JP2002134086A - 電池の活性炭複合状セパレータ - Google Patents

電池の活性炭複合状セパレータ

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JP2002134086A
JP2002134086A JP2000369244A JP2000369244A JP2002134086A JP 2002134086 A JP2002134086 A JP 2002134086A JP 2000369244 A JP2000369244 A JP 2000369244A JP 2000369244 A JP2000369244 A JP 2000369244A JP 2002134086 A JP2002134086 A JP 2002134086A
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洋司 平井
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未充電或いは過放電に於ける反復使用で形成
する、サルフェーション及びデントライトを防いで、電
池に至便性と長寿命性をもたらすようにする。 【解決手段】 セパレータに固着或いはセパレータに内
蔵或いはセパレータに混成せしめた、活性炭とセパレー
タの複合状構造で活性炭を電池に介在せしめる。 【効果】 セパレータとの複合状構造からなる活性炭
が、サルフェーション或いはデントライトの起因である
電池内部抵抗増幅を抑え、急速充放電にともなう未充電
状態及び過放電状態に於ける電池使用を可能にし、電池
に至便性と長寿命性をもたらした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池を構成す
るセパレータに関する改良である。
【0002】
【従来の技術】電池のセパレータ(以下、セパレータ)
は、紙類、ガラスマット、或いは微孔を有する合成樹脂
の膜と不織布等、或いは微孔を有するセラミック等の材
質からなっていて、正極材と負極材間隔の正確性、電解
液拡散性、ガス透過性、イオン伝導性、等、電気化学上
求められる条件(以下、セパレータ機能)を多く満たし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二次電池の急速充電は
不可欠の条件になりつつあり、鉛系二次電池(以下、P
bB)の急速充電は、既存諸装置の至便性上早急に確立
すべき技術である。又、エネルギー密度が大きいリチウ
ム系二次電池(以下、LiB)も同様である。然し乍
ら、急速充電時にともなう電池内部抵抗増幅を起因にし
て生成するPbBの酸化鉛膜状析出物(以下、サルフェ
ーション)及びLiBのリチウム樹枝状析出物(以下、
デントライト)の発生が、それら電池の急速充電を阻ん
でいる。
【0004】本発明は、セパレータの材質或いは活物質
組成にかかわらず、サルフェーション及びデントライト
の発生を抑える機能を有するセパレータを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】活性炭は、サルフェーシ
ョン及びデントライトを抑える作用があることが知られ
ている。例えば特開平9−245772があるが、該方
法はセパレータとは異なるポジションでの活性炭による
電池改良技術である。本発明は、粒状活性炭或いは繊維
状活性炭を二次電池のセパレータに接着剤で固着する構
造で電池内に介在せしめ、サルフェーション及びデント
ライトを抑える手段とした。
【0006】
【発明の実施の形態】セパレータに接着剤を正確に塗布
するには、凸版印刷、凹版印刷、孔版印刷、等の方法が
好ましい。実証では、高粘度印刷インク等が一定形状で
通過できるスクリーン(以下、スクリーン)と、上記イ
ンクをスクリーン上に拡散圧着するローラー状用具(以
下、ローラ)からなる孔版印刷方法を用いた。セパレー
タ上に、セパレータ機能を侵さない最小限の間隔(以
下、適宜な間隔)で孔状の目開き(以下、目開き)が設
けてあるスクリーンを設置し、次に、スクリーン上に接
着剤をローラーで拡散圧着すると、スクリーンの目開き
を通過した接着剤が適宜な間隔でセパレータに塗布され
る。次に、接着剤を塗布した状態のセパレータ上に粒状
活性炭を散布すると、接着剤塗布形状と同形状に適宜な
