JP2002127006A - ワ−クの平面研削方法 - Google Patents

ワ−クの平面研削方法

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JP2002127006A
JP2002127006A JP2000323400A JP2000323400A JP2002127006A JP 2002127006 A JP2002127006 A JP 2002127006A JP 2000323400 A JP2000323400 A JP 2000323400A JP 2000323400 A JP2000323400 A JP 2000323400A JP 2002127006 A JP2002127006 A JP 2002127006A
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Yoshitada Tokugawa
喜忠 徳川
Etsuo Fujita
悦男 藤田
Yuichi Kiyama
裕一 木山
Tsukio Onoe
月雄 尾上
Shoichi Kimura
昌一 木村
Keiichi Kosugi
桂一 小杉
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Okamoto Machine Tool Works Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワ−クの研削時間の短縮。 【解決手段】 テ−ブル3位置とワ−ク2位置の
相対位置が解かるNC研削機械1を用い、砥石9とワ−
クとをNC制御により上下方向および砥石軸と平行な前
後方向に相対的に移動させてワ−クの表面を研削する方
法において、予めテ−ブル上の所定位置に搭載されたワ
−クの左右方向(X方向)、前後方向(Z方向)および
高さ方向(Y方向)の位置座標(Xi,Zi,Yi)を読
み取り、これを対話型数値制御装置13に出力し、対話
型数値制御装置の比較部でワ−クの左右方向をワ−クの
右側より等幅にn等分(但し、nは3〜15の整数であ
る。)したブロック内における一番大きい高さ座標(Y
in)を読み出すとともに、各ブロックにおける一番大き
い高さ座標(Yin)の値を比較し、最大の高さ座標(Y
in)値を有するブロックよりワ−クの研削を開始し、こ
のブロックの右端、左端を砥石の反転位置として指定さ
れた取代量の研削を行った後、砥石の反転位置をワ−ク
の右端とワ−クの左端に変更し、ワ−クの研削を続行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テ−ブル送り時間
を短縮したワ−クのNC平面研削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テ−ブル位置とワ−ク位置の相対位置が
解かるNC研削機械を用い、砥石とワ−クとをNC制御
により上下方向および砥石軸と平行な前後方向に相対的
に移動させてワ−クの表面を研削する方法は知られてい
る(特開昭55−83567号、同59−59349
号、同61−173851号、特開平4−13552
号、特開2000−135675号、特公平4−189
89号、特許第2694189号、特許第302301
8号)。
【0003】図7、図8および図9にNC平面研削機械
1の一例を示す。図中、2はワ−ク、3は左右方向(X
軸方向)に往復移動可能なテ−ブル、4は電磁チャッ
ク、5は前後方向(Z軸方向)に往復移動可能なサド
ル、6は砥石装置、7は砥石を垂直方向(Y軸方向)に
移動する昇降機構を備えたコラム、8は砥石軸頭、9は
砥石軸に備えられた砥石、Mは砥石軸回転駆動モ−タ
−、10は操作盤、11はベッド、12は研削液供給ノ
ズル、13は制御装置、14は軸装置、40は頭上ドレ
