JP2002137559A - 平版印刷版原版、その製造方法及び平版印刷版の作製方法 - Google Patents

平版印刷版原版、その製造方法及び平版印刷版の作製方法

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JP2002137559A
JP2002137559A JP2000332533A JP2000332533A JP2002137559A JP 2002137559 A JP2002137559 A JP 2002137559A JP 2000332533 A JP2000332533 A JP 2000332533A JP 2000332533 A JP2000332533 A JP 2000332533A JP 2002137559 A JP2002137559 A JP 2002137559A
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printing plate
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Saburo Hiraoka
三郎 平岡
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、耐刷性、現像性及びスクラ
ッチ耐性(耐傷性)に優れ、かつ画像欠陥の少ない平版
印刷版原版、その製造方法及び平版印刷版の作製方法を
提供するにある。 【解決手段】 基材上に熱溶融性粒子を含有する画像形
成層を有する平版印刷版原版において、該画像形成層が
平均短軸長/平均長軸長の比が0.1〜0.3の針状フ
ィラーを含有することを特徴とする平版印刷版原版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版原版、
その製造方法及び平版印刷版の作製方法に関し、更に詳
しくは、耐刷性、耐傷性、現像性が向上し、かつ画像欠
陥の少ない平版印刷版原版、その製造方法及び平版印刷
版の作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、平版印刷版の作製工程では、コン
ピューター等の普及に伴い、フィルム原稿を介さず、画
像データに基づいて平版印刷版原版に直接露光する、い
わゆるコンピューターツープレート技術(CTP)が普
及しつつある。これによりフィルム作製が不要となり、
コストの削減、ワークフローの簡略化が可能となった。
当初、CTP用の平版印刷版原版の技術としては、銀塩
拡散系材料、光重合系材料等が主流であったが、これら
の材料は、画像形成の為にアルカリ現像処理を必要とす
るものであった。CTPの普及と同期して印刷環境にお
いてもオフィス化が進み、また環境適性の面からもアル
カリ現像液を必要としない、更には全く現像処理工程を
必要としない平版印刷版原版の開発が望まれるようにな
ってきた。
【0003】上記要望に対して、現像処理を必要としな
い平版印刷版原版の技術は、例えば特開平9−1318
50号、特開平9−127683号に開示されている。
これら技術は、親水性支持体上に、熱溶融性物質の粒子
(熱溶融性粒子ともいう)を含有し、水で現像可能な画
像形成層を有する平版印刷版原版を、レーザー光源で画
像露光し、現像処理を施すことなく印刷機の版胴に取り
付け、インク、湿し水を用いて印刷機上で現像処理をす
ることにより、特別に自動現像機等を必要としないた
め、作業者にとっては現像処理の煩雑さを感じさせない
印刷技術である。しかしながら、これら平版印刷版原版
は、実用上の露光範囲で画像形成を行う為には、熱溶融
性粒子の溶融特性を良好に、すなわちより溶融しやすく
する必要がある。熱溶融性粒子の溶融特性を高めた場
合、外圧や引っ掻き(スクラッチ傷)などによっても、
用いた熱溶融性粒子の融着が生じ、その結果、圧力の加
わった部分が印刷時の汚れとなってしまう、いわゆるカ
ブリの問題が生じ、その結果現像性の低下を招くため、
早急な解決が求められている。
【0004】一方、画像特性およびカブリの両立の技術
として、特許第3034476号には、圧縮可能な多孔
質層を有する平版印刷版原版が開示されている。この技
術によれば、多孔質層の圧力緩和及び圧力による画像層
の破壊を防ぐことが可能となる。しかし、一旦圧力を受
けた部分は凹状となり、画像部においては着肉不良を生
じることがあり、印刷適性の面で好ましくない。また、
ウレタンフォームなど特殊な素材技術を用いるため、製
造コストが高いという欠点も有している。
【0005】また、特開平10−329442号には、
支持体と画像形成層の間にpHが5以上の水溶液で除去
可能なバリア層を有する平版印刷版原版が開示されてい
る。これによれば、カブリ部分の熱溶融物質はバリア層
ごと除去されるが、画像部においても徐々にバリア層の
溶解が生じ、その結果、耐刷性が劣化してしまうという
問題点があり、耐刷性と耐傷性(カブリ耐性)が両立で
きる技術の開発が切望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
鑑みなされたものであり、その目的は、耐刷性、現像性
及びスクラッチ耐性(耐傷性)に優れ、かつ画像欠陥の
少ない平版印刷版原版、その製造方法及び平版印刷版の
作製方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0008】1.基材上に熱溶融性粒子を含有する画像
形成層を有する平版印刷版原版において、該画像形成層
が平均短軸長/平均長軸長の比が0.1〜0.3の針状
フィラーを含有することを特徴とする平版印刷版原版。
【0009】2.前記針状フィラーの平均短軸長が熱溶
融性粒子の平均粒径の1/2以下であり、かつ平均長軸
長が熱溶融性粒子の平均粒径以上であることを特徴とす
る前記1項に記載の平版印刷版原版。
【0010】3.画像形成層に含有される針状フィラー
が、基材に対し並行に配向していることを特徴とする前
記1または2項に記載の平版印刷版原版。
【0011】4.前記3項に記載の平版印刷版原版の製
造方法であって、前記画像形成層の乾燥膜厚が、前記針
状フィラーの平均長軸長より小さくなるように塗布する
ことを特徴とする平版印刷版原版の製造方法。
【0012】5.前記3項に記載の平版印刷版原版の製
造方法であって、前記針状フィラーが磁性体であり、画
像形成層を塗設した後、湿潤状態で磁場を印加すること
を特徴とする平版印刷版原版の製造方法。
【0013】6.基材上に熱溶融性粒子を含有する画像
形成層を有する平版印刷版原版において、該画像形成層
がその膜厚より大きな平均粒径を有する球状マット剤粒
子を含有することを特徴とする平版印刷版原版。
【0014】7.前記球状マット剤粒子が、融点150
℃〜180℃、硬度2以下のワックス粒子であることを
特徴とする前記6項に記載の平版印刷版原版。
【0015】8.前記1〜3、6及び7項のいずれか1
項に記載の平版印刷版原版を、レーザー光源またはサー
マルヘッドで描画した後、印刷機の版胴上で、描画後の
原版の描画されていない部分を、印刷用インク及び湿し
水を用いて除去することにより現像を行うことを特徴と
する平版印刷版の作製方法。
【0016】本発明者は、耐刷力と耐傷性との両立とい
う課題を解決する為に、従来開示されている種々の技術
とは異なる視点から鋭意検討を行った結果、1つとして
熱溶融性粒子を含有する画像形成層に、平均短軸長/平
均長軸長の比が0.1〜0.3の範囲にある針状フィラ
ーを含有すること、2つとして熱溶融性粒子を含有する
画像形成層に、画像形成層の膜厚より大きい平均粒径を
有する球状のマット剤を含有することにより上記課題が
解決できることを見出し、本発明に至った次第である。
【0017】以下、本発明の詳細について説明する。 〔針状フィラー〕請求項1に係る発明では、熱溶融性粒
子を含有する画像形成層に平均短軸長/平均長軸長の比
が0.1〜0.3の針状フィラーを含有することが特徴
であり、また、請求項2に係る発明では、針状フィラー
の平均短軸長が熱溶融性粒子の平均粒径の1/2以下で
あり、かつ平均長軸長が熱溶融性粒子の平均粒径以上で
あることが特徴である。
【0018】本発明に係る針状フィラーは、有機または
無機の化合物であり、一般に水に不溶性の有機または無
機化合物の微粒子であり、例えば、米国特許第1,93
9,213号、同第2,701,245号、同第2,3
22,037号、同第3,262,782号、同第3,
539,344号、同第3,767,448号等の各明
細書に記載の有機化合物、米国特許第1,260,77
2号、同第2,192,241号、同第3,257,2
06号、同第3,370,951号、同第3,523,
022号、同第3,769,020号等の各明細書に記
載の無機化合物など当業界で良く知られたものを、特に
制限無く用いることができる。具体的な有機化合物とし
ては、例えば、水分散性ビニル重合体の例としてポリメ
チルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリア
クリロニトリル、アクリロニトリル−α−メチルスチレ
ン共重合体、ポリスチレン、スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体、ポリビニルアセテート、ポリエチレンカー
ボネート、ポリテトラフルオロエチレンなど、結晶性セ
ルロース粒子、例えば、メチルセルロース、セルロース
アセテート、セルロースアセテートプロピオネートな
ど、澱粉誘導体の例として、カルボキシ澱粉、カルボキ
シニトロフェニル澱粉、尿素−ホルムアルデヒド−澱粉
反応物など、公知の硬化剤で硬化したゼラチンおよびコ
アセルベート硬化して微少カプセル中空粒体とした硬化
ゼラチンなどを用いることができる。また、無機化合物
としては、例えば、二酸化珪素、二酸化チタン、二酸化
マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸
カルシウム、公知の方法で減感した塩化銀、同じく臭化
銀、ガラス、珪藻土などを好ましく用いることができ
る。
【0019】また、強磁性材料を有する物質も利用で
き、例えば、α−Fe23、γ−Fe 23、Fe34
γ−Fe23(Co)、Fe34(Co)、Fe−Co
−Ni、CoCO3、MnCO3、FeF3、CrF3、C
rO2等を挙げることができる。
【0020】上記の有機または無機化合物は、必要に応
じて異なる種類の物質を混合して用いることができる。
尚、本発明に係る針状フィラーの平均短軸長あるいは平
均長軸長とは、電子顕微鏡を用い100個針状フィラー
の短軸長及び長軸長を測定し、その平均値を平均短軸長
あるいは平均長軸長という。
【0021】本発明においては、平均短軸長/平均長軸
長の比が0.1〜0.3であり、更に平均短軸長が画像
形成層に利用される熱溶融性粒子の平均粒径の1/2以
下、平均長軸長が熱溶融性粒子の平均粒径以上であるこ
とが特徴であり、この条件とすることにより、耐刷力を
劣化させることなく耐傷性を向上させることができ好ま
しい。この条件を外れると、耐傷性は向上するが耐刷力
が劣化する、あるいは耐傷性が改善されないなど、実用
的な平版印刷版原版が得られない。
【0022】〔球状のマット剤粒子〕請求項6に係る発
明では、画像形成層にその膜厚より大きい平均粒径を有
する球状のマット剤粒子を含有させることが特徴であ
る。画像形成層に球状マット剤粒子を添加することによ
り、平版印刷版原版の表面の摩擦性が軽減され、耐傷性
が向上する。球状のマット剤粒子としては、特に制限は
なく、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無
機物としては、スイス特許第330,158号等に記載
のシリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載の
ガラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載の
アルカリ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩、等
をマット剤として用いることができる。有機物として
は、米国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、
ベルギー特許第625,451号や英国特許第981,
198号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−36
43号等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第
330,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメ
タアクリレート、米国特許第3,079,257号等に
記載のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,
169号等に記載されたポリカーボネート、あるいはワ
ックス等の有機マット剤を用いることができる。
【0023】請求項7に係る発明では、球状のマット剤
粒子が、融点が150℃〜180℃で、かつ硬度2以下
のワックス粒子であることが特徴であり、好ましくは、
硬度が0.8〜2.0である。これにより耐傷性の向上
と共に耐刷性の劣化、および画像部のスヌケの欠陥が防
止できる。本発明で用いることのできるワックス粒子と
しては、特に制限はないが、例えば、炭素数16以上の
流動パラフィン、マイクロクリスタリン、ワックス、天
然パラフィン、合成パラフィン、ポリオレフィンワック
スおよびこれらの部分酸化物、あるいはフッ化物、塩化
物、牛脂や魚油などの動物油、椰子油、大豆油、菜種
油、米ぬかワックスなどの植物油から分離精製したC1
6以上の高級脂肪族アルコールや高級脂肪酸、高級脂肪
酸のアマイド、ビスアマイド、ステアリン酸バリウム、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸亜鉛・ステアリン酸バリウム複合体、ステアリン
酸亜鉛・ステアリン酸カルシウム複合体、1価アルコー
ルの高級脂肪酸エステル、多価アルコールの高級脂肪酸
(部分)エステル、モンタンワックスタイプの非常に長
鎖のエステルまたはその部分加水分解物等が挙げられ
る。
【0024】以下、本発明の平版印刷版原版に係る上述
した以外の構成因子、その製造方法及び平版印刷版の作
製方法について詳細に説明する。
【0025】〔画像形成層〕本発明の画像形成層は、熱
溶融性粒子を主成分とし、融点が70℃〜180℃であ
る熱溶融性物質もしくは熱可塑性樹脂よりなる。これら
は、熱溶融性物質もしくは熱可塑性樹脂の水分散体から
与えられることもできる。
【0026】熱溶融性物質としては、上記の特性を有し
ている範囲で公知のものが利用でき、ワックス類では、
