JP2002130318A - たわみ継ぎ手 - Google Patents

たわみ継ぎ手

Info

Publication number
JP2002130318A
JP2002130318A JP2000325722A JP2000325722A JP2002130318A JP 2002130318 A JP2002130318 A JP 2002130318A JP 2000325722 A JP2000325722 A JP 2000325722A JP 2000325722 A JP2000325722 A JP 2000325722A JP 2002130318 A JP2002130318 A JP 2002130318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
joint
driven
rotor
rotating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000325722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4148641B2 (ja
Inventor
Yasuo Tabuchi
泰生 田渕
Masao Nakano
正夫 中野
Junichi Oguchi
純一 大口
Kiyomi Okuda
清美 奥田
Manabu Saeki
学 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000325722A priority Critical patent/JP4148641B2/ja
Priority to US09/971,184 priority patent/US6609980B2/en
Priority to DE10152104A priority patent/DE10152104A1/de
Publication of JP2002130318A publication Critical patent/JP2002130318A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4148641B2 publication Critical patent/JP4148641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の耐久性を確保するとともに、トルク
リミッタ機構の誤作動を防止しつつ、芯ずれを吸収する
ことができる継ぎ手を提供する。 【解決手段】 従動ロータ220を圧縮機100のフロ
ントハウジング101(円筒部102)にて回転可能に
支持する。これにより、継ぎ手200の回転に伴う偏芯
力の多くをシャフト101、310に比べて剛性が高い
フロントハウジング101にて受けることができるの
で、シャフト101、310に作用する曲げモーメン
ト、並びに軸受(ラジアル転がり軸受320及び圧縮機
101内に配設されたシャフト101を回転可能に支持
する軸受)に作用する荷重を低減することができるの
で、低速回転時は勿論、高速回転時においても、圧縮機
100の信頼性及び耐久性を確保することができる。ま
た、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力の多くをフロント
ハウジング101にて受けるので、リミッタ230に偏
芯力が作用することを防止でき、リミッタ230の誤作
動を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンや電動モ
ータ等の駆動機器のトルクをポンプや圧縮機等の従動機
器に伝達するたわみ継ぎ手に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】駆動機
器により駆動される駆動シャフトと従動機器側の従動シ
ャフトとの芯ずれを吸収しながらトルク(回転力)を伝
達するには、一般的に、たわみ軸継ぎ手を採用する。
【0003】しかし、たわみ軸継ぎ手(以下、継ぎ手と
略す。)の一般的な構造は、例えば「機構学(山海
堂)」に記載されているように、フランジ形継ぎ手(つ
ば継ぎ手)の締め付けボルトの周囲にゴム等の弾性変形
可能なブッシングを配置したものであるので、継ぎ手の
自重が比較的大きくなる。
【0004】このため、上記文献に記載されているよう
に、継ぎ手をシャフトに直接固定すると、継ぎ手の回転
に伴う偏芯力がシャフトに作用するので、シャフトに曲
げモーメントが作用するとともに、シャフトを回転可能
に支持する軸受に大きな荷重が作用してしまう。
【0005】そして、継ぎ手の回転数(回転速度)が大
きくなるほど、シャフトに作用する曲げモーメント及び
軸受に作用する荷重が大きくなるので、上記文献に記載
された継ぎ手では、高速回転時の信頼性及び耐久性を確
保することが難しい。
【0006】また、所定値以上のトルクが継ぎ手に作用
したときにトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ機構
を備える継ぎ手では、回転数(回転速度)が大きくなっ
て偏芯荷重が大きくなると、トルクリミッタ機構が誤作
動してしまうおそれが高くなる。ここで、「トルクリミ
ッタ機構が誤作動してしまう」とは、所定値以上のトル
クが継ぎ手に作用していないのにトルクの伝達を遮断し
まうことを言う。
【0007】なお、この問題に対しては、シャフトを太
くしてシャフトの剛性を高める、又は保証荷重の高い軸
受を採用する等の手段が考えられるが、これらの手段で
は、継ぎ手に接続される駆動機器及び従動機器の大型化
及び製造原価上昇を招いてしまう。
【0008】本発明は、上記点に鑑み、駆動機器及び従
動機器の大型化及び製造原価上昇を招くことなく、芯ず
れを吸収しながらトルクを伝達することができる継ぎ手
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、駆動機器
(300)により回転駆動される第1回転体(211)
と、従動機器(100)のハウジング(101)に回転
可能に支持され、第1回転体(211)と一体的に回転
する第2回転体(220)と、第2回転体(220)の
トルクを従動機器(100)に伝達するとともに、その
伝達するトルクが所定値以上となったときに、従動機器
(100)へのトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ
機構(230)と、第2回転体(220)のトルクをト
ルクリミッタ機構(230)に伝達する弾性変形可能な
第1トルク伝達部材(240)とを有することを特徴と
する。
【0010】これにより、第2回転体(220)が従動
機器(100)のハウジング(101)に支持されてい
るので、継ぎ手の回転に伴う偏芯力の多くを剛性が高い
ハウジング(101)にて受けることができる。
【0011】したがって、偏芯力に伴って発生する曲げ
モーメント及び荷重を低減することができるので、低速
回転時は勿論、高速回転時においても、従動機器(10
0)の信頼性及び耐久性を確保することができる。
【0012】また、継ぎ手の回転に伴う偏芯力の多くを
ハウジング(101)にて受けるので、トルクリミッタ
機構(230)に偏芯力が作用することを防止でき、ト
ルクリミッタ機構(230)の誤作動を防止できる。
【0013】また、トルクリミッタ機構(230)は第
1トルク伝達部材(240)を介して第2回転体(22
0)からトルクを受けているので、トルクリミッタ機構
(230)には、第1トルク伝達部材(240)にて変
動が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されるこ
ととなり、トルクリミッタ機構(230)がトルク変動
により誤作動してしまうことを防止できる。
【0014】請求項2に記載の発明では、駆動機器(3
00)のトルクを回転駆動される第1回転体(211)
に伝達する弾性変形可能な第2トルク伝達部材(21
3)を有することを特徴とする。
【0015】これにより、トルクの伝達経路中に2つの
トルク伝達部材(213、240)が直列に配設されて
いこととなるので、2つのトルク伝達部材(213、2
40)による合成弾性係数が小さくなり、駆動機器(3
00)のトルク変動を十分に吸収することができる。
【0016】請求項3に記載の発明では、第1トルク伝
達部材(240)は、トルクリミッタ機構(230)が
従動機器(100)の回転軸と直交する方向に変位する
ことを規制しつつ、第2回転体(220)の回転方向に
伸縮するように構成されていることを特徴とする。
【0017】これにより、継ぎ手の回転とともにトルク
リミッタ機構(230)自体が過度に偏芯してしまうこ
とを防止することができるので、トルクリミッタ機構
(230)の偏芯に伴うトルクリミッタ機構(230)
の誤作動を防止することができる。
【0018】請求項4に記載の発明では、駆動機器(3
00)により回転駆動される駆動シャフト(310)の
先端側に雄ねじ部(311)を設け、第1回転体(21
1)を小径部(211b)と大径部(211c)とを有
するように段付き状とするとともに、小径部(211
b)に雄ねじ部(211d)を設け、さらに、駆動シャ
フト(310)の先端と小径部(211b)の先端を接
触させた状態で、内周部に雌ねじ部(251)が形成さ
れた1個のナット部材(250)にて駆動シャフト(3
10)と第1回転体(211)とを接続するように、雌
ねじ部(251)と両雄ねじ部(311、211d)と
をネジ結合したことを特徴とする。
【0019】これにより、駆動シャフト(310)にト
ルクが作用すると、ナット部材(250)と大径部(2
11c)とが接触した状態でトルクが第1回転体(21
1)に伝達されるので、確実にトルクを伝達することが
できる。
【0020】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係るたわみ継ぎ手(以下、継ぎ手と略す。)2
00を据え置き型の空調装置に適用したものであって、
図1は空調装置の模式図である。
【0022】図1中、100は、継ぎ手200を介して
内燃機関(駆動側機器)300から動力を得て冷媒を吸
入圧縮する圧縮機(従動側機器)であり、110は圧縮
機100から吐出した冷媒を冷却(凝縮)する放熱器
(凝縮器)である。120は放熱器110から流出した
高圧の冷媒を減圧する減圧器であり、130は減圧器1
20にて減圧された冷媒を蒸発させることにより冷凍能
力を発揮する蒸発器である。
【0023】なお、本実施形態では、減圧器120とし
て、オリフィスやキャピラリーチューブ等の開度が固定
された固定絞りを採用している。また、冷凍能力(循環
冷媒流量)の制御は、内燃機関300の回転数を制御す
ることにより行っている。
【0024】次に、継ぎ手200について述べる。
【0025】図2は圧縮機100に本実施形態に係る継
ぎ手200を装着した状態を示す継ぎ手200の断面図
であり、図3は継ぎ手200の拡大断面図である。
【0026】図2中、310は内燃機関300により回
転駆動される駆動シャフトであり、320は駆動シャフ
ト310を回転可能に支持するラジアル転がり軸受であ
る。330はラジアル転がり軸受320を支持するブラ
ケットであり、このブラケット330は圧縮機100が
固定されたベース(図示せず。)にボルト固定されてい
る。
【0027】また、図3中、210は内燃機関300
(駆動シャフト310)により回転駆動される第1ロー
タであり、この第1ロータ210は、図4に示すよう
に、駆動シャフト310に機械的に(ネジ)結合された
金属製の駆動ハブ211、この駆動ハブ211の外周を
取り巻くようにリング状に形成された金属製の駆動リン
グ(第1回転体)212、及び駆動ハブ211と駆動リ
ング212とを連結して駆動ハブ211に伝達されたト
ルクを駆動リング212に伝達する弾性変形可能な材質
(本実施形態では、EPDM(エチレン・プロピレン・
ジエン三元共重合ゴム))製の第1ダンパー(第2トル
ク伝達部材)213を有して構成されている。なお、駆
動ハブ211及び駆動リング212と第1ダンパー21
3とは、加硫接着にて一体化されている。
【0028】220は第1ロータ210(駆動リング2
12)とボルト結合されて第1ロータ210と一体的に
回転する金属製の第2ロータ(第2回転体)であり、こ
の第2ロータ220は、圧縮機100のフロントハウジ
ング101に形成された円筒状の円筒部102に装着さ
れたラジアル転がり軸受221を介して圧縮機100フ
ロントハウジング101に回転可能に支持されている。
【0029】230は第2ロータ220のトルク(回
転)を圧縮機100のシャフト103に伝達するととも
に、その伝達するトルクが所定値以上となったときに、
シャフト103(圧縮機100)へのトルクの伝達を遮
断するトルクリミッタ機構(以下、リミッタと略す。)
である。
【0030】そして、このリミッタ230は、図5に示
すように、シャフト103の外周面に形成されたスプラ
インと結合するスプラインが形成された円筒内周面を有
する円筒部231、第2ロータ220から供給されるト
ルクを受ける複数個の突起部232が形成された環状部
233、及び環状部233と円筒部231とを機械的に
連結して環状部233から円筒部231にトルクを伝達
するとともに、環状部233から円筒部231に伝達さ
れるトルクが所定トルク以上となったときに破断するよ
うな強度に設定された複数本のブリッジ部234から構
成されている。
【0031】なお、円筒部231及びブリッジ部234
は金属にて一体成形され、環状部233は樹脂にて成型
されており、ブリッジ部234と環状部233とはイン
サート成形法により一体化されている。
【0032】ところで、第2ロータ220のうち突起部
232に対応する部位には、突起部232と所定の間隔
を隔てて突起部232間に位置する複数個の突起部22
2が一体形成されており、第2ロータ220及びリミッ
タ230が圧縮機100に装着された状態においては、
リミッタ230の突起部232と第2ロータ220の突
起部222とが、シャフト103(回転軸)周りに交互
に位置する。
【0033】そして、両突起部232、222間には、
第2ロータ220が受けたトルクをリミッタ230(突
起部232)に伝達する弾性変形可能な材質(本実施形
態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合ゴム))からなる第2ダンパー(第1トルク伝達
部材)240が配設されている。
【0034】ここで、ここで第2ダンパー240は、両
突起部232、222間に位置して圧縮荷重を受けるこ
とにより第2ロータ220のトルクをリミッタ230に
伝達するとともに、環状部233の外周面と第2ロータ
220の内周面との間に位置してリミッタ230がシャ
フト103の長手方向と直交する方向(第1、2ロータ
210、220の径方向)に変位することを規制してい
る。
【0035】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0036】本実施形態によれば、第2ロータ220が
圧縮機100のフロントハウジング101(円筒部10
2)に支持されているので、継ぎ手200の回転に伴う
偏芯力の多くをシャフト101、310に比べて剛性が
高いフロントハウジング101にて受けることができ
る。
【0037】したがって、シャフト101、310に作
用する曲げモーメント、並びに軸受(ラジアル転がり軸
受320及び圧縮機101内に配設されたシャフト10
1を回転可能に支持する軸受)に作用する荷重を低減す
ることができるので、低速回転時は勿論、高速回転時に
おいても、圧縮機100の信頼性及び耐久性を確保する
ことができる。
【0038】また、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力の
多くをフロントハウジング101にて受けるので、リミ
ッタ230に偏芯力が作用することを防止でき、リミッ
タ230の誤作動を防止できる。
【0039】また、リミッタ230は第2ダンパー24
0を介して第2ロータ220からトルクを受けているの
で、リミッタ230には、第2ダンパー240にて変動
が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されること
となり、リミッタ230がトルク変動により誤作動して
しまうことを防止できる。
【0040】また、第2ダンパー240によりリミッタ
230がシャフト103の長手方向と直交する方向(第
1、2ロータ210、220の径方向)に変位すること
を規制されているので、継ぎ手200の回転とともにリ
ミッタ230自体が過度に偏芯してしまうことを防止す
ることができ、リミッタ230の偏芯に伴うリミッタ2
30の誤作動を防止することができる。
【0041】また、駆動シャフト310からシャフト1
01に伝達されるトルクの伝達経路中に2つのダンパー
(第1、2ダンパー213、240)が直列に配設され
ているので、2つのダンパー(第1、2ダンパー21
3、240)による合成弾性係数が小さくなり、内燃機
関300のトルク変動を十分に吸収することができる。
【0042】(第2実施形態)第1実施形態では、第2
ロータ220を鍛造(鋳造)又は削り出しにて製造した
が、本実施形態は、図6、7に示すように、突起部22
2を含めて板材にプレス加工を施すことにより第2ロー
タ220を製造したものである。
【0043】これにより、第2ロータ220の軽量化を
図りつつ、第2ロータ220(継ぎ手200)の製造原
価低減を図ることができる。
【0044】また、第2ロータ220の軽量化を図るこ
とができるので、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力を小
さくすることができ、圧縮機100の信頼性及び耐久性
をより向上させつつ、リミッタ230の誤作動を防止で
きる。
【0045】ところで、第1実施形態では、図3に示す
ように、駆動シャフト310の先端に形成された雄ねじ
部311を駆動ハブ211に形成された雌ねじ部211
aにネジ結合していたが、本実施形態では、これと異な
り以下のようにして駆動シャフト310と第1ロータ2
10(継ぎ手200)とを連結している。
【0046】すなわち、本実施形態では、図6に示すよ
うに、駆動ハブ211(第1ロータ210)に、小径部
211bと大径部211cとを有するように段付き状と
するとともに、小径部211bに雄ねじ部211dを設
け、さらに、駆動シャフト310の先端と小径部211
bの先端を接触させた状態で、内周部に雌ねじ部251
が形成された1個のジョイントナット(ナット部材)2
50にて駆動シャフト310と第1ロータ210(小径
部211b)を接続するように、雌ねじ部251と両雄
ねじ部211a、211dとをネジ結合している。
【0047】これにより、駆動シャフト310にトルク
が作用すると、ジョイントナット250と大径部211
cとが接触した状態でトルクが第1ロータ210(駆動
ハブ211)に伝達されるので、確実にトルクを伝達す
ることができる。
【0048】なお、雌ねじ部251及び両雄ねじ部21
1a、211dは、駆動シャフト310(トルク)の回
転の向きに締まっていくようなネジとする必要がある。
【0049】因みに、ジョイントナット250を締め付
ける際には、ブラケット330はベース固定せずに、ジ
ョイントナット250を締め付けながらブラケット33
0を図6の2点差線の位置から実線の位置移動させて、
ジョイントナット250の締め付けが完了した時にブラ
ケット330をベースに固定する。
【0050】(第3実施形態)上述の実施形態では、第
1ロータ210と第2ロータ220とはボルトにて連結
されていたが、本実施形態は、第1ダンパー213を介
して第1ロータ210と第2ロータ220と係合させた
ものである。
【0051】具体的には、図8に示すように、第2ロー
タ220の外周部分を第1ロータ210側まで延ばして
駆動リング212を廃止するとともに、図9に示すよう
に、第2ロータ220の第1ロータ210側の内周に突
起部222をプレス加工(絞り加工)にて一体成形し、
かつ、第1ロータ210の駆動ハブ211を星形(歯
車)状として、ゴム製の第1ダンパー213を駆動ハブ
211に加硫接着した状態で第1ロータ210(駆動ハ
ブ211)と第2ロータ220との間に第1ダンパー2
13を配設したものである。
【0052】(第4実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に係る継ぎ手200において、第1ロータ210部
分をナイトハルト式に変更したものである。
【0053】具体的には、図10に示すように、環状部
212を第2ロータ220にボルト固定された大径パイ
プ部212aと小径パイプ部212bとを有するような
段付きパイプ状とするとともに、図11に示すように、
小径パイプ部212bを略角パイプ状とし、かつ、駆動
ハブ211も略角パイプ状とする。
【0054】そして、小径パイプ部212bと駆動ハブ
211の位相(小径パイプ部212bの対角線と駆動ハ
ブ211の対角線と)を略90°ずらした状態で、小径
パイプ部212bと駆動ハブ211との間の空間のう
ち、小径パイプ部212bの四隅(角部)にゴム製の第
1ダンパー213を配設したものである。
【0055】なお、本実施形態では、駆動シャフト31
0を廃止してパイプ状の駆動ハブ211を直接に内燃機
関300側に連結している。
【0056】(第5実施形態)第1実施形態では、リミ
ッタ230の突起部232及び第2ロータ220の突起
部222は、図3に示すように、ブリッジ部234を境
に第1ロータ210側に延びてたが、本実施形態は、図
12に示すように、両突起部222、232をブリッジ
部234を境に圧縮機100(ラジアル転がり軸受22
1)側に延ばすことにより、継ぎ手200の軸方向寸法
Lを小さくしたものである。
【0057】なお、図13は、第2ロータ220を第1
ロータ210側から見た上面図であり、突起部222
は、圧縮機100(ラジアル転がり軸受221)側に陥
没する凹部223内に形成されている。そして、第2ダ
ンパー240は、凹部223内に填め込まれるように両
突起部222、232間に配設される。
【0058】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、据え置き型の空調装置に本発明に係る継ぎ手200
を適用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、車両用空調装置等のその他のものにも適用すること
ができる。
【0059】上述の実施形態では、ダンパーをゴム(E
PDM)製としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、樹脂や金属等のその他材料にて構成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空調装置の模式図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手の断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手の拡大断面
図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る継ぎ手の断面図で
ある。
【図7】本発明の第2実施形態に係る継ぎ手に採用され
る第2ロータの断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る継ぎ手の断面図で
ある。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る継ぎ手の断面図
である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る継ぎ手の断面図
である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る継ぎ手に採用さ
れる第1ロータの正面図である。
【符号の説明】
200…たわみ継ぎ手、210…第1ロータ、211…
駆動ハブ(第1回転体)、212…環状部、213…第
1ダンパー(第2トルク伝達部材)、220…第2ロー
タ(第2回転体)、221…ラジアル転がり軸受、23
0…トルクリミッタ機構、240…第2ダンパー(第1
トルク伝達部材)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月23日(2001.10.
23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 たわみ継ぎ手
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンや電動モ
ータ等の駆動機器のトルクをポンプや圧縮機等の従動機
器に伝達するたわみ継ぎ手に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】駆動機
器により駆動される駆動シャフトと従動機器側の従動シ
ャフトとの芯ずれを吸収しながらトルク(回転力)を伝
達するには、一般的に、たわみ軸継ぎ手を採用する。
【0003】しかし、たわみ軸継ぎ手(以下、継ぎ手と
略す。)の一般的な構造は、例えば「機構学(山海
堂)」に記載されているように、フランジ形継ぎ手(つ
ば継ぎ手)の締め付けボルトの周囲にゴム等の弾性変形
可能なブッシングを配置したものであるので、継ぎ手の
自重が比較的大きくなる。
【0004】このため、上記文献に記載されているよう
に、継ぎ手をシャフトに直接固定すると、継ぎ手の回転
に伴う偏芯力がシャフトに作用するので、シャフトに曲
げモーメントが作用するとともに、シャフトを回転可能
に支持する軸受に大きな荷重が作用してしまう。
【0005】そして、継ぎ手の回転数(回転速度)が大
きくなるほど、シャフトに作用する曲げモーメント及び
軸受に作用する荷重が大きくなるので、上記文献に記載
された継ぎ手では、高速回転時の信頼性及び耐久性を確
保することが難しい。
【0006】また、所定値以上のトルクが継ぎ手に作用
したときにトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ機構
を備える継ぎ手では、回転数(回転速度)が大きくなっ
て偏芯荷重が大きくなると、トルクリミッタ機構が誤作
動してしまうおそれが高くなる。ここで、「トルクリミ
ッタ機構が誤作動してしまう」とは、所定値以上のトル
クが継ぎ手に作用していないのにトルクの伝達を遮断し
まうことを言う。
【0007】なお、この問題に対しては、シャフトを太
くしてシャフトの剛性を高める、又は保証荷重の高い軸
受を採用する等の手段が考えられるが、これらの手段で
は、継ぎ手に接続される駆動機器及び従動機器の大型化
及び製造原価上昇を招いてしまう。
【0008】本発明は、上記点に鑑み、駆動機器及び従
動機器の大型化及び製造原価上昇を招くことなく、芯ず
れを吸収しながらトルクを伝達することができる継ぎ手
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、駆動機器
(300)により回転駆動される第1回転体(212)
と、従動機器(100)のハウジング(101)に回転
可能に支持され、第1回転体(212)と一体的に回転
する第2回転体(220)と、第2回転体(220)の
トルクを従動機器(100)に伝達するとともに、その
伝達するトルクが所定値以上となったときに、従動機器
(100)へのトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ
機構(230)と、第2回転体(220)のトルクをト
ルクリミッタ機構(230)に伝達する弾性変形可能な
第1トルク伝達部材(240)とを有することを特徴と
する。
【0010】これにより、第2回転体(220)が従動
機器(100)のハウジング(101)に支持されてい
るので、継ぎ手の回転に伴う偏芯力の多くを剛性が高い
ハウジング(101)にて受けることができる。
【0011】したがって、偏芯力に伴って発生する曲げ
モーメント及び荷重を低減することができるので、低速
回転時は勿論、高速回転時においても、従動機器(10
0)の信頼性及び耐久性を確保することができる。
【0012】また、継ぎ手の回転に伴う偏芯力の多くを
ハウジング(101)にて受けるので、トルクリミッタ
機構(230)に偏芯力が作用することを防止でき、ト
ルクリミッタ機構(230)の誤作動を防止できる。
【0013】また、トルクリミッタ機構(230)は第
1トルク伝達部材(240)を介して第2回転体(22
0)からトルクを受けているので、トルクリミッタ機構
(230)には、第1トルク伝達部材(240)にて変
動が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されるこ
ととなり、トルクリミッタ機構(230)がトルク変動
により誤作動してしまうことを防止できる。
【0014】請求項2に記載の発明では、駆動機器(3
00)のトルクを第1回転体(212)に伝達する弾性
変形可能な第2トルク伝達部材(213)を有すること
を特徴とする。
【0015】これにより、トルクの伝達経路中に2つの
トルク伝達部材(213、240)が直列に配設されて
いこととなるので、2つのトルク伝達部材(213、2
40)による合成弾性係数が小さくなり、駆動機器(3
00)のトルク変動を十分に吸収することができる。
【0016】請求項3に記載の発明では、第1トルク伝
達部材(240)は、トルクリミッタ機構(230)が
従動機器(100)の回転軸と直交する方向に変位する
ことを規制しつつ、第2回転体(220)の回転方向に
伸縮するように構成されていることを特徴とする。
【0017】これにより、継ぎ手の回転とともにトルク
リミッタ機構(230)自体が過度に偏芯してしまうこ
とを防止することができるので、トルクリミッタ機構
(230)の偏芯に伴うトルクリミッタ機構(230)
の誤作動を防止することができる。
【0018】請求項4に記載の発明では、駆動機器(3
00)により回転駆動される駆動シャフト(310)の
先端側に雄ねじ部(311)を設け、第1回転体(21
2)を小径部(211b)と大径部(211c)とを有
するように段付き状とするとともに、小径部(211
b)に雄ねじ部(211d)を設け、さらに、駆動シャ
フト(310)の先端と小径部(211b)の先端を接
触させた状態で、内周部に雌ねじ部(251)が形成さ
れた1個のナット部材(250)にて駆動シャフト(3
10)と第1回転体(212)とを接続するように、雌
ねじ部(251)と両雄ねじ部(311、211d)と
をネジ結合したことを特徴とする。
【0019】これにより、駆動シャフト(310)にト
ルクが作用すると、ナット部材(250)と大径部(2
11c)とが接触した状態でトルクが第1回転体(21
2)に伝達されるので、確実にトルクを伝達することが
できる。
【0020】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係るたわみ継ぎ手(以下、継ぎ手と略す。)2
00を据え置き型の空調装置に適用したものであって、
図1は空調装置の模式図である。
【0022】図1中、100は、継ぎ手200を介して
内燃機関(駆動側機器)300から動力を得て冷媒を吸
入圧縮する圧縮機(従動側機器)であり、110は圧縮
機100から吐出した冷媒を冷却(凝縮)する放熱器
(凝縮器)である。120は放熱器110から流出した
高圧の冷媒を減圧する減圧器であり、130は減圧器1
20にて減圧された冷媒を蒸発させることにより冷凍能
力を発揮する蒸発器である。
【0023】なお、本実施形態では、減圧器120とし
て、オリフィスやキャピラリーチューブ等の開度が固定
された固定絞りを採用している。また、冷凍能力(循環
冷媒流量)の制御は、内燃機関300の回転数を制御す
ることにより行っている。
【0024】次に、継ぎ手200について述べる。
【0025】図2は圧縮機100に本実施形態に係る継
ぎ手200を装着した状態を示す継ぎ手200の断面図
であり、図3は継ぎ手200の拡大断面図である。
【0026】図2中、310は内燃機関300により回
転駆動される駆動シャフトであり、320は駆動シャフ
ト310を回転可能に支持するラジアル転がり軸受であ
る。330はラジアル転がり軸受320を支持するブラ
ケットであり、このブラケット330は圧縮機100が
固定されたベース(図示せず。)にボルト固定されてい
る。
【0027】また、図3中、210は内燃機関300
(駆動シャフト310)により回転駆動される駆動側部
であり、この駆動側部材210は、図4に示すよう
に、駆動シャフト310に機械的に(ネジ)結合された
金属製の駆動ハブ211、この駆動ハブ211の外周を
取り巻くようにリング状に形成されたリング状に形成さ
れた金属製の駆動ロータ(第1回転体)212、及び駆
動ハブ211と駆動ロータ212とを連結して駆動ハブ
211に伝達されたトルクを駆動ロータ212に伝達す
る弾性変形可能な材質(本実施形態では、EPDM(エ
チレン・プロピレン・ジエン三元共重合ゴム))製の第
1ダンパー(第2トルク伝達部材)213を有して構成
されている。なお、駆動ハブ211及び駆動ロータ21
2と第1ダンパー213とは、加硫接着にて一体化され
ている。
【0028】220は駆動側部材210(駆動ロータ
12)とボルト結合されて駆動側部材210と一体的に
回転する金属製の従動ロータ(第2回転体)であり、こ
従動ロータ220は、圧縮機100のフロントハウジ
ング101に形成された円筒状の円筒部102に装着さ
れたラジアル転がり軸受221を介して圧縮機100フ
ロントハウジング101に回転可能に支持されている。
【0029】230は従動ロータ220のトルク(回
転)を圧縮機100のシャフト103に伝達するととも
に、その伝達するトルクが所定値以上となったときに、
シャフト103(圧縮機100)へのトルクの伝達を遮
断するトルクリミッタ機構(以下、リミッタと略す。)
である。
【0030】そして、このリミッタ230は、図5に示
すように、シャフト103の外周面に形成されたスプラ
インと結合するスプラインが形成された円筒内周面を有
する円筒部231、従動ロータ220から供給されるト
ルクを受ける複数個の突起部232が形成された環状部
233、及び環状部233と円筒部231とを機械的に
連結して環状部233から円筒部231にトルクを伝達
するとともに、環状部233から円筒部231に伝達さ
れるトルクが所定トルク以上となったときに破断するよ
うな強度に設定された複数本のブリッジ部234から構
成されている。
【0031】なお、円筒部231及びブリッジ部234
は金属にて一体成形され、環状部233は樹脂にて成型
されており、ブリッジ部234と環状部233とはイン
サート成形法により一体化されている。
【0032】ところで、従動ロータ220のうち突起部
232に対応する部位には、突起部232と所定の間隔
を隔てて突起部232間に位置する複数個の突起部22
2が一体形成されており、従動ロータ220及びリミッ
タ230が圧縮機100に装着された状態においては、
リミッタ230の突起部232と従動ロータ220の突
起部222とが、シャフト103(回転軸)周りに交互
に位置する。
【0033】そして、両突起部232、222間には、
従動ロータ220が受けたトルクをリミッタ230(突
起部232)に伝達する弾性変形可能な材質(本実施形
態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合ゴム))からなる第2ダンパー(第1トルク伝達
部材)240が配設されている。
【0034】ここで、ここで第2ダンパー240は、両
突起部232、222間に位置して圧縮荷重を受けるこ
とにより従動ロータ220のトルクをリミッタ230に
伝達するとともに、環状部233の外周面と従動ロータ
220の内周面との間に位置してリミッタ230がシャ
フト103の長手方向と直交する方向(第1、2ロータ
210、220の径方向)に変位することを規制してい
る。
【0035】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0036】本実施形態によれば、従動ロータ220が
圧縮機100のフロントハウジング101(円筒部10
2)に支持されているので、継ぎ手200の回転に伴う
偏芯力の多くをシャフト101、310に比べて剛性が
高いフロントハウジング101にて受けることができ
る。
【0037】したがって、シャフト101、310に作
用する曲げモーメント、並びに軸受(ラジアル転がり軸
受320及び圧縮機101内に配設されたシャフト10
1を回転可能に支持する軸受)に作用する荷重を低減す
ることができるので、低速回転時は勿論、高速回転時に
おいても、圧縮機100の信頼性及び耐久性を確保する
ことができる。
【0038】また、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力の
多くをフロントハウジング101にて受けるので、リミ
ッタ230に偏芯力が作用することを防止でき、リミッ
タ230の誤作動を防止できる。
【0039】また、リミッタ230は第2ダンパー24
0を介して従動ロータ220からトルクを受けているの
で、リミッタ230には、第2ダンパー240にて変動
が吸収された(平滑化された)トルクが伝達されること
となり、リミッタ230がトルク変動により誤作動して
しまうことを防止できる。
【0040】また、第2ダンパー240によりリミッタ
230がシャフト103の長手方向と直交する方向(回
転部材210、220の径方向)に変位することを規制
されているので、継ぎ手200の回転とともにリミッタ
230自体が過度に偏芯してしまうことを防止すること
ができ、リミッタ230の偏芯に伴うリミッタ230の
誤作動を防止することができる。
【0041】また、駆動シャフト310からシャフト1
01に伝達されるトルクの伝達経路中に2つのダンパー
(第1、2ダンパー213、240)が直列に配設され
ているので、2つのダンパー(第1、2ダンパー21
3、240)による合成弾性係数が小さくなり、内燃機
関300のトルク変動を十分に吸収することができる。
【0042】(第2実施形態)第1実施形態では、従動
ロータ220を鍛造(鋳造)又は削り出しにて製造した
が、本実施形態は、図6、7に示すように、突起部22
2を含めて板材にプレス加工を施すことにより従動ロー
220を製造したものである。
【0043】これにより、従動ロータ220の軽量化を
図りつつ、従動ロータ220(継ぎ手200)の製造原
価低減を図ることができる。
【0044】また、従動ロータ220の軽量化を図るこ
とができるので、継ぎ手200の回転に伴う偏芯力を小
さくすることができ、圧縮機100の信頼性及び耐久性
をより向上させつつ、リミッタ230の誤作動を防止で
きる。
【0045】ところで、第1実施形態では、図3に示す
ように、駆動シャフト310の先端に形成された雄ねじ
部311を駆動ハブ211に形成された雌ねじ部211
aにネジ結合していたが、本実施形態では、これと異な
り以下のようにして駆動シャフト310と駆動側部材
10(継ぎ手200)とを連結している。
【0046】すなわち、本実施形態では、図6に示すよ
うに、駆動ハブ211(駆動側部材210)に、小径部
211bと大径部211cとを有するように段付き状と