間隔を保って粒状活性炭とセパレータが固着する。
【0007】繊維状活性炭をセパレータに固着するに
は、
【0006】項で記した工程で良い。異なるところは、
繊維状活性炭は散布する形状ではないので、セパレータ
上に接着している接着剤に繊維状活性炭の適宜な片を載
置する方法になる。以上の工程で繊維状活性炭は、適宜
な間隔を保ってセパレータと固着する。
【0008】尚、
【0006】項で記した工程をセパレータの両面に施し
て粒状活性炭或いは繊維状活性炭を固着すると、それら
活性炭の固着量が倍増し電池内部抵抗の増幅をより強く
抑える効果をもつた活性炭と複合一体化したセパレータ
(以下、本件セパレータ)が構成される。
【0009】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1に於いて、
【0006】項の工程を経た接着剤4がセパレータ3上
に塗布されている状態で粒状活性炭1をセパレータ3に
散布すると、粒状活性炭1はセパレータ3上に固着し本
件セパレータ3を構成する。
【0010】図2に於いて、
【0006】項の工程を経た接着剤4がセパレータ3上
に塗布されている状態で繊維状活性炭2をセパレータ3
に載置すると、繊維状活性炭2はセパレータ3上に固着
し本件セパレータ3を構成する。
【0011】図3に於いて、負極端子7を連結して鉛負
極活物質からなる負極4と、正極端子8を連結して酸化
鉛正極活物質からなる正極5と、それら負極4と正極5
を一定間隔に保っていて両面に粒状活性炭を固着した複
数の本件セパレータ3が、電池槽6に内設してある状態
でPbBが構成されている。
【0012】図1の、粒状活性炭1、接着剤4、セパレ
ータ3は、本件セパレータ3の構造を説明する概略拡大
図で、実際の構造はそれら各部材が緻密に連鎖してい
る。図2の、繊維状活性炭2、接着剤4、セパレータ3
は、本件セパレータ3の構造を説明する概略拡大図で、
実際の構造はそれら各部材は緻密に連鎖している。図3
の電池構造は、本件セパレータの形態を説明する化学電
池の基本的構成を示したもので、本件セパレータを用い
た電池の形状を限定するものではない。
【0013】
【発明の効果】上記の様に構成された本件セパレータ3
のサルフェーションを抑える働きを確認するために、規
格表示6N2−2Aの3セル構造既存PbBの1セル
に、本件セパレータ3を用いて実証PbB(以下、実証
PbB)とし、比較のための1セルは既存PbB現状品
を用いた。又、双方セルには電解液、充電及び放電、短
絡等、全て同条件を施し(A)(B)(C)の運転とか
かる測定をした。 (A)2.5V定電圧で60分充電後、充電後電池内部
抵抗を測定。 (B)1A定電流で終止電圧を1.7Vとして放電後、
終止電圧1.7V時点の電池内部抗と終止電圧1.7V
迄の放電持続時間を測定。 (C)終止電圧1.7V迄放電後、負極端子7と正極端
子8を60分短絡。 以上の実証作業を12回反復した運転各数値を以下に記
した。
【0014】 第1回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 38.8mΩ 33.3mΩ (B)の電池内部抵抗値 65.1mΩ 59.8mΩ (B)の放電持続時間値 17.26秒 21.43秒 第2回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 40.2mΩ 41.7mΩ (B)の電池内部抵抗値 59.4mΩ 72.8mΩ (B)の放電持続時間値 9.15秒 6.12秒 第3回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 39.3mΩ 37.7mΩ (B)の電池内部抵抗値 61.2mΩ 69.3mΩ (B)の放電持続時間値 13.54秒 10.50秒 第4回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 40.1mΩ 67.2mΩ (B)の電池内部抵抗値 58.6mΩ 107.8mΩ (B)の放電持続時間値 13.53秒 2.03秒 第5回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 35.2mΩ 78.1mΩ (B)の電池内部抵抗値 52.8mΩ 112.9mΩ (B)の放電持続時間値 12.09秒 1.32秒 