例えば、カルナバワックス、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、
ホホバ油、ラノリン、オゾケライト、パラフィンワック
ス、モンタンワックス類、キャンデリラワックス、セレ
シンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ライス
ワックスなどの天然ワックス、ポリエチレンワックス、
FTワックス、モンタンワックス誘導体、パラフィンワ
ックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体、
高級脂肪酸等が、アクリル系樹脂では、例えば、メタク
リル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、スチレンなどの一
種もしくは2種以上を共重合したものが、合成ゴム類で
は、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリク
ロロプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル
酸エステル−ブタジエン共重合体、メタアクリル酸エス
テル−ブタジエン共重合体、イソブチレン−イソプレン
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル−イソプレン共重合体、スチレン−イソ
プレン共重合体等が挙げられる。またその他に、アイオ
ノマー樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、シ
リコーン樹脂等が利用できる。
【0027】本発明において、熱溶融性物質は、140
℃における溶融粘度が20cps以下であることが好ま
しい。これより高いと、露光時に溶融した熱溶融性粒子
が親水性支持体に十分に浸透せず、目的の耐刷性が得ら
れない。また、針入度はできるだけ低いことが好まし
く、1以下であることが好ましい。針入度が1より高い
と、圧力に対する強度が不足し、十分な耐刷性が得られ
なかったり、爪などで平版の表面をこすってしまった部
分が汚れてしまうことがある。これら物性を満たす熱溶
融性物質としては、カルナバワックス、キャンデリラワ
ックス、FTワックスなどを挙げることができる。
【0028】本発明の画像形成層には、現像性確保、保
存時の粒子の融着防止を目的として水溶性樹脂を含有す
ることができる。利用可能な水溶性樹脂としては、公知
のものが利用でき、水溶性(コ)ポリマー(例えば、合
成ホモポリマーもしくは合成コポリマー、例えば、ポリ
ビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メ
タ)アクリルアミド、ポリヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ポリビニルメチルエーテル)、又は天然結
合剤(例えば、ゼラチン、二糖類、オリゴ糖類)、多糖
類(例えば、デキストラン、プルラン、セルロース、ア
ラビアゴム、アルギニン酸、ポリエチレングリコール、
ポリエチレンオキサイド)などを用いることができる。
【0029】本発明における水溶性樹脂の含有量は、印
刷機上現像性を早めるため、また印刷機の汚染を防止す
るために、画像形成層の皮膜形成を確保できる範囲で少
ない方が好ましく、画像形成層の構成成分の40質量%
以下であることが好ましい。
【0030】本発明の画像形成層は、ディッピング塗
布、エアードクター塗布、カーテン塗布、ホッパー塗布
等公知の方法で塗布することができる。画像形成層の膜
厚は0.3μm〜1.5μmであることが好ましく、更
に好ましくは0.5μm〜0.7μmであることが好ま
しい。この範囲を外れると耐刷性の劣化が著しくなり、
好ましくない。
【0031】本発明においては、針状フィラーを基材に
平行に配向させることが好ましく、前述の膜厚の範囲内
で針状フィラーの平均長軸長より小さくするように膜厚
を設定する、もしくは膜厚より大きい平均長軸長をを有
する針状フィラーを選択することが好ましい。本発明に
おいて、針状フィラーを基材に対し平行に配向させる他
の方法としては、針状フィラーとして強磁性を有するフ
ィラーを用いて、磁石を使って配向させる方法が挙げら
れる。具体的には、画像形成層の塗布後、塗膜が湿潤状
態において10cm以上の間隔で配置された磁石の側で
基材を通過させることにより達成することができる。
【0032】〔基材〕本発明で用いることのできる基材
としては、良好な印刷適性を得る為には、画像形成層の
積層面側が高親水性であることが好ましい。
【0033】本発明に利用できる高親水性の表面を有す
る基材としては、電気化学的または機械的に研磨され、
陽極酸化されたアルミニウム板が挙げられる。更に具体
的には、表面を砂目立て、陽極酸化処理、封孔処理を施
したアルミニウム板が挙げられる。アルミニウム板を砂
目立て処理する方法としては、例えば、機械的方法、電
