JP2007160668A - 平版印刷版材料、その製造方法及び印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インキ着肉性が良好で機上現像性に優れ、かつ耐刷性、長期保存時の地汚れ耐性、非画像部のキズ汚れ耐性(耐傷性)に優れるCTP方式用の平版印刷版材料、その製造方法、及びその平版印刷版材料を用いた印刷方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム支持体上に下塗り層と感熱画像形成層を有する平版印刷版材料において、該下塗り層が、ポリマー微粒子を含む分散相(島形状)と水溶性樹脂を含む連続相(海形状)とからなる海島構造を有していることを特徴とする平版印刷版材料。
【選択図】なし
【解決手段】アルミニウム支持体上に下塗り層と感熱画像形成層を有する平版印刷版材料において、該下塗り層が、ポリマー微粒子を含む分散相(島形状)と水溶性樹脂を含む連続相(海形状)とからなる海島構造を有していることを特徴とする平版印刷版材料。
【選択図】なし
Description
本発明は平版印刷版材料に関し、特にいわゆるコンピューター・トゥー・プレート(computer−to−plate:以下において、CTPという。)方式に用いられる平版印刷版材料、その製造方法及び印刷方法に関する。
現在、印刷の分野においては、印刷画像データのデジタル化に伴い、CTP方式による印刷が行われるようになってきているが、この印刷においては、安価で取り扱いが容易で従来の所謂PS版と同等の印刷適性を有したCTP方式用印刷版材料が求められている。
特に近年、特別な薬剤による現像処理が不要であるダイレクトイメージング(以下DIと称す。)性能を有し、この機能を備えた印刷機に適用可能であり、またPS版と同等の使い勝手を有するものとして、汎用タイプのプロセスレスプレートが求められている。
サーマルプロセスレスプレートの画像形成に主として用いられるのは近赤外〜赤外線の波長を有する赤外線レーザー記録方式である。この方式で画像形成可能なサーマルプロセスレスプレートには、大きく分けて、アブレーションタイプと熱融着画像層機上現像タイプが存在する。
アブレーションタイプとしては、例えば、特開平8−507727号、同6−186750号、同6−199064号、同7−314934号、同10−58636号、同10−244773号に記載されているものが挙げられる。
これらは、例えば、基材上に親水性層と親油性層とをいずれかの層を表層として積層したものである。表層が親水性層であれば、画像様に露光し、親水性層をアブレートさせて画像様に除去して親油性層を露出することで画像部を形成することができる。ただし、アブレートした表層の飛散物による露光装置内部の汚染が問題となるため、露光装置には特別な吸引装置が必要となる場合があり、露光装置に対する汎用性は低い。
一方、アブレーションを生じることなく画像形成が可能であり、かつ特別な現像液による現像処理や拭き取り処理の不要な印刷版材料の開発も進められている。たとえば、特許2938397号,特許2938397号,特開平9−123387号,特開平9−123388号に開示されているような、感熱画像形成層に熱可塑性微粒子と水溶性高分子化合物の結合剤を用いた、印刷機上で湿し水またはインクを用いて現像することが可能なCTP用印刷版材料が挙げられる。これらの機上現像可能な印刷版材料は、鮮鋭なドット形状、高精細な画像が得られ、又露光後の現像プロセスを必要とせず、環境適性にも優れている。
しかしながら、これらの上記印刷版材料は、親水性層、画像形成層自身の膜強度が弱いため、耐刷性が不充分であるといった問題があった。これらの課題に対し、画像形成層に反応性の熱可塑性樹脂を添加し改善がなされている(例えば、特許文献1,2参照。)。しかし、上記反応性の熱可塑性樹脂を添加すると、現像性が劣化したり、汚れや非画像部のキズ汚れが発生しやすくなるため、耐刷性と現像性を両立させた印刷版材料の開発が強く要望されている。
さらにアブレーションを生じることなく機上現像可能な印刷版材料として、重合性化合物を内包するマイクロカプセルを含む画像記録層を有する平版印刷版原版が知られている(例えば、特許文献3参照。)。また支持体上に、赤外線吸収剤とラジカル重合開始剤と重合性化合物とを含有する感光層を設けた機上現像可能な平版印刷版原版が知られている。更に、上記印刷版の機上現像性、汚れ、耐刷性との両立のために、支持体と画像記録層との間に、特定の水溶性樹脂を使用した下塗り層を設けることが開示されている(例えば、特許文献4参照。)。しかし、耐刷性においては、パウダーを使用した印刷のような場合には十分でなく、また重合性化合物を使用するため、長期保存時の現像性や汚れ等が劣化することが分かった。
特開2005−297233号公報
特開2005−305690号公報
特開2001−277740号公報
開開2002−365789号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インキ着肉性が良好で機上現像性に優れ、かつ耐刷性、長期保存時の地汚れ耐性、非画像部のキズ汚れ耐性(耐傷性)に優れるCTP方式用の平版印刷版材料、その製造方法、及びその平版印刷版材料を用いた印刷方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
1.アルミニウム支持体上に下塗り層と感熱画像形成層を有する平版印刷版材料において、該下塗り層が、ポリマー微粒子を含む分散相(島形状)と水溶性樹脂を含む連続相(海形状)とからなる海島構造を有していることを特徴とする平版印刷版材料。
2.アルミニウム支持体上に下塗り層と感熱画像形成層を有する平版印刷版材料において、該下塗り層が、湿し水での擦り剥離実験において、剥離するために要する擦り回数が2〜20回であることを特徴とする平版印刷版材料。
3.前記下塗り層を構成する全成分の総質量に対して、前記水溶性樹脂の含有量が1〜20質量%であることを特徴とする前記1または2に記載の平版印刷版材料。
4.前記下塗り層が少なくともアクリル樹脂またはポリエステルを含むポリマー微粒子を含有することを特徴とする前記1〜3のいずれか一項に記載の平版印刷版材料。
5.前記アクリル樹脂またはポリエステルを形成する全モノマー成分のうち、10〜70モル%のモノマー成分がカルボン酸、スルホン酸及びその塩であることを特徴とする前記4に記載の平版印刷版材料。
6.前記感熱画像形成層が機上現像可能な層であることを特徴とする前記1〜5のいずれか一項に記載の平版印刷版材料。
7.前記感熱画像形成層が熱溶融性微粒子または熱融着性微粒子を含むことを特徴とする前記1〜6のいずれか一項に記載の平版印刷版材料。
8.粗面化されたアルミニウム支持体上に、下塗り層と感熱画像形成層とを該支持体側からこの順に塗設する平版印刷版材料の製造方法であって、該下塗り層がポリマー分散体を含む塗布液によって塗設され、かつ該下塗り層の乾燥温度が40〜75℃であることを特徴とする平版印刷版材料の製造方法。
9.前記ポリマー分散体のポリマー成分がアクリル樹脂またポリエステルであることを特徴とする前記8に記載の平版印刷版材料の製造方法。
10.前記8または9に記載の方法で製造されたことを特徴とする平版印刷版材料。
11.前記1〜7及び前記10のいずれか一項に記載の平版印刷版材料をレーザー光により画像露光した後、平版印刷機上で湿し水または湿し水と印刷インキにより現像を行い、印刷することを特徴とする印刷方法。
本発明の上記構成により、インキ着肉性が良好で機上現像性に優れ、かつ耐刷性、長期保存時の地汚れ耐性、非画像部のキズ汚れ耐性(耐傷性)に優れるCTP方式用の平版印刷版材料、その製造方法、及びその平版印刷版材料を用いた印刷方法を提供することができる。
本発明の平版印刷版材料は、アルミニウム支持体上に下塗り層と感熱画像形成層を有する平版印刷版材料において、該下塗り層が、ポリマー微粒子を含む分散相(島形状)と水溶性成分を含む連続相(海形状)とからなる海島構造を有していることを特徴とする。
以下、本発明と構成要素について詳細な説明をする。
(下塗り層)
(1)海島構造
本発明に係る下塗り層はポリマー微粒子を含む分散相(島形状)と水溶性樹脂を含む連続相(海形状)とからなる海島構造を有していることを特徴とする。このような下塗り層は,ポリマー微粒子と水溶性樹脂が相溶しない場合に生じ、水溶性樹脂中にポリマー微粒子が球状または扁平な球状の分散相として存在する。ここで、このような分散相をもつ構造を海島構造という。即ち、本発明において、「海島構造」とは、高分子ラテックス入門(室井宗一著)第V章5項に記載されている第1種の閉じた構造に示される相分離構造を意味し、下塗り層中に粒子状に分散している不連続相と、当該不連続相の外側に存在している連続相からなる相分離構造をいう。
(1)海島構造
本発明に係る下塗り層はポリマー微粒子を含む分散相(島形状)と水溶性樹脂を含む連続相(海形状)とからなる海島構造を有していることを特徴とする。このような下塗り層は,ポリマー微粒子と水溶性樹脂が相溶しない場合に生じ、水溶性樹脂中にポリマー微粒子が球状または扁平な球状の分散相として存在する。ここで、このような分散相をもつ構造を海島構造という。即ち、本発明において、「海島構造」とは、高分子ラテックス入門(室井宗一著)第V章5項に記載されている第1種の閉じた構造に示される相分離構造を意味し、下塗り層中に粒子状に分散している不連続相と、当該不連続相の外側に存在している連続相からなる相分離構造をいう。
本発明において海島構造の観察は、平版印刷版をミクロトーム等で切断して得た下塗り層断面に導電性をもたせた後、走査型電子顕微鏡(SEM)で写真撮影し、円または楕円状の分散相の大きさを画像解析装置によって評価することができる。撮影した際に画像が不鮮明な場合は、”ポリマーアロイとポリマーブレンド”(L.A.UTRACKI著、西敏夫訳;東京化学同人)等に記載の方法に従って、下塗り層断面を例えば溶剤エッチングにより処理した後撮影するとより鮮明な画像が得られる。
このような海島構造は下塗り層中の水溶性樹脂の含有量とポリマー微粒子の粒径や組成を規制することによって、機上現像性に優れ、耐刷性を有し、長期保存時の地汚れ耐性や非画像部のキズ汚れ耐性にも優れたものにすることができる。
(2)水溶性樹脂
本発明に係る下塗り層は、下塗り層を構成する全成分の総質量に対して、水溶性樹脂を1〜20質量%含有することが好ましい。更に好ましくは3〜15%である。1%未満であると、現像性や非画像部のキズ汚れが劣化し好ましくない。また20%を越えると耐刷性が劣化する。
本発明に係る下塗り層は、下塗り層を構成する全成分の総質量に対して、水溶性樹脂を1〜20質量%含有することが好ましい。更に好ましくは3〜15%である。1%未満であると、現像性や非画像部のキズ汚れが劣化し好ましくない。また20%を越えると耐刷性が劣化する。
本発明に係る下塗り層の水溶性樹脂の具体例としては、天然高分子では、アラビアガム、水溶性大豆多糖類、繊維素誘導体(例えば、カルボキシメチルセルローズ、カルボキシエチルセルローズ、メチルセルローズ等)、その変性体、ホワイトデキストリン、プルラン、酵素分解エーテル化デキストリン等、合成高分子では、ポリビニルアルコール(好ましくは鹸化度70モル%以上のもの)、ポリアクリル酸、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリアクリル酸共重合体、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリメタクリル酸、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ビニルアルコール/アクリル酸共重合体及びそのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリアクリルアミド、その共重合体、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリビニルピロリドン、その共重合体、ポリビニルメチルエーテル、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、ポリ−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリ−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸共重合体、そのアルカリ金属塩またはアミン塩等を挙げることができる。また、目的に応じて、これらを二種以上混合して用いることもできる。しかし、本発明においては、これらの例に限定されるものではない。
(3)ポリマー微粒子
本発明に係るポリマー微粒子は、熱可塑性化合物を粒子の形態にしたものが好ましい。即ち、熱溶融性素材あるいは熱融着性素材を粒子の状態で用いるのが好ましい。
本発明に係るポリマー微粒子は、熱可塑性化合物を粒子の形態にしたものが好ましい。即ち、熱溶融性素材あるいは熱融着性素材を粒子の状態で用いるのが好ましい。
上記熱溶融性粒子は、一般的にワックスとして分類される素材で形成された粒子である。物性としては、軟化点40℃以上120℃以下、融点60℃以上150℃以下であることが好ましく、軟化点40℃以上100℃以下、融点60℃以上120℃以下であることが更に好ましい。融点が60℃未満では長期の保存性時の汚れや現像性が問題になり、融点が300℃よりも高い場合は耐刷性が低下する。
使用可能な素材としては、パラフィン、ポリオレフィン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、脂肪酸系ワックス等が挙げられる。更には、軟化点を下げたり作業性を向上させるためにこれらのワックスにステアロアミド、リノレンアミド、ラウリルアミド、ミリステルアミド、硬化牛脂肪酸アミド、パルミトアミド、オレイン酸アミド、米糖脂肪酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド又はこれらの脂肪酸アミドのメチロール化物、メチレンビスステラロアミド、エチレンビスステラロアミドなどを添加することも可能である。又、クマロン−インデン樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、アクリル樹脂、アイオノマー、これらの樹脂の共重合体も使用することができる。
本発明に用いられる熱融着性粒子としては,熱可塑性疎水性高分子重合体粒子が挙げられ,高分子重合体の質量平均分子量(Mw)は10,000〜1,000,000の範囲であることが好ましい。
高分子重合体微粒子を構成する高分子重合体の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−ブタジエン共重合体等のジエン(共)重合体類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の合成ゴム類、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、メチルアクリレート−(N−メチロールアクリルアミド)共重合体、ポリアクリロニトリル等の(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル(共)重合体、酢酸ビニル−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等及びそれらの共重合体、ポリエステルや上記ビニル系重合体で変性されたポリエステル等が挙げられる。これらのうち、アクリル樹脂、特に(メタ)アクリル酸系の共重合体や、ポリエステルや上記ビニル系重合体で変性されたポリエステルが,本発明の効果を発揮する点で好ましい。
本発明においては、特に上記アクリル樹脂またはポリエステルを形成する全モノマー成分の組成としては、モノマー成分としてカルボン酸やスルホン酸等の酸成分またはその塩成分を含むことが、機上現像性が向上することから好ましい。上記酸成分の量としては、各樹脂の全モノマー成分の10〜70モル%を有することが好ましい。10%未満であると現像性や非画像部のキズ汚れが劣化し好ましくない。一方、70%を越えると耐刷性が劣化するので注意が必要である。
高分子重合体微粒子は乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、気相重合法等、公知の何れの方法で重合された高分子重合体からなるものでもよい。溶液重合法又は気相重合法で重合された高分子重合体を微粒子化する方法としては、高分子重合体を有機溶媒に溶解させた液を不活性ガス中に噴霧,乾燥して微粒子化する方法,高分子重合体を水に非混和性の有機溶媒に溶解し,この溶液を水又は水性媒体に分散,有機溶媒を留去して微粒子化する方法等が挙げられる。又、何れの方法においても、必要に応じ重合あるいは微粒子化の際に分散剤、安定剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の界面活性剤やポリビニルアルコール等の水溶性樹脂を用いてもよい。又、熱融着性粒子は内部と表層との組成が連続的に変化していたり、もしくは異なる素材で被覆されていてもよい。
ポリマー微粒子の平均粒径は機上現像性、耐刷性を両立するために、0.01〜5μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜2μm、更に好ましくは0.2〜1μmである。
粒子形態で下塗り層として設けるためには、ポリマー分散体、すなわちラテックス(ポリマーエマルジョン)をアルミニウム支持体上に塗布し、完全に溶融または融着させないことが重要である。そのため、下塗り層を塗布するときの乾燥温度は40〜75℃であることが必要である。特に50〜75℃で乾燥することが好ましい。40℃未満であると塗膜強度が十分でなく好ましくない。また75℃を越えると、ポリマー微粒子が溶融または融着し、発明の効果を制御するのが難しくなる。
下塗り層の塗布方法は公知の任意の塗工法が適用できる。例えばキスコート法、リバースコート法、ダイコート法、リバースキスコート法、オフセットグラビアコート法、マイヤーバーコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコート法などを単独または組み合わせて適用するとよい。
下塗り層の膜厚は、本発明の効果を調整する点で、0.05〜2.0μmが好ましい。より好ましくは0.10〜1.0μmである。0.05μm未満であると所望の接着性が得られず、耐刷性が劣化し、好ましくない。また2.0μmを越えると、現像性が劣化し好ましくない。
(擦り剥離耐性)
本発明に係る下塗り層は、下記の実験方法において、湿し水でのこすり剥離に要する回数が2〜20回であることが好ましい。特に好ましくは3〜10回である。
本発明に係る下塗り層は、下記の実験方法において、湿し水でのこすり剥離に要する回数が2〜20回であることが好ましい。特に好ましくは3〜10回である。
本発明に係る下塗り層の湿し水での擦り剥離実験は、200mm角の下塗り層塗布済みのアルミニウム支持体を湿し水(アストロマーク3(日研化学研究所社製)2質量%液)に10秒間浸積し、その後、その表面をスポンジを使用して擦ったときに下塗り層の剥離に要した回数である。
浸積しただけで剥離するものは、実際に露光印刷した場合にも耐刷性が十分でなく、好ましくない。一方、20回を越えても剥離しないものは現像性が悪く、好ましくない。
(感熱画像形成層)
感熱画像形成層は加熱により画像を形成し得る層であり、熱溶融性素材、熱融着性素材等の熱可塑性化合物あるいは加熱により親水性から疎水性へと変化する素材(疎水化前駆体)を含む。加熱の方法は活性光線の露光により発生する熱による方法であり、特にレーザー光の露光により発生する熱により画像形成するものが好ましい。
感熱画像形成層は加熱により画像を形成し得る層であり、熱溶融性素材、熱融着性素材等の熱可塑性化合物あるいは加熱により親水性から疎水性へと変化する素材(疎水化前駆体)を含む。加熱の方法は活性光線の露光により発生する熱による方法であり、特にレーザー光の露光により発生する熱により画像形成するものが好ましい。
本発明に係る感熱画像形成層は、機上現像可能な画像形成である場合に、本発明の効果が大きい。なお、機上現像可能とは、印刷版材料を画像露光した後、特に現像処理を経ることなく、印刷機上で平版印刷の湿し水、または湿し水と印刷インキにより現像可能でそのまま印刷工程へと移行可能であることをいう。
本発明の感熱画像形成層は熱可塑性化合物を、熱可塑性粒子として、粒子の形態で含むのが好ましい。
即ち、熱溶融性素材あるいは熱融着性素材を熱溶融性粒子あるいは熱融着性粒子として粒子の状態で用いるのが好ましい。
又,本発明に係る感熱画像形成層の好ましい態様のひとつとして,感熱画像形成層が疎水化前駆体を含有することも好ましい。
疎水化前駆体としては、熱によって親水性(水溶性または水膨潤性)から疎水性へと変化するポリマーを用いることができる。具体的には、例えば、特開2000−56449号公報に開示されているアリールジアゾスルホネート単位を含有するポリマーを挙げることができる。
上記熱溶融性粒子は、熱可塑性素材の中でも特に溶融した際の粘度が低く、一般的にワックスとして分類される素材で形成された粒子である。物性としては、軟化点40℃以上120℃以下、融点60℃以上150℃以下であることが好ましく、軟化点40℃以上100℃以下、融点60℃以上120℃以下であることが更に好ましい。融点が60℃未満では保存性が問題であり、融点が300℃よりも高い場合はインク着肉感度が低下する。
使用可能な素材としては、パラフィン、ポリオレフィン、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、脂肪酸系ワックス等が挙げられる。これらは分子量800から10000程度のものである。又、乳化しやすくするためにこれらのワックスを酸化し、水酸基、エステル基、カルボキシル基、アルデヒド基、ペルオキシド基などの極性基を導入することもできる。
更には、軟化点を下げたり作業性を向上させるためにこれらのワックスにステアロアミド、リノレンアミド、ラウリルアミド、ミリステルアミド、硬化牛脂肪酸アミド、パルミトアミド、オレイン酸アミド、米糖脂肪酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド又はこれらの脂肪酸アミドのメチロール化物、メチレンビスステラロアミド、エチレンビスステラロアミドなどを添加することも可能である。又、クマロン−インデン樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、アクリル樹脂、アイオノマー、これらの樹脂の共重合体も使用することができる。
これらの中でもポリエチレン、マイクロクリスタリン、脂肪酸エステル、脂肪酸の何れかを含有することが好ましい。これらの素材は融点が比較的低く、溶融粘度も低いため、高感度の画像形成を行うことができる。又、これらの素材は潤滑性を有するため、印刷版材料の表面に剪断力が加えられた際のダメージが低減し、擦りキズ等による印刷汚れ耐性が向上する。
又、熱溶融性粒子は水に分散可能であることが好ましく、その平均粒径は機上現像性、解像度などの面より、0.01〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜3μmである。
又、熱溶融性粒子は内部と表層との組成が連続的に変化していたり、もしくは異なる素材で被覆されていてもよい。
被覆方法は公知のマイクロカプセル形成方法、ゾルゲル法等が使用できる。
本発明に係る感熱画像形成層は,熱溶融性粒子をマイクロカプセル化して含有するのが特に好ましい態様である。
層中の熱溶融性粒子の含有量としては、層全体の1〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がさらに好ましい。
本発明に用いられる熱融着性粒子としては、熱可塑性疎水性高分子重合体粒子が挙げられ、高分子重合体微粒子の軟化温度に特定の上限はないが、温度は高分子重合体微粒子の分解温度より低いことが好ましい。高分子重合体の質量平均分子量(Mw)は10,000〜1,000,000の範囲であることが好ましい。
高分子重合体微粒子を構成する高分子重合体の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−ブタジエン共重合体等のジエン(共)重合体類、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の合成ゴム類、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、メチルアクリレート−(N−メチロールアクリルアミド)共重合体、ポリアクリロニトリル等の(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル(共)重合体、酢酸ビニル−(2−エチルヘキシルアクリレート)共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等及びそれらの共重合体が挙げられる。これらのうち、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸(共)重合体、ビニルエステル(共)重合体、ポリスチレン、合成ゴム類が好ましく用いられる。
高分子重合体微粒子は乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、気相重合法等、公知の何れの方法で重合された高分子重合体からなるものでもよい。溶液重合法又は気相重合法で重合された高分子重合体を微粒子化する方法としては、高分子重合体の有機溶媒に溶解液を不活性ガス中に噴霧,乾燥して微粒子化する方法、高分子重合体を水に非混和性の有機溶媒に溶解し、この溶液を水又は水性媒体に分散、有機溶媒を留去して微粒子化する方法等が挙げられる。又、何れの方法においても、必要に応じ重合あるいは微粒子化の際に分散剤、安定剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の界面活性剤やポリビニルアルコール等の水溶性樹脂を用いてもよい。
又、熱融着性粒子は水に分散可能であることが好ましく、その平均粒径は機上現像性、解像度などの面から0.01〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜3μmである。
又、熱融着性粒子は内部と表層との組成が連続的に変化していたり、もしくは異なる素材で被覆されていてもよい。
被覆方法は公知のマイクロカプセル形成方法、ゾルゲル法等が使用できる。
本発明の感熱画像形成層は、熱融着性粒子をマイクロカプセル化して含有するのが特に好ましい態様である。
マイクロカプセルとしては、例えば特開2002−2135号や特開2002−19317号公報に記載されている疎水性素材を内包するマイクロカプセルを挙げることができる。
マイクロカプセルは平均径で0.1〜10μmであることが好ましく、0.3〜5μmであることがより好ましく、0.5〜3μmであることがさらに好ましい。
マイクロカプセルの壁の厚さは径の1/100〜1/5であることが好ましく、1/50〜1/10であることがより好ましい。
マイクロカプセルの含有量は感熱画像形成層全体の5〜100質量%であり、20〜95質量%であることが好ましく、40〜90質量%であることがさらに好ましい。
マイクロカプセルの壁材となる素材、およびマイクロカプセルの製造方法は公知の素材および方法を用いることができる。たとえば,「新版マイクロカプセルその製法・性質・応用」(近藤保、小石真純著/三共出版株式会社発行)に記載されているか、引用されている文献に記載されている公知の素材および方法を用いることができる。
層中の熱可塑性微粒子の含有量としては、層全体の1〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がさらに好ましい。
本発明に係る感熱画像形成層は、さらに水溶性素材を含有することができる。水溶性素材を含有することにより、印刷機上で湿し水やインクを用いて未露光部の感熱画像形成層を除去する際に、その除去性を向上させることができる。
水溶性素材としては、親水性層に含有可能な素材として挙げた水溶性樹脂を用いることもできる。感熱画像形成層で使用できる水溶性樹脂は、親水性の天然高分子及び合成高分子から選ばれる。
本発明に好ましく用いられる水溶性樹脂の具体例としては、天然高分子では、アラビアガム、水溶性大豆多糖類、繊維素誘導体(例えば,カルボキシメチルセルローズ,カルボキシエチルセルローズ,メチルセルローズ等)、その変性体、ホワイトデキストリン、プルラン、酵素分解エーテル化デキストリン等、合成高分子では、ポリビニルアルコール(好ましくは鹸化度70モル%以上のもの)、ポリアクリル酸、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリアクリル酸共重合体、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリメタクリル酸、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ビニルアルコール/アクリル酸共重合体及びそのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリアクリルアミド、その共重合体、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリビニルピロリドン、その共重合体、ポリビニルメチルエーテル、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、ポリ−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、そのアルカリ金属塩またはアミン塩、ポリ−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸共重合体、そのアルカリ金属塩またはアミン塩等を挙げることができる。また、目的に応じて、これらを二種以上混合して用いることもできる。しかし、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
感熱画像形成層中の水溶性樹脂の含有量としては、層全体の1〜50質量%が好ましく、2〜30質量%がさらに好ましい。
(感熱画像形成層に含有可能なその他の素材)
本発明に用いられる感熱画像形成層にはさらに以下のような素材を含有させることができる。
本発明に用いられる感熱画像形成層にはさらに以下のような素材を含有させることができる。
本発明では、感熱画像形成層が赤外線吸収色素を含有することが好ましい態様である。上記金属酸化物粒子と供に、併用することで感熱画像形成層の膜強度をより向上させることができ、パウダーを使用した耐刷性や紙粉が多い紙等を使用した場合の異物耐性をより向上させることができる。
本発明で使用できる赤外吸収色素は、一般的な赤外吸収色素、例えば、シアニン系色素、クロコニウム系色素、ポリメチン系色素、アズレニウム系色素、スクワリウム系色素、チオピリリウム系色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素などの有機化合物、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系、ジチオール系、インドアニリン系の有機金属錯体などが挙げられる。具体的には、特開昭63−139191号、特開昭64−33547号、特開平1−160683号、特開平1−280750号、特開平1−293342号、特開平2−2074号、特開平3−26593号、特開平3−30991号、特開平3−34891号、特開平3−36093号、特開平3−36094号、特開平3−36095号、特開平3−42281号、特開平3−97589号、特開平3−103476号公報等に記載の化合物が挙げられる。.これらは一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの赤外吸収染料の添加量としては、アブレーション防止の面から画像形成層全固形分に対して0.1質量%以上10質量%未満が好ましく、0.3質量%以上7質量%未満がより好ましく、さらに好ましくは0.5質量%以上6質量%未満の範囲である。
感熱画像形成層の付き量としては、0.01〜5g/m2が好ましく、さらに好ましくは0.1〜3g/m2であり、特に好ましくは0.2〜2g/m2である。
(保護層)
感熱画像形成層の上に保護層を設けることもできる。保護層に用いる素材としては、上述の水溶性樹脂などを好ましく用いることができる。また、特開2002−19318号や特開2002−86948号公報に記載されている親水性オーバーコート層も好ましく用いることができる。保護層の付き量としては、0.01〜10g/m2であり、好ましくは0.1〜3g/m2であり、さらに好ましくは0.2〜2g/m2である。
感熱画像形成層の上に保護層を設けることもできる。保護層に用いる素材としては、上述の水溶性樹脂などを好ましく用いることができる。また、特開2002−19318号や特開2002−86948号公報に記載されている親水性オーバーコート層も好ましく用いることができる。保護層の付き量としては、0.01〜10g/m2であり、好ましくは0.1〜3g/m2であり、さらに好ましくは0.2〜2g/m2である。
(アルミ支持体)
本発明の平版印刷版材料に用いることができる支持体は、アルミニウム板が使用され、この場合、純アルミニウム板及びアルミニウム合金板等であってもかまわない。
本発明の平版印刷版材料に用いることができる支持体は、アルミニウム板が使用され、この場合、純アルミニウム板及びアルミニウム合金板等であってもかまわない。
支持体のアルミニウム合金としては、種々のものが使用でき、例えば、珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケル、チタン、ナトリウム、鉄等の金属とアルミニウムの合金が用いられ、各種圧延方法により製造されたアルミニウム板が使用できる。また、近年普及しつつあるスクラップ材およびリサイクル材などの再生アルミニウム地金を圧延した再生アルミニウム板も使用できる。
本発明の平版印刷版材料に用いることができる支持体は、粗面化(砂目立て処理)するに先立って表面の圧延油を除去するために脱脂処理を施すことが好ましい。脱脂処理としては、トリクレン、シンナー等の溶剤を用いる脱脂処理、ケシロン、トリエタノール等のエマルジョンを用いたエマルジョン脱脂処理等が用いられる。又、脱脂処理には、苛性ソーダ等のアルカリの水溶液を用いることもできる。脱脂処理に苛性ソーダ等のアルカリ水溶液を用いた場合、上記脱脂処理のみでは除去できない汚れや酸化皮膜も除去することができる。脱脂処理に苛性ソーダ等のアルカリ水溶液を用いた場合、支持体の表面にはスマットが生成するので、この場合には、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の酸、或いはそれらの混酸に浸漬しデスマット処理を施すことが好ましい。
次いで粗面化処理が施される。本発明では、塩酸を主体とする電解液中で交流電解粗面化処理を施すが、それに先立ち、機械的粗面化処理を施しても良い。
機械的粗面化方法は特に限定されるものではないが、ブラシ研磨法、ホーニング研磨法が好ましい。ブラシ研磨法による粗面化は、例えば、直径0.2〜0.8mmのブラシ毛を使用した回転ブラシを回転し、支持体表面に、例えば、粒径10〜100μmの火山灰の粒子を水に均一に分散させたスラリーを供給しながら、ブラシを押し付けて行うことができる。ホーニング研磨による粗面化は、例えば、粒径10〜100μmの火山灰の粒子を水に均一に分散させ、ノズルより圧力をかけ射出し、支持体表面に斜めから衝突させて粗面化を行うことができる。又、例えば、支持体表面に、粒径10〜100μmの研磨剤粒子を、100〜200μmの間隔で、2.5×103〜10×103個/cm2の密度で存在するように塗布したシートを張り合わせ、圧力をかけてシートの粗面パターンを転写することにより粗面化を行うこともできる。
