JP2002137137A - 工作機械及びそのパレット交換装置 - Google Patents

工作機械及びそのパレット交換装置

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JP2002137137A
JP2002137137A JP2000328301A JP2000328301A JP2002137137A JP 2002137137 A JP2002137137 A JP 2002137137A JP 2000328301 A JP2000328301 A JP 2000328301A JP 2000328301 A JP2000328301 A JP 2000328301A JP 2002137137 A JP2002137137 A JP 2002137137A
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Yoshinobu Okuyama
嘉信 奥山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の複雑化を招くことなく作業スペースを
確保することができ、また適用可能範囲の広い工作機械
及びそのパレット交換装置を提供する。 【解決手段】 機械本体の正面に、加工済みワークが搭
載された前工程パレットＰ１と、未加工ワークが搭載さ
れた次工程パレットＰ２とを自動的に交換するパレット
交換装置２を備えた工作機械１において、上記機械本体
と上記パレット交換装置２との間に作業スペースを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、前工程パレットと
次工程パレットとを自動的に交換するパレット交換装置
を備えた工作機械及び該パレット交換装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば立型マシニングセンタ等の工作機
械では、加工テーブル上に配置された前工程パレット上
のワークの加工が終わると、該前工程パレットを、未加
工ワークが固定され段取り位置に待機している次工程パ
レットと自動的に交換するパレット交換装置を備えるの
が一般的である。
【０００３】この種のパレット交換装置として、従来、
例えば旋回アームを機械側の交換位置と段取り位置との
間で旋回可能に構成した旋回式のもの、あるいは旋回ア
ームを前後進させるとともに旋回させるようにした前後
進旋回式のものがあり、これらは工作機械に近接させて
配置されている。
【０００４】
【発明が解決すようとする課題】上記従来の旋回式のパ
レット交換装置は、その構造上工作機械に近接させて配
置する必要があり、オペレータが工作機械のメンテナン
スをする場合にパレット交換装置が邪魔になり、作業ス
ペースを確保しにくいという問題がある。
【０００５】上記旋回アームを前後進させる方式のもの
の場合には、該パレット交換装置を工作機械から離れた
位置まで後退させるように構成することにより上記作業
スペースを確保することは可能であるが、構造が複雑に
なるとともに、工作機械の交換位置部分の構造の如何に
よっては採用できない場合がある。
【０００６】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、構造の複雑化を招くことなく作業スペース
を確保することができ、また適用可能範囲の広い工作機
械及びそのパレット交換装置を提供することを課題とし
ている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、機械
本体の正面に、加工済みワークが搭載された前工程パレ
ットと、未加工ワークが搭載された次工程パレットとを
自動的に交換するパレット交換装置を備えた工作機械に
おいて、上記機械本体と上記パレット交換装置との間に
作業スペースを設けたことを特徴としている。
【０００８】請求項２の発明は、機械側の交換位置に配
置され加工済みワークが搭載された前工程パレットと、
段取り位置に配置され未加工ワークが搭載された次工程
パレットとを自動的に交換する工作機械のパレット交換
装置において、上記前工程パレット又は次工程パレット
を上記機械側交換位置と中継交換位置との間で進退移動
させる中継交換機構と、上記前工程パレットと次工程パ
レットとを上記中継交換位置と上記段取り位置との間で
旋回動作により交換する旋回式交換機構とを備えたこと
を特徴としている。
【０００９】請求項３の発明は、請求項２において、上
記中継交換機構は、機械側交換位置，中継交換位置にあ
る前工程パレット，次工程パレットを上昇させた後、上
記中継交換位置又は機械側交換位置の上方部位に直線的
に搬送し、さらに該中継交換位置又は機械側交換位置に
下降させる上下及び進退直線運動により上記前工程パレ
ット又は次工程パレットを進退させるように構成されて
いることを特徴としている。
【００１０】請求項４の発明は、請求項３において、上
記中継交換機構は、フレーム部材上に進退可能に搭載さ
れた第１アーム部材と、該第１アーム部材上に該第１ア
ーム部材に対して相対的に進退可能に支持された第２ア
ーム部材とを有し、該第１アーム部材と第２アーム部材
との間には、該第１アーム部材の進退運動を利用して第
２アーム部材を進退させる増速機構が配設されているこ
とを特徴としている。
【００１１】請求項５の発明は、請求項４において、上
記増速機構は、上記第１アーム部材に、進退方向に間隔
を開けて配置された一対のスプロケットに無端状のチェ
ンを掛け渡した駆動側チェン機構及び従動側チェン機構
を設け、該両チェン機構の一端側のスプロケット同士を
同軸上にかつ共に回転するように接続し、駆動側チェン
機構のチェンをフレーム部材に対して固定するととも
に、従動側チェン機構のチェンを上記第２アーム部材に
連結した構成となっていることを特徴としている。
【００１２】
【発明の作用効果】請求項１の発明によれば、機械本体
とパレット交換装置との間に作業スペースを設けたの
で、該作業スペースにオペレータが位置して機械本体側
の工具のメンテナンス等の作業を行なうことができ、作
業性を改善できる。
【００１３】請求項２の発明によれば、上記前工程パレ
ットと次工程パレットとを機械側交換位置と中継交換位
置との間で進退移動させる中継交換機構を設けたので、
旋回式交換機構の構造を複雑にすることなく該旋回式交
換機構を工作機械から離して配置でき、工作機械とパレ
ット交換装置との間に作業スペースを確保することが可
能であり、作業性を改善できる。
【００１４】また中継交換機構を、進退移動により機械
側交換位置のパレット又は中継交換位置のパレットを進
退させるように構成したので、工作機械の交換位置の構
造上該中継交換機構を採用できないといったことはほと
んどなく、適用範囲を拡げることができる。
【００１５】請求項３の発明によれば、上記中継交換機
構を、パレットを上昇させた後、中継交換位置又は機械
側交換位置の上方部位に直線的に搬送し、さらに下降さ
せる上下及び進退直線運動により上記前工程パレット又
は次工程パレットを進退させるように構成したので、請
求項１に示すパレットの進退同座を実現可能の具体的構
造を提案できる。
【００１６】請求項４の発明によれば、上記中継交換機
構を、第１アーム部材と、該第１アーム部材に支持され
た第２アーム部材との間に、第１アーム部材の進退運動
を利用して第２アーム部材を進退させる増速機構を配設
したので、第１アーム部材を駆動するだけで第２アーム
部材をより大きく進退させることができ、構造の複雑化
を抑えながら上記作業スペースをより確実に確保でき
る。
【００１７】請求項５の発明によれば、上記増速機構
を、上記第１アーム部材に駆動側チェン機構及び従動側
チェン機構を設け、該両チェン機構の一端側のスプロケ
ット同士を同軸上にかつ共に回転するように接続し、駆
動側チェン機構のチェンをフレーム部材に対して固定す
るとともに、従動側チェン機構のチェンを上記第２アー
ム部材に連結したので、第１アーム部材を進退駆動する
だけで第２アーム部材をより大きく進退させる増速機構
を実現可能の具体的構造を提案できる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を添付図面
に沿って説明する。
【００１９】図１〜図６は本発明の一実施形態による立
型マシニングセンタ及びその自動パレット交換装置を説
明するための図であり、図１はその全体構成を示す平面
図、図２はパレット交換装置の模式斜視図、図３は進退
駆動機構の模式斜視図、図４，図５，図６はパレット交
換装置の平面図，側面図、断面正面図である。
【００２０】図において、１は立型マシニングセンタ、
２はパレット交換装置である。上記立型マシニングセン
タ１は、立向きに配置された主軸１ａをＸ軸方向（機械
正面から矢印Ｄ方向に見て左右方向）及びＺ軸方向（同
上下方向）に移動させ、テーブルをＹ軸方向（同前後方
向）に移動させることによりテーブルに搭載されたパレ
ットＰ上のワークに所要の加工を施すように構成されて
いる。
【００２１】上記パレット交換装置２は上記立型マシニ
ングセンタ１の正面に所要の作業スペースＡを開けて設
置された装置本体３を、上記作業スペースＡを含めてカ
バー４で囲んだ構成となっている。また上記カバー４に
はオペレータが上記作業スペースＡ内に出入りするため
のドア４ａが設けられている。
【００２２】上記装置本体３は、基礎上に固定されたフ
レーム部材５と、該フレーム部材５の後部（上記マシニ
ングセンタ１から遠い部分）に搭載された旋回式交換機
構６と上記フレーム部材５の前部（上記マシニングセン
タ１に近い部分）に搭載された進退式の中継交換機構７
とを備えている。
【００２３】上記フレーム部材５は、鋼材をテーブル状
に構成した高剛性を有するものであり、基礎上に固定さ
れている。該フレーム部材５の後部には上記旋回交換機
構６を旋回可能に搭載するためのベース部１０が上方に
突出するように形成されている。また該フレーム部材５
のテーブル面５ｂ上には上記中継交換機構７を進退可能
に支持する左，右一対のガイドレール１１，１１が上記
ベース部１０を挟み、前後方向（図２左右方向）に延び
るように配置されている。
【００２４】上記旋回式交換機構６は、上記フレーム部
材５の上記ベース部１０に旋回可能に配置された旋回ア
ーム８を上記ベース部１０内に収容配置された旋回駆動
モータで旋回駆動するように構成されている。上記旋回
アーム８は、左，右一対のフォーク８ａ，８ａが前方及
び後方に延び、全体として大略Ｈ形状をなしている。ま
た上記旋回アーム８は、次工程パレットＰ２上にワーク
を着脱する等の段取り作業を行う段取り位置ａと上記中
継交換機構７との間でパレットＰを交換する中継交換位
置ｂとの間で１８０度旋回する。
【００２５】上記中継交換機構７は、上記フレーム部材
５の上記左，右のガイドレール１１，１１によって進退
自在に支持された第１アーム部材１２と、該第１アーム
部材１２により進退自在かつ上下動可能に支持された第
２アーム部材１３と、上記第１アーム部材１２を進退駆
動する第１進退駆動機構１４と、該第１アーム部材１２
の移動を利用して上記第２アーム部材１３を進退駆動す
る第２進退駆動機構１５と、該第２アーム部材１３を上
下方向に駆動する上下駆動機構１６とを備えている。
【００２６】上記第１アーム部材１２は、上記左，右の
ガイドレール１１，１１によって進退自在に支持された
横断面逆Ｔ字状の左，右一対のベースアーム１２ａ，１
２ｂの前部同士を保持ケーシング２１で結合した平面視
大略コ字形状のものである。このベースアーム１２ａ，
１２ｂは、それぞれの下面に前後に間隔を開けて固定さ
れた前，後一対のリニアガイド１７，１７を上記ガイド
レール１１に嵌着することにより前後方向に進退自在と
なっている。
【００２７】また上記左側のベースアーム１２ａの下端
部外側面には下面にラック歯を有する棒状のラックバー
１８が固定されている。このラックバー１８にはピニオ
ン１９が噛合している。該ピニオン１９は進退駆動モー
タ２０の出力軸２０ａに装着固定されており、またこの
進退駆動モータ２０は上記フレーム部材５に固定支持さ
れている。このようにして上記進退駆動モータ２０を回
転させることにより、上記第１アーム部材１２を進退さ
せる第１進退駆動機構１４が構成されている。
【００２８】上記保持ケーシング２１は角筒状をなして
おり、該保持ケーシング２１内には角筒状のガイドケー
シング２２が上下移動可能に挿入配置されている。また
このガイドケーシング２２の上端にはベースプレート２
３が固定されている。
【００２９】そして上記ガイドケーシング２２の左，右
側壁２２ａ，２２ｂの外面には該ガイドケーシング２２
の前後方向の振れを防止するための前後ガイドバー２７
ａが、前側壁２２ｃの外面には該ガイドケーシング２２
の左右の振れを防止するための左右ガイドバー２７ｂが
それぞれ垂直方向に向けて固定されている。そしてこれ
らのガイドバー２７ａ，２７ｂはガイドローラ２８ａ，
２８ｂによってガイドされており、該各ガイドローラ２
８ａ，２８ｂは上記保持ケーシング２１の左右側壁２１
ａ，前側壁２１ｂに固定されている。
【００３０】また上記ベースプレート２３の下面には上
下駆動機構１６の油圧シリンダ２９のピストンロッド２
９ａが連結されており、該油圧シリンダ２９は上記保持
ケーシング２１の底壁２１ｃで支持されている。このよ
うにして上記油圧シリンダ２９の伸縮により上記ベース
プレート２３ひいては第２アーム部材１３を昇降させる
ようなっている。
【００３１】上記ベースプレート２３の両側部には前，
後一対のリニアガイド２４，２４が前後方向に間隔をあ
けて配置固定されており、該両側のリニアガイド２４，
２４により第２アーム部材１３の左，右アーム１３ａ，
１３ｂの下面に固定されたガイドレール２５が進退可能
に支持されている。
【００３２】上記第２アーム部材１３を進退させる第２
進退駆動機構１５は以下のように構成されている。な
お、この第２進退駆動機構１５は左，右一対設けられて
いるが、これらの構造は同一であるので、左側の第２進
退駆動機構１５のみ説明する。
【００３３】上記左側のベースアーム１２ａの外側面に
スプライン軸３０，及びスプロケット軸３４が配置され
ている。スプライン軸３０は下側軸受３１を介して上記
ベースアーム１２ａにより回転可能かつ上下移動可能に
支持されている。
【００３４】上記スプライン軸３０の上部は上記ベース
プレート２３に固定支持された上側軸受３２で回転可能
かつ軸方向移動不能に支持されている。また該スプライ
ン軸３０の略中程の部分には下側スプロケット３３ａが
該スプライン軸３０に回転力を伝達可能にかつ軸方向移
動可能に装着されている。
【００３５】また上記スプロケット軸３４は軸受３５を
介してベースアーム１２ａで回転可能に支持されてお
り、該スプロケット軸３４の下部には下側スプロケット
３３ｂが固定されている。そして上記両下側スプロケッ
ト３３ａ，３３ｂには下側チェン３６が巻き掛けられて
いる。またこの下側チェン３６はその連結点３６ａが上
記フレーム部材５に立設された固定部材５ｂに固定され
ている。このようにして上記第１アーム部材１２が進退
すると、上記スプライン軸３０を回転させる下側チェン
機構（駆動側チェン機構）４３が構成されている。
【００３６】また上記ベースプレート２３にはスプロケ
ット軸３７が立設され、該スプロケット軸３７により軸
受３８を介して上側スプロケット３９ａが回転自在に支
持されている。該上側スプロケット３９ａと上記スプラ
イン軸３０の上端に装着固定された上側スプロケット３
９ｂとには上側チェン４０が巻き掛けられている。
【００３７】そして上記上側チェン４０には所定間隔毎
に合計４組の駆動ローラ４１が配設されている。このロ
ーラ４１は上記第２アーム部材１３の左，右アーム１３
ａ，１３ｂの外側面に形成されたフック４２に係脱可能
となっている。このようにして、上記スプライン軸３０
が回転すると上側チェン４０が回転し、駆動ローラ４１
がフック４２に係合して該左，右アーム１３ａ，１３ｂ
を進退させる上側チェン機構（従動側チェン機構）４４
が構成されている。
【００３８】次に本実施形態装置の動作及び作用効果に
ついて説明する。
【００３９】マシニングセンタ１側の交換位置ｃに配置
された前工程パレットＰ１と、旋回式交換機構６の段取
り位置ａに配置された次工程パレットＰ２とを交換する
場合、先ず中継交換機構７が前進し、交換位置ｃの前工
程パレットＰ１を上昇により搭載し、中継交換位置ｂま
で後退搬送して下降し、旋回式交換機構６の旋回アーム
８上に前工程パレットＰ１を移載し、該旋回式交換機構
６が該載置された前工程パレットＰ１′と次工程パレッ
トＰ２とを１８０度旋回して入れ替え、この後中継交換
機構７が次工程パレットＰ２を上昇により搭載し、機械
側の交換位置ｃまで搬送して下降し、次工程パレットＰ
２を該交換位置ｃ上に移載する。
【００４０】より詳細には、進退駆動モータ２０が第１
アーム部材１２を図３左方に前進させる。すると該前進
に伴って下側チェン３６がスプライン軸３０を矢印ｅ回
りに回転させ、該スプライン軸３０の回転により上側チ
ェン４０が駆動ローラ４１を前進させ、該駆動ローラ４
１がフック４２に係合して第２アーム部材１３を前進さ
せる。このとき、フレーム部材５に対する上側アーム部
材１３の移動量は下側アーム部材１２の移動量の略２倍
となり、従って移動速度も略２倍となる。
【００４１】上記前進により上側アーム部材１３の前部
が上記機械側交換位置ｃの前工程パレットＰ１の下部に
進入し、この状態で油圧シリンダ２９が伸長し、上側ア
ーム部材１３を上昇させ、これにより上記前工程パレッ
トＰ１が該上側アーム部材１３上に搭載される。なお、
この上記上昇に伴ってスプライン軸３０が下側軸受３１
及び下側スプロケット３３ａ内を上昇する。
【００４２】上記前工程パレットＰ１が第２アーム部材
１３上に搭載された状態で上記進退駆動モータ２０が第
１アーム部材１２を後退させる。すると該後退に伴って
下側チェン３６がスプライン軸３０を回転させ、該スプ
ライン軸３０の回転により上側チェン４０が回転し、駆
動ローラ４１がフック４２に係合して第２アーム部材１
３を後退させる。このとき、フレーム部材５に対する上
側アーム部材１３の移動量は下側アーム部材１２の移動
量の略２倍となり、従って移動速度も略２倍となる。ま
たこのとき第１，第２アーム部材１２，１３は何れも上
記作業スペースＡより後退し、上記作業スペースＡ内に
障害物はなくなり、オペレータはドア４ａを開けて該作
業スペースＡに支障なく進入でき、必要な作業が可能と
なる。
【００４３】上記後退により上記前工程パレットＰ１は
旋回式交換機構６の旋回アーム８の中継交換位置ｂの上
方に位置しており、この状態で上記油圧シリンダ２９が
下降し、前工程パレットＰ１′が旋回アーム８上に移載
される。
【００４４】この後、旋回式交換機構６が旋回アーム８
を旋回させて前工程パレットＰ１′を段取り位置ａ側に
旋回移動させる。この状態でマシニングセンタ１での加
工終了まで待機することとなる。またこの待機中に段取
り位置ａ側では次工程パレットＰ２が準備される。
【００４５】このように本実施形態装置では、前工程パ
レットＰ１又は次工程パレットＰ２を機械側交換位置ｃ
と中継交換位置ｂとの間で進退移動させる中継交換機構
７を設けたので、旋回式交換機構６の構造を複雑にする
ことなく該旋回式交換機構６をマシニングセンタ１から
離して配置でき、該マシニングセンタ１とパレット交換
装置本体３との間に作業スペースＡを確保することが可
能であり、作業性を改善できる。
【００４６】また上記中継交換機構７を、パレットを上
昇させた後、中継交換位置ｂ又は機械側交換位置ｃの上
方部位に直線的に搬送し、さらに下降させる上下及び進
退直線運動により上記前工程パレット又は次工程パレッ
トを進退させるように構成したので、工作機械の交換位
置ｃ部分の構造上該中継交換機構７を採用できないとい
ったことはほとんどなく、適用範囲を拡げることができ
る。
【００４７】さらにまた上記中継交換機構７を、第１ア
ーム部材１２と、該第１アーム部材１２に支持された第
２アーム部材１３との間に、第１アーム部材１２の進退
運動を利用して第２アーム部材１３を進退させる第２進
退駆動機構（倍速機構）１５を配設したので、第１アー
ム部材１２を駆動するだけで第２アーム部材１３をより
大きく進退させることができ、構造の複雑化を抑えなが
ら上記作業スペースＡをより確実に確保できる。
【００４８】また、上記増速機構を、上記第１アーム部
材１２に下側チェン機構（駆動側チェン機構）及び上側
チェン機構（従動側チェン機構）を設け、該両チェン機
構の一端側のスプロケット３３ａ，３９ｂ同士をスプラ
イン軸３０で共に回転するように接続し、下側チェン機
構のチェン３６をフレーム部材に対して固定するととも
に、上側チェン機構のチェン４０を上記第２アーム部材
１３に駆動ローラ４１を介して連結したので、第１アー
ム部材１２を進退駆動するだけで第２アーム部材１３を
より大きく進退させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態による工作機械のパレット
交換装置の配置図である。
【図２】上記パレット交換装置の模式斜視図である。
【図３】上記パレット交換装置の進退駆動機構の模式斜
視図である。
【図４】上記パレット交換装置の平面図である。
【図５】上記パレット交換装置の側面図である。
【図６】図４のVI-VI 線断面図である。
【符号の説明】
１ マシニングセンタ（工作機械） ２ パレット交換装置 ５ フレーム部材 ６ 旋回式交換機構 ７ 中継交換機構 １２ 第１アーム部材 １３ 第２アーム部材 １５ 第２進退駆動機構（増速機構） ４３ 下側チェン機構（駆動側チェン機構） ４４ 上側チェン機構（従動側チェン機構） ａ 段取り位置 ｂ 中継交換位置 ｃ 機械側交換位置 Ｐ１ 前工程パレット Ｐ２ 次工程パレット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 機械本体の正面に、加工済みワークが搭
    載された前工程パレットと、未加工ワークが搭載された
    次工程パレットとを自動的に交換するパレット交換装置
    を備えた工作機械において、上記機械本体と上記パレッ
    ト交換装置との間に作業スペースを設けたことを特徴と
    する工作機械。
  2. 【請求項２】 機械側の交換位置に配置され加工済みワ
    ークが搭載された前工程パレットと、段取り位置に配置
    され未加工ワークが搭載された次工程パレットとを自動
    的に交換する工作機械のパレット交換装置において、上
    記前工程パレット又は次工程パレットを上記機械側交換
    位置と中継交換位置との間で進退移動させる中継交換機
    構と、上記前工程パレットと次工程パレットとを上記中
    継交換位置と上記段取り位置との間で旋回動作により交
    換する旋回式交換機構とを備えたことを特徴とする工作
    機械のパレット交換装置。
  3. 【請求項３】 請求項２において、上記中継交換機構
    は、機械側交換位置，中継交換位置にある前工程パレッ
    ト，次工程パレットを上昇させた後、上記中継交換位置
    又は機械側交換位置の上方部位に直線的に搬送し、さら
    に該中継交換位置又は機械側交換位置に下降させる上下
    及び進退直線運動により上記前工程パレット又は次工程
    パレットを進退させるように構成されていることを特徴
    とする工作機械のパレット交換装置。
  4. 【請求項４】 請求項３において、上記中継交換機構
    は、フレーム部材上に進退可能に搭載された第１アーム
    部材と、該第１アーム部材上に該第１アーム部材に対し
    て相対的に進退可能に支持された第２アーム部材とを有
    し、該第１アーム部材と第２アーム部材との間には、該
    第１アーム部材の進退運動を利用して第２アーム部材を
    進退させる増速機構が配設されていることを特徴とする
    工作機械のパレット交換装置。
  5. 【請求項５】 請求項４において、上記増速機構は、上
    記第１アーム部材に、進退方向に間隔を開けて配置され
    た一対のスプロケットに無端状のチェンを掛け渡した駆
    動側チェン機構及び従動側チェン機構を設け、該両チェ
    ン機構の一端側のスプロケット同士を同軸上にかつ共に
    回転するように接続し、駆動側チェン機構のチェンをフ
    レーム部材に対して固定するとともに、従動側チェン機
    構のチェンを上記第２アーム部材に連結した構成となっ
    ていることを特徴とする工作機械のパレット交換装置。
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