JP2002130318A - たわみ継ぎ手 - Google Patents
たわみ継ぎ手Info
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- JP2002130318A JP2002130318A JP2000325722A JP2000325722A JP2002130318A JP 2002130318 A JP2002130318 A JP 2002130318A JP 2000325722 A JP2000325722 A JP 2000325722A JP 2000325722 A JP2000325722 A JP 2000325722A JP 2002130318 A JP2002130318 A JP 2002130318A
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Abstract
リミッタ機構の誤作動を防止しつつ、芯ずれを吸収する
ことができる継ぎ手を提供する。 【解決手段】 従動ロータ220を圧縮機100のフロ
ントハウジング101(円筒部102)にて回転可能に
支持する。これにより、継ぎ手200の回転に伴う偏芯
力の多くをシャフト101、310に比べて剛性が高い
フロントハウジング101にて受けることができるの
で、シャフト101、310に作用する曲げモーメン
ト、並びに軸受(ラジアル転がり軸受320及び圧縮機
101内に配設されたシャフト101を回転可能に支持
する軸受)に作用する荷重を低減することができるの
で、低速回転時は勿論、高速回転時においても、圧縮機
100の信頼性及び耐久性を確保することができる。ま
た、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力の多くをフロント
ハウジング101にて受けるので、リミッタ230に偏
芯力が作用することを防止でき、リミッタ230の誤作
動を防止できる。
Description
ータ等の駆動機器のトルクをポンプや圧縮機等の従動機
器に伝達するたわみ継ぎ手に関するものである。
器により駆動される駆動シャフトと従動機器側の従動シ
ャフトとの芯ずれを吸収しながらトルク(回転力)を伝
達するには、一般的に、たわみ軸継ぎ手を採用する。
略す。)の一般的な構造は、例えば「機構学(山海
堂)」に記載されているように、フランジ形継ぎ手(つ
ば継ぎ手)の締め付けボルトの周囲にゴム等の弾性変形
可能なブッシングを配置したものであるので、継ぎ手の
自重が比較的大きくなる。
に、継ぎ手をシャフトに直接固定すると、継ぎ手の回転
に伴う偏芯力がシャフトに作用するので、シャフトに曲
げモーメントが作用するとともに、シャフトを回転可能
に支持する軸受に大きな荷重が作用してしまう。
きくなるほど、シャフトに作用する曲げモーメント及び
軸受に作用する荷重が大きくなるので、上記文献に記載
された継ぎ手では、高速回転時の信頼性及び耐久性を確
保することが難しい。
したときにトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ機構
を備える継ぎ手では、回転数(回転速度)が大きくなっ
て偏芯荷重が大きくなると、トルクリミッタ機構が誤作
動してしまうおそれが高くなる。ここで、「トルクリミ
ッタ機構が誤作動してしまう」とは、所定値以上のトル
クが継ぎ手に作用していないのにトルクの伝達を遮断し
まうことを言う。
くしてシャフトの剛性を高める、又は保証荷重の高い軸
受を採用する等の手段が考えられるが、これらの手段で
は、継ぎ手に接続される駆動機器及び従動機器の大型化
及び製造原価上昇を招いてしまう。
動機器の大型化及び製造原価上昇を招くことなく、芯ず
れを吸収しながらトルクを伝達することができる継ぎ手
を提供することを目的とする。
成するために、請求項1に記載の発明では、駆動機器
(300)により回転駆動される第1回転体(211)
と、従動機器(100)のハウジング(101)に回転
可能に支持され、第1回転体(211)と一体的に回転
する第2回転体(220)と、第2回転体(220)の
トルクを従動機器(100)に伝達するとともに、その
伝達するトルクが所定値以上となったときに、従動機器
(100)へのトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ
機構(230)と、第2回転体(220)のトルクをト
ルクリミッタ機構(230)に伝達する弾性変形可能な
第1トルク伝達部材(240)とを有することを特徴と
する。
機器(100)のハウジング(101)に支持されてい
るので、継ぎ手の回転に伴う偏芯力の多くを剛性が高い
ハウジング(101)にて受けることができる。
モーメント及び荷重を低減することができるので、低速