第6回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.8mΩ 87.3mΩ (B)の電池内部抵抗値 49.9mΩ 121.4mΩ (B)の放電持続時間値 11.11秒 1.16秒 第7回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 32.8mΩ 176.1mΩ (B)の電池内部抵抗値 67.6mΩ 189.3mΩ (B)の放電持続時間値 12.16秒 0.16秒 第8回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.3mΩ 240.mΩ (B)の電池内部抵抗値 69.2mΩ 270.mΩ (B)の放電持続時間値 12.56秒 0.1秒 第9回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.1mΩ 297.mΩ (B)の電池内部抵抗値 72.8mΩ 322.mΩ (B)の放電持続時間値 11.13秒 0.1秒 第10回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 34.2mΩ 295.mΩ (B)の電池内部抵抗値 65.1mΩ 211.mΩ (B)の放電持続時間値 17.26秒 0.1秒 第11回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 34.8mΩ 124.mΩ (B)の電池内部抵抗値 80.5mΩ 132.mΩ (B)の放電持続時間値 15.57秒 0.6秒 第12回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.6mΩ 129.9mΩ (B)の電池内部抵抗値 81.7mΩ 156.6mΩ (B)の放電持続時間値 18.17秒 0.1秒
【0015】
【発明の効果】上記、12回反復の運転数値と観察か
ら、実証PbBは第12回運転に於いても正常な電池機
能を保っているが、一方の既存PbBは、第4回運転後
の(A)電池内部抵抗値と(B)放電持続時間値が電池
機能停止状態を示している。又、第12回運転後の観察
では、既存PbBの負極と正極はサルフェーション皮膜
で覆われていたが、実証PbBの負極4及び正極5は何
らの異常もなかった。
【0016】以上の効果から、本件セパレータ3は、急
速充電にともなうサルフェーションの起因である電池内
部抵抗の増幅を防ぎPbBの急速充電を可能にした。
【0017】又、本件セパレータ3は、LiBに於いて
も上記同様の効果により急速充電にともなうデントライ
トの起因である電池内部抵抗の増幅を防ぎ、それら電池
の急速充電に於いても有効に作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件セパレータの、粒状活性炭に於ける実施例
を示す縦断概略図
【図2】本件セパレータの、繊維状活性炭に於ける実施
例を示す縦断概略図
【図3】本件セパレータを用いた、鉛二次電池の実施例
を示す縦断概略図
【符号の説明】
1 粒状活性炭 2 繊維状活性炭 3 セパレータ 4 負極(鉛) 5 正極(酸化鉛) 6 電池槽 7 負極端子 8 正極端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月1日(2001.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】電池の活性炭複合状セパレータ
【特許請求の範囲】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セパレータを利用
した活性炭の電池応用技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電池のセパレータ(以下、セパレータ)
とは、絶縁体からなる、紙類、ガラスマット、或いは微
孔を有する合成樹脂の膜と不織布等、或いは微孔を有す
るセラミック等の材質からなっていて、正極材と負極材
間隔の正確性を満たす物理的条件と電解液拡散性、ガス
透過性、イオン伝導性、等、電気化学上求められる条件
を満たしている(以下、セパレータ機能)電池部材であ
る。
【0003】又、電池に於いて、粉状、破砕状、球状か
らなる粒状活性炭(以下、粒状活性炭)或いは繊維状活
性炭は、サルフェーション及びデントライトを抑える作
用があることが知られている、例えば特開平9−245
772がある他、集電体としても広く使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電池の急速充放電は不
可欠条件になりつつある、とりわけ鉛系二次電池(以
下、PbB)及びリチウム系二次電池(以下、LiB)
の急速充放電は既存諸装置の至便性上早急に確立すべき
技術であり、他の種の電池も同様な状況にある。然し乍
ら、急速充放電に係る未充電状態或いは過放電状態にと
もなう電池内部抵抗増幅を起因にして生成するPbBの
酸化鉛膜状析出物(以下、サルフェーション)及びLi
Bのリチウム樹枝状析出物(以下、デントライト)の発
生が、それら電池の急速充放電使用を阻んでおり解決す
べき問題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電池内に活性
炭を介在せしめた構造によって前記問題を解決するもの
であるが、振動等の原因によって電池内に活性炭が拡散
すると、活性炭が伝導体になって負極と正極を短絡し電
池を破損する原因になる。そこで本発明では、
【0006】請求項1に於いて、セパレータに活性炭を
接着或いは溶着の方法で固着する(以下、活性炭複合セ
パレータ)形態により、電池内に介在せしめた活性炭の
拡散を防ぐ方法とした。
【0007】請求項2に於いて、セパレータが活性炭を
包み覆う(以下、活性炭内蔵セパレータ)形態により、
電池内に介在せしめた活性炭の拡散を防ぐ方法とした。
【0008】請求項3に於いて、セパレータの繊維に活
性炭を絡めた(以下、活性炭混成セパレータ)形態によ
り、電池内に介在せしめた活性炭の拡散を防ぐ方法とし
た。
【0009】
【発明の詳細な説明】 請求項1に於いて、セパレータに粒状活性炭を接着する
にあたりセパレータに接着剤を塗布するには、凸版印
刷、凹版印刷、孔版印刷、等の方法が好ましい。上記、
孔版印刷方法に於いて、セパレータ上にセパレータ機能
を侵さない最小限の間隔(以下、適宜な間隔)で孔状の
目開き(以下、目開き)が設けてあるスクリーンを設置
し、次に、スクリーン上に接着剤をローラーで拡散圧着
すると、スクリーンの目開きを通過した接着剤が適宜な
間隔でセパレータに塗布される。次に、接着剤を塗布し
た状態のセパレータ上に粒状活性炭を散布すると、接着
剤塗布形状と同形状に適宜な間隔を保って粒状活性炭と
セパレータが固着する。尚、繊維状活性炭に於いても同
様の接着工程でセパレータと固着する。
【0010】又、請求項1に於いて、セパレータに粒状
活性炭或いは繊維状活性炭を溶着するには、そのセパレ
ータが高分子材であれば、セパレータ上のそれら活性炭
に任意の圧力をかけながら高周波を付与する誘電溶着加
工或いは前記同様な工程で、高分子材が熱溶着する例え
ば130℃程度の加熱を施す溶着加工が適切である。
【0011】尚、
【0009】或いは
【0010】の項で記した工程をセパレータの両面に施
して粒状活性炭或いは繊維状活性炭を固着すると、それ
ら活性炭の固着量が倍増し電池内部抵抗の増幅をより強
く抑える効果をもつた活性炭複合セパレータが構成され
る。
【0012】請求項2に於いて、セパレータに粒状或い
は繊維状の活性炭を内蔵するには、扁平な袋状或いはチ
ューブ状のセパレータにそれら活性炭を挿入し、挿入し
た箇所を密閉すればよい。
【0013】請求項3に於いて、粒状の活性炭或いは繊
維状活性炭を、セパレータの繊維に絡ませるには、例え
ば、電池用セパレータに多く用いられている不織布の代
表的製法である、繊維シート層(以下、フリース)の中
に熱接着性繊維を混合し溶融させて繊維間を結合するサ
ーマルボンド法では、フリース中にそれら活性炭を混和
すればよい。
【0014】尚、請求項1に記載の活性炭複合セパレー
タと、請求項2に記載の活性炭内蔵セパレータと、請求
項3に記載の活性炭混成セパレータに於いては、セパレ
ータの形状以外は活性炭が電池内に介在する位置或いは
作用など全て共通であるので、請求項2及び請求項3に
於ける実施例及び発明の効果の説明は、請求項1に於け
る実施例及び発明の効果と重複するので省略し、発明の
実施の形態と図面の簡単な説明についてのみ記載する。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1に於ける実施の形態つい