解によりエッチングする方法が挙げられる。機械的方法
としては、例えば、ボール研磨法、ブラシ研磨法、液体
ホーニングによる研磨法、バフ研磨法が挙げられる。ア
ルミニウム材の組成等に応じて上述の各種方法を単独も
しくは組合せて用いることができる。好ましいのは、電
解エッチングによる方法である。電解エッチングは、燐
酸、硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸を単独ないし2種以上
混合した浴で行われる。砂目立て処理を行った後、必要
に応じて、アルカリ或いは酸の水溶液によってデスマッ
ト処理を行い、中和して水洗する。
【0034】陽極酸化処理は、電解液として硫酸、クロ
ム酸、シュウ酸、燐酸、マロン酸等を1種又は2種以上
含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解して
行われる。形成された陽極酸化被覆量は、1〜50mg
/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/d
2である。
【0035】封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例と
して挙げられる。この他に、アルミニウム板支持体に対
して、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金
属塩の水溶液による下引き処理を施すこともできる。
【0036】本発明に利用できる高親水性の表面を有す
る基材の別の形態としては、公知の柔軟性支持体上に、
親水性樹脂または自己増膜可能なコロイダルシリカなど
高親水性の粒子よりなる相を、必要に応じて架橋するこ
とで親水性層を形成したものが挙げられる。上記の親水
性層に利用できる親水性樹脂としては、従来公知の物を
特に制限無く使用することができ、水酸基、カルボキシ
ル基、(2又は3級)アミンを有する基、アミノ基、ア
ミド基、カルバモイル基、スルホン酸基、スルホンアミ
ド基、ホスホン酸基、メルカプト基、アルキルエーテル
基のような親水性基を有する化合物が挙げられる。例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリサッカライド、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、
膠、カゼイン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チル澱粉、サクローズオクタアセテート、アルギン酸ア
ンモニウム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアミ
ン、ポリアリルアミン、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
アクリル酸、ポリアミド、ポリアクリルアミド、無水マ
レイン酸共重合体、ポリウレタン、ポリエステル等が挙
げられる。これらの化合物を単独又は2種以上混合した
ものを主成分として用いることができる。親水性結着剤
を架橋する為の架橋剤としてはホルムアルデヒド、グリ
オキサル、ポリイソシアナート、加水分解テトラ−アル
キルオルトシリケートなどが利用できる。また、無機微
粒子としては、例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、
水ガラス、アルミナあるいはアルミナ水和物(アルミナ
ゾル、コロイダルアルミナ、ポリ水酸化アルミニウム、
カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、疑ベー
マイト等)、表面処理カチオン性コロイダルシリカ、ジ
ルコン、水酸化ジルコン、弗化ジルコン、珪酸アルミニ
ウム、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、
酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化すず、酸化
マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ニオブ、酸化セリ
ウム等が挙げられる。これらのうち、特に平均粒径2〜
50nmのコロイダルシリカが、自己造膜性を有し好ま
しい。具体的なコロイダルシリカとしては、例えば、カ
タロイドSシリーズ(触媒化学社製)、ファンカタロイ
ドF−120、USBB−120等(触媒化学社製)、
ルドックスシリーズ(DuPont社製)、スノーテッ
クスシリーズ(日産化学工業株式会社製)等を挙げるこ
とができる。
【0037】親水性表面を有する無機微粒子と親水性結
着剤との比率は、50:50〜90:10質量%である
ことが好ましい。この範囲を外れると、親水性が低下
し、良好な印刷適性が得られない。また、親水性層の膜
厚は1.0〜5.0μmであることが、塗膜強度の確保
