JP2002136051A - 回転機及びそのロータ - Google Patents

回転機及びそのロータ

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JP2002136051A
JP2002136051A JP2000330598A JP2000330598A JP2002136051A JP 2002136051 A JP2002136051 A JP 2002136051A JP 2000330598 A JP2000330598 A JP 2000330598A JP 2000330598 A JP2000330598 A JP 2000330598A JP 2002136051 A JP2002136051 A JP 2002136051A
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rotor
rotating machine
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outer peripheral
end wall
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JP2000330598A
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English (en)
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Toru Kuwabara
徹 桑原
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造及び低コストで冷却効率を向上さ
せること。 【解決手段】 回転軸12が装着されかつ円形外周面及
び両側面を有するロータ4であって、非磁性材料からな
る本体部20及び本体部20によって保持された永久磁
石16及び磁性部材18を含むロータ4と、ロータ4の
回転軸12に相対回転自在に支持されたケース部材6及
び8と、ロータ4の外周面を覆うようケース部材6及び
8に支持されたステータ10とを備えた回転機2及び該
ロータ4。ロータ4の両側面には複数のフィン5が配設
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸が一体に装
着されかつ円形外周面及び両側面を有するロータであっ
て、非磁性材料からなる本体部及び本体部によって保持
された複数の永久磁石及び磁性部材を含むロータと、ロ
ータの回転軸に相対回転自在に支持されたケース手段
と、ロータの外周面を覆うようケース手段に支持された
ステータとを備えた、発電機又は電動機である回転機及
びそのロータに関する。
【0002】
【従来の技術】回転機、例えば発電機において、該発電
機のロータを電磁コイル式から、Nd−Fe−B系の永
久磁石式とした場合には、Nd−Fe−B系の永久磁石
が強力な磁力を有する永久磁石であることに起因して、
同じサイズの発電機であっても発電量を増大させること
ができる。他方、発電量を同じとした場合には、発電機
をコンパクト化することが可能になる。発電機のサイズ
を同じとして発電量を増大させた場合、ステータの鉄損
による発熱量と、ステータに配設された、銅線の束から
なる巻線の発熱量も増大する。ステータの鉄損による発
熱量及び巻線の発熱量が増大すると、巻線の電気抵抗値
が増大し、発電量が低下させられると共に巻線の寿命が
短縮されて信頼性の低下を招くことになる。他方、発電
量を同じとして発電機をコンパクト化した場合、磁束密
度増大に起因して鉄損が増大し、またステータに配設さ
れた巻線の線径、すなわち断面積が小さくなる。その結
果、巻線の電気抵抗値が増大するので、先に述べたと同
様な問題が発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解消するた
め、従来においては、ステータのコア(積層電磁鋼板)
の横断面積を大きくしかつ巻線の線径を太くして電気抵
抗値を低減させる手段、あるいはステータを水冷却して
冷却効率をアップさせる手段等が採用されていた。しか
しながら前者の手段は、ステータのサイズを大きくしな
ければならないので、発電機を大型化させると共にコス
トアップを招く。また後者の手段は、ステータに冷却水
を強制循環させる必要があるので、構造が複雑となり、
コストアップを招く。上記した問題は、回転機のうちの
電動機においても共通して存在するものである。
【0004】本発明の目的は、簡単な構造及び低コスト
で冷却効率を向上させ、同じサイズで性能を向上させる
ことを可能にする、新規な回転機及びそのロータを提供
することである。
【0005】本発明の他の目的は、簡単な構造及び低コ
ストで冷却効率を向上させ、同じ性能でコンパクト化を
可能にする、新規な回転機及びそのロータを提供するこ
とである。
【0006】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成された回転機及びそのロータの実施形態に
ついて添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から
明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、回転軸が一体に装着されかつ円形外周面及び両側面
を有するロータであって、非磁性材料からなる本体部及
び本体部によって保持された複数の永久磁石及び磁性部
材を含むロータと、ロータの回転軸に相対回転自在に支
持されたケース手段と、ロータの外周面を覆うようケー
ス手段に支持されたステータとを備えた回転機におい
て、ロータの一側面及び/又は他側面には、軸方向に延
び出しかつ実質上放射方向に延在する複数のフィンが周
方向に間隔をおいて配設されている、ことを特徴とする
回転機、が提供される。ケース手段は、ロータの軸方向
両側において回転軸に相対回転自在に支持された一端壁
及び他端壁を含み、一端壁及び他端壁にはそれぞれ少な
くとも1個の通風孔が形成されている、ことが好まし
い。ケース手段はロータの半径方向外側を覆うように配
置された外周壁を含み、該外周壁には少なくとも1個の
通風孔が形成されている、ことが好ましい。
【0008】本発明の他の局面によれば、回転軸が一体
に装着されかつ円形外周面及び両側面を有する回転機の
ロータであって、非磁性材料からなる本体部と、本体部
によって保持された複数の永久磁石及び磁性部材を含
む、回転機のロータにおいて、一側面及び/又は他側面
には、軸方向に延び出しかつ実質上放射方向に延在する
複数のフィンが周方向に間隔をおいて配設されている、
ことを特徴とする回転機のロータ、が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による回転機及びそ
のロータの好適実施形態を添付図面を参照して更に詳細
に説明する。なお、図1〜図6において、実質上同一部
分は同一符号で示されている。図1〜図4を参照して、
全体を番号2で示す回転機である発電機は、ロータ4
と、一対のケース部材6及び8と、ステータ10とを備
えている。ロータ4は、スリーブ14を介して一体に装
着された回転軸12と、複数の永久磁石16と、複数の
磁性部材18と、本体部20とから構成されている。永
久磁石16の各々及び磁性部材18の各々は、本体部2
0によって一体的に保持されている。更に具体的には、
永久磁石16の各々は本体部20内に完全に埋設され、
また磁性部材18の各々は半径方向外側端面のみが露呈
され他の表面は全て本体部20内に埋設されるよう構成
されている。ロータ4の本体部20は非磁性材料である
アルミニウムからなり、ダイキャストによって、スリー
ブ14、永久磁石16の各々及び磁性部材18の各々を
一体に埋設して、実質上円形をなす外周面と、軸方向に
直交するよう延在する両側面とを有するよう形成されて
いる。スリーブ14は、本体部20の外周面と共通の軸
心を有するよう位置付けられている。回転軸12は、ス
リーブ14に圧入・装着されることによって、スリーブ
14を介して本体部20に一体に装着される。回転軸1
2は、本体部20の両側面から軸方向外方にそれぞれ所
定の長さだけ突出するよう、その長さが規定されてい
る。ロータ4の両側面には、軸方向に延び出しかつ実質
上放射方向に延在する複数のフィン5が周方向に間隔を
おいて配設されている。フィン5の各々は、ダイキャス
トによって本体部20と一体に成形される。図5に示さ
れているように、フィン5の各々は、放射方向に直線状
に延在するよう形成されている。
【0010】先に述べたように、本体部20には、複数
の永久磁石16及び複数の磁性部材18が一体に埋設さ
れている。永久磁石16及び磁性部材18は、本体部2
0に周方向に交互に密着して放射状にそれぞれ等ピッチ
で配列されている。磁性部材18の各々は、実質上同一
の形状をなす複数の電磁鋼板、実施形態においては、複
数の珪素鋼板の積層体から構成されている。磁性部材1
8の各々は、回転軸12と同心の円弧形状をなす半径方
向外側端面と、接線方向に直線状に延在する半径方向内
側端面と、半径方向に延在する周方向両側面とを有して
いる。上記内側端面の周方向中央には、半径方向内側に
向かって突出する抜け止め用の突起部18aが軸方向の
全域にわたって延在するよう形成されている。磁性部材
18の各々には、永久磁石16の各々よりも半径方向外
