh) * 2012-09-19 2016-12-21 同方威视技术股份有限公司 一种行李物品ct安检***及其探测器装置
US11280898B2 (en) 2014-03-07 2022-03-22 Rapiscan Systems, Inc. Radar-based baggage and parcel inspection systems
US9566040B2 (en) * 2014-05-14 2017-02-14 Swissray Asia Healthcare Co., Ltd. Automatic collimator adjustment device with depth camera and method for medical treatment equipment
CN104288912B (zh) * 2014-09-29 2018-01-23 沈阳东软医疗***有限公司 一种电子射野影像装置及其射线探测器、扫描方法
CN105769231B (zh) * 2016-02-18 2018-12-11 赛诺威盛科技(北京)有限公司 一种限束器在z轴上的射线跟踪方法
CN107928693B (zh) * 2017-11-29 2020-12-11 上海联影医疗科技股份有限公司 一种用于影像设备的准直器的开口位置的确定方法及***
CN109893153B (zh) * 2017-12-08 2023-10-20 上海西门子医疗器械有限公司 调整准直器位置的方法和装置
CN108744315A (zh) * 2018-06-25 2018-11-06 西安大医数码科技有限公司 准直器及放疗设备

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4991189A (en) * 1990-04-16 1991-02-05 General Electric Company Collimation apparatus for x-ray beam correction
DE4207006C2 (de) * 1992-03-05 1994-07-14 Siemens Ag Computertomograph
US5469429A (en) * 1993-05-21 1995-11-21 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray CT apparatus having focal spot position detection means for the X-ray tube and focal spot position adjusting means
JPH0746123A (ja) * 1993-07-27 1995-02-14 Nec Corp Pll回路
US5563924A (en) * 1994-02-04 1996-10-08 Siemens Aktiengesellschaft X-ray apparatus having an adjustable primary radiation diaphragm
JPH07275232A (ja) * 1994-04-13 1995-10-24 Hitachi Medical Corp X線ct装置
US5473663A (en) * 1994-09-12 1995-12-05 General Electric Company Method for evaluating the performance of detectors in a computed tomography system
US5550886A (en) * 1994-11-22 1996-08-27 Analogic Corporation X-Ray focal spot movement compensation system
JPH09238935A (ja) * 1996-03-06 1997-09-16 Ge Yokogawa Medical Syst Ltd X線ct装置および画像生成方法
JP3732568B2 (ja) * 1996-04-03 2006-01-05 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
US6056437A (en) * 1998-08-25 2000-05-02 General Electric Company Methods and apparatus for imaging system detector alignment
US6256364B1 (en) * 1998-11-24 2001-07-03 General Electric Company Methods and apparatus for correcting for x-ray beam movement
KR100697397B1 (ko) * 2000-02-08 2007-03-20 지이 요꼬가와 메디칼 시스템즈 가부시끼가이샤 X선 충돌 위치 정렬 방법과 x선 단층촬영 촬상 방법 및 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1315437C (zh) * 2002-05-21 2007-05-16 西门子公司 计算机断层造影的光阑调节方法及计算机断层造影设备

Also Published As

Publication number Publication date
US20020076000A1 (en) 2002-06-20
US6507642B2 (en) 2003-01-14
CN1202781C (zh) 2005-05-25
KR20020036724A (ko) 2002-05-16
KR100461285B1 (ko) 2004-12-13
EP1205941A3 (en) 2004-06-30
JP3964615B2 (ja) 2007-08-22
CN1352919A (zh) 2002-06-12
EP1205941A2 (en) 2002-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002143144A (ja) コリメータ制御方法および装置並びにx線ct装置
US6650727B2 (en) Radiation tomographic imaging apparatus and method
US6229870B1 (en) Multiple fan beam computed tomography system
US7782999B2 (en) Systems and methods for scanning and data acquisition in computed tomography (CT) applications
US5982846A (en) Methods and apparatus for dose reduction in a computed tomograph
KR20060043244A (ko) X선 ct 시스템 및 x선 장치
JP2001043993A (ja) 管電流調節方法および装置並びにx線ct装置
JPH10305027A (ja) 放射線断層撮影方法および装置
JP3249088B2 (ja) X線照射位置合わせ方法及びx線断層像撮影装置
JP3685551B2 (ja) 差分像撮像方法およびx線ct装置
JP2001174564A (ja) X線検出器およびx線ct装置
JP4700798B2 (ja) X線ct装置
JP3796378B2 (ja) X線ct装置
JP4381099B2 (ja) 放射線断層撮影装置
JP3746148B2 (ja) 放射線照射位置調節方法および放射線照射・検出装置並びに放射線断層撮影装置
JP2009028110A (ja) X線ct装置及びそれに使用するフィルタ板
JP4610795B2 (ja) スライス厚決定方法、スライス厚決定装置、プログラムおよびx線ct装置
JP4648355B2 (ja) 管電流調節方法および装置並びにx線ct装置
JPH11206750A (ja) 放射線照射位置合わせ方法および放射線照射・検出装置並びに放射線断層撮影装置
JP4623858B2 (ja) X線ct装置
JP2004097429A (ja) 信号補正装置およびx線ct装置
JP2001137226A (ja) 画像数設定方法および装置並びに放射線断層撮影装置
JP2000296124A (ja) 放射線断層撮影方法および装置
JP2000060836A (ja) 放射線検出器、放射線検出方法および装置、並びに、放射線断層撮影装置
JP2003061950A (ja) データ獲得方法および装置、プログラム並びにx線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20040811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061018

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees