JP2002130007A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2002130007A
JP2002130007A JP2000319469A JP2000319469A JP2002130007A JP 2002130007 A JP2002130007 A JP 2002130007A JP 2000319469 A JP2000319469 A JP 2000319469A JP 2000319469 A JP2000319469 A JP 2000319469A JP 2002130007 A JP2002130007 A JP 2002130007A
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Noboru Takagi
登 高木
Takashi Fukunaga
孝 福永
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】成層リーン燃焼から均質燃焼に切り換える際
に、再循環排気量(EGR量)の過多に起因するドライ
バビリティ悪化の抑制と、EGR量の不足に起因するN
Ox エミッションの悪化抑制との両立を図る。 【解決手段】圧縮行程での燃料噴射による成層リーン燃
焼から、吸気行程での燃料噴射による均質燃焼への燃焼
形態形態の切換要求がなされると、燃料噴射形態の圧縮
行程噴射から吸気行程噴射への切り換えに先立ち、吸気
行程噴射と圧縮行程噴射との両方による成層ストイキ燃
焼が所定時間実行される。この成層ストイキ燃焼では、
圧縮行程噴射により点火プラグ41周りに燃料が集めら
れるため、EGR量の過多に伴う失火によりドライバビ
リティが悪化することは抑制される。更に、成層ストイ
キ燃焼では、成層リーン燃焼ほどNOx 排出量が多くな
らないため、EGR量の不足に伴うエミッションの悪化
が生じることも抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、筒内噴射火花点火式内燃機関
のように、圧縮行程での燃料噴射による成層リーン燃焼
と吸気行程での燃料噴射による均質燃焼との間で燃焼形
態を切り換える内燃機関においては、窒素酸化物(NO
x )の排出量低減等を意図して、同機関の排気の一部を
排気系から吸気系に再循環させるようにしたものが知ら
れている。
【0003】こうした内燃機関にあっては、排気系から
吸気系に排気を流す排気再循環通路(EGR通路)にE
GRバルブが設けられ、このEGRバルブを機関運転状
態に応じて設定される要求開度へと制御することで再循
環排気量(EGR量)が調節される。EGRバルブの要
求開度は、NOx 排出量を低減するためにEGR量を均
質燃焼時よりも成層リーン燃焼時で多くする必要がある
ことから、成層リーン燃焼時よりも均質燃焼時の方が閉
じ側の開度に設定される。
【0004】従って、成層リーン燃焼運転中に均質燃焼
への切換要求がなされると、EGRバルブの要求開度が
成層リーン燃焼に対応した開度から均質燃焼に対応した
開度へと変化し、この要求開度の変化に応じてEGRバ
ルブが閉じ側に制御される。ただし、このようにEGR
バルブを閉じ側に制御したとしても、しばらくの間はE
GR通路等に残留する排気が引き続き吸気系に流れるた
め、切換直後の均質燃焼時にEGR量が要求される値よ
りも多くなって失火が生じ易くなる。
【0005】そこで、例えば特開平8−189405号
公報や特開平9−195839号公報に記載されるよう
に、成層リーン燃焼から均質燃焼への切換要求に応じ
て、まずEGRバルブを均質燃焼時の要求開度へと閉じ
側に制御し、その後に所定遅延時間が経過してから燃料
噴射形態を圧縮行程噴射から吸気行程噴射へと切り換え
て均質燃焼を実行することも考えられる。このように均
質燃焼の実行を遅延させることで、燃焼形態が実際に均
質燃焼へと切り換えられたときにEGR量が要求される
値よりも過度に多くなって失火が生じ易くなるのを抑制
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記所定遅
延時間が経過するまでの間は、成層リーン燃焼が行われ
ているにも係わらず、EGRバルブが均質燃焼時の要求
開度へと制御され、EGR量が成層リーン燃焼時に要求
される値に対して不足する。このように成層リーン燃焼
時にEGR量が不足するとNOx エミッションが悪化す
るため、上記のような所定遅延時間については可能な限
り短い時間に設定することが好ましい。
【0007】しかし、この所定遅延時間を短くし過ぎる
と、同所定時間経過後に燃焼形態が均質燃焼に切り換え
られたとき、EGR量が均質燃焼時に要求される値まで
少なくなっておらず、EGR量の過多により失火が生じ
てドライバビリティが悪化するおそれがある。
【0008】このように、ドライバビリティやNOx エ
ミッションがそれぞれ最適な状態となるよう上記所定遅
延時間を設定しようとしても、この所定遅延時間を短く
するとドライバビリティに関して不利になり、同所定遅
延時間を長くするとNOx エミッションに関して不利に
なるため、ドライバビリティの悪化抑制とNOx エミッ
ションの悪化抑制との両立は困難なものとなっていた。
【0009】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、成層リーン燃焼から均質燃
焼に切り換える際に、再循環排気量(EGR量)の過多
に起因するドライバビリティ悪化の抑制と、EGR量の
不足に起因するNOx エミッションの悪化抑制との両立
を図ることのできる内燃機関の制御装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。上記
目的を達成するため、請求項1記載の発明では、排気系
から吸気系に再循環する排気の量をEGRバルブの開度
制御によって調節するとともに、圧縮行程での燃料噴射
による成層リーン燃焼と吸気行程での燃料噴射による均
質燃焼との間で燃焼形態が切り換えられる筒内噴射火花
点火式内燃機関に適用され、成層リーン燃焼から均質燃
焼への切換要求に基づき、燃料噴射形態を圧縮行程噴射
から吸気行程噴射に切り換えて均質燃焼を実行する内燃
機関の制御装置において、成層リーン燃焼から均質燃焼
への切換要求がなされたとき、前記EGRバルブの開度
を成層リーン燃焼時の要求開度から均質燃焼時の要求開
度へと切り換えるバルブ制御手段と、前記切換要求に基
づく圧縮行程噴射から吸気行程噴射への切り換えに先立
ち、吸気行程噴射と圧縮行程噴射との両方による成層ス
トイキ燃焼を所定時間実行する燃焼制御手段とを備え
た。
【0011】成層ストイキ燃焼では、圧縮行程噴射によ
って点火プラグ周りに燃料が集められるため、排気が点
火プラグ周りに過度に多く存在して失火が生じることは
抑制され、この失火によってドライバビリティが悪化す
ることも抑制される。また、成層ストイキ燃焼では、成
層リーン燃焼時ほどNOx 排出量が多くならないため、
排気再循環量の不足によるNOx エミッションの悪化が
生じにくくなる。上記の構成によれば、こうした成層ス
トイキ燃焼が成層リーン燃焼から均質燃焼への切換過程
で実行されるため、この切換過程においてドライバビリ
ティの悪化抑制とNOx エミッションの悪化抑制との両
立を図ることができる。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記燃焼制御手段は、前記バルブ制御手
段によって前記EGRバルブの開度が成層リーン燃焼時
の要求開度から均質燃焼時の要求開度へと切り換えられ
てから所定時間経過後に前記成層ストイキ燃焼を実行す
るものとした。
【0013】上記の構成によれば、EGRバルブの開度
が成層リーン燃焼時の要求開度から均質燃焼時の要求開
度に切り換えられ、排気再循環量が均質燃焼に適した量
へと変化する過程において成層ストイキ燃焼が実行され
る。このように成層ストイキ燃焼が行われるため、排気
再循環量が上記のように変化する過程において、点火プ
ラグ周りでの排気過多による失火を確実に抑制すること
ができる。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、前記成層ストイキ燃焼を実行した
ときにノッキングの生じる可能性が有るか否かを判断す
る判断手段と、前記判断手段によってノッキングの生じ
る可能性が有る旨判断されたときには、ノッキングの生
じる可能性が無い旨判断されたときに比べ、前記成層ス
トイキ燃焼時の点火時期を遅角側に設定する点火時期設
定手段とを更に備えた。
【0015】成層ストイキ燃焼時には、点火プラグから
離れた部分にも燃料濃度の比較的高い混合気が存在する
ため、その部分で異常燃焼が生じ易くなり、ノッキング
耐性が劣るようになる。しかし、上記の構成によれば、
成層ストイキ燃焼の実行時にノッキングが生じる可能性
があるときには、成層ストイキ燃焼時の点火時期が遅角
側に設定されることにより燃焼室内での温度上昇が抑制
され、点火プラグから離れた部分での異常燃焼、及びそ
れに伴うノッキングの発生が抑制されるようになる。
【0016】なお、成層ストイキ燃焼の実行時にノッキ
ングの生じる可能性のある状況としては、例えば内燃機
関の燃料としてオクタン価の低い燃料が用いられている
場合があげられる。このような状況のとき、点火時期設
定手段により設定される成層ストイキ燃焼時の点火時期
は、内燃機関の燃料としてオクタン価の高い燃料が用い
られている場合に比べて遅角側に設定される。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記点火時期設定手段は、前記成層スト
イキ燃焼の実行時にノッキングの生じる可能性が有ると
き、前記成層ストイキ燃焼時の点火時期を機関運転状態
に基づき算出される点火時期遅角量の分だけ遅角側に設
定するものとした。
【0018】上記の構成によれば、成層ストイキ燃焼時
における点火時期の遅角量を機関運転状態に応じて最適
に設定することができ、点火時期を過度に遅角側に設定
するのを抑制することができる。
【0019】請求項5記載の発明では、請求項3又は4
記載の発明において、内燃機関の点火時期は、成層リー
ン燃焼時若しくは均質燃焼時にノッキング発生の有無に
応じて増減する補正値によってノッキングが抑制される
よう進角側若しくは遅角側に補正されるものであって、
前記判断手段は、前記補正値を記憶した値である点火時
期学習値の大きさに応じて、前記成層ストイキ燃焼の実
行時にノッキングの生じる可能性が有るか否かを判断す
るものとした。
【0020】点火時期学習値の大きさは成層リーン燃焼
時若しくは均質燃焼時にノッキング発生の有無に応じて
変化することから、点火時期学習値はノッキングが発生
する可能性の大きさに対応したパラメータとなる。上記
の構成によれば、この点火時期学習値の大きさに応じて
成層ストイキ燃焼の実行時にノッキングの生じる可能性
があるか否かが判断されるため、当該判断を的確なもの
とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車に搭載され
る筒内噴射火花点火式エンジンに適用した一実施形態を
図1〜図5に従って説明する。
【0022】図1に示されるエンジン11は、吸気通路
32及び排気通路33が接続された燃焼室16内に直接
燃料を噴射供給する燃料噴射弁40と、燃焼室16内の
混合気に対し点火を行って混合気を燃焼させる点火プラ
グ41とを備えている。そして、燃焼室16内での混合
気の燃焼に基づきエンジン11のピストン12が往復移
動し、この往復移動がコネクティングロッド13によっ
てクランクシャフト14の回転へと変換される。また、
燃焼室16内で燃焼した後の混合気は、排気として排気
通路33に送り出される。
【0023】エンジン11の吸気通路32及び排気通路
33には、排気通路33内の排気の一部を吸気通路32
に流すEGR通路42が接続されている。EGR通路4
2を通じて排気通路33から吸気通路32に再循環され
る排気の量(EGR量)は、EGR通路42に設けられ
たEGRバルブ43の開度を制御することによって調節
される。そして、上記のような排気の再循環を行うこと
により、燃焼温度が下がって窒素酸化物(NOx )の生
成が抑制され、エンジン11のNOx エミッションが低
減される。
【0024】また、エンジン11の吸気通路32におい
て、その下流端に近い部分は二つに分岐した状態で燃焼
室16に接続され、分岐した一方の吸気通路32には燃
焼室16内におけるガスの流動状態を変更するための気
流制御弁48が設けられている。そして、気流制御弁4
8が開かれると吸気通路32の空気流通面積が大きくな
ってエンジン11の吸気抵抗が低減され、気流制御弁4
8が閉じられると吸気通路32の空気流通面積が小さく
なって燃焼室16に吸入される空気の流速が早くなる。
【0025】このように構成されたエンジン11の各種
運転制御、即ち燃料噴射制御、点火時期制御、EGR制
御、気流制御弁の開閉制御といった制御は、電子制御装
置(以下、ECU92という)92によって行われる。
ECU92には、上記燃料噴射弁40及びEGRバルブ
43が接続されるとともに、エンジン11でのノッキン
グ発生の有無を検出するノックセンサ11c、クランク
シャフト14の回転に対応したパルス状の信号を出力す
るクランクポジションセンサ14c、自動車のアクセル
ペダル25の踏込量(アクセル踏込量ACCP)を検出
するためのアクセルポジションセンサ26、吸気通路3
2においてスロットルバルブ(図示せず)よりも下流側
の圧力(吸気圧PM)を検出するためのバキュームセン
サ36、点火プラグ41の点火時期を制御するイグナイ
タ41a、及び気流制御弁48を開閉するアクチュエー
タ49等が接続されている。
【0026】ECU92は、混合気の燃焼形態をエンジ
ン運転状態に応じて成層リーン燃焼と均質燃焼との間で
切り換える。成層リーン燃焼運転では、圧縮行程での燃
料噴射により点火プラグ41周りのみに可燃混合気が存
在した状態で混合気の燃焼が行われるため、混合気の空
燃比を理論空燃比よりもリーンとして燃費を改善するこ
とが可能になる。また、均質燃焼運転では、吸気行程で
の燃料噴射により燃料が空気に対して均等に混合された
状態で混合気の燃焼が行われるため、混合気全体の燃料
濃度を高めて高出力を得ることが可能になる。
【0027】こうした成層リーン燃焼と均質燃焼とでは
燃焼室16内での混合気の形態が互いに異なるため、エ
ンジン運転状態が同一である条件のもとでも、それぞれ
の燃焼形態に適した燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時
期、及びEGRバルブ43の開度等は互いに異なるもの
となる。従って、ECU92は、実行される燃焼形態に
適した燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、及びEG
Rバルブ43の開度等が得られるよう、燃料噴射弁4
0、イグナイタ41a、及びEGRバルブ43等を制御
する。
【0028】そして、燃焼形態の切り換えに対応したE
GRバルブ43の開度の切り換えは、ECU92を通じ
て設定されるEGR用モードMODE1の値、例えば
「0(成層リーン燃焼)」、「1(均質燃焼)」のよう
に設定される値に応じて行われる。また、燃焼形態の切
り換えに対応した燃料噴射量、燃料噴射時期、及び点火
時期の切り換えは、ECU92を通じて設定される噴射
・点火用モードMODE2の値、例えば上記と同じく
「0(成層リーン燃焼)」、「1(均質燃焼)」のよう
に設定される値に応じて行われる。
【0029】ここで、燃焼形態を成層リーン燃焼から均
質燃焼に切り換える手順の概要について図2(a)〜
(c)のタイムチャートを参照して説明する。なお、図
2において、(a)及び(b)はEGR用モードMOD
E1及び噴射・点火用モードMODE2の切換態様を示
すものであり、(c)はEGRバルブ43の開度の切換
態様を示すものである。
【0030】成層リーン燃焼から均質燃焼への切換要求
が有ると、ECU92は、EGR用モードMODE1を
図2(a)に示すように「0」から「1」へと切り換
え、その後に所定の時間t1が経過した時点で噴射・点
火用モードMODE2を図2(b)に示すように「0」
から「1」に切り換える。
【0031】EGR用モードMODE1が「0」から
「1」へと切り換えられると、ECU92は、図2
(c)に示されるようにEGRバルブ43の開度を成層
リーン燃焼時の要求開度から均質燃焼時の要求開度に制
御する。EGRバルブ43の要求開度は均質燃焼時に比
べて成層リーン燃焼時に大となるが、これは均質燃焼時
よりも成層リーン燃焼時にNOx 排出量が多くなる傾向
があり、こうした傾向をとるNOx 排出量を的確に低減
するためである。従って、成層リーン燃焼から均質燃焼
に切り換えられる際には、EGRバルブ43の開度が閉
じ側に変化してEGR量が徐々に少なくなる。
【0032】一方、噴射・点火用モードMODE2が
「1」であるときには、燃料噴射量、燃料噴射時期、及
び点火時期が均質燃焼時に適した状態とされる。これに
より、吸気行程で所定量の燃料噴射が行われるととも
に、燃料が空気に均等に混合した状態の混合気に対し点
火が行われ、同混合気が燃焼するようになる。こうした
均質燃焼をEGRバルブ43の開度が均質燃焼時の要求
開度に切り換えた直後に実行した場合、EGRバルブ4
3の開度の切り換えに対しEGR量が減少するのに応答
遅れがあることから、切換直後の均質燃焼時にはEGR
が過多になって失火が生じるおそれがある。
【0033】そのため、このような失火を抑制する手法
として、EGRバルブ43の開度の切り換えに対し、燃
料噴射量、燃料噴射時期、及び点火時期の切り換えを所
定時間だけ遅らせることが考えられる。ただし、この場
合、上記所定時間が経過するまでの間は成層リーン燃焼
が続いているにも係わらず、EGR量が均質燃焼時に適
した値に向けて徐々に減少するため、EGR量の不足に
よるNOx エミッションの悪化は避けられない。
【0034】NOx エミッションの観点からすれば、上
記所定時間を可能な限り短く設定することが好ましい
が、この所定時間を短くし過ぎると上記のような失火が
生じてドライバビリティが悪化してしまう。従って、ド
ライバビリティやNOx エミッションをそれぞれ最適な
状態となるよう上記所定時間を設定しようとしても、同
所定時間の長短に伴いドライバビリティとNOx エミッ
ションとのいずれが不利になるため、ドライバビリティ
の悪化抑制とNOx エミッションの悪化抑制との両立を
図ることは困難であった。
【0035】こうした実情を鑑み、本実施形態では、噴
射・点火用モードMODE2が「0」から「1」に切り
換えられたとき、吸気行程噴射と圧縮行程噴射との両方
による成層ストイキ燃焼を実行し、それを所定時間続け
た後に吸気行程噴射による均質燃焼を実行する。
【0036】上記のような成層ストイキ燃焼では、圧縮
行程噴射により点火プラグ41周りに燃料が集められる
ため、EGR量が過多であっても排気が点火プラグ41
周りに過度に多く存在して失火に繋がることは抑制され
る。また、成層ストイキ燃焼では、成層リーン燃焼時ほ
どNOx 排出量が多くならないため、EGR量の不足に
伴うNOx エミッションの悪化が生じにくくなる。こう
した成層ストイキ燃焼が成層リーン燃焼から均質燃焼へ
の切換過程で実行されるため、この切換過程においてド
ライバビリティの悪化抑制とNOx エミッションの悪化
抑制との両立を図ることができるようになる。
【0037】次に、燃焼形態を成層リーン燃焼から均質
燃焼へと切り換える手順の詳細について、燃焼形態切換
ルーチンを示す図3及び図4のフローチャートを参照し
て説明する。この燃焼形態切換ルーチンは、ECU92
を通じて例えば所定時間毎の時間割り込みにて実行され
る。
【0038】燃焼形態切換ルーチンの処理として、まず
成層リーン燃焼から均質燃焼への切換要求が有った直後
が否かが判断される(S101)。そして、当該切換要
求が有った直後であれば、EGR用モードMODE1が
「0(成層リーン燃焼)」から「1(均質燃焼)」に切
り換えられるとともに、気流制御弁48を開弁状態に固
定すべくアクチュエータ49が制御される(S102,
S103)。なお、ここで気流制御弁48を開弁状態に
固定するのは、成層リーン燃焼は気流制御弁48の閉弁
による燃焼室16内のガス流の助けをかりることなく実
行されるものであり、燃焼形態を切り換える際にはトル
クショック抑制の観点から燃焼室16内でのガスの流動
状態を変更しない方が好ましいためである。
【0039】EGR用モードMODE1が「1」に切り
換えられると、EGRバルブ43の開度が成層リーン燃
焼時の要求開度から均質燃焼時の要求開度へと閉じ側に
制御される(S104,S105)。そして、EGR用
モードMODE1が「1」になってから時間t1が経過
した時点であるか否かが判断され(S106)、肯定判
定であれば噴射・点火用モードMODE2が「0(成層
リーン燃焼)」から「1(均質燃焼)」に切り換えられ
る(S107)。この噴射・点火用モードMODE2が
「0」である間は、圧縮行程噴射による成層リーン燃焼
が実行された状態となっている。更に、ステップS10
7の処理が実行された後、成層ストイキ燃焼を実行する
か否かの判断に用いられる成層ストイキフラグFが「1
(実行)」に設定される(S108)。
【0040】成層ストイキ燃焼は、後述する成層ストイ
キ燃焼実行ルーチン(図5)に基づき、成層ストイキフ
ラグFに応じて実行又は停止される。即ち、噴射・点火
用モードMODE2が「0」から「1」に切り換えられ
ることに基づき、成層ストイキフラグFが図2(d)に
示されるように「1(実行)」に設定されると、圧縮行
程噴射と吸気行程噴射との両方による成層ストイキ燃焼
が開始される。従って、成層ストイキ燃焼は、成層リー
ン燃焼から均質燃焼への切換要求に基づき、EGRバル
ブ43の開度が均質燃焼時の要求開度に切り換えられて
から時間t1が経過した後に実行されるようになる。
【0041】噴射・点火用モードMODE2が「1」に
切り換えられると、噴射・点火用モードMODE2が
「1」になってから所定の時間t2が経過した時点であ
るか否かが判断され(S109,S110)、肯定判定
であれば気流制御弁48の開弁状態での固定が解除され
る(S111)。こうした気流制御弁48の固定解除が
行われたとき、エンジン運転状態が気流制御弁48を閉
弁することが好ましい運転領域にあれば、ECU92を
通じたアクチュエータ49の駆動制御によって気流制御
弁48が図2(e)に示されるように閉弁される。
【0042】更に、噴射・点火用モードMODE2が
「1」であるときには、噴射・点火用モードMODE2
が「1」になってから所定の時間t3(t3>t2)が
経過したか否かが判断される(S112)。そして、こ
の時間t3が経過した旨判断されると、成層ストイキフ
ラグFが「0(停止)」に設定される(S113)。こ
うして成層ストイキフラグFが図2(d)に示されるよ
うに「1」から「0」に切り換えられると、後述する成
層ストイキ燃焼実行ルーチン(図5)に基づき成層スト
イキ燃焼が停止される。なお、上記時間t3は、上記時
間t2が経過した時点で気流制御弁48の開閉状態が変
化した場合に、それ伴う燃焼室16内でのガス流動状態
の変動が収束するのに必要な時間以上に設定される。
【0043】このように成層ストイキ燃焼が停止される
と、噴射・点火用モードMODE2が「1(均質燃
焼)」であることに基づき吸気行程噴射による均質燃焼
が開始される。従って、成層ストイキ燃焼は、燃料噴射
形態が成層リーン燃焼を行うための圧縮行程噴射から均
質燃焼を行うための吸気行程噴射への切り換えに先立っ
て実行されることとなる。
【0044】次に、成層ストイキ燃焼を実行する手順に
ついて、成層ストイキ燃焼実行ルーチンを示す図5のフ
ローチャートを参照して説明する。この成層ストイキ燃
焼実行ルーチンは、ECU92を通じて例えば所定時間
毎の時間割り込みにて実行される。
【0045】成層ストイキ燃焼実行ルーチンの処理とし
て、まず成層ストイキフラグFが「1(実行)」である
か否かが判断される(S201)。そして、肯定判定で
あれば成層ストイキ燃焼を行うためのステップS202
以降の処理が実行され、否定判定であれば一連の処理が
一旦終了される。従って、成層ストイキ燃焼は、成層ス
トイキフラグFが「1」であるときに実行され、同フラ
グFが「0」であるときに停止されるようになる。
【0046】成層ストイキフラグFが「1」である旨判
断されると、吸気行程と圧縮行程との両方で燃料噴射が
行われる(S202)。この吸気行程噴射と圧縮行程噴
射とによる燃料噴射噴射量は、それらの合計が例えば混
合気の空燃比を理論空燃比とする値になるよう調整され
る。また、圧縮行程噴射の燃料噴射時期は例えば実験に
よって予め定められる所定の時期とされ、吸気行程噴射
の燃料噴射時期は例えば均質燃焼時の吸気行程噴射と同
じ時期にされる。その後、成層ストイキ燃焼時の点火時
期を制御するためのステップS203以降の処理が実行
される。
【0047】成層ストイキ燃焼時における点火時期の制
御には、エンジン運転状態に応じてマップから算出され
る点火時期指令値SAtが用いられる。この点火時期指
令値SAtは、クランクポジションセンサ14cの検出
信号から求められるエンジン回転数NEと、最大機関負
荷に対する現在の負荷割合を示す値である負荷率KLと
に基づきマップを参照して算出される。こうしたマップ
としては、気流制御弁48の開弁時に対応したものと閉
弁時に対応したものとの二種類が用意され、例えば均質
燃焼時に気流制御弁48の開閉状態に対応した均質燃焼
用の点火時期指令値を算出するための二種類のマップが
そのまま用いられる。
【0048】従って、成層ストイキ燃焼時には、均質燃
焼時に用いられる二種類のマップのうちから気流制御弁
48の開閉状態に対応したマップが選択され、このマッ
プを参照してエンジン回転数NE及び負荷率KLに応じ
た成層ストイキ燃焼時の点火時期指令値SAtが設定さ
れる(S203)。なお、負荷率KLは、バキュームセ
ンサ36の検出信号から求められる吸気圧PMやアクセ
ルポジションセンサ26の検出信号から求められるアク
セル踏込量ACCPなど、エンジン11の吸入空気量に
対応するパラメータと、エンジン回転数NEとに基づき
算出される。
【0049】ところで、成層ストイキ燃焼時には、燃焼
室16内の点火プラグ41から離れた位置に吸気行程噴
射による燃料が分布して比較的燃料濃度の高い混合気が
存在することから、その位置で異常燃焼が発生し易くな
り、ノッキング耐性が劣るようになる。従って、エンジ
ン11の燃料としてオクタン価の低いものを使用してい
るときなどには、オクタン価の高い燃料を使用している
ときに比べてノッキングが生じ易くなる。
【0050】ステップS204〜S206の処理では、
使用燃料がオクタン価の低いものか否かなど、成層スト
イキ燃焼時にノッキングが生じる可能性が有るか否かを
判断し、その可能性があれば点火時期指令値SAtを遅
角側の値に再設定してノッキング発生を抑制する。成層
ストイキ燃焼時におけるノッキング発生の可能性の有無
は、成層リーン燃焼若しくは均質燃焼時にノッキング発
生を抑制すべく増減する点火時期の補正量Hを記憶した
値である学習値RTDを用いて判断される。
【0051】ここで、成層リーン燃焼時及び均質燃焼時
でのノッキング抑制のための点火時期制御について説明
する。成層リーン燃焼時及び均質燃焼時には、エンジン
運転状態に応じて算出される点火時期指令値に基づき点
火時期が制御されるが、これら点火時期指令値はノッキ
ング発生の有無に応じて増減する補正量Hによって補正
される。そして、ノッキング発生が有る場合には補正量
Hが大きくされて点火時期指令値が遅角側に補正され、
ノッキング発生が無い場合には補正量Hが小さくされて
点火時期指令値が進角側に補正される。このようにノッ
キング発生に伴い点火時期を遅角側に補正することで、
燃焼室16内の温度上昇が抑制されて異常燃焼によるノ
ッキングの発生が抑制される。
【0052】上記のように成層リーン燃焼時に増減する
補正量H、及び均質燃焼時に増減する補正量Hのそれぞ
れは、所定条件のもとで学習値RTDとしてECU92
の記憶部に記憶される。これら学習値RTDは成層リー
ン燃焼時若しくは均質燃焼時にノッキングが多発するほ
ど大きい値になるため、これらの学習値RTDが大きい
ほど成層ストイキ燃焼の実行時にノッキングが発生する
可能性は高くなる。従って、学習値RTDの大きさに基
づき、成層ストイキ燃焼の実行時にノッキングの発生す
る可能性が有るか否かを判断することができる。
【0053】そして、成層ストイキ燃焼を実行するとき
には、ノッキングの発生する可能性があるか否かを、上
記学習値RTDが所定値a以上か否かに基づき判断する
(S204)。この学習値RTDが所定値a以上であっ
て成層ストイキ燃焼時にノッキングの発生する可能性が
有る旨判断されると、負荷率KL及びエンジン回転数N
Eに基づき点火時期遅角量Rが算出され(S205)、
ステップS203の処理で設定された点火時期指令値S
Atが点火時期遅角量Rの分だけ遅角側に再設定される
(S206)。一方、学習値RTDが所定値a未満であ
って成層ストイキ燃焼時にノッキングの発生する可能性
は無い旨判断された場合には、上記のような点火時期指
令値SAtの再設定が行われることはない。
【0054】成層ストイキ燃焼時においては、こうして
設定された点火時期指令値SAtに基づきイグナイタ4
1aを駆動するこことで点火時期が制御される(S20
7)。成層ストイキ燃焼時の点火時期は、図2(f)に
示されるように気流制御弁48の開閉状態に応じて変化
するとともに、ノッキングの発生する可能性がある場合
(二点鎖線)には、ノッキングの発生する可能性の無い
場合(実線)に比べて遅角側に設定される。そして、こ
のような点火時期の遅角量(図中の二点鎖線と実線との
幅)は、負荷率KLとエンジン回転数NEとに応じて最
適となるようにされる。
【0055】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
示す効果が得られるようになる。 (1)成層リーン燃焼から均質燃焼への切換要求に基づ
き、燃料噴射形態が成層リーン燃焼のための圧縮行程噴
射から均質燃焼のための吸気行程噴射に切り換えられる
のに先立ち、吸気行程噴射と圧縮行程噴射との両方によ
る成層ストイキ燃焼が所定時間(時間t3の間)実行さ
れる。成層ストイキ燃焼時には、圧縮行程噴射により点
火プラグ41周りに燃料が集められることからEGR量
の過多に伴う失火が抑制されるとともに、成層リーン燃
焼時ほどNOx 排出量が多くならないためにEGR量の
不足に伴うNOx エミッション悪化や燃焼音増大が起こ
りにくくなる。こうした成層ストイキ燃焼が成層リーン
燃焼から均質燃焼への切換過程で実行されるため、この
切換過程においてドライバビリティ悪化の抑制と、EG
Rの不足に伴うNOx エミッション悪化や燃焼音増大の
抑制とを両立することができる。
【0056】(2)また、成層ストイキ燃焼は、成層リ
ーン燃焼から均質燃焼への切換要求があってから所定時
間(時間t1)経過後に実行される。そのため、EGR
バルブ43の開度が成層リーン燃焼時の要求開度から均
質燃焼時の要求開度へと閉じ側に切り換えられ、EGR
量が均質燃焼時に適した値へと減少する過程で成層スト
イキ燃焼が実行される。このように成層ストイキ燃焼が
実行されるため、EGR量が均質燃焼時に適した値へと
減少する過程において、点火プラグ41周りでの排気過
多による失火を確実に抑制することができる。
【0057】(3)成層ストイキ燃焼時には、吸気行程
噴射により燃焼室16内の点火プラグ41から離れた部
分にも比較的燃料濃度の高い混合気が存在するため、そ
の部分で異常燃焼が生じ易くなり、ノッキング耐性が劣
るようになる。しかし、成層ストイキ燃焼を実行すると
き、ノッキングの発生する可能性が有る場合には、この
可能性が無い場合に比べて点火時期が遅角側に設定さ
れ、燃焼室16内の温度上昇の抑制が図られる。そのた
め、例えばエンジン11の燃料としてオクタン価の低い
ものを使用しているときなど、ノッキングの発生し易い
状況で成層ストイキ燃焼を実行する場合でも、点火プラ
グ41から離れた部分での異常燃焼、及びそれに伴うノ
ッキングの発生を的確に抑制することができる。
【0058】(4)上記のような成層ストイキ燃焼時で
の点火時期の遅角量は、負荷率KL及びエンジン回転数
NEといったエンジン運転状態に応じて設定される。そ
のため、上記遅角量をエンジン運転状態に応じて最適に
設定することができ、成層ストイキ燃焼時の点火時期を
過度に遅角側に設定してまうのを抑制することができ
る。
【0059】(5)成層ストイキ燃焼が実行されるとき
にノッキングの発生する可能性が有るか否かは、成層リ
ーン燃焼時若しくは均質燃焼時でのノッキング発生の有
無に応じて増減する点火時期の補正量Hを記憶した値で
ある学習値RTDの大きさに基づき判断される。この学
習値RTDは、成層リーン燃焼時若しくは均質燃焼時で
のノッキング発生の有無に応じて変化することから、ノ
ッキングが発生する可能性の大きさに対応したパラメー
タとなる。従って、この学習値RTDの大きさに基づい
て成層ストイキ燃焼を実行するときにノッキングの発生
する可能性が有るか否かを判断することにより、当該判
断を的確なものとすることができる。
【0060】なお、本実施形態は、例えば以下のように
変更することもできる。 ・成層ストイキ燃焼時にノッキング抑制のために点火時
期を遅角側に設定する際の遅角量を、必ずしも負荷率K
L及びエンジン回転数NEといったエンジン運転状態に
応じて設定する必要はない。例えば、的確にノッキング
発生を抑制可能な一定の遅角量によって、成層ストイキ
燃焼時の点火時期を遅角側に設定することも考えられ
る。
【0061】・成層リーン燃焼から均質燃焼への切換要
求があってから所定時間(時間t1)が経過した後に成
層ストイキ燃焼を開始するのではなく、例えば上記切換
要求があったときに成層ストイキ燃焼を開始してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のエンジン制御装置が適用されるエ
ンジン全体を示す略図。
【図2】成層リーン燃焼から均質燃焼への切り換えに伴
う、EGR用モード、噴射・点火用モード、EGRバル
ブの開度、成層ストイキフラグ、気流制御弁、及び点火
時期の切換態様を示すタイムチャート。
【図3】成層リーン燃焼から均質燃焼に燃焼形態を切り
換える手順を示すフローチャート。
【図4】成層リーン燃焼から均質燃焼に燃焼形態を切り
換える手順を示すフローチャート。
【図5】成層ストイキ燃焼を実行する手順を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
11…エンジン、11c…ノックセンサ、14c…クラ
ンクポジションセンサ、25…アクセルペダル、26…
アクセルポジションセンサ、32…吸気通路、33…排
気通路、36…バキュームセンサ、40…燃料噴射弁、
41…点火プラグ、41a…イグナイタ、42…EGR
通路、43…EGRバルブ、92…電子制御装置(EC
U)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 43/00 301 F02D 43/00 301H 301N 301B F02M 25/07 550 F02M 25/07 550R 570 570A F02P 5/152 F02P 5/15 D 5/153 (72)発明者 福永 孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G022 AA07 AA10 DA02 EA02 FA05 GA01 GA07 GA08 GA13 3G062 AA07 BA04 BA05 BA06 BA08 CA06 GA02 GA04 GA05 GA06 GA15 GA18 GA21 GA26 3G084 AA04 BA09 BA13 BA15 BA17 BA20 DA04 DA10 DA38 DA39 EB13 EB17 FA10 FA11 FA13 FA17 FA24 FA35 FA37 FA38 3G092 AA01 AA06 AA09 AA17 BA06 BA07 BA09 BB01 BB06 BB11 DC06 DC09 EA02 EA04 EA06 EA11 EA12 EA17 EC02 EC05 FA03 FA14 FA16 FA17 GA14 HA05Z HB01X HB02X HC05Z HC07X HC09X HE03Z HF08Z 3G301 HA13 HA16 JA03 JA22 JA23 JA25 JA37 KA11 LA05 LB04 MA01 MA11 MA13 MA18 NC02 ND03 ND21 NE12 NE14 NE21 NE23 PA07Z PB03Z PB05Z PC08Z PD15Z PE03Z PE09Z PF03Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気系から吸気系に再循環する排気の量を
    EGRバルブの開度制御によって調節するとともに、圧
    縮行程での燃料噴射による成層リーン燃焼と吸気行程で
    の燃料噴射による均質燃焼との間で燃焼形態が切り換え
    られる筒内噴射火花点火式内燃機関に適用され、成層リ
    ーン燃焼から均質燃焼への切換要求に基づき、燃料噴射
    形態を圧縮行程噴射から吸気行程噴射に切り換えて均質
    燃焼を実行する内燃機関の制御装置において、 成層リーン燃焼から均質燃焼への切換要求がなされたと
    き、前記EGRバルブの開度を成層リーン燃焼時の要求
    開度から均質燃焼時の要求開度へと切り換えるバルブ制
    御手段と、 前記切換要求に基づく圧縮行程噴射から吸気行程噴射へ
    の切り換えに先立ち、吸気行程噴射と圧縮行程噴射との
    両方による成層ストイキ燃焼を所定時間実行する燃焼制
    御手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】前記燃焼制御手段は、前記バルブ制御手段
    によって前記EGRバルブの開度が成層リーン燃焼時の
    要求開度から均質燃焼時の要求開度へと切り換えられて
    から所定時間経過後に前記成層ストイキ燃焼を実行する
    請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の内燃機関の制御装置
    において、 前記成層ストイキ燃焼を実行したときにノッキングの生
    じる可能性が有るか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段によってノッキングの生じる可能性が有る
    旨判断されたときには、ノッキングの生じる可能性が無
    い旨判断されたときに比べ、前記成層ストイキ燃焼時の
    点火時期を遅角側に設定する点火時期設定手段と、 を更に備える内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】前記点火時期設定手段は、前記成層ストイ
    キ燃焼の実行時にノッキングの生じる可能性が有ると
    き、前記成層ストイキ燃焼時の点火時期を機関運転状態
    に基づき算出される点火時期遅角量の分だけ遅角側に設
    定する請求項3記載の内燃機関の制御装置。
  5. 【請求項5】内燃機関の点火時期は、成層リーン燃焼時
    若しくは均質燃焼時にノッキング発生の有無に応じて増
    減する補正値によってノッキングが抑制されるよう進角
    側若しくは遅角側に補正されるものであって、 前記判断手段は、前記補正値を記憶した値である点火時
    期学習値の大きさに応じて、前記成層ストイキ燃焼の実
    行時にノッキングの生じる可能性が有るか否かを判断す
    る請求項3又は4記載の内燃機関の制御装置。
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