回転時は勿論、高速回転時においても、従動機器(10
0)の信頼性及び耐久性を確保することができる。
ハウジング(101)にて受けるので、トルクリミッタ
機構(230)に偏芯力が作用することを防止でき、ト
ルクリミッタ機構(230)の誤作動を防止できる。
1トルク伝達部材(240)を介して第2回転体(22
0)からトルクを受けているので、トルクリミッタ機構
(230)には、第1トルク伝達部材(240)にて変
動が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されるこ
ととなり、トルクリミッタ機構(230)がトルク変動
により誤作動してしまうことを防止できる。
00)のトルクを回転駆動される第1回転体(211)
に伝達する弾性変形可能な第2トルク伝達部材(21
3)を有することを特徴とする。
トルク伝達部材(213、240)が直列に配設されて
いこととなるので、2つのトルク伝達部材(213、2
40)による合成弾性係数が小さくなり、駆動機器(3
00)のトルク変動を十分に吸収することができる。
達部材(240)は、トルクリミッタ機構(230)が
従動機器(100)の回転軸と直交する方向に変位する
ことを規制しつつ、第2回転体(220)の回転方向に
伸縮するように構成されていることを特徴とする。
リミッタ機構(230)自体が過度に偏芯してしまうこ
とを防止することができるので、トルクリミッタ機構
(230)の偏芯に伴うトルクリミッタ機構(230)
の誤作動を防止することができる。
00)により回転駆動される駆動シャフト(310)の
先端側に雄ねじ部(311)を設け、第1回転体(21
1)を小径部(211b)と大径部(211c)とを有
するように段付き状とするとともに、小径部(211
b)に雄ねじ部(211d)を設け、さらに、駆動シャ
フト(310)の先端と小径部(211b)の先端を接
触させた状態で、内周部に雌ねじ部(251)が形成さ
れた1個のナット部材(250)にて駆動シャフト(3
10)と第1回転体(211)とを接続するように、雌
ねじ部(251)と両雄ねじ部(311、211d)と
をネジ結合したことを特徴とする。
ルクが作用すると、ナット部材(250)と大径部(2
11c)とが接触した状態でトルクが第1回転体(21
1)に伝達されるので、確実にトルクを伝達することが
できる。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
本発明に係るたわみ継ぎ手(以下、継ぎ手と略す。)2
00を据え置き型の空調装置に適用したものであって、
図1は空調装置の模式図である。
内燃機関(駆動側機器)300から動力を得て冷媒を吸
入圧縮する圧縮機(従動側機器)であり、110は圧縮
機100から吐出した冷媒を冷却(凝縮)する放熱器
(凝縮器)である。120は放熱器110から流出した
高圧の冷媒を減圧する減圧器であり、130は減圧器1
20にて減圧された冷媒を蒸発させることにより冷凍能
力を発揮する蒸発器である。
て、オリフィスやキャピラリーチューブ等の開度が固定
された固定絞りを採用している。また、冷凍能力(循環
冷媒流量)の制御は、内燃機関300の回転数を制御す
ることにより行っている。
ぎ手200を装着した状態を示す継ぎ手200の断面図
であり、図3は継ぎ手200の拡大断面図である。
転駆動される駆動シャフトであり、320は駆動シャフ
ト310を回転可能に支持するラジアル転がり軸受であ
る。330はラジアル転がり軸受320を支持するブラ
ケットであり、このブラケット330は圧縮機100が
固定されたベース(図示せず。)にボルト固定されてい
る。
(駆動シャフト310)により回転駆動される第1ロー
タであり、この第1ロータ210は、図4に示すよう
に、駆動シャフト310に機械的に(ネジ)結合された
金属製の駆動ハブ211、この駆動ハブ211の外周を
取り巻くようにリング状に形成された金属製の駆動リン
グ(第1回転体)212、及び駆動ハブ211と駆動リ
ング212とを連結して駆動ハブ211に伝達されたト
ルクを駆動リング212に伝達する弾性変形可能な材質
(本実施形態では、EPDM(エチレン・プロピレン・
ジエン三元共重合ゴム))製の第1ダンパー(第2トル
ク伝達部材)213を有して構成されている。なお、駆
動ハブ211及び駆動リング212と第1ダンパー21
3とは、加硫接着にて一体化されている。
12)とボルト結合されて第1ロータ210と一体的に
回転する金属製の第2ロータ(第2回転体)であり、こ
の第2ロータ220は、圧縮機100のフロントハウジ
ング101に形成された円筒状の円筒部102に装着さ
れたラジアル転がり軸受221を介して圧縮機100フ
ロントハウジング101に回転可能に支持されている。
転)を圧縮機100のシャフト103に伝達するととも
に、その伝達するトルクが所定値以上となったときに、
シャフト103(圧縮機100)へのトルクの伝達を遮
断するトルクリミッタ機構(以下、リミッタと略す。)
である。
すように、シャフト103の外周面に形成されたスプラ
インと結合するスプラインが形成された円筒内周面を有
する円筒部231、第2ロータ220から供給されるト
ルクを受ける複数個の突起部232が形成された環状部
233、及び環状部233と円筒部231とを機械的に
連結して環状部233から円筒部231にトルクを伝達
するとともに、環状部233から円筒部231に伝達さ
れるトルクが所定トルク以上となったときに破断するよ
うな強度に設定された複数本のブリッジ部234から構
成されている。
は金属にて一体成形され、環状部233は樹脂にて成型
されており、ブリッジ部234と環状部233とはイン
サート成形法により一体化されている。
232に対応する部位には、突起部232と所定の間隔
を隔てて突起部232間に位置する複数個の突起部22
2が一体形成されており、第2ロータ220及びリミッ
タ230が圧縮機100に装着された状態においては、
リミッタ230の突起部232と第2ロータ220の突
起部222とが、シャフト103(回転軸)周りに交互
に位置する。
第2ロータ220が受けたトルクをリミッタ230(突
起部232)に伝達する弾性変形可能な材質(本実施形
態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合ゴム))からなる第2ダンパー(第1トルク伝達
部材)240が配設されている。
突起部232、222間に位置して圧縮荷重を受けるこ
とにより第2ロータ220のトルクをリミッタ230に
伝達するとともに、環状部233の外周面と第2ロータ
220の内周面との間に位置してリミッタ230がシャ
フト103の長手方向と直交する方向(第1、2ロータ
210、220の径方向)に変位することを規制してい
る。
圧縮機100のフロントハウジング101(円筒部10
2)に支持されているので、継ぎ手200の回転に伴う
偏芯力の多くをシャフト101、310に比べて剛性が
高いフロントハウジング101にて受けることができ
る。
用する曲げモーメント、並びに軸受(ラジアル転がり軸
受320及び圧縮機101内に配設されたシャフト10
1を回転可能に支持する軸受)に作用する荷重を低減す
ることができるので、低速回転時は勿論、高速回転時に
おいても、圧縮機100の信頼性及び耐久性を確保する
ことができる。
多くをフロントハウジング101にて受けるので、リミ
ッタ230に偏芯力が作用することを防止でき、リミッ
タ230の誤作動を防止できる。
0を介して第2ロータ220からトルクを受けているの
で、リミッタ230には、第2ダンパー240にて変動
が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されること
となり、リミッタ230がトルク変動により誤作動して
しまうことを防止できる。
230がシャフト103の長手方向と直交する方向(第
1、2ロータ210、220の径方向)に変位すること
を規制されているので、継ぎ手200の回転とともにリ
ミッタ230自体が過度に偏芯してしまうことを防止す
ることができ、リミッタ230の偏芯に伴うリミッタ2
30の誤作動を防止することができる。
01に伝達されるトルクの伝達経路中に2つのダンパー
(第1、2ダンパー213、240)が直列に配設され
ているので、2つのダンパー(第1、2ダンパー21
3、240)による合成弾性係数が小さくなり、内燃機
関300のトルク変動を十分に吸収することができる。
ロータ220を鍛造(鋳造)又は削り出しにて製造した
が、本実施形態は、図6、7に示すように、突起部22
2を含めて板材にプレス加工を施すことにより第2ロー
タ220を製造したものである。
図りつつ、第2ロータ220(継ぎ手200)の製造原
価低減を図ることができる。
とができるので、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力を小
さくすることができ、圧縮機100の信頼性及び耐久性
をより向上させつつ、リミッタ230の誤作動を防止で
きる。
ように、駆動シャフト310の先端に形成された雄ねじ
部311を駆動ハブ211に形成された雌ねじ部211
aにネジ結合していたが、本実施形態では、これと異な
り以下のようにして駆動シャフト310と第1ロータ2
10(継ぎ手200)とを連結している。
うに、駆動ハブ211(第1ロータ210)に、小径部
211bと大径部211cとを有するように段付き状と
するとともに、小径部211bに雄ねじ部211dを設
け、さらに、駆動シャフト310の先端と小径部211
bの先端を接触させた状態で、内周部に雌ねじ部251
が形成された1個のジョイントナット(ナット部材)2
50にて駆動シャフト310と第1ロータ210(小径
部211b)を接続するように、雌ねじ部251と両雄
ねじ部211a、211dとをネジ結合している。
が作用すると、ジョイントナット250と大径部211
cとが接触した状態でトルクが第1ロータ210(駆動
ハブ211)に伝達されるので、確実にトルクを伝達す
ることができる。
1a、211dは、駆動シャフト310(トルク)の回
転の向きに締まっていくようなネジとする必要がある。
ける際には、ブラケット330はベース固定せずに、ジ
ョイントナット250を締め付けながらブラケット33
0を図6の2点差線の位置から実線の位置移動させて、
ジョイントナット250の締め付けが完了した時にブラ
ケット330をベースに固定する。
1ロータ210と第2ロータ220とはボルトにて連結
されていたが、本実施形態は、第1ダンパー213を介
して第1ロータ210と第2ロータ220と係合させた
ものである。
タ220の外周部分を第1ロータ210側まで延ばして
駆動リング212を廃止するとともに、図9に示すよう
に、第2ロータ220の第1ロータ210側の内周に突
起部222をプレス加工(絞り加工)にて一体成形し、
かつ、第1ロータ210の駆動ハブ211を星形(歯
車)状として、ゴム製の第1ダンパー213を駆動ハブ
211に加硫接着した状態で第1ロータ210(駆動ハ
ブ211)と第2ロータ220との間に第1ダンパー2
13を配設したものである。
形態に係る継ぎ手200において、第1ロータ210部
分をナイトハルト式に変更したものである。
212を第2ロータ220にボルト固定された大径パイ
プ部212aと小径パイプ部212bとを有するような
段付きパイプ状とするとともに、図11に示すように、
小径パイプ部212bを略角パイプ状とし、かつ、駆動
ハブ211も略角パイプ状とする。
211の位相(小径パイプ部212bの対角線と駆動ハ
ブ211の対角線と)を略90°ずらした状態で、小径
パイプ部212bと駆動ハブ211との間の空間のう
ち、小径パイプ部212bの四隅(角部)にゴム製の第
1ダンパー213を配設したものである。
0を廃止してパイプ状の駆動ハブ211を直接に内燃機
関300側に連結している。
ッタ230の突起部232及び第2ロータ220の突起
部222は、図3に示すように、ブリッジ部234を境
に第1ロータ210側に延びてたが、本実施形態は、図
12に示すように、両突起部222、232をブリッジ
部234を境に圧縮機100(ラジアル転がり軸受22
1)側に延ばすことにより、継ぎ手200の軸方向寸法
Lを小さくしたものである。
ロータ210側から見た上面図であり、突起部222
は、圧縮機100(ラジアル転がり軸受221)側に陥
没する凹部223内に形成されている。そして、第2ダ
ンパー240は、凹部223内に填め込まれるように両
突起部222、232間に配設される。
は、据え置き型の空調装置に本発明に係る継ぎ手200
を適用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、車両用空調装置等のその他のものにも適用すること
ができる。
PDM)製としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、樹脂や金属等のその他材料にて構成してもよ
い。
る。
ある。
図である。
ある。
る第2ロータの断面図である。
ある。
である。
である。
れる第1ロータの正面図である。
駆動ハブ(第1回転体)、212…環状部、213…第
1ダンパー(第2トルク伝達部材)、220…第2ロー
タ(第2回転体)、221…ラジアル転がり軸受、23
0…トルクリミッタ機構、240…第2ダンパー(第1
トルク伝達部材)。
23)
ータ等の駆動機器のトルクをポンプや圧縮機等の従動機
器に伝達するたわみ継ぎ手に関するものである。
器により駆動される駆動シャフトと従動機器側の従動シ
ャフトとの芯ずれを吸収しながらトルク(回転力)を伝
達するには、一般的に、たわみ軸継ぎ手を採用する。
略す。)の一般的な構造は、例えば「機構学(山海
堂)」に記載されているように、フランジ形継ぎ手(つ
ば継ぎ手)の締め付けボルトの周囲にゴム等の弾性変形
可能なブッシングを配置したものであるので、継ぎ手の
自重が比較的大きくなる。
に、継ぎ手をシャフトに直接固定すると、継ぎ手の回転
に伴う偏芯力がシャフトに作用するので、シャフトに曲
げモーメントが作用するとともに、シャフトを回転可能
に支持する軸受に大きな荷重が作用してしまう。
きくなるほど、シャフトに作用する曲げモーメント及び
軸受に作用する荷重が大きくなるので、上記文献に記載
された継ぎ手では、高速回転時の信頼性及び耐久性を確
保することが難しい。
したときにトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ機構
を備える継ぎ手では、回転数(回転速度)が大きくなっ
て偏芯荷重が大きくなると、トルクリミッタ機構が誤作
動してしまうおそれが高くなる。ここで、「トルクリミ
ッタ機構が誤作動してしまう」とは、所定値以上のトル
クが継ぎ手に作用していないのにトルクの伝達を遮断し
まうことを言う。
くしてシャフトの剛性を高める、又は保証荷重の高い軸
受を採用する等の手段が考えられるが、これらの手段で
は、継ぎ手に接続される駆動機器及び従動機器の大型化
及び製造原価上昇を招いてしまう。
動機器の大型化及び製造原価上昇を招くことなく、芯ず
れを吸収しながらトルクを伝達することができる継ぎ手
を提供することを目的とする。
成するために、請求項1に記載の発明では、駆動機器
(300)により回転駆動される第1回転体(212)
と、従動機器(100)のハウジング(101)に回転
可能に支持され、第1回転体(212)と一体的に回転
する第2回転体(220)と、第2回転体(220)の
トルクを従動機器(100)に伝達するとともに、その
伝達するトルクが所定値以上となったときに、従動機器
(100)へのトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ
機構(230)と、第2回転体(220)のトルクをト
ルクリミッタ機構(230)に伝達する弾性変形可能な
第1トルク伝達部材(240)とを有することを特徴と
する。
機器(100)のハウジング(101)に支持されてい
るので、継ぎ手の回転に伴う偏芯力の多くを剛性が高い
ハウジング(101)にて受けることができる。
モーメント及び荷重を低減することができるので、低速
回転時は勿論、高速回転時においても、従動機器(10
0)の信頼性及び耐久性を確保することができる。
ハウジング(101)にて受けるので、トルクリミッタ
機構(230)に偏芯力が作用することを防止でき、ト
ルクリミッタ機構(230)の誤作動を防止できる。
1トルク伝達部材(240)を介して第2回転体(22
0)からトルクを受けているので、トルクリミッタ機構
(230)には、第1トルク伝達部材(240)にて変
動が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されるこ
ととなり、トルクリミッタ機構(230)がトルク変動
により誤作動してしまうことを防止できる。
00)のトルクを第1回転体(212)に伝達する弾性
変形可能な第2トルク伝達部材(213)を有すること
を特徴とする。
トルク伝達部材(213、240)が直列に配設されて
いこととなるので、2つのトルク伝達部材(213、2
40)による合成弾性係数が小さくなり、駆動機器(3
00)のトルク変動を十分に吸収することができる。
達部材(240)は、トルクリミッタ機構(230)が
従動機器(100)の回転軸と直交する方向に変位する
ことを規制しつつ、第2回転体(220)の回転方向に
伸縮するように構成されていることを特徴とする。
リミッタ機構(230)自体が過度に偏芯してしまうこ
とを防止することができるので、トルクリミッタ機構
(230)の偏芯に伴うトルクリミッタ機構(230)
の誤作動を防止することができる。
00)により回転駆動される駆動シャフト(310)の
先端側に雄ねじ部(311)を設け、第1回転体(21
2)を小径部(211b)と大径部(211c)とを有
するように段付き状とするとともに、小径部(211
b)に雄ねじ部(211d)を設け、さらに、駆動シャ
フト(310)の先端と小径部(211b)の先端を接
触させた状態で、内周部に雌ねじ部(251)が形成さ
れた1個のナット部材(250)にて駆動シャフト(3
10)と第1回転体(212)とを接続するように、雌
ねじ部(251)と両雄ねじ部(311、211d)と
をネジ結合したことを特徴とする。
ルクが作用すると、ナット部材(250)と大径部(2
11c)とが接触した状態でトルクが第1回転体(21
2)に伝達されるので、確実にトルクを伝達することが
できる。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
本発明に係るたわみ継ぎ手(以下、継ぎ手と略す。)2
00を据え置き型の空調装置に適用したものであって、
図1は空調装置の模式図である。
内燃機関(駆動側機器)300から動力を得て冷媒を吸
入圧縮する圧縮機(従動側機器)であり、110は圧縮
機100から吐出した冷媒を冷却(凝縮)する放熱器
(凝縮器)である。120は放熱器110から流出した
高圧の冷媒を減圧する減圧器であり、130は減圧器1
20にて減圧された冷媒を蒸発させることにより冷凍能
力を発揮する蒸発器である。
て、オリフィスやキャピラリーチューブ等の開度が固定
された固定絞りを採用している。また、冷凍能力(循環
冷媒流量)の制御は、内燃機関300の回転数を制御す
ることにより行っている。
ぎ手200を装着した状態を示す継ぎ手200の断面図
であり、図3は継ぎ手200の拡大断面図である。
転駆動される駆動シャフトであり、320は駆動シャフ
ト310を回転可能に支持するラジアル転がり軸受であ
る。330はラジアル転がり軸受320を支持するブラ
ケットであり、このブラケット330は圧縮機100が
固定されたベース(図示せず。)にボルト固定されてい
る。
(駆動シャフト310)により回転駆動される駆動側部
材であり、この駆動側部材210は、図4に示すよう
に、駆動シャフト310に機械的に(ネジ)結合された
金属製の駆動ハブ211、この駆動ハブ211の外周を
取り巻くようにリング状に形成されたリング状に形成さ
れた金属製の駆動ロータ(第1回転体)212、及び駆
動ハブ211と駆動ロータ212とを連結して駆動ハブ
211に伝達されたトルクを駆動ロータ212に伝達す
る弾性変形可能な材質(本実施形態では、EPDM(エ
チレン・プロピレン・ジエン三元共重合ゴム))製の第
1ダンパー(第2トルク伝達部材)213を有して構成
されている。なお、駆動ハブ211及び駆動ロータ21
2と第1ダンパー213とは、加硫接着にて一体化され
ている。
12)とボルト結合されて駆動側部材210と一体的に
回転する金属製の従動ロータ(第2回転体)であり、こ
の従動ロータ220は、圧縮機100のフロントハウジ
ング101に形成された円筒状の円筒部102に装着さ
れたラジアル転がり軸受221を介して圧縮機100フ
ロントハウジング101に回転可能に支持されている。
転)を圧縮機100のシャフト103に伝達するととも
に、その伝達するトルクが所定値以上となったときに、
シャフト103(圧縮機100)へのトルクの伝達を遮
断するトルクリミッタ機構(以下、リミッタと略す。)
である。
すように、シャフト103の外周面に形成されたスプラ
インと結合するスプラインが形成された円筒内周面を有
する円筒部231、従動ロータ220から供給されるト
ルクを受ける複数個の突起部232が形成された環状部
233、及び環状部233と円筒部231とを機械的に
連結して環状部233から円筒部231にトルクを伝達
するとともに、環状部233から円筒部231に伝達さ
れるトルクが所定トルク以上となったときに破断するよ
うな強度に設定された複数本のブリッジ部234から構
成されている。
は金属にて一体成形され、環状部233は樹脂にて成型
されており、ブリッジ部234と環状部233とはイン
サート成形法により一体化されている。
232に対応する部位には、突起部232と所定の間隔
を隔てて突起部232間に位置する複数個の突起部22
2が一体形成されており、従動ロータ220及びリミッ
タ230が圧縮機100に装着された状態においては、
リミッタ230の突起部232と従動ロータ220の突
起部222とが、シャフト103(回転軸)周りに交互
に位置する。
従動ロータ220が受けたトルクをリミッタ230(突
起部232)に伝達する弾性変形可能な材質(本実施形
態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合ゴム))からなる第2ダンパー(第1トルク伝達
部材)240が配設されている。
突起部232、222間に位置して圧縮荷重を受けるこ
とにより従動ロータ220のトルクをリミッタ230に
伝達するとともに、環状部233の外周面と従動ロータ
220の内周面との間に位置してリミッタ230がシャ
フト103の長手方向と直交する方向(第1、2ロータ
210、220の径方向)に変位することを規制してい
る。
圧縮機100のフロントハウジング101(円筒部10
2)に支持されているので、継ぎ手200の回転に伴う
偏芯力の多くをシャフト101、310に比べて剛性が
高いフロントハウジング101にて受けることができ
る。
用する曲げモーメント、並びに軸受(ラジアル転がり軸
受320及び圧縮機101内に配設されたシャフト10
1を回転可能に支持する軸受)に作用する荷重を低減す
ることができるので、低速回転時は勿論、高速回転時に
おいても、圧縮機100の信頼性及び耐久性を確保する
ことができる。
多くをフロントハウジング101にて受けるので、リミ
ッタ230に偏芯力が作用することを防止でき、リミッ
タ230の誤作動を防止できる。
0を介して従動ロータ220からトルクを受けているの
で、リミッタ230には、第2ダンパー240にて変動
が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されること
となり、リミッタ230がトルク変動により誤作動して
しまうことを防止できる。
230がシャフト103の長手方向と直交する方向(回
転部材210、220の径方向)に変位することを規制
されているので、継ぎ手200の回転とともにリミッタ
230自体が過度に偏芯してしまうことを防止すること
ができ、リミッタ230の偏芯に伴うリミッタ230の
誤作動を防止することができる。
01に伝達されるトルクの伝達経路中に2つのダンパー
(第1、2ダンパー213、240)が直列に配設され
ているので、2つのダンパー(第1、2ダンパー21
3、240)による合成弾性係数が小さくなり、内燃機
関300のトルク変動を十分に吸収することができる。
ロータ220を鍛造(鋳造)又は削り出しにて製造した
が、本実施形態は、図6、7に示すように、突起部22
2を含めて板材にプレス加工を施すことにより従動ロー
タ220を製造したものである。
図りつつ、従動ロータ220(継ぎ手200)の製造原
価低減を図ることができる。
とができるので、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力を小
さくすることができ、圧縮機100の信頼性及び耐久性
をより向上させつつ、リミッタ230の誤作動を防止で
きる。
ように、駆動シャフト310の先端に形成された雄ねじ
部311を駆動ハブ211に形成された雌ねじ部211
aにネジ結合していたが、本実施形態では、これと異な
り以下のようにして駆動シャフト310と駆動側部材2
10(継ぎ手200)とを連結している。
うに、駆動ハブ211(駆動側部材210)に、小径部
211bと大径部211cとを有するように段付き状と
するとともに、小径部211bに雄ねじ部211dを設
け、さらに、駆動シャフト310の先端と小径部211
bの先端を接触させた状態で、内周部に雌ねじ部251
が形成された1個のジョイントナット(ナット部材)2
50にて駆動シャフト310と駆動側部材210(小径
部211b)を接続するように、雌ねじ部251と両雄
ねじ部211a、211dとをネジ結合している。
が作用すると、ジョイントナット250と大径部211
cとが接触した状態でトルクが駆動側部材210(駆動
ハブ211)に伝達されるので、確実にトルクを伝達す
ることができる。
1a、211dは、駆動シャフト310(トルク)の回
転の向きに締まっていくようなネジとする必要がある。
ける際には、ブラケット330はベース固定せずに、ジ
ョイントナット250を締め付けながらブラケット33
0を図6の2点差線の位置から実線の位置移動させて、
ジョイントナット250の締め付けが完了した時にブラ
ケット330をベースに固定する。
動側部材210と従動ロータ220とはボルトにて連結
されていたが、本実施形態は、第1ダンパー213を介
して駆動側部材210と従動ロータ220と係合させた
ものである。
タ220の外周部分を駆動側部材210側まで延ばして
駆動ロータ212を廃止するとともに、図9に示すよう
に、従動ロータ220の駆動側部材210側の内周に突
起部222をプレス加工(絞り加工)にて一体成形し、
かつ、駆動側部材210の駆動ハブ211を星形(歯
車)状として、ゴム製の第1ダンパー213を駆動ハブ
211に加硫接着した状態で駆動側部材210(駆動ハ
ブ211)と従動ロータ220との間に第1ダンパー2
13を配設したものである。
形態に係る継ぎ手200において、駆動側部材210部
分をナイトハルト式に変更したものである。
212を従動ロータ220にボルト固定された大径パイ
プ部212aと小径パイプ部212bとを有するような
段付きパイプ状とするとともに、図11に示すように、
小径パイプ部212bを略角パイプ状とし、かつ、駆動
ハブ211も略角パイプ状とする。
211の位相(小径パイプ部212bの対角線と駆動ハ
ブ211の対角線と)を略45°ずらした状態で、小径
パイプ部212bと駆動ハブ211との間の空間のう
ち、小径パイプ部212bの四隅(角部)にゴム製の第
1ダンパー213を配設したものである。
0を廃止してパイプ状の駆動ハブ211を直接に内燃機
関300側に連結している。
ッタ230の突起部232及び従動ロータ220の突起
部222は、図3に示すように、ブリッジ部234を境
に駆動側部材210側に延びてたが、本実施形態は、図
12に示すように、両突起部222、232をブリッジ
部234を境に圧縮機100(ラジアル転がり軸受22
1)側に延ばすことにより、継ぎ手200の軸方向寸法
Lを小さくしたものである。
側部材210側から見た上面図であり、突起部222
は、圧縮機100(ラジアル転がり軸受221)側に陥
没する凹部223内に形成されている。そして、第2ダ
ンパー240は、凹部223内に填め込まれるように両
突起部222、232間に配設される。
は、据え置き型の空調装置に本発明に係る継ぎ手200
を適用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、車両用空調装置等のその他のものにも適用すること
ができる。
PDM)製としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、樹脂や金属等のその他材料にて構成してもよ
い。
る。
ある。
図である。
ある。
る従動ロータの断面図である。
ある。
である。
である。
れる駆動側部材の正面図である。
駆動ハブ、212…駆動ロータ(第1回転体) 213…第1ダンパー(第2トルク伝達部材)、220
…従動ロータ(第2回転体)、221…ラジアル転がり
軸受、230…トルクリミッタ機構、240…第2ダン
パー(第1トルク伝達部材)。
Claims (4)
- 【請求項1】 駆動機器(300)のトルクを従動機器
(100)に伝達するたわみ継ぎ手であって、 前記駆動機器(300)により回転駆動される第1回転
体(211)と、 前記従動機器(100)のハウジング(101)に回転
可能に支持され、前記第1回転体(211)と一体的に
回転する第2回転体(220)と、 前記第2回転体(220)のトルクを前記従動機器(1
00)に伝達するとともに、その伝達するトルクが所定
値以上となったときに、前記従動機器(100)へのト
ルクの伝達を遮断するトルクリミッタ機構(230)
と、 前記第2回転体(220)のトルクを前記トルクリミッ
タ機構(230)に伝達する弾性変形可能な第1トルク
伝達部材(240)とを有することを特徴とするたわみ
継ぎ手。 - 【請求項2】 前記駆動機器(300)のトルクを回転
駆動される第1回転体(211)に伝達する弾性変形可
能な第2トルク伝達部材(213)を有することを特徴
とする請求項1に記載のたわみ継ぎ手。 - 【請求項3】 前記第1トルク伝達部材(240)は、
前記トルクリミッタ機構(230)が前記従動機器(1
00)の回転軸と直交する方向に変位することを規制し
つつ、前記第2回転体(220)の回転方向に伸縮する
ように構成されていることを特徴とする請求項1又は2
に記載のたわみ継ぎ手。 - 【請求項4】 前記駆動機器(300)により回転駆動
される駆動シャフト(310)の先端側に雄ねじ部(3
11)を設け、 前記第1回転体(211)を小径部(211b)と大径
部(211c)とを有するように段付き状とするととも
に、前記小径部(211b)に雄ねじ部(211d)を
設け、 さらに、前記駆動シャフト(310)の先端と前記小径
部(211b)の先端を接触させた状態で、内周部に雌
ねじ部(251)が形成された1個のナット部材(25
0)にて前記駆動シャフト(310)と前記第1回転体
(211)とを接続するように、前記雌ねじ部(25
1)と両雄ねじ部(311、211d)とをネジ結合し
たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに
たわみ継ぎ手。
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---|---|---|---|
JP2000325722A JP4148641B2 (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | たわみ継ぎ手 |
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DE10152104A DE10152104A1 (de) | 2000-10-25 | 2001-10-23 | Flexible Verbindung |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP4148641B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170398A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Sanden Corp | 動力伝達装置 |
WO2022069893A1 (en) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | Renold Plc | Coupling |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000325722A patent/JP4148641B2/ja not_active Expired - Fee Related
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