JP2002130460A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2002130460A
JP2002130460A JP2000334942A JP2000334942A JP2002130460A JP 2002130460 A JP2002130460 A JP 2002130460A JP 2000334942 A JP2000334942 A JP 2000334942A JP 2000334942 A JP2000334942 A JP 2000334942A JP 2002130460 A JP2002130460 A JP 2002130460A
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engine
automatic transmission
energization
solenoid valves
solenoid valve
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JP2000334942A
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Tetsuji Ozaki
哲司 小崎
Kenji Hashimoto
健次 橋本
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機の電磁弁への通電によるバッテリ
上がりを防止する。 【解決手段】 エンジン回転速度センサ27で検出した
エンジン回転速度が所定回転速度(エンジンが回り続け
ることのできる最低の回転速度又はそれ以下の回転速
度)よりも低い期間は、油圧制御回路17の各電磁弁2
2〜24ヘの通電を禁止する。これにより、イグニッシ
ョンスイッチがオンされて制御系の電源がオンされてい
ても、エンジンが始動されて発電機で発電が開始される
までの期間は、電磁弁22〜24に通電されず、その
後、エンジンが始動(又は再始動)されて発電機で発電
が開始されてから、電磁弁22〜24への通電を開始す
ることで、始動前の電磁弁22〜24への通電によるバ
ッテリ電力の消耗を防ぐ。尚、エンジン回転速度センサ
27が異常なときや、油圧制御の応答性が低下する低油
温時は、電磁弁22〜24への通電を禁止しないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の自動変速
機の駆動油圧を電磁弁で制御する自動変速機の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の車両用の自動変速機は、電磁弁で
駆動油圧を制御して変速する電子制御式の自動変速機が
多く用いられている。この電子制御式の自動変速機は、
例えば特許第2912009号公報に示すように、エン
ジンで駆動される油圧ポンプから油圧を自動変速機の油
圧回路に供給し、この油圧回路中の複数の電磁弁を制御
することで、自動変速機を駆動する油圧を制御して変速
比を切り換えるようにしている。このような自動変速機
では、イグニッションスイッチがオンされて制御系の電
源がオンされると、直ちに油圧回路中の各電磁弁に通電
されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の自動変速機では、イグニッションスイッチのオン直後
から油圧回路中の各電磁弁に通電が開始されるため、イ
グニッションスイッチがオンされてからエンジンが始動
されて発電機で発電が開始されるまでの期間は、バッテ
リの充電電力のみによって各電磁弁に通電する必要があ
る。通常は、イグニッションスイッチのオン直後にエン
ジンが始動されて発電機で発電が開始されるため、エン
ジン始動前の各電磁弁への通電によるバッテリ電力の消
耗の問題は生じないが、近年の高性能化された自動変速
機の油圧回路は、消費電流が1A程度の電磁弁が多数使
用されて消費電力が多くなっているため、運転者の不注
意によりイグニッションスイッチがオンされてエンジン
が始動されていない状態が長く続くと、電磁弁への通電
によりバッテリ電力が消耗して、いわゆるバッテリ上が
りを引き起こす可能性があり、エンジンを始動できなく
なってしまう。このような問題は、エンジン始動時に限
らず、エンジンストール(いわゆるエンスト)が頻繁に
発生したり、エンスト状態が長く続いたりする場合、或
は、駐車中にエンジンキーをアクセサリー位置(ACC
位置)に回動操作する際に、間違ってエンジンキーをイ
グニッションスイッチのオン位置(ON位置)まで回動
操作した状態で放置した場合等にも起こり得る。
【0004】尚、電磁弁制御に関連する公知文献とし
て、特開平11−336578号公報がある。この公報
では、エンジン始動が完了するまで、変速機への供給油
圧を抑制するように油圧回路中の各電磁弁への通電を制
御してエンジン負荷を軽減することで、エンジン始動性
を改善する技術が提案されているが、この公報の技術に
おいても、イグニッションスイッチがオンされてからエ
ンジン始動が完了するまでの期間に、油圧回路中の各電
磁弁に通電する必要があり、バッテリ上がりが発生する
可能性があるという問題が残されている。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、油圧制御用の電磁弁
への通電によるバッテリ上がりを未然に防止することが
できる自動変速機の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の自動変速機の制御装置は、エン
ジン回転速度検出手段で検出したエンジン回転速度が所
定回転速度(エンジンが回り続けることのできる最低の
回転速度又はそれ以下の回転速度)よりも低いときに
は、電磁弁ヘの通電を通電禁止手段で禁止するようにし
たものである。このようにすれば、イグニッションスイ
ッチがオンされて制御系の電源がオンされた状態になっ
ていても、エンジンが始動(又はエンスト状態から再始
動)されて発電機で発電が開始されるまでの期間は、電
磁弁に通電されず、その後、エンジンが始動(又は再始
動)されて発電機で発電が開始されてから、電磁弁への
通電が開始されるようになる。これにより、始動前(又
は再始動前)の電磁弁への通電によるバッテリ電力の消
耗を防ぐことができ、イグニッションスイッチがオンさ
れてエンジンが始動されていない状態が長く続いても、
バッテリ上がりを未然に防止することができる。
【0007】ところで、万一、エンジン運転中にエンジ
ン回転速度検出手段が異常になってエンジン回転速度検
出手段の検出回転速度が異常低下したときには、上述し
た電磁弁通電禁止条件(エンジン回転速度検出値が所定
回転速度より低いこと)が成立する可能性があり、それ
によって、電磁弁ヘの通電を禁止すると、走行中に自動
変速機が変速不能となってしまう可能性がある。
【0008】そこで、請求項2のように、エンジン回転
速度検出手段の異常の有無を異常診断手段により判定
し、エンジン回転速度検出手段の異常有りと診断された
ときには、電磁弁ヘの通電を禁止しないようにすると良
い。このようにすれば、万一、エンジン運転中にエンジ
ン回転速度検出手段が異常になって電磁弁通電禁止条件
が成立しても、電磁弁ヘの通電が禁止されず、自動変速
機の変速動作を制御することができる。
【0009】ところで、自動変速機の作動油の温度が低
いと、作動油の粘度が高くなる(流動性が悪くなる)た
め、電磁弁による油圧制御の応答性が低下する。このた
め、低油温時に、エンジン始動完了まで電磁弁ヘの通電
を禁止して始動が完了してから電磁弁への通電を開始す
ると、始動直後に自動変速機内部の油圧が適正に制御さ
れるのが遅れてしまい、始動直後に運転者がシフトレバ
ーを操作したときに、変速動作が遅れてしまうおそれが
ある。
【0010】この対策として、請求項3のように、油温
検出手段により自動変速機の油温を検出又は推定し、そ
の油温が所定温度よりも低いときには、電磁弁への通電
を禁止しないようにすると良い。このようにすれば、油
圧制御の応答性が低下する低油温時には、イグニッショ
ンスイッチがオンされて制御系の電源がオンされると、
直ちに電磁弁への通電が開始されるようになり、低油温
時でも、始動直後から自動変速機を正常に変速動作させ
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1及び図2に基づいて自
動変速機11の概略構成を説明する。図2に示すよう
に、エンジン(図示せず)の出力軸には、トルクコンバ
ータ12の入力軸13が連結され、このトルクコンバー
タ12の出力軸14に、油圧駆動式の変速歯車機構15
が連結されている。トルクコンバータ12の内部には、
流体継手を構成するポンプインペラ31とタービンラン
ナ32が対向して設けられ、ポンプインペラ31とター
ビンランナ32との間には、オイルの流れを整流するス
テータ33が設けられている。また、トルクコンバータ
12には、入力軸13側と出力軸14側との間を締結又
は切り離しするためのロックアップクラッチ16が設け
られている。エンジンの出力トルクは、トルクコンバー
タ12を介して変速歯車機構15に伝達され、変速歯車
機構15の複数のギヤ(遊星歯車等)で変速されて、車
両の駆動輪(前輪又は後輪)に伝達される。
【0012】変速歯車機構15には、複数のクラッチC
0,C1,C2とブレーキB0,B1が設けられ、これ
ら各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1
の締結/解放を油圧で切り換えてギヤの組み合わせを切
り換えることによって変速比を切り換えるようになって
いる。
【0013】図1に示すように、変速歯車機構15に
は、エンジン動力で駆動される油圧ポンプ18が設けら
れ、作動油を貯溜するオイルパン(図示せず)内には、
油圧制御回路17が設けられている。この油圧制御回路
17は、ライン圧制御回路19、自動変速制御回路2
0、ロックアップ制御回路21、手動切換弁26等から
構成され、オイルパンから油圧ポンプ18で汲み上げら
れた作動油がライン圧制御回路19を介して自動変速制
御回路20とロックアップ制御回路21に供給される。
ライン圧制御回路19には、油圧ポンプ18からの油圧
を所定のライン圧に制御するライン圧制御用の電磁弁2
2が設けられ、自動変速制御回路20には、変速歯車機
構15の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB
0,B1に供給する油圧を制御する複数の変速用の電磁
弁23が設けられている。また、ロックアップ制御回路
21には、ロックアップクラッチ16に供給する油圧を
制御するロックアップ制御用の電磁弁24が設けられて
いる。
【0014】また、ライン圧制御回路19と自動変速制
御回路20との間には、シフトレバー25の操作に連動
して切り換えられる手動切換弁26が設けられている。
シフトレバー25がニュートラルレンジ(Nレンジ)又
はパーキングレンジ(Pレンジ)に操作されているとき
には、変速用の電磁弁23への通電が停止(OFF)さ
れていても、手動切換弁26によって変速歯車機構15
に供給する油圧が変速歯車機構15をニュートラル状態
とするように切り換えられる。
【0015】尚、電磁弁駆動回路の断線等、電気系の異
常が生じたときのフェールセーフとして、変速用の各電
磁弁23は、通電停止時にスプリング等によって変速歯
車機構15を特定の変速比(例えば3速)に固定する位
置に切り換わるように構成され、変速用の電磁弁23の
電源遮断時でも、特定の変速比で走行できるようになっ
ている。更に、ライン圧制御用の電磁弁22は、通電停
止時にスプリング等によってライン圧を最高圧とする位
置に切り換わるように構成され、ライン圧制御用の電磁
弁22の電源遮断時でも、高圧のライン圧を自動変速制
御回路20に供給して、変速歯車機構15のクラッチC
0,C1,C2やブレーキB0,B1の滑りを防止して
焼き付きを回避できるようになっている。また、ロック
アップ制御用の電磁弁24は、通電停止時にスプリング
等によってロックアップクラッチ16を解放する位置に
切り換わるように構成されている。
【0016】一方、エンジンには、エンジン回転速度N
eを検出するエンジン回転速度センサ27(エンジン回
転速度検出手段)が設けられ、変速歯車機構15には、
変速歯車機構15の入力軸回転速度Nt(トルクコンバ
ータ12の出力軸回転速度)を検出する入力軸回転速度
センサ28と、変速歯車機構15の出力軸回転速度No
(車速V)を検出する出力軸回転速度センサ(車速セン
サ)29とが設けられている。
【0017】これら各種センサの出力信号は、自動変速
機電子制御回路(以下「AT−ECU」と表記する)3
0に入力される。このAT−ECU30は、マイクロコ
ンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM
(記憶媒体)に記憶された各種の制御プログラムを実行
することで自動変速機11の変速制御とロックアップ制
御を実行する。
【0018】このAT−ECU30は、予め設定した図
4の変速パターンに従って変速歯車機構15の変速が行
われるように、シフトレバー25の操作位置や運転条件
(スロットル開度、車速等)に応じて変速用の各電磁弁
23への通電を制御して、変速歯車機構15の各クラッ
チC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に作用させ
る油圧を制御することによって変速歯車機構15の変速
動作を制御する。更に、AT−ECU30は、シフトレ
バー25の操作位置や運転条件に応じてライン圧制御用
の電磁弁22やロックアップ制御用の電磁弁24への通
電を制御してライン圧やロックアップクラッチ16の締
結/切り離し動作を制御する。
【0019】ところで、イグニッションスイッチ(図示
せず)がオンされてシステムの電源がオンされた時点か
ら各電磁弁22,23ヘの通電を開始すると、イグニッ
ションスイッチがオンされてからエンジンが始動されて
発電機(図示せず)で発電が開始されるまでの期間は、
バッテリ(図示せず)に蓄えられていた電力のみによっ
て各電磁弁22,23に通電する必要がある。このた
め、イグニッションスイッチがオンされた状態でエンジ
ンが始動(又は再始動)されていない状態が長く続く
と、各電磁弁22,23への通電によりバッテリ電力が
消耗してバッテリ上がりを引き起こすおそれがある。
【0020】そこで、AT−ECU30は、図3の電磁
弁制御プログラムを実行することで、エンジン回転速度
Neが所定回転速度Neo(エンジンが回り続けること
のできる最低の回転速度又はそれ以下の回転速度)より
も低い期間中は、電磁弁22〜24ヘの通電を禁止し
て、エンジン始動が完了して発電機で発電が開始されて
から、電磁弁22〜24への通電を開始する。
【0021】この場合、エンジン始動前に電磁弁22〜
24ヘの通電を禁止しても、エンジン始動前はシフトレ
バー25がパーキングレンジ(Pレンジ)又はニュート
ラルレンジ(Nレンジ)に操作されているため、手動切
換弁26によって変速歯車機構15に供給する油圧が変
速歯車機構15をニュートラル状態とするように切り換
えられた状態となっている。このため、エンジン始動前
に電磁弁22〜24ヘの通電を禁止しても、エンジン始
動時に変速歯車機構15を介して駆動輪に動力が伝達さ
れるのが防止される。また、エンジン始動後、運転者が
シフトレバー25をパーキングレンジ(Pレンジ)又は
ニュートラルレンジ(Nレンジ)からドライブレンジ
(Dレンジ)に操作するまでには、多少の時間があるた
め、エンジン始動後に電磁弁22〜24ヘの通電を開始
しても、運転者がシフトレバー25をドライブレンジ
(Dレンジ)に操作するまでに、変速歯車機構15のク
ラッチC0,C1,C2やブレーキB0,B1に供給す
る油圧を適正に制御することができる。
【0022】図3の電磁弁制御プログラムは、イグニッ
ションスイッチのオンと同時に起動され、所定時間毎に
実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステ
ップ101で、エンジン回転速度センサ27で検出した
エンジン回転速度Neを読み込み、次のステップ102
で、油圧制御の応答性が悪い低油温時であるか否かを作
動油の温度(油温)が所定温度よりも低いか否かによっ
て判定する。この際、油圧は、油温センサで実際に油温
を検出するようにしても良いが、冷却水温や吸気温等か
ら油温を推定するようにしても良い。この機能が特許請
求の範囲でいう油温検出手段に相当する。
【0023】このステップ102で、低油温時と判定さ
れたときは、各電磁弁22〜24による油圧制御の応答
性が悪いため、ステップ106に進み、通常の電磁弁制
御を実施し、エンジン始動前でも直ちに各電磁弁22〜
24の通電制御を開始する。
【0024】これに対して、上記ステップ102で、低
油温時でない(油温が所定温度以上)と判定された場合
は、各電磁弁22〜24による油圧制御の応答性が良い
と判断して、ステップ103に進み、エンジン回転速度
センサ27が正常か否かを判定する。この判定は、エン
ジン回転速度センサ27の異常の有無を監視する異常診
断プログラム(異常診断手段)の診断結果に基づいて判
定される。エンジン始動前は、前回のエンジン運転中に
実施した診断結果の記憶データに基づいてエンジン回転
速度センサ27が正常か否かを判定する。また、エンジ
ン運転中は、そのエンジン運転中に実施した最新の診断
結果に基づいてエンジン回転速度センサ27が正常か否
かを判定する。尚、エンジン回転速度センサ27の異常
判定方法は、例えばアクセルを踏み込んで走行している
ときに、エンジン回転速度センサ27からパルス信号が
出力されているか否かで正常/異常を判定するようにし
ても良い。その他、エンジン回転速度センサ27が異常
判定方法は、公知のいずれの方法を採用しても良い。
【0025】上記ステップ103で、エンジン回転速度
センサ27が正常と判定されれば、次のステップ104
に進み、エンジン回転速度センサ27で検出したエンジ
ン回転速度Neが所定回転速度Neoよりも低いか否か
を判定する。ここで、所定回転速度Neoは、エンジン
が回り続けることのできる最低の回転速度(例えば始動
完了判定回転速度)又はそれ以下の回転速度に設定され
ている。エンジン回転速度Neが所定回転速度Neoよ
りも低いときは、たとえ、現在、エンジンが回っていた
としても、すぐにエンストして発電機で発電できないた
め、ステップ105に進み、電磁弁22〜24ヘの通電
を禁止する。このステップ105の処理が特許請求の範
囲でいう通電禁止手段に相当する役割を果たす。
【0026】その後、エンジンが始動(又は再始動)さ
れて、エンジン回転速度Neが所定回転速度Neo以上
となったときに、発電機で発電が開始されたと判断し
て、ステップ106に進み、通常の電磁弁制御を実施し
て各電磁弁22〜24の通電制御を開始する。
【0027】一方、上記ステップ103で、エンジン回
転速度センサ27が異常と判定された場合は、エンジン
回転速度Neが所定回転速度Neoよりも低いか否かを
正しく判定できないため、ステップ104〜106の処
理を行うことなく、ステップ107に進み、センサ異常
時の制御を実施して適宜の処理を行ってから本プログラ
ムを終了する。このセンサ異常時の制御では、各電磁弁
22〜24への通電が禁止されない。
【0028】以上説明した実施形態によれば、エンジン
回転速度Neが所定回転速度Neo(エンジンが回り続
けることのできる最低の回転速度又はそれ以下の回転速
度)よりも低い期間中は、油圧制御回路17の電磁弁2
2〜24ヘの通電を禁止するようにしたので、イグニッ
ションスイッチがオンされてシステムの電源がオンされ
た状態になっていても、エンジンが始動(又はエンスト
状態から再始動)されて発電機で発電が開始されるまで
の期間は、電磁弁22〜24に通電されず、その後、エ
ンジンが始動(又は再始動)されて発電機で発電が開始
されてから、電磁弁22〜24への通電が開始されるよ
うになる。これにより、始動前(又は再始動前)の電磁
弁22〜24への通電によるバッテリ電力の消耗を防ぐ
ことができ、イグニッションスイッチがオンされてエン
ジンが始動されていない状態が長く続いても、バッテリ
上がりを未然に防止することができる。
【0029】また、本実施形態では、エンジン回転速度
センサ27が異常になったときは、電磁弁22〜24ヘ
の通電を禁止しないようにしたので、万一、エンジン運
転中にエンジン回転速度センサ27が異常になって電磁
弁通電禁止条件(エンジン回転速度検出値が所定回転速
度より低いこと)が成立しても、電磁弁22〜24ヘの
通電が禁止されず、自動変速機11の変速動作を制御す
ることができる。
【0030】ところで、作動油の温度が低いと、作動油
の粘度が高くなるため、各電磁弁22〜24による油圧
制御の応答性が低下する。このため、低油温時に、エン
ジン始動完了まで電磁弁22〜24ヘの通電を禁止して
エンジンの始動が完了してから電磁弁22〜24への通
電を開始すると、始動直後に自動変速機11内部の油圧
が適正に制御されるのが遅れてしまい、始動直後に運転
者がシフトレバー25を操作したときに、変速動作が遅
れてしまう可能性がある。
【0031】この対策として、本実施形態では、油圧制
御の応答性が低下する低油温時には、電磁弁22〜24
ヘの通電を禁止しないようにしている。これにより、低
油温時には、イグニッションスイッチがオンされてシス
テムの電源がオンされると、直ちに電磁弁22〜24へ
の通電が開始されるようになり、低油温時でも、始動直
後からシフトレバー25の操作に応じて自動変速機11
を正常に変速動作させることができる。
【0032】但し、温暖地域仕様の車両のように、油温
低下の影響が少ない場合は、低油温時か否かを判定する
処理(ステップ102)を省略して、油温に関係なく、
エンジン回転速度Neが所定回転速度Neoよりも低い
か否かによって電磁弁22〜24ヘの通電を禁止するか
否かを判定するようにしても良い。
【0033】尚、上記実施形態では、自動変速機の変速
機構として変速歯車機構15を用いたが、無断変速機構
(CVT)を用いても良い。その他、本発明は、ロック
アップ機構を持たない自動変速機に適用しても良い等、
駆動油圧を電磁弁で制御する種々の自動変速機に適用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の自動変速機全体の概略構
成を示す図
【図2】自動変速機の機械的構成を模式的に示す図
【図3】電磁弁制御プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図4】変速パターンの一例を示す図
【符号の説明】
11…自動変速機、12…トルクコンバータ、13…変
速歯車機構、16…ロックアップクラッチ、17…油圧
制御回路、18…油圧ポンプ、19…ライン圧制御回
路、20…自動変速制御回路、21…ロックアップ制御
回路、22…ライン圧制御用の電磁弁、23…変速用の
電磁弁、24…ロックアップ制御用の電磁弁、26…手
動切換弁、27…エンジン回転速度センサ(エンジン回
転速度検出手段)、30…AT−ECU(通電禁止手
段,通電禁止解除手段,異常診断手段)、C0〜C2…
クラッチ、B0,B1…ブレーキ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 NA01 NB01 PB03 QA26A QB08 RC06 SA59 TB13 UA09 VA48W VA48X VB01Z VC01W VC01X VC03Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用の自動変速機の駆動油圧を電磁弁
    で制御する自動変速機の制御装置において、 エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段
    と、 前記エンジン回転速度検出手段で検出したエンジン回転
    速度が所定回転速度よりも低いときに前記電磁弁ヘの通
    電を禁止する通電禁止手段とを備えていることを特徴と
    する自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン回転速度検出手段の異常の
    有無を判定する異常診断手段を備え、 前記通電禁止手段は、前記異常診断手段で前記エンジン
    回転速度検出手段の異常有りと診断されたときには前記
    電磁弁ヘの通電を禁止しないようにすることを特徴とす
    る請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記自動変速機の油温を検出又は推定す
    る油温検出手段を備え、 前記通電禁止手段は、前記油温検出手段で検出又は推定
    した油温が所定温度よりも低いときには前記電磁弁への
    通電を禁止しないようにすることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の自動変速機の制御装置。
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Cited By (8)

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