及び適性な保水性が得られる点で好ましい。
【0038】前述の柔軟性支持体としては、公知のプラ
スチックフィルム、例えば、飽和ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、
酢酸セルロースフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、また紙支持体も利用できる。こ
れら柔軟性支持体には親水性層の接着を向上させるため
の下引き層が設けられていても良い。
【0039】〔光熱変換剤〕本発明の画像形成層もしく
は前述の親水性層はレーザー露光により画像形成を行な
う場合に、光を熱に変換する物質(光熱変換剤)を含有
していても良い。光熱変換剤は、効率良く光を吸収し熱
に変換する材料が好ましく、使用する光源によって異な
るが、例えば、近赤外光を放出する半導体レーザーを光
源として使用する場合、近赤外に吸収帯を有する近赤外
光吸収剤が好ましく、例えば、利用可能な光熱変換剤と
してはカーボンブラック、チタンブラックなどの金属酸
化物、シアニン系色素、ポリメチン系色素、アズレニウ
ム系色素、スクワリウム系色素、チオピリリウム系色
素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素等の有
機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の
有機金属錯体などが好適に用いられる。具体的には、特
開昭63−139191号、同64−33547号、特
開平1−160683号、同1−280750号、同1
−293342号、同2−2074号、同3−2659
3号、同3−30991号、同3−34891号、同3
−36093号、同3−36094号、同3−3609
5号、同3−42281号、同3−97589号、同3
−103476号等に記載の化合物が挙げられる。これ
らは1種または2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
【0040】〔平版印刷版の作製方法〕本発明の平版印
刷版原版の露光は、サーマルヘッド、あるいは光熱変換
剤を含有している場合には、レーザー光源を用いて行な
うことができる。レーザー光源としては、発光波長が3
00〜1500nmの範囲にあるものが利用でき、例え
ば、Arイオン、Krイオン、He−Ne、He−C
d、ルビー、ガラス、チタンサファイヤ、色素、窒素、
金属蒸気、エキシマ、半導体、YAGなど、各種レーザ
ーが利用できる。
【0041】露光された平版印刷版原版は、淡水(アル
カリでない)を用いてスポンジで擦るか、自動現像機で
現像処理することにより平版印刷版を作製することがで
きる。また、他の方法としては、露光した後、現像処理
を施すことなく印刷機の版胴に取り付け、湿し水および
印刷インキ供給下で版胴を数回転した後、印刷を行なう
ことで、従来と変わらぬ印刷物が得られる。
【0042】更には、近年開発された印刷機上に露光装
置を具備したダイレクトイメージング印刷機で露光し、
そのまま印刷する方法を用いることもできる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0044】実施例1 (平版印刷版原版の作製) 〔下引き層の塗設〕厚さ200μmのアルミニウム支持
体に、下記組成よりなる下引き層塗布液を乾燥膜厚4.
0μmとなるように塗布し、70℃で3分間の熱処理を
行なった。
【0045】 《下引き層塗布液》 バイロン200(線状ポリエステル樹脂:東洋紡製) 9.0質量部 コロネートL(イソシアネート硬化剤:日本ポリウレタン製) 1.2質量部 メチルエチルケトン 89.8質量部 〔中間層1の塗設〕上記作製した下引き層上に、下記組
成よりなる中間層塗布液1をワイヤーバー#10を用い
て、乾燥膜厚として3.5μmとなるよう塗布し、60
℃3分の乾燥を行ない、中間層1を塗設した。
【0046】 〈中間層塗布液1〉 スノーテックスS(コロイダルシリカ 固形分30%:日産化学工業製) 18.54質量部 スノーテックスPSM(コロイダルシリカ 固形分20%:日産化学工業製) 41.73質量部 カルボキシメチルセルロースナトリウムの3%水溶液 13.33質量部 AMT08(アルミノシリケート粒子 平均粒径0.8μm:水澤化学工業製 )の40%水分散体 12.00質量部 ヒタゾルGF66B(グラファイト分散液 固形分10%:日立粉末冶金製) 8.73質量部 FZ2161(シリコン系界面活性剤:日本ユニカー製)の15%水分散体 0.13質量部 純水 5.54質量部 〔画像形成層の塗設〕上記作製した中間層上に、下記組
成よりなる画像形成層塗布液1〜9を、各々ワイヤーバ
ー#4を用いて、乾燥膜厚として0.5μmとなるよう
塗布した後、55℃で3分間乾燥して、平版印刷版原版
試料1〜9を作製した。なお、画像形成層塗布液4につ
いては、塗布終了後、湿潤状態で10cm間隔に置いた