側に延び出す突出部18bが形成されている。永久磁石
16の各々の半径方向外側端面の外方には、突出部18
bの各々によって周方向に本体部20を充填するための
空間部(本体部充填用空間部)が形成される。磁性部材
18の各々の、突出部18bよりも半径方向内側部分1
8cの各々によって、周方向に、永久磁石16が挿入・
保持される空間部(永久磁石挿入・保持用空間部)が形
成される。Nd−Fe−B系の永久磁石16の各々は、
非着磁の状態で上記永久磁石挿入・保持用空間部の各々
内に挿入・保持される。
【0011】本体部20は、永久磁石16の各々及び磁
性部材18の各々の半径方向内側とスリーブ14の外周
面との間の空間部(実質上、環状の空間部)及び上記本
体部充填用空間部を充填しかつ永久磁石16の各々及び
磁性部材18の各々の軸方向両側面を所定の厚さで覆う
よう配設される。永久磁石16の各々は本体部20内に
完全に埋設され、また磁性部材18の各々は、半径方向
外側端面のみが露呈され他の表面は全て本体部20内に
埋設される。なお、磁性部材18の各々の該露呈面から
非着磁永久磁石16の各々に着磁が施される。
【0012】回転軸12の、本体部20の両側面から外
側に突出した部分の各々には、軸受であるラジアルボー
ルベアリング(以下、単に「ベアリング」と略称する)
22及び24が圧入・装着されている。本体部20の軸
方向両側には、一対のケース部材6及び8が、ベアリン
グ22及び24を介して回転軸12に相対回転自在に支
持されている。ケース部材6及び8は、各々に形成され
た貫通孔がベアリング22及び24に圧入されることに
より回転軸12に相対回転自在に支持される。一対のケ
ース部材6及び8間には、ステータ10が、ロータ4の
本体部20の外周面を隙間をおいて覆うよう装着されて
いる。
【0013】一方のケース部材6は、回転軸12に直交
する方向に延在する一端壁6aと、一端壁6aの周縁か
ら軸方向に延びる環状フランジ部6bとを含み、全体と
してほぼキャップ形状をなしている。また他方のケース
部材8は、回転軸12に直交する方向に延在する他端壁
8aと、他端壁8aの周縁から軸方向に延びる環状フラ
ンジ部8bとを含み、全体としてほぼキャップ形状をな
している。一方のケース部材6の環状フランジ部6bの
軸方向先端部内周面及び他方のケース部材8の環状フラ
ンジ部8bの軸方向先端部内周面には、それぞれスプラ
イン歯(雌)が形成されている。一方のケース部材6の
一端壁6a及び他方のケース部材8の他端壁8aには、
それぞれ複数個の通風孔6c及び8cが形成されてい
る。一方のケース部材6の環状フランジ部6b及び他方
のケース部材8の環状フランジ部8bには、それぞれ複
数の通風孔6d及び8dが形成されている。通風孔6d
のうちの1個及び通風孔8dのうちの1個は、環状フラ
ンジ部6b及び8bの下端部に形成されており、それぞ
れ水抜孔を兼用している。一方のケース部材6の外周部
の2箇所には半径方向外側に突出するボス部6eが形成
され、ボス部6eの各々には、図示しない静止枠への取
付孔6fがそれぞれ形成されている。他方のケース部材
6の外周部の1箇所には半径方向外側に突出するボス部
8eが形成され、ボス部8eの各々には、後述するステ
ータ10に保持された巻線32を挿通して保持するため
の保持孔8fが配設されている。環状フランジ部6b及
び環状フランジ部8bの各々の外周部の4箇所には半径
方向外側に突出する比較的小さなボス部6g及び8gが
形成され、ボス部6g及び8gの各々には、取付孔(ね
じ孔)6h及び取付孔(貫通孔)8hが形成されてい
る。以上のように構成された一方のケース部材6と他方
のケース部材8とは、環状フランジ部6bと環状フラン
ジ部8bの各々の先端が相互に軸方向に間隔をおいて対
向するよう配置される。ケース部材6及び8が上記のよ
うに軸方向に相互に対向して配置された状態で、環状フ
ランジ部6b及び8bのスプライン歯は回転軸12と共
通の軸線上に位置付けられ、ボス部6g及び8gの各々
の取付孔6h及び8hの各々は相互に共通の軸線上に整
合して対向するよう位置付けられる。
【0014】ほぼ円筒形状をなすステータ10は、鉄
材、鋼材等の磁性材料から一体に成形され、あるいは鉄
板、鋼板等の積層体から一体的に構成される(実施形態
では鋼材から一体に成形されている)。このように構成
されたステータ10内には周方向に間隔をおいて軸方向
に延在するスロット30が形成されている。スロット3
0の各々はステータ10の内周面及び軸方向両側面にそ
れぞれ開口し、軸方向から見てそれぞれ半径方向外側に
向かって末広がりとなるよう形成されている。スロット
30の各々内には銅線の束からなる巻線32が挿入・保
持されている。ステータ10の軸方向両端部の外周面
(円形外周面)には、それぞれスプライン歯(雄)が形
成されている。上記のように構成されたステータ10
は、そのスプライン歯の各々が、一方のケース部材6の
環状フランジ部6b及び他方のケース部材8の環状フラ
ンジ部8bの各々の先端部におけるスプライン歯に嵌合
支持され、更に、環状フランジ部6b及び8bの各々
の、軸方向に相互に対向するボス部6g及び8g間を複
数の図示しない細長いビスにより軸方向に相互に接近す
る方向に締め付けることにより、環状フランジ部6b及
び8bの各々間に軸方向に挟持される形態で装着・支持
される。なお、上記した、一端壁6a及び環状フランジ
部6bを含む一方のケース部材6、他端壁8a及び環状
フランジ部8bを含む他方のケース部材8、及び図示し
ないビスの各々等は、ロータ4の回転軸12に相対回転
自在に支持されたケース手段を構成する。また、一方の
ケース部材6及び他方のケース部材8の環状フランジ部
6b及び8bは、ロータ4の半径方向外側を覆うように
配置された外周壁(すなわちケース手段の外周壁)を構
成する。
【0015】回転軸12の一端部には、冷却用ファン3
4及び回転駆動用のプーリ36がボルト38により一体
的に装着されている。プーリ36は図示しないVベルト
及びその他の動力伝達手段を介して駆動源である、例え
ばエンジンのクランク軸に駆動結合される。なお、図2
において、番号40は環状のシール板を示しており、こ
のシール板40は、ベアリング22の軸方向内側を覆う
よう、一方のケース部材6の一端壁6aの内側に複数の
ビス42(図2においては1個のみ示されている)によ
り締結されている。図2から容易に理解されるように、
ロータ4の一側面(図2において左側面)に形成されて
いるフィン5の各々の半径方向内側の軸方向高さは、半
径方向外側のそれよりも若干低く形成されているが、こ
の構成は、ビス42の各々との干渉を避けるためであ
る。
【0016】図2を参照して、上記のように構成された
発電機である回転機2において、エンジンが作動する
と、動力伝達手段、プーリ36及び回転軸12を介して
ロータ4が回転駆動させられるので、ステータ10に配
設された巻線32に電流が発生し、発電が遂行される。
エンジンが停止されると、ロータ4の回転が停止され、
発電が停止される。
【0017】先に述べたように、ロータ4の両側面に
は、軸方向に延び出しかつ放射方向に延在する複数のフ
ィン5が周方向に間隔をおいて一体に成形されているの
で、ロータ4自体がフィン5の各々によって空冷される
と共に、フィン5の各々の回転によって、エアを、半径
方向内側から吸い込み、半径方向外側に向かって排出す
る。このエアは、ロータ4の外周面を覆うよう配置され
たステータ10の巻線32の部分に吹き付けられるの
で、該巻線32の部分は強制空冷させられる。上記実施
形態においては、一方のケース部材6の一端壁6a及び
他方のケース部材8の他端壁8aには、それぞれ複数個
の通風孔6c及び8cが形成されているので、回転機2
の内部空間への空気の流入及び排出が効果的に遂行さ
れ、ステータ10の鉄損による発熱及びステータ10の
巻線32の発熱を回転機2の内部空間から外部に効果的
に逃がすことが可能になる。その結果、巻線32、ロー
タ4の磁性部材18及び永久磁石16の各々、ベアリン
グ22及び24等への熱影響を低減させて冷却効率を向
上させ、発電効率、耐久性及び信頼性を向上させること
ができる。上記実施形態においては更に、一方のケース
部材6の環状フランジ部6b及び他方のケース部材8の
環状フランジ部8bにも、それぞれ複数の通風孔6d及
び8dが形成されているので、上記内部空間のエアの流
入及び排出は更に効果的に行なわれ、冷却効率は更に向
上させられる。
【0018】ロータ4における上記フィン5の各々は、
ダイキャストによって本体部20と一体に成形すること
ができるので、成形はきわめて容易である。また構造も
きわめて簡単であるので、低コストで冷却効率を向上さ
せることができる。ステータ10の鉄損による発熱及び
ステータ10の巻線32の発熱が外部に効果的に逃がさ
れることに起因して、巻線32の電気抵抗値の増大は最
小限に抑えられ、所定の発電量が得られると共に巻線3
2の寿命が保証されて信頼性が十分に確保される。した
がって、本発明による回転機2及びそれに含まれるロー
タ4によれば、簡単な構造及び低コストで冷却効率を向
上させ、同じサイズで性能(発電効率)を向上させるこ
とができる。また、簡単な構造及び低コストで冷却効率
を向上させ、同じ性能でコンパクト化することができ
る。上記実施形態においてはまた、回転軸12に、ケー
ス部材6の、通風孔6cが形成された一端壁6aに近接
して冷却用ファン34が装着されているので、冷却用フ
ァン34によって、回転軸12、ベアリング22及び2