上記の機械的粗面化法で粗面化した後は、支持体の表面に食い込んだ研磨剤、形成されたアルミニウム屑等を取り除くため、酸又はアルカリの水溶液に浸漬することが好ましい。酸としては、例えば、硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝酸、塩酸等が用いられ、塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が用いられる。これらの中でも、水酸化ナトリウム等のアルカリ水溶液を用いるのが好ましい。表面のアルミニウムの溶解量としては、0.5〜5g/m2が好ましい。アルカリ水溶液で浸漬処理を行った後、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の酸或いはそれらの混酸に浸漬し中和処理を施すことが好ましい。
上記の酸を主体とする電解液中で電解粗面化処理を施した後は、表面のアルミニウム屑等を取り除くため、酸又はアルカリの水溶液に浸漬することが好ましい。酸としては、例えば、硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝酸、塩酸等が用いられ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が用いられる。これらの中でも燐酸または水酸化ナトリウムの水溶液を用いるのが好ましい。表面のアルミニウムの溶解量としては、0.1〜2g/m2が好ましい。又、アルカリの水溶液で浸漬処理を行った後、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の酸或いはそれらの混酸に浸漬し中和処理を施すことが好ましい。
粗面化処理の次には、陽極酸化処理を行う。本発明で用いられる陽極酸化処理の方法は特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。陽極酸化処理により支持体上には酸化皮膜が形成される。陽極酸化処理は、一般的には、電解液として、硫酸またはリン酸または両者の混合水溶液を用い、直流電解することにより行われる。本発明においては、陽極酸化処理は、電解液として硫酸を用いて行うことが好ましい。硫酸の濃度は、5〜50質量%が好ましく、10〜35質量%が特に好ましい。温度は10〜50℃が好ましい。処理電圧は18V以上であることが好ましく、20V以上であることが更に好ましい。電流密度は1〜30A/dm2が好ましい。電気量は100〜500C/dm2が好ましい。
形成される陽極酸化被覆量は、1〜50mg/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/dm2である。陽極酸化被覆量は、例えばアルミニウム板を燐酸クロム酸溶液(燐酸85%液:35ml、酸化クロム(IV):20gを1Lの水に溶解して作製)に浸積し、酸化被膜を溶解し、板の被覆溶解前後の質量変化測定等から求められる。陽極酸化皮膜にはマイクロポアが生成されるが、マイクロポアの密度は、400〜700個/μm2が好ましく、400〜600個/μm2が更に好ましい。
陽極酸化処理された支持体は、必要に応じ封孔処理を施してもよい。これら封孔処理は、熱水処理、沸騰水処理、水蒸気処理、珪酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理、亜硝酸塩処理、酢酸アンモニウム処理等公知の方法を用いて行うことができる。
更に、本発明では、これらの処理を行った後に、必要に応じ親水化処理を施しても良い。親水化処理は特に限定されないが、水溶性の樹脂、たとえばポリビニルホスホン酸、スルホン酸基を側鎖に有する重合体および共重合体、ポリアクリル酸、水溶性金属塩(例えばホウ酸亜鉛)もしくは、黄色染料、アミン塩等を下塗りしたものが使用できる。更に、特開平5−304358号公報に開示されているようなラジカルによって付加反応を起し得る官能基を共有結合させたゾル−ゲル処理基板も用いられる。好適なのは、ポリビニルホスホン酸で支持体表面を親水化処理を行うことである。処理としては、塗布式、スプレー式、ディップ式等限定されないが、設備を安価にするにはディップ式が好適である。ディップ式の場合には、ポリビニルホスホン酸を0.05〜3%の水溶液で処理することが好ましい。処理温度は20〜90℃、処理時間は10〜180秒が好ましい。処理後、過剰に積層したポリビニルホスホン酸を除去するため、スキージ処理または水洗処理を行うことが好ましい。更に乾燥処理を行うことが好ましい。乾燥温度としては、20〜95℃が好ましい。
アルミニウム支持体は、通常その表面に存在する圧延・巻取り時に使用されたオイルを除去するためにアルカリ、酸、溶剤等で脱脂した後に使用される。脱脂処理としては特にアルカリ水溶液による脱脂が好ましい。
また、塗布層との接着性を向上させるために、塗布面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが好ましい。例えば、ケイ酸塩やシランカップリング剤等のカップリング剤を含有する液に浸漬するか、液を塗布した後、十分な乾燥を行う方法が挙げられる。陽極酸化処理も易接着処理の一種と考えられ、使用することができる。また、陽極酸化処理と上記浸漬または塗布処理を組み合わせて使用することもできる。また、公知の方法で粗面化されたアルミニウム板を使用することもできる。
(露光)
本発明においては、平版印刷版材料をレーザー光を用いて画像を形成するのが好ましい。その中でも、特にサーマルレーザーによる露光によって画像形成を行うことが好ましい。
本発明においては、平版印刷版材料をレーザー光を用いて画像を形成するのが好ましい。その中でも、特にサーマルレーザーによる露光によって画像形成を行うことが好ましい。
例えば赤外及び/または近赤外領域で発光する、即ち700〜1500nmの波長範囲で発光するレーザーを使用した走査露光が好ましい。レーザーとしてはガスレーザーを用いてもよいが,近赤外領域で発光する半導体レーザーを使用することが特に好ましい。
本発明に係る走査露光に好適な装置としては,該半導体レーザーを用いてコンピュータからの画像信号に応じて印刷版材料表面に画像を形成可能な装置であればどのような方式の装置であってもよい。
一般的には、(1)平板状保持機構に保持された印刷版材料に一本もしくは複数本のレーザービームを用いて2次元的な走査を行って印刷版材料全面を露光する方式、(2)固定された円筒状の保持機構の内側に、円筒面に沿って保持された印刷版材料に、円筒内部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いて円筒の周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式、(3)回転体としての軸を中心に回転する円筒状ドラム表面に保持された印刷版材料に、円筒外部から一本もしくは複数本のレーザービームを用いてドラムの回転によって周方向(主走査方向)に走査しつつ、周方向に直角な方向(副走査方向)に移動させて印刷版材料全面を露光する方式が挙げられる。
本発明に関しては特に(3)の走査露光方式が好ましく、特に印刷装置上で露光を行う装置においては、(3)の露光方式が用いられる。
(印刷)
本発明の印刷方法は、湿し水及び印刷インクを用いる一般的な平版印刷方法が適用できる。
本発明の印刷方法は、湿し水及び印刷インクを用いる一般的な平版印刷方法が適用できる。
本発明の印刷方法としては、特に湿し水としてイソプロノールを含有しない(含有しないとは水に対して0.5質量%以下の含有率である。)湿し水を使用する場合が好ましい態様である。
上記のようにして画像形成がなされた印刷版材料は、現像処理工程を経ることなく印刷を行うことができる。
即ち、本発明の印刷版材料をレーザー光により画像露光をした後、平版印刷機上で湿し水または湿し水と印刷インキにより現像を行い、印刷することが好ましい態様である。
画像形成後の印刷版材料をそのまま印刷機の版胴に取り付けるか、あるいは印刷版材料を印刷機の版胴に取り付けた後に画像形成を行い、版胴を回転させながら水供給ローラー及びまたはインク供給ローラーを印刷版材料に接触させることで画像形成層の非画像部を除去することが可能である。
上記の非画像部の除去、いわゆる機上現像方法を以下に示す。
印刷機上での画像形成層の非画像部(未露光部)の除去は、版胴を回転させながら水付けローラーやインクローラーを接触させて行うことができるが、下に挙げる例のような、もしくは、それ以外の種々のシークエンスによって行うことができる。また、その際には、印刷時に必要な湿し水水量に対して、水量を増加させたり、減少させたりといった水量調整を行ってもよく、水量調整を多段階に分けて、もしくは、無段階に変化させて行ってもよい。
(1)印刷開始のシークエンスとして、水付けローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、インクローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、印刷を開始する。
(2)印刷開始のシークエンスとして、インクローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、水付けローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、印刷を開始する。
(3)印刷開始のシークエンスとして、水付けローラーとインクローラーとを実質的に同時に接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、印刷を開始する。
(1)印刷開始のシークエンスとして、水付けローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、インクローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、印刷を開始する。
(2)印刷開始のシークエンスとして、インクローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、水付けローラーを接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、印刷を開始する。
(3)印刷開始のシークエンスとして、水付けローラーとインクローラーとを実質的に同時に接触させて版胴を1回転〜数十回転させ、次いで、印刷を開始する。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例における「部」は、特に断りない限り「質量部」を表す。
(基材の作製)
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を、50℃の1質量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、溶解量が2g/m2になるように溶解処理を行い、水洗した後、25℃の0.1質量%塩酸水溶液中に30秒間浸漬し、中和処理した後水洗した。
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を、50℃の1質量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、溶解量が2g/m2になるように溶解処理を行い、水洗した後、25℃の0.1質量%塩酸水溶液中に30秒間浸漬し、中和処理した後水洗した。
次いで、このアルミニウム板を、塩酸10g/L、アルミを0.5g/L含有する電解液により、正弦波の交流を用いて、ピーク電流密度が60A/dm2の条件で電解粗面化処理を行った。この際、電極と試料表面との距離は10mmとした。電解粗面化処理は12回に分割して行い、一回の処理電気量(陽極時)を40C/dm2とし、合計で480C/dm2の処理電気量(陽極時)とした。また、各回の粗面化処理の間に、4秒間の休止時間を設けた。
電解粗面化した後、50℃に保たれた1質量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、粗面化された面のスマットを含めた溶解量が0.2g/m2になるようにエッチングし、水洗した後、25℃に保たれた10質量%の硫酸水溶液中に10秒間浸漬し、中和処理した後、水洗した。次いで、20質量%の硫酸水溶液中で、20Vの定電圧条件で電気量が150C/dm2となるように陽極酸化処理を行い、更に水洗した。
次いで、水洗後の表面水をスクイーズした後、50℃に保たれた2.0質量%の炭酸水素ナトリウム水溶液に30秒間浸漬し、水洗を行った後、80℃で5分間乾燥した。次いで、75℃に保たれた5.0質量%のクエン酸水溶液に30秒間浸漬し、水洗を行った後、80℃で5分間乾燥を行った基材1を得た。
基材の表面粗さを、WYKO社製RST Plusを使用し、40倍で測定した結果、Raは0.57μmであった。
(下塗り層)
下記表2の組成の下塗り層塗布液を上記で作製した上記基材上にワイヤーバーを用いて、塗布質量10g/m2になるように塗布し、30mの長さの70℃に設定された乾燥ゾーンを搬送スピード15m/分の速度で通過させ、下塗り層済みの基材を作製した。
下記表2の組成の下塗り層塗布液を上記で作製した上記基材上にワイヤーバーを用いて、塗布質量10g/m2になるように塗布し、30mの長さの70℃に設定された乾燥ゾーンを搬送スピード15m/分の速度で通過させ、下塗り層済みの基材を作製した。
(画像形成層塗布液の調製)
下記表3の組成の画像形成層塗布液を上記で作製した上記下塗り層済みの基材上にワイヤーバーを用いて、乾燥質量0.55g/m2になるように塗布し、30mの長さの70℃に設定された乾燥ゾーンを搬送スピード15m/分の速度で通過させ、感熱画像形成層を形成した。塗布後のサンプルは50℃で2日間のエイジングを行ない、平版印刷版材料が得られた。
下記表3の組成の画像形成層塗布液を上記で作製した上記下塗り層済みの基材上にワイヤーバーを用いて、乾燥質量0.55g/m2になるように塗布し、30mの長さの70℃に設定された乾燥ゾーンを搬送スピード15m/分の速度で通過させ、感熱画像形成層を形成した。塗布後のサンプルは50℃で2日間のエイジングを行ない、平版印刷版材料が得られた。
上記平版印刷版材料を670mm×530mmに断裁して、シート状の平版印刷版材料を得た。
下塗り層中の素材を表4に示すように変更し、上記平版印刷版材料の作製と同様にして、シート状の平版印刷版材料を作製した。
<評価>
(露光方法)
印刷版試料は、露光サイズに合わせて切断した後に、露光ドラムに巻付け固定した。露光には波長830nm、スポット径約18μmのレーザービームを用い、露光エネルギーを200mJ/cm2として、2,400dpi(dpiとは,2.54cm当たりのドット数を表す。)、175線で画像を形成し、画像形成した印刷版試料を作製した。
(露光方法)
印刷版試料は、露光サイズに合わせて切断した後に、露光ドラムに巻付け固定した。露光には波長830nm、スポット径約18μmのレーザービームを用い、露光エネルギーを200mJ/cm2として、2,400dpi(dpiとは,2.54cm当たりのドット数を表す。)、175線で画像を形成し、画像形成した印刷版試料を作製した。
(印刷方法)
印刷装置:三菱重工工業(株)製DAIYA1−Fを用いて、湿し水アストロマーク3(日研化学研究所社製)、2質量%、インクはトーヨー ハイユニティM紅(東洋インキ社製)を用意しそれぞれで印刷評価を行った。耐刷性評価以外はコート紙を用いて印刷を行った。表印刷時にはパウダー(商品名:ニッカリコM(ニッカ(株)製))を使用し、印刷装置のパウダー目盛10で噴霧した。
印刷装置:三菱重工工業(株)製DAIYA1−Fを用いて、湿し水アストロマーク3(日研化学研究所社製)、2質量%、インクはトーヨー ハイユニティM紅(東洋インキ社製)を用意しそれぞれで印刷評価を行った。耐刷性評価以外はコート紙を用いて印刷を行った。表印刷時にはパウダー(商品名:ニッカリコM(ニッカ(株)製))を使用し、印刷装置のパウダー目盛10で噴霧した。
(機上現像性:刷り出しの評価)
刷り出し時、良好なS/N比(非画像部に地汚れが無く、すなわち、画像形成層の非画像部が印刷機上で除去され、かつ、画像部の濃度が適正範囲となっている。特にバックコート層のマット材による画像層のキズに起因する現像不良もない状態)を有した印刷物が得られるまでの印刷枚数を測定し、機上現像性の指標とした。損紙の枚数が少ないほど優れている。40枚以上では実用上問題がある。
刷り出し時、良好なS/N比(非画像部に地汚れが無く、すなわち、画像形成層の非画像部が印刷機上で除去され、かつ、画像部の濃度が適正範囲となっている。特にバックコート層のマット材による画像層のキズに起因する現像不良もない状態)を有した印刷物が得られるまでの印刷枚数を測定し、機上現像性の指標とした。損紙の枚数が少ないほど優れている。40枚以上では実用上問題がある。
(耐刷性)
上質紙を用いて上記印刷条件で印刷した裏紙を用いて印刷評価した。画像の3%の小点の欠落、または、ベタ部の濃度低下のいずれかが確認された段階で耐刷終点とし、その枚数を求め、この枚数を耐刷性の指標とした。
上質紙を用いて上記印刷条件で印刷した裏紙を用いて印刷評価した。画像の3%の小点の欠落、または、ベタ部の濃度低下のいずれかが確認された段階で耐刷終点とし、その枚数を求め、この枚数を耐刷性の指標とした。
(耐傷性(インキ付着))
露光前に人差し指の爪の腹で材料をこすり、印刷20枚目の実害度合いを下記ランクで評価し、非画像部の耐傷性の指標の一つとした。
露光前に人差し指の爪の腹で材料をこすり、印刷20枚目の実害度合いを下記ランクで評価し、非画像部の耐傷性の指標の一つとした。
現像後の非画像部のボールペンインキの付着:
○ :インキが付着してない
○△:わずかにインキが付着している
△ :少しインキが付着している
△×:50%網部と同程度の濃度でインキが付着している
× :ベタ部と同程度の濃度でインキが付着している
(地汚れ)
長期保存時での地汚れ性として、印刷版材料を40℃80%RHの雰囲気下で3日間保存し、露光後に1万枚印刷後の印刷物の非画線部と紙白との色差を、GretagMacbeth社製色彩計SPM−100を使用して測定し、地汚れを色差で評価したものを指標とした。色差(△E)が0.5以上では実用上問題がある。
○ :インキが付着してない
○△:わずかにインキが付着している
△ :少しインキが付着している
△×:50%網部と同程度の濃度でインキが付着している
× :ベタ部と同程度の濃度でインキが付着している
(地汚れ)
長期保存時での地汚れ性として、印刷版材料を40℃80%RHの雰囲気下で3日間保存し、露光後に1万枚印刷後の印刷物の非画線部と紙白との色差を、GretagMacbeth社製色彩計SPM−100を使用して測定し、地汚れを色差で評価したものを指標とした。色差(△E)が0.5以上では実用上問題がある。
結果を表3に示す。なお、表3中の擦り回数は、前述の擦り剥離実験方法に従って評価した。
表3から、本発明の平版印刷版材料は機上現像性、耐刷性、長期保存の地汚れ耐性,耐傷性に優れていることが分かる。
Claims (11)
- アルミニウム支持体上に下塗り層と感熱画像形成層を有する平版印刷版材料において、該下塗り層が、ポリマー微粒子を含む分散相(島形状)と水溶性樹脂を含む連続相(海形状)とからなる海島構造を有していることを特徴とする平版印刷版材料。
- アルミニウム支持体上に下塗り層と感熱画像形成層を有する平版印刷版材料において、該下塗り層が、湿し水での擦り剥離実験において、剥離するために要する擦り回数が2〜20回であることを特徴とする平版印刷版材料。
- 前記下塗り層を構成する全成分の総質量に対して、前記水溶性樹脂の含有量が1〜20質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の平版印刷版材料。
- 前記下塗り層が少なくともアクリル樹脂またはポリエステルを含むポリマー微粒子を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の平版印刷版材料。
- 前記アクリル樹脂またはポリエステルを形成する全モノマー成分のうち、10〜70モル%のモノマー成分がカルボン酸、スルホン酸及びその塩であることを特徴とする請求項4に記載の平版印刷版材料。
- 前記感熱画像形成層が機上現像可能な層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の平版印刷版材料。
- 前記感熱画像形成層が熱溶融性微粒子または熱融着性微粒子を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の平版印刷版材料。
- 粗面化されたアルミニウム支持体上に、下塗り層と感熱画像形成層とを該支持体側からこの順に塗設する平版印刷版材料の製造方法であって、該下塗り層がポリマー分散体を含む塗布液によって塗設され、かつ該下塗り層の乾燥温度が40〜75℃であることを特徴とする平版印刷版材料の製造方法。
- 前記ポリマー分散体のポリマー成分がアクリル樹脂またポリエステルであることを特徴とする請求項8に記載の平版印刷版材料の製造方法。
- 請求項8または9に記載の方法で製造されたことを特徴とする平版印刷版材料。
- 請求項1〜7及び請求項10のいずれか一項に記載の平版印刷版材料をレーザー光により画像露光した後、平版印刷機上で湿し水または湿し水と印刷インキにより現像を行い、印刷することを特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005358979A JP2007160668A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 平版印刷版材料、その製造方法及び印刷方法 |
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