て図面を参照して説明する。図1に於いて、
【0009】項の工程を経た接着剤4がセパレータ3上
に塗布されている状態で粒状活性炭1をセパレータ3に
散布すると、粒状活性炭1はセパレータ3上に固着し活
性炭複合セパレータを構成する。
【0016】図2に於いて、
【0009】項の工程を経た接着剤4がセパレータ3上
に塗布されている状態で繊維状活性炭2をセパレータ3
に載置すると、繊維状活性炭2はセパレータ3上に固着
し活性炭複合セパレータを構成する。
【0017】請求項2に於ける実施の形態ついて図面を
参照して説明する。図3に於いて、粒状活性炭1は、
【0012】の工程を経て連鎖しているチューブ状セパ
レータ3と密閉部9からなる構造によって覆われた、活
性炭内蔵セパレータを構成する。
【0018】図4に於いて、繊維状活性炭2は、
【0012】の工程を経て扁平な袋状のセパレータ3と
密閉部9からなる構造によって覆われた、活性炭内蔵セ
パータを構成する。
【0019】請求項3に於ける実施の形態ついて図面を
参照して説明する。図5に於いて、粒状活性炭1は、
【0013】の工程を経てセパレータの繊維に絡んで固
定した、活性炭混成セパレータを構成する。
【0020】図6に於いて、電解液11と、負極端子7
を連結して鉛負極活物質からなる負極5と正極端子8を
連結して酸化鉛正極活物質からなる正極6と、それら負
極5と正極6を一定間隔に保っていて両面に粒状活性炭
1を固着した活性炭複合セパレータの各部材が、電池槽
10に内設してある状態でPbBが構成されている。
【0021】図7に於いて、電解液11と、負極端子7
を連結して鉛負極活物質からなる負極5と正極端子8を
連結して酸化鉛正極活物質からなる正極6と、それら負
極5と正極6を一定間隔に保っていて粒状活性炭1を内
蔵した活性炭内蔵セパレータの各部材が、電池槽10に
内設してある状態でPbBが構成されている。
【0022】図1、図2、図3、図4、図5の、粒状活
性炭1繊維状活性炭2セパレータ3接着剤4は、活性炭
複合セパレータ及び活性炭内蔵セパレータ及び活性炭混
成セパレータの構造を説明する概略拡大図で、実際の構
造はそれら各部材が緻密に連鎖している。又、図5及び
図6の電池構造は、化学電池の基本的構成を示したもの
で、活性炭複合セパレータ或いは活性炭内蔵セパレータ
を用いた電池の形状を限定するものではない。
【0023】
【実施例】図6から、サルフェーションを抑える働きを
確認するために、短時間にサルフェーションを形成せし
めるシュミレーションとして、電池規格表示6N2−2
A−8の3セル構造既存PbBの1セルに、粒状活性炭
からなる活性炭複合セパレータを用いて実証のPbB
(以下、実証PbB)とし、比較のための1セルは既存
PbB現状品を用いた。又、双方セルには電解液、充電
及び放電、短絡等、全て同条件に於いて、以下の(A)
(B)(C)からなる運転を施した。 (A)2.5V定電圧で60分充電後、充電後電池内部
抵抗を測定。 (B)1A定電流で終止電圧を1.7Vとして放電後、
終止電圧1.7V時点の電池内部抗と終止電圧1.7V
迄の放電持続時間を測定。 (C)終止電圧1.7V迄放電後、負極端子7と正極端
子8を60分短絡。 以上の実証運転を12回反復した一連の運転各数値を以
下に記した。
【0024】 第1回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 38.8mΩ 33.3mΩ (B)の電池内部抵抗値 65.1mΩ 59.8mΩ (B)の放電持続時間値 17.26秒 21.43秒 第2回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 40.2mΩ 41.7mΩ (B)の電池内部抵抗値 59.4mΩ 72.8mΩ (B)の放電持続時間値 9.15秒 6.12秒 第3回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 39.3mΩ 37.7mΩ (B)の電池内部抵抗値 61.2mΩ 69.3mΩ (B)の放電持続時間値 13.54秒 10.50秒 第4回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 40.1mΩ 67.2mΩ (B)の電池内部抵抗値 