4、一方のケース部材6、他方のケース部材8、及びス
テータ10に囲まれた内部空間を強制的に通風して空冷
することが可能になり、更に高い冷却効果を得ることが
できる。ロータ4には複数のフィン5が形成され、更
に、上記内部空間には通風孔6c、6d及び8c、8d
が形成されているので、冷却用ファン34は比較的小型
のものを使用することで十分な冷却効果が得られ、冷却
用ファン34を回転させるための出力も低く抑えること
ができ、経済的である。ロータ4に形成された複数のフ
ィン5によって、所望する冷却効果が得られるならば、
冷却用ファン34を省略することが可能になり、経済的
効果は更に向上する。
【0019】以上、本発明による回転機2及びそれに含
まれるロータ4を、実施形態に基づいて添付図面を参照
しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することな
く、更に他の種々の変形あるいは修正が可能である。例
えば、上記実施形態において、ロータ4の両側面に形成
されているフィン5の各々は、放射方向に直線状に延在
するよう構成されているが、先に述べたような送風機能
が得られるものであればその形状はどのようなものでも
よい。例えば、図6には、放射方向に直線状に延在する
よう構成されているフィン5の各々が、半径方向外側端
部付近で、軸方向に見てそれぞれ同じ周方向に等角度を
もって折り曲げられて半径方向外側に向かって直線状に
延在するよう形成された、ロータ4の他の実施形態が示
されている。また図7には、フィン5の各々が、ロータ
4の両側面の外周縁部付近にのみ形成された、ロータ4
の更に他の実施形態が示されている。図7に示されてい
る実施形態において、フィン5の各々は、他の実施形態
に比較して短く形成され、軸方向に見てそれぞれ、軸心
を通り半径方向に延在する仮想直線に対し、同じ周方向
に等角度をもって半径方向外側に向かって直線状に延在
するよう形成されている。また図8には、フィン5の各
々が放射方向に直線状に延在するのではなく、放射方向
に渦巻き状に延在するよう構成された他の実施形態が示
されている。
【0020】上記実施形態において、複数のフィン5
は、ロータ4の両側面に形成されているが、これに代え
て一側面又は他側面に形成する他の実施形態もある。一
側面又は他側面に複数のフィン5を形成することによ
り、所定の冷却効果が得られるならば構成は一層簡略化
される。更にはまた、上記実施形態において、一方のケ
ース部材6の一端壁6a及び他方のケース部材8の他端
壁8aに、それぞれ複数の通風孔6c及び8cが形成さ
れているが、それぞれ1個の通風孔6c及び8cが形成
される他の実施形態もある(したがって、広い概念で
は、一端壁6a及び他端壁8aには、それぞれ少なくと
も1個形成されればよい)。更にはまた、上記実施形態
において、一方のケース部材6の環状フランジ部6b及
び他方のケース部材8の環状フランジ部8bに、それぞ
れ複数の通風孔6d及び8dが形成されているが、それ
ぞれ1個の通風孔6d及び8dが形成される他の実施形
態、あるいは環状フランジ部6b又は環状フランジ部8
bに1個の通風孔6d又は8dが形成される更に他の実
施形態もある(したがって、広い概念では、ケース手段
の外周壁には、少なくとも1個の通風孔6d又は8dが
形成されればよい)。
【0021】更にはまた、上記実施形態において、ロー
タ4は、スリーブ14を介して一体に装着された回転軸
12と、複数の永久磁石16と、複数の磁性部材18
と、本体部20とから構成され、永久磁石16の各々は
本体部20内に完全に埋設され、また磁性部材18の各
々は半径方向外側端面のみが露呈され他の表面は全て本
体部20内に埋設されるよう構成され、本体部20は非
磁性材料であるアルミニウムからなり、ダイキャストに
よって、スリーブ14、永久磁石16の各々及び磁性部
材18の各々を一体に埋設して、実質上円形をなす外周
面と、軸方向に直交するよう延在する両側面とを有する
よう形成されている。しかしながら、本発明は、ロータ
の構成が上記実施形態である回転機に限り適用されると
いう限定的なものではなく、クローポール形回転機にお
けるロータを含め、他の様々な形態のロータを含む回転
機に適用することが可能である。要するに、回転軸から
半径方向外側に突出して回転軸と共に一体に回転させら
れかつ永久磁石、磁性部材等を含む回転体部分(上記実
施形態においては、スリーブ14、本体部20、永久磁
石16の各々、磁性部材18の各々からなる回転体部
分)を備えたロータであって、回転体部分の外周面がス
テータの内周面に隙間をおいて覆われるように位置付け
られるロータであれば、その形態を問わず、本発明は適
用可能である。