表面磁束密度5000ガウスの永久磁石で上を、10c
m/秒の速さで通過させた後、55℃3分の乾燥を行な
った。また、各試料について、塗設された画像形成層を
テープを用いて剥離し、その近傍との厚みの差より、画
像形成層の厚みを測定した。また、熱溶融性粒子である
A118の平均粒径および各針状フィラーの平均短軸
長、平均長軸長は、透過型電子顕微鏡を用いて、各10
0個について測定し、その平均値を求めた。
【0047】 〈画像形成層塗布液1〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 10.50質量部 スクロース 1.80質量部 純水 87.80質量部 〈画像形成層塗布液2〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 9.00質量部 TTO−D−1{針状酸化チタン(平均長軸長0.3μm、平均短軸長 0.07μm):石原テクノ産業株式会社製} 0.60質量部 スクロース 1.80質量部 純水 88.60質量部 〈画像形成層塗布液3〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 9.00質量部 FTL−100{針状酸化チタン(平均長軸長1.68μm、平均短軸長 0.13μm):石原テクノ産業株式会社製} 0.60質量部 スクロース 1.80質量部 純水 88.60質量部 〈画像形成層塗布液4〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 9.00質量部 γ−Fe23{(平均長軸長0.7μm、平均短軸長0.07μmの強磁性粉 )の水分散体(*) 固形分20%} 6.00質量部 純水 85.00質量部 (*)γ−Fe23の水分散体の調製方法 下記処方を1mmφのジルコニアビーズが200質量部
入ったポットに添加し、攪拌羽根を用いて4時間攪拌し
て固形分20%の水分散体を調製した。
【0048】 γ−Fe23 10.00質量部 ポリエチレングリコール2000 10.00質量部 純水 80.00質量部 〈画像形成層塗布液5〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 9.00質量部 MP−1451(ポリメタクリル酸メチルの球状粒子 平均粒径0.15μm :綜研化学株式会社) 0.60質量部 スクロース 1.80質量部 純水 88.60質量部 〈画像形成層塗布液6〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 10.20質量部 ME−100(層状雲母 平均粒径5μm:コープ化成)0.12質量部 スクロース 1.80質量部 純水 87.88質量部 〈画像形成層塗布液7〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 10.20質量部 MX300(ポリメタクリル酸メチルの球状架橋粒子 平均粒径3.0μm :綜研化学株式会社) 0.60質量部 スクロース 1.80質量部 純水 88.60質量部 〈画像形成層塗布液8〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 10.20質量部 ノプコ(ステアリン酸カルシウム粒子の55%水分散体 平均粒径5μm :コープ化成) 0.60質量部 スクロース 1.80質量部 純水 88.60質量部 〈画像形成層塗布液9〉 A118(カルナバワックスの水分散体 固形分40%:岐阜セラック 製造所製) 10.20質量部 サイリシア440(不定形多孔質シリカ 平均粒径3.5μm :富士シリシア化学株式会社) 0.60質量部 スクロース 1.80質量部 純水 88.60質量部 (平版印刷版原版試料の特性評価)上記作製した平版印
刷版原版試料1〜9について、半導体レーザー光源(発
光波長:830nm、スポット寸法:10μm、解像度
は走査方向、副走査方向ともに2000dpi)を用
い、画像面におけるエネルギー量が250mJ/c
2、175線相当で2%網点画像、50%スクウェア
ードット画像およびベタ画像を露光した。なお、本発明
でいうdpiとは、2.54cm(1インチ)当たりの
ドット数を表す。
【0049】露光済み試料の非画線部領域に、新東科学
社製のHEIDON−18型引っ掻き試験機を用いて、
曲率半径が0.1mmのサファイヤ針で0〜200gの
連続荷重でスクラッチを施した。露光した原版は、現像
処理を施すことなく、ハイデルGTO印刷機の版胴に取
り付け、エッチング液としてSEU−3(コニカ株式会
社製)の45倍希釈水溶液、インキとしてハイエコー紅
(東洋インキ製造社製)を用い、印刷紙としてアート紙
を用いて印刷して、以下の評価を行った。
【0050】〈1:刷り出し枚数の評価〉印刷を開始し
てから、紙の濃度を0とした非画線部領域の相対濃度
(マクベス社製の濃度計RD904を用いて測定)が、
0.02未満になるまでに要する印刷枚数を計測し、現
像性の尺度とした。
【0051】〈2:スクラッチ耐性の評価〉上記付与し
たスクラッチ部において、汚れが生じる荷重を測定し、
150g以上であれば○、150g未満であれば×と評
価した。
【0052】〈3:耐刷枚数の評価〉印刷において、2
%網点画像が劣化し始める枚数を耐刷枚数として評価し
た。
【0053】〈4:ベタ画像部のヌケ故障数の評価〉印
刷物上のベタ画像部2cm×2cmにおけるヌケ故障部
の数を計測した。ヌケ故障数が100個以上である場
合、目視で着肉性の劣化が確認できるので×とし、10
0個未満の場合を○とした。
【0054】以上の評価により得られた結果を、表1及
び表2に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】表1より明らかなように、本発明に係る画
像形成層に針状フィラーを含有させた試料は、耐刷力を
劣化させずにスクラッチ耐性が付与でき、その結果、刷
版工程における取り扱い性の良好な平版印刷版材料を提
供できた。また、加えて、別の効果として、印刷機上で
現像処理する際の現像性が改良され、印刷損紙の低減を
達成することができた。また、表2より明らかなよう
に、本発明に係る画像形成層に膜厚より大きい平均粒径
を持つ球状粒子を含有させた試料は、比較例に対してよ
り耐刷力を劣化させずにスクラッチ耐性が付与でき、更
に球状粒子が熱溶融性を持つことによりベタ部分のスヌ
ケが発生せず、良好な印刷物が得られることが確認でき
た。
【0058】
【発明の効果】本発明により、耐刷性、現像性及びスク
ラッチ耐性(耐傷性)に優れ、かつ画像欠陥の少ない平
版印刷版原版、その製造方法及び平版印刷版の作製方法
を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/32 G03F 7/32 Fターム(参考) 2H025 AA12 AA13 AB03 AC08 AD01 BD01 CC08 CC20 EA04 EA10 FA16 2H084 AA13 AA32 AA38 AE05 BB04 CC05 2H096 AA06 BA20 CA03 CA12 DA00 EA04 EA23 GA02 GA60 2H114 AA04 AA22 AA24 AA28 BA01 DA04 DA08 DA15 DA26 DA27 DA45 DA47 DA52 DA56 DA62 DA73 DA78 EA01 EA03 EA04 GA34 GA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に熱溶融性粒子を含有する画像形
    成層を有する平版印刷版原版において、該画像形成層が
    平均短軸長/平均長軸長の比が0.1〜0.3の針状フ
    ィラーを含有することを特徴とする平版印刷版原版。
  2. 【請求項2】 前記針状フィラーの平均短軸長が熱溶融
    性粒子の平均粒径の1/2以下であり、かつ平均長軸長
    が熱溶融性粒子の平均粒径以上であることを特徴とする
    請求項1に記載の平版印刷版原版。
  3. 【請求項3】 画像形成層に含有される針状フィラー
    が、基材に対し並行に配向していることを特徴とする請
    求項1または2に記載の平版印刷版原版。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の平版印刷版原版の製造
    方法であって、前記画像形成層の乾燥膜厚が、前記針状
    フィラーの平均長軸長より小さくなるように塗布するこ
    とを特徴とする平版印刷版原版の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の平版印刷版原版の製造
    方法であって、前記針状フィラーが磁性体であり、画像
    形成層を塗設した後、湿潤状態で磁場を印加することを
    特徴とする平版印刷版原版の製造方法。
  6. 【請求項6】 基材上に熱溶融性粒子を含有する画像形
    成層を有する平版印刷版原版において、該画像形成層が
    その膜厚より大きな平均粒径を有する球状マット剤粒子
    を含有することを特徴とする平版印刷版原版。
  7. 【請求項7】 前記球状マット剤粒子が、融点150℃
    〜180℃、硬度2以下のワックス粒子であることを特
    徴とする請求項6に記載の平版印刷版原版。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3、6及び7のいずれか1項
    に記載の平版印刷版原版を、レーザー光源またはサーマ
    ルヘッドで描画した後、印刷機の版胴上で、描画後の原
    版の描画されていない部分を、印刷用インク及び湿し水
    を用いて除去することにより現像を行うことを特徴とす
    る平版印刷版の作製方法。
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