58.6mΩ 107.8mΩ (B)の放電持続時間値 13.53秒 2.03秒 第5回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 35.2mΩ 78.1mΩ (B)の電池内部抵抗値 52.8mΩ 112.9mΩ (B)の放電持続時間値 12.09秒 1.32秒 第6回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.8mΩ 87.3mΩ (B)の電池内部抵抗値 49.9mΩ 121.4mΩ (B)の放電持続時間値 11.11秒 1.16秒 第7回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 32.8mΩ 176.1mΩ (B)の電池内部抵抗値 67.6mΩ 189.3mΩ (B)の放電持続時間値 12.16秒 0.16秒 第8回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.3mΩ 240.mΩ (B)の電池内部抵抗値 69.2mΩ 270.mΩ (B)の放電持続時間値 12.56秒 0.1秒 第9回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.1mΩ 297.mΩ (B)の電池内部抵抗値 72.8mΩ 322.mΩ (B)の放電持続時間値 11.13秒 0.1秒 第10回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 34.2mΩ 295.mΩ (B)の電池内部抵抗値 65.1mΩ 211.mΩ (B)の放電持続時間値 17.26秒 0.1秒 第11回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 34.8mΩ 124.mΩ (B)の電池内部抵抗値 80.5mΩ 132.mΩ (B)の放電持続時間値 15.57秒 0.6秒 第12回運転 実証PbB 既存PbB (A)の電池内部抵抗値 33.6mΩ 129.9mΩ (B)の電池内部抵抗値 81.7mΩ 156.6mΩ (B)の放電持続時間値 18.17秒 0.1秒
【0025】
【発明の効果】上表運転に於ける、サルフェーションを
形成せしめる為の未充電状態での過放電と短絡からなる
反復運転の一連数値と、12回反復運転後の負極と正極
の観察から発明の効果を以下に説明する。実証PbBは
第12回運転に於いても正常な電池機能を保っている
が、一方の既存PbBは、第4回運転後の(A)電池内
部抵抗値と(B)放電持続時間値が電池機能停止状態を
示している。又、第12回運転後の既存PbB負極と正
極は乳白色系のサルフェーション皮膜で覆われていた
が、実証PbBの負極4及び正極5は何らの異常もなか
った。以上の効果から、粒状活性炭からなる活性炭複合
セパレータは、急速充放電に係るサルフェーションを防
ぎ、電池に至便性と長寿命性をもたらした。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、粒状活性炭からなる活性炭複合セパ
レータの縦断概略図
【図2】本発明の、繊維状活性からなる活性炭複合セパ
レータの縦断概略図
【図3】本発明の、粒状活性炭からなる活性炭内蔵セパ
レータの縦断概略図
【図4】本発明の、繊維状活性炭からなる活性炭内蔵セ
パレータの縦断概略図
【図5】本発明の、粒状活性炭からなる活性炭混成セパ
レータの縦断概略図
【図6】本発明の、粒状活性炭からなる活性炭複合セパ
レータを用いた鉛二次電池の縦断概略図
【図7】本発明の、粒状活性炭からなる活性炭内蔵セパ
レータを用いた鉛二次電池の縦断概略図
【0027】
【符号の説明】 1は粒状活性炭 2は繊維状活性炭 3はセパレータ 4は接着剤 5は負極 6は正極 7は負極端子 8は正極端子 9はセパレータ密閉部 10は電池槽 11は電解液
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に比表面積が300m/g以上の炭
    化物からなる粒状活性炭或いは繊維状活性炭が接着剤で
    固着されている構造を特徴とする二次電池のセパレー
    タ。
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