JP2002135879A - 集音方法 - Google Patents

集音方法

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JP2002135879A
JP2002135879A JP2000369305A JP2000369305A JP2002135879A JP 2002135879 A JP2002135879 A JP 2002135879A JP 2000369305 A JP2000369305 A JP 2000369305A JP 2000369305 A JP2000369305 A JP 2000369305A JP 2002135879 A JP2002135879 A JP 2002135879A
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sound
sound collecting
sounds
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Masayuki Takizawa
政行 滝澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】限りなく、自然の音、生に近い音を捉え再現す
る。 【解決手段】音源を多数の音の集まりと考え、音源の幅
や形に沿って、あらゆる部位から音の情報を細かく分け
て集音することによって忠実に生の自然な音を捉えるこ
とができる。という考えに基づき、長、短、2枚の板か
らなるL字型集音板を基本とし、その内角にマイクを有
する集音装置。或いはL字型集音板に多数のマイクを1
列または複数列に配した集音装置により、音源から発せ
られる数多くの情報をより多く取り込めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音を集音する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型ビデオカメラや携帯電話等の著しい
普及により、より小型で、高性能のマイクの開発が進ん
でいる。
【0003】しかしながら、音響機器を例にとれば、エ
ジソンが蓄音機を発明してからSP、LP、CD、MD
等機械的技術は大きく進歩してきたが、音に関しては、
自然の音、生の音に限りなく近い音を得る事はできてい
ない。
【0004】例えば、生演奏を録音再生した音。テレビ
やラジオの生放送の音。これらの音は実際の音のような
繊細な音やダイナミックな音が得られず、生々しい臨場
感が無く、生の音かどうか、はっきり聞き分けられるほ
どの隔たりがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】生の自然な音には伸
び、艶、広がり感、奥行き感、音場感、など生々しさが
あるが、それらを忠実に再現するのにはマイクの役割が
大きい。
【0006】しかし、従来のマイクは広帯域の音エネル
ギーを振動板に全て受け入れる事ができない。
【0007】また、比較的広帯域の音を捉えることので
きる集音マイクにおいてもその構造上から干渉を導きや
すく、遠くの小さな音を捉えるのには優れているが、近
くの大きい音(ピアノやジェット機の音等)を捉えよう
とすると聞き取りにくかったり、こもったり、鮮明でな
い音や第3の音を生じたりする。
【0008】生の音を捉えるためにはより多くの音の情
報をマイクの振動板に伝える事が重要であるが、現在普
及しているマイクで忠実に音を捉える事はできない。
【0009】例えば、無指向性のマイクはマイクの前面
すべての音に均一に反応できるものなので、あたかもそ
こにある音全てを捉えたような錯覚を起こすが、実際に
は一部の音しか捉えていない。音源の幅が大きくなれば
なるほどマイクが捉える音は限られてしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、楽器を例にとって考えれば、ギターの音をとる場
合、一般に、ギターの饗孔の前にマイクを設置したり、
直接マイクをギターに取り付けたりするが、ギターの弦
を爪弾いた時、弦をはじいた部分とネックの部分とでは
弦の振れ幅が違う事からも解るように、実際はギターの
ネックの頭部から胴部の端まで、ギター全体が音源であ
り、しかも、ギターの端から端まで同じ音の情報が出て
いるのではなく、あらゆる部位から微妙に違う音が発せ
られている。
【0011】ピアノにしてもサックスにしても、楽器は
楽器全体が音を増幅する共鳴板であり、音源である。ピ
アノはピアノの各部から発せられる多数の音の情報が集
まってはじめて、ピアノの音となり、バイオリンはバイ
オリンの各部から発せられる多数の音の情報が集まって
はじめて、バイオリンの音となる。
【0012】したがって、楽器の大きさや形に沿って、
楽器の各部分から発せられる音をより細かく分けて集音
すれば忠実に楽器の本来の音を捉えることができる。
【0013】つまり、私たちが普段聞く自然の音は、広
帯域の中に多数の音源があり、しかもその音源一つ一つ
からは、一つの音ではなく、音源の幅や大きさによっ
て、音源のあらゆるところから、様々な音が発せられ
て、それらが一塊の音として耳に届いている。
【0014】よって音源の音を一つの音として捉えれ
ば、本来の自然の生の音を捉える事はできず、音源を多
数の音の集まりと考え、音源の幅や形に沿って、あらゆ
る部位から音の情報を細かく分けて集音することによっ
て忠実に生の自然な音を捉えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】上記の発明を実施する方法として
は、次のような事が考えられ、これらの方法を使用した
コンサート、演劇、講演、会場設備、放送したテレビ、
ラジオ、録音したテープ、レコード、CD、MD、DV
D、ビデオ、映画、コンピュータソフト、インターネー
ット等による配信ソフト、ビデオカメラなど音を再現す
るもの全てに採用することができる。
【0016】図1に示すように、長、短、2枚の板から
なるL字型の集音板の内角にマイクを有した集音装置。
【0017】上記の装置を音源に対し斜めに設置し、長
い集音板側で音源からの音を幅広く捉え、斜めに設置す
る事により短い集音板側に誘導しマイクへ伝達する。
【0018】長、短、2枚の板からなるL字型集音板の
内角にマイクを有し、集音板に複数の仕切り板を有する
集音装置による方法。この場合、仕切り板を付けること
により集められた音を整流することができる。(図2参
照)
【0019】L字型の集音板の内側に複数のマイクを一
列或いは、複数列に配した集音装置による方法。(図3
参照)
【0020】また、請求項2、3、4の場合、人の口の
ように、比較的小さい音源に使用する場合は請求項2の
装置1台で可能であるが、音源の幅により、台数を増や
し、縦列、或いは横列に連結して調整する方法もある。
(図4参照)
【0021】これらの場合、集音板は大きければ大きい
ほどより多くの音の情報を捉えることができ、L字型の
集音板は音源の大きさや形によって自在に角度を調整で
きるようにしても良い。この角度を変える事によって集
音の度合いを調整したり、干渉を回避する事ができる。
【0022】樋のように湾曲した集音板に複数のマイク
を一列、または複数列配した集音装置による方法。音源
の幅や形によって、集音板の長さや幅、湾曲の度合いや
マイクの数を調整すれば良い。(図5参照)
【0023】そして、図6のように、音源に沿って、音
源の幅や大きさに応じて、箱を設けその中に複数のマイ
クを配した集音装置による方法。この場合も箱の大きさ
やマイクの数や配列を調整すれば良い。
【0024】以上の方法を応用すれば、音源の幅や形に
より、S字型に連結したもの、ドーナツ型に連結したも
の、台形方のもの、タワー型のもの等、様々な形態の集
音装置を造り、音源に沿わせる事ができる。
【0025】また、エレキギターは、弦を爪弾くところ
に複数のマイクがついているが、本発明方法によれば、
エレキギターの弦の端から端までに対応する部分に複数
のマイクを均等に埋め込んだり、一般のギターのネック
や共鳴板に均等にマイクを埋め込んだり、コンサートの
ピアノの弦に複数のマイクを取り付ける等、多種の楽器
に本発明を実施する事ができる。(図7参照)
【0026】
【発明の効果】従来の音は生の自然な音に比べて、生々
しさ、伸び、艶、広がり感、奥行き感、音場感、立ち上
がり感、スピード感が無く、こもった感じや、温かみの
無い冷たい感じがあったが、本発明方法によると、図
8、図9のオシロスコープの波形写真からもわかるよう
に高い周波数成分を含む、立ち上がりの良い波形とな
り、従来方法の欠点が著しく改善され、生の自然な音と
ほぼ等しくなった。図8と図9は、ハーモニカの音を同
じ条件で録音したもので、本考案の装置で録音したもの
が図8で、従来の録音方法で録音したものが図9である
が、この二つの波形は明らかに違う波形を示している。
【0027】また、より遠くまで音を伝えられる特性を
もつので、ライブコンサートの会場では、会場の隅々ま
で音割れの無いクリアな生の音を伝えることができる。
【0028】また、歌や演奏のような芸術的な音を本発
明方式で集音して再生した場合、生の自然な音をそのま
ま均等に大きく再現できる。よって、従来のスピーカー
やアンプをそのまま接続しても音がぼやけることなく鮮
明に伝えることができ、テレビやラジオの放送や、CD
やMD、DVD等で、より美しく、感動的に伝える事が
できる。しかも、ニュースの実況やスポーツ番組の選手
の動向や、観客の様子を、より、詳細に伝える事がで
き、家庭で居ながらにして、リアルな感動を得ることが
できる。
【0029】また、この方法の音と映像を組み合わせれ
ば繊細な雨の音の一粒一粒が何処に落ちてくるのかがわ
かるように音が捉えられるので、より自然な臨場感あふ
れる映画を作り出す事もできる。
【0030】また、屋外では、今までの技術ではステレ
オ方式でも平面的な大きな音にしか捉えられなかった滝
の音や、海の音、SLの音、ジェット機の音等は、様々
な音が次々に前後、上下、左右と、様々の方向に移動
し、複雑な音の構成をしている。本発明方法を採用して
捉えれば、ダイナミックな迫力のある音を余すことなく
鮮明に捉えることができ、従来のステレオやサラウンド
とは違った新たな立体的な生々しい音を再現できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のL字型集音板の内角にマイクを有した
装置の例を示す全体斜視図。
【図2】本発明のL字型集音板の内角に複数のマイクと
複数の仕切り板を有した装置の例を示す全体斜視図。
【図3】本発明のL字型集音板の内側に複数のマイクを
複数列に配した集音装置の例を示す全体斜視図。
【図4】本発明のL字型集音板の内角にマイクを有した
装置を縦列に連結した集音装置の例を示す全体斜視図。
【図5】本発明の樋のように湾曲した集音板に複数のマ
イクを複数列配した集音装置の例を示す全体斜視図。
【図6】本発明の箱の中に複数のマイクを配した集音装
置の例を示す全体斜視図。
【図7】本発明のギターの全体に均等に複数のマイクを
埋め込んだ例を示す正面図。
【図8】本発明による集音装置でハーモニカの音を録音
した時のオシロスコープの波形写真。
【図9】従来の録音方法でハーモニカの音を録音した時
のオシロスコープの波形写真。
【符号の説明】 1 集音板 2 マイク 3 仕切り板 4 箱

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音源を多数の音の集まりと考え、音源の幅
    や形に沿って、あらゆる部位から音の情報を細かく分け
    て集音することによって忠実に生の自然な音を捉えるこ
    とができる。という考えに基づいた本発明の集音方法で
    採用した、コンサート、演劇、講演、会場設備、テレ
    ビ、ラジオ放送。または録音したテープ、レコード、C
    D、MD、DVD、ビデオ、映画、コンピュータソフ
    ト、インターネーット等による配信ソフト、ビデオカメ
    ラなど音を再現するもの全て。
  2. 【請求項2】長、短、2枚の板からなるL字型の集音板
    の内角にマイクを有したことを特徴とする集音装置によ
    る方法。
  3. 【請求項3】長、短、2枚の板からなるL字型集音板の
    内角にマイクを有し、集音板に複数の仕切り板を有する
    ことを特徴とする集音装置による方法。
  4. 【請求項4】L字型の集音板の内側に複数のマイクを一
    列或いは複数列に配したことを特徴とする集音装置によ
    る方法。
  5. 【請求項5】請求項2、3または4記載の装置を縦列、
    或いは横列に連結したものによる方法。
  6. 【請求項6】樋のように湾曲した集音板にマイクを一
    列、または複数列配したことを特徴とする集音装置によ
    る方法。
  7. 【請求項7】箱を設け、その中に複数のマイクを配した
    ことを特徴とする集音装置による方法。
  8. 【請求項8】楽器全体にマイクを複数取り付ける方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010245737A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 収音装置
JP2012165189A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ズームマイク装置
US8437490B2 (en) 2009-01-21 2013-05-07 Cisco Technology, Inc. Ceiling microphone assembly
JP2014143571A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 収音装置及び再生装置

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