【0022】更にはまた、上記実施形態において回転機
2は発電機であるが、これに代えて上記回転機2と実質
上同じ構成を有する電動機であっても、上記と実質上同
じ作用効果が得られることはいうまでもない。ただし、
先に述べた「発電効率の向上」は、電動機においては
「出力の増加」に置き換えられる。更にはまた、上記実
施形態においては、ケース手段が一方のケース部材6及
び他方のケース部材8から構成され、両者の間にステー
タ10が挟持されるような形態でロータ4等の収容空間
が形成されているので、ステータ10も上記収容空間を
構成する一部材をなし、したがってその外周面が外部に
露呈されるよう構成されているが、この構成に代えて、
ステータ10全体をケース部材により完全に覆う実施形
態もある。
【0023】
【発明の効果】本発明による回転機及びそのロータによ
れば、簡単な構造及び低コストで冷却効率を向上させ、
同じサイズで性能を向上させることを可能にする。ま
た、簡単な構造及び低コストで冷却効率を向上させ、同
じ性能でコンパクト化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転機の要部を示す側面図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】図2のB−B矢視拡大断面図。
【図4】図1〜図3に示す発電機に備えられている、本
発明によるロータの回転軸にラジアルボールベアリング
を装着した状態を示す平面図。
【図5】図4のC−C矢視断面図。
【図6】本発明によるロータの他の実施形態を示す断面
図であって、図5と同様な断面図。
【図7】本発明によるロータの更に他の実施形態を示す
断面図であって、図5と同様な断面図。
【図8】本発明によるロータの更に他の実施形態を示す
断面図であって、図5と同様な断面図。
【符号の説明】
2 発電機 4 ロータ 5 フィン 6 一方のケース部材 6a 一端壁 6c、6d 通風孔 8 他方のケース部材 8a 他端壁 8c、8d 通風孔 10 ステータ 12 回転軸 16 永久磁石 18 磁性部材 20 本体部 32 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/18 H02K 5/18 5/20 5/20 Fターム(参考) 5H002 AA08 AB07 AB09 AC01 AC06 AC10 AD03 AD05 AE07 AE08 5H605 AA01 BB01 CC02 CC09 DD07 DD12 EA02 EB10 FF01 GG02 5H609 BB05 PP02 PP07 QQ02 QQ08 QQ14 QQ15 QQ17 RR06 RR08 RR10 RR16 RR24 RR27 RR36 RR42 5H622 AA03 CA02 CA07 CA10 CB05 CB06 DD02 PP03 PP10 PP11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸が一体に装着されかつ円形外周面
    及び両側面を有するロータであって、非磁性材料からな
    る本体部及び本体部によって保持された複数の永久磁石
    及び磁性部材を含むロータと、ロータの回転軸に相対回
    転自在に支持されたケース手段と、ロータの外周面を覆
    うようケース手段に支持されたステータとを備えた回転
    機において、 ロータの一側面及び/又は他側面には、軸方向に延び出
    しかつ実質上放射方向に延在する複数のフィンが周方向
    に間隔をおいて配設されている、ことを特徴とする回転
    機。
  2. 【請求項2】 ケース手段は、ロータの軸方向両側にお
    いて回転軸に相対回転自在に支持された一端壁及び他端
    壁を含み、一端壁及び他端壁にはそれぞれ少なくとも1
    個の通風孔が形成されている、請求項1記載の回転機。
  3. 【請求項3】 ケース手段はロータの半径方向外側を覆
    うように配置された外周壁を含み、該外周壁には少なく
    とも1個の通風孔が形成されている、請求項1又は請求
    項2記載の回転機。
  4. 【請求項4】 回転軸が一体に装着されかつ円形外周面
    及び両側面を有する回転機のロータであって、非磁性材
    料からなる本体部と、本体部によって保持された複数の
    永久磁石及び磁性部材を含む、回転機のロータにおい
    て、 一側面及び/又は他側面には、軸方向に延び出しかつ実
    質上放射方向に延在する複数のフィンが周方向に間隔を
    おいて配設されている、ことを特徴とする回転機のロー
    タ。
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