するとともに、小径部211bに雄ねじ部211dを設
け、さらに、駆動シャフト310の先端と小径部211
bの先端を接触させた状態で、内周部に雌ねじ部251
が形成された1個のジョイントナット(ナット部材)2
50にて駆動シャフト310と駆動側部材210(小径
部211b)を接続するように、雌ねじ部251と両雄
ねじ部211a、211dとをネジ結合している。
【0047】これにより、駆動シャフト310にトルク
が作用すると、ジョイントナット250と大径部211
cとが接触した状態でトルクが駆動側部材210(駆動
ハブ211)に伝達されるので、確実にトルクを伝達す
ることができる。
【0048】なお、雌ねじ部251及び両雄ねじ部21
1a、211dは、駆動シャフト310(トルク)の回
転の向きに締まっていくようなネジとする必要がある。
【0049】因みに、ジョイントナット250を締め付
ける際には、ブラケット330はベース固定せずに、ジ
ョイントナット250を締め付けながらブラケット33
0を図6の2点差線の位置から実線の位置移動させて、
ジョイントナット250の締め付けが完了した時にブラ
ケット330をベースに固定する。
【0050】(第3実施形態)上述の実施形態では、
動側部材210と従動ロータ220とはボルトにて連結
されていたが、本実施形態は、第1ダンパー213を介
して駆動側部材210と従動ロータ220と係合させた
ものである。
【0051】具体的には、図8に示すように、従動ロー
220の外周部分を駆動側部材210側まで延ばして
駆動ロータ212を廃止するとともに、図9に示すよう
に、従動ロータ220の駆動側部材210側の内周に突
起部222をプレス加工(絞り加工)にて一体成形し、
かつ、駆動側部材210の駆動ハブ211を星形(歯
車)状として、ゴム製の第1ダンパー213を駆動ハブ
211に加硫接着した状態で駆動側部材210(駆動ハ
ブ211)と従動ロータ220との間に第1ダンパー2
13を配設したものである。
【0052】(第4実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に係る継ぎ手200において、駆動側部材210部
分をナイトハルト式に変更したものである。
【0053】具体的には、図10に示すように、環状部
212を従動ロータ220にボルト固定された大径パイ
プ部212aと小径パイプ部212bとを有するような
段付きパイプ状とするとともに、図11に示すように、
小径パイプ部212bを略角パイプ状とし、かつ、駆動
ハブ211も略角パイプ状とする。
【0054】そして、小径パイプ部212bと駆動ハブ
211の位相(小径パイプ部212bの対角線と駆動ハ
ブ211の対角線と)を略45°ずらした状態で、小径
パイプ部212bと駆動ハブ211との間の空間のう
ち、小径パイプ部212bの四隅(角部)にゴム製の第
1ダンパー213を配設したものである。
【0055】なお、本実施形態では、駆動シャフト31
0を廃止してパイプ状の駆動ハブ211を直接に内燃機
関300側に連結している。
【0056】(第5実施形態)第1実施形態では、リミ
ッタ230の突起部232及び従動ロータ220の突起
部222は、図3に示すように、ブリッジ部234を境
駆動側部材210側に延びてたが、本実施形態は、図
12に示すように、両突起部222、232をブリッジ
部234を境に圧縮機100(ラジアル転がり軸受22
1)側に延ばすことにより、継ぎ手200の軸方向寸法
Lを小さくしたものである。
【0057】なお、図13は、従動ロータ220を駆動
側部材210側から見た上面図であり、突起部222
は、圧縮機100(ラジアル転がり軸受221)側に陥
没する凹部223内に形成されている。そして、第2ダ
ンパー240は、凹部223内に填め込まれるように両
突起部222、232間に配設される。
【0058】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、据え置き型の空調装置に本発明に係る継ぎ手200
を適用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、車両用空調装置等のその他のものにも適用すること
ができる。
【0059】上述の実施形態では、ダンパーをゴム(E
PDM)製としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、樹脂や金属等のその他材料にて構成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空調装置の模式図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手の断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態に係る継ぎ手の拡大断面
図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る継ぎ手の断面図で
ある。
【図7】本発明の第2実施形態に係る継ぎ手に採用され
従動ロータの断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る継ぎ手の断面図で
ある。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る継ぎ手の断面図
である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る継ぎ手の断面図
である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る継ぎ手に採用さ
れる駆動側部材の正面図である。
【符号の説明】 200…たわみ継ぎ手、210…駆動側部材、211…
駆動ハブ、212…駆動ロータ(第1回転体) 213…第1ダンパー(第2トルク伝達部材)、220
従動ロータ(第2回転体)、221…ラジアル転がり
軸受、230…トルクリミッタ機構、240…第2ダン
パー(第1トルク伝達部材)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
フロントページの続き (72)発明者 大口 純一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 奥田 清美 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 佐伯 学 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機器(300)のトルクを従動機器
    (100)に伝達するたわみ継ぎ手であって、 前記駆動機器(300)により回転駆動される第1回転
    体(211)と、 前記従動機器(100)のハウジング(101)に回転
    可能に支持され、前記第1回転体(211)と一体的に
    回転する第2回転体(220)と、 前記第2回転体(220)のトルクを前記従動機器(1
    00)に伝達するとともに、その伝達するトルクが所定
    値以上となったときに、前記従動機器(100)へのト
    ルクの伝達を遮断するトルクリミッタ機構(230)
    と、 前記第2回転体(220)のトルクを前記トルクリミッ
    タ機構(230)に伝達する弾性変形可能な第1トルク
    伝達部材(240)とを有することを特徴とするたわみ
    継ぎ手。