スである。砥石軸頭8の鉛直方向(Y軸方向)昇降動力
は、サ−ボモ−タ15から歯車16、送りネジ17、ネ
ジ受け18を介して砥石軸頭8に伝えられる。
【0004】テ−ブル3は、サ−ボモ−タ19を駆動源
とし、ギアボックス20、伝達軸21を介して駆動され
る。22はモ−タの駆動回路である(テ−ブル駆動は、
リニアモ−タ駆動であってもよい)。ギアボックス20
にはパルス発生器23が取り付けられており、このパル
ス発生器はテ−ブルの移動量に対応したパルスAを発生
する。このパルス信号Aは、テ−ブル位置検出回路24
に入力される。なお、テ−ブル3とワ−ク2との相対位
置関数は既知とする(例えば、ハイデンハイン社のスケ
−ルをテ−ブルに取り付け、テ−ブル上に取り付けたリ
ミットスイッチにワ−ク左端が触れる位置をワ−ク基準
原点とし、テ−ブル左端反転位置をテ−ブル原点とし、
その相対位置関係を制御装置13の記憶部に記憶させて
おく。あるいは、X軸、Z軸用の2基のオプチカルタッ
チプロ−ブを備えた位置センサを用いるか、特開平11
−249719号公報に開示されるようにX軸、Z軸用
の2基のレ−ザ−照射機器を備えた位置センサを用い
る。)。
【0005】テ−ブル位置検出回路24は、パルス信号
Aとともにベッド11の所定位置に据え付けられたリミ
ットスイッチ25による検出信号Bを受けて現在のテ−
ブル3の移動位置を検出する。検出原理は、テ−ブル3
とリミットスイッチ25の接触子とが接触したときに出
力された検出信号Dの発生時点を始点とし、この始点を
基準にパルス発生器23から入力されるパルス信号Aの
パルス数を計数する。このとき、テ−ブルの移動速度が
一定であり、ギアの回転数(パルス周波数)と移動量の
関係が既知であるならば、パルス信号Aを計数すること
により検出信号Bの発生時点からの移動位置を知ること
ができる。
【0006】関数発生器25には、予め研削量設定器2
6(例えば対話型制御装置)により研削すべきワ−ク形
状に対応する関数式が設定されている。この関数式は変
数として位置検出信号Cを用いるものである。従って、
関数発生器25には入力される位置検出信号Cに対応す
る研削量信号Dを演算し、連続的に出力する。研削量信
号Dは、次ぎのパルス発生回路27に与えられる。パル
ス発生回路27は研削量信号Dを信号処理して制御パル
ス信号Eに変換し、駆動回路28に出力する。駆動回路
28は、現在のテ−ブル位置において研削すべき量に応
じてサ−ボモ−タ15を回転させる結果、砥石9は適性
な高さ位置に設定される。以上の動作は、操作盤10か
らの運転指令により制御回路13を介して行われる。
【0007】図10にワ−クの研削サイクルの一例の線
図を示す。総研削量は、例えば粗研削代α1と精研削代
α2に振り分けられ、粗研削ではテ−ブル反転1回毎の
切り込み代は1〜100μm、精研削ではテ−ブル反転
1回毎の切り込み代は1〜10μmで、通常は粗研削時
の取り代量を粗研削時の取り代量より大きく設定す
る。。砥石は加工原点の研削開始点位置までワ−ク面か
ら後退され、操作盤10のボタンを押して砥石底面をワ
−ク表面に2〜3μm離れた位置まです速く近づけ、つ
いで速度を遅く切り替え砥石底面をワ−クに接触させ、
粗研削が開始される。
【0008】粗研削代量が研削され、粗研削が終了する
と、砥石は若干後退され、精研削の準備を取る。操作盤
のボタンを押して砥石底面をワ−ク表面に2〜3μm離
れた位置まです速く近づけ、ついで速度を遅く切り替え
て砥石底面をワ−クに接触させ、精研削が開始される。
精研削代量が研削され、精研削が終了すると、砥石は若
干後退され、ついで砥石がワ−ク表面に0μmの切り込
みを行うスパ−クアウトが1〜10回行われ、砥石は後
退(リトラクト)し、研削が終了する。
【0009】従来のNC平面研削装置におけるワ−ク研
削時のテ−ブルの反転は、ワ−クの左右両端位置を検出
する一対のリミットスイッチを用い、テ−ブルに備えた
走狗がリミットスイッチに触れた際、それを制御装置に
出力し、テ−ブルの反転を行っていた(特公平4−18
989号)。なお、ワ−クの研削に当り、作業者は図形
対話型ソフトを内蔵し、ディスプレイ画面と操作盤を備
える対話型数値制御装置のディスプレイ画面に表示され
た指示に基づき、加工形状、研削方法、定寸点Y、定寸
点Z、前後移動量、総研削代、精研削代、研削切込量、
エア−カット量、スパ−クアウト回数等の加工条件を入
力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に平面研削される
前のワ−ク(鋼や鋳物)の平面は真っ平でなく、焼き入
れや鋳造により図11a、図11bに示すように端部が
中央部より50〜150μm高かったり、図11cに示
すように中央部が他の平坦面より1〜10μm盛り上が
っていることがほとんどである。
【0011】従って、ワ−クの左右両端位置でテ−ブル
を反転させてワ−クを平面研削する従来方法では、前記
端部の盛り上がりや中央部の盛り上がりを削り取って他
部の平面と同等の高さにするまでの時間においては、表
面が削り取られない時間も含まれることとなり、そのテ
−ブルの移動時間が無駄になる。
【0012】本発明は、このテ−ブル移動時間を短縮す
ることができるワ−クの平面研削方法を提供するもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、予
めテ−ブル上の所定位置に搭載されたワ−クの左右方向
(X方向)、前後方向(Z方向)および高さ方向(Y方
向)の位置座標(Xi,Zi,Yi)を読み取り、これを
対話型数値制御装置に出力し、対話型数値制御装置の比
較部でワ−クの左右方向をワ−クの右側より等幅にn等
分(但し、nは3〜15の整数である。)したブロック
内における一番大きい高さ座標(Yin)を読み出すとと
もに、各ブロックにおける一番大きい高さ座標(Yin
の値を比較し、最大の高さ座標(Yin)値を有するブロ
ックよりワ−クの研削を開始することを特徴とする、ワ
−クの平面研削方法を提供するものである。
【0014】ワ−クの盛り上がり部分を平面研削で削除
する間は、その盛り上がり部分と略同じ幅しかテ−ブル
の往復移動を行うのみで、ワ−ク幅全部のテ−ブルの往
復移動を行う従来方法よりは研削時間が短縮される。
【0015】本発明の請求項2は、前記ワ−クの平面研
削方法において、予めテ−ブル上の所定位置に搭載され
たワ−クの左右方向(X方向)、前後方向(Z方向)お
よび高さ方向(Y方向)の位置座標(Xi,Zi,Yi
を読み取り、これを対話型数値制御装置に出力し、対話
型数値制御装置の比較部でワ−クの左右方向をワ−クの
右側より等幅にn等分(但し、nは3〜15の整数であ
る。)したブロック内における一番大きい高さ座標(Y
in)を読み出すとともに、各ブロックにおけるる一番大
きい高さ座標(Yin)の値を比較し、最大値を有するブ
ロック高さ座標(Yin)と二番目の最大値を有するブロ
ックの高さ座標(Yin)との差Δhを対話型数値制御装
置の演算部で算出し、対話型数値制御装置のディスプレ
イ画面に最大の高さ座標(Yin)値とそれが所属するブ
ロック番号および前記差Δhを表示させ、該対話型数値
制御装置のディスプレイ画面のワ−クの加工条件入力項
目に最初に研削が開始されるワ−クの前記ブロック番
号、ストロ−ク量および研削切込量等の加工条件デ−タ
を入力し、ついで、ワ−クの研削を開始することを特徴
とする。
【0016】差Δhが解かっているので、砥石のリトラ
クト位置や研削開始位置の設定が容易である。
【0017】本発明の請求項3は、上記ワ−クの平面研
削方法において、ワ−クの切込研削が最大の高さ座標
(Yin)を有するブロックより開始され、このブロック
の右端、左端を砥石の反転位置として前記差Δhの量研
削を行った後、砥石の反転位置をワ−クの右端とワ−ク
の左端に変更し、ワ−クの研削を続行することを特徴と
する。
【0018】研削されるワ−クの平坦でない山部が区分
けされた1ブロックにのみ存在する場合に有効な研削方
法である。
【0019】本発明の請求項4は、テ−ブル位置とワ−
ク位置の相対位置が解かるNC研削機械を用い、砥石と
ワ−クとをNC制御により上下方向および砥石軸と平行
な前後方向に相対的に移動させてワ−クの表面を研削す
る方法において、予めテ−ブル上の所定位置に搭載され
たワ−クの左右方向(X方向)、前後方向(Z方向)お
よび高さ方向(Y方向)の位置座標(Xi,Zi,Yi
を読み取り、これを対話型数値制御装置に出力し、対話
型数値制御装置の比較部でワ−クの左右方向をワ−クの
右側より等幅にn等分(但し、nは3〜15の整数であ
る。)したブロック内における一番大きい高さ座標(Y
in)を読み出すとともに、各ブロックにおける一番大き
い高さ座標(Yin)の値を比較し、その値の大きさの順
位に従って研削されるブロックの順番および最大の高さ
座標(Yimax)値を対話型数値制御装置のディスプレイ
画面に入力するとともに、最小値を有するブロックの前
記高さ座標(Yimin)と各々のブロックの前記高さ座標
(Yin)との差Δhnを対話型数値制御装置の演算部で
算出し、対話型数値制御装置のディスプレイ画面に前記
差Δhnを表示させ、該対話型数値制御装置のディスプ
レイ画面のワ−クの加工条件入力項目に各ブロック番号
に応じたストロ−ク量および研削切込量等の加工条件デ
−タを入力し、ついで、ワ−クの研削を開始することを
特徴とする。
【0020】研削されるワ−クの平坦でない山部が区分
けされた複数のブロックに存在する場合に有効な研削方
法である。
【0021】本発明の請求項5は、上記ワ−クの平面研
削方法において、ワ−クの切込研削が最大の高さ座標
(Yimax)を有するブロックより開始され、このブロッ
クの右端、左端を砥石の反転位置として(Yimax−Y
imin)の量研削を行った後、砥石の反転位置を2番目に
研削されるブロックの右端、左端に変更し、前記差Δh
nの量研削を行った後、以下n番目に研削されるブロッ
クまでかかる砥石の反転位置をn番目のブロックの右
端、左端に変更し、前記差Δhnの量研削を行って粗研
削を終了させ、ついで、砥石の反転位置をワ−クの右端
とワ−クの左端に変更し、ワ−クの精研削を行なうこと
を特徴とする。
【0022】ワ−クの盛り上がり部分を平面研削で削除
する間は、その盛り上がり部分と略同じ幅しかテ−ブル
の往復移動を行うのみで、ワ−ク幅全部のテ−ブルの往
復移動を行う従来方法よりは研削時間が短縮される。
【0023】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明
する。図1は本発明を実施するNC研削装置のブロック
図、図2は本発明を実施するタッチプロ−ブを備えるN
C研削装置の部分正面図、図3はタッチプロ−ブセンサ
の正面図、図4はn区画化したワ−クの斜視図、図5は
本発明の実施においてワ−クの形状を測定し、ブロック
化したワ−クの研削順序を決定するシステムフロ−図、
図6は粗研削代と精研削代、研削加工ワ−ク製品高さの
関係を説明する図である。
【0024】図1、図2において、1はNC平面研削機
械、2はワ−ク、3はテ−ブル、6は砥石軸頭、7はコ
ラム、9は砥石、13は対話型数値制御装置、13aは
NC装置の操作盤、13bは表示(ディスプレイ)画
面、15,19はサ−ボモ−タ、70は外部操作機器、
70aはX軸基準レ−ザ−光照射器、70bはZ軸基準
レ−ザ−光照射器、90は株式会社レニショ−製タッチ
プロ−ブセンサ、91はスタイラス、97はインタ−フ
ェ−ス、100はY軸長測定基準ブロックである。
【0025】レ−ザ−光照射型位置測定器は、特開平1
1−249719号公報に記載されるように砥石軸頭6
の所定位置に設けられ、砥石頭軸の軸栓の延長線上を通
り、互いに交差する平面状のレ−ザ−光をワ−クに向け
て照射するX軸基準レ−ザ−光照射器70a、Z軸基準
レ−ザ−光照射器70bと、CNC装置13に設けられ
た位置制御手段に対して砥石とワ−クの相対位置を変更
させる位置指令の出力可能な外部操作機器70とからな
る。
【0026】高さ方向(Y軸)長さを測定するタッチプ
ロ−ブセンサ90はオプチカルタッチプロ−ブを利用し
た非接触式のものでも、図3に示すワ−ク2にスタイラ
ス91が接触する接触式のものでもよい。図3に示す接
触式タッチプロ−ブセンサ90おいて、91はスタイラ
ス、92はプロ−ブ、93はモジュ−ル、94はジャン
ク、95はスピンドル、96は配線、97はインタ−フ
ェ−ス、13は制御機構、99は気体吹き付けるノズル
で、スタイラス91先端がワ−ク2に触れている部分に
0.4〜0.6Mpaの乾燥空気を吹き付ける。接触検
知手段であるセンサユニット90は、砥石軸の軸芯から
スタイラス先端が接触した被検査物(ワ−ク2または基
準ブロック100)表面間の距離を測定するように設け
る。ワ−クや基準ブロックが研削液で濡れていないとき
は、気体吹き付けるノズル99からの空気吹き付けは不
用である。
【0027】基準ブロック100は、熱膨張率の小さい
素材より形成される。従来の平面研削装置において、テ
−ブルと砥石軸芯のY軸上の位置関係は設計上明確であ
り、ワ−クの研削の取り代のワ−ク高さの測定は、テ−
ブル表面を基準点(0mm位置)としていたが、ワ−ク
の研削時間が長かったり、連続してワ−クの研削がなさ
れる場合、NC研削装置運転中に熱変形等によるベッド
の伸縮があり、テ−ブルと砥石軸芯のY軸上の位置関係
は精密には設定値と異なる(1〜3mm程度)ことがあ
るので、ワ−クの研削代の値を基準ブロック100とテ
−ブル3表面間の高さHと、ワ−クの研削面とテ−ブル
表面間の高さhから算出するのがより寸法精度の良好な
加工ワ−クが得られる。
【0028】図5にワ−クの形状を測定し、ブロック化
したワ−クの研削順序を決定するシステムフロ−を示
す。対話型数値制御装置13の設定画面の加工条件記入
項目にワ−クの寸法(水平方向長さ、前後方向長さ)を
記入101し、ついで、ワ−クの左右方向を均等な幅の
ブロックにn分割(図4参照)する分割数nを入力する
102。従って、ブロック毎研削時の水平方向のテ−ブ
ル移動幅は、ワ−クの水平方向長さをnで除した距離と
なる。なお、nは3から15の整数で、好のましくは5
〜9の奇数である。ワ−クの形状測定開始ボタンを押し
103、NC研削装置のテ−ブル、コラム、砥石軸を左
右、前後、上下に移動してタッチプロ−ブセンサ90お
よびレ−ザ−光照射器70a,70bおよび外部操作器
70を用いてワ−ク2の形状を示す位置座標(Xi
i,Yi)を読み取り、これを対話型数値制御装置13
に出力させる104。
【0029】対話型数値制御装置13の比較部でワ−ク
の左右方向をワ−クの右側より等幅にn等分(但し、n
は3〜15の整数である。)したブロック内における一
番大きい高さ座標(Yin)を読み出す105とともに、
各ブロックにおける一番大きい高さ座標(Yin)の値を
対話型数値制御装置13の演算部で比較し、大きい座標
(Yin)値を示す順(この順位がブロックの研削順位と
なる。)にブロック番号を出力する106。
【0030】各ブロックの一番大きい高さ座標(Yin
値中ので最小の高さ座標(Yimin)値を有するブロック
の高さ座標(Yimin)値と各々のブロックにおける一番
大きい高さ座標(Yin)値の差(ΔLin=Yin
imin)を演算部で計算し、各ブロックの初期の研削代
として対話型数値制御装置13に出力する107。
【0031】ついで、対話型数値制御装置13のディス
プレイ画面13bに出現している加工条件デ−タ入力画
面を選択108し、加工条件デ−タ入力項目に各ブロッ
ク番号に応じたストロ−ク量および研削切込量等の加工
条件デ−タを入力109し、ついで、ワ−クの最大高さ
座標(Yimax)を持つブロックより研削を開始する11
0。
【0032】ワ−クの研削は、既述したように一般に粗
研削と精研削に分かれるが、ワ−クの形状により粗研削
方法は異なる。図11aおよび図11cに示すように突
出している山部が一ブロックにのみ存在するワ−クであ
るときは、ワ−クの切込研削が最大の高さ座標
(Yimax)を有するブロックより開始され、このブロッ
クの右端、左端を砥石の反転位置として前記差Δhin
量研削を行った後、砥石の反転位置をワ−クの右端とワ
−クの左端に変更し、ワ−クの研削を続行する。精研削
においては、砥石の反転位置はワ−クの右端とワ−クの
左端で精研削を行う。
【0033】図11bに示すように突出している山部が
複数のブロックに存在するときは、ワ−クの切込研削を
最大の高さ座標(Yimax)を有するブロックより開始
し、このブロックの右端、左端を砥石の反転位置として
(Yimax−Yimin)の量研削を行った後、砥石の反転位
置を2番目に研削されるブロックの右端、左端に変更
し、前記差Δhnの量研削を行った後、以下n番目のブ
ロックまでかかる砥石の反転位置をn番目のブロックの
右端、左端に変更し、前記差Δhnの量研削を行って粗
研削を終了させ、ついで、砥石の反転位置をワ−クの右
端とワ−クの左端に変更し、ワ−クの精研削を行なう。
粗研削の終了後、砥石の反転位置をワ−クの右端とワ−
クの左端に変更し、更なる粗研削を行なってもよい。
【0034】ワ−クの総研削代αは、図6に示すように
粗研削取り代量α1と精研削取り代量α2に振り分け、精
研削代α2と所望するワ−ク加工製品高さ(H+β)を
入力すれば、粗研削代α1はワ−ク最大高さYimaxと加
工製品高さ(H+β)と精研削代α2とから 粗研削代α1=Yimax−(H+β)−α2 として算出される。なお、既述の粗研削代Δin=(Y
imax−Yimin)は上述の粗研削代α1よりは小さい値で
ある。
【0035】即ち、高さHの基準ブロックを用い、テ−
ブル3を左右方向に所定量移動させ、タッチプロ−ブの
スタイラス91をワ−ク2上面に接触させてワ−クテ−
ブルからワ−ク上面までの高さh(なお、h=Yimax
ある。)を測定し、総研削代量αをα=(h−H−β)
と算出し、この総研削代量αを粗研削取り代量α1と精
研削取り代量α2に制御装置で振り分け、所望値のα2
り粗研削する取り代量α1を制御装置13の演算部で算
出するとともに、基準ブロック上面の高さHを基準にし
て粗研削加工開始位置Y1(最大の高さ位置Yimaxを有
するブロックの右端上方)を決定し、
【0036】砥石軸を粗研削加工開始位置Y1に位置決
めし、前述した手順で各ブロックを研削する粗研削を行
った後、コラムを前後方向に所定量移動させ、タッチプ
ロ−ブのスタイラス91を基準ブロック100上面に接
触させてワ−クテ−ブルから基準ブロック上面までの高
さH1を測定し、ついで、ワ−クテ−ブルを左右方向に
所定量移動させ、タッチプロ−ブのスタイラスをワ−ク
上面に接触させてワ−クテ−ブルからワ−ク上面までの
高さh1を測定し、精研削する取り代量α2を(h1−H1
−β)式より算出するとともに、基準ブロック上面の高
さHiを基準にして精研削加工開始位置Y2を決定し、
【0037】砥石軸を精研削加工開始位置Y2に位置決
めし、精研削を行った後、コラムを前後方向に所定量移
動させ、タッチプロ−ブのスタイラスを基準ブロック上
面に接触させてワ−クテ−ブルから基準ブロック上面ま
での高さHiを測定し、ついで、ワ−クテ−ブルを左右
方向に所定量移動させ、タッチプロ−ブのスタイラスを
ワ−ク上面に接触させてワ−クテ−ブルからワ−ク上面
までの高さhiを測定し、ワ−クの仕上がり寸法(hi
i)の値を演算し、(hi−Hi)=βのときは、研削
終了とし、(hi−Hi)<βのときは、(hi−Hi
β)の量更に補正の精研削を行う。
【0038】
【発明の効果】本発明のワ−クの平面研削方法は、粗研
削時にワ−クのブロック幅のテ−ブルの反転で行うの
で、ワ−ク幅でテ−ブルを反転する従来方法よりもテ−
ブル移動距離を短くできるので、研削時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するNC研削装置のブロック図
である。
【図2】 本発明を実施するタッチプロ−ブを備えるN
C研削装置の部分正面図である。
【図3】 タッチプロ−ブセンサの正面図である。
【図4】 n区画化したワ−クの斜視図である。
【図5】 本発明の実施においてワ−クの形状を測定
し、ブロック化したワ−クの研削順序を決定するシステ
ムフロ−図である。
【図6】 粗研削代と精研削代、研削加工ワ−ク製品高
さの関係を説明する図である。
【図7】 NC研削装置の斜視図である。
【図8】 NC研削装置の部分側面図である。
【図9】 従来のNC研削装置のブロック図である。
【図10】 ワ−ク研削の自動サイクル線図を示す。
【図11】 研削加工されるワ−クの斜視図である。
【符号の説明】
1 NC研削機械 2 ワ−ク 3 テ−ブル 6 砥石装置 7 コラム 9 砥石 13 対話型制御装置(NC装置) 13a 操作盤 13b NC装置の表示画面 70 外部操作機器 70a,70b レ−ザ−光照射器 90 タッチプロ−ブセンサ 100 基準ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾上 月雄 群馬県安中市郷原2993番地 株式会社岡本 工作機械製作所安中工場内 (72)発明者 木村 昌一 群馬県安中市郷原2993番地 株式会社岡本 工作機械製作所安中工場内 (72)発明者 小杉 桂一 群馬県安中市郷原2993番地 株式会社岡本 工作機械製作所安中工場内 Fターム(参考) 3C034 AA07 BB73 BB92 CA02 CA04 CA13 CA22 CB14 DD13 3C043 BA01 CC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テ−ブル位置とワ−ク位置の相対位置が
    解かるNC研削機械を用い、砥石とワ−クとをNC制御
    により上下方向および砥石軸と平行な前後方向に相対的
    に移動させてワ−クの表面を研削する方法において、 予めテ−ブル上の所定位置に搭載されたワ−クの左右方
    向(X方向)、前後方向(Z方向)および高さ方向(Y
    方向)の位置座標(Xi,Zi,Yi)を読み取り、これ
    を対話型数値制御装置に出力し、対話型数値制御装置の
    比較部でワ−クの左右方向をワ−クの右側より等幅にn
    等分(但し、nは3〜15の整数である。)したブロッ
    ク内における一番大きい高さ座標(Yin)を読み出すと
    ともに、各ブロックにおける一番大きい高さ座標
    (Yin)の値を比較し、最大の高さ座標(Yin)値を有
    するブロックよりワ−クの研削を開始することを特徴と
    する、ワ−クの平面研削方法。
  2. 【請求項2】 予めテ−ブル上の所定位置に搭載された
    ワ−クの左右方向(X方向)、前後方向(Z方向)およ
    び高さ方向(Y方向)の位置座標(Xi,Zi,Yi)を
    読み取り、これを対話型数値制御装置に出力し、対話型
    数値制御装置の比較部でワ−クの左右方向をワ−クの右
    側より等幅にn等分(但し、nは3〜15の整数であ
    る。)したブロック内における一番大きい高さ座標(Y
    in)を読み出すとともに、各ブロックにおける一番大き
    い高さ座標(Yin)の値を比較し、最大値を有するブロ
    ック高さ座標(Yin)と二番目の最大値を有するブロッ
    クの高さ座標(Yin)との差Δhを演算部で算出し、対
    話型数値制御装置のディスプレイ画面に最大の高さ座標
    (Yin)値とそれが所属するブロック番号および前記差
    Δhを入力させ、該対話型数値制御装置のディスプレイ
    画面のワ−クの加工条件入力項目に最初に研削が開始さ
    れるワ−クの前記ブロック番号、ストロ−ク量および研
    削切込量等の加工条件デ−タを入力し、ついで、ワ−ク
    の研削を開始することを特徴とする、請求項1に記載の
    ワ−クの平面研削方法。
  3. 【請求項3】 ワ−クの切込研削が最大の高さ座標(Y
    in)を有するブロックより開始され、このブロックの右
    端、左端を砥石の反転位置として前記差Δhの量研削を
    行った後、砥石の反転位置をワ−クの右端とワ−クの左
    端に変更し、ワ−クの研削を続行することを特徴とす
    る、請求項2に記載のワ−クの平面研削方法。
  4. 【請求項4】 予めテ−ブル上の所定位置に搭載された
    ワ−クの左右方向(X方向)、前後方向(Z方向)およ
    び高さ方向(Y方向)の位置座標(Xi,Zi,Yi)を
    読み取り、これを対話型数値制御装置に出力し、対話型
    数値制御装置の比較部でワ−クの左右方向をワ−クの右
    側より等幅にn等分(但し、nは3〜15の整数であ
    る。)したブロック内における一番大きい高さ座標(Y
    in)を読み出すとともに、各ブロックにおける一番大き
    い高さ座標(Yin)の値を対話型数値制御装置の比較部
    で比較し、その値の大きさの順位に従って研削されるブ
    ロックの順番および最大の高さ座標(Yimax)値を対話
    型数値制御装置のディスプレイ画面に入力するととも
    に、最小値を有するブロックの前記高さ座標(Yimin
    と各々のブロックの前記高さ座標(Yin)との差Δhn
    を対話型数値制御装置の演算部で算出し、対話型数値制
    御装置のディスプレイ画面に前記差Δhnを表示させ、
    該対話型数値制御装置のディスプレイ画面のワ−クの加
    工条件デ−タ入力項目に各ブロック番号に応じたストロ
    −ク量および研削切込量等の加工条件デ−タを入力し、
    ついで、ワ−クの研削を開始することを特徴とする、請
    求項1に記載のワ−クの平面研削方法。
  5. 【請求項5】 ワ−クの切込研削が最大の高さ座標(Y
    imax)を有するブロックより開始され、このブロックの
    右端、左端を砥石の反転位置として(Yimax−Yimin
    の量研削を行った後、砥石の反転位置を2番目に研削さ
    れるブロックの右端、左端に変更し、前記差Δhnの量
    研削を行った後、以下n番目のブロックまでかかる砥石
    の反転位置をn番目のブロックの右端、左端に変更し、
    前記差Δhnの量研削を行って粗研削を終了させ、つい
    で、砥石の反転位置をワ−クの右端とワ−クの左端に変
    更し、ワ−クの精研削を行なうことを特徴とする、請求
    項4に記載のワ−クの平面研削方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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