JPH09238935A - X線ct装置および画像生成方法 - Google Patents

X線ct装置および画像生成方法

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JPH09238935A
JPH09238935A JP8048835A JP4883596A JPH09238935A JP H09238935 A JPH09238935 A JP H09238935A JP 8048835 A JP8048835 A JP 8048835A JP 4883596 A JP4883596 A JP 4883596A JP H09238935 A JPH09238935 A JP H09238935A
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JP
Japan
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data
ray
image
detector array
views
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JP8048835A
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English (en)
Inventor
Makoto Gono
誠 郷野
Tetsuya Horiuchi
哲也 堀内
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段検出器アレイを用いたヘリカルスキャン
によりデータを収集し画像を生成するX線CT装置で、
スライス厚の精度を改善する。 【解決手段】 2段検出器アレイに対して走査対象を一
つの軸に沿って直線移動させると共に走査対象の周りに
2段検出器アレイを回転させながらデータを収集する。
次に、画像を生成するために必要な複数ビューのそれぞ
れと同一ビューのデータまたは対向ビューのデータであ
って、画像生成位置z=0を挟み、当該画像生成位置z
=0に最も近い4つのデータを、各検出器アレイで収集
したデータD1,D2の中から選択し、それら4つのデ
ータに対して非線形の補間演算を施し、画像を生成する
ためのデータを算出する。そして、算出したデータを用
いて画像を再構成する。 【効果】 画質を向上させることが出来ると共に、スラ
イス厚の精度を改善することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線CT(Com
puted Tomography)装置に関し、さらに詳しくは、多
数のX線検出器を一列に配設した検出器アレイ(array)
を2段以上並設した多段検出器アレイを用いたヘリカル
スキャン(helical scan)によりデータを収集し画像を
生成するX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願の出願人は、特願平7−27521
1号において、多数のX線検出器を一列に配設した検出
器アレイをN(≧2)段並設した多段検出器アレイを備
え、その多段検出器アレイに対して走査対象を一つの軸
に沿って相対的に直線移動させると共に走査対象の周り
にX線管を回転させながらデータを収集する(これをヘ
リカルスキャンという)データ収集手段と、前記直線移
動軸上の一つの位置での画像を生成するために必要な複
数ビューのデータを当該画像生成位置の近傍で収集した
データから補間演算により算出するデータ算出手段と、
そのデータ算出手段により算出した前記複数ビューのデ
ータから画像を生成する画像生成手段とを備えたX線C
T装置を提案した。そのX線CT装置では、前記データ
算出手段は、画像を生成するために必要な複数ビューの
それぞれと同一ビューのデータ(または対向ビューのデ
ータ)であって画像生成位置に最も近い2つのデータを
収集したデータ中から選択し、距離に逆比例する線形の
重みを用いた補間演算を施し、画像生成位置における複
数ビューのデータを算出している。
【0003】次に、図面を参照して、上記補間演算につ
いて説明する。図8に、多数のX線検出器を一列に配設
した検出器アレイを2段並設した2段検出器アレイの一
例を示す。この2段検出器アレイ60は、第1段の検出
器アレイ61および第2段の検出器アレイ62を一体化
したものである。第1段の検出器アレイ61は、多数の
チャネルのX線検出器61(i)を円弧状に配列したも
のである。同様に、第2段の検出器アレイ62は、多数
のチャネルのX線検出器62(i)を円弧状に配列した
ものである。ここで、iは、チャネル番号であり、i=
1〜Iである。
【0004】図9は、X線CT装置でスキャンを行う状
況の説明図である。X線管30から放射されたX線は、
コリメータ50により偏平な扇状X線ビームXrにな
り、2段検出器アレイ60の第1段の検出器アレイ61
および第2段の検出器アレイ62に入射する。ここで、
X線管30と2段検出器アレイ60の中心とを結ぶ直線
Lを角度基準軸という。また、X線管30とX線検出器
61(i)とを結ぶ直線が、角度基準軸Lに対してなす
角度をチャネル角度γという。2段検出器アレイ60の
中心のX線検出器61(I/2),62(I/2)では
チャネル角度γ=0である。2段検出器アレイ60の図
上左端のX線検出器61(1),62(1)ではチャネ
ル角度γ=−γmである。2段検出器アレイ60の図上
右端のX線検出器61(I),62(I)ではチャネル
角度γ=+γmである。チャネル番号iとチャネル角度
γは1対1に対応しているので、説明の都合上、以下で
は、X線検出器61(i)をX線検出器61(γ)と表
現する。
【0005】図10は、ビュー角度の説明図である。X
線管30および2段検出器アレイ60が回転した一つの
角度位置において角度基準軸Lが垂直軸となす角度βを
絶対ビュー角度という。また、画像生成位置での絶対ビ
ュー角度β=βoとするとき、θ=β−βoを相対ビュ
ー角度という。チャネル角度γのX線検出器により相対
ビュー角度θで収集したデータをD(γ,θ)で表わ
す。例えば、γ=0ならD(0,θ)であり、γ=−γ
mならD(−γm,θ)であり、γ=+γmならD(+
γm,θ)である。
【0006】図11は、相対ビュー角度θと直線移動軸
z上の位置の説明図である。ヘリカルスキャンにおける
直線移動軸をz軸とし、図11の(b)に示すように、
ある絶対ビュー角度βoにおける検出器アレイ61,6
2の中間位置を画像生成位置とし、これをz=0とす
る。また、各検出器アレイ61,62に入射する扇状X
線ビームXrの厚さをthとし、X線管30および2段
検出器アレイ60の1回転ごとに直線移動する距離をd
とし、p=d/thをヘリカルピッチとするとき、図1
1では、ヘリカルピッチp=2としている。
【0007】図11の(a)に示すように、相対ビュー
角度θ=−πにおいて、第1の検出器アレイ61で得ら
れるデータD1(γ,−π)はz=−th/2のスキャ
ン面のデータであり、第2の検出器アレイ62で得られ
るデータD2(γ,−π)はz=−3th/2のスキャ
ン面のデータである。また、図11の(b)に示すよう
に、相対ビュー角度θ=0において、第1の検出器アレ
イ61で得られるデータD1(γ,0)はz=th/2
のスキャン面のデータであり、第2の検出器アレイ62
で得られるデータD2(γ,0)はz=−th/2のス
キャン面のデータである。また、図11の(c)に示す
ように、相対ビュー角度θ=πにおいて、第1の検出器
アレイ61で得られるデータD1(γ,π)はz=3t
h/2のスキャン面のデータであり、第2の検出器アレ
イ62で得られるデータD2(γ,π)はz=th/2
のスキャン面のデータである。
【0008】図12は、第1の検出器アレイ61で得ら
れるデータD1および第2の検出器アレイ62で得られ
るデータD2を3次元座標系上に表現した図である。図
上、垂直軸は相対ビュー角度θであり、水平軸は直線移
動軸zであり、45゜の軸はチャネル角度γである。図
示の都合上、チャネル角度γを45゜の軸で表している
が、実際には、チャネル角度γの軸は、相対ビュー角度
θおよび直線移動軸zに直交する軸である。従って、デ
ータD1,D2のグラフは、実際のグラフを図上のチャ
ネル角度γの方向に捩って表したものである。データD
1の相対ビュー角度θ=0での直線移動位置z=th/
2であり、データD2の相対ビュー角度θ=0での直線
移動位置z=−th/2である。これは図11の(b)
に相当する。また、画像生成位置z=0でのデータD1
の相対ビュー角度θ=−π/2であり、データD2の相
対ビュー角度θ=π/2である。
【0009】図13は、線形の補間演算の説明図である
(但し、−π/2≦θ≦π/2のとき)。画像生成位置
z=0でのデータD(γ,θ)は、画像生成位置z=0
の最近傍の2つのデータD1(γ,θ)およびD2
(γ,θ)の荷重加算により算出される。すなわち、 D(γ,θ)={b/(a+b)}・D1(γ,θ)+{a/(a+b)}・
D2(γ,θ) である。ここで、aは画像生成位置z=0からデータD
1(γ,θ)の収集位置までの距離であり、bは画像生
成位置z=0からデータD2(γ,θ)の収集位置まで
の距離である。図14は、データD1(γ,θ)または
データD2(γ,θ)の収集位置と前記荷重加算の重み
wの関係図である。重みwは、画像生成位置z=0から
データD1(γ,θ)またはデータD2(γ,θ)の収
集位置までの距離に逆比例して線形に変化している。
【0010】図15は、線形の補間演算の説明図である
(但し、−3π/2≦θ<−π/2、π/2<θ≦3π
/2のとき)。画像生成位置z=0でのデータD(γ,
θ)は、画像生成位置z=0の最近傍の2つのデータD
1(γ,θ−2π)およびD2(γ,θ)の荷重加算に
より算出される。すなわち、 D(γ,θ)={b/(a+b)}・D1(γ,θ-2π)+{a/(a+
b)}・D2(γ,θ) である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、本願の
出願人は、画像を生成するために必要な複数ビューのそ
れぞれと同一ビューのデータ(または対向ビューのデー
タ)であって画像生成位置に最も近い2つのデータを収
集したデータ中から選択し、距離に逆比例する線形の重
みを用いた補間演算を施し、画像生成位置における複数
ビューのデータを算出する技術を提案した。これによれ
ば、1段の検出器アレイを用いたヘリカルスキャンより
もスキャン効率を向上することが出来た。しかし、スラ
イス厚の精度の改善はなされない問題点があった。すな
わち、2つのデータに対して距離に逆比例する線形の重
みを用いた補間演算を施して画像生成位置におけるデー
タを算出するだけでは、1段の検出器アレイの場合と同
じスライス厚の精度しか得られない問題点があった。そ
こで、この発明の目的は、多段検出器アレイを用いたヘ
リカルスキャンによりデータを収集し画像を生成するX
線CT装置であって、スライス厚の精度を改善すること
ができるX線CT装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、複数のX線検出器を一列に配設した検出器アレイ
を2段以上並設した多段検出器アレイに対して走査対象
を前記並設方向に相対的に移動させると共に走査対象の
周りにX線管を回転させながらデータを収集するデータ
収集手段と、前記移動方向上の一つの位置での画像を生
成するために必要な複数ビューのデータを当該画像生成
位置の近傍で収集した前記データから補間演算により算
出するデータ算出手段と、そのデータ算出手段により算
出した前記複数ビューのデータから画像を生成する画像
生成手段とを備えたX線CT装置であって、前記データ
算出手段は、前記画像生成位置の近傍で収集したデータ
中から前記複数ビューのそれぞれと同一ビューのデータ
または対向ビューのデータを選択し、それら選択したデ
ータに対して非線形の補間演算を施すことにより画像を
生成するためのデータを算出することを特徴とするX線
CT装置を提供する。
【0013】上記第1の観点によるX線CT装置では、
補間演算する際、異なる検出器アレイで収集したデータ
であっても、画像生成位置に近いデータを選択して用い
る。このため、同一検出器アレイで収集したデータに限
ってその中から画像生成位置に最も近い複数のデータを
選択して用いる場合よりも、画像生成位置に近いデータ
を利用できることとなり、画質を向上させることが出来
る。さらに、選択したデータに対して距離に逆比例する
線形の重みを用いた補間演算を施すのではなく、選択し
たデータに対して非線形の重みを用いた補間演算を施す
ため、その重みを適切に選ぶことにより、スライス厚の
精度を改善することができる。
【0014】第2の観点では、本発明は、上記構成のX
線CT装置において、前記データ算出手段は、前記複数
ビューのそれぞれと同一ビューのデータまたは対向ビュ
ーのデータを選択する際、前記画像生成位置に最も近い
3以上のデータ選択することを特徴とするX線CT装置
を提供する。上記第2の観点によるX線CT装置では、
補間演算する際、異なる検出器アレイで収集したデータ
であっても、画像生成位置に最も近い3以上のデータを
選択して用いる。このため、同一検出器アレイで収集し
たデータに限ってその中から画像生成位置に最も近い複
数のデータを選択して用いる場合よりも、画像生成位置
に近いデータを利用できることとなり、画質を向上させ
ることが出来る。さらに、2つのデータに対して距離に
逆比例する線形の重みを用いた補間演算を施すのではな
く、3以上のデータに対して非線形の重みを用いた補間
演算を施すため、その重みを適切に選ぶことにより、ス
ライス厚の精度を改善することができる。
【0015】上記第1の観点および第2の観点によるX
線CT装置において、非線形の重みを用いた補間演算
は、一つの検出器アレイに対応する実際のスライス厚よ
りも実質的なスライス厚を狭くする補間演算または一つ
の検出器アレイに対応する実際のスライス厚よりも実質
的なスライス厚を広くする補間演算の少なくとも一方と
するのが好ましい。
【0016】第3の観点では、この発明は、上記構成の
X線CT装置において、実質的なスライス厚を異ならし
める少なくとも2種類の非線形の補間演算を選択して実
行可能であることを特徴とするX線CT装置を提供す
る。少なくとも2種類の非線形の重みの関数を用意して
おき(図4,図5参照)、いずれかを選択できるように
すれば、実質的なスライス厚を変更することが出来る。
一つの検出器アレイに対応する実際のスライス厚よりも
実質的なスライス厚を狭くするか,広くするかを操作者
が指定できるように、補間演算種類指定手段(図7のR
1)をさらに具備するのが好ましい。
【0017】第4の観点では、この発明は、走査対象の
周りをX線管が螺旋状に回転移動するのと等価なように
走査対象とX線管とを相対的に回転移動させながらデー
タを収集し、画像生成位置の近傍で収集したデータ中か
ら画像を生成するために必要な複数ビューのそれぞれと
同一ビューのデータまたは対向ビューのデータを選択
し、それら選択したデータに対して非線形の補間演算を
施して画像を生成するために必要な複数ビューのデータ
を算出し、それら算出したデータにより画像を生成する
ことを特徴とする画像生成方法を提供する。上記第4の
観点による画像生成方法では、補間演算する際、選択し
たデータに対して距離に逆比例する線形の重みを用いた
補間演算を施すのではなく、選択したデータに対して非
線形の重みを用いた補間演算を施すため、その重みを適
切に選ぶことにより、スライス厚の精度を改善すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図に示すこの発明の実施形
態に基づいてこの発明をさらに詳しく説明する。なお、
これによりこの発明が限定されるものではない。
【0019】−第1の実施形態− 図1は、この発明の第1の実施形態にかかるX線CT装
置100のブロック図である。このX線CT装置100
は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガ
ントリ20とを具備している。前記操作コンソール1
は、操作者の指示や情報などを受け付ける入力装置2
と、ヘリカルスキャン処理や画像再構成処理などを実行
する中央処理装置3と、制御信号などを撮影テーブル1
0や走査ガントリ20へ出力する制御インタフェース4
と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデー
タ収集バッファ5と、画像などを表示するCRT6と、
各種のデータやプログラムを記憶する記憶装置7とを具
備している。前記撮影テーブル10は、被検体を乗せて
体軸方向に移動させる。前記走査ガントリ20は、X線
管30と、コリメータ50と、2段検出器アレイ60
と、X線照射のタイミングや強度を調整するX線コント
ローラ21と、前記コリメータ50のX線透過スリット
の幅や位置を調整するコリメータコントローラ22と、
データ収集部23と、被検体の体軸の回りにX線管30
や2段検出器アレイ60などを回転させる回転コントロ
ーラ24とを具備している。
【0020】図2は、対向ビューのデータの説明図であ
る。図2の(a)に示すデータD(−γm,θ)に着目
するとき、これに最も近い対向ビューのデータは、図2
の(b)に示す直線移動方向前側のデータD(+γm,
θ’)および図2の(c)に示す直線移動方向手後側の
データD(+γm,θ”)である。一般に、データD
(γ,θ)の対向ビューのデータは、D(−γ,θ−π
−2γ)およびD(−γ,θ+π−2γ)である。
【0021】図3は、非線形の補間演算の説明図である
(但し、−π/2≦θ≦π/2のとき)。画像生成位置
z=0でのデータD(γ,θ)は、画像生成位置z=0
の最近傍の4つのデータD1(γ,θ),D2(γ,
θ),D1(−γ,θ−π−2γ)およびD2(−γ,
θ+π−2γ)に対して、非線形の重み関数W(z)を
用いた荷重加算により算出される。ここで、データD1
(γ,θ)およびD2(γ,θ)は、データD(γ,
θ)と同一ビューのデータである。また、データD1
(−γ,θ−π−2γ)およびD2(−γ,θ+π−2
γ)は、データD(γ,θ)の対向ビューのデータであ
る。4つのデータD1(γ,θ),D2(γ,θ),D
1(−γ,θ−π−2γ)およびD2(−γ,θ+π−
2γ)のz座標をZa,Zb,ZcおよびZdとすると
き、 D(γ,θ)=W(Za)・D1(γ,θ)+W(Zb)・D2(γ,θ)+
W(Zc)・D1(-γ,θ-π-2γ)+W(Zd)・D2(-γ,θ+π
-2γ) である。
【0022】図4に、非線形の重み関数W(z)の一例
を示す。この重み関数Wsは、実質的に狭いスライス幅
を与える。従って、この重み関数Wsは、扇状X線ビー
ムXrの厚さthに比べてどれだけ実質的にスライス幅
を狭くしたいかによって決める。
【0023】図5に、非線形の重み関数W(z)の他例
を示す。この重み関数Wbは、実質的に広いスライス幅
を与える。従って、この重み関数Wbは、扇状X線ビー
ムXrの厚さthに比べてどれだけ実質的にスライス幅
を広くしたいかによって決める。
【0024】図6は、ヘリカルスキャン処理のフローチ
ャートである。ステップS1では、各検出器アレイ6
1,62に入射する扇状X線ビームXrの厚さth,1
回転ごとに直線移動する距離dおよびヘリカルピッチp
の3つのパラメータのうちのいずれか2つを操作者に設
定させる。2つのパラメータが設定されると、他の1つ
はp=d/thにより算出する。ステップS2では、t
h,d,p以外のスキャンパラメータ(例えばスキャン
開始位置やスキャン終了位置など)を操作者に設定させ
る。ステップS3〜S6では、設定されたパラメータに
従って、撮影テーブル10をz軸に沿って直線移動させ
ると共にX線管30および2段検出器アレイ60を回転
させながら、スキャン開始位置からスキャン終了位置ま
でデータを収集する。
【0025】図7は、画像再構成処理のフローチャート
である。ステップR1では、非線形の重み関数W(z)
を選択する。例えば図4に示す非線形の重み関数Ws
(z)および図5に示す非線形の重み関数Wb(z)が
あるとき、実質的なスライス幅を狭くしたい場合は図4
に示す非線形の重み関数Ws(z)を選択し、実質的な
スライス幅を広くしたい場合は図5に示す非線形の重み
関数Wb(z)を選択する。ステップR2では、収集し
たデータD1,D2と非線形の重み関数W(z)とを用
いて、画像の生成に必要な複数ビューのデータDを算出
する。ここで、非線形の重み関数W(z)は、計算式の
形式で実現してもよいし、LUT(Look Up Table)
の形式で実現してもよい。ステップR3では、公知の画
像再構成演算により画像を生成する。
【0026】以上のX線CT装置100によれば、2段
検出器アレイ60を用いたヘリカルスキャンによりデー
タを収集し、画像を好適に生成することが出来る。そし
て、スキャン効率を向上できると共にスライス厚の精度
を改善することが出来る。さらに、種類の異なる非線形
の重みの関数W(z)のいずれかを選択することによ
り、実質的なスライス厚を狭くしたり,広くしたりする
ことが出来る。なお、実質的なスライス厚を広くするこ
とは、いわゆる addition に相当するが、この発明の方
が addition よりも短い処理時間で済む利点がある。
【0027】−他の実施形態− この発明は、上記と同様に、ヘリカルピッチp=2以外
の場合や,検出器アレイの段数Nが3以上の場合にも適
用することが出来る。また、3点または5点以上のデー
タを用いてもよい。
【0028】
【発明の効果】この発明のX線CT装置によれば、画像
生成位置に最も近い3以上のデータを用いた非線形の補
間演算により、画像を生成するために必要な複数ビュー
のデータを算出するため、画質を向上させることが出来
ると共に、スライス厚の精度を改善することが出来る。
また、非線形の補間演算の重み関数を選択することによ
り、実質的なスライス厚を狭くしたり,広くしたりする
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかるX線CT装置のブロッ
ク図である。
【図2】対向ビューの説明図である。
【図3】4つのデータを用いた非線形の補間演算の説明
図である。
【図4】非線形の重み関数の一例の説明図である。
【図5】非線形の重み関数の他例の説明図である。
【図6】ヘリカルスキャン処理のフローチャートであ
る。
【図7】画像再構成処理のフローチャートである。
【図8】X線CT装置の2段検出器アレイの模式図であ
る。
【図9】2段検出器アレイのX線CT装置でスキャンを
行う状況の説明図である。
【図10】絶対ビュー角度と相対ビュー角度の説明図で
ある。
【図11】相対ビュー角度と直線移動軸上の位置の説明
図である。
【図12】第1の検出器アレイで得られるデータD1お
よび第2の検出器アレイで得られるデータD2をzθγ
座標系上に表現した説明図である。
【図13】線形の補間演算の説明図である(但し、−π
/2≦θ≦π/2のとき)。
【図14】線形の重み関数の説明図である。
【図15】線形の補間演算の説明図である(但し、−3
π/2≦θ<−π/2、π/2<θ≦3π/2のと
き)。
【符号の説明】
100 X線CT装置 3 中央処理装置 20 走査ガントリ 30 X線管 60 2段検出器アレイ 61 第1の検出器アレ
イ 62 第2の検出器アレ
イ Xr 扇状X線ビーム th 扇状X線ビームの
厚さ d 1回転ごとの直線
移動距離 p ヘリカルピッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のX線検出器を一列に配設した検出
    器アレイを2段以上並設した多段検出器アレイに対して
    走査対象を前記並設方向に相対的に移動させると共に走
    査対象の周りにX線管を回転させながらデータを収集す
    るデータ収集手段と、前記移動方向上の一つの位置での
    画像を生成するために必要な複数ビューのデータを当該
    画像生成位置の近傍で収集した前記データから補間演算
    により算出するデータ算出手段と、そのデータ算出手段
    により算出した前記複数ビューのデータから画像を生成
    する画像生成手段とを備えたX線CT装置であって、前
    記データ算出手段は、前記画像生成位置の近傍で収集し
    たデータ中から前記複数ビューのそれぞれと同一ビュー
    のデータまたは対向ビューのデータを選択し、それら選
    択したデータに対して非線形の補間演算を施すことによ
    り画像を生成するためのデータを算出することを特徴と
    するX線CT装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線CT装置におい
    て、前記データ算出手段は、前記複数ビューのそれぞれ
    と同一ビューのデータまたは対向ビューのデータを選択
    する際、前記画像生成位置に最も近い3以上のデータ選
    択することを特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のX線C
    T装置において、実質的なスライス厚を異ならしめる少
    なくとも2種類の非線形の補間演算を選択して実行可能
    であることを特徴とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】 走査対象の周りをX線管が螺旋状に回転
    移動するのと等価なように走査対象とX線管とを相対的
    に回転移動させながらデータを収集し、画像生成位置の
    近傍で収集したデータ中から画像を生成するために必要
    な複数ビューのそれぞれと同一ビューのデータまたは対
    向ビューのデータを選択し、それら選択したデータに対
    して非線形の補間演算を施して画像を生成するために必
    要な複数ビューのデータを算出し、それら算出したデー
    タにより画像を生成することを特徴とする画像生成方
    法。
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