  2. 【請求項2】 前記駆動機器(300)のトルクを回転
    駆動される第1回転体(211)に伝達する弾性変形可
    能な第2トルク伝達部材(213)を有することを特徴
    とする請求項1に記載のたわみ継ぎ手。
  3. 【請求項3】 前記第1トルク伝達部材(240)は、
    前記トルクリミッタ機構(230)が前記従動機器(1
    00)の回転軸と直交する方向に変位することを規制し
    つつ、前記第2回転体(220)の回転方向に伸縮する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のたわみ継ぎ手。
  4. 【請求項4】 前記駆動機器(300)により回転駆動
    される駆動シャフト(310)の先端側に雄ねじ部(3
    11)を設け、 前記第1回転体(211)を小径部(211b)と大径
    部(211c)とを有するように段付き状とするととも
    に、前記小径部(211b)に雄ねじ部(211d)を
    設け、 さらに、前記駆動シャフト(310)の先端と前記小径
    部(211b)の先端を接触させた状態で、内周部に雌
    ねじ部(251)が形成された1個のナット部材(25
    0)にて前記駆動シャフト(310)と前記第1回転体
    (211)とを接続するように、前記雌ねじ部(25
    1)と両雄ねじ部(311、211d)とをネジ結合し
    たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに
    たわみ継ぎ手。
JP2000325722A 2000-10-25 2000-10-25 たわみ継ぎ手 Expired - Fee Related JP4148641B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000325722A JP4148641B2 (ja) 2000-10-25 2000-10-25 たわみ継ぎ手
US09/971,184 US6609980B2 (en) 2000-10-25 2001-10-05 Flexible joint
DE10152104A DE10152104A1 (de) 2000-10-25 2001-10-23 Flexible Verbindung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000325722A JP4148641B2 (ja) 2000-10-25 2000-10-25 たわみ継ぎ手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002130318A true JP2002130318A (ja) 2002-05-09
JP4148641B2 JP4148641B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=18803040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000325722A Expired - Fee Related JP4148641B2 (ja) 2000-10-25 2000-10-25 たわみ継ぎ手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4148641B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170398A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Sanden Corp 動力伝達装置
WO2022069893A1 (en) * 2020-09-30 2022-04-07 Renold Plc Coupling

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170398A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Sanden Corp 動力伝達装置
WO2022069893A1 (en) * 2020-09-30 2022-04-07 Renold Plc Coupling

Also Published As

Publication number Publication date
JP4148641B2 (ja) 2008-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6802779B2 (en) Pulley type torque transmitting apparatus
JP3446538B2 (ja) 動力伝達装置
JP2003161333A (ja) トルク伝達装置
WO2018034296A1 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
US20230075831A1 (en) Spring spacer coupling
JP4127082B2 (ja) 動力伝達機構
JP2002130318A (ja) たわみ継ぎ手
US6609980B2 (en) Flexible joint
JP3698217B2 (ja) プロペラシャフトのダイナミックダンパー構造
JP3906744B2 (ja) 動力伝達装置
JP4506012B2 (ja) 動力伝達装置
JP4319811B2 (ja) 動力伝達装置
JP4617584B2 (ja) 動力伝達装置
JP2001213179A (ja) ハイブリッド車両の自動変速機取り付け構造
US5148719A (en) Torsional-vibration damper
US20060257270A1 (en) Clutchless compressor
KR101156772B1 (ko) 압축기의 동력전달구조
JP2002147487A (ja) トルク伝達装置
US20240208564A1 (en) Transmission apparatus, transmission apparatus adjustment method, steering system, and vehicle
JP2002147485A (ja) トルク伝達装置
JP3948356B2 (ja) 動力伝達装置
JPH044323A (ja) スプライン結合部のダンパカップリングおよび補機別置きエンジンのダンパカップリング
EP4382395A1 (en) Transmission apparatus, method for adjusting transmission apparatus, steering system, and vehicle
JPH1089374A (ja) 二段階のねじりバネ定数を備えた弾性カップリング
JP4407052B2 (ja) トルク伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060911

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